魔法・超能力などの非現実的能力でエロ創作 [無断転載禁止]©bbspink.com
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0001...φ(・ω・`c⌒っ 転載ダメ©bbspink.com (ワッチョイ 8364-gMth)2019/05/09(木) 23:29:44.64ID:+DB7pY0R0
魔法・超能力・奇術・超常現象・神通力・超科学・呪い・妖術・不思議アイテムなどといった
非現実的能力を使ってイタズラや陵辱をする、
そういったシチュエーションに萌えるスレです。
イラスト・SSといった創作物の投下は一次・二次を問わず大歓迎。

(姉妹スレ)
魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想その10 [無断転載禁止]cbbspink.com
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0004黒魔術にご用心 1 (ワッチョイ 8364-gMth)2019/05/10(金) 00:01:45.14ID:EvgAJHqG0
時刻は朝7時半。
文化部棟の最奥、天体観測部とバックギャモン部の部室に挟まれたひっそりと目立たない位置。
薄い木の板でできた安っぽい扉の真ん中、部室名を示すプラスチック製のプレートには、
カラフルな蛍光ペンで書かれた「くろまじゅつぶ♪」という可愛らしい丸文字が躍る。
あまりの世間一般のイメージとの乖離に、それが一目で「黒魔術部」だと理解できる人間は稀ではなかろうか。

「桃井ミサさん! 何ですかこのふざけた予算見積は!」
部室の扉が乱暴に開け放たれ、甲高い怒号が部室内に響き渡った。
A4用紙を右手に握りしめながら、ずかずかと部室に踏み込んできた少年は白瀬歩。

歩は、3月生まれであることを鑑みても同学年の男子に比べて頭一つ分は低いことに加え、
生まれ持っての童顔のために、ともすれば小学生とも間違われることもあるほどだ。
しかし、そのマスコットのような可愛らしい外見とは裏腹に、年上に対しても物怖じしない態度の強さと、その観察眼の鋭さから、
1年生でありながら生徒会の会計監査として抜擢された彼は、学園内でもちょっとした有名人であった。

「えー、白瀬くん、一応女の子の部屋なんだからちゃんとノックくらいしてよねー。」
間延びした返事と共に、床にごろんと寝ころんだままで顔を上げたのは、黒魔術部の部長、桃井ミサ。
そのぼさぼさの髪の毛と、皺の入ったセーラー服は、まるで歩と対照的であった。

「昨日も生徒会室に顔を出すように指示していたのに、無視をするのが悪いのでしょう! そんなことより何ですかこれは!」
ミサのぼやきをにべもなく突っぱね、間髪を入れずに右手に握りしめていた用紙をミサに突き付ける。

「えー? 白瀬くんが出せって言った、来年度の黒魔術部の予算書だよ?」
「内容のことを言っているんです! こんな見積もりが通ると本気で思っているんですか!」
「ふぇ? 何か計算ミスでもあった?」
「それ以前の問題ですっ! こんな小規模で活動実績のない部活に対して、野球部並みの予算など通るわけがないでしょう!」
0005黒魔術にご用心 2 (ワッチョイ 8364-gMth)2019/05/10(金) 00:02:39.57ID:EvgAJHqG0
ばん、と、目の前のテーブルに予算書を叩きつける歩。
通常、目立った実績のない文化部の予算など、ビラ配り等のための印刷費用や消耗品等、合計でもせいぜい数万程度出ればいい方だ。
だが、黒魔術部の予算書に書かれている数字は、その常識をはるかに逸脱するものだった。
海外旅行にでも行くのかと見紛うような交通費。中規模のオフィス一つ分は賄えるであろう備品代。そして十万を超える金額の、詳細不明の雑費。
おまけに当然のように、エビデンスなど一つとして添付されていない。

しかし、当のミサは、面倒くさそうに立ち上がって大きく伸びをしながら、全く悪びれない面持ちで頭をぽりぽりと掻いている。

「おっかしいなー、去年の時はこれで何も言われずに通ったんだけど……」
「そんなわけないでしょう! 万一それが本当だとしても、僕が会計監査に就任した以上、このような不正な会計処理は決して許しませんからね!」

実のところ、このミサの発言があながち嘘ではないことを、歩も分かっていた。
昨年度の予算実績を確認した時は、入力ミスではないかと目を疑ったものだ。
だが黒魔術部の不自然な予算の高さについて前年度の会計監査を問い詰めても、まるで要領を得ない返事で逃げられてしまった。
いや、前会計監査だけではない。この黒魔術部は、部活として認められる最低人数の未達に始まり、活動内容報告会への不参加等、問題点を挙げれば暇(いとま)がない。
にもかかわらず、普段は厳格な生徒会長や副会長も、こと黒魔術部の問題となると、まるで関わることを避けるかのように見て見ぬふり。
一度など、生徒会長から「これ以上あの部活に首を突っ込まない方が良い」と耳打ちされたこともあった。

しかし、曲がったことが決して許せない歩にとって、これは到底見過ごせない問題であった。

「とにかく! 明日の全校集会までに予算を見直すか、予算の必要性を証明できるだけのエビデンスを揃えない限り、黒魔術部の予算は大幅に削らせてもらいますからねっ!」

そう、翌日の全校集会では、年に一度の予算報告会が予定されており、歩はそこで来年度の各部活の予算を発表することになっている。
そんな場でこんなバカげた見積もり通りの数字など通した日には、全校生徒の前で自分の無能を晒すようなものだ。
0006黒魔術にご用心 3 (ワッチョイ 8364-gMth)2019/05/10(金) 00:03:15.43ID:EvgAJHqG0
「いやぁ〜……証明しろと言われても難しいんだけど、呪術の錬成に必要なインスピレーションを維持するために色んなものを買いそろえないといけなくってぇ」
「……それは、まさかこの部室に散らばっているモノのことを言っているのですか?」

歩は、決して整頓が行き届いているとは言えない部室の中を見回す。
スナック菓子の袋。
ファッション雑誌。
携帯ゲーム機。
漫画の単行本。
化粧品。

一つとして、黒魔術に関係のありそうな品物など見当たらない。
というより、これらが全て黒魔術部の部費から賄われているとすれば、横領以外の何物でもない。

「……前言は撤回しましょう。黒魔術部の予算は大幅減ではなく、ゼロが適正のようですね」
「ええ!? ちょっと待ってよー。実際に黒魔術の力も見ていないのにそんな勝手な判断をするのって、ショッケンランヨウって奴じゃないのー?」
「職権に則り、ごく常識的な判断を下したまでです。そもそも、存在すらしない黒魔術など、見るだけ時間の無駄です。
第一、実際に僕が見た上で黒魔術の力を認めなかった場合でも、あなたは決してそれを受け入れないでしょう?」

こういったオカルトの手合いのやり口は分かっている。
どうせ、ごく普通の現象や確率の低い事例を取り上げて強引に黒魔術にこじつけたり、どうとでも解釈できる予言が当たったなどと吹聴し、反証不可能な議論に持ち込む肚(はら)だろう。
そして、こちらがいくら黒魔術と無関係だと主張しても、相手が「これは黒魔術の力だ!」と主張し続ける限り、議論はいつまでも決着がつかないという寸法だ。

だが、桃井ミサの反応は、歩の予想とは少し違っていた。

「ふふ……じゃあ、こういうのはどう? 今日の放課後の時点で、白瀬くんに黒魔術の力を認めさせられなければ、予算は白瀬くんの好きなように削っていいよ。
その代わり、もし認めさせることができたら、予算について、少しで良いから考え直してくれる?」
「……は?」

まるで悪だくみをする子供のように、目を輝かせながら楽しそうな表情を浮かべる少女。一体何を企んでいるのか、歩には全く読み取ることができなかった。
もちろん、ミサの一方的な申し出である以上断ることは簡単だ。だが、彼女の提案する条件をよく考えるほど、歩にとって不利な要素が全く見当たらなかった。
0007黒魔術にご用心 4 (ワッチョイ 8364-gMth)2019/05/10(金) 00:05:22.85ID:EvgAJHqG0
「どうかな? 悪い条件じゃないと思うけど?」
「……本当に、僕が黒魔術の存在を認めなければ、それだけで予算の削減を受け入れるんですね?」

悪い条件どころか、むしろ耳を疑うレベルで良い条件だ。
黒魔術の力が実在するかどうかにかかわらず、歩が認めなければそれだけでこの厄介な部の予算を大幅に削り、その分を他の部活に有効に回すことができるのだ。
それどころか、「予算を好きなように削っていい」とミサから持ち出した以上、仮にゼロまで削ったとしても文句を言われる筋合いはない。
「今日の放課後まで」と期限を明確にしているため、今までのようにのらりくらりと逃げ回られる心配もない。
こうやって部室で押し問答しているよりも、確実かつ迅速に予算を削減する理由が立つ以上、歩にとっても願ったり叶ったりだと言えた。

「……分かりました。それならば、どうぞ納得いくまでその黒魔術の力とやらを僕に証明してください。その代わり放課後にまたここに来ますから、その時に僕が黒魔術の力を認めなければ、約束通り予算は大幅に削減させてもらいます」
「くすくす……いいよ、『約束』ね? それじゃあ早速だけど、ちょっとじっとしててね?」

何が可笑しいのか、ミサは実に楽しそうな笑顔で、自分よりも一回り背の低い歩の頭をそっと撫でるかのように右手を伸ばす。

「なっ……!」

不躾に頭を触れられた歩が本能的に身を強張らせるのと同時に、「ぷつ」と小さな音とともに、歩の髪の毛が一本引き抜かれる感触があった。
慌てて一歩飛び退き、ミサの右手を確認すると、自分のふわふわとした栗色の髪の毛がミサの右手の指に絡まっているのが目に留まる。
ばくばくと跳ねる心臓を抑えながら、きっとミサの顔を睨み付ける歩。

「い、いきなり何をするんですか!」
「ごめんごめん……せっかくだから、分かりやすい形で黒魔術の力を体験してもらおうと思って。ええと、確かこの辺に……あったあった♪」

ばつの悪そうにぺろりと舌を出すミサ。そして、左手でブレザーの内ポケットをまさぐると、懐から小さな藁人形を取り出す。

「早速だけど……『言霊』って分かるかしら? 簡単に言うと、意思を込めて口にした言葉はね、その内容を実現しようとする『力』を持つの。といっても、通常は微々たるものだけどね」

軽口を叩きながら、右手の親指と人差し指で、先ほど引き抜いた歩の髪の毛をくるくると紙縒(こより)にしていくと、手早く藁人形の隙間に差し込んだ。見た目によらず器用なようだ。

「私の呪術はね――簡単に言うと、特定の手順を踏むことによって、言霊の持つ力を大幅に引き上げることができるの。
その手順にもいろいろあるんだけどね……特に効果が高いのが、相手の体の一部をこうやって封じ込めることと……
もう一つは、ふふ……さっきみたいに、自分に対して黒魔術の力を行使しても構わないということを、相手に『約束』させること♪」
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