意識を取り戻したライアの目の前には三人の男達が立っていた。
その男達の内、一人はよく知る人物であった。
シーダ「ライアちゃん、また一段と美しくなったねぇ〜」
ライアに話しかけるその男は、シーダという男で
ライアが、まだ銀竜師団に入る前に、嘗て所属していた軍の治安維持部隊で
同じ統治署であった男である。
その男は、ライアが新人として入隊した8年前に同じ統治署の同じ部署にいた男だ
そして、ライアに恋したこの男は、ライアの後をつけ回し
ライアのロッカーを漁り、ライアにストーカー行為を繰り返して
別の統治署に異動させられた男である。
ゾッテ「シーダあ、8年間の思いをたっぷりぶつけてやれ」
このゾッテという男はシーダの現在の上司であり、ベラの部下である
非常に小心者であるが、去勢を張り、部下には滅法強い絵に描いたような小物である
トイト「シーダ顔やばいぜ。ははは、頭から湯気出てるぞ」
このトイトという男もベラの統治署に在籍する男でゾッテの部下であり、シーダの同僚である。
ライア「シーダ……お前………」
嘗て自分にストーカー行為を繰り返した男が目の前にいて、
手足を拘束され自分のおかれている状況を理解したライアは
背中に流れる冷たい汗を感じていた