伝説の勇者の伝説でエロパロ
0001名無しさん@ピンキー2010/08/20(金) 02:52:55ID:7wM/d0Iw
ネタ多そうだしなかったから建てた
0127名無しさん@ピンキー2011/09/24(土) 02:01:41.42ID:etiIWuK+
フェリ父「っははは、お前のような無能でも、こっちの才能はあうるんじゃないか」
フェリス「父様、やだ、やめて、アアア」
ファリ父「っく、良い締りだ、フェリス」

みたいな話しをお願いします…
0128ライナ×キファ ◆9OfLwNOj4Lrw 2011/09/25(日) 01:22:46.60ID:RsIJLLWX
>>111から数ヶ月も経ってしまったすまぬ、すまぬ……
保守+賑やかし兼ねて、まずは前半部分投下。まだエロなし

・全体的に後ろ暗い感じでありがちな捏造設定有
・時間軸は大伝勇伝6の「追憶から未来へ――」の時
・漫画版好きなのに肯定派いなくて寂しい……

上記を踏まえてNGはID及びタイトルとトリップで頼んます
0129ライナ×キファ ◆9OfLwNOj4Lrw 2011/09/25(日) 01:26:44.84ID:RsIJLLWX
 





彼女は言った。言ってくれた。泣きながら。

 
                                        ――守ろう、と。





 そして、笑いながら。      

                                        ――戦おう、と。



 優しく、穏やかに、強く、激しい決心の言葉。
 凛とした、その声は何処か懐かしくて――もしかしたら遠い昔あたたかな胎の中で聞いたような――そんな気がした。


















「えーと……キファ?」
「うん――…?」
「何でキファが俺の上に乗ってるのか、説明してくれると助かるんだけど……」

 
 真夜中。それ、の気配に、ライナは重たい瞼を持ち上げた。
 気配そのもので直ぐにそれが誰なのかは分かっていたが、やっぱり自分の上に乗っていたのはキファだった。仰向けに寝転がっていた
ライナに被さるように、両手と両足を肩と腰の両脇について、真っ赤な顔で自分をじぃっと見詰めている。
 午後、フェリスのだんご屋梯子に付き合って夕食を辞退したライナは、そのまま寄宿テントのベッドに戻り直ぐに寝付いた。
その時はもう――シオンの馬鹿野郎は夢に出て来なかったけれど、何か柔らかいものが自分の上でごそごそしている気配と、
ほんのり甘くて良い匂いに眠気が解けて瞼を開けば、やっぱり想像した通りそこに居たのはキファだった。
 彼女の、ライナを覗き込む赤い瞳は潤んでいて、頬も恥ずかしそうに赤く染まっている。だけれども、何か決意めいた強い意思を篭めた
赤い瞳はライナを捉えたまま離さない。
 ライナが肩まで被っていた毛布はキファの肩から下を隠すように掛けられていて、キファの体温が高いのか、毛布なしでも夜気の寒さは
感じないものの、二人の間を抜ける空気の冷たさに落ち着かず、身を捩ってみる。キファの肩は素肌で、可愛らしいあの戦闘装束の
インナーのみなのかと思いきや、ぼーっとした目でその先を追っていくと――丸くて、柔らかそうで、綺麗な形をした女の子の膨らみが
何もない状態、剥き出しであって――…予想外すぎる光景に、ライナは噴出してしまった。

「ぶふぅっ!?」 
0130ライナ×キファ ◆9OfLwNOj4Lrw 2011/09/25(日) 01:29:59.43ID:RsIJLLWX

 なんて格好してるんだよ、と言いかけて急いでキファの服を探しに辺りを見回すライナ。ライナが良く眠れるようにとテントは人払いが
されていて、ひとつのベッドの上にいるライナとキファ以外、誰も居なかった。誰かに見られると流石に拙い状況なので安心――
いや、出来ない。
 見られても見られなくても拙い、これは拙い。ベッドの下を見てライナが見つけたのは、キファの脱いだ服――丁寧に畳まれて、
その一番上の黒い布は、更にその上の可愛いピンク色のレースと白のすべすべした生地で出来たものは、どう見てもキファのスカートと
下着です本当にありがとうございました。

「えーと……キファ、もしかしてっていうかもしかしなくても今……裸だったり?」
「きゃあっ!言わないでよライナの助平ーッ!」
「俺が責められるのかよ!?」

指摘されて真っ赤になり、小声で叫ぶキファに思わず突っ込んだ。突っ込んだが、キファは今の格好に関して否定はしなかった。
否定せずに、やはり赤い顔でじぃっとライナを見詰めている。潤んだ赤い赤い瞳が熱っぽく、ライナに何かを訴えかけるように。
 ライナは出来るだけキファの方を見ないように顔を背けておいた。どんな理由でこうなったのか、寝惚けた頭では、いや寝惚けてなくても
理解出来ないが、とにかくキファは裸でライナに被さって来ているし、夜とはいえ、テントの中に備えられた明かりがぼんやりと毛布と
キファの間を照らしていて、闇に慣れた目が向かえば簡単にその素肌を見る事が出来てしまいそうで。
 視線を逸らしたまま、顔を背けたままで、ライナはキファに話しかける。まだ混乱しているが、この状況はやっぱり宜しくない。
大変拙い、と思う。誰かが来るとか来ないとか以前の問題で、拙い。
 
「あのさ、キファ。服は着た方がいいと思うんだけど……。夜だと寒いし。風邪ひくと大変だしな」
「だ、だって、夜這いするのに服着ちゃったら意味ないしっ!……今度こそ夜に来ちゃいました〜」

 恐る恐る話しかけると、恥ずかしそうに声を上げた後、おどけて言ってみたようなキファの声が聞こえた。
――そういえばシオン達の夢から覚めた時、キファはそんな冗談を言っていた気がする。うなされてシオンの名を呼んでいたライナを
気遣って、誤魔化すように言った冗談が、それだったのをライナも覚えている。
 けれどアレは冗談だとキファも言っていたし、冗談だとライナだって思っていた。目の前のキファは、しかしながら本物で、冗談めかして
笑った後続く沈黙の間も、じぃっとライナを見詰めている。

「えーと、今回も冗談、とか……?」
 
 ぽりぽりと横を向いたまま頬を掻いて、ライナが尋ねると、キファはちょっと寂しそうな声で笑って否定した。

「やだなー冗談で服脱いじゃったら私の方が変態になっちゃうよ」
「……じゃあ、キファは、なんていうか……」

 言いよどむライナに対しキファは、うん、と頷く。
 
「本気で夜這いに来たの」


 ライナは困ってしまった。ああそうなのね、なんて言えない事態だ。かといってまじまじとキファの方も向けないし、やはり顔を背けたまま、
困ったとそういう気持ちをそのまま声にして、言った。

「うん、それは……凄く困るんだけど?」
「だよね〜。ライナが困っちゃうのは分かってるけど、ごめんね?止める気、ないんだ」

 キファが悲しそうな声で笑いながら答えた。そうして、止める気がないと言った通り――ライナの下半身に手を伸ばして、撫でる。
ズボン越しでも分かる、柔らかくて細くて温かい指の感触に、今度こそライナは身体を起こし、キファの肩を掴んで引き剥がした。

「――ッ!?」
「……あ……」

 そこで向かい合ったキファの泣き出しそうな顔に言葉を失う。キファの泣き顔は何度も見た事があったが、辛いものを堪えてそれでも
隠し切れない悲しみに顔を歪ませる今のキファの表情は初めて見た気がした。ライナでも、自分の行動のそれがキファをとても
傷つけた事だと気付いてしまう。
 ライナの膝の上にキファが腰を下ろした状態で、互いに俯き、気まずい沈黙が流れた。
 

「ライナ……。――私じゃ、だめ……?」
0131ライナ×キファ ◆9OfLwNOj4Lrw 2011/09/25(日) 01:35:19.83ID:RsIJLLWX

 先にそれを破ったのはキファだった。潤んだ瞳が真っ直ぐにライナを捉える。祈るように縋るようにライナを見詰める。
 ライナは困った顔で首を振った。その表現は違う。正しくは――

「違うよ、そうじゃない――俺じゃ、駄目なんだ」

 自分はキファに大切にされるような存在じゃない。人なんてものじゃない。だから、キファにこんな風に求められたり好きになって
貰ったりしてはいけない。大切なキファを自分が受け入れられないのは、自分がどんな者か誰よりも分かっているからだ。
 キファが大切だから、だからこそ。
 キファの瞳はライナの言葉に一層悲しそうに潤んで、大きく何度も首を振った。

「違う、それじゃ答えになってないよ、ライナ。ライナが駄目なんてない。私はライナがいい。ライナじゃなきゃ駄目。
世界中誰が敵になっても、私だけはライナの味方でありたいの。ライナが生きてるから、私も今日まで生きてて良かったって思えるよ。
ライナと一緒なら、死ぬ事だって嬉しい。――ライナが好き。ライナじゃなきゃ、駄目なの」

 ぎゅっと拳にした手を震わせて、キファが笑った。
駄目だと言うと苦しそうに辛そうに顔を歪めていたキファが、ライナを好きだと言うその時だけは幸福に満ちた微笑を浮かべている。
心に点った大切な明かりのように、泣き出しそうだった目は潤んだままで、それでも微笑んでいる。

「……キファは、さ」

 ライナは、キファの気持ちを汲み取れるほど察しが良い訳ではなくて。でも、とても自分を大事に思ってくれている事は、分かる。
仲間として、自分がキファを大切に思う以上に、想っていてくれている、と思う。だからこそ、受け止められない。

「可愛いし、ちょっと乱暴なトコもあるけど常識あるし……」
「か、可愛い!?やだっ、ライナったら照れるから!」
「突っ込むとこがまずそこかよ!?……や、いいけどね。けどキファ苦しい……っ」
「あ、ごめんライナ」

 しがみつかれて呼吸が侭ならなくなっていたライナが、キファの抱擁を解かれて再びぽつりぽつりと言い聞かせていく。

「……だからさ、俺には似合わないって言うか、俺よりずっといい奴いると思うんだよね。多分、キファを好きになってる奴とかいると
思うし、俺もキファには幸せになって欲しいから――」
「幸せだよ、私。ライナの傍でこうしていられたら、幸せ」
 
 ライナの詞を遮って、キファが言う。笑いながら、泣きながら――ライナが決してキファを受け入れられない弱さを責めずに、
唯真っ直ぐ、自分の思いを迷わずぶつけてくるキファ。逃げてばかりのライナの胸を痛ませる、強くて悲しくて優しい笑顔。

「他の人なんて見られないよ。私の中にはライナしかいないんだもん。入る余地ないよ、誰も。……ねえ、ライナ。
――私、綺麗かな?」

 ふふ、と笑ってライナの言葉を打ち切り、キファがそっと抱きつく。ふわりと甘い匂い、柔らかい感触、温かい温もりに包まれる。
どうしたら良いか分からず、ライナは出来るだけ意識しないように両腕を彼女に触れないよう気をつけながら、頬を摺り寄せるキファの
顔をそおっと覗きこんだ。キファは目を閉じていて、距離が近すぎる為表情が窺えない。

「ああうん、綺麗だと思う。……や、どちらかって言うと可愛い、かも。えーと、肌とか、そういう事だったら、すべすべだし、
柔らかくて……うん、その、キファが綺麗だから俺も困るってるって言うか――」
「そっか、でも汚れちゃってるんだ、私」

 意識しないようにしていたキファの肌。なのに問い掛けられてつい、意識がそちらに向かい、ふんわりと柔らかい感触を服越しながら
感じてライナが口篭る。キファがその言葉に被せるように笑って、そう呟いた。
 ライナは一瞬、キファの言っている意味が分からなかった。キファは相変わらずライナに抱きついたまま、目を閉じている。
頬を擦り付けて、抱きつかれて、ライナはキファの顔をやはり覗けない。意味を尋ねるまでもなく、キファは続けて話していく。

「一人でいろんな国を回ってる時にちょっとね。……あの時ライナが助けてくれたのに、ごめんね。
綺麗じゃないのに、ライナにこんな事してごめん。――ごめんね、ライナ。……綺麗じゃないから、余計こう言う事出来ちゃうのかな。
うん、そうかも」
0132ライナ×キファ ◆9OfLwNOj4Lrw 2011/09/25(日) 01:40:04.80ID:RsIJLLWX

 平常を装おうとして震えているキファの声。
 ――助けたというのは、あの時初めてキファとシオンの前で暴走した時の事を言ってるのか。あれは、助けてなんか、助けらなかった。
寧ろキファ達のお陰で自我を取り戻せた。
 キファが居なかったら、シオンが居なかったら、あの時自分の名を呼んで引き止めてくれなかったら、ライナは今ここに居なかった。
 そんな彼女が、恐らく女の子として一番深い傷をライナに晒している。キファを自由に、と交渉したのはライナだ。
だがあの時、もしかしたらキファに違う道を示せたかもしれない。いや、何も出来なかったとしても、キファが傷ついていたかもしれない頃、
自分は牢獄の中で気の良い看守と世間話をしていたのか。いや、どうしてキファがそんな目に遭わなきゃいけなかった?
いや、いや、いや――ぐるぐると沢山の思いがライナの頭を巡る。昼寝の事だけ考えていたいのに、どうして。

 どうしてこんなにも面倒くさくて優しくないことばっかり、俺の仲間に、友達に起きてるんだ――?

「うん。……だから、ごめんね、ライナ。こんな私で、こんな事しちゃって。嫌われちゃうかもしれないけど、でも止めるのも無理だよ。
本当に駄目だったら、汚らしくて嫌だって言うなら、引き剥がしちゃってもいいよ。でも――ライナはライナだからね?
それ以上もそれ以下もないから。もし、駄目だって言う理由が……自分の事をあんな風に思ってるせいなら、やめないから。
どんなに私が――私達が、ライナを愛してるか。ライナが分かってくれるまで。
 ライナがライナをちゃんと自分を認めて愛せて二度とあんな事を思ったりしないって言わない限り、やめないよ」

 ――あんな風に。――あんな事。……ああ、だってキファ。俺はその通りだから。
 その通りの化け物だから。
 
 キファの腕を払えない。キファが圧し掛かってくる。ライナはまた、ベッドの上に沈んだ。キファの瞳が濡れている。
やっぱり泣き笑いの顔だった。困ったような顔でキファを見詰める。キファが、軽い調子で、もう〜、と言った。

「そこは、もう思わないって誓うとこじゃないの?」 
「あ〜、うん。そうかも。でも何か、今のキファに嘘は言えないしさ。……それに、綺麗だと思うから。
綺麗だから困るし、汚いなんてないしね。だから、キファは気にしなくていいと思う」

 ライナからそっと手を伸ばした。キファの頬に触れてみる。何があったか、キファの唯一言でしか知らないけれど。
彼女が自分にとって大切な仲間で、友達で、懐かしい記憶を共有出来る一人で、可愛い女の子と言うのは変わらない事実だ。
汚れてるとか、汚れてないとか、そんなの馬鹿馬鹿しいと良く分かっていないライナだって言える位に。
 この状況は凄く困るのだが、でも困りながらもライナは少しだけ笑った。いつもキファが、困った顔でいるライナにしてくれたように。
 キファの瞳が、無理矢理笑っていたキファの目が、大きく見開かれて――くしゃくしゃの泣き顔になった。
 ライナの手を握り締め、嗚咽を飲み込んで頷く。キファはライナの手を唇に寄せて、誓いを立てるようにキスした。
 くすぐったさは手と、胸と。こみ上げるそれに肩を竦める。

 キファに押されて、ライナはあーとかうーとか唸る。やっぱり駄目だと強くキファを引き剥がせば良いのかもしれない。
女の子のキファの力よりライナの方が強いのだから容易く離せる。キファに怒られても、自分はキファの言うように自分を良い様に
思えるようにはまだなれなくて、だからそれも含めてごめんと言いながら離せば良かった。

 ――良かったのだが。

 キファの言葉を否定しても、自分じゃ絶対に認められなくても、キファの――気持ちは、想いは。
 ライナ自身が認められないからこそ、嬉しかった。情に流されるって、こういう事を言うのかもな。ぼんやりと、そう思う。
 紅い瞳に見詰められながら、近づいてくる唇に、今度は呼吸詰まらなきゃいいな、とか。いつもなら慌てて逸らすか逃げるのに。
 さっきまではそのつもりだったしそうなる筈だったのに。何だか今日はいつもと違う。自分も、キファも。

 いつもと、ほんの少し何かが違った夜。違えた夜。ライナも、キファも――そして。
 ……そういえば、『私達が、ライナを愛してるか』ってキファは言ったけど、私達――って誰だ?


「ライナ、あいしてるよ」





 問いかけようとして、開いた唇は。
 柔らかなキファの唇に塞がれ――その問いが、ライナの口から紡がれる事はなかった。
0133ライナ×キファ ◆9OfLwNOj4Lrw 2011/09/25(日) 01:42:26.69ID:RsIJLLWX
……とりあえず後半は近々。暴走ライナ×キファのもいいなー。ライナの自己嫌悪半端なさそうだけど。
お邪魔しました。
0138名無しさん@ピンキー2011/10/29(土) 16:00:36.52ID:fmTScNmf
感謝
0157名無しさん@ピンキー2012/09/19(水) 01:08:21.51ID:vQiyEDqY
フェリスとライナは友達以上だけど恋人未満なんだな><
0158名無しさん@ピンキー2012/09/19(水) 01:10:06.99ID:vQiyEDqY
っと、過疎ってるから誰も見てくれないかもだな^^;
0160名無しさん@ピンキー2012/11/03(土) 23:10:00.90ID:wS5lOlVn
もはや保守さんしかいないこの掲示板
0163名無しさん@ピンキー2012/12/18(火) 20:44:58.23ID:fdWl6pnw
保守
0166名無しさん@ピンキー2013/05/17(金) 20:34:43.40ID:sXbLDuPn
保守
0176名無しさん@ピンキー2019/01/21(月) 20:07:12.75ID:b+ECWYjm
2019年も保守
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