【キャサリン】 アトラス総合 Part3 【デビサバ】
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0001名無しさん@ピンキー2011/05/29(日) 02:25:09.85ID:nYpgmtrg
メガテン全般、オーディンスフィア、世界樹の迷宮、グローランサー、キャサリン
デビルサバイバー、ラジアントヒストリア、救急救命カドゥケウスなどアトラスゲームのSS総合スレです。

前スレ
【ライドウ】 アトラス総合 Part2 【カドゥケウス】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1238149453/
【メガテン】 アトラスゲームSS総合 【オーディンスフィア】
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1179298247/

ペルソナシリーズはこちらの専用スレに。
【主にP3・P4】 ペルソナ総合エロパロスレ 16 【1と2も】
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1275822774/

保管庫
http://oroti.no-ip.biz/~eparo/
0002名無しさん@ピンキー2011/05/29(日) 05:13:24.82ID:MpWC0OGM
スレ立ておつ
前スレはいつの間にか落ちちゃったんだな
0011名無しさん@自治スレで設定変更議論中2011/06/10(金) 23:42:34.90ID:bdf2gX+r
復活祝いだ。つまらんものだが取っといてくれ。

おにじょろう
ttp://oroti.no-ip.biz/~eparo/frame/atlus/?mode=read&key=1307716866&log=0

どうでもいいが、鬼女郎がゲシュタルト崩壊して鬼太郎に見えてきた。
0012 ◆iQ7ROqrUTo 2011/06/10(金) 23:53:56.86ID:bdf2gX+r
久しぶりだから酉つけ忘れた。
0014名無しさん@自治スレで設定変更議論中2011/06/17(金) 20:50:18.96ID:WFgVbwOv
げん
0015名無しさん@自治スレで設定変更議論中2011/06/28(火) 02:23:18.11ID:vWfn6fBF
ハオマが興奮材だったとは…あんなん連れ歩いてるサマナー連中大丈夫か?
まぁ神降ろしとかやれる人に影響なんて無いも同然なんだろうけど
カツオちゃん辺りは完全に機械で召喚してるから心配

召喚してるだけでヤヴァイ物ふりまいてる悪魔って結構いるのかね
0018名無しさん@自治スレで設定変更議論中2011/06/28(火) 11:45:04.75ID:vWfn6fBF
エキンムなついわー。マッチョな人というイメージしかなかったw
そういや疫病系は相当いるのか。蝿様やバアル辺りはモロだし
四天王に憧れて眷属をwikiで見てへこんだ覚えがある…
スライムやらブロブなんかもいる世界だし、不潔ネタなら一山いくらって感じだな
0019 忍法帖【Lv=14,xxxPT】 2011/07/03(日) 06:16:16.71ID:F1KHs0JF
保守
0020名無しさん@ピンキー2011/07/04(月) 02:13:17.86ID:A+gJIrys
この調子じゃバアル×イシュタルとかでも
不潔とか言い出しそうだな今のスレ住人

折角の素材と舞台だからお綺麗なの以外も読んでみたい
4コマレベルのシュールなネタとかエロ向きだと思うな
0021名無しさん@ピンキー2011/07/04(月) 09:24:06.98ID:9EwsZRQn
お前らココの奴らみたいにキモイキモイ
ttp://toki.2ch.net/test/read.cgi/gamerobo/1309438168/
0022名無しさん@ピンキー2011/07/06(水) 01:32:47.01ID:trAq4h/X
ステラデウスってスレチ?別に投下するワケじゃないけどちょっと気になった
0023名無しさん@ピンキー2011/07/13(水) 00:44:03.01ID:DwmVz3xX
なんでサキュバスやリリムみたいな快楽を求める悪魔が「シジマ」側についてるんだろう。
快楽がほしいならヨスガ……じゃなくて、精気みなぎるマントラ軍のほうがよさそうなのに。
もしくはマネカタを誘拐するか、良質なマガツヒ(?)の人修羅の仲魔になればいいのに。
0024名無しさん@ピンキー2011/07/13(水) 08:03:04.36ID:rvbnWW6d
>>23
サキュバス(&インキュバス)は誘惑したり快楽を「与えたり」してるけど、
それはあくまで目的の為の手段であって、自身は繁殖の方が主目的って事らしい。
もしかしたら淫乱設定はRPG的ファンタジーの中だけの話しなのかも。
「繁殖・繁栄の為の役割に徹してる」とすればシジマ向きと考えられなくもない。

リリム(と母親であるリリス)はサキュバス達よりずっと古いキリスト教以前の存在で
夢魔としての性質は欧州にキリスト教が広まってからの後付けのようで、
この親子についてはなんとも言えない。
0025名無しさん@ピンキー2011/07/13(水) 14:11:19.51ID:5KI39EM2
「普段冷静ぶってる高慢な奴らが理性かなぐり捨てて
『入れさせてください』って所まで墜ちてくるのもそそる」
とかそういうことだと解釈してた>シジマにリリムやサキュバス
ハゲは攻略難易度高そうだからまずないだろうけど
0026名無しさん@ピンキー2011/07/15(金) 03:32:00.54ID:eLRk//fx
>>24
冷静に考えたら、姦通や夢精や性的倒錯の言い訳のために
組み立てられた概念・システムだからな。
そういう意味じゃ、シジマ的だな。
0029名無しさん@ピンキー2011/07/29(金) 22:20:59.38ID:VLvb+Qh6
そらそうよ
0030名無しさん@ピンキー2011/07/30(土) 01:02:12.82ID:SwjMWirM
NINEでモリーアンと彼女に呪われたクーフーリンとか読んでみたい
0032 忍法帖【Lv=15,xxxPT】 2011/08/04(木) 01:10:16.09ID:wgf39v6V
32歳の恋人同士のセックスとか生々しくて良いな。
0033名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:04:21.45ID:1sw/HzuB
ノーラで投下

・ネタバレあり
・絡み×オナニー○
・改行が変になりそう
・続くかもしれないから半端な終わり方

0034名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:05:47.40ID:1sw/HzuB
「ぐへぇ」

家に入った途端、無様な声が出た。もう19歳だし、あれやこれやと気にすることも多いけれど、今この家には私しかいないのだから大目に見てもらいたい。

そう、今日は私一人。急な夏の嵐に見舞われているこの霧の森の家で、明日まではたった独り。運悪く嵐が長引けば、明日も独りかもしれない。

アイラちゃんからお茶会に招待されたのはいいのだけれど、生憎私はある依頼の為に導刻術を使わなければならず、今日一日は家から離れる事が出来ない。
そこで、せめてケケとメロウだけでもと、アイラちゃんへのお詫びの手紙と新しい人形を託し、二人を見送ったのが今日の昼過ぎ。この時はまだ快晴だった。
日が落ちてくる辺りで依頼を完了させ、久し振りの大仕事の達成感に浸っていたのもつかの間、気付くと外は雨模様に変わっていた。
とりあえず洗濯物を片付けよう、と庭に出て作業をしている内に、どんどん風と雨が激しくなっていく。次第にペット達も怯えはじめた。
これは明らかに異常だ、と思った矢先、稲光が辺りを強く照らし、次の瞬間には轟音と獣たちの悲鳴。どうやら森に雷が落ちたらしい。
それが合図だったかのように、更に強まる風と雨。庭の案山子の帽子は既にどこかに消えて、たわわに実ったオレンジの実はちぎれかけていた。
0035名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:07:35.25ID:1sw/HzuB
「はぁ……しんどい……よりによってなんでこんな時に……」

そんなこんなで、私は嵐対策を独りで行っていたのだ。最早手遅れだったところが殆どだったのが悲しい。そりゃあ『ぐへぇ』とも言いたくなるに決まっている。
そして、目の前でオレンジの実やマーヤの実が吹っ飛びそうなのを見て慌ててしまった私は、普段の格好でさっきまで外に出ていたのだ。

「……サイアク」

お気に入りのエプロンはもちろん、スカートやパンツ、上下の下着に至るまで、全身余すところなくぐっしょり濡れている。
水分を少しでも落そうと頭を振ると、髪にくっついた泥や瓦礫の破片や葉っぱが絡んで地味に痛い。イライラが募る。

「……うがー!!!!!!!」

自棄になってぶんぶんと激しく頭を動かし、無理矢理髪に付いた色々な物を振り落としてみる。頭も心もイタイ。踏んだり蹴ったりとはこのことか。
0036名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:10:52.63ID:1sw/HzuB
気の済むまで頭をぶん回した後、辺りに散らばった泥や葉っぱを掃除する。我ながら何をやっているのやら。思わずため息が漏れてしまう。

「……くちゅん!」

くしゃみで我に帰り、全く冷静じゃない自分にちょっと驚きを覚えた。いやいや本当に何をやっているんだ私は。
掃除も確かにやるべきだけれど、今はまず全身ずぶ濡れなのをどうにかするべきだろうに。というか床を濡らしてしまっては掃除の意味が無いではないか。


着替えを、と思って箪笥に向かおうとした足が止まる。そうだ。朝から気持ちのいい快晴だったので、いい機会と思い殆どの服を洗濯してしまったのだ。
そして残念ながら洗濯ものは全滅だった。因みにシーツは何枚か行方不明になってしまっている。とにかく、この状況は、つまり。

「着替えが、無い……」

どうしよう。残っているのはケケの服と、メロウのお気に入りの一着くらいか。
ケケのはそもそもサイズが合わないから却下。というか一応ケケは男の子だし、例えサイズが合っていたって着るのははばかられる。
メロウの服は、なんでもパウリーさんと出会った時に着ていた服だったらしく、森の奥に独りで行く時は決まってその服を着ている。
そんな大切な服を着るわけにはいかない。そして何より、メロウの服も私のとサイズが違う。主にお腹まわりとか。これ以上自分をいじめるのもどうかと思う。
結論として、どちらの服も着ることは出来ない。では明日までこのずぶ濡れの服で過ごすのだろうか。それじゃあ風邪を引くに決まっている。

「……!独りだし……こうなったら!」

思考を巡らせ、ほどなく最後の手段に行きついた私は、とりあえず必要なものを屋根裏から取って来ることにした。
0037名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:12:35.73ID:1sw/HzuB
「ふぅ……ようやくなんとか落ち着いたかも……」

季節外れの暖炉の火に向かって独り言を呟く。悪いことは重なるもので、ランプ用の油も、代用品として使える植物油やクーシオイルも先ほど切れてしまった。
こういう時にはちょっと森に入ってラクリッツを探すのだけれど、まだ嵐が勢いを弱めるような気配は無い。暖炉が今夜の照明だ。案外悪くは無い。

さて、私の今の格好はというと、言ってしまえば全裸である。冬用の毛布に全身包まっているから、見た目は小さいナウダンみたいな感じだろうか。
どうせ今夜は独りきりなのだ。裸だろうと誰が見るわけでもない。この後寝てしまって、明日の朝私が起きる前に誰かがやって来る可能性もあるけれど、
嵐はまだまだ続くだろうし、翌朝早くやって来るとしたらケケとメロウくらいのものだ。最悪ケケに見られたとしても、とりあえず一発殴ってやればいい。

(疲れたなぁ。明日から忙しくなりそうだし、今日は早いとこ寝よう……)

落ち着くと一気に疲れがやって来るものである。行方不明になったシーツも探さないといけないし、この嵐ではテンペリナも被害を受けているだろう。
町の人はもう私の素性を知っているし、仕事が山のように舞い込むことは予想に難くない。しばらくの間はフル稼働になりそうだ。
しかも来月は、名物の花祭りが控えているのだ。私も新参ながら、毎年楽しみにしているイベントである。無事に開催されることを願ってやまない。
0038名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:14:39.58ID:1sw/HzuB
「……花束、用意しとかないと」

親愛の情を込めて贈る花束は、この祭りの象徴である。相手が男性なら青いタンベリーの花束を、相手が女性ならピンクのヴァロイサの花束を贈るのだ。
私は過去三年間、同じ相手に花束を渡し続けている。最初は適当な相手があいつしかいなかったから。二年目は感謝の気持ちを込めて。三年目は。今年は。

「……ルッツのばーか」

気付くとその相手をけなしていた。三年前、霧の森の家に来たばかりの私に剣を向けてきた、あのお調子者の冒険野郎、ルッツ・アレニウス。
今年も私は、あいつにタンベリーの花束を渡すのだろう。なんだかんだで一番採取に付いて来てもらっているし、危ない所を何度も助けられている。
しかしあいつは、年齢相応に人の心の機微というか、そういうのをもっと気にするべきだと思う。本当に私と同い年なのか、かなり疑わしい。
私が去年、どんな気持ちで花束を贈ったのか。そしてまた今年、どんな気持ちを花束に託すつもりなのか。果たしてあいつは察してくれるのだろうか。
まぁ、私以外に花束を贈るような素振りは今まで無かったし、二年目からはきっちりお返しの花束を渡してくれているのだが。

……いや、油断は禁物かもしれない。何せ去年までとは状況が違う。いまやルッツは、近隣の貴族から客分として招かれたりするほど有名なのだ。
最近吹き溜まりの泉に、あまり見ない女の人がいたりするのは、おそらくあいつ目当てだからだろう。
0039名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:20:30.56ID:1sw/HzuB
伝説の古代竜ロヒカルメを打ち倒した、若き英雄、ルッツ・アレニウスの名前は、またたく間に近隣一帯に広まった。
一応私と二人で倒したのだけれど、導刻術の存在を周知されても困るだけなので、私に関する情報は町長がうまいこと処理してくれたのである。
まぁ実際の所、私はあの巨大な竜に前にして、ほぼルッツのサポートしか出来なかったし、元々あいつのお手柄だと言っても過言じゃないのだが。
竜の巨体が崩れ落ちた瞬間は、これは夢なんじゃないか、と思ってしまうほど現実味に欠けていた。ルッツも剣を構えたまま呆然としていたと思う。
竜の頭が垂れ、土煙と軽い地鳴りを引き起こして、ようやく私達は、あの強大な竜を打ち倒したのだ、という実感を持つことが出来たのであった。

(そういえば、あの時も)

回想から少しだけ意識が引き戻され、今の自分の姿を思う。裸では無かったけれど、あの時もこうして毛布にくるまったのだ。

竜を倒した興奮から、私達はしばらくはしゃぎ回っていた。抱き合って笑ったり、意味もなく叫んでみたり。
そしてその結果、二人とも残り僅かだった体力を完全に使い切ってしまったのである。なんとも間抜けな話だ。アイテムは戦いに全て費やしてしまっていた。
幸い亡骸とはいえ、古代竜に近づこうとするモンスターはおらず、坑道から抜け出るくらいの体力が回復するまで休息を取ることにしたのである。
当時季節は春だったけれど、薄暗い坑道の中はなかなかに冷える。非常用の毛布に包まって、肩を寄せて寒さを凌いだ。
ルッツも私もまだまだ気分が高揚していて、あまり寒さは苦にならなかったような気もする。普段は話さないようなことを一晩中語り合ったものだ。
私の故郷のこと、ルッツの弟君達のこと、私のこれからのこと、ルッツのこれからのこと。また首を飾り物にする気満々なのには、思わず笑ってしまった。
0040名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:22:15.44ID:1sw/HzuB
「……っ……ふ……」

途中、戦いで傷ついた私の手を、いつの間にかあいつがさすっていてくれたのにはちょっぴり驚いた。自分の手の方がボロボロだというのに。
たまーに変な所で気が利くのだ。普段はただの冒険野郎なのに、何であんな時に限ってああなのか。ドキドキしてしまうじゃないか。

「はぁ……ぁっ……ん……」

しかも、女が体に傷を付けたらいけない、とか、今更なことを言ってくる。何をカッコつけているのか。だったらそもそも私を連れて冒険なんてしなければいい。
そう返すと、困ったような顔になって、そういえばそうか、そうだよな、と悲しそうな顔をする。

「んっ……んん……ひゃ……ぁぅ……」

言いすぎたかな、と私が慌てているのを知ってか知らずか、ただでさえ近いのに更に顔を寄せてきて、手をぎゅっと握って、
でも俺はノーラとじゃないと今日はダメだと思ったから、むしろノーラ以外の奴と組むのはなんかしっくりこないんだ、とかなんとかまくしたてる。
あいつの吐息が、ものすごく近くて。あいつの必死な顔で、視界がいっぱいになって。あいつの手が、すごく暖かくて。
はっきりと、自分の顔が真っ赤になっている感覚があって、ルッツも状況に気付いたのか、顔を背けるのだけれど、耳は真っ赤で。

「……るっつぅ……だめぇ……」
0041名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:24:16.80ID:1sw/HzuB
その後は、誤魔化すようにお互い話題を切り替えて、いつの間にか眠っていたのであった。その後十分に回復していた私達は、テンペリナに凱旋した。
それからおよそ二カ月が経っているけれど、未だあいつとの関係に進展は見られない。それはもう、清々しいほどに。
普通に一緒に冒険とか、採取に行ったりはするけれど、至って今まで通りのことで、それ以外には本当に何にも無い。
まぁ何というか、ルッツらしいというか。私にとっては、あの時の反応からすると脈がある、と分かっただけでも大きな収穫だったのである。

「……るっつの、ばか……ぁっ……あほー……」

だからといって文句が出ないわけではない。がっかりしたのも事実だ。私だって女の子なのだし、男の子にリードしてもらいたい気持ちは強い。
でも、そういう姿のルッツはあんまり想像できなくて、そしてそれでも、ヘタレな感じがあいつらしくて好ましいかな、と思っている自分がいる。

あいつは、ルッツは、ここに来て知り合った人たちの中でも、一番最初に私に手を差し伸べてくれた。
改めて考えると、同い年で、道は違えどお互い新米で、テンペリナにもまだ馴染みが薄くて、色々と似たような境遇に置かれていたのかもしれない。
0042名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:26:59.46ID:1sw/HzuB
一緒に森を歩き、湖を眺めた。間欠泉に驚き、原っぱで寝転んだ。買い物の荷物持ちを頼んで、代わりにお弁当を作ったりした。
廃墟や洞窟で迷ったりすることもあった。山の頂で、竜に囲まれて逃げ出した。水晶の谷で、二人して景色に見惚れていた。
この数年間、思い返せば色んな場所に行ったけれど、いつもルッツと一緒にいたように思う。そして気付いた時には、あいつのことが好きになっていた。
ルッツが何をしようと、多分私は許してしまうのだ。惚れた弱みとはこういうことを言うのであろう。何だか悔しい気もする。

「……いいよぅ……ルッツ……んうっ……」

疲れも手伝ったのか、気付くといやらしい行為に没頭している自分がいた。はしたないとは思うが、今この家には私だけである。
普段はケケやメロウがいて、こんな機会はまず無い。事実しばらくご無沙汰だったので、いつもより敏感になっているような気もする。
あの時、ルッツが手を強く握りしめてくれたことを思いだすと、自分を慰めている手が、あいつの手のように感じられてきて、甘い感覚が一際強くなる。

そもそも今は夏で、部屋の中は雨の湿気で蒸し暑かった。ずぶ濡れだった髪や体はすっかり乾いているし、体の内側は強い熱を帯び始めている。
いつしか私は毛布を被るのをやめて、素肌を空気に晒し、一層その行為に夢中になり始めていたのであった。
0043名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:29:15.65ID:1sw/HzuB
外はもうすっかり夜で、暖炉の明かりが私の影を壁に映し出す。小刻みに震える肩や、引き攣る脚に合わせて、影が踊る。
暖炉に向かって淫らに股を開き、切なげに好きな男の子の名前を呼び、いやらしく大事な部分を弄繰り回す。
頭の中は殆ど、ルッツに愛撫されたり、犯されたりする妄想で一杯なのだけれど、その片隅で、ひどく冷めた自分がいて、嫌に冷静に状況を分析していた。

こんなに声を荒げ、髪を振り乱し、汗を飛び散らせ、一心不乱に自慰に耽るなんて、私は変態なのではないか。ルッツに見られたら嫌われてしまうだろう。

そんな現実的な思考が、更に私の気分を盛り上げるのだ。最早何もかもが気持ち良い。果てるのは時間の問題であった。


「ふぁあ!あっ!あぁっ!ルッツ、るっつう!!いく、イク、イくぅうぅぅううう!!」

体が大きく仰け反り、声が裏返り、意識が持って行かれそうなほどの快楽の波が押し寄せて、



がちゃ
0044名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:30:42.96ID:1sw/HzuB
「え?」
「ノーラ!大じょ……う……ぶ……?……え?」

今正に、私が果てんとするタイミングで、まさかの来訪者。なんの皮肉か、そこにはルッツが濡れ鼠で立ち尽くしていた。

思考が止まる。時間が止まる。導刻術でこの空間の時間を逆行させることは可能か。不可能である。

ルッツに、見られている。自分の、あられもない姿。声は聞かれただろうか。それは多分大丈夫じゃないか。
裸を見られている。今、あいつの目に私はどう映っているのだろうか。唖然としたあいつの顔。私の顔もあんな感じだろうか。
見られている。何もかもを見られている。いやらしい姿を見られている。見せたくなかった姿を見られている。みられている。ミラレテイル。

パンクしそうになるくらい錯綜する頭の中、それでも未だ快楽の波は収まらず、そこに恥ずかしい気持ちが押し寄せてきて。
カラダもココロも飽和状態に達した次の瞬間、私は爆発としか形容出来ないような、激しい感覚に襲われた。
0045名無しさん@ピンキー2011/08/05(金) 11:32:35.00ID:1sw/HzuB
「……ひゃ、ひゃめぇえええぇえぇええ!??!」
「えっ、ええええ!うおおおおおおお?!!うぎゃああああああああ!!?」

多分、私はその瞬間に達してしまっていたのだろう。大事な部分に宛がっていた手は、淫らな液体でびしょ濡れだったし、体中が痙攣するような感覚があった。
それとほぼ同時に、私は自分が被っていた毛布をルッツに投げつけ、更に近くにあったジュート箱の中身を夢中で投げつけた。

ジュート箱の中身が空になる頃には、ルッツは完全に気絶して横たわっていた。私はといえば、へたり込んで肩で息をしていた。
部屋の中を見ると、あちこちがボロボロで、修復が不可能な感じに破壊された家具もちらほらと見える。


開きっぱなしの扉からの外の風が、一段と冷たかった。
0046とりあえずおわり2011/08/05(金) 11:37:21.00ID:1sw/HzuB
やりこみたいけど時間制限のせいでやりこめないと言われがちなノーラなので、せめてSSでED後の話とか考えてみたい。
クリア済みの人には何となく分かると思うけれど、一応トゥルー後ルッツルート突入みたいな感じの話だと想定しています。
続きは多分書く。多分。とりあえずスレをお返し。
0047名無しさん@ピンキー2011/08/06(土) 20:51:41.10ID:ko16pK+O
キャサリンもラジヒスも鬼祓師も来なかったスレにまさかのノーラ
続き期待。でもルッツも恋愛関係へたれっぽいしな
0048名無しさん@ピンキー2011/08/07(日) 23:51:06.52ID:KH28LnPs
柚木声だし、マリ先生の寝取り寝取られ物とか出てきそうだな
0050名無しさん@ピンキー2011/08/15(月) 01:27:08.55ID:nR63gf5i
>46
ルッツ記憶なくしそうな勢いだなw
こういう甘酸っぱいかつフラグ立ってる話がここで拝めるとは
エロ期待
0051名無しさん@ピンキー2011/08/15(月) 11:39:30.45ID:IPZC2kBL
あれ、俺だけじゃないのか。
ウイルスバスターをインストールしててさ、保管庫のURLを開こうとすると「危険なウェブサイト」って表示が出てくる。
管理人さん、なんか変なもんでも入れた?
0052名無しさん@ピンキー2011/08/15(月) 21:22:49.47ID:r4zGW7n8
レンタルサーバーの管理人さんが対処してくれたそうなので、そのうち改善されると思われます。
ttp://w1.oroti.net/~rent/rspace/bbs7/read.cgi?no=967
0054462011/08/23(火) 15:58:26.58ID:kL6gNPgt
完成まで時間かかりそうだし長くなりそうだからキリのいい所まで途中投下するよ!

・トゥルー→ルッツルートみたいな話
・前編→中編(今から投下)→後編くらいの想定
・じゃっかんめんどくさいノーラちゃんだったらいいなという妄想
・ルッツはヘタレ

それでは以下本文
0055名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:00:10.57ID:kL6gNPgt
『んじゃ行ってくる。しっかり留守番してろよ?』
『はーい』
『またノーラ姉ちゃんと?』
『おう。今日は霧の森の奥で探検だぜ……あぁ、その前にあいつの買い物に付き合うんだった』
『兄ちゃん尻に敷かれてるー』
『どこでそんな言葉覚えてくるんだお前ら……』
『ねぇねぇ、またお姉ちゃん特製の黒パン貰ってきてよ!あれすごくおいしいから』
『そうだなぁ、また頼んでみるか』
『毎日作ってくれればいいのになぁ。ルッツ兄ちゃんの料理より断然おいしいもん』
『……そりゃ俺の料理は雑だけどよ……パンだけだと食事としてはアレだろ……』
『なら早いとこ兄ちゃんがノーラお姉ちゃんをゲットすれば、美味しいごはん食べられるんだね』
『そうするとお姉ちゃん、じゃなくお義姉ちゃん、か。うわぁ、イケナイ感じぃ!』
『ダメだよ、あんまり兄ちゃんに期待しちゃ。そもそもノーラお姉ちゃんが兄ちゃんをどう思ってるか分かんないし』
『お、おまえら本気で怒るぞ!?』
0056名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:01:44.65ID:kL6gNPgt
『よーぅ熱血馬鹿』
『むっ……ユカかよ。いちいち気分悪い奴だなほんと』
『ふはは、褒め言葉として受け取っておくわ。つか俺は褒めてるんだけどな』
『どこがだよ』
『……本気で古代竜見つけて倒すとは、ものすげぇ熱血馬鹿じゃなきゃ出来ねーだろ。おめでとさん』
『お、おう。一応、あんがとな』
『うんうん、ケツが青い内は素直なのが一番だぜ。ところでお前、竜倒してから一晩坑道で過ごしたんだって?』
『あぁ。アイテム全部使っちまってたし、体力も殆ど残って無かったからな』
『ほほう。んでそこにノーラもいたんだよな』
『……おい、それ知っててもあんまり喋らないでくれよ?アイツが有名になったら、アイツが一番困るんだから』
『そりゃあ外の人間には言わねーが、多分テンペリナの人間ならもうみんな知ってるぞ?』
『えっ?!マジ?』
『マジもマジ。遂にヘタレのルッツ・アレニウス君も一皮ムケたんじゃないか、って専らの噂だぜ?』
『……は?』
『……んでさぁ、どうだったんだよ?ノーラちゃんの反応は?敏感だったか?まさかマグロか?』
『は?マグロ……?!な、何言ってんだてめえ!?お、俺はアイツにエッチな悪戯とか、全くしてねーから!?ほんとだぞ?!』
『えっ』
『えっ』
『……』
『な、何だよ。その見下したような目は』
『いやぁ、相変わらずドヘタレだな、と』
『……うぐぐ……ちくしょう……』
『……向こうは待ちくたびれちまってるかもなこれは』
『……それ以上は勘弁してくれ……』
0057名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:03:00.73ID:kL6gNPgt
「……っ!!」

ゴツーン

「ぴぎゃ?!」
「痛ってぇ?!」

ちょっと思い出したくない記憶のフラッシュバック。全身の痛みと、それを掻き消すような激しい頭への衝撃。そして右手の柔らかい感触。
何が何だか分からない。俺は一体どうなったんだろう。ぐちゃぐちゃな頭が、寝起きの感覚と合わさることで余計にこんがらがっていく。
寝起き。そう、俺はさっきまで寝ていたらしい。寝ていたことが分かるのは、俺が今正に飛び起きたからである。
そういえばこれはなんだろう。俺の右手が触れている何か。柔らかくて暖かい何か。おそるおそる視線を向ける。まぁ、暗いのでよく分からないのだけれど。

「……っ痛たたた……」
「……ノーラ……?」

確かにそれはノーラの声なのだけれど、右手の感触は人肌のそれではない。もふもふとしていて、少しちくちくしている。
0058名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:04:05.05ID:kL6gNPgt
(毛皮……?)
「ひゃん?!……ちょ、ちょっと、ルッツ……ひう……手、動かさな……あふ……」
「?」
「……っ、だ、だめえ……そんなところ……弄らないでえ……」
「え?!うわ、うわわわわ……ご、ごめんノーラ」
「う、ううん……ま、まぁ暗いから、しっ、仕方ない、かな……」
「そ、そっか……」
「う、うん……」
「……」
「……」

気まずい沈黙が流れ、思わず俯く。何でこんなことになっているのかをノーラに聞きたいところだが、話しかけづらくなってしまった。
そうなると必然的に、自分の頭で状況を整理するしかなくなるわけで、俺は必死に今日一日の記憶を掘り起こすことにした。
0059名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:05:24.72ID:kL6gNPgt
昼までは弟達の面倒を見ていた。午後から郊外の貴族の会合に招かれていたので、移動しながら昼食をとる。
会合ではまぁちやほやされて、居心地が良いやら悪いやら。その内お見合いだとか縁談だとか、不穏な単語が聞こえてきたので会場を抜け出す。
どうもあの手の話は苦手だ。いいひとがいないなら、とか言って目の前にいる自分の娘を紹介してくる貴族の感覚は、俺には理解し難い。
その後、会場の外にいた貴族の子供たちに混ざって遊ぶ。俺のドラゴンの真似は好評だった。実物と対峙してきた経験は伊達じゃないのだ。

ルッツドラゴンが、ひのきの聖剣を持った貴族の少年達に打倒される頃、雲行きが怪しくなってきて、パラパラと雨が降り出した。
会合を主催した貴族から、天気が回復するまで滞在して構わないとも言われたけれど、丁重に遠慮させてもらった。
昼からずっと人にもみくちゃにされていたし、街道を独りでぶらぶら歩いて帰るのもいいかな、と思ったのだ。
帰りの街道は霧の森の近くを通っているし、天気が更に崩れたりしたらノーラの世話になればいい。
そもそも最近は忙しくて、彼女の家に行くことが少なくなっている気がしていたので、近い内に寄ろうと思っていたのだ。渡りに船である。
この時の俺は、まさかあんな嵐になるとは微塵も思っていなかったのであった。
0060名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:06:39.89ID:kL6gNPgt
霧の森に着く頃には、まともに目を開けていられないほど雨と風が強くなっていた。これでは家には帰られそうもない。
ばきばきと枝の折れる音がそこらかしこから聞こえてくる。ふと気付くと、森の一部で煙が上がっているのが見えた。
雷が樹に落ちたのだろう。この嵐なら火事に発展したりはしないだろうが、ノーラのことが心配だ。俺は駆けだしていた。

そこで一度思考が止まる。別に記憶が無いわけではない。むしろはっきり覚えているのだけれど、思考を止めざるを得なくなってしまった。

ボロボロの庭。焦る俺。勢いよく開けた扉。薄暗い部屋。暖炉の揺らめく明かり。きょとんとしたノーラの顔。
白い脚。
肩と背にへばりついた髪。
しっとりとしたうなじ。
可愛く膨らんだ胸。
薄桃色の乳首。
下腹に伸びた腕。
てらてらとした手。
0061名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:08:38.27ID:kL6gNPgt
ごくり、と喉が鳴る。思い出す。その光景にくぎ付けになったことも、物を投げつけられてぶっ倒れたことも、全て。
下半身が熱くなってくる。息が荒くなる。抗いようが無い。好きな女の子の痴態なんてものを目にしてしまったのだ。我慢しろというのが無理な話だ。
もしかして、俺が触ってしまったのは、ノーラの敏感な所だったのかもしれない。いや、あの反応は間違いないだろう。
さっきまで靄がかかっていたような頭は、興奮して血の巡りが良くなったせいか、すっかり冴え渡っていた。

(てことは今この右手でちんこをいじれば……疑似素股?!いや毛皮越しだから毛糸パンツか?男のロマン!俺天才!!)

一見非常に頭が悪いようにも思えるかもしれないが、この場合は一回りして天才なのだ。至って今の俺は冷静なはずなのだ。

「……ルッツ……?」
「うお?!ごごごごめんなさい!?」
「な、何よ……」

すいません。完全に取り乱しているだけでした。童貞にはこんなエロいイベントは刺激が強すぎます。俺はノーラに話しかけられて、反射的に謝ってしまった。
0062名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:10:33.54ID:kL6gNPgt
あー、うん、その……」
「……見た」
「え?」
「……見た、のよね」
「うっ」
「おっ、覚えてるんだ。さっきの」
「……」
「……ねぇ、」
「み、見ました!見ちまいました!すいません!ごめん!」
「……そっか……あの……」
「っででっででも!その、なんだ……そう!忘れる!綺麗さっぱり忘れる!!忘れるから!」
「え、ちょ」
「あーあー今日はひどい天気だぜ―ところでノーラはなんで毛布なんて被ってんだー風邪でも引いたかー」

ああいう姿は誰だって見られたくない。オナニーしてるのをノーラに見られた所を想像して、自分が絶望感に打ちひしがれているのが見えた。
無理矢理感も甚だしいけれど、とりあえず無かったことにすれば、この場はうまく切り抜けられるんじゃないだろうか。
ここでノーラが俺の提案に乗ってくれれば、しばらくぎこちない関係が続くかもしれないけれど、いずれ元通りになるだろう。
余りにも白々しい俺の演技にノーラが怒って、馬鹿だのエッチだの、至極当然な罵倒と共に殴り倒してくれれば、それも悪くない。
はてさて、ノーラはどんなリアクションを返してくるだろう。いずれにせよ、俺が得をしないことは分かり切っているが。
0063名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:12:31.85ID:kL6gNPgt
「……る、ルッツの……」
(あ、やっぱぶん殴られる方か。ですよねー)
「……ひぐっ、ぐす、ば、ばか……ぶわがあああああああああ!!ああああ!うわああああああん!!」
「え?!いや、なんでお前、泣いて……」

これは予想外だった。暗くて表情は見えないけれど、間違いなく大泣きしている。まるで、自分の思い通りにならなくて暴れる子供のような感じで。
真横からの大音響にやられた耳を庇いつつ、腕を伸ばしてノーラを宥めようとするも、拒否するばかりで触れさせてさえくれない。

「お前、ほんとにどう……」
「どうもごうもないわよぉ!?なんでって何よぉ?!わ……ひっく……忘れる、っで何よぉぉおおおお!!!」

泣き叫びながら、ポカポカと俺を殴って来るノーラ。本当に、これではまるで駄々っ子ではないか。
こちらが口を挟もうにも、それをすると余計に荒れるので、しばらく為すがままになっておくことしかできない。
0064名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:15:01.62ID:kL6gNPgt
「ばがああ!!あほお!!この……ぐず……鈍感!ニブチン!ど、童貞!ばか!ばかばかばかばかばがあああああああああ!!」
(ど、童貞って……)
「の、ノックも、しないで、入ってきて……わ、わだ、わだじの、はずがじいとこ見たくせに、ひぅっ……
 それ、を、ぐす……忘れる……って、な、なんなのよぉ……お、女の子としての立場、ズタズタじゃないぃ……
 あんたにとって、私って、そん、なに、魅力、無いって言うの……?……う、ぅぇぇ……ひっ……ひっく……くすん……」
「の、ノーラ……」
「そ、そりゃ私なんて、おっぱい、そんなに無いし、カルナさん、みたく、くびれが綺麗とか、シルカみたいに、肌が綺麗とか……
 女の人、っで、感じ、じゃ、な……ひう……ずず……けほ……感じじゃ、無い……ふぇぇ?!」
「っ……」

体が勝手に動いて、気付いたらノーラを強く抱きしめていた。こちらに引き寄せたせいか、毛布がはらりと落ちて、彼女の素肌が俺の体に当たる。
それでも、何故かいやらしい気持ちは湧いてこなくて、ただただ、今はこいつを抱きしめていてやらないと、という使命感みたいなもので胸が一杯だった。

「……な、なによぅ……今、更……ご、ごまがず気なの?……ひく……最低……さいでえ……ぐす……るっつなんて、だ、だい、ぎら……い……」
「……俺も、何で、こうしてるか、自分でよくわかんねーや」
「なにそれ……言っとく、けど……ひっく……ぜった、い、ゆる、さないから……」
「……とにかく、落ち着け」
「……ば、ばか。ぶわぁか……けほ、くひっ…………………………ばかぁ……………………」

ぎゅっ、と強くノーラの細い体を抱き寄せる。こうするのが正解なのだろう。反省した子供のように、腕の中のノーラは、だんだん縮こまっていった。
0065名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:16:47.50ID:kL6gNPgt

さて、やらかしてしまったぞ、と内心焦る。何だか今日は自分でも信じられないくらい不安定だ。盛大に泣いて、ようやく少し落ち着いてきた。
そもそも同居人がいないからといって派手にああいう行為に耽るのもおかしな話で、さっきまでの子供そのものな態度に関しても我ながら驚くばかり。
自分の異常について、なにか心当たりがあるような気もするのだけれど、全く考えがまとまらない。

「……落ち着いたか?」
「……う、うん……」

成り行きでルッツに抱き締められてしまっているのだ。しかも私は裸。心臓がバクバクいっている。部屋の中が暗いのが唯一の救いだった。

「……なぁ」
(近い近い近い!近過ぎるでしょ?!)

さすがに目が暗闇に慣れてきているので、ルッツの顔がどこにあるのかくらいは認識できる。おでことおでこがくっつきそうな位置。
言葉と一緒に、相手の吐息がほっぺにかかる。むず痒く、でも嫌な感じではなくて。ルッツが何かしゃべる度に、心臓が跳ねてしまいそうだ。
0066名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:18:34.27ID:kL6gNPgt
「その……さっきの話なんだけどさ」
「え?」
「……忘れる、って話」
「……うん」

胸がずきん、と痛む。ここ最近ずっと気にしていた。いくらルッツがヘタレとはいえ、アプローチが少なすぎるんじゃないか。
この数年、一緒じゃない時の方が少なかったと思う。それで、お互い何となく、自分が相手をどう思い、どう思われているかは分かっているはずなのだ。
そもそもお互いに意識していなければ、あの坑道みたいな、ちょっと甘酸っぱい感じのやり取りなんて起こりようもないだろう。
それとも、私の勝手な思い込みなのだろうか。男の人なら、ああいう状況で、どんな女の人に対しても、誰だってあんな反応をしてしまうのだろうか。
それなりに心が通じ合っているなんていうのは、全部私の勘違いで、私はルッツのことを好きなのに、ルッツは別に私のことなんて気にしていないのか。

そんな考えが、ぐるぐるぐるぐる頭の中で回り始める。あぁ、目頭が熱い。鼻がツ―ンとしてきた。これじゃまた泣いてしまう。
勝手に好きになって、自分の勘違いに気付いて、勝手に泣いて。自分のみじめさと、面倒くささがすごく嫌で、私はルッツの顔をまともに見れそうになかった。

「まぁ、なんだ……俺は見ちまった」
「……」
「ノックもしないで押し入って、んで、お前にぶっ飛ばされてさ」
「……」
「……これじゃただの変態だな。はは」
「……」
「……うん。俺って変態なんだ。だって……」
「……」
「……その……お前のあんな姿、見られて……ラッキー……だな、って、思っ、ちゃっ、たり……な」
「……ふぇ?」
0067名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:20:12.55ID:kL6gNPgt
ぽかんとした。何を言い出すんだろう。未だ裸の私を抱きしめておいて、それで本人の目の前でそんなことを言うなんて。これじゃ、ただの。

「……変態?」
「だあああああああああ!!!くっ……そうだよ!ああそうですよ!変態ですよ!」
「ちょ、ちょっと」
「野宿の時お前の寝顔見てニヤニヤしたり!湖ですっ転んだお前の濡れた姿見て興奮したり!見張りとか言って木に上ろうとするお前を下からガン見したり!
 戦ってる最中に不意に胸の辺りとか触っちまって夜眠れなくなったり!こっそり水浴び覗いたり!他にも色々!」
「え、ええ!?み、水浴び覗くとか……た、たまに他の女の子もいるじゃない?!最っ低!!」
「安心しろ!お前しか見てない!他の女の子なんてどうでもいい!」
「っ?!」
「そっ、それから……お、俺だってお前みたく、お、おな……ぐっ……オナニーくらいするさ!男はみんな大好きだからな!」
「お、お前みたくって何よ!ていうかはっきり言うな!?」
「だ、だから、ええと、つまり……あんまり気にすんな!オナニーくらい!」
「っ!ばっ!馬鹿!最低!このデリカシーゼロ!!!」
0068名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:22:13.81ID:kL6gNPgt
ぱっしーん、といい音が響く。ルッツのほっぺを平手で思いっきり叩いてやったのだ。私の手も少しジンジンする。
不意に眩しくなって目を細めた。月明かりが射してきたのだ。そういえばいつの間にか、外の嵐はある程度おさまっていたようだ。
目が慣れてくると、その赤い髪よりもよっぽど真っ赤なルッツのほっぺが目の前にあって、色々とおかしな状況にも関わらず、ちょっと笑えてくる。
笑いをこらえようと視線を移すと、困った子犬みたいな顔でルッツがこちらを見ていて、その何とも言えない表情に耐え切れなくなって、吹き出してしまう。

「……ぷっ、くふふ」
「……はぁああ……ようやく笑ってくれたぜ」
「だ、だって、ルッツ、ほっぺ真っ赤……くはっ、あははは」
「お前がやったんだろ……いやぁ、結構いてえや。へへ」

しばらくくすくすと笑い合う。さっきまでの暗い考えは不思議なほど綺麗さっぱり無くなっていた。
軽い喧嘩なんて、私とルッツにとっては日常茶飯事なのだ。今の言い争いのおかげで、お互いいつもの調子に戻ることが出来たのかもしれない。

「……ねぇ。結局、さっきは何が言いたかったの?」
「あ?ああ……何か、ほんと自分でも勝手に体が動いたっていうか、言ったことも、もう頭の中身そのまんまっていうか」
「ぷっ。何それ。それで女の子にあんなこと言うの?」
「ぬぅ……だ、だってフェアじゃないだろ?お前のオナニー見ちゃったんだから、せめて色々白状しないと」
「だ、だからはっきり言わないでよ……」
「あぁ、ごめん……ま、まぁとにかく、もう気にすんな」
「あっ……」

再度、ルッツの腕に力がこもる。数秒躊躇って、私もおそるおそるルッツの背中に腕を回した。当然だけど、私より全然体が大きいのを実感する。
ルッツの体温は、とても心地が良い。月明かりのせいで、私の背中なんかは丸見えだったけれど、そんなことはもうどうでもよかった。
0069名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:25:02.24ID:kL6gNPgt
ただただ安心感が体を包み込むような感覚。いつまでもこうしていたいなぁ、と心から思う。しばらくして、黙っていたルッツが口を開く。

「……今日、また貴族に呼ばれて、パーティみたいなのに行ってたんだ」
「うん」
「んでいつも恋人はいるのか、とか聞かれるんだよ。そんで、いいひとがいないなら、っていきなり自分の娘を紹介してきたりさ。貴族って分かんねーよな」
「……ふーん」
「なんかまんざらでもなさそうな子も結構いるのがまた厄介でさ。まぁすんげぇ疲れるんだ」
「英雄さまはモテモテだねぇ」
「……俺、もしそういう関係になるなら、心から信頼出来る人じゃないとダメだと思うんだよ。それこそ、冒険とかで、背中を預けられるような」
「……うん」
「……」
「……」
「……あのさ!」
「は、はい!」
「こ、こんな状況で、お前は怒るかもしれないけど、今なら……いや、今じゃなきゃ、言えない気がするから、聞いて欲しい」
「う、うん」
「……ノーラ。俺、お前がすごく大事なんだ。一緒にいると楽しいし、お前が笑ってくれると嬉しい。その……ノーラを見てるだけで、ドキドキするんだ。
 お前となら、どんなことでもへっちゃらな気さえするんだよ。不思議なもんだよなぁ。初めて会った時なんて、お互い全然ひよっこだったのにな。
 今までは、相棒としてだったけど、これからは、ええと……それ以上に、ひとりの女の子として、お前のこと大切にしていきたいって思ってる。
 もし、待たせてたんだったら、いくらでも埋め合わせはしていく。ずっと一緒にいるんだからな…………あ、改めて、言うぜ。ノーラ、好きだ。愛して」
0070名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:29:27.86ID:kL6gNPgt

がちゃ
(おい!?)

俺の一世一代の告白が今正に完遂されようとした瞬間、扉が開いた音がした。扉を開いた主と目が合う。珍しいティック族の行商人、コッコである。
驚愕と気まずさが入り混じった目。手には何やら白いシーツを何枚も抱えている。ノーラの家のものだろうか。森で拾ったのかもしれない。
その親切心と、嵐の中での苦労は称賛に値するかもしれないが、このタイミングでこの空間に乱入した時点で死刑確定である。
と、意思とは関係なく、何故か視点がぐいっと上を向いた。数瞬遅れて、扉をそっと閉める音。コッコは空気を読んで去ったようだ。
背中に軽い衝撃。胸には重みと暖かさ。頬にさらさらとした髪の感触。天井を隠す影。首に回される腕。唇の柔らかな感触。甘い匂い。

(え?え?は?)
「……んんっ、ぷぁ……ちゅ……」
「むむ!……っはぁ!の、ノーラ!?」
「ようやく言ってくれたぁ……ん」
「ちょ!んむ」
0071462011/08/23(火) 16:32:07.07ID:BniDFto5
連投回避
0072名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:32:24.76ID:kL6gNPgt
説明しよう。俺は告白しようとしていたのに押し倒されてキスされていた。以上である。ってなんじゃそりゃ。ワケが分からない。
まさかこんなに積極的に来るとは夢にも思わなかった。正直嬉しい。これで喜ばない男には激堅黒パンでも投げつけてやる。
俺の唇を啄ばむように、ノーラの唇が落されていく。かと思えば、少し長めに触れ合わせて来て、少し息苦しくなったのか、顔を離す。
月の光を受け、金色の髪が輝いている。薄暗くてもはっきり分かるほど顔を真っ赤にして、大きな目を潤ませて、じっと俺を見つめてくる。
興奮しているのか、肩で息をしているのだけれど、その度に俺の視界の端で、彼女の可愛くて形のいい(であろう)胸が上下して、ついつい目で追ってしまう。

「……っは……私も、ルッツのこと、だいすきだよぅ……んっ」
「……っ!ノーラっ!!」
「ひぁん!?」

がば、と体を起こす。無論ノーラを支えながらだ。されるがままなのは性に合わない。こっちからやり返してやろう。
再び正面から向き合い、ノーラを優しく押し倒す。光が当たる分、今度は彼女の細かい仕草までがはっきり分かった。
驚いて胸の辺りで祈るように組んでいた手を、再度俺の首筋に伸ばしてきて、何かを期待するような視線を投げかけてくる。
ただその姿を見ているだけで、俺は心を鷲掴みにされてしまっていた。辛抱たまらず、半ば本能に任せ、むしゃぶりつくような口吻をノーラに浴びせかける。
0073名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:33:57.42ID:kL6gNPgt
「っは……んぁ……ちゅ……ノーラ、舌、出してみて」
「ちゅ……ぴちゃ……こ、こう……?」

しばらくして、いわゆるオトナのキスにも挑戦してみる。ノーラをびっくりさせるのも気が引けるので、律義に言葉で促した。
控えめに開いた口から、ちろ、と舌の先端を出した彼女の顔は、ほんのりと桜色に染まっていて、そのすさまじい破壊力で俺の理性をぶち壊そうとする。
一歩間違えば乱暴になりそうな我が身をギリギリで抑えつつ、こちらもそっと舌を出し、ゆっくりと彼女のそれと触れ合わせた。

「!んふぁっ!ん、んんぅっ!」
「っ!」

反射的に顔を離す。俺自身、未知の感覚に戸惑わなかったわけではないのだけれど、ノーラの方はもっとそれが顕著なようだ。敏感なのかもしれない。

「び、びっくりしたか?」
「はぁ、はあ……ちょっとだけ……でも、ルッツの舌、ちょっとざらっとしてて……キモチ良かった……かも……」
「じゃ、じゃあ、改めて……」
「うん……いいよ……」
0074名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:35:54.11ID:kL6gNPgt
こころなしか伸ばされた彼女の舌に、自分の舌を再度重ねる。最初は先端だけ。何とも言えない感覚に慣れてきたら、少し大胆に絡めてみる。
徐々に顔を近づけて、たまに唇を舐めてみたり、相手の舌を押し返してみたり。ノーラも負けじと、同じように舌を動かしてくる。
こちらの舌の動きに合わせて、どうしても体が動いてしまうようで、彼女の肩に添えた俺の手にその動きが伝わって来るのが、何だかとてもいやらしかった。

「ぴちゃ……ちゅ……はむ……れろ……」
「ちゅる……んはぁ……っ……んちゅぅ……」

もう頬や鼻先までお互いの唾液で濡らして、舌での触れ合いに夢中になった頃。ここで俺は、もう一歩踏み込んだ行為に及んでみることにした。

「?!むぅっ……んぁむ……ふぁ!」

ノーラの歯をこじ開け、お互いの口の中で舌を絡ませ合う。舌全体が彼女の体温に包まれる感覚は想像以上に気持ち良かった。
何よりも、彼女の口内を直に侵略している感じがたまらなく俺の雄の部分を滾らせるようで、一心不乱にノーラの頬の裏や歯ぐきを蹂躙していく。
最初の内はびっくりして、俺の首に回した腕をじたばたさせていたノーラも、この感覚を気に入ったのか、積極的に舌を絡ませてきた。
ぐちゃぐちゃ、ぐちゅぐちゅと、舌が絡み合う度に、いやらしい水っぽい音が頭の中に響いてくるのだけれど、それがまた、この行為を病みつきにさせた。
0075名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:38:19.14ID:kL6gNPgt
「れろ、んむちゅ、ぷぁ、ちょんん!る、るっちゅぅ……ん!息、くぁ……んむ!!出来な……」
「んむ……?!お、おわ!ごっ、ごめん!?」

しまった。どうやらやり過ぎた。完全にノーラの息が上がってしまっている。顔も興奮とか照れとかとは別の意味で真っ赤になっていた。
慌てて顔を離した直後、二人の口の中で混じり合っていたお互いの唾液が、糸を引いて空間にとどまる。

「うわぁ……」
「やらしいねぇ……」

思わずお互い口を開いて感想を漏らしていた。顔を見合わせてくすくすと笑い合う。その拍子に、唾液の橋が途切れて、ノーラの首筋にかかってしまう。
自然とノーラの首に顔を寄せて、唾液を舐め取った。ちょっぴりしょっぱいのは、ノーラの汗の味だろうか。
0076名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:39:29.50ID:kL6gNPgt
「うひゃん……き、汚くない?」
「……んー、今更だろ。そら」
「きゃ……あは、ちょっと、くすぐったいよぉ」
「お互い口の周りべっとべとだからな。せめて舐めて……」
「あはは、何がせめてなんだか……このぉ」

ふざけあって、お互いのほっぺや鼻先を舐めたり、指でいじってじゃれ合う。さっきまでの行為とはまた趣向が違うけれど、これも悪くは無い。
ふと、ノーラが動くのをやめて、俺の目を見つめて来る。その瞳には、少しだけ怯えが混じっているようにも思えた。
0077名無しさん@ピンキー2011/08/23(火) 16:41:31.32ID:kL6gNPgt
「……ねぇ」
「おう」
「……やっぱり」
「……安心しろ。その、出来るだけ、優しくするよ」
「……うわぁ……気の利くルッツとか、珍しい……」
「……あ、あんまり期待はしないでくれよ?俺、童貞だし……」
「マイナス20点」
「おい?!」
「んもう!男の子が弱気にならない!自分で優しくする、とかいった直後なんだし」
「ご、ごめん……」
「……ふふ。でもそれがあなたらしいから。ルッツがすごく優しいの、私知ってるから。それでいい」
「ノーラ……」
「……お願い……来て……ルッツ……」

たまらなく彼女が愛しい。こんな女の子を好きになり、こんな女の子から好きになってもらえた幸運に感謝しつつ、俺はノーラを強く、強く抱きしめた。
0078おわる2011/08/23(火) 16:52:39.91ID:kL6gNPgt
エロパートは難しいのでじっくりねっとり書かないと無理です><
ノーラのおっぱい見て(であろう)とか思っちゃうのがルッツクオリティ。童貞だもんね!他の女の子のとか見た時無いもんね!
コッコは多分扉を開けた瞬間「oh……」とか思ってるんだろうなぁ
女の子は面倒くさいぐらいが一番可愛い(ただし2次元に限る)

キャラがしっかりしているゲームはそういう妄想を膨らませるのが楽しいと思います

展開が無理矢理だったりキャラがところどころ違うと思うそこの方!

『君は展開を脳内で保管してもいいし、自分で創作しても構わない。だが気を付けたまえ!産みの苦しみは並大抵のものではない!
 その一方で、完成を見た時の充実感も同様なのだ!君がこの言葉をどう受け取るか、それは正に君に委ねられている』

要はもっと作品増えて欲しいね、ってことですね。とりあえずスレお返しします。またいつか
0081名無しさん@ピンキー2011/09/12(月) 00:53:14.83ID:FMJ3x9ST
ええいデビサバ2のえろいのはないのか

・恥じらうマコトの手術跡をぺろぺろしながらのうなじくんかくんか
・耳年増フミのチャイナ服スリットから覗く太ももで素股
・妹アイリの黒タイツびりびりからの挿入
・イオのおっぱいもみもみ
・↑からのオトメのちっぱいもみもみ
・ヒナコのメガネやへそにぶっかけ
とかポラリス様どうかそんな世界をひとつよろしくお願いします
0083名無しさん@ピンキー2011/09/25(日) 14:00:40.82ID:CjqucIur
誰もいないみたいなので、こっそりと

ノーラで小ネタ

一応、ルッツ×ノーラ
エロらしきものがあるが、ぬるい。えろくない
ギャグです。あまり深く考えないで下さい
0084832011/09/25(日) 14:02:41.79ID:CjqucIur


「…ねぇ、ルッツ…起きてよ…」

体をゆさゆさと揺さぶられても、ルッツはむにゃむにゃと言うばかりで、寝ぼけている。

「こら、ルッツ!起きなさいっ!」

耳元で大声で呼ばれて、ようやく目を開けた。
声がした方を見てみれば、ノーラがお玉を手に持って、ベッドのそばに立っている。

「…ノーラ?」
「やっと起きたわね、ルッツ。このねぼすけっ」
ノーラはそう言いながら、手に持ったお玉でこつん、とルッツの頭を小突いた。
別に痛くはないが、当たったところを手でさすりながらノーラをまじまじと見る。


何か違和感を感じる。
この状況に違和感を感じざるを得ない。


朝に男を起こしてくれる女の子は、幼なじみか、お嫁さんだと相場が決まっているのだ。
ルッツとノーラに前者はあてはまらない。
しかも、ノーラはエプロンをつけて、お玉まで持っている。
0085832011/09/25(日) 14:04:46.03ID:CjqucIur

「ノーラ、どうしたんだ?嫁さんみたいなことやって」
ルッツが頭をボリボリとかきながらそう言うと、ノーラはムッとした表情をする。
「みたい、じゃなくて、お嫁さんなんだから、して当然でしょ!」
「嫁さん?ノーラが俺の?」
「そうに決まってるじゃないの」

ほら、これが証拠と、紙切れ、もとい、婚姻届を見せられた。
既に受理されて、正式に夫婦と認められている。
ノーラの名字も、旧姓のブランドルではなく、ルッツと同じアレニウスになっている。
ここまで言われると、そういえば確かにそうだったな、とルッツも思い始めてきた。

「なあ、ところでよ………なんか、肌色多くないか?」
「そう?」
いつも服を着込んで肌色が殆ど見えないノーラは、何故か今朝はそうではない。

ノーラがその場でくるりとターンすると、形の良いお尻が見えた。

「はっ、裸エプロン!?」
「そうよ。似合う、かな?」

驚きを隠せないルッツとは正反対に、ノーラは少し頬を赤らめながらも、にこにこしている。
更にエプロンの端を摘んだりして、ルッツを挑発する。
先ほどの様子だと、上下とも下着は着けていないのだろう。
0086832011/09/25(日) 14:08:01.88ID:CjqucIur

「いや、似合うっていうか…そもそも、何でその格好なんだよ!?」
「裸エプロンが見たいって言ったのは、ルッツでしょ?だから、したのに…」

ノーラはぷーっと頬を膨らませて、不機嫌そうな表情をする。
だが、そんな仕草もかわいい。

確かにノーラの裸エプロンを見てみたいと思ったことは一度ならずとも、何度もある。
ルッツも自身の覚えていないうちに、そのことを言ったのかもしれない。

「ひどいことばっかり言うルッツには、おはようのチューしてあげないんだからっ」
「ごめん、ノーラ!俺が悪かった!裸エプロン最高!今日もかわいい!つーか、エロい!」

ぷいっとそっぽを向いたノーラのくびれた腰に抱き着いて、ルッツは謝ると同時に、思ったことをまくし立てる。
ノーラはしかたがないわねー、と言いながらも満更でもなさそうである。
機嫌を直したノーラは、胸の膨らみに顔を押し付けているルッツの寝癖だらけの頭をなでなでしている。

「じゃあ、お邪魔しまーす」

ノーラはベッドから上半身を起こしたままのルッツの上に跨がり、ゆっくりとキスをした。
ソフトかと思いきや、いきなり舌まで絡めるディープなチッスである。

0087832011/09/25(日) 14:10:08.27ID:CjqucIur

「…ん……ふ、ぅ……ふぁっ……目、覚めた…?」

唇を離して、ぺろっと舌で唾液を舐め取るノーラの頬はほんのりと上気して、ますます色っぽい。
ルッツはこくこくとベコのように首を縦に振る。

「あん…ルッツったら、こっちも?」
「え!?あ、いや…これは、その………」

寝間着の上から硬くなっているムスコをつんつんと指でつつかれて、ルッツはしどろもどろになりながら、
なんとか言い訳を考えようとする。

「本当にルッツってば、しょうがないんだからぁ」

ルッツが何か言う前に、ノーラはルッツのムスコを取り出して、既に濡れそぼっている大事なトコロにあてがった。

「ちょ、ノーラっ!?朝っぱらから!?」
「…んんっ……昨日もしたのに、こんなになっちゃって……ぁん…もう、ルッツのえっち」

そう言うノーラの秘部はルッツのモノを難無く飲み込んでいく。
根元まで飲み込んで、一呼吸おいたかと思うと、すぐに腰を動かしはじめた。

「の、ノーラっ、激しっ…できればもう少し、ゆっくり…」
「…ぁ…はぁっ…やらぁっ…無理ぃっ、くぅ……だって、我慢、できないもんっ…んっ……ふぁっ…」
0088832011/09/25(日) 14:12:36.72ID:CjqucIur

控えめながらも形の綺麗な乳房をふるふると揺らしながら、ノーラはルッツの上で激しく腰を動かす。
しかし、やられてばかりなのは性に合わないルッツは、体を起こすとノーラのお尻を掴んで、自ら腰を打ち付ける。

「きゃうっ…ぁんっ…ルッツ、すごいっ…くぅっ…奥、あたってるよぉっ………ふぁ、あっ、あ、ぁ、ああぁっ…」

一際大きくよがり声を上げると、ノーラは体をびくびくと震わせると同時に、膣をぎゅうぎゅう締め上げた。
それに耐え切れず、ルッツは内部で果てた。


「もう…こんなに出したら、赤ちゃんできちゃうよぉ…」

結合部から引き抜くと、どろりと白濁色の粘液がこぼれ落ちた。
それを見ながら、困ったような顔でそう言うノーラだが、やはり満更でもなさそうだ。

「もう夫婦なんだから、子供が出来たっていいだろ?」
「うんっ」

満面の笑みでノーラはルッツに抱き着いて、そのままベッドに沈み込んだ。



0089832011/09/25(日) 14:14:42.77ID:CjqucIur

「………………ねえ、ルッツ…」
「………そうだよなー、やっぱり三人くらいはほしいよなー……」

「寝ぼけてないで、いい加減起きなさいっ!」

「どわぁっ!?」


耳元で金属が叩かれた音が鳴り響き、思わずルッツは飛び起きた。
いきなりの事でゼーハーと息を整えている。

「まったく…ようやく起きたわね、このねぼすけっ」
「…あ、ノーラ………あれ?」

先ほどと同じようにルッツを起こしたのはノーラだった。
先ほどと同じエプロンを着けて、手にはお玉と、追加でフライパンを持っている。

だがしかし、明らかに異なる点があった。


「ノーラ、裸エプロンは?」

0090832011/09/25(日) 14:16:44.90ID:CjqucIur

「はぁ?何言ってんの?」
「えー、だって、さっき………あ、おはようのチュー!ほら!こい!」
「な、なんであたしが、そんなことするのよ!?」

「嫁さんはそれくらいするもんだって、言ってただろ?」

「あ、あああ、あたしがいつ、ルッツのお嫁さんになったのよ!?」

ノーラは真っ赤な顔でバカーッ!と吐き捨てると、くるっと後ろを向いた。

「ちょっと待ってくれ、ノーラ!」
「まだ何かあるの?」

「ノーラ、お前………さっきより、スタイル悪くないか?」

「………は?」

「さっきは殆ど裸だったのもあるけど、もっと乳もあったし、腰もくびれてたし、尻だってあったし…
今みたいに寸胴じゃなかったって!」

「…………………」

ノーラは黙り込んでいる。
別に寸胴だという事を言われて、傷付いたとか、そういうのではない。
年頃にもかかわらず、数年前と全く体型が変わってないのは、ノーラが一番分かっている事だ。
わざわざ言われるまでもなく、分っている事なのだ。
0091832011/09/25(日) 14:18:46.82ID:CjqucIur

「もしかして…さっきのは全部夢?」

もしかしなくとも、全て夢である。

「確かに、ノーラがあんなにスタイル良いわけないもんなあ。考えてみりゃわかるのに、何で気付かないんだろうな?」

夢とはそういうものである。

ルッツはわりーわりー、と笑っているが、ノーラは笑うどころか、何故か拳を握って、ぷるぷると小刻みに震えている。

「なあ、ノー」
「一生寝てろ!こんの馬鹿ルッツーーッ!!!」

ノーラに殴られたことは何度もあるが、それでも寝起きにグーパンチを貰ったのは初めてだった。
何とか食いしばったおかげで、どうにか二度寝はせずに済んだ。

ベッドからずり落ちた体を起こすと、下半身の辺りに何か、嫌な感触を覚えた。


「……………ああ、そういうオチか…」


よくよく考えてみれば、二人は事に及ぶどころか、キスさえもした事が無い関係なのだった。

(おわり)
0092832011/09/25(日) 14:24:06.41ID:CjqucIur

以上です。
読んでくださった方、ありがとうございます

夢オチです。ありがちですが
そもそも、このネタだれでもできるじゃねーか、とか言われそうですが、ルッツが一番ピッタリだと思ったので

ノーラの裸エプロンが見たいのは、私です。あと水着も
0093名無しさん@ピンキー2011/09/25(日) 19:08:56.43ID:Hokbejct
GJ
夢オチとはいえ微妙に脈ありそうでよかったじゃないかルッツw
0095名無しさん@ピンキー2011/10/06(木) 01:05:49.25ID:VbUr99ko
誰でもいいから、デビサバ2のSS書いてくる人いないかなー
0098名無しさん@ピンキー2011/10/06(木) 22:24:35.94ID:Efqq18cW
主人公「男に抱かれてこんなによがる娘の姿を見て、アイリのお父さんはどう思うんだろうな」
アイリ「ひぃっ……そ、そんなこと言わないでよ」
主人公「仕方ない」
0100名無しさん@ピンキー2011/10/06(木) 23:01:15.43ID:Efqq18cW
ヤマトルートで「家畜には躾が必要だな」という言葉があったので、
ヤマトグループによるアイリ陵辱調教することになったが

ヤマト→興味ないから拒否
マコト→気が乗らずに拒否
フミ→興味がないから拒否
ケイタ「どど童貞ちゃうわ」

こうして主人公がアイリにしつけをすることになりました
0103名無しさん@ピンキー2011/10/11(火) 01:59:42.88ID:HddxakT9
トウビョウで拘束
物理激化+千烈突きでスパンキング
締まりが悪いな→ジオで電気ショック→ひぎぃ失禁
0105名無しさん@ピンキー2011/10/19(水) 18:14:06.19ID:IqHPLgoR
フミとヤマトが淡白にエロいことしてそうなイメージ
お互い情に引きずられるタイプじゃないので性欲の解消に丁度いい体だけの関係に
0106名無しさん@ピンキー2011/11/04(金) 11:09:37.52ID:C9IUDxOv
3DS版の救世主ルートのアマネが主人公にメロメロ過ぎて可愛い
愛情等ではなくても「私の全ては、あなたの物です」なんて言われたら興奮しちゃうじゃないか
もうエロゲにしたい
忠実な僕であるアマネを性欲処理の道具にして、酷いことをされても、ボテ腹になりながらも健気なアマネに萌えてもいい
もちろんアマネを本気で嫁にして、信奉&愛情でメロメロなアマネとイチャラブ子作りもいい。魂まで全て俺の物になったアマネを幸せにして子供をたくさん作りたい
0109名無しさん@ピンキー2011/11/05(土) 13:11:31.13ID:znP7N7WC
デビサバOCのアマネルートって
無印にあった速攻ユズ確保は無いんかorz
ネコミミのために背伸びしまくるユズの奮戦が見たい
0112名無しさん@ピンキー2011/12/23(金) 13:48:10.84ID:kSs3h1Lv
某メガテン二次創作ネタってぼかしてここに投稿してもいいのかね?
東方は一緒にまとめに収録してたけど
0113名無しさん@ピンキー2011/12/23(金) 17:08:44.96ID:0vDAlJFt
いいんでね?
一月も動き無いスレだし、今更ぎゃーぎゃー文句たれる奴もいないだろ
ただ注意書き一言付けておいて、あまり逸脱しない程度なら
0115名無しさん@ピンキー2012/02/08(水) 18:58:18.30ID:bl/2BqrB
アイリとロナウドの会話イベントってあったっけ?
18歳未満には手を出さないロナウドと、おヘソ出しちゃうアイリのいちゃこら読みたい
0117名無しさん@ピンキー2012/02/20(月) 03:51:53.27ID:MINysUzl
失礼。
エロ要素ほとんどない「ペルソナ2罪」の達舞耶とか需要なさ過ぎるかな…
01191172012/02/20(月) 20:26:06.69ID:MINysUzl
>>118ありがとう

罪じゃなくて罰ネタの間違いだったorz

・エロなくてすみません
・ペルソナ2罰
・達哉×舞耶
・結構前に書いたので間違いがあるかも

以上踏まえて宜しく。
0120117 1-12012/02/20(月) 20:27:37.68ID:MINysUzl
『赤提灯しらいし』で五人揃って酒と肴を堪能していた。
 当然未成年の達哉は刑事である兄の前で呑めるはずもなく、一人烏龍茶を飲み、四人の大人より肴を夕飯として多く食べていた。
 大人達は、酒が入ると愚痴る、泣く、暗くなる、そして妙にハイテンションになる。
 達哉は一人小さな溜息をつきながら、妙に絡んでくる兄を嫌がることも出来ない。大人とは、二面性を持っているのかと達哉は時々思う。

「今のお前を! お前を親父に見せてやりたいんだよ、ぼかぁ!」
「家に帰れば居るだろ。向こう側でもこちら側でも親父は親父じゃなかいか」
「馬鹿お前、いきなり息子の雰囲気が変わったら、親っつーのは怪しみ心配する生き物なんだよ」

 達哉の言葉をパオフゥが嘲笑うかのように言う。でもそれはいつもより嫌味っぽくなかった。酒のせいなんだろう。

「もーそんな事より二件目行くわよぅ! おばちゃんお勘定〜!」

 うららの一言でしらいしを出る事になった。大人達はそれなりに呑み、食べたから次は酒だけを堪能出来るようなところに行くつもりだろう。例えばパラベラムのようなバーに。
 そこでは達哉は更に場違いで、そこそこ腹は満たされたから家に帰る事にした。
 帰れば確かに父と母は出迎えてくれるだろう。しかし克哉が達哉と一緒に居る事を家に連絡したからといっても、一人で帰れば何かしら怪しまれるかもしれない。
 ピースダイナーで時間でも潰すかと達哉が思いながら店の外へ出た時、思いも寄らぬ一言が聞こえた。

「私も帰るわ」

 連日悪魔と戦い続けて疲れちゃった、舞耶はそう言ってうらら達三人から達哉の隣へとやってきた。それを見てうららはにやりと笑い、そしてパオフゥと克哉の襟後ろを掴んだ。

「そんじゃあたしらはパラベラムへLet's ら goー!」
「こら芹沢、てめ離せ!」
「せ、芹沢君、天野君はいいのか?」
「マーヤなら達哉君が送ってくれるって。達哉君、マーヤを宜しくね〜」

 そう言ううららと男二人に舞耶は大きく手を振った。
0121117 1-12012/02/20(月) 20:29:30.26ID:MINysUzl
 残ったのは達哉と舞耶だけ。
 達哉としては、正直彼女と二人きりになるのを避けたかった。向こう側で、自分達は思い思われていた。
 だがこちら側で達哉が舞耶に近づけば近づくほど向こう側の記憶を街の住人がデジャビュのように思い出し始めている。
 近寄ってはいけない。近寄りたくても、触れたくても。
 だが舞耶は達哉の思いなど関係なしに、突然腕を組んできた。驚いて達哉が舞耶を見れば、彼女は微笑んでそして歩き始めた。

「ま、舞耶姉…」

 腕を解いて欲しいと思った。でも逆にこのままで居たいと思った。矛盾している自分はやはり心が弱いのかもしれないだろう。
 しかし舞耶はそんな達哉の思いなどお見通しだった。

「私と触れ合うのが、そんなに怖い?」

 彼女も向こう側の記憶を思い出している。勿論自分が死んだ事も。
「私の事は忘れなさい」と向こう側で舞耶は告げた。
 だがこちら側の舞耶は向こう側の舞耶ではない。

 生きているし、こうして達哉の隣にいる。

「……」

 達哉は黙って、舞耶に腕を組まれたままだ。

「私、覚えてるわ。ううん、思い出したって言う方がいいんだよね。達哉君と抱きしめあった事も、キスした事も全部、…全部、思い出した。酷いよね、私って。デジャビュだって思って君の事忘れていた」
「……忘れたままの方が良かったんだ。本当は思い出さなくて良かった」
「どうして? こうして私達もニャルラトホテプと戦う事になったから?」

 舞耶がそう言うと達哉は俯き唇を噛んだ。その唇を、舞耶はそっと指で撫でた。驚き達哉は舞耶の顔を見る。すれば彼女は笑っていた。そして再び歩きだす。

「淳君達が向こう側の記憶思い出したら、世界は変わってしまうのよね。向こう側と同じような結末を迎えるかもしれない。だから達哉君は必死に三人が記憶を思い出さないよう戦っている。達哉君は一人で罪を背負い罰を受けようとしている。
 でも私はもう思い出しちゃったから、私も一緒に罰を受けるって決めたの」
「舞耶姉に罪なんかない。罰を受ける必要なんかない。俺だけで、いや俺だけが受けるものだ」
「それは違うわ。一人で背負い込むのは間違ってる」

 舞耶は真剣な表情で達哉を見上げた。達哉は舞耶が何が言いたいのかよく判らず、彼女の言葉を待った。
0122117 1-32012/02/20(月) 20:34:35.05ID:MINysUzl
↑上1-2でした(´・ω・`)

「人って支え合って生きていると思わない? 私の場合はうららや克哉さん、パオフゥ、そして達哉君に支えられている事ばっかりだけど。
 でも、私も支えたいの。達哉君が苦しむ顔を見てるのが私は凄く辛いわ。君の笑顔を、こちら側で一度も見たことない。
 達哉君が笑えるように、私が君を支えたいの。私は勝手な女? そしてこれは傲慢?」

「いや…」

 達哉はそう言うのが精一杯だった。舞耶はこんなにも自分を気に掛けてくれている。でもそれは同時に罪の重さだ。
 達哉の表情は暗く沈んだ顔で、舞耶は見ていて息苦しくも感じた。彼を癒したいと思うのに、同時に自分は彼に罪と罰の重荷を更に増やしてしまう。
 平坂区から港南区までの道は歩くと結構な距離がある。けれど舞耶の歩調はゆっくりとしたままで、達哉はそれに合わすしかなかった。
 舞耶一人で先に帰す事は出来ない。夜道を女性一人で歩かせるのはいくらペルソナ使いだからって危ないのには変わりないし、本当は共に居たい。
 居たいけれど、その思いは同時に自分の罰に変わる。

 一緒に居たいと思えば思う程、それは許されない罰なのだと警告が頭の中に鳴り響く。
 愛している人がこうして隣に居るのに、自分は何も出来ない。本当は触れる事も許されないのだ。

 達哉の悩む顔を見て、舞耶はどうしていいか判らなかった。ポジティブ・シンキング、それが舞耶の口癖だけれど、ポジティブに考える事が無理なものもある。
 彼の抱える罪と罰を自分も受けたいのに、彼はそれを頑なに拒む。近寄れば近寄る程、彼は距離を置こうとする。舞耶はそれが悔しくてたまらない。
 触れたいのは彼だけでなく、自分も同じなのに。
 舞耶は組んでいた腕を外し、今度は手を繋いだ。離れないように指を交互に合わせあって。そしてぎゅっと握りしめる。

「達哉君は私が傍に居ると辛い?」
「……本当は、傍に居たいよ。こうして手を繋ぎ合うのだって、向こう側じゃもう出来ない事だ」

 向こう側で舞耶は既に死んでいる。彼は自分という愛すべき女を亡くしている。そして舞耶は告げた。「忘れなさい」と。
 けれど彼は忘れる事など出来なくてこうして向こう側からこちら側へやってきた。それは達哉がそれだけ舞耶を愛していたからこそなのかもしれない。

「向こう側に私は居なくても、こちら側に私は居る。今こうやって手を繋いでる。傍に居るのよ。…私は達哉君よりずっと年上で、君の事を子供扱いしてたかもしれない。でも、今私は女として達哉君という男性の隣に居る」

 再び舞耶は立ち止まり、人気のない夜道の街頭の下で達哉を見上げた。
0123117 1-42012/02/20(月) 20:35:47.34ID:MINysUzl
「君を愛したいの。愛されたいの。私はきっと狡い女だわ。悩む君の思いなんて無視して、こんな言葉告げてる。でも、私心に嘘をつきたくない。君にも嘘をつきたくない」
「舞耶姉…」
「君が駄目だと言っても、私は君のとなりに居たいわ。君を支えたい、支え合いたい。ねぇ、私なんかでも君を支えられるんだって、言って? 向こう側のように君を愛してもいいって、教えて」

 舞耶は達哉の手をぎゅっと両手で握りしめた。その手の温もりは本物だ。
 達哉はこの世界で誰かを、何かを失うのが怖くて逃げていた。思い出してほしくなくて彼女を巻き込まないよう戦い続けていた。でも舞耶は完全に思い出さずとも、達哉に会いたい一心で戦い続けたと言っても過言ではない。
 お互いを思い合ってすれ違っていた。でも今は違う。傍に居て、共に戦っている。

 達哉は今度は自分から舞耶の手を取った。

「舞耶姉はやっぱり舞耶姉なんだな…。何も変わらない」
「勿論よ。私はいつでも元気いっぱい、ポジティブ・シンキング」
「そう言って、心の傷を隠すんだよな」
「…うん、そうよ。だから達哉君に拒絶された時は凄く辛かったわ」
「ごめん…」

 素直に謝るから、舞耶は苦笑した。そして達哉に抱きついた。

「ここに居るのは達哉君だわ。間違いなく達哉君。どちら側でも私は君が好きよ。君が私を忘れたとても、私が君をもう一度忘れてしまっても、またきっと好きになるわ。その頃、私はとっくにおばさんかもしれないけど。そしたらごめんね?」

 笑って舞耶が言うものだから、達哉も抱きしめ返して苦笑した。

「舞耶姉はきっと年を取っても綺麗なままだと思うけどな。それに、俺は舞耶姉がいくつになっても好きだよ」
「ふふ…可笑しいね。私達、凄い回り道を繰り返してる。でもそのお陰でもっともっと好きになるのよ」

 言って舞耶は顔を上げた。お酒くさくてごめんねと笑いながら、舞耶は達哉にキスをした。達哉は近くのガードレールに寄りかかって、舞耶の体重を支えながらキスを仕返した。
0124117 1-52012/02/20(月) 20:37:25.41ID:MINysUzl
「『私の事は早く忘れなさい』って言ったのにね。私は狡い女だわ。自ら縛る女に変わった。達哉君を縛る女。もしもまた私が死んだら、私今度はこう言うわ、『私を忘れないで』って。君を私という存在で縛りつける…酷いよね。でももう嘘つきはやめたの」

 抱きついて、抱きしめて。抱きしめ返すその腕に安心する。今一度忘れなさいと告げたのに、三度目は忘れるなと告げる。そんな自分に舞耶は笑った。
 達哉は彼女を抱く腕を緩め、二人は見つめ合った。まっすぐな視線を、互いに向ける。それでも達哉の目は、悲しみに満ちていると舞耶は思う。

「君の罰は私の罪よ。先に死んでしまった私の罪。だから私も罰を受ける。私が与えた罰だから」
「違う。そうじゃない」
「違ってもいいの。私はそう思う事にしたのよ。だから一緒に戦って、一緒に罰を受ける。もう二度と、逃したりなんかしないんだからね」

 何度となく達哉は自分達の前から姿を消していった。でも今ここに居る。その温もりは以前と変わらない。
 達哉は苦笑し自嘲気味に笑って、「判ったよ」と呟いた。判ってなんかいない。達哉は既に覚悟を決めているのだ。すべてが終わったら、向こう側へ戻ると。

 共に居られるのはあとどのくらいか判らないけれど、もしかしたら舞耶はとんでもなく怒るか泣くかするかもしれないけれど、その日までは彼女の傍に居ようと達哉は思った。
 別れの判っている恋ほど辛いものはないけれど、しかしだからこそ彼女を精一杯愛そう。愛を貰おう。

「舞耶姉の家に行ったら、うららさん驚くかな」
「そんなに早く帰ってこないと思うけど、…でも私の部屋ぐちゃぐちゃだわ」

 額をつけ合いながらお互い小さく笑う。

「ねぇ、どっか行く?」
「どっか行こうか?」
「そうしようよ」
「そうしようか」

 また手を繋いで歩き出す。
 青葉区はまずいから、港南区にしよう。そうすれば帰りも近い。

「早く行こう! 時間がもったいないもの!」
「うん」

 こんな幸せ数日と続く訳がないのに、何故か永遠と続きそうな気がした。舞耶の笑顔が、そうさせるのだと達哉は思った。
01251172012/02/20(月) 20:39:37.84ID:MINysUzl
以上です。
拙文失礼致しました。
1-○って番号ふったけど、自分でも1の意味が判らんw
気にしないでくれると助かりますorz
0127名無しさん@ピンキー2012/03/27(火) 21:39:07.25ID:NsITiwb+
ほしゅ

偽典買ったけどDOS知識無さすぎて起動できないワロタ
ワロタ…
0129名無しさん@ピンキー2012/04/10(火) 01:05:29.12ID:7vrJojAf
なんか保管庫こわれた?行けないというかリンク先がないような…
どうすりゃいんだ?データ回収できないのか?
0131sage2012/05/09(水) 00:40:28.01ID:kLj3uW2s
落ちないようにアゲ

イケメソ悪魔に魅了される女キャラものとか、読みたいなー
0133名無しさん@ピンキー2012/05/18(金) 06:41:33.89ID:SI3cIpa1
メガテン(というかアトラスゲー)はまったのホントに最近で
デビサバ1・2とアバドン王、SJくらいしかクリアしてないが(真1プレイ中)
それでもいいなら書いてみようか
01361332012/05/19(土) 05:13:15.34ID:o4ptV68Q
わかった書いてみる、しかし>>131のネタでなくSJカオスルートのギャグものになりそうな感じ
未熟ですまないがちょっと待っていてほしい
0140名無しさん@ピンキー2012/05/30(水) 00:28:16.94ID:eh2/FoSk
133です。だいぶ時間かかりましたがSJカオスルート投下します。
注意点
・SJカオスルートクリア直後
・タダノ(主人公)×女神ノルン(正直自分でも書いてるときマイナーってレベルじゃないと思った)
・設定ミスなどたぶんたくさん
・エロに都合のいい独自設定のようなもの
・筆者はエロ描写初心者
・アンソニー出没注意

以上の点に耐えられる方のみご覧ください。
0141アンソニーの依頼EX−ノルン編―@2012/05/30(水) 00:33:06.43ID:eh2/FoSk
―宇宙卵の力は解放された。
シュバルツバースは解き放たれ、地上へは悪魔が満ちた。
法は消え去り、原初の地球が―力が支配する混沌の世が再びやってきたのだ。


「―さあ行こうヒトナリ、力を取り戻した、オレたちの地球へッ!」

そして、それを成し遂げたある種「英雄」とすら言える一人の男は、


「…といってもヒメネス、どこへ行きましょう?というか、何をしましょう?」
「いや知るかよ」


―割と迷っていた。

「つーかよ、せっかく新たな世界になったんだ。なんでも好きなことやればいいだろ」
「好きなことと言いましても、すぐには思いつきませんね…。というかそれ以前に、あなたと私では決定的に差がありまして」
「あん、なんだそりゃ?オレが思うにお前はこの世界でも生身で十分やっていけると思うんだが」
「まあ、今ならスーツなしでも動けますし、それでもそこらの悪魔には後れは取らないでしょうが…召喚プログラムが」
「…あー」

そうなのである。個人の戦闘力は問題なくても、スーツに搭載された召喚プログラムがないと、ヒメネスのような力がない自分は
悪魔たちと会話すらおぼつかないのだ。…それと正直、今まで共にいた彼らと別れてしまうというのは歓迎できない。

「とにかく、一度艦に戻ります。いかに混沌の世とはいえ、これまで共に過ごしたクルーは見捨てられませんし」
「そうか…ま、お前はフレンドだからな。何かあったら力になってやるよ」

―レッドスプライト号・降車デッキ

帰還したヒトナリを迎えたのは、動力班のデントであった。意外そうな顔をしつつも、楽しげに話しかけてくる。

「よお、どうしたんだい今になって?あんたは帰還しないと思ってたんだが」
「いえ、スーツのチェックと…正直、自由といっても何をしたものか、と」
そう言うとデントは少し考えるそぶりを見せ、

「なるほど…じゃあ、どうだ?久々にミッションを受ける気はないか?」

そんな提案をしてきた。
「そうですね、どうせ暇ですし構いませんよ。で、依頼主は?」
「あー、それが、だなぁ…」
なぜかデントはそこで言い淀む。
「今この艦に残っているのはそれほど多くないはずですが…とすると、アーヴィンあたりですか?強力な悪魔からフォルマを取ってこい、だとか」
予想を言ってはみるが、デントは首を振る。
「…実は―」

―居住区

「……またあなたですか、アンソニー」
「またってなんだよ!?」
やってきたのはアンソニーだった。この前のゴモリーで最後の依頼だったのでは。

「というかあなた、例のスクーグスローはいいんですか。やっと落ち着いたかと見直したのに」
「そう!それなんだよ!」
とたんにアンソニーは声を荒げる。というか顔近いんですが離れろ暑苦しい。
0142アンソニーの依頼EX−ノルン編―A2012/05/30(水) 00:35:11.22ID:eh2/FoSk
「前にも言った通り、俺はあの子に酷いことを言った。だというのに直接詫びを入れてねえ。ヒトナリに行ってもらいはしたが、やっぱり直接言わないといけないと思うんだ」
「なるほど」
「それに…その、できればそのあと仲魔になってもらってな…新しい世界で悪魔と人間の絆も深まるわけだしその、恋人?とかにだな…(もじもじ)」
「もじもじしないでください気色悪いです」
異性ならうれしいのに同姓だとなぜこうも不快になるのか。
「ひどいなお前!?…まあというわけで、あの時のスクーグスローを探し出してもらいたいんだ」
「そういうことならいいでしょう。…ちなみに、香は」
「ない」
…チッ。しけてやがる。
「…お前もやっぱり結構カオスに染まってるのな…」

―人探しの基本・人相を確認しよう―
「闇雲に探しても多くの同じ種族のなかから見つけるのは困難です。そこでまず悪魔の目から人相を把握してもらいましょう。
私たち人間からでは固体差はわかりにくくとも、悪魔同士なら問題ないと思われます」
「なるほどー。しかし、写真とかもないのにどうやるんだ?俺の記憶から似顔絵でも描くのか?」
「いえ、それだと主観がはいりますので。私の仲魔の力を借りて時をさかのぼり、私が彼女と会ったときに一時的に戻ります」
そう言って、私はある仲魔を召喚する(艦内で悪魔召喚してももう誰も怒らない。ありがたくもあり、一抹の寂しさもある)
「…ノルン!」

『『『はい、ヒトナリ様』』』
女神ノルン。以前のユグドラシルの一件以降仲魔としてともにいる三人で一体の女神だ。
「おし、じゃあ俺は席をはずすな。頼んだぞヒトナリ」
そう言ってアンソニーは部屋から出ていく。
「はい。―ノルン、これこれこういったわけでして、ちょっと私と一緒に時間を戻ってほしいのです。具体的には――――のあたりに」

『ええ、承知いたしましたわ』『…ただ、それには』『その…ですね』
おや、何か問題でもあるのでしょうか。…というかなぜ赤くなるのですか?


『…ひ、ヒトナリ様と私たちの、その』『た、魂の繋がりが必要に』『な、なんと申しましょうか…』
…えーと。

『そ、その!』『私としてはユグドラシルの一件以来!』『ずっとこの時が来るのを望んでおりまして!』
…女神にそんなに迫られて、断れるわけがないでしょうが…
「…分かりました。では、部屋へ行きましょうか…」



―タダノの部屋(出て行ったクルーが多いためすでに個室)

ぐちゅっ、ずちゅっ
『―あんっ!』『はぁ、あはぁっ』『すごい、ですわぁ…!』
「う…っ、さすがに、三人同時というのは…っ!」

ベッドの上では三人の女神と、一人の男が生まれたままの姿で絡み合っていた。

女神の一人は男の逸物をその女性器でくわえこんで腰を振りたくり、
別の一人は背後から男の背中に抱きついて胸を押し当て、
もう一人は男の不浄の門に舌を差し込み舐めまわしていた。

男自身、経験がないわけではなかったのだが
『あ、奥、届いてますっ。す、すごい…』『はぁぁ…おっぱい、こすれて…』『ん、ちゅ…んふ、ヒトナリ様のおしり、美味しい…』
同じ存在だけあって一糸乱れぬその連携に翻弄されっぱなしであった。

「うあ、こ、これはっ」
『ふふ、いいのですよ?』『どうか、我慢なさらず』『たくさん、出してくださいな?』
三人の女神が妖艶な笑みでこちらを見てくる…いいようにされていることに屈辱感はあるが、それもまた快感になってゆく。
0143アンソニーの依頼EX−ノルン編―B2012/05/30(水) 00:37:42.37ID:eh2/FoSk
「…もう…っ!く…っ!で、出ます!」
―どくっ、どびゅっ…
『『『ああああ…で、出てますわぁぁ…』』』

女神三人も、男と全く同時に果てる。…が、数の優位かまだまだ女神たちは元気そうだ。

『はぁ…ご立派でしたわぁ』『ですが、まだ一度目』『まだまだ、こちらはお元気そうですわ』
そういいつつ逸物をしごき、背筋に舌を這わせ、不浄の門を指で弄ってくる。
「ん…か、体がもつでしょうか…」


(…ん?全く同時に?というか一人にしか出してないんですが)

「…もしかして、あなたたち三人とも感覚がリンクしているのですか」
気になったのでそう聞いてみると、彼女らは責めを続けつつもこたえてくれた。
『んちゅ…ええ…』『れろ、私たちはまさに一心同体といってもいいですから』『快楽も、三人で共有しているのです。ふふ、アナル暖かいですわ…』
「………ほほう。それは、それは…」

―また、いいことを聞きましたね。
『―え』『あ、あの、ヒトナリ様…?』『お、お顔のほうがかなり邪悪に…』
ああ、そんなに怯えなくてもいいじゃないですか。

「…ちょっと一人を普通に貫きつつ残り二人にバイブとか色々やってみようかと思っただけですよ?…あ、アナルにもついでに何か入れてみますか」

―彼女たちの顔色がこころなしか蒼白に変わった気がする(元が金ぴかだからあくまで気がするだけだが)
『!!―こ、ここはひとまず脱出を!』『…う、うそ、ドアが開かない!?』『こ、この気配、後ろから誰かが抑えてっ』
念のために門番にスサノオを召喚しておいてよかったですね。これで逃げられる心配もなし、と。
『い、嫌ですヒトナリ様っ』『そのような、た、耐えられませんわっ』『お、お慈悲を、どうか…!』
おやおや。そんなに涙目で膝をついて上目遣いでお願いなんかされちゃったら。

―我慢できるはず、ないですよね?
『―っひ、ひぃ、(ずぶり)〜っ!?』『ああっ!やめ…っ!?』『助けて、たすけ、っ…!?』

おお、一人に男根をつきたてたら他の二人も明らかに快楽を感じた様子で崩れ落ちましたね。
「これは、本当のようですね…残りのお二人には、これを」
0144アンソニーの依頼EX−ノルン編―C2012/05/30(水) 00:42:07.62ID:eh2/FoSk
こんなこともあろうかとアーヴィンにこっそり開発してもらったバイブ(彼曰く「悪魔だってこいつにかかりゃあメロメロだぜよ!」らしい)を動きの止まった二人の、既に濡れそぼった股間に素早くねじ込む。
―はいはい逃げようとしても無駄ですよ。ちょっと犯してる一人の奥をこりっとしてやれば…ほーら、腰砕けてる。

『―ひぐぅ!?あぁあ゛ぁあ゛!!』『(ずぶり)ひぎっ!?こ、こわれ、こわりぇっ!?』『(ずぶっ)うぎぃい!?だめっ、らめぇ、らめええ…!』

おー、締め付けがすごくなった。さすがアーヴィン…そろそろ、また出るか、っ!

「…っくぅ…!出しますよ!」
―どぶっ、どく、どくん…
『―う゛あ゛あぁぁぅ…』『んひぃい゛い゛いいぃ…』『あお゛お゛おおぉぉ…』
三人とも白目むいてしまって…そんなに気持ちよかったんでしょうか。


―まだまだ、これからなのに。
とりあえず一度逸物を抜いて、っと。(ぬぽんっ)

『―ぁあぅ』『―ん゛ぁ』『―ひぅ』
三人とも朦朧としているようで、逸物を抜いてもうめき声と痙攣しか反応が返ってきません…今のうち今のうち。
とりあえずアナル用バイブ三本と…あと、これとか、これもいるでしょうか…?

『…ぁ。ひ、ヒトナリさ――っ!?』『ぅぁ?―――あ、そ、それは』『ぅう、ん。…え?…あ、ああああああ」

「あ。気がつきましたか。とりあえず用意できたのはこれだけになりますが…?」
一応用意した道具を見せて、使い方について簡単にレクチャーしておく。


…おやおや、涙まで流して喜んでいただけるとは。
これはご期待にこたえられるよう全力で頑張らないといけませんね。―だから逃げられませんってば。
まずはこのアナルバイブを全員に、っと。

『ゃ、やぁぁ』『ひぁ、ひいぃぃぃ』『い、ひ』

ずぶ、ごりっ。




『『『――あぎゃあ゛あ゛あ゛ああああああああぁーーー!!!』』』



―半日ほど後、居住区
「―お、来たな。それでどうだった?」
ずっと待っていたのだろうか、アンソニーはこちらを見かけるとそう切り出してきた。
早く結果を聞きたい、といった様子だ。…だが。
「あー…すみませんアンソニー、ちょっと考えていた手段に問題がおきまして。結果のほうは少し待っていただきたいのです」
「お?おお、そりゃ構わないが…なんか面倒事か?」
「いえ、大したことではないんですが…」

…言えませんよねえ。ちょっとやりすぎちゃってノルンが完全にダウンしちゃって、メシアライザーで復活させたら今度は恥ずかしがって出てきてくれなくなったなんて。
『ひ、ヒトナリ様はケダモノです!』『あ、あのようなことを何度もされては壊れてしまいますわ!』『…で、でもちょっと壊されてみたいなぁ、な、なんて…』
とか言っていましたけれど…

他の方法も考えていかないといけませんかねえ…はぁ
0145名無しさん@ピンキー2012/05/30(水) 00:47:42.90ID:eh2/FoSk
以上です、駄文失礼しました。こんな物でも少しでもこのスレに活気が出れば幸いです。
ちなみにノルン編とか書きましたが続きとかは今のところ全く考えていません。


…しかし、ノルンでエロ書くのなんて自分しかいないだろうなあ…。
0146名無しさん@ピンキー2012/05/30(水) 01:23:33.21ID:1MFIHWb3
>>145
面白かったぁーーー!!
グッジョブ!

ノルンかわいいじゃねーか!
またぜひ!
丁寧語のタダノさんいいね!
お疲れです!
0147名無しさん@ピンキー2012/05/30(水) 06:04:41.33ID:1MAUkRWV
GJです SJ好きなんでうれしい

敬語タダノ新鮮だなー
あと「アンソニー出没注意」でいきなり吹いた
0148名無しさん@ピンキー2012/05/30(水) 12:47:43.81ID:eh2/FoSk
おお感想ついてる、ありがとうございます!
丁寧語のタダノさんはなんかのアンソロコミックで見かけたのですが
割と受けがいいようで逆に驚いていたり。

>>146
ノルンさんは仲魔にしてからクリアまでずっと連れて行ってました。
餃子戦でも耐性のおかげで補助に回復に大活躍してました。あのきんぴかぼでぃも慣れるとかわいく見えます。

>>147
アンソニーはSJでも屈指のイイキャラだと思いますw
あのいつでもぶれないところとか最後普通にいいヤツなところとか素敵。

次書くとしたら…仲魔の中で女性型は、リリムかティアマトか、後はブラックマリアにアルラウネ…。
リリムはともかくそれ以外がまたなんというか、自分の趣味偏ってるなあ…
0149名無しさん@ピンキー2012/06/02(土) 06:36:47.36ID:EJiHqroz
築山さんだろうか。丁寧語のタダノさん
ブラックマリア好きだなー
自分以外で好きな人がいたとは
アルラウネ萌え
0150名無しさん@ピンキー2012/06/14(木) 01:36:20.73ID:elZeulRE
構想だけは立った。

超遅筆な上に残念すぎる文章力。というか、ネット投稿小説とか10年近くブリ、
書き始めたのはつい30分前、さらには俺得なだけのカプな上に、微妙に時期が遅いネタという四重苦なものだけど投下しても良いかな?

ちなみに題材はノーラと刻の工房。カプは床野良
0151名無しさん@ピンキー2012/06/17(日) 10:43:29.23ID:eTEjOpx4

  ∧_∧
 ( ・∀・) ワクワク
 ( ∪ ∪
 と__)__)  旦~









+   +
  ∧_∧ +
 (0゜・∀・) ワクワク
 (0゚ つと) +テカテカ
 と__)__)  +




つまり、待ってる。
むしろ、投下してください。お願いします。
0152名無しさん@ピンキー2012/06/17(日) 22:37:57.27ID:DFKXiKBx
∧_∧
 ( ・∀・) ワクワク
 ( ∪ ∪
 と__)__)  旦~
0153名無しさん@ピンキー2012/06/18(月) 22:14:29.68ID:rmDYEPXe
長くなりすぎな上にシルカが色々マッドなサイエンティストにしか見えない仕様になってしまったことは後悔していない。

パロディにまつわる以下の諸注意とこの小説特有の諸注意を理解の元、どうぞ、宜しくお願いします。
ユカ?ノラで『リーバッツ_ラーケティド』

・キャラ崩壊
・存在しないアイテムの発生
・各キャラの誤解釈

・シルカが書いてて怖い人
・キト以外のEDクリア+キャラの解釈は攻略wikiのセリフ集より
・吹きだまりの泉亭の勝手な解釈と設定
・作者の不完全燃焼感

追加設定的なモノは話の一番最後に勝手な注釈として補完します。
0154リーバッツ_ラーケティド 1-a2012/06/18(月) 22:17:22.56ID:rmDYEPXe


「上への階段上がりゃ冒険者の宿舎だ。先に俺の部屋に行ってろ」
そう言われ鍵を渡された少女は酒場の戸から外へ、
そして俺はカウンターに向かっていった。
「おっさん、俺がキープしてる酒と樽ジョッキ2つとジャーキー頼む。」
「おいユカ、ウチの部屋は連れ込み宿じゃないんだがな?」
「ジャーキーの作り方教えるだけで手は出さねぇよ。ほれ、今回はノーラの分もあるからツケにしねぇ。」
酒場の店主の問いに意を介さず俺は財布の中から酒と肴の代金をカウンターに載せる。

店主は、俺のその肴に対する執念は十分に理解していたので他意はない事も理解したのだろうか、
店主は「ふむ、」とゴチてカウンターの奥の酒の台から一つ瓶を取り、盆の上に、そして手早く肴とジョッキも載せる。
「そーそー、小言なんていらないからジャーキーだしゃいいの。っておい、」
「なんだ?」
「なんだはこっちのセリフだ。」
俺は盆の上にあるものが普段の安酒ではなく、見たこともない瓶であることに気付く。
「ノーラの事だから酒なんてめったに飲まないか、初めて飲むかだろ。そいつはタダの果汁と薬品混ぜた紛いもんだよ。」
ただ未熟なケラリみたいな酒の雰囲気は解るだけのもんだよ。
そう付け加えられた。

「薬との混ぜもんねえ…ってあまり変なもん入ってないよな?こんなの見たこともねぇよ」
「さぁな。忘れちまった。
だが紛い物だが、一口だけ飲んだ換装から言わさせてもらうと、十分な味は保証するぜ。ほれ、早く部屋に戻れ、客を待たすのか?」
瓶にはラベルはなくどこかでみた蜂蜜のような色の液体が入っていた。
「じゃあ俺の酒は?」
「昨日新しい瓶持ってったばかりだろ」
そういやぁそうだった。
連れへの配慮に「ありがとよ」と応え俺は店の戸から脇の階段を経て階上の自室へ戻った。

店主はそれを見送ったのか、
ガラッと裏口を開けた音が街路に響き、
「おいルッツ!暇ならロッタの所のお使い行ってくれ!ビッグになるんだろ!!」
「おう!」
普段の仕事に戻ったのか、裏口脇で剣の素振りをしている赤毛の青年に掛けた声も響いた。


0155リーバッツ_ラーケティド 1-b2012/06/18(月) 22:20:28.74ID:rmDYEPXe


「ここかぁ」
あたしは酒場の二階、最奥にあるユカの部屋の前まで来ていた。
「そう言えばこっちに来てから誰かの部屋って入ったことないなぁ。」
ユカと書かれた表札の掛かった戸、その鍵穴にさっきもらった物で開ける
「うわぁ」
ユカの部屋は
――いつから使われているのか相当使い古されたレピアと、その隣にあるアルトに鍛えてもらったカウニス銅のスピア、
探索の時に使ってるのを見たことがある道具から、普段使っていないであろう、おそらく旅に使う荷袋――
すべてが普段の『ユカ』と言う男のイメージからかけ離れるほどに、部屋の隅々までキレイに整頓されていた。
中央のおそらく備え付けの丸机に酒瓶が載ってる以外は、
部屋の脇にあるこれもまた備え付けであろう寝台と、中央の丸机と椅子にまで手入れは施されていた。

元々あった大きな棚だけでなく暖炉まで解体し、外あるいは天井裏にどかし、
寝るスペース以外黒パンまみれのあたしの、霧の森の家とはまるで違った。

戸を閉め、また部屋の中を見る。
ユカの見たことのない一面を見ていると、不意に背後の木戸が開く。
「なに惚けてるんだお前は、」
部屋の主が酒と肴を持って入ってきた。


コツコツ…
入り口で惚けていたあたしの脇を過ぎて
「ほれ、奥に座れ」
1対のある椅子の内、手前の椅子にユカが座り奥のを指差した。
「えっ?あたしが奥?」
「悪いけど客招いて手前に座らせるような礼儀は学ばなかったんでね。」

そうユカは応えながら持ってきた酒を手に取った。
「あ、待って、」樽ジョッキに入れ始めようとした手を止める。
「レシピ覚えるまで集中したいから水で良いよ。」
するとユカは微妙な顔をして
「ダビーのおっさんが酒の風味を楽しめるジュースっつってたから大丈夫だろ」
と言ってジョッキに注いだ。

数分程、ジャーキーのレシピをメモ帳に書きながら飲んだジュースはとても美味しかったけど、
ちょっとくらくら、ダビーさんが持たせたんだからお酒じゃないのになんだろう・・・
何かぽかぽかしてるきがするんだよねぇ。

「―い、ちょっ―」
不意にユカがこっちに真顔で近づいてきて―――

0156リーバッツ_ラーケティド 1-c2012/06/18(月) 22:23:37.48ID:rmDYEPXe


「んっ…!」
――あれ?
「んっ!、んっ…!」
――あれれ?
「どうだ?気持ちいいか?」
「知らっ、ないっ…んっ…!」
さっきまでジャーキーの作り方を話してたその声とあたしの、あたしが聞いたこともないような声が、
声にならないような声が部屋に響く
ビクッ
体が跳ねたのが解る。
フッという鼻で笑った感じが耳元で響く、
「物凄く気持ちよさそうだな。」
――どうなってんのコレ?
確か、ユカの部屋でジュース飲んでて、グルグルしてー
え?
くに…くに…つぷっ!
「おい、すげえなコレ、なんでこんなに濡れてるんだよ。」
「んんっ…!分かんない!」
落ち着いて考えられない。
解るのは、今ユカの部屋のベッドの上で、ユカが後ろから抱きかかえるように座ってて、
って言うか今裸で、って!なんで裸?っていうかなにかおしりに当たってて!あと凄い、顔だけじゃなくて身体が火照ってて!
それで、ユカの左手があたしの胸を触ってて…右手はあたしの大事なところを触ってて、ちょっと中に入って…!
あたしが自分で触ったことのないところを、弄ったことのないところをユカの手が縦横無尽に駆けめぐる。
ビクッ!
また体が跳ねる!
これが「気持ち良い」なの?
「知らないとか分からないとか、そう言うことを知っていくのがお前の仕事じゃネーの?
って事で、もう、――ちょっと…」
くにっ
ユカの指が大事なところとは違うその上にある刺激的なところに触れる
「あっ…!」
「どうした?」
振り向かなくても分かる。意地の悪い顔をしてる。
さわさわ…くにっくにっ
「あんっ…!そこっ…!」
右手の動きに合わせて、止まっていた左手も、あたしの胸の突起を弄りだして、
「んっ!…!…!」
ビクッビクッ

両の手が胸と大事なところを同時にいじめ――

「…だめっ!」
体が、大きく、跳ねる!!
0157リーバッツ_ラーケティド 1-d2012/06/18(月) 22:25:12.84ID:rmDYEPXe



「――だめっ!」
と、あたしは勢いよく起き上がった。
あれ?起き上がった?
あれ?布団がある。ここは?
汗がびっしょりで、身体にはローブみたいなのが着せられていることが分かった。
少なくともさっきみたいに裸じゃあない。
「あ、起きたのね?」
部屋はさっきまで見てたから分かる。ユカの部屋だ…
と思うと同時にまた顔が赤くなっていくのが分かる
「おはよう。」
声の主の方を見ると髪が藍くボブぐらいの長さで切りそろえられた診療所の少女、シルカが居る事に気付く。
「え?シルカ?」
「うん。」
「ここってユカの部屋だよね?」
「うん。」
「シルカも住んでるの?」
「え?あ、いや、そうじゃなくて。」
意味が分かったのか少し顔が赤くなったけど、シルカが続ける。
「ノーラが倒れたからってユカさんに呼ばれたの。」
「え?」
あたしは聞き返すしかできなかった。


0158リーバッツ_ラーケティド 1-e2012/06/18(月) 22:26:18.36ID:rmDYEPXe



数日前。
「なぁ、」
俺が診療所で少女に切り出す。
「なに?」
「何か良い睡眠薬ないか?」
「ある。ダビーさん寝不足?寝不足ならお酒じゃなくてお薬のがイイからいい傾向なんだけど…」
「いや、俺じゃねえんだけどさ。」
んむ、と、少女が一息。
色々な人間が情報を求めに来る酒場の店主をしていても、
十数年ぶりだが自分から情報を得ようとすると、こうまで厳しいモノか。と思う。
「1人物凄く働きづめなんだけどよ。部屋に寝具がないらしいんだよ。」
「それで睡眠薬を」
「そうだ。」
「疲れてそう?疲れてるのを嫌がってる?嫌な夢とか見てる?」
「ん〜、疲れてなさそうって言うと無責任だけど人のために働いてるのを見ると何かしたくなるんだよな。」
自分のイメージしうるその相手の情報をこの少女に渡す。
「ん?夢?」
相手の一言に引っかかり問いとして口から吐き出される。
「うん、夢」
「また新しい薬を考え出して自分で使ったのか。」
「患者に使うよりかはマシ、一応試作だしどんな悪影響があるかは分からないけど、自分が潜在的に見たくない理想の夢を見ることが出来る?」
「それで、安眠にも繋がる。と、」
「いや、安眠の方は普通にネムリソウの効能」
「ん?」
「どうせ寝るならみたい夢を見るべき。」
「じゃあさっきの「出来る?」は?」
「運かも知れない」
「そうか。って見たくない理想ってなんだ?矛盾してないか?」
「例えばわたしは二種類しか見てないけど、
誰も病気にならない世界の夢。それは嬉しいんだけど、私の仕事は廃業になるし、
ゆるみきったところで未知の病気が発生するかも知れない。
そんな世界は見たくないし、なって欲しくもない。」
「ふむふむ、」
「もう一つは…」
「ん?」
と、今まで見たことがないような笑みを浮かべて「ナイショ」と応えた。




「って、事だ。それをノーラに飲むようにお前に渡した。」
と、階上からカウンターまで、診療所を経由して走ってたユカに知っている情報を回す。
「なるほど。悪影響はないんだな?」
「本人曰く、自分が見たくない理想が見えるんだってさ」
「もう一種の方は?」
「さぁ、」
「まぁ、分かった。」
「どんな夢を見たか気になるなら直接聞いてみたらどうだ?」
「そうするわ。」

そう良いながらユカは酒場から出て行った。
「…ったく、ルッツの奴は早過ぎるのも問題だな。」
出刃亀を差し向けた事を掘り下げられなかったことに安堵しつつ独りごちた。
0159リーバッツ_ラーケティド 1-f2012/06/18(月) 22:28:02.71ID:rmDYEPXe



とりあえず俺は状況を把握し、命に別状がない(かもしれない)事が分かったので2階に戻った。
ルッツはぼやきながらも意味が分からないと言っていて、仮眠を取ろうとする俺にいつまでも「何してたんだよ」と五月蠅かったから
受けの特訓に付き合ってやった。
空が白んできた頃にはルッツが倒れてた。
イライラしてたとはいえやりすぎたかも知れない。

おっさんから俺の部屋の戸のすぐ右にある空き部屋を借り、そこで仮眠を取ることにした。
シルカに「起きたら声を掛けてくれ」と、伝えて

カルナは明日の夕方にはイザルミィには戻らなくてはならないので、それなりに速い馬で帰って行った。

見たくもない理想の夢。か、
俺は多分あのままこっちに来なかったと言う可能性だろう。
そう思いながら目を閉じた。




「ユカさん、ユカさん。」
数刻経った頃か、聞き覚えのあるのんびりとした声が聞こえてきた。
「ノーラ起きたよ。」
「おう、シルカ、ありがとよ。」
身を起こし立ち上がる。
―見たくもない理想の夢―と言う言葉を思い出し、つい睨んでしまったのかも知れない。
シルカが少しおずおずとしている。
「薬のことは聞いたけど変なモノばかり作んなよ。」
と、言いながら誤魔化すように部屋から出た。
背後からは「薬の効能については伝えていないから、」と言う声を聞き、
左を向いたらすぐに見える自分の部屋の戸を開けた。
0160リーバッツ_ラーケティド 1-g2012/06/18(月) 22:31:41.24ID:rmDYEPXe


ガラッ
「おう、起きてるか?入るぞ。平気か?」
「お…おはよう。」
部屋の主が帰ってきた。
ユカの顔…は夢の中では出てこなかったけど、
その声、その手が夢の中の出来事を思い起こさせる。
「おい、まだ顔赤いけど大丈夫か?」
「あ、うん。大丈夫。」
夢だと分かっていても、体が火照っていくのが分かる。
じゅん。としてしまうのが分かる。
「え…っと、あの、うん。ケケやメロウが心配してるだろうから帰るね。」
と、探索にでかければ2週間帰らず事「家を空ける」と言うことに関して心配をされたことがないが、
そんな嘘をついてしまった。
「おう、そうか。森の入り口まで送るか?」
「だ…だ、大丈夫。」
普段は面倒くさがってテンペリナから森には向かわないのに、なんでこんなに気を遣ってるんだろう。
「そうか、なら平気だな。」
フッっとした笑いであの夢がさらに想起される。

「あ、じゃ。じゃあね。」
「おい、ローブのまま帰るつもりか、下にいるから着替えたら鍵寄こしにこい。それで良い。」
「あ、うん、分かった。」

禄に顔を合わせず森に帰った。
その日の夜は屋根裏で作業があると言ってケケとコッコとメロウが寝たのを確認した後、
初めて1人でシてしまった。
声が漏れてたかも知れない。次の日、コッコだけいつもと何か違う気がしたから多分コッコには聞かれたと思う。

夢の中のユカのてのうごき
知らないことだらけのかんかく。
思い出しながらシた。何度もなんども体がはねて止まらなかった





でもとてもものたりなかった
0161(*´ω`*)←ハヤラナイ2012/06/18(月) 22:44:33.44ID:rmDYEPXe
と、いうわけでお目汚しさせていただきました。
ユカ√に色々変態的な薬ばかり開発してるシルカが参戦って感じのセオリーがイイかなぁって希望を持ってます。
本当はパート3ぐらいで終わらせたかったけど、元々設定がしっかりしてる小説や日情景の少女漫画が好きなのでそのようにしたら
パートが7にまで増え、その上エロはパート一つ分+おまけ程度というks加減に読み直してげんなりしながら推敲しました。

勝手な設定1
吹きだまりの泉亭の構造+α
オクトーヤ√後半での村長の会話の「魔物が増えて酒場を増やした方が良いけど治安が悪くなる」的な会話から、
酒場は冒険者の情報交換の場でありながら、
長期短期問わず逗留する旅人の部屋も用意する宿舎的なモノと判断しました。

勝手な設定その2
マッドサイエンティスト()シルカ
ルッツとのパーティ会話やシルカ√で時々ルッツやシルカ自身を使って
薬が使えるかどうかの調査をしている様な気がしたのでこんな事になりました。

勝手な設定その3
タイトルにしてる薬
設定上アメミダケとネムリソウ+果実(テトラマーヤが好ましい)を使った睡眠促進薬として勝手に作りました
アメミダケの効果が「魔物を興奮させる」。ネムリソウの効果が「魔物を眠らせる」で、
人型の盗賊やシャキル辺りにも効果があるので、「眠って興奮させる」効果に、
因みにタイトルのリーバッツラーケティドはgoogle翻訳を使用した「淫魔の薬」のフィンランド語直訳です。


この程度のクオリティで問題ないなら第二弾三弾、ついでにシルカが微笑んだ夢の内容アタリを押していこうと思います
0162(*´ω`*)←ハヤラナイ2012/06/18(月) 22:47:14.44ID:rmDYEPXe
ついでに蛇足。
最初の記号でそのシーンが誰視点かを決めています
0163(*´ω`*)←ハヤラナイ2012/06/18(月) 22:53:15.59ID:rmDYEPXe
1シーン抜けてた…死にたい(´・ω・`)

まとめにうpってもいいならその時は補完して投稿します(´・ω・`)

d終了とe開始の間でお願いします






「――で、防煙庫で燻せば、できあがりだ。」
ジャーキーを口にしながら俺はノーラにジャーキーのレシピを教えていた。
ふむ、コレで俺はわざわざベールマン商会に行かないでも上等なジャーキーを手に入れられるってもんだ。
ノーラがメモし終わった事に気付いたが、なにやら顔が赤い気がする。
「おい、ちょっと、大丈夫か?」
と、俯いているノーラの額を右手で支えながら顔色を見ようとすると、
バターンッ!
「ユカー!ジャーキー持ってきてやったぞー!ってあんた何やってんだよ。」
「あ?」
バターンッ!
アホが入ってきてノーラが倒れた。
良く見ると顔が茹で蛸みたいに赤いことが分かる。
「おい!ユカ!」
「ふむ、」
状況から察しなくても大体解る。
ダビーにはめられたと言って近いだろう。
まぁただのどっきりレベルだが、恐らく件の「混ぜもん」に使われた「薬」の効果だろう。
「聞いてんのか?」
「おい、ルッツ。」
「なんだよ。」
「確か今日はまだ下の階にカルナが居たよな?呼んで来てくれね?」
「意味がわからねーよ!」
「うるせえ!カルナを早く呼んでこい!」
と、それから少々意味のない口論になった。こんな事に時間を浪費してはならない、しかしその声が階下まで響いたのが幸いしたのか、
「おや、ユカ、呼んだかい?」階段でカルナに出くわした。
「ダビーのおっさんに渡されたもんをノーラに飲ませたら赤くなってぶっ倒れた!
俺は診療所にシルカを呼びに行くから俺のベッドに寝かせておいてくれねえか?」
と、ガラにもなく捲し立ててしまった。
我ながら今のはないと思う。
が、それも功を奏したのか、
「アンタがその調子なら本当なんだな。」
そう聞くとカルナは俺の部屋に急いで入っていった。
俺は診療所に行き、半分寝ていたシルカを負ぶりながら部屋に戻った。
するとシルカは「汗だくで着替えさせるから、」と当然俺とルッツを閉め出した。
ルッツを部屋の前に残し、何かあったら呼びに来るように言って俺はおっさんの元へと向かった。
0164名無しさん@ピンキー2012/06/19(火) 23:21:34.27ID:o3QsGM4d
きたあああああ

GJGJ!


受け視点のエロっていいなあ。
ちゃんと大人の対応をしているユカに、マダオ像が消えてゆく…!
欲求不満なノーラがどう動くかに、勝手に期待してます。


>黒パンまみれ
導刻術士にはよくあること
0165名無しさん@ピンキー2012/06/21(木) 22:10:10.67ID:NuUMCjZe
ノーラも面白そうだなあ、メガテンだけでなくそちらもやってみようか。
プレイしたらじっくり読みなおさせていただきます。

そして先日書いたストレンジジャーニーものの続きができましたので投下します。
今回はティアマトさん、ただし短いです

注意
注意
・エロが薄い
・短い
・アン…何とか
・タダノもわりとひどい(=作者がひどい)
0166アンソニーの依頼EX−アン何とかの事情―@2012/06/21(木) 22:13:35.03ID:NuUMCjZe
「―まあ色々ありましたが、こちらが彼女の写真になります。待たせてしまってすみませんでしたね」
「おおお…!これだよ!この表情といい、間違いねえ…あのスクーグスローだ!」

前回のノルンの一件から数日後。
どうにか彼女たちをなだめすかして(どうやったかは…その、聞かないでほしい)
時をさかのぼってきた。
その先で私と会話していた時の彼女を様々な方向から写真に残してきた。
まあ自分自身相手だしまだ相手がデルファイナス調査時のレベルだったから気づかれないようにするのは難しくはなかった。
…オンギョウキには大変お世話になりましたが。(「なんで俺がこんなパパラッチまがいのことをしなければ」とか言ってましたね…申し訳ない)

「それで次は、この写真から悪魔への聞き込みなんですが」
「だな。デルファイナスに行って聞いて回るか?」
「それはもうやろうとしたんですが…地上が変化した関係でこのあたりの悪魔の行動範囲も変わっているようで、どうしたものかと」
実際、デルファイナスに行って聞き込みしたらかなりの悪魔が地上や他のセクターに移動してしまったそうだ。

「うお、マジかよ…地上まで捜すとなると骨だなあ…」
「それでも捜す気なんですね」
「当たり前だろ!…彼女についてはほんとに真剣なんだ。何せ初めて俺にまともに接してくれた女性なんだからな…」

…初めてなんですか…。
というか前から気になっていたんですが、
「実際のところ、会話で仲魔にできないといっても合体で何とかすればよかったのでは?そこから親密になる手もあったでしょう」


―そう聞いてみると、アンソニーは無言で自分の悪魔データを見せてきた。
えーと…?


―夜魔ワイルド・ハント、魔王アバドン、妖精オベロン、狂神アラミサキ―
その他レベル60前半までのなかなか強力な悪魔たち(ただし女性はいない)―


「―おお、なかなかすごいじゃないですか」
というかいつぞやリリムに「アン何とか弱すぎ、吸う価値もねえ」とか言われてたのですごく貧弱だと思ってました。
でも、これならかなり選択肢があるでしょうに。


「…まあ、曲がりなりにも機動班でここまで生き残ってるわけだからな…」
え、なんでそんなブルーなんですか。

「俺、あのスクーグスローの一件の後から悪魔たちに情がわいたというか…あまり合体とかしたくない、と思っててな」
「ふむ」
確かにそのあたりは人によるだろう。私自身ジャック部隊の一件からしばらく合体とかする気になりませんでしたし。


「それでも全くしなくなったわけじゃなくて…その、女悪魔も作れないかとも思ったんだが」
「まあアンソニーですしね」
「お前俺をどういう目で見てんだ…。で、だ。何回か試しては見たんだ、が…」
0167アンソニーの依頼EX−アン何とかの事情―A2012/06/21(木) 22:14:50.43ID:NuUMCjZe


「…まずワイルド・ハントは…夜魔っていう種族が女の子ばかりだって聞いて合体をな」
「あ、もうわかりましたので次を」
哀れな…その下はサキュバスでその上はリリスだというのに…


「アバドンとアラミサキは合体事故で偶然…畜生俺の天女ペリ…なんで二度にわたって同じ悪魔で合体事故起こすんだよ…」
そこまで来るともはやギャグですね。私はむしろ起きなくて困ったというのに。


「オベロン爺さんにいたっては交渉で女王様に帰られたあとー」

『あー…。その、妻がすまんな…。…そ、そうじゃ、儂が仲魔になってやる!だからニンゲンよ、そうくじけるでない!』

「って…俺ってそんなにかわいそうだろうか…」
正直な所、今私の目頭がちょっと熱くなってしまった程度にはかわいそうかと。
というか悪魔にそこまで同情されるとかどんな断られ方を…過去の経験からするとすさまじいこと言われたんだろうなあ。

「しかもオベロン爺さんには割と気に入られてるしよぉ…。嫌われるよりはそりゃいいがな、でもなぁ…」
うわあ…。というかその状態だと逆にティターニア仲魔にしづらくなったような…。


「ぐすっ…と、とにかくこんな調子で他の女にも走るに走れないんだよ俺。そう考えたら余計彼女が恋しく思えてな」
「ええ、事情はそれはもう痛いほどよく分かりました。なんとかしてみましょう」
「頼むな。…いや、ほんと、マジに」
これは本当に何とかしてあげないといけませんね…オトコとしてあまりに悲惨すぎる…





「…あれ?でも一応ズェラロンズとかセドナとか全書に登録されてますよ?」
「ああ…。いやでもさすがに無理だろそいつらは。お前だって…たとえばお前の仲魔にいるティアマトはさすがに無理だろ?」
「…えっ?」
「えっ、っておい、タダノお前、まさか」






「…アンソニー、あまり日本人を舐めないでください。
ちなみに私はすでにティアマトとも関係を持っています。
というか彼女のどこが無理なんですか。巨乳青肌巨体最高じゃないですか。ご褒美以外の何物でもありませんよ。
すっごいメガトンプレスされてみたくなるじゃないですか。ええそれで死ねるなら本望ですが何か?
それに仲魔になったばかりのころはツンツンしてましたけど、カオスに味方すると決めてからはそれはもうデレデレで…。いや本当かわいいですよ。
行為の時にも、いろいろとサイズがすさまじいですからプレイの幅も広がりますし、あちらも新たな仔を産む必要もありかなりハッスルしてくれます。
まさか触手プレイをこの体で実際に体験できるとは思いませんでしたよ。
原初の女神の一柱だけあって母性もあふれかえってますし。
あ、ちゃんと母乳も出るんですよ?サイズがサイズなので母乳の量も半端ないですが。
この前、逸話(息子のキング―を夫にしていた)からヒントを得て疑似母子相姦プレイした時なんかはもうすごい乱れようで、
『しゅき、すきいぃ!わらひもうあなたの子供しか生みたくないのおぉぉぉ!!アプスーもキング―もいらないのおおぉぉぉ!!』と」


「…オーケイわかった、俺の負けだ」

『私は泣いてもいいでしょうか…』←アンソニーの仲魔にいたキング―
0168名無しさん@ピンキー2012/06/21(木) 22:18:38.24ID:NuUMCjZe
以上になります。
ティアマトとか言っておきながらほぼアン何とかだという…ごめんなさいorz

0170(*´ω`*)←ハヤラナイ2012/06/22(金) 23:42:22.93ID:63pdg7ci
TDNさんが凄すぎるw

リーなんとかの2話、前半部分だけかけたからちょこちょこぶっ込みますね
0171リーバッツ_ラーケティド 2-a2012/06/22(金) 23:45:07.10ID:63pdg7ci


「おおい、ルッツ!」
「なんだ?」
金髪おかっぱ頭巨躯、前掛けと手の金槌がなければ誰も鍛冶師兼店主とは気付かない。そんな男が店先から街を歩いている俺に声を掛けてきたので足を止めた。
「ダビーの所に戻るんだろう。これを頼む。」
鍛冶の作業着を脱がないまま駆けてきた店主はそう言って、この男からは想像できない程小綺麗な封の手紙を差し出す。
「ん、わかった。」
「それと、これだ。」
そう言ってジャラっと音が鳴る。たぶんエメル硬貨の入った袋を差し出す。
「急報だからこれで馬車に乗ってくれ。報酬は報酬で手紙の中に同封してある。」
「でも早馬なら馬車じゃないとだめな俺と違って、カルナさんなら単独で行けるからそっちのが早いんじゃないの?」
と、当然の質問をする。
馬車で行くと商団と護衛やらの集団行動で、歩いて3日の所を1日半程度。単独行なら1日で踏破できる。
「いや、彼女は今ノーラの護衛で街を空けているんだ。まぁ、よろしく頼む。」
そう言うと彼は店の中に戻っていった。
「まぁいいか。」
そうゴチて馬車乗り場へ向かう事にした。


0172リーバッツ_ラーケティド 2-b2012/06/22(金) 23:49:08.57ID:63pdg7ci


キィ…
金髪長髪の少女が酒場の戸を開けて入ってくる。
「よぉノーラ採取に行くのか?誰を呼ぶか?」
「あ、いいよ。シルカとカルナさんとここで待ち合わせなの。
大廃墟でネムリソウとアメミダケを採取しようと思って、」
との事、3回目、日にちにして10日、流石に傍目八目でなくても解る。
この前はベールマンの坊とメロウと言ったか、青髪長髪の美女。アロの密林にヘムロックを取りに行ったらしい。
その前はオクトーヤとエルシー。
緑鉄をとりにこれもまた、大廃墟。
「あと今日見れる依頼ある?」
「…ほらよ。」
依頼を1件、手持ちのノートに書き込み、道具袋から他の2件分のアイテムを出してきた。
するとすぐにカルナとシルカが到着し、採取に向かった。
「お前、なにやったんだよ。」
今朝からずっと、樽の前の定位置で何かを考えながら彼の持つレピアを磨いている。
今は昼過ぎ。3時間以上ずっとだ。
らしくない顔つきで、磨いている。らしくないと言えばノーラだ。
シルカの夢見の睡眠薬を渡してから余計に依頼に根詰めている。
その様たるや3人分。
誰でも月5件程度にする予定が今日渡した分で今月になってから13件になる。
多少なりとも冒険者を抱え、斡旋する吹きだまりの泉亭としては嬉しい悲鳴であった。
一点を除いては、
「さぁな。俺自身はジャーキーの作り方教えながらアンタから貰った薬飲ませただけで避けられるようなことはなぁんもしてないはずだぜ?」
そう避けている。
ノーラがユカを避けているのだ。
酒場に来るといつもと同じ様だがユカが居る方向を決して見ようとしていない。
「お前が何もしてなくてもこうまでギクシャクされるとこっちが辛いんだからそろそろ解決しろよ。」
と言うとユカは、その内な、と肩を竦める。
「ただいまー!ダビーさん。アルトさんから手紙預かってきたぜ!あとそん中の報酬から払うからなんか食いもん出してくれよ。」
吹きだまりの泉亭のユカと一番二番を争う問題児のルッツが勢いよく帰ってきて、そのままカウンターに来た。
「アルトからか?」
と、封筒を見ると、見慣れない家紋が押されていた。
「ふむ。」
俺は渡された封筒を開け、斜めに用件を読み、ルッツに飯と報酬の残りを渡しながら、先ほどノーラが解決した依頼品の宅配を頼む形で席を外させる。
ルッツが店から階上の個室に向かうのを確認して、
「おいユカ。」
「あ?」
店の隅にいるバカを呼ぶ。
「ご指名だ。」
依頼内容の書かれた紙を差し出す。
0173リーバッツ_ラーケティド 2-c2012/06/22(金) 23:51:48.56ID:63pdg7ci


「ん…ん…」
指が止まらない。
昨日大廃墟から帰ってきて、
2階に黒パン棚作って、疲れてそのまま寝て、
そう言えばケケが何か言ってた気がする…
自分の、僅かではないと思いたい胸の突起と大切なところの入り口をスリながら、
当然深くは考えられないが、記憶を呼び戻そうとする。
ケケはええと、
「最近ユカ見ないね。ケンカでもしたの?」
ちがう。これじゃない。
「まぁ…ノーラも年頃だし…ほどほどにね…」
これはあの次の日のコッコだ。
ついあの夢を思い出し、一気に体は火照っていく。
考えながらできるとは、我ながら器用なものね。
不意にユカの声が聞こえた気がした。
けど、それは最近言われたことを掘り返してたからだし、自分でシている時は大体ユカの声をイメージしてるし、もし仮にユカ以外のメロウやキトさんの声なら気付ける、はず。
―物凄く気持ちよさそうだな
今まで何回かシてるときにドアが叩かれた時は気づけたし大丈夫。
―おい、すげえなコレ、なんでこんなに濡れてるんだよ。
「ユカ…ユカ…」
あたしの体をスリながら、気持ち良い感覚にあたしは呑み込まれていく…
―知らないとか分からないとか、そう言うことを知っていくのがお前の仕事じゃネーの?
って事で、もう、――ちょっと
ゆめでされたことといましていることがまざりあう
うちがわからなにかがこみあがってきて―
―ノーラ…
「んー――!」
ビクビクッと体が跳ねる。
せめて声だけは出さないようにあたしは寝具として使っているエポナル織布に顔を押し付けた。
0174リーバッツ_ラーケティド 2-d2012/06/22(金) 23:52:44.85ID:63pdg7ci


ゴンゴン
「おーい開けろ。開けろー。」

ダビーから渡された依頼は、元々あまりに仕事をしない俺やオクトーヤ、ルッツのためにダビーが画策してくれたらしい。

端的に言えばノーラ専属の護衛だ。
しかし、護衛を募るにしても問題はその駄賃。
信心深いテンペリナで彼女の保護など到底無理と考えたダビーは早い段階でアルトやキリル宛ての書類に件の草案を紛れ込ませる。
また、ベールマン経営の商社の敏腕・キリルによってキトと引き合わせる事に成功。
彼にノーラの性能の高さを確認してもらい、そして彼にもその件を一考してもらい、ダビーの目論見通り、イザルミィ市としての依頼へ。
また、イザルミィ1の名を欲しいがままにしている女剣士「カルナ」の観察による俺とルッツ、オクトーヤの力量の判別と護衛対象との友好関係による推薦。
んで、俺に白羽の矢が立った

この報酬は年契約の手取りで3500エメル
1日に換算すると10エメルで大したことがない様に見えるが、契約金は7000エメルだ。
つまりダビーが3500受け取りツケの返済に回してくれてる。
まぁそれでも年7000で日20だが、

しかしダビーも想定外だろう。
勿論俺もこんなのは予想してなかった。
俺がノーラに避けられていることを、
0175リーバッツ_ラーケティド 2-e2012/06/22(金) 23:54:14.33ID:63pdg7ci

「おい、ケケ、本当に居るんだろうなぁ?」
ノックしても反応がないのを家の前のスーリタケにも似たキノコの上でゴロゴロしている自称「お目付役」に聞く。
すると隣にいる青髪長髪の美女、メロウが「今日はまだ起きてないのかもね〜」とこちらが眠くなりそうな声で答える。
「急用なら入ってもらって良いんじゃないか?」
と、コッコと呼ばれているティック族が続く。
「彼なら問題ないんだろう?」
とケケに聞く。
「ん〜良いんじゃないかな?」
ケケも答える。
「じゃあ入るぜ。」
「おいらは南の牧草地に牧草を取りに行ってくるよ。」
戸に手を掛けながら出した俺の問いに答えずコッコが、
「球根欲しいしわたしも行くわ。」
「二人だけじゃ心配だし、おいらもタンベリーの実が欲しいからが行くかな。」
と他二人が続き三人とも森から外に続く道へ入って行った。

「入っていいのかコレ…」
気を利かされたのか、本心から外に出かけたかったのか俺は1人取り残された。
返事は先ほどもらったので躊躇はあったが戸を開けた。
ノックしたものの、寝ているかも、と思うとつい音を立てないように動いてしまう。
ギッ…
戸を閉め一見、初めて入る部屋だからつい辺りを確認してしまうが、屋根裏へのハシゴ、大量の黒パンと干し肉とチーズ、カーテンで覆われた一角。

ギッ…
今度は戸の音でなく軋む音。
寝ているのかも、上か、独り言はせず、思うだけ。
ギッギッ…
俺のハシゴの音だろう。一段毎に軋む。
意外な高さを上りきり、そこから向こう向きに丸くなってるノーラの姿を確認した。
(寝てんなら声かけねえとな。)
「ノーラ…」
んーっ――!
ビクビクンッ!

声を掛けたらなんか跳ねた。
0176(*´ω`*)←ハヤラナイ2012/06/23(土) 00:16:28.19ID:7XQp0M88
というわけでリーバッツなんとかさんの第二話。但し前半である。
自分の遅筆成分を携帯のメモ帳でカバーすることでかける時間を増やしたりしているだけで、
本当はもっと遅いです(笑)

第二話と言ってもユカイベントのジャーキーレシピ→ジャーキーくれ(←今ここ)なのでイベント毎に書いてくと相当な事に…
ネタが続く限り書こうとは思いますがね。

蛇足という名の補足
・1話でも書いて、蛇足で書かなかったですが、「ノーラと刻の工房に馬という生き物がいる描写はありません!」
ただ、牛や狼が居るから馬が居たらイイナァって言う感じです。

・専属護衛云々は、最初の方のユカのイベントで「コイツ全然働かねぇ」って言われているときに、
じゃあどうやって日銭を稼いでいるのか?と考えた際に、ノーラなど職人の護衛はその職人の依頼料の何%かが護衛に還元されてるからユカはお金稼げるね!
っていう妄想が発動しました。真実は吉池氏と小森氏しか分からないから鵜呑みしないでくださいね!

・ルッツのダビーからの手伝い
よくよく考えてみたら依頼品の配布って誰かがやってるよね。


そしてレス返し
>>164さん
読んでくださりありがとうございます!
ユカイベントをしっかり見てると何気に色々なことに気付いてたり、相当ハイスペックなセリフ言ってたりするので
俺の中のユカ像はマダオって言うよりも人間不信な超スペック人間って感じです。
色々なこととかハイスペックな加減の根拠とかは出来るだけ小説内で出そうと画策中…
>>165さん
読んで貰ってありがとうございます!
褒めてもらってる気がしますが、本当のノーラはこんなにエロくないし普通の子です(´゚ω゚)
こんなエロイベントもないからちゃんと考えてくだしあ(´・ω・`)
01771652012/06/23(土) 01:31:25.81ID:S9dSUUkv
あ、すいません
作品を見る→そういえばアトラスのゲームってメガテン以外やったことないなあ
→どんなのかと思って公式サイトへ
→公式サイトとか見たらほんわかしていてこれはこれでいいかも
>>165の書き込みに至る
という感じなんで。
別にエロイベントを期待してというわけではなかったのですw
0178名無しさん@ピンキー2012/06/24(日) 04:22:04.96ID:2+KjP0XM
>>165
敬語タダノさんGJです!
なんか癒された疲れ気味の自分


自分もメガテン以外のアトラスゲーやりたいな
やったら読ませていただきます!
0179リーバッツ_ラーケティド_2-f2012/06/26(火) 10:11:50.83ID:H3yqsnl3



まぁ、そのなんだ。
据え膳食わねば男の恥って言葉が遥か遠くの国にあった気がするけど、
実際恥をかくのは誘っておいて無視された女の方なんだよ?
だから、相手に恥をかかさないようにね☆
って意味だった気がするな…

家主の情事を屋根裏に頭だけ出して見続ける。
つんと、愛液特有の男を酔わす匂いが充満している。
横に幾つもある棚の黒パンに臭いが移らないのか…?
声を掛けたのに気付いていないのか気付かない振りなのか、目の前に丸まっている少女は頭から腹部までを織布で覆っているので下半身が丸出しで、
(確かにこりゃ男の恥でもあるわ…)
その間抜けな姿さえも普段の少女からは考えられない淫靡さを醸し出す要因となっていた。
彼女の愛液が左太ももを濡らし、下に敷いてある織布まで濡らしていた。
割れ目をスッているだけだが体を何度も跳ねさせる。
耳を済まそうと思わないでも「くちゅっ」という音が幾度も聞こえている。

このまま見続けてってのも悪くないが、
「ふぅん…んん…」
喘ぎを抑えながら身を捩る。
その動きがとてもエロく、ハシゴから顔出してるだけというのは体勢的にも精神的にもこちらの身が持たないから、近付いて起こすことにする。

ギッ…ギッ…
ハシゴが軋み、俺は織布に手が届く所まで近付くが、ノーラは自分の行為でいっぱいいっぱいなのか気付く気配がない。

体を跳ねさせながら、弄っている。
(ったく、こいつをこんなにさせてんの誰だよ…)
しゃがみ、わずかに漏れる声に耳を傾ける。
「ュヵ…だめ…」
耳を疑った。こいつをこんな風にした奴の名前を、
「ュヵ…ユカ…!」
(俺じゃねえか!)
またもぞもぞと動き出す。
俺の名前を呼びながら体を跳ねさせ続ける。

「ふ!ん!あああ!」
と、一際大きな嬌声と体の跳ねで一段落着いたのかノーラが手を止める。
「はぁ…ユカ…」
出す声が普段の元気印のようなそれとはまるで違う俺の名前を呼ぶ声、喘ぎの声と溜め息。肩で付いている息。
顔が見えない分、声しか聞こえない分。
すべてが切なそうで、すべてが淫靡に感じた。
0180リーバッツ_ラーケティド_2-g2012/06/26(火) 10:12:51.67ID:H3yqsnl3
女はあまり抱いたことは無い。
あの国で裏切られるまではそんな雑念湧かなかったし、
その後もやけっぱちで抱いた以外は金に余裕があるわけでなかったから、
その時の女たちとは遥かに残念な体型、素振りのこの少女にあの女たちよりも遙かに「女」を感じた。

織布を剥いで起こそうとした手が彼女の「…ふぅ…」と、言う溜め息に止められる。そして「そろそろ起きなきゃ。」と言いながら身を起こし、
「よ…よう…」
「あ、おはようユカ。」
目があった。

「え…あれ…?」
そのとろけきった顔が次第に正気になり、蒼くなっていき周りを見る。
「ぬぬぬ?いつから?」
赤くなり、自分の体を見ながら答える。
「5分、ぐらい前…だな…」
嘘、階下から合わせれば本当は10分以上前だが、
しかしノーラはそれを聞くとさらに朱くなり、そういう一連の仕草が不覚にもかわいらしく見えてしまった。
そして朱さがこれ以上紅くならないところまで上がりきると、
「くあwせdrftgyふじこlp!!!」
先ほどとは違う種類の声にならない叫びが霧の森に響いた。
パニックになったノーラは棚に積まれたタダの黒パンがいくつも俺に投げつけ、最終的には4つ程、保存棚も飛んできた。
0181リーバッツ_ラーケティド_2-h2012/06/26(火) 10:14:50.10ID:H3yqsnl3


落ち着いたか?
太い声が響く。
「ぬぬぬ…,」
ばさっ。
一通りの物を投げ、もう手元には何もなく、掛けてた織布を被った。
背を向ける形で。
「あ〜、誘ってるつもりはないんだろうけど、その丸見えの拗ね方やめてください。ホント、」
カーッっと熱くなり
「服着るから出てけーっ!!」
織布を投げつけた。




「んで、今度こそ落ち着いたか?」
また太い声が響く。
「うん…」
全部見られてしまった。
「ま、ノーラみたいな奴からでもそういった目で見られて悪い気はしないけどな。」
椅子と机を出し向かい合っている。
恥ずかしかったけど、その、ユカ的にはどうだったんだろうか?
あたしは魅力的だったのか?
「―で―だから―てわけで―って、おい。」
でも魅力的だったらユカだって男なんだから手を出して、触ろうとするんじゃないか?
触る…?
ドクンッ
(あ、だめ。)
妄想の中のユカの手を思い出してしまった。
「おい。」
ズビシッ。
眉間に衝撃が走り現実に帰ってくる。
人差し指で突かれたのだ。
「久しぶりにまともな話してんだから話聞けよ。」
と、眉間にしわを寄せながら。
「ごめん。」
真面目な話をしているのに不謹慎でした。
いつの間にか差し出された紙と、その内容の説明。
ユカは、ダビーさんがあたしを守ろうとしたこと、カルナさんの調査の元、専属の護衛を捜していたこと、
そしてその結果ユカがその任を与えられ、受領したことを教えてくれた。そして、
右下にはユカ・ワルタネンとそのサインが入れられていることに気付いた。
「まぁ専属の護衛なんて言っても、今まで通りお前がどこか行くとき出来る限りついて行くようにするってだけだけどな。」
そう言って区切る。
つまり、それって、ドコに行くときでもユカと一緒に――?

カーッっとまた赤くなった気がする。

ぺしぺしっとあたしは両頬を叩き顔がゆるまないように、紅いのがばれないようにする。
「あと、」
ユカの話は続く
0182リーバッツ_ラーケティド_2-i2012/06/26(火) 10:15:55.45ID:H3yqsnl3
「ちゃんと謝るから、無視するのいい加減にやめてくれねぇ?」
「え?」
「ん?お前はそのつもりがなかったのか、あの素振りで。」
と、少し呆れた顔をする。
「何したか分からねえけど、避けてるだろ。
酒場で気付いてないのはルッツぐらいだぞ。」
「あ、それは――」
顔見ると紅くなりそうだから顔を見ないようにはしてた。けど、そんなことは言えないし。
というか、端から見れば避けてるのか…
「それはごめんなさい。」
「ん、」
謝るとユカは偉そうに応えた。心なしかほっとした表情になったきがする。
「護衛の依頼を受けたのは良いんだけどそう言うときに一番辛くて危ないのは対象と意思疎通できないことだからな。最悪――、いや、気にすんな。こっちの話だ。」
最悪の後に付け加えたのかは声が籠もっていき聞こえなかった。
ユカはどこか遠くを見ているような顔だった。何かを思い出しているのか。
「まぁ、見ての通り、護衛としちゃあ微妙だろうけど、改めて宜しく頼む。」
「こちらこそ!」
ユカは手を差し出す。
あたしはその手を握った。


「まぁ、それともう一つ真面目な話があるんだ。」
と、途端に先程の護衛の内容を話やあたしが避けていた話以上に真面目な顔になる。
ドキンっと鳴った気がした。出来ればユカに聞こえてないで欲しいけど、
「え?ユカ、どうしたの一体?」と応える。
「実は、一生の頼みがあるんだ。」
と、顔を近づける。
顔が赤くなったのを見ないで欲しい。が、さらに顔が紅くなった気がする。
「い、一生?」
「俺に」
何?何を頼まれるの?
「ジャーキーを、くれ。」

「いつもはなくなる前に買いに行くんだが、最後の一袋を落としちまってよ。
今くわえてるのが最後の1枚さ。
マジで頼む、イサルミィまでの長旅ジャーキー無しで乗り切れる気がしねえ。
ジャーキーを3つで良いんだ!金は払うからよ〜。」
ああ、そうだ。この人はユカだった。
「もう、仕方がないなぁ。レシピ教えてくれたのもユカだしね。」
「やった!頼んだぜノーラ様!」
そう言うと、ユカは満面の笑みになり、戸のノブに手を掛けて外に出る。
「もう、調子がいいんだから、あ、待って。」
「ん?なんだ?」
ユカは足を止めこちらを見る。
ちょっと待ってて、そう伝え。
家の裏にある保存室に向かい、袋を一つ取ってもどってくる。
「はい。どうせあたしに貰いに来るんだろうと思って作っておいたのよ。」
すると、いつから加えていたのかよく分からないジャーキーを食べ、新しいジャーキーをくわえる。
「ふぅ〜、生き返ったぜ、ありがとな。ノーラ。」
「じゃあね〜。」
そうしてユカはテンペリナに帰って行くのを見送った。
「ユカのジャーキー良くは変だよね。」
と、あたしは1人ゴチた。
0183(*´ω`*)←ハヤラナイ2012/06/26(火) 10:24:50.94ID:H3yqsnl3
っつう訳で第二話です。
なげえ、
書いてて長い気がしたけど、
書き終わって読み返してみたらノーラのオナニー観察する描写が長かったから気にしなくてもいいのかなぁ?
1話で褒められてたけど受けのシーン増やした方が良いのかなぁ?
とか考えたり考えてなかったり。
とりま面倒くさがり屋のユカにどのタイミングで手を出させるかが
俺にとってのこの小説との戦いの焦点だったり。
余り遅いとノーラが迫りまくりそうだし、あまりに早いとユカがアホの子好きのタダのロリコンだしw
まぁ俺にはユカルート攻略の一枚絵のノーラポーズがアホの子にしか見えないんだけなんだけどな…


>>177さん
それなら良かったです。
アトラスのアトリエの二つ名の通りなので、
牧場物語とかアトリエシリーズが問題ないならゲームシステム的にも楽しめると思いますよ〜
最初に書きましたが本小説はノーラと刻の工房のユカルートのネタバレが満載ですので、

もしプレイするのでしたらユカルートをスピーディにクリアしていただけると、
3話4話と時折盛り込まれる引用ネタで薬としていただけると思います
0184(*´ω`*)←ハヤラナイ2012/06/26(火) 10:26:25.01ID:H3yqsnl3
P.S
2話完了と言うことで明日の遅番に出かける前に保管庫に添削の後あげようと思います。
1話2話前半でイサルミィのことをイザルミィと表記したことを深くお詫びいたします。
0185名無しさん@ピンキー2012/06/29(金) 23:31:52.80ID:KjkI3itZ
二話きてたー


なぜノーラには、こんなにもおなにーが似合うのか。
自慰描写がえろいのなんのって。


>ろり
ノーラたんは男女関係なく惹きつける魔性のひんぬーだから、問題ない。
さらに言えば、通常ED時には19歳くらいだから、子供じゃない。
つまりロリじゃない。
合法。
0188名無しさん@ピンキー2012/08/13(月) 18:15:44.01ID:Y2TX3U/F
前スレの色んな方の妄想読んでちょいとモヤモヤ…。

アツロウ×ユキジョロウ
アマネたんがぶっとんでるもの
2の設定集にしか出ていない都ちゃんをひたすらサバ2キャラがなでなでしまくるもの
ゆずっぱい

サバ系の妄想ですた。
0189名無しさん@ピンキー2012/08/15(水) 12:40:25.73ID:r6WNCPtF
>>188
アツロウ×ユキジョロウか―
そういえば2だとダイチがハクジョウシに割られかけてたよなあ。


「ああ、ダイチ様…♪」
「えーと、いや、あの…は、ははは…」
ダイチの死に顔動画を見て急いで駆けつけてみたら、動画で死んでいた本人が殺していた悪魔に抱き着かれていた。
その近くには困ったような顔をした大人の女の人がいる。
―なにがあったダイチ。
「え、あのさ、その、俺もよくわかんねえんだけど、いきなりこの悪魔さんが出てきて、「ハクジョウシですわ、ダイチ様」
…ハクジョウシさんが出てきて、襲い掛かられたんだけどな」
ふむふむ。怪我はなかったか?
「ああ、そこの女の人がいきなり助けに入ってくれてな。なんか悪魔を使えるんだよ、その人」
へえ、じゃあ後で詳しく話を聞かないとな。で?
「で、多勢に無勢でハクジョウシさんが倒されそうになったんだけど、なんてえの?こんなにきれいな女性を大勢でいたぶるのってどうかなって思ったわけよ」
「きれい、ですか…お褒めいただきありがとうございますわ、ダイチ様」
ああ、なんというかダイチらしいなあ。そしてハクジョウシさんくっつきすぎ。新田さんさっきから顔真っ赤だから。
「それで、俺がそこの女の人に止めてくれるようお願いしたんだけど――」
「―この私の封印を解いてくれただけでなく、一度殺そうとしたにもかかわらずにかばってくださるなんて…。
かつて恋仲になった人間に封印されてからというもの、二度と人間など信じぬと誓ったものでしたが…ダイチ様のおかげで目からうろこが落ちた気分ですわ」
はあ。苦労したんですね。
「そして私は決めたのです!私が化け物だと知りながら必死にかばってくださったこのお方に、今度こそ生涯尽くしてみせる、と!」
なるほど。じゃあもう人間は襲ったりはしないんですね?
「ダイチ様がお望みでない限りは」
だ、そうですよそこのお姉さん。
「……あ、私か!?…う、うむ、まあいろいろと聞きたいことはあるが、君たちも悪い人間ではなさそうだし、悪魔を使役できるならハクジョウシの管理を任せてもいいだろう」
そうですかありがとう顔赤いですね。
「なっ!?だ、だれが!大体日も高いのに人目もはばからず男女が抱き合うなど――!」
うん、この人がかわいいのはわかった。―じゃあダイチ、ハクジョウシさんはよろしく。
「えっ!?」
「今後ともよろしくお願いしますわ、ダイチ様♪」

―その後ダイチはハクジョウシさんを仲魔とし、愛の力で割と頑張ったりしたとか。

そんな妄想をした。
0192189(アンソニーとかも書いてました)2012/08/15(水) 20:13:31.06ID:r6WNCPtF
こんなに早くGJされちゃったら…いい気になってもっと書きたくなるじゃない!

と、いうわけで。
1、アンソニー完結編(SJ)
2、さば1でなんか(汗かいたとかそういうネタ?)
3、さば2でなんか(ジプス女性陣?)

どれか見たいなあというものがあれば、お聞きしてみたいです。
まあ自分のへたくそな文章ということもあるのでご期待に添えるかはわかりませんが。
(ちなみにほかの作品は書けるほど知識のないにわかなのであしからず)
0194名無しさん@ピンキー2012/08/16(木) 00:06:15.22ID:8dQDHt4X
>>192
あなたの文章のファンですがなー
汗とか分泌液とか好きなので2でっ
でもジプス女子もいい。よすぎる
1は読みたいけど終わるの寂しいなぁ

って感じっすw
01951892012/08/18(土) 09:14:59.96ID:KbvuBX9R
なるほど…わかりました
ちょっと原作やってキャラの復習してますので遅れると思いますが
いずれ可能な限り全部やってみます
0196名無しさん@ピンキー2012/08/18(土) 19:51:09.17ID:xudjUHUV
あんまり頑張りすぎないでマッタリと!w
こちらもサバをやり直したりネタ練りますぜぃ。
0197名無しさん@ピンキー2012/08/20(月) 22:38:24.79ID:C2o8T1I4
保管庫最新ページのインデックスの生成が上手く言ってなかったみたいで
ユカノーラの作者さんが直接投稿していただいたのに反映出されていませんでした。
ログはサーバーに残っていたのでサルベージ致しました

こちらの不手際でご迷惑おかけし申し訳ございません。
0199名無しさん@ピンキー2012/08/28(火) 00:41:22.94ID:EEDoA/6t

よし、まずはデビサバ2一つ出来たので投下します
注意点と設定
・エロ無し…orz(微エロ程度?)
・世界復元大団円エンド後の次の世界、みんな記憶あり
・なぜか主人公はジプスでバイトしてます
・マコトさんかわいいよマコトさん
以上のことが大丈夫な方はどうぞ。
0200マコトさんのえっち!2012/08/28(火) 00:43:35.36ID:EEDoA/6t
「………」
私――迫真琴は今、人生で五本の指に入るだろう苦境にいる。
「………………落ち着け。やることは単純だ…難しくもないだろう…?」
目の前には、彼の机。
今の世界になるとほぼ同時に局長が彼をスカウトし、彼のほうも「勉強の合間のバイトでいいなら」と承諾したためにおいてあるものだ。
週に二度ほど、彼はこの机で私たちの仕事の手伝いをしている。バイトに専用の机を用意するあたり局長もなんというか。
…まあ、それをほぼ私物のように使っている彼も彼だが。
「ただ机の引き出しを開いてこの手紙を入れるだけ…簡単じゃないか…そう、簡単じゃないか……っ」
ちなみにこの手紙には、要約すると「キミには世話になっているから今度一緒に食事でもどうだ?」という内容のことが書かれている。
…昨晩、ほぼ徹夜で文面を考えたが…やはり私はこういうことは向いていないらしい。どうにも硬い文章になってしまった。
しかし、口頭で伝えるというのは…そ、想像しただけで駄目だ、顔が…っ!
「よし、周囲の確認…人影なし。いくぞ、開けるぞ…っ」
もちろん、他人の机の引き出しを開けるなど、あまりよくないことであるのは承知している。
何より、相手はあの彼だ。
手を差し出せば匂いをかがれ、朝おこしに行けば「えっち!」と言われ――そういえば、あの時寝起きの彼は服がはだけていて――
「――――う、うわあああ!なぜこんな時に私はこんなことを思い出すんだ!ち、違う、私は、えええ、えっちじゃない―――!」
……こほん。とにかく、油断がならない。
幸い今は彼の姿もない。迅速に目的を果たすに越したことはないだろう。
「ふぅ…―――今だっ!(がたーん!)」
私は、一気に引出しをあけた。
―――そこにあったのは。

「……ふむ、普通だな」
少し意外だ。彼のことだから私には理解できないようなもので埋め尽くされていると思ったのだが。
これは…仕事で使う資料に…予備の携帯端末…学校の問題集…筆記用具…それから――ん?

「なんだこれは…ゴム風船か?」
引き出しの端のほうにちょこんとおいてあった箱。
空いている蓋からのぞく中身は、変わった容器に入った薄いゴムの被膜。
風船か…ふふ。歳のわりに達観していると思っていたが、なかなかどうして子供っぽいところもあったのだな。
それとも、オトメのところの小春ちゃんと遊ぶのに使うのか。……どちらにせよ、意外な一面だ。
「ふふふ、かわいいものだな…」
私はしばし、その風船(…触ってみたらやけに伸びがいい、最近の技術はすごいものだ)を指で弄っていた。
すると。

―あ、マコトさ―――――――っ!!!???

彼が戻ってきた。
「ああ、見つかってしまったな。少し用があって、机をあけさせてもらっている、すまないな」
―いやすまないというかこちらこそごめんなさいというか。
む、彼らしくない慌てようだ。…!…ふふ、そうか、さては。

「ふふふ…いや、君にも意外な一面があったのだな?」
―はい?……って、ぎゃああああああああああ!?すでに開封してらっしゃる!?
こ、これは…なんというか、いつも澄ましている人間の驚く顔というのは、なかなかに楽しいな。彼が私をからかっていたのもわかる気がする。

「いや、恥ずかしがることはないよ。…子供ならおもちゃで遊びたいというのは当然のことだしな…?」
出来る限り意地の悪そうな顔をつくってみる。……あまり大人をからかうとこういうことになるのだぞ、という仕返しの念を込めて。
……あと、気になる人をちょっといじめてみたいという思いも――――いや待ていやいやそれはない!
か、彼はまだ18で、私は26――――あれ、でも法的には問題ないのか――――バカか私は!世間体を考えろ世間体を!
…す、少しヒートアップしてしまった。その熱を逃がすためにも、もう少々彼をからかわせてもらうとしよう。

「し、しかし懐かしいな。私も昔はよくこれで遊んだものだ」
―よ、よくこれで遊んだ…!?あ、あのマコトさんが……!?
…失礼だな。わ、私だって普通の女の子していた頃だってあるさ。

0201マコトさんのえっち!2012/08/28(火) 00:45:34.29ID:EEDoA/6t
「当然だとも。だが、昔のこれはあまり伸びが良くなくてすぐ破れてしまったものだが…技術の発展とは凄まじいな」
―や、やぶれ…っ!?……そ、それって大丈夫なんですか!?
ん?何やら彼の顔が先ほどから真っ赤だな。…ふふ、そんなに恥ずかしかったのか、これを私に見つかったことが。
確かに、彼くらいの歳で風船なんて、子供っぽいと取られても仕方ないものな。

「ああ、破れないようにちょっとしたコツがあるんだ……もしよければ、教えてやろうか?」
―ぇ、えええ!?ま、マコトさんが!?
…さすがにそのリアクションは傷つくぞ。私はそこまで仕事一辺倒の堅物に見えたのか…?
少し頭に来た。こうなったら私にできる範囲でとことんからかってやる。

「勿論だとも。―――お、おねえさんが、て、手とり足取り、おしえてやる、ぞ…?」
…し、し、死ぬほど恥ずかしい。や、やはり私にオトメの芸風は無理だ(ひどいわマコトさん、それに芸風って何よ!?)
おそらく私の顔は真っ赤になっているだろう。

…だが、おそらく私以上に、彼の顔も真っ赤になっていた。
―あ、ぅ、ぁうあ…!?
視線もきょろきょろと落ち着かず、何かを言おうとしてもろれつが回っていない様子だ。
…よし、彼の弱点を見つけた!今はいうなれば私のエクストラターン…この戦い、勝てる!
私は思いつく限りの「大人の女っぽさ」をかき集め、彼に微笑みかけた。

「――いいさ。恥ずかしいことじゃないんだから…さあ、私に任せるといい」
…ぐ、ぐくぅうううう!我ながら鳥肌が立つというか、致命的に似合っていないな!
やはりこういうのはオトメの芸風だ!(だから芸風じゃないのに〜…)

しかし、恥ずかしい思いをした甲斐はあったようだ。
―ぁ、あわわ、…ご、ごめんなさい!もう変なこと考えません――!
…逃亡した、か。
「……ふ、ふふ、フハハハハハハハハハ!」
…おっと、つい局長のような笑い方をしてしまった。
し、しかし、これでついに私は彼に勝利したのだ。もうこれで「ジプス弄られキャラクイーン」だの、「ジプス初心キャラナンバーワン」だのとは言わせん!
手紙を渡し損ねたのも些細な問題だ。今の私ならば公衆の面前で彼に食事の誘いをするくらい造作もないだろう…た、たぶん。…いや、一応人目は避けたほうがいいか。
そ、そして、その、二人っきりになったところで……て、手を握るくらいなら…できそうな…い、いや、まだ私には無理だな。やめておこう。


「――あら、ヤマトさんっぽい高笑いが聞こえたと思ったらマコトさんだったの」
「――サコっち〜、正直あの笑い方はないと思うよ?」
「―――はぅあ!?な、お、オトメ、フミ!?」
い、いつの間に。勝利の愉悦に浸っていたとはいえ気づかないとは…。
「珍しくご機嫌みたいだけど、どうかしたのかしら?」
!!…そうだな、彼には悪いがもう少し意地悪をさせてもらうとしよう。
「…ふふ、それがな二人とも。―――これを見てくれ」
そういって、私は先ほどの風船(弄っていたらビロビロに伸びてしまった)を見せ付ける。
「これは彼の机の中に入っていたものでな?…ちょうど彼がさっきまでいたので、なかなかかわいいところもあるなと、少しからかってやったところだ」
自分でも少々声が弾んでいるように思う。らしくないが、まあこんな日もあっていいだろう。
「いや、いつもと違ってやり込められて真っ赤になる彼の姿はなかなか傑作だったぞ。君たちにも見せてやりたかったくらいだ」
自分は見れたぞ、という優越感を込めていう。ふふ、これでもはや私を弄られキャラとは呼べまい―――!


…しかし、私の言葉に対する彼女たちの反応は。
「…あー…その…えっと、ね…?」
?どうしたオトメ、なぜ君が赤くなる必要がある?

「うわー…サコっち…流石にこれはピエロだわ…」
フミ?君まで赤くなるとは珍しいな。しかし、どこにそんな要素があったのだ?というか、ピエロとは失礼な。

しばし「えーっとあのねー」とか「うわーないわー」とか言っていた二人だったが、意を決したようにまずはオトメが口を開いた。
0202マコトさんのえっち!2012/08/28(火) 00:47:39.96ID:EEDoA/6t
「…あ、あのね、マコトさん(いつもの笑顔、しかし顔は真っ赤)」
「ああ、どうしたんだ?」
「そ、それ、風船じゃないんじゃないかなぁ…?」
「――は?何を言うんだ。どこから見てもゴム風船だろう」
ほら、こうして息を吹き込めば膨らむし…やけに細長いが。
「きゃああああ!?ま、マコトさん、駄目よダメ、そんなことしちゃダメえええええ!」
「な、何がだ…?私にもわかるように説明してくれ」
「ええええ!?まさか本当に知らないの!?…ど、どうしましょう、まさか年上の女性に保健体育の授業をすることになるなんて…」
保健体育?自慢するわけではないが成績はいいほうだったのだが。


あわあわ言っているオトメを見かね、続いてフミが口を開いた。
「あー、サコっち?(表情は変わらず、しかし顔真っ赤の上あさっての方向を向いている)」
「む、なんだ」
「これね…あー、うん。…いいや言っちゃえ。―――これ、コンドーム」
「こん…?なんだそれは?」
風船の種類か?…も、もしや何かの調査に使う器具だったのか!?
「……まさかここまでとは思わなかった。こりゃ強敵だわ」
「???」
強敵?何のことだ?
「――だから、それさ、…ひ、避妊具だっての」
「ヒヒ・ニングー?」
なんだそれは、新手の悪魔か?
「――――あーもうむり、メンドクサイ!…っていうかなんでアタシがこんなこと…オトメ、パス!」
「―――ぅえええ!?ちょ、ちょっとフミちゃん!?わ、私を一人にしないでえええぇ!」
な、なんなんだ一体…?

…フミが帰ってしまった。仕方ない、何か誤解があるようだし、オトメから聞くしかないか。
「なあ、オトメ」
「――ひ、ひゃい!?」
「私は何か勘違いをしていたのか?てっきりこれはおもちゃの類だと思っていたのだが」
「お、おも…なんというかかすってはいるというか、大人の娯楽というか…」
「大人の?」
ゴム風船は大人の遊戯にもなっているのか、知らなかったな。




「――――ちょ、ちょっと待ってマコトさん」
そこで、何かに思い当たったかのように、オトメが真剣な――顔は赤いままだが―――表情をつくる。
「か、彼にそれを使って一緒に遊ぼうなんて言ったりは」
「したが、それが何か?」
「―――――――――――――――じゃ、じゃあ、ほかになんて言ったりしたのかしら…?出来れば教えてほしいな〜、なんて」
「ああ、構わない」
私は、若干の優越感を込めて、一部始終を語った。





「――――――――――――――――――――――――――――――」
「お、おい…?」
…語り終えたとき、なぜかオトメは真っ白に燃え尽きていた。
途中まで赤くなったり青くなったり「こはる、たすけてこはるぅ、おかあさんはずかしくてしんじゃうよぉ」とつぶやいたりしていたが、クライマックスのあたりから反応がないな…。

「おい、オトメ、オトメ…?(顔ぺちぺち)」
「――――――――はっ!?」
ああ、よかった。息はあったか。

0203マコトさんのえっち!2012/08/28(火) 00:48:48.81ID:EEDoA/6t
立ち直ったオトメは…とても沈痛な表情を浮かべた。
「マコトさん…」
「あ、ああ」
「これから私が話すことを、よく聞いて。…そして、何があっても早まった行動はしないでね?」
「あ、ああ」
な、なんだ、私は何をしてしまったんだ!?あの風船らしきものはそんなに大事なものだったのか!?
「じゃあ、説明するわね。…………こほん。まず、この道具は男女の性交の際に――――――――」



そのちょっと後、ジプスの局長室。
「――――む、もう三時か」
峰津院ヤマトは、今日も仕事に精を出していた。
そんな彼の数少ない楽しみは、三時のおやつである。
「さて、今日のたこ焼きは奴の勧めで買ったものだが…(ちーん♪)…よし、出来上がったな」
机の上の書類をしまい、いそいそとレンジのもとへ向かう。
レンジの中には、ほこほこと湯気を上げるたこ焼きが――――

―――ちゅどどど――――ん!

突然建物全体が衝撃に襲われ、たこ焼きがレンジごと吹き飛んだ。

「――――な!?お、おのれ、どこの低能だ、私のたこ焼きタイムを邪魔するとは万死に値する――――!」
「きょ、局長!ご無事ですか!?」
すぐに職員が駆け込んでくる。

「見てわからんか。それより状況を報告しろ」
「は、はっ!……あ、あの」
なぜか言いよどむ職員。無能が嫌いなヤマトはそれにイライラとする。

「―――早くしろ、報告もできんのか貴様は」
「は、はっ!……で、ですが、その、なんと申したらよいのか」
「事実だけを簡潔に述べろ。それ以外の判断は私がくだす」
「りょ、了解しました…」

そして、困惑する職員の口から放たれた内容は。


「さ、迫 真琴が突然局内において無差別の破壊を開始、止めようとした職員たちがデスバウンドと万魔の乱舞で次々と返り討ちにされています!」


「………………なんだと?」
ヤマトは思わず聞き返す。…え、迫?あの堅物を絵にかいたような迫が?

「し、しかも彼女はどうやら物理激化物理反射全門耐性あたりをセットしているようで、こちらの攻撃がろくに通りません!…あ、でも死者は出てないです」
「………………そうか。……理由に心当たりは?」
「は?…そ、そういえば救助された柳谷が『ま、マコトさん…あなたいくらなんでもぴゅあすぎるわ…性知識が小春以下とかどういうことなの…』と言っておりましたが…」
「…………………………そうか」
…頭痛がする。
そうだ、いつぞやのビリケン騒ぎといい、こういう「関わりたくない」案件には―――
ヤマトは電話を取った。



――その後、一人の女性VS一人の男子高校生&悪魔の壮絶な戦いがあったとかなんとか。

「うわああああああ!!!うぅわあああああああああ!!!!」
――ま、マコトさんおちついて!そんなあなたも可愛いから!
「――――――ううううううわあああああああああああ!!!!!(デスバウンド)」
――ぎゃああああシヴァが一撃で溶けたぁああああ!?
0204名無しさん@ピンキー2012/08/28(火) 00:51:07.38ID:EEDoA/6t
以上です。少々ピュアにしすぎた気もしなくもない。
お目汚し失礼しました。
0206名無しさん@ピンキー2012/08/28(火) 17:07:11.33ID:Lfa7616U
おかあさんはずかしくてしんじゃうよぉ、な乙女さんも可愛い!!
テンポよく読めるし萌えるーGJです!!
02072042012/08/29(水) 00:28:48.02ID:NngNxF2n
今設定資料集見直してて気づいた…小春ちゃんって「よんさい」じゃん…。小学四年生だと勘違いしてた…。
流石にそれより性知識がないのはあり得んわ…orz

乙女さんが中学生向け保健体育の教科書で授業を行う程度と脳内保管お願いしますorz
0210名無しさん@ピンキー2012/09/17(月) 19:33:15.63ID:NIOA2oAu
デビサバネタで一つできましたので投下。ソデコが匂いフェチだったらというお話です。
注意点など
・本番行為なし
・キャラ崩壊

それではどうぞ。
0211名無しさん@ピンキー2012/09/17(月) 19:42:56.29ID:NIOA2oAu
(…なんだろ、この匂い)
東京封鎖が始まって四日目の夜。
今日はミドリちゃんも仲間に加わって、ハルも助けられたし、少しはいいことがあった気がする。
余命のこと、ケイスケくんのこと、封鎖のこと、考えなくちゃいけないことはたくさんあるけど…それでも、暗くなってばかりはいられないから。
そう思って眠りにつこうとしているのに…急に妙なにおいに気付いてしまった。
別に、不快というわけではないけれど…なんか変な気分になるというか、…なぜか、少し体がほてってくるような…。
とにかく、気になって眠れない。

(…わ、私の体の匂い…じゃ、ないよね…?)
くんくん、と、わきの下あたりをかいでみる。―――かなり、ヤバかった。オンナとしてどうなんだろうっていうレベルで。
(―――ぅ、うわ…!こ、こんな臭ってたんだ…!や、やばいよ、お風呂入りたいよぉ…)
ちょっと涙目になる。
ここしばらく風呂に入らずろくに着替えもせずに夏場の東京にいれば当然だけど、それでもショックだ。
…恋する乙女としては。

そう思って、近くで眠っている彼のほうを見る。
(―――よく寝てるなあ)
彼は寝息もほとんど立てず、死んだように眠っている。
きっと疲れたんだろう。当然だ、彼とアツロウはいろいろ頑張ってくれているし…私は、少し足手まとい気味だが。
(―――ありがと、ね)
だから、これくらいはしてあげても罰は当たらないよね、と考え。(…結局得するのは自分だけ、というのは考えないようにした)
彼のほほに、唇を落と――――――そうと、して。ちょっと、彼に顔を近づけた。


――ふわっ


(――っ!?こ、これ、この匂い!?)
さっきから気になっていた匂いが、一段と強くにおってきた。――――あたまが、くらくらする。
ということは、この匂いのもとは…彼。という、ことに、なるわけで。


(ええええええ!?ちょ、マジありえないから!男の人の臭いで変な気分になるとか、どんな変態ですか!?)
ぶんぶん、と頭を振って妙な気分を振り切ろうとする。
…しかし、一度気になってしまうともう止まらなかった。
気が付くと私はほとんど無意識にくんくんと鼻を鳴らし、その臭いを求めていた。


(あー、男の人ってこんな臭いなんだ…昼間もちょっと嗅いだような気がするなあ…)
少しづつ霞がかかっていく思考で、そんなことを考える。そういえば昼間もそれで何度か変な気分になったような。

すぅ、と、深呼吸。―――胸いっぱいに、彼の臭い。
(うぁっ、やば、ほんとに)
不意に、足から力が抜けた。
そのままがくりと倒れこむ。―――その下には、彼。

ぽふっ。

0212名無しさん@ピンキー2012/09/17(月) 19:45:21.77ID:NIOA2oAu
私は彼の胸に顔をうずめる形になった。
そうすると当然、鼻が彼の胸に―――着替えもろくにできず、彼の臭いに染まり切った肌着に触れることになるわけで。

(っ!?!?!?!?な、にこれ、ぇ!?)
脳みそが、しびれるような、快感。
自分がかなり変態的なことをしていると警鐘を鳴らしていた理性が、どろどろに溶け堕ちていくような。
そして。



(―――ぁう)
ぷしゃっ。
そして、私の股間は触ってもいないのに液体を噴きだした。

(どうしよ、ぱんつのかえないのに)
最後に残った理性で考えたのは、そんなことだった。




「――――すんすんすん…くひぃい、ううう〜…!」
なんか胸に衝撃を感じ、次いでうめき声のようなもので目が覚めてしまったが。


「んっ、んふ…。ふーっ、ふー…!」
こんな状況だし、さわやかな目覚め、というのは期待していなかったけれど。


「はぁーっ!はぁーっ!すごいよぉ、きみのにおいすごいよぉお!」
さすがに見知った女の子(ちなみに可愛くて巨乳、ここ大事)が、虚ろな目で自分の体に顔を擦り付けて呻いているという今の状況はないと思う。

「も、もっと、もっとぉ、はぁ…ぱ、ぱんつのほうはもっとすごいのかなあ…えへ、えへへ」
―――ユズ、さすがにストップ!それはまずい、いくら何でもまずい。
というかよく見たら上半身裸だし!―――昼間から気になっていたが、女の子の体臭がやばい。理性がヤバい。

「あ、え…?……キミ、お、きた、の?」
よし、状況はよくわからないけど、ユズの普段の行動からしてこれで止まってくれるはず。…アレなことになっている自分の下半身はあとでこっそり何とかして――――


「―――そぉだよね、わたしだけくんくんしたらずるいもんね」
―――えっ。


「きみもわたしのこと、くんくんってしていいんだよ?いまならいーっぱいあせかいてるから、すっごく『濃い』よぉ?」
―――是非に―――って違う!?ど、どうしたんだユズ!?いつもの恥じらいがあってからかいやすいユズはどこに!?
そういった時、振り返ったユズの顔は。

…目に、光がなかった。あと半開きの口からよだれが垂れてた。

―――あ、アツロウとかミドリちゃんが来たらまずいから。
「ふたりはべつのところでねてるし、まだよるだからだいじょうぶだよぉ」

0213名無しさん@ピンキー2012/09/17(月) 19:45:56.29ID:NIOA2oAu
―――ち、ちゃんと寝ないと明日に響くし。
「このままじゃねむれないよぅ。ね、ね?」

―――いやでも匂いフェチとかかなり業の深いことに。
「いいよぉ、わたしもそうだから。いっしょにへんたいになろぅ?」

いや、え、ちょ、なんでこっちに近寄って。

「―――えいっ」
むぎゅ。
頭を胸で包み込むように抱え込まれた。…視覚と触覚と嗅覚が「ユズ」で支配され、理性がごっそり持っていかれた。

「えへへぇ…わたし、おっぱいおっきいでしょ…?ね、さわって…?」
正直ここ数日溜まっていたうえ、美人で巨乳(重要)な幼馴染にこんなことされてしまえば、そりゃ男子高校生の理性なんて消し飛ぶというものである。

「きゃ!?」
先ほどまでこちらにのしかかるような形になっていたユズを押し倒す。一応、地面に強くぶつけないように気は使ったが。

「えへへ…すきだよ、キミのこと、ずっとまえから」
…この状況で、それはずるいと思う。

ここから先のことは、よく覚えていない。ただ翌朝ミドリちゃんが起こしにきた時、ユズと自分はまだサカっていたことだけは分かる。






―――翌朝(5TH DAY 封鎖の真実)


「おはようございまーす!」
「おお、ミドリちゃんおはよう。―――ところでさ、昨日夜変な音しなかった?なんかのうめき声みたいなやつ」
「え、アツロウさんもアレ聞こえてたんですか!?うー、空耳かなって思ったのに…きもちわるいー!」
「んー、多分悪魔の声か何かとは思うんだけど。一応警戒して起きてはいたけど、襲っても来なかったしなあ」
「アタシもですー!…ふぁあ、そのせいでまだ眠いぃ…」
「だなあ。後の二人もそうだと思うから今日は無理しないで行こう」
「はーい!…でも二人とも遅いですね?はっ、まさか朝から二人水入らずでいちゃいちゃ―――ちょ、ちょっと見てきます!」
「はは、ないない。ああ、疲れてるみたいなら無理に起こさなくてもいいから。俺はちょっとあたりで情報収集してるよ」


そしてミドリが二人を起こしに行って。
…それから一時間ほどたってアツロウが戻ってきても、まだ三人は起きてきていなかった。
「お、遅いな…。まあオレも疲れてるし、のんびりしてますか」




その頃、ミドリはまだサカっていた二人に捕まり、二人がかりで仲間(匂いフェチ)に調教されていた。
0214名無しさん@ピンキー2012/09/17(月) 19:47:53.57ID:NIOA2oAu
以上になります。まともな本番が書ける技量がほしいとです。
アンソニー完結篇はいつかけることやら。
お目汚し失礼しました。
0215名無しさん@ピンキー2012/09/18(火) 00:36:27.12ID:nxfvXS6F
うわあああデビルサバイバーだあああ
すぐ感想したいんですがちと今体調最悪なので後日に


ですが……もう大好き!ありがとう!
こちらまで創作意欲わいてきます!
0216名無しさん@ピンキー2012/10/07(日) 04:50:45.13ID:HXrl5avh
遅くなったけれどGJです!
ヨダレ垂れるイメージは翠だったけど
正統派ヒロインがえへ♪って感じで垂れるのもいいなぁ、と

ニオイ系のネタはちょこちょこ出て来てたのに
文章に昇華してあるのを目にできて感無量です!

感想おそくなってすまんとです_| ̄|○
0219名無しさん@ピンキー2012/11/28(水) 17:17:17.76ID:ypcLIel+
遅れましたが乙でした。
匂いで興奮するのっていいね。
0220名無しさん@ピンキー2012/11/30(金) 02:36:38.99ID:KoZ9194K
すいません、上でデビサバ2のマコトさんについての作品(「マコトさんのえっち!」)を投下したものですが。
保管庫のほうにいれていただいたのはありがたいんですが、なぜか>>200分の文章が抜けているようでして。
もし管理人さんがご覧になっておられましたら、お手数ですが追加の方お願いしたいです。
02212202012/12/04(火) 11:20:09.72ID:1y6uNvFb
追加されてました。どうもありがとうございます。
0224名無しさん@ピンキー2013/02/20(水) 01:11:31.98ID:jTDcX23A
キャサリンについて質問があります。
0225名無しさん@ピンキー2013/02/20(水) 01:12:59.98ID:jTDcX23A
キャサリンについて質問があります。
キャサリンのアクションをプレイ中、石と石がくっついた際は「Edge」と言ってるのが聞き取れるのですが
登ったときには何て言ってるのか聞き取れません。プロダクティン?どなたか聞き取れる方、教えて下さい。
0227名無しさん@ピンキー2013/05/27(月) 05:39:55.58ID:8gVurkz8
ついにメガテン4が発売されたし、ここも少しは人が増えるといいな
0228名無しさん@ピンキー2013/05/27(月) 06:54:04.60ID:2hpY37J8
ジュンアイのエロがあるとwktkしてここを探してきたもれのために職人さんお願いします
一つもないのは想定外だった
0229名無しさん@ピンキー2013/06/02(日) 01:43:05.58ID:c37A0VOO
バロウズがなんかかわいい
0230名無しさん@ピンキー2013/06/02(日) 23:56:21.57ID:NyCjtt2M
でもバロウズちゃん電子の妖精だから手出しできない
ここはノゾミさんとウィッカーマンプレイしよう
0231名無しさん@ピンキー2013/06/03(月) 21:44:01.58ID:Af0waaMy
イザボーちゃんが風呂に沈められる話が見たいです
0232名無しさん@ピンキー2013/06/08(土) 01:13:11.75ID:FDV0aDZt
ヒカルかわいい
0233名無しさん@ピンキー2013/06/14(金) 21:24:44.99ID:4bMfI7M3
アトラスゲーの新作出なくなったりしないだろうな・・・
そうなったらこのスレの燃料もなくなってしまう
0234名無しさん@ピンキー2013/06/25(火) 23:11:10.97ID:8Ve73Jkm
カソっとるなぁ・・・
0235名無しさん@ピンキー2013/06/27(木) 02:47:11.41ID:/4Y2Ptm0
主人公の一人称が分からん
0237名無しさん@ピンキー2013/06/28(金) 19:47:32.95ID:WORXRXR7
このID力なら悪魔合体成功するんじゃないか・・・?(錯乱)
0238名無しさん@ピンキー2013/06/29(土) 23:00:43.91ID:mCLfLGVC
保管庫ってあんまり綺麗纏められて無いよね
アニメやってたしデビサバの読もうと思ったけどマコトさんのしかないのか・・・
0239名無しさん@ピンキー2013/06/30(日) 04:47:23.30ID:V7U7vp06
ペルソナやらが分離して目に見えて人が減ったからなぁ…
0241名無しさん@ピンキー2013/07/06(土) NY:AN:NY.ANID:Zu5r7CmD
魔王化したネコミミさんなら分霊たくさん作って
同じ時間帯に別のヒロインとデートしたりとか、多人数プレイもできるんだよな…
0242名無しさん@ピンキー2013/07/08(月) NY:AN:NY.ANID:/Fa9dNct
分霊設定は二次だけだったんじゃない?
本家であったっけ?
0244名無しさん@ピンキー2013/07/13(土) NY:AN:NY.ANID:d3DUN4lU
個人的なメモ
・マンガだけでなく東京でアダルト関係のDVDなどを見たイザボーが淑女の玩具に手を出して
心が穢れて、悪魔化または悪魔人間化する
・ノゾミとカナエ、イザボーで女子会みたいなことをしていたら、実は飲んでいた飲み物がマイナデスのお酒。
オルギアモードに
・ノゾミが○○に転生して、子をたくさん産むためにサムライ君を
0248名無しさん@ピンキー2013/10/26(土) 20:01:33.16ID:oaKIlrvL
ここに人が増えることはもうないのかな
0249名無しさん@ピンキー2013/10/27(日) 03:28:04.91ID:IphsDNVe
待望のリリースだった真4ですらここに人を呼び込むことはなかった
0252名無しさん@ピンキー2013/11/02(土) 22:33:43.10ID:UkgXQ+Ga
>>249
一瞬本気で「真4出るの!?」って思ったわ…
もうクリアしたDSのあれが真4だったと気付くのに間があったヤバい
0254名無しさん@ピンキー2013/12/29(日) 17:43:19.50ID:ld2ev46k
ネミッサと瞳の関係ってすごくおいしんだよな(エロい意味で)
0255名無しさん@ピンキー2014/01/02(木) 21:56:17.66ID:H4guNiwE
ペルソナスレの保管庫に主人公と千枝のSSを投稿しました
今ペルソナスレが沈んでるし今スレ立てしてもまた即死しそうなんで
アトラス総合スレに書き込みました すみません
0256名無しさん@ピンキー2014/01/20(月) 17:01:17.96ID:5FpyqX0X
エロい関係といえばEND後のキョウジとレイかなぁ
まさか手を出さないままってことはないだろう
0257名無しさん@ピンキー2014/01/22(水) 21:03:25.79ID:f2Q6apk+
ペルソナスレ落ちたんか
3映画に4関連色々発売するというのに…
0259名無しさん@ピンキー2014/06/12(木) 08:23:37.93ID:kwEsusQL
ペルソナスレないの?
0262名無しさん@ピンキー2014/06/18(水) 01:36:02.91ID:R6f8I5vC
まあ今のエロパロ板のことを考えれば
新スレが立ったところで同じことになりそうだな
悲しい話だ
0263名無しさん@ピンキー2014/10/06(月) 11:40:06.86ID:w6dhC52G
【ID】roxas-w-key
【罪状】糞回線と煽り通信とシャゲダンして死にファンメ
【階級】シャッフル大佐
【出没ルール】プレマでCP四ケタのZZ
【出没時間】昼と夜
【説明】
此奴のいる試合は全部対戦中ずっとDBもまともにできないほどカクカクでZZ使用
組むと「使えないゴミ」「相方ザコ」と通信してくる
二試合でシャゲダンして死んで住所教えろとファンメhttp://i.imgur.com/KuFijPO.jpg
してから諦めて部屋から抜けて行く

前作のガンダムEXVS晒しスレ34でも晒されてた
EXVSから同じくこれだけやってる基地外
0264名無しさん@ピンキー2014/11/09(日) 17:24:58.61ID:2DCjZKWb
そういやリリスってルシファーの妻だっけ?
あのリリスが閣下の奥さんだとか
むしろ閣下が妻帯者とか想像できないんだが…
原作小説ではルシファーに妻がいたけど
0265名無しさん@ピンキー2014/11/12(水) 06:28:32.17ID:GQ31MyZO
リリスはアダムの最初の妻
アダムはバツイチ
ルシファーの娘という説もある
0266名無しさん@ピンキー2014/11/14(金) 17:03:50.90ID:lDvu3tP0
おっ、アトラススレあったやんけ!と思ったら過疎ってるのかよw
デビサバ2のあれがついに発売されるというのになんてこと
魅力的なキャラいっぱいいるのに
0267名無しさん@ピンキー2014/11/14(金) 17:11:46.15ID:lDvu3tP0
リリスといえば真Tのリリスが一途でエロ可愛かった
イヴも一途で可愛かったけど
0268名無しさん@ピンキー2014/11/14(金) 18:07:49.53ID:cLh5kBSn
デビサバ2なぁ
追加シナリオのボリュームが気になるところ
正直デビサバOCの8日目レベルだったらデータ引き継ぎもないしやりたくねぇ
0270名無しさん@ピンキー2014/11/14(金) 22:54:10.02ID:I92H34om
そこはフミ姉を始めヒロインズがエロい接待をだな
世界の中心は俺!みたいな薄い本エンドだな
0271名無しさん@ピンキー2014/12/29(月) 18:32:50.54ID:tiKYqE8d
ゲームプレイ時はマコトさんかオトメさんが好きだったんだが、
最近フィギュアを買ったせいか、イオが好きになってきた。
パンツの食い込み具合がハンパない。

アニメは……どうしてマコトさんへのセクハラがなかった!
……まぁ、主人公からして原作とは別人だから仕方がないけど。
0272名無しさん@ピンキー2015/05/02(土) 03:33:10.02ID:BkPpf7yt
ライドウの新作はいつになったら出るんだ
ああいう民俗学+横溝正史や乱歩的雰囲気+ぶっとびバカゲー要素有のゲームって他に無いからずっと待ってるんだけど

ペルソナ界隈が賑わうのは嬉しいが他のシリーズも続けて欲しい
でも大本命だった真シリーズの新作がああなった事を思えば美しい思い出のままにして置いた方がいいのか…
いや、それなりに楽しめたけどさ
0273名無しさん@ピンキー2015/07/08(水) 21:21:46.96ID:n3qCe5Ig
ペルソナスレの保管庫に主人公と千枝のSSを投稿しました
アトラス総合スレに書き込みすみません
0274名無しさん@ピンキー2015/08/02(日) 08:05:24.07ID:MYRYcba2
wiiUで配信されるし、折角だからHOSPITALで一本書いてみるかと思って筆をとったが
こんなに過疎ってる中読んでくれる人間がいるのか…orz
0276名無しさん@ピンキー2015/08/02(日) 09:55:30.02ID:YIvMuhR1
まだ見ている人がいるという事実に救われたよ…
頑張って書いてみます
02782762015/08/03(月) 23:21:55.87ID:jddWrlOm
ま、まじか、ありがとう
いかんせん文章書くのが久しぶりなもんで、ひょっとすると遅くなってしまったり前半部分だけ先に投下みたいな形にはなってしまうかもしれないが
ひとまずhospital配信日の8/12あたりを目標に頑張ってみる

cpは完全俺得で申し訳ないのだがCR×マリアになる予定…
02792762015/08/04(火) 00:03:18.86ID:Qgs7AXDo
しまった、配信日8/19だったわorz
0280名無しさん@ピンキー2015/08/16(日) 07:43:08.64ID:umtx4wDI
上げ
0281名無しさん@ピンキー2015/08/19(水) 01:31:16.36ID:Ni2luKOF
>>278です。
とりあえず前半部分だけ出来たので投下。後半は間に合いませんでした…
CPは上で言った通りHOSPITAL.のCR×マリアになります。

・ED後
・CRは牢に戻った後、かなりの数の術式こなして刑を終わらせて戻ってきた感じの設定
・エロ部分直前まで
・ナチュラルに1スレ目からCRの本名バレ
0282CR×マリア2015/08/19(水) 01:31:55.60ID:Ni2luKOF
その日は、バイオテロの犯人として投獄されていた『懲役250年の囚人』が、『一人の外科医』として生まれ変わる日だった。
 彼の努力が実を結び、ついにオペとの取引年数がその長すぎる刑期に届いたのだ。
 明るすぎる太陽と雲一つない澄んだ空の下、搬送車から降りてきた青年を、リザルガム・ファーストケアの医師達は大いに歓迎した。
 ある者は泣いて、ある者は笑って、ある者は苦しいくらいに強い抱擁をして、ある者は嬉しそうに肩を叩いて手を差し出し。
 青年は、エルハルト・ミュラーは、ぎこちなく、そして不器用に微笑んでそれを受け入れていた。

 エルハルトの釈放を祝うために開かれたパーティも、終わりに近づきつつあった。
 あれほど高揚と歓喜の声で溢れ、賑わっていた店内も、今は全員の疲労を反映したかのように落ち着いた空気が流れている。
 料理の乗っていた皿、空になったビールやワインのボトルに、溶け残った氷が入ったグラス。それらが次々と片付けられてゆくが、その中で一つだけテーブルから動かないもの…いや、人間がいた。
 健康的な褐色の肌に、艶やかにすらりと伸びる脚。その持ち主はいつもの騒がしさは何処へ行ってしまったのやら、静かに寝息を立てている。
「…おい、マリア。いつまで寝ているつもりだ?」
「ミス・マリア、そろそろ起きてください」
 マリアの隣に座っていたエルハルトとトモエが眠っている彼女の意識を引き戻そうと試みるが、強く揺さぶられても耳元で呼びかけられても、マリアは一向に目を覚ます気配がない。
 マリアが眠り込んでしまったのはかなり前の時間帯だった。疲労のためか安心のためか、一頻り飲んだ後ふっと意識を手放してしまったのだ。
「ったく…大して強いわけでもねぇのに飲みすぎるからこうなるんだ」
 いつも通りのなりでスーツを着込んだガブリエルが、その鳥の巣を思わせるボサボサの頭を掻き毟る。そして気だるげに椅子から立ち上がると、焦った様子でマリアを起こそうとしているエルハルトへ視線をやった。
「おい、青年。悪いがマリアを介抱してやってくれ」
「…俺が?」
「つってもまぁ…コイツを家に運んでやってくれるだけでいい。外にタクシーを呼んである。…ああ、心配すんな。金は払うさ」
 エルハルトが店の外に目を向ければ、確かにそこには見慣れない車が停車している。
 エルハルトは承諾すべきか断るべきかしばらく考えて、しかしやがて頷いた。
「…了解だ。マリアの家への道順を教えてくれ」
「悪いな、釈放記念日だってのに」
「構わない。気にするな」
 俺やハンクが運んだりしたらコイツに殴られそうだからな。そんな風にガブリエルが軽口を叩くのを聞きながら、エルハルトは多少乱雑に道順と住所が書かれた紙を受け取る。
 実際、迷惑だとは少しも感じていなかった。疲れていたのは確かだったが、世話になったここの医師達に少しでも貢献できるのであれば疲労など安いものだ。
 渡された紙に目を通し、大まかな所要時間を把握してから、エルハルトは空になったテーブルで顔を突っ伏して眠っているマリアの方角へ目を向ける。
0283CR×マリア2015/08/19(水) 01:35:10.82ID:Ni2luKOF
 彼女が熟睡しているのはまず疑いようがない。今の状況で何をしてもまず起きる事はないだろう。となると、彼女の体を持ち上げて連れて行くしか手段はなさそうだ。
そう判断したエルハルトは、椅子からぶら下がる足の下に手を入れて、彼女を起こさぬように慎重に抱き上げる。そしていとも簡単に持ち上がってしまった、その華奢な体に驚かされた。
 その肢体の細さから予想していなかったわけではなかったのだが、臓器も骨格もちゃんと体に揃っているのかどうか不安になってしまうほど、腕の中の身体は軽かったのだ。
 躊躇いなくマリアの体を抱き上げたエルハルトを見て、ゲイブが冷やかすような調子で、しかしどこか楽しそうに口笛を吹く。
「中々やるな、お前も。随分と見せつけてくれるじゃねえか」
「…体に負担をかけずに運べる方法を選択しただけだ」
「へえ……。ま、どっちでもいいさ。途中で起きて殴られたりしねえことを祈っとくぜ」
 にやりと笑ってこちらを見つめてくるガブリエルは、しかし間違いなく診断医の目をしていて、何もかも見透かされているような気分になったエルハルトは思わず目を逸らした。
そこへ美しい黒髪と和服を揺らし、トモエがエルハルトの元へ歩み寄ってくる。
「先生。今晩、外は冷え込みます。どうかお気を付けてお帰りになってくださいね」
「ありがとうございます、タチバナ先生。…では」
 微笑む大和撫子の医師に一礼し、エルハルトは店の扉を開ける。途端に真冬のポートランドの気温が容赦なく皮膚を刺した。長袖の自分はまだ大丈夫だが、脚を常に外気に晒しているマリアはすぐに体を冷やしてしまうだろうと、エルハルトは急いでタクシーに乗り込む。
メモに記されている通りに運転手に道順を伝えれば、ほどなくして窓から見える景色が動き始めた。
 着くまでの間に仮眠を取っておくべきだろうか。エルハルトは一瞬悩んだ。しかしメモで見た限りではマリアの家はここから歩いても十分とかからない距離にあることを思い出し、取るだけ無駄かと結論付けて窓の外へ目を向ける。
 窓の外を流れ行く景色と、夜闇に浮かび上がるマリアの寝顔に目を奪われながら、エルハルトはタクシーが止まるのを待った。



 到着した家が間違いなくマリアのものだと確認すると、眠っている彼女の衣服から鍵を探り当て、エルハルトはマリアの家に入る。
 最初に目に入ったのは火の消えている暖炉だった。そこはリビングであると同時にガレッジにもなっているらしく、シャッターの近くには彼女の愛車であろうバイクが停まっている。お世辞にも整っているとは言い難い部屋だったが、
そこがマリアらしいと、エルハルトは口元に微笑みさえ浮かべていた。
 奥へ進むと、ベッドを備え付けてある寝室らしき部屋が確認できた。エルハルトは腕の中の彼女をそこに寝かせると、自らもベッドの上に腰を下ろす。
 既にマリアを家まで運ぶという目的は終えている。それに、明日からは医師としてリザルガムで働くことになるのだから、早く自分の家へ戻るべきなのだが、エルハルトは到底その気にはなれなかった。
 ずっと再会を望んでいた人間がすぐ側にいるのだ。しかも、二人だけの空間に。こんな機会がこれから何度あるだろうか。少なくとも、マリアが目覚めるまで、エルハルトはずっとここにいるつもりでいた。
0284CR×マリア2015/08/19(水) 01:37:14.88ID:Ni2luKOF
「……俺が冷凍監獄にいた間、お前は何をしていたんだ?…きっと、数え切れないほどの命を救ってきたんだろうな」
 返事が返ってくる訳がないと知りつつも、エルハルトは語りかけていた。
 大切な仲間であり、共に苦難を乗り越えてきたチームであり、自分の苦悩を真っ先に理解してくれた友であり、そして……自分にとって、とても大切な人間でもあるマリアに。
「……マリア……俺は…」
 眠るマリアの頬に、青年はそっと白い掌を当てる。冷えた手に染みる温もりと、穏やかな寝顔に、締め付けられるように胸が疼くのを感じていた。
ーーーいつからだろうか。
 意識の奥で、エルハルトはぼんやりと考える。
 彼女の怒鳴り声や笑い声を煩く思っていたはずなのに、それを恋しく感じるようになってしまったのは、いつからだろうか。
 彼女の命に対する情熱とその荒々しい気質、そして眩いほどの笑顔を愛しく思い始めたのは、いつだったのだろうか。
 …彼女への想いを自覚したのは、いつだっただろうか。
 エルハルトは、マリアに恋をしていた。彼女を愛していた。
「俺が、こうまでお前に惹かれてしまうのは……一体、何故なんだろうな」
 エルハルトがその美しく整った顔に浮かべるのは、自分自身への苦笑だった。
 炎と氷。太陽と月。赤と青。そんな対象的な例えがぴったりと嵌るくらいに、マリアという女性は自分とは全く正反対の性格をしている。
だというのに、エルハルトはマリアのことを愛してしまった。
 何故だろうか。極的な人柄だからこそ惹かれるのか。冷凍監獄の中でそんなことばかり考えて、凍った時間を過ごしていた。
無論、答えは出なかった。
 頬に触れていない方の手で、エルハルトはマリアの髪をそっと梳いた。胸の鼓動が速度を上げる。
 いつからなのかも、何故なのかもわからない曖昧なもの。想いの確かさだけが漠然とそこにある。
 …なあ、マリア。お前の瞳に映る、俺の姿が知りたい。お前にとっての俺とは、何だ。
 期待をしているわけでは、ない。
 エルハルトはよく知っていた。彼女は誰かに頼って生きることを好まない人間だ。そして、自分のような根暗で非社交的な人間が傍にいることを、決して望まないだろう。
それでも、彼女が…マリアが、少しでも自分のことを好いてくれていれば。
マリアにとって、自分の存在が少しでも特別なものであれば。そう望まずにはいられない。
 パンデミックを共に戦い抜いたチームだから。同じような境遇の人間だから。ロザリアの兄だから。
理由は何だっていい。自分の存在が他の人間よりも彼女の心の多くを占めているのであれば、これほど嬉しいことはない。
そんな風に、エルハルトは思っていた。
「…ん……」
 下から聞こえた掠れ声が微かに耳を掠め、起こしてしまっただろうかと、エルハルトが触れていた手を離す。
少しおいて、マリアの瞼が僅かに震え、それからゆっくり開いてゆく。
 大きな翠の瞳が青年の美貌を映し、それから所在無さげにしばたいて辺りを見回す。
まだ眠気が取れないのか、その表情にはほんの少しの微睡が纏わりついていた。
「…やっと起きたか?随分と眠っていたな」
「…エルハルト…?……あれ…何処だ、ここ…」
0285CR×マリア2015/08/19(水) 01:38:52.32ID:Ni2luKOF
「お前の家だ。ゲイブに頼まれて俺が運んできたんだ」
「……ん…つーことは、アタシ……寝ちゃってたのか…」
 あくびを一つして、それから眠気を吹き飛ばすように、マリアはううんと大きく伸びをした。
「悪ぃ。その、わざわざ運んできてもらっちまって…」
「いや、構わない。…お前こそ、かなり飲んでいたようだったが……大丈夫なのか?」
「ん?ああ、アタシは平気だぜ?結構寝てたからさ、その間に酔いも大分覚めちまったみてぇだ」
「……そうか。ならいいが…」
 エルハルトは目の前にいるマリアを見つめる。頬にはまだ僅かに朱が差しているが、紅潮しているというほどでもない。
呂律はちゃんと回っているし、目の前で話す彼女の様子も姿も、いつもの彼女とほとんど大差はなかった。
どうやらマリアの言葉に偽りはないようだと、エルハルトは胸を撫で下ろす。
「…寒くはないか?喉が渇いているのなら、水を持ってくるが……」
「いや、大丈夫だ。それよりさ、……エルハルト」
「…何だ?」
「いや、た、大したことじゃねえんだけど………」
 その…と唇をもごつかせ、マリアは言いづらそうに頬を掻いた。
 大したことではないと言いつつ、それを伝えることを躊躇っているマリアの様子は何か重大なことを伝えようとしているようにも見えて、どことなく嫌な予感を感じたエルハルトは身構えていた。しかし、
「……おかえり、エルハルト」
「……え?」
 マリアの口から出た言葉は全く予想外ものだった。おかえり。至って真面目な顔でそんなことを言うマリアに、身構えていたエルハルトは思わず拍子抜けしてしまう。
「…それだけなのか?」
「あー…ほら、えーっと……ずっと言おうとは思ってたんだけど、結局、言いそびれちまってたし……」
 照れ臭そうに話すマリアに、エルハルトは記憶を辿る。
確かに、釈放おめでとうだとか、また宜しくなだとか、そういう言葉は掛けてもらっていたが、帰ってきたことを敬うその言葉はまだマリアからは与えられていなかった。
しかし、だからと言って真剣な表情で緊張しながら言うようなことだろうか。
 何というか、マリアらしくないな。そう感じた時、エルハルトは思わず口元に笑みを浮かべていた。刹那、ほんのりとしか染まっていなかったマリアの頬が、今度こそぱっと赤くなる。
「んなっ……な、何も笑うことねぇだろ!?アタシはなぁ…!」
「す、すまない。少し予想外だったんだ。……だが……ありがとう、マリア。…ただいま」
 またお前と共に命を救えることを誇りに思う。言葉に続けてそう言おうと思ったのだが、目の前にいるマリアの姿に思わずエルハルトは出かけた言葉を飲み込んでしまう。
 マリアは笑っていた。いつも通りの、屈託のない笑顔だ。けれど、大きな瞳には大粒の滴が湛えられている。何故彼女は泣いているのかがわからず、エルハルトは目の前の女性へ何と言葉を掛ければいいのか迷ってしまう。
「…ホント、良かったよ……お前がちゃんとこうして戻ってきてくれてさ。ずっと信じて待ってた甲斐があったぜ。はは」
「マリア…」
0286CR×マリア2015/08/19(水) 01:40:01.32ID:Ni2luKOF
 ひとしずくの涙が頬を伝い、ぽたりと床へ落ちる。
 ごめん、悲しいとかじゃねえんだ。何かすっげぇ嬉しくて。笑みと涙を含んだ声でそんなことを言って、マリアはごしごしと腕で目をぬぐった。
「…ホントはさ。アタシ……あの時、お前のこと……引き止めたかったんだ。頼む、行かないでくれ、お前と別れたくないんだ…って」
「…?」
「……怖かったんだよ。お前に、二度と会えなくなっちまうんじゃねえかって…そんな気がしてさ…。笑えるだろ?」
 笑えるだろ、と自分では言ったのに、全く笑えなくて、マリアは無意識の内に唇を噛み締めていた。
 あの人の罪を明るみに出したくない、だからこのまま罪を背負う道を選ぶ。
 決意を持った眼差しでそう言った彼の表情と、あの心臓が押し潰されるような胸の痛みが、どうしても忘れられないからだった。
「馬鹿げてるよな。引き止めたって、お前が決めたことをどうこうできる訳がねぇのに。…けど、アタシ……お前ともっと一緒にいたかったんだ。離れるとか、絶対に嫌だった。考えたくなかった……」
 ドクン、ドクンと心臓が高鳴って、圧迫されるような息苦しさを感じる。やっぱり、この気持ちは本物だ。マリアはそう思う。
 気付いてしまったのは、彼が監獄へ戻ったそのすぐ後だった。
 搬送車へ消える彼の背中を見た時、胸を支配したのは泣き出したくなるような寂しさと恐怖。仲間や旧友との別れにそういう感情を抱くのは至極当然のことだけれど、まるで自分の一部を失ってしまったかのようなあの感覚は、今まで経験した何もかもと違っていた。
 嗚咽も体の震えも涙も抑えられなくて、搬送車が走り去った後、トモエに抱き締めてもらいながら思いっきり泣いたことは、まだ記憶に新しい。
 夜が明けて、彼がまだリザルガムにいなかった時の日常に戻っても、気が付けば、あるはずのない黒い髪と赤い瞳を探してしまう自分がいる。彼はもういないのだと考えたくなくて、記憶に縋ってしまう。
その記憶の中で彼の声が揺れるたび、胸の鼓動は激しくなり顔は熱くなる。
 なんで今まで気付けなかったんだろう。もっと早く気付けていれば。何度後悔したか、もうマリアは覚えていなかった。
「なあ、頼むよ。…もう、何処にも行かないでくれ…。ずっと、後悔してたんだ。何であの時、お前に言えなかったんだろうって、ずっと……」
 こんなことを言う資格は自分にはないと知っている。恐ろしい言葉の刃で彼を傷付けてきたのは自分。彼の傷を抉ってしまったのも自分だ。
 けれども、言わずにはいられなかった。暴れる心臓を落ち着けるように大きく息を吸い込んで、マリアは口を開く。
「エルハルト……アタシ…お前が、好きだ」
「……ーーーっ」
 上の方で息を呑む気配がした。見れば、エルハルトはショックを受けたような表情で、目を見開いて立ち尽くしている。
やっぱり、言うべきじゃなかったのかもしれない。じわじわと苦い後悔に胸が侵食されるのを感じてマリアは目を伏せた。
0287CR×マリア2015/08/19(水) 01:41:12.20ID:Ni2luKOF
「…はは…ゴメン、いきなりこんなこと言っちまって。……アタシ、多分まだ酔ってるんだ。気にしないでくれ」
「…………」
「…あー、っと……そ、そろそろ遅いしさ、お前もさっさと帰って休んだ方がいいぜ?お前はもう囚人じゃなくて、れっきとした医者なんだからな!ちゃんと明日に備えてーーー」
 空気が気まずくなってしまうのだけは避けたいと、マリアは明るく取り繕った声でエルハルトに話しかける。しかし、その言葉は途中で遮られてしまった。
 突然、目の前から伸びて、マリアの体を強く抱き寄せたエルハルトの腕によって。
「っ、…エ、ルハルト……?」
 腕の中に閉じ込められ、戸惑ったような声色でマリアはエルハルトの名前を呼ぶが、その拘束が緩むことはない。
 …何でアタシ、抱きしめられてるんだ。
 マリアは今起こっていることが信じられずにいたが、ひんやりとした肌の触れる感覚と、力強い腕で苦しいくらいに押し付けられた体は、それが紛れもない現実であるとマリアに告げている。
 混乱と動揺で動けずにいるマリアに、エルハルトは言い聞かせるように呟いた。
「……そこまで言っておいて、酔っているから気にするなで済ませるつもりなのか?」
「は…?」
「お前は…狡いな。いつも勝手に自分の言いたいことだけを言って、俺の言いたいことには耳を貸してもくれないんだ」
「どういう意味だよ……?い、いいから離せって…」
「…こうでもしなければ、お前は逃げるだろう」
「あ、アタシが逃げる?一体…何から逃げるってんだ」
「……俺の気持ちからだ」
エルハルトが束縛する腕に力をこめる。苦しいほどの力。
「…逃げないでほしい。ちゃんと俺の気持ちも聞いてくれ、マリア」
 マリアは唇をきゅっと引き結ぶ。嫌だ、そんなもの、聞きたくない。拒まれるのが恐ろしい。怖い、すごく怖い。けれど。
 彼は今、どんな顔をしているのだろう。抱き締められているマリアにはその表情を見ることはできなかったが、もしかすると泣きそうな顔をしているのかもしれないとマリアは思う。声が震えているから。
「……わかった。逃げたりしねえから、ちゃんと聞かせてくれ」
 小さな声だったが、エルハルトにはしっかりと届いたようだった。腕が離れて、優しく抱擁がほどける。
 目の前に現れた彼の瞳に、マリアは息を呑んで見惚れた。血のように深く紅く、それでいて美しく澄んでいる男の瞳。
「マリア。俺も…お前が好きだ。ずっとお前に焦がれていた。ずっと……お前に会いたかった」
 息が止まるような感覚を覚えた。彼の言葉が何度も脳裏でリピートする。
 …聞き間違いでなければ、エルハルトは今、自分に…好きだと言わなかっただろうか。
0288CR×マリア2015/08/19(水) 01:42:20.43ID:Ni2luKOF
「…う、嘘だろ?」
「嘘じゃないさ。…信じられないか?」
「信じらんねぇよ……だって、アタシ…お前のこと、散々傷付けて…」
「ああ…確かにな。…だが、それがあったからこそ今の俺がいるんだ。俺は…お前に感謝している」
「……あ…アタシ…こんな性格なんだぜ?お前が一番知ってるだろ?」
「…俺は……お前のその乱暴な性格も、仲間思いな所も、命に賭ける情熱も………全てが好きだ」
「…つ、釣り合わねえよ!お前は天才で、最高の医者で、すっげぇいい奴で、しかもオマケに顔だっていいってのに!あ、アタシみたいな奴なんかが…!」
「わからないか?マリア。俺はお前だからこそ惹かれた。好きになったんだ」
「………っ」
 彼の瞳はいつだって真っ直ぐで、嘘などつかないとマリアはよく知っていた。それでも質問を重ねてしまったのは、揺るぎない確信と印が欲しかったからだ。
「…あ、アタシの恋……実っちゃったのか…?」
「……ああ。お前の言った言葉が本当ならな」
 そう言って微笑むエルハルトに、心が歓喜に打ち震えた。さっき拭ったはずなのに、視界がまた滲んでいく。
 本当に、馬鹿だ。マリアは思う。自分のような人間を好いてくれたエルハルトも、それにずっと気付かなかった自分も。
「…アタシ、お前と一緒に……いて、いいのか?」
「…勿論だ。俺も、これからは……マリア。お前の側で生きていきたい」
 少しの恐れと深い情愛をもって、青年の掌が愛しい女性の頬を包む。吐息が交わるほどに顔と顔が近づいて、次の瞬間にエルハルトはマリアの唇を奪っていた。突然口付けられてマリアは驚いたように体を硬直させるが、目を閉じ、彼に身を委ねる。
 少しして唇が一瞬離れ、すぐにまた物足りないと口付けられれば、今度は首に腕を回しながらマリアも応じていた。
「…ん、っ…」
 胸が暖かい鼓動を奏でている。優しい口付けと、全身を包む幸福感に、マリアは体が宙に浮遊しているかのような錯覚さえ覚えた。
 力の抜けた身体がベッドの上に崩れ落ちるように倒れこむと、それを追うように青年の身体が上に覆いかぶさり、二人分の体重を一度に受け止めて、狭いベッドが軋む音を立てる。
「…っ……は、ぁ…」
「ん……」
 何度も唇を合わせ、重ねて、やがてどちらかともなく唇が離れ、ベッドの上で静かに二人は見つめ合う。
「…マリア」
「………エルハルト……?」
 切れ長の赤い双眸が、ベッドに沈む女性を静かに見下ろしている。
 そこに宿っている光はとても優しいのに、マリアはどこかに引っ掛かるような、妙な感覚を覚えた。何故だか、彼の姿がこれから獲物を喰らおうとする肉食獣のように見えたのだ。
「……すまない、マリア」
「へっ…?な、何だよ。何で謝るんだよ?」
「…本当は、想いを告げて帰るつもりだった。だが……理性が持ちそうにない」
「は?り、理性って……、…っ!」
 背中に腕がそっと回り、マリアは体を抱き寄せられていた。
 ゼロよりも短い距離で首筋や耳朶のあたりに彼の呼吸が触れて、マリアは全身がかぁっと熱くなっていくのを感じる。やばい。妙な予感が頭の中を掠めていく。
0289CR×マリア2015/08/19(水) 01:43:21.64ID:Ni2luKOF
「…こうしていると、お前の体温の上昇も、心拍数の増加も……全て分かってしまうな」
「お、お前のせいだろっ!?い、いいからさっさと離しやがれバカ!」
「離せ……か。…それは虚言だな」
「は、…はぁっ!?」
「本当にそう思っているなら、抵抗の一つでもするはずだ。だが、お前は抵抗はおろか、もがくことすらしていない。…つまり、本当は離して欲しくないと思っているんだろう。……違うか?マリア」
「〜〜〜っっ!」
 図星だった。
 エルハルトの想いをちゃんと感じ取りたい。抱き締めて、もう何処にも行かないのだとわからせてほしい。マリアはそう望んでいた。
 けれどそんなの火が出るほどに恥ずかしくて言えなくて、だから黙っていたのに、エルハルトには口に出すまでもなく気付かれてしまった。
 悶えるほどの羞恥から逃れるように、マリアは強く目を閉じる。いつの間にか離れていた片腕と、身体に伸びてくる手にも気付かずに。
「ッ!っ…ひ……やっ」
 青年の掌がたどり着いたのは、艶かしい剥き出しの脚だった。そっと触れ、慈しむような手つきで撫で付けられて、ベッドの上の華奢な体はびくりと跳ねた。
 いつもならどこ触ってやがんだこの変態、とでも言って一発屋殴りでもしていたのだろう。しかし、今のマリアにそんな余裕はどこにもない。
「…っぅ……ふ…あっ…」
 つ、と指が大腿の内側を辿るように撫でていくのを感じ、くすぐったさと恥ずかしさでマリアは思わず声を漏らしてしまう。
 頭も心も、何もかもが今の状況に付いて行けていなかったが、彼がしようとしていることはマリアも本能で朧げには気付いていた。そして、それをひどく期待してしまっている自分がいることにも。
 しかし、ダメだ。今はまだダメなのだ。マリアは湧き上がる期待と欲求を振り落として声を張り上げる。
「っ、ま…待ってくれよっっ!」
 突然、重なっていた身体が押しのけられ、無理やり剥がされる。エルハルトは驚いたように下にいる女性を見ていたが、その強張った目尻に滲む涙を認めてはっと我に返る。
「…すまない、マリア。少し…やり過ぎたな」
「あ、謝るなって…!別にお前が悪いわけじゃねえし…」
「…やはり、嫌か?俺に…その、……触れられるのは」
「ち、違ぇよ!嫌なんかじゃねえっ!けど……アタシ、そのっ…」
 何と言うべきなのか。散らかった頭を何とか動かして、マリアは考えあぐねる。せめて嫌じゃないという気持ちだけは示したいと、エルハルトの掌を弱々しく握りながら。
0290CR×マリア2015/08/19(水) 01:44:04.10ID:Ni2luKOF
 エルハルトは監獄を出て外科医となるために、並半端ではない数の術式を行ってきているとマリアは知っていた。だからこそ、蓄積されている疲労もかなり大きいはずだと。
 医療ミスを起こしてしまうかもしれないとか、彼に対してそんな心配は端からしていないのだが、…翌日疲労で倒れて欠勤なんて、そんなことで祝うべき彼の初出勤が泡になってしまったりしたらと考えると、マリアは気が気でなかった。
 休める今、しっかり休んでほしい。しかし、続くはずだったその言葉は、突然もたらされたエルハルトのキスによって遮られて、音になる前にマリアの口の中に消えていた。
「…そうだな……。お前の言い分は正しい。だが……それでも、俺は……お前に触れたいと思う」
「ーーー……っ、……え、エルハルト……」
「……マリア。お前がやめろと言うなら、俺はすぐにでも離れる。だが、……お前も俺と同じように望んでくれると言うのなら、俺は……、」
 そこまで言って、今更躊躇いが現れたかのようにエルハルトは口を噤んだ。
 さっき、エルハルトは自分に狡いと言っていた。けど、絶対こいつの方が狡い。そんな風にマリアは思う。
「…………ほ、本当に……いいのか?その、アタシで……」
 羞恥か、戸惑いか、それとも恐怖のためなのか。自分の発した声が笑い飛ばしたくなるほど震えていて、マリアは情けなくなる。
「…お前だから……いや、…お前がいいんだ。マリア」
 こんなことを困ったように笑いながら愛しい男性に言われて、どこに拒める女性がいるというのだろう。いるのならば是非会ってみたい。マリアは沸騰しそうな頭でぼんやりとそんなことを考えた。
「……し、シャワーだけ、浴びさせてくれ……」
 ぎこちなくこくりと頷き、消え入りそうな声で何とかそれだけを伝える。それが今のマリアには精一杯だった。
0291CR×マリア2015/08/19(水) 01:45:30.09ID:Ni2luKOF
ひとまずここまでです。
時間かけた割にエロパロ版に投下しなくてもいいくらいプラトニックな部分しか書けてなくて申し訳ない。まだ前半部分なのにすげー長いし…orz
エロ部分はいつになるかわからないけど、(需要あれば)ちゃんと書いて投下します。
お目汚し失礼いたしました。
0292名無しさん@ピンキー2015/08/19(水) 16:43:03.80ID:MEPc/DCv
うおおGJ!!
まさかホスピタル来ると思ってなかったから嬉しい
後半待ってる
0294名無しさん@ピンキー2015/08/19(水) 20:29:45.22ID:Ni2luKOF
ありがとうございます。とてもマイナーな作品なだけに、反応があるだけで泣きたくなるくらいには嬉しいです(つД`)

今更だけど、台詞が一文抜けてたのに気がついたので訂正。
290の最初は、正しくは

「あ、アタシ……ま、まだ心の準備とか色々できてねえし、今日も忙しかったから色々汚れちまってるしっ……つ、つーか、アタシはともかく…お前、明日からなんだろ。は、早く休んだ方が…」
 エルハルトは監獄を出て外科医となるために、並半端ではない数の術式を行ってきているとマリアは知っていた。だからこそ、蓄積されている疲労もかなり大きいはずだと。

という感じになってます。すみません…
0295名無しさん@ピンキー2015/08/28(金) 23:46:44.89ID:f76E3Wcq
落ちないようにあげ
0297名無しさん@ピンキー2016/02/04(木) 18:20:50.71ID:e+WADHBM
なにやら史上最悪の荒らしのK5って人が特定されたらしいけど
このスレもペルソナスレも荒らしてたのかね
正体のわからない荒らしに触発されて荒らしになった人もいたのかね
0299名無しさん@ピンキー2016/08/21(日) 23:23:12.93ID:wsTWhAmo
デビサバOCで陵辱もの書いたんですけども、
ここのスレ大丈夫な感じですかね?
たまにNGなとこありますんで
0300名無しさん@ピンキー2016/08/30(火) 21:00:28.78ID:YKCPcMZU
щ(゚Д゚щ)カモン
0301名無しさん@ピンキー2016/08/30(火) 22:12:26.91ID:7uex4PD7
すまん出先にいてデータが手元にない
土曜日には投下できると思う
0302名無しさん@ピンキー2016/09/04(日) 22:10:33.20ID:rMfHkXHd
>>299です。土曜と言っていたのに遅れて申し訳ない
投稿を始めようと思うのですが、その前にご注意をば

・陵辱物です。キツい方は「デビサバOCアマネ陵辱」でNGお願いします
・OC殺戮ルート、八日目のアマネ戦直後です
・リョナ的描写がちょっとあります
0303デビサバOCアマネ陵辱 (1/22)2016/09/04(日) 22:12:34.25ID:rMfHkXHd
「そんな……! すでにこれほどの力を得ているなんて」

 九頭竜 天音の細身を戦慄が走った。
彼女は改めて敵を――十二時間前までは人間だったベルの魔王を見くびっていたことを痛
感させられた。
一撃、たった一撃で、彼女の最強の配下である女神ブラックマリアと霊鳥ガルーダが、文
字通り跡形も無く消し飛ばされたのだ。

「護衛も信者も、もういない。降伏しろ」

今では専ら魔王と呼ばれている少年は、顔に浮かぶ嘲笑を隠そうともせずに言った。
ぎり、と天音の歯がきしむ音を立てる。
降伏だと? この期に及んで、まだ人を愚弄しようというのか。

「承服できません。私はひとりでも、あなた方を倒します!」

瞳に決意を滾らせて、少女は叫んだ。魔王を葬るなら今。今のうちにこの化物をどうにか
してしまわないと、人々に未来はない。
残った魔力を総動員し、天音は渾身の一撃を放つ。紫の光の奔流が解き放たれ、少女と少
年を包み込んだ。

「……っはぁっ、はぁっ!」

 芝公園に、天音の荒い息遣いが響く。
メギドラオン。あらゆる防護策を無効化する、今の天音が使える最強の技であった。
粉塵が舞い上がり、少年の姿は見えない。死んでいてくれ、と天音は思った。長年の間に
染み付いた習慣で、今はもういない主上に祈りさえした。
0304デビサバOCアマネ陵辱 (2/22)2016/09/04(日) 22:13:46.81ID:rMfHkXHd
「……!」

だがその切なる願いは裏切られた。見開かれた目が、絶望の色に染まる。

「よく頑張った方だけど、ナオヤに比べると劣るかな」

魔王はなお、そこにいた。傷一つついていない。
何よりその現実に天音は打ちのめされた。この戦いが全く意味のない、どうしようもない
徒労だったということを、理解してしまった。

「とんだ犬死にだね、お前もあいつらも。隠れてりゃ良かったのに、本当に馬鹿なことす
るよね」

「あな、たは……」

「ん?」

「数日前までのあなたは……どこに行ってしまったのですか……?」

「またそれか」

少年は不愉快そうに顔を歪めた。魔王となって以後、彼は過去について触れられるのを嫌っ
た。彼は吐き捨てるように答えた。

「どこもなにも、ここにいるよ。俺は何も変わっちゃいない。ただ、馬鹿に付き合うのを
やめただけだ」
0305デビサバOCアマネ陵辱 (3/22)2016/09/04(日) 22:15:33.76ID:rMfHkXHd
少年が近づいてくる。その姿を睨みつけて、天音は決めた。至近距離までやって来たら、
頸動脈を噛みちぎってやる。魔力を使い果たした彼女に出来るのは、もはやそんな賭けと
もいえない無謀だけだった。

「へえ、まだ諦めないんだね。さすがは翔門会の巫女。次はどうしてくれるの? もう魔
法は使えないんだろう。目潰しかな? 首に食らいつく? それとも身体に爆弾でも括り
つけてるのかな?」

「……」

少年は、沈黙する少女に無防備に近づいていく。力ないものを蔑み、己に害をなせるとは
露ほども考えない、魔王に相応しい傲慢な笑みを浮かべて。
最後の一歩が踏み込まれた。一拍置いて、少女が飛びかかる。少年が声を上げて笑った。

「うっ!?」

何が起きたのかわからなかった。突然、腹部を強烈な衝撃が襲い、気づけば、前に進んで
いたはずの身体が、後ろ向きに吹っ飛んでいる。
地面にたたきつけられ、なお失われない慣性に身体が引きずられて傷を負った。

「う、げほっ、げほっ、おえぇっ」

こみ上げてくるものを抑えきれず、天音は嘔吐した。
腹を蹴られたのだと気づいたのは、ボロボロになって倒れている自分と、少年の横に立っ
て、片脚を挙げた姿勢でいる異形を認識した後だった。

「ご苦労」
0306デビサバOCアマネ陵辱 (4/22)2016/09/04(日) 22:17:03.73ID:rMfHkXHd
魔王の側にいたのは、身の丈三メートルはあろうかという、黒ずくめの巨人だった。鬼を
模した仮面をつけていて表情は分からないが、さっきまで気づかなかったのが不思議なほ
どの殺気を全身から放っている。見れば、両端が錨のような形状をした双刃剣を片手にし
ていた。
自分は敢えて殺されなかったのだと天音は理解した。その事実に、恐ろしく悪い予感を覚
えながら。

「オンギョウキって言うんだよ。この図体の割に隠れるのが得意でね。護衛にはぴったり
なんだ」

 少年がニヤニヤと笑いかける。天音は声もなくその姿を見上げた。

「さて、もういいぞ、オンギョウキ」

「御意に」

黒い鬼は音もなく消え去り、あとには少年と少女だけが残された。息も絶え絶えの少女に、
少年は再び近づいていく。
今度こそ抵抗はなかった。もはや身を起こす力さえ、天音には残されていなかった。

「な、にを……」

何の表情も浮かべず、魔王は天音の腹を踏みにじった。ただでさえ傷んだ内臓が悲鳴をあ
げ、天音は苦痛の声と胆汁を吐き出した。

「いたぶるのさ。楽に死ねるとでも思っていたの?」
0307デビサバOCアマネ陵辱 (5/22)2016/09/04(日) 22:19:28.98ID:rMfHkXHd
「ぅ……」

言葉通り、魔王は傷ついた天音を弄び始めた。腹を踏み、傷をえぐり、少女とその仲間を
言葉を尽くして侮辱した。
少女はただ苦しみ、悶えるしかなかった。しかし、涙は流さなかった。魔王の前で泣くこ
とだけは、翔門会の巫女としての彼女の矜持が許さなかった。

「おう、楽しそうなことしてんじゃねえかヨ、魔王さま」

ふいに声が聞こえて、執拗ないじめが止まった。痛みで半分赤く染まった視界でなんとか
確認すると、いつの間にか魔王の背後に、彼の側近である二階堂 征志がやって来ていた。

「カイドーか。見ての通りだ。アツロウは?」

「オタクなら、向こうで後片付けだ。ほっときゃあ良いモンを、毎度クソ真面目に」

「アツロウはよく働く。たまにはいい目を見せてやろう。呼んできてくれ」

「それは良いけどヨ……。俺もおこぼれに預かりたいとこだぜ。分かるだろ? 溜まって
んだよ……あいつが死んでから」

 なんとか呼吸を整えようとする天音から目を離さずにいたベルの魔王は、ここで初めて
征志に向き直った。
征志は下卑た笑みを浮かべて、天音の姿を観察している。その目は情欲と、凄惨な暴力へ
の衝動に彩られていた。
もともとはここまで残忍な男ではなかった。想い人が宿敵に辱められ、無惨に殺されてか
ら、彼は変わった。
0308デビサバOCアマネ陵辱 (6/22)2016/09/04(日) 22:20:45.95ID:rMfHkXHd
魔王は喜ばしく思う。やはり、あの女を助けずにいて正解だった。今のこいつになら、何
をやらせても面白そうだと。

「分かっている。“残飯”ならくれてやるよ。だから呼んでこい。そうだな、とりあえず
一時間ほどで」

「あいよ。主人より先に飯に手はつけねーよ」

 手を振り振り、舐めるような視線を天音に送りながら、征志は去っていった。魔王は再
び天音に向かうと、彼女の側にしゃがみ込み、髪を掴んでその顔を自分の高さまで引き上
げた。

「そういうわけで、そろそろもっと楽しいことをしよう。休憩したから、ちょっとは元気
が出ただろ?」

「ゃめ……」

「やめるわけないだろ。妙なことを考えるなよ、公園に避難している人間全員と、……お
い、オンギョウキ」

魔王が顎でしゃくった先に天音が目を向けると、2mほど離れた先で、口に猿ぐつわを噛
まされた翔門会の男性信者がオンギョウキに拘束されているのがわかった。

「この男を、殺してやる。それで構わないなら好きにしろ。自分か、他の全員か、好きな
方を選ぶといい」

「……!」
0309デビサバOCアマネ陵辱 (7/22)2016/09/04(日) 22:22:06.03ID:rMfHkXHd
声もない天音の衣が、胸元から引き裂かれた。

「あれだけいじめてやったのに、まだ綺麗な身体してるじゃん」

揶揄をこめてそう言われ、天音の顔は羞恥と屈辱に赤く染まった。上着と一緒に下着も裂
かれてしまったせいで、彼女の豊かな乳房は、もはや何の隔たりもなく少年の視線に晒さ
れていた。散々踏みつけられ、弄られた腹は紫色に変色している部分もあるが、それでも
均整のとれた肢体と滑らかな肌は誰の眼にも美しく映っただろう。

「やめ、なさい。こんな……あぅっ」

天音の抗議の声を、魔王は胸を乱暴に掴んで圧殺した。かなり力を込めている。天音には
苦痛しかないだろう。

「前から思ってたんだよ。お前、イザ・ベルの時は時間がなかったけど」

続く言葉を、きつく目を瞑った天音の耳元で、魔王は囁いた。

「いつか犯して、穢してやるってな」

胸を揉みしだきながら、魔王は天音の細い首筋に食らいついた。本気で噛み付いてはいな
いが、それでも皮膚が破れ、赤い血が首を流れ落ちる。
夏の時分ゆえに密度をました甘い香りが少年の鼻腔に流れ込んでくる。少女特有のその香
りに満足して、彼は流れる血を舐めとった。
滑らかな肌の感触を楽しみながら、少年は舌を首から鎖骨、胸にすべらせてゆく。
力なくもがく四肢を押さえつけ、乳首を口に含むと、口の中で転がした。天音の身体がび
くりと震える。
0310デビサバOCアマネ陵辱 (8/22)2016/09/04(日) 22:25:42.87ID:rMfHkXHd
強い痛みだけを与えられ続けた少女にとって、こんな僅かな快感は物の数にも入らない。
だが些細なものであっても、それが快感であるという現実が、初心な天音をたじろがせた。

「やっ……!」

思い出したように天音は腕を動かし、乳房にしゃぶりついた少年を引き剥がそうとした。
腕を押さえつけていた少年は、その力を感じ取って、逆に少女の腕を自由にしてやった。
天音の腕が少年の頭をとらえ、押しのけようと力を込める。

「う、やぁ……」

だが、天音がどんなに努力しても、胸への蹂躙を止めることはできなかった。もともと天
音の細腕で男の力に勝てるはずがない。まして弱り切ったこの状態では、男をどかせるこ
とはおろか、叩いて痛みを感じさせることも難しかった。

「どうしたの。気持よくて力も入らない?」

胸にかぶりつきながら、少年が嗤う。その羞恥に、天音の顔はますます赤くなった。

「誰が……!」

「さっきから声が漏れてるよ。ほら、あいつだって、さっきから釘付けだ」

少年に従って視線を横にやると、オンギョウキに拘束されている男性信者が、固唾を呑ん
でこちらを見守っていた。
その眼に明らかな情欲の炎を感じ取って、天音はたまらず顔を隠す。

「いや、見ないで! 見ないでください!」
0311デビサバOCアマネ陵辱 (9/22)2016/09/04(日) 22:27:02.48ID:rMfHkXHd
「顔なんて隠してていいのかな」

腕が上に行った隙に、少年の攻め手は下に向かっていた。天音が気づいて制止しようとし
た時にはもう遅く、秘所を守っていた最後の一枚は、あっけなくずり降ろされてしまった。

「毛、生えてないんだね。子供みたいだ」

父にさえ知られていなかった秘密を目の当たりにされて、天音は目の前が真っ白になるほ
どの羞恥を覚えた。
天音のそこは縦にひらいたスリットのようで、男はおろか、自分で弄んだ経験すらない、
未踏の花園だった。清楚なそこを下ると、八の字に閉じた綺麗なアヌスが息を潜めるよう
にあった。
少年は肉欲にとらわれ、つかの間少女を辱めることを忘れてそこに見入っていた。
天音の固まっていた身体は、間もなく与えられた刺激によってすぐに激しい抵抗を始めた。

「いや! やめて! 触らな……あっ!」

膣口をぞろりと舐め上げられて、天音の全身をぞくりとした感覚が走り抜けた。思わず出
してしまった甘い声を自分で聞いて、天音はひたすら混乱した。

「ま、初めてだよね。巫女なんてやってたんじゃ相手なんているはずもないし。それとも、
秘密の恋人でもいた?」

「なにを、言ってるんですか……? わ、わたしは……」

「すぐに分かるよ」
0312デビサバOCアマネ陵辱 (10/22)2016/09/04(日) 22:29:04.95ID:rMfHkXHd
それが最後の言葉だった。
次の瞬間、苦痛と未知の感覚で等分されていた天音の頭は、混じりけのない激痛で一気に
満たされた。

「あ……ぎゃ、ああ、あああっ!」

「きっつ……」

途切れ途切れの絶叫が、天音の口から漏れでた。白黒する目で見てみると、少年の身体か
ら突き出た何かが、秘所に半ば近くまで埋もれていた。
天音はそれを見ていなかったが、体内に感じる圧迫感と痛みが、突然ねじ込まれた男根の
大きさを物語っていた。

「なに、これ……痛い、苦し……」

「まだ半分なんだから、もっと入るでしょっ……と!」

性器がさらに奥深く、天音の最奥を目指して何度も突き込まれる。身体が引き裂かれるよ
うな激痛に、天音は悲鳴を上げた。

「あう! ああっ、うあああ!」」

大きく開かれた口から、これまでと比べ物にならない絶叫が迸る。無残な姿を少年は笑っ
た。
貫かれた秘所から、血が幾筋も流れ、彼女の破瓜を嘆くように滴り落ちていく。地面と擦
れて傷つく肌も、押さえつけられた身体も、なぶられた腹の痛みも、この激痛の前にはも
う気にならなかった。
0313デビサバOCアマネ陵辱 (11/22)2016/09/04(日) 22:30:45.74ID:rMfHkXHd
杭のごとく打ち込まれた性器を、天音は呪いのように思った。

「ふう、やっと全部入った。ほらアマネ、俺たちセックスしてるんだぜ。セックス」

「せっ、くす……?」

子供にするように語りかけられて、天音が呆然と呟く。数秒かかって意味を受け取った彼
女は恐慌状態になった。

「ぬ、抜いて! 抜いてください! こ、こんな……!」

「うるさいなあ」

暴れだした天音を無視して、少年が腰を動かし初めた。処女を失ったばかりの膣を、少年
の男性器が容赦なく穿ち、すりあげ、抉る。

「ぅあ! あっ! あっあっ! う、動かな、あうっ!」

天音は少年の動きに合わせて苦痛の悲鳴を上げさせられた。少年は自分自身で天音の体内
を味わうだけでなく、その首筋を舐め、乳房に指を食い込ませ、形の良い尻を鷲掴みにし
て彼女を楽しんでいたが、やがて耳元に口を寄せると、悪戯をする子供のように言った。

「見ろよ、あいつ、アマネがレイプされてるとこ見て喜んでる」

少年に言われて、天音は反射的に顔をそちらに向けた。男性信者は血走った目で、魔王に
犯される天音の痴態を凝視していた。
男は明らかに天音が蹂躙されるさまを、残酷に摘み取られるさまを見て、欲情していた。
0314デビサバOCアマネ陵辱 (12/22)2016/09/04(日) 22:32:01.92ID:rMfHkXHd
「そ、んな……」

悲しげな声を漏らす天音の唇を、魔王は唐突に奪った。驚いた天音は抵抗もできず、舌を
絡めとられ、上下から与えられる異質な感覚に翻弄された。
肉のぶつかる音が弾けるなか、天音は少年の動きが切迫したものになっていることに気づ
いた。

「そろそろ出してやる」

「ぅ、出すって、まさか! お、お願いします、それだけは、あっ、や、やめてぇ!」

必死に懇願する彼女を嘲笑って、少年はペースを上げた。ぐちゅぐちゅと卑猥な音が結合
部から漏れるのも介さず、天音は半狂乱になって逃げ出そうとした。

「いや、中に出さないで! に、妊娠してしまいます!」

「は、は。そうだよ。お前を妊娠させてやるよ、俺の精液でな!」

「いや、いやあああああ!」

天音が絶叫するのと、少年が欲望を解き放つのは同時だった。
男根がびくびくと震え、体内に熱い何かが広がっていくのを、天音はただ呆然と感じてい
た。

「…ぁ」

男根が引きぬかれ、ややあって破瓜の血と精液が混じりあった白濁の液体が膣口から流れ
だした。
0315デビサバOCアマネ陵辱 (13/22)2016/09/04(日) 22:33:04.67ID:rMfHkXHd
「ぅ、ぅうああ……」

嗚咽をもらし、天音は泣いた。もう自分ではどうにもならなかった。後から後から、流れ
出た涙が頬を濡らした。
翔門会の巫女として厳しく育てられ、人々のために尽くしてきたつもりだった。その結果
がこの有様だ。
それが悔しくて、悲しくてならなかった。

「泣いてるとこ悪いけど、綺麗にしてよ。そのあと、再開するからさ」

少年が、血と体液にまみれた男根を目の前に突き出してきた。汚れたそれはこうして見る
と恐ろしくグロテスクで大きい。
天音がなにもしないでいると、少年はその口に無理やり性器をねじ込んできた。頭を掴ん
で前後に揺さぶられ、息苦しさと嘔吐感に、天音は意識が遠のくのを感じた。


「オウ、つれてきたぜ、魔王さまよ」

「用って一体……って、あ、アマネ!?」

 五分ほど経って、木原 篤郎が征志に連れられてやってきた。彼は陵辱されて気を失っ
た天音の姿を見るなり驚きの声を上げ、取り乱した。
彼女は体中傷だらけで、開ききった膣口から流れ出る精液の量は、繰り返し犯されたこと
を物語っていた。

「こ、これは一体……ら、乱暴されたのか?」
0316デビサバOCアマネ陵辱 (14/22)2016/09/04(日) 22:34:23.04ID:rMfHkXHd
「そうだよ」

ガードレールに腰掛けて休んでいた少年が、妙に上品な表現をする篤郎を笑った。

「そうだよって……は、早く介抱してやった方がいいんじゃないか?」

恐る恐るといった様子で、篤郎が言う。聞いた魔王は鼻を鳴らした。

「介抱? アツロウ、こいつらはさっきまで殺し合ってた翔門会の頭目なんだぜ。止めを
刺すことはあっても介抱してやる義理はない」

「そ、そりゃそうかもしれねえけどよ……」

納得の行かない様子で篤郎は言った。様子を見ていた征志が間怠っこそうに口を挟む。

「茶番はもういいだろ。さっさと食わせてくれよ」

「面白くない奴だねえ。いいよ、好きにしな。……あ、前は初めはアツロウにやってくれ。
よく働いてくれたからな」

「後ろからかよ、まあいいけどヨ……。じゃ、失礼しますよっと」

何気ない様子で天音に近づき、のしかかりはじめた征志を見て、会話についていけなかっ
た篤郎が目を丸くする。

「お、おいカイドー、あんた何を……」
0317デビサバOCアマネ陵辱 (15/22)2016/09/04(日) 22:35:56.83ID:rMfHkXHd
「何って、残飯処理だヨ。この女のケツを頂くだけだ」

意識を取り戻した天音が征志に気付き、抵抗しようと暴れだした。振り回された手が征志
の顔をかすり、小さな爪痕を残す。

「ちっ、んだよ、大人しくしろっ!」

苛ついた様子で声を荒げた征志は加減を知らない勢いで天音の顔を張った。大人の男に本
気で殴られ、天音の脳は揺さぶられ、意識が朦朧とする。

「よっと」

征志はズボンをはだけ、ぼんやりした様子の天音を持ち上げると、何の準備もなくその太
い肉棒を天音の菊穴に挿入した。いや、挿入したなどという生易しいものではなかった。
彼は閉じた肉を、刃を使って切り開くように乱暴に、少女の肛門を抉った。

「うあ! ああああ! い、痛い! 痛いの! 抜いて、抜いてえ!」

「っせえんだヨ。オラっ」

恥も外聞もなく泣き叫ぶ天音を突き上げることでなんとか自身を収め尽くすと、征志は全
身を使って少女を貪り始めた。
身体を好き勝手に弄ばれながら、天音は子供のように泣きじゃくっていた。罪悪感と興奮
の混じりあった複雑な感情を表情に出すすべを知らない篤郎が、笑ったような奇妙な表情
を浮かべた。

「まさか」
0318デビサバOCアマネ陵辱 (16/22)2016/09/04(日) 22:37:02.01ID:rMfHkXHd
「最初に犯ったのは俺だ。で、次はお前にやるよ、アツロウ」

「いや、でも俺は……」

躊躇う篤郎に、魔王は微笑みかけた。

「何を躊躇うんだ? お前、もう人を殺してるんだよ。今更女の一人や二人、犯してどう
ということもない」

「なあ、カズヤ。これは本当に必要なことなのか? 人間を守るために、やらなきゃいけ
ないことなのか? 俺にはとてもそうは……」

「もちろん、俺達にも息抜きは必要だからな。悪役を買って出てるんだから、これくらい
の役得は受け取る義務があるんだよ」

釈然としない様子で、篤郎は汚される天音を見つめた。天音は征志に唇を奪われ、両腕を
掴まれて、後ろから乱暴に尻を突き上げられていた。篤郎は彼女の悲しみに満ちた表情を
見た。
ごくり、と篤郎の喉が鳴る。ずいぶん前から彼の股間が固くなりつつあることを、魔王は
よく分かっていた。

「アマネのことなら、心配するな。俺の精液を中に出されたんじゃ、もう誰もあいつを人
間の仲間とは思わない。あいつを犯しても、誰もお前を咎めない」

「いや、そんな……」

篤郎は言いよどむ。一線を越えられない様子を見て取ると、魔王は手を変えることにした。
0319デビサバOCアマネ陵辱 (17/22)2016/09/04(日) 22:38:08.82ID:rMfHkXHd
「気分が乗らないと言うなら強制はしないよ。しかしこれはアマネのためでもある」

「ど、どういうことだよ」

「魔王の子を妊娠すれば、人間は迂闊にアマネに近づけなくなる。旗頭にしようにも、魔
王の愛人ではないかという疑問がつきまとうからな。これで俺達としてはもうこいつを殺
さなくて済むが、アツロウ、アマネがそれに耐えられると思うか?」

「……」

「俺の子であるとはっきりしていれば、絶望して自殺するかもしれない。だから、人間の
精液を入れておくのさ。人の子かもしれないとなると、迂闊には死を選べない。そういう
女だ」

「……そりゃ、そうかもしれねえけどよ。で、でも俺である必要はないんじゃないか」

もうひと押しだな、と魔王は判断した。唇の端がつり上がりかけるのを、苦労して抑える。

「カイドーやナオヤは悪人だからな。善良と思っているお前の子の方がいい」

「……」

「ま、強制はしないけどな。どうしても気が乗らないならカイドーだけにやらせるが」

篤郎は長いこと黙っていた。征志は動きを止め、面白そうに成り行きを見守っている。
天音の荒い息の音だけが聞こえている中、やがて篤郎は切り出した。
0320デビサバOCアマネ陵辱 (18/22)2016/09/04(日) 22:39:30.06ID:rMfHkXHd
「これは本当に、アマネのためなんだな? 俺がその、犯してやった方が、いいんだな?」

「だから、そう言ってるだろ」

「そうか……。そう、だよな」

理屈にもなっていない詭弁で、篤郎は自分を納得させて足を向ける。征志は、ペニスを肛
門に突き刺したまま彼女を持ち上げ、その両脚を拡げてみせた。

「ホラ、魔王さまのおすそ分けだとヨ。ありがたく頂きな」

篤郎の眼前に、天音の恥ずかしい場所が晒された。傷だらけだが白くさわり心地のよさそ
うな肌、爪痕や歯型をあちこちに残された豊かな乳房、処女を失い、血と精液と体液を垂
れ流す秘所、限界まで拡がって征志の巨根を受け入れさせられている菊門、殴られて片方
が腫れ上がっているがなお可憐な顔、そして絶望に曇った瞳。

「こ、これが女の子の……」

篤郎が呟く。と、

「お願い、です……もう、やめて……犯さ、ないで、くださ……」

征志に抱えられた天音から、弱々しい言葉が発された。皮肉にもそれが、篤郎の最後の理
性を消失させることとなった。
篤郎はズボンの前をはだけると、少女が嫌がるのもかまわず、その膣にペニスを押し込ん
だ。
0321デビサバOCアマネ陵辱 (19/22)2016/09/04(日) 22:40:34.24ID:rMfHkXHd
「うお……」

「あ、うぅ……」

入れた少年と、入れられた少女が同時に、全く別の意味の声を上げる。
篤郎は血と体液でぬかるんだ膣の絡みつきに、それのもたらすあまりの快感に。天音は固
い陰茎が己の肉を割り開く痛みに、再び始まった絶望に。

「す、げえ……!」

「なんだヨお前、初めてか」

動きを止めて成り行きを見ていた征志がからかうように言った。

「う、うるせえな……悪いかよ」

「へっ、悪かねえよ。最初がこんな上物で、良かったじゃねえか。まあ中出しされた後っ
てのが玉に瑕だけどなッ!」

征志が勢いをつけて突き上げると、天音は悲しく鳴いた。彼女の苦痛に合わせるように膣
が収縮し、中に入っていた篤郎自身を締め上げる。

「おおうっ、な、何するんだよ。抜けるとこじゃねえか」

「でも締りが良くなっただろ? ホラ、お前もさっさと動けや。次は俺が前もらうんだか
らよ!」
0322デビサバOCアマネ陵辱 (20/22)2016/09/04(日) 22:42:10.60ID:rMfHkXHd
篤郎は頷くと、先程までと打って変わって、天音を激しく犯し始めた。その動きは、少女
を同じ人間ではなく、モノとして扱う粗暴なものだった。
獣欲に駆られた彼らは、文字通り獣のように天音を犯した。天音が悲鳴を上げ、やめてと
懇願するのも平然と無視して、狂ったように突き上げを繰り返した。

「うっ」

後先を考えない動きで、篤郎はあっけなく達した。
これまで味わったことのない暴力的な快感が脳髄を襲い、バルブがねじ切れたのかと思う
ほどの勢いで、彼の射精が始まった。

「おっ、おっ」

篤郎は驚愕していた。射精が止まる気配がない。こんなことは初めてだった。
本当のセックス、雌を孕ませようとする雄の射精とはこういうものか、とぼんやり思った。

「ぅ……また、中に……ぃ」

どく、どくと、精液が流し込まれる感覚のおぞましさに、天音は全身を震わせた。
射精は長く続いた。勢いが衰えてもしつこく、天音の子宮めがけて大量の白濁が押し寄せ
た。

「早えなー」

「うるせえっ」

篤郎のペニスが引き抜かれると、またもどろりとした精液が膣から垂れ流された。
0323デビサバOCアマネ陵辱 (21/22)2016/09/04(日) 22:43:26.31ID:rMfHkXHd
天音はもう叫ぶのも疲れたのか、さめざめと泣いている。

「ちっ、後ろでイケなかったじゃねえかよ」

ぶつぶつと文句を言いながら、征志もまたペニスを引き抜く。しばらく思案して、彼は公
園の芝生に天音を連れてゆくと、自分はそこに横になり、天音を跨がらせた。

「自分で入れろ」

と彼は命じたが、心を折られた天音に従う様子がないのを見て取ると、彼女の腰を掴み、
下から膣にねじ込んだ。

「オラ、こっち来るんだよ。オタクが入れにくいじゃねえか」

天音の上半身が仰向けになった征志と向かい合うよう前に倒され、尻穴が後ろに向かって
晒される格好になると、征志はようやく満足して、あとは好きに突き上げ始めた。

「う、う、あう、うぁっ」

動きに合わせ、機械的な喘ぎが天音の口から漏れる。篤郎は背後からにじり寄ると、今し
がたまで征志のモノを咥え込んでいた天音の菊門をじっくりと観察した。
下から突き上げられて上下するそこは、無理な拡張によって赤く充血してはいたが、分泌
された体液によって滑りは良くなっていそうだった。
篤郎は生唾を飲み込むと、天音のアヌスを後ろから犯し始めた……。

下と背後から男に挟まれて滅茶苦茶にされてゆく巫女を見て、魔王は静かに笑っていた。
力なきものを自由にする。これほどの愉悦は他にない。
0324デビサバOCアマネ陵辱 (22/22)2016/09/04(日) 22:44:39.14ID:rMfHkXHd
天音は殺すつもりでいたが、この分だと生かしておいても面白いかもしれない。
天音の死は、魔王の敗北を望む者に絶望を与えるだろうが、こうして穢しきってしまえば
もはや死んだも同然だ。
飼ってもいいかとすら彼は思った。毎日犯してやって、孕んだと知った時の絶望する表情
を楽しむのだ。さぞ良い顔をしてくれることだろう。

「あ、そういえば、君もいたんだっけね」

ふと思い出して、魔王は後ろを振り返った。
生け捕りにした男性信者。股間を隆々と勃起させ、輪姦される少女を熱心に観察していた
この男。
オンギョウキに身動きを封じられた彼に、少年はのんびりと近寄った。
男は血走った目で彼を見返した。

「なんだよ、その顔。自分だけ仲間はずれは嫌ってことかな」

「……」

「よし、まあ君はどっちにしても殺すけど、最後に何をするかは選ばせてあげるよ。2つ
に1つ、好きな方を選ぶと良い。俺達と戦うか、あるいは、アマネを犯すか……」

 オンギョウキが拘束を解いた。
自由になった男はゆっくりと立ち上がり、ふらふらと歩いて行った。
魔王にではなく、哀れな巫女の元に。
0325名無しさん@ピンキー2016/09/04(日) 22:45:42.17ID:rMfHkXHd
以上です。お目汚し失礼しました
ちょっと長すぎましたね……
0326名無しさん@ピンキー2016/09/26(月) 19:02:36.87ID:JHTYv4eY
ペルソナスレが無くなってるんですがペルソナもこちらでOK?
0330名無しさん@ピンキー2018/01/28(日) 01:34:20.82ID:S2UEbHEL
アンケートでさらなる改善を目指そう!
http://p-ch.jp/enquete2018/
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