ゴードン「おおっ!そうか!完成したか!」
レイドール「くふふふふ、そうか。これで銀竜師団も終わりだな。」
飛び上がって喜びそうなゴードンと、次の獲物も近々食えそうな事を知り
よだれを流しそうなレイドールの二人であった。
ガルマ「捕らえた7人の内の6人、一人につき500tの潮を採取しました。
もちろん6人全員がアクメ値500を超えております。」
ゴードン「6人というとローゼ様・・・いや、ローゼは?」
ガルマ「ローゼは戦闘タイプではないので、戦闘力をそのまま伝達する錠剤《バイア》は
製造しておりませんが、潮の採取とアクメ値の計測は6人同様行っております。」
レイドール「バイアは何錠できたのだ?」
ガルマ「はい、丸一日で潮500tを採取できますので、500tで2錠の製造が
可能です。6人で12錠でございます。」
レイドール「師団は全員で何人だ?」
ガルマ「拷問して聞き出した様々な情報では師団の人数は108人でございます」
ゴードン「あと9日間も掛かるのか」
レイドール「もっと潮の採取は増やせんのか!一人一日1000tは採取しろ!」
ガルマ「お言葉ですが、アクメ値500を超える数値が必要ですので、日に500tが限界かと」
レイドールとゴードンは待ち切れないといった様子で苛立ちをみせた。
ガルマ「ご心配なく、まあ5日もあれば師団を壊滅できます。」
レイドール「どういう事だ?」
ガルマ「今回捕らえた6人で、日に12人分の戦闘力を手に入れられます。
つまり5日間で60人分、それにオリジナルの6人も素体(マテリアル)といって
意のままに操る事ができるようになりました。
そこまでいけば、師団の何人かをこちらにおびき寄せる策は打ってあります。」
ゴードン「師団の残り102人が全員来る事はないのか?」
ガルマ「そんな事をすれば本部は空になりたちまち占拠されるでしょう。
ルシアン王子の妹君をお守りできなくなります。
恐らく、こちらに来るのはせいぜい10人から20人程度かと・・・」
オルグ「師団員60人分程の戦闘力を手に入れた時点で、こちらに
ローゼ達がいる可能性が高まる証拠を少しづつ出して観察に入るよう
おびき寄せます。」
ゴードン「おおっ!」