魔法・超能力などの非現実的能力でエロ創作 [無断転載禁止]©bbspink.com
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魔法・超能力・奇術・超常現象・神通力・超科学・呪い・妖術・不思議アイテムなどといった
非現実的能力を使ってイタズラや陵辱をする、
そういったシチュエーションに萌えるスレです。
イラスト・SSといった創作物の投下は一次・二次を問わず大歓迎。
(姉妹スレ)
魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想その10 [無断転載禁止]cbbspink.com
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1557313455/
VIPQ2_EXTDAT: checked:vvvvv:1000:512:----: EXT was configured 『今日の運勢第1位は、おとめ座のアナタ! ありとあらゆるラッキーなイベントに遭遇して、周りのみんなにアナタの隠れた魅力をたっぷりと知ってもらう大チャンス!』
「……なーんてこと、朝の占い番組で言ってたのよ! これってすごく楽しみじゃない!?」
「はいはい。ほんと、ミズキったらいい歳して占い好きなんだから……」
トモミがやれやれと言わんばかりにため息を吐いた。
「あーっ、その口調、さては信じてないでしょ! 言っておくけどね、あの番組って物凄く的中率高いんだから!」
トモミとは家が近いこともあって、通学途中のバスの中でこうやって他愛もない話で盛り上がるのが私たちの毎朝の日課だ。
「あのね……全国にどれくらいおとめ座がいると思ってるのよ。全員に同じ運勢が当てはまるわけないでしょ?」
「ふふん、もしかしてトモミ、自分が最下位のかに座だったからって嫉妬してるの? あーあ、今からどんなラッキーな出来事が起きるのか楽しみだなー!
ねえねえ、私の隠れた魅力をたっぷりみんなに知ってもらえるらしいけど、私の魅力って何だと思う?」
「んー……? そりゃ、決まってるでしょ。もしかして自覚ないの?」
「え、何、なに!?」
目を輝かせて訪ねる私に、トモミは黙って私の顔の下を指差した。
「へ? どこを指差して……」
その先を追うように目線を下げた私は、瞬時にトモミの言わんとしていることを理解した。
86センチ、Fカップ。
中学に入ってから、周囲に比べてあまりにも大きくて周りからの視線が恥ずかしかったため、それ以来ずっと小さ目のブラジャーで抑えつけてきた、私のコンプレックスである。
幸いと言うべきか、高校からは中学までの知り合いの多くとは別の進学先になったため、今やこの胸の本来のポテンシャルを知るのはトモミくらいである。 「そのブラジャーの下に隠されたミズキの魅力を知ったら、多分みんな喜ぶんじゃない?」
「ちょっと、トモミってば、そういう事を……きゃあ!」
バスが黄信号の交差点を急いで右折したため、おしゃべりに夢中になっていた私は大きく体勢を崩してしまった。
ぐにゃり。
「いたた、すみませ……へ?」
サラリーマンらしき男の人に正面からぶつかってしまい、謝ろうと顔を上げたところで、相手の人が気まずそうに真っ赤になっているのに気付く。
「あっ……!」
それもそのはず。完全に体を密着させるような体勢で体重をかけてしまったため、私は自分の胸を全力で目の前の人に押し付けてしまっていたのだ。
「ご、ごめんなさい!」
慌てて体を離して謝る。恐らく、私の胸の感触はこのサラリーマンに完全に伝わってしまっていたことだろう。
だが、しっかりとバランスを立て直すよりも前に、今度はバスが大きく左折して、私は反対側へと再び倒れてしまう。
「きゃぁっ!?」
むぎゅ。今度は、小学校高学年くらいの男の子の顔面を私の胸に埋めるようにして倒れ込んでしまう。
「わわわっ……ご、ごめんね……! すぐ離れるから!」
再び謝って体勢を直そうとするが何度やっても結果は同じ。
急カーブ。急停車。急発進。急な坂道。どうやら、今日のバスの運転手はかなり運転が荒い人のようだ。
その度に私の体は前後左右に投げ出され、小さな男の子からおじさんに至るまで、多くの男の人の胸、背中、顔面といった場所にたっぷりと私の胸を押し付けてしまう。 「ちょっと、どうなってるのよー!」
『次は〜○×高校前〜』
もう何度目になるか分からない、大学生くらいのお兄さんの腕に胸を押し付けた状態から起き上がろうとしていると、不意に私が下りる停車駅を告げる車内アナウンスが耳に入った。
早く、降車ボタンを押さないと。このバスから降りれば、この恥ずかしいハプニングの嵐から逃れることができるのだ。
そう思って私がボタンに腕を伸ばして押した直後、がくりとした慣性が私を襲う。
停車駅を通過しそうになったバスが慌てて急ブレーキをかけたのだ。
「きゃぁぁっ!」
勢いよく投げ出された私は、ちょうど私と同じように降りようとしていた、クラスメイトの男子の方にぶつかりそうになる。
「お、お願い、止めてー!」
大声で叫びながら飛んでくる私の姿に気付き、私の体を受け止めようと両手を私の方に突き出したのが目に入る。
そして、私はそのまま勢い余って男子生徒の方に倒れ込み……
むぎゅぅぅ。
ちょうど相手の男子が目の前に突き出した両手に、自ら両胸を押し付けるような形で倒れ込んでしまった。 「あううぅ……恥ずかしかった……」
「よしよし……災難だったね、ミズキ」
真っ赤になった私はトモミに慰めてもらいながら教室に向かう。
おかしい。今日はラッキーデーのはずなのに、どうしてこんなハプニングに見舞われてしまうのか。
いや、まだ今日という日は始まったばかりだ。きっとこれから、バスでの不運を帳消しにするだけのラッキーが待ち構えているはずだ。
そう自分に言い聞かせながら教室に入って荷物を置いた後に、ふと気づいた。
そういえば、今日は私が日直だった。ホームルームが始まる前に、職員室に日誌を取りに行かないと。
ちなみにうちの学校では、日直には出席番号順に男女1名ずつが指名される。今日の私のペアである佐藤君も既に席に座っていたため、日直の仕事を伝えるために佐藤君の席に向かう。
「佐藤君、今日日直だよ。職員室に日誌取りに行こう」
「あ、ごめんすぐ行k……あ……」
私の方を振り向いた佐藤君の返事が途中で止まり、まるで心ここにあらずといった面持ちで私の顔を見つめていた。
いや、私の顔じゃない。その少し下だ。
「? 佐藤君、どうした……の……」
その視線を追った私は、すぐに彼の反応の理由に気付いた。
私のブラウスのボタン、その上から3つ目までが完全に外れ、胸元が丸見えになっていたのだ。
おまけに椅子に座っている佐藤君に話しかけるために前かがみになっていたため、私のブラウスの中の空間、具体的には白のブラジャーを完全に見せつけるような姿勢になっていた。 「きゃっ!? い、いつの間に……ご、ごめんね!」
「あ、うん……その、こっちこそ……!」
お互いに謝り、急いでブラウスのボタンを元通りに締める。恐らく、先ほどのバスで何度も男の人に胸を押し付けてしまったせいで外れてしまったのだろう。
「あ、えっと……日誌、取りに行こうか!」
「う、うん……」
ギクシャクした雰囲気に耐え兼ねて、私は職員室に向かう提案をする。
さっさとやるべき仕事を終えて、一人きりになりたかった。
職員室に入った私は、担任の先生の席に向かい、声をかける。
「失礼します。当番の日誌、取りに来ました」
「ああ、沢渡か、早いな。それじゃ、この日誌、を……」
日誌を取り出して私の方を振り向いた先生の表情が固まる。
──あれ? この反応、ついさっきも見たような……
恐る恐る胸元に視線を降ろした私は愕然とした。
一度締めたはずの胸元のボタンが、何故か上から4つ目まで外れており、完全に胸元を見せつけるような格好になってしまっているではないか!
「え……や、やだ、なんで!? さっき締めたはずなのにっ」
「──コ、コホン。沢渡、常日頃から身だしなみには注意するように気をつけなさい」
慌ててブラウスのボタンを確認すると、さっきは慌てていて気付かなかったが、ボタンをはめる穴が完全に広がって締める力が弱まっていた。バスの中で強い力がかかったせいだろう。
これでは一度ボタンを締めても、気を付けないと簡単に外れてしまう。
「は、はい! 失礼しました!」
私は真っ赤になって謝りながら、胸元を隠して逃げるように職員室を後にした。 「あー……そりゃ、私でも逃げ出したくなるわ……」
「はぁ……恥ずかしくて、死にたい」
ホームルーム終了後。完全にへこんでしまった私はトモミ相手に愚痴をこぼしていた。
「そ、そんな気にすることないって! 大体さ、普段からミズキはガード硬すぎなのよ! ちょっとくらい隙を見せた方がちょうどいいって!」
「……本当に?」
「うんうん! ほら、いつまでもそうやってうなだれてないで、背筋伸ばしてちゃんとしなさいよ!」
ばん、と私を元気づけようとしたトモミが私の背中を叩いた瞬間。
ぷちん。
私の背中で、何かが弾けるような音がした。
たゆん、と、今まできつく締めつけられていた私の胸がブラウスの中で解放される感覚が広がる。
「あっ……」
トモミが気まずそうな表情で固まっていた。 「……ホック、留め金のところが完全に壊れてた。直すのも無理そう……」
「えっと、ごめんねミズキ……今度の休日、お昼奢るから!」
申し訳なさそうに頭を下げるトモミ。本人に悪気がなかっただけに、怒っても仕方がない。
恐らく無理に小さめのサイズを着けていたせいで限界を迎えたのだろう。
もはや使い物にならなくなったブラジャーは、私の鞄の奥にねじ込まれている。
即ち、今の私は正真正銘のノーブラだ。
「うぅ……今日は一日これで過ごすしかないなんて……トモミ、えっと、目立ってないよね……?」
「だ、大丈夫だよ! 多分!」
慌ててトモミがフォローするが、恐らく単なる気休めだろう。
明らかに普段より二回りほど大きくなっている私の胸に、周囲(特に男子)の視線が突き刺さっているのが見なくても分かる。
だが、嘆いても一日これで乗り越えるしかない事態は変わらない。私にできることは、これ以上恥ずかしいハプニングに見舞われないように気を付けるだけだ。
1時間目は、数学の時間だ。
「……つまり、この式を逆フーリエ変換して得られる斉次積分方程式に関して、まずは特解を求めるわけだが……よし、今日は10日だから出席番号10番の沢渡、解いてみろ」
「……はい」
正直、日付が私の出席番号と同じだった時点で嫌な予感はしていた。
幸いにも数学は苦手ではないので、問題自体は解ける。だが、正直今の私の状態を考えると、前に出て問題を解くだけでも目立つ行為だった。
黒板の方に向かう時点で、両側の机からちらちらと投げかけられる視線を感じ、ごくりと唾を呑む音が聞こえてくる。
だが黒板に向かってしまえば男子から見えるのは私の背中だけだ。私は黒板にチョークを走らせ、問題を解いていく。 「うん、正解だ。じゃあ沢渡、戻っていいぞ」
「うぅ……はい……」
行きよりも帰りの方が難関だ。何せ、私の席はかなり後ろの方なので、男子の大勢に対して正面を向けながらながら戻ることになる。
とにかく、目立たないようにしよう。私はできる限りさりげなく、胸を腕で隠すようにしながら歩みを進める。
だが、上半身にばかり注意していたせいで、下半身の警戒がおろそかになっていた。
数歩も進まないうちに床に置かれていた鞄に足を取られ、私は大きくつんのめるように前に倒れてしまった。
「うわわっ! いたた……」
「大丈夫か沢渡、足元には気を付けろよ」
「大丈夫ですっ!」
痛みはあるが、そんなことを気にしている場合ではない。
これ以上目立つ前に、さっさと席に戻らなければ。私は起き上がるために、両手を床について体を起こした。
「うおおおっ……!」
身体を水平に起こすと同時に、男子たちのどよめきが耳に入る。このパターンは、まさか……。
慌てて視線を胸元に落とす。
「あ……きゃぁっ!」
そう。転んだ拍子にまたもやブラウスのボタンが外れ、私はノーブラの状態で大きくあいた胸元を男子たちに向けていたのだ。
重力によって私の両胸が引っ張られた影響で、より一層深い谷間は強調され、男子のポジションによってはその奥にある臍まで見えてしまっていたことだろう。
「し、失礼しました!」
私は大慌てて胸を抑えながら立ち上がり、誰とも目を合わせないようにしながら小走りで自席まで戻った。 とりあえず、本日はここまでになります。
続きは日を改めて。
なお>>475にタイトルを入れ忘れましたが「ラッキー(スケベ)な一日 7」です。 4時間目は体育の時間だ。
本当は何かと理由を付けて休みたいけれど、そういうわけにもいかない。実のところ出席日数がギリギリなのだ。単位を落としたせいで留年などにもなったら目も当てられない。
ちなみに今日の内容は男女合同でのバスケットボールだ。よりによって、なんでこんなに動きの激しい球技なのか。
ゲームが始まる前から、既に敵味方問わず多くの視線をちくちくと感じる。
恐らく私の胸が揺れるところを目に焼き付けようと期待しているのだろうが、そんなものに応えてたまるか。できる限り動かないようにしようと決意を固めていると、体育の担当教師の怒号が飛んできた。
「お前ら! 体育の授業だからって試合の手を抜くんじゃないぞ! 先に言っておくが、ゲーム中に1点も取れなかった奴は欠席扱いにするからな! それでは、試合開始!」
……試合開始前に、私の決意はあっさりと潰えてしまった。だが、要するに1点でも取ればいいのだ。多少激しい動きをしてでも、とっととゴールを決めてしまおう。
「トモミ、パス渡して!」
「う、うん!」
味方からのパスを受け取ってゴールに向かって走ろうとするが、そううまい具合に事が進むはずもない。あっという間に男子のうちの一人にマークされてしまった。
「くっ……! ちょっと邪魔よ! 通しなさい!」
ボールをドリブルしながらなんとか隙を見つけて抜くチャンスを伺っていると、なんだか相手の男子の様子がおかしいことに気付いた。
視線の先が、ボールを見ていない。
ぼよん、ぼよん。ぼよん、ぼよん。
それもそのはず。彼の視線は、ドリブルの度にボールよりも激しく上下にバウンドする、私の両胸に釘付けになっていた。
「……っ! み、見るなぁ!」
やけになって、正面突破しようと強引に突っ込む私に対して、目の前の男子はようやく我に返ったかのように手を伸ばす。だが、焦って正面突破しようとしたことが災いし、私は体育館の床に足を滑らせてしまう。
「きゃぁっ!?」
そのまま、もんどり打ちながら、正面の男子を巻き込むように倒れてしまった。 「あいたたた……ごめん、大丈……ん?」
「あ、あああ……」
なんとか体を起こそうとするが男子と絡み合ってしまいうまく動けない。
私の下敷きになってしまった男子に声を掛けようとするが、何か反応がおかしい。何やら顔を真っ赤にして口をパクパクさせている。
やがて、妙な感触が私の上半身に広がっていることに気付いた。下を見ると、男子が伸ばした腕がどういう具合か、絡み合って転んだ際に私の体操服の裾から中に突っ込んでしまっていたようだ。そして、その腕の先、男子の右手は……
「〜〜〜〜〜っ!?」
ふにふに、ふにふに。
そう。彼の右手が、完全に私の体操服の下から、私の胸を直に触って完全に揉んでいるような状態になってしまっていた。
「いやあああああっ!」
平手打ちの音が体育館に響き渡った。
それから、体育の授業が終わるまでの40分間。
何とか1点だけでも取ろうとラフプレイを繰り返す私はその度に男子と折り重なるように倒れ込んでしまい、敵チームどころか味方の男子にまで何度も胸を揉まれたり、顔面に押し付けてしまう結果になるのだった。 帰りのHRの間、私はもう完全に消え去りたい気持ちでいっぱいだった。
体育が終わった後も、ハプニングは収まることを知らなかったのだ。
ある時はボタンを開け放した状態で前かがみの姿勢で男子に話しかけてしまい、ブラウスの隙間から乳首まで見られてしまったり。
ある時は水道を勢いよく捻りすぎて水が思い切り胸にかかってしまい、ノーブラの胸がスケスケになってしまったり。
またある時はブラウスの中に毛虫が入ってしまい、慌てて取り出そうとした拍子に勢い余ってブラウスの前を大きくはだけ、教室の真ん中でおっぱいをさらけ出してしまったり。
「えーと……おつかれさまミズキ、おごっていくから帰りにスタバでも……」
「行かないっ!」
トモミの誘いを突っぱね、とっとと日直の仕事を終わらせると(ちなみに先生に日誌を返却するときにもブラウスの隙間からおっぱいを見られてしまった)、私は一目散に家路へと急ぐ。とにかく、家に辿りつきさえしてしまえばこの羞恥から解放されるのだ。
だが、その帰り道すら一筋縄ではいかなかった。
バスの運転手は行きよりも荒々しい運転で、カーブや信号の度に周囲の男の人に生のおっぱいを触らせたり、ブラウスが大きくめくれて目の保養をしてしまう羽目になった。
たまりかねてバスから降りたら降りたで、突き出した木の枝やら釘やらにブラウスが引っかかってめくれるわ、突風にあおられて完全に前がはだけるわ、ピンポイントに私の上にだけにわか雨が降り注ぐわ。それも、大勢の男の人が目の前にいるタイミングに限ってだ。
家に辿りつくころには、私は既に3桁には達するであろう男の人の前で恥ずかしいハプニングに見舞われる結果となっていた。 「ただいまっ!」
私はマンションの2階にある自分の家の扉を開けると家の中に転がり込み、しっかりと鍵とチェーンをかけた。もう今日は何があっても外になど出るものか。
「ただいま」と声をかけたが別に家に誰かが待っているわけではない。両親とも今日は遅くまで仕事があるのだ。
とりあえず、晩御飯は家にあるものでこしらえて、両親が帰ってくるまで大人しくしていよう。
そう考えてふと窓の外に視線を向け、洗濯物が干しっぱなしであることに気付いた。
しまった、今日は夕方から強風の予報だった。取り込まないと、物干し竿ごと洗濯物が飛ばされてしまうかもしれない。
ベランダは大通りに面しているとはいえ、洗濯物を取り込むくらいなら1分もあれば終わる仕事だ。気を付ければ見られる心配はないだろう。私はベランダの窓を開けて手早く取り込み始める。
「よし、あとちょっと……!」
最後の1枚を取り込んだ後、念のため物干し竿も飛ばされないようにしまっておこうとして持ち上げた、その刹那。
急な突風によって、私の体が物干し竿ごと煽られてしまう。ふわりと、足元から床の感覚がなくなる。
「うわっ、っと、っと……!」
バランスを崩した私は、ベランダの柵を乗り越えるような体勢になってりまう。
やばい。下手にこのまま掴んでいると、物干し竿ごと体が持っていかれてベランダから落下する。
咄嗟にそう判断した私は慌てて手を離したのだが、吹き荒れる突風は一向に収まらない。
「たーすーけーてー!」
ベランダから落ちそうな体勢のまま必死で叫んでいると、すぽり、と私のブラウスの袖から何か棒のようなものが背中を抜けて入り込む感覚。
続いて、背中の方でがしゃんという音がして、がっしりと私の体重が支えられる感覚があった。
「た、助かった……って、え?」
突風も収まり、ようやく落ち着いて周囲の状況も把握できるようになった私は、自分の置かれている状況を理解した。
何の弾みか、物干し竿が私のブラウスの左右の裾を突き抜けるように貫通しており、それがベランダの柵に引っかかっていた。
結果として私は、ベランダの柵から大通りに向けて磔にされたような状態になっていたのだ。 そして、私の悲鳴を聞いて、近所の人たちがわらわらと駆けつける。
マンションの2階のベランダに磔にされている私を見て、誰もが驚いているようだ。とりあえずブラウスが脱げなかったのは不幸中の幸いかもしれない。
そんな中、いち早く叫んだのはこのマンションの自治会長を務めているおばさんだ。
「大丈夫かい、ミズキちゃん! 待ってな、今倉庫からはしごを取りに行ってくるから暴れないでじっとしているんだよ!」
「は、はい!」
そして、周囲にいる男の人たちに向かって叫ぶ。
「あんたたち! もしミズキちゃんが落下したら支えるのは男の役割だからね! 私が戻ってくるまでちゃんと見てないと、ただじゃおかないからね!」
そう言い残して倉庫に向かって走っていくおばさん。残されたのは磔にされた私と、大勢の野次馬だけとなった。
ちなみに、このマンションにおいて自治会長のおばさんはその絶大な発言力によって恐れられている存在だ。
「ちゃんと見ていないとただじゃおかない」とまで釘を刺されている以上、私を放置してその場を離れたりすればどのような目に遭わされるか分からない。
何となく気まずい沈黙が流れる。
「え、えーと……ミズキちゃん、管理人室でマスターキーを借りれば、玄関から上がって助けられるかな?」
「いえ……帰ってきたときに、中からチェーンをかけてしまったので……」
「そうか……怖いかもしれないけど、暴れると落ちるかもしれないからじっとしてるんだよ」
「は、はい……」
近所のおじさんと会話をしていると、ぷつ、ぷつ、と私のブラウスの方から小さな音が聞こえてきた。
まさか、と私は自分の体を見下ろして愕然とした。物干し竿によって私のブラウスが左右に引っ張られて、下から2つ目までのボタンが外れてしまっているではないか!
今や私のブラウスの左右を留めているものは、残った5つのボタンだけ。だが、それらも左右に引っ張られることで徐々に緩んできており、もはや限界が近いことは明白だった。
「ダ、ダメっ、止まってぇっ!」
もちろん、叫んだところで止まることなどあるはずもない。無情にもさらにぷつ、ぷつと音が響き渡り、ブラウスの下半分は完全にはだけてしまった。私のお腹はもう丸見えだ。
何とかしないと、と頭を巡らせるが、そもそもこの状態では指一本動かせない。下手に暴れてもかえってボタンが余計に外れるだけだろう。 私のブラウスが陥ろうとしている危機に、周りにいるギャラリーも気付いたようだ。
多くの視線が、私の剥き出しになったお腹と、その上の残されたボタンに注がれる。
彼らが何を期待しているかは、火を見るより明らかだった。
「やだっ、見ないでよっ!」
「そんなこと言われても、会長にしっかり見てろって言われたのに、目を離したらあとで何をされるか……」
しどろもどろになりながら困ったようにちらちらと見てくるおじさん。
そんなやりとりを交わしている間にも、ブラウスのボタンは一つ、また一つと、今度は上から限界を迎えて外れていく。
「うおお……!」
ギャラリーの中から期待に満ちたどよめきが聞こえてくる。残されたボタンは第3ボタンのみ。
もはや私のブラウスはほとんどその本来の役割を果たしていない。下側は左右に引っ張られることで大きく広がり、私のお臍から下乳までをたっぷりと曝け出してしまっている。もちろんノーブラであることまで丸分かりだ。
そう言う意味では、上半分はまだましだ。第2ボタンまで外れているために私の鎖骨と胸の谷間は見えてしまっているものの、かろうじて残った最後のボタンによって、秘密の双丘が曝け出される最後の一線は守られていた。
だが、それももはや長くないことは明白であった。
「あ……ああ……やめて、ダメ、お願い……」
多くの人たちが見守る目の前で、ぐぐぐ、と最後の第3ボタンに力がかかり、ゆっくりとだが確実に、その合わせが緩んできていた。
Fカップの胸はわずかに残ったブラウスを内側からぎゅうぎゅうと押し広げ、今にも開放されることを待ち望んでいるかのようだ。
しっかりと立ち上がった乳首も、薄手のブラウスの生地を通じてその存在を全力で主張していた。
そして、多くのギャラリーが今か今かと固唾を飲んで見守る中、最後の瞬間は訪れた。 ぐぐぐ……ばつん!
「いやあああああっ!」
大きな音を響かせながら最後のボタンがはじけ飛び、私の想いなど裏切るかのようにブラウスの生地が左右に遠慮なく大きく広がる。
同時に、今まできつく押し込まれていた二つの柔らかい物体が、まるでお待たせしたギャラリーへのお詫びだとでも言わんばかりに、ぷるんと大きく弾ける。
二つの大きなおわん型のカップも、その頂点に色づく小さ目のピンク色も。
今まで誰にも秘密にしてきた私のコンプレックスの全てが、ご近所さん全員に見せつけるかのように晒されていた。
「うわぁ……」
「すげえ……」
「ミズキちゃん、こんなに大きかったんだ……」
恐らく無意識なのだろう。多くの男の人から、感嘆とも賞賛とも分からない感想が独り言のように発せられる。
よく挨拶するおじさんも、昔遊んでくれた大学生のお兄さんも、近所の公園で遊んでいるところを見かける小学生の男の子も、毎日顔を合わせるクラスの男子も、全然知らない男の人も。
近所の男の人全員が、私の剥き出しになったおっぱいに目が釘付けになっていた。 「う、あああ……お願い、見ないで……目をつぶって……」
「で……でも、落ちないように、ちゃんと見ないと……ちゃんと……」
使命感からか、それとも自分への言い訳なのか。男の人たちはぼんやりとした表情のまま、まるで心ここにあらずといった口調で機械的に呟く。
恥ずかしい。隠したい。
だが、どれだけそう願っても、私の願いをかなえる術はない。頼みの綱である私の両腕は、物干し竿によってしっかりと固定され、指一本たりとも動かすことができないのだ。
そして、私の想いとは裏腹に、私の分身であるはずの両胸はまるで視線を浴びていることを喜ぶかのように大きく膨らみ、二つの先端もぴんと立ち上がっていく。
「あ、あああ……やだ、やだぁ……」
もはや私にできることは、おばさんができるだけ早く梯子を持って戻ってきてくれることを祈るだけであった。
──結局、梯子を探すのに時間がかかってしまったおばさんが戻ってくるまでの30分の間、私の二つの胸はたっぷりとご近所の男の人たち全員の視線を浴びることになってしまった。
そして、朝の占い番組の通り、男の人たちにとってラッキーなイベントによって隠れた魅力をたっぷりと知られてしまった私が、二度とその番組を見なくなったことは言うまでもない。
(おしまい) 以上になります。
こういうハプニングを巻き起こすオカルトもの、好き。 ラッキーすけべ対象の女の子視点かー
かわいそうでいいね! ラッキー(スケベ)な一日、なろうの方は4話から加筆されてるね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています