金田一少年と探偵学園エロパロ事件簿 〜File5〜
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0001名無しさん@ピンキー2012/12/07(金) 08:21:14.35ID:13IIKjJO
ここは金田一少年の事件簿&探偵学園Qのエロパロスレです。

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《前スレ》
金田一少年と探偵学園エロパロ事件簿 〜File4〜
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《過去スレ》
金田一少年と探偵学園エロパロ事件簿 〜File3〜
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1248133847/

金田一少年と探偵学園エロパロ事件簿  〜File2〜
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1173959205/

金田一少年と探偵学園エロパロ事件簿
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1129301338/

【美雪】金田一少年のエロ集合!【はじめ】
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1057926058/

金田一少年の事件簿SS
http://www2.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1054202396/
0453金田一×さくら2016/11/19(土) 22:58:08.52ID:rDshrNNQ
私はお父さんを騙して代作家としてこき使い、果てには薬物で命まで奪った金の亡者の蒲生剛三と海津里美をこの手で裁くことを決意した。
二人の注意を絵に向け、私の殺意に気づかないようにするのと、反抗後の時間稼ぎのために怪盗紳士の名を利用するも、その日に本物の怪盗紳士が現れて『我が愛する娘の肖像』を盗まれてしまう。
私はとっさにモチーフも盗まれたことにしようと自作自演の誘拐劇を演じ、騒動が収まった夜、まずは飲み物を取りに行った海津を殺害するつもりだったー。
金「さくら!」
さ「金田一君!?…絵は一旦隠して、怪盗紳士は屋敷内の人に変装しているかもって聞いたけど…」
金「まあそうなんだけど、さくらのことが心配でな」
さ「えっ…でも、私はもう盗まれて…」
金「それが奴の罠かもしれない。俺は今まで色んな事件に関わってきて何人もの人間が殺されるのを見てきた。」
金「中には酷い奴らもいたけどそれでも殺されるのを黙って見過ごす訳にはいかない。犯人にとっても殺人せずに済むならその方がいいんだ」
金「ましてやさくらに殺される理由なんかないし俺にとっても大切な人の一人だからもしがあったら後悔してもしきれないよ…」
0454金田一×さくら22016/11/19(土) 22:58:27.98ID:rDshrNNQ
金「だから今日は俺の部屋で寝た方がいい。…安心しろって、怪盗紳士が来ても必ず守ってみせるからさ!」
さ「…わかったわ。金田一君の言う通りにする。けどさっき海津先生が飲み物をもってくるって…」
金「あとで俺が伝えとくからまずは部屋に行こう。俺が部屋を出てる間は美雪についててもらう」
犯人にとっても、か…。
美「私もこの部屋で寝るわ。さくらさん。剣持警部ならともかく、はじめちゃんじゃ大男相手には心許ないし、はじめちゃんがさくらさんを襲うかもしれないし…」
さ「私は金田一君になら…」
美「え?」
さ「ううん今のは無し!…七瀬さんも、ありがとう」
こんなに私のことを想ってくれる人たちがいる…。その想いに応えるためにも復讐はやめた方がいいのかな…。金田一君ならきっと蒲生たちの悪事の証拠も掴んで公表してくれる…。とベッドで考えている内に私は眠ってしまった。
剣「大変だーっ!!おい!金田一!起きろっ!!」
夜中に剣持警部の慌ただしい叫び声で私、七瀬さん、戻ってきていた金田一君の3人は目を覚ました。
金「なんだよオッサン!こんな夜中に…わっ」
美「はじめちゃん!」
金「だっ…誰がこんなトコに水を…?」
0455金田一×さくら32016/11/19(土) 22:58:51.20ID:rDshrNNQ
剣「なーにボケとるんだ!金田一!!見ろ!!」
金「!?絵がない!盗まれてる!!」
剣「くそっ!!また怪盗紳士か!?」
金「待てよ?ここにあった絵って…たしか庭の滝をバックに海津さんが…さくら、大変だ!さっき海津さんを探してもどこにもいなかったんだ!!」
さ「ええっ!?」
庭の滝に行くとそこには絵に見立てるかのように海津里美の死体がカードと共に浮かんでいた。さっきも見たけどこのカードは…!一体…誰が…。
自分の部屋に戻ると荒らされており、隙を見て蒲生の分のカードと匂い袋を探したが、やはりどこにも無かった。もしかして、本物の怪盗紳士が…?
金「色々引っかかる点はあるけど俺の部屋にお前を連れてきといて良かったぜ」
美「本当よ…」
金「この後も3人で寝るぞ」
さ「うん…」
翌朝電話が鳴っているのでとると。
さ「ハイ蒲生でー…!!お父様!どうしたの!?」
金「どうしたんだ?さくら」
さ「金田一君!お父様の様子が変なの!!」
金「!?どうしたんですか?蒲生さん…!」
蒲生はラベンダー荘で怪盗紳士に襲われていると告げた後、恐らくトドメを刺された。あのタイミングということはもしや…。でもあのトリックは私の頭の中にしかないはのになぜ…?
0456金田一×さくら42016/11/19(土) 22:59:31.42ID:rDshrNNQ
金「ラベンダー荘だ!!怪盗紳士がそこにいる!!」
さ「早く行かないと!小宮山さんを呼んでくるわ!!」
金「ああ、でもさくらは美雪とここに残ってろ!奴はまだお前を狙ってるかもしれないんだ。今あっちに行くのは危ない!!」
さ「金田一君がそう言うなら…」
犯人が私の考えたトリックと同じことをしてるなら蒲生は今頃トランクの中…。でも今そこで蒲生が見つかったら誰が犯人かわからなくなるかもしれない…!
ヤキモキしながら待っていると予想通り金田一君たちから蒲生の死体とカードを崖下の川で発見との報告が入ってきた。
私の復讐は思わぬ形で終わってしまうが、私の感情は憎い二人が死んだことより誰がなぜ私のカードを使ってまで二人を殺したかに傾いていた。
直ぐにでもあの時リムジンに最後に残っていた人を聞きたかったが、金田一君たちの疑いは本物の怪盗紳士に向いており私もまだその可能性を捨てきれなかったので、
金田一君の怪盗紳士を誘い出す策に乗って夕食後に『たそがれ』の複製画を飾ってある部屋で待ち構える。
剣「おい…金田一、本当なのか?今夜この部屋に怪盗紳士が現れるっつーのは!」
金「ああ!奴は必ず来る!!」
剣「し…しかしだな!」
0457金田一×さくら52016/11/19(土) 22:59:49.49ID:rDshrNNQ
金「しっ!来た!さくら…お前はしっかり俺の後ろにいろよ。捕らえる時も決して前に出るんじゃないぞ…」
さ「うん…」
本物の怪盗紳士は醍醐真紀さんに変装した人物、つまり女性だった。彼女は自分は殺人事件の犯人ではないと主張し、『我が愛する娘の肖像』を手に闇夜に消えるもそこは金田一君が上手くすり替えていてくれた。
三度金田一君の部屋で寝た翌朝、蒲生は死ぬ前に両目を潰されており、本物のカードには偽物対策に立心偏の下をはねさせていたことを知る。
犯人は私に代わってもう一人の怪盗紳士になった誰かであり私のトリックを使ったと確信した私はその夜金田一君と散歩中にそれとなく話しかける。
さ「ねぇ、お父様のことなんだけど…」
金「ん?気づいたことでもあるのか?」
さ「お父様は殺されるずっと前に両目を潰されてたのなら、ラベンダーの匂いがすればどこでもラベンダー荘と思うんじゃないかしら…」
金「それだ!ラベンダーといえば…ポアロだ!」
金田一君はポアロを連れて思い当たる箇所を回りー。
金「!!。そうか…、なんてこった…!わかったぞ!蒲生さん殺しのからくりが!犯人は巧妙な心理トリックで俺たちをペテンにかけたんだ!」
さ「ということは…!」
0458金田一×さくら62016/11/19(土) 23:00:20.02ID:rDshrNNQ
金「謎はすべて、解けた!!…さくらがくれたヒントのお陰だよ。サンキューな!」
その金田一君の笑顔が私には辛かった…。既に眠っている人もいたので今晩も金田一君の部屋で休み、翌朝金田一君はみんなを集めて淡々とアリバイを崩す推理を語り…。
金「そしてここにいる人間でこのトリックを実行できたのはー、蒲生さんの電話を受けてラベンダー荘に向かったあの時足を挫いたと言いただひとり車に残った人物ー、小宮山吾郎!あんたしかいないんだ!!」
和「執事のこの人が伯父さんを…?」
さ「小宮山さんが!?…嘘よ…」
小「本当でございますお嬢様。私が怪盗紳士を騙り御主人様と海津先生を殺害したんです」
金「やけに簡単に認めるんですね。なぜこんなことを?」
小「海津先生はあの夜お嬢様を青酸カリで亡き者に、その後御主人様はお嬢様を手込めにしようとしたんですよ。ですから…」
あいつら…!でも、私と同時期に来たばかりの小宮山さんがどうしてそこまで…。
金「貴方は蒲生家の執事ですよね。なら例え今言ったことが本当でも殺人まで犯すのは躊躇するはずだ。それにさくらを誘拐したことはどう説明するんですか!?」
小「それは…」
もう、耐えられない…!
さ「違うわ…」
0459金田一×さくら72016/11/19(土) 23:00:46.27ID:rDshrNNQ
金「えっ…」
さ「私を誘拐したのは小宮山さんじゃないわ…」
剣「おいおい、大男に浚われたと証言したのは君だろう。それなのにどうしてこの男ではないとわかるんだ?」
美「そうよ!小宮山さんとてもいい人だから庇いたくなる気持ちも分かるけど…」
さ「あれは私がやったのよ…!私があの二人を殺すために、自分でやったことなのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
形式上蒲生の娘である私が殺人を計画していたことに驚くみんなに、絵を描いたのはお父さんなことと蒲生の卑劣な行為、
私の計画とその証拠にラベンダーの匂いが引き出しに残っているはずなことを泣きながら告白する。
羽「蒲生氏のタッチが5年前から代わったのはそういうことだったのか…」
吉「利用するだけ利用してヤバくなったら病院送り…ケッ!あの男がやりそうなことだぜ!」
岸「じゃああのスケッチブックも蒲生画伯の物ではなかったのか…」
さ「けど…あの日、海津を殺そうとした時に金田一君がやってきて…金田一君や七瀬さんと話している内に復讐はよそうかと考えるようになっていた…」
金「さくら…」
さ「そうしたら事件が起こって…金田一君も言ったけどどうして小宮山さんがそこまで…?」
0460金田一×さくら82016/11/19(土) 23:01:01.69ID:rDshrNNQ
小「お嬢様…。実は私は昔、あなたのお父様に凄くお世話になりまして…。それで和泉と名乗る養女だった少女のことを知り、これも縁かと思ってこの屋敷で執事として働くことにしたんですよ…」
さ「小宮山さんが…お父さんと知り合い…」
小「そして私もお嬢様と同様にご主人様たちの行いを知ってしまい、密かに復讐心が芽生えておりました…」
小「躊躇ってはおりましたが、あの日台所で海津先生の行動を目にしてカッとなり…、その後お嬢様の部屋に何か仕掛けられてないかと調べておりましたらあのカードと匂い袋を見つけてしまい…」
小「あのトリックを私も思いついてご主人様の殺人を決行したんですよ。…金田一さん」
金「はい…」
小「あの二人が亡くなってもお嬢様を良く思われない方がおりますから、私が捕まったらと罪を逃れようとしましたが…その心配は無用でしたね…。剣持警部、話せることはこれで全てです。さぁ…」
さ「待って…!」
小「お嬢様…。この手をあのお二方の血で汚すのは…私一人で良かったんですよ…」
小宮山さんは逮捕されていった。私は自分も逮捕するように剣持警部に縋ったが殺人予備の中止で免除だと拒まれる。
さ「小宮山さん…いやぁぁぁぁぁぁぁっ!」
0461金田一×さくら92016/11/19(土) 23:01:18.99ID:rDshrNNQ
私はその場で叫びながら止まりかけていた涙を再び気を失うまで流していた。もう二度とあのラベンダー畑には、戻れないー。
さ「ここは…」
金「お前の部屋だよ。さくら。…なあ、オッサンも犯罪者を増やしたくて警察やってるわけじゃないんだ。わかってくれるよな?」
さ「ええ…」
金「それから間違っても死のうなんて思わないでくれよ。法で罪に問われなくて、余計に自分を許せなくなったとしても生きてさえいりゃその日は来るんだから…」
さ「戻りたい…できることならあの頃にもう一度…」
金「戻ってくりゃいいじゃん!」
さ「え?」
金「また来いよ!不動高校に!きっとモテるぞォ、今のさくらなら!…でも本当にそうなったら嫉妬しちゃうなぁ」
さ「金田一君…!」
金田一の胸に頭をうずめる。金田一君もしっかりと抱きしめてくれている。
金「さくら…いいんだな?」
さ「うん…!あのね…私…不動高校で金田一君に助けてもらった、その前からずっとあなたのこと好きだった…!」
目を閉じ顔を上げると金田一君は私の唇も心も体も全部盗んでいったー。
0462金田一×さくら102016/11/19(土) 23:01:54.49ID:rDshrNNQ
さ「ハァ…こんなに凄いの知らなかった…」
金「俺もすっげー良かったよ〜。実はさくらが痣を見せた時にブラが見えてから少し意識しててさ…」
さ「…ねぇ、とても慣れてるみたいだったけど、今まで何人をお相手した?初めては七瀬さん?」
金「えっと、それは…ゴニョゴニョ」
さ「ううん。いいよ言わなくて。私はあなたが私を欲しくなった時に精一杯求めてくれればそれだけで嬉しいから…」
金「そんなこと言われたら一層大事にするしかねーなー。御両親のためにも…」
さ「ありがとう金田一君…」
金「あとエッチした後に裸で言うのもなんだけど、あの事件の謎はまだ全て解けてない気がするんだ。何日か待っててくれないか?」
さ「?ええ…」
それから数日後、物置から見つかったあの二人の絵と屋敷を和久田さんに譲り、不動高校に再転校した私は金田一君と二人で小宮山さんと面会しに行く。
金「よし始めるか。小宮山さん。あんたはやっぱり和泉さんとは知り合いでもなんでもない。あれはさくらの話を聞いて即座に生み出した作り話だ」
私も小宮山さんも黙って聞いている。
金「でも和泉さんに恩を感じているのは本当なんだろうな…。その答えは、これだよ!」
0463金田一×さくら112016/11/19(土) 23:03:26.62ID:rDshrNNQ
小「これは…」
さ「親子鑑定書…?」
金「そうさ。ここにある事実をさくらの口から言うんだ」
さ「私と…小宮山さんが…実の…親子…」
小「…もしやとは思ってましたが、本当にそうでしたとは…」
小宮山さんは私と同時期に蒲生邸にやってきた本当の理由を打ち明ける。私をその語りを短いながらも共に過ごしていた日々、事件中にもどんな時も私の傍にいてくれると言ってくれていたを思い出しながら聞いていた。
小「私がこのことをもっと早くお嬢様に話していれば…お一人で苦しまれることも無かったでしょうに…申し訳ございませんでした…」
さ「ううん。そんなに思ってくれてただけで嬉しいよ…。それに…これからは…さくらって呼んでよ…お父さん…」
小「私が…父でよいのでしょうか…」
金「ええ…。人を殺した罪は償うべきものだけど…、さくらを守りたい一心で動いたあなたの姿は…間違いなく父親のものですよ。偶然同じトリックを考え出したのも親子の繋がりだったのかもしれない」
さ「何年後でもいいから…また一緒に暮らそうよ…。お父さん…」
小「ありがとう…さくら…。金田一さん…」
その後は時間いっぱいまで二人で泣いていた…。
0464金田一×さくら122016/11/19(土) 23:03:58.91ID:rDshrNNQ
金「さくら…今日、コレいいか?」
さ「もちろん…!」
?「ちょいとそこの学生さん。すまんけどこの荷物を道の向こうまで運んでくれんかの?」
金「え?ああ別にいいけど」
そのお婆さんはなんと本物の怪盗紳士だった。
怪「ーそれとさくらさん?私の名前を使ったのはあなただったそうね」
さ「はい…ごめんなさい…」
怪「私に罪を被せようとしたそのツケは…あなたの絵で払ってもらうわよ。私が欲しくなるような絵を沢山描いてちょうだいね!」
さ「は、はい!」

ーそう。不動高校に戻ってきた私は美術部に入部して美大を目指している。吉良先生や羽沢さんは将来のバックアップを約束してくれて岸さんとは切磋琢磨を誓い合った。
今はまだあのラベンダー畑には帰れないけど、いつかお父さんと来た時には私もあのラベンダー畑を描くから…見ていてね。お父さんー。

怪「じゃあね!お二人さん!」
金「そうは俺がさせない…あっ、ま…待て!…!?くそっベルトが…!!くっそー!怪盗紳士め!!いつか必ずとっ捕まえてやるからな!!」
0465名無しさん@ピンキー2016/11/19(土) 23:08:09.39ID:rDshrNNQ
終わり。他のキャラを犯人にしたことについては、海津があんなことを企んだ時点でさくらが思いとどまっても死亡フラグだったということで…
0466名無しさん@ピンキー2016/11/22(火) 02:39:48.52ID:vAa/yCU0
乙です。
さくらが救われて嬉しいですね。原作では悲しい終わり方でしたので。
最後の締め方も怪盗紳士に上手く繋げられて、さくらと紳士のやり取りとか彼女が生存したからこそある幸せエピソードの一つにも見えましたよ。

オペラ座の緒方先生の救済もありましたが、桐生春美はどうでしょうか?
同学年設定だった原作では嫁いびり、桐生の方が一年先輩設定だったアニメでもあの女呼ばわりと、金田一の受けは悪そうでしたが、内面的葛藤を抱えていた桐生のこと。
普段の評価はキンダニ呼ばわりされたり散々な金田一なら理解し支えて幸せにしてあげられそうに思えたので。
いつもはダメでも推理になれば途端に冴える金田一。
いつもはキツくても舞台では大化けする、しかし内面では月島冬子への劣等感に苛まれている桐生。
深い仲へとなれば桐生の一番の理解者となってあげられそう。
0467金田一×演劇部ガールズ12016/11/22(火) 23:48:23.46ID:i9F0kw2I
金(ふぁーあ。美雪の奴、入院した演劇部部員の見舞いに一緒に行こうって病院に呼びつけておいて自分は遅れるとか…屋上で昼寝昼寝。…むむっ?)
日「よかったぁ!月島さん、あたしたちのこと誰にも言ってないのね!?」
桐「ラッキーだったじゃないの」
早「ほら、あたしの言った通りでしょ?あの子、あくまでいい子ぶる気なんだから。おかげでこっちは助かっちゃったけど〜〜!!」
金(なんだこの声は…?もうそろ美雪も来るだろうし、降りるついでにあれやるか…って髪ほどけて見にくいけどまあイケるだろう。そろそろ切らなきゃな…)
俺はいつもの下着スリをする。
早「あんた今の誰かに言うつもりじゃないわよね…」
金「よくわかんねえけどそういう会話はどっかで俺みたいに聞いちゃってる人がいるかもしんないから注意した方がいいんじゃない?」
桐「どういうことよ…」
金「あ!風だ…」
日桐早「きゃあ!」
金「OH!モ〜レツ!!ってか?」
これでしばらくオカズには困らないぜ〜ウッヒヒヒ。ーという下心も冷めるほど美雪と見舞いをした月島冬子の顔は酷い状態だった。
その1ヶ月後、再び美雪の頼みで演劇部の合宿に参加した俺はそこで奇妙なイタズラ事件に遭遇する。
0468金田一×演劇部ガールズ22016/11/22(火) 23:48:39.24ID:i9F0kw2I
部員の日高織絵、桐生春美、早乙女涼子を模した人形が『オペラ座の怪人』になぞらえてそれぞれ圧死、縊死、溺死させられたのだ。
途中容疑は月島さんにかかるが彼女には常に美雪か緒方先生がついており犯行は不可能だった。俺は窓から飛び降りて幕を下ろしたと思われた歌月の正体を突き止め…。
金「ーつまりこのイタズラの犯人は有森!お前なんだよ!!」
有「待てよ金田一!俺にこんな手の込んだことをする理由はないだろ!?」
月「もういいよ有森君!私のために三人をちょっと懲らしめたかっただけなんだよね?」
有「ふ、冬子…」
突然月島さんを名前で呼んだ有森にざわつくみんなに月島さんが二人は恋人の関係にあることと『あの会話』を説明する。
月「ーそれで私は命を絶つつもりで遺書も書いてたけど、三人の下着を物凄い手つきで盗んだロン毛の男の子のことを思い出したら、つい笑ってしまったのよ!」
金「えっ?あの下着ってこの三人のだったの?戦利品に夢中で忘れてたけどそういえばあの階段にも人がいたような…」
その瞬間冷たい視線が俺に降り注ぐ。
月「…だから有森君ももう憎むのは終わりにしよ?」
有「…そうだな冬子。君を心配させてすまなかった…」
0469金田一×演劇部ガールズ32016/11/22(火) 23:48:59.40ID:i9F0kw2I
緒方先生と黒沢オーナーから有森への軽い説教、剣持のオッサンから三人へのちょっとした事情聴取、美雪から俺への顔が腫れるまでの往復ビンタだけでこの事件は終焉を迎えた。翌日の放課後、両親揃って外出中の夜に玄関のチャイムが鳴る。
金「はいはい〜って早乙女先輩たち!?」
早「あがらせてもらうわ」
金「なんでそんないきなり…」
日「下着を返してもらいに来たの」
金「え〜?でもあれはもう俺が使って…」
桐「そんなこと言わなくていいわよ!それが気持ち悪いから処分するんじゃない!!」
あの娘たちともお別れか…。
金「ーじゃあきちんと返しましたし、そろそろ帰った方がいいんじゃないですか?…ちょっ、早乙女先輩何脱ぎだしてんすか!?桐生さんも、織絵ちゃんも!!」
早「本当はお礼に来たのよ。…金田一君も脱いで」
金「へっ?」
桐「あなたがあの時病院にいなかったら今頃月島さんは…。そうしたら私たちもきっと人形のように…」
日「怖かったの…」
早「それとも私たちでは不足かしら?」
桐「もしかしたら隣の七瀬さんを毎晩のように頂いてるのかもね」
日「美雪ちゃんがもう済ませてたら少しショックだなぁ」
金「いやいや三人とも魅力的な体をしてますよって…」
0470金田一×演劇部ガールズ42016/11/22(火) 23:49:17.47ID:i9F0kw2I
早「それならオッケーね?ちなみに三人とも新品よ…」
金「これぞハーレム…。誰からいこっかな…」
美「こらっ!はじめちゃん!!」
金「ゲッ!美雪…。今日は遠慮しろよ…」
美「隣でそんなにやかましくされて我慢しろなんて無理よ」
早「やっぱりやっていたのね。でも私たちは構わないわよ」
桐「二人の普段のセックスも拝見させてもらおうかしら」
日「精力剤も買ってきてあるから大丈夫!大丈夫!」
金「あのなぁ…」
俺は女の強さと怖さを再認識するハメになった…。


コンクールでは完全燃焼を望んだ月島さんをもう一度舞台に立たせようと部が一丸となって劇を作り直した『オペラ座の怪人』が大賞を取り、三人はトップアイドルを抱える事務所にスカウトされる。
更に喜ばしい出来事はファントムを演じた月島さんもある劇団の女優の目に止まりスカウトされたことだ。
しかしそれは自分が去った後の看板女優としての才能を見初めてのことだったと、後にオペラ座館で本当に起きた殺人事件で知る。
演劇部の光たる月島さんでも、既に悪意によって恋人を失い復讐心に呑み込まれていた彼女の闇を晴らすまでには至らなかったのだ…。
0472錬金術3P事件12016/11/27(日) 22:58:42.65ID:BsCZQEwt
恋琴島でAD繭村が殺害される事件が発生する。

美「こんな殺人鬼がうろうろしてる島に閉じこめられてるのにそんなに怖い気がしないな…!」

玲「あっ、金田一く…」
金「おっ、玲香ちゃん。いいとこに来た」
玲「いいとこって?」
美「なぁに?」
金「そんな目で見るなよ…。いや、今夜は俺たち3人同じ部屋で寝ないかと思ってさ」
玲「えー!?私は金田一君と同じ部屋で寝られるなら嬉しいけど、どうして七瀬さんも?」
美「そうよ。なに企んでるのよ」
金「いやいや。真面目な話なんだって。あの『錬金術師』のことだ。閂をかけて閉じこもってもとんでもない方法で開けてくるのかもしれない」
金「勿論俺たちの誰かが恨みを買ってるなんて考えたくもないけど、そうでなくとも犯人の計画に利用されることは今まで何度もあった」
金「だから今夜は3人一緒にいた方が安全ってわけ。納得した?」
玲「うん」
美「そうね」
金「よし!じゃあベッドで扉を塞いどく方がより安全だから寝るためのマットを…窓が一つの俺の部屋に持ってこよう」

金「じゃあ俺が手前で寝るから二人は奥で…、そんじゃ電気消すぞ。おやすみー」
0473錬金術3P事件22016/11/27(日) 22:59:26.29ID:BsCZQEwt
金(とは言いつつもガマンガマンだったり…って、この上を脱がして乳首を舐めてくる舌の感触は美雪!?そして下を脱がしてチンポをしゃぶってくる口の感触は玲香ちゃん!?)
金「おい!?二人して何してるんだ!?」
美「もう…そんなのわかってるでしょ…」
玲「ここはこんなに固くなってるよ…?」
金「いやそうじゃなくってこんな時に…」
美「こんな時だからじゃない…」
玲「こうでもしないと落ち着かないの…」
美「それに今更純情ぶっても無駄よ。玲香ちゃんともとっくにヤってんでしょ?」
金「うっ…」
玲「薄々感じてはいたけどやっぱり初めては七瀬さんだったんだ…」
金「ううっ…」
美「あ、美雪でいいよ!玲香ちゃん。同い年だし私たち『姉妹』なんだし…」
玲「ーそうね…!じゃ同じ男の子を好きになった女の子同士…姉の美雪ちゃんから頂戴!」
美「うん…チュッ」
金(うおおおおおっ!これは百合!?そしてタロット山荘で見た夢がついに現実に…。もうビンビンだぜ!)
玲「そうだ!これからは金田一君のことも名前で呼びたいんだけど、いい?」
金「よ、喜んで!」
0474錬金術3P事件32016/11/27(日) 23:02:23.06ID:BsCZQEwt
玲「ならその前に…美雪ちゃんの他に姉妹が何人いるのか教えてくれない?」
金「うえっ!?」
美「そうね…不動高校だけで5人はくだらないけどこの際全部白状してもらいましょうかしら。順番も正確にね」
金「美雪まで…」
玲「ひっど〜い!美雪ちゃんならまだと思ってたから冗談のつもりで言ったのに…」
美「この下半身のだらしなさで救われた人もいるからタチが悪いのよ…とにかくきっちり話すまで挿入はお預けよ!玲香ちゃんもそれでいい?」
玲「異論ないわ。それまでは美雪ちゃんと…チュッ」
金「そ、そんなぁ〜」


この後、深森と鬼沢が殺害されるが
神丘は玲香の拉致失敗により美影を容疑者に仕立てて最後に自殺に見せかけて殺そうと計画を修正したものの、それも谷河の予想以上のヒステリーによって上手くいかずあえなく犯行を暴かれる。
そして不二森は三人の情事を扉越しに聞いてしまったショックで殆ど部屋に引きこもっていたことが幸いし、口封じに殺されるのを免れたのだが本人はそれを知る由もない。
尚、金塊はやはり怪盗紳士にかっさらわれたのであった…。
0475名無しさん@ピンキー2016/11/30(水) 16:15:43.74ID:mR2Ly9MK
乙です。フラグ結構立てまくりですな。
綾花や凛や繭もこの中にいずれは入るんでしょうねw
0476金田一×黒河、前編12016/12/03(土) 22:14:02.76ID:F+0+/o9T
私立不動芸術高校の映研部で起こった殺人事件の捜査中、自主映画『大追跡』に感じた違和感の正体を掴んだ金田一は部室に関係者を呼び寄せる。
金「うん…ー、そうか」
剣「それにしてもここはちょっと蒸すな〜」
星「うちの部室は風通し悪いんで…」
門「おい遊佐!何か冷たいもん入れろよ!ーったく気がきかねーな!」
遊「あ…!!す…すいません!」
星「蔵沢先輩、どうぞ…。きゃあっ!」
星野が蔵沢のマグカップに注いでいたお茶を零したようだ。
星「ごめんなさい!ズボン濡らしちゃって…怪我はありませんか!?」
蔵「大丈夫だよ。服は自分で拭くから君は淵が床についてしまったカップを洗ってきてくれないか?底の方までしっかり頼む」
星「はい!」
蔵「ふぅ…。星野君が帰ってくるまで我慢するのも堪えるし偶には紙コップで飲むとするかな。近い内に共に仕事するであろう人たちとつまらないことで揉めたくもない」
遊「では、どうぞ…」
洗い場に去った星野を除いて推理を披露していた金田一たちは蔵沢の失言を引き出したところで強烈な眠気に襲われ倒れてしまう。
星「きゃあああああああっ!」
金「うう…」
蔵「こ…この悲鳴は星野君?…ゆ、遊佐君!門脇!」
0477金田一×黒河、前編22016/12/03(土) 22:14:19.08ID:F+0+/o9T
そこには『サソリ座の惨劇』に見立てるように並べられた蝋燭の傍らで事切れた門脇と、ナイフを持っている遊佐の姿があったー。
剣「くそっ!遊佐チエミ!殺人の現行犯で逮捕する!」
遊「イヤっ!まだ終わってない!!」
遊佐も抵抗したものの当然剣持の相手にはならず手錠をかけられた。
金「…その口振りだと、あんたは蔵沢さんも標的にしていたようだな。やはり4人が撮影中に死なせてしまったスタント役の男の復讐が動機か?」
遊「そうよ!こいつらが私のお兄ちゃんを騙して無理矢理奈落の底に突き落としたのよ!」
遊佐は本多影行のことやここで蔵沢も毒殺する計画が狂ったことをぶちまけると正野に連合されていった。
剣「さて…、君は黙っていたが、本多影行を事故死させたのは本当なんだな?署まで同行願おうか」
蔵「はい…。彼の遺体は撮影現場近くの地下排水口に捨てました…」
さっきまでしつこく言い逃れしていたのが嘘のようにあっさり認めた蔵沢も剣持に連れられていった。
それから留置場にて未だに蔵沢への殺意は消えていないと断言する遊佐に、金田一は本多が『大追跡』の主役だったのではないかとの推理を告げる。
金「ーアクションスターへの道が開けてたんだから…」
0478金田一×黒河、前編32016/12/03(土) 22:14:37.87ID:F+0+/o9T
遊「…ちょっと待って。今の話、憶測ばかりじゃない!蔵沢に聞いたんじゃないの!?」
金「よく気づいたね。そう、このスケジュールは俺たちが見つけた物で、蔵沢が言い出したことじゃない」
遊「どうしてそんな大事なこと黙ってたのよ…」
金「あの時はつい逃げてしまって…つい酷いことを言ってしまって…、でも本当は主演としてとても期待していた…。彼のキャスティングへの拘りは俺も目にしたからね」
金「だから、その妹であるあんたの怒りの声に対して自己弁護するようなことは言えなかったんじゃないか?」
遊「…ふん!そんなのただ忘れてただけかもしんないわ…」
金「ーそれにしても惜しいよなあー!見てみたかったぜ!あんたの兄さんが主役だった『大追跡!』」
金「真田が主演の時には準グランプリ止まりだったけど…、あんたの兄さんが主役だったらどうだったかな?」
遊「ー決まってるじゃない…。そんなの決まってるわ!間違いなく、グランプリよ!…あいつにもそう伝えてやって…」
金「ああ!」
その後、蔵沢と星野が面会している。
星「ーですって…」
遊「そうか…。遊佐君は僕のせいで深く傷ついたのに許してくれるというのか…」
0479金田一×黒河、前編42016/12/03(土) 22:14:54.98ID:F+0+/o9T
星「そんな…。蔵沢先輩はついその場の雰囲気に合わせてしまっただけで…」
蔵「いいんだ。あのことについてはもう言い訳したくない。…あの時潔く全てを明かそうとした門脇が殺され、止めようとした僕が生き残って罪と向き合う機会を与えられるとはな」
蔵「それも君のちょっとしたドジがきっかけだったのかもしれない。…ここを出たら初めに君が主演の作品を撮りたいんだが、引き受けてくれるかな?」
星「はい…!」
蔵(本当にすまなかった本多…。僕は一からやり直すよ…)


蔵「ーということだが本多。君はどうなんだ?」
本「え?二人がそういうならその方がいい作品になるんだろ?」
蔵「しかしだな…」
本「安心しろって!こんぐらいできなきゃアクションスターにはなれねえよ!」
蔵「…君がそこまで言うなら、頼んだよ」
本「おう!任せとけ!!」
0480金田一×黒河、本編12016/12/03(土) 22:16:31.37ID:F+0+/o9T
ある休日の昼、金田一は街で女性と待ち合わせをしていた。
金「フンフーン。おっ、あれは…おーい!黒河さーん!」
黒「こんにちは。金田一君」
金「その長い髪で一目でわかったよ。元気してた?」
黒「ええ…。けど部は潰れてしまってこれからどうしようか…」
金「それなら俺の高校の演劇部に参加したら?知り合いに芸能人もいるんだけど彼女にも掛け合ってみよっか?君ならすぐデビューできるよ!」
黒「…あなたって相当な女たらしみたいね。その女の子とも既にいやらしい関係なんでしょう?」
金「え!?それって得意のホロスコープとやら?俺の誕生日はまだ教えてないはずだけど…」
黒「女の堪よ」
金「ぐう」
黒「…私も新たな一歩を踏み出すためにやらなくてはいけないことがあるの。だからここで待ち合わせしたんだけど、お相手してくれるかしら?」
金「ここは…。いやいや、喜んで…」
ホテルイン。
黒「それじゃあ…まずはこれを見て…。どう思う…?」ファサァ
金「どうって…、そんなに体を震わせて怯えてるのを見たら何とかしてあげたいって思うよ」
黒「!…。あなた…本当に女の子の心を掴むのが上手いのね。あなたに抱いてもらえるならずっと嫌いだったこの痣も好きになれそう」
0481金田一×黒河、本編22016/12/03(土) 22:21:33.04ID:F+0+/o9T
金「ってことはこんなことしちゃってもいいのかなあ?」モミクチュ
黒「ええ…。好きなようにして…」
金「よ〜し!それならこのまま後ろから突くぜ!」パンパン
黒「んんっ、サソリの尻尾のように体を逸らしてしまうっ」
金「俺も尻尾から毒…、いや子種が出てきそうだっ」
黒「おねがいっ、注いでぇ〜」

金「あ〜『特上』の評価に違わぬ心地よさだったよ」
黒「私も良かったわ…。それと先ほどの申し出だけど…」
金「ん?どうする?」
黒「是非、お願いします」
金「よし、任しとけ!」ウィーン
パシッ!パシッ!
金「な、なんだこの光は!?」
佐「浮気現場抑えちゃいましたよ!金田一せんぱ〜い」
金「佐木二号!?お前それを美雪に売るつもりか!?いくらだ!俺が買う!」
佐「ダメですよ。これは七瀬先輩からの依頼で前金も振り込まれてますから…それでは!」
金「あっ、こらまて佐木〜!」
黒(本当にこの人たちとうまくやっていけるのかしら…)


おわり。前編は本編に必要とまではいかないけど、蔵沢というより星野を救いたくていれました。何気に生存者ではトップクラスに不憫なキャラなので…。
0482金田一×乃絵留12016/12/08(木) 01:38:26.19ID:l9fRnwbp
俺は乃絵留ちゃんの秘密の花園を拝む直前で美雪からファイヤーショーの制裁を受けたが、懲りずにその夜外に出かけようとする彼女に声をかける。
金「乃絵留ちゃん。散歩?」
乃「金田一さん!?ええ…」
金「いや〜。初めて姉弟で見た時は喧嘩してたけどブランコになると息ぴったりだもんな〜」
乃「そうですね。顕人が反発しだしたのも最近ですから…」
金「ん?なんか顔色悪いけど…。雨が降ってきて風も強くなってきたし、戻ろうか」
乃「いえ、大丈夫ですよ…」
金「駄目だって!明日も練習するんだろ!?風邪でも引いたら…。ほらほら…」
彼女を部屋に戻したが寒気というより怯えで青ざめているようだったので海老沢さんが言っていた『MONSTER』について長々と聞いてる内に、同じく外出していたらしい弟の顕人が帰ってくると落ち着いたらしく俺もホテルで寝た。
翌朝、みんなで朝食を摂っていると燃料置き場のあたりから煙が上がっているので駆けつけると、クラブのエドが巨大なドラム缶の下敷きになりながら焼死体となっていた。
事情聴取と現場検証を終えてホテルに戻ると乃絵留ちゃんが事件について話さなければいけないことがあるので夕食後でいいから部屋に来てほしいと招いてきた。
0483金田一×乃絵留22016/12/08(木) 01:38:46.08ID:l9fRnwbp
ついでにスケ乳首に見とれてるとまたしてもエスパー美雪の制裁を食らった。島に来た理由が理由とはいえ今回はちょっとキツいぞ…。それとも中学生に手を出したらマズいと思ってるのか…?
金「それで乃絵留ちゃん。話って、まさか犯人がわかったとか?」
乃「そうなんです。今回の事件を起こしたのは顕人なんです!」
金「なっ!?マジかよ…。何か根拠でもあるの?」
乃「昨日の夜、私もあのエドを殺すために出かけようとしたんです…」
乃絵留ちゃんは緊張が切れたのか泣きじゃくりながらピエロの正体や石川隆という男について語ってくれた。昨日の怯えは一人で決行した顕人が返り討ちに合うのではないかと怖くて堪らなかったのだ。
しかしトリックは全て顕人が計画して彼女はその場で手伝うことになってたので詳細は何も知らなかった。
乃「私どうしたら…」
金「大丈夫だ。君も顕人も絶対に死なせやしない。まずはピエロのことをオッサンに伝えて、顕人が勝手なことをしないようにマークだ。今ならまだ二三がベタベタしてるはず…。ぐっ!?これは…」
乃「私も…。頭が…」
俺と乃絵留ちゃんは睡魔に襲われて眠ってしまった。どうやら顕人が夕食に薬を盛ったらしい…。
0484金田一×乃絵留32016/12/08(木) 01:39:03.64ID:l9fRnwbp
美「ゴラアアアッ!!」
金「うげーっ!?」
美「部屋にいないからもしやと思いここに来たら…。ついにヤってしまったのね、はじめちゃん…。乃絵留ちゃん、この馬鹿が本当にごめんなさい!!」
金「誤解だって美雪!!俺たちは薬で眠らされて…」
乃「金田一さんの言う通りですよ七瀬さん!それより顕人を見ませんでしたか?」
美「顕人君なら今朝はまだ見てないけど…」
顕人を探しに出ると大声がしたので例の覗き部屋に行くとスペードのサムが首吊り状態で『MONSTER』にいたぶられている場面に遭遇したが、俺たちが突入した頃にはその巨人は消えて部屋は丸焼けになっていた…。
とりあえずハートのジョンこと大久保勇夫はオッサンに逮捕してもらって顕人の行動を制限し、推理に集中できる環境が整った。
犯人が分かっているので密室トリックとアリバイトリックの攻略はスムーズに進み…。
金「あの時俺たちを呼ぶために精一杯低い声を出したんだろうけどその年じゃ無理があったな!それにいくら軽くなってもあのドラム缶を一人で運ぶのは酷だったのはこの痣の残った手を見ればわかるし一人で灯油を移したから地面に所々こぼれてたぜ!」
金「さーて!まだ何か言うことはあるかい?」
0485金田一×乃絵留42016/12/08(木) 01:39:17.91ID:l9fRnwbp
顕「そうだよ。俺がやったんだよ!こいつらが父さんと石川のおっちゃんを殺したことは姉貴から聞いたんだろ?」
顕人は罪を認めたが乃絵留ちゃんは共犯の予定すら無かったと主張してブランコの高台に上がっていった。
顕「いきます!」
金「やめ…」
乃「いやあぁあ!!」
くそ…顕人は絶対死なせないと乃絵留ちゃんと約束したんだ!!落下地点を予測して受け止めれば…。ここだ!…ところが顕人は反対側から飛んだ団長さんに助けられた。
金「ざまーねーな!お騒がせボーズ!あ〜?最後の最後までメンドー起こしやがって!一人で突っ走って心配した乃絵留ちゃんの身にもなれよ!」
金「乃絵留ちゃんだって事情聴取は受けなきゃなんないけど、それを一人で被ろうとしても苦しむのは乃絵留ちゃんなんだぜ?」
金「ーったく何でもかんでも死にゃあいいってもんじゃねーんだよ!ったくこの年頃の野郎は女を残して死にたがる奴ばかりだぜ…」
金「ー生きろよ!オメーが自分のしたことに少しでも罪を感じるのなら、手っ取り早くカッコつけて死ぬより地道に罪を償って生きてけよ!」
「そうして無様に生きる方がカッコつけて死ぬより、100倍カッコよく見える時だってあるんだぜ?な?」
0486金田一×乃絵留52016/12/08(木) 01:39:57.72ID:l9fRnwbp
その後大久保は殺人を否認したが生きていた石川さんがサーカスのショーを見て記憶を取り戻したことで立証される運びとなり、俺は再び乃絵留ちゃんの部屋に招かれた。
金「乃絵留ちゃんたちのショー、本当に楽しかったよ」
乃「ありがとうございます。ところで顕人を説得した際に言ってたことなんですけど、以前にもあんなことがあったんですか?」
金「まあね。そいつも顕人と年近くて母親がアメリカ人だし仲良くなれるんじゃない?」
乃「だといいですね。顕人にも男友達ができたらと思ってましたから…」
金「そういや顕人は去り際に俺のこと義兄貴と呼んでたけど、どういう意味なのかなぁ〜?エヘヘ」
乃「私はいいですよ…?はじめさんなら…。顕人が飛んだ時私は動けなかったのに、受け止めようとしてくれたのがとてもカッコ良かった…」
金「うぉっ!?まぁ〜約束したことだし…。団長さんに持って行かれたけど…。んじゃまずはキスから…」
乃「よろしくお願いします…」
金「膨らんできたおっぱいにピンクの乳首もいただき…」
乃「はあうっ」
金「そしてついに秘密の花園を…。下の毛はサーカスで見えてしまわないように丁寧に手入れされてるね〜」
0487金田一×乃絵留62016/12/08(木) 01:41:47.85ID:l9fRnwbp
乃「そうですけど…、秘密の花園って…。まさか、あの時ドアの隙間から私の着替えを覗いて…」
金「顕人も度々覗いてたんじゃない?」
乃「〜っ」
金「へへへ。一気に濡れてきた…。そろそろ…挿入れるよ…」
乃「はい…くうんっ」
金「どう?抜いた方がいい?」
乃「いえ、痛いのも忘れるくらい目一杯抱いてください!」
金「よし!」
乃「ああっ!ああ!」
金「イキそうなんだね。俺もイクよ」
乃「来てぇ!凄いの来てーっ!」
はーっ。良かったー。乃絵留ちゃんとはなかなか会えないのが残念だなーっ。…ムッ、人の気配…。この展開…。美雪!これは合意の上で、むしろ乃絵留ちゃんから求めてきたんだ!…だが。
根「若いっていいわねぇ〜」
金「団長さん!?」
根「私もそろそろ本気出すわ…。将来は乃絵留義姉ちゃんと呼ぶことになるかしら。フミちゃんがライバルになりそうだけど、負けないわよ!」
乃「私は顕人が選ぶなら言うことはありませんけど…」
金「こんなオチ、アリ?」


終わり。以前黒死蝶は他の方が書かれたのを見たから遠慮すると言いましたが、個人的にるりは守備範囲外です。原作金田一もそんな目で見てないし。
プラス悲恋湖関係の事件はあの男や大惨事をきっかけに出会ったカップル等複雑すぎて手を付けにくいです。
0488名無しさん@ピンキー2016/12/08(木) 17:10:05.38ID:l7r+/ZxK
乙です。まさかの団長さんも綺麗で美人ですからねw
次は雪影村でしょうか?綾花ルートなら大歓迎します。
0491氏家の誤算1(非エロ)2016/12/10(土) 20:26:23.82ID:HW2f5EOd
私、氏家貴之はあの6人にゲーム感覚で命を奪われた、息子の藍野修治の仇を討つために地獄の傀儡師の知恵を借り、まずは極門塾本校で茂呂井連を自動装置にて殺害。
週末に始まった合宿初日夜に全員を私が担当する理系の月光荘から文系の太陽荘に移動させるトリックを敢行。これはまさに完全犯罪だ…!
翌日午後1時15分、近衛元彦を教室からチョークを取りに行くように言いつけて追い出し、午後2時15分に物置で死体と化しているのを確認。共に立ち上がった濱秋子君は上手くやってくれているようだ。
同時刻、昼食に混ぜた毒をアレルギーによってソバ茶で中和できない絵波ゆりかが体調を崩し女子トイレに入った際に私が手を下すはずだったのだが不測の事態が発生した。
なんとあの金田一耕助の孫で新入りの金田一一が絵波に同行してきたというのだ。しかも彼は女子トイレ前に陣取り動かない。
これではどうしようもないではないか…!。私はやむなくその場をやり過ごし地獄の傀儡師に連絡する。
氏「話が違うではないか!どうして金田一君を引き止めなかった!」
高「言ったはずですよ?私は手は貸さないと。しかし此度の件はミスとは見なしませんので怯える必要はありません」
0492氏家の誤算2(非エロ)2016/12/10(土) 20:26:48.15ID:HW2f5EOd
氏「とはいえこのままでは…」
高「あなたたちは引き続き計画通りに動いてください。濱秋子には私から伝えておきましょう」
そこからは当初の予定通りに海堂瞳と鯨木大介の殺害を進め、月光荘へ帰還したが激流に乗せて運んだ近衛の死体が濡れてしまっていた。
高「私の指示どおりにしてくださいー…」
氏「それはわかったが、絵波はどうなったんだ!?まだ生きているのか!?」
高「彼女なら金田一君の介抱を受けていますよ。彼は過去にもああして標的を守ったり殺人を決意した人物を止めたこともありましてね…」
高「彼女は直前にアプローチをかけていたらしくそれが金田一君の気を引いたのでしょう。実に運がいい。濱秋子は色々と手遅れでしたがね」
高「しかも女性の扱いに関しては神懸かり的な物があり、彼に心を動かされない女性は私の知る限りでは片手で数えるほどもいません」
氏「それが何だというんだ。ヤツを許せと言うのか…!」
高「心配は無用です。いずれ絵波ゆりかは自ら毒を受ける…。ではこれにて」
仕方なく近衛らに見立てを施し霧沢透を自殺に見せかけて殺害したがこれではアリバイが成立してしまっている絵波を真犯人に仕立てるのは不可能だ…。
0493氏家の誤算3(非エロ)2016/12/10(土) 20:27:18.58ID:HW2f5EOd
ひとまずこのまま合宿が終わることを願うもそれは叶わず太陽荘に集められ、金田一君及び講師として潜入していた明智警視に犯行を暴かれる。
些細なミスも見逃さず、どんな反論をしても的確にトリックを崩され追い詰められていくが私はそこにいる絵波を殺すまで捕まる訳にはいかんのだ!
推理中に標的の一人と晒され皆の嫌悪から逃げるように目を瞑っているが、何の罪も無い修治と濱君が受けた苦しみに比べればこんなものでは済まさんぞ!
と決意を固めるも決定的証拠となる指紋を指摘されたところで濱君の方が先に折れてしまった。君は元来殺人とは対極の人間だったのだ…。
氏「いや!ヤツらを殺したのは私だ!絵波も含むコイツらは私の息子をー、藍野修治を殺した憎い連中なんだ!だから私がこの手で…」
中「ええっ!?」
厳「藍野君が氏家先生の息子…!?」
明「ああ…そうだ!コイツらが証拠不十分で警察に捕まらないのはわかってた!だからー…」
金「絵波さん。君たちが藍野修治に何をしたのか、今自分の口で言うんだ」
絵「はい…。わ…わたし…たち…は…あ…藍…野君が…定…期的…に…う…打たな…ければい…けな…いく…くす…りを…ビタ…ミン…剤と…す…すり…替え…ました…」
0494氏家の誤算4(非エロ)2016/12/10(土) 20:27:53.35ID:HW2f5EOd
ついに吐いたか…。皆の絵波への認識が激しい敵意へと変わっていくのがわかる…。そうだ…。この子たちのためにも今ここで裁かねばならんのだ…。
濱「違うわ…」
金「え?」
濱「藍野君を殺したのは…私よ…!私が…この手で…藍野君を殺しちゃったのよぉ!!」
濱君…!君は騙されただけなのにこんなにも心を痛めて…!自分の手を汚さずに修治を殺した絵波を皆はもはやこの世の物ではない関わってはいけない何かだと見ている。ここで私が隠し持っている注射で刺せば全て終わりだ…。
しかしそれより先に金田一君に正体を明かされた赤尾一葉こと地獄の傀儡師・高遠遙一が我々の糸を切るべく動き出す。
高「愚かな人形に、死を…!」
氏「うっ…」
毒の矢か…。次は濱君が狙われるに違いない。なんとかしなければ…!
高「濱さん!私の芸術犯罪を台無しにした罪はー、死をもって償っていただきますよ」
地獄の傀儡師が第二の矢を放った時、私の前には信じられない光景が広がり、時間の流れが果てしなくゆっくりと感じるようになっていた。
そうか…。こういうことだったのか…。頭では望んでいたはずの瞬間が訪れるのを理解していたものの、その意思とは裏腹に体は独りでに動き出していたー。
0495氏家の誤算5(非エロ)2016/12/10(土) 20:29:30.42ID:HW2f5EOd
金「氏家先生!しっかりしてください!!」
濱「氏家先生!」
氏「フフ…もう助からんよ…濱君…」
絵「氏家先生…どうして…」
氏「まったく…君たちはどこまで命を粗末にすれば気が済むんだ…」
氏「そんなことで許してもらえるとでも思ったのか…。いや…ただこの場の居心地の悪さから逃れたかったのだろうが…甘いのだよ…」
絵「わ…私は…」
氏「金田一君…。君にも責任は取ってもらうぞ…。絵波君に…修司に直接謝ってもうのは…ずっと先のことだからな…」
金「!…はい」
氏「絵波君…。私は…地獄であの5人に特別授業を開かねばならんが…。君とはもう…会いたくない…」
氏「生徒に…学問以前に人として…当たり前なことを教えられず…息子を死なせてしまった…。こ…講師としても父親としても…私はダメな…男なんだ…。だ…だが…」

藍「!!」
氏「や…やあ、藍野君…!」
藍「……おはようございます。氏家先生!」

私の子供にしちゃ、お前は本当にできすぎた子だったなあ…修治ー。
0496金田一×絵波12016/12/10(土) 20:30:06.54ID:HW2f5EOd
濱「氏家先生!目を開けてください!氏家先生〜!!ああ〜!どうして先生まで…氏家先生〜〜!!」
金「高遠ーッ!!」
その時、一人の女子生徒の中で、弾けた。
絵「氏家先生…。ごめんなさあい!ごめんなざあああいっ!!」
氏家にしがみつきながら親に叱られて反省する幼稚園児のように泣き喚く絵波に他の生徒の見る目は一種の哀れみとなっていた。
そして美雪は濱が強く握りしめ振りかざしていた注射器を地面に置く姿を目撃した…。

金「ーだそうだ」
絵「全然気づかなかった…。そのまましても良かったのに…」
金「なに言ってんだよ。君は生きなきゃいけないんだ。罪悪感があるなら尚更だ。俺も氏家先生から託されたからな」モミモミ
絵「あっ?なにを…」
金「だってキツい合宿に事件に巻き込まれてほっとしたらムラムラして…」チュパ
絵「初めて会った時はウブっぽい反応してたのに…ヒッ!そこは…」グチュ
金「そういう君は経験なかったみたいだね。じゃあこれが俺からの罰だ。今日は挿入れずにずっと弄るけど君はイかずに普通に会話するんだ」
絵「うん…」
金「まず…。尋問の時に濱さんのことを黙ってたのはなぜなんだい?」
絵「それを言えば見捨てられるんじゃないかと怖かったの…」
0497金田一×絵波22016/12/10(土) 20:30:23.79ID:HW2f5EOd
金「それだけかな?高遠が濱さんを狙った時の行動もだけど、濱さんのせいにはせずに少しずつ変わろうとしてたんじゃないかな」
絵「そんなこと…。私は同じ穴の狢なんだもの…」
金「だったら一人でも抜け出して、俺の女になればいい!…次はどうしてあんなことになったのかを話してくれないか」
絵「極門塾に入ったきっかけは濱さんと似たようなものよ…。そこで頑張って古文でトップになって、海堂さん、近衛君、鯨木君に声をかけられた…」
絵「最初は仲間ができたって嬉しかったわ…。でも海堂さんたちに合わせないと自分がイジメられるって分かって…。その立場も後から入った霧沢君や茂呂井君に移ると安心しきってた…」
絵「そうやって居場所を作ってきても藍野君みたいに働きながら全科目トップの人と比べられて親に叱られるともうやんなっちゃって…。あの計画にも賛同してた…」
絵「あの日も濱さんが藍野君に相談してバレるんじゃないかと怯えてたけど、いざ事が起きて事情聴取が終わると私たちは悪くないんだと言い聞かせていつもの生活に戻って…」
絵「私にとってはソバを無理矢理食べさせられるようなものなのに…。こんなになるまで気づけなかった…。本当にご」ムグッ
0498金田一×絵波32016/12/10(土) 20:32:32.85ID:HW2f5EOd
金「それは俺に言うことじゃない。一人で濱さんに会って…、いつか藍野に言えるように生きるんだ」
絵「うん…うん…」
金「にしてもやりたいことも考えさせない学力主義って本当たまんねぇな〜。これを何とかしなきゃ真の解決にはならないって…。そんじゃそろそろイカせますか」
絵「ふわああああああああっ!!」
金「俺も実は扱いてたんで…ちゃんと咥えて全部飲むんだ」
絵「うぐっふぐうう」ゴクン

こうして絵波は長い贖罪の道を歩みだすと共に教師を志すようになった。金田一たちのいない所では6人分の罵声を浴びせられることもあったが、彼女は決して目を背けたり耳を塞ぐことはなかった。
金田一から紹介された、この事件の前に完全犯罪で人を殺めたことにより命を狙われ、金田一に救われることになった女性による支えも大きかったのだろう…。
高(フッ。生き残るのが海堂瞳か近衛元彦なら、もっと面白いことができたんですがねぇ…)

終わり。最後に出てきたある女性については例の如く保管庫にある過去作を参考にしてください。
金田一にアタックしても両刀使いの男は助からない。
0500金田一×雪影村ガールズ12016/12/12(月) 02:43:51.21ID:joASmr9J
俺は学校で昼寝中にとても悲しい夢を見た。5年前に出会った仲間の死をきっかけとして他の仲間も次々に殺され、その犯人もまた仲間の一人だった、悲しい夢。
これはただごとではないと思い、帰宅後すぐに秋田県に向かう。新幹線、在来線を乗り継いで深夜になってもヒッチハイクや徒歩でとにかく急ぎ、早朝に雪影村に到着。
とはいうもののまだ何も起きていないのにアポなしで訪ねるのも悪いと思いながら海岸を歩いてると、今まさに女性が自らの手首を切ろうとしていたー。
金「よせーーーっ!!!」
俺の叫びに気づいたのかその女性は手を止め立ち竦んでいた。
金「お前…春菜か?何があったんだよ!?」
春「あなたは…金田一君!?」
その女性は仲間の葉多野春菜だった。自分はもう生きていけないと嘆く彼女からナイフを取り上げ強引に家へと引っ張っていった。
同じく島津匠に迷惑がかかると言っていたがあいつに原因があるのか…?それに以前は名前では呼んでなかったような…。
春「私…できちゃったの…。匠君の子供…」
島「なんだって!?いつかとは思ってたが…」
金「めでたいことじゃないか!それがどうして死ぬことになるんだよ…」
0501金田一×雪影村ガールズ22016/12/12(月) 02:44:14.82ID:joASmr9J
春「ダメよ…。だって私と匠君は血のつながった兄妹なんだもの…」
春菜はこれまた仲間の社冬美と蓮沼綾花から島津とは父親が同じ今井龍矢だと聞いて絶望してしまったのだ。しかしそれは偶然の一致による誤解だと春菜の母親から教えられ、今度は冬美と綾花を呼びつける。
冬「春菜がそこまで追い詰められてたなんて…ごめんなさい…」
綾「あんな嘘ついちゃって…ごめんなさい…」
島「ごめんで済む問題じゃねーべ!金田一が偶々あの場にいなかったら今頃春菜は…」
春「匠君やめて…。ちゃんと確認しなかった私が悪かったのよ…」
冬「あんたって子は…。でも一つだけ言わせて…」
綾「どうして隠れて付き合ってたの?私たち友達じゃないの?」
冬「私たちだって島津君のこと…。もっと早く言ってくれてたら素直に諦められたかもしれないのに…」
島「それは…。すまなかった…」
春「二人の気持ちに全然きづかなかった…ごめんね」
冬「そんなこと謝らなくていいわよ…。それよりも…」
綾「この子と三人で幸せになってね!」
春「うん…ありがと!」
金「そーそー。二人も新しい恋はすぐに見つかるって!例えばここに…」ダブモミ
冬「このっ…」
綾「バカーッ!!」
0502金田一×雪影村ガールズ32016/12/12(月) 02:44:58.23ID:joASmr9J
金「はぁ〜いってぇよ〜」
冬「金田一君のせいよ!」
綾「そのスケベ、全然変わってない!」
金「うう…。それと明日タイムカプセル掘り起こすことになったけどそれまでどうすっか…」
冬「だったら、失恋した私たちの相手でもしてよ」
綾「さっきの言葉もあながち…。あの二人が付き合ってると知ってから薄々意識してたのは金田一君だったから」
金「なぁ〜んだ。それならそうと…。でも二人とも家には両親いるし、このあたりにはホテルなんて…」
冬「それなら、いいところがあるわ…」
俺は明日会う予定だった仲間の太刀川都の家が経営するアパートの一室を借りることとなり…。
冬「じゃあ、始めましょう」
綾「優しくしてね」
金「よ〜し、気合い入ってきたぜ!」
都「ちょっと待ったー!」
金「み、都!?」
都「推理作家志望の堪を舐めるんでないべ!抜け駆けは許さん!」
冬「まあ私は半ば勢いだしいいけど」
綾「金田一君は大丈夫なの?」
金「んー。三人なら余裕っしょ」
3「ん?」
金「いやいや、体力有り余ってるもんで…」
なんとか誤魔化したが実際は移動とずっと起きていた疲れのせいか全員に一発ずつ放った後にダウンしてしまった。
0503金田一×雪影村ガールズ42016/12/12(月) 02:49:14.77ID:joASmr9J
立「久しぶりに会ったというのにえろうやつれてるな金田一〜。これをヤリすぎたべか?」
金「あ、当たらずも遠からず…」
魚「おい!誰かが掘り起こした跡があるべ!盗まれたかもしれん!」
金「な、なんだって!」ホリホリ
島「…きちんと全員分あるみたいだが」
都「きゃ!!な…何よ!これ!?私のパンツじゃない!!体育の時、着替えでなくしたと思ってたヤツ!誰よ!こんなモン入れたの!!」
金「え…?それお前のパンツだったの?綾花のだと思ってニオイ嗅いじゃった…」
都「やはりキサマか!」
綾「もーっ!」
2「サイテーー!!」
金「はうっ!!」
魚「バーカ」
立「自業自得だべ!さっ次は冬美のだな!!…金田一の写真?」
魚「裏に字が書いてあるぞ!!」
立「どれ?…『このタイムカプセルを再び開ける日までに金田一君が好きになってくれるような女の子になれますように、冬美』」
魚「冬美…こんな頃から金田一のこと大本命だったか?」
冬「そ、そうよ…」
都「下らない見栄張るんでないべ!!本当は島津君の写真を入れてたんだろ!?春菜と付き合ってたからってこんなことするためにわざわざ一人で掘り返したか!?」
冬「う、うるさいわね!証拠はどこよ!」
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