甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度14
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0001名無しさん@ピンキー2013/01/16(水) 17:26:41.05ID:yv0jeOFU
ここは甘えんぼうな女の子のエロパロスレです
人前だろうと関係なしに抱擁や接吻、あるいは性交を求めてくる娘はもちろん、
恥ずかしがりながらもぺたぺた甘えてくる娘、
ある一定の条件を満たしたときに激甘化する娘、等々大歓迎です。

エロは必須ではありませんので、ラブラブオンリーな話もOK。
ただし特殊なシチュを含む場合は事前にきちんと注意書きを。
なおこのスレを見て虫歯になった、糖尿病になったという方は保管庫へ行きましょう。必ず悪化します。
それでは、甘美なるひとときをお楽しみください……


〜ちゅういがき〜
このスレは基本的にsage進行です。
投下、感想、雑談問わず、書きこむ際にはメール欄にsageと入れましょう。
血糖値はいくらでもageてもらって構いません。


過去スレ
甘えんぼうな女の子のエロパロ
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182244124/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1216485751/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度3
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1223287918/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度4
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1228057798/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度4(実質5スレ目)
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1232112947/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度6
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1239180765/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度7
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1250764530/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度8
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1258542249/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度9
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1276653991/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度10
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1296296894/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度11
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1308826161/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度12
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1318202868/
甘えんぼうな女の子のエロパロ 糖度13
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1329558939/

保管庫
http://wiki.livedoor.jp/amae_girl/
保管庫(7スレ目以降)
http://w.livedoor.jp/amaenbou_aroparo/
0002名無しさん@ピンキー2013/01/16(水) 17:27:30.49ID:yv0jeOFU
いつの間にか13スレ目が落ちていたようなので
勝手ながら立てさせて頂きました。
0007名無しさん@ピンキー2013/01/16(水) 21:01:34.80ID:tA8Ndm4L
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         |:::i::::::::::::|:::::|//  /.:::::/    ``''∨::::::::::::iヽ:::::`.、
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         ト,:|:::::::::::/ ,xz===´     ===x, /.::/.::::::!:/
         |;ハ::::::::∧ ´ , , , ,        , , , , //i:::::::::::|'
         l:::ヽ{` __`>        '      / /.:::::::::::|
         i::::::::ヽ,_ ,       __    /_ノ:::::l::::::::|   >>1さん お疲れさまです
          |::::::::::::::::::;人    ヽ  ノ   /::::::::::::l::::::::|   ところで おやつはまだかしら?
           |::::::::::::::::::l:::::::` .         . イ::::::::::::::::l::::::::|
           !::::::::::::::::::l:::::::::::::::l`  -  ´l::::::l:::::::::::::::::l::::::::|
0009名無しさん@ピンキー2013/01/17(木) 10:48:32.73ID:E2PSUQzE
「ケンちゃんケンちゃん!おはよーだよー!」
「…おはよ。朝から元気だね、ささめ。」
「はいこれ。ささめ特製の早弁用おむすび!」
「おっ?お稲荷様自らのお手製弁当。いきなりどうしたの?」
「えへへー。いちおうお家はお勉強の神様もやってるし、そこの娘の、か、彼氏には『だいがくじゅけん』頑張ってもらわないとねっ。てキャーっ!言っちゃった言っちゃった〜っ」
目を><にして抱きついて僕の首をかっくんかっくん揺するささめ。
2時限目終了時、粒餡入りの『逆おはぎ』に泣かされたるまでは結構幸せだったある朝の風景でした。
0011名無しさん@ピンキー2013/01/18(金) 20:33:39.41ID:fZzpt7m0
受験にあやかったお菓子をかたっぱしから買い占めて勉強そっちのけで頬ばる甘えっ娘
なんであの手のってお菓子ばっかりなんだろうな
カップラーメンもあったか
0012名無しさん@ピンキー2013/01/19(土) 01:24:05.14ID:H0gCbNgk
センター本試か、もう二年前の出来事だな

あの緊張感に甘えっ娘は耐えられるのだろうか
甘えっ娘って心折れやすい子多いし
0013名無しさん@ピンキー2013/01/19(土) 12:04:19.35ID:HILRe/Or
まとめサイト行ったら歯が痛くなってきた
誰か治療法知らない?
0014名無しさん@ピンキー2013/01/20(日) 00:23:01.13ID:MI8ktC2f
そんなもんはない。糖尿病と一緒で根治は不可能。

…そーいえば糖尿の薬でアマリールって名前のがあったな。
0015名無しさん@ピンキー2013/01/20(日) 00:33:50.16ID:OgBIq4dT
アマドラカプセルっつう移植した臓器の拒絶反応を止める薬がある。
ここの女の子が彼氏に使うと彼氏は甘えに拒絶反応しなくなるかも。
0017名無しさん@ピンキー2013/01/20(日) 22:17:00.79ID:1g18AZwP
>>16
アマリリスと縁深い娘の性格で悩んでいた俺には天啓だった
ありがとう
0020名無しさん@ピンキー2013/01/26(土) 22:36:42.09ID:R3U4PtF5
規制解除記念
甘えっ娘に甘える短編

「ちょっと……手ぇ止めないでよ」
僕の腕の中で、彼女はその整った顔を僕に向けた。
「ごめん。少し疲れたから、休憩してもいいかな」
精いっぱいの申し訳なさそうな顔をして見せても、彼女は遠慮することなく不満を漏らした。
「今日はまだ三十分よ?」
「いや、本当勘弁してください」
僕の言葉を聞いて、不服そうに彼女は口を尖らせる。彼女が小柄だとはいえ、抱きながら頭を撫でたり、喉をくすぐったりするのは長時間続けると正直なところ結構疲れる。
「ここのところずっとだ。君とのスキンシップは僕も好きだけど、ちょっと控えない?」
彼女に軽くキスをして、瞳を覗き込みながら髪を撫で上げる。自分で言った傍から、とからかうように彼女は笑った。僕もつられて苦笑する。
「好きな人と好きな時好きなだけスキンシップ出来るのって、長い人生の中で滅多にできないことだと思うわ」
彼女は僕の手に身を任せ、気持ちよさそうに愛撫を受ける。
「僕もそう思うけど……」
「したいことは出来るうちにしておかなくっちゃ、ね?」
「僕の身にもなってくれよ」
冗談めかして言う。彼女の髪を手櫛で梳く。我ながら説得力がないな、と思った。
「なってあげるわよ」
僕が疑問の声を上げる前に、彼女は僕の腕の中から抜け出した。そして僕の身体を引き寄せて、僕の頭をその胸に抱え込むように抱き寄せた。
「ほら、思う存分甘えなさいよ」
「僕が言ったのはこういうことじゃないんだけどな」
「良いじゃない別に。満更でも無いくせに」
意地悪そうに、けど満足げに微笑む彼女の顔を見上げた。
何だか安心した気分だった。彼女に頭を撫でられ、僕はそれまで無かった眠気を感じた。
心地良い脱力感に身を任せ目を瞑ると、彼女は顔を寄せて優しくキスをしてくれた。いつも、僕がしていたように。
「どう? 甘える気分は」
「えーと……、結構恥ずかしいかも」
本当だった。彼女の身体から香る甘い匂いに包まれ、柔らかな手で撫でられて、その安寧に身を委ねることは素敵だったが、一方で自分が子供になったような気恥ずかしさもあった。
「そう」
彼女は短く、まるでぼやくように言うと、僕を一段と強く抱き、自身の胸に僕の顔を埋めさせた。少し息苦しかったが、それもまた心地良かった。
「僕の言ったこと聞いてた?」
強く抱かれ、それまで意識しなかった彼女の体温が僕をくすぐった。彼女の心臓の鼓動が聴こえた。
「嫌じゃないんでしょ?」
「もちろん」
その言葉を最後に僕は彼女の胸の中で目を閉じる。彼女はくすっと笑った。
「大好きよ」

僕も、と答えようとしたところで、僕の意識は夢に溶けていった。彼女だけを夢見る、冬の昼下がり。
0022上の空なオトシゴロ(1)2013/01/30(水) 23:37:39.03ID:M6Ao7s3R
 
 いつまでも年末年始の気分でいられないことは重々承知の上だが、寒さは相変わらず
で朝が辛く、菅野宗一は白い溜息を吐いた。
「寝坊するのが嫌なら早く寝ればいいんですよ」
 隣を歩くのは一つ年下の水奈。長髪を隠す黒いコートに手袋、首元にマフラーを巻い
て上半身は完全防備の状態だ。……しかし、彼女は言葉の後に欠伸を漏らした。
「もう二月だが、三月までまだあるもんな……」
「普通は他の月より日数が少ない事をプラスに捉えるはずなんですけど、にいさんの思
考は分かりませんね」
 妹の言葉は所々に棘がある。朝も「せっかく起こしたのに遅刻したら意味がないじゃ
ないですか」と言われ、口撃を受けたのは今日ですでに二回目だ。
 それなら一人で先に行けばいいのに、彼女が良しとしないので宗一もたった今の発言
をそっくり返す事ができた。
「二月というと、そろそろ受験の時期なんだよな」
 呟くと、水奈も頷く。お互い直接は関係しないものの、季節がら連想しやすいものだ
った。
 宗一としては下校中に付近では見かけない学生服を目撃できて少し嬉しいところだが、
幸いにして妹はそれを悟ってはいないようだ。
「クラスに五人兄妹の長男がいるんだけど、ここを受けたときの合格祝いは結構派手に
やったらしいぞ」
 近所の家族をも巻き込んで……とは本人の談だ。近所づきあいが広い家庭だからこそ
できるもので、しかし宗一は真っ先に面倒そうだと思ってしまった。自分たち一家だけ
でもそれなりの事ができればいい気がしてならない。
「……水奈?」
 まるで興味がないのか、いっさい反応せずに歩き続ける水奈。歩調も遅くなって訝し
む宗一だが、それでも別の話をすることなく足を進めた。


 それは、寒さも厳しい冬の出来事。
 進路が決まって両親と喜びを分かち合い、その余韻も冷めやらぬうちに兄の部屋を訪
れた水奈。
 まだ寝ているかとノックをせずに扉をゆっくり開けると、宗一の姿は机にあった。
「にいさん」
 椅子ごと振り返った兄。どちらともなく距離を詰めて、一気に近くなる。
 一つ年上の異性は居間での騒ぎを聞いて目を覚ましたらしく、髪が無造作に広がって
いた。
「頑張ったな、水奈」
 それゆえ理解しきった表情で頭に手を乗せてきた。軽く叩くようにして、それから撫
でる動作に変わる。普段なら子供扱いはするなと言うところだが、嬉しさでいっぱいの
少女は何も口にしなかった。久しぶりに兄の体温を感じる事ができて目が細くなる。
 背中にまわった手で後ろ髪を梳いて、次第に抱き寄せられる風になっても受け入れて
いたが、
「じゃあ、お祝いをしないとな」
 耳元でそんなことを言われて状況が一変し、水奈はさすがに慌てた。
「そ、それはまだ早い気が――んぅっ!?」
 言葉が出切るより先に口を塞がれ、パニックに陥ったところへ舌をねじ込まれる。さ
れるがまま口内を犯される少女の喉奥から、ぐぐもった悲鳴が上がった。
「ん、ふぅっ! んっ……!」
 最中、兄は胸をまさぐってきて、それが口から発される淫猥な音と合わせて水奈の意
思を呑み込んでいく。学生服の上からでも触られていると分かると、咄嗟に掴んだ手か
ら力が抜けて抵抗も空しい。
「う、ん……んんっ!」
 がさがさと衣擦れをさせる手が寄越す弱電流に、足から力が抜けそうになる。それで
も水奈が崩れ落ちないのは宗一が腰を支えてくれるからで、熱と一緒に優しさも伝わる。
「……ん、あっ」
 長めのキスを終えると不足した酸素を補おうと呼吸を始める。ふたりが密着していた
せいで周りの空気はとても熱い。
0023上の空なオトシゴロ(2)2013/01/30(水) 23:38:13.03ID:M6Ao7s3R
 
 まだ落ち着かないが、水奈の裡にある『普段の姿』が反撃を練り上げていた。
「わたし、帰ってきたばかりですよ」
 返事の代わりに強めのホールド。最初の口付けで雰囲気に流されている彼女の中で、
その立場は弱く追い詰められている。息を漏らしたのと同時に後ずさった気さえした。
「二人ともいるんですけど」
 一緒になって喜んだ両親が居間にいる。階が違うとはいえ変に騒げば不審に思うはず
だ。
 しかし、兄の返事は言葉ではなく行動だった。顎を取られて唇が軽く重なり、すぐに
離れる。
「構うもんか。好きなんだから」
「すっ……!?」
 大声を出しかけ、咄嗟に口を押さえる水奈。
 随分と自然に言ってくれたように聞こえて、そのじつ兄も照れ臭そうだった。
「んっ!」
 隠すようにしてキスを一回。先程よりも強く押し付けられた唇は乾燥して、お互い舌
で拭う動作も一致する。
「『こっちの話は聞かないのか』って顔だ」
「『訊くまでもない』って言いたそうですね」
 机の電灯を脇目に顔を合わせて一秒、二秒――。
 読心などという便利な能力は持ち合わせていない。だが宗一の考えていることは何と
なく解かり、それは彼も同様らしかった。
「んぅ……」
 他にすることがないのかと思うほど、短時間で数回のキスを重ねる。繋がったところ
で舌を擦り合い、水奈はようやく行き場のなかった手を兄の腰にまわす。
「や、あっ」
 その後、慣れた手つきで学生服の内側に兄の手が滑り込む。熱が少し近くなり高い声
が漏れた。
「に、にいっ、さんっ、やっぱり……!」
 片手で器用にブラウスのボタンを外し、肌どうしが触れあう。しかし水奈は僅かに抵
抗した。宗一の部屋は無音で、自分が出す声をどうしても意識してしまう。
「あ、あんっ! んん……っ!」
 瞬く間に下着に隙間を作り、覆い隠されていた箇所をつつく。
 途端に全身を駆け巡った電流は、まるで触られるのを待っていたように甘い痺れをも
たらし、意思とは無関係に肩を震わせた。
「にい、さ……んっ! き、っ、こえ、ちゃ……!」
 階下に両親がいるという事を完全に切り離す事ができず、発覚する可能性を兄に理解
してもらおうとして無駄だった。胸を守っていた布をずり上げて、充血した突起をこね
くり回され喘ぐしかなくて――。



「でも、ちょっと強引なにいさんも好きです!」
 妹がとつぜん振り向いてそんなことを言うものだから驚くしかできない。
 雲が流れる青空の下、静寂に包まれて一秒、二秒……十秒。
「…………何の話だ?」
 聞き返すも理解が追い付かない宗一。
 直前までぼうっとしていたらしい黒髪の少女が口を開くまでには時間を要した。
「――っ!! ばか! 忘れてください!」
 つい昨日も交わったのに、えっちな合格祝いを妄想していただなんて言えない。
 呆気にとられている兄を置いて先を歩く。
 少女はまだまだ多感な学生だった。
0025名無しさん@ピンキー2013/01/31(木) 23:44:52.72ID:W8TGLdeD
水奈ちゃん久しぶりじゃないか、GJ!
バレちゃいけないってのはどうしてこうも萌えるシチュなんだ
0026とげまる。2013/02/01(金) 07:52:06.64ID:FOxA9t8G
 どうしてこう、素直じゃ無いんだか。
 ……一周回って、素直だけどさ。
 そんな風に茶化した俺の声に、少しだけ丸くなった菜由の声が刺さる。
「……うっさい、ばか。黙ってわたしに、やられてろ」
 はいはい、わーってますよ――そんな風に答えるしかないから。
 畳に座る俺の膝の上で、腰を落とした菜由を撫でてやる。
「……も、もっとちゃんとやられてろっ、ばかかずっ」
 背中を見せたまま振り向いてくれないんだから、一体どんな顔してるのかわからない――わけもなく。
 つきあいも長くなれば、自然と相手を察することもできる。
 刺々しい言葉は、いつも寂しく鳴く子猫のようで。
 痛いくらいに切ないから、釣られてこっちも手が伸びてしまう。
「……ぅう、くぅっ」
 だから、耳を見せたショートカットを、指先で梳くように撫でてやる。
 その線の細い黒髪の一本にまで神経が通っているかのように、菜由の背筋が小さく震えた。
「……ほ、ほんとおまえはヘンタイだよなっ! い、いいっ、いい歳してっ、わ、わたしのことっ、ガキみたいに扱ってさっ!」
 負けず嫌いの菜由にしてみれば、俺は『菜由の尻に敷かれたへたれやろー』ということになっているらしい。まあ、尻に敷かれてるのはその通りですが。
 ……そんなへたれに甘やかされて、ふにゃふにゃになってるのはどこのどなたさまでしょうか、お嬢様?
「お、お嬢様とかっ、ばっ、ばっかじゃねーの……」
 ……ぷるぷる震えている菜由の背中が、猫のように丸くなった。
 背中越しに伝わる熱が、どんどん火照っているのが肌でわかる。
 言葉は決して馴れ合わないのに、声も体も、全身が訴えてくる。
 ……どうしてこいつはこう――思わず、抱きしめたくなるんだ。
「ふひっ!? な、なにやってんだバカカズっ!? ちょ、やめろよっ、そ、そんな襲うとかっ、やっ、やだぁっ!」
 うっさい、ばかなゆ。おとなしくだっこさせろ。
「だ、だっこってっ! が、ガキじゃねーんだしっ、そ、そんなの、わたしに似合わねーしっ」
 ああそう、じゃあもう一生しないけど?
「ふぇっ!? そ、そんなの――や……やだぁ……」
 強気な声に怯えが混じる。まるでまだ乳離れも出来ないうちに親から引き離された子猫みたいだ。
 そーいや、昔飼ってた猫がそうだったっけ。そのせいで、大人になっても母猫の乳を飲むときの癖が抜けなかったのを覚えている。
 ……こいつもまた、そうなんだろうか。
 だったら大人しく……甘やかされてろ、ばかなゆ。
「あ……あまえてんのは、そ、そそっ、そっちのほうだろっ……」
 ほんとにこう、素直じゃないのか――素直なのか。
 ちょっと俯いた菜由の頭が、寂しそうな子猫に重なって見えたから。
 もう一度、手櫛で髪をなでてやる。
 怯えたようにびくっ、と震えたけど。
 構いやしない。何度でも甘やかしてやる。
「……うぅ、ばかっ、ばかかずぅ……ばーか、ばーかぁ……はぅぅっ」
 泣きそうだったか細い声も、甘い音色に変わっていく。
「も、も……もっ……うぅぅ、あうぅぅ」
 はいはい、もっとなでなでちまちょーねぇ。
 赤ちゃん言葉で甘やかしてやると――予想通り。
 真っ赤な涙目の顔が振り向いてきた。
「だっ、だからやめろっていってんだろそーいうのっ! わ、わたしはっ、べつにあ、赤ちゃんなんかじゃ……!」
 わーってますよ。菜由ちゃんはおねえちゃんでちゅもんねー。
 そんな分かり切った挑発で、菜由の顔からぼっと湯気が立つ。
 わはは、こいつおもすれー。
「や、やめろよぉ……やめ……あふっ、うぅぅぅ……」
 裏腹な言葉を遮るように、ようやく俺に向き合った菜由を、ぎゅっと抱きしめてやる。
 熱っぽいのは顔だけじゃなくて、体の芯からそうだった。
「……ばー、か。ばかかず……ばか、ほんと、ばかやろーだ……」
 鼓動の音さえ聞こえるんじゃないかと錯覚するほど、近い距離で。
 俺の目から逃げるように、胸に顔を埋めた菜由が呟く。
「……お、おまえがそ、そんなに、わたしのこと、す、すきならっ! わ、わたしもその……す……しゅっ、す…………きぃっ……」
 最後の言葉は静寂にかき消されるほど小さかったけれど。
 同じ言葉を、俺も耳元で囁いてやる。
 ……こればかりは、俺だって恥ずかしいんだけど。
「……っ! カズっ、かずぅぅっ!」
 刺々しかった彼女の声が、抱き留めた腕の中であふれ出す。
 丸っこい棘の雨に打たれて、俺の熱も、信じられない程上がっていた。
0030名無しさん@ピンキー2013/02/10(日) 23:54:47.99ID:o6od9Fe+
もうすぐ終わるけど今日は布団の日
甘姉さんの肉布団が恋しい季節だ
0031名無しさん@ピンキー2013/02/12(火) 14:27:37.98ID:pKSsIt5i
甘えっ娘が贈るチョコは歯が溶けるほど甘いんだろうな…
0032名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 21:19:01.56ID:c3PtjtQ/
少し前に動物園で育児放棄されたシロクマを人の手で育てるっていうのやってたの思い出したんだ
それを見る限りではもう家で飼えないぐらいの大きさになってもまだ育ててもらった人に甘えようとしていたんだ
そして、俺はシロクマが動物園でしか飼えなくなって檻の中において行かれたが
擬人化して抜け出して独身の育ててもらった飼育員さんのところに行って甘えるというのを思いついたんだが
飼育員さんに対する呼び方がどうもしっくりこない、なんて呼べばいいと思う?
0033名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 22:05:19.61ID:PXqL/LNv
>>31
お兄ちゃん、とか苗字にさん付けとかかな、『他の職員に呼ばれていたから』なんて理由にすればかなり色々使えるし。
0034名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 22:11:01.12ID:c3PtjtQ/
>>33
それも考えたんだけど育ててもらったわけだからパパ、とか、おとーさん、とかもいいんだよなぁ・・・
0035名無しさん@ピンキー2013/02/22(金) 22:15:15.97ID:wOkJYKx6
>>32
はじめは「パパ」でねんごろな関係になったら「あなた」って呼ばれたい
0036名無しさん@ピンキー2013/02/23(土) 23:20:26.89ID:ITwodHQr
いろいろ考えているんだけど呼び方変えるといろいろ変えなきゃいけないんだよなぁ
0038名無しさん@ピンキー2013/02/25(月) 16:39:41.14ID:M02BUP0U
>>37
でかくてのんびりで子だくさんなのか?(マンボウは約三万個ぐらい卵を産みます)
0039名無しさん@ピンキー2013/02/25(月) 17:13:09.05ID:sMHuL/pP
3億だろ
無事に成長するのは1ケタだが

まんぼうと言うと17才の人しか浮かばないから困る
0040名無しさん@ピンキー2013/02/25(月) 19:51:54.26ID:yA+unIl3
ハムスター系甘えんぼう(陸上部)
「一緒に走って、汗かこう? え…ゆ、ユニフォーム?」
「うん。べ、別に君に見せたくて着てきたとかじゃなくて、動きやすいからだよ」
「でも、じろじろ見られるのは、なんか恥ずかしいかも」

フクロウ系甘えんぼう(航空同好会)
「今度、スカイダイビングとか、やってみないか?」
「あ、お前は初心者だろうから、ペアで――ん? ああ、こう密着するんだ」
「密着か……えっ、いや別に変なことは! 顔赤くなんてしてない!」

マンボウ系甘えんぼう(水泳部)
「プールでデートかぁ。ほわー、良いかも〜」
「楽しみだなぁ……あ、そうだ〜。その時に着る水着、一緒に選んでくれないかな?」
「え? 行っても良いけど、いつもの競泳水着も好き? そうなのかぁ……むふふ」

三毛猫系甘えんぼう(バスケ部)
「悔しかったら私のボール、奪ってみせな。にゃっはっは」
「ほらほらどうした――って、にゃあっ!? どこ触ってんだ!」
「うー、思いっきり揉んだなぁ。なに、ボールと間違えた? こらー!」

スライム系甘えんぼう(科学部)
「今飲ませた液体? んーとね、媚薬、かな」
「あなたが私だけを見てくれるように――なんて、嘘よ。本気にした?」
「でも、私はあなたに身も心もとろけて…この可愛いスライムみたいに、なりそうよ」

小鳥系甘えんぼう(ラジコン同好会)
「お兄ちゃんイスに座って操縦するの気持ち良いなー。それ、一回転」
「あまりぐりぐり動かすな? 何で? …あれ、何かお尻に固いのが…ふわっ!?」
「……私が退くと思って、抱き締めちゃった? うん、別に良いよ! このまま…えへへ」

それらのハーレムを可能にするピンクのシャツを着たイケメン

え? 妖精系甘えんぼう(演劇部)と友人系甘えんぼう(美術部)がいないって?
0041名無しさん@ピンキー2013/02/25(月) 20:05:45.30ID:7cSNnQMu
友人系は帰宅部だと思います!
「ねーねー今日も一緒にかえろーよー」
「あ、そんなに車道によってたら引かれちゃうよ、ほらもっとこっち寄って」
「別に気にしてなんかないよ、むしろ......ううんなんでもない!」
0042悪魔の名前は午前様2013/02/26(火) 07:06:45.77ID:db6HR4OG
 
 連休にはどこかへ行くというのが定石だが、そういった予定のない場合は趣味に費や
すのもいい。
 ところで、少年は違っていた。日ごろの肉体的な疲れを解消するために惰眠をむさぼ
っている。時計を確認する理由も無く、ただ眠いのでベッドから出ずのままだった。
 うんと伸びをしようと手を動かし、それが壁とは反対側なのに何かとぶつかった。
「……あ、帰ってたんだ」
 少年には姉がいた。
 手の甲に触れた、ぽよんとしたものは隣に寝ている彼女のものだった。偶然とはいえ
ぶつかったことに謝り、その感触をいっしゅん疑問にして、また目を瞑る。
「ど、どうしてここにいるの!?」
 跳ね起きた拍子に、真下のばねが軋む。
 掛け布団の中が普段より温かかったのは気のせいではない。本来ひとりで寝ていると
ころに二人でいるのだから当然のことだった。明け方に寝なおしたのでこれで三度寝に
なるが、その時に気付かなかっただけでだいぶ前から潜りこんでいたのだろう。そして、
そういう場合は女性の帰りが夜遅く、おおかた部屋を間違えたとか――理由さえわかり
やすい。
「……んー……!」
 無防備な寝顔に皺ができ、周囲を確認しないで振りまわされる姉の手に捕まる少年。
腕を掴まれ、普段のおっとりした様子からは考えられないような力で引きずられ、片手
が言うことを聞かなくなった。
 けっきょく質問には答えてくれず、代わりに理解したのは彼女が上半身に最低限のも
のしか着けていないことだった。
「え、えっ?」
 そうした理由から、手繰り寄せられる風にされて少年は手のやり場に困った。黄緑色
の下着が覆っていてメロンと勘違いする様な胸の一つに触れたまま、姉がこちらの服を
引っ張ってきては堪らない。
 ちぎられても困るので、やむなく体を崩す。ところが、それでも隣で寝ている女性は
少年を布団と勘違いして、反対側の手を使って我が物にしようとしていた。しかし、ぐ
いと引かれた後、今度は相手の方が寄り添ってきた気さえする。
「う、わあっ……」
 最終的には寝がえりをうつ途中の様な姿勢になった姉と向い合せに抱き合う格好。意
図せず触れている胸のもうひとつも体にあたって、少し視線を落とせば豊満なバストが
作る谷間や、それが形を変えるほど大きく柔らかい様子まで丸わかりだ。
「……ぐっ」
 その状態でなお、少年には強烈なホールドがかけられた。ただでさえ緊張している体
を締め付けられ、痛い事この上ない。
 広がり放題な黒い髪からは、酒、煙草……職場の付き合いで持ち帰ってくる臭いの原
因が混ざり合って、家にいる時の香りとは全く異なった印象を与える。普段は飲酒して
いる様子さえ見たことがないので、酔っ払っているかという判断すらできない。
 次いでストッキングなども着けていない脚が下半身に絡みつき、いよいよ身動きが取
れなくなってしまった。
「んぅ……」
 それに対して密着と拘束の状態になっている女性の方はというと、無防備に寝息を立
てていた。疲れを感じさせない表情でいて、呼吸に体が動くたびに少年には柔らかな感
触が伝わる。
 掛け布団ではなく抱き枕と間違えられている気がしてきた少年だが、無機物になりき
れないので手が動いてしまう。――まだ、姉の胸に当たっている状態だった。
 心拍数が上がりっぱなしで体温がまとまっている内側は汗が滲み、布団が覆っていな
い首から上だけが不自然に冷たいまま動けない。かといって抜けだしたいかと聞かれる
とそうではなくて、却って疲労が溜まっていった。
「お腹いっぱい……」
 そんな状況で寝言を聞いてしまい、少年は思わず噴き出す。しかし、姉はまるで気付
いた様子もなく静かに息をして眠ったまま。
 ふとした拍子に手が胸を押してしまうのを危惧しながら、もういちど寝ようとして深
呼吸を始めた。逃げ場がない事に対する諦めもあれば、柔らかい異性の感触を堪能した
いという男性の欲求もあったからだ。
0047名無しさん@ピンキー2013/02/27(水) 20:29:40.75ID:mBGVHXgb
おまえら寝てばかりだな、働け
働けばまだ見ぬ甘えっ娘との出会いが待っているかもしれんぞ
0048春闘?逆じゃね?2013/02/28(木) 02:52:28.69ID:T+kJIcu5
「♪き〜けば〜んこっくの〜ろ〜ど〜しゃ〜♪
と〜どろっきわたる〜め〜で〜のぉ〜♪」
…どこで覚えたのか、メーデー歌なんぞ歌いつつ僕の膝に乗っかってゴロゴロ喉を鳴らして甘えている幼なじみ。
「…ささめ。もう勘弁してよ。いい加減疲れて来た。」
「♪い〜まや〜に〜じゅう〜よ〜じか〜んのぉ〜♪
か〜いきゅ〜せんわ〜きたり〜けり〜♪」
「…おーい。ささめさ〜ん。聞いてますか〜」
「♪む〜さん〜のたみよ〜けっきせよ〜♪って、ケンちゃん!」
「はい。」
「ささめの要求にたいする回答がまだです。」
「だから言ったでしょ。大学受かったし、入学式の日まで毎日会いに来るから。」
「それじゃ足りないとささめはさっきから言ってます!」

受験勉強の間構ってあげられなかったせいで拗ねたささめをなだめる為に働く日々が始まりそうです。
0051名無しさん@ピンキー2013/03/12(火) 12:57:58.74ID:d3wiazhR
最後の書き込みからもうすぐ2週間になるな、もう少し放置して甘えっ娘の禁断症状が出るまで待つか・・・
0052名無しさん@ピンキー2013/03/13(水) 00:23:20.19ID:uLLp2oGR
もうすぐホワイトデーだしな

何が欲しい?って聞かれて「あなた」って答える甘えっ娘の話が是非とも読みたい
0053名無しさん@ピンキー2013/03/13(水) 11:25:15.52ID:zDF3JzWP
やばい、ホワイトデーまで放置するつもりだったが甘えさせたい病の禁断症状が出そうだ
0054名無しさん@ピンキー2013/03/13(水) 21:51:24.79ID:y0QhwyF5
簡単ですが、ホワイトデーネタ。
ちゃんとお返しは買っておいたか。買ってないなら今から買ってこい。マッハで。


「明日、ホワイトデーだねぇ」
すぐ横に座る彼女が、話を切り出すのはいつだって唐突だ。
「ああ、そうだったね」
「……明日だよ?明日」
「何度も言わなくても分かってるよ」
僕は彼女に笑いかけて見せた。
「分かってないよぉー」
いつもなら、応じて笑い返してくれるのに、彼女は口をとがらせて不満そうな表情を浮かべた。
「はて……」
彼女がこういう表情をするのは、珍しい事じゃない。対称に、僕が自分でその原因を察知できることは珍しい事だった。
「私、あげたよね?」
「……?」
「バレンタイン!あげたでしょう!」
「ああ、チョコね。うん、貰った」
貰ったのは結構大き目のチョコレートケーキだ。年々、お菓子のクォリティが上がってきている気がする。
「もう、自分で食べちゃうの我慢して君にあげたのにさー」
「それはどうも。それで、何か僕に不備が?」
「……お返し用意してないでしょ!」
「あ、そういえばそうだ」
「やっぱりぃ〜……」
彼女は虚空に向かって大きく溜息をついて、それから、諦めたような表情をした。
「ま、期待してなかったけど。毎年のことだし、ね」
寂しさを紛らわすように、彼女は僕の手を握った。
「悪いと思ってるよ」
僕は彼女の手を優しく引き、彼女の小さい体を抱き寄せた。
「ごめん」
「何」
「本当は……今年もこれで済ませる気だった」
「ずるい」
「だから謝ってるじゃないか」
「そういうところがずるいの」
「……今から二人で買いに行こうか」
「うん……でも、もうちょっとこのまま」
0055名無しさん@ピンキー2013/03/13(水) 22:30:03.70ID:zDF3JzWP
>>54
大丈夫だ、作ってあるバレンタインにもらったチョコケーキの三倍の大きさのチョコレートケーキをな
0056名無しさん@ピンキー2013/03/13(水) 22:39:37.04ID:aL/L56Kj
もらってないのに誰に返せばいいんですか!(涙目)
0の3倍返しはいくらになるっていうんですか!(血涙)
0060名無しさん@ピンキー2013/03/23(土) 22:03:58.04ID:OaBTSK0U
無口なあまえんぼうにくっつかれたり抱きしめられたり抱きしめたりしてるうちに休日終わる生活したい
0062名無しさん@ピンキー2013/03/28(木) 23:40:53.05ID:ZsOYcNM4
確かに甘えっこはインドアなイメージがあるな
ここはあえてアウトドアな甘えっこというのはどうだろう
0065名無しさん@ピンキー2013/03/31(日) 03:57:12.89ID:BRhiOjR2
ただでさえ甘えっ娘なのに更にデレるのか……胸焼けどころか、糖尿病になる勢いだな……
0066名無しさん@ピンキー2013/03/31(日) 15:13:03.78ID:KRea1qLg
え、男の方が酔ってデレになるんじゃないの?
甘えっ娘とデレ男・・・(´・ω・`)
0070名無しさん@ピンキー2013/04/01(月) 12:57:10.90ID:0Iwuhj8O
エイプリルフールだからと甘えっ子が嘘ついてきたらその嘘を信じたふりして逆に甘えっ子を振り回したい
0073名無しさん@ピンキー2013/04/03(水) 21:48:34.53ID:XHJ1Zboj
も・げーろ
0075名無しさん@ピンキー2013/04/08(月) 22:19:52.13ID:i4TVUmN2
該当する二次スレがなければ注意書きさえしとけばいいんじゃね?
0076名無しさん@ピンキー2013/04/09(火) 02:37:46.38ID:YaFu6mq0
甘えんぼうさん♪甘えんぼうさん♪
あそこにばら印の白砂糖があるでしょ〜?


数分後の私の姿だ
0078名無しさん@ピンキー2013/04/14(日) 07:14:24.21ID:ARIri3G2
小学校の体育の授業は男女合同で、昔は男子は短パン女子はブルマ
それでペアを組んで肩車をさせられることがあったね

懐いてる甘えっこがちょうど身長が近く、よく一緒になるとして
「○○くん、かたぐるまだよ」
なんて嬉しそうにしてる前でしゃがんで、跨ってもらう訳だ
「しっかりつかまってろよ」
「うん」
甘えっこは落ちないようにしっかり足を男の首に巻きつけて、頭に両手を置く

ブルマだから、太股が首から鎖骨のあたりにかけて、肌にじかに触れるんだよな
布のところと違って、柔らかくて少しひんやりしてて、これが気持ち良い
境目から首筋に面した布地の部分も、布越しとはいえ甘えっこの股が押し当てられてる訳で
子どもの時はそこまで浸る余裕ないというか深い知識はないから、それだけじゃあまりピンと来ないか

立ち上がると、甘えっこの体の安全は全部、男に預けられてしまう訳で、不安だよね
そこをしっかり支えながら立ち上がって歩いてあげると
「○○くんって頼もしいなぁ」
と、ある意味”つり橋効果”みたいなものなのかな。褒めてもらえたりね
で、そう言われると年頃の男子は妙に照れ臭がる訳で
ちょっと悪ふざけで激しく動き回ってやってみたりして
「やーもうっ!」
と恐がってしがみついてくるのが、また特別な感覚

「おかえしっ!」
慣れてくると甘えっこも調子に乗って目隠しとかしてきたりもする
支えてる側にはちょっと恐いが、髪の毛だし顔とか、まぁ軽くならあるとしても
よほど仲が良く日常的にスキンシップが盛んみたいな異性でもなければ
自然にこうやって触ってもらえること、あまり多くないから嬉しいんだよな

少し大人びてると、恥ずかしがったりもするからそれがまた良い
「…んっ」
肩車は動くと乗ってる人にダイレクトに振動が伝わる
さっきから男の首筋で微かだけどこすられ続けて、感じてきた甘えっこ
首上でもじもじされると男も意識しだして、上と下で二人して顔赤らめてる
「はい、肩車終わり」
先生がそう告げたので、男はもう一度しゃがんで甘えっこを下ろしてあげたら
「…もうおわりかぁ」
甘えっこが少し物足りなさそうにして、立ち上がった男を見つめるのが可愛い

「えへへー」
結局、自分も消化不良な感じがあった男は、甘えっこを捕まえて、ぎゅー
柔らかくて幸せな一体感に、さっきより鼓動が早くなって、もう周りが見えず二人の世界

「わーこいつらまたイチャつき始めた」
「うらやましいなー」
「せんせー砂糖吐きそうです!」
「うー、先生だって恋人いないのに授業中にもカカワラズ……もげろぉ!」


肩車って良いよね
0080名無しさん@ピンキー2013/04/17(水) 22:11:36.75ID:d+jza3M+
ふと思ったんだがもげたらそいつは女になるのか?そして百合百合な光景になるのか?
0082名無しさん@ピンキー2013/04/18(木) 00:08:10.47ID:STu7TJyJ
よく訓練された甘えっ子なら相手にナニがあろうがなかろうが甘える気がする

もう、ナニも怖くない……
00831/12013/04/21(日) 00:10:47.55ID:SfJLN39z
・後輩を黙って抱きしめてみた。

ふと後輩を困らせたり抱きしめたいという衝動に駆られたので
唐突に後輩の手からドクターペッパーの赤い缶を取り去り、
そして彼女の身体をこちらに向かせ両手で包み込んだ。
包み込まれた後輩は何が起こったのか判断できていないらしく
腕の中で「え?え?」と混乱しているようだった、包み込んだと
言ったところで彼女がちょっと抜けようとすれば簡単に抜けられる、
そのことに気付いたのか少し落ち着いた彼女は
「えっと、先輩どうしたんですか?」
と耳まで真っ赤になりつつ聞いてくる、それに対して白々しく
「なにがー?」
と、まるで何もないかのように答えるとしばらく両手をぎゅっとしながら
「え、これはもしかして ちゃんす というやつですか!?」
などと小さく一人言を言っていたがやがて意を決したらしく小さく
「えいっ!」というかけ声とともに強く抱きしめ返してきた。
強く抱きしめられたのでこちらも今より強く抱きしめ返す、そうすると
向こうもより強く抱きしめ返してきたので今度は頭もなでてやるすると
「えへへー」
などとかわいらしい反応をしてきた。

そんなこんなで後輩のかわいさをしばらくの間堪能した。
0085名無しさん@ピンキー2013/04/26(金) 21:39:14.11ID:ZMCsnRSq
規制解除来た!
けど、またいつ規制されるか分からない。ちゅっちゅっちゅーしたい。

「ただいまー」
暫くの間、少なくとも一か月か二か月かはそこに入らなかった。いや、入れなかったのだ。
手に伝わるドアノブを回した時のがちゃがちゃという金属の感触が、ひどく懐かしかった。
あまり頻繁に開閉されるドアではないからか、開けると少し埃が舞い、金具がぎぃぎぃと呻きをあげる。
中に入って、後ろ手にドアを閉める。室内はしんとしていて、何とも言えない違和感を感じた。
「帰ったよ。いないのか?」
呼びかけても声は返ってこず、僕は寂しい気持ちになった。ああ、彼女の温もりが恋しい。
僕は何度か同じように呼びかけたが次第に待ちきれなくなり、靴を脱いでせわしなく彼女の部屋に向かった。
「入るよ」
ノックもそこそこに部屋のドアを押し開ける。果たして、彼女は自分のベッドで小さく寝息を立てていた。
起こすのも悪いかと思ったが、久しぶりに会うのだ。ちょっとくらい、わがままに付き合ってもらうのもいいだろう。
彼女の小さく柔らかな身体を揺すり、起きろと彼女の耳元で呟く。
「んぅ……」
彼女は少し身をよじらせ、布団の中に潜り込み、また寝息を立て始めた。
起きるまで待ってもいいが、僕はいつまでここに居られるか分からない。少々強引に布団を引っぺがす。
「んぇっ……!」
ごろごろとベッドの上を彼女は転がり、小さく悲鳴をあげた。そして、不満げに目を擦り、身体を起こした。
「おはよう。ごめん、寝ている所」
出来るだけ優しい声で挨拶を投げかけると、半分閉じていた彼女の目が少し間をおいてから完全に開き、驚いた様子で僕を上から下まで見た。
口をぱくぱくさせて、何を言うか迷っているようだった。
暫くして、漸く発した言葉は間の抜けたものだった。
「……本物?」
思わず吹き出すと、彼女は頬を膨らせた。僕は慌てて取り繕う。
「ごめんごめん。久しぶり。どのくらいぶりかな」
「分かんないよ」
「……待った?」
「待ちくたびれちゃった」
「寝ちゃうくらいだもんね」
「ばか」
彼女はそっぽを向いて、小さく溜息をついた。僕は屈んで、しぼむ様子を見せない彼女の頬を指先で撫でた。
「ごめん」
ふん、と鼻を鳴らし、中々機嫌を直さない彼女の顔に懐かしさと愛おしさを感じた。胸の奥が柔かく、暖かくなる。
頬を撫でていた手を首から肩へ滑らせ、ゆっくり彼女を抱き寄せた。
「訳があって来れなかったんだ」
「…………それで」
「それで……うん、だから、ごめん」
漸くこちらを向いた彼女の顔に向かって申し訳なさそうな笑みを作ると、彼女は少し顔を赤くした後、その細腕でもって僕の身体を床に押し付けた。
「ばかばかばか!寂しかったんだから!」
彼女は力一杯僕を抱いた。僕は自分の胸に押し付けられた小さな頭を撫でる。
彼女の髪に顔をうずめて深く呼吸をすると、肺の中、身体の中、が全部彼女で満たされたような気分になる。
こうやってじゃれあうのも、もうずっとしていなかった。
彼女の頬に手を寄せて、唇を重ねる。何度もついばむように。次第に深く。
唇と唇を愛撫しあい、舌と舌とを絡め、互いの口内を掻き撫でる。
唾液が口から伝い、ぽたぽたと床に滴る。
部屋を水音と荒い呼吸音と、彼女の小さい喘ぎが満たしていた。自分たち以外の音はまったく存在していない。
暫くして、交わらせていた舌を離した。互いの口を銀の糸が繋いでいた。
互いの恍惚とした表情を見つめあった。
「そろそろ行かなきゃ」
「……ずっと、ここに居てよ。」
「そうもいかないのは君だって分かってるだろ」
「…………」

「また規制されるまでは毎日来るよ」
0089名無しさん@ピンキー2013/04/27(土) 19:50:41.94ID:zLD2JoTa
多少(いや結構かなり)鬱要素多かったけど
ハヤカワSFのパオロ・バチガルピ「ねじまき少女」がいい甘えしてた。
ただ上下巻で一冊の価格が高いんだよな
0090名無しさん@ピンキー2013/04/27(土) 21:00:56.52ID:bf9HxbfF
「先輩のことが好きです。付き合ってください」
「ありがとう、嬉しいよ。でも、悪いけど無理だ。僕のようなネガティブで卑屈な男に君は勿体無い」
「そんなことないです。それとも、他に好きな人でも」
「誰かを伴侶にするつもりはこの先、ないんだ。それなのに君と付き合うのは失礼だと思う」
「そんな、先のことが前提じゃなくても良いんです。ただ、しばらくそばにいて、先輩のことをもっと知ることができたらと」
「僕は君に嫌われるのが怖い。節度を保った距離でいられる今のままではダメかな?」
「意気地なし。それでも私は諦めきれません」
「……じゃあ、そうだな」

「何ですか、急に財布からお金を取り出して」
「バイト代が入ったばかりで今、僕が自由に出来る金額。ちょうど一万円」
「まさか、これで手を退いてくれと?」
「いや、これでお試しをしてみる、というのはどうかと」
「え、意外とあっさり良いんですね」
「この一万円が、君と付き合う時間の代わり。二人のデート代だと思ってくれ」
「これが全部なくなったら、お付き合いは終わりということですか」
「そう。このお金は共同管理だが、使い方は君に任せよう」
「一応聞きますけど、このお金を元手に増やすとかは?」
「なし」
「じゃあ、節約していかないとですね。テレビの企画みたいで面白そうです」

一日目
「家デートならお金は使いません。ほら、その代わり私を楽しませてください」

三日目
「思った通り、優しい先輩。もっと撫でてくださいよ」

五日目
「安いけどこれいけるんじゃないですか? ん、美味しい。先輩も、あーん」

十日目
「今日はちょっと贅沢して、外食ですよ。使う時は使うのも大事です」

十三日目
「バザーで洋服を買ったり、試食をしたり。こういうイベントを回るのも意外と楽しめるものですね」

十九日目
「公園で見る夕焼けが、こんなにきれい。……キス、したいです」

二十三日目
「ちょっとした遠出、楽しかったですよ? また、来ましょう?」

三十日目
「ホテル、入りませんか? もう残り少ないですが、思い出を作らせてください」

「先輩、大好きです」

「……離れたくないです」


「おばあさん」
「何ですか?」
「その一円玉、ずっと持っているんだね」
「それは、これが無くなったら私たちの関係は終わりですからね」
「増やすのはダメでも、他のお金は使ってはいけないとは言ってない、最終的にゼロにしなければ良い、か。盲点だったよ」
「あなたが言い出したことですからね。それに、本当は私を試していたのでしょう?」
「……さてね」
「……まあまあ」
「こんな僕とずっと歩んできてくれて、ありがとう」
「どういたしまして、先輩」
0092名無しさん@ピンキー2013/04/27(土) 23:56:57.50ID:NL9ozXU9
GJ!!
ああ、こんな娘さんがテレビから這い出てきてはくれんかなぁ。
0096名無しさん@ピンキー2013/05/06(月) 01:02:13.88ID:rHAlYljl
うずうず

黄金週間、つまりGWも明日で終わりということで
学生たる私こと理沙は幼馴染で、その、こ、恋人でもある宗太と課題を済ませているのだけれど…

うずうずうず

互いの両親は久しぶりに揃って出かけて二人っきり
まさに甘えたり!いちゃいちゃしたり!さ、さらにはその先も…!という絶好のシチュエーション!
……にも拘らず私はそれを実行できないでいる
その理由はというと

「なぁ、この問題どうやって解くんだっけ?」
「どれ?あぁ、それはここを…」
「ほほぅ、そうやるんだな。さんきゅー完璧転校生」
「…その呼び名、嫌いなんだけど」
「そういうなって、理沙。成績優秀運動神経抜群でクールな美少女転校生とくればいろいろと特別視したくもなるんだろうさ」
「特別視ねぇ…」
「俺だって最初は驚いたからなー、昔と印象がぜんぜん違ったからさ」
「私はすぐ宗太だって気づいたのに、気づいてくれなかったもんねぇ〜」
「ま、まぁ何だかんだでこうやって一緒にいるんだし、結果オーライだろ」
「もう、調子いいんだから」

つまり私は宗太と離れていた一時期に『冷静な人物』を演じるようになった
そして演じている私に再会し告白してくれた宗太
彼に素の私を見せたら幻滅されてしまうかもしれない
宗太に甘えたり出来ない理由がそれなのだ
うぅーなんでクールキャラを演じようと思ったの!?バカ!3年前の私のバカー!!
0097名無しさん@ピンキー2013/05/06(月) 01:03:09.66ID:rHAlYljl
うずうずうずうず

「やっとおわったー!」
「お疲れ様、飲み物もって来るね」

あぁ、課題も終わって今日はもうこのままお開きかなぁ…

「いや、その前にさ」
「?なに?」
「理沙、今まで我慢してただろ。ほれ」

そう言って胡坐をかいた足のをポンポンと叩く宗太
えっと、そこに座れってこと?でも急になんで?
動揺して迷う私に苦笑しながら宗太は

「ガキの頃もそうだったけどくっつきたいのを我慢してる時のうずうずする癖、変わってないな」
「えぇ!?そうなの!?」

というか、そんな癖が私にあったなんて…じゃあ…

「じゃあ、宗太にもっとくっついてもいいの?」
「おう」
「頭撫でてもらったりしてもいいの?」
「いくらでも」
「ぎゅーってしたりぎゅーってしてもらってもいいの?」
「当然、俺はお前の恋人だぞ」
「そーたー!」
「うぉっ!

嬉し過ぎて私は座ってる宗太に飛びついちゃった
もう我慢しなくていいしね!

「…座ってる時に飛びつくのは危ないから無しだな」
「えへへ、ごめん。ねぇ宗太」
「ん?」
「大好き!」
0098名無しさん@ピンキー2013/05/06(月) 01:05:26.37ID:rHAlYljl
電波受信したので投下してみたよ
久しぶりに書いたから大目に見てね
目汚しスマソー
0102名無しさん@ピンキー2013/05/11(土) 02:48:16.39ID:S63bLm1N
「という訳で」
「はい」
「GWの間私をほったらかした罰を与えようと思います」
「GWは仕事だと前から申し上げていたはずですが」
「異議を却下します」
「横暴だ!」
「電話すらしてくれなかった人に人権はありません」
「メールはしたじゃん」
「あんなのは数の内に入りません」
「つまり俺にどうしろと?」
「そんなものは自分で考えてください」
「何その無茶振り」
「いいからさっさとしてください」
「えー…じゃぁ、とりあえず撫でる」
「5点です」
「10点満点?」
「100点満点で、です」
「頬緩んでるのに?」
「5点は5点なんです!」
「では、ぎゅっと」
「ふわぁ…」
「如何でしょ?」
「に、20点です…」
「採点が厳しくないか?」
「こんなんじゃ足りないんですからぁ…」
「ならキスしちゃおう」
「んむっ…っはぁ…もっと、お願いしますぅ…」
「あれ、点数は?」
「そんなのいいですからぁ…いっぱいしてください…」
「仰せのままに」
0103名無しさん@ピンキー2013/05/11(土) 02:50:06.99ID:S63bLm1N
眠れないので気紛れに書いた
何も考えずに書いたのでアレかもしらんがお許し願いたい
0106名無しさん@ピンキー2013/05/13(月) 21:31:09.98ID:dii9bpzV
GJ

投下した後で、俺の書いたやつ全然甘えっこじゃねーなと思うことが多々あって申し訳ない気分になる
0107名無しさん@ピンキー2013/05/14(火) 15:46:15.84ID:O0KPegkU
ほんのり甘いのも良いもんだよ
0108名無しさん@ピンキー2013/05/14(火) 20:47:33.71ID:deXeaK1j
同級生から誕生日プレゼントをもらった。
嬉しかったが、自分の誕生日を知っているクラスメイトはいないと思っていたので、もらった直後、僕はあっけにとられ何も言葉を返せなかった。
後日、改めてお礼を言うと彼女は照れた様子など微塵も見せず、お礼を言うより先にプレゼントを使ってほしいとツンとした顔で言った。
まだ開けてないことを話すとものすごい形相で憤慨したが、包装が可愛らしくて開けるのがもったいなかった、ともっともらしいことを言うと顔を赤くしてそれきり何も言わなくなった。
家に帰ってからなるべく丁寧にプレゼントを開けた。中身は手袋だった。
手袋はモダンなデザインで、左右で色と模様が異なっていた。少し変わった手袋だと思った。
次の日の朝手袋を着けて学校へ行く途中、通学路で彼女に出会った。驚いたことに、彼女も同じ手袋を着けていた。
何で同じものを、と聞くと、彼女はいつものツンとした顔で、こうしてればいつでも手を繋いでるみたいでしょ、と言った。
彼女の言葉に思わず顔を熱くすると、彼女は僕の顔を眠たげな眼で一瞥した後、鼻を軽く、得意げに鳴らした。


あんまり甘くないし、短いけど。
甘甘にしようと思ったんだけど、あんまり綺麗にまとまっちゃったんで……
0109名無しさん@ピンキー2013/05/14(火) 23:26:58.50ID:SIorzCEp
遅くなったがGJ
それとなんとなく浮かんできたので投下してみる

結婚して3年になる嫁がいるんだけど、いつになってもべたべたと俺に甘えてくる。
今はまだ小さいとはいえ、子供がいる手前あまりそういうことはよくないんじゃないかって思って
この間少し控えてほしいって頼んだんだ。そうしたら、
「私たちは確かに○○(子供)の親。でも、それと同時に私は貴方の妻。
 女としての私は貴方と抱き合いたいし、妻としての私は貴方に寄り添いたい。
 そして、母としての私は両親の仲がいいって○○に教えたい」
なんて、妙な気迫で言ってくるから、そんなこんなでやっぱりその日はべたべたしながら一日を過ごし、
たぶん明日もその先もべたべたしながら過ごすんだろうなぁ……と今日も昼寝中の子供を横目で見ながら腕の中で甘える妻の頭を撫でている。


素クールや結婚スレっぽくなって正直ここに投下していいものかと思いつつも理論武装して甘えてくる女の子っていいよねということでひとつ。
0111名無しさん@ピンキー2013/05/16(木) 13:53:12.97ID:KgA83y3q
こんなのも理論武装に入るのかしらん

「そろそろ離れてくれると嬉しいのですが」
「何でです?私はくっつけて嬉しい、貴方は胸が当たって嬉しい。どこに問題が?」
「人の目に俺の心が耐えられない事かと思われます」
「このままでいるのと、この後ずっと不機嫌なのと、どっちがいいですか?」
「…このままでいいです」
「よろしい」

くっ、でんぱが たりない!
0112名無しさん@ピンキー2013/05/16(木) 15:09:45.10ID:b5B9l7Hi
まあまあこれでも飲みなされ
つ【大ジョッキいっぱいのメイプルシロップ】
0114名無しさん@ピンキー2013/05/17(金) 07:12:14.71ID:+nLDBv34
ちょっとSM色が強いのはスレ違い?
お尻ペンペンくらいなんだけど
0115名無しさん@ピンキー2013/05/17(金) 13:02:37.77ID:N1W9Mg+q
今日誕生日なんだが作品書こうと思ったがむなしくなったのでやめた、俺のために誰か書いて


>>114
お仕置き程度ならOKじゃない?甘えるの禁止って言ったのに甘えたのでその罰とか
0116お仕置き※スパンキングあり2013/05/17(金) 16:56:11.95ID:+nLDBv34
「い、いーち……」

パンッ

「きゃぁぁ!……に……ぃ」
「声が小さいですよっ」

パンッ

「あぁぁ!ご、ごめんなさぃ」
「ほら、次いきますよ」
「あぅぅ……ね、ねえ……私も反省してるからね?……も、もうやめよう?」
「ダメです、そんな事言うのはキチンと反省してない証拠です。
ほらほら、ちゃんと数えないとやり直しですよ?」
「やぁぁ!……ちゃんと数えるからぁぁ」
先ほどから俺の膝の上で涙目になりながら折檻を受けている彼女。
元々は高校の先輩だったがつい一年ほど前に俺の方から告白して付き合う事になった。
凛々しい顔立ちでいかにも年上のお姉さんといった風貌の彼女は、
年上好きである俺のストライクゾーンにド真ん中直球だったので、
数ヶ月に及ぶアプローチの末、見事口説き落とすことに成功したというわけだ。
しかし付き合って見ると、一見真面目でしっかりしていそうな彼女は、
実はとんでもなく甘えん坊でオマケにだらしない私生活を送っていた。
当初は俺もそんな彼女が可愛らしく感じていたし特に口を挟むことはなかったのだが、
定期考査で赤点を連発し、いよいよ進級が危なくなったと聞いて自分の過ちを悟ったのだ。
かくして、一人暮らしの彼女の部屋で勉強会を開くことになったのだが…
当の彼女は全くやる気がなく頭を撫でてだのチュウしようだのとベタベタ引っ付いてきた。
勉強しようと説得したけれど仕舞いには構ってくれないと拗ねて手当り次第に物を投げてくる始末だった。
そうした彼女にとうとう堪忍袋の緒が切れた俺はこうしてお仕置きをしている次第である。
「き、きゅうぅ……」

パンッ

「きゃぅぅ!!……はぁはぁ……あぅぅ…もぅ無理ぃ…」
「はい次っ」
「じゅ、じゅう!」

パンッ

「ひゃぅぅ!!……ごめんなさい……ごめんなさぃぃ……ひぐっ……」
遂に彼女は涙を流し始めた。少しやり過ぎたか、しかしここで下手に出ては彼女の為にならない
「これからはちゃんと勉強できますか?」
俺はあえて冷たい口調で彼女に問いかける。
「うん、うん……ちゃんと……します……だ、だからぁ」
「じゃああと10回頑張れますね?」
「えっ!……やだやだやだぁ!……もう無理ぃ絶対無理ぃ」
「ユウくん私のこと嫌いになっちゃったんだぁ……だからこんなひどいことすうんだぁぁ……うぇぇん……」
本格的に泣き出してしまった。これは本当にやり過ぎた。今までの反動で厳しくなり過ぎてしまった。
「そ、そんなことないですよ!俺が先輩を嫌いになるなんてあり得ません」
「嘘だ!舞ちゃんから聞いたもん!ユウくんは年上のお姉さんが好きだって」
舞とは俺の幼馴染だ。
全くあいつめ余計なことを……
「年上のクセにわがままでだらしなくて彼氏にお仕置きされるような子は嫌いになっちゃったんだ」
そういって泣き出す彼女があまりに愛おしく思えてお仕置きの途中だが彼女の額にキスをしてしまった。
0117お仕置き※スパンキングあり2013/05/17(金) 16:58:26.92ID:+nLDBv34
「へっ!?」
「さっきも言ったように俺が先輩を嫌いになるなんてあり得ませんよ」
「確かに先輩の本性には驚きましたが今はそんな甘えん坊のところもわがままなところも大好きですよ」
「……ほんと?」
子犬の様な目でこちらを見上げてくる。
ああ、もう可愛すぎる!
「先輩に嘘は付けませんよ。先輩の全部が好きです」
「あぅぅ」
今度は額を両手で抑えたまま俺の膝の上でジタバタしだした。そんな彼女の頭を優しく撫でる。
「先輩が憎くてやってる訳じゃなくて俺の大好きな先輩にキチンと進級して欲しいからやってるんです」
「愛の鞭というやつです。本当はこんなことしたくないんですよ」
「……うそだ……ユウくんちょっと楽しそうだった」
ポツリと呟く。
「ん?なんか言いましたか?」
「な、なんでもないよ…あはは……」
「じゃ、じゃあさ……私がお仕置きちゃんと我慢できたらいっぱいチュウしてくれる?」
「ええ、いいですよ」
「ちゃんと頭もナデナデしてくれる?」
「ええ、いいですよ」
「あ、あと………………えっと」
何か言いたそうな彼女。下を向いてモゴモゴと呟いている。
「どうしましたか?」
「えっと……あの……ふ、ふたりの時は……その……け、敬語は……やめて欲しいなぁ……って」
顔を真っ赤にしてそんな事を言う彼女。やはり彼女には敵わないな。
勉強させるどころかどんどん甘える口実を与えてしまっている気がする。
「はぁ……全く、分かりました。これからは二人の時はタメ口にしましょうか」
「や、やたっ……や、約束だからね?美咲って呼び捨てだよ?」
嬉しそうにニヤける顔を見ると怒る気力もなくなってくる。
つくづく可愛い先輩に俺は手も足も出ない、完全にお手上げ状態。
だがそんな状態すら楽しく感じるほど俺は先輩に惚れ込んでるようだ。
「それじゃあ、あと10回と言いたいところですがまけにまけて後5回頑張りましょうか!」
「なんでそんなにキラキラしてるの……」
「ん?」
「は、はい!……お、お願い……します」
「11からですよ〜」
「じゅ、じゅういちっ!」

パンッ



あの後先輩を存分に甘えさせた結果、結局勉強会はお開きになり、先輩は見事に追試に落ちたが、
学校にはキチンと通っていた先輩を、先生方は留年させるつもりは毛頭なかったらしく、
三度に及ぶ追試の末、無事に進級を決めたらしい。
ちなみにお仕置きの後彼女の下着が少し湿っていたことは秘密にしておこう。
0119>>115のバースデー記念 ◆aSV.Ijttwi3m 2013/05/17(金) 20:01:01.68ID:wMirm5pA
これより、3レスほど投下
本来、投下を被せるのは避けた方が良いってのは分かるが、>>115のバースデーに免じて許してくれ……
本番はないが、兄妹物が嫌いな人は鳥かタイトルでのNG推奨
0120>>115のバースデー記念 ◆aSV.Ijttwi3m 2013/05/17(金) 20:01:49.23ID:wMirm5pA
 仕事が一区切り付き、彼が腕時計を見ると既に二十二時を回っていた。
「やれやれ、遅くなったものです。……寝ていると良いですが」
 自分でもまるで信じていない希望的観測を口にし、彼は喫茶店を後にした。

 彼は自宅に到着し、玄関の扉をそっと開く。音がしないように、そっと。だが。

「おにーちゃん、おっかえりー!」
 僅かな物音を捉えたのか、妹が彼の胸に飛び込んできた。
「……ただいま」
 避けるのは簡単だったが、かつて壁に激突して鼻血まみれにさせたことがあっただけに、素直に受け止めた。
「元気な挨拶は結構ですが、兄は早寝を心がけるように言ったと記憶していますよ?」
「おにーちゃんがいないのに、私が一人で眠れるとでも!?」
 妹は無闇に堂々と言い放った。
「……威張って言うことですか」
 知らず、彼はため息を吐いた。
「ため息なんか吐かないで、早くご飯食べよーよ。おにーちゃんの好きなオムライスだよ」
 妹が主張すると同時、腹の虫が豪快に鳴った。妹の顔は真っ赤になった。
「やれやれ、遅くなった時は先に……」
「お、おにーちゃんもお腹ぺこぺこなんだね!」
 勝手に“犯人”にされ、彼は一人で苦笑した。
0121>>115のバースデー記念 ◆aSV.Ijttwi3m 2013/05/17(金) 20:06:23.24ID:wMirm5pA
「どう、美味しい?」
 真剣そのものといった表情で妹は兄を見つめていた。
 オムライスは中々に美味だったが、素直に認めるのは癪だと思った。
「好物を作り、不味いと言わせたのなら逆に凄いと言わざるを得ません」
「ということは、美味しかったんだ!」
 兄の捻くれた言い方を無視し、妹は無邪気に喜んだ。
「ふ、ふん。この程度で慢心しないことです。母の域には遠く及びません」
「でもママ、私と同じくらいの時はこんなに出来なかったって言ってたよ!」
 兄の心境を無視し、妹の気分は天井知らずに上がっていた。
「(……まあ、たまには良いでしょう)」
 夕餉に好物が出たせいか、兄はやや甘い考えになった。
「少しこちらに来て下さい」
 兄がそう言って手招きすると、妹は素直に寄ってきた。
「最近、兄は仕事に感けて妹を甘やかしていない気がしましてね」
 その言葉に妹が目を丸くした。
「たまには甘やかすのも悪くないと思った次第ですが、どうしますか?」
「甘やかすべきだと思います!」
 妹は力強く宣言し、兄に抱きついた。
「おにーちゃん、さいこー!」
 妹は彼の胸元に顔を埋めているため、表情は見えない。
0122>>115のバースデー記念 ◆aSV.Ijttwi3m 2013/05/17(金) 20:08:33.71ID:wMirm5pA
 それでも、満面の笑みを浮かべているのは想像に難くなかった。
「(甘えてくるうちくらい、甘やかしても構いませんよね……)」
 そう考えると兄は目を細め、自身に抱きつく妹の後頭部を撫でた。

0124>>1152013/05/17(金) 20:24:20.94ID:N1W9Mg+q
>>123
ありがとう、本当にありがとう・・・それしか言葉が見つからない
そして、>>116GJ
0126名無しさん@ピンキー2013/05/25(土) 01:41:01.48ID:H2xQtUOS
GJでおじゃる
  ,彡ニ三三三三三三三ニ=ヾ;:;:;:;:;:;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:i;:;:;:i'
  ,彡ニ三三三三ニ三三ニニ;〃ヾ、;:;:;:;:;:;::;:;::;:::;:/;:;:/
 ,彡彡,'',ニ=ミミミ三三三三ニニ彡  `゙゙''ー-、;:;:;:;/;:;/
 ',彡'/ r' ノヽヾミ三三三三三彡'   _,,,,,,、ヽ;:;ィ''|
  彡'|.|(‐'''" 'iミニニ三彡"´ ̄     `゙゙ー'  ;;;:|   _,,,,._                、-r    r--,      、-r
.  彡i、ヾ ('  ヾミニ三'          __,,、 ....ノ   / .,','" ̄',〈... _,,,_   _,,,_   _,,,,,| |     ~`l |  _,,,_   | |,,,,,_
  彡ゝ `'' "  |ミミミ'       ‐'"ひi,;'´  ,ィ;;ァ'  { {   ,___ ,'r⌒!゙! ,'r⌒!゙! ,.'r⌒| l      .| | ,'r⌒!゙! ..| |⌒','i
   '彳`ー‐i  |ミミミ'          `゙ーシ'   |、ニ'  .ゝヽ、 ~]| ,i i  i l i l  i i .i i  .i .i      .| | i i  i l  .| i  .i |
 --、/    i  |ミミ         .,,r‐''"   | ノ    `ー-‐'"  ゞ_,.'ノ ゞ_,.'ノ ゞ__,.',、'ュ     .l l  ゞ_,.'ノ.. .L、-_,'ノ
 く'ノ    :i  ミミ         ´  ., '   |'                              (~'-'ノ
 、\     .l  ヾ            .ノ(_,,、.   |                            `~~
 :\ヽ,   ヽ          /   `t‐一'        __
 ::::ヽ ヽ   `::.       ,; '      .:i          〈  ヽ
 :::::::ヘ ヽ    `::.        ''"⌒゙''一ノ           |   }
 ::::::::::ヘ.ヽ    ヽ、       ` ー'ーノ            !>'⌒ヽ、
 ::::::::::::::ヽヘ     `ー┬‐一;;''""´           /ヽ、 ,  )
 \、:::::::::ヽヽ      /::ヘ ) `゙'ー、_         /:::::::::Τ  ̄ `l
 〃`゙ー、;;;;\\   /i:::::::丿 ' , ' , '`゙ヽ、      /:::::::::::┼‐- -ノ
0128 忍法帖【Lv=37,xxxPT】(1+0:8) 2013/05/26(日) 02:16:59.29ID:5p0T7slQ
                         〈::::::::::::::::::::`丶、/_:_:_:_:_:_:::::::::::::::::::::::::::
                         /ミ了`ー- 、::::::/:::::::::::::::::::::::: ̄:::::`::::―‐
                          lミミ   (三シ`‐---  ___:::::::::::::::::
                           lミシ  ,.        ヾ三)    }三三三
                        fi7  . "  `、 :     _ _    ヾ三ミ三
                        | !  ' 、==z、ヽ|:  , '"  丶   `}ミミミ
                        |i|  ` `二彡/    、ー==、、:   |ミミミ
                        lリ      _/     `二ニ``   |ミミ/
                ,. ''´ ̄ ̄ ̄`ヾ!:、    f´'′  :^ヽ        ,.lミ/
              /         l ` :r '´`^'、__,.-、ノヽ、    ,. " }シ
             /      _,. -‐ '゙´ヽ { 、-- 、:.:__   ヽ...  '   /}\
         ___/ _,. -‐ ''"´     /,ハ ヾ`ヾエエェェェ>-     , 'ノ   ハ、
     _,. - '"´  //'´        ,. -, {{(  ヽ `丶`二ニ´      /´   | |
 ,. '´     / /          i //ヽヽ、 ,ヘ          , '´     //
'´      /  /           、ヾ、 \\| ヽ、       ,. -,:'´     //
       /  /          /ヽ、``ー`、_`丶>---_彡'"´     //
       /  /         /   ` ‐- 、` ‐--`ニ==----――'´/
0129名無しさん@ピンキー2013/05/26(日) 23:58:52.65ID:LGqWWOEl
麻呂が出てくる甘えネタか

果たして甘える側になるのか甘えられる側になるのか・・・
0130名無しさん@ピンキー2013/05/27(月) 00:44:12.63ID:ZxKljbQA
麻呂って結構位が高かったような気がする
つまり、時代物で権力争いに巻き込まれ唯一気が許せる男の前でだけ甘える甘えん坊とかどうだろうか
0131名無しさん@ピンキー2013/06/02(日) 14:02:07.01ID:/g2CMErT
6月に入ってから露骨に目の前でゼクシイを読み始めるようになった甘えっ娘
0134名無しさん@ピンキー2013/06/03(月) 02:05:28.22ID:ry9log8M
「すぐ婚ナビを使えば何とか…」
「ならないと思うよ…そんなにジューンブライドがいいの?」
「もちろんだよ!私の夢だもん!」
「でも今から式場確保できたとして、資金は問題ないけど今月挙式で準備や打ち合わせをやるとどうなると思う?」
「うーん?…忙しくなる、かな」
「そう忙しくなるね。仕事しながらとなると、確実に」
「そこは二人の未来のために頑張ろうよ!」
「もちろん頑張るよ。でも我慢できる?」
「我慢?」
「忙しいってことはつまり甘えてる暇もないってことだよ?」
「!?」
「さぁ、選んで。A・結婚式が終わるまで甘えるのを我慢するのか」
「うぅっ」
「B・甘えながらじっくり準備して結婚式をやる…どっちにする?」
「……B」
「うん。物分りが良くてよろしい。ご褒美にハグしてあげよう」
ぎゅっ
「えへへ、あったかい」
「それじゃあ来年の6月に向けてしっかり準備しないとね」
「うん。頑張ろうね!」
「頑張る。だから僕と結婚してください」
「はい!喜んで!」

電波受信しますた。しかし甘えが足りない!
※準備に関してはあくまでイメージです。ご了承ください
0138別離 ◆gZ5wRPtKwGd3 2013/06/07(金) 06:36:54.25ID:GDERdWCG
 ある日。俺は悪友から聞き捨てならない話を聞いた。
「そういやアイツ、……子だが、いなくなるらしいぜ」
「え? おい、どういうことだよ」
「いや、俺も詳しくは知らん。そんな話を小耳に……」
 詳しく知らないならコイツと話す時間がもったいない。直接彼女から聞き出す!

 ……と、意気込んで探したはいいが。
「……何処にいるんだよ」
 走り回って探して見つからなかった。疲れたのでベンチに横たわり、目を閉じた。
 元々、何処に住んでいるかなんて互いに話したことはなく、彼女と出会った場所を虱潰しに探したが見つからなかった。
「なんだかんだで色々な場所で会ってたんだな」
 いざ探すとなるとエンカウントした場所が多く、移動中にここでも会ったな、と思い出す有り様だった。
 そして、それは思い出の数とそのまま等号で結べる。俺を呼ぶあの声が、無性に懐かしい。
「あ、久しぶり〜」
 そう、こんな声で、
「元気にしてた?」
 こんな言葉で、
「……みたいでもない? ダメだよ、体は大事にしなきゃ」
 こんな台詞を……。俺はふと瞼を開く。探していた彼女がすぐそこにいた。
「何故ここにいる!?」
「あなたを見かけたから……」
0139別離 ◆gZ5wRPtKwGd3 2013/06/07(金) 06:41:19.59ID:GDERdWCG
 いや、俺が聞きたかったのはこんなことじゃない。
「……子がいなくなると聞いた。本当かよ?」
 彼女の顔がさっと曇る。
「……誰から聞いたの?」
「悪いが、質問しているのは俺だ」
「……親の都合で、ね」
 成程。激しく不本意極まりないが、あのアホの言葉は真実だったか。
 なら、俺はどうする? 彼女を引き留める? どうやって? 不可能だ。
 じゃあ、彼女と会えなくなって、そのまま諦められるのか?
「……」
 俺はノートの1ページを破き、連絡先と住所を書いて彼女に突きつけた。
「……暇な時にでも電話なり手紙なり書いてくれて構わない。なんなら直接家に来てもいい、じゃあな」
 そこで俺は彼女に背を向け、走り去った。情けないことに、それ以上いたら泣きだしたのを見られてもおかしくなかった。

 翌日、俺は仮病で学校をサボった。気分的には人生ごとサボりたかったが、彼女が会いに来るか細い可能性のおかげでそれは耐えた。

 親が女の子が訪ねてきたと言って俺に来るよう要求。
 正直、彼女以外の女の子と会う気分でもなかったが、時間帯からしてプリントでも持ってきたのだろうし、しかたなく玄関に向かった。
0140別離 ◆gZ5wRPtKwGd3 2013/06/07(金) 06:51:57.72ID:GDERdWCG
「あ〜、ゴメン。昨日の今日で回復してるわけもなかったね。今日はもう帰るね」
 玄関で待っていたのは彼女だった。
「うーん、とりあえず2、3日したらまた来る。じゃ」
「いや、待て!」
 帰ろうとする彼女の肩を掴む。帰路と自宅で泣き通した酷い顔から体調が悪いと判断したらしいが、寧ろ泣きつかれてぐっすり眠ったお陰で身体的には漲っている。
「親の都合で引っ越すんじゃなかったのか?」
「引っ越し? いや、しないし予定もなかったはずだよ?」
「昨日、親の都合でいなくなるとか言ってたのは誰だ?」
「いなくなるのは頼撫怒阿保管子(らいぶどあ ほかんこ)、別に私はいなくならない」
 いや、それがお前の名前……。
「……双子の姉妹とかいる?」
 双子の姉妹と情報が錯綜した。俺に考えつくのはこのくらいだった。
「双子以前に一人っ子だよ?」
 じゃあ、どういうことだ?
「親の都合で名前が刺鋳裟保管子(しいさ ほかんこ)になるだけ。別に引っ越したりしないよ」
「本当、なのか」
「うん、本当」
 その言葉に力が抜け、思わず膝を付く。そのまま涙腺が勝手に決壊。
「な、泣く程嫌だったの!?」
「うるせぇ、人の心を散々弄びやがって……」
0141別離 ◆gZ5wRPtKwGd3 2013/06/07(金) 06:55:43.42ID:GDERdWCG
「よ、よく分からないけどゴメン……」
「謝れなんて言ってねえよ、それによく分からないで謝るな、取り合えず謝れば許してもらえるとでも!?」
「あっ、いや、そうじゃなくて、“いつ”弄んだのか分からなくて、その、弄んだことを……」
 声音に違和感を感じ、保管子を見る。彼女も軽く涙目になっていた。
「あー、俺も言い過ぎた。お前がいなくなると思ったら冷静に思考できなくなってな」
「……?」
「だから、昨日と今日のことは忘れてくれ」
「家に来るのとかも?」
「……言葉と態度は忘れろ。ただ、何故か連絡先を知っていたとしてもそれは知らん」
「そう、良かった……」



 その後。保管子が登校時から下校時までべっとりとくっ付き、冷やかされるのはまた別の話だ。
 まあ、俺としても悪い気はしないわけだが。

 完
0142別離 後書き ◆gZ5wRPtKwGd3 2013/06/07(金) 06:57:52.36ID:GDERdWCG
保管子見てたら運営が変わることを知って伝波を受信して書いた
今では反省している
0143名無しさん@ピンキー2013/06/07(金) 09:16:09.33ID:tEyNSr/O
隣の娘がすぐ婚を読んでいたと思ったら妊すぐだった
わけがわからねーと思うが
0146名無しさん@ピンキー2013/06/20(木) 07:45:14.66ID:j9IxGtr4
そろそろプールの時期だけど、甘えっ子は人前でもはばからずベタベタすんだろうなあ
0147名無しさん@ピンキー2013/06/23(日) 13:36:30.92ID:5Khde+zU
水着で胸を押し付けられて不覚にもおっきするんですね分かりますw
0148名無しさん@ピンキー2013/06/25(火) 00:27:10.96ID:VH/nhBtU
なんか危険な目にあって(事故とか誘拐とか性犯罪未遂とか・・・)それを助けられてそれ以降べタベタ甘えてくる甘え娘って想像しかけたんだけど
途中で「あれ?これ甘えん坊じゃなくて依存じゃね?」って思ってしまい依存と甘えん坊の境界がわからなくなってきてしまった・・・
0149名無しさん@ピンキー2013/06/25(火) 02:12:25.10ID:7E1wO16k
そばにいないと不安なのが依存
そばにいると嬉しいのが甘えんぼう
0150名無しさん@ピンキー2013/07/04(木) NY:AN:NY.ANID:J5Ee4ibu
裾を掴んで離さないのが依存
ピトッとくっついて離れないのが甘えんぼう
0151名無しさん@ピンキー2013/07/05(金) NY:AN:NY.ANID:94epG7vg
この右の娘のイメージでだいたい良いのかな?
ttp://hitotsuki.c.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_332/hitotsuki/7a226211-1dbf3.jpg
0153名無しさん@ピンキー2013/07/06(土) NY:AN:NY.ANID:lHo+N1dB
でも結局ダメキャラになって「お姉ちゃん疲れたよー、〇〇君とくっついてるのー」とか言っちゃうんですね分かります
0155 ◆6x17cueegc 2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:8yjhVoy7
こなさんみんばんわ
お久しぶりです、名前のないアレの人です

エロあり、グロスカその他注意事項多分なし
ただし甘え成分少ないと思います

ではどうぞ
0156アキ君 ◆6x17cueegc 2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:8yjhVoy7
「アキ君」
 スンスンと鼻を鳴らしながら彼女が擦り寄ってくる。
「ね?」
 何が『ね?』なのだろうか。とにかく俺はすごく疲れているので早く眠りたいのだけど。
「……分かってるくせに」
 そりゃあ分かっている。でも分かっていても付き合えるかどうかは別なわけで。
「私、もういつでもアキ君を受け入れる準備は出来てるんですよ?」
 大学を卒業したし、今は完全にフリー。アキ君さえ良ければいつでもいくらでもいつまでもあなたのモノにな
れちゃうんですよ。彼女はぎゅう、と抱き締めてくる。
 そんな発言を、3Iって名前のキャッチコピーにしたらどうだ、などと適当に流しつつ、頭をワシワシと撫でつ
けてやる。
「えっと、『いつでもいくらでもいつまでも、あなたの3I、ミドリちゃんです』?」
 言われたとおりにしなくてもいいのに。同棲し始めてからどんどん間抜けになってきてはいないか。高校時代
は学校きっての才嬢って扱いじゃなかったか、コイツは。
「抜けてるところがあっても、アキ君が埋めてくれますもの」
 酷い買い被りだ。面倒なときは相手をしなくなるのを、彼女だって知っているだろうに。
「だから相手をしてくれるときに、思い切り甘えるようにしているんですよ? ね、アキ君?」
 しつこいとか言ったら絶対怒られるよなぁ、と思いながら黙ってやり過ごすことに決めた。頭を撫でながら
ちょっとだけ抱き寄せてやる。
「……ズルいなぁ」
 実際自分でもそう思う。彼女が大学を卒業してこの数ヶ月、結論を出さないままここまで来てしまった。何か
きっかけがあれば解消もされるのだろうが、もうすぐ同棲丸4年。今更一体何をきっかけにすればいいのだろ
う。出来ちゃった結婚くらいしか思いつかない自分の頭の弱さに頭痛がする。
「ホント、ズルい」
 言って彼女が身体を起こす。散らばった自分の髪をゴムで結わえると立ち上がった。
「食器、片付けてきますね」
 彼女は散らかしていた食卓の食器を手早くまとめて台所へ立った。
0157アキ君 ◆6x17cueegc 2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:8yjhVoy7
 向こうのほうで水道が軋む音を聞きながら、俺も身体を起こした。
 俺だってちゃんと考えなくてはと思っている。正直なところ、外堀という外堀は完璧に埋められているのだ。
俺の両親も彼女の両親もこの同棲を始めるときに話し合って了承を得ているし、それ以来何も言ってこないこと
を考えるとこの生活を続けていても構わないと思われているのだろう。むしろ今更『結婚しようかと思う』なん
て言ったら、どれだけ笑いの種にされるか分かったもんじゃない。だからといってそういう報告をしないわけに
もいかないし、どうしたものか。
「アキ君、難しい顔をしてどうしたんですか?」
 そんな顔をしていた覚えはなかったのだが、彼女には見抜かれていたらしい。それとも俺と彼女しかいないこ
の空間に気を抜いていたか。
 俺がそんなに難しいことを考えていると思うか、と訊くと、そんなわけないですよね、なんて失礼なことを言
いながら隣に収まった。
「でも私、アキ君の真剣な顔好きですよ?」
 じゃあこれからはなるべくおちゃらけた顔をしていよう。
「それ、普段の顔とどこが違うんですか?」
 こいつも遠慮がなくなってきた。昔は俺に真っ向から口答えをするようなことさえなかったのに。
 安心しているんだろう。少々のことでは俺が愛想を尽かさないという自信があるのだ。付き合い始めた頃は、
我侭を言う割りに意見の対立は殆ど無かった。上手く言い包められることが多かった、とも言うが。そんなに俺
に依存するなんて変わった奴だ、と今でも思う。
「普段の顔も、笑顔も、怒った顔も、泣いてる顔も、全部好きですけどね」
 俺がいつお前に泣いた姿を見せたんだ。男が涙を見せるべきでない、なんて美学は持ち合わせていないが、そ
れでも彼女の目の前で泣いた記憶なんてない。逆にわんわん泣かれた記憶はあるが。
「ありましたよ。ほら、同棲するしないってときに。アキ君、『もらい泣きだ』って言い張ってました」
 ……覚えていない。
「嘘吐き」
 こうやって私が涙を掬ったじゃないですか、と彼女が目尻を指で擦り上げる仕草をする。だがなんと言われて
も、断じて記憶に無いのだから仕方がない。
「……嘘吐き。私、本当に嬉しかったんですよ? ああ、先輩が私に弱みを見せてくれるなんて何年に一度のこ
 とだろう、これは奇跡だって」
 それは初耳だ。そんなこと、本当に初耳だ。
 彼女は俺のことを誤解している。俺はそんなに強い人間じゃない。少なくとも泣いたことを指して奇跡呼ばわ
りされるような鋼鉄の精神は持ち合わせていない。
「一応言っておきますけど、アキ君が血も涙もない人間だなんて思ってないですよ? だけど、そのときは本当
 にそう思っていたんです。それだけ私が弱くて、相対的にアキ君が強く見えていただけなのかもしれないです
 けど」
 彼女が弱いだなんて、こちらはそう思ったことなんてない。依存症の傾向はあるが、その分好きだ好きだとや
たら押しが強かったじゃないか。あれだけ粘り腰なら、間違っても弱いなんて言葉は当てはまらない。
「見解の相違ですね。私は弱いです。アキ君は私より強いです。私が泣き崩れることがあっても、アキ君はそん
 なことなさそうだなって思う程度には、アキ君のほうが強いです」
 キラキラと俺のことを信じきった瞳で見上げてくる。そんなに期待されても涙一粒だって出ないぞ。そう言う
と彼女は身体を捩り、声を上げて笑った。
0158アキ君 ◆6x17cueegc 2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:8yjhVoy7
「……もう、笑わせないで下さい」
 目尻に涙が浮かんでいた。こんなことで泣くんだから確かに弱いのかもしれないな、と彼女の涙を掬う。
「馬鹿。……女の子を泣かせるなんて最低なんですよ? 私はしょっちゅうアキ君に鳴かされてますけど」
 頭をはたく。どっちが馬鹿なんだか分かったものではない。そう言うと今度は嬉しそうに笑う。
「それで、何を考えていたんですか?」
 ひとしきり笑い終えると彼女がしがみついてくる。頭を、こちらの肩に擦り寄せてきた。こうして視線を合わ
せなければ恥ずかしがらずに言えるだろう、と言わんばかりだ。
「私の考えてること、言わなくても分かりますよね? ……眠い、じゃないです」
 もうおねむなのかな、なんて適当に返すと、少しだけ怒った調子で更にしがみついてくる。俺が答えるまでこ
の体勢のまま待つつもりらしい。
「……分かってますよね?」
 待つつもりはあっても、俺が本当に彼女の意図を組んでいるかどうかは自信がないようだ。一体何のことなん
だろうな、と彼女を引き剥がす。息を吸い込み、目を覗きこんで……言えない。
「言って下さい。私は待てますから」
 思わず笑ってしまった。俺を操る方法を心得ている。
 こうなっては仕方がない。……まったく、こんなことで口を割られるなんて。
0159アキ君 ◆6x17cueegc 2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:8yjhVoy7
 * * * * * *

 彼女の反応は、案外さっぱりとしていた。もっと取り乱したり、大騒ぎするのではないかと予想していたのだ
が、至って冷静だった。
 しかし物足りない。こちらも一応は一大決心をしての発言だったのだから、もう少し大袈裟なリアクションを
してくれたって良かったではないか。俺の緊張を返してくれ。
「何ヶ月、何年待っていたと思っているんですか? 大学出てからだってもう4ヶ月ですよ? どれだけ、いつ
 言ってくれるのかなって考えていたと?」
 真面目にプロポーズして怒られるとは思っていなかった。ならさっきの発言は取り消していいか、と訊くと、
グーで叩かれる。酷い奴だ。
「酷いのはアキ君です。絶対に取り消させません」
 だってこんなに殴ってくるような奴に、結婚してほしいなんていうものじゃないだろう。言うんじゃなかった
よ。そんなことを言うと、彼女は不満そうな顔を作って見せた。
「アキ君は、自分の言ったことに責任を持って下さい。……そういえば、そういう意味ではちゃんと責任取って
 くれましたね」
 彼女の処女を貰ったのは確かだし結果として責任を取るような形になったのも確かだが、別に結婚したってい
つまでもその関係が続くなんて保証されているわけではないことを彼女は分かっているのだろうか。
「分かりません。今からそんなこと、分かるわけがありません」
 プロポーズを受けた直後にそんなことを考えるほど私は馬鹿ではありません、と睨まれた。
 確かに、こんなタイミングでそんなことを考えるのはただの馬鹿だ。でも、いつまでも全く頭にないのも問題
だ。彼女はきっと、彼女が俺のことを嫌いになるなんて考えたこともないのだろう。そして、俺から嫌われない
ようにだけしていれば幸せはいつまでも続く、そう考えているに違いない。
 でもそれは違う。俺はお前のことをいつでも嫌いだと跳ね除けることが出来る。その上で今、俺のことを受け
入れてほしいと言ったのだ。もし選択肢がなければそれはただの恫喝になってしまうし、俺は彼女を脅すつもり
なんてない。逆に彼女に、求婚を半ば強制されていたくらいじゃないか。
「私こそ強制なんてしていません。アキ君がこっちを向いてくれるまで、待ってただけです」
 それならそれでいい、待たせて悪かったな。そう返すと彼女は、待たせすぎだ、と怒った口調で柔らかく体当
たりをしてきた。素直にベッドへ押し倒されてやる。
「待っているのも辛いんですよ? アキ君は、私がアプローチかけるからぐーたらしてるんだって自覚あるんで
 すか?」
 何の話だか分からない、と肩を竦める。俺だって、本当にこちらからのアプローチが必要なときくらいは心得
ているつもりだ。
「やっぱり、自覚ないじゃないですか」
 それは、今までそういうタイミングがなかっただけだ。ついさっきのアレだって本当に今が正しかったのか自
信がない。
「正解は、いつでも良かったんです。なんだったら私がアキ君に付き合って下さいって告白したときでも良かっ
 たんですよ? そのときから、アキ君と一緒になりたいって考えていたんですから」
 思い込みが激しいのは知っていたが、ここまでとは知らなかった。今日は新しい発見が色々ある日だ。
「そうですよ、今日は特別な日なんです。……私にとっても、あなたにとっても」
 そんなものなのだろうか。
「そんなものです。アキ君が特別にしてくれました」
 俺は特別なことなんて何もしていないんだがな、と頭の上へ視線を逸らすと目覚まし時計が視界に入る。体当
たりからこっち、俺の腹の上に寝そべったままだった彼女も釣られて時計を見たようだ。
「……今日が、あと2時間で終わっちゃいます」
 彼女の言う特別な日がもう終わってしまう、という落胆からか、軽い溜息と共に彼女が呟いた。ずっと今日の
ままがいいのか、という問いに彼女は首を振った。
「もし明日、目が覚めてアキ君の顔を見ておはようって言ったとき、この幸せな気持ちがどこかに行ってしまっ
 たらどうしようって考えてしまって……ちょっとだけ怖いんです」
 彼女のほうへ振り向くと、恥ずかしそうに笑ってみせた。
「だから、ね?」
 今日は私を寝かせないで下さい、という言葉には、多分に照れ隠しが含まれていた。
0160アキ君 ◆6x17cueegc 2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:8yjhVoy7
 彼女の唇が首筋から這い上がってくる。頸動脈を舐め、喉仏を吸い込もうとしながら、鼻息を荒くしている。
実に楽しそうな彼女を抱き寄せると、こらえきれないようにクツクツと喉の奥で笑った。くすぐったいのかとも
思ったがそうではないらしい。
 本人曰く『思い出し笑い』。楽しくて嬉しくて仕方なくて、自然と笑いがこみ上げてくるのだそうだ。
「だって、アキ君と一緒にいてもいいって約束をもらったようなものじゃないですか。例えばこんなことをして
 も――」
 軽くお腹をつねられた。
「――追い出されたりしないってことでしょう?」
 今までだってそんなことはしなかった、とちょっとイラっとする。
「そうですか? 前に『家に帰るか?』って訊かれたことありますよ?」
 そんなことは籍を入れようがどうしようが言えるじゃないか。それに本気で言っていたわけではないのは彼女
だって分かっているはずだ。
「どうでしょう? 内心ではすごく動揺していたかもしれません」
 お前がそんなタマか。軽く触れてくる唇がくすぐったくて顔が歪むが、彼女はそんなことは気にも留めない。
真っ直ぐな視線を寄越しながら、こちらの唇をついばみ始めた。唇で引っ張って舌で舐め回す。
 彼女はもうスイッチが入っていた。ここからは頭を使ったまともな会話は出来ない。正確にはする余裕が無
い。お互いがお互いの僅かな反応を手がかりに、お互いを高め合っていく時間になってしまった。
 さっき彼女を抱き寄せた腕でそのまま包むようにすると、ちょっと驚いたような表情が返ってきた。そんなに
変なことをしたつもりはなかったが何やら驚かせてしまったらしい。
 だがこれは反攻にはちょうどいいきっかけだった。相手の身体ごとぐるりと一回転。襲いかかる体勢が整う。
「アキ君も、やる気ですね」
 おうとも、なんて威勢よく返事をする。
 今日は特別な日なんだから、たまにはこちらから攻めないといけないだろう。たまに、本当にたまにならこう
いうことがあってもいい。普段から彼女に言い寄られて身体を寄せられているばかりというのもバランスが悪い
ではないか。
 彼女は何事か考えこむように俯くが、こっちはそんなこと知ったことではない。彼女も言った通り、こっちは
既に十分ヤる気なのだ。今夜は寝かせないでくれと言うならたまには頑張らねば。
「……分かってるんですよね?」
 何の話だ。
「私達、その、夫婦になるってことですから」
 何が言いたいのか気づいた。思わず固まる。
「今日は周期外しちゃってます。残念です」
 溜息を吐いた。覚悟はしていたが、夫婦になるってことは彼女からますますせっつかれるということだ。
「……アキ君は?」
 買い溜めてあるコンドームが無駄になったかな、と言うと、彼女は恐る恐る俺の顔へ両手を添えた。
「ホントに?」
 本当だ。むしろ求婚云々を考えたときに真っ先に上がる懸念材料じゃないのか。まあ貯金も何もない今、すぐ
に作るような余裕はないが。
「ホント?」
 しつこい奴は嫌いだ。さっきのプロポーズ、やっぱり取り消そうか。彼女は今更何を言っているのか、と相手
にしてくれなかった。
0161アキ君 ◆6x17cueegc 2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:8yjhVoy7
「はぅ、ふ、あぁっ……ん、くぅっ……」
 ベッドの縁に腰掛けた俺に重なり、背中を預けた彼女が喘ぐ。今日に限っては一方的にやらせてくれていた。
 その代償か、パジャマ代わりに着ていたTシャツは酷くよれていた。彼女の胸をさするたび、応えるように裾
を握りこまれるのだから、こんな使い古した安物ではすぐに首周りが伸びきってしまう。
「あ、アキ……くん……、うしろから、もう、いいよぉ……」
 顔が見たい、と後ろ手にこちらを目指す。だが残念ながらこちらとしては恥ずかしいので見せてやるつもりは
毛頭ない。彼女の身体に密着して臍に指を引っ掛けて弄る。荒い息を吐きながら軽く爪を立てるようにして頭を
引き寄せようとするので、耳朶に噛み付いて黙らせる。
「や、あ……耳、よわい、のに」
 知っている。
「アキ君の、舐めるの……ダメ、なのに」
 知っている。
「ていこ、う、できなくなっちゃ……あ……」
 知っている。だが今日だけは抵抗させる気はない。
 今日くらいはさせてくれ。こっちの決意とか、そういう諸々の事情があるので我慢してほしい。
「がまん……やぁ、です。アキくんと、いっしょが、いいです」
 そんなことは知らない。首筋を舐めて、鎖骨を撫でる。
「わた、ばっかり、きもちよくなっちゃう、よぉ……」
 気持ちいいならそれでいいじゃないか。半ば八つ当たりになっているのは自分でも分かっている。でも今日だ
けは甘えさせてほしい。
「甘えるのは、わ、たしの、やくめぇ……」
 それならそれでいい、存分に甘えてもらおうじゃないか。そう言うと彼女は戸惑いながらも頷いた。
 ショーツの中に侵入した手指がぬかるみの端を捉える。ぴくん、と腹に力が入った。普段なら時間をかけて周
りから中心へ推移していくが、今日はダメだ。膨らみで、軽く指を弾ませた。
「あぁっ……! いきなりなんて、おかしく、ぅうっ……」
 首を反らせて、なんとかこっちの顔を睨みつけようと頑張っている。
 可愛い奴だ。未だに自分の相方になるなんて信じられない。俺なんかにはもったいないんじゃないか。だから
俺と同じレベルまで堕としてやりたい、と思うのは、ちょっと行き過ぎた思考かもしれない。
「あ、きくん、わたし、もう……」
 欲しい、と言われても俺はまだだ。もうちょっと興奮したい。
「それなら、ね?」
 後ろから抱きすくめられていた彼女が腕を振りきるとこちらに向き直る。正面から、真っ直ぐに見つめられて
息が詰まった。
「……興奮、しちゃった?」
 小首を傾げてこんなことを言い放つ。お前の顔を見ただけで興奮が増すわけないだろ、と笑ってしまった俺の
負けだった。

「んっく……ひぅうっ、これ、ほしいの……」
 彼女の平坦な胸を弄り、大事なところを弄る。俺も自身を彼女に握られ上下されているから心臓が締めつけら
れるようだ。
「なんでも、アキくんの言う通りに、するからぁ……」
 なんでもなのか、と訊き返す。そんなの前からだったじゃないかと思わないこともなかったが、訊き返さずに
はいられなかった。
「なんでもです。だから、ね?」
 この『ね?』というのが彼女の癖になっている。こうすれば俺が簡単に折れてくれると誤解しているのだ。確
かにこちらを見上げるようにしてねだってくるのは、それはそれで相当な破壊力があるのだが。
「どうし、た、の?」
 どうもしていない、ただお前の困った顔がそそったんだ。そう言うと嬉しそうに俯く。
「アキくん、ホントひどいなぁ」
 目尻を下げた笑い顔で身体を揺らした。
「私、そんなにイジめたくなる人ですか?」
 知らなかったのか? いつも凛としているからこそイジめたい。俺のモノにしたい。心の中でも一番暗い部分
の独占欲だった。
「そんなこと考えなくても、随分前からあなたの、ですよ? 私の心も、身体も、全部」
 以前にもそんなことを言っていた。嘘ではないと思う。
「だから、今日は私の一番奥までシて下さい? ね?」
 自分でそこに指をあてがって広げる。粘度の高い液体がとろりと流れ落ちた。彼女の準備はもういらない。
「アキ君も、もういいでしょう?」
 幾度となく経験して知っていることだというのに一応確認してくるのは、俺に覚悟を問うているのかもしれな
い。そんなもの、もうとっくに済ませているのに。
0162アキ君 ◆6x17cueegc 2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:8yjhVoy7
 彼女を仰向けに転がして、腰の高さを合わせる。
「っあ――」
 突き入れると、お互いに声が漏れた。彼女はいつも通りの反応。俺は邪魔のない感触に負けてのものだった。
「――アキ、くんも、興奮してるんだ……?」
 少し勘違いしているらしいがわざわざそれを訂正してやる必要はない。それに興奮しているのも間違いではな
いし。このまま動かしたらすぐに果ててしまいそうだ。
 ギチギチに張り詰めた自分の分身が埋まっている辺りへ掌を置く。その上に彼女の掌が重ねられた。彼女の表
情を伺うと、無表情に見えた。
「……やっと、ですから」
 本当に、子供を作ろうとする行為は初めてだった。彼女の言葉を信じるならそういう周期は外れているらしい
が、それも絶対ということはない。
 何事にも事故や例外はある。
「これが、アキ君の、ですね。……いつもと変わりないかな?」
 当たり前だ。大きさが特別変わってるわけじゃない。最近の避妊具は数mmの出来なのだから、かさ上げをされ
ているなんてこともない。
「ですよね。……うん、いつも通り、ですよ?」
 いつもと違ったら困る、と言うと、彼女は薄く笑った。こうして挿入されたままでも焦れずに動かずにいるの
は、彼女も思うところがあったのだろう。
「大丈夫。……大丈夫です。私、あなたを受け入れてます」
 そんなの見れば分かる。そんな一言をやっと返すと、彼女は、ですよね、と顔を歪めた。
「ちょっと怖いです。アキ君がここまでしてくれるの、初めてだから。一つひとつ確認しないと、これが夢なん
 じゃないかって」
 これが夢なら、随分手の込んだ淫夢を見ていることになる。
「私、欲求不満だから、そんな夢を見ることもあるかもしれません」
 だから満足させて下さい。このふわふわした幸せが本物だって、分からせて下さい。
 彼女の求めに応えることにした。
0163アキ君 ◆6x17cueegc 2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:8yjhVoy7
 腰を押し付ける度、目の前が眩むような錯覚を覚える。ほとんど忘れていた快感だった。
 女の子の身体を組み敷き、自分の分身を彼女に埋め、喘がせ、鳴かせ、泣かせ。
 そんなの、長続きするはずがない。
「あ、きくん……あっひあっ、っく、ふくっ……」
 早くも限界に来ていることを伝えると、いつでもいい、と返ってくる。いつもなら一緒にイきたいだの言う癖
に、随分せっかちだ。
「だ、だって、今日、わた、し……ねない、からぁっ!」
 時間はたっぷりある。それなら満足するのは後でもよく、結果が欲しかっただけらしい。
「あき、く、んっ! ……ちょうだ、ちょうだい? あなた、を、ちょうだ、い?」
 一番奥に。私の身体で唯一、まだアキ君の色に染められていない場所を、汚して。
 俺のことを仕草や反応で追い詰めた上に、こんなことまで言う。
 長続きするはずがない。
「あっ、あきくぅっ……!」
 彼女が身体を反らせて感じ入る。枕辺りのシーツを掴んで、ガクガク揺さぶられる自分の身体を支えて耐えて
いた。
 俺が、こんなにしているのだ。こんなにしても、許してくれているんだ。そんな想いが俺を簡単に追い詰め、
あっけなく放ってしまった。力の逃げどころを探して、彼女の身体を抱き締める。
「ふぁっ、アキ、くっ……ぅんっ……! あっ、ふぁあぁっ……――」
 抱き締めて、腰を一番奥に押しつけ続ける。奥に注ぎ込むつもりで軽く腰を送り込んだ。
「――な、んか、でてる……のかな。……あぁっ!?」
 軽く揺すって得られた刺激が、挿したままで少し力を失っていた俺自身に再び力を戻していく。肩で息をする
くらいに全力を尽くした動きだったが、そっち自体の体力はまだ大丈夫だ。
 それに、彼女はまだ満足していないはずだった。
「……おちついて、きゅうけ、しても?」
 いっちょまえに俺のことなんて心配しやがって。生意気だ。密着させていた腰を少し引くとぬちゃりと音が
立った。
「やぁ、待って、アキくん」
 俺の腰の後ろで組まれた彼女の足が邪魔をする。
「……ちゃんと出した?」
 まるで幼児へトイレの成否を聞くような口調だ。そんな彼女の上目遣いの顔面を掴んで締め上げる振りをす
る。なんでそんなこと、疑っているんだ。
「だって、いつもより……早、くて。その、済みません」
 反論出来ない。実際いつも以上に早かったのだから。ただその理由を説明するのは面倒だし、ナマのほうが俺
も感じているなんて知った彼女の暴走を考えると頭が痛いので伝えるつもりもない。その代わりに軽く睨んでお
いた。
「アキ君も、気持ちいいの? ――いいんだ。よかった」
 私で満足してもらって安心した、と呟いている彼女の顔をこちらへ向ける。
「……うん。ありがと」
 彼女は彼女で葛藤でもあったのか、一人で勝手に頷いて、勝手に礼を述べられた。礼を言われるようなことは
何もしていないはずなのだが。
「分からないなら分からないでいいです。私が勝手に感謝しているだけですから」
 言いながら彼女が俺のことを呼ぶので顔を近づけてやると、恥ずかしそうに耳元に顔を寄せてくる。
「今日はまだ、眠りたくないな……」
 そんな風にワザとらしく囁いてきた。そうすれば、すぐにヤる気が回復するだろう、と言われているようだ。
 分かっている、いつもヤり始めたら3回戦までは勝ち進むだろう。そう苦笑しながらからかうと彼女も釣られ
て笑った。
0164アキ君 ◆6x17cueegc 2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:8yjhVoy7
 さて。
「……離しませんよ?」
 先手を打たれた。よっこらせ、なんて掛け声をかけて彼女を腰から抱き上げる。正常位から座位に直接抱き上
げるのは結構しんどいのだが、彼女は分かっているのだろうか。
「ふ……っく」
 軽く顔を歪めたが、不満だからというわけではないようだ。溜息と共に抱きついてくる。
「ふ、うぅ、んっ……あふ、うっく……」
 もう言葉は要らないだろう、と腰をスライドさせてきた。耳元で喘ぐのだからこっちもその気になる。スライ
ドに合わせて押し上げる。
「あ、あぅ……あき、くん……んぅ……」
 ぞわぞわと腰の奥が持ち上げられたように感覚が鋭敏になる。この体位なら普段からヤりなれているし、何よ
りついさっき満足したばかりだからまたすぐに達してしまうということはないと思うのだが、それでも彼女の吐
息と体温が俺の興奮を引き上げる。
 名前を呼ぶと、彼女はこちらを見ない代わりに胴体に回した腕を更にきつく締めてくる。
「ふぅっく、ひゃぁっ、は……ひっ、く……」
 彼女は意味のある言葉を吐き出さない。
「うぐ、っあ、あぅ……ふ、ひっく……」
 徐々にえづくような声が混じってきた。顎が肩に刺さって痛い。後頭部を軽く叩いて、肩に刺さっている、と
文句を言うと、幾分湿っぽい声で、それくらい我慢してくれ、と言われる。
「……あ、きくっ……んぁ、あふっ!」
 抗議のつもりで首筋へ噛み付き、舌を滑らせて彼女の弱点、耳の穴へ。
「や、やぁ……うぅ、んあぁっ!」
 どうせ一晩寝ずに睦み合うつもりなのだ、まずは彼女にも満足していただこう。でなければこちらが先に枯れ
果ててしまうかもしれない。
 抱き上げたばかりの彼女に覆い被さり、再びベッドへ押し付けるように体重を移動させる。だがそれを察した
彼女は体重をこちらに移してきた。先程の体位は嫌なのだろうか。
「う、くぁん……っあ、あきくんっ……!」
 意地悪をしないでくれ、と文字通り縋り付きながら懇願してくる。さっき言った通りに絶対に離れないつもり
なのだ。正常位では上半身が離れてしまう、と愚図る。
「も、ちょっと、だか、らぁ……うぁっ、ん、くんぅ……」
 イきたい、アキ君でイきたい、とそんなことをうわ言のように呟きながら、腰のスライドが力強くなってい
く。
 再度名前を呼ぶ。耳元だけで聞こえるように囁くと、もっと呼んでほしいと彼女が求めてくる。
「あ、き、くっ……あっ、あぁっ! ああぁっ! ふあぁぁっ!」
 ガクガクと腰を揺すり、涎を垂らしながら彼女が達した。こちらも我慢する必要はない。遠慮無くぶちまけ
る。自分の分身が脈打ちながら彼女の奥を汚しているのが分かる。
「……あっふ……あ、きくん」
 彼女は俺が同じように身体を震わせているのに気がついたらしく、嬉しそうに吐息を漏らした。
0165アキ君 ◆6x17cueegc 2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:8yjhVoy7
 * * * * * *

 数回戦を終えて幾分ぐったりした彼女を抱き上げ、首筋を舐め上げる。
「ひぃっ!? ……もう、くすぐったいじゃないですか」
 不意打ちに機嫌を悪くした彼女がこちらの首を絞めるような所作をする。舌を出しておどけると、仕方がない
な、と笑われた。
 お互いの身体が汗ばんできていた。風呂に入るか、と提案するもやんわり却下される。
「ん……もうちょっと、このままがいいです」
 身体中、汗だけではないお互いの体液だらけで不快だろうに。俺も自分の精液とお前の愛液が混じったものが
まとわりついて気持ちが悪い。
「気持ち悪いなんて失礼な人です。……ごめんなさい。私も、身体流したいかな」
 申し訳なさそうにこちらの表情を伺う彼女に、風呂とシャワー、どちらがよいか尋ねる。
「アキ君はどっちがいいですか?」
 俺は風呂のほうがいい。正直疲れた。ゆっくり浸かりたい。
「ならお風呂。私も一緒に入ります」
 ……余計に疲れるじゃないか。そんな俺の視線に彼女は力尽きた演技をする。そんなつもりはないとアピール
しているつもりなんだろうが、そうはならないのは分かり切っているじゃないか。
 やれやれとベッドから腰を持ち上げると腕を引かれた。お前も身体を流したいんだろうに邪魔をするな、と振
り返ると、彼女は何かを言いたそうに固まっていた。
 一体どうした、どこか痛いか。そう訊くと何も言わずに隣に座るように促された。
「……あの、今気がついたんですけど」
 俯いて口ごもる。どうしたのだろうか。
「私、……してなかったなって」
 よく聞こえない。大事なことならはっきり言ってくれればいいのに。
「だから、あの――」
 意を決したようにこちらの顔を見つめる。
「――私も、あなたが好きです。不束者ですがよろしくお願いします」
 ……プロポーズの返事をされていなかったなんて忘れていた。彼女が断るはずがないという思い込みのせい
だ。さっき選択肢がどうこうと偉そうなことを言っていたのは一体誰だったんだ。
 それに今更、好きだ嫌いだと言うのを恥ずかしがるな。こっちが恥ずかしい。俺の呟きに彼女が微笑み、釣ら
れて笑ってしまう。
 ……いかんいかん、こんなことでニヤついてしまうなんてただの気持ち悪い人だ。まるで俺に甘えてくるとき
のコイツではないか。
「私が気持ち悪い人みたいな言いかたはやめて下さい。失礼な人ですね」
 そう言ってはいるが彼女の顔は怒っていない。
「ホント、失礼」
 持ち上がっていた頬をぐいぐい引き下ろしていたら目が合った。まだ何か言い忘れていたことでもあるのか、
と促すが、彼女はそれ以上喋ろうとしない。
「……失礼ですよ」
 確かに本人の言う通り弱いのかもしれないな。そんなことを考えながら、何故か泣いている彼女の頭を抱きか
かえてやった。
0166 ◆6x17cueegc 2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:8yjhVoy7
と以上です
自分に都合の悪い記憶はキンクリする主人公のスキルが欲しい

他所のスレから始まって、6年越しくらいでこのお話はおしまい
もし万一最初から読んでいた方、いらっしゃったらありがとうございました
そうでない方も、甘え分少ない駄文にお付き合いいただきありがとうございました

それでは、失礼しました
0167名無しさん@ピンキー2013/07/07(日) NY:AN:NY.ANID:sQNzR1ZA
>>166
伸びてるなと思ったら貴殿でしたか
おかげでいい糖分補給をさせて頂きました
新作ができるのを楽しみに待ってます
0168名無しさん@ピンキー2013/07/08(月) NY:AN:NY.ANID:sdpMctTL
>>166
GJ! いい糖分補給でした
以前のものは未読ですが探して読ませてもらいますよ
0170名無しさん@ピンキー2013/07/13(土) NY:AN:NY.ANID:GFY8KJDl
小ネタ投下


「そうすけさん、そうめん持っていきますから、食器とか出してください」
「はい。あ、ゆかりさんワサビつかいます?」
「そうですね……辛いのは苦手ですが、たまには挑戦してみましょうか」
「わかりました。量には気を付けてくださいね」
「ちょっと子ども扱いしてません?」
「いいえ、滅相もありません」


「ごっふ、ごほっごほっ」
「あーあー。ゆかりさん、はいお茶」
「あぃがとぅごらぃまぅ……ふー」
「気を付けてと言ったのに。顔真っ赤じゃないですか」
「違います、今日は暑いからです。断じてわさびのせいではありません」
「冷房効いてますよ?」
「……」
「……」
「……訂正します。顔が赤いのは、大好きなそうすけさんと一緒にいるからです」
「ごっふ!?ごほっごほっ」
「ほーらそうすけさんだって、わさびで真っ赤じゃないですか。はいお茶」
「ワサビじゃないですよ……それに、ゆかりさんだって更に赤くなってます」
「……も、もう少しそばに行ってもいいですか?」
「……ええ」


「……そうめんなのに、そば……」
「ゆかりさん?」
「あっいえ、なんでも……」
0171名無しさん@ピンキー2013/07/13(土) NY:AN:NY.ANID:Vq3XTUp6
そうめんは生姜じゃないですかね……

つまり蕎麦の食い直しだな
0172名無しさん@ピンキー2013/07/13(土) NY:AN:NY.ANID:acHBGBqM
そうめんならツルツルだけど
そばに行ったらズルズルとなし崩しに…
0173名無しさん@ピンキー2013/07/13(土) NY:AN:NY.ANID:2dWNENR2
そこでチューかそばでくっついているのかの二択を迫ってくる大陸系娘の投入ですよ
0176名無しさん@ピンキー2013/07/18(木) NY:AN:NY.ANID:99IBKw/a
チューかそばでくっついてるか

ちゅーかそば でくっついてるか
 中華そば
0177名無しさん@ピンキー2013/07/18(木) NY:AN:NY.ANID:99IBKw/a
これだけじゃなんなので、くっつき防止にゴマ油絡めましょうかね

「なんかぬるぬるするんですが」
「はい、あなたが元気になるようにセサミエキス入りのオイルマッサージをして差し上げようと思いまして」
「……ゴマ油だよねこれ」
「はい、セサミエキス入りのオイルです」
「モノは言い様って知ってる?」
「はい、あなたのモノはイイ様子です」
「なんでそんな軽くカタコトなのさ。あと変なところ触らない」
「あなたが大陸系娘キャラが好みと聞きまして」
「……めんどくさいのでいつものあなたでいいです。あと変なところ触らない」
「せめてマッサージをと思いまして」
「いいからお風呂でゴマ油を落としてきなさい」

ニンジンだかダイコンだかのお化けが出てきそうなネタになってしまった、反省
0178名無しさん@ピンキー2013/07/19(金) NY:AN:NY.ANID:E3SHgKb1
>>177
そこから「じゃあ一緒に入って下さい」っておねだりするんだよ
背中とか自分では洗えないからってお願いするんだよ
0179名無しさん@ピンキー2013/07/20(土) NY:AN:NY.ANID:nwOca867
甘えっ子にとって「一緒にお風呂」とはどんなものですか?
0180名無しさん@ピンキー2013/07/20(土) NY:AN:NY.ANID:9O9zUx8E
片時も離れたくないから一緒に入るのであって、いやらしい考えは一切ありません


という建前
0181名無しさん@ピンキー2013/07/20(土) NY:AN:NY.ANID:RimUZa8+
片時も離さないための既成事実が必要なのであって、風呂釜にお湯は一切ありません


という本音
0182名無しさん@ピンキー2013/07/21(日) NY:AN:NY.ANID:EZO8KgcG
一緒にいるのが当たり前であって、お風呂程度で離れる必要性が一切ありません

という思考
0185名無しさん@ピンキー2013/07/22(月) NY:AN:NY.ANID:jb1YbWnb
甘いのが垂れるなんてもったいないので舐めますね(prpr
0186名無しさん@ピンキー2013/07/25(木) NY:AN:NY.ANID:EI+kgONV
甘えっ子は鳥の雛に似ている
0188名無しさん@ピンキー2013/07/25(木) NY:AN:NY.ANID:zKYdI4M7
鳥で思ったけど、この板閑古鳥スレ多いのに、ここって何気に人いるよね
0190名無しさん@ピンキー2013/07/26(金) NY:AN:NY.ANID:np7RzrHZ
撫憧党という保守派
0192名無しさん@ピンキー2013/07/27(土) NY:AN:NY.ANID:3q2Wk6Dh
俺、甘党でも酒飲みでもないから、ブドウ党に乳糖もとい入党するわ
0194名無しさん@ピンキー2013/07/27(土) NY:AN:NY.ANID:lcvnPLqF
唐突にさしすせそ砂糖文
さ「さっさとくっつけばいいでしょっ!」
と「と、とにかくぎゅーってしなさむぐっ!?」
う「うまいこと言ったって…だまされな、あぅ…」
あ「明日は別に…空いてる、けど…」
ま「また、ぎゅってしてくれる、なら…」
い「い、言っとくけどアンタなんて、そ、そんなに好きじゃな、んっ!?ちゅ…ぷはっ…ば、ば、ばかぁ…っ!」

次のお題は「あいすでぇと」でどうぞ。
0197名無しさん@ピンキー2013/07/28(日) NY:AN:NY.ANID:X0eFRJuJ
大雑把に括ればツンデレって甘えっ子の中の一例なんじゃないの?
0200名無しさん@ピンキー2013/07/30(火) NY:AN:NY.ANID:Pm/dQCDN
甘えっ子「もっとぎゅってしたいです」
ヤンデレ「もっとぎゅってしたいです」
0201名無しさん@ピンキー2013/07/30(火) NY:AN:NY.ANID:8fMX2F3+
>>200
甘えっ子「もっとぎゅってしたいです。もっと、もっと…(キュ」
↑だんだんふにゃふにゃになってく
ヤンデレ「もっとぎゅってしたいです。もっと、もっと!!(ガシッ」
↑だんだん力が入っていく
0202名無しさん@ピンキー2013/07/30(火) NY:AN:NY.ANID:10f8eX1d
恋人の献身的な愛情を受けて病んでた心が溶け、甘えっ娘になっていくSSはよ
0203 ◆6x17cueegc 2013/07/31(水) NY:AN:NY.ANID:edf6AYCZ
 旦那様が企画された納涼会に、ご家族の皆さんと、特別に僕達使用人が集まっておりました。広く、よく手入
れされた庭を望む別邸の座敷に、皆さんそれぞれが寛いでお酒を頂いております。
 僕はというと、現在お嬢様に絡まれておりました。お嬢様はもう随分お酒をお召しのようです。
「ちょっと、聞いてるの?」
「はい、聞いております」
「それならそこに座りなさい」
「既に座っております」
 もう三十分、お嬢様はこうして正座をした私の膝の上にいます。所謂膝枕という奴です。
「ちーがーうーのー! 足を崩しなさいって言ってるの!」
「しかしお嬢様、今足を崩しますとお嬢様の頭が床に叩きつけられてしまいますがよろしいのですか?」
「そんなの叩きつけられないようになんとかしなさいよ」
 素面では至って真面目でいらっしゃるお嬢様なのですが、何故アルコールが入っただけでこんな性格になって
しまうのでしょうか。
 困った顔で周囲を見渡しても飲酒したお嬢様の性質の悪さをご存知の皆さんはこちらを遠巻きに眺めているだ
けです。手を貸してくれそうにありません。
「あなたも一人前の使用人なら、困ったことがあるなら自分で解決なさい」
「困らせているという自覚がおありでしたら止めていただけますか、お嬢様」
「なんでよ! 面白くなくなっちゃうじゃない!」
 脇腹の辺りを握り拳で叩かれました。これはアルハラでパワハラではないでしょうか。
「足も大分痺れてるでしょ? さっさとなんとかしてみなさい」
「……では、失礼します」
 お嬢様の頭を持ち上げるため、ちょうど都合よくくっついていた取っ手を掴んで持ち上げます。
「耳! 耳痛い! 痛たたたたたた!」
「少し静かにしていただけますか? 足が痺れているので上手く動かせそうにないんです。膝で殴ってしまいま
 すよ?」
 周囲の旦那様方がドン引きしていますが、まあいいでしょう。僕もお酒を随分飲まされましたし、少しばかり
酔ってしまっていますから。
「多少の無礼はお許し下さい。何分酔っておりますので」
 痛いくらいに痺れた膝をなんとか組み直して言われた通りに足を崩しました。持ち上げたままだったお嬢様の
頭を床にそっと下ろします。
「これでよろしいでしょうか」
 これ以上なく慇懃にそう言うと、すっかり大人しくなったお嬢様が涙目でこちらを見上げていました。
「……そこに正座なさい! あなたは私をなんだと思っているの!」
 収まったかと思ったのも束の間、再び元気になったお嬢様はやおらに身体を起こしてお説教を始めました。足
を崩せと言ったり正座をしろと言ったり、朝三暮四で支離滅裂な方だと思います。
「お嬢様の仰る通りになんとかしてみましたが、何か問題がありましたか?」
「問題大有りよ! なんで耳を引っ張るの!」
「ちょうどいい取っ手がありましたので、つい」
「ちょうどよくない!」
 お嬢様が飛びかかって来ました。耳たぶを摘まれてそのまま引っ張られます。
「痛いでしょ? 痛いと言いなさい」
「痛いです」
 そんなやり取りをしている僕達を横目に、旦那様方は寝所へ戻ります。迷惑な酔っ払い、もといお嬢様の処理
は僕に一任されたようです。
「いーや痛くない、私はもっと痛かった」
「お嬢様は僕の痛みが分かるんですね。すごいです。万国びっくりショーに出演されてはいかがですか?」
「あなた、私に喧嘩を売っているの?」
「まさか。ただ正直に本音をお伝えしただけですよ」
「なお悪い!」
 旦那様も奥様も先輩方も、苦笑いしながら座敷を後にされました。
0204 ◆6x17cueegc 2013/07/31(水) NY:AN:NY.ANID:edf6AYCZ
「……なんでいつもあなたは私のこと、バカにするのよ」
 襖の向こうに誰もいなくなったと気配で分かると、お嬢様は少しだけ怒りを収められました。もしかしたら、
単に耳の痛みでお酒が抜けただけかもしれません。
「バカになどしておりません。お嬢様はいつも素敵な方だと思いますよ」
「そういう心にもないことを言うんだから」
「正直に、本音をお伝えしただけです」
 そう言いますとお嬢様は赤面なさいました。やはりお酒は抜けていないようです。
「……酔った。運んで」
「畏まりました。ところで、どのように抱き上げましょうか? おんぶに肩車、肩に担いで運ぶ、とありますが
 いかが致しましょう」
「そんなの嫌だわ。普通に抱き上げてよ」
「存じております。ただ腕を使うものでは万一にも廊下でお嬢様を落としてしまうかもしれません」
「そんなに重くないわよ、私」
「そうですね、四十――」
「そこから先は言わなくていい」
 今日一番の殺気が含まれておりましたので口を噤みます。
「――失礼致しました。お嬢様を腕で支えること自体は何と言うことはないのですが、いかんせん寝所までの距
 離が長いのです」
 大奥様、旦那様と奥様、若旦那様、そしてお嬢様は座敷のある別邸から渡り廊下の向こうの母屋に寝所がござ
います。しかも若旦那様とお嬢様のお部屋は二階。運び切る自信がありません。
「ですから」
「分かったわ。じゃああなたの部屋で休ませて頂戴」
 僕達使用人に割り振られた部屋はこちらの別邸にございます。移動距離は半分以下になるでしょう。
「僕の部屋ですか? しかし使用人の部屋はお嬢様にお休みになっていただけるつくりになっておりませんが」
「……ハナから眠るつもりなんて無いわよ」
 納涼会では僕を含む使用人の面々は普段の仕事着か私服でしたが、旦那様方は皆さん浴衣でいらしました。お
嬢様の浴衣は白を基調とした生地でした。抜けるように白い肌と合わせて、とてもよく似合っておいでです。
 そんな浴衣でざらりという音を立てつつ、お嬢様は僕に抱きついていらっしゃいました。
「酔いが醒めるまで、少し休むだけよ。ここだって片付けなければならないでしょう?」
 使用人も参加しての納涼会とは言っても、僕達が後片付けをしなければならないことに変わりありません。担
当の者は一旦姿を消していますが、暫くすればここに戻ってくるでしょう。
「だから……その、私を抱っこしなさい」
「畏まりました」
 お嬢様の仰る抱っこというのはお嬢様抱っこのことです。以前抱きあうようなかたちの抱っこをしたときに、
お前は分かっていないと散々お叱りを受けたことがありました。お嬢様には腕の輪を僕の首にかけて頂き、僕は
背中と膝の裏を持ち上げます。
「どう? 重い?」
「いいえ、お嬢様が暴れなければ途中で落とさずにお運び出来ると思います」
 意識的に回答をすり替えましたが、お嬢様はお気づきでないようでした。機嫌がよいようで何よりです。
「あなた、今夜は付き合いなさい」
「一応お伺いしておきますが、付き合わない選択肢はありますか?」
「無いわね」
「でしたらご命令頂かなくても分かっておりましたよ」
「だってあなた、言わないと分かってくれないじゃない」
 お嬢様は僕と二人きりになると、急に抱きついてきたり、抱っこしろといったご命令をなさいます。
 使用人の先輩には常々『ご命令を頂くのは未熟の証拠』と教えられております。旦那様方のご要望が分からな
い僕に落ち度がある、ということです。
「すみません。ただ僕も夜は左利きですから」
 笑顔でそう申しますと、お嬢様は身体を固くされました。顔も真っ赤にしております。
「はぁ!? ば、バカじゃないの!?」
「確かにお嬢様に比べれは僕は利口ではありませんが……お嬢様も僕も、左党ではありませんか」
 お嬢様の顔色は今にも火を吹きそうになりました。
「……っのバカ! だからあなたは分かってないなんて言われるのよ!」
 肩の辺りで罵倒を並べ立てるお嬢様の仰ることを半分聞き流しながら、僕は酔いに若干ふらつく身体をゆっく
り進めたのでした。
0205 ◆6x17cueegc 2013/07/31(水) NY:AN:NY.ANID:edf6AYCZ
と以上です

>>189きっかけで小ネタ
昔読んだ本に最後のネタがあったのを思い出したので書いちゃったテヘペロ(・ω<)☆
が、>>198言うところの塩スイーツちっくになってしまったのは否めない
0206名無しさん@ピンキー2013/08/01(木) NY:AN:NY.ANID:ZycAS3kD
乙&GJ!
なんか夜ご飯が済んだら謎を解く話が頭よぎるw
0209名無しさん@ピンキー2013/08/03(土) NY:AN:NY.ANID:780PVzOR
夏祭り


「ゆかりさん、準備できましたか?」
「はい、お待たせしました」
「おぉ……浴衣、よく似合っていますよ」
「そんな……そうすけさんこそ、浴衣姿、とっても素敵です」
「ははは、なんか照れますね。さ、行きましょうか」
「はい」

・・・・・・

「私、電車なんて久しぶりです」
「そうなんですか?でも今日は2駅だから、すぐですよ」
「歩いて行ける距離ならもっとよかったんですが……」
「まあまあ、その間にゆかりさんの浴衣姿を楽しみますよ。祭り会場は混雑して、余裕ないでしょうし」
「……っ、そう、ですね……」


「さあ、降りますよ、ゆかりさん」
「だ、だめっ、降りないでください!」
「え……?あ、扉が……」
「あ……すみません、そうすけさん!私ったら、何をして……」
「いえいえ、大丈夫ですよ。次の駅で降りましょう」
「……はい、すみません」

・・・・・・

「そうすけさん、先程はすみませんでした」
「大丈夫ですよ、怒ってなんていませんから。でも、どうしてあんなことを?」
「さっき、お祭りは混雑するから、余裕ないって。
折角そうすけさん浴衣なのに、あんまり見れないのかなって思ったら、体が勝手に……」
「……それは男冥利に尽きますね。僕も、浴衣姿のゆかりさんが少し独り占めできて、嬉しいですよ」
「私のこと、はしたないって思わないんですか?」
「とんでもない!むしろ、もっとくだけてもらってもいいくらいです!……あ」
「……ふふっ、そうすけさんったら。では、お言葉に甘えて。手をつないでください」
「喜んで。じゃあ、ゆっくり会場まで行きましょうか」
「はい。絶対、離さないでくださいね?」


「まさか本当にひと時も離さないとは……」
「ふふ、今日の私はくだけてますので」
「も、もうそれ忘れて下さい……」
0210名無しさん@ピンキー2013/08/04(日) NY:AN:NY.ANID:qt8utCUw
 最近暑いね。
 こんな日にはシャワーを浴びて汗を流すに限る。
 そして短パン姿になって畳に寝転がり、扇風機に当たって涼む。
「パパ」
 すると彼女がやってきて隣に座り、俺の顔を覗き込んできた。
 彼女は俺のことを何故かパパと呼ぶ。
「どうした?」
「構って」
「きついっす」
 そう言うと、つまらなさそうに唸り、俺の上に被さってくる。
「こら、暑苦しい」
 引き剥がそうとすると、怒る。
「膝なら貸してやるから、上は風に当たらせて」
 了解したのか、のそのそと下に移動する。

「パパ、さらさら」
 俺の太股に頬擦りしながら、彼女が言う。
 普段跳ね気味の短髪が、肌に擦れて結構くすぐったい。
「甘えんぼうだな、お前は」
 俺は上半身を起こして、彼女の頭に触れる。
 タンクトップとホットパンツ姿で、中学生くらいの外見。
 成長途上の胸だが、遠慮のないチラリズムだ。
「ん……すん」
 顔を太股から短パンの方に寄せ、埋める彼女。
 そして枕のようにすりすりしながら、臭いを嗅いでくる。
 変態的だが、これは彼女なりのスキンシップであり、変な下心はない……と思う。

「パパ」
「何だ?」
「パパの体、みんな好き。触れてると、安心する」
「俺は、俺を好きと言っていつでもくっついてくれるお前が好きだ」
「退けようと、したのに?」
 少し意地悪く笑いながら、聞いてくる。
「まあ、素直じゃないんだ。ツンデレって奴?」
「ツンデレ、か」
 彼女は少し膝側に転がって、仰向け気味に俺の方を見る。
「ずっと、私を好きでいて? パパ」
「どうかなー」
「分かってる、ツンデレだから」
 体を起こし、今度は俺の太股に跨ってきた。
「でも、分からない時も、あるから……その時は、はっきりして?」


 俺と彼女はいつものように、求め交わっていた。
 布地の少なく無防備な夏服は、今は下着やゴムと同様に周囲に散らばっている。
「ん……ちゅ」
 盛り過ぎかもしれないが、こんな愛情深く際どいキスやハグをされれば、あっさりケダモノに堕ちてしまう。
 誰にも見せたくない、秘めた営みとその後の優しい時間。
 汗まみれでせっかく浴びたシャワーが空しいが、それでも理性に勝てず抱き締めている。
 上気した肌を扇風機の風に撫でられているのが、せめてもの暑さ凌ぎだ。
「ふぁ……、パパ」
「ん?」
「あのね、子どもできたら、喜ぶ?」
「ああ。今はいろいろ大変だが、いつか、な。楽しみにしてるよ」
「うん。そしたらパパは、本当のパパになって、家族、いっぱい……どうしよう、そんなの嬉しすぎる……うあぁ」
 何だろうな、この可愛い生き物は。


というお話だったとさ
0213名無しさん@ピンキー2013/08/08(木) NY:AN:NY.ANID:/5UgOhDX
 暑気払いに温泉旅行とは、以外と悪くない選択だったらしい。
 一日の終わりを露天風呂で迎えるのは、なかなかに風情がある。
星も月も見える空に、源泉掛け流しの湯。風呂から上がれば料理も待ってるし、言うこと無し、である。
 ただ、一つだけ贅沢を言うならば。
「やっぱり、狭いねえ」
 湯気の立つ水面にちゃぷんと波が立つ。
 風呂付きの個室のある旅館を選んだとはいえ、湯船が家族風呂ほど大きくないのは誤算だった。
 お陰で、二人で入れば寿司詰めだ。大浴場に行けば広々とした空間を存分に楽しめる、とは一応主張してみたのだけど。
「だから言ったろ。無理に入ることないって」
「ううん。……こーゆーのがよかったんだよ。えへへっ」
 旅行計画の首謀者たるほたるさん的には、まんざらでもないご様子。
 二人膝をついて向かい合って浸かった湯船の中、頬を緩めてご満悦。
「次は混浴のあるとこにしような」
「それでも……一回は、こんな風に入りたいな。よーたと一緒にっ」
 伸ばした両手を俺の腕に重ね、ちゃぷちゃぷと揺らしていた。
 ……昔からスキンシップの多い奴だとは思っていたけど。
「……なんか、この旅行で余計に進行しそうだな」
「ん、なにがー?」
「甘えグセだよ、ほたるの。俺離れ出来なくなるぞ」
「なんだ、そんなこと心配してたんだ? んふふ、だいじょーぶだよっ」
 にやけきった顔のまま自慢げに胸を張られても、やな予感しかしない。
 結構大きめな双房が揺れる様は、それはそれで堪能させてもらったが。
「よーたをわたし離れできなくさせれば、問題なしっ」
「自分がどーにかなるという発想はねえですか!」
「ねえです!」
 ……ドヤ顔で『これからもいちゃつきますが何か?』と主張されても。
 ほたるの自分が決めたらテコでも動かない所は、結構手強い。
 わがままをいう訳ではないのだけど……その、なんというか。
「……離れる必要がないじゃん。ずっとぎゅっとするって、約束したし」
 お気楽な笑顔から一転、物憂げな瞳が懇願の視線を対面に向けてくる。
 こうなるともうダメだ。結局甘えたがりが進行するんだろうけど。
「……一緒に決まってるだろ」
「えへへ。よーたも結構あまえただよねー。わたし離れできないよー?」
「ほたる離れ出来なくするんだろ? いーんじゃね、それで」
「あー、照れてる照れてる! かあいいなぁ、もー! もーもー」
 上からのしかかるみたいに抱きついてきた、頬を寄せてぐりぐりと乱暴なハグ。
胸板にむにゅんと触れたやわかい山が大変素敵ですけども!
「……一つ、提案なんですけど」
「何だよ」
「家に帰っても……こーして一緒にお風呂入りたいなぁ……なんて」
 ……やっぱり、甘えグセは進行するらしい。
「わぷっ。ちょ、よーたっ、ぎゅってするの強すぎだよおっ」
「……強いの、好きなクセに」
「す、好きだけど……好きに決まってるけどお……くぅん……」
 甘えたがりも、甘えられたがりも。
 きっとふたり一緒に、離れられなくなってゆくんだろう――。
0218コテつける ◆fEzkEcuNwqHK 2013/08/15(木) NY:AN:NY.ANID:TefqK4Qi
爆発


「そうすけさん、『りあじゅー』ってなんですか?」
「え……愛し合える人がいる幸せな人、ですかね?」
「じゃあ、私たちは『りあじゅー』ですか?」
「ええ、まあ、そうですね。なんか照れますけ……」
「た、大変です!爆発します!!」
「はあ!?何が!?」
「『りあじゅー』は爆発するんです!どうしましょう!?」
「ああ、そういう……。……!」
「そうすけさん?」
「ゆかりさん。俺は爆発する破目になろうと、変わらず貴女を愛します」
「え!?え!?」
「そしてもし天国へ行っても、ゆかりさんを愛し続けたい」
「そ、そんなの私だって、生まれ変わってもそうすけさんが大好きですっ!!」
「ゆかりさん……」
「そうすけさん……」
「……」
「……爆発、しませんね」
「するわけないでしょう」
「…………え?」


「ゆかりさーん、すいませんでしたー!俺が悪かったからトイレに引きこもらないで下さーい!」
「そうすけさんの、おたんこなすー!すっとこどっこーい!爆発し……しちゃだめですけどー!
 もー!あんぽんたーん!おたんちーん!」
0219 ◆fEzkEcuNwqHK 2013/08/15(木) NY:AN:NY.ANID:TefqK4Qi
書き込みすぎ?間隔もっと空けるべき?
0221名無しさん@ピンキー2013/08/15(木) NY:AN:NY.ANID:hpjndw+7
 二大精糖のでもくらしー

 右と左、革新と保守。相対する信念が拮抗する世界――とはいかなかったこの国で。
 えらい人らが夢想した対立の社会は、実は密かに実現していたりする。
 もっとも、舞台は超絶小規模な一つ屋根の下。
 高砂家の夕食後のリビングでは、今宵も論戦の火花が散っていた。
「今日こそ言わせてもらうぞ、希海っ! いい歳して、そっ、そんなにベタベタ
してっ! 恥ずかしいだろっ!」
「えへへっ。だってね、莉緒ちゃん。晴斗にぎゅーってされるの、とってもきも
ちいいし……すっごく、どきどきするんだもんっ」
 どうしたものかと戦況を見守る家主、ソファーに腰掛けていた高砂晴斗の眼前
で、舌戦繰り広げるは二人の少女。
 真っ赤な顔で両手をぶんぶん振って、道徳とかモラルとか奥ゆかしさを訴えて
いるのが藤枝莉緒。
 そんな訴えも何処吹く風、自分の欲求には一直線とばかりに晴斗の膝上にちょ
こんと座って幸せいっぱいに笑顔を見せるのが天野希海。
 相対する二人は容姿も性格も正反対だった。そんなボーイッシュで潔癖な莉緒
と、ガーリィで怖いもの知らずの希海がぶつかれば――。
「ど、どきどきとかっ! そんなにやけたはしたない顔、晴斗に見られていい
のっ!?」
「でも、でもねっ。…………あー、やっぱ、むりだー。うれしい気持ち、止められな
いよおっ」
 希海は晴斗の両腕を、まるでシートベルトみたいに身体に絡ませ、愛おしげに
ぎゅっと抱きしめてははふぅと甘いため息を吐き。
 莉緒は赤い顔をもっと真っ赤にして、瞳にはかすかに涙まで浮かべながら一層
狼狽してしまっている。
 自由意思の成せる業と言わんばかりに素直な希海の姿は、割と奥ゆかしい古風
な莉緒にとっては許容しがたいものらしい。
「いつまで続けてんの、二人とも。ほら、喧嘩はなし。仲直りしなー」
 いちゃらぶと貞淑の狭間で板挟みな晴斗も助け船を出してはみるものの。
「だ、だってっ、希海が……。大体晴斗もだらしないんだぞっ! すぐに止めない
からっ、こ、こんなに破廉恥なことに……」
「んふふ。晴斗さん、もっといっぱいぎゅーってしてください。今日は、莉緒
ちゃんの分までっ」
 躊躇い恥じらう恋敵に見せつけるように希海が更に晴斗に身を寄せれば、助け
船もあっという間に波間に呑まれて消えてしまった。
 幸せそうに眼を細めて、その身に絡めた腕をまるで宝物のようにぎゅっと両手
で抱く姿は、莉緒の焦燥を大いに煽っているようだ。
 わなわなと身を震わせて羞恥と羨望の狭間で悶える莉緒が面白いのか、幸せに
頬を緩ませる希海の暴走も徐々にギアを上げていく。
「んなっ!? ぼ、ボクの分までとかそんなのずる――じ、じゃなくてっ! とにか
く破廉恥なのはだめに決まってるっ!」
「破廉恥じゃないですよ〜。はぐもちゅーも親愛のスキンシップです。わたし
も、晴斗さんが好きだから――んぅっ」
 くるんっ、と座っていた膝の上で半身を捻り、ぷるんっと瑞々しい唇で、つい
ばむように晴斗の元へ。
「あははっ、くすぐったいな」
 ほんの児戯、いたずら混じりのスキンシップも希海にしては造作も無いこと、
だが。
 その時莉緒に電撃走る――と言わんばかりに一瞬、ぴたりと彼女の時が止まって
しまった。蒼白に染まる顔面は、瞬く間に紅潮を見せる。
0222名無しさん@ピンキー2013/08/15(木) NY:AN:NY.ANID:hpjndw+7
「わーっ! わあああっ! キスとか何やってんだよおっっ!? 晴斗とキスとか
そんなのボクも――ち、ちがうくてっ! はっ、晴斗がイヤがってる だろっ!?」
「いや、別にイヤっていうかくすぐったいだけで」
 晴斗にすれば、まだ兄離れの出来ていない妹のようなものだから――そう、大し
たことではないとやり過ごすものの。
「ちゅ……んちゅ、れぅっ……はふぅ……。晴斗さんにちゅーすると、わたし、ぽわぽ
わしちゃいます……はぅぅっ」
 希海だってもう、十分『いい歳』の女の子であり。
「あははっ、こら希海っ、犬じゃないんだから」
 頬に降らせた口吻の雨は、親愛より深い意味を帯びている。
 それは、莉緒にも一目瞭然だった。
「あ、あぁ……晴斗が取られちゃう……やだ、そんなのヤダっ……ボクだって、ボク
だってぇ……っ」
 震える手をおそるおそる伸ばして、掴もうとする健気な仕草。
 堪え続けた理性を破り、抑えきれなくなった『甘えたがり』な想いは、晴斗の
一身に向けられてゆく。
「こら、希海。あんまり莉緒にいじわるすんな」
「うふふ。晴斗さんだって、分かってるくせに」
「い、いや……それは、そのっ。俺がしたいのと、莉緒がしたいのとは違ったら、
莉緒に悪いし……」
 言葉ほど確かでもないから――それだけで躊躇っていた晴斗を、希海がくすくす
と笑った。
 恋敵の気持ちは同類だからこそよく分かる。
 甘えたい――ただ、それだけだから。
「……何が悪いんだよっ。晴斗の、うわきものっ」
「う、浮気って」
 おそるおそる探り合い、確かめるような会話を重ねて、一歩、また一歩と莉緒
が晴斗の元へ近づいてゆく。
 目線も泳ぎ、伏し目がちになりながらも、それでも進む。
 どくん、どくん、胸に弾む鼓動の音に合わせるように。
 こちらへどうぞ、と身体をずらし、莉緒の座る場所を作った希海の前で。
「ぼ、ボクだって……そんなの、ボクだって! し、したっ――したいって……思って
るしっ……」
 胸元に飛び込むように、莉緒が晴斗の身体にしな垂れかかる。
「……莉緒。甘えたいなら、遠慮すんな」
 ぽん、ぽんっと、赤ちゃんを安心させるように背中を優しく叩いてくれた晴斗
のせいで、莉緒の表情も綻んでいく。
 甘えちゃいけない、はしたないのはダメ――そう自分に言い聞かせてきた葡萄党
な少女も、やっぱり甘い女の子だから。
「うぅ……こ、こんなの繰り替えしたら……ボクまで希海みたいな、甘えんぼうに
なっちゃうじゃないかよおっ……晴斗のバカぁ……」
 細いショートヘアーを手櫛で梳かれる快感で、まるでネコのように丸くなって
ゆく。
「くすくす、莉緒ちゃんはもうずっと前から甘えんぼさんだと思ってましたけど
ねー」
「そ、そんなんじゃないもんっ! そんなんじゃ……うぅ……」
 愛しい人を半分占領している隣の少女のからかいで、はっとまた頑なな態度を
取り戻そうとするも。
 一言。晴斗が呟くそれだけで。
「……俺は莉緒に甘えられるの、好きだけど」
 ムキになっていたしかめっ面が、まるで蕩けるように変わってゆく。
 瞳に星が輝き、頬がだらしなく緩んでゆく。
 それは、心の底で求めていた、願いだから。
「……そんなの、ボクだっておなじなんだからなっ」
 最後は、莉緒もぎゅっと抱きしめた。
 そんな風に、甘えんぼの論戦は、いつだって幸せに幕を閉じてゆく。
0227名無しさん@ピンキー2013/08/19(月) NY:AN:NY.ANID:fXQkYYy9
それぞれ彼氏や好きな人がいる甘えっこが
集まる女子会という電波が来た

アドバイス合戦や自慢大会になるんだろうか
0229The Side of Girls ◆fEzkEcuNwqHK 2013/08/20(火) NY:AN:NY.ANID:ebkAlo6M
ファミレス女子会


「ゆかりのとこってお互い敬語なんでしょー?」
「うん、そうだよ」
「なんで?そうすけ君そんなに厳しいの?」
「ぜーんぜん。私はそうすけさんのこと尊敬してるから敬語なんだよ」
「で、そうすけ君もアンタを尊敬して敬語……あー、お熱いこって」
「ふふん。でもねぇ、アオイだってマモル君と話す時ふにゃふにゃだよ?」
「な!?し、仕方ないでしょ、あんな優しい目で見られたら……」
「はいはい。もう、早く告白しなよ」
「そんな機会ないわよ。だいたい……」
「あ、そうすけさん達帰ってきた」
「うぇっ!?」

「ただいま、ゆかりさん、アオイちゃん」
「ただいまー」
「お、おかえり」
「おかえりなさい。そうすけさん、ごにょごにょ……」
「ほぅ、了解です……。マモル、アオイちゃん。悪いけど用事が出来たから、俺たち帰るね」
「さようならマモル君、アオイ」
「えぇ!?ちょ……」
(アオイ……これが、機会よ!)
(待て待て待て!)

<アリガトウゴザイマシター

「そうすけ達、嵐のように去ってったね……」
「う、うん。そうだね……」
「……」
「……」
「「……あのさ!――」」
0230The Side of Boys ◆fEzkEcuNwqHK 2013/08/20(火) NY:AN:NY.ANID:ebkAlo6M
ファミレス男子会(お手洗い)


「そうすけ達ってさぁ、なんで敬語なん?」
「そりゃあ、お互いを尊敬し合ってるから、さ!」
「ドヤ顔やめろや……」
「時にマモル。お前のアオイちゃんを見る目は慈愛に満ちててキモいな」
「う、うるせえ。仕方なかろーが、あんなに可愛く笑うっちゃけん……」
「あーはいはい。さっさと告白すれば?」
「しかしお前、タイミングってのがだな……」
「いいから、戻るぞ」
「お、おう」

「ただいま、ゆかりさん、アオイちゃん」
「ただいまー」
「お、おかえり」
「おかえりなさい。そうすけさん、ごにょごにょ……」
「ほぅ、了解です……。マモル、アオイちゃん。悪いけど用事が出来たから、俺たち帰るね」
「さようならマモル君、アオイ」
「えぇ!?ちょ……」
(マモル……タイミングとは、今だ!)
(……わかった。サンキュー)

<アリガトウゴザイマシター

「そうすけ達、嵐のように去ってったね……」
「う、うん。そうだね……」
「……」
「……」
「「……あのさ!――」」
0236名無しさん@ピンキー2013/09/03(火) 15:17:10.39ID:ANNdgbA+
世間ではあまちゃんなるものが流行ってるようだな

海女な甘えっこ…・・・難しいテーマだ
0237甘えっ娘が生まれた日 ◆fEzkEcuNwqHK 2013/09/04(水) 01:25:34.34ID:PaRE4gvs
日記


○月△日
うわあぁぁぁぁぁぅおおうぅおおおわああぁ!

○月×日
昨日の日記は今見ると頭おかしいと思う。落ち着いて書こう。
昨日マモル君に告白した。いや、された。いや、した。そこはどうだっていい。
両想いだった。うれしい。顔が熱い。もう寝よう。すき。

○月◇日
ゆかり曰く、今の私は顔にしまりがないらしい。私からすればお前のその妙に
母親じみたような表情の方がよっぽど腹立たしい。今日はマモル君に会えなかった。
明日も忙しいらしい。少し寂しいけど、大丈夫。だって私はマモル君の彼女なんだから。

○月▼日
前言撤回。すごくさみしい。せっかくおつきあいできたのに、
これじゃ片思いのときと変わらない。さみしい。
アオイ、しっかりしろ。彼に迷惑かけちゃいけない。もう寝る。明日は会える。

○月◎日
今日はマモル君とたくさん話した。お昼もいっしょ。彼のコーヒーを一口もらった。苦かった。
それを伝えたらワッフルをあーんしてくれた。スマートにやったつもりなんだろうけど、
顔が真っ赤になってた。ふと目に入った窓に映る私は、そんな彼よりもっと真っ赤だった。

○月☆日
デートに誘われた。週末がこんなに待ち遠しかったことはない。遊園地楽しみ。
今から服を考えなくては。正直もうゆかりをバカにできないほど舞い上がってる。
でも私はあいつほど頭が彼氏一色にはなってないと思う。なんだか眠れない。

○月□日
特に私がものを食べているとき、マモル君は優しい目で私を見つめている。
包まれている感じがする。ぽかぽかして、ふわーっとする。マモル君も私を見てこんな気分に
なっているのだろうか。そうだったらうれしい。すき。明日はデート。


「おはよーっ!待った?」
「ぜーんぜん。あっと、その、服、かわいいよ」
「……へへ、ありがと。さ、行こ?」
0238名無しさん@ピンキー2013/09/04(水) 01:33:37.37ID:i1YIsUQX
甘えっ娘エピソード0か、いいねいいね
スイッチが切り替わるときは見ててほっこりする

>>236
彼氏がついてないと潜れないのか
0241名無しさん@ピンキー2013/09/14(土) 16:20:31.69ID:Hda/BoiV
残暑

「おーい」
「…………」
「……おーい」
「……」
「〇〇さーん」
「ふにゃ?」
「前に約束しましたよね」「なにが?」
「30度超えた日のぎゅーは一時間までって」
「……10時間までじゃなかった?」
「一時間」
「ちぇ。でも今週から無制限になったよね」
「たまたま29度とかになっただけだ。今日は暑いからもう終わり」
「わたし、そんなに器用じゃないんで。急に止まれないんで」
「なぜそこで胸を張る……」
「そもそもはわたしが暑い暑いぬるぬるするーっていうのに××くんが汗ばんだ肌を押しつけてきて」
「記憶が書き換わっている……」
「そんなもんで断腸の思いでルールを作ったのはわたしだからわたしは破っていいんです」
「おまえ、便利だな」
「へへーん」
「褒めてないぞ」
「今日だって、××くんが『涼しくなるまでが一日だ』とか変なこと言ってくっついてくるから仕方なく……」
「だめだこいつ」
0245名無しさん@ピンキー2013/09/15(日) 13:22:15.81ID:kgr02X6E
お前ら人のとこの甘えっ娘ばっか見てないで、自分のそばの甘えっ娘を可愛がってやれよ!
いない?違うね、気づいてないだけだ。ほら、早く見つけてやれ、この幸せ者!
0246今年は明日です ◆fEzkEcuNwqHK 2013/09/18(水) 04:00:43.51ID:v9r5ybVZ
お月見


「そうすけさーん、お団子できましたよー」
「はーい」


「お疲れ様です、ゆかりさん。晴れてよかったですね」
「はい。虫の声が綺麗ですね」
「……ゆかりさんと出会ったのも、今ぐらいの時期でしたね」
「なんだかもう、ずうっと昔のような気がします」
「俺は昨日のことのように覚えてますよ?」
「まぁ……歳をとると、そう感じるらしいですよ?」
「失礼な……」
「ふふふ、ごめんなさい」

「…………ねぇ、ゆかりさん」
「……はい」
「……月が――」
「……」
「――美味しそうですね」
「……意気地なし」
「ははは……面目ない。今日のところは、これで許してもらえませんか――」
「――んっ……。ひとまず、ですからね。私、待ってますから……」
「はい。必ず……」


「へっくしゅっ!」
「あぁ、二人して完全に風邪ひきましたね……ごほっ」
「そうすけさんが悪いんですよ!ずっと、その……いちゃいちゃする、から……」
「歳をとったから耳がとおくなったなぁー」
「……もー!」
0247名無しさん@ピンキー2013/09/19(木) 17:57:00.53ID:jI/0a7cS
いちゃいちゃをもっと詳しく書くんだ!

それにしても月が綺麗ですねが言えなくて
ちゅーはできるって順番違わないかw
0248名無しさん@ピンキー2013/09/20(金) 01:59:58.93ID:6wK3Fatm
微糖です


……月が僕たちを見守っている。
クサい表現だけど、まん丸になって見下ろしてくるお月さまを見ていると、似合いの言葉に思えてくる。

初彼女ができて二週間、3回目のデート。
待ち合わせのときも、ランチのときも、試着に付き合ったときも、とにかくかわいさに悩殺されっぱなしだった。
彼女の家までこうして二人で歩いていても、意識していないと思わず顔がニヤける。
この子が僕の彼女で、横を歩いていてくれると思うと、それだけでドキドキしてしまう。

今日のデートは、けっこうステップアップできたと思う。
だけど、よく考えてみると、映画館で手をつないできたのも、お揃いのストラップを買おうって言ったのもこの子からだ。
どっちも嬉しすぎて挙動不審になっちゃって、とびきりの「?」顔(これがまたかわいいんだ)を2回させてしまったし。
これは少し情けない。
一応告白したほうとして、もうちょっと男らしく攻めたほうがいい気もする。

でも今日の僕には一つ、秘策がある。

マンションの前まで来て、立ち止まる。
彼女が振り向いて、笑ってくれて。
「今日、楽しかったよ」
う、嬉しい。
「僕も。ずっとかわいい子と一緒だったし」
「……やだぁ」
よし。可愛いなあちくしょう。
さあ、告白よりも前に漱石先生の話をして張っておいた伏線が……
「また明日ね」
……今だ!
「じゃあね、『つk 「愛してるよ」

………………。
…………ええーっ!?
彼女が僕の胸に顔をうずめて、ぎゅう、と抱きついていた。
(…………いい匂い)
じゃなくて。
いや心臓はバクバクだけど、絶対彼女にも聞こえてて恥ずかしいけど。
それより…………。
……もうどうでもいいや。
彼女のちっこい頭を見下ろす。
おずおずと、僕も手を回す。
(……やらかい。細い。ちまい)
腕の中にすっぽりと収まってしまう。
心なしか、抱きついた腕の力が強くなった気がする。
そしたら彼女は、顔を上げて「あいしてる」ともう一回言って、ふにゃ、と笑った。

ずっとそのままでいたいぐらいだったけど、彼女はパッと体を離すと、急に顔を赤くしてエントランスに駆けていく。
かなわないな、と思った。
0251名無しさん@ピンキー2013/09/27(金) 01:44:04.68ID:DpZZe2Uu
甘えんぼうA「セーター?彼にくっつけばあったかいし、いらない」
甘えんぼうB「いや、クリスマスにプレゼントするために編むとかさ」
甘えんぼうC「え?クリスマスなら『プレゼントはわ・た・し』ってやるのが定番でしょ?」
甘えんぼうA・B「「それはない」」
甘えんぼうC「えーゼッタイ喜んでくれるのに…」
甘えんぼうA(まぁ、既に去年…)
甘えんぼうB(使っちゃったネタだしねぇ…)

って感じの会話が電波になって飛んできた
0252名無しさん@ピンキー2013/09/27(金) 02:15:45.55ID:E/UqE4HV
入り口が二つある手袋の中で手を繋いで、
「なんでいつまでも手ぇ繋いでんすか」
「手を出したら寒くなっちゃうから」
「……じゃあ手袋譲るから」
「手を出したら君の手が寒くなっちゃうだろう?」
「じゃあ手袋諦めて」
「手を出したら寒くなっちゃうから」

ていうループ
0253名無しさん@ピンキー2013/09/27(金) 04:56:32.35ID:UanYcYWm
甘えんぼうD「2着の袖がつながったセーターなら街中で脱げなど言えまい!」

一方甘えんぼうEは二人羽織仕様セーターを編んでいた
0254名無しさん@ピンキー2013/09/28(土) 20:57:11.65ID:cjWVnRoV
二人羽織でアイス→ほっぺにベチャッ→ぺろぺろ
まで見えた
0255名無しさん@ピンキー2013/09/30(月) 19:13:23.90ID:NgvFAN94
甘えっ子的には膝枕をするのとしてもらうのはどちらがジャスティスなのだろうか
0256名無しさん@ピンキー2013/09/30(月) 19:57:10.95ID:FmZtFwOZ
してもらってからの回転→抱きつきがデフォなんじゃないの

「負けたほうが勝ったほうに膝枕する!」と勝負を挑むものの意外に敗れてしまい、
ちょっとがっかりするけど、ももに乗っかる重みにどきどきし始める甘えっ娘、ってのもあるな
0257名無しさん@ピンキー2013/09/30(月) 20:07:43.39ID:BB7MQ/JN
甘えんぼうに小動物系のイメージを持つ派としては、乗るより乗せる方かな
でもたまにお姉さんぶって、膝枕してあげる、とか言ってくれると嬉しいね

膝枕中に逆さキスされたい
0258名無しさん@ピンキー2013/09/30(月) 20:53:10.87ID:ItCIJZTh
>>257
そんな、甘えん坊なアメリカ系ナイスバディな人がいてもいいじゃないですか? 
小っちゃい彼氏を背後から抱きついて摺り寄せるくらいに甘えちゃうタイプがいてもいいじゃないか!
0260名無しさん@ピンキー2013/10/01(火) 12:02:27.89ID:hmk91F27
 今日は俺の彼女と親友とその彼女の四人で、温泉に入りに来た。
 山の中にあって時間帯が早いからなのか、主な利用者は地元のご年配方がぽつぽつといったところ。
 時折家族連れも見かけたが、そこそこ浸かって今出てきたばかり。
「……」
 温泉のロビーって何でこんなに居心地が良いんだろうか。

 少しして、親友の尋が男湯の暖簾を潜って出てきた。
「ふー、えがったえがった。温泉なんて久しぶりだったわぁ」
「で、ついつい調子に乗ってサウナと冷水をリレーしていたのか」
「そしたらくたびれちゃった訳よ。座敷の休憩室でしばらく横になってるわ」
「飲み物買ってくる。牛乳、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳、その他、どれが良い?」

 コーヒーを所望され、ビン牛乳の自販機の所まで来ると、奥から声がした。
「もう上がってたんだ」
 茶混じりのセミロングにワンピースの女の子、清那が嬉しそうに向かってくる。
 大学生なのに見た目は10代前半に見えるほどあどけないが、湯上りのせいか艶っぽく大人びて見える。
「男前だね、京介くん」

「サッパリシマシタヨー」
 その後から金髪碧眼の女の子、ミーシャも、周囲の視線を集めつつ合流した。
 長身でグラマーないかにもアメリカンスケールという感じで、シャツとホットパンツ姿が似合っている。
「二人も何か飲むか?」
『うん!(イエス!)』

 結局三種類買って、二つを女子たちに手渡し、三人で休憩室に行く。
「ダーリン! 一緒ニオ風呂入リタカッタヨ!」
「おわっ、牛乳こぼれるぞ!」
 親友と彼女はウチとは逆の女高男低の身長差カップルだ。
 それでいて彼女の方からべったりなのは、母性的なものでもくすぐられるのだろうか。

 牛乳を飲ませたら、皆で座敷に座って世間話などをした。
「でね、京介くんったら面白いんだよー」
 俺の話をする彼女の横顔は、何となく見入ってしまうほど感じが良い。
「……どしたの?」
 清那はきれいな顔しているな、と褒めてやったら一気にデレデレになった。

「ふぇへへ……あ、そうだ。ちょっと膝枕して?」
 公共の場で寛ぎすぎだろと思うが、まあ良いか。
「グッドアイデア! 私タチモシマショウ!」
 デーブルを挟んであちらはあちらで乗り気の様子。
 俺は正座をしてどうぞとぽんぽんすると、清那はすぐに体を横にして頭を乗せてきた。

「ん、京介くんの感触だ。……特等席だよ、良いでしょミーシャ」
「私ハ、ダーリンニ膝枕スル方ガ好キデス」
 ミーシャも尋に膝枕をして、髪とか顎とか撫でくりまわしている。
「これ、人前では恥ずかしいな。見られてるよな絶対」
 しかし気にも留めないアメリカン、今度は顔にぎゅっと巨乳を押しつけていた。

「……ひょっとして、羨ましい?」
 視線を下に戻すと、清那の顔が俺を見上げていた。
「いや、面白い光景だから生暖かく見守ってあげようと」
 ああいうのも良いかもしれない、と少しは思ったが。
 反省しつつ、俺も頬を軽く撫でてやると、清那は気持ち良さそうに息をついた。

「ありがと。でも」

「こんな小っちゃい私で良かったら……今度は私がしてあげても、良いよ?」


おわり
0261名無しさん@ピンキー2013/10/01(火) 19:37:25.98ID:lrrEIMX2
素晴らしい!素晴らしい!

これはエッチな展開も希望したいw
0263 ◆fEzkEcuNwqHK 2013/10/05(土) 12:04:34.51ID:8JFllwQm
サンマ


「お昼はサンマです。サンマの季節です」
「本当、美味しいですねぇ……ゆかりさん、焼き魚食べるの上手ですね」
「もちろんです。大和撫子のたしなみ、ですから」
「ちょっと教えてもらえませんか?」
「いいですよ。まずはしっぽを――」


「……うぅ」
「ほ、ほら、そうすけさん!人には向き不向きってありますし!」
「いえ、慰めの言葉はいりません……」
「うーん……。! そうすけさん」
「はい?」
「はい、あーん」
「ええっ!?」
「あーん」
「い、いや、それは……」
「……ぐすっ、あーん」
「わぁあ!あ、あーん!」
「はい、どうぞ。美味しいですか?」
「お、美味しい、です」
「ふふ、慰めの言葉はいらないって言うから、行動にしてみました」
「あ……ゆかりさん、すみま」
「はいあーん!」
「せむぅ!?……ああ。ごほん。えっと、ありがとうございます、励ましてくれて」
「はい、どういたしまして。では気を取り直して、あーん」
「え、まだ?」


「うぅ、腕が痛くなりました……」
「完食するまでやれば、そりゃあ……」
「だから今夜は、そうすけさんが私に、してくださいね?」
「……ははは……」
0264名無しさん@ピンキー2013/10/06(日) 03:49:04.55ID:O0b8qEIL
>>263GJ

しかしこの時期は新しい属性のネタが少なくて困る
夏と秋の境目あたりってイベントはあっても特徴的なのが少ない・・・
0265名無しさん@ピンキー2013/10/06(日) 23:10:10.52ID:+tWhPiN/
>>263
GJ!
あーんは触れないいちゃいちゃの極地だなあ

>>264
ここは既存のネタを深めていくのもありなのではなかろうか
0266名無しさん@ピンキー2013/10/08(火) 19:45:07.08ID:0JAuLQe4
>>264
運動会ってあんまりでてこないよね
というわけで、お待ちしております
0267名無しさん@ピンキー2013/10/09(水) 23:41:44.82ID:u6lNvztv
>>266
運動会か・・・パターンが多くて難しいんだよな・・・二人の年齢差でいくつも作れるから・・・
0268名無しさん@ピンキー2013/10/10(木) 02:39:35.09ID:JU/Xqi5o
弟の運動会に駆けつけて周りが引くほど応援するお姉ちゃんとかいいと思います
0272名無しさん@ピンキー2013/10/16(水) 00:58:26.99ID:wOQlThMY
台風で帰れなくなって一晩中甘えるカップルとかいるんだろうなー…
0274名無しさん@ピンキー2013/10/16(水) 13:28:44.86ID:EeK5gX4R
>>272
アメリカで大規模長時間の停電があった約10ヶ月後、なぜかその地域一帯でベビーラッシュに沸いたとかなんとかいう笑い話があったな
0275名無しさん@ピンキー2013/10/17(木) 03:05:10.61ID:E4c0odQ1
今年の台風の進路は絶対何か理由があると思うんだ
たとえば九州にいた男に会いに来た甘えん坊の風の精霊が男が上京したと聞いてあわてて進路変更したとか・・・
0276名無しさん@ピンキー2013/10/17(木) 07:05:47.58ID:aqu03gDr
>>275
精霊って気まぐれな所があるから、驚かせるつもりで意気揚々と九州に向かったらとっくに上京済みで
その次になって少し不機嫌になりながら「何で僕になんにも言わないで出て行くんだよ!」としがみつきながら文句いったんだろうな〜と勝手に想像してみる
0277名無しさん@ピンキー2013/10/18(金) 01:18:03.54ID:jZqH1Mk5
「じゃあね、明日学校でー」

少し久しぶりになる、サークルの飲み会が終わった。
やっぱり、気の合う人たちと一緒にいるのはいいものだ。
「まあ、○○くんも元気そうで安心したわー」
「大した期間でもないですからね。先輩たちこそ」
「私らはただ日本で夏休み過ごしただけだし。変わりようがないって」

「でもさー、キミたちちょっとつまんなくない?」
う。
「だってさ、一ヶ月ぶりなんでしょ? せっかく隣の席にしてあげたのにさ、
普通もっとイチャイチャとかベタベタするもんじゃないのー? 目線すらそんなに合わないし」
こういう人だとは分かっていた、けど。
だからみんな、店入ったとき不自然な動きしてたのか。
「つまんないつまんない。□□さんと△△さんの時とか、周り何もしなくてもくっついてたじゃん」
彼氏が座椅子になって、一口も自分の箸から食べなかった人たちと一緒にされたくないです。
「ま、軽薄な○○くんと違ってちゃんとした娘だからねー」
「誰が軽薄ですか。先輩のコイバナ好きのほうがよっぽどですよ」
「○○くんもさ、愛されたいならもっと愛を与えてあげないといけないよ?
あ、もしかして。おうち帰ってからラブを注いであげるのかなぁ。いやぁ偉いねー、羨ましいねー」
やめてくださいよあはは、と受け流す。
僕の隣で彼女も笑って流そうとしているけど、表情が硬すぎて引きつっている。
照れているとかではなくて、ただ困っている。
まあ、そういう娘なのだ。
相手が先輩じゃなかったら、「余計なお世話でしょう」の一言もあるところだ。
少々強引に別れて、アツいねご両人、と大声を聞きながら駅に向かう。

手を振り続けていた先輩の姿が見えなくなる、と。
僕の右腕に、ぐぐっと彼女の両腕が回された。
腕に当たる、柔らかい感触。
「え……」
大学の人に見られそうだから、って普段は電車に乗るまで、というか二人きりになるまでくっつかないのに。
だから、先輩の推測は大体当たっているのだけど。
「……酔ってる?」
「酔ってないよ?」
確かに。最初に一杯飲んだだけで、後はウーロン茶だけだった気がする。
「久しぶりで、○○くんの横顔、しっかり、見たかったから」
先輩もここは間違えてた。
僕は、こんなに愛されてるのに。
「駅まで、くっつかせて」
「……うん?」
「電車の中は、我慢するから」
「手ぐらい繋いでもいいんじゃない?」
ふるふると首を振る。
「○○くんのこと好きな私が、知らない人にばれるの、やだから」

「おうちで、一杯ぎゅーしてね……?」


なんてことがさっき電車にいた良い感じのカップルにあったんじゃないかな、クソックソッ
0280名無しさん@ピンキー2013/10/20(日) 04:48:05.23ID:t+6Vbhl5
ひがむな、ここを見ている以上温かく見守るというのが大切なのではないか?
・・・俺も彼女ほしい・・・
0284名無しさん@ピンキー2013/10/20(日) 18:41:54.85ID:G20ts1+D
きっと台風ちゃんがこの流れをすべて洗い流してくれるさ・・・
0287名無しさん@ピンキー2013/10/22(火) 19:05:23.78ID:xzPpG05N
くそっ!クソッ!!
台風までべったりあまあまかよ!
もげろ!!!!!!!!!
0288名無しさん@ピンキー2013/10/22(火) 19:13:49.12ID:7tig5zG6
「今日からお前は、わたくしのキス奴隷になりました!」 ピシィ
「……何さ、キス奴隷って」
「わたくしがキスしたいときにいつでもキスさせられる奴隷のことです」
「まんまだね」
「聞いてきたのはお前ではないですか」
「それよりさ、何その一人称」
「ほら奴隷を飼えるのって上流階級の嗜み、というか?」
「考えが古いぞ」
「主人に向かって何という悪態! 分をわきまえない奴隷にはぎゅーの罰が下りますよ!」
「別に嫌じゃないな……」
「あと仕事をサボったらなでなで百回の罰なのです」
「それはちょっと疲れるかも」
「ふふん、わたくしの恐ろしさを思い知りましたか」
「でも、そんなに撫でたらいつも以上にふにゃふにゃになっちゃうよね」
「うぐ……それは奴隷の考えることではありません! さあ栄えある初仕事です、キスを! わたくしにキスを!」
「はいはいいつものでしょ、お嬢様」
「反抗的な態度なのです! かくなる上はぎゅーをむぐっ!? ……んん……ちゅ……」

こういうことだろ、前向きじゃねえか
ほらお前らも現実を見ていつもくっついてくる甘えっ娘の生態を報告するんだ
0291俺には訪れない未来…… ◆fEzkEcuNwqHK 2013/10/31(木) 00:36:25.78ID:oNV5cUh8
いつかの未来


「おとうさまー、おかあさまばっかりずるいー。きずなともあそんでくださーい」
「あ、きずな、母からお父様を取ってはいけませんよ」
「大人気ないですよ、お母さん。ほら、おいで、きずな」
「へへへー。おとうさますきー」
「……むぅ。私だって好きですのに……」
(ああ、俺、今最高に幸せだなぁ……)

「さ、きずな、そろそろ遅いから、もう寝なさい」
「……はぁーい……おやすみなさーい」
「はい、おやすみなさい」
「おやすみ、きずな」


「……」
「お母さん?」
「……きずなは寝ました。ここからは、私だけの貴方です」
「娘にやきもち焼いてたんですか、お母さん」
「今は、ゆかりと呼んで下さい……」
「ああ、すみません。……愛してますよ、ゆかりさん――」
「――っん、私も、愛してます、そうすけさん……んぅ」

「わあーっ、おかあさまたち、らぶらぶー」
「「!?」」
「き、きずな!?は、早く寝にゃさい!」
「はーい。おかあさまたちもねー」

「はぁ、びっくりしました……」
「ゆかりさん、噛んでましたもんね」
「言わないで下さい……」
「ねぇ、ゆかりさん。月末、お義父さんたちの所にきずなを預けましょうか」
「……!はい!ふふ、きずながお姉さんになるかもしれませんね」
「気が早いなぁ、もう」
「あ、そうすけさん。そういう訳ですので、月末まで、ご自分でもシちゃダメですよ?」
「…………え?」
0293名無しさん@ピンキー2013/10/31(木) 01:04:29.99ID:TKlAyYzq
ハッピーハロウィン!
というわけで甘えっ娘にあげるお菓子作ってくる
0294名無しさん@ピンキー2013/10/31(木) 01:08:31.34ID:nP/5Y/Mw
甘えっ娘が「トリーック!」と叫んで抱きつこうとしたので、お菓子はいらないのかとつぶやいたら足が止まってぷるぷる震えだした
0303名無しさん@ピンキー2013/11/04(月) 23:51:54.13ID:HwCgyvMu
11月はいろんな日があるな・・・
確か去年やったのはポッキーの日といい夫婦の日、いい風呂の日、あとはいい兄さんの日だっけか・・・?
0304名無しさん@ピンキー2013/11/05(火) 14:17:43.20ID:/4hIeLlO
今日は良い子の日! 良い子にしてるからむぎゅむぎゅを要求するー!
0306名無しさん@ピンキー2013/11/05(火) 23:36:12.04ID:LMH7aCA0
>>305
そうか、そうだろうね!

スレチだけどいや〜クインシィって昔はすごいブラコンだったもんな、ヤンデレというか甘えん坊なおねえちゃんみたいな
0307名無しさん@ピンキー2013/11/06(水) 00:02:48.89ID:uRIfAJiL
自分のばーちゃんの記憶を追体験するときに、ばーちゃんを自分に、じーちゃんを弟に脳内キャスティングするくらい
イカれ……ブラコンだしな、依衣子姉さん

依衣子のいは依存のいー
0310名無しさん@ピンキー2013/11/13(水) 01:10:00.31ID:F3wx+1hX
ちょっと遅れてるけど聞きたいことがある。
少し前にちょっとスーパーに行くと某宇宙戦争のライトセイバー?をモチーフにしたっていう
明らかに時代がおかしいんだがそれよりも気になるのは1mはあるんじゃないかという長さのポッキーだったんだが
あれ、ジャイアントポッキーっていうやつらしいんだがあれマジであの長さのものがはいってるの?
入ってるとしたらあれでポッキーゲームしたら面白そうなんだが・・・
はいってなかったとしても、はいってると思って買ってみてみるとそれほどでもなかったから
がっかりしている女の子見るのもよさそうだけどな
0312名無しさん@ピンキー2013/11/15(金) 06:50:55.90ID:rpiQMrJY
見た目はこれだったんだけど、箱入りじゃなくて袋だったしもっと長かったから風船だったのかな・・・?お菓子コーナーの近くにおいてたんだけど・・・
ってかスーパーにポッキー風船っておいてるものなのか・・・?
0313名無しさん@ピンキー2013/11/16(土) 00:30:28.55ID:9GwE14xg
甘えっ娘が俺の下半身のポッキーに風船かぶせてくれる話まだー?
0314多分これが最後 ◆fEzkEcuNwqHK 2013/11/16(土) 19:15:19.93ID:9PMQrZOX
熱暴走


「えへ、ぎゅー♪」
「……アオイちゃん」
「なぁにっ?」
「キミこんなに甘えんぼうやったっけ?」
「変えられちゃった。大人の階段のぼっちゃったの」
「……え?」
「マモル君に、『好き』をいっぱい教えてもらったよ?」
「や、やましい事はしとらんけんね!?」
「も少しなでてぇ……」
「あっ、はい」

「はふぅ……幸せ……」
「あらら。もうゆかりちゃんのことバカに出来んねぇ」
「マモル君!他の女のこと考えないで!」
「あっ、はい。すいません」
「……ねーえマモル君。あたし、いますごく幸せ。マモル君は?」
「そんなん、幸せに決まっとるやん」
「えへへ、だーいすき」


――アオイ宅――

「さて、日記書かないとね。えーっと、『今日は、マモル君にたくさん甘え……』
 って、ほああああぁぁぁっ!?あ、あたし、今思えばなんて恥ずかしいことを……」
<ピッピロリン♪
「ぐす。あ、メール……マモル君……」
『今日はずいぶん甘えんぼさんやったね。でも新しい一面が知れて嬉しかった』
「ぐふぅ……もう許してぇ……」
0316名無しさん@ピンキー2013/11/23(土) 00:09:52.60ID:U5L7uc2D
いい兄さんの日+勤労感謝の日で兄に甘える社会人一年目の妹ください
0318名無しさん@ピンキー2013/11/30(土) 01:49:09.10ID:4D2camiN
最近作品書く人減ってきたな・・・
やっぱり前からいる人はネタを出しつくしてしまったんだろうか・・・
俺にもっと文才があれば・・・!
0321名無しさん@ピンキー2013/11/30(土) 14:04:28.81ID:9p2XECAf
文の才能って書いて文才だからある程度は生まれつきとか環境とかもあると思うんだが・・・
小説家志望の甘えっ娘って電波がなんかきた
0323名無しさん@ピンキー2013/12/03(火) 14:09:23.13ID:VjDrbQty
恋愛小説家の甘えっ娘と担当の男か、
小説を書く参考のためという口実で毎回男に甘えるわけだな!
0324名無しさん@ピンキー2013/12/03(火) 19:16:17.15ID:gZQJpR1+
逆というのも良いかも
担当の男をそそのかしたり、文学部の教授といんぐりもんぐり
0325名無しさん@ピンキー2013/12/03(火) 22:23:49.18ID:HokY4JgF
――「今度の本にね、甘えん坊の女の子が出てきてね、」
ずいぶん現実に即した設定である。
「彼氏とケンカしちゃうんだよ。
んで、なかなか謝れなくて、甘えたいけど一ヶ月ぐらい甘えられないわけ」
「……それで?」
「そこがなかなか進まなくてさ。そんなに長い間くっつけない時の気持ちがね、よく分かんないんだよ」
「まあ、俺も結構甘やかしてるしなあ」
ちなみに、この会話も俺のあぐらの上でしている。
「だから、今日からくっつくのは禁止。なでるのも禁止。もちろんえっちなのも禁止!」
そう言って、俺の足から立ち上がる。
「……大丈夫なのか?」
まず出てきたのは心配だった。
「どっか触ってきたら○○くんでもぶん殴るからね! わたしの作家生命が懸かってるんだから!」
こういう訳で、こいつはいま禁欲中なのだ。

「うー…………」
案の定だった。
甘えるのをやめてから、夕食の減りが、明らかに遅い。
「ちょっと痩せてきたんじゃないか?」
尻に手を伸ばすと、ずいぶん力強くはたかれた。
「てっ」
「んー、商売道具がー」
手をさすっている。こいつも痛かったらしい。
「なんでさ、そこまでして甘えないの?」
「言ったじゃんかー。憧れの××文庫で初めて書けるから、全力でいいのにしたいの」
それでも他に努力することがあると思うが。
実生活から設定を持ってくるのをやめるとか。
「まあいいけど。辛かったら言えよ? なんかご飯も進んでないし」
「っ……あー、○○くんのごはんは今日もおいしいなー」
がつがつと流し込んでいく。
「でも大変じゃないのか? ほら来な、頑張ってるご褒美にぎゅーするから」
腕を広げる。
座った足の間をぽんぽんと示すと、それを見た顔がへろ、と緩む。
箸を置いて、もにゅもにゅと寄ってきて、抱きつこうとしたところで、
「……はっ、あやうく台無しに!」
「ちっ」
けっこう引っかかるんだな。
よだれを拭いて、口元を引き締めて、
「だめだよ、あの娘はもっと意志が強いし、あのクソ男は○○くんみたいに優しくないんだから!」
……ありがとう。
生活の管理はキミの役目なんだよ、と怒りながら、とてとてと風呂に歩いていく。
今週ぐらいからやっと、一人でもシャンプーとリンスを間違えないようになったらしい。
……俺と住む前はどうしてたんだろうか。
03262/22013/12/03(火) 22:24:58.79ID:HokY4JgF
この通り、こいつの決意は固い。
でも俺は知っている。

夜中、俺が寝た後だ。
夜更かしのひどいこいつもベッドに入ってきて、寝入った後。
こいつは、ぬいぐるみを使って自分で引いた線を越えてくるのだ。
圧迫感に目が覚めたときにはいつも俺に全力でしがみ付いていて、顔を擦りつけてくる。
意識のない人間の力には、侮れないものがある。けっこう苦しい。
……今日も目が覚めてよかった。
このまま朝を迎えては俺が怒られる。頑張って引っぺがした後に、
踏みつけられたウサギを代わりに抱かせてむこう向きに転がす。
……落ち着いたらしい。本物だったら窒息してるんじゃないかというくらいに強く抱きしめている。
「…○○……くぅん……」という満足げな呟きを聞きながら、俺もまた眠りにつく。

まあ、寂しいのはこいつだけじゃない。
今の本が書き上がったときには、思いっきり甘えさせてやろうと、思っている。

―了―


主夫いいなーと思って書いたけど、仕事の立場を最大限に活用して彼に甘える子もいいな……
0327名無しさん@ピンキー2013/12/04(水) 19:51:25.28ID:Bmf2s9I5
ぐっじょーぶ

我慢して解放してを繰り返すと、甘えの質も段々と重度になっていきそうだな
リバウンド的な感じで
0328名無しさん@ピンキー2013/12/05(木) 07:50:05.94ID:2IPLNIqo
GJ
>寂しいのはこいつだけじゃない。
そう、俺もだ俺も
次は思いっきり頼むぉ
0330名無しさん@ピンキー2013/12/07(土) 02:32:07.30ID:5hSxbEzU
今朝、こわい夢みたよーってなんとなく言ったら
ハグして頭なでて大丈夫だよって慰めてくれた旦那、
朝っぱらから素敵だったなー
週末まで忙しいようなのでその間に旦那用のマフラー作るんだ!
乳児が毛糸に飛びかかってくるけど!


という電波キタ
0331その00 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:34:07.72ID:p2OfXVug
こなさんみんばんわ
お久しぶりです、名前のないアレの人です

今回はお遊び企画、またの名を自己満足企画を持ってきました。大体20レスほど使います
エロあり、グロその他要素ほとんどなしです

【ルール】
1.文章を読み進めてください
2.選択肢が現れた場合、どちらかを選択してください
 (目安の為アンカーが振られていますが、こちらの編集ミスがあったり、途中で支援レスをいただいた場合ズレることがあります
  その場合『その○○(番号。このレスなら【その00】)』でスレ内を検索してください)
3.結果が理不尽でも怒らない、寛大な心を持ってください
4.「こんなのSSじゃないわ!ただの自己満足よ!」 → 「だったらトリップをNG登録すればいいだろ!」

長くなりましたが、それではどうぞお楽しみくださいませ
0332その01 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:34:51.55ID:p2OfXVug
 年末特番の時期である。
 無論外は寒風が吹き荒んでいるがこの室内に限ればそんなことはない。エアコンと、最終兵器KOTATSUによる
完全防寒が実現している。
 この最終兵器、少々難はあるが毎年我が部屋最強の防寒器具として稼動し続けている優等生だ。これで『外に
出たくなくなる』という中毒性さえなければ、全世界に広めることがノーベル平和賞の受賞理由になってもおか
しくないのだが。
 そんな愚にもつかないことを考えながら、もう何度観たか分からない若手芸人渾身のネタをぼんやり眺めてい
ると、コタツの向かいに潜り込んでいた彼女があくびをした。
「ふぁーあ、飽きちゃったなぁ」
 そうは言いつつも、チャンネルを変える気配はない。卓上にあるリモコンに手を伸ばすのが億劫なのだ。ちな
みにこれは俺も同じである。
 ああ、つくづくこの中毒性さえなければ。
「ねえ、何か面白いことしてよ」
「無茶振りにもほどがあるなお前」
 年末とは娯楽の少ない期間である。会社や学校といった既存のコミュニティは停止、クリスマスという巨大イ
ベントは過ぎ去り、雑誌やTV番組も通常刊行、通常放送は停止してしまう。こんなに刺激が足りない時期だとい
うのに、番組制作のプロが情熱と理念と理想と、あと大量の予算をブチ込んだ特別番組をつまらないと一蹴する
彼女を満足させられる話題なんてあるわけがない。
 嫌がらせに近い彼女の提言を却下してコタツの天板へべったり頬を押し付ける。火照った身体に冷えた天板が
心地良い。ぬるくなったマホービンのお湯を替えに行かないとな、なんてぼんやり考えながらも、コタツから出
るつもりにはならなかった。
「あー、気持ちいい」
「もう。……あ、そうだ」
 彼女が何かいいことを考えついたという顔をする。嫌な予感しかしない。

02 「ひとつ、お願いを聞いてくれない?」
03 「ひとつ、ゲームをしない?」

02を選んだ方 → >>333
03を選んだ方 → >>334
0333その02 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:35:18.61ID:p2OfXVug
「ひとつ、お願いを聞いてくれない?」
 彼女が満面の笑みでそんなことを言ってくる。
「イヤです」
 きっぱりと否定。残念ながら俺は今まさにこの瞬間、最終兵器KOTATSUの強力な依存症に囚われており、自分
のためならまだしも誰かのためにこのポジションを手放すつもりなんてこれっぽっちもないのだ。
 その旨を懇切丁寧に彼女に教えるが全く効果がなかった。
「だって私も一緒だもん。コタツから出たくないの」
「それなら俺の気持ちも分かってくれよ」
「分かるけど、他人事だもの。それにこの部屋の大掃除をしたのは一体誰だと思っているの?」
 この部屋の大掃除をしたのは彼女である。一応普段から掃除をしていたので俺個人としては大掃除なんて必要
ないと考えていたのだが、朝からやって来てレンジフード周りや窓枠なんかの大掛かりな掃除へ積極的に取り組
んでくれたのだ。
 あくまで自主的に
「別にしなくてもよかったのに」
「そう言って日中パチンコに出掛けてたのは誰?」
「……勝ってきたじゃん」
「言い訳しない。それに、あなたと一緒に作業するのがいいからって来たんだよ?」
 こうまで言われては反論の材料も尽きてしまう。観念した俺は肩を竦めて(本当は両手を挙げたかったが依存
症が強まるので断念した)彼女の求めに応じることにした。
「それじゃあ――」

04 「――台所に行って、お茶とみかんを用意してきて?」
05 「――おつかい、して?」

04の方 → >>335
05の方 → >>336
0334その03 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:36:32.19ID:p2OfXVug
「ひとつ、ゲームをしない?」
 思いつきなのか、視線を宙に泳がせながら彼女がそう提案する。俺に不利なゲームを提案するつもりなのだろ
うか。
 それならそれでもいい。暇なのは俺も変わらないし、適当に相手をして時間を潰すのは非常に無意義で有意義
な行為のように思える。
「あ、罰ゲーム付きでね?」
「えー、頑張らないといけないの?」
「だって手を抜いたら面白くないじゃない」
 何事も本気だから楽しい、という考えは一理ある。最近発売されたばかりの大人気アクションゲームなんか
は、オンラインでプレイすると「このゲームのために仕事辞めました!」なんて楽しそうな人がゴロゴロしてい
る。こっちとしても見ているだけならすごく楽しい。真似をしたいとは思わないけど。
「で、何するのさ?」
「ちょっと考えがまとまらないな」
「……思いつきなんだろ?」
「そうだけど、何か問題ある?」
 ジロっと睨むと、キョトンとした表情が返ってきた。いつものことながら計画性という言葉が抜け落ちてい
る。
「いいえありませんとも」
「なんだよかった。……罰ゲームなら簡単に思いつくんだけどなぁ」
 あれとーこれとー、と指を折っていくのを、グーに握り込む前に止める。なんでそんなにすぐに色々思いつく
んだ。
「ねえ、貴方は何やりたい?」
「……やりたくないから罰ゲームなんじゃないか?」
 溜息を吐きつつそう返す。やりたくないような罰ゲームを決めて一生懸命遊ぼうという趣旨にいきなり反して
いる。先のことを考えろとは言わないが、せめてほんの数十秒前の自分の発言くらいは覚えておいてほしい。
「つーかそもそも、俺がやるの前提なのかよ」
「どうせ私が勝つのは目に見えてるし!」
「確かに、俺に勝負運がないのはよく知ってるけど」
 昔から、コイツ相手にジャンケンで勝ち越した記憶がない。それを分かっていて三本先取を仕掛けてくるのだ
からいやらしい。
「せっかくだから罰ゲーム、何するか選ばせてあげるよ」
 彼女の中では俺が罰ゲームをする光景しか見えていないのだろう。何をさせたいのか、と続きを促す。
「えっとね、『辛いの』と『痛いの』、どっちがいい?」
「具体的には?」
「教えたら面白くないから、負けたら教えてあげる」
「……傍若無人って言葉、知ってるか?」
「傍若無人って八方美人と何か関係あるの?」
「お前はそれ以上に自信過剰だよ。……あー、――」

06 「――『辛いの』で」
07 「――『痛いの』で」

06の方 → >>337
07の方 → >>338
0335その04 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:36:59.08ID:p2OfXVug
「――台所に行って、お茶とみかんを用意してきて?」
「……お前、さっき俺が説明したKOTATSU依存症について理解出来てる?」
「もちろん。私も依存症だもの」
 まあいい、俺もちょうど行かないといけないと思っていたところだ。
 この鬼、という捨て台詞と共に未練を断ち切るように立ち上がる。ついでにコタツの中へ新鮮な空気を送り込
むと、彼女が不服そうな顔をした。
「八つ当たり禁止」
「べ、別に八つ当たりなんてしてないし」
「こっちを見て言いなさい」
 俺は敢えて彼女のほうを見ずに、台所までの遥かに近く限りなく遠い道程を進むことにした。

 板張りで足の裏が冷たい中、ヤカンにお湯を沸かして、急須にお茶っ葉を用意して、田舎から送りつけてきた
段ボール箱から適当に5、6個ほどのみかんを用意する。くしゃみも一度や二度ではなかったが、ガタガタ震えて
お祈りの準備を始める頃には準備もすっかり仕上がり、お湯を詰めたマホービンと急須とみかんを纏めて居間に
戻った。
「お疲れ様」
「おかしい、ここはミラーワールドか?」
 居間に入って向かって左側の、俺の定位置に彼女が収まっている。さっきまでは向かい側、向かって右側に
座っていたはずなのだが。
「ミラーワールド? 何の話?」
 彼女は聞き覚えの薄い単語に違和感を覚えながらも何が言いたいかは理解しているようだ。その証拠にニヤニ
ヤ笑っている。
 なんだかちょっと腹が立ったので、天板へマホービンを筆頭とした荷物を降ろすと、さっきまで彼女が座って
いたサイドへ移動すると、ちょっと、と声が掛かった。
「こっちでしょ?」
 彼女は自分の隣をバシバシ叩きながら笑っている。俺は渋々、という表情を顔面に貼り付けてそこへ座った。
「嬉しいくせに」
 こちらへもたれかかってきた。思わず言葉が漏れた。

08 「襲っちゃうぞ?」
09 「……狭い」

08の方 → >>339
09の方 → >>340
0336その05 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:37:41.12ID:p2OfXVug
「――おつかい、して?」
「……また?」
「いいじゃん、別に疲れるわけじゃないし」
「流石にもう頭がぼんやりしてきてるんだけど」
「じゃあコタツから出ればすっきりするんじゃないかな」
 そんなことを言いながら、彼女は手元に置いたままだった二つ折りの携帯ゲーム機のトバドライブスーパー
(略称T-DS)を取り上げると、スリープを解除した。俺もそれに渋々付き合う。ああ、腕が寒い。
 立ち上げたのは最近発売されたばかりのハンスターモンター最新作。『トライギガドス』というロゴと、バカ
デカい短刀が3本組み合わさったエンブレムが浮かび上がると、彼女は早くも行きたいシナリオを選択してい
た。
「待て待て、俺まだログインしてない」
「もう、早くしてよ」
「俺は電源落としてたんだよ」
 ぽちぽちボタンを押しながら進むと、彼女は俺を置き去りにすることもなく待っていた。まあ当たり前だが。
 というのもこのゲーム、プレイヤーに求められるスキルの比重が高いことで有名で、ハングリー・モンス
ター、『ハンスター』と呼ばれる巨大生物の攻撃をまともに受ければプレイヤーが瀕死になってしまうようなバ
ランスで制作されているのだ。装備品を購入して強化すれば多少は補えるものの、上位装備を手に入れるために
は資金や素材を稼ぐために何度も何度も何度も――
「何度も何度も……!」
「えっ?」
「いやゴメン、独り言」
 ――とにかく、何度も同じシナリオをクリアする必要がある。
 普通ならばそうしてプレイヤースキルも自然と磨かれて先へ進めるのだが、彼女は絶望的にゲーム音痴だっ
た。やってもやってもほとんど上達が見られない。プレイ当初、最初のシナリオをクリアするのに3時間かかる
と聞いたときには思わず聞き返したほどだった。普通なら十分もかからないのに。
「じゃあ、『おつかい』ね」
 『おつかい』とは資金や素材を多く獲得しやすいとされているシナリオの一つだ。彼女はこの二週間、このシ
ナリオで手に入る最上級防具の素材集めに勤しんでいるのだった。

 さて、『おつかい』という優しい文言に騙されている諸兄のために、概要を説明しよう。
 まずスタート地点は平原に突如現れた渓谷の底である。『大多数のハンスターは去った』『残りは掃討戦』
『子供のおつかいみたいなものだ』などという司令部と友軍の楽観的な発言を聞き流していると、突如『騙して
悪いが仕事なんでな』と人語を解する上級ハンスターが四方八方からワラワラ湧いてくる。殲滅か、渓谷の底で
ハンスターの海に沈められるかという初心者お断りのシナリオだった。
 慣れてしまえば高威力の時限爆弾と最低限の護身拳銃で簡単に捌ける上に、大量のハンスターが落とすドロッ
プアイテムが実においしいシナリオなのだが、前述の通り彼女のプレイヤースキルは致命的である。画面端で必
死に迎撃するも物量に押し潰されるのが常だった。
 そこで俺が敵を引きつけるアイテムを装備して迎撃、彼女はこちらから攻撃しない限り敵から無視されるアイ
テムを装備して逃げ回る作戦で、素材集めを進めているのだった。

 静まり返った部屋に響くボタン音。俺も彼女も集中していた。

 ……が、静寂は――

10 ――俺の漏らした、あっ、という声で破られた。
11 ――彼女の漏らした、あっ、という声で破られた。

10の方 → >>341
11の方 → >>342
0337その06 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:38:29.17ID:p2OfXVug
「――『辛いの』で」
 痛いのは嫌だ。彼女の辞書に『力加減』という単語は存在しない。シッペでもデコピンでも振りかぶって叩き
つけるのをよく見せられてきた。ついでに言うと、見る以上に体験させられてきた。
「じゃあ正座ね、ほら」
「なんでだよ」
「いいから正座」
 胡座をかいた俺の足をガンガン蹴り始めた。スネが折られる前に折れた。少し尻を持ち上げて正座に座り直
す。
「足の裏が寒い」
「文句言わないの。膝はあったかいんじゃないの?」
 言いながら彼女はコタツの中を覗き込む。そのまま姿を消した……と思ったらすぐにこちら側に頭が突き出て
きた。そのまま俺の膝の上に頭を乗せようとしてきた。素早く後退すると、床に頭をぶつける。うんうん呻いて
いる。
「ザマーミロ」
「なんだって!?」
「ごめんごめん、ついつい心の声が口から出ちゃった」
 後退した拍子に最後の砦たる膝まで外に出てしまったので再度侵入を試みるが、侵入路には彼女の頭が鎮座し
ていた。
「ちょっと、邪魔なんですけど」
「膝枕したらいいんじゃないかな?」
「そんなことしたら足痺れるじゃん」
「罰ゲームだし?」
 流石に傍若無人が過ぎる。ちょっとイラついてきた。
「なあ、お前さ」
「いいじゃん別に。……そんなに辛いの?」
 俺が機嫌を悪くしたのを察したのか、少し不安そうな顔を見せる。それに対して俺は――

12 ――そもそも『ゲーム』はどこに行ったんだよ、と訊いた。
13 ――辛いです、コタツが好きだから、とボケた。

12の方 → >>343
13の方 → >>344
0338その07 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:39:38.98ID:p2OfXVug
「――『痛いの』で」
「へえ?」
 そっちを選ばれるとは思ってなかったな、といった様子。
「一応言っておくけど」
「いいよ。貴方、ドSだもんね」
「……まあそういうこと」
 真顔で人のことをドSだなんて言わないでほしい。俺にだって色々あるのだ、面子とか世間体とかプライドと
か。
 マホービンから急須へお湯を注いで新たなお茶の用意をすると、彼女は自分の湯呑みを突き出した。
「……どっちがドSなんだろうね」
「何か言った?」
「いいええ、なんでもございませんよハイ」
 彼女の湯呑みへ先にお茶を注いで、自分のにも入れて、としていると、彼女は本題を思い出したようだった。
何のゲームをするつもりなんだろう。
「あ、忘れてた。で、なんで『痛いの』を選んだの?」
「そっちかよ!」
 お茶を口に含む前で良かった。吹き出すところだ。
「ゲームはどうした、ゲームは」
「いや、そんなことはどうでもいいよ。気になるじゃない、ドSが『痛いの』を選ぶ理由って何?」
 自分から言い出しておいて、結局ゲームをする気はないらしい。
「怒らないか?」
「聞いてみないと分からない」
 素直な奴だ。
「いやな、罰ゲームってことは、勝った側が負けた側に何かするってことだよな?」
「まあ、『痛いの』ならそうなるよね」
 ということは『辛いの』はもう少し違った内容だったのか。今になってみれば、そっちを選んでおいたほう
が、もう少しいい思いが出来ていた気がする。
「そういうわけで、俺はお前の怪力に、ひとたまりもなくぶっ飛ばされるだろうから『痛いの』を選んだわけ」
 彼女は細身で軽量、そして見た目通りに馬力もない。つまりはそういうことだ。
 彼女の表情が変わった。あからさまに不機嫌な顔をすると――

14 ――彼女はコタツに潜った。
15 ――彼女は立ち上がり、こちら側に回り込んでから飛びかかってきた。

14の方 → >>345
15の方 → >>346
0339その08 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:40:10.18ID:p2OfXVug
「襲っちゃうぞ?」

 そう言うと彼女は笑いながら渋い顔をする。

「それは困るんだよねぇ」
「そういうつもりじゃなかったのかよ」
「んー、2/8くらいはそんなつもりだったけど」
「2/8? 約分の手間を怠るなよ」
「仕方がないじゃない。選択肢は2^3=8通りあるんだから」
「選択肢?」
「そ。私と貴方がイチャイチャする可能性」
「……お前は何を言っているんだ?」

 彼女は渋い顔をしながら、今度は目がすっと細められる。

「可能性の話ではあるんだけどね。……貴方は選択肢が沢山あるゲーム、例えば恋愛ゲームなんかと行き合った
 ら、どうやってクリアする?」
「そりゃあ、まずは最初に一目惚れしたヒロインルート目指して、それから脇のルートを埋めていくけど」
「でもね、世の中には、とりあえず片っ端からルートを通らないと満足しない人もいるんだよね」
「ああ、選択肢の一番目をずーっと選んでいって、次は二番目をずーっと選んでいく、みたいな機械的なプレイ
 スタイルね」
「そうそう、今回もとりあえず最初は一番目の分岐を選んで行き着いて来た人もいると思うんだよね」

 今度は細めた目のまま笑う。器用な奴だ。

「純粋に選択肢を選んできた人には申し訳ないんだけど、このお話はループします」
「ループ?」
「そう。それに注意書きに『エロあり』なんてあったら短絡的に『襲っちゃうぞwktk』なんてロクでもない人も
 いたと思うし」

 今度は満面の笑みだ。

「そういう人を罠に嵌めるのって、とっても素晴らしいことだと思わない?」

 よく分からないけど、コイツは性格悪いと思いました。


・メタEND! あなたのぼうけんはここでおわってしまった! → >>332
0340その09 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:40:37.03ID:p2OfXVug
「……狭い」
「ならいいじゃない」
 もたれかかった頭が向きを変えた。横から抱きつかれる格好になる。
「こうやって、ぎゅって出来るし」
 冷えた身体に、彼女の密着はありがたかった。俺も身体の向きを変えて彼女と向き合う。腰を抱き寄せると彼
女の口元が肩に埋まった。

 そのまま、一分ばかり。沈黙に耐えられなくなったのは俺が先だった。
「……ぎゅっと、出来るし?」
「……何?」
 急ぐ必要はない。掃除も、食糧も、当面の問題はクリアしている。会話のやりとりに性急さがないのが心地良
かった。
「出来るし、の後。なんて続けるつもりだった?」
「何だと思う?」
「……ナニかな」
 ニュアンスが変わったのは彼女も気付いている。そのくせ黙ったままなのだ。自分から切り出すつもりはない
らしい。
「ズルい、かな?」
「いや。すっごくシたいのが俺だけ、ってことじゃない?」
「……そんなこと、ないよ?」
 彼女がようやく顔を上げた。ドテラは息苦しかったのか、少し涙目になっていた。
「もっと、シた――」
 我慢しきれなくて押し倒し、耳元で囁いた。

16 「――なら、身体、動かさないと」

16の方 → >>347
0341その10 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:41:08.72ID:p2OfXVug
 ――俺の漏らした、あっ、という声で破られた。
「えっ? ちょ、ちょっと、なんでロストしてるのよ!?」
「そんなこと言われても、ミスっちゃったんだから」
「って、うわーーーっ!」
 先程説明し忘れていたが、彼女の装備している敵に気づかれないアイテムはゲーム内部での処理的に「敵に狙
われる優先順位を著しく下げる」というもの。つまり――
「きゃー、きゃー! きたー! きたぁあっ!」
 ――他にハンスターの狙うべき標的が倒されてしまえば、必然的に彼女が優先順位第一位となるわけで。
「もう! やった!? なんで!?」
 ハンスターに倒されてロストしてしまった俺の画面からは仲間プレイヤーの様子を俯瞰で眺めることが出来
る。彼女は襲いかかってきたハンスターをなんとか倒すが、更に三体のハンスターが襲いかかっていた。
「おお、すごいすごい。上手くなったねー。最初は止まってる的相手でも外してたのに」
「そんなこと言ってないで助けてよ! きゃ、いやー!」
 そろそろ近所迷惑か、もしくはご近所の皆様に俺がレイプ魔と間違えられそうだったが、本気でパニックを起
こしている彼女に声を抑えるように言ったところで効果はなさそうだった。
 ……仕方ない、助けてやるか。
「ちょっとどこ行く……ふぇえっ?」
 強力だった依存症を断ち切って立ち上がり、彼女の側に回り込むとその後ろに座り込んだ。腕を伸ばして彼女
のT-DSを奪い取る。
「ちょ、ちょっとぉ……」
「黙ってて」
 身体を強張らせている彼女を無視してハンスターを迎撃する。残念ながら纏めて迎撃するには向かない装備で
来ている。単発砲をきっちり当てていかないといけないな。
 もぞもぞ腕の中で抵抗のようなことをしていた彼女がやっと諦め、こちらへ少しだけ体重を傾けてきた。
「観念したか」
「……うん。ありがと」
「画面観ててくれると分かるけど、まだきっつい状況なのは変わらないんだよなぁ」
 敵の位置を示すレーダーはまだ敵が七分に陸が三分といったところ。如何せん、出現数が多過ぎる。
「まったく、せめて爆弾系持っててくれればどうにでもなるのに」
「だ、だって、全部貴方がしてくれるから……」
「酷い買い被りだ、なっと!」
 自分でクリアしないと実力はつかないのを分かっていてこのザマなんだから、と愚痴を言うと、T-DSを握って
いる俺の手を、上から彼女の掌が包み込んだ。
「……いいじゃん、一緒に作業するのがいいんだから」
 彼女にしては珍しい甘えた台詞に、俺は聞こえない振りをする。その作業をするのが趣旨のゲームなんだから
ゲームを一人でもちゃんと楽しんでくれ、これで今日七十回目のシナリオだぞ、と説教してしまいそうだった。


・ゲーマーEND! シナリオを終了し、一分後にあとがきに移動します。 → >>350
0342その11 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:41:57.35ID:p2OfXVug
 ――彼女の漏らした、あっ、という声で破られた。
「え? なんで? なんで!?」
 どうやら誤操作で武器が暴発してしまったらしい。そして砲弾が向こうのハンスターの群れに直撃した。
 こうなっては俺もカバーのしようがない。次々と飛び掛かるハンスターの群れに、彼女のキャラクターはあっ
という間に飲み込まれてしまう。
「あー……」
「まだだ、まだ終わらんよ!」
 彼女を中心としたモンスターの群れに爆弾を放り込み、一撃でハンスターを吹き飛ばした。ダウン無敵中だっ
た彼女にはダメージは入っていない。
「なんてタイミングで……」
 ダウン無敵でなかったら間違いなく爆風に巻き込まれて死んでいた、という彼女の抗議。
「一日二十回もカバーさせられてりゃ、大体のタイミングくらい掴めるって」
 抗議に対する嫌味混じりの反論に、彼女も口を噤む。
 とはいえ一か八かの攻撃だったことに変わりはない。俺が手を下すまでもなく彼女は瀕死状態で、無視してい
てもゲームオーバーはまず間違いなかっただろう。
「さて」
「どうしようか」
 瀕死の足手まといとボンバーマンほど組み難いタッグはないだろう。味方を巻き込んだらその時点でアウト
だ。無論、ハンスターに捕まってもアウト。
「とりあえず頑張るしかないよね」
 彼女も半分諦めている。二人して溜息を吐いて顔を見合わせる。お互い笑ってしまった。

「……飽きた」
 彼女の呟きが漏れたのは『おつかい』を三周し終わった頃だった。手元のT-DSをコタツの上に放り出してその
まま後ろに倒れる。
「はいはい」
 俺も同じようにして倒れる。
「飽きたー」
 コタツの中で足を蹴られた。そんなことをされてもどうしようもないんだけど。
「ならとりあえずTVでも観てようよ。年末だし豪華な番組やってるよ」
「分かったー」
 二人同時に起き上がる。コタツに深々と入り込んで、ぬるくなったお茶を啜る。そろそろ熱々のお茶が飲みた
い。
「冬だね」
「暇だね」
 そんな会話をしながら、夜は更けていった。

・夜は長いEND! もう一周遊べるドン! → >>332
0343その12 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:42:20.77ID:p2OfXVug
 ――そもそも『ゲーム』はどこに行ったんだよ、と訊いた。
「え、えっと……えっとね、お空に飛んでいったと思うよ?」
 途端に視線が泳ぎ始めた。
「……まさかと思うが、今一瞬ゲームってなんだろうとか考えなかったか?」
「そ、そんなことないよ?」
 あからさまに視線を逸らされた。
「そんなことないけど、とにかく貴方は罰を受ける必要があるの!」
「どんな罰だよ」
 自分で言うのもなんだが、別に人様に後ろ指を指されるようなことをした覚えはない。まして相手が彼女なら
尚更で、逆に罰ゲームをしてほしいくらいだった。
「で、どんな罰だよ?」
 正座のまま、コタツから頭を出している彼女に圧し掛かるようにして顔を寄せる。
「いいの! 罰を受けるの! いい!?」
 逆ギレされて面食らっていると、彼女はガシッと俺の膝を掴んで無理矢理自分の頭を乗せてきた。引き剥がそ
うにも、うつ伏せになって腰を抱き寄せて、絶対にここから動かないぞ、なんて言い出す。
 こうなったらお手上げだ、テコでも動くまい。
「……もう好きにしろ、諦めた」
 本心から吐き出すと、彼女はこちらを見上げ、しっかり視線を合わせて口を開いた。
「うん、好きにする。大好き」
 大好き、の後に俺の名前まで呼びつけてくる。心臓を鷲掴みにされたようになる。言葉を失った俺の負けだっ
た。
「……こうしたかったなら、最初から言えよ」
「うん、これからはそうするね」
 コタツに全身埋めてしまって暑いのか、彼女の頬がほんのりと赤くなっていた。


・膝枕END! このまま眠ってしまって二人して体調を崩して寝正月すればいいよ! → >>350
0344その13 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:43:07.78ID:p2OfXVug
 ――辛いです、コタツが好きだから、とボケた。
「でも運動しないと身体に悪いんだよ?」
 彼女は特に好きなスポーツはない。その代わりに身体を動かすこと自体が好きである。毎朝三十分程、近所を
ジョギングしているくらいだ。幸いなことに今まで誘われたことはなかったのだが、これはお誘いフラグなのだ
ろうか。
「……悪くていいよ。日がな一日コタツの中でぼんやりしてるのが人生の幸せなんだから」
「貴方みたいな人のこと、『コタツムリ』って言うらしいよ?」
 今現在、コタツにすっぽり収まって足と首だけ出している自分の様子を鏡で見てからそういうことは言ってい
ただきたい。そう言う暇もなく、自分の状態に気付いたのだろう彼女がコタツから急いで這い出てきた。
「と、とにかく、私は貴方の身体が心配なんだよ?」
「それはありがとうございます」
「じゃあ――」
「――でも今はとりあえずあったまります」
 彼女が這い出てきたことに因って生まれた空間へ自分の身体を捩じ込んだ。
「はぁ〜、しあわせ」
「ちょっとぉ」
 俺の隣へ彼女も身体を捩じ込んできた。仕方がないので少し身体を寄せて入れるようにしてやる。
「ねー、運動しようよー。ランニングー」
 横から抱きつかれ、ぐわんぐわん揺すられて頭が回る。
「しーなーいー。……し、頭揺れて気持ち悪いっつーのー」
「えー、しようよー、きっと汗かいて気持ちいいよー?」
「そーれー……」
 それはない、と言いかけて、不意に彼女の言葉を勘繰ってしまった。

 身体を動かして、気持ちいい、なんて。
 あ、これ、アカンやつや。

「ねーえー? ……ねぇ?」
 俺の様子がおかしいことに彼女も気付いたらしい。そして自分の発言を思い出して顔を真っ赤にする。
「ね、ねぇ」
「……何?」
「その……興奮、しちゃった?」
 俺は、彼女を押し倒すことでそれに応えた。
「そこまで言うなら、――」
 ひとつ、深呼吸をする。

16 「――なら、身体、動かさないと」

16の方 → >>347
0345その14 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:44:07.15ID:p2OfXVug
 ――彼女はコタツに潜った。
 足の裏でもぞもぞしている塊が、真っ直ぐ俺に向かって進んできた。胡座の真ん中、股座の前に顔を出す。
「怒ったのか、可愛いねー」
「あのねぇ!」
 火に油を注いだ俺に対して、片眉だけ吊り上げる器用さを見せながら彼女が迫ってきた。
「ちっちゃいからちっちゃいって言ってるだけだけど?」
「そういうのがムカつくの!」
 ちっちゃい身体を活かしてコタツと俺の両足の間から飛び出しこちらの上半身へ体当たりしてきた。堪え切れ
ずに倒れると、そのまま脇腹をグーでガシガシ殴りつけてくる。
「ちょっ、それは!?」
「痛いか! 痛いかあ!」
「痛痒い!」
「なっ……! この、痛がれぇ!」
 ちっちゃなグーで、中途半端な力で殴りつけても、痛さとくすぐったさが半々で反応のしようがない。小動物
をあやすようにして抱き締めて動きを制限しようとするが、彼女としてはそれが益々癪に障るようだった。
「うがー!」
「ははは、痛い痛い、痛いなー」
「もー!」
 抱き締められない代わりによしよしと撫でてやるが、こちらも気に入らないらしい。前髪の生え際辺りに置い
た手を取られる。
「……何?」
 じぃっと俺の指を見つめると、彼女は――
「ってえーーーー!」
 ――思いっきり噛みついたのだった。

 噛み痕はくっきりと、3日も残った。

・「14に行け」END! ゲームブックのお約束。貴方のイチャイチャはここまでだ…… → >>350
0346その15 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:44:40.40ID:p2OfXVug
 ――彼女は立ち上がり、こちら側に回り込んでから飛びかかってきた。
「うりゃー! どうだ! 重いだろ!」
「うわー重いなー、すっごく重いなー」
 女性相手に軽い重いということを軽々しく言うのもどうかと思うが、彼女は見た目通りの精神年齢なので――
「――小学生の相手をしていると思えば問題ないのでした、どっとはらい」
「誰が小学生だー! ちゃんとハタチ超えてるわ!」
「合法ロリ……だと……?」
「ロリって言うな!」
 怒った彼女は俺の着ていたドテラを引っぺがした。この寒いのに、上半身を半袖Tシャツ一枚で過ごせ、とは
なんという拷問だ。もしかしたらこれが『辛いの』なのかもしれない。
「背中が寒い」
「我慢しなさい、これは罰です」
「このままでは風邪を引いてこじらせて肺炎を発症、そこから多重感染症を引き起こしてICUに担ぎ込まれるも
 手当ての甲斐なく死んでしまう」
「何言ってるのよ、バカ」
 とはいえ彼女も流石に少しは悪いと思っているのか、一度は引っぺがしたドテラをもう一度着せてくれる。
 ……着せてくれるのはいいのだが、なんだか背中の感触が気持ち悪い。Tシャツとドテラの間に異物が混入し
ている。
「こ、これは必殺『弐忍刃折』!? 門外不出の秘技と聞いていたが……」
「……なによ、それ」
 仕方がないことではあるが、彼女には日本男児の魂が足りない。
「説明しよう! 『弐忍刃折』とは対象の衣服の中に入り込み、背後から好き勝手にするという拷問である! 
 しかしコタツから飛び出ている背中はあったかくなるのだ!」
「な、なんだってー」
 虚ろな目をしているのが手に取るように分かるような声音だった。醒めてしまったらしい。
「ううむ、拷問を我慢するか寒いのを我慢するのか迷うところだな。どっちにする?」
「じゃあ拷問を我慢しなさい」
 背中から彼女の首が伸びてきた、というか背中に覆いかぶさるようにして圧しかかってきた。
「……これ、拷問だからね?」
 後ろから囁かれ、舐められ、軽く噛み付かれた。


・甘噛みEND! 『アマガミ』はエンターブレインの登録商標です → >>350
0347その16 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:46:00.78ID:p2OfXVug
「――なら、身体、動かさないと」
「ん」
 彼女の身体をまさぐろうと臍の辺りへ手を置いて、上着を捲り上げる。抵抗は全くなかった。最初からそのつ
もりだったのかのようだ。露わになった腹へ口を寄せて胸に向かって舐め上げる。ずっとコタツに入っていたか
らだろうか、随分火照っているように思える。
「あったかい、な」
「私は寒いよ……?」
 抗議ではなく、苦笑いしつつの言葉。頭を抱き寄せられた。
「でも、ね」
 おっぱいに顔が埋まる。引き締まった身体をしているのは日々の節制が効いているのだろう。その辺は、あち
こちゆるくなり始めているインドア派の俺と違うところだ。
「すぐに貴方があったかくしてくれるって、思ってるから」
「なら服は」
「脱ぎたくない、寒いから」
 いつもなら、少しでも密着できるように、なんて言って、お互い素っ裸になることを強要する彼女の発言とは
思えなかった。
「あ、それと、ね?」
 空いている右手で彼女の脇腹をさすろうか、なんて考えていると、彼女が言葉を継いだ。
「もうちょっと、指先あっためてから触って?」
 右手を彼女の左手が絡め取っていった。それを口元に持っていって吐息を吹きかける。
「ホント、冷たいんだから。……あっ」
「だったら中でシたらいいよ」
「……がっつくね」
「そりゃ、相手がお前なら、ね――」

17 ――待っていられない。

17の方 → >>348
0348その17 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:46:39.37ID:p2OfXVug
 ――待っていられない。
 その言葉を告げず、身体ごとコタツに引き込んだ彼女の身体を満喫することにした。

 彼女も俺も、身体はすぐに出来上がった。待ち切れないという風に彼女は自分で下半身を脱ぎ捨てた。俺も下
を脱いでしまう。
 俺が上、彼女が下。いつものように凸凹の入り口を触れ合わせる。潤滑油は十分なようだった。
「ほとんど触ってないと思うけど」
「言われなくても知ってるよぉ……っあ、うぅ……」
 じわじわと侵入して奥まで到達すると、下から抱き締められる。ふぅふぅと息を荒くして余裕が無いのかとも
思ったが、そうではなかった。下からではあるが、腰をぐいぐいと押し付けてくる。刺激が足りないからと自分
から動こうとしているのだった。
 膣内は蕩けている。欲しがる彼女とは対照的に、そんなに強く締め付けているわけではない。それなのに、と
ろとろの襞が絡みつくだけでイきそうだった。
 ゆるゆると引き出して、ぬるりと突き入れる。ピストンと呼べるような激しい動きじゃないのに、それだけで
快感が振り切っていた。
「ん、ふぅ……ん、んぁう……」
「だらし、ない、な。涎、垂らしてさ……」
「別に、いい、じゃん」
「……悪くないけど」
 彼女の頬の涎を舌で拭い、唇を奪う。彼女が待ち切れないという姿勢そのままの勢いで舌を突き出してきた。
吸われて、吸い返して、唾液を捏ねる。
 下半身の結合も忘れてはいない。奥へぶつける度、彼女の喉の奥がくぐもった声で震える。絡みつくでなく、
ぬめつくでなく、ぬるま湯に身を委ねているような心地良い倦怠感が性感に変換されて、暴発寸前にまで高まっ
ていく。
 彼女の足が腰へ巻き付く。もうすぐ達する合図だった。一旦口を離して、早いな、とからかうと、相手が貴方
なんだから当然だろう、と返された。
「ホントに、あっ……好き……だい、すきっ……!」
 全身でしがみつかれて押し付けられた。変に温かい彼女の身体が密着したせいで、腹の底から湧き上がってき
た衝動が堰を切ったように溢れ出し、彼女の奥を白く汚していく。
「ひ、あ、ああぁあっ……!」
 彼女自身もほとんど同時に達していた。うわごとのように好きだ好きだと繰り返していた。

18 「うぅ、暑い……」

18の方 → >>349
0349その18 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:47:17.44ID:p2OfXVug
「うぅ、暑い……」
 散々お互いの身体を弄り合って、体温は上がっていた。彼女に文句を言われた指先の先まで血が巡っているの
を感じるくらいだった。
「身体中、どくどく言ってる」
 肩で息をしながら彼女は前髪を掻き上げる。房になった髪が汗でおでこに貼り付いていた。
「一旦出よう、もう倒れそうだ」
「……うん、私もダメ」
 中から抜け出ると、少し低めの室温が爽快だった。荒い息を吐きながら彼女を引っ張りだしてやると、その勢
いで抱きついてきた。
「……貴方の身体、ぽかぽかしてる」
「お前もな」
「えへへへ……これなら、コタツはいらないね」
 それはつまり、二人で身体を寄せ合うのが一番の暖房だということだろうか。
「じゃあ夏はこういうのナシだな」
「えー!?」
「だって、暖房代わりってことだろ?」
「暖房以上よ! ……だって、身体も、心もあったかくなるんだから」
 恥ずかしいことを真顔で言い出す彼女に、こっちが恥ずかしくなる。
「……お前だけな」
「あー、顔赤いよ? コタツで湯中りしちゃったのかなー?」
「うるせえ、このやろ」
 両手でワシワシと髪をシェイクすると、彼女は心底楽しそうな声で怒り始めた。

・真(?)END! 半脱ぎは性義……もとい正義です! → >>350
0350その19 ◆6x17cueegc 2013/12/07(土) 17:48:57.72ID:p2OfXVug
と以上です
昔懐かしのゲームブック風でお送りいたしました

すんなりここまで来た皆さん、お疲れ様でした。またよろしくお願いします
真(?)ルートまで進んだ皆さん、他のルートもよろしくお願いします
何度もループした皆さん、人生とはそんなものです。納得いかないなら【14】にでも行けばいいと思います(棒


ちょっと脱字があったので、気が向いたら整理したものをロダに上げるかもしれません

・GAME OVER ! コンティニューはこちら! → >>332
0351名無しさん@ピンキー2013/12/07(土) 18:06:19.49ID:Z8x/rvyL
うーん、これはちょっと……
オマケに1レス目で批判が全部「黙れ」って潰されちゃうから、
「モヤモヤしてもお前が悪い」って言われてる気がしてなおさらモヤモヤする……
0352名無しさん@ピンキー2013/12/07(土) 19:37:24.68ID:M31HSSQV
なかなか微笑ましくていい感じ。
コタツで大人二人が重なるのは高さ的にちょっと無理があるなーと思っていたら、なるほどそういうことかw
20レスを一本としてとらえ、なおかつ特定の読み進め方になると実は合法LOでしたというオチがつくので、そこはいいと思う
逆に、それに気付かない間は読んでて浮かんでくる情景がしっくりこないので、もどかしさがある
今の選択肢構成だと和気あいあいな感じで、上下逆にすると合法LO萌え(*´Д`)ハァハァになるのはやっぱ意図的かな

膝枕のとき女の子がクンカクンカして顔をすり寄せたりすると、犬属性甘えんぼうっぽくてもっと萌えたかも
0353名無しさん@ピンキー2013/12/07(土) 19:56:57.99ID:3Ds+50u8
ちゃんとエロいし楽しくていいでないの
ぶつけられないモヤモヤは誤爆とかで解消
0354名無しさん@ピンキー2013/12/08(日) 17:45:54.32ID:SxiR/p0A
面白いしなかなかいいと思うけどちょっと読みくさがあるな・・・
これまとめwikiにまとめるとかなり読みにくそう
0356続報 (1/5)2013/12/09(月) 20:39:40.34ID:iwSkew7Y
>>328-329


外が明るんできて、鳥の声も聞こえるような時刻。
「んー…………っはぁっ!」
特大の伸び。
脱稿、である。
予想外に大きな書き直しを迫られて、禁欲期間は二週間ほど延びていた。
そこそこ根を詰めていたこいつが「充電」を始めたら何日か使い物にならないだろうから、
改稿へのモチベーションを維持させるのも大変だったのだ。
ともかく、たぶんこれでこいつの仕事は一段落したし、秘書兼料理人兼家政夫兼……の俺の仕事も一段落である。
お疲れ様、と声を掛けに行こうとしたら。
椅子はこっちに向いていて、「ん」と両腕を広げてきた。
「ぎゅってして」の合図。
ああ、そういえば。
ずいぶん久しぶりだ。
余裕を見せてゆっくりと歩くけど、胸は高鳴っている。
顔を寄せて、首に腕を回すと、体が微かに震えたように見えた。
肌が触れたところが熱く感じる。
柔らかい感触を抱き寄せた。
耳許で、すん、と鼻が鳴る。
息を吸い込むと、頭が痺れたようになって。
重みを掛ける。
ぎい、と椅子が軋んで、
「ん……ふぅぅぅ…………」
と肺の中身を全部外に出すような息を吐いて、こいつの体の力が抜けていく。
「お疲れさま。偉い」と小さな声で言うと、「あり、がと」と力弱く呟いた。
くふん、と息を吐いて頭を俺の肩に擦り付けてくる。
これは「あたま、撫でて」の合図。
リクエストに応えて、髪をす、と撫でる。
髪の感触って、こんなに心地良かったか。
撫で下ろす度にん、と吐息が漏れて、ますます体がくた、となっていくのが面白くて撫で続ける。
回された手が、俺の背中を優しく引っかく。
俺が力を強くしても、おとなしく抱き寄せられるままになっている。
と、
いつの間にか息がすうすうと規則正しいものになっていた。
「おーい。起きなさーい」
頬をべちぺちと叩く。
「……んぅ?」
「すぐ寝ていいから、とりあえずお前風呂入れ。臭いぞ」
0357(2/5)2013/12/09(月) 20:40:28.23ID:iwSkew7Y
「おっふろー、おっふろー」
今のこいつを一人で入らせたら溺死は確実なので、もちろん一緒に俺も入ることになる。
まさか顔を洗うのも俺がやるとは思わなかったが。
「ちょっと、狭いね」
風呂の広いところを選んだはずだったが、二人が入るにはやっぱり無理がある。
そんなことも忘れていた。
俺の足の上で気持ちよさそうに脱力しているこいつを見て、悪戯心が頭をもたげる。
お湯の中で軽くなった体をぷかぷか、と動かしながら、
「やっぱり痩せたよな。ちゃんとご飯食べろよ」
尻に手をやる。
「ばか」
今度ははたかれなかった。

――――

風呂に入ったら元気を取り戻してしまったらしく、臨時の朝食。
「んぐ。下手になったでしょー?」
「しょうがないだろ。久しぶりなんだし」
最初に慣れるまでもけっこう掛かった気がする。
二人羽織は難しいのだ。
今日はやけにもぞもぞするから狙いが定まらないし。
「ご飯はおいしいけどー、食べさせ方は修行が必要だねー」
「……はいはい」
注意しながらもう一口、食べさせようとする。
どんな角度だったかなーと考えていたら、腕ごと掴まれて俺の口まで持っていかれた。
「っぐ」
ぐいぐいと押し込まれる。
スプーンが歯に当たって痛い。
「おい、なにふぁっへ……」
流し目で振り返って。
「あー」
可愛く開かれた口を見せ付けてくる。
「これだったら失敗しないよぅ?」
……そういうことだよな。
顔を引き寄せる。
ふにふにの唇の感触は、意識しないように。
口の中のものを、舌を使って少しずつ、ゆっくりと押し込んでいく。
一回ごとにん、と声が漏れるのがなんだか艶かしい。
……いつもこんなこと、してたかな。
記憶が確かでない。
初めてではないはずだけど。
最後の分を渡し終わると、それを飲み込んで、「よくできましたぁ」と照れたように笑ってきた。

こんなことをしていたので、食べ終わったときにはすっかりご飯は冷めていた。
0358(3/5)2013/12/09(月) 20:41:02.26ID:iwSkew7Y
食べるのに体力を使った一歩も歩けないなどと騒ぐので、こいつは俺がベッドまで運んでいくことになった。
寝かしつけておいて今日は洗濯と買い出しかな、と考えながら頭を撫でていると。
手が伸びてきたと思ったら、思いがけなく強い力で胸許を掴まれた。
さっきまで「ふみゅぅ……」と可愛らしい声を出していたのに。
「ねえ、どっか行っちゃう?」
柔らかく微笑んではいるが、表情はどこか余裕がないようにも見える。
「どこも行かないよ。安心して」
「でも、私が寝ちゃったら色々しにいくでしょ?」
「まあ。お前と違って朝型だし……」
もう片方の手が、俺の太ももに伸ばされる。
すりすり。すりすり。
「ん、何して……」
「○○くんはさ、このまま寝てほしい?」
そこを突かれると、正直痛いのだ。
こいつの体力を考えて、気を遣っていただけで。
「さっきもさ、ノリノリでやらしいちゅーしてたじゃん」
「それはお前が……」
「お風呂のときもご飯のときもずっと硬いの当たってたしー」
バレてたか。
「私だってさ、くっついたりちゅーしたら、ただ安心するだけじゃないんだよ?」
そうだろう。
望むところである。
俺は軽く口付けると、唇を合わせたまま抱き起こした。
こいつも目を輝かせて、抱きついてくる。

俺の膝にこいつが乗って、抱き合った姿勢。
必死にしがみ付いて、舌を差し入れてくる。
「……寂しかった?」
「○○くんは…寂しく……なかった…の?」
上目遣いで質問を返してくる。
「寂しかったよ、うん。……お前も浮気するし」
「へ、え?」
「△△さんの結婚式のときお前、二次会で酔っ払って担当さんにべたべたしながら帰ってきただろ?
俺じゃなくてもあんなに甘えてるのか?」
「え、あ、あ、……えと、ごめ」
まあいいけど、と表情を緩めて。
「ずっと俺の名前呼びながらくっついてたらしくてさ、"仲、良いんですね"って呆れられたよ。ありがとう。
でも気を付けろよ。知り合い多いとこだから良かったけどさ、担当さん連れてきてくれなかったらお前、
知らない人に付いてって、どこで何されてるか分からないぞ」
0359(4/5)2013/12/09(月) 20:41:42.62ID:iwSkew7Y
「うん、ごめん……でも甘えたいの、○○くん、だけだもん……」
またキス攻撃が始まる。
もっと何かを求めているように、情熱的になって。
「書き終わってぎゅーしてもらったときも、じわぁって安心した後に体が熱くなってきたし。
お風呂入ったときも、久しぶりにかっこいい裸見て奥のほうがじゅん、てしたし。
もし他の人でも、絶対にちゅーしてるだけでこんなにしあわせにならないし……」
パジャマを自分でずり下ろすと、抱き着いたまま股間を擦り付けてくる。
俺のものも、粘液ですぐにどろどろになっていく。
「ねえ……、っ、もう、いいよね、はいって、…………っあ!」
俺の答えを待たないで腰を落とした瞬間。
ずりゅ、と、ほとんど抵抗もなく滑り入っていった。
「……っは、ああぁぁぁ…………ふ……ぅ、ん………」
それでも、久しぶりだからか締め付けは強い。
中が、きゅ、と甘く疼くのを伝えてくる。
唇を結んで、ふーっ、ふーっ、と荒い息を吐いているのを、もっと強く抱き寄せる。
「そうだ」
わざと耳許で囁く。
「また他の人に迷惑かけるといけないから、甘えなくても大丈夫なように頑張るか?」
回された腕の力が強くなった。
「やらぁ……なんで、っ、こんなにうれしいときに、そんな、ぁ、こというの……
さびしいのは、もう、ん、は、いらないから……○○くんの、せいで、うぅ、甘えて、ないと、おかしくなるの……
いい、もん、○○くんも、甘えないと、っう、いきてけなく、してやるうぅっ……」
声を震わせて、泣きそうな顔で。
歯がぶつかるぐらいの勢いで唇を合わせてきて、激しく動き始めた。
必死に腰を動かしているけれど、感じすぎているのか動きは小さくて、不規則だ。
このまま続けさせてもいじらしくて可愛いけれど。
抱きとめて止めさせる。
今日は、甘えさせてやらないと。
優しく口の中を嬲って、ゆっくりと腰を動かしてやる。
「………、き、…………、い、して、……だい、…、き……………」
繋がった口から、うっとりした声で呟くのが伝わってくる。
俺も耳を弄ったり、唇を噛んだりして応える。
でも、下で繋がったところは奥のほうがふるふると震えて、もう限界が近いらしい。
お互いの唾液でてかてかになった唇を離す。
寂しそうな顔をされたが、構わない。
腕の中にもっと深く抱き寄せる。
耳たぶをかり、と噛んで。
息のかかる距離で――言われたことを返してやった。
「…………っふ! っうぅっ!………んぅ!……あっ、ぁ!…………ぁ……」
感極まってしまったらしい。
がくがく、と体を震わせる。
痙攣が収まるまで、背中に回した手で撫でさすってやった。
顔を覗き込むと、焦点の合わなくなった眼が俺を見つめてくる。
完全に力の抜けてしまった体が、俺の胸に倒れ込んできた。
頭だけを動かして、緩慢に、俺の体のあちこちにキスを降らせてくる。
「こんな、……わらひ………、けど……ありが、と…………」

おう。
こんな俺で良かったら、いくらでも甘えさせてやるよ。
0360(5/5)2013/12/09(月) 20:43:27.45ID:iwSkew7Y
――――

「今日のご飯なにー?」
「見りゃ分かるだろ。それより、離れてくれない?」
「なんで? ○○くんにもぎゅってしてほしいの我慢してるんだよ?」
「それは我慢じゃない。危ないんだよ、刃物も熱いのもあるから」
「ひゅー。気遣いだー」
「当たり前じゃないか?」
「かわいい大事なご主人にケガはさせられませんってか」
「でも現に動きにくいし」
「まあ小説の取材だから。ぐへへ奥さん、台所で抱きつかれて息を荒くしてるじゃねえか」
「荒くないし。お前書いてるのそんなオヤジ臭くないだろ」
「奥さんがちゅーしてくれるまで離れないから」
「……ずっとそうしてろ。振り飛ばされても知らないからな」
「そうかー。そうだよねー。食べるときにいっぱいちゅーするもんねー?」
「うぐ」

――了――

甘えが何なのか分からなくなってきた
0361名無しさん@ピンキー2013/12/10(火) 18:08:17.41ID:HQoVIHru
>>360
GJ!
俺の考えだと女の子の甘えは3種類に分けれる気がするんだ
@意識して大胆に甘えてくる
A無意識にいつの間にか甘えてしまう
B甘えたいのを隠そうとするが洩らしてしまう
 バレバレに〜後になってやっと気付く巧妙さ の範囲

今回は@とその無言Verだった風に読めたぉ
0362お詫び2013/12/11(水) 15:32:17.63ID:mjqavxhN
皆さん、ご機嫌いかがでしょうか。
>>325>>356の保護者です。
この度は私の同居人が、 創作に見せかけてプライベートな事柄を長々と書き連ね、掲示板を汚してしまい誠に申し訳ありません。
本人は「さすがに名前を出しては書けない」「私たちほど幸せなカップルが現実にいるとは誰も思わない」「ぎゅーの時間が思ったより短い腹いせ」
などと言っていますが、何の弁解にもなっていないので3日間スキンシップを禁じようかと思っています。
今後、このようなことがないように強く言い聞かせます。
それでは、皆さん良いエロパロ板ライフをお過ごしください。
0363名無しさん@ピンキー2013/12/11(水) 18:30:00.09ID:BwhUWDEF
よくある母コピペかと思ったらww
そういうオチは大好きだ。GJ!
0364名無しさん@ピンキー2013/12/12(木) 22:27:58.26ID:HTH20+H0
無意識の甘えってどんなんだろうな

「はっ、わたしとしたことが、また男君に甘えてしまったっ!
 いかんいかんっ、あまりにも男君が好きすぎて、無意識の内に甘えてしまうとは……」

ちゃうね、これミサワか
0365名無しさん@ピンキー2013/12/13(金) 01:11:59.27ID:pF+nwtTe
>>364
何もせずただボーっとしてるだけのつもりなのに隣にいる男に指摘されてはじめて自分が抱きついていることに気づくとか?
0366 ◆6x17cueegc 2013/12/15(日) 18:17:44.02ID:NvWHdTgq
こなさんみんばんわ

こないだの奴の修正版です
http://www1.axfc.net/u/3116229
パスは「aroparo」

メモ帳で編集したので他のエディタでは表示に問題があるかもしれませんが、ご容赦のほどをお願いします
0369名無しさん@ピンキー2013/12/21(土) 11:24:44.00ID:LifpckYM
何と無く浮かんだ会話
-----------------------

男「あのさぁ」
女「なぁに?」
男「左腕暑いんだけど」
女「そぉ?あたし寒いけど」
男「いや、部屋で暖房付けてそんなひっつかれたら・・・」
女「だって寒いもん(むぎゅ)」


終わりw
0371名無しさん@ピンキー2013/12/25(水) 00:33:23.15ID:BIJVfeV4
 恋とか愛とか、好きとか大好きとか。間断なく繰り広げられた甘い世界にまさか二時間弱も浸り続ける羽目になろうとは。
 映画に行こうと誘った奴もまさか思いもよらなかったです、ええ。
「……はぁ、すごかったぁ」
 12月の寒空の下、映画館を出る人波の中でも一際あったまったんじゃなかろうかと思う程の赤い顔は、大満足とばかりに目尻を下げ、ぽかぽかの湯気を上げていた。ヘアピンで留めた前髪から覗く、愛らしいおでこまで温かそうで。
 たぶん今なら町中でおっぱいのひともみくらいしても「もー、えっちなのはだめだよー」と笑いながら許してくれるんじゃなかろーか。
 そんな具合にしあわせおーら全開のおじょうさんの『これが見たい!』という熱い推しの時点で覚悟はしていたけれど。
「歯が溶けるかと思ったわ! なんかもう、こっちまで見てて恥ずかしくなるんですけど……」
「いやいやいや、だからいいんじゃないかなと! これこそぴゅあならぶっ! って感じがねー」
 好きな作家の作品の映画化だから――そうやって、語る言葉に熱もこもる。
 彼女に勧められて読んだことはあった。『実写でこんな事は出来ないよなあ』とたかを括っていたけれど。
 ……甘かった。二重の意味で。
 読み手の想像を超えて展開されたすいーとらぶすとーりーに何度身悶えしたことか。14回から先は数えてないけど。
「んなこと言ってー、そっちだってけっこー満足したんじゃないのー? 顔真っ赤になってるしぃ」
「俺の顔が赤いのは、佳穂さんと別の理由だと思いますけど……」
 主に『爆発しろ』的な方面で。
「でも、一緒に見てくれて、嬉しかったなっ。何度勧めてもキミ、なかなか見てくれなかったでしょー?」
「一人じゃ見られませんって、大体、お客さん女性多かったですし」
「そう? カップルで来る人も結構いるんだよー。やっぱ、みんな愛し愛され生きていきたいんですよ、うんうんっ」
 そんな歌昔ありましたね。そういえばあれもリア充の歌でしたっけ。
 ――まだ、他人事みたいにそうやって線を引くクセは抜けないけれど。
「……あんな風に、してくれてもいいんだけどなー」
 ちらっ、と横目でからかうように笑うひとは、すぐに目を逸らしたかと思うと、誘うように俺の手を握ってきた。
 指と指、五本を絡ませぎゅっと結んだ恋人つなぎ。
 態度は余裕ありげなくせして、小さな手のひらは、とても、熱い。
 『わたし知らないし』、なんて素っ気ない表情を気取ってるけど、隠しきれない感情が、口元をひくひく揺らしている。
 ぎゅっ、ぎゅっと、握られた手が、『なにか』を求めている――ような気がした。
「……そんなこと言って。そしたら、誰にも渡さないぞって、みんなに見せつけるように抱きつきますよ、映画みたいに」
「うわうわうわっ! そ、それは流石に恥ずかしすぎるしっ! そ、そんなのっ、映画だから出来るんであってさっ――うわっ!?」
 慌てて振り返って必死に否定。手をばたつかせてジェスチャーするのはいいですが、俺の手握ったまんまなんですけど。
「あーもー興奮し過ぎ! ちょっと落ち着いてっ!」
 案の定、バランス崩して転びそうになる彼女をぐっと引き寄せて――あれ?
「わわっ! あ、ありがと――――っ!」
 胸に抱き留めた小さな背丈が、俺を見上げて、瞬間。
「はうっ、あ、あわわわ……っ!?」
 ぼっと顔から湯気を立てて、硬直してしまった。
0372名無しさん@ピンキー2013/12/25(水) 00:34:16.64ID:BIJVfeV4
 一拍遅れて、脳裏に過ぎった違和感が、真新しい既視感に符合する。
 人波の中立ち止まり、抱き合って見つめ合う二人。
 これってそう、さっき見た映画のシーンであったはずで――
「……あ、あは、あはははっ。ご、ごめんねっ、そ、そのっ、わたし、なんか暴走しちゃったみたいでっ」
 意識の根元から揺らすように、どくん、と何かが揺れた気がした。
 勢いのせいで、抱きしめられてしまった彼女といえば、必死に取り繕おうとしている。
 目線はあちこちを泳いでるし、口から出る言葉もしどろもどろ。
 それに、何より一番丸わかりだったのは。
「……して欲しかったって、こういうこと、なんでしょう?」
 押しつけられた柔らかな胸越しに、強い鼓動が響いてきた。
 また、揺れて――胸の奥で響く音が、彼女のそれと反響するのを感じる。
 逃げ場を失った視線同士、真っ直ぐに向き合う形になる。
「あ……っ」
 だから。
 理性も、一気に吹っ飛んでしまった。
 こっちまで、頭の芯まで熱に浮かされてしまったから。
「あっ――んん……っ」
 目を閉じる暇も無いほどの突然のキスに、周りの声が一瞬ざわめき立った……ように聞こえた。
 まるで遠くの世界のことの様で、届いた言葉もあやふやになった。
 驚きと羞恥に射貫かれたのも束の間、彼女もまた、蕩けた顔で見つめ返してくる。
 求め合うままに近づいて――瞬く間の永遠の後、ふっと、離れた。
 そうして、ようやく、『つながった』ことに気付いた……と同時に。
「あ……あ、わ、わたしっ、そ、そのっ……」
「い、いやっ、お、おれっ、え、えぇとっ……」
 いつの間にか、どっかに放り投げていたらしい自意識が、お互いむくむくと蘇り。
「か、帰りますかっ! 風邪ひくといけませんしっ!?」
「そ、そうだねっ!? 早くお家に帰らないとねっ!?」
 ……好奇の視線を一身に浴びながら、逃げ帰る羽目になりました。

 いや、ほんと、どうかしてたとしか言えないんですけど……。
0373名無しさん@ピンキー2013/12/25(水) 00:34:55.02ID:BIJVfeV4
 修羅場……とは違うんだと思います、ええ。でもすっげえ居心地悪い。
 『人前で映画のシーン再現』事件からしばらくして、お詫びに訪れた彼女の家は、言いようもない空気に溢れていた。
「……あ、そ、そのっ、お構いなくっ」
「は、はいっ……あ、ありがとうございますっ」
 顔を合わせば、視線は合わず。会話もどうにも他人行儀。
 ……気まずい雰囲気に、少しは後悔している訳で。
 話の合う女友達……から、彼氏彼女の関係になったはいいものの。
 元々そんなに、彼女の好きな小説に出てくるような『すき』を屈託無く言える関係では無かったから。
「……っ」
 ちらり、と横目で覗かれたと思えばすぐに目を逸らされるような状況は、どう応えていいものやら困るわけで。
 それは、一時の暴走に身を任せた俺が悪く――「……決めた」
 は?
「な、何をですかっ、佳穂さんっ!?」
 思考に割り込む彼女の強い発言に、思わず背筋がびくんと跳ねる。
 気付けば目と鼻の先に彼女がいた。嗚呼、今日も頬ずりしたくなるようならぶりーなおでこ――じゃなくて!
 決めたって何をですか!? 分かれるとかそんなもうマジで勝てない展開になるとかそういう話で――!?
「……求めたのは、わたしだもん。応えてくれたの、驚いてる場合じゃないし!」
 昏迷を極めまくった思考を再び断ち切ったのは、彼女の行動だった。
 まるで小さな子が自分より大きなぬいぐるみを抱くように、彼女なりの精一杯に両手を広げて。
 ぎゅっと、俺の身体を抱きしめてきた。あの日つないだ、恋人つなぎと同じように、強く。
「わ、わたしっ! 物語みたいに、素直に、でっ……出来ないけど……で、でもねっ!」
 抱きしめたまま見上げた瞳に、この前のような不安の色はない。ただ、子犬のように溢れ出した慕情の念が浮かんでいる。
「……すきな、ひとに。ずっと……して、欲しかった、から。だから、その、うれしくて――!」
 まるで、初恋の人に告白されているみたいで。
「ひゃうっ!? こ、告白っ!?」
 ……口に出してしまっていたらしい。
「や、そ、そのっ、そ、そんな風に言われたら、俺もうれしいと言いますかっ」
「……い、いいの? キミは、そ、その、『甘え』、られるの……って……その、いや、だって……」
 恐る恐る尋ねた顔は、不安そうに俺を伺っている。
 彼女の好きな作品を『甘ったるい』と散々評していたせいで、いつの間にか彼女にそんな遠慮を与えていた――のか?
 ――だとしたら、昔の俺は今ここで否定してやらなきゃいけないらしい。
「……恥ずかしかったけど、でも。今はちがう。だって、俺だって映画みたいなこと、佳穂さんにしちゃったんだし」
 昔の自分ををバカだったと。笑って告げたその言葉が。
「……うう」
「か、佳穂さんっ!? ど、どうしたんですかっ!?」
 彼女の瞳をぶわっと潤ませる羽目になろうとは。
 溢れんばかりの涙を湛えたまま、見上げた顔は胸元へと埋もれていく。
「……いっぱい、甘えるからねっ。大好きって、いうもんっ。毎日言うもんっ」
 嬉し泣きの声に釣られて、こみ上げてきたのは愛おしさで。
「俺だって言いますよ。毎日、ずっとね」
 抱き返した身体は、うれしそうに震えていた。涙を拭って見せてくれた笑顔も、なんだか少し誇らしい。
 
 ……結局はまあ、とんだ杞憂だった、ということで。
0374名無しさん@ピンキー2013/12/25(水) 00:36:54.42ID:BIJVfeV4
 ……甘かった。俺の了見は非常に甘かったと言わざるを得ませんでした。
 なぜならば。
「ねー、おふろはいろーよー。ねーってばぁー」
「あ、あうう」
 『これはわたしのもの』と、全身を擦り付けてマーキングする猫のように。
 今日も今日とて彼女さんは、ふにゃふにゃとした気の抜けた笑顔で背中越しに柔らかい胸を重ねてすりすりと甘えてきやがります。
 ……下着姿で。
 アンダーバストに小さなリボンの揺れた可愛いブラとなんか表面面積ギリッギリなショーツ姿で!
 あなたの読んでた小説はそんなにせくすぃーな格好で甘えてこなかったと思うんですけど!
「おーふーろーっ、いっしょに入るってやくそくしたもんねー。えへへぇ」
「……おとこのこにそういう誘いは甘えとは別の感情を呼ぶと思いませんか」
「んー? キミももしかして甘えたくなっちゃった? いーよ、甘えても……互いにすきすきしあおうぜー」
 ……ええと。このおじょうさん。あなたこんなにおつむあったかい子だったでしたっけ。
 いや、外ではそんな事はないはずだけれど。
 彼女が密かに科していた自戒を俺が断ち切った日から、進行した症状はこんな具合に発展しています、ええ。
「……いい加減に襲いますよ、そんな格好で」
「みんなの前で、抱きしめたみたいに?」
「そ、そういうんじゃなくてですね!」
「……いいよ、キミがしたいなら。わ、わたしも……今度は、逃げないからっ」
 ちょっとカマをかけてみても、あの日の出来事にはどうにも敵わないらしい。
 ため息一つ吐いて、背中に乗った彼女をそのまま負ぶって風呂場へと向かうことにした。
「んー、背中おっきいー。やっぱいいなあ、おとこのこって感じ……」
 御満悦のようでなにより。『うれしい』気持ちに素直な声を聞くのは、悪い気持ちはしないものだから。
0375名無しさん@ピンキー2013/12/25(水) 00:38:49.58ID:BIJVfeV4
イブに間に合わなくて茶を濁すとか申し訳ない
せめて明日のクリスマスには甘えっ子も幸せになれますように
0380名無しさん@ピンキー2014/01/02(木) 17:17:14.53ID:tI5SmSEY
姫初めという言葉はあるのに姫納めがないのはなんでなんだぜ?
0382名無しさん@ピンキー2014/01/04(土) 21:40:55.78ID:rAnYUILE
旦那と甘えっ子が旦那の実家に帰省→
義両親の前では甘えられないなーと不安に→
義母も甘えっ子で甘甘天国

みたいな電波が来たので誰か書いてください
0384名無しさん@ピンキー2014/01/11(土) 21:08:54.63ID:ixvdUd26
 放課後の生徒会室。机に山積みの書類と格闘すること30分。一向に減らず終いな状況は、正直無理ゲーが過ぎると思う。
 その上、思うほど仕事が捗らないのにも理由があって。
「えーと、どこにあったかなー。えーとえーとっ」
 わざとらしい棒読みが、なけなしの集中力をガッツリと削いでゆく。
 背後でそわそわしてたかと思えば、袖余りの制服とちょこんと跳ねたサイドテール、そして漫画によくある飛び級で進学した天才幼女みたいな背格好がたまーに視界に見切れたり。
「あ、そうそう。これはここ、で。あとは、えーとっ」
 ちんまい気配から浴びる視線は、ちぎれんばかりにしっぽを振りまくる、わんこみたいな期待の眼差し。
 ごしゅじんだいすきかまってかまって!!な全力オーラには正直堪えかねるので、振り向いて一言。
「……やひろ」
「は、はいっ! なにかなサトくんっ!」
 突然の反応に驚いたのは一瞬、あどけなさ全開でまってました!とばかりにかがやく瞳に見つめられて圧倒されかけるも。
「仕事しろ」
「ひゃうっ!?」
 手にした紙の束でツッコミ一閃。軽いスイングの割に乾いた音の衝撃に驚いて、気配の主は頓狂な声を上げてその場にしゃがみ込んだ。
「うぅ、たんこぶ出来たかもー……あたまいたいよぉー」
 頬をぷくーっと膨らませて、ちょっと拗ねた顔で見上げるちんまい娘。
 紅葉のような手で頭をさすって心配を誘う演技が健気だが、気の抜けた間延び声で仰られても台無しだ。
 ちらちらと様子を伺う小動物な挙動もクルミを割るリスのようで大変に愛らしいが、TPO的にはギルティです。
「べたべたして暑っくるしいので席に着け、席に」
「あうーっ……サトくんのいじわるぅ……」
 素っ気なくあしらい仕事に戻ると、うらめしそうな表情を浮かべながら、やひろもちょこちょこと自分の席へと戻っていった――と思いきや。
 席に着くなりまたそわそわし出すやひろ嬢。機会さえあれば狙わずにはいられない、その目はねずみを追う子猫の如く。
(……まーた、やひろの『あまえた』が始まってるし)
 おはよう(登校)からおやすみ(下校)まで『サトくんサトくんっ!』とじゃれつく甘えたがりの世話役として、生徒会入りしたのが運の尽き。
 放課後ほぼ二人きりという状況も相まって、隙あらば人のひざに乗ったり、背中からぎゅーっと抱きついてきたりとやりたい放題である。
 ……この際、生徒会の仕事はほぼ『サトくん』任せという実態は置いておこう。それでもマズい。色々とマズいと言わざるを得ないのは。
「密室でらぶらぶとかすっごい濃い空間だよね! いいなー、やひろー」
「み、密室でらぶらぶっ……サトくんと、らぶ……はぅぅ……」
 ……ひっきりなしにやってくる外野が、この甘えたgirlを煽りやがるからです。
 学業やクラス内ではしっかりした才媛も愛しのサトくんの前では制御不能な甘えたがりの本性を現すとの謎の評判で、生徒会室がバカップル観察場と化している。
 安全圏からのウォッチを決め込む女子生徒の嬉し恥ずかしな黄色い歓声のせいで、やひろが妄想の世界から帰還不能に。
 らぶだの密室だのイタい話持ち出されるのは、小っ恥ずかしくて堪らないんですが。
「そういうのないから! ここ生徒会! てか部外者覗きにくんな!」
「またまたー、サトくんもそんなまんざらでもないくせにー。あ、ふたりっきりだからって襲っちゃだめだよっ!」
 おいばかやめろ。生まれ持った乙女の性か、好いた惚れたの噂話に飢えたハイエナたちから唐突に爆弾が投下される。
 自分で言って自分たちできゃあきゃあ騒ぐ観衆に、思わず遠慮ナシで叫ばずにはいられない。
「誰が襲うかっ!? そもそも学校でヤるバカがいてたまるかっ!?」
 お陰で、予想外の地雷を踏む羽目に。
「……わー、ふれんどりーふぁいあだー」
 にやにやとジト目で指さした女子の示した先に顔を向けると。
「あ、あうあうあうぅ……」
 そこには頭からぷしゅーと湯気を立てて、真っ赤な顔で小さく縮こまっていた甘えんぼう将軍の姿が。
「おれが襲われる方かよ!?」
 抑えきれなかったツッコミで、やひろがおとなしくなってくれたことは言うまでも無い。
 ……こっちまで恥ずかしい思いしたせいで、仕事は余計に進まなかったけれど。
0385名無しさん@ピンキー2014/01/11(土) 21:11:46.32ID:ixvdUd26
 横暴と罵られつつ、生徒会特権などを利用してギャラリーを排除した、が。知恵熱はなかなか覚めないらしい。
 今度は意識し過ぎてか、こっちが近づいただけでやひろの顔が赤く染まる羽目に。なんの病気だこれ。
「今にほんとに襲われそうだよな……」
「し、しないもんっ! そんな、え、えろいこととか……サトくんとえっちとか……」
 謎の自己申告と共にまたもや頭から湯気がぷしゅーするやひろ嬢。妄想力激しすぎて正直ついていける気しない。
「作業中だろ、『会長』さん? 今期イベント多いんだじゃら、早めに仕上げないと間に合わないだろ」
「……イベント、いいよねっ。今年はクリスマスも新年も楽しかったし! 文化祭の後夜祭、すっごい素敵だったし……ふへへぇ」
 忙しいから仕事しようYOと言ったお話が何故思い出語りになったのか。曰く不可解。まあ今に始まった話じゃないけど。
 やひろさん的には素敵だった文化祭、思い出すだけでもツラい話だ。
 後夜祭を締めくくる、爽やかな青春スイッチがONしまくるハズの「若者の主張」イベント。そこでこの妄想少女が何をやらかしたと言えば。
「サトくんと、ずーっといっしょにいたいですっ!」
 一匹の獣が愛を叫んだ結果。
 訪れたのは……地獄でした。
 一日中遊び疲れて気だるい満足感に浸っていたハズの会場は、やひろさんの謎のヤる気スイッチ発動により黄色い声援は飛び交うわ野太い怨嗟は轟くわの大騒ぎに大発展。
 女子からはネタにされ男子からは爆発を呪われる現状は。
「パブリックエネミー(公共の敵)すぎる……」
 スクールカーストに於ける謎のアンタッチャブル(不可触民)。それがいまのぼくです。
 などと脳内でジョン・デリンジャー気取っていると。
「え、えねみー? サトくんねむいの?」
 小首をちょこんと傾けたやひろが謎解釈。自分が十二分にちみっこいせいなのか、人を気遣う仕草がちっちゃい子への世話焼きのよう。お姉ちゃん気取りの幼女とも言う。
「もー、サトくんったらしょーがないなー。今は生徒会のお仕事ちゅーなのに……ね、眠たいなら……うんしょっ」
 照れ照れと表情筋を緩ませた推定幼女が、嬉し恥ずかしなムード全壊で席を立ち、こちらへと接近してきた。
 同時に響きわたる脳内アラーム。予想される事態はただ一つ。
「襲われる!?」
「お、おおっ、おそわないよおっ! こんなとこでっ!?」
 ……それは場所を変えたらどうなるんですか。コワイ。
 脳裏に過ぎる想像から必死に眼を背けている間に。
「……ど、どうぞ」
 制服半脱ぎようじょが爛々と眼を光らせた興奮状態で突進! そのままがばーっ!と対面座――なんて予想に大いに反して。
 やひろは恥ずかしそうにうつむいたまま、隣の席にちょこんと座った。
0386名無しさん@ピンキー2014/01/11(土) 21:13:56.96ID:ixvdUd26
 椅子の上なのに、何故か正座で。
 予想外すぎて余りに凡庸な疑問しか浮かばない。
「……なに?」
 余りにも具体性のない脊髄反射なwhat?に思わず言った方もうわこいつ頭わりぃと思ってたら。
「えとねっ、ひざまくらだよっ! サトくん専用!」
 答えてくれた方も輪をかけてあたま悪かった。お姉さん気取り継続中らしく、両手を広げてドヤ顔でかむかむと臨戦態勢。
 なんかもう、すっごく、残念です。
「……もうちょっと頑張ろうな」
「ひゃうっ!?」
 主にやひろの人生的な意味で。これからの彼女の艱難辛苦を案じて慰めにハグしてやったら、やひろからまたもや可愛らしい絶叫が。
 きっとこいつは殺意さえも愛らしさの呪縛から逃れられないに違いない。
 例えばヤンデレと化しても、おもちゃの包丁を振りかざして涙目で
『いじわるさとくんなんかころしてやるー、うわーん!』
 なんてグズってる涙目園児スモックようじょしか浮かばない。
 ……学生服より園児服の馴染む同級生って。
 なんてじゃれ合っていれば、仕事なんて一向に進む訳もないので。
「ほら、仕事仕事ー。さっさと帰るぞー」
「いっ、いきなりはズルいよおぉっ!? しんぞー止まるかと思ったし!? ああもお……サトくんがいじわるだー……」
 再び書類の山に手をつけるも、肝心のやひろはまたほっぺふくらませてぶーたれてる有様である。
 使いたくはなかったが、伝家の宝刀を抜かざるを得ないらしい。
 こほん、とわざとらしく咳をして。丸聞こえの独り言をひとつ。
「あーあー、仕事が終わったら、今度の休日ずーっとやひろと一緒に――早っ!? ナニそのスピード!?」
「なにを言ってるのかな川瀬君っ!? わたしはいつも通りにですからっ! ほらっ、ほらっっ」
 言い終わるよりも速く、やひろが電光石火の速度で働きだす。一掴みした書類に即行で眼を通し、署名や赤線を入れては次の書類へ。
 処理済みを確認してもミス一つないのは良いが、この勢いで迫られると思うと――正直身が持ちそうもないので。
「……やっぱ急がなくてもいいや」
 もう一度ハグ。ちっこい身体をぎゅーっと抱いてみる。子供の体温は高いらしいが、例にも漏れずやひろもまたあったかい。
「やっ、だ、だめです、川せ――うひゃあっ!? さ、サトくんっ、が、学校でえっちなこととか、や、ひゃうっ!?」
 すると、やひろがまた興奮し始めます。なんのループだこれ。
「襲わないから!? てか今のどこにエロ要素が!?」
「サトくんの、おさわり……え、えろいもんっ……」
 不幸は更に畳みかける。一騒ぎを聞きつけて、またもや観衆が集まり出す。密室で隣り合う男女二人。
 しかも片方は高感度なちみっこが湯気を立てて恥じらっているという『意味深』な環境という……。
「おさわり言うな! ああもう違う! 野次馬帰れ! 帰れよう!」
 むなしく響く声は、誰の耳にも届かない。
 ……どうしてこうなった。
0387名無しさん@ピンキー2014/01/11(土) 21:15:23.22ID:ixvdUd26
 結果的に言えば、予定よりも速く下校できました。
 ええ、まあ、社会的評価を犠牲にしての結果ですけど!?
 暗く冷え込んだ空の下。いつもと同じ二人並んでの下校である。 
「え、えとっ……え、えへへ……くっ、くふふっ、にへへぇっ」
 訂正。いくらやひろが妄想少女とはいえ、こんなによろこぶ(意味深)ことなんて稀である。
 ……これが稀じゃなかったら正直マジ困ります。
「……もう俺、やひろと一緒に帰るのやめたい」
「ふぇっ!? なんでっ!? サトくんなんでっ!?」
 抑えきれない変な笑顔の最中も、やひろはしょっく!とばかりに分かりやすく驚いてくれる。話を聞いていない訳じゃないのはありがたいけど。
「……恥ずかしいから」
 ただ、『友達に噂されると』の類の恥ずかしさを訴えても。
「あー……そっか。照れちゃうとか、サトくんもかわいいとこあるんだー。もー、もー♪」
 結構な頻度でやひろのらぶいアプローチに対するお話になってしまう。
 はしゃぎながら人のわき腹を肘でつついてドヤるのやひろは結構ウザ可愛いが、なんか腑に落ちないので、おしおき。
「……今日は寝かせないからな」
 もちろん、一緒に遊んでいるゲームのやりこみ的意味で。自分でも言っててちょっとキザすぎる、あり得ない科白だと思うけど。
「…………っ!!!?」
 やひろは口を金魚みたいにぱくぱくさせて、ふるふると顔を振ったかと思うと、人の胸元にぽふんとちっこい身体ごと埋めてきた。
 密着した身体は見事に火照っている。やひろさん、エロい少女漫画の読み過ぎだと思います。
「は、恥ずかしいよっ、サトくんっ……」
 そんなのお互いさまだけど――口に出すのは、やめておいた。
 そんなこんなで、今日も恥ずかしく一日が暮れていく。
0388名無しさん@ピンキー2014/01/11(土) 21:21:05.60ID:ixvdUd26
しまった!あんまり甘えてない!おれがハードル下げているうちに甘えっ子を書くんだ!早く!早く!おれに構わず甘えっ子を!
0389名無しさん@ピンキー2014/01/11(土) 21:28:17.31ID:ixvdUd26
あ、すみません。間違えました。
「作業中だろ、『会長』さん? 今期イベント多いんだから、早めに仕上げないと間に合わないだろ」
でした。台無しだコレ
0391名無しさん@ピンキー2014/01/11(土) 22:19:25.95ID:Pd4R2kSR
>>389
乙wwwww
誤記は他にも有るけど、目瞑っても大丈夫なくらい2424デケタw
0392名無しさん@ピンキー2014/01/13(月) 21:21:58.78ID:Z/RwyX5u
>>389
ミスに気づかなかったぐらいにニヤニヤできたから問題ないぜ!
GJ!!
0393名無しさん@ピンキー2014/01/19(日) 20:39:11.65ID:WF2AL+Gq
これはいい2828w
生徒会長がこれじゃ当てられちゃう生徒もいそうだなw
0394名無しさん@ピンキー2014/01/23(木) 23:46:08.92ID:Vo0TJ9dg
甘えっ子にいいように振り回されたい
街中歩いてるのに仕草や目線で甘え要求されて
我慢してるところ見られてニヤニヤされたい
0395わんこ ◆TC02kfS2Q2 2014/01/25(土) 18:43:48.14ID:odC3WBG5
はじめまして。
こんな甘えん坊、書いてみました。
0396『つぐちゃんと柚妃』 ◆TC02kfS2Q2 2014/01/25(土) 18:45:47.95ID:odC3WBG5
 朝っぱらから部活動に時間を割かれることは、正直な気持ちならば、ちょっとばかり辛い。
 別に大会に青春を費やしたり、栄光を目指すような部ではないのだから、その分気楽だなと部屋で植(つぐ)は身支度をしていた。
 毎朝制服のズボンを履く度、一日の始まりにあくびする。

 植は高校生。三年生だ。青臭い一年生とはずっと違うんだよ……と、だが、まだまだ長いこの先、アイドリング真っ只中だ。
人生のスタートラインすら踏んでいない若輩者。甘えられるものには甘えていろ。そうだ。この素晴らしき猶予期間を
楽しもうじゃないか。そう考えると、辛い朝も清々しい。この扉を開ければ、すぐ目の前に爽やかな空が待っている。

 「つぐちゃん!柚妃を置いて抜け駆けなんかずるい!ってか、ずるい!」

 間髪入れずに前言撤回。炭酸の効いた清涼飲料を飲もうとしたら、果汁200パーセントのぶどうジュースでした。
 制服姿で妹の柚妃(ゆずき)が廊下の奥から飛びついてきたのだから、新しい朝の気分はウサギのようにすっ飛んで逃げた。

 「はぁ……柚妃が部長なんだから、……平部員は勝手に行動しちゃダメ!ってかダメ!」
 「部員って二人だけだろ」

 灰色だった玄関は柚妃のテンションで黄色く染まった。
 息絶え絶えながら柚妃はローファーを履きつつも、植のブレザーをしっかりと薄い手で掴んでいた。
 ちょこんとワンポイントで結んだ髪はアホ毛のよう、肉球デザインのヘア留めが柚妃の幼さを表す。
まだまだ高校一年生はそんなものか。但し、部長だと柚妃は言い張った。

 「それじゃ、行くよ!」

 植のブレザーの裾を摘んだまま朝ぼらけ残る澄み切った街へと飛び出した。
 冷たい空気が兄妹の家に入り込む。

 植と柚妃は同じ高校に通っている。言うまでもなく、通学ルートは同じだ。
 人通りの少ない駅までの道を歩く。さっさと姿勢正しくひたすら歩く植を追いかけて柚妃はちょこまかと駆け足。
言うならば、散歩に出かけた仔犬のように植の後を追う。

 「行きは一緒に行きたがるのに、帰りは違うんだな」
 「女の子同士の事情ってのがあってねー、平たく言えばお付き合い。つぐちゃん!もう電車来てる!」
 「電車は逃げない」

 柚妃が学校までの時間を大切にしている理由に相槌打ちつつも、車窓を楽しむ時間を迎えたことに少々の安堵感で一息。
 早朝ゆえ、車中は空席が目立つ。早出のサラリーマンがめくる雑誌の音が聞こえるぐらいだ。お行儀悪く脚を伸ばしても
邪魔にはならない。そんな状況下でも、柚妃から香るシャンプーのにおいが深呼吸しなくても植の鼻孔に届く距離が時間を縮めていた。
単調な線路のリズムに乗じて柚妃は兄のひざ小僧を指でくすぐっていた。
0397『つぐちゃんと柚妃』 ◆TC02kfS2Q2 2014/01/25(土) 18:46:20.57ID:odC3WBG5
 「授業終わって、びゅっとつぐちゃんの所に駆け付けたいんだよ!でも、やっぱ『柚ちゃん、付き合い悪いしー』とか
  言われるから!委員長から陰口叩かれなくないし、おしゃべりだし、腹黒弾幕撒き散らしだし」
 「柚妃よりおしゃべりなヤツっているのか?」
 「だから、なおはこの部活を作ったんだから!あー、着いちゃった!ってか着いた!じゃないや!もう一駅!」

 そろそろ街が人が動き出す。いくら出無精な街でも、ぱらぱらと乗客が出入りする。
 扉も開くから冷たい空気が車中に入り込むが、柚妃は植にしがみつく口実が出来たのでむしろ好都合に捉えた。
 が、柚妃の眉がアクセルを踏み込んだタコメーター以上の勢いで、瞬く間に釣り上がった。ついでにアホ毛も釣り上がる。

 「やばっ。委員長だ!」

 南無三。
 天敵、現る。
 おしゃべり委員長だ。

 おしゃべりだし、陰口叩くけど、早起きして登校するぐらい屁と思わないぐらい学校ラヴな委員長が途中の駅から乗車してきた。
柚妃はいつもは早い時間に見かけない委員長を警戒しつつ、植の腕を強く引っ張っり……恨むなら委員長だ、と納得させる。
 植の体ですっぽりと隠れた柚妃と共に隣の車両に移った。

 「委員長が早く来るなんて聞いてない!ってか聞いてない!」
 「見られたらヤバイのか?」
 「だって、委員長。柚妃がつぐちゃんと一緒なのを見たら……ぜったいバカにするし。ってかするし」
 「大人しそうな子じゃねえか」
 「あれが委員長の腹黒なの」

 本に夢中になっている委員長を直が横から目にしていると、車窓がゆっくりと流れを緩めてゆく短い旅愁で胸を痛めていた。
最寄駅に到着だが、着けども、いくらか太陽が高く昇れども、閑散とした風景には変わりなかった。熱くなった柚妃の頬にひんやりと
風が駆け抜ける。

 「ずっと駅に着かなきゃいいのに」

 委員長がそそくさと下車したことを柚妃が確認すると小さくガッツポーズを決め、ホームへと兄の太股を踏み切り板にして、
率先して電車から飛び出した。肉球デザインの髪留めからは、噴水に負けないぐらいの勢いでアホ毛も精気が満ちたように揺れ動く。

 「委員長の後ろを行くよ!ってか、行きます!」

 先を急ぐ委員長に感謝しつつ、植と柚妃は最寄駅の改札を潜った。
 最寄駅から学校までの距離は遠くない。言うならば、歩きながら肉まん半分も食べられないぐらいの近さだった。

 「今日の部活動も、もうすぐおしまいだね」
 「やっぱり、部活動なんだ。これ」
 「つぐちゃんは3年生、柚妃は1年生。一緒の部にいられるのも後わずかだし」
 「柚妃が勝手に始めた部だろ。おれと二人きりの」
0398『つぐちゃんと柚妃』 ◆TC02kfS2Q2 2014/01/25(土) 18:46:51.73ID:odC3WBG5
 校門が近づいてくるに連れて、直の表情が小雨模様に移ってゆく。皮肉にもすっかりと地面に落ちる影が濃くなるほど快晴だ。
柚妃の絡み付く腕が暑いぐらい、さんさんと日差しは暖かい。

 3メートル、2メートル……そして1メートル。
 校門が大きく見えてくるにつれて、柚妃は植の腕を強く握っいた。柚妃の心臓の音、息、そして甘ったるい香り全てを
植に覚えさせるように。そして、しばしの別れに泣くように。あと何回、植と一緒に登校できるだろうか。日にちを数えれば
すぐに分かるような問題だけども、結末を先に読む小説ほどつまらないものはないんだと、柚妃は一日を大切にした。
 思いに引きずらたままふと気が付くと、校門が柚妃と植の側を通り過ぎていた。

 「……今日の『登校部』の活動は……終わりです!」

 学校に着くまでが部活です。学校一番の早起き部活動は部長の宣言で終わった。

 「お疲れさま」
 「……うん。お疲れさま。ってか、疲れてないし」
 「大体分かった。柚妃の考えていることなんか、お見通しだし。てか……お見通しだし」
 「真似するなぁ!」

 柚妃はこの後、教室での立ち位置を考えると、植の温もりにもう少し寄り添いたかった。なんせ……。
 今、柚妃の教室に直行すればおしゃべり委員長がいるだろう。朝から少し憂鬱だ。ってか、憂鬱だし。

 「おしゃべりに付き合わされるぐらいなら」
 「委員長のことか?」
 「もうちょっと、登校部の活動……延長していいかな?ってか、延長です」

 ひんやりした廊下で顔を赤くしている柚妃のアホ毛をこつんと指で弾くと、今までのお返しとばかりに植は柚妃の腕を引いて、
階段を上って3年の教室へ急いだ。


   おしまい。
0401名無しさん@ピンキー2014/02/09(日) 21:41:53.33ID:qyNz2ziT
婚期を逃した女性にきた奇跡のラストチャンスに甘えんぼう(必死)に
なったりするのかな
0402名無しさん@ピンキー2014/02/17(月) 23:41:14.90ID:arv5GUhT
この寒さでは甘えっ子にとっては天国みたいなものだろうなあ
0404名無しさん@ピンキー2014/03/10(月) 22:40:46.47ID:/10If3jI
だが待ってほしい、そういう時こそ男が抱きしめてあげて甘え調教をするチャンスなのではなかろうか?
0406名無しさん@ピンキー2014/03/11(火) 17:11:21.03ID:GLtATF72
むしろ調教されたい
顔見たら条件反射で抱っこして頭撫でてしまう身体にさせられたい
0407名無しさん@ピンキー2014/03/11(火) 20:14:46.07ID:VqWlFIcC
体の冷たい男に抱き着くのは夏は快適だが冬はきつい。
そこで、葛湯を飲ませたりカイロを仕込んだり、軽いマッサージで丹念に体を温めて、
それから密着して堪能することにした甘えっ子。

「えへへ、これであったかー。私ってば頭良いね」
「俺を温かくして暖をとるより、まず自分の体を温めたら良かったんじゃないのか?」
「……」
「……」
「あ、それもそうか」
「ほら。お前の方が、今は体が冷たいよ」
「……えへへ、じゃあちょっと体温いただきます」

あぐらの膝上に跨って、男の体に遠慮なくしがみつく甘えっ子。
少しちくちくとするセーターに、何度となく顔を擦りつけて、はぁ、と幸せそうに息を吐いた。

「余は満足であるぞ。でも、これでもっと毛布くらいに温かくなったら良いのにね」
「ごめんな。俺が暖房苦手なせいで」
「ううん。あ、そうだ! このまま運動すれば良いんじゃないかな!」
「えっ」


このあと滅茶苦茶セックスした
0409名無しさん@ピンキー2014/03/23(日) 19:13:39.30ID:g2n9nrlY
何と無く即興で会話のみ
---------------------------
「なぁモエ…」
「うん?なぁに?テツ君?」
「ちょっと…離れてくんないか?」
「えっ?どうして?」
「いや、左腕が暑い…」
「そぉ?わたし寒いけど…」
「(Eカップの胸で挟まれたら暑苦しいんだが)」
「えへへへへへへへへh(ry」
「あのさぁ…」
「なぁに?」
「せめて学校では離れt」
「(じわっ)わたしの事嫌いになったの!?」
「いやそんな事は無いけど(汗)」
「じゃあいいじゃん(むぎゅぅ)」
「(ぐっ、暑い!そして皆の視線が痛い…!)」

終わり

そして左腕に汗疹が出来て皆に冷やかされるとかw
0411名無しさん@ピンキー2014/04/05(土) 12:19:29.73ID:V28IbuVy
『桜は散っても私はまだまだ見頃なのよ?』な妖艶先輩なのか、
『花じゃなくてもっと私を見てよ!』な同級生幼馴染みなのか、
『先輩に膝枕されながらのお花見は最高ですぅ…ふへへ』な後輩なのか、それが問題だ
0412名無しさん@ピンキー2014/04/05(土) 15:59:56.61ID:ZYT2sRnN
>>411
台詞と年齢をシャッフルしてもいいんじゃねw

あ、先輩が後ろから男に抱き付くとかw
0413名無しさん@ピンキー2014/04/07(月) 18:38:15.22ID:Af/eG3g7
>>411
同級生幼馴染みの台詞だけでストーリーが目に浮かぶわw
きっかけがなくてもやもやしてたところを周りに乗せられる→
何故かお花見でいい雰囲気を狙うことになるも自爆して涙目→
何だかんだで両想いでハッピーエンドの黄金パターンと見た
0416名無しさん@ピンキー2014/04/20(日) 00:27:53.00ID:sUVruQN6
少しでも側を離れると泣いちゃうからじゃね?
その後ベッドでせいe(ryがべっとりと…
0417名無しさん@ピンキー2014/04/20(日) 21:12:01.25ID:MGuDQMJy
周りの目とかあるしな
イチャイチャしてるところを見られても耐えられる鋼の心が必要なのかもしれん
0418名無しさん@ピンキー2014/04/23(水) 21:46:31.29ID:f4shx0KX
キューピットになって幼馴染の妹分を意中の相手とくっつけたら
イチャイチャ甘えてる様子を見せつけてくる、

うん、見る側にも精神力が必要だな
0419名無しさん@ピンキー2014/04/26(土) 01:54:50.23ID:BYlKfPFE
>>418
お前見る側じゃないだろ?その幼馴染の子お前のことが好きらしいぞ?
04202014/04/26(土) 09:43:59.78ID:kjT/uU6t
やべsage忘れてた
0421名無しさん@ピンキー2014/04/26(土) 20:16:49.20ID:i2/lGEMR
それは奪い取るしかない
そんで二人とも相手の男に責任を感じて、彼を密かに思っていた娘とくっつける作戦を練るとか

「……そんなに好きなら、早く気持ちを伝えなさいよ。――くんには悪いことしたし、幸せになってもらいたいから」
「そうなんですけど……どうやって伝えたらいいか分からなくて……」
「簡単よ。どういう関係になりたいか、口に出して相手に言うの」
「そんなの、恥ずかしいです……」
「恥ずかしがってたら気付いてもらえないって。男なんてどいつもこいつも鈍感で、口で言わなきゃ分からないんだから」
「……そう、なんですか?」
「そう! 女は度胸なのよ!」
「度胸って言われても……」
「知ってる? 彼氏がいることの最大の喜びはね、恥ずかしいことができるとき! ボディーランゲージ! 接触!」
「せっしょく?」
「こうやって、ずーっと手つないでたいでしょ?」
「……」
「こうやって、好きなときにほっぺうりうりしたいでしょ?」
「……」
「こうやって、彼の膝に乗ってたいでしょ?」
「……いです」
「ええ?」
「……したいです! あーんとか、ハグとか、その……キスとかも、したいです!」
「そう! その調子! さあ心が決まったら具体的な計画ね。まずは距離を縮めるためになでなでを誘うところから……」

「それよりお前らはこの姿勢が気にならんのか」
0422 ◆fEzkEcuNwqHK 2014/04/27(日) 02:27:16.35ID:c4JyH0qq
GW(ぎゅっとして、わっふるわっふる)


「ゴールデンウィーク……どこか行きたい所はありますか?」
「そうすけさんと一緒ならどこだって……」
「嬉しいですけども、今はそういうのナシで考えましょう」
「いけず。じゃあ、少しだけ遠くにお出かけしましょう」
「少しだけ、ですか?」
「はい、少しだけ、です。
 少しだけ遠くに、少しだけいつもよりお洒落して行きましょう」
「まぁ、ゆかりさんがそれでいいなら……」
「決まりですね♪ふふ、今から楽しみです」


「そっうすっけさん!ほらほら、この洋服!素敵です!」
「ええ、明るい感じで、ゆかりさんによく似合ってますよ」
「えへ、本当ですか?じゃあ、買っちゃおうかな」

「次は和服の帯を見に行きましょう!」
「あー。そういえば暫く買ってないですね」
「それで”お代官様ごっこ”しましょう!」
「しません」

「このご当地グルメ、なかなかないレベルで美味しいですね!」
「ほんと、美味い。でも、”なかなかない”は嘘ですよ」
「そうですか?」
「ええ。現に俺は、毎日ゆかりさんのご飯食べてますし」
「……もう、何言ってるんですか♪」」

「さあ、午後はそうすけさんのアレコレを買いましょう!」
「え、俺もですか?」
「もちろんです。さあ、まずは新しいお財布を買いましょう」

「んー、このシャツ似合いますねぇ。しかしこのジャケットも……」
「ゆかりさん、真剣ですね」
「もう!そうすけさんが何着ても格好いいから大変なんですよ!」
「え、あ、すみません……?」


「ふぅ。すみません、今日ははしゃぎ過ぎてしまいました」
「いえいえ。ああいうゆかりさんも、可愛かったですよ?」
「ま、まったく。隙あらば私を褒めるんですから……」
「俺の特権です。さて、残りの休日は何をしようかな」
「あの、残りは……二人でゆっくりしませんか?」
「はは、疲れちゃいましたか?」
「いえ、お出かけも楽しいですけど、その……」
「?」
「外では、抱きしめてもらったり、キスとかも、出来ませんし……」
「……ああ、もう!ゆかりさんは可愛いなぁ!」
「ひゃっ……駄目です。家に着いてから、ですよ?」
「はいはい、わかってますって」
「はい、いい子。…………そうすけさん」
「なんですか?」

「だーいすき、です!」
0424名無しさん@ピンキー2014/04/27(日) 16:36:33.27ID:DtTepTwY
ふっ甘いな、俺は虫歯と糖尿病で済んだぜ
これって不治の病じゃないよね…
0425名無しさん@ピンキー2014/04/27(日) 17:15:00.96ID:Lrunpweo
ダイジョーブダイジョーブ

俺なんて全身砂糖になっちゃったけどまだ生きてるし
0427名無しさん@ピンキー2014/04/28(月) 23:51:45.31ID:AlImYXwE
今日の昼ごろ、何気なくニュース見てたらフィギュアスケートの羽生選手特集見たいなのやってたんだが、羽生選手と小学校低学年くらいの女の子のやり取りに萌えた
震災後にスケートリンクが建て直された場面だったからもう1〜2年くらい前の映像なんだろうけど、

羽生選手がリンクに入って来たら、結構遠くの方に居た女の子が凄い勢いで滑って来て、そのままの勢いで羽生選手に抱きついたんだよな
羽生選手もしっかり抱きとめて、「久しぶりー、大きくなったねー」って笑いながら女の子のほっぺたムニュムニュしたりしてさ
で、女の子すっごい無表情なの。無表情でほっぺたムニュムニュされてるんだけど、それでも羽生選手に抱きついたまま離れないの。無表情だけど凄い嬉しそうなの

もう仕事中にほっこりですよ。リアルで無表情甘えんぼうロリを見られるとは思わなかった
0428名無しさん@ピンキー2014/04/29(火) 01:28:58.28ID:dlkG0AzI
>で、女の子すっごい無表情なの。無表情でほっぺたムニュムニュされてるんだけど、それでも羽生選手に抱きついたまま離れないの。無表情だけど凄い嬉しそうなの

なにそれすごい可愛いw
0429名無しさん@ピンキー2014/04/29(火) 01:35:29.39ID:PkIbdqM+
それでは控室に仕掛けた隠しカメラの様子を見てみましょう
0430名無しさん@ピンキー2014/04/30(水) 00:42:44.12ID:ub2Egqfm
シチュの流用ならともかく、三次の娘で妄想はやめとこうぜ
シチュの流用ならともかく(チラッ
0431名無しさん@ピンキー2014/05/08(木) 22:34:53.31ID:kuinvhPJ
甘えっこと付き合ってる男ってどういう気分なのがジャスティスなのか
0432名無しさん@ピンキー2014/05/17(土) 19:40:23.49ID:v7UolLW7
・甘えられてしょうがねぇなみたいな素振りを見せながら満更でもない

・常時クールに対処するものの泣かれたり拗ねられたりすると甘くなる

・徹底的にデレデレで甘やかす。他人はおろか時に本人にさえドン引きされる


好きなのを選べ
0433名無しさん@ピンキー2014/06/01(日) 11:02:42.32ID:R2kZqXko
最初の頃は抵抗するけど、段々籠絡されてく展開がオイシイと思うな
甘えっ子ってMに見せかけて実はS…?
0434名無しさん@ピンキー2014/06/06(金) 04:32:33.30ID:ZAmI/9d9
そうだな、よく考えると男が自分が甘えても抵抗したりしないよう長期間調教しているとも取れるな
そして男のほうも定期的に甘えられないと禁断症状が起きるようになって・・・
0436名無しさん@ピンキー2014/06/09(月) 19:59:04.76ID:k6lA3d+l
普段の言葉はへいへいとかそっけないくせに、彼女がいなくてもつい手がなでなでの相手を探してしまう男君
ありだと思います
0437名無しさん@ピンキー2014/06/09(月) 20:53:36.58ID:7XnOcJ1x
素直ヒート好きなんだが最近甘えヒートという電波が頭から離れないんです。
0438名無しさん@ピンキー2014/06/11(水) 01:18:34.69ID:2Mv9m4r3
>>437
甘えヒート……熱くなるようにベタベタしてくる甘えん坊なのか、燃えるように甘えてくるのか、どっちだ?
0440名無しさん@ピンキー2014/06/11(水) 01:49:24.47ID:Cuhx8vwg
>>438
語感からすると後者のような気がする
どんなと言われても正直困るが
強いて表現するなら、ラスボスか何かのような相手に啖呵切ってる風のイメージがぼんやりと浮かぶ

女「男君はあなたになんか絶対渡さない! 例え地獄の業火に灼かれても、永久凍土の奥深くに閉じ込められても!
  何度生まれ変わることになっても、私は絶対男君の両腕の中に戻って見せるんだから!!」
っていうくらい、ものっそい暑苦しい啖呵切りながらムギューって抱きついてる感じの何か
0441名無しさん@ピンキー2014/06/11(水) 10:34:35.19ID:q2p8e/m7
甘えヒート


女「男ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!手ぇ出せぇぇぇぇぇぇ!!」ドドドドドド
男「……なんだ?」パッ
女「イェーイ!!ハイタッチー!!」パァンッ
男「おっ……おい、なんだそのアメリカナイズされたノリは?」
女「かーらーのー!!」パシッ
男「!?」
女「へへーん!!こうしたら男も恥ずかしがらずに手を繋いでくれるよなっ!!」ニギニギ
男「お、おい、止めんか」
女「止めないよーだ!!」ギュギューッ
男「止めなさいっつの」
女「やだーーーーー!!!」スリスリ
男「……とうっ」グリッ
女「あいだぁぁぁぁぁぁ!?か、関節極ってるぞぉぉぉぉぉ!?」バタバタ
男「あ、悪い。さすがに少しやり過ぎたか」パッ
女「ふーっ……男は油断も隙もないな!!」
男「いやそれこっちの台詞だから」
女「次からはもっとナチュラルに男と手をつなぐ方法を考えとくからな!!」
男(……アホ可愛いなぁ、こいつは)
.
0442名無しさん@ピンキー2014/06/11(水) 10:50:58.71ID:4h2ajD85
甘えヒート2


女「おーとーこっ!!」
男「またお前か。なんだ?」
女「背中に文字書くから、なんて書いたか当ててみなっ!!!」
男「ああ、たまにやるなそういうゲーム」
女「じゃあまず一文字めな!!」クニクニ
男(……一文字目は『す』、か?)
女「次に二文字め!!」クニクニ
男(……『き』、か)
女「……」ドキドキ
男「……おい、三文字目は?」
女「えっ」
男「えっ」
女「な、なんでそんな意地悪言うんだああああああああ!!!!!」
男「……あぁ、そういうことか。すまん、素で気づいてなかった」
女「鈍感にも程があるぞ!!私の気持ち伝わってないかと思って焦ったじゃないか!!」グスッ
男「悪かったよ、だから泣くなって」ギュ
女「……もっと強くギューしてくれたら許す!!」
男「はいはい」ギュッ

,
0443名無しさん@ピンキー2014/06/11(水) 17:59:35.75ID:najbI04t
面白いな

素直な甘えヒートって聞き慣れないけど、スポ根体力馬鹿キャラがイメージされる
松岡修造みたいな感じの
0444小ネタ2014/06/11(水) 23:02:12.34ID:4h2ajD85
.
男「あーヒマだなー……」
女「……」パラ
男「なーなー、超ヒマなんだけどなんかすることねーの?」
女「……」
男「なんか言ってくれよー」
女「……」パラ
男「……なぁ女、ちょっとこっち向いてみ?」クィクィ
女「……?」チラッ
男「食ーべちゃーうーぞー」ガォーッ
女「……」
男「……シカトっすか。少しはリアクションが欲しいなぁ」
女「……」ジトーッ
男「……いや、すまん。やっぱりなんでもない」
.
0445小ネタ2014/06/11(水) 23:09:06.36ID:4h2ajD85
.
女「……」
男「……」
女「……」チラッ
男「……ん?」
女「……た、食べられちゃうぞー 」ボソッ
男「!?」
女「……///」ポッ
男「……食べられちゃうのか」
女「……」コク
男「そ、そうか……」
女「……///」
男「……///」
女(……言うんじゃなかった///)

おわり
0446小ネタ2014/06/11(水) 23:09:49.97ID:4h2ajD85
書いてみたらさほど甘えてもいなかった。まぁいいや
0447名無しさん@ピンキー2014/06/12(木) 00:02:19.09ID:gBKHNO2a
男のほうが構われたがりの甘えん坊に見えてどうしようかと思った
0448名無しさん@ピンキー2014/06/14(土) 21:32:27.51ID:4jxQJ1S3
何年か前に某所で書いてたのが甘ったるくてここ向きかもしれないと思ったので転載してみる

1レスで終わる掌編です
0449名無しさん@ピンキー2014/06/14(土) 21:38:09.37ID:4jxQJ1S3
その1


うちの母が喧しくて困る。??

毎朝ご近所に響き渡る声で俺を叩き起こし、そのまま父のいる部屋へ向かっていく。??

母は父に朝っぱらから甘えたいようだが、そうは問屋が卸さない。??

父はいつも母が起こしにいくより先に起きて、抱きつこうとする母を冷たくあしらう。??

それでも母は満足そうに、俺と父の朝食を作るために台所へと向かう。??

今日の目玉焼きも、いつもの通りに半分焦げている。??父はそれに文句も言わず、焦げた部分を器用によけて食べている。??

母はいつまで経っても料理が上手くならないと愚痴をこぼす。??父はそれを聞いてか、焦げた部分までも残さずたいらげる。??

母はそれを見て、ニッコリ笑っている。??父は無表情のまま口の回りをタオルで拭う。

俺にはとうてい真似出来そうもない。

.
0450名無しさん@ピンキー2014/06/14(土) 21:43:04.56ID:S/8lk0it
その2
??

うちの母が喧しくて困る。

体重が2キロ増えたと言っては大騒ぎ。ダイエット、ダイエットとお題目のように唱えている。

高校生の息子がいるにしてはプロポーションも崩れていないと思うのだが、母はそんな俺の言葉にも耳を貸さない。

父が仕事から帰宅すると、母は父にも太ったかもしれないと嘆いた。

父はいつも通りの調子で、そういえば確かに太ったかもなと言って母をしげしげと見つめる。

とたん母は、悲劇のヒロインでも乗り移ったかのように、こんな私でもあなたは愛してくれますか、などとのたまい始めた。

父はやや白けた表情で、はいはい愛してる愛してると母の頭をくしゃくしゃかき混ぜる。

母は父のその言葉が欲しかったらしく、以降その口からダイエットという言葉は聞かれなくなった。

.
0451名無しさん@ピンキー2014/06/14(土) 21:49:45.07ID:S/8lk0it
その3


うちの母が喧しくて困る。

休日に、遅く起きた俺がリビングへ向かうと、両親がすでにソファを占領していた。

珍しく母が父の肩にもたれ、日曜の朝に特有の、あまり内容のない旅番組なんかを見ている。

父が母を甘えさせる姿はあまり見ないので、パンダでも見るような心持ちでドアの影から覗いていると、母が
机の上にあったホットケーキ(これも珍しく焦げていないので、父が焼いたと推測)をフォークで切り取り、
父の口へ向かってあーんしていた。

驚いたのは、父がそれを受け入れたことである。

ビックリした俺がその場から離れようとしたのと、父が振り返って新聞を取ろうとしたのが同時だった。

父がホットケーキを咀嚼しながら気まずそうにしている。俺も気まずくて顎をポリポリ掻いている。??

その中で母だけが、余裕綽々で元気よくおはよう!と挨拶している。その間も、母は父の腕に自分の腕を絡めて離そうとしない。??

朝からごちそうさまでした。

.
0452名無しさん@ピンキー2014/06/14(土) 21:55:12.60ID:S/8lk0it
その4


うちの母が喧しくて困る。

母にリビングの掃除を命じられ、仕方なくちんたら片付けていると、両親の若いころのアルバムを見つけてしまった。

恐らくは今の俺くらいの年齢だろう父と母が、あまり仲良くとは言えない風に写っている。

一緒に写っている女の人は母の友人だろう。となると写真を撮っているのは、父の友人の男友さんだろうか。

しばらくそのアルバムをめくっていると、俺は一つの事実に気がついた。

初めは母に対して素っ気なく、渋々写真に写っているようだった父が、写真の枚数を重ねる毎ににこやかな表情になっているのだ。

そのアルバムの最後のページには、教室の中で泣きじゃくる母と、母と手を繋ぐ父の姿が写されており、繋いでいない方の手には卒業証書らしき筒が握られている。

父と母の青春を、俺は知らない。けれどそれはきっと、そんなに悪いものではなかったのだろう。

俺もこんな青春送りてぇなぁ、とか思いながら床でゴロゴロしていたら、早く掃除しろと母に怒られた。

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0453名無しさん@ピンキー2014/06/14(土) 22:02:26.71ID:S/8lk0it
その5


うちの母が喧しくて困る。

家族三人が家にいる時のことだ。母が俺に、腰を揉んでくれとうつぶせになって頼んできた。

唐突だったのでどうしたのかと思ったが、母だって腰が痛むこともあるのだろう。

快く了承して腰を揉んでみたが、母は五分も経たずにもういいよと断りを入れてきた。

力を入れたせいで痛かったのかと思いきや、母は今度は仰向けになり、父へ向かって好きなところを揉めなどと言いだした。

実の息子の前で何を言っているのか。そして、どこを揉ませるつもりなのか。

動揺する俺を尻目に父は、母のお腹をうどんのように揉みしだき、また太ったのかと呆れていた。

母はというと、そんな父の手つきに激しく悶えている。

これが我が家の、日曜の午後の風景だった。

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0454名無しさん@ピンキー2014/06/14(土) 22:03:08.20ID:S/8lk0it
以上、某所に投下した甘え母のSSでした
読みづらい等の指摘があれば改善します
0455名無しさん@ピンキー2014/06/15(日) 15:49:27.63ID:uiGrjzxr
良きかな良きかな
甘えっ子はお母さんになっても可愛い
0457甘え母2014/06/16(月) 23:29:23.10ID:+9dR/EuQ
その6


うちの母が喧しくて困る。

ある日のこと、俺がリビングでテレビを見ていると、母がお風呂に入るねと言ってきた。

夕飯の支度も終わっていたので、一度はうんと返事をし聞き流してしまったが、よくよく考えるといつもは父と一緒に入るか、父が入浴を終えた後に入るかのどちらかのはずだ。

それに疑問を抱き、なぜこんな中途半端な時間に風呂を使うのか尋ねると、寒くなってきたから風呂上がりの温かい身体で、父の冷えた身体を温めてあげたいのだと言う。

確かに、外から帰ってくると冷え込みが厳しくなって、温かいものが恋しくなる季節ではある。

母の願い違わず、父はちょうど母が風呂から上がるタイミングで帰宅してきた。

ほこほこと湯気の上がる母が、ネクタイを緩める間も惜しいとばかりに、父へと突進し頬擦りする。

父は慣れた様子で母の頭をぽんぽんと叩き、離れるよう促すのだが、母は父の手の冷たさにショックを受けたらしく、いつも以上に父から離れようとしない。

そのせいで、我が家の夕飯が30分ほど遅れたのは、是とすべきか非とすべきかいまだに判断が着きかねている。

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0458甘え母2014/06/16(月) 23:38:10.35ID:+9dR/EuQ
その7


うちの母が喧しくて困る。

日曜の昼下がり、父が珍しく本を片手に、居間で居眠りしていた。

ソファーにどかりと腰掛けたままの姿勢で、すやすやと気持ち良さげに眠っている。

何の気なしにそれを見つめていると、母がやってきて、俺と同じに父の寝姿を見定めた。

母は疲れてるのかなと俺に問うと、くすりと笑って父の傍らに座る。そして、父の鼻を自身の長い髪の毛で、こしょこしょとくすぐり始めた。

父はすぐにうなされ始め、空を掻くように手を上下させてもがき、やがて大きなくしゃみと共に目を覚ました。

困惑する父を尻目に、母はおはようとだけ言って、父の胸へ飛び込む。

髪の毛は汚くないのか、そして父にイタズラなどして後で怒られないのか、それだけが目下の心配事である。

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0459甘え母2014/06/17(火) 00:38:42.04ID:/EdhkErH
その8


うちの母が喧しくて困る。

季節がいよいよ冬へと移行してゆく中、母が星を見ようと言い出した。

ちゃんちゃんこを身に纏い、父と俺の袖を引っ張って瞳をキラキラさせている。

母の行動が突拍子ないのは今さらなので驚きもしないが、何もこんな時期にと思わないでもない。

とはいえ母一人で外へ行かせるのも可哀想なので、父と俺は母に付き合って、庭に出ることにした。

表はしんとした空気が張りつめており、狙い違わず星がきらきらと輝いている。

母はその星をひとつひとつ指差してゆき、あれが白鳥座だよねと、父に向かって確認していた。

父は母のその指を、腕ごと30度ほど横にずらし、白鳥座はあっちだと冷静に返した。

その後も母は、いくつか星座の名前を挙げて指差していったのだが、そのことごとくを間違えては父に訂正されていた。

母は少し残念そうな顔をして、全然覚えてないやと苦笑いする。昔は父とよく星を見に行ったそうだが、その頃の記憶が曖昧になっているのが寂しいようだ。

そんな母を見て父は、忘れたら俺が何度でも教えてやると、珍しく母を慰めた。母はそれを聞いて嬉しそうに笑い、父の傍らに立って二人で星を眺めはじめた。

もしかしたら母は、父の姿ばかり追っていたせいで、星座の位置をきちんと見てはいなかったのではないか。

なんとなくそんなことを思わせる、二人の後ろ姿だった。

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0460甘え母2014/06/17(火) 00:39:28.21ID:/EdhkErH
以上投下了
転載なので季節感皆無なのはすんません。
0463お言葉に甘えて2014/06/18(水) 23:52:47.08ID:9fIVrOnW
その9


うちの母が喧しくて困る。

朝、俺が寝ぼけ眼で歯を磨いていると、父が洗面所を使うために後ろへ並んできた。

そしてその父の後ろに、母がぴたりと引っ付いてくる。

こういう場合、父は時間を無駄にしないため、トイレへ行ったり新聞を読んだりするの
だが、母に着かれているとそれもままならないらしく、身動きが取れないようだ。

母はその様子を見て、なんだかカルガモの親子みたいだねという。

言われてみればなるほど、洗面台の前に三人で立ち並ぶその様子は、先頭の親ガモに倣って続く、子ガモの群のように見えないこともない。

それなら父が先頭になるべきでは、と俺が言うと、父はたまにはいいさと俺の頭をぽんぽん叩く。

そして母はその間も、父の背中にべったりと張りついて離れようとしない。

それはカルガモというより、仲の良いオシドリを思わせるような光景だった。

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0464お言葉に甘えて2014/06/19(木) 00:01:42.92ID:n3yQMMD5
その10


うちの母が喧しくて困る。

これは、俺がまだ反抗期著しかった中学のころの話だ。

そのころの俺は、喧しい母も冷静沈着な父も、あまり好きではなかった。

二人がイチャイチャする度に俺はイラつき、八つ当たりすることも多かったように思う。

父は、思春期にはよくあることだと流していたようだが、母はそんな俺を見て、何かと心配していたそうだ。

ある日の父が帰宅する前のこと、母が俺の部屋を訪ね、ごめんねと謝りながら突然俺のことを抱きしめてきた。

あまりのことに面食っていると、母は微笑みながら、父も好きだけど俺も大好きだよと、それだけを言って部屋から去っていった。

思春期の男にする愛情表現とは思えないやり方である。

その笑顔が、反抗期の俺にとっては面白くないものだったのも事実だが、後年父に
その時のことを話すと、流石は母さんだなと得心のいった顔で一人うなずくだけだった。

今なら俺にも理解出来るが、父にとっては母のその行動は、意外でもなんでもなかったらしい。

多分、俺が道を間違えずここまでこれたのも、二人のそんな関係があったからなんだろう。

実の両親のこととはいえ、俺は二人のことが羨ましくてしょうがなかった。

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0465お言葉に甘えて2014/06/19(木) 00:06:00.28ID:n3yQMMD5
その11


うちの母が喧しくて困る。

俺がまだ小学生だったころ、自分が好きな言葉というテーマで作文を書かされた。

作文の苦手だった自分は上手く書けずにいたため、その時ちょうどそばにいた母に相談することに決めた。

母も作文は苦手だったようだが、好きな言葉を聞くと即答で「好き・大好き・愛してる」と返してきた。

何を勘違いしたのか、そのまま父の職場に乗り込んで愛を叫びかねない勢いだったので、子供ながらに焦って止めたのをよく覚えている。

母にとっての好きな言葉とは、愛する人への興奮剤へと取って変わるらしい。

帰宅した父がちゃんと添削してくれはしたのだが、その時まで母の興奮は収まらず、父の耳元で母の言う好きな言葉を喚き続けていた。??

今の俺なら、その晩二人がどうなったかは想像に固くない。

愛しあうきっかけが息子の作文というのも、父にとっては災難だっただろう。

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0466お言葉に甘えて2014/06/19(木) 00:09:37.49ID:n3yQMMD5
その12


うちの母が喧しくて困る。

日曜の昼下がり、二度寝をたっぷり堪能した俺がリビングへ向かうと、母が胡座をかく父の背後に座り、その寝間着の中に手を突っ込んでいた。

また母の奇行が始まったのかと呆れて見ていたが、どうやら単に父の背中を、母が掻いてあげているだけのようだ。

父は難しそうな顔をしながら右だ左だと指示を出し、母の手が的確に痒みを捉えると、何とも言えない顔をして背を丸める。

母もそれが楽しいのか、父の背中に指を立て、飽きもせずにかしかしと掻き続けている。

そんな時間がしばらく続いた後、母は唐突に父の寝間着に両腕を突っ込み、地肌に触れるようにしてから体の前面へ手を回した。

父は驚き、痒みはもう取れたと言って母を振りほどこうとするのだが、母も譲らず、直に体温を感じたいだけだからと言って、一向に手を離そうとしない。

やっていることが痴女にしか見えなかったので、見かねた俺が父へ向かって孫の手を渡すと、父は
よくやったと言いたげな目配せをしてようやく母を引き剥がし、孫の手を使って背中を掻き始めた。

もちろん母からはぶーぶー文句を言われたが、あのままにしていたら、いくら家庭内でも変態と相違ない。

少しは母にも、自分を省みるということをしてほしいものである。

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0467お言葉に甘えて2014/06/19(木) 00:20:34.86ID:n3yQMMD5
その13


うちの母が喧しくて困る。

父から残業の連絡があった時、母はこの上なく悲しそうな顔をする。

その様はまるで世界の終わりか、はたまた宇宙の破滅かと言わんばかりである。

ガックリ肩を落とした母は、仕方なさそうにテーブルに着き、もそもそと夕飯に箸をつける。そして、巨大な落胆の溜め息をハァとつくのだ。

父の仕事の繁忙期ともなるとその落ち込み方もひとしおで、我が家はブラックホールに落ちくぼんだ小惑星のような様相を呈してしまう。

普段が明るいだけに、いざ暗くなった時の明暗のコントラストも、はっきりとしているのだろう。

しかしそれも父が帰宅するまでのことで、ドアを開閉する音が聴こえると
それが何時であっても玄関にすっ飛んで行き、父へいの一番にお帰りを言うのである。

それが叶わない時は、必ず書き置きを残してから眠る。しかも、熱烈なキスマーク付の書き置きである。

父がそれを見てどんな顔をしているか、叶うならば一度見てみたいものだ。

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0468お言葉に甘えて2014/06/19(木) 00:45:25.30ID:n3yQMMD5
その14


うちの母が喧しくて困る。??

母はいつもニコニコと笑い、周囲の人間を明るくさせている。辛い時でさえ大声で泣き叫び、暗くなる時など一切なさそうに見える。

しかし、本人の言うところによると、年に数回、どうしようもなく陰鬱で重たい感情に苛まれることがあるらしい。

その状態のことを母は、憑き物が憑くと呼んでいた。母の多感さ故なのだろうが、そのような時に母はどうするのか。

これも本人の談だが、そういう時に母は、父の胸を借りるのだという。

父の胸で全てを吐き出すように、ぼろぼろになるまで泣き崩れるのだそうだ。

父も心得たもので、母に憑き物が憑いた時は、泣き終わるまで優しく抱き止めてくれるそうだ。

そして憑き物が落ちれば、母をお姫様抱っこしてベッドまで運んでくれるらしい。

母に言わせると、常から優しい父がさらに優しく接してくれるため、憑き物が憑くのも嫌いではないという。

以上のことは全て母の言によるので、信憑性の程は定かではない。

俺は新手の躁鬱症なのではないかと心配し、毎日気を揉んでいる。

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0472名無しさん@ピンキー2014/06/27(金) 01:01:09.94ID:9G1ji68V
 ヤバい。超ヤバい。何がヤバいって、一言で言えばたぶん皆さんのご理解を一発で得られる事だと思う。
 そう、全人類が共有するであろう共通の敵――しめきりが、ヤバい。
 眠気覚ましドリンクの山を積み上げながら半狂乱で原稿に食らいつくこの状況はもう一分一秒絶え間なくヤバい。ノンストップヤバさ大暴走中。
 なんて脳内で与太吐かずにはやってられない時に限って、畳み掛けるように更なるヤバさが襲来中でございます。
 ……いや、ヤバいって表現にも色々意味があるじゃないですか。この場合別の意味にヤバい。いやもうヤバさがゲシュタルト崩壊してんじゃねーか。
 ペンを握ったまま画面に向かって笑ったり泣いたりの睨めっこを繰り返してるいまこの瞬間すらヤバいってどういう事ですか。
 見えないハズの視界の端に感じたのは、作業中の周囲をうろちょろ行ったり来たりする落ち着きのない気配。集中をかき乱す挙動不審に注意を惹かれて目線がブレると。

「……な、何でもないしっ? こっち見ないのっ、仕事しろっ仕事っ。てか締め切りまで待つって言ったからっ……」

 遙か遠くに肉食獣の存在を察した野ウサギよろしく、一瞬の一瞥に気付くや否や、不自然なほどにぴんっ! と背筋を立てたちまっこい子がさささっと視界からハケていく。
 慌てたせいかバランスを崩してとてとてと逃げていくのはとてもかわいい。
 ――じゃなくて! そんなことやられたら気にするなという方がムリだろってかムリだからね!?
 ヤバいから! 常識的に!! 考えて!!!!
 友人に紹介する度に『え? マジで……? 同い年なの!? 本当はまだ義務教育適用してる年齢じゃねえの!?』って驚かれるわで
 その場では気にしてないもんっ! なよゆーの態度取っちゃうクセに二人きりになったら、
 『またおこさまっていわれたぁ!? あたしもう立派なオトナなのにぃ!』とこっちのの胸に顔を埋めてはぽかぽかとへなちょこぱんち喰らわせながらぷくーってほっぺふくらませて拗ねるし、
 それから蕩々と語られる『オトナの魅力にあふれたあたし』トークを気が済むまで聴かないと更に三日は拗ねちゃうよーな、ちょっとってかかーなーりめんどくさいけど、
 線の細いシャギーカットのショートヘアに折れそうな程華奢な手脚で小動物みたいにちょこちょこ動き回っては、
 おもしろいもの見つけたら自慢げにこちらに見せては無邪気なドヤ顔スマイルでふふーんっとうっすい胸を張るそんなもう目に入れても痛くないほどの超絶天使がですよ!!!!

「……はよ、済ませなよ。あたし別に、待つの慣れてるし……いいもん」

 ……部屋の隅っこで漫画本で顔隠しながら、体育座りして。
 『……さびしいもん』って雰囲気全開にしたまま、お家にいるんですよ。
 そりゃあ締め切りまで遊べないとは伝えましたさ。伝えましたけど……。
 お家に来られたら、上げてあげるに決まってるやないですか。エセ関西弁も出ますわほんま。

 それに――そんな様子からもう、目が離せなくなる。
 手は最低限動かしたまま、じっと彼女を眺めてみたら。

 いないいないばぁ? いや、だるまさんがころんだ?
 兎に角そんな感じで、ちょこんっ、って本から顔を離してこちらをチラっと。
 覗かれた瞬間、こっちの目線と彼女の目線が正面衝突したもんだから、それがまた恥ずかしいのか、顔を真っ赤にしてがばぁっ、って本で顔を隠していた。
 しかしまあ、感情豊かなんだなあと思う。顔隠しても、足だけがじたばたと踊っていたから。
0473名無しさん@ピンキー2014/06/27(金) 01:01:57.85ID:9G1ji68V
 ……ああもう、ダメだ。彼女も限界なら、こちらだって限界だ。
 静かな部屋に刻々と時計の針の音、息を潜めたふたりぼっちの空間なんて――そんなの、辛すぎるに決まってる。
 しめきり……は、あるけどっ、そりゃあありますけど……一応っ、手を動かしながらこの場を凌ぐ手段だってありますし?
 もちろん、それも一人では決して出来ないことだから。
 けしつぶみたいにちっちゃくちっちゃく縮こまって、重い想いを抱えたまんま重力崩壊起こすんじゃねーかと心配したくなるよーな子に、ご提案してみた。

「……いいの? 邪魔にならない? ぜ、絶対そのっ……離れられなくなるけど……それでも、いいの?」

 いいよもう、こっちもまひろ分補給しながらの方が作業が進――最後の『むし。』までは、言えなかった。
 その瞬発力たるや、瞬間、身構えるのが遅れる程。今泣いたカラスがなんとやら、部屋の隅に沈んでいた陰鬱な空気が、星を浮かべたまんまるい目の輝きで一気に一掃された――とこまでは、ちゃんと確認できた。
 というか、気付いたらもうすぐ彼女は目の前にいてまして。

「あーもーっ、どーなってもしらないぞーっ! がまんしてたのにーっ、こーたのばかぁーっ♪」

 背後からダイブ! 突撃でハグ! そのまま猫みたいにするりするりと人のお膝に乗っかってきて、まさかまさかの対面座位の体勢に。俗にいう――だいしゅきホールディングス、です。持株会社なんですね!
 ……違う。おかしい。
 『そんなに寂しいならこっちきて側にいなよ』って、ボクはこのだいしゅきっ子に普通の提案したハズです。
 そばにいるよって歌あったけどまさかこんな意味で歌ってる訳はないでしょう。世の女子に於けるそばにいるよ≒だいしゅきホールドなのか!? そうなんですかっ!?
 ちょうど現在わたくしのニアゼロ距離におわします、人の腕にほっぺすりすりなすりつけてはうにゃうにゃと愛らしく鳴いていらっしゃる有識者にお訊ねしてみようと想います。なあ、そこんとこどうなん、まひろちゃんさま?

「んー? んふふふぅ、あたしちゃんと言ったけどぉー? どーなってもしらないって……はふーっ♪」

 ……答えになってねえ。なんてこった。ここが人類未到の領域だったのか。
 まさか俺の腕の中にフロンティアなんて。大事なものほど近すぎると見えないってほんとだね。
 原住民は今日も元気です。てか抱きつかれて腕が! 作業の要がつかえねえ! どうしてこうなった! WHY!!!!
 返ってきたのは問わず語り。こちらを見上げた顔には、とろんと蕩けた瞳、桜色の頬と、艶やかで瑞々しい唇のフルコース。
 おまけにデザートは、耳から脳髄まで一気に砂糖漬けにしてしまうような――甘い声色。

「んー? こーたサンどーしましたぁー? サボらずちゃーんとお仕事しましょーねー、んっふっふぅ♪
 あぁ……ふぁあっ……もう……三日もおあずけ喰らってたんだもんっ……もっと、ぎゅーって、するぅ……」

 自分より大きな背丈のテディベアを、誰にも渡さないとぎゅっと、全身全霊を込めた体勢――そんな女の子と同じ仕草で。
 力なんて全くないクセに、思いっきり抱きつかれた。
 離れられない。やわこくて熱くて、心臓の音まで届きそうなほど近いから――ムリだ。抱きつかれた方の力が、抜けてしまう。
 『おこさま』なんかじゃない――言葉や見た目では語る事の出来ぬもの、胸元に触れた双房は、着やせする彼女も密かに誇る成熟の証だ。
 子猫のような無邪気さでじゃれ合いにきたとばかり思っていたのは、大誤算だった。
 ごろごろとのどを鳴らしてべたべたとこちらの身体を独占されている内に――互いの熱を、互いに知ってしまったから。
 あ、ヤバい――こうなったらもうまひろのパターン……って、気付いたときにはもう遅かった。
0474名無しさん@ピンキー2014/06/27(金) 01:02:53.53ID:9G1ji68V
「……したいの? こーたの、えっち……くひひっ♪
 えろー、やーいえろこーたーっ♪ もー、がまんできないのはそっちも同じとかさー♪ 恥ずかしいんだーっ」

 口元に拳をあてて、うっしっしと喜色満面にドヤられた。全身ばかりか調子にまで乗られてるし。
 こーなると『自称:オトナ』の本領発揮が始まってしまう。暴走とも言う。具体的には、だいしゅきホールドの体勢のまま、ゆらゆらと腰をゆらしてゆったりとグラインドしてくる。エロい。その仕草だけでもそうなのに。
 いくら軽い体重とは言え、全身の重みを一点に集中されれば――むくむくと、劣情が形を結び、たち上がってしまう。
 マズい――これはちょっと、洒落にならない。冷静さを欠いては作業など出来ないというのに。
 『そんなことないから』と、なけなしの理性をかき集めて、なんとか反論を試みてはみたものの。

「へぇ……いいのかなー? どーなってもっ、しっらなっいよーっ♪ わたしも、こーたも……歯止め効かない者同士、だし。
 い、いまだって……えへっ、ふへへぇっ♪ そのっ……や、ばかっ、見んなよぉっ♪ あたしの顔、見ちゃやぁあっ……♪」

 ……焼け石に水。
 視線恐怖一歩手前の赤面症の逆転を突こうと横を向こうとした顔を両手でサンドイッチしてこちらに向けてみたが。
 失敗だった。コドモみたいに心底嬉しそうな顔してるくせに、声も吐息も、熱く、濃い。エロすぎる。
 人のこと煽っておきながら、まひろ自身、かなりえっちモードに入っていた。これは、正直、正視し難い……。

「……ずるいっ、それぇっ……。ここにきておあずけしちゃ、やだっ……ちゅー、ちゅーしてっ、してよぉ、こーたぁっ……」

 イヤだからではなくて、こちらまで溺れてしまいそうになるから……なんだけどな。
 でも、一度気を惹いたと思った相手が、また険しい顔をして離れようとしたのが怖かったのだろう。
 まひろはいつだって駆け引きで翻弄されることを嫌って、直球の好意と愛情表現をぶつけてくる子だ。
 だから、そんな切ない声でキスをせがまれたら……ああもう、いいや、どうにでもなれえ!

「だってっ……こーたが、わるいんだっ……えっちになるの、こーたのせいだっ……ちゅむっ、くちゅ……ん、あむっ……」

 『ごめん、ごめんなっ』――そんな謝罪も、舌を絡ませ、互いの唾液まで混ぜ合うようなディープキスでくぐもってゆく。
 舌も歯も、壊れるんじゃないかと思うほどのサイズが怖くて、躊躇っていると、逆にまひろから貪欲に侵攻されてしまう。
 全力で求められる甘え方に圧倒されて、夢中になる。目の前の愛おしい奴と、溶け合うくらい重なり合って、そのまま一つに――なってしまうと、思ったら。

「……もーちょっとだけ、待っててあげるよ。で、でもねっ!」

 たっぷりの『ちゅー』でべたべたになった口元を拭きながら、まひろは抱きしめた腕からするりと離れて、掴む暇さえ与えてはくれなかった。
 ……なんだよ。今度はこっちがおあずけなんですけど――なんて、反撃しようとしたら。

「今夜はぜったい、”いぇす”、だかんねっ! 約束だからっ!」

 ……トドメを刺されてしまいました、とさ。
 ああ全く、お陰で作業は捗りそうですよ、ほんとに。ただ、今度の原稿は、かなりのいちゃラブ物になりそうだけどな!
0475名無しさん@ピンキー2014/06/27(金) 01:05:14.61ID:9G1ji68V
この締め切りを越えたら甘えっ子が訪れると信じて……!
徹夜たのしいです^q^あばばば
0481名無しさん@ピンキー2014/08/05(火) 21:01:53.83ID:O8wnNfzv
こんばんわ。
糖分足りなくて堪りません。
\__   __________________/
   . \/
    ⊂⊃
.    震
   (*´∀`)___ Yahoooo!!!!
   (つ/     ./
 ̄ ̄.ヽ/    /
 .    ̄ ̄ ̄
0483最近の暑い日の一ページ2014/08/05(火) 23:25:45.40ID:91X7uqZi
設定としてセリフは交互です、女の子は少し幼めですがセリフがタメ口です

「暑い・・・」
「エアコン入れるか・・・」(スッ)
「エアコンのついでにアイス」
(ぴっ、ガチャ)「何味?」
「バニラをくれダッツの」
「ほい」
「おい、これ爽じゃないか」
「お前にはそれで十分だ」
「まあいい、さっさと入れ早く食べないと溶けてしまう」
「へいへい」
「おい、それは何だ」
「ダッツのチョコミント」
「ずるいぞ!一口よこせ!」
「え?やだよ」
「いいからよこせ!」
「取れるものならな」
「ぐっ、くそ届かん!」
「そもそもお前チョコミント苦手じゃん」(ぱくっ)
「そこだ!」(ガバッ)
「んぐっ」
「はむっ、んっ、ふぅ、うぇマズ・・・」
「ほら・・・」
「しかし、まだ暑いな・・・エアコンちゃんとつけたか?」
「つけたよ、ってかさ」
「ん?」
「エアコンつけてお互い下着でも、布団に包まりながらくっついてたら意味ないと思うんだが」
0484最近の暑い日の一ページ2014/08/05(火) 23:29:49.72ID:91X7uqZi
以上ですお目汚し失礼しました
これ以上の発展は文才的な意味で無理でした台本調だしエロかけないしでダメダメだな・・・
書いてて思ったんですがタメ口だとなんか男っぽい口調になりますね・・・
0486名無しさん@ピンキー2014/08/21(木) 04:11:02.72ID:5UBrjD30
ageほしゅ
0488名無しさん@ピンキー2014/08/24(日) 23:38:58.86ID:s7fyBzqs
夏季休甘中ゆえ、暑さが和らいで過ごしやすい季候になるまで待つのだ
0489名無しさん@ピンキー2014/08/29(金) 00:28:25.72ID:ZbU7jnC8
「もうガマンできない! 甘えさせろー!!!」
「や め ろ」
「はい」

がんばれ甘えっ子
0491名無しさん@ピンキー2014/08/30(土) 07:27:00.55ID:c1VhUGpM
「限界なんだよー、甘えさせてよー」
「ほれ、抱き枕」
「もー!」

負けるな甘えっ子
0493名無しさん@ピンキー2014/09/03(水) 22:59:26.25ID:sp3qqwmz
そろそろ泣いちゃうぞw

そこを優しく慰めるのもまたいいけどな
0494名無しさん@ピンキー2014/09/04(木) 22:54:33.71ID:xWwURBgB
「……ぐすっ。うぅ……」
「あー……(ちょっとやり過ぎたかも? しょうがない、今回はこのくらいで)」
「う、うぅ…………うにゃー!!!」
「!!?」
「こんなことで負けるかー! ぎゅってしろー!!」
「だが断る」

あと一秒だったぞ甘えっ子
0497甘え母2014/09/05(金) 23:57:38.87ID:OK0/k3+7
その15


うちの母が喧しくて困る。

母にパソコンの使い方を覚えさせるため、とある動画サイトを見せた時のことである。

動物好きな母へ最初に見せたのは、母猫が横になった子猫を抱きしめる、という投稿動画だった。

その母猫の行動に、どこかうちの母に近しいものを感じたためそれを選んだ
のだが、どうやら俺は選択肢を間違えてしまったらしい。

母はそれを見るや、指をくわえてその行為を羨ましがり、私もこんな風にしてもらいたいなどと言い出した。

母は母猫でなく、仔猫の方に感情移入してしまったのだ。

物欲しそうな顔をして俺を見る母に、当然のごとく強い拒絶の意思を示す俺。黙っていると今にも飛びかからんばかりである。

すると母は、そんなに嫌なら父にやってもらうからいいと言って、部屋を後にする。

父は言うまでもなく仕事であり、今現在わが家にはいないのだが、そんなことはお構い無しである。

帰宅した父をどんな風に歓待して説得するつもりなのか、想像するだにそら恐ろしい。

そして恐らく平気な顔をしてそれに応じるであろう父も、母に負けず劣らず恐ろしかった。

.
0500名無しさん@ピンキー2014/09/12(金) 21:47:52.03ID:+HqMPRMv
某所からの転載だが、方言甘えっ娘という新ジャンルを提言したい。



女「男さぁーーーーーーーーん!!!!!」ズドッ
男「ぐほっ……!?」
女「男さんおはよう!!今日もよか天気やねぇ!!」スリスリ
男「お、おはよう……今日はやけにたぎっとうね」
女「だって最近涼しくなってきたけぇ、ようやく
  男さんに近づけるっち思うたとやもん!!」
男「夏場でもあんまり変わらんかったと思うけんが……」
女「夏の間はあれでも我慢しとったとよ!!これから
  寒うなってきたら、もっと甘えられるけんね!!」
男「女さん、顔ば近かよ……恥ずかしかばい……」
女「なぁんもぉ!!今さら照れることなかろーもんっ!!
  男さんもうちの顔ば見て、なんか思うことなかと?」
男「……まつ毛ば長かねぇ、女さんは」
女「見るとこそこ!?他にもあるやろー、もっとよう見てよー!!」
男(……いけん、女さんが可愛すぎてまともに顔ば見れん)

.
0501甘え母2014/09/12(金) 22:17:48.76ID:+HqMPRMv
うちの母が喧しくて困る。

冷凍庫の霜取りをしていた母が、見せたい物があるからと言って俺を呼びつけてきた。

手伝いが必要なことがあったろうかと思いつつ、呼び掛けに応じて母の元へ行くと
当の本人はニコニコしながらまな板の上を指さしている。

そこには、人の拳大の小さな雪だるまが二体、可愛らしくちょこんと置いてあった。

母が言うには、集めた霜が思いの外多かったため、季節外れの雪だるまを作ったのだと言う。

向かって右が父を模した父だるま、向かって左が母自身を模した母だるまだということらしい。

ご丁寧にもまな板の上にはランチョンマットを敷き、足場を少し傾かせて母だるまが父だるまに寄りかかるようになっている。

こういう風に家族を模して遊ぶのは大変結構なのだが、母はこういう場合、 かなりの確率で俺を作るのを忘れがちである。

俺がいないんだけど、とわざと苦い顔をしながら聞くと、これは結婚前の二人だからいいの、と上手くはぐらかされた。

そう言われて見ればどことなく、写真で見たことのある二人の若い頃のように見えてくるから不思議なものだ。

母は父さんにも見せたいからと、その二つの雪だるまを冷凍庫に大事にしまう。

おかげで父が帰宅するまで、冷凍庫の中央は二体の雪だるまに占領され続けた。

.
0502名無しさん@ピンキー2014/09/13(土) 00:23:54.70ID:853GGxR/
>>501
そして夕食は冷凍庫の居場所を追われた冷凍食品のフルコースとなった。

まで読んだ
0503名無しさん@ピンキー2014/09/13(土) 05:03:39.83ID:tTABIQe/
>>500
広島弁と大阪弁はパンチパーマのおっさんおばちゃん
おどりゃクソ森すけべえしようやを連想してしまうから無理
名古屋弁なら可愛いと思うよ
0504名無しさん@ピンキー2014/09/14(日) 20:25:48.89ID:vRm9J3vM
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女「おいーす。男いるー?」ガチャ
男「……」パラ
女「ありゃ、読書中?」
男「ん」パラ
女「そりゃ失礼」
男「構わんよ。適当に寛いでくれ」
女「あいよー」モフッ


男「……何してんの?」
女「男のおなかを枕にしてるの」
男「邪魔。すこぶる邪魔」
女「仰向けに寝てるあんたが悪い」
男「……勝手にしろ」
女「勝手にします」


ごろごろ
0505名無しさん@ピンキー2014/09/14(日) 20:27:01.75ID:vRm9J3vM
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女「……」
男「……」パラ
女「……なー?」
男「んー?」
女「お前はさぁ、こんな美少女が傍らに
  いるのに、ドギマギしたりしないワケ?」
男「本読むのに忙しいんで」
女「またそれだよ。読書家もたいがいにしろよー」
男「お前もたまには本の一冊でも読めよ」
女「だが断る!」フンス
男「今さらジョジョかよ……」
女「うん」
男「面白いよな、ジョジョ」
女「ごめん実は読んだことないからよく知らん」
男「知らんで使うな、ジョジョへの冒涜だぞ」
女「うっわジョジョオタきめぇ」
男「るせぇわ馬鹿」


ごろごろ
0506名無しさん@ピンキー2014/09/14(日) 20:28:29.14ID:vRm9J3vM
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女「ねーねーところでさ」
男「ん?」
女「それ何読んでるの?ジョジョ?」
男「お前にはこれがジョジョに見えるのか?」
女「だってブックカバーしてるから分かんないんだもん」
男「ただの詩集だよ、詩集」
女「詩集?ポエムの詩集?」
男「そう。山村暮鳥」
女「や、やまむらぼちょー……?」
男「うん。あんまり有名じゃないから知らんかもな」
女「そんなの知らんわ」
男「知らないままのお前でいいと思うよ」
女「うあ、今サラッと馬鹿にされた」
男「別に馬鹿にはしてねーよ」


ごろごろ
0507名無しさん@ピンキー2014/09/14(日) 20:30:15.72ID:vRm9J3vM
.


女「じゃあさじゃあさ、私のためにやまむらぼちょー音読してよ」
男「……まぁ、別にいいけど。それじゃ俺が一番好きなやつを」
女「うんうん」
男「『風景』」


  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  いちめんのなのはな
  かすかなるむぎぶえ
  いちめんのなのはな


男「……どうよ?」
女「んー……とりあえず菜の花言い過ぎ」
男「ひでぇ感想だな」


ごろごろ
0508名無しさん@ピンキー2014/09/14(日) 20:31:03.06ID:vRm9J3vM
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女「やっぱりポエムって私にはよく分かんないや」
男「ポエムって言うな。偉大な詩人なんだぞ」
女「でもね、男が私になんか読んでくれるのはすごい好き」ニコッ
男「……そ、そうか」
女「もっとなんか読んでよ。今度は私にも分かるやつ」
男「つってもなぁ……俺んち基本的に小難しい本しかねーし」
女「じゃあまたポエムでもいいから」
男「ポエムって言うなってば……なら、今度は萩原朔太郎でも」
女「はぎわらさくたろー……」
男「この人は教科書にも載ってるくらい有名だぞ?」
女「うーむ、どうやら男と私の教科書は違う出版社のようだ」
男「嘘つけ同級生」


ごろごろ
0509名無しさん@ピンキー2014/09/14(日) 20:32:11.69ID:vRm9J3vM
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男「ちょっと待ってな、確かこの辺に……お、あったあった」ゴソゴソ
女「うわ、何それ?」
男「何それって?」
女「チョー分厚いよ!それ全部読むの?」
男「まさか。つーか百頁足らずだからそんな分厚くもねーよ」
女「本読まない人間には百頁足らずでもじゅーぶん分厚いの!」
男「そう言うなよ。朔太郎の詩って読んでみれば面白いんだぞ」
女「ホントにー?」
男「うん。暗くて湿ってて、切なくて怖いんだ」
女「男がまたよく分かんないこと言ってる……」
男「読めば分かるから黙って聞いとけ」


ごろごろ
0510名無しさん@ピンキー2014/09/14(日) 20:33:15.12ID:vRm9J3vM
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男「んーと、それじゃあ何読んでやろうかな……」パラパラ
女「正直どれ読んでも同じだけどね。言ってる意味分かんないし」
男「そう言うなよ。これでもお前に興味持ってもらおうと
  思って、一応は考えてんだからな」
女「そうなの?」
男「おうともよ」
女「へへ……あんがと、男」
男「お、おう……まぁ一人でも読書家が増えるならな」
女「男って素直にお礼言われると照れるよね?」
男「照れてねーっての。いいからちゃんと聞いとけよ!」
女「はいはい」クスッ


ごろごろ
0511名無しさん@ピンキー2014/09/14(日) 20:33:59.64ID:vRm9J3vM
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男「それじゃ、いくぞ」
女「はーい」
男「『鶏』」


  しののめきたるまえ
  家家の戸の外で鳴いているのは鶏です。
  聲をばながくふるはして
  さむしい田舎の自然からよびあげる母の聲です
  とをてくう、とをるもう、とをるもう。


女「……なんか、気持ち悪いね」
男「お?」
女「その、とーるもーってとこでゾクッてした」
男「へぇ、お前でも文章を気持ち悪いって感じる感性あるんだな」
女「怒んないの?」
男「は?なんで俺が怒るんだ?」
女「さっきみたいに偉大な詩人だぞっていうかと思ってた」
男「人が詩をどう感じるかまでは文句言いようがねーだろ?」
女「そういうもんなの?」
男「そういうもんだ。続きいくぞ」
女「……はーい」


ごろごろ
0512名無しさん@ピンキー2014/09/14(日) 20:34:51.88ID:vRm9J3vM
.


  戀びとよ
  戀びとよ
  有明のつめたい障子のかげに
  私はかぐ ほのかなる菊のにほひを
  病みたる心霊のにほひのやうに
  かすかにくされゆく白菊の花のにほひを
  戀びとよ
  戀びとよ。


女「……!」
男「どうした?」
女「ねぇ。最後のとこ、もう一回読んでくんない?」
男「いいけど、なんでだ?」
女「なんでも!いいから早く!」
男「分かったよ……戀びとよ、戀びとよ」
女「うへへー……もっかい」
男「戀びとよ、戀びとよ……って、お前俺に恋人よって言わせたいだけだろ」
女「あ、バレた?」
男「バレバレだよ、アホめ」
女「だって男、面と向かってこんなこと言ってくんないじゃん?」
男「……まーな。つうか大抵の男はこんなこと言わねーよ」
女「だからちょっと嬉しくなっちゃってさ!えへへ……」
男「……(かわいいなこいつ)」


ごろごろ
0513名無しさん@ピンキー2014/09/14(日) 20:36:23.42ID:vRm9J3vM
甘え11
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女「あー、でもなんか嬉しいなぁ。男に恋人だって言ってもらえるなんて」
男「別にそういうつもりで言ったワケじゃないけどな」
女「それでもいいのっ!」ムギュッ
男「おい、人の腹に顔うずめんな」
女「なんかさー、嬉しついでにさくたろーさんまで好きになっちゃいそうだよ!」
男「ついでかよ。しかもさっき気持ち悪いとか言ってたクセに」
女「それとこれとは別腹だもん!」
男「まーお前が少しでも本開こうかなって気分になったなら、甲斐はあったかな」
女「へへへ……ねぇ男」
男「ん?」
女「私たちさ、『戀びと』なんだよね?」
男「……お、おう」
女「そっかそっか。むふふ」
男「なんだよ気持ち悪いな」
女「なんでもなーいっ」ニマーッ


ごろごろ
0514名無しさん@ピンキー2014/09/14(日) 20:37:33.66ID:vRm9J3vM
.


ーーーー
ーーー
ーー



男「……」パラ
女「……」
男「……女?」
女「……」スゥ、スゥ
男「静かになったと思ったら寝てやがる……
  本格的に人を枕にしてやがるなこいつは」
女「……うぅーん……男ぉ……」
男「……ん?」
女「男ぉ……だいしゅきだぞぉ……」
男「……なんちゅう寝言だよ」
女「……」クゥ、クゥ
男「……」


男「『戀びとよ、戀びとよ』……ってか?」ナデナデ
女「……」ニコニコ


おしまい
0515名無しさん@ピンキー2014/09/14(日) 20:39:10.76ID:vRm9J3vM
以上投下終わり。昔某板で投下したのを短くまとめなおしてみた。
0518甘え母2014/09/20(土) 23:06:53.19ID:7XzUjLJe
.

うちの母が喧しくて困る。

父の真似をして、台所で豆からコーヒーを淹れていると、香りにつられてか母も寄ってきた。

どうせ一人で飲んでも余る量だったので、母の分までカップに注いでやると、
母はそこへ牛乳と砂糖をためらいもなくどっさりと入れた。

俺としてはブラックで飲んで、まずは風味を楽しんで欲しかったのだが、母は苦いの嫌と一切取り合わない。

そのカフェオレを飲みながら母は、父が淹れてくれれば黙ってても牛乳と
砂糖を入れてくれるのにと、少しだけぶーたれていた。

俺には甘いコーヒーを笑顔で啜る母と、今の俺と全く同じ心境になりながら
苦笑する、若かりし日の父の姿が見えた気がした。

父にあって俺に足りないものは、そういうところなのだろうか。

なんとなく、そんなことを考えた昼下がりだった。

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0519甘え母2014/09/20(土) 23:12:19.99ID:7XzUjLJe
.

うちの母が喧しくて困る。

ある日の夜、母が家族三人で川の字になって寝たいと言った。

父が今の家を買う前、社宅に住んでいた頃のことをふと思い出したからだという。

うっすらとだが、俺もその時のことを覚えている。
確か、小さかった俺が父と母に挟まれて寝ていたような記憶がある。

いい歳をした大人と、思春期を迎えた青年のやることではないが、母が人肌恋しくて
眠れないとごねるので、今日は父と俺で、母を真ん中に挟んで眠ることになった。

リビングのソファーをどかし、どうにかスペースを作ると母は、そそくさと布団に入り、父と俺が横に寄り添うのを待った。

布団に入れば入ったで、今度は俺と父のどちら側を向いて寝るかで悩んでいる。

俺のことは気にせず父の方を向けばいいと言うと、母は今から眠るとは思えないほど晴れがましい顔で、父に相対した。

父は母の髪を軽く撫でてやり、それを見た俺はなんとなく母の背中をさすってやった。

父は少し笑っていたような気がしたが、俺の位置からその表情までは伺い知れない。

ただ、母の喜ぶ気配だけが、布団の中に満ち満ちていた。

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0520甘え母2014/09/20(土) 23:22:06.83ID:7XzUjLJe
うちの母が喧しくて困る。

家族揃って出かけることにほとんど抵抗のなくなった俺であるが、
それでも微かに羞恥心を覚える瞬間というのがある。

それは、買い物へ行く途中の信号待ちの時間だ。

我が家では家族三人で歩く時、父と母が並んで歩き、その後ろを俺がついてゆくのだが、
赤信号で歩みを止めると、母が必ず父ににじり寄るのだ。

そしてそのまま父に体を預け、腕を絡め、指を絡めする。

いかに見慣れた光景とはいえ、人目が多い交差点でやられると、一抹の恥ずかしさを禁じえない。

それでも父は、平然と前だけを向き、信号が青に変わるやスタスタと横断歩道を渡ってゆくのである。

つかの間の逢瀬がすぐに終わってしまった母は、名残惜しそうに父の後を追い、
またすぐ隣に立って、父と歩調を同じくする。

そうまでするなら普段から腕を組めば良いものを、父は母に絶対それを許可しない。

ゆえに母は、まるで小鳥が枝葉に止まるがごとく、父が歩みを止めた瞬間にだけ腕を組むのだ。

我が親のことと思うと、その瞬間がむず痒く耐え難いので、
俺は信号待ちの間だけ他人のフリをすることに決めている。

.
0521甘え母・父視点2014/09/20(土) 23:32:20.32ID:7XzUjLJe
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うちの妻が喧しくて困る。

一日の業務が終わり帰宅すると、朝出る時と我が家の雰囲気がどこか違うような気がした。

キッチンからは明かりが漏れ、鍋はことことと音を立てている。
それはいつもと変わらない我が家の風景である。
その違和感の発生源は、そこに立つ妻にあったようだ。

いつもなら玄関まで私を出迎えた後、強い抱擁と嵐のような口づけが待っているはずなのだが、
今日の妻は私にしなだれかかると、今夜は息子が泊まりに出かけていないんだよと、耳元で囁いた。

普段かしましいだけに、こういう時の妻が何を求めているのかは容易に理解できる。
見れば瞳は潤みを帯び、息も微かに荒いようだ。

私は妻の頭皮に鼻を埋めると、その臭いを嗅いだ。どうやら風呂にはまだ入っていないらしい。

一緒に入るか尋ねると、妻はこくこくと可愛らしくうなずいた。

私はそのまま、妻を抱き抱えて風呂場へ直行する。妻は私に抱き抱えられたまま、首筋に何度もキスをしてくる。

その感触を味わいながら、今日はどこから洗ってやろうか、などとジジむさいことを考えてしまう。

そういう時、自分は歳を取ったのだと痛感して多少落ち込みもするのだが、
愛する妻のためなら、たまにはいいかと思えるから不思議なものだ。

長丁場になりそうだったので、つけっぱなしだったキッチンの火を消すのも忘れなかった。

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0522甘え母・父視点その22014/09/20(土) 23:51:38.76ID:7XzUjLJe
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うちの妻が喧しくて困る。

毎朝私のベッドに潜り込み、おはようの挨拶とキスをしようとする。

必然、私は早く起きねばならなくなり、仕事に遅刻するようなことはなくなった。

昼は開くのをためらうほど愛情のこもった愛妻弁当を作り、周囲の視線を独占する羽目になる。

おかげで、昼食を誰かと一緒に食べようとは微塵も思えなくなった。

夕方、帰宅すると疲れた私に一番にお帰りを言い、寂しかったと抱きついてくる。

それをかわすのに使う労力より、好きにさせるべきなのだと気づくまでにそう時間はかからなかった。

夜は一緒にいれなかった時間を埋め合わせようとするように、私にすり寄って甘えようとしてくる。

暑苦しいが邪険にも出来ない。これも好きにさせることに決めた。

これを新婚当初から何年も続けている。
私も奇特な旦那だなと、つくづく思う。

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0524名無しさん@ピンキー2014/09/26(金) 15:19:46.47ID:DacALdId
静かに本を読んでる青年と、静かに寄り添ってすりすりむぎゅむぎゅうにうにごろごろしてる少女の何気ない休日
0525名無しさん@ピンキー2014/09/27(土) 00:37:30.74ID:jrzHTX/h
台風に乗じていろいろしようと計画していたのに気がついたら台風が消えていたのでしょげてる甘えっ娘
0526名無しさん@ピンキー2014/09/29(月) 20:03:29.27ID:XfRVIznZ
彼氏の実家に行ってみたところ、彼氏にじゃれつく猫やら犬やらのペットと
ニコニコしながらあやす彼氏を見て『もしかして私、ペットと同じ扱い…?』と
へこんだりヤキモチ焼いたりする甘えっ子はどうか
0527名無しさん@ピンキー2014/09/29(月) 20:07:14.45ID:Q2iNpQHd
え?ペットだろうとなんだろうと甘えさせてもらえれば万々歳なのが甘えっ娘だろ?
0528名無しさん@ピンキー2014/09/30(火) 11:24:30.05ID:dpZ42Bnz
むしろ甘えようとすればするほどペットみたいになってしまうのが甘えっ子でしょ?
0529名無しさん@ピンキー2014/10/01(水) 00:18:01.73ID:dxWYrmjd
右手ににゃんこ
左手に甘えっ子

男「動けねえ……」
猫「ごろごろ」
女「すやすや」
0530名無しさん@ピンキー2014/10/01(水) 20:09:34.74ID:gGWoLsLm
ペットが彼氏に甘えてるのを見て自分ももっと甘えたいと思い「そうだ、自分もペットになればいいんだ」という発想に陥る残念な甘えっ子」
0531名無しさん@ピンキー2014/10/06(月) 08:58:02.43ID:Z9KSL08C
ごろごろ言いながら彼氏の足に纏わりつくも、ズルズル引き摺られて涙目の甘えっ子
0532名無しさん@ピンキー2014/10/09(木) 18:38:59.13ID:RY86nwJT
なぜ甘えっ子は甘えれば甘えるほどダメな方向に向かってしまうのか…(歓喜)
0533名無しさん@ピンキー2014/10/09(木) 19:29:47.35ID:F+1mmTsA
甘えると甘やかすがイコールになってしまうからではないか
0534 ◆6x17cueegc 2014/10/12(日) 23:19:19.33ID:77KROA7x
こなさんみんばんわ

エロなし小ネタで3レスほど使います。季節は9月初旬をイメージして貰えれば
ではどうぞ
0535 ◆6x17cueegc 2014/10/12(日) 23:20:03.39ID:77KROA7x
 よく冷えた静かな図書館の中で、ページを捲る音だけが響いている。
「あ、先輩、そこ違います」
「どこよ」
「三角関数の……ほら、sinとcosをごっちゃに覚えてますね」
「……あー、ホントだ。サンキューな」
 俺のノートを横から見ながら、後輩が間違いを指摘してくれた。消しゴムで書き連ねた式を消してもう一度。
さっきまでとは違って今度は綺麗な数字に落ち着く。多分正解だろう。
 そんな風に正弦定理や余弦定理の公式とにらめっこしている間、後輩は何も喋らない。後輩も自分の課題にか
かりきりだ。
「……先輩、どうしたんです?」
「そこの選択、間違えてる」
「そうですか」
 センターまであと半年。文系でもそれなりの学校を目指すのなら必要と言われ、俺は今頃になって必死で数学
の基礎問題集を解いている。運の良いことに理系が得意な後輩が家庭教師役を買って出てくれたこともあって、
勉強はそれなりに進んでいた。報酬は古典の課題を見てやること。見事にギブアンドテイクが成立している。
「とりあえずあと三つやったら切り上げるよ。そしたらそっちも解説するから」
「うん」
 キリのよいところへ当たりをつけて、また三角関数の羅列に取り組み始める。後輩は動詞の活用が苦手なよう
だった。
「ところで、寒くないですか?」
 後輩が天井の排気口を忌々しげに見上げ、俺もそれに倣う。どこの席も満席だったし、自習室は私語厳禁。互
いに教え合える、並んで座れる場所となると、館内には真上から風が吹き付けてくるこの場所しか空席が残って
いなかったのだった。
「そうか? 俺はこれくらいでいいけど」
 後輩は落胆した様子で溜息を吐いた。

 急に、脛を何かで撫で付けられるような感触が走った。くすぐったくて思わず笑い声を挙げそうになる。机の
下を覗くとタイツに包まれた足が俺のジーンズを擦っていた。図書館特有の無駄に広い机の、角を挟んで隣りに
座った後輩その人の仕業だった。
「……お前さ」
「無駄口叩いてないで早く終わらせてください」
「それなら」
「なら、何ですか?」
 横目でじろりと睨まれ、俺は反論を諦めた。
 後輩の足が往復する度に、じんわりとその辺りが温かくなってきた。その熱を吸収するように時々足がぺった
り貼り付いて動きを止める。……そういうプレイとか趣味とかは無い、はずだが、これはかなり集中力を削がれ
る。
「どうしたの?」
 俺の手が止まっていることを不審がって、後輩はテキストから一旦顔を上げた。俺と視線が合う。
「なんでこっち見てるんですか?」
「そりゃ、お前……」
「私が何かしてますか?」
 知らない振り、ではなく、どうやら無意識の行動だったようだ。どうしようかと色々考えたが……やめた。本
当に無意識ならいちいち相手にしては可哀想だし、そうでないならそのうちそういう素振りを見せるだろう。怒
るのはそれからでも遅くあるまい。
 そんな風に結論付けて、俺は再び数学の問題集に取り掛かった……なんて器用な真似が出来るはずもない。優
しくなぞるのではなく、ただ摩擦して熱を生み出してそれを吸収するだけの動きだった。優しい動きでないこと
が、今の微妙な興奮に繋がっているのかもしれない。集中出来るかこの野郎。
 横目に後輩の顔を見つめる。後輩は見られていることに気がついていない様子で、シャープペンシルの先で文
章を適当に区切っていた。そのまま眺めていると、一文、単語単位まで区切って顔を上げた後輩と視線がぶつ
かった。
「……手」
「手?」
「止まってますよ?」
 集中力がほとんど足に持っていかれているので、何を言われているのか分からなかった。
「あ、ああ! そうだな、手、動いてないな!」
「……図書館では静かにして下さい、ね?」
 ジト目でそう言われ、俺は指摘しないことに決めた。
0536 ◆6x17cueegc 2014/10/12(日) 23:21:52.16ID:77KROA7x
 当初からそれほどでもなかった集中力は今や風前の灯だ。
「あーもう、終わりだ終わり! ……これ以上集中なんて続かねえや」
「先輩?」
「なんだよ」
「一昨日、一日で問題集を十ページずつ進めないと追いつかないって言ってませんでした?」
 俺の集中力を奪った張本人が言っていい台詞ではないが、痛いところを突かれたことに変わりない。
「言ってました。ウチでやるよ」
「ダメですよ。一人じゃ出来ないからって私が呼ばれているんですから」
 後輩が、まるで母親のようだ。
「自分で決めたところまできちんと進めてください、いいですね?」
「それなら、お前がウチに来てくれれば――」
「――絶対に駄目です」
 きっぱりと否定された。
「家じゃ集中できないって言ったのも先輩なんですから」
 それに私も、などと聞こえた気がしたが、反撃する暇もなく後輩に再びシャーペンを持たされそうになる。
「先輩」
「とにかく、俺はもう無理。……お前のほう終わらせて、さっさと出よう。寒いんだろ?」
 後輩は暫く睨むように俺と視線を合わせると……諦めた。かぶりを振って、自分の古典問題集を俺に押し付け
る。
「……もう、ちゃんと家で勉強して下さいね? それで、この問三なんですけど」
 後輩は机の下の足の動きを止めることなく、自分の課題について質問を始めた。……やっぱりわざとなのでは
ないだろうか。

 勘違いしている人も多いが、古典は簡単な分野である。……こんなことを言うと後輩に、先輩は登場人物の心
境を読み取ることは出来るのに、問題が解けない人の気持ちは分からない人なんですね、なんて怒られるが。
 要は英語と同じだ。単語と構文を覚えてしまえば、SVOだのSVOCだのという呪文が出てこない日本語なだけ、
読み解くのはとても簡単だ。先輩嘘吐かない。
「……で、だから、えーっと、連用形の、その、あー、変形だから」
「先輩」
 後輩にしては珍しく、俺の話の腰を折りにきた。
「いつも以上に教えるのが下手ですね」
 集中力が足りず、ふわふわした物言いになっているのが気に入らないらしい。こっちとしては、必死で下半身
の刺激を無視しながら教えていたのだが。
「下手でもいいだろ。何を言いたいのか分かるなら」
「問題と先輩、どっちも読み解かないとならない私の立場になって下さい」
 それなら、さっきから脛をずっとこすられている俺の立場にもなってほしい。
「……それにしても、寒いです」
 後輩はそう言うと、俺の右手を左手で包み込んだ。ぎょっとして後輩へ視線を送る。
「寒いから、少し暖めて下さい」
 少しどころか、さっきから熱を奪い続けてるのは誰だ。思わず突っ込みそうになる。
「変な顔していないで、早く終わらせましょう。手足の先まで冷えているんですから」
「そうだろうな、マジで冷たいし」
 後輩の言う通り、触れ合った手は冷え切っていた。手の甲を握られるように繋いでいた手のひらを返して繋ぎ
直すと実に満足そうに頷く。所謂恋人繋ぎの格好だ。後輩は握った手で俺を引き寄せると、耳元へ囁いてきた。
「……この後、ウチでも、温めて下さいね?」
 息を呑む。自分でも真っ赤になったのが分かった。更にベンチから転げ落ちそうになったが、空いた左手で机
の縁を掴みつつ両足を振り上げ体勢を立て直し、無様だけは晒さずに済ませる。
 それもこれも、後輩が俺の腕を引っ張りながら、ヘンなことを言い出すからだ。文句を言ってやらねば。
「おッ前……! 落ちるところだ……って、どうした?」
 後輩が固まっていた。
「おーい?」
「あ、あの、せんぱい?」
 心なしか、後輩の頬が赤く染まり始めていた。唇もワナワナと震えている。
「わ、わたしずっと、せ、せんぱいの?」
 ここに来て、何が言いたいのか分かった。バランスを取るためにずっと動かさずにいた足を振り上げたのだっ
た。彼女が、多分机の脚か何かと勘違いして、ずっとこすっていた足を。
「あー……その、寒いから、な? 無意識なら仕方な――」
 ――途端、後輩は大声で叫びながら図書館を駆け出した。自分の教科書も、ノートも、カバンも……靴も残し
たまま、靴下で外へ駆けて行く。
 俺は司書さんに注意された後、荷物を纏めて彼女を追いかけた。
0537 ◆6x17cueegc 2014/10/12(日) 23:23:32.74ID:77KROA7x
と以上です。詰めたらギリギリ2レスで入っちゃった
割りとクールに振る舞ってる癖に、無意識に甘え行為ってアリだと思うんだ


夏に某スレで
「昔見ず知らずのJKに図書館で足こすられて、思わず振り返ったら目が合って、平謝りされたけどJKだったから許す」
的なレスを見かけて、思わず書きだした……あれ?もう秋なのはナンデ?

この後?続いたらいいね(他人事
0539名無しさん@ピンキー2014/10/19(日) 22:35:15.07ID:7gdstI6n
おかしいなあ、おうちで暖めてあげるシーンがないぞ?
続きオナシャス!
0540名無しさん@ピンキー2014/10/22(水) 22:12:01.76ID:EYze1zGv
男君からの抱きしめ"られ"心地について熱く語る甘えっ子という妄想
0541名無しさん@ピンキー2014/11/05(水) 06:37:57.24ID:XuhJ4NIN
「最近寒くなってきたな」

「そろそろ同じお布団で寝ないとねー」

「そんな習慣はありません」

「……じゃあ、なが〜いマフラーを二人で」

「身長差あり過ぎクソワロタ」

「じゃ、じゃあ外では手を」

「繋がなくても安心の手袋を完備」

「……」
ぺしぺしぺし

「分かった分かった。炬燵入る時抱っこしてやろう」

「それ超名案」

「まあ、まだ出さないけどな」

「このっ、このっ、このぉ」
ぺしぺしぺしぺしぺしぺし!!




お目汚し失礼しました。
0544名無しさん@ピンキー2014/11/09(日) 02:05:57.20ID:NSjazOo6
ゆー・ちゅー・ぶ
つまりちゅっちゅ動画挙げることだったんですよ!
なる謎曲解で迫りくる甘えっ子の手から君は逃れられるか
0546名無しさん@ピンキー2014/11/09(日) 21:52:23.68ID:NSjazOo6
 ゆーちゅーばーの暴走!

「この前の動画も、すっごく再生数よかったんだっ!
 だからねっ、今度はもっとすっごいちゅー動画撮りたいなあってっ、それでねそれでねっ!」
「やめてくれよ……。てかなんだよゆー・ちゅー・部ってタグまであんの!?
 何が悲しくてバカップルどものキスシーンなんて見たがるんだよお!? 誰得誰望じゃねえの!?」
「にゃふふっ、みんなもらぶらぶな瞬間しぇあしまくって、はっぴーな気持ちに浸りたいってことなんだよね!
 さあさあっ、もーっといっぱいっ! ……らぶらぶなの、ちゅーってしよっ?
 たまにはさ、そのっ、される方もいいかなあ、なんて……。えへっ、ふへへぇっ」
「……これ以上動画にするなら、ちゅー禁止令出すぞ」
「ええええっ!? そんなのヒドすぎるよ!? ちゅー、禁止されたら……ちゅー、出来ないの、やだぁ……」
「そうだろ、だから動画にするのは――」
「わかった! それじゃ生放送でちゅっちゅしよっ! これなら条件くりあー!」
「更に悪化した!? 生なんて出来る訳ないからな!? 編集も出来ないのに顔なんか出たら人生終わる――」
「えへ、ふへへぇ……。ナマちゅー、しちゃうんだぁ……。
 うああっ!? これ、誓いのキスみたいになっちゃうよねっ!?
 どうしよっ、ふっ、ふつつかものですが、よろしくおねがいしますっ!?」
「妄想やめれ……ってか、して欲しいんじゃなかったのかよ。何で俺が押し倒されそうになってんですかね?」
「だ、だってっ……。
 される時は、けっこんの時まで取っとく……つもりだしっ。
 そっ、それまではわたしが、ちゅーする方だからねっ! 約束だからっ、守らなきゃ絶対ダメだからねっ!!」
「……ふぅん。じゃあ、またちゅー動画撮られそうになったら、こっちから攻めれば良さそうだな」
「だ、だめなのーっ! 誓いのちゅーはふっ、二人きりじゃないとっ……は、恥ずかしすぎるからあっ……!」
「……え、えとな。こちらとしては普通のちゅー動画撮られることもそれ位恥ずかしいことだとご理解頂ければそれはそれで」
「ま、毎回けっこんちゅーしちゃってたの!?
 わ、わたしっ、ただ好きだからってだけで……あ、あうあうあうぅ!?」
「……ちょっと何言ってるか分かんなくなってきたんですけど。大丈夫か、おーい。顔真っ赤だぞ」
「……そ、そんなにドキドキするちゅーなら。二人だけの時の方がいい……よね? だよねっ?」
「やっとか……。そだな、分かってくれたらそれで――むぐっ」
「その代わりっ、ずーっとドキドキするちゅーしなきゃダメなんだからねっ! これからも、ずーっとっ!」
0549名無しさん@ピンキー2014/11/09(日) 23:17:11.65ID:ptWxRRqz
かわゆす!

思わずゆーちゅー部を検索してしまったじゃないか…
視聴者も当てられちゃってちゅっちゅ始めそうだなw
0552名無しさん@ピンキー2014/11/11(火) 11:20:54.72ID:O7JM3705
男「あー、腰痛べ腰痛べ」

女「昨日激しかったから腰痛にもなるよねー」

男「やかましい」
0553名無しさん@ピンキー2014/11/11(火) 17:29:13.56ID:4aGBv9xh
>>546を読んで妄想がたぎったので投下


「おーい、男ぉー。お前のゆー・ちゅー・部の動画見たぞー」
「げっ!何でだよ、知人には絶対知られないように隠してたのに!」
「何でもなにも、女ちゃんが知り合いに宛てて無差別にURL送信してんぞ?」
「嘘だろ!?何やってんだあのバカは……!!」
「いいじゃねーのよ。女ちゃんだって見せつけたい年頃なんだろ?」
「あれだけ自重しろって言ってたのに……今後俺がいない時は
絶対にパソコン触らせないようにしよう」
「とか言って、実はお前もまんざらでもない感じなんだろ?」
「正直もうこりごりなんだよ……あいつ一度迫ってくると
ちゅーさせるまで絶対引かないし」
「おうおう、お熱いねぃ。お兄さん嫉妬で狂っちゃいそう」
「……友、お前は俺のこの姿を見ても同じことが言えるか?」スルッ
「ちょっ……おま、何を……うわっ!?なんだよそのアザ、DV痕!?」
「これはなぁ……あいつがちゅっちゅしてきた後の、キスマークだ」
「……は?どっからどう見ても青アザだぞ?」
「あいつが事あるごとに何度も何度も全身くまなくキスしてくるから、
ついには肌が鬱血して腫れてきたんだよ……」
「なっ……マジで?」
「あいつも最初こそ俺に気遣って控えめにしてるが、テンションの
ボルテージが上がると我を忘れるんだよ……」
「……壮絶だな」
「それを踏まえた上でもう一度聞こう。お前は俺が羨ましいか?嫉妬しちゃうか?」
「……御愁傷様です」ナムー
「分かればよろしい」
0555名無しさん@ピンキー2014/11/17(月) 19:23:58.76ID:Cyd62AzY
甘えっ子とお付き合いするには男の方も強くないとアカンのやな…
やはり甘えっ子はS属性
0556名無しさん@ピンキー2014/11/20(木) 10:53:50.89ID:m5r3l1+J
そして甘えカップルと付き合うには周囲も(精神的に)強くないといけないんですねわかります
0557名無しさん@ピンキー2014/11/21(金) 22:20:37.98ID:4/Eq0MoO
だが待って欲しい、周りもちゅっちゅすれば世界は平和になるのではないか?
0559名無しさん@ピンキー2014/11/21(金) 23:50:45.76ID:mMjf1W9/
甘えっ子全てが周囲を気にせずいちゃらぶ出来ると言う風潮 一理ない
甘えたくても意中の人に近づけず密かに悶々としてる子もいるはず
0566名無しさん@ピンキー2014/12/13(土) 00:21:54.52ID:pfc22uCr
心の中では甘えたいと思っているのに、不器用で甘えられなくて自己嫌悪してしまうおねえさんも甘えっ子に入りますか
0568名無しさん@ピンキー2014/12/13(土) 01:41:21.80ID:45v7EdF2
意地は張ってもここーろーの中じゃー
あまーえたいんだ姉さんはー
0571名無しさん@ピンキー2014/12/16(火) 21:57:36.23ID:kmfBgdJM
一人がいやなのが寂しがりや
一緒にいても甘えられないといやなのが甘えん坊
0572名無しさん@ピンキー2014/12/18(木) 00:15:48.72ID:fPraioTC
寂しがりやは別に甘えたりしないが、甘えんぼうは離れると寂しい
0573 ◆oE/6SBcxv2 2014/12/18(木) 22:02:43.46ID:SZIw+rrc
>>566がツボったから書いてみた。趣旨違ってたらごめん。


暗い部屋に帰る。
疲れた。
脱いだパンプス揃えることもせずに、玄関にごろんと横たわる。働いた。自分で言うのもなんだけど、よく働いた。
本当に疲れた。今日は金曜日な上に、毎月やってくる仕事の締め日だった。くったくただ。
今日は彼氏の諒太が家で待ってるって言ってくれてたけど、断って正解だった。21時には上がるつもりだったのに、結局帰宅したら今日ももう終わる時間だった。待ってるって言われたのは嬉しかったけど、こんなに待たせてしまうのは申し訳なさすぎる。
「あ、連絡……」
家着いたら連絡して、と言われていた。電話をかけようとして、やめた。もう寝てるかもしれないし。
『家着いた。おやすみなさい。明日楽しみにしてる』
そうメッセージを打って、携帯を投げた。本当は電話したかった。でも時間が時間だし、声が聞きたくてたまらないけれど、明日明後日と家に来てくれるっていう約束だから我慢した。
我慢したけど、でも。
「今すぐ会いたいなあ……」
それなりに年も重ねておいて、なのに未だに少女漫画ヒロインみたいなことを思ってしまう。そのくせ口には出さずに大人ぶているんだから、馬鹿みたいだなって思う。
玄関先はさすがに冷えてきたから、リビングに入って暖房をつけてソファに寝転がった。
時計を見ると、もう日付が変わっていた。
0574 ◆oE/6SBcxv2 2014/12/18(木) 22:04:09.60ID:SZIw+rrc
付き合って初めて迎える、私の誕生日だった。今日は。いや、昨日は。
だけど仕事で忙しくなるだろうなって思ったから、諒太と会うのは休日にしてもらった。だって、待っててもらう時間が勿体無いし。
日付変わったら電話してもいい?って言われたけど、それも断った。だいたい、諒太だって出張から帰ってきたばかりだったし。疲れてるのに無理させたくない。そういう気持ちだけで充分だ。
……自覚はしてる。かわいくないなーって。
だって、この年になってもわからない。甘え方なんてわからない。わがままと甘えることの違いがわからない。わがままも、迷惑も言いたくない。
だって、だって諒太は優しい。自分で自分のこと茶化して言ったりもするけど、エッチの時はちょっといじわるだったりするけど、基本的に優しい。優しいから、迷惑かけたくない。嫌われたくない。
そう思ったら、鼻の奥がつんとした。
やだな。迷惑かけたくないけど、男の人って頼られたり甘えられたりする方がいいんだろうなーって思う。私じゃ全然だめだ。甘えたつもりがただのわがままになってそうだ。
かわいくなりたかったな。きちんと甘えられて、でも迷惑じゃないの。そういう女の子。いや、もう女の子なんて年でもないか。
0575 ◆oE/6SBcxv2 2014/12/18(木) 22:05:34.72ID:SZIw+rrc
ますます鼻の奥が痛くなって、やばいと思った。寒いからかな。寒いとネガティブ思考になっちゃうんだっけ。お風呂入んなきゃ。でも面倒くさい。
疲れた。でも入んなきゃ。明日は諒太に会えるんだから。諒太のご飯食べられるんだから。かわいい格好したい。
ーーでも今会いたいの。
そう思ったら、涙がぽろんとこぼれた。
「……ぅ……っ」
涙がこぼれてしまったら、止まらなくなってしまった。
なんでうまく言えないんだろう。本当はああしたい、こうしたい、してほしいっていっぱいあるのに、言ったってどこか迷惑かなって思ってしまう。自分で断っておいて、今すぐ会いたいなんて馬鹿みたい。じゃあ最初から言えばいいのに。なのに、言えない。うまく言えない。
「……声、聞きた、い……今すぐ会いたい、」
声に出してしまったら、ますます馬鹿みたいで、みじめで。
「ぎゅーってしてほしい、いっぱいちゅーしたい、頭なでなでしてほし、い、諒太のご飯食べたい、一緒にごろごろしたい、
……ふぇ、お、風呂一緒に入りたい、手繋いで外歩きたい、好きっていっぱい言ってほしい、かわいくするからかわいいっていっぱい言ってほしい、
いろんなとこちゅーしてほしい、エッチもいっぱいしたい、お揃いのもの欲しい、一緒に旅行したい、……っ」
吐き出しても吐き出しても、まだ全然足りなくて、涙も止まらなくて。あー絶対化粧ひどいことになってる。やだな、明日顔腫れないかな。せっかく会えるのに。
大好きな人に。
「っ、諒太ぁ……」
「なーに?」
0576 ◆oE/6SBcxv2 2014/12/18(木) 22:06:41.80ID:SZIw+rrc
よく知った声が突然聞こえて、途端、涙が止まった。
「りょ、た……?」
慌てて起き上がると、諒太だった。モッズコート着て、少し鼻赤くして、にこにこしながら。
どうして。
「諒太くんですよー」
って言いながら、近づいて、ぎゅーっと抱きしめてきた。あ、諒太のにおい。混乱した頭だったけど抱きしめ返した。あったかい。
「なんで……」
「どーしても会いたくなったの。しーちゃん帰ってきたって連絡くれたし。疲れてるかなー迷惑かなーって思ったけど、来てよかった」
体を少し離したかと思うと、ちゅっと軽く唇にキスしてきた。あ。諒太のキスだ。って思ったら、なんだかまた泣いてしまった。諒太が慌てたように私の頬に手を添えてきたから、その手に自分の手を重ねた。
「ゃ、諒太、もっとキスぅ……」
思わず、口からそんな言葉が出てしまって驚いた。諒太も目を丸くしてる。だって、普段の私ならこんなこと絶対言わない。一気に恥ずかしくなって言い訳しようとしたら、諒太がキスしてきた。
何回か軽くくちづけてから、深く入ってきて舌を絡め取られる。いつもは息が出来ないくらいの、食べられちゃいそうなくらいのキスをしてくるのに、今日はなんだか優しくて、心の奥からじわっとあったかくなるような感じ。どうしよう、気持ちいい……。
「ん……ふ、ぁ……」
0577 ◆oE/6SBcxv2 2014/12/18(木) 22:07:20.31ID:SZIw+rrc
吸い付いていた舌が離れたと思ったら、口の端に優しくキスされて、また深く深くどろどろになりそうなキスをされる。どうしよう、たまらなく諒太が好き。
唇が離れて、諒太は私の涙のたまった目尻や耳たぶや頬、あちこちにキスを落としてくる。
「かわいい」
「りょうたぁ……」
名前を呼ぶと、くしゃっと笑って頭を撫でてくれた。
「いつからいたの……?」
「わりとさっき」
「……聞いてた?」
「途中から」
死にたい。これは死にたい。
あんな情けないこと声に出してるところを見られたなんて。ていうか気付けよ私。
いつの間にか、また涙が溢れた。
「もー……」
そんなことを言いつつも、諒太は私の涙をぬぐってくれて、ぽんぽんぽんと背中を叩いてあやすように抱きしめてくれた。
「きら、いに、なったぁ?」
「なんで」
「だって、本当はそんなこと考えてたとか、私が。ひくでしょ……?」
「なんで」
「だって、似合わないじゃん……」
「そういうの似合う、似合わないじゃないでしょ。かわいすぎて悶絶したっての」
そんなの。……本当、諒太は優しい。優しいから、ずるずると優しさに頼ってしまってだめになっちゃいそうなくらい。
だけど。
0578 ◆oE/6SBcxv2 2014/12/18(木) 22:07:59.29ID:SZIw+rrc
「旅行はまた今度になっちゃうけどさ、今日と明日で言ってたこと全部しよっか」
にこにこしながら、私の鼻の頭にちゅっとキスして諒太が言う。
溺れても、いいんだろうか。
好きで好きで好きで好きで仕方なくて、多分諒太が思ってるよりも私諒太のことが好きで。何されたっていいって思ってるのに。
「いいの?」
「誕生日だからってわけじゃなくて、いつでも」
でも今はお風呂入って寝た方がいいかなとは思うよ、とか諒太が言うけど。確かにそうなんだけど。少しだけ。
言えるかな。今なら言えるかな。
「……もうちょっとだけ、ちゅーしたいの」
なんとなく、諒太の袖を掴んでみる。こんなこと普段言わないし、しないけど、今なら。
「……ほんっと、かわいい」
諒太は袖を掴んでいた私の手を取って、指を絡めてきた。あ、なんだか幸せだ。だんだん顔が近づいてきて、堪え切れなくなって目を閉じた。

【end.】
0579名無しさん@ピンキー2014/12/19(金) 00:58:01.41ID:sX4B2Thj
何この可愛い生物
GJ
0582名無しさん@ピンキー2014/12/20(土) 00:10:46.98ID:w+w6IV/Y
こんなお姉さんを甘えさせられる男になりてぇぜ……GJ!!
0585名無しさん@ピンキー2014/12/31(水) 17:54:04.32ID:hL43Wo7a
こたつで男君と丸まってれば良いんじゃないかな…ってこれじゃいつもと変わらないなw
0586名無しさん@ピンキー2015/01/03(土) 02:02:36.98ID:hHn3GqvA
「ニッポンには『姫はじめ』なる素晴らしい文化があると聞きました。さあ実践しましょう!」
「寒いからパス。ミカン食う?」
「あ、イタダキマス」
「はぐはぐ」
「あむあむ……ところでニッポンには『炬燵隠れ』なるプレイがあるとも聞いたのですが、これなら寒くてもできるのではないでしょうか?」
「……お前、大和撫子を目指してんならもっと慎みを持ってだなあ」
「そんな目標忘れました。今年はイケイケ押せ押せでアナタを誘惑しますので」
「おい」
「と言う訳で――っぷはっ! 隙あり!」
「ぬわっ!? 何でこっちに顔出して……っちょ、抱きつくな! 重い!」
「――好きあり、ですよ。今年もよろしくお願いしますね」
0587名無しさん@ピンキー2015/01/03(土) 02:23:36.92ID:TH0xbwiH
男の股間から顔を覗かせてる様しか浮かばねぇwwwGJ!
0589名無しさん@ピンキー2015/01/08(木) 12:47:15.78ID:WzI+vuGm
遅めの初詣でお参りの時に欲望ダダ漏れになっちゃう甘えっ子はよ
0590名無しさん@ピンキー2015/01/09(金) 11:00:37.51ID:9M1BZThC
「ふひ、ふへへっ……ヤバイこれ、超もえる……。いいな、甘いのっ……んっ、あ、はぅっ……」
「……人の隣で何発情してんだよ。てかスマホ見ながら自家発電やめろ」
「じっ、自家発電じゃないしっ……これ、えっちなのじゃない、ふつーの動画で……」
「……いかんでしょ。これ舌まで入ってるよな。ったく恥じらいの欠片も無えのな、なんだよ『ゆーちゅー部』って」
「ふぁ、ファンだって……大勢いる。みんな、勇気もらってる……もっと自分の、『スキ』って気持ちに……素直に、なっていいって」
「わかんねえ……爆発しろとは思うけど。大体人のキス見て満足するなら、自分で相手を……」
「ふ、ふひっ……そ、それ、墓穴だと思う……」
「踏んでから気付くのはむしろ地雷だからな……。ああもうクッソ爆発しろ! 大凶引いた不幸ぶつけてやるわ!」
「……な、なあっ。男……実は、わたしも……ど、どどっ」
「童貞ちゃうわ?」
「……しょ、処女だけど」
「そのボケ被せ、ようわからんわ……」
「ど、童貞ちゃうくて……同感、って言いたかった……フヒっ」
「自分で言って自分でウケてる方が面白いわ! 相変わらずわけ分かんねえなお前は!」
「みっ、みすてりあす、カワイイ……? ふっひっ……って、そ、そうじゃなくてっ……。わたしが、言いたかったのは」
「いっぱいかたってね すきなだけかたってね」
「お、おう、いっぱい、語る……ふひっ。わっ、わたしの、主張は……、ゆ、ゆゆっ……ゆーちゅーばー、って、ローマ字で書くと……youtuber……で」
「それで?」
「え、えと……アナグラム、並び替えたら……berotyu……べろちゅーに、なる……って」
「……で?」
「だ、だから……ゆーちゅー部、いま、べろちゅーブーム到来ちゅー……ふへへ」
「……頭抱えざるを得ないんですけど。みんなそんなに頭悪いか!むしろ俺がおかしいのかコレ! なんだコレ!」
「で、ほ、本題は……そうじゃなく、って……」
「まだあるか!俺の理解を超えた世界がまだあるってのか!いいよこいよもう何も怖くないから!」
「……男が、騒いでる時は。いつも、照れ隠し……カワイイ……ふひひっ」
「四六時中ふひふひしてるようなカワイイやつにそんなカワイイ言われたないわ」
「あ……ありがとう、ございます……」
「なんで敬語なんですか」
「お、男も、十分おもしろい……わ、わたしみたいな子と、絡んできて……」
「面白いからな。自分でいうほどコミュ障でもないし。多少のドモりも萌えだ萌え」
「い、言い過ぎなのは、どうかと思う……けど、へへ……ヤバい、うれしい……」
「……本題はどうなりましたかねえ」
「い、今から、って、いうか……」
「……はい?」
「案ずるより、う、産むが易し……言葉よりきっと……こっ、行動の方が……伝わると、思うから……」
「話が見えねえ。代わりに顔が見える。ってか顔近い近い近い近い! え? なに? えっ?」
「わ、わたしも、ゆーちゅー部のファン、でっ……男と、同感で……」
「同感……? 爆発しろとか?」
「じ、自分で相手をって……。わ、わたしも、そう思って……お、男とっ……ゆーと……ちゅ、ちゅう……部」
「……そこまで言うなら。恥ずかしがるのやめーや」
「う、ううぅ……ひっ、非モテには、ハードル、たかすぎた……け、けどっ」
「勇気……だっ、出したんだっ……わ、わたしみたいなのじゃ……だ、だめかっ? 男……」
「いきなりベロチューはハードル高いなあ……。お、俺もそんな……キスなんて……初めてだし」
「や、やーい、きすどーてー……」
「同類だからなお前も」
「ふ、ふひっ……わ、わたしも、ファーストキス、だからっ……」
「い、いっぱい……かわいがって、欲しいんだ……。男にカワイイって言われる度に……わ、わたしも、女の子に、なれる、からっ……」
「元から女子だろ。面白くてミステリアスで、かっ……カワイイから」
「へ、ふへへっ、照れてる男も、かっ、カワイイから……わたしも、いっぱいしてやる……。爆発するまで、ちゅー、してやるから……」
0591名無しさん@ピンキー2015/01/09(金) 12:02:09.42ID:bWInG5tI
ゆーちゅーばーの魔の手がまたしても俺を蝕んで行く……GJ
なんか昨年からこのネタ流行ってるね
0593名無しさん@ピンキー2015/01/14(水) 18:31:26.23ID:uh2XnkUN
仮面女子は置いといて↓
年明け早々にとんでもないことやらかした結果
奇跡が起きた!
ワイルドだろぉ

Cをn2chに変える↓
http://snC.net/s11/0114yukiko.jpg
0594素直でヒートな甘えん坊 1/62015/01/15(木) 23:16:16.06ID:mtsozIlZ
○月○日


今日は幼なじみであるところの松田緋糸(ひいと)嬢に遊びに誘われ、一緒に出かけることになりました。
いや、これは決してデートとかではなく、純粋に飯食ったり映画見たりその辺ぶらぶらしただけでして。
断じてこれはデートなどではなく、馬鹿騒ぎしたがるヒートに休日を返上して付き合ってやっただけです、はい。
それもこれもどれも全て、遊びに行かなきゃ世界が終わるとでも言いたげな彼女の瞳に俺が敗北したせいなのです。
子供のようにはしゃぐヒートの姿を見ていると、彼女の精神年齢の低さを改めて痛感させられ、頭が痛くなりました。
その帰り道、ヒートが突然あれをやりたいと、とある機械の前まで走り寄りました。
それは何かといえば、免許証や履歴書の証明写真を撮るための機械です。

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0595素直でヒートな甘えん坊 2/62015/01/15(木) 23:18:59.45ID:mtsozIlZ
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 説明するまでもないとは思いますが、ヒートが走り寄ったそれは六枚撮り等の四角い、
可愛げも何もない写真を撮るための機械です。
なんでそんな物で写真を撮りたがるのか、と聞くと、「今日の思い出に一緒に写真が撮りたいから」とのたまい
プリクラでいいじゃん、と言うと、「あれは紙がやわすぎてすぐ破けるからダメだ」とぶーたれ
狭いから嫌だ、と拒否すると、「いいから早く」とその筐体の中に引きずりこまれました。
女のわがままとは厄介な物と言いますが、ヒートほど奔放だと怒りも湧かなくなってきます。

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0596素直でヒートな甘えん坊 3/62015/01/15(木) 23:21:32.53ID:mtsozIlZ
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中は案の定一人しか入るスペースがなく、そもそも写真を撮るためのカメラが一人用でしか想定されていないため、
二人で写るためには顔すら密着させなければいけません。
それはなんだか嫌だったので素早く身を翻そうとするも、ヒートに襟首を掴まれ強引にファインダーの前に座らされました。
満面の笑みでピースするヒートと、「どうしてこうなった」と言いたげな自分の顔が、
撮影前の顔の位置を確認するためのミラーに写っています。

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0597素直でヒートな甘えん坊 4/62015/01/15(木) 23:23:03.57ID:mtsozIlZ
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お金を入れ、諸々の設定を行った後、機械音声のガイドが「それでは撮影を開始します」と宣告しました。
三秒のカウントのあと、連続でシャッターが切られ、何枚か撮った写真の内から
自分が一番良いと思うものを六枚複写するそうです。
あと三秒経つと、またヒートとの黒歴史が増える。そんなことを考えていた俺は油断していたのでしょう。
その後のヒートの動きに、全く対応出来ませんでした。


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0598素直でヒートな甘えん坊 5/62015/01/15(木) 23:24:15.95ID:mtsozIlZ
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カウント3でヒートが顔を寄せ、

カウント2でヒートが目を瞑り、

カウント1でヒートが俺の頬に唇を当てる。

そして、シャッターが下ろされる。

カメラマンがいたなら、そういう一連の動作をバッチリ目撃していたことでしょう。
何が起こったのかを俺が理解した時には、ヒートは写真の選択を終えて、箱の中から姿を消していました。
唖然としてその後ろ姿を見つめると、刷り上がった写真を振り上げて
「愛の証明写真はいただいた」とか叫んでいます。
それが言いたいがためにここで写真を撮ったのでしょうか。
その顔はまるで、したたかに酔ったサラリーマンよろしく、真っ赤になっていました。


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0599素直でヒートな甘えん坊 6/62015/01/15(木) 23:26:01.54ID:mtsozIlZ
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そのまま走り去り、事態をうやむやにしようとするヒートを、俺は追うことが出来ませんでした。
何故ならその時、俺の顔もヒートと同じく真っ赤になっていたからです。
こんな写真機の中から男女二人、顔を赤くさせながら出てきたら、町行く人たちにあらぬ誤解をされかねません。
遠くなるヒートの影を目で追いながら、俺は二度とこいつとデート……もとい、出かけることなぞしまいという断固たる決意を固めました。


ヒート、明日は学校で覚悟しとけよ。写真、絶対取り返すからな。

(了)
0600名無しさん@ピンキー2015/01/15(木) 23:28:20.66ID:mtsozIlZ
おしまひ。昔素直ヒートスレに投下したものの転載でした。
素直ヒートもう一度流行れ!
0601名無しさん@ピンキー2015/02/01(日) 18:20:58.52ID:m2QdDVHD
素直ヒートとは懐かしい
寒いからあったかくなりたくてヒートアップしちゃうのも仕方ないね
0602名無しさん@ピンキー2015/02/03(火) 23:26:29.80ID:j2kpklUL
「きょーすけ!!きょーすけ、きょーすけぇ!!!!」
「あーもう五月蝿い。抱きつくなしがみつくな五文字以上喋るな!」
「だってきょーすけの身体ってあったかいんだもんっ!!それに五月蝿いのはデフォルトだから
 今さら設定変更は出来ませーん!!」
「犬じゃないんだからスリスリも止めろ!お互い良い歳なんだからもっと節度を持て!」
「やーだよっ!!犬じゃないんだからそんな命令聞かないよっ!!」
「あークソ、鬱陶しいなぁこいつ!」
「へへへ……なぁー、きょーすけ!!」
「なんだよ……んむっ!?」
「んっ……ちゅ、はむっ……」
「んぐーっ……!?(こ、こいついきなり何してんだ!?)」
「……ぷはっ!!ごちそーさまっ!!」
「ばっ……バカヤロー!!往来でのキスは禁止っつったろーがぁ!!」
「したくなったからしただけー!!そんじゃ先に行ってるからねー!!」
「くぉるあぁぁぁぁぁ!!逃げんじゃねえぇぇぇぇぇ!!」


犬っ娘で素直ヒート的な甘えっ娘。
0603名無しさん@ピンキー2015/02/03(火) 23:29:15.22ID:j2kpklUL
もっと地の文ガチガチでエロくしたかったけど挫折した……
小うるさいけど元気な甘えん坊ってアリだと思います
0604名無しさん@ピンキー2015/02/08(日) 16:33:13.78ID:SOogBQGt
むしろ元気じゃない甘えっ子の方がこのスレでは見ない気がする
0607 ◆fEzkEcuNwqHK 2015/03/18(水) 22:50:47.64ID:cURGez6d
酒豪

女の子「えへへぇ〜、男くぅん……」
男の子「ちょ、お前酒くさ……!」
女の子「すき〜……えへへぇ」



「っていうのよくあるじゃないですか」
「ゴクゴク……ぷはぁ。ありますねえ」
「男としては、やっぱりちょっと憧れるわけですよ」
「はぁ……あ、なくなりました」
「しかし、ゆかりさんは酒に強い!」
「えぇ、まあ」ポンッ
「むしろ俺の方が先に参ってしまう始末です!」
「そうすけさんも別に弱くはないと思うんです」トクトク
「貴女みたいに焼酎を何本も開けません」
「まぁまぁ一杯」
「あ、どうも」

「それで、そうすけさんはお酒に弱い女の子をべろんべろんにして、どうしたいんですか?」
「人聞きが悪いえす!俺は、ただ呂律の回ららいゆかりしゃんに甘えられたいだけです!」
「そうすけさんの方が呂律が回ってないです」
「ぐぬぬ……」
「いいんです、これで」
「何がですか」
「先に潰れちゃったそうすけさんを、優しく優しく介抱する……妻の特権です」
「貧乏くじれは……」
「まさか。はい、横になってくださいね。ひざ、どうぞ」
「む……はい。…………ぐぅ」
「早いです」
0608 ◆fEzkEcuNwqHK 2015/03/18(水) 22:51:16.62ID:cURGez6d
「くー……くー……」

まったく、ザルのふりも大変です。
いくら強くったって、酔わないわけないじゃないですか。
でも、大好きな旦那さまの前では、淑やかな妻でありたいじゃないですか。
それなのに人の気も知らないでこの人は……。
でもいいんです。ここからは妻の特権時間です。
「……そうすけさーん……ちゅっ」
そうですよ、そうすけさん。
私だって、酔っぱらっていつも以上に貴方に甘えちゃうんですよ。
……恥ずかしいから見せないだけで。
「んっ……ふふ。そうすけさん……はむっ……」
はあっ、もう、止められません……!
あぁ……ごめんなさい、明日のそうすけさん……


「身体中に赤い痕が……」
「さ、さぁ?虫にでも刺されたんじゃないですか?あはは……」
0609名無しさん@ピンキー2015/03/19(木) 02:34:17.40ID:Hm2FFYs7
暇つぶしにやってみたが、、一人だけ凄い奴がいた、想定外の奇跡だゎ・・

お前も超本命ならできる確立高いな

▲をnn2に変える
s▲ch.net/s11/078momo.jpg
0613名無しさん@ピンキー2015/04/30(木) 21:06:14.73ID:Ps8rxaIW
専ブラ騒動あってからここもすっかり過疎だねぇ
好きなスレだしまた盛り上がってほしいわ
0615名無しさん@ピンキー2015/05/10(日) 22:45:44.62ID:SBcKzGQ+
テレビを見てたんだけどゆーちゅーぶが現実に現れたようだ
0618名無しさん@ピンキー2015/05/11(月) 21:13:05.11ID:/tIC/UPv
と思ったけどいろいろ見直してからにするか
すんません
0619名無しさん@ピンキー2015/05/11(月) 23:50:44.22ID:4NXTqABo
>>616
ニュース番組でキスしてる様子をネットに晒す若いカップル達の特集やってたんだよ
現実と創作の区別をつけるべきとはいえ、このスレ的にはいろいろ想像掻き立てられたわw

>>618
楽しみにしてるで
0621名無しさん@ピンキー2015/05/12(火) 05:29:36.53ID:+BABNJvU
アメリカンでは野球中継の最中に客席を映し
映ったカップルは生キスをするという公開処刑があるんやで
まあこのスレではご褒美か
0622名無しさん@ピンキー2015/05/12(火) 19:54:10.11ID:MCoE/dj/
甘えっ子が野球観戦の準備を始めました
いや、マジで気持ちよく観戦できる季節だからみんな見に行こう
0625名無しさん@ピンキー2015/05/14(木) 23:10:35.87ID:tfWlex3K
一緒に観戦に行った彼氏の腕を離さないでメガホン替わりに振り回甘えっ子?
0627名無しさん@ピンキー2015/05/22(金) 20:11:51.51ID:3lQgbNKV
「……遅い。待たせすぎ。いい加減、風邪ひく」
「だからって何で人が入ってるお風呂に来ちゃうかなあ!? 服着て戻ろうよ普通にさあ!」
「というのは口実。わかってるクセに。鈍感系主人公」
「全開全裸見せられて鈍感でいられる奴がいるんですかねえ……」
「素っ気ない態度気取っても、ムスコさんは素直。……んふふ」
「そっちには負けるんですけど……。もう湯船入るとこ無いってのに」
「心配ない。上から乗っかれば入るから。色々と」
「語弊ありますよねその表現には」
「にやり。計画通り」

「ただでさえ私よりデカい身体とか。これはちゃんと管理されるべき」
「うつ伏せ馬乗りとか聞いてねえ……百歩譲って仰向けだろ!?」
「こっちの方が顔見れるから。ほらちゅーしろー」
「しねえから。甘えどころじゃ済まなくなるくせに」
「……このぺたい板状幼児体型に、甘えどころじゃ済まなくなる成人男性って」
「自虐テロですよねそれ。見てるこっちまで痛くなんですけど」
「……肉を斬らせて骨を断つ。ふふっ」
「真っ二つなんだよなあ……どっちもどっちも」
「どっちもどっちも! ふふん、もう覚えた。動画りすと見たから」

「……さん」
「なんだ? ふふっ、また我慢できなくなって――」
「たまには俺も甘えていいですよね?」
「……なん、だと?」
「いや年上じゃないですかアンタ俺より」
「おにいちゃん、わたしなにいってるかわかんないよお」
「うわあざとい。じゃなくて。さっき凄く大人の色気あったじゃないですか」
「……きのせい。勘違い。ストーカー禁止法違反」
「いや人のお風呂まで来たストーカーって」
「児ポ法違反」
「合法のクセに」
「最近違法化議論されてるらしい」
「マジですか」
「まじまじ」
「なら合法な内に甘え」
「……い、違法、だからっ。ちょっと、ありえない……しっ」
「イヤですか」
「イヤっていうか……その」

「いっつも、甘えてきた方だから……甘えられるとか、ちょっと、わたし」
「自信ない?」
「……め、滅茶苦茶照れる。ヤバい」
「じゃあ今夜はいっぱい甘えちゃいますね!」
「ちがうからっ!? 曲解が過ぎるだろそれはっ! わたし、恥ずかしくなるって言ったのに!」
「かわいい」
「なっ、なっなっ……!?」

「いっとくけどな。甘えって、ヤバいぞ。い、一度甘えたら……止まんなくて――ほ、ほら」
「あ……熱い。ナカ、すごくうねって」
「ば、バカ、言わなくていいっ……。で、でも、そうなったのは……お前に甘えてしまったから……」
「コドモの身体のくせに……欲しくなっちゃう、から。
 お風呂場に行けば、すぐ抱きつけるのに……一人で待ってるなんて……辛かった、んだから」

「……ちゅー、していいですか」
「おっ、大人の癖に……甘えるのは、わたしの特権……だけど」
「今日くらいは……許可、してやる。その代わり後で……いっぱい甘やかせよ、あまえんぼさん」
0628名無しさん@ピンキー2015/05/22(金) 20:32:50.08ID:ZVWu0QnK
ふああああああああああ!!!!まさか俺の疑問にこんな形で応えてくれるなんてええええええええ!!!!
このスレの住人って優しいんだね、ありがたいありがたい

続けて俺も投下します。
0629甘えん坊生徒会長2015/05/22(金) 20:36:41.56ID:ZVWu0QnK
某学園、生徒会室にて……。



会長「皆さん、おはようございます」ガラッ
書記「あっ!会長、おはようございます!」
会計「おはようございます、会長!」
会長「おはよう、会計さん。昨日頼んでおいた予算案資料のまとめは、出来ていまして?」
会計「もちろんですとも!昨日のうちに全部終わらせておきました!」
会長「あら、仕事が早かったわね、とても助かりますわ。さすが私の右腕ね?」
会計「そんなっ……右腕だなんて!!会長に誉めていただいて、私、光栄ですっ!!」
書記「会長、宜しければこれをどうぞ。粗茶ですが……」
会長「まぁ、ありがとう書記君。でも、私なんかに気を遣わなくても宜しいのよ?」
書記「いえ!!気を遣ってる訳じゃなく、自分が好きでやってることですから!!」
会長「それならいいのですけど……私の行いが負担になるようなら、きちんと言ってくださいね?」
書記「そ、そんなことないですよ。会長の力になれるなら、自分なんでもやりますから!」
会長「うふふ……ありがとう書記君。頼りにしているわ」
書記「お、おっす……」


書記(今日も会長は凛として美しいぜぇ……)
会計(お姉さまとお呼びしたいわぁ……)
0630甘えん坊生徒会長2015/05/22(金) 20:43:37.36ID:ZVWu0QnK
副会長「ちぃーっす!」ガラッ
書記「!!」
会計「!!」
副会長「よー、書記。お疲れちゃん」
書記「お、おはようございます……副会長」
会計「おはようございます、先輩」
副会長「ういうーい、今日もかーいいじゃねぇの、会計ちゃん」
会長「……」ツン
副会長「会長もおっす。今日も素敵な仏頂面ッスね」

会長「あら、副会長さんじゃないですの。こんなところで何をしておいでで?」
副会長「何って……あんたが役員全員集まるように言ったんでしょーが。頭ボケてんのか?」
会長「あら、そう。たしか私、七時半までにはここに集まるように言っていたはずですけど」
会長「定時になっても現れないから、今日はお休みかと思ってましたわ」


副会長「まだ二、三分過ぎただけじゃないっすか。ジジババじゃあるまいに、それくらい勘弁しろよな」
会長「そういうことではありません。始業十分前には、部屋へ入っているのが当たり前でしょう?」
会長「現に後輩二人は、私がここへ来る前から作業していましたよ?」
副会長「はいはい、朝っぱらからねちっこいなーもう……」ポリポリ


書記(相変わらず壮絶だなぁ……副会長と会長の『冷戦状態』)ヒソヒソ
会計(先輩が入ってきただけで部屋の空気重くなりますよね……)ヒソヒソ
0631甘えん坊生徒会長2015/05/22(金) 20:49:31.63ID:ZVWu0QnK
会長「だいたいあなた、生徒会の仕事をなんだと思っておいでなのかしら?」
会長「遅刻は常習、素行は不品行、教師に対しても馴れ馴れしい……不逞を挙げればキリがありませんわ」
副会長「んなもん適当にやりゃあいいっしょ。それに、馴れ馴れしくてもセンコー共には好かれてるし」


会長「そういう問題ではありません!この間だって、生徒会日報に誤字はあるわ、字は汚いわ……」
副会長「へーへー、後で直しておきますよっと。それでいいでしょ?」
会長「……副会長さん、一度あなたとは徹底的に話し合う必要がありそうですわね」
会長「ちょっとこれから、書道室までいらしてくださらないかしら?」


書記(出たっ、会長お得意の書道室送り!!)
会計(一度捕まったら一時間は出られない地獄の説教部屋……!!)


副会長「えー、またっすかぁ?夏休みの貴重な時間、潰したくないんスけど?」
会長「お黙りなさい!あなたに拒否権はありません」
副会長「はいはい……行きゃーいいんでしょ行きゃ」


書記(こじれにこじれてるな、あの二人)
会計(先輩も大変ですね……)
0632甘えん坊生徒会長2015/05/22(金) 20:58:33.96ID:ZVWu0QnK
in 書道室……



副会長「……」ガラッ
会長「……」スタスタ
副会長「はぁーあっ。ここ常時解放されてたらサボりに使えんのになー」
会長「……」
副会長「……で、会長?今日は一体どんな風に『徹底的に話し合う』んで?」
会長「……」


副会長「黙ってねーでなんか言ってもらえやせんかねぇ」
会長「……う」
副会長「……うん?」
会長「うえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!」ガシィッ
副会長「どわっ!?」ドサッ
会長 「ごめんね、ごめんね男くん!会計くんたちの前であんな酷いこと言っちゃって!!」
会長「でも全然男くんのこと嫌いになったとかじゃないからね!!ほんとだよ!?」


副会長「あー……別にそれは慣れっこだからいいけどさ。てか、何も泣かんでも」
会長「私、人前だとどうしてもああいう話し方しか出来なくて……ごめんね男くん、本当にごめんね!!」
副会長「知ってるよ。良家の出自に潰されそうだから、俺みたいなのにはあんな態度取るしか出来ないんだろ?」
会長「うん……だけど本当は生徒会日報に誤字なんかないし、完璧だったよ!」
副会長「わーってるって。あれもこれもそれも全部、二人きりになりたいがための方便、だよな?」
会長「……分かってくれるのは、男くんだけだよぅ」
0633甘えん坊生徒会長2015/05/22(金) 21:06:37.57ID:ZVWu0QnK
副会長「にしても今日は、やけに当たりがキツかったよな?誘うだけなら日報のことだけ言えばいいのに」
会長「う……それは、そのぅ……」
副会長「はっはーん。もしかしてアレか、俺が会長ちゃんのこと可愛いつったから、嫉妬しちまったのか?」
会長「……なんでそんなに察しがいいのさ、意地悪」
副会長「そりゃあ、世界イチ好きな相手のコトだもんよ。分かってトーゼンだ」
会長「……ばかっ」


副会長「しかしお前も難儀だねぇ……俺みたいに適当やってりゃ、楽に生きてけるのに」
会長「私だってそうしたいよ……けど、誰もそれを許してくれないもん」
副会長「……ま、確かに。威厳ある生徒会長様が、こんな甘えん坊だなんて知られちゃいけないよなぁ」
会長「そうだよ……それが私の負担になってるって、誰も気付いてくれないの」
副会長「まぁさ、会長が頑張ってるのは俺が知ってるから。今だけは好きに甘えろよ」ナデナデ


会長「えへへ……じゃあさ、男くん。いつものアレ、今日もやってくれない?」
副会長「んえ?アレって?」
会長「もうっ、分かってて言ってるでしょ!いつもの『元気が出るおまじない』だよっ!」
副会長「オッケ。じゃあ今日はどっから行っとく?」
会長「んー、じゃあ、おでこから」
副会長「はいよ」
0634甘えん坊生徒会長2015/05/22(金) 21:10:08.55ID:ZVWu0QnK
副会長「そいじゃ、行くぜー」
会長「ん……」
副会長「……」チュ
会長「……んふふ、くすぐったい」
副会長「まだまだ」チュ、チュッ
会長 「ん……んっ……」ピクンッ


副会長(しかし、デコチューだけで感じるって、開発されすぎだろ会長……開発したの俺だけど)
会長「ねぇ、もっと……もっといろんなとこにチューしてよぉ……」
副会長「じゃあ次は唇な」チュッ
会長「んんっ……!」
0635甘えん坊生徒会長2015/05/22(金) 21:13:34.19ID:ZVWu0QnK
副会長「会長の唇、艶々のぷにっぷにっすねぇ。何度チュッチュしても飽きが来ない」チュッ、チュ
会長「もう、変なこと言わないでよ……なんか恥ずかしいじゃん……」
副会長「こぉーんな素晴らしいものを作り出した神様は罪作りだぜー、ってか?」
会長「もー、バカなんだから……」


副会長「会長も、自分から舌入れたりしていいんだぜ?」
会長「それはさすがにちょっと抵抗ある……」
副会長「じゃあ、俺の方からいただきますかね」ハムッ
会長「やぁっ……」ピクッ
0636甘えん坊生徒会長2015/05/22(金) 21:16:42.68ID:ZVWu0QnK
副会長「……」ハムッ、ペロペロ
会長「んー、んっ……んっ……」
副会長「……」ピチャ、ピチャ
会長「んっ……!!」ピクンッ


副会長「……会長、さっきからベロチューだけでびくびく反応しすぎ」
会長「……男くんの舌使いがやらしいせいでしょ……」
副会長「あーもー、かわいすぎんぜ会長。ペロペロしてぇ」
会長「もうしてるじゃない……」
副会長「ん……言われてみれば確かに」
0637甘えん坊生徒会長2015/05/22(金) 21:19:22.85ID:ZVWu0QnK
会長「……男くん、お願い。そのまま私のことギュッてして?」
副会長「はいよ。こうか?」ギュッ
会長「うん……」
副会長「こーすると、落ち着くか?」
会長「……すごく」ギュッ


副会長「なんか会長、甘えん坊のガキみてぇだな。今までベロチューで感じてた人間とは思えんわ」
会長「男くんの前では子供でいいんだもん……だから、私のこともっと気持ちよくして……?」
副会長「あー……そうしてやりたいのは山々なんだけどな」
会長「……え?」
0638甘えん坊生徒会長2015/05/22(金) 21:24:12.98ID:ZVWu0QnK
副会長「いくら書道室送りっても、限界あるからな。あんまり書記たち待たせても可哀想だろ」
会長「そ、それはそうだけど……」
副会長「それに俺も、これ以上ヤッちゃうといろいろ歯止め効かなくなっちまうし」
会長「……確かに、男くんの男くんが私の太ももに当たってる」
副会長「節操のないムスコですんませんね」


副会長「まぁ、このままガッコで致すのも悪かないけど、それも生徒会の仕事がおわってからだな」
副会長「いったん生徒会室戻って、全部済ませてからにしようぜ?」
会長「うぅ〜……男くんに正論言われると、お預け食らった気分だよぉ……」
0639甘えん坊生徒会長2015/05/22(金) 21:34:35.83ID:ZVWu0QnK
副会長「その代わりと言っちゃ何だけどさ、会長、今日生徒会の仕事終わったら、俺んち来ない?」
会長「……えっ、えぇっ?お、男くんちに?」
副会長「今日さ、家に俺しかいないんだよねぇ」
副会長「だからここでするより更に会長のこと、可愛がってあげれると思うんだけど」


会長「……そんな風に誘惑されたら、私もたくさん期待しちゃうよ?」
副会長「むしろ俺が会長の期待に応えられるか微妙ですが」
会長「だめ。自分から誘ったんだから、責任取って私とずぅっとイチャラブしなきゃなんだから!」
副会長「……いつもながら、凄まじいギャップだなぁ、会長は」
会長「うふふ……期待、裏切っちゃヤなんだからね?」
副会長「……ご要望に添えるよう尽力致します」
0640甘えん坊生徒会長2015/05/22(金) 21:36:51.63ID:ZVWu0QnK
おしまいでござる。

とあるスレに投下したものの台詞系改変ネタでした。
本番がないのはもともと百合SSとして投下したからで、副会長が俺っ娘の女の子だったせいです。
挿入無しのエロパートもあるにはあるんで、それもいつか差分として投下出来ればいいなと思うております。
0644名無しさん@ピンキー2015/06/12(金) 18:07:34.90ID:tCyxXMRg
ホヤみたいな甘えん坊をオナホにするんですね興奮します
0646名無しさん@ピンキー2015/07/04(土) 18:09:20.03ID:u97lOIF8
「ねむい……。なんでこう眠いんだろーねー。だるいよ−、ねーむーたーいぃ……」
「いや俺は別に眠たくないって――重っ! なんで人の背中に寄っかかるんだよ!」
「だって、ねむたいからぁ……ふあぁ、仕方ないよねえ……ふふっ」
「べたべたするだろ……。ただでさえじめじめしてんのにさ」
「だってー、べたべたしたいからさー。いいじゃんか、べたべたさせろー。ほれっ、ほれほれっ」
「ひほのほっへはほ――頬を挟むな。オモチャじゃねえしべたべた触るし」
「だってこれ……んふふっ、わっ、わたっ……わたしの、だもん」
「なんでちょっと照れてんすか。攻めてんのか退いてんのかどっちなんですか」
「……ほや?」
「は? ……ホヤ?」
「……ごめん、いまのナシで」
「なにホヤって。ねえ何いまの」
「なんでもないぃ……。あははっ、ただねむたくてぇ……ふふっ、えへへぇっ」
「なに笑ってんだよ。なにがおかしいってらからひほのほっへはやへほっ」
「そっちだって笑ってるくせに……。ふふっ、やわらかいよなー、おとこのくせにさ」
「うるへえほ。ったく――なんなんすか今日は。べたべたと。ぺたぺたと」
「ぺたぺたの日だから……ね? だからくっついて良いんだって、もっぱらのうわさ」
「さいですか……。じゃあ俺がしても問題ないよな?」
「うわあ……へんたいがいる。ぺたぺたしたいってうわぁ……」
「触られてるのもおなじことじゃねーかよ」
「わたしからはいいんだって……ん? それともさわりたい? あまえたいんだ? んふふっ――ふわぁっ」
「器用だな……ドヤりながらあくびして。甘えたいのは、そっちの方だろ」
「ふふっ、そうだけど? っていうか、いっつも言ってるし……ずるいよねー。何度も言わせようとしてさ、恥ずかしいのに……」
「いまやってることの方を恥ずかしがろうな。家に来る度、いっつも甘えてきてさ……」
「……嫌、かな?」
「……恥ずかしい、だけだ」
「おおおっ、みたいみたい! 恥ずかしがってるとこ超みたいんですけど! ほらほらぁっ、見せて見せてっ!」
「お前やっぱり寝る気ないだろ! そっちがその気なら返り討ちにしてやるからな、覚悟しとけよ!」
「へぇ、じゃあさっ……いっぱい、かわいがって、くれるの? お腹いっぱい、はっ……はずかし、がるほどっ」
「だ、だからもう既に恥ずかしがってるだろっ……」
「う、うるさい、ばーかっ……。そっちだって、おんなじだろー……。もう、ぎゅーってしちゃえっ、えいっ!」
「わぷっ、ああもう、上に乗るなっ、いま持ち上げてんだからっ、この怠け者系女子っ」
「わわっ、お姫さま抱っこ……からのかわいがりかな? きゃああっ、おそわれるぅ。あははっ!」
「怖がるならもっと他の態度あるだろ。ほら、捕まってろよ」
「……うんっ。離さないからね、ずーっと、いっしょがいいな……えへへっ」
0648名無しさん@ピンキー2015/07/04(土) 22:22:50.85ID:QDveeb9B
>>646に影響されたので俺も

「うーあー……あーぢぃーよぉー、おとこぉー……」
「そうだね、暑いね。ならまず俺から離れような?」
「却下しまぁす。家にいるときに携帯を充電器から外して使うバカはいないっしょ?」
「俺は家電か。それに充電器差しっぱでスマホとか使うと寿命縮むんだぞ?」
「ならば私は寿命と引き換えにしてでもお前のそばにいてやろう!!」
「それな、需要と供給が真逆。俺供給側、お前需要側だから」
「だってお前夏になってから抱っこさせてくんねーじゃーん!」
「俺は冬場も抱っこに許可なんて出した覚えはないが」
「冬場はなんだかんだぎゅってしてくれたよ?あの時の男はいずこ?」
「イスタンブールでタコス売ってるよ」
「なんだよその適当すぎる嘘はー!!」
「うわー!!足を絡ませるな、クソ暑苦しい!!」
「ヒヒヒ……ほーらJkの生足だぞー」
「やーめーろ!!やーめーんーかー!!」
「んふふふふ……」
0649名無しさん@ピンキー2015/07/04(土) 23:01:06.76ID:QDveeb9B
「おーとーこー!一緒にかーえろー!!」
「おう、悪い。今日は本屋寄ってくから先帰っててくれ」
「えー!?だったら私も一緒に行く!!」
「別にいいけど、あそこ途中にお前の嫌いな大型犬飼ってる家あるぞ」
「あーっ!!そうだった……あの犬絶対私のこと嫌ってるんだよねぇ……」
「だろ?だからお前行かない方がいいって」
「あーでも男と一緒に帰らないと禁断症状があぁぁぁ……!!」
「甘ったれも大概にしてくれませんかねぇ……はぁ」
「……よし、決めた!私、今日こそあの犬畜生めを克服する!」
「畜生って。人んちのペットを何だと思ってんだ」
「だってあのわんこを撃退しないと私と男のラヴラヴ生活がご破算になっちゃう!」
「克服から撃退になってるのが何とも野蛮ですな」
「よーし!そうと決めたら頑張るぞぉ!男もちゃんと応援して……」
「…………ガゥッ!」
「ひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」ビックゥーン
「おい、抱きつくな。暑い」
「なぁぁぁぁぁぁぁんでそんな意地悪すんだよぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「ちょっ、首、首!!頸動脈入ってるから、死ぬっ……!!」ガクッ

死因:だいしゅきホールド
0651名無しさん@ピンキー2015/07/05(日) 00:08:23.20ID:p9tKn4Em
・甘えんぼうに甘い言葉を囁いたら


ある日ふと思い立って、いつもベタベタとうるさい幼なじみに愛していると言ってみた。
他意があった訳でも、嘘をついている訳でもない。
ただなんとなく、俺がそう言った時の彼女のリアクションが見たくなっただけである。

彼女は数秒ぽかんとした後、いつも以上に真剣かつ強い眼差しで、俺の顔をじっと見ていた。
その視線の強さで、俺は自分がとんでもないことを言ってしまったのだと理解する。
心拍が驚くほど上がり、顔に血液が流れ込んでくるのが分かった。

このままでは彼女にからかわれてしまう。そう思って思わず顔を背けたが、彼女は何も反応しない。
二人とも無言のままで、時間だけが過ぎ去ってゆく。
沈黙に耐え兼ねて彼女の方を見ると、顔を手で覆ってふるふると震えている。

まさか泣いているのかと不安に思っていると、小さな、本当に小さな声で、すごく嬉しい、とだけ呟いたのが聞こえる。
そのとたん、彼女は弾けるように全身のバネを使って伸び上がり、座っていた俺の懐に飛び込んできた。
その勢いたるや、座ったままの姿勢で俺が後ろに転倒してしまうほどである。

二人して床に倒れこんで、彼女は俺に覆い被さる。
そして俺が顔を背けるより早く耳元に口を寄せ、私も愛してるぞ、と囁いてきた。
にへらと緩む締まりのない笑みも、全身に沸き上がるこそばゆい気恥ずかしさも、全部まとめて腕の中に抱き止める。

要するにこれは、俺とこいつが同じ思いを抱いていたと確認するための、只の簡単な作業だったというお話である。

<了>
0653名無しさん@ピンキー2015/07/27(月) 19:27:34.02ID:xkRJ6xov
夏!これは暑いのにかこつけて薄着であまあまいちゃいちゃしようとす甘えっ子の季節!
0654名無しさん@ピンキー2015/07/27(月) 21:06:13.62ID:z45tgOtU
>>653

「うふ〜ん」
「……ずいぶんと涼しげな格好してますね」
「そうでしょ?男もこういうの好きでしょ?」
「脇見えてる。臍見えてる。二の腕見えてる。鎖骨見えてる。嫌いじゃないよ」
「ね、だからさ、ほら……私、今なら男にくっついても暑くないと思うの」
「着てるものが薄着でも体温の熱放射は変わらないという事実」
「そんなっ!?せっかく薄着なら甘えられると思ったのに……」
「いじいじしない!秋口になればまた甘えてくんだろ」
「夏場の愛情の行き場がないんだよぅ……さみしいよぅ……!」
「……どうしよう。普段が普段だからあんまり可哀想と思えない」
「閃いた!薄着でべたべた出来ないなら全部脱げばいいんだ!」ヌギッ
「脱・ぐ・な!!ほらもう乳首とか陰毛とか見えちゃいけない部分が全部見えてる!」
「うるさーい!お前も一緒に脱げー♪」ガバーッ
「うわあああああああああ!!!!!」

……その後男がどうなったかは定かではない。
0656名無しさん@ピンキー2015/08/10(月) 23:55:27.38ID:VoMaicTB
人工甘味料のアスパルテームが健康志向で御役御免になるらしい…
0659名無しさん@ピンキー2015/08/14(金) 02:02:16.73ID:RmuE/yvZ
だが待ってほしい
最初はクールキャラで行こうと思っていたのに甘えっ子好きな男に調教されて
「悔しい!でも甘えちゃう!(ビクンビクン)」しちゃう女の子も必要なのではないか?
0660名無しさん@ピンキー2015/08/18(火) 23:48:21.40ID:fC+pX3vg
最近の作品だとどんな子が甘えっ子として良いんだろうな
普通にいちゃラブでもいいけど、歯が溶けるような甘い二人だけのいちゃラブみたいなの書きたいな
0661名無しさん@ピンキー2015/08/18(火) 23:58:51.84ID:BALJoTBj
需要ならここに


某所で書いた甘ったるいやつを投下したいがいかんせん長すぎて躊躇ってしまう……
0662名無しさん@ピンキー2015/08/19(水) 00:13:20.62ID:i7QPLRBP
甘ったるいなら投下してええんやで
そろそろ低血糖で意識が薄れそうだ
0663名無しさん@ピンキー2015/08/20(木) 13:15:08.20ID:pRY9Gooj
 自称:くーる、なんて自分で言ってる時点で、成立してないって自己紹介なんだろう。
 夏が明けても色白で、表情も表に出やすいタイプじゃないから、確かに一見冷たい印象にも見えるけど。
「べ、べつに……べたべたしてるのは、そっちの方ですよね……。わたしは特に、そういうの求めてないし……」
「甘えたいなら、素直になってもええんやで?」
「そ、そのにやけ顔ムカつきます……。へ、変態じゃないですか、君はっ!」
 八月半ばの自由登校日。人気のない図書室で蔵書整理も終えれば、あとは絶好の先輩弄りタイムだ。前髪ぱっつんのタヌキ顔系先輩も白い頬を赤く染め、『甘え癖になんか負けない!』と徹底抗戦の構えを取っている。
「でも、そうやって我慢して、この前だって一人で立てないくらい疲れてたじゃないですか……」
「そ、それはだな……って、なんで勝手に私を持ち上げてるんだ!? わ、わたし、子供じゃないだろっ!?」
「甘やかすと言えば、おひざ抱っこですからねー」
「お、おひざっ……」
 ぼふっ、と分かりやすいくらいに顔から湯気を立ててふっとーしてる先輩も、口先では反発してる割に身体はすっかりふにゃふにゃに脱力しきっていた。いつも姿勢正しく、太めの眉をきりっと結んだ秀才の顔も、こうなればもうただの甘えたがりの女の子だ。
「き、君は……やっぱり、へんたいだっ……。わ、わたしみたいなっ、可愛げのない女子を、いじめるなんて……!」
「いじめてないでしょー、甘やかし調教ですから」
「甘やかし調教!?」
「表情が乏しいだけで感情がないとか言われて気にしてる先輩ですから、内に秘めた甘い気持ちをずっと我慢してたんじゃ身体に毒ですからねー」
「し、してないしてないしてないっ!? わ、わたひっ……ふぁぁ、あ、あまへたりぃなんてぇ、ひなひぃぃ……!」
 抱き抱えられた途端、先輩も腰をもぞもぞさせたり太股をすり合わせたりして、身体の芯から沸き上がる衝動に身悶え始めた。現象と理解が繋がらないなら、不安にさせないように耳元で囁き、彼女の本心を優しく教え導く。
「せんぱいは、甘えんぼうの、可愛い女の子なんですよ。毎日いちゃラブしなきゃダメな、甘え依存の女の子です」
「そ、そんなこと……なひっ、ひぅ……」
「だってそうじゃないですか。俺からしばらく離れたあと、勉強も部活も身が入らなかったんでしょ? それって、甘え成分が足りなくなって動けなくなった、低血糖ですって」
「て、ていけっとぉ……? はひっ」
 お腹や太股、すべすべの肌を撫でさするだけで、彼女の小刻みな震えがゆっくりと静まってゆく。冷たいなんてとんでもない、今や密着した肌と肌が、先輩の内に秘めた燃えるような熱情と激しい鼓動を肌伝いに伝えてきた。
 こうなれば、もう止まらない。先輩は膝に乗ったままくるりと後ろを向き、俺の両脚を跨いで座る、対面座位の恰好になって傾れかかってきた。背中に腕を回され、瞳と瞳、唇と唇が、今にもぶつかりそうなほど間近に迫っている。
「そうです、先輩はもう、俺に甘やかされなきゃいけない、甘えんぼ糖尿病になっちゃったんですよ」
「ひょ、そんにゃあっ……あひっ、う、ううっ……。あまえるの、とまんないのぉ……せきにんとれぇ、ばかぁ……!」
 常軌を逸した多幸感に蕩けた瞳に映る色は、雫に潤んだ彼女の慕情。舌なめずり一つして、だらしなく濡れた薄桃色の唇も重ねられ、甘やかしている方の背筋までゾクゾクさせられてしまう。
「わたし、てーけっとー、なのぉ……。だから、あまやかしろぉ、ずーっと、ずーっとだぞぉ……! んむっ、ちゅうぅ……」
 舌と舌で絡め合い、互いの蜜に溺れていく。甘えんぼう依存症はきっと、一生治りそうもないらしい。
0664名無しさん@ピンキー2015/08/20(木) 13:19:34.44ID:0Gu7WcYM
読んでる途中で激しく勃起してきたんだがどうしよう……
0665名無しさん@ピンキー2015/08/23(日) 18:19:20.60ID:7w34thCc
てーけっとーな甘えん坊可愛い
ずぶずぶな甘えっぷり萌えるわあ
調教の過程を書いてくれてもええんやで?
0668名無しさん@ピンキー2015/09/19(土) 05:42:42.19ID:ERcr/kA1
甘えん坊を怪我しないように柱に縛り付けたらどうなるんだろうか
0672名無しさん@ピンキー2015/09/23(水) 18:30:13.78ID:LC+nMrSs
甘えん坊を適度に焦らしてみたいなー

・腕をまわすだけの抱っこ
・触れるだけのなでなで
・ついばむだけのキス

とかした時の反応ってどんなだろ
0673名無しさん@ピンキー2015/09/24(木) 13:27:19.18ID:cjyQZhqm
腕の中の甘えっ子がキス待ち顔してるのに、唇だけはキスしないで焦らしてみたい
0674名無しさん@ピンキー2015/09/27(日) 13:26:05.44ID:N5HsevIi
我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して我慢して

ついには自我の崩壊が訪れる甘えっ娘
0675名無しさん@ピンキー2015/09/28(月) 01:44:39.20ID:Zcz34nIY
日頃いろいろ搾り取られている男君が逆襲する流れかい?
0676名無しさん@ピンキー2015/09/28(月) 12:39:17.41ID:qcq/V6g1
>日頃いろいろ搾り取られている男君

きっと名前は「佐藤貴美(さとうのりよし)」君だな
0678名無しさん@ピンキー2015/09/28(月) 16:10:34.56ID:KGL9BmYR
童貞なので甘えっ子のシチュエーションがなかなか思いつかんが、
添い寝、耳掻き、他に何があるだろう?
0680名無しさん@ピンキー2015/09/29(火) 12:30:55.33ID:Y52hD1Vi
黙ってぎゅーこそ最高
嫌なことがあった無口甘えっ子が無言で抱き着いてきてぐりぐり顔を擦り付けてくるシチュエーションは堪らないと思います
0681名無しさん@ピンキー2015/10/01(木) 09:19:58.03ID:c/cARUDY
 誰が言ったか知らないが、『甘えんぼうにとって、甘えられる時間は必須栄養素。執らなきゃ即死』らしい。
 いやホントに誰だよ。そんなこと言うからうちの甘えんぼうまで真に受けてしまってんですけど。どうすんだこれ。
「……どうもしない。このままでいい」
「いや、動けないしトイレも行けない風呂にも行けない用事だってまだ残ってるんですけど」
「……漏らせ」
「なんでちょっと嬉しそうなんだよ!? どうせ汚したら一緒にお風呂まで妄想済なんだろ!」
「…………ひみつ」
「公然の秘密っていうよなそれ?」
 怒濤のボケに必死にツッコミを入れるたびに、ぎょろっとした上目遣いのネコ目が不敵に笑う。
 ふひひ、なんてわざとらしく口で言ってみても、ポーカーフェイスは一向に崩れないから器用なもんだ。
 言っとくけどぽつりぽつりと小声で呟くだけでも上出来な方で、普段は小さく「……ん」と首を横に振るかむっつり無言で横に振るかで全部済ますようなやつだ。
 そのくせ、ほっといたらネコみたいにまとわりついてくる。曰く『学校で……甘えられない』かららしい。
 ガラじゃないってのはわかる。ボーイッシュなショートヘアの似合う冷ややかな顔立ちは尻尾の長いロシアンブルーみたいなもんだし。なんというか、孤独を愛しそうで。
「……ん。もっと、つよく」
「強くって、ハグされてんのおれのほうだからね?」
「…………ん。でも、つよく……」
 その実、下校するなり当たり前のように人の家に上がり込み、晩飯まで一緒にぺろりと平らげる間以外は四六時中べったりまとわりつくほどの甘えんぼうだ。
 宿題こなしてるとマーキングするみたいに人の背中に首筋こすりつけてくるわベッドの上でテレビ見てたら人のあぐらをひざまくらにしてくるわこれもうほんとネコだこれ。
 酷い時になると、って、いまがその酷い時だけど。帰宅直後、いきなりベッドに押し倒したかと思うと、人の胸板にちっこい頭埋めてぐりぐりと埋まろうとしている。
 顔を見せようとしない時って、自分じゃ『いまの顔、人に見せられない』と思ってる時だ。別に気にしてないと言っても変わらない、このプライドの高さもネコっぽい。
「はぅ……。ん、もっと……」
「わーってるって、お嬢様。手櫛でよければいくらでも撫でてやる」
「ん…………ふっ、んふぅ、はぅあ……」
 手持ち無沙汰だから細い髪を梳いてやると喉までごろごろ鳴らし出す。前世はきっと飼い猫だ。
 てか、あんまり身体密着されるとその、うすぺたな胸でも女体のやわふわ補正感もあって、下半身の血流が一箇所に集結しそうに……。
「ん…………えっちな気分…………なった?」
「うわあ悪い顔。そんなに童貞からかって楽しいか!?」
「むふぅ……その内、襲われる……きゃあ」
「棒読みじゃねーか。説得力ねえ」
「…………組み伏せられて、にゃあにゃあ鳴かされそう」
「えっらい具体的だな!? てか、な、なに顔真っ赤にさせてんだかっ……」
「そ……そっちも、真っ赤だしっ…………へんたい」
 なんか結果的に、顔から湯気立てながら人の足に足絡ませてくるネコ系女子に冤罪かけられる羽目になったんですけど。
 こっちも恥ずかしくてなんかもう直視出来ないし。甘えんぼうの相手は命がいくらあっても足りないらしい(社会的な意味で)。
0682名無しさん@ピンキー2015/10/02(金) 08:49:34.53ID:3QpcAuGb
意地っ張り甘えっ子かわいい!
しかし甘えっ子の彼氏は社会的地位すら掴まなくてはならないのか…w
0683名無しさん@ピンキー2015/10/02(金) 13:35:12.81ID:cplHx2z6
いいなぁ……猫系甘えん坊いいなぁ……
眠るときは男くんの膝の上だな
0685名無しさん@ピンキー2015/10/07(水) 08:40:20.61ID:FBNcuzja
冤罪じゃなくなってもいいのよ(もげろの刑を用意しながら)
0689名無しさん@ピンキー2015/10/14(水) 00:25:22.89ID:anihPr9O
実親にネグレクトされたせいで男に甘えないと精神的に参っちゃう同居従妹系甘えっ子か
0693名無しさん@ピンキー2015/10/22(木) 01:16:03.99ID:P4HRnMUn
歴史的観点から見る甘えっ子の盛衰
地理的な影響による甘えっ子分布の地域格差
0694名無しさん@ピンキー2015/10/22(木) 02:02:18.00ID:/iRL4AN/
男くんに自然に甘えられるような状況下に誘導するための心理学
0695名無しさん@ピンキー2015/10/24(土) 22:29:33.75ID:+tF3ZuDA
甘える側が学ぶ学問なのか、甘えさせる側が学ぶ学問なのか
0700名無しさん@ピンキー2015/10/29(木) 00:12:53.36ID:JT8A3tgj
 秋の夜歩きは冷たい風が肌に染みる。人肌恋しい季節は『研究には絶好だ』そうで。
「寒すぎるからしかたないんだよ。前の学会でも「毎朝抱き合って体温める」って発表あったばかりだし」
「相変わらず頭おかしいっすね教授んとこ。甘えっ子学会てどんだけ肉食系なんすか!」
「んふふぅ、初心だねぇ。愛い愛い、それでこそ助手がつとまるとゆーものだよ。わ、わたしも……う、うぅ」
 やべえ。地雷踏んだ。
 よりにもよって週末の繁華街で爆発とか、ちょっとしたテロもいいとこなんですけど!
「君のシャイが移るから。正直困るんだぞ! 君連れて学会出るたびに、今まで耐性着いてた『あまえピソード』に君がいちいち反応するから、わっ、わたしまで!」
 顔は真っ赤だし視線はきょろきょろ泳いでるし、助手にかみつく教授の方がかわいい。寝癖みたいなウェーブヘアーにちょい太な眉が野暮ったいせいで『絶対濃い(意味深)』なんてうわさ――ってそれ所じゃねえから!
「それが普通ですよ!? てか今がそうじゃないですか! 見てください周りの人みんな俺ら避けて歩いてますよね!?」
 好き勝手に散らばっていた雑踏の視線は、いつのまにか一点に向かって集中していた。っていうか目立つに決まってる。白衣の制服姿とかただでさえ色物スタイル全開だしな!
 もっとも当事者は脳天気に、濃い目のまつげの下でおめめキラキラさせてやがるし。
「すごい……いちゃらぶの奇跡だ……!」
「ノアじゃねえ!? 十戒成立しないでしょ」
「おはようのちゅーはまず基本として、恋人つなぎにはぐ、だっこ、ひざまくら、お姫様だっこに……」
「その検討研究室もどってしましょうよ!? 視線がイタい、イタすぎるから!?」
 たまには外の空気吸いましょうよ――なんて言った30分前のオレがアホだった。もう絶対言わねえ……。
0701名無しさん@ピンキー2015/10/29(木) 00:16:22.96ID:JT8A3tgj
 一度火が着いたなら勢いは誰にも止められない。天才ってのは万事そんなもんらしい。
「だから……君が欲しくなる。もっと、もっと……愛が、欲しくなるんだ……きっと」
 涙に潤んだ瞳は、静かに優しく微笑んでいた。胸に溢れた尽きせぬ慕情が彼女の情愛を昂ぶらせている。
 滅茶苦茶にふざけているような言葉も、きっと全て真実なのだろう。そうでなければ。
「こっ、言葉で言うのは恥ずかしい……から。だから……じ、実践あるのみ……うぅ」
 耳年増はお互い様。教授は研究室のソファーに寝っ転がるオレの上に覆い被さり、胸板にやわい双丘をひしゃげさせていく。着やせしてるせいか、たわむ弾力は見た目以上で、正直、燃える。
「き、君はやっぱり、特殊だ……。こんな、こんなことっ……わたし、わたしは、動じない筈だった、のに……。あは、あははっ……笑ってくれ、せめて。なんかもう……うん」
「……うれしそうな顔して。どんだけ可愛いんですか、あなたは!」
「ひゃうっ!? そ、そんなことないっ、ないないないからぁっ!! ず、ずるいぞおまえ、なにかまほうかひじゅつでも――ひうっ!?」
 科学の徒にあるまじき発言だ。我慢できず肩を抱いてぐっと抱きしめた途端、太股に挟んだ彼女の股ぐらがじわり、と熱くなった。肌にはしたない雫をこぼしながら、教授は顔もあげられず、ぷるぷる身を震わせていた。
「なにイっちゃってるんですか。甘えたがったのはそっちじゃないですか。もうやめにしますか?」
「こ、このさでぃすとめぇ……そんにゃこといってぇ……えへ、ふへへぇっ、わたひの、じゃくてん、ずっと突いて……んふぅ……」
 よろよろと頭を上げた彼女の顔は、随喜の涙で目尻を濡らし、瞳は数年ぶりの再会を喜ぶ子供みたいにきらめいていた。特殊なんてやっぱりお互い様なんじゃないか――そうも言いたくなるけれど。
「君がいればきっと……ずっと愛に飢えていた子たちも救われるんだろうな、私のように。やはり不思議だ、興味深いよ……ふふ、こんな歳になって子供じみた甘えを――」
「なーに研究モードに戻ってんですかっ」
「んみゅっ!? ちょ、助ひゅっ、いきなりはきけっ、んにゅっ、あうぅっ、はううっ!?」
 なんかしみじみしてる教授はどことなく切なげで、人前でそんな悲しい顔されたくないから。唇を重ねて無理矢理ふさいだら、目を白黒にして驚いた教授も、その内マタタビをかいだ猫みたく、またとろんと瞳を蕩けさせてしまった。
「ず、ずるひっ、こ、これぇぇ……やっぱ、だめっ、じょしゅは、だめぇっ……。亜多日の、じょしゅじゃなきゃ、だめにゃんだからにゃあぁっ……!」
「ちょ、やりすぎたのは謝りますからっ! 抑えましょ? ね、ねっ――ひっ、うあああーっ!?」
 教授が瞳や語尾にハートが踊り狂うくらい滅茶苦茶に酔うと、あとはもう止まらない。

 ――このあと、滅茶苦茶実験した。
0702名無しさん@ピンキー2015/10/29(木) 00:18:45.20ID:JT8A3tgj
誤字はイキすぎた教授の舌が回らなかったから。いいね?
投下失礼しました
0703名無しさん@ピンキー2015/10/29(木) 01:11:25.27ID:DLXWeTZB
あなたの作品はとても好きだ。大好きだ。俺もあなたのような甘い文章が書きたいぜ……。かしこ
0704某所からの転載2015/10/29(木) 01:45:40.88ID:4C9AJa7W
〜ゲームセンターにて〜


女「男さん、こっちこっち!」

男「はぁ……元気じゃねぇ、女さんは」

女「だってゲームセンターば来るの久しぶりなんやもん!」

男「俺は初めて来たばい……家ゲーしか普段せんからなぁ」

女「こういうのも、たまにはよかろーもんっ!!」

男「そうじゃね。女さんが好きなら、こういうのも……」

女「あっ!男さん、あれやろあれ!」

男「ん? あれって?」

女「クレーンゲームのお菓子落とすやつ!うち、これ得意なんよ!」

男「へぇー。こげなのもあるとやねぇ」

女「男さんゲームセンター初めてやったよね! うちがやってみせるけんちょっと見てて!」チャリン

男「うん」

女「ボタンでショベルば動かして、お菓子を穴に落とすとよ!!こーやって……ほら!」カチャカチャ

<ドサーッ

女「はい、一丁上がり!!」

男「おー、百円で大量じゃねぇ。すごかばい」

女「まだまだ、本気出せばこげなもんやなかとよ!」

女「中学時代は『スィーツハンター』っち呼ばれてゲームセンターの店員さんば泣かせよったとやから!」

男「い、意外な経歴じゃな……」

.
0705某所からの転載2015/10/29(木) 01:49:27.49ID:4C9AJa7W
〜それから1時間後〜


女「あー、楽しい!!男さん、次は何やる!?」

男「俺はちょっと休憩ったい……ゲーセンって意外に体力使うんやねぇ」

女「そう?じゃあうちも一緒に休憩っ!」

男「女さんは元気やねぇ。太鼓の達人にダンレボにシューティングゲームに、全部運動神経使いよるのばっかりやったとに」

女「今日はスカートやけん、あんまり派手には動けよらんかったけどね!!」

男(見えそうで見えないのも逆に良かったけんが……)

女「あ、そうだ。男さん、休憩するならさっき取ったお菓子食べん?」

男「良かと?女さんが取ったもんじゃけん、自分で持って帰って良かとよ?」

女「どうせ一人では食べきらんもん!お昼にはまだ早かし、小腹空いとーやろ?」

男「……じゃあ、お言葉に甘えようかね」

女「どれがよか?ハイチューにぷっちょにチロルチョコに、いろいろあるとよ!!」

男「俺そういう駄菓子って食べたことないけん、女さんに任せてよか?」

女「んー、そっかぁ……それじゃあ何がよかかなぇ」

.
0706某所からの転載2015/10/29(木) 01:52:36.42ID:4C9AJa7W
女「……!」ピーンッ

女「そんなら男さんには、ハイチューばあげるけん!」

男「お、そうね。ありがとう」

女「そしたらちょっと、目ばつむっててくれん?」

男「え?なして?」

女「いいからいいから!!」

男「……?これでよか?」パチ

女「……」ソーッ



  チュッ



男「……ふぇ?」

女「はい、チュー!なんちゃって!」

男「……駄洒落?」

女「お菓子食べるよりお腹膨れたやろー?あはははっ!!」

男「……」

女「あははっ、はは……は……」

女「そ、そげん顔して見んでよ……今さら恥ずかしくなってきおったたい……」

男「や、その……いきなりやったけんツッコミも出来よらんかったばい。ごめん」

.
0708名無しさん@ピンキー2015/10/29(木) 05:06:37.11ID:K+UQ6KE7
元地元民としては、たまに広島弁らしきもんが混ざっとーとこがどうしても気になるっちゃけどね…うん
0709名無しさん@ピンキー2015/10/29(木) 14:34:54.83ID:BtoXAvSz
GJ
文字媒体の方言って例えネイティヴでもどうにも不自然になるからね
仕方ない仕方ない
0710名無しさん@ピンキー2015/11/01(日) 01:30:37.21ID:3Z/1x+Lx
甘やかさなきゃイタズラするぞというコスプレ甘えっ子でごった返す街に放り込まれたらどうなるの、っと
0711名無しさん@ピンキー2015/11/01(日) 01:42:11.48ID:uJc20pPA
男「飴ちゃんやるから黙れよ」

女「えー……(´・ω・`)」
0713名無しさん@ピンキー2015/11/01(日) 03:24:52.85ID:y+FidZiR
思考を二回転半ほど空回りさせた甘えっ娘ちゃんは
「お菓子あげるからいたずらして」と催促するという行動に出るのであった
0715名無しさん@ピンキー2015/11/03(火) 21:34:38.32ID:jgB+WweT
甘えっ子にとってハロウィンとは「お菓子(甘々時間)くれなきゃいたずら(イチャイチャ)するぞ」だからな
0719名無しさん@ピンキー2015/11/08(日) 11:11:06.55ID:6hGyHOj1
そう考えると11月は甘える口実がないな
甘えっ子にとっては受難の季節?
0720名無しさん@ピンキー2015/11/08(日) 15:57:24.78ID:8ho+qJNR
古来、11月は何もないけど酒が飲めると歌われておってな……
0721名無しさん@ピンキー2015/11/08(日) 17:58:58.77ID:crKlK5CK
勤労感謝の日だろ
外ではバリバリできるキャリアウーマン、家ではぐーたらあまあまなお姉さんに感謝の意を表する
0722名無しさん@ピンキー2015/11/08(日) 19:13:21.04ID:PUIMbIMH
何はなくとも「寒いからくっつきたい」が使える冬は偉大なんです
0723名無しさん@ピンキー2015/11/15(日) 17:13:15.81ID:OoaOQceH
今ちょっとずつ話題になってる「亜人ちゃんは語りたい」って漫画が人外スキーだけじゃなく甘えっ娘スキーにもオススメしたいくらい甘い
0724名無しさん@ピンキー2015/11/16(月) 05:17:57.11ID:n3OzoHGq
あれ「亜人」のコメディスピンオフだと思ってたけど違うのね
モンスター娘的な甘えんぼうも可愛いのぅ
0725名無しさん@ピンキー2015/11/16(月) 13:13:07.90ID:YJISUraR
人外で甘えっ娘ってのもいいな
このスレでも昔に犬か猫娘の良いSS読んだと思ったんだけど
タイトルが思い出せないし保管庫も2つあって見つけられないわ
0728名無しさん@ピンキー2015/11/19(木) 08:24:38.77ID:g/w+CjnN
>>726
「な、なによ…甘い時間なら、私と…」
0730名無しさん@ピンキー2015/11/19(木) 12:07:42.08ID:b7/PT8Wg
>>727
クリスマスかバレンタインデーの話だった気がする
俺も次の休みには入り浸って探すかね
0731名無しさん@ピンキー2015/11/22(日) 10:29:33.00ID:A5xQhFKj
上ででてる「亜人ちゃんは語りたい」買ってみたがいいなあれ
読んでると口から砂糖がゆっくり出てくる あとサキュバスが可愛い
0733名無しさん@ピンキー2015/11/23(月) 14:43:19.64ID:4B/B7kLO
「さて、今我々は三人でファミレスに来ている訳だが」
「そうだな、俺たちカップルを友人であるお前が呼び出した形だ」
「二人とも誰に説明してるの」
0734名無しさん@ピンキー2015/11/23(月) 14:44:25.79ID:4B/B7kLO
SS書いてたら何故か途中で書き込まれた件
わけがわからないよ
0735名無しさん@ピンキー2015/11/24(火) 09:08:42.11ID:qPDA2J9p
734とは違うが駄文を投下させてもらいますぜ。あまり甘くないかも……。


「男君、ほらパンケーキ、あーんして?」
「う、うん。はい、あーん。 けどどうしたの女ちゃん?急にパンケーキ食べたいだなんて」
「えへへー、最近やったゲームの女の子がパンケーキ食べるシーンがあってね?それ見てうらやましくなっちゃたの。ほら、私にもあーん?」
「(うらやましい?)はい、あーんして。そりゃまた唐突な。また変なゲームじゃないよね?」
「ウフフフフ、あーこれこれこういうのがいいんですよ。お互いにあーんして食べさせ合うのが!あぁ幸せ。ね?今度は口移しで……」
「モサモサのパン類は口移しは難しいかなー。ほら、あーんで食べさせてあげるから。」
「ウフフ、あーん。 あ、変なんじゃないよ?世界のカップルはこうあるべきだって思える王道甘々ゲーだよ?」
「ならいいんだけど……、妙な影響受けるからなー女ちゃん。エロゲとかギャルゲやった時は酷かったし。『同じシチュエーションでエッチしよ』なんて言ってきたしなぁ……」
「ぶー!平気だよぉ!今回やったエロゲは普段やってるようなプレイばっかりのだし!!……あ、けど、1つだけ変なのがあったなぁ」
「またエロゲやったのね、女ちゃん……。エロゲやる女の子ってのも…嫌いじゃないけど。で、変なのって?」
「えーとっね、サンドイッチ食べると女の子が死ぬの!」
「女ちゃん何言ってるんだい、サンドイッチは女の子が食べると死ぬんだよ?」
「え!?そうなの!??!」
「そうだよ。女の子には猛毒だってWEO(世界エロゲ機構)でも言ってたよ」
「うわーそうだったんだぁ!私知らなかったぁ」
「そっかー。けど、サンドイッチが毒だって教えるなんてかなりちゃんとしたゲームなんだね。他にはどんなことするゲームなの?」
「えっとね、一日中頭をなでるの!でね、その後は一緒のベッドで朝までズッコンバッコンズッコンバッコン!!」
「いつもやってることじゃない。うらやましがるところあるかな?」
「あの初々しい感じがうらやましいの!最近は男君も慣れてきて以前のような緊張感がないよ!?」
「えー……。じゃあ今日は初々しい感じでやってみる?」
「うん!やってやって!!まずパンケーキ食べ終わったら頭なでなでからね!」


以上です、変な文章かも知れないが気にしないでね。
0736名無しさん@ピンキー2015/11/24(火) 10:24:48.13ID:udV/3chK
パクッ
大変!わたし間違えてサンドイッチ食べちゃった!このままじゃ死んじゃう!
うっ、苦しい…早く男くんが吸い出して!口の中隅々まで舌をレロンレロンして掻きだして!(アーン
0737名無しさん@ピンキー2015/11/24(火) 16:23:43.37ID:u60IyYUA
このエロゲは実在するんだろうかwww

男が抵抗なく甘えさせるの好きだわ、GJ!
0738名無しさん@ピンキー2015/11/24(火) 23:51:49.25ID:VeXbONnY
最近某スマイリーな動画なんかでも話題になってる同人ゲーだな

傷だらけで病気にかかってる女の子を引き取ったあと、
色んな意味で仲良くなってひたすら愛でるだけのゲーム(頭撫でx5して一日終了なんてプレイも可能)なんだが、
序盤で看護の選択肢を間違えるとイチャイチャする前に女の子が死んだり(サンドイッチを食わせるとバッド確定:通称死のサンドイッチ)、
淫乱度ってパラメータを下げるためにおあずけし続けると逆に襲われて、結局淫乱がおあずけ前より上がる通称淫乱ループしたりってネタが有名
まあアプデでこの辺の仕様は修正されたらしいけど
0739名無しさん@ピンキー2015/11/24(火) 23:55:54.02ID:u60IyYUA
あれか!確かに甘そうな仕様だとは思ってたんだよな
教えてくれてありがとう!!お礼に俺に甘えてもいいぞ!!
0740名無しさん@ピンキー2015/11/26(木) 00:18:07.77ID:NK4GtCwA
お礼にわたしを甘やかしてもいいぞ!(フンス
系尊大カワイイしっかり目の甘えっ子
vs
だって、君にダメにされちゃったんだもん(ドヤァ
な庇護欲狙いあざとカワイイずぼらーな甘えっ子
0741名無しさん@ピンキー2015/11/26(木) 19:35:19.40ID:C1Jc5bnl
>>738
絵柄で敬遠してたけどそんな甘々な内容なのか
ちょっと買ってみようかな
0742名無しさん@ピンキー2015/11/26(木) 23:59:03.45ID:J3dudmTH
やってはみたいけど、あれはどうしてもなぁ……
ブラックラグーンの姐御みたいな傷痕ががっつり入ってるんだもん
傷がなきゃこの子じゃない、みたいな人もいるからそこの好き嫌いはしょうがないんだけどさ

でもグッドエンディングがないっていうのは素晴らしい仕様だと思うw
0743名無しさん@ピンキー2015/11/27(金) 01:18:22.11ID:W5Mh1mhd
確かに、初めて脱がせた時はうわって声が出た
慣れるのに30分もかかった

甘SS書きたいがなんもアイデア浮かばぬ
0744名無しさん@ピンキー2015/11/27(金) 11:24:12.81ID:AlSr7I6r
臭いフェチなブラコン姉という電波が飛んできた

「弟君お帰りー!部活お疲れ様!ほらこっち来てこっち来て!」
「あ、お姉ちゃんただいまー!」
「あぁもう可愛いなぁ!スリスリギュー!!……クンカクンカ」
「わぷっ!お、お姉ちゃん、汗かいてるし泥だらけだから汚いよ……」
「スハースハー、クンクンクンクン(そんなことないよ!最高の香だよ!)」
汗だく泥だらけの弟を抱きしめ、臭いをかぎながら背中とかおしりとか二の腕とかを弄る姉
「お、お姉ちゃん、い、息が苦しいよ」
「んー?苦しいのは息だけかなー?んんー? サワサワサワサワ」
「ちょ!お姉ちゃんどこ触って…!?」
「可愛い弟君のおちんちん! こんなに元気になってるねー可愛いねー」
「あううぅぅ……」
「あー、意地悪しちゃってごめんね、苦しいよね?ほら、お風呂場いこ?いっしょに洗いっこしようね
(あーもーやべぇ、マジ可愛いこのまま押し倒してぇ)」



たぶん甘々だと思う
0747名無しさん@ピンキー2015/12/03(木) 02:19:44.17ID:f3s7Dhq8
甘えん坊に「もう少しセクシーになってみて」って言ったらどうなるの?
0748名無しさん@ピンキー2015/12/03(木) 02:34:33.81ID:kqxbGLXl
セクシーな甘えっ娘だっているだろうさ!
でもなぜか甘えっ娘はロリっとしたイメージがあるのはわかる
0750名無しさん@ピンキー2015/12/03(木) 17:15:46.56ID:9sSXSM8i
大人だから甘えないのは当然だろう?(キリッ
と口だけはご立派だけど弟のお膝だっこから離れられない系お姉ちゃん
0751名無しさん@ピンキー2015/12/07(月) 17:20:26.46ID:m0cxZ6ZG
クーデレとかもいいよね
「ん?ほらどうした、ギュッとして頭をなでてくれ」
とかさも当然の様に平気な顔で要求してくるの
07537512015/12/08(火) 05:17:37.41ID:kgjTomEf
>>752
ごめん 俺は怒られなければならないようだ
0756名無しさん@ピンキー2015/12/08(火) 19:18:37.44ID:Z5Fal5OG
>>752
うむ、では二つの甘え方の違いをSSという調査結果にしてくれたまえ
0757名無しさん@ピンキー2015/12/10(木) 08:32:59.74ID:5YCB4hkn
クーデレ

「甘えなどと甘ったるいことを言うな。だからお前は成長せんのだ、馬鹿者め」ギュッ

「ん?これは不摂生なお前のためを思って脈拍を計っているだけだ。感謝するんだな」スリスリ


素直クール

「今日は寒いな……君の体で少し暖めてくれないか?」ギュッ

「ん……いや、まだだ。出来ればこのまま春まで、こうしていたいな」スリスリ
0758名無しさん@ピンキー2015/12/10(木) 16:33:22.75ID:ugQqccWD
>>753
まずクーデレは「普段クール」「しかもデレる」タイプと、「普段クール」「時々デレる」タイプがある
ツンデレが「始めツンツン」「後からデレデレ」タイプと、「普段ツンツン」「時々デレデレ」タイプに分けられるようなもの
クーデレと素直クールを使い分けるときは、素直クールという言葉を「好意を素直に伝える」「しかもクールに」と読み解いて、
クーデレの「普段クール」「しかもデレる」タイプを特に強調して指す場合が多い(逆にクーデレは「普段クール」「時々デレる」と捉える
細かく語るとクーデレにツンデレのような「始めクール」「後からデレデレ」って分類がない理由とかもあるけど割愛


本来は、ツンデレというカテゴリが認知された頃に、ツンデレと真逆の属性を考えた際にあてがわれた呼び名の違いに過ぎない
(確か2ch発祥がクーデレ、ふたば発祥が素直クール
でもクーデレと素直クールの言い分けが便利なので、些細ながら大きな違いとして拘る俺もいるって話
0759名無しさん@ピンキー2015/12/10(木) 17:56:07.32ID:tjmRfUxu
>>758
つか、ツンデレって言葉自体もともと属性じゃなくて、出会った頃はツンツン→何かイベントがあった→デレデレになる、というエピソード持ちキャラっていう定義だったはずなんだよな
属性表現に便利だから今みたいにやたら定義が細分化してしまったが…


まあ何が言いたいかというと、最初ツンツンだったけど今はデレデレの甘えんぼうな娘は大好物ですってことだ
0761名無しさん@ピンキー2015/12/11(金) 20:21:17.09ID:vJpI+G9t
>>759
そこがまさに割愛した部分なんだけど、ツンデレが属性扱いされ始めた辺りから
「始めツンツン」「後からデレデレ」タイプ(便宜上ピッコロタイプと呼ぶ)だけじゃなくて
「普段ツンツン」「時々デレデレ」タイプ(同じく雄山タイプと呼ぶ)まで内包してしまった
それだけツンデレという属性・ジャンルの懐の深さ、今に至るまでの一ジャンルとしての強さに繋がってる

で、ツンデレに対抗しうる新ジャンルとしてクーデレや素直クールが考えられたとき、
ピッコロタイプと雄山タイプの、似通っているけれど厳密には違う二属性を同時に相手にするハメになった
異なるピッコロタイプと雄山タイプの共通点は「登場時の主人公サイドへの好感度の低さ」しかなくて、
クーデレや素直クールは対抗するために「最初から好感度MAX」を前提条件にするしかなかった
下手にクールで初期好感度が低いキャラを作ると、「クールなツンデレ」って感じにツンデレ属性に喰われる
実際クール・無感情系ツンデレなんてラベリングされたキャラは巷の創作物に溢れてるわけで


それはそうと僕はおこたでクールな美女と甘々過ごしたいです、納期絶滅しろ
0762名無しさん@ピンキー2015/12/11(金) 20:27:41.48ID:JkMdWsXC
搬入先で甘えんぼな取引相手が待っていると妄想するんだ
0764名無しさん@ピンキー2015/12/22(火) 12:22:47.38ID:vhmTxWKS
>>763
「寒いでしょ?あっために行ってあげる!」なのか、
「寒いでしょ?うちにおいでよ!」なのか、
それが問題だ
0768名無しさん@ピンキー2015/12/27(日) 20:48:24.46ID:PyM5b3LH
いついかなるシチュエーションでもイチャイチャしたがるのが甘えっ子だけど、
ある条件を満たさないと甘えられないというのはどうだろうか?
0769名無しさん@ピンキー2015/12/27(日) 21:00:48.59ID:bYMAiBUh
「男くんにちゅーしてもらわないと甘えることができません」

「前提条件がおかしい」
0770名無しさん@ピンキー2015/12/29(火) 20:42:00.24ID:murO63nX
アマカノっていうエロゲがとても甘えんぼうな女の子でオススメ
ここに来る人は絶対気にいるから
0772名無しさん@ピンキー2016/01/01(金) 03:35:51.11ID:6mo1jX6K
「んっ……。んくっ、ふぅ……あむっ、んっ、ちゅっ……」
一年の終わりと始まりの瞬間。そっと重ねた唇は、すぐに熱い口内で舌の根まで深く睦み合う、強い交歓へと変わった。
「ちゅ、れぅ、んっ、んんんっ……! はぅ、はあぁあ……」嬌声をこぼし、吐息を混ぜ、唾液すら味わっては貪り尽くす。強い抱擁は息も苦しいだけなのに、一度味わえば最後。
「きす……もっとちゅー、するぅ……ん、ふぅ、ぷはぁっ」
だらしない顔をしてるのに、恥ずかしいのが嬉しくて、愛おしくて、キスを重ねるほどに、多幸感が体を震わせてゆく。
「すきっ、らい、すきっ……くん、はぅ……くぅん……!」
名前を呼ぶと彼の舌が口内で激しく暴れた。官能の喜悦を乱暴に注ぎ込まれて、甘い声も我慢も出来ず止まらなくなる。
「ひんっ……あひっ、ひぅうっ……。きす、すきぃ……くんの、いっぱい、して……はぁぁっ、あ、あっ、あぁぁ……」
新しい年の幕開けに、深い快感に狂う咽び泣きが響き渡る。2人だけの静かな年越しは、甘露に溺れるばかりの煩悩に満ちていた。

***

午前3時20分。いつもなら夢の中にいる時間。
パジャマ姿でコタツの中にいる彼女は、目を開けていても、いまだに夢の中にいるようだった。
「はふぅ……すごかったぁ……。えへ、ふへへぇ……ちゅー、あんなにはげしいの……ひさしぶり……んふ、むふふぅ♪」
「……結構体力、使うんですけど。てか何あれ! めちゃくちゃエロかったし」
「んー、せくしーだったでしょー? いいんですよー、普段からこーやって甘やかしても。ふふーん」
コタツに肘をつき、両手で顔を支えてご満悦のご様子。頬も目尻もゆるゆるに垂れていて、キスの時とはまた別のだらしない顔を見せている。しかも、ちょっとドヤ顔入ってるし。
「……毎朝ちゅーで起こしてるじゃん」
「やーだー、あれくらい、愛のあるの、ぶちゅーって!」
「ぶちゅーいうな。あんなの朝からやったら暴走するだろ」
「あ、あさからでぃーぷなの……あふ、んふふふっ……♪」
この妄想系女子、一度甘えたがりモードに入ると手に負えない。潤んだ瞳はすぐさま獲物を捕らえるやいなや、上体を起こして両手を広げた。こっちにきて、くっつけとの合図だ。
「ん、んーっ♪ はよっ、だっこはよー♪」
「……へえへえ、いま行きますよ」
隣に座ってやっと一息……と思ったのも束の間。一度臨戦態勢取られたら、あとはもうてこでも動かないのがお約束。かむかむとジェスチャーの度に豊かな胸元が揺れる。もう人を甘やかす側だろうに、大きな甘えん坊の世話は一苦労だ。
0774名無しさん@ピンキー2016/01/02(土) 23:39:34.45ID:ur2DgOJ6
「ねーねー、姫始めしようよー」チュッ

「うおっ……いきなりキスして何を言い出してるんだ」ナデナデ

「んっ……だってチューしたかったから。それに一月二日は姫始めなんだよね?」

「いや、それはそうだけど……姫始めねぇ、意味わかって言ってるのか?」チュッ

「んんっ、ちゅ……はぁ、もちろん!そうじゃなかったらこんな事言わないよ……んうっ」

「……そんなに姫始めがしたいのか」チュッ

「あうっ、そうだよー……」

「……わかったよ、そこまで言うなら」

「それじゃあ早速……はい!」

「……なんだこの手」

「お姫様って言ったらやっぱり手の甲にキスでしょ!」

「……姫始めの意味は?」

「一日中お姫様みたいに甘やかしてもらえる!」キリッ

「…………はあ」

「あ、あれ?もしかして嫌だった?」

「いや、嫌じゃない……ただ」

「ただ?」

「……なんでもありません、お姫様」チュッ

「きゃうっ!?い、いきなりは反則だよ……」

「散々キスしてそれを言うか」

「だ、だってぇ……んうっ!」

「手の甲だけじゃ……足りないよな?」

「はぁ、はぁ、う、うんっ、いっぱい唇にチューして……んんっ」チュッ

「なんか普段通りでお姫様関係ない気がするぞ」

「そんな事ないよー……だってこの後もーっと甘やかしてくれるんだよね?」

「……やっぱり最初から本当の意味わかってたのか」

「ううっ、だって素直にしたいなんて言えないもん……」

「そうかそうか……だったら期待に応えて目一杯お姫様を甘やかしてあげないとな」チュッ、チュッ

「んんうっ!んちゅ、ちゅっ、あっ……えへへ、うん。いっぱいいっぱい甘やかしてね?」


――この後滅茶苦茶姫始めした。
0775名無しさん@ピンキー2016/01/04(月) 05:03:38.40ID:xV5pengC
正月早々ラブラブチュッチュッなSSが2つも投下されるとか……
今年は大豊作間違いなしですね
0776名無しさん@ピンキー2016/01/05(火) 01:11:07.65ID:vrVAPKvu
血糖値の上昇が止まらん…!
誰か!誰かインシュリンを!
0777名無しさん@ピンキー2016/01/10(日) 16:04:32.29ID:PuFw91HP
ここの人達はおむつには興味ないの?
あまえんぼな女の子がおむつしていちゃいちゃしてきたらとても可愛いと思う
0779名無しさん@ピンキー2016/01/11(月) 05:09:45.64ID:uzYhoDTv
ちょっとは考えろ
おむつとかおもらし属性持ってるほうが少ないし、むしろグロ扱いされてもおかしくないんだぞ
特殊な嗜好をそれ以外の場所で出すべきではない

やるならおむつスレで甘えっ娘は好きか聞いてこい
0781名無しさん@ピンキー2016/01/14(木) 09:44:58.54ID:HvMgCZJp
両親がラブラブで19歳になって6歳の妹ができて
「オイまじかよ俺の両親頑張りすぎだろ」とかそんなこと考えて
その妹(4歳)が異様に自分に懐いてて「いっしょにおふろはいろー」とか
「といれいっしょにいって」とか言われて
最初の内はめんどくさがってたんだけど段々と「あれ、なんか可愛い?」とか思い始めて
一緒にゲームする時に胡座の上に座ってきて「えへへーここ(胡座の上)大好きー」とか言われてブラコンに目覚めて
寝る前にホラー映画見て「お兄もう寝ちゃった? 一緒に寝ていい?」なんて泣き声混じりで言われてブラコン完全覚醒
そんな感じの毒電波がひっきりなしに飛んでくるんだが
0782名無しさん@ピンキー2016/01/14(木) 13:20:35.42ID:cCT5PbgB
ブラコンに目覚めたら男の娘フェチになってしまうのでは…
0783名無しさん@ピンキー2016/01/14(木) 15:58:38.58ID:HvMgCZJp
上が男なら兄弟っていうし……(強がり)
こんなミスするとかやはり毒電波だったか……
0784名無しさん@ピンキー2016/01/15(金) 12:28:05.56ID:Y9EMY7HM
コーヒー好きの甘えっ子と苦いけど甘いチュッチュをしたいですぞ
0785名無しさん@ピンキー2016/01/15(金) 13:55:30.01ID:yp5Wm4rD
「ブラックコーヒー苦手だけど男くんのためなら頑張るよ!」

「ズズッ……ゴクゴク……おゔぇ!!うえぇぇぇ!!ゴッホ、ゴホッ!!うっぶぇ……げぇぇ……」

「……無理しなくていいから」
0787名無しさん@ピンキー2016/01/17(日) 01:54:27.03ID:lPhCWw5D
おやつ目当てに茶道始めたけど苦い抹茶に耐えられなかった甘えっ子から
お茶請けにはやっぱり甘いキスだよね!と練習のたびに隣でキス待ちされる羽目に
0788名無しさん@ピンキー2016/01/17(日) 20:54:13.98ID:/WwpgLOV
「先輩、何作ってるんですか」
「おお後輩君、丁度いいところに。これからコーヒーを淹れようとしていたんだよ」
「コーヒーですか」
「そう。豆から挽いてサイフォンも使う本格志向だぞ」
「粉砕機をコーヒーミル代わりに使うの止めてくださいよ!?誰が掃除すると思ってるんです!?」
「うんいつもありがとうね。君の分も淹れてあげるから大目に見てくれ」
「それに、ビーカーとか試験管とか使って即席のサイフォン作るのもやめてください!」
「いい出来だろう?教授がいない時を見計らってコツコツと作っていたんだぞ?」
「んなもんコツコツ作ってないで卒論頑張ってくださいよ……」
「まったくお堅いなぁ君は。硬いのは君のちんこだけで充分だよ?」
「なぜそこで私のちんこの話になるんです!?」
「よーし出来上がったぞ。んー、いい香りだぁ。ほら後輩君、君の分だぞ。」
「先輩何で私のちんこの硬さとか知ってるんです?ねぇ?」
「んー?あれー?冷蔵庫に牛乳あったと思ったんだがなぁ。後輩君知らない?」
「……牛乳なら賞味期限切れてたんで捨てましたよ」
「あれま、なら仕方ない。後輩君後輩君、ミルクちょうだい」
「は?」「はいズボン下ろす―」「わ!?」「はいパンツ下ろす―」「うっわ!?」
「うふふふ一丁上がり―。さてまずはお口で」
「あうっ!て、ちょ、先輩いきなり何を……」
「んー?ひふふっへひっはへひょ?(ミルクって言ったでしょ?)」
「あ、あ、咥えながら喋らないでくださ、…あ、あふ」
「……んぷぁ、はい出すならここにね。 んー?ミルクの量少ないかなー?もう少しほしいねー?」
「え、あ、ちょ、先輩待って。少し待って」
「だーめ。もっとちょうだい?(赤玉出るまで絞ってやるぜぐへへ)」
0789名無しさん@ピンキー2016/01/19(火) 23:01:20.84ID:YU07wNov
「こ、こおるぅ……。も、もっと厚着、し、してっ、へくちっ!」
「暖冬って言ってたのに、雪も降るし電車も止まるし……すみません、こんな日に」
「い、いいよっ、わたしもっ、今日の映画、たのしみにして、えへっ、くしゅんっ」
「ああもう、これ上から羽織って、風邪引きますから」
「で、でもっ、そのコート脱いだら、男くんが」
「バカは風邪ひかないんですー。自分で言ってて悲しいですけど」
「あははっ。そっか、それなら……わたしにいいアイデアがあるんですけどっ!」

「はぁっ……男くんのコートの中、あったかい……。えへへっ。ありがとね、男くん」
「こんな冷えきって……。可哀想に、あったまるまでぎゅってしてていいですから」
「うん。男くんっていつもあったかいよねぇ……あ! お布団も二人がいいな! 一緒に入ろ? ね、いいでしょ?」
「湯たんぽ代わりだ」
「ふふっ、そーだよ。こんなにあったかいの、ひとりじめなんてずるいし。今夜はおすそ分け、おねがいするねっ!」
「いいけど……女さん、ちょっと、音量下げよっか」
「ん? なんで?」
「周りの人に聞こえるから」
「……っ!! ご、ごめんねっ、わ、わたし出るねっ、おじゃましましたっ!?」
「ちょ、今出たらヤバいって!」
「……や、やばかった。す、すみませんが、もう少しだけ、お、おそばに置いて、もらえないでしょうかっ……ううぅ」
「ちょっと歩きますか。一駅歩けばタクシー乗り場も近いから」
「え、ええ、よろしくおねがいします……ぶるぶる」

「なんか、ちょっとしたカンガルーの気分ですね」
「あー、あったかい……。男くんがいなかったら、凍死してたと思うよ、わたし」
「されたら困るから、もっとあったまっててください」
「ふふっ、あったまるよー。やっぱり冬は男くんと一緒じゃなきゃねー」
「……冬じゃなくても、くっつきたがりますよね、女さんって」
「ふふんっ、甘えん坊はオールシーズンだからねー。それに、さ」

「一緒にいたら、いつでもあったかくなれるもん。男くんにぎゅってして貰うと……幸せで、心がぽかぽかしてきて……えへへっ。あー、もー、何言わせるのー、もー」
「めちゃくちゃ顔にやけてるし。よっしゃ、女さん持ち上げてみんなに見せますか」
「や、やめろよおっ!? そ、それならわたしもっ、男くんにほーるどするしっ!」
「公衆の面前でだいしゅきホールド!? 社会的に死にます、は、恥ずすぎるし!」
「……ひとのこと言えないじゃん。やーい、恥ずかしがり屋ー。んふふっ」
「あんまり茶化さないで下さいよ……その」
「ん? 降参かな? ふふーん、おとなしく甘やかしてくれていいんだよ?」
「家に帰ったら……女さんと、もっと仲良くしたいですし」

「うん……わ、わたしも、男くんと……うぅ、さっきまで寒かったのになぁ……」
「ことしの冬は暖冬ですから」
「……うんっ」
0790名無しさん@ピンキー2016/01/19(火) 23:13:46.42ID:TRPvkSYj
お、おかしい…私は夜ご飯に麻婆豆腐を食べていたはずなのに…
体全体で甘さを感じている…
GJ!
0792名無しさん@ピンキー2016/01/31(日) 14:30:43.07ID:NuIazRh+
ためではないが、マンガやアニメで甘えキャラってそういないよねって話
0794名無しさん@ピンキー2016/01/31(日) 17:07:19.87ID:dGIdWVRR
ガンダムX久々に見返しててね……その……ティファを見てるとね…
ティファとガロードがONSENでKONYOKUしないかなーとか妄想してね
そうか、2次はだめではないか、よかった
0795名無しさん@ピンキー2016/02/04(木) 23:19:41.33ID:b08JnUZZ
甘えっ子を甘やかすのもいいけど二人で互いに甘え合うのもいいかと思い始めた
0798名無しさん@ピンキー2016/02/07(日) 20:52:47.77ID:u9axeHsJ
「つーかーれーたー」

「何、どうしたの」

「仕事がハードなんだよー……というわけで癒やしてほしいな!」ギュー

「いや、癒せって何をしろと」

「撫でて!」

「えっと……これでいいかな?」ナデナデ

「ふにゃあ……極楽極楽」

「他には何かある?」

「おまかせしまーす」スリスリ

「いや、おまかせって」

「君なら私が何を望んでるかわかるよー、信じてるよー」

「うわっ、すごいプレッシャーだ」

「ほらほら、頑張ってー」スリスリ

「んー……じゃあ」クイッ

「へっ?」

「んっ」チュッ

「んんっ!?い、いきなりキスなんて……」

「……」グイッ

「えっ、ひ、ひた、入ってる、んんっ、んー!激し、やっ、らめ、んんうっ!」



「……はぁ」

「あふっ、はうっ……」

「これで良かったかな?」

「んう……」ジトー

「あれ?」

「終わるの早い……あっ、なんで笑うのー!」

「いやいや、なんでもないなんでもない。それじゃあ今度はもう少し長くやるよ」

「約束だからね……」

「はいはい」

この後も何かしら理由をつけて散々キスをねだられたのは言うまでもない。
0799名無しさん@ピンキー2016/02/07(日) 21:00:40.89ID:OJU4KhDP
ふぅ……キスだけじゃ物足りなくなっちゃう甘えん坊はよ
0802名無しさん@ピンキー2016/02/13(土) 14:36:55.30ID:8CxFCzvX
「味見してたらチョコなくなっちゃったけど、私の身体の中にチョコが流れているから…どうぞ♥

「じゃあその前に血糖値検査いこうか
0803バレンタインデー・イブ2016/02/13(土) 23:23:33.59ID:0XqOi1Kz
「チョコレートを食べてほしいの」

二月十三日、幼なじみ兼彼女の神崎結奈(かんざきゆいな)に部屋まで拉致されて言われた最初の台詞がそれだった。

「バレンタインデーは明日だぞ?」

「そ、それはわかってるよ!」

結奈には楽しみすぎてクリスマスを一日間違えた前科があるので、またかと思いつつ訂正するがどうやら違うらしい。
じゃあなんで今日チョコレートを食べてほしいなんて……

「えっとね、晴海(はるみ)君に明日渡すチョコレートなんだけどね、甘いのにしようかビターにしようか迷ってて」

「また珍しいな。毎年甘いのにしてるじゃないか」

俺が結奈から物心付いてから貰ってるチョコレートはどれも甘くて、美味しかったのをはっきり覚えている。
今年も当然そうだと思ってたから、今さらビターにする意味がよくわからない。
……もしかして今年のバレンタインデーは付き合って初めてのやつだから変化を加えたいのか?

「実はね……ビターを普通のより甘くするとっておきの方法があるらしいの」

「ビターを普通のより甘くする?」

そんな方法聞いた事ないな……まあ、こうして連れてこられた理由はわかったけど。

「なるほど、それがうまくいくなら明日もそうしたいと」

「う、うん。やっぱり晴海君に喜んでもらいたいし!」

おぉ、彼氏冥利に尽きるとはこの事か……可愛い奴め。
なら俺も協力してやらないとな!
0804バレンタインデー・イブ2016/02/13(土) 23:27:23.83ID:0XqOi1Kz
「わかった。それでどんな方法なんだ?」

「えっと、まずここにビターチョコレートがあります」

「ああ」

「私が食べます……あむっ」

「……うん?」

「ううっ、苦ぁ……」

涙目になって何をしてるんだ……というか自分で食べるのかよ!?

「そ、それで……んうっ!」

何をしたいのかわからずに混乱してると、結奈がいきなり俺にキスをしてくる。
しかも舌まで入れてくる方だ……ってなんだ、いきなり!?

「んちゅ、れろっ……」

固まる俺をよそに結奈はキスを続けている。
ああ、キスに夢中な結奈も可愛いななんて思ってたその時唇を伝わって苦い味が広がった。

……まさか。

「あの晴海君、ギューッとしながら撫でてくれたらもっと甘くなるかも……」

「なあ結奈、まさかその方法って甘やかしながらチョコレートを食べれば甘くなる……なんて話じゃないよな?」

「……ギクッ」

「口で言うな、口で」

全く、何を思いついたのかと思えば理由つけて甘えたいだけじゃないか……
0805バレンタインデー・イブ2016/02/13(土) 23:30:18.35ID:0XqOi1Kz
「ち、違うもん……これはまだ下準備だから!」

「へー、じゃあ次はどうするんだ?」

「えっと、えっと、えっと……」

考えてないんじゃないか……
甘えたいなら素直に言えばいいだけなのに。
まあ、恥ずかしい気持ちはわからないでもないけどな。

「あっ、そうだ!えっとね!私甘いもの大好きなの!」

「それは知ってる」

この部屋には甘いものが必ず常備されてるしな……

「だから毎日甘いもの食べてるの!」

「それも知ってる」

俺は結奈が甘いものを食べて浮かべる幸せそうな顔を一番見ている自負があるくらいだ。

「だから、ううっ、あの、ね」

「?」

「わ、私の身体、甘いと思うんだけど……」

「……ちょっと待った」

この甘えん坊は自分が何を言い出してるかわかってるんだろうか。

「ううう」

ああ、うん。
そこまで顔紅くしてるなら間違いなくわかってるな。

「……いいんだな?」

「……う、ん」


しかたないな、最後まで結奈の言う方法に付き合うか。

……正直さっきのキスで押し倒したいぐらいだったしな。
0806バレンタインデー・イブ2016/02/13(土) 23:36:11.84ID:0XqOi1Kz
「あむっ、ちゅっ、はうっ……」

キスをしながら結奈のブラウスとスカートを脱がせていく。

結奈が真っ赤になりながらも抵抗せずに俺に身を委ねている事がさらに俺を興奮させて、その手は止められそうになかった。

「あっ、キスやめちゃやだぁ……」

「またいくらでもするから」

一旦キスをやめて下着姿になった結奈をベッドにゆっくり押し倒す。
首筋にキスをしてからブラをずらすと、食べた甘いものが全て詰まってるんじゃないかと思ってしまうような、大きな胸が露わになった。

……また大きくなってないか?

「じゃあ、いただきます」

「ど、どうぞ……ひゃ!く、くすぐったいよ」

溶けかけたチョコレートを胸に塗ると、結奈は笑って身をよじる。
その余裕がいつまで持つやら……

「きゃうっ!さ、先っぽいきなり……」

「ただ塗っただけだぞ?本番はこれからだ……んっ」

「あっ、んうっ……!」

案の定そのチョコレートを舌で舐めとり始めると、その声はだんだんくすぐったいだけじゃななくなってきたのがわかった。
相変わらず感じやすいな……

「あ、んっ!チョ、チョコレート、あ、甘くなったかなぁ……あんっ!」

「まだまだ……今度はこっちに……」

胸のチョコレートを舐め終わると今度はお腹、首筋、太もも……ありとあらゆる場所に塗って舐めとる。
相変わらずチョコレートは苦いけれど、俺と結奈の気分は普段やらないようなプレイでかなり高まっていた。
0807バレンタインデー・イブ2016/02/13(土) 23:42:21.51ID:0XqOi1Kz
「うわっ、もうこんなに……」

「ん、やぁ!そこ、擦ったらぁ……!」

パンツの上から結奈の秘部を擦ると、そこはもう音が出るくらい濡れていた。
パンツを脱がせて直接触れば、熱が指から身体の芯まで伝わってくるようで息が荒くなる。

「ふぁ、そこ弄っちゃだめぇ!んやぁ、あっ、ああんっ!」

「その割りには気持ちよさそうじゃないか……!」

一回イかせるか考える俺の腕を結奈が掴む。
その何か言いたげな瞳に思わず膣内に入っていた指が止まった。

「き、気持ちいいから、んっ、あっ、だめぇ……」

「ダメってどうしてだよ」

「私だけなんてやだからぁ……晴海君と一緒がいいよぉ……」

「……!」

なんで、こうも可愛い事言うかな!

そんな事を言われて、もう我慢なんて出来るわけがない。
俺は結奈の身体を転がすと、既に硬くなったモノをあてがう。

「あっ、は、晴海君っ……」

「結奈、入れるぞ……!」

結奈の答えを聞く前に、俺はその腰を掴んでモノを膣内へと沈めていった。
0808バレンタインデー・イブ2016/02/13(土) 23:46:20.39ID:0XqOi1Kz
「はあっ……は、入ってるよぉ……」

結奈の膣内はまだ冬なのに熱く、締め付けてくる。
覆い被さるように後ろから抱き締めて、腰を動かしていくと結奈の身体は面白いように反応して。

すごく興奮する……!

「あっ!やっ!激しっ、激しいのぉ!」

「っと、これも忘れたらダメだよな……!」

「んうっ!あっ、ちゅっ、晴海君、苦っ、苦いよぉ……」

チョコレートを口に含んで結奈の唇を奪う。
さっきされたように舌をねじ込んでチョコレートを流し込むと、結奈は苦さに顔をしかめた。

「甘くなるんじゃ、なかったっけ……!」

「あんっ!あっ、わ、わかんないぃ……!」

言葉通りもう何もわからないのか、結奈は身体を震わせてなすがまま嬌声を上げる。
繋がった所からポタポタと愛液が落ちてベッドを汚していくのが見えて、俺はそれが結奈が悦んでいる証に感じた。

「ね、ねぇ、晴海君、こ、これやだぁ……!」

「何が……!」

「私も晴海君をギューッしたいっ、ああんっ!あっ、これだと出来なっ、やぁん!」

結奈の願いに応えて身体を反転させる。
結奈は快楽にとろけた顔で嬉しそうに笑うと、俺の背中に腕を回してギューッと抱き締めてきた。
0809バレンタインデー・イブ2016/02/13(土) 23:49:48.34ID:0XqOi1Kz
「んっ、んうっ、もっと、もっとチューしてぇ……」

正常位になった途端、結奈の膣内は俺のモノを離さないとばかりに締め付けを増してくる。
キスをしながら、一心不乱に突き上げれば結奈は俺に抱きつく力を強めてそれを受け入れた。

「晴海君、好きっ、好きぃ……!」

「俺も、結奈が好きだ……!」

もうお互いに何も考えていられない。
ただお互いの身体に溺れて、ただずっと繋がっていたい……それだけだった。

「あっ、私、イッちゃ、うっ……!」

「俺も出るっ……!」

だけどそんなの当然無理な話で。
だからせめてその時は一緒に迎えたくて、俺と結奈はお互いを貪る。

「ぐうっ!」

「イッ……!ああああっ!!」

結奈の身体が大きく跳ねるのと同時に、俺も結奈の中に精を吐き出していく。
その勢いはなかなか止まらず、結奈の中を満たしていくのが感じ取れた。

「あっ、あふっ、出てる、いっぱいだよぉ……」

焦点の合わない瞳で俺達は荒くなる息を整えている。
モノを引き抜くと、溢れてきた精液が結奈の愛液と混じってベッドに染み込んだ。
0810バレンタインデー・イブ2016/02/13(土) 23:56:44.85ID:0XqOi1Kz
結奈の身体を拭いた後、俺達はベッドで一緒に寝ていた。

「……あっ」

すると突然結奈が声を出して起き上がる。
なんか慌ててるみたいだけど……

「どうした?」

「えっと、まだ残ってたみたい……」

……結構念入りに掻きだしたんだけどな。

「んうっ……」

「ちょっと、何を」

俺がティッシュを取ろうとすると何を思ったのか、結奈は垂れている精液を指ですくって舐める。

「……苦ぁ」

そう言って結奈はまた顔をしかめた。
甘いとでも思ったのか……?

「少なくとも甘くはないだろ……」

「あんなに甘くする方法やったのになぁ」


ちょっと待て結奈、それはいつからビターチョコレートから精液を甘くする方法になったんだ?

「チョコレートも甘くならなかったし……やっぱり甘いチョコレートにしないとダメだね!」

「じゃあ明日はいつも通り甘いチョコレートで頼むな」

「……」

「ん?」

「あ、あのー……それでね晴海君」

「どうしたんだよ」

「甘いチョコレートをもっと甘くする方法があるんだけど……あうっ」

「……」

全く……あくまでもそれでいくつもりなんだな。
俺としては素直に言ってくれた方が嬉しいんだけど。

「その方法って?」

まあ、付き合うとしようか。
可愛い彼女の頼み事、だからな。

「え、えっと、ね……私甘いもの大好きなの!」

……またそこからなのか。

終わり
0811名無しさん@ピンキー2016/02/13(土) 23:58:15.60ID:0XqOi1Kz
なんとか二月十三日中に終わった……
やっぱりエロ入れると難しいな。
0813名無しさん@ピンキー2016/02/14(日) 01:37:05.02ID:BL2/7UQE
素晴らしい甘エロでございました

インスリンが手放せないな
0814名無しさん@ピンキー2016/02/14(日) 21:05:04.15ID:0hpLqFmJ
現実世界でチョコは貰えなかったのに持病の糖尿病が悪化したぜ…
素晴らしい!
0815バレンタインデー当日のお話2016/02/14(日) 22:18:15.83ID:qoS9UUPs
「ほら結奈、あーん」

「あーん」

バレンタインデー。
俺と結奈は俺の家でチョコレートを食べていた……まあ、ほとんど俺が結奈に食べさせる形だが。

「バレンタインなのになんで俺より結奈がチョコレート食べてるんだよ」

「むぐっ……だって晴海君、チョコレート全部食べちゃったから」

「そうさせたのは誰だっての」

昨日結奈の家でチョコレートを甘くする方法だのなんだのと散々いちゃついた結果、結奈の家のチョコレートは見事に全滅した。
そもそも今日の分のチョコレートまで普通使うか?

「でも晴海君だってノリノリだったよ……まさかあんな所にまでチョコレート塗るなんて……」

「……盛り上がると人間、何するかわかんないよな」

実際、普段やらないようなプレイは俺と結奈をかなり燃え上がらせたわけで。
俺達が気がついた時にはベッドのシーツはチョコレートと体液でグチャグチャ。
慌てて洗ったけど、なかなか落ちなくて焦った焦った。

「私の分もあったのに……だから今日は私がたくさんチョコレート食べるんだからね!」

「だからといって膝の上に座る必要はあるのか」

「冬だし寒いからね!」

「今日は冬とは思えない暑さだぞ……」

まあ、こちらも離す気はないからいいんだけどな。
それにこうして結奈にチョコレートを食べさせるのはなかなか楽しい。

「ん、甘ーい……」

チョコレートを一口食べる毎に幸せそうに頬をゆるめる結奈。
この顔、写真撮りたいけど恥ずかしいからダメって言われるんだよな……もったいない。

「結奈」

「なぁに?」

「チョコレート、口元についてる」

「えっ、どこ……」

まあ、逆チョコだってあるんだし今日はチョコレートのほとんどは結奈に渡そう。

「んっ……」

これぐらいの量は、もらうけどな。
0818名無しさん@ピンキー2016/02/15(月) 09:25:49.77ID:yuN3NaaJ
ああ、もう…またメトホルミンとインクレチンの飲む量増やさなきゃ(リアル糖尿病患者並の感想
0820名無しさん@ピンキー2016/02/22(月) 09:11:02.67ID:SPxnD7c3
虫歯が増えるってことは、まだ虫歯になってない歯があるんだろ?
若いな
0821猫可愛がりとはとにかく甘やかす事である2016/02/22(月) 20:53:24.46ID:b2M/D2Xc
「にゃーにゃーにゃー」

「……」

部屋の中から声が聞こえてくる。
そっとドアを開けて中を窺ってみると……猫耳を着けた結奈がこたつで丸くなっていた。

「あっ、晴海君。おかえりなさい!」

「ただいま……それでいったい何してるんだ」

「今日は猫の日だから猫さんになってみたよ!」

だからこたつで丸くなってるのか……猫耳なんてどこで用意してきたんだ、いったい。

「似合うかにゃー?」

「……」

猫耳か……どちらかと言えば結奈は犬っぽい気がするんだけど。
可愛いからこの際両方アリでいいな。

「似合ってる似合ってる」ナデナデ

「にゃーん……」

こたつに入って頭を撫でるととても幸せそうだ。
すると何を思ったのか結奈はこたつから出ると……俺の膝の上に向き合う形で座る。

「特等席にゃあ。にゃんにゃーん」ペロペロ

「ちょっ、頬を舐めるなって」

なんだか今日の結奈はスキンシップが激しいな……悪いものでも食べたか?

「にゃあ、猫さんは晴海君にもっと甘やかしてほしいにゃー」

「膝の上に座らせてるんだから十分甘やかしてないか」

「足りないにゃあ」

足りないのか……結奈はどうやらいつも以上のスキンシップがお望みらしい。
それならお望み通り……猫可愛がりするとしましょうか。
0822猫可愛がりとはとにかく甘やかす事である2016/02/22(月) 20:57:26.39ID:b2M/D2Xc
「ほらほら、可愛いな結奈は」ナデナデ

「ふにゃああ……」

あれから一時間……結奈は撫でられてご満悦といった感じだ。
今日の結奈は本当に甘えたがりがいつもより凄い。

「晴海君、ちゅー」

「甘えん坊な猫だな……ほら、上向いて」

「んう…………!?」

今日えーっと、何回目か忘れたけどキスをしたらいきなり結奈が暴れだす。

「ちょっ、どうした結奈!?」

「あ、あああ……私、猫さんになりきってたら、なんてことを……」

猫になりきってた?あの甘えようはそういう理由だったのか?

「いくら猫さんが猫可愛がりされるからってこんな、こんな……」

ああ、猫可愛がりが甘やかされる事だからってあんな素直に甘えてきたのか……

「うわあああんっ!は、恥ずかしいよー!」

「あっ、待て結奈!まだ猫耳着けっぱなし…………行ってしまった」


あの後結奈を捜しに行ったら近所であっさり捕まった。
だけど猫耳を着けた女の子が歩いていたら、当然周りから奇異の視線を向けられるわけで。

「うわあああんっ!もう外出歩けないよー!」

「よしよし」

結局猫から人間に戻った結奈を猫可愛がり以上に結奈可愛がりする事になったのは、言うまでもない。

終わり
0823名無しさん@ピンキー2016/02/22(月) 20:58:21.77ID:Tvq5TM5x
俺としたことがニャンニャンニャンの日を忘れていたとは……猫っ娘可愛い
0827名無しさん@ピンキー2016/03/16(水) 08:36:17.22ID:zGq/xfm/
いやいやまだまだ関東は雪ですよ
甘えん坊には暖を取ってもらわないと困る
0828名無しさん@ピンキー2016/03/16(水) 18:44:14.39ID:To8AH02L
1月は初詣で甘えられるぞー 甘え甘えられるぞー 甘えられるぞー♪
2月でバレンタインで甘えられるぞー 甘え甘えられるぞー 甘えられるぞー♪
3月はホワイトデーで甘えさせるぞー 甘え甘えさせるぞー 甘えさせるぞー♪
4月はお花見で甘えられるぞー 甘え甘えられるぞー 甘えられるぞー♪
5月はGWで甘えられるぞー 甘え甘えられるぞー 甘えられるぞー♪
6月は相合い傘で甘えられるぞー 甘え甘えられるぞー 甘えられるぞー♪
7月は海開きで甘えられるぞー 甘え甘えられるぞー 甘えられるぞー♪
8月は暑くてだるいから甘えられるぞー 甘え甘えられるぞー 甘えられるぞー♪
9月は何にもないけど甘えられるぞー 甘え甘えられるぞー 甘えられるぞー♪
10月は紅葉狩りで甘えられるぞー 甘え甘えられるぞー 甘えられるぞー♪
11月は寒くなったから甘えられるぞー 甘え甘えられるぞー 甘えられるぞー♪
12月はクリスマスで甘えられるぞー甘え甘えられるぞー 甘えられるぞー♪


何番煎じか分からないけど思い付くままに書いてしまった
今は反芻している
0830名無しさん@ピンキー2016/03/18(金) 17:57:31.65ID:p2EMwJ4i
どうしても手が離せないから甘えっ子のキス防止に辛いものを食べておくというのはどうだろう
0831名無しさん@ピンキー2016/03/18(金) 18:22:53.30ID:i/9RfxxT
「かりゃい、かりゃいよ男きゅん!でも止めりゃりぇにゃいのぉ……!!」

こうなる
0832名無しさん@ピンキー2016/03/18(金) 19:10:02.45ID:+F2T9doq
舌が痛いと言いながら、れろれろと迫ってくるのが容易に想像できる
0833名無しさん@ピンキー2016/03/19(土) 20:21:32.78ID:A4J7gjIf
辛いものを食べた男くんの体がぽっかぽか

「男くんあったかーい!」と甘えっ子がすりすり

男くん襲っちゃう

甘えっ子「辛いチューも好きかも…」

こうですか、わかりませ(
0836 ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 20:56:09.24ID:5JhrkqTu
こなさんみんばんわ、お久しぶりです
投下しに来ました

グロ・スカ、その他注意事項多分なし
時間を置いて書き直したりしてたのでキャラがブレッブレかもしれません

ではどうぞ
0837あなたの体温が必要です ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 20:56:57.53ID:5JhrkqTu
 ゼミ生の半数程度が参加した飲み会で、抜き打ちにこんなことを言われた。発言者はゼミの先輩でありこの会
の幹事である。
 先輩の唐突過ぎる発言に頭が理解出来なかったために暫く固まっていると、彼女は崩していた膝をきちんと正
座に戻した。
「聞こえませんでしたか? 私は新見君に言ったつもりだったのですが」
「あ、ああいや、聞こえてました」
 座を囲んだゼミ生はそれぞれに酒を煽り、オードブルを頬張っていた。この部屋の両隣はそれぞれサッカー
サークルと卓球部による『引退式』と称した飲み会によって騒乱と呼んで差し支えない混沌であるため、ウチは
随分静かで大人しい連中が揃っているんだな、なんてぼんやりとした考えを巡らせていた矢先だったのでまさに
不意打ちだった。
「それで、えっと」
「私は、新見君の体温が必要になったようです」
 再度はっきりと彼女はそう言った。僕は手に持った烏龍茶を手近な机の上に置いた。今日の僕は送迎係。酔い
潰れた参加者を車で送る役目を仰せつかっている。
「先輩が何を仰っているのかよく分からないんですが」
「それはですね、私はお酒を飲みました」
「はあ」
「体温が一度上がったのですが、すぐに冷えてしまいました」
「それで?」
「そこで私の恋人であるところの新見君の人肌が――」
「――な、何を言ってるんですか!?」
 柄にもなく小首を傾げた可愛らしいポーズで動きを止めた先輩。僕の突然の大声にこちらを振り向く者、二三
といったところ。
「何を焦っているのですか?」
「い、いや、それはですね?」
 周囲に男女交際していることを秘密にしているわけではない。しかし周囲への知名度はそれほどではないと自
負しているし、こういう場で恋人同士のそういうことをしたりされたり言ったり言われたりするのは非常に気恥
ずかしい。
「新見君は私が嫌いですか?」
 彼女が悲しそうな顔を見せるので、決してそんなことはない、などと反射的に見栄を張ってしまう。
「ならいいではないですか。隣に来て下さい」
 促す言葉はその実命令だった。僕は恥ずかしさをこらえつつ、じりじりと彼女へ擦り寄っていく。
 二三だった視線は今や五六となっていた。ちなみに飲み会の参加者は合わせて十といったところである。今か
らでもジタバタして逃げようかと画策しているのが、彼女には手に取るように分かったのだろう。僕が彼女の射
程距離に入ると同時に腕を掴まれて引き寄せられた。体勢を崩した僕の頭を、彼女は無理矢理自分の正座をした
膝に抱え込む。周囲の八がワッと沸いた。つまり僕と先輩を除いた全員である。
「わ、ちょっ、先輩!?」
「先輩だなんて味気ない呼び方をしないで下さい。いつもみたいに名前を呼んで?」
「いつも!?」
 神に誓ってそんなに馴れ馴れしい呼び方をした覚えはない。二人きりのときだって最大限譲歩して苗字呼びだ
というのに。
「先輩、酔ってるでしょう!?」
「はい。しこたま飲みました。だから寒いのですよ?」
 さっきから抜け出すためのジタバタを続けているが、彼女は肩を押さえつけたり顎を押さえつけたりして巧み
にこちらをコントロールしてくる。その手際は酔っていると思えないほど鋭いものだった。
「早く温めて下さい、新見君」
「分かりました、分かりましたからまずは放して下さい。話し合いましょう」
「話し合いより触れ合いです」
 膝枕の体勢を保持したまま彼女は手元のコップをぐいと呷り、そのまま唇を近づけてくる。口移しをするつも
りらしかった。その様子を見て外野がやんやの喝采を始める。隣の連中じゃあるまいし、なんて下品な。
 しかしどれだけ柔軟だと言っても、人間の身体は膝の上へキスが出来るようなつくりにはなっていない。あと
少し届かないから仕方がないとばかりに彼女は無造作に俺の頭を持ち上げるが、その隙に僕は間一髪抜け出した
のだった。
0838あなたの体温が必要です ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 20:57:36.12ID:5JhrkqTu
「先輩、まずは落ち着きましょう」
「……んぐ、でも寒いです」
 口の中に溜まったままだったお酒を飲み干して彼女は僕に抗議する。外野からも抗議の声が挙がる。うるさ
い、見世物じゃないぞコノヤロー。
「それなら上着を羽織って……はい、先輩のコートってこれでしたよね?」
「着せて下さい」
 彼女は操り人形のように両手を広げておどけて見せた。
「先輩、本当に酔ってますね」
「……着せてくれないのですか? このままでは風邪を引いてしまうかもしれないのに」
 彼女はわざとらしく自分を抱き竦める。贅肉の少ない痩せ型の身体にパステルカラーのワンピース。店頭で見
かけて衝動買いしてしまったというそれは彼女のお気に入りだったが、胸の辺りまでざっくり開いたデザインは
肌寒そうに見える。だからなのか、今日着てきたコートは胸元をしっかりと閉められる白のピーコートだった。
「すごく寒くなってきましたよ、新見君」
 外野では、そうだそうだ着せてやれ、いや脱がせろ、むしろ脱がせるほうが得意か、などと品のない掛け声が
飛び交っている。そんな声に真っ先に反応したのは先輩だった。
「やっぱり新見君は人肌で温めるほうがいいですか?」
「やっぱり!? 何を言ってるんですか!」
 ああもう、と頭を抱えて転げ回りたい気持ちを抑えつつ、手元に転がっていた烏龍茶のボトルを彼女へ突き出
した。
「と、とにかくお茶を! お茶飲んで下さい!」
「寒い、って言ってるのに」
 ボトルを突き出した腕を取られ、逃げる暇もなく抱きつかれた。ヒュー、なんてベタな外野の囃しを気にかけ
る余裕もなくなっていた。
「……ほら、やっぱり新見君はあったかい」
 耳元で、こんなことを囁かれたせいだった。耳まで赤くなったのが自分でも分かった。
「せ、せんひゃいっ!」
「どうしたんですか、声を裏返らせて?」
 耳元での囁き攻撃はなおも続く。うわ、わ、わ、といった意味のない声しか挙げられない僕を見て、外野は
返って盛り下がってきているようだった。死ねとか爆発とかの物騒な言葉さえ聞こえてくる。
「もう随分酔ってしまいました。少し涼んできてもいいですか?」
「先輩、寒いんじゃなかったんですか!?」
 言っていることが支離滅裂だ。そもそも幹事がイの一番に酔っ払ってしまうなんて言語道断。その上宴会場を
離れるなんてとんでもないことである。
「新見君が存外温かくて、身体が火照ってきてしまいましたから。……二人きりになれるところ、行こっか?」
 彼女のせいで、幾分冷えていた僕の顔面と周囲の人々のテンションがまた一気に燃え上がったのは言うまでも
ない。
0839あなたの体温が必要です ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 20:58:04.72ID:5JhrkqTu
 * * * * * *

「……まったく、酔いすぎですよ」
 あの後もタガが外れたように好き放題だった彼女を周囲のメンバーがアパートへ強制送還することを決めたの
は、彼女があんな調子になってから三十分ほど経った頃だった。逆に言うなら三十分間、あのペースのまま僕の
ことを翻弄し続けた、ということになる。
 今だってシフトレバーを握る僕の手を包み込むように握りながら、ご機嫌に鼻歌なんて歌っている。手の甲で
感じる彼女の体温が熱い。
「だって、酔わないと楽しくないでしょう?」
「……まあ、飲み会ですからね」
 今日の送迎役が決まったときは内心不服だった。僕自身、酒に強いわけではないが飲むのは嫌いではない。む
しろみんなでワイワイと飲むことなんて何某かの理由がなければ難しいのだから、貴重な楽しい飲酒の機会だっ
たと言える。
 ただ誰かが嫌な役目は負わなければならない。それに先輩だって幹事なんて面倒な仕事を請け負っているのだ
し。
「新見君、退屈していましたよね?」
「そんなことないですよ。先輩を見ているだけで楽しかったです」
 これは本当だ。その上で僕に絡むことがなければ更に良かったのだが。まあ、今更何を言ったところでどうし
ようもない。
「……新見君、怒ってるでしょう。お酒飲めなかったから」
「いや本当に楽しかったですって」
「本当?」
 運転中だというのにそんなに顔を近づけないでほしい。もし急ブレーキを踏んだら怪我をさせることになるで
はないか。というかシフトレバー握ってる手を握らないで下さい。シフトレバーから手が離せなくなるから。片
手運転はマジで怖いから。
「……本当ですよ」
「嘘。そんなの嘘です」
「何故そんなに確信を持って言えるんですか」
「だって、私は新見君のことが大好きだから分かります」
 ギョッとしてブレーキを踏みつけそうになる。前後に車の気配がないのをいいことに、車線を無視するほどの
蛇行運転をしてバランスを取り直す。
「どうしたんですか? 本当のことですよ?」
「それにしたって急に驚かさないで下さい! 事故りますから!」
「事故を起こすような、言ってはいけないことを言いましたか?」
「……言ってないです」
 少なくとも公序良俗をどうこうするような発言ではないし、無論違法、脱法行為を示唆する発言でも全くな
い。ないのだがどうにも釈然としないのは僕だけだろうか。
「それならいいではないですか」
 それきり先輩は黙り込んでしまった。幸せそうな鼻歌こそ続けていたが、流石に自動車事故は先輩も嫌ではあ
るらしい。
0840あなたの体温が必要です ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 20:59:05.74ID:5JhrkqTu
 あと百メートルほどで先輩の下宿先だ。路地に入ることを考えてややスピードを落としながら、右からの道と
合流する『ト』の字の三叉路を真っ直ぐに突っ切る。まばらに生えた街路樹の向こうを目の端で捉えてハッとし
たが後の祭りだった。けたたましいサイレンと赤いランプが耳と目に飛び込んでくる。
『あー、そこの黒のミニバン止まりなさーい。左に寄せて――』
 言われるまでもなくもう既に止まっている。やってしまった。こんな人通りも、車通りも少ない三叉路になん
で潜んでいるんだ。何か悪いことでもしていたのか、警察のくせに。思わず舌打ちをすると、助手席の先輩と目
が合う。
「……すみません。やっちゃいました」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫ですよ、まだ点数残ってますから」
 まっさらな運転免許ではないが、流石に一時停止違反程度で即免停になるほど傷物というわけでもない。
「そうではなくて」
 ずっと握られていたシフトレバー上の彼女の手に力が入る。
「新見君は……かっこいいです」
 ……突然何を言い出すのか、この先輩は。
「私は、新見君の顔が好きです。声が好きです。仕草が好きです」
 本当に何を言っているのだろう。ああもう警官が窓の外にいる。窓をノックされた。
「困ったような笑顔が好き」
「もしもし、あそこ一旦停止だよ」
「ちょっと無精髭が生えてるのが好き」
「窓開けて、免許証出してくれる?」
「頬杖をついた格好が好き」
「あ、エンジン止めて――」
「分かりました! 後で聞きますから!」
 左右から別々に聞こえるステレオに堪らず悲鳴を挙げると、先輩も少しは自制心がはたらいたらしく大人しく
なった。窓の外の警官は怪訝な顔をしていたが。
「すみません、この人酔ってるんで。あーっと、免許証は……」
 免許証が入っている財布を取るべくダッシュボードへ手を伸ばそうと腕を持ち上げるが、それは彼女が置いた
ままだった手に邪魔をされた。
「『後で』っていつ?」
「いいから離してください。邪魔をされるといつまで経っても『後』が来ません」
 険しい顔を作って先輩と向き合うが、それが果たしてどれほど効果を生み出しているのか少々不安になる。そ
んな彼女の表情だった。
「ねぇ、教えて?」
「先輩、酔っているのは重々承知していますが本当にやめて下さい」
 なんだか情けなくなってきた。一時停止違反なんてチンケな交通違反で捕まって、手を握る握らないで口論に
なるなんて。
 というかエンジンだエンジン。早く止めないと警官の心象が悪くなるじゃないか。
「悪いことをしたのはこっちなんですから、ね?」
「私が交通違反をしたわけではないですよ?」
 そんなことは分かっている、と思わず怒鳴りそうになる。僕が全て悪いのだからこれ以上惨めな姿を晒させな
いでくれ。
 このままでは埒が明かないので彼女が覆っていた左手を無理矢理引き剥がしてサイドブレーキを引き、エンジ
ンキーを引っこ抜く。ダッシュボードへ手を突っ込んで免許証の入ったパスケースを取り出してドアを開ける。
ここまで一息に行動すると、呆気にとられた先輩が僕を呼んだ。
「すみません、少し待っていて下さい」
 まだ続けようとしていた先輩に強めの口調で釘を差し、僕は車を出て警官に免許証を渡す。
 ……これではまるっきり八つ当たりだ。
0841あなたの体温が必要です ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 21:01:03.39ID:5JhrkqTu
 * * * * * *

 警官から開放されて二分。本当に、なんでこんな僅かな距離で捕まったんだろう。
「着きましたよ、先輩」
「はい。それでは『後』ですね?」
 思わず言葉を失った。なんでそんなことを気にしているのだろう。酔っているからだろうか。
「……別に、先輩に問題がないのでしたら付き合いますよ」
「ないです。それで、新見君のかっこよさについてなんですが――」
「――待ってください」
 思わず押し留めると、先輩は小首を傾げる。もう君の仕事は終わったではないか、という表情。それから、
さっきのはその場を取り繕う方便だったのか、と唇を尖らせて怒る。
「新見君?」
「嘘のつもりはないですよ。まさかここで始めるつもりですか?」
「ええ、それはもう今すぐに新見君のいいところを十か二十か……そうですね、百は言わないといけない気がし
 ています」
 完全に気のせいだ、と声を張り上げたかったが、それは抑えこみ深呼吸をする。
「これから、車の中で、ずっと、そんなことを続けるつもりですか?」
 気が進まないとはいえこっちは飲み会の送迎係を拝命しているわけで、面倒だが会場に戻る義務という奴があ
る。オマケに幹事であり僕の彼女である先輩が真っ先にダウンしているのだから、せめて僕くらいはきちんと仕
事をする素振りくらいは見せないと。
「駄目ですか?」
「先輩。僕を送迎係に任命したのは先輩でしょう? 途中で投げ出すわけにはいかないんですよ、先輩に任され
た仕事なんですから」
 もしも第二第三の泥酔者が生まれたら、それも運ばねばならない。仮に泥酔者を置き去りにするなどして店側
に迷惑をかけた場合、最悪その店は『学生出入り禁止』なんてことになる。そうなればウチのゼミが他の部活や
ゼミ、団体からどれだけ冷たい目で見られるか分かったものではない。
「……でも」
「デモもメーデーもありません。先輩は、人に任せた仕事を後から無責任に取り上げるようなことをする人です
 か?」
 今度は泣き出しそうな顔で、でもさっきは話を聞いてくれると言ったではないか、と非難がましく見つめられ
る。そう言われても僕はどうしようもないわけで。
「それでも」
 先輩は何事か決意したかのような、凛とした表情を取り戻した。
「今すぐ言いたいのです。新見君のために」
 困り顔の僕と何事か決意したかのような先輩。お互いに暫く見つめ合っていると、不意にダッシュボードへ
突っ込んでいた僕の携帯電話が鳴った。
0842あなたの体温が必要です ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 21:02:14.48ID:5JhrkqTu
 一言断って電話に出ると、相手は今日の副幹事だった。そういえば先輩を無事送り届けた旨を報告していない。
「あ、もしもし。すみません連絡が遅れて。……ええ、ちょうど到着したところです。はい、無事に――」
 先輩に電話を奪い取られた。
「――ちょっといい? そっちの様子は?」
 先輩は何事もなかったかのように会話を続けるが、電話の向こうが少しばかり困惑していることが伝わってく
る。
「あ。うん。……そう。なら気をつけて帰ってね」
 ちょっと待て、もう飲み会が終わったのか? 確かに一時停止違反でお巡りさんに止められたけれど、と思わ
ず今の時間を確認する。
「何もなかったわ。少し連絡が遅れただけだから」
 確かに少し、だ。向こうの店を出てからまだ三十分と経っていない。飲み会が始まってからでもまだ二時間く
らいだ。
「ただ遅れただけよ? そんな邪推しなくても、イイコトなんてまだしていないし」
「ちょっと先輩!?」
 何の話をしているのか。素直に『運転手がポカをやって警察のお世話になっていた』と言ってくれればそれで
余計な嫌疑は晴れるのだ。わざわざややこしくなるような物言いをしないでほしい。
「うん、うん……それなら新見君はこっちで預かるから。じゃあね、おやすみなさい」
 通話を終えてしまった。僕としては色々弁明しなければならないことが山積みだったが、わざわざ電話を掛け
直すほどの案件でもないわけで。がっくりとうなだれると、ハンドルにおでこが当たって大きく鈍い音がした。
「新見君、痛くないですか?」
「……ないです」
「そうですか。向こうはもう解散するつもりのようです。酔い潰れた者もいないそうですから戻る必要はありま
 せんよ」
「…………」
 天を仰ごうか、それともシートへ深く深く沈み込もうか。ちょっと迷って沈み込むほうを選択したが先輩はそ
れを許さなかった。車外に引きずり出される。
「部屋で、『後』をしましょう」
 悔しいが色っぽかった。
0843あなたの体温が必要です ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 21:02:41.51ID:5JhrkqTu
 * * * * * *

 くす、と先輩が吐息とも笑いともつかない声を漏らす。
「好き……それ、新見君のそうするの、好き」
 引き込まれるようにしてお邪魔した先輩の部屋。三度目だった。
「そうしてくれたあと、少し疲れたって顔をする新見君、好き……」
 少し時間を置いたとはいえまだ酔っ払っているとアピールしてくる先輩を部屋のベッドへ横たえて飲み水や濡
れタオルを用意していると、肩を揉んでくれ、なんて言い出した。飲み会の幹事なんてガラでもないことをやる
ものではない、非常に疲れた、なんて言っているが、実際は僕を自分の側に置いておきたいだけなのだ。
 僕からの指圧のようなものを受ける度、ベッドの上にうつ伏せになった先輩は堪えたような吐息を漏らす。効
いているのか、それとも見当違いの場所を押されて苦しいのか。それすら分からず、背骨と肩甲骨の間辺りをぐ
りぐりと揉みほぐす。少し凝ったようなところに指が埋まると先輩が呻いた。
「ふっ……う、うぅ……」
「力、入れすぎましたか?」
「いい、えっ……あっ、それくらいの加減が好きです」
 枕に顔を埋めてむーむー呻いている先輩を見ていると、不思議なことに段々気持ちが落ち着いてきた。飲み会
なのに素面でいることを強制され、警察には些細な交通違反で捕まり、おまけに先輩の我侭に振り回され。つい
さっきまではそろそろ色々キレそうだったというのに、なんというかこう、牙を抜かれたようなというか、ささ
くれに保湿クリーム塗られたようなというか。もしかしたら先輩が急に面倒臭い、もとい甘えるような素振りを
見せ始めたのは彼女なりの慰めのつもりだったのかもしれない。
「んっむ、うぅぅ……」
「もう、いいですか?」
 努めて明るく、先輩に心配をかけないような声音で訊いた。
「……あ、落ち着きましたか」
「お陰様で」
「それではもう少しお願いします」
 何が『それでは』なのか。僕は溜息を吐く。
「先輩」
「腕が疲れましたか? それなら」
「先輩」
 先輩は酔って疲れたと言っているが、そんなものは僕を引き留めるためのただの口実だった。
「もう酔ってないでしょう?」
「そんなことはないですよ? そういう風にイジワル言う新見君も好きです」
 くすくすと笑いながら仰向けに転がると僕の腕を引いた。突然のことで若干バランスを崩したものの、押し潰
すことだけはなんとか避ける。
「それと、新見君のちょっと鈍いところが好きです」
「先輩?」
 抱き締められて、胸が腕に当たる。クソ、先輩は当てられるほどもないというのに。
「今日は私、頑張って積極的にアプローチしたので疲れました」
 ぐい、と思わぬ力で腕を引かれてよろける。倒れそうになるのを踏ん張ると先輩は更に抱きついてきた。つい
に崩れた。
「新見君のせいですよ? こんなに愛おしい、新見君が悪いんです」
「……先輩」
「私は、新見君が、好きです。百でも、千でも、万でも、いくらでも、新見君のいいところが言えます。……好
 きなだけ言わせてくれますか?」
 耳元でそんな風に囁かれて、僕は抵抗を止めた。止めたというか止まった。抱き締め返すことも出来ずにただ
先輩の言いなりになる。
0844あなたの体温が必要です ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 21:03:31.42ID:5JhrkqTu
 * * * * * *

「……くす、ぐったいです、新見君」
 ベッドの縁に腰掛けた先輩の脚を跪いて取り、サンダル用の小さな靴下をむしり取った素足を爪先から舐め上
げていく。時折ふるっと身体を揺らして全身に力を入れて耐えている。
「イヌネコではないのですか、ら……」
「そうですね」
「ペット扱いした、ことなんてないで、しょう?」
「ええ」
「それなのに、やめてくれないのね?」
 もちろんやめるつもりはない。ただ先輩を感じさせるためだけに舌を使っているだけだ。いくら口で嫌がって
いてもこういう風に焦らされるほうが好きなのだから。僕も焦らすのは好きなのでお互い様だ。
 爪先を口に含んでぐじゅぐじゅと音を立てる。唇を開くと糸を引いた。舌を伸ばして足首まで真っ直ぐなライ
ンを描き、踝へまた唇をつける。一気にふくらはぎまで進んで唇で噛み付く。舌でその場所の肌がふやけるほど
舐め回す。
 毛の一つすら生えていない、真っ白でほっそりとした大地だった。そこへ雨を降らせるようにそこここを濡ら
していく。集中豪雨でびしょ濡れのところもあれば、お湿り程度に雨雲が通った跡もある。徐々にせり上がって
いった先に布地に覆われた終着点が見える。
「……変態」
 先輩が、ほんの少し性感の混じったくすぐったさを必死で堪えた末に発した一言がそれだった。
「知らなかったんですか?」
「……ばか。そういうの――」
「――好きでしょう」
 先回りして結論を横取りして、また舌の作業へ没頭する。視界の端に顔を真っ赤にした先輩が映った。
「ばか」
 先輩は僕の頭を軽く叩いて、少しは年上を敬え、なんて言う。しかしその程度でこんなに楽しい作業を止める
僕ではないことに、先輩は気づいているのだろうか。
 ついばむような、キスとも噛みつきとも取れる愛撫は膝の近くまで進んだ。膝の下で張り出した脛の骨の先端
を啜り上げると、内腿が痙攣したように震えた。先輩はそれを抑えこむような素振りを見せるが身体に力が入ら
ない。いや、入れられないのか。
「新見君、お風呂、入れて?」
「嫌です」
「でも、だって、新見君が」
「先輩の部屋の、給湯器の場所が分かりません」
 今まで二度お邪魔して、二度ともそういう行為に至っているのだから知らないわけがない。
「足、べたべたしていますよ?」
「そういうの、好きでしょう?」
「……新見君じゃなかったら、嫌です」
 僕だから、いいのだ。許可を与えられて目の前が真っ白になる。
 ……力加減を忘れて、つい強く吸い付いてしまった。膝の少し上、内側の辺りが赤くなっていた。多分痕が残
るだろう。
「そんなところに……」
「すみません」
 流石にやり過ぎた。いくら嬉しくてもやっていいことといけないことくらいはある。綺麗な肌に赤い汚点を残
してしまったことに動揺する。
「……もう」
 先輩の指がそこを撫でた。
「こっちは?」
 今度は反対側の同じところを撫でながら、先輩は拗ねたような顔で尋ねた。
0845あなたの体温が必要です ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 21:04:18.14ID:5JhrkqTu
 上を脱げと言われたので素直に脱ぎ捨てると、先輩は満足そうに笑った。
「せっかち」
「……否定はしません」
「えっち」
「韻を踏まないで下さい」
「否定はしない?」
「出来ません」
 こう答えると先輩の笑みがますます深みを増す。くつくつと喉を鳴らして、柔らかく作られた拳で鎖骨の当た
りを二度三度と叩かれた。
「……えっちなのは、ね」
 ひとしきり笑い終えた先輩が深呼吸をしてそう言った。
「新見君の、嫌いなところだな」
 何と答えていいのか分からなくて曖昧な笑みを返すと抱き締められた。
「結構、乱暴にスるでしょう」
 心当たりがあり過ぎて身体が固まった。さっきのキスマークだってそういうヤツだ。結局反対側にも痕を残し
た、それも二カ所も。しばらくは膝丈のスカート履けないな、なんてことまで言われた。
「……すみません」
「えっちな新見君は嫌いですよ? えっちでも優しい新見君なら好きですけど」
 だから、と先輩がにっこり笑う。
「次は私の番ね? 抵抗しないように」
 そう言うと先輩は僕の胸に顔を埋め、心臓の真上の辺りにキスを始める。さっき僕がしていたように、舌を
使って、唇を使って、徐々に乳首の外周を舌で責めていく。たどたどしい動きなのにそれが気持ちいい。思わず
呻くように喉の奥を鳴らしてしまうと、先輩は満足そうにクスクスと笑いを漏らした。
「変態。オトコノコなのに、おっぱいが気持ちいいんだ?」
「先輩、だって、脚で……」
「言い訳しない」
 先端へ吸い付いて引っ張って噛みつかれ、少しヒヤッとした。
「びっくりした?」
「……ちょっとだけ」
「私も、サれるとびっくりするんだよ」
 遠回しな皮肉に返す言葉がない。
「びっくりしたあとに、心臓が熱くなっちゃうんだけど」
 新見君もそうはならないか、この辺り、と心臓の真上に掌を置いて、溜息のような深呼吸のような長い息を吐
いた。
「その度に、いくら相手が新見君だからって感じ過ぎちゃう安い女だなぁって、ちょっとだけ後悔するんだけ
 ど」
 後悔すると言いながら充足感に満ち満ちた笑顔を見せて胸板へ頬擦りをする。そのままとろんと溶けてしまい
そうだった。
0846あなたの体温が必要です ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 21:09:19.66ID:5JhrkqTu
「……先輩」
 たっぷり五分は好きにさせていたが、我慢も限界だ。高ぶりすぎて若干感触がなくなってきている。
「んー?」
 今は胸筋から腹筋にかけて、鳩尾でくぼんだ辺りを撫でながら、時々臍に指が引っかかるような触り方になっ
ていた。
「もう、いいでしょう?」
 いいですか、という質問のかたちではなかったことで、先輩もこちらの状況を分かったようだった。一瞬動き
を止めてこちらを伺うように見上げ……結局、撫でるのを止めない。先輩の中ではまだそのときでないらしい。
「せんぱ、ひっ!?」
 もう十分遊んだでしょうという非難を含んだ呼びかけをすると、首筋を舐め上げられた。語尾がみっともなく
ひっくり返る。
「……なぁに?」
「分かってるでしょう? 僕、もう、限界で――」
「――えっちなだけの新見君は、嫌いです」
 臍の辺りに置いていた掌がそのまま降りてきて先端をグッと押し込んだ。既に相当量先端から溢れていたらし
い粘液が下着に広がる。先輩の掌全体にぺったりと貼りつくような抵抗が更に刺激を産む。先輩は汚れた手をぺ
ろりと舐め上げた。
「私が好きなのは――きゃあ!」
 居ても立ってもいられずに先輩へ抱きつく。理性が弾け飛ぶギリギリまで焦らされていたが、ここで強引にコ
トを進めなかったのは自分を評価したい。食い縛った歯の隙間から絞り出すように吐き出す。
「……優しく、します」
「説得力な……い、です」
 瞬間、優しくするつもりなんてないじゃないか、と反論しかけて、限界だと訴えている相手に焦らしすぎた
か、と反省してそっぽを向く。その一連の動作がいちいち興奮を、嗜虐心を煽ることをこの人は気づいているの
だろうか。
「なくてもいいです」
 左手をワンピースの裾から中へ侵入させて一気にめくり上げる。抵抗もなくするりと脱がせて抱き寄せると、
先輩はまだ不満そうな顔を浮かべている。……本当に不満ならワンピースはするりと脱がせられないと思うのだ
が。どこまで本気でどこまで嘘なのか分からない。
「や、だよ。こんなの嫌」
「そうですか」
「新見君、優しくない」
 まだそんなに強引に襲い掛かっていない。今までの経験から考えればまだじゃれついているようなものだ。
「……脱がせて。全部。汚したくない」
 引き抜くようにしてワンピースを脱がせていたが、まだインナーと下着が残っている。それも丁寧に剥ぎとっ
てくれ、と言うのだった。
 とりあえず上半身から、と腰の下に腕を差し込んで持ち上げるとあまりの軽さにびっくりする。勢いをつけす
ぎて押し倒されそうになったが踏ん張って支えて、正座位のように抱き合う。脇腹へ触れると、くすぐったい、
と声が漏れた。それ以上に文句をつけられる前にインナーを抜き取り押し倒す。あとは上下の下着だけだ。
「っあ、全部、脱がせてって、言ってる……のにぃ……」
 抑えが利かなくなってきている僕に困惑した様子だったが満更でもない様子だ。擦り合わせるようにモジモジ
していた内腿へ指を潜り込ませると、先輩は少しだけ身構えた。
「脱がせます、から」
 生唾を飲み込んで下着へ指をかける。サラサラした生地が指を弾くようだ。端を捕まえて引っ張ると少し浮か
された腰から下着が抜ける。先輩もすっかりその気で、足首に引っかかったそれを蹴っ飛ばすようにして脱ぎ捨
てる。それを見た僕は内側にギリギリ残っていた理性を引き千切った。
「にいっ、むっ、ふぅうっ、うんっ!」
 強引に唇を奪い、両手指は先輩の指を絡め取ってベッドへ押し付ける。屹立した自分自身を先輩の臍に押し込
むように擦り付ける。先輩は目を見張ったが、鼻で深呼吸をして落ち着きを取り戻すとゆっくり舌を伸ばしてき
た。愛撫を最初からやり直すような丁寧さで僕の口の中を隅々まで舐め回していく。我慢が出来ない。
「うっぷぁっ、ぁふっ……新見君?」
 キスに没頭している先輩の目を覚まさせようと一旦離れる。若干不満そうな先輩の声音。折角ディープキスを
楽しんでいたのに、という表情だった。
「……もう、しょうがないなぁ」
 僕の必死な表情と荒い吐息で全てを察したのだろう。僕の腰へ先輩の脚がかかった。
0847あなたの体温が必要です ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 21:11:14.61ID:5JhrkqTu
 先端をすり合わせるのすらもどかしく、一気に挿入。先輩が弓なりにしなる。カタカタと震えている。
 僕も決壊しそうなダムを全力で抑え込んでいた。下腹に力を込めて奥歯を食い縛り、少しでも長く、興奮の最
高地点を先輩の内側で味わうために硬直していた。
「……う、あ、新見、君?」
 ギリギリという歯軋りの音さえ聞かれてしまいそうな至近距離で先輩が僕を呼びつける。反応出来るような余
裕はない。
「に、いみ、くん。にいみくん。ねぇ、にいみ、くん?」
 呼びかけられるだけでダムが弾け飛びそうな、甘い呼びかけ。肺が、心臓が詰まってしまいそうだ。息が苦し
い。
「返事、出来ない? ……そっか」
 下から抱き寄せるようにしがみついてきた。
「新見君、だいすき」
 ゾクゾクと背筋が震えた。悪寒にも似た予感が下半身に集中する。
 ……全身がぐちゃぐちゃに、マグマのように溶けて吹き出すような射精だった。一歩も動けないまま先輩の奥
を白く汚す。高温の液体が後から後から噴出して止まらない。息を詰めて奥歯を食い縛っても止まらない。溶け
て身体が全て吐き出されるまで止まらないとすら思った。
 ふと、先輩が僕の頬を撫でる。頬への柔らかな刺激は予期していなかった僕は呼吸を思い出す。
「……だいすき。何回でも言うよ? 私は新見君が大好きです」
 ギュッと瞼を閉じていたせいで、僕の目尻には涙が浮かんでいた。先輩はそれを見て何か勘違いをしているら
しい。ニコニコ笑いながら僕の頭を撫でている。
「大好き。私でこんなに一生懸命になってくれて、大好き。涙がこぼれちゃうくらい愛してくれて、大好
 き。……ちょっと出し過ぎだけど、大好き」
 そうじゃないんだ、こっちとしては挿れただけで出したのが恥ずかしいんだ。それなのに先輩は嬉しそうにし
ている。
「好きだよ、新見君。君が私の彼氏でよかった。幸せ。大好き」
 頬にキスをされる。セックスと関わりがないような柔らかくて軽い口づけだった。あれだけ出したというのに
また溶岩がせり上がってきていた。
「先輩……」
 ほう、と溜息と一緒に漏れ出た僕の声に、相手はゆったりと反応する。
「ん、なにかな?」
「僕も、そうです」
「そっか」
 先輩の言葉に胃が鷲掴みにされたままの茫洋とした心持ちで応えると、先輩は当然といった様子で頷いてみせ
た。首の後ろへ掛けられた腕が僕の身体を引き寄せる。
「……じゃあ、ね」
 悪戯っぽい笑みで先輩が囁く。
「私のことが大好きで、出会って幸せだって思ってくれている新見君にお願いがあるんだけど」
 改めてそう言われるとこっ恥ずかしい。喉を鳴らして次の言葉を待つ。
「すぐ出しちゃって恥ずかしいところ悪いんだけど、もっとシて?」

 結局、僕の考えていたことは全てお見通しだったらしい。
0848あなたの体温が必要です ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 21:11:45.80ID:5JhrkqTu
 * * * * * *

 冷蔵庫からよく冷えたミネラルウォーターを取り出しトスすると、先輩は全身で勢いを殺して受け取った。
「新見君は?」
「僕もいただきます」
 彼女はボトルへ口をつけると喉を鳴らして飲み始めた。こんな季節とはいえ運動後である。堪らなく美味しそ
うに見える。実際彼女も満足そうで非常によろしい。……その美味しそうな水が、僕に回ってこない勢いで減リ
続けていることを除いては。
「……先輩、僕の分は?」
「ん? んー」
 ……リスのように頬袋へ水を貯めているのを指差す。僕は彼女から中身が残り僅かなボトルを奪い取りつつ、
唇へ口づけて中身を啜り上げて飲み干した。
「よく出来ました」
「少ないですよ」
「でも、美味しかったでしょう?」
 全く悪びれずにこんなことを言う。今なら大都会のカルキまみれの水道水だって美味しいでしょうよ、と返す
と、先輩は唇を尖らせる。
「可愛くないなぁ。さっきはあんなに素直だったのに」
「どっちがですか。さっきはあんなに従順だったのに」
「……やっぱり可愛くない」
「先輩は可愛いですよ」
 流石に目を合わせては言えなかった。
「……それならまあ、許してあげます」
 先輩も、顔が赤いようだった。
0849 ◆6x17cueegc 2016/03/22(火) 21:13:34.42ID:5JhrkqTu
と以上です
連投規制からのコピペ規制で終わったかと思った……規制かかって投下できなかったんだからコピペ規制かかるのおかしいだろ……

この作品はフィクションですが、合流地点で背後からパトカーに呼び止められたのだけは実体験です
停止線で一応停止寸前まで減速したやん!見通しも結構いい三叉路やったやん!車内灯まで消して待機すんのやめーや!

それでは、お読みいただきありがとうございました
0851名無しさん@ピンキー2016/03/22(火) 23:48:58.59ID:SUyjv+rh
最高でした…
心を通わせ合ってる甘々カップルすんばらしい!

『もっとシ』ちゃってるところも書いてくれていいのよ(強欲)
0855名無しさん@ピンキー2016/04/05(火) 19:35:06.14ID:gaK1YkTR
『もう俺は君に酔ってるぜ!』とイケメンスマイルで
冗談半分に返された甘えん坊は
0856名無しさん@ピンキー2016/04/07(木) 00:58:47.49ID:5H+kSUXU
天然甘えん坊がアプローチされるのはイメージし難いな
甘え属性を見せてない子が甘え調教されて甘えん坊になるのは想像つくが
0859名無しさん@ピンキー2016/04/12(火) 23:32:21.99ID:pn4pX+3A
捨て猫のような甘えん坊…?
(なお部屋に入れられた瞬間野性は失われる模様)
0860名無しさん@ピンキー2016/04/13(水) 16:30:20.19ID:dMIbGbGb
幼馴染宅の廊下で段ボールに入ってワクワク顔の甘えっ子
華麗にスルーする幼馴染
捨てられた甘えっ子のような顔の甘えっ子
0861名無しさん@ピンキー2016/04/13(水) 20:14:13.65ID:T9jkH0IA
段ボールに入って隠れてたら 背後からCQBでってなりそう
0863名無しさん@ピンキー2016/04/14(木) 00:03:39.73ID:kp9h9p/G
ふつうに考えれば、泣きながらしがみついて離れないだろうから捨てることが不可能だよな
0864名無しさん@ピンキー2016/04/14(木) 00:16:40.95ID:6Co6Bcr8
捨てられた時点で甘えん坊とは限らない
捨てられて世を拗ねてもう誰も信じないと思っていたところを
男くんに優しく拾われ、甲斐甲斐しく世話をしてもらい徐々に
心を開いていき最終的に嫁と見紛うほどのデレデレ娘が誕生

とかでもいいじゃない
0866名無しさん@ピンキー2016/05/07(土) 23:47:48.27ID:Z2wWLuQs
寝っ転がってだらだら本読んでたらいつの間にかこっちのお腹を枕にしてごろごろしだすクール系甘えっ子
「重いから退けよ」とか言っても「嫌」とか切って捨てられて、むしろ頭ぐりぐり押し付けられる
0868名無しさん@ピンキー2016/05/08(日) 02:12:23.91ID:GeXDwRHd
逆にお前を枕にして寝てやるぞと脅すが、寝転がって「おいで♪」のポーズをされて色々と引っ込みがつかなくなる
0869名無しさん@ピンキー2016/05/08(日) 13:02:59.39ID:HB3XoBSC
クールタイプなのにキラッキラした瞳で誘っているのが目に浮かぶ
0874名無しさん@ピンキー2016/05/13(金) 00:31:16.17ID:qDWY8EZC
両思いになってからが本領発揮だからか、甘えっ子の片思いってイメージつかんな
お付き合いする前の甘えっ子ってどんな感じだろう
0877名無しさん@ピンキー2016/05/19(木) 08:06:27.07ID:wKA9C+Ln
甘えっ子って甘えたい時に甘えられないとどうなっちゃうの?
0881名無しさん@ピンキー2016/05/25(水) 13:53:51.83ID:Y6xCkf79
それゆえ守ってあげなければならぬ
でもドSな甘えっ子もいいなあ
0882名無しさん@ピンキー2016/05/26(木) 17:37:43.36ID:fEYSUSRR
強がる甘えっ子なら容易に思い浮かぶが……ドS甘えっ子?
0883名無しさん@ピンキー2016/06/05(日) 10:32:01.88ID:PphI5eb0
らぶらぶちゅっちゅモードになると男君を離そうとしないとか、
何発も搾り取ってくるとか?
0884名無しさん@ピンキー2016/06/08(水) 02:03:34.53ID:jRRZASj7
外堀埋めまくって一生甘やかされ生活に持ち込む寝技系甘えっ子
0887名無しさん@ピンキー2016/07/01(金) 23:40:15.40ID:vVkUoTwF
甘えっ子って自分が甘えられるとどうなるのか若干興味がある
0888名無しさん@ピンキー2016/07/05(火) 00:10:12.15ID:+K2gGK/5
ベランダで月を見上げた彼女が呟く。
「私七夕嫌い……」
凛とした横顔が淋しげに映った。
彼女と付き合ってから初めての七夕だ。
「ん? どうして?」
「織姫って名前好きじゃない……から」
織姫。彼女の名前だ。
「そう? 綺麗でいい名前だと思うよ」
はぁ。と彼女が溜息をつく。
「そうじゃなくてさ。織姫と彦星ってさ、一年に一度だけしか愛し合えないんだよ? そんなの寂しいよ」
強がりだけど人一倍淋しがり屋な彼女。言葉を吐くと、目を細め自虐的に笑った。
「なーんてね。私の柄じゃな――」
「確かに織姫と彦星は一年に一度しか会えないね……だけど」
彼女が僕の方へ顔を向ける。僕の言葉を先読みしたのか、少し嬉しそうに。
「……だけど?」
互いに頬が緩む。
「僕たちは年中いつだって一緒だよ」
まるで漫画の台詞だ。すごく恥ずかしい。
「ふふっ。このキザ野郎め!」
彼女の声が弾む。抱き着いてきたので表情こそ見えないが嬉しそうだ。ちょっと苦しいのは我慢しよう。
「ねぇ、ずっと一緒ってことは、その、つまり……?」
耳元で彼女が恥ずかしそうに囁く。透き通った声が心地いい。
「大好きだよ」
今はこれが精一杯。
「えへへっ……! 私も!」
肩にほお擦りする彼女に思わず笑みがこぼれた。

後日。近所のスーパー入口の七夕コーナーに彼女が書いたと思われる短冊があった。
『大好きな人に素直に甘えられますように』
そんな彼女がどんどん甘えん坊になるのはしばらく先の話。
0890名無しさん@ピンキー2016/07/06(水) 21:37:01.48ID:RgK30EZW
いいねいいねー!
甘えっ子の才能を引き出すのが素晴らしい!
もっともっと甘えるところが見たい!
0891名無しさん@ピンキー2016/07/06(水) 21:52:05.94ID:h1d3Kba6
織姫と彦星は仕事も忘れてイチャイチャしてたら引き離された夫婦
つまり織姫は甘えっ子だった可能性が……
0892名無しさん@ピンキー2016/07/09(土) 21:30:33.62ID:pPJ13ip9
そんな甘えっ子が年に1回しか会えないとか耐えられないだろ…
0893名無しさん@ピンキー2016/07/11(月) 22:20:55.94ID:SlDKvoWm
サトーチャン 甘乳飲料
『いちご練乳』
生涯契約甘えっ子使用
甘々機能食品(アマエンBO)
甘生活は、ちゅー、なでなで、ぎゅーを基本に、甘えのバランスを。
アマエンBOは甘えっ子の笑顔に働きかけ、甘えんぼの成長を助ける甘要素の一つです。

一日当たり何度も可愛がってあげてください。
本品は、猫可愛がりにより甘えの度合いが増進する可能性があります。
一日の摂取量に特に制限はありません。
本品は、特定愛情用甘味です。

サトーチャンのマスコットキャラクター「さとういちごちゃん」から皆様へ。

この度は商品を手に取っていただきありがとうございますっ!
皆様の甘味生活のメープルシロップ的存在になれば嬉しいです。
ちなみにわたしは、なでなでからのぎゅーが大好きです!
それとぎゅーの離れ際にちゅーされちゃうとチョコフォンデュみたく身体が熱くなっちゃいます。えへへ。
って何だか恥ずかしいです……
こほん。
と、とにかく、これからもサトーチャンの甘乳飲料シリーズをよろしくお願いします!

元ネタはキ○コーマンの豆乳。ココア味うまま(´-`)
コメント以外は実際にパッケージや注意書きとか大体そのまま。
0894名無しさん@ピンキー2016/07/15(金) 15:56:41.84ID:shBuEOKG
甘々機能性食品…
甘えっ子の効能は厚生労働省まで認めているのか…
0895名無しさん@ピンキー2016/07/16(土) 05:28:45.57ID:LDMo0s9g
>>894
妻が甘えんぼのほうがセックスレスになりにくく離婚率も低いっていう統計もあるらしいし、それが少子化に少しでもブレーキをかけてくれるなら厚労省も認めざるを得ないんじゃないかな…と、妙なマジレス
0897名無しさん@ピンキー2016/07/29(金) 12:11:07.85ID:hEJgDYnp
関東も梅雨明けかー
甘えっ子と夏祭りに行きたいだけの人生だった
0899名無しさん@ピンキー2016/08/08(月) 12:16:06.41ID:iA0dD1xP
着色料で舌が真っ赤になって「男クンも道連れだー」と舌を絡め合い
よく考えたらディープキスだこれ!しかも初めてだった!と後になり顔面真っ赤になる甘えっ娘
0900名無しさん@ピンキー2016/08/09(火) 08:42:37.57ID:QzNjj6Hv
そのまま『顔がりんご飴みたいに真っ赤だね』って
男君に食べられちゃうんですね、わかります
0902名無しさん@ピンキー2016/08/10(水) 09:00:39.96ID:6yFNZ14X
ベタベタのまま手を繋げば、手がくっついて離れなくなる!
0903名無しさん@ピンキー2016/08/14(日) 03:02:23.80ID:C0v2wGwo
「ねぇ、ゆうくんどこ?真っ暗でなんにも見えないよぉ……」
「真っ暗も何も、電気消したのはお前だからな?」
「そうだけど。さりげなく暗くしたら襲ってくれるかなって思うじゃん?」
「暗がりが怖いのに襲われる期待だけすんなよ……アホ」
「あっ……これ、ゆうくんの手?」
「さっそく見つけやがった。目ざといさすが目ざとい」
「えへへぇ……やったぁ、ゆうくんのお手て見っけ」
「あんまり触るんじゃないよ、恥ずかしいから」
「ねぇー、ゆうくん。ゆうくん私が怖がってるから手を差し出してくれたんでしょ?」
「さぁ?どうでしょうね?」
「くふふ。ゆうくんのそういうとこ大好き」チュ、チュッ
「ぐぁっ!?キスすんなバカこそばゆいわ!」
「うふふふぅ……キスだけで済ますと思う?」
「えっ……ぬわーーーーー!!?」

この後めちゃくちゃ押し倒された。
0905名無しさん@ピンキー2016/08/15(月) 01:15:28.91ID:d5J5pE1v
>>903
続きを…押し倒されちゃった後を…!
0906名無しさん@ピンキー2016/08/20(土) 15:45:05.37ID:Rk7MTo2Z
甘えっ子に『ちゅーしちゃう?しちゃうの?』って誘い受けされたい
0910名無しさん@ピンキー2016/08/28(日) 02:56:30.63ID:G7SY6BwX
「……ん、どしたん」
「そーいや、非リアな夏だったなあって……。イベントとかもなかったし」
「まあなー……。クーラーが気持ち良すぎるのがわるい」
「そうだ、クーラーがわるい……。んー、ずっと一緒でも快適だー。んふぅ」
「汗だくのぐっしょぐしょになって密着もそれはそれでんぐえ」
「……えろ。さかってんじゃねー。てっ、てか今年そればっかじゃんかよっ!」
「反応は無意識の作用、興奮は自由だぞ。ぎゅーってしてやる」
「何言ってっかわかんないこと、ばっかっ、ぎゅーって……しろ、もっと」
「へえへえ、わがやのおひいさまの仰せのとおりに」
「うっさい、へんなこというな……。んふー……。んー、んぅーっ」
「……まーた人の身体に頭こすりつけて」
「ねこです」
「マーキングだ」
「わたしのものー。おまえのりょうどはわたしのもんだー、しんりゃくしんりゃく、うりゃー」
「じゃれついて……んじゃ、きみも、全部おれのもんな」
「――っ!? うーっ! うーうーうぅぅっ!」
「な、ど、どしたん急に……」
「……ときどき、滅茶苦茶うれしくなるの、ズルい」
「ず、ずるいって」
「あー……。すきだぁ……。なんでだよぉ、もーっ、もぉぉっ……」
「……そんなトロ顔して。お外で見せたら幸せテロだぞほんと」
「うるせえ。しあわせにしたの、きみのくせに……。
 ほんとずる。ちーとだよ……。ばーか……うへへ」
「見てて飽きねえ。すげえなおねえちゃん」
「そだよ! わたしすげーおねーちゃんだぜ。ふふんっ」
「すげーのでもっとぎゅってしてやる」
「なんだよこれ! おねだり前にぎゅってするとか!
 まだわたしぎゅってし返してない! あさのちゅーだってそっちの方が多かった!」
「別に借金とかじゃねーし」
「だ、だってっ!! わたしの方がもっと好きっ――あっ」
「……かわいい。くっそカワイイ。ああクソなんだよこの純粋カワイイ存在!」
「げ、限度なくなるだろっ、ちょ、ちょいまっ、いまちゅーされたりゃ、わたひ……」
「さっきからずーっと顔面笑顔でとろっとろにしてんのに、説得力ないね」
「ないけどっ、でもっ……。ううっ……も、もっと、色々したかったって……。
 言いに来た、つもりだったのにぃ……。またじゃんか、もう、もう〜〜……!」
「ま、ぎゅってするだけで終わる夏も、あっていいんじゃね」
「そ、それだけじゃないしっ……。うれしいのとか……え、えっちばっか……。
 ああもうっ、いわせんなばかっ、ばかっ、ばかぁっ……!」
「だからにやけ面で言われても説得力ねえから! ご期待通り襲っちまうぞこの――」
「――へへっ。しゅ……すきありっ。へ、えへっ、えふっ……。あ、あううぅぅっ……」
「……隙ついてキスした方が恥ずかしがって、ど、どうするんだよ」
「そ、そっちだって……。いつも、わたしが恥ずかしがってると、か、顔真っ赤なくせにっ……」
「……仕方ないだろ、我慢できなくなっ――むぐっ」
「が、我慢……しなくて、いいじゃん。わたしだって……。きみが……」
「ちょ、顔近っ……。え、えろいんだよ、おれに負けず劣らずっ……」
「し、しかたないのっ……。きみが……すき、だらけだから。
 だから。だからだもん……。だから、わるいんだもんっ……」
0913名無しさん@ピンキー2016/09/08(木) 23:37:32.78ID:Jdh4GXoO
わざと部屋を寒くして、「寒いなー、人肌で温めて貰わないと風邪引いちゃうなー」って抱き着いてくる策士系甘えっ子
0918名無しさん@ピンキー2016/10/01(土) 00:52:44.35ID:IMDGHpGJ
雪の降る日に窓全開。今度こそ人肌で温めて貰わないとと意気込む甘えっ子
風邪を引いて付きっきりで看病して貰えたのは嬉しい誤算です

尚、ひどく怒られた模様
0919名無しさん@ピンキー2016/10/01(土) 03:30:50.52ID:1Hp7ZE/d
…だって、雪山で遭難したら裸で暖めあうってTVで見たんだもん…
0920名無しさん@ピンキー2016/10/03(月) 22:22:14.23ID:CQAQkzuZ
最近涼しくなってきたし甘えっ子の温め要求絶好調だろうなあ
0921名無しさん@ピンキー2016/10/18(火) 22:32:43.54ID:2PVJx6+i
涼しくなってきて甘えまくろうとしたら暑さがぶり返してきてしょんぼりの甘えっ子
0922名無しさん@ピンキー2016/10/20(木) 17:36:32.67ID:nv7f0Ls8
札幌はもう最高気温10度だって!旅行に行こうよ!(ワクテカ)
0924名無しさん@ピンキー2016/10/28(金) 21:35:40.16ID:mCWjcQqk
甘えっ子はお菓子貰えても貰えなくてもハロウィン楽しめそうだな
0925名無しさん@ピンキー2016/10/29(土) 23:28:41.26ID:LJ3f5HpV
「トリックオア、とりっくおあ……甘えるって英語で何て言うんだっけ? まあいいや、甘えさせてくれないといたずらするぞー!!」
0926名無しさん@ピンキー2016/10/30(日) 14:58:23.03ID:iLTthyDH
やはりトリックを求める甘えっ子はかわいい
男くんに先手を打たれてお菓子で満足しちゃいそうになる甘えっ子もかわいい
0927過ぎたけどハロウィンSSを2016/11/01(火) 00:08:36.04ID:7B5HvIWu
「トリックアンドトリート!」

「……はぁ?」

夜になっていきなり人の家に乗り込んできた結奈の言葉は、はっきり言って意味不明だった。

「トリックアンドトリート!」

「聞こえなかったわけじゃないからな?」

いや、言葉の意味はわかるんだ。

今日は十月三十一日ハロウィン。

俺と結奈も物心ついた頃から家族揃ってハロウィンを楽しんでいたし、今年も三角帽子にマントという魔女の仮装をしてるから例に漏れない……はずなんだけど。

「結奈、トリックオアトリートの間違いだよな?」

「トリックアンドトリート!」

頭が痛くなってきた……つまりこの甘えん坊はお菓子も欲しいし悪戯もしたいと欲張りな事を言ってきてるのか。

「はぁ……ほら、ビスケットしかないけどこれでいいよな?」

「わぁ、ありがとう晴海君!」

ビスケットをかじる結奈を横目にこれからどうするか脳をフル稼働させる。

これが普通のハロウィンなら、悪戯と言ってもこのおとぼけ娘が大それた事が出来るとは思えないからよかった。

だけど我が家と結奈の家にとってハロウィンの悪戯とは、いかにしてイチャイチャするかに重点を置いている。

つまりこのままだと……
0928過ぎたけどハロウィンSSを2016/11/01(火) 00:12:51.65ID:7B5HvIWu
「晴海く〜ん」

「うわっ!?」

しまった、考えてる内に結奈の接近を許した!
抱きつきながら頬を擦り寄せてくる結奈の目は完全に甘えん坊モードのそれになって……逃げられそうにはない。

「お菓子くれたって事は、悪戯もいいって事だよね?」

「……悪戯って何する気だよ」

「もちろん甘えるんだよ!今日は晴海君が嫌って言ってもやめないからね!」

うん、知ってた。

というかやっぱりこれって悪戯になってないよな?

「というわけで……んっ」

悪戯とは何かなんて考える俺をよそに結奈が唇を重ねてくる。
俺の膝に乗りながら角度を変えつつ何回も何回も顔を真っ赤にして……可愛いな。

「んうっ、はっ、晴海くぅん……ちゅっ」

被っていた帽子が落ちたのにも構わず必死にキスをしてるその姿は、身体を押し付けてくるのも合わさって……興奮を誘ってくる。

というか……膝が少し濡れてるんだけどこれはまさか……

「んんっ!?あっ、晴海君っ……そこはっ……」

「押しつけといてよく言うな……なんでもうこんなに濡れてるんだよ」

「あんっ、だ、だってぇ……ハロウィンだし、いっぱい晴海君に甘えたいし、愛してほしいからっ」

「……」

本当に……結奈は俺を煽るのが上手すぎる……!
0929過ぎたけどハロウィンSSを2016/11/01(火) 00:15:23.89ID:7B5HvIWu
「ふああああっ!?」

我慢できずに結奈の下着をずらすと、熱くなっていた膣内にモノを捩じ込む。
結奈はビクンと身体を震わせながら、俺の身体を抱く力を強くしてきた。

「い、いきなりすぎるよぉ……」

「あんなに煽られて、我慢出来るわけないだろっ……」

「これじゃ、晴海君が悪戯してるみたいだよぉ……」

結奈の中はいつも以上に熱く、俺のモノを締め付けてくる。
軽く腰を揺するだけですぐ達してしまいそうで、それは結奈も同じなのかいやいやと首を振って。

「晴海君っ、だ、だめだよこれっ、この体勢気持ちよくなりすぎちゃうっ……」

「これ結奈が一番好きな体位だもんなっ……」

対面座位は結奈にとって一番気持ちいい体位らしい。

理由は俺と密着できるから……まあ、甘えん坊の結奈には顔も近くてキスもしやすいこの体位はたまらないんだと思う。
0930過ぎたけどハロウィンSSを2016/11/01(火) 00:25:48.19ID:7B5HvIWu
「ひあっ!あっ、うっ、すごい、よぉ……!」

「ぐっ、ちょっと締めすぎだっ……!」

だけど今日はいつもより感じすぎだろっ……!
やっぱりハロウィンに毎年毎年家族がイチャイチャしてそういう日になってるせいかっ?

「晴海君っ、んちゅ、はぁ、あっ!気持ちいいよぉ!」

「んくっ……!」

「はぁっ、しゅごいのっ、私もうイッちゃ、あんっ!」

お互いに激しく動いてない……むしろ緩慢な動きのはずなのに。
そもそもこの体位はお互いにゆっくりしたい時にしてるものなのに、俺達はもう限界だった。

「晴海君っ、だめっ、私もうだめぇ!」

「俺も、もうっ……ぐっ、くうっ……!」

「ひゃあああっ!あっ、は、晴海君のっ、いっぱい来たぁ……」

お互いに密着したまま俺達は達する。
いつもよりはるかに早く、でも普段よりなんだか心地いい。

「あっ、はぁ……はぁ……晴海く、ん」

身体を震わせながら俺の精を受け止めている結奈も同じなのか……彼女はまた俺にキスをすると満足そうに笑った。
0931過ぎたけどハロウィンSSを2016/11/01(火) 00:37:03.34ID:7B5HvIWu
「なんだか私が悪戯された気がする……」

「気のせいだろ」

行為が終わった後、結奈は頬を膨らませながら俺の膝の上で不満を漏らしていた。
まあ、結局いつも通りだったしなぁ……

「それにほら、悪戯と言っても解釈しだいだし、結奈のやった事も立派な悪戯だと思うぞ」

「むうっ……そうかなぁ?」

納得いかないなぁとブツブツ言っている結奈……こうなったらやるしかない。

「結奈」

「なーに?」

「トリックオアトリート」

「えっ?あの……晴海君?私お菓子持ってない、よ?」

「知ってる。だから悪戯させてもらうな」

結奈の身体を腰でギュッと抱き締めると顎を持ち上げて、唇に軽くキスをする。

いつも結奈とのキスは向かい合ってしてるから、こんな不意打ちのキスはしてない。

だからこれも……一種の悪戯でいいだろう。

「俺なりの悪戯、どうだ?」

しばらく目をパチクリさせた結奈は慣れてないキスにみるみる顔を紅くして……

「晴海君の悪戯っ子ぉ……」

と恨めしそうに呟いた。
0932名無しさん@ピンキー2016/11/01(火) 00:39:47.30ID:7B5HvIWu
終わりです。
当日には間に合わなかったけどせっかくだから投下させてもらいました。
0936名無しさん@ピンキー2016/11/13(日) 22:53:28.78ID:dMXahL9A
「彼は暑いのが苦手……だから夏は抱き着いて寝ることが出来なかった。けどこれからの季節は私の独壇場」
0937名無しさん@ピンキー2016/11/20(日) 12:50:13.18ID:7cDTkCvc
男くん「明日はどうしても早起きなんだ…どうにかしなくては…!」
0939名無しさん@ピンキー2016/11/22(火) 12:51:36.75ID:YApuy+1w
祝日を前に今日の夜から明後日の朝までの甘え計画を立てる甘えっ子
決めゼリフは>>938
0940名無しさん@ピンキー2016/11/22(火) 18:48:57.01ID:hEv282gW
その日の夜、そこには男の腕を枕にして幸せそうにすぴすぴ寝息を立てる甘えっ子の姿が!
0945名無しさん@ピンキー2016/12/03(土) 14:41:36.17ID:VIEktAdj
辛いものを食べてポカポカになったせいで『寒いからぎゅーであっためて』攻撃が
できなくなりご不満の甘えっ子?
09491レス2016/12/16(金) 21:19:39.38ID:77cKlrqU
「ねぇー冬なんだからもっと暖まろうよぉー」
「裸で抱き合う以外の方法ならやってやるよ」
「えぇ〜〜〜〜〜男の体温感じないとつまんなぁーい!!」
「だあぁ!!ひっつくな!!そんなに暖まりたいなら熱いもんでも食ってろ!!」
「じゃあ食べさせてぇ〜口移しとかべろちゅーとかで火傷するくらい熱いの流し込んでぇ〜?」
「こいつ……唐辛子大量に投与してやろうか」
「んー?何ならそれでもいいよ?」
「いいのかよ!?」
「だってぇ……えへへぇ、男にされるなら痛いのも辛いのも、私幸せだよ?」
「ぐっ……ば、バーカバーカ!!女のクソドマゾ!!」
「ちょっとその言い方酷くない!?」
0950名無しさん@ピンキー2016/12/21(水) 21:31:27.08ID:xXmWFgNl
「裸で」抱き合う以外なら何でも、ということは、
下着だけでも着てれば抱きつきオッケーってことですね分かります
0954名無しさん@ピンキー2017/01/14(土) 21:26:35.78ID:nOL3QVYf
甘えっ子の寒さ対策って暖房器具とかを使えなくさせてくっつく言い訳を作るとか?
0955名無しさん@ピンキー2017/01/15(日) 21:24:45.81ID:BKd/ljs9
「さ、さくせん……どおり……っ!」
「唇真っ青にして震えながら言われてもなあ」
0956名無しさん@ピンキー2017/01/16(月) 01:17:57.38ID:20Ol6zj7
風邪をひいて看病してもらう計画を実行する甘えっ娘
坐薬を用意して既成事実に持ち込もうとする甘えっ娘

無事インフルエンザ発症で面会謝絶の甘えっ娘
0957名無しさん@ピンキー2017/01/16(月) 01:54:01.03ID:yIE0LwU/
男君の部屋の暖房を壊して部屋に招くという手もあるのではないか?
0958名無しさん@ピンキー2017/01/16(月) 03:26:44.86ID:FbS+XHfX
>>957
壊そうとして感電して気絶してるところを男に発見されるまでが様式美
0959名無しさん@ピンキー2017/01/24(火) 08:29:45.62ID:C6pUxXhv
あんまりひどい目にあわせてやるなよ
全く、この子は俺が回収していくぞ
0961名無しさん@ピンキー2017/02/04(土) 16:32:12.32ID:orY6IW7U
悪いおとこはいねーがー!甘えちまうぞーー!!…はちがうか
0962名無しさん@ピンキー2017/02/04(土) 16:57:51.24ID:u7lp4OsQ
それなまはげやないかwww
なまはげ甘えん坊……強面ヤンキー少女の甘え!?
0964名無しさん@ピンキー2017/02/05(日) 18:03:58.26ID:DejLvI7+
ボロクソこき下ろしながら激しいく甘え倒すヤンキー娘とな!
0965名無しさん@ピンキー2017/02/06(月) 08:41:33.34ID:HlRUTN13
「ざけんなよコラ!もっとギュってしろー!」
「ちゅーは最低1日10回だからな!」
「むふふ…すき」
ヤンキー甘えとはこんな感じですか!?
0966名無しさん@ピンキー2017/02/06(月) 09:25:40.68ID:SW0bsTWt
「タバコ?ちゅーした時臭うからんなもん吸うかよ」

こうですか分かりません。
ところでそろそろ次スレの時期やね
0967名無しさん@ピンキー2017/02/13(月) 08:34:04.21ID:kwvqP8uz
「ピアスめっちゃ付けてたんだけどよー、アイツがくれたのが目立たなくなるから減らんたんだ」みたいな惚気もいいと思います。

次スレは980位にしとくかね?
0968名無しさん@ピンキー2017/02/13(月) 08:38:35.82ID:LeAmWX4q
レス数にはいくらか余裕あるけどスレ容量がもうやばいから
多分980までは保たないじゃろうな
0970名無しさん@ピンキー2019/07/27(土) 22:00:58.62ID:/AZ9LMuN
急上昇
0971名無しさん@ピンキー2019/07/27(土) 22:24:12.99ID:IfIzMIXP
まだ生きてたんかこのスレ

またそのうちなんか書きたいのぅ
レス数が950を超えています。1000を超えると書き込みができなくなります。

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