>>36
やはり理絵の身体は敏感であるらしい。
指の力加減を調整して絶妙な擽り方をしているとは言え、素直な反応を見せてくれる。
ただし左手で口を塞いで声が出ないようにしている状態は男としては不満であった。
捕まえに来て欲しいという、本来なら抱かない筈の欲求すら出てくる。
本当に捕まりたいのではなくて、左手が口を離れてくれるのが望みではあるが。

それから少しの間、理絵は何とか堪えている様子であった。
が、それも遂に限界を迎えた様で、口を塞いでいた手を素早く背後に回してくる。
男の手付きが理絵のお尻を楽しむものであり、行為に熱中していたなら、捕らえられてしまっただろう。
だが様子見に近い手の動きで、視線は理絵の左手を注視していた為に反応も早くできた。
ここまでで敏感だと把握した理絵に対しては、強めの刺激を与えれば効果が大きい。
お尻の谷間に沈めた中指を縦に下へとなぞって、一撃を浴びせてやる。
手を掴まれることはなく、代わりに望んでいた声が耳に届いた。
少し鼻にかかったような声、甘さはまた無いが予想外の攻撃に思わず出た声は男の興奮を高めさせる。
隣にいた鑑賞担当の痴漢も思わず理絵の顔を盗み見ており、気になった様子であった。
その瞬間の理絵の表情も恐らく小型カメラで撮影済みであろうし、後でSNSに上がる筈だ。
一先ずの満足感とそして楽しみを抱きながら、男は視線を下の方へと向けてみる。
予想外の声を出した自分に驚いて混乱しているのか、理絵は左手を途中で止めて固まっている。
後ろから見るだけなら面白いが、再び痴漢をしようとするには厄介な存在となってしまう。
考えた結果、男は理絵の手を前に戻してやることにした。
痴漢を捕らえることに失敗した上にそうされることで屈辱的と思うかも知れないが、こちらが上手だと教える。
ただし単に戻すだけではつまらないので軽く使わせてもらうことにした。
左足を前に出して理絵との間隔を詰めておき、左手を取るとそれを少しだけ後ろ向きに引く。
相変わらず膨らんだままのスーツのズボンに軽く触れた手をほんの数秒押し付けてから、前に。
体の前へと丁寧に戻してやってからすぐに自分の手を戻して足を引き、それ以上の接触は控える。
手を戻されたことの方が気になるであろうし、例えぶつかった物を気にしても一瞬の出来事で体としか思えないだろう。
さっきまで触れていた指よりも遥かに太く、形からして卑猥な雄の象徴に服越しとは言え接触したとは思うまい。

それから間もなくして理絵の通う学校の最寄り駅が近付き、乗客の降りる波に紛れて男は車両の奥に隠れる。
十分な接触が出来たとは言えないが、今回で終わるつもりはなく、初めてはこの位で構わないだろうと考えていた。
それからは普通に会社へ向かい、仕事を終えて帰宅した後でSNSに接続する。
案の定、お尻の谷間をなぞった時の理絵の顔を写した盗撮画像が上がっていた。

『理絵ちゃん接触担当です。結構敏感みたいで今後が楽しみ』
『おっ、帰ったのか乙』
『隣にいたけど声にビックリしたわ。まだ軽くだろ?』
『スカートの上から軽くね。もっと声聞きたいよ』
『いいなー。あ、俺優花里ちゃん接触担当ね。可愛いし触りやすいんだけど声聞かせてくれなくてさ』
『でも触りやすくて二回目なら結構行けたんじゃない?』
『まー、スカートの中まではね。お触りの方で楽しませてもらうよ』
『俺も次行けるかな、まだかかるかも。それじゃ今日はこの辺で』
『乙』

軽い会話を済ませた後で保存した画像を見ていく。
電車に乗り込む時や1回目、2回目の接触の時の写真もあって、後ろからでは見れなかった理絵の表情が分かる。
画像を見ている内に硬くなってきた物を取り出し、手で握りしめながら今日の接触を思い出す。
一瞬ではあるが理絵のお尻、そして手に触れさせたこと、思わず理絵が出した声。
制服を着た理絵の姿を見つめながら自慰に耽り、いつか理絵の体にかける妄想をしながら出した。
普段よりも濃く大量に出た物を処理してから、その日は眠りについた。

そして翌朝、前日と同じように駅で理絵の姿を探して後ろにつこうとする。

【まだ軽い行為止まりだけど反応は得られたので、取り敢えず初回はここまでで】
【もう少し一回で進めた方がよければ言ってね】