SOUL CATCHER(S)でエロパロ
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0001名無しさん@ピンキー2013/11/21(木) 15:34:54.48ID:EC9VYa+e
SOUL CATCHER(S)の女の子達を皆それぞれ自分勝手に指揮するスレ。

自由に指揮してOKですが基本を守ることは大前提。

何かアブノーマルな要素を加えたい?
指揮者は周りの人間に気を使わなければならない存在です。
十分に注意して人の心と向き合いましょう。

男同士の絡みを指揮したい?
当スレの題材とは異なる曲目なのでご遠慮ください。
0004名無しさん@ピンキー2013/11/22(金) 17:46:56.58ID:XjESE/J7
カスミンに後ろから手コキされながら
「早速イこう!ゴゥゴーゥ!」って言われながら射精したい
0005名無しさん@ピンキー2013/11/22(金) 18:15:38.64ID:V59afu7u
(2週間溜め込んだ特濃精子に)さ よ な ら を
0006『谺先生パないっす』2013/11/23(土) 05:52:58.21ID:4Obc0aqT
「谺先生…もう、うっ…!出ないっす…!」
「お…俺ももう…」
「なに…弱音吐いてるの…!
お前達、まだ…こんなに元気じゃない…!」

放課後、音楽準備室──
今日も私は男子部員を二人ばかり立ち並ばせてチンポを手でしごいてやっている。
単刀直入に言えば性欲処理をしてやっている。
まあ手コキ以外はやらないけど。
私を含めて誰も何も着てない。
膝立ちの私の胸と股間に血走った目線が集中している。
こいつらときたら、私がこうして処理しないと部活の最中に発情しかねないほど滾っている。
うちの部はそれなりの女子は揃ってるとは思うが、
こんな風に日替わりで何人か発散させなきゃ爆発しそうにまでなるものなのか?
思春期ってのは全く恐ろしいな…
まあ、部員同士でトラブル起こされるよりはマシだろう。

「あっ、また出ます…!」
「お、俺もっ!」
「顔にはかけるなよ…!」

張り詰めたチンポを自分でしごきだした二人は、
今日何度目か(少なくとも五回。数えても仕方ないが)、
私の胸に、熱く濃く匂い立つ精液をぶちまける。
膝と腰を震わせながら、私に見られながら射精するのに興奮し、
惚けた表情でこちらを見下ろしている。

「ふう…全くお前達、毎回毎回よく出すな…。
どこにそんなに溜まるんだか…」

照れくさそうに私に目をやる二人。
この反応を見ると、やっぱりまだ子供だなと思う。

「さて、じゃあ今日はこの辺で…」

いつも弱音吐くぐらい射精させてやれば、
皆満足して帰っていく。
今、今日この時もそのタイミングのはずだった。

「先生…俺もうガマンできないっすよ!」
「え?きゃあっ!?」
0007『谺先生パないっす』2013/11/23(土) 05:53:48.74ID:4Obc0aqT
後始末をしようと立ち上がった瞬間、
背後から急に羽交い締めされる。
さらに、前からもう一人に両手首を掴まれ身動きがとれなくなってしまう。

「ちょっ、バカ!お前達何やって…!」
「いつも…先生の身体見て興奮してたんすよ…!」
「そうですよ…そんなエロいラインの身体毎日見せつけられて…
勃たない男子なんて居ませんよ!」

え?あれ…コイツ達が発情してたのって女子達に対してじゃ…?

「こんなブチ込みたくなる尻いつも強調して…」

後ろから尻の割れ目に精液でヌルヌルの硬いチンポを擦り付けられる。

「キレイな胸の谷間覗けるような服着てさあ…」

前からは抵抗して揺れる乳房に顔を近づ熱い息がかかってくる。

「ほ、本当にやめろってば…!」
「そんなこと言って乳首立ってますよ…
襲われるの好きなんでしょう…?」
「股間からも汁垂れてるっすよ…はは…」

必死に閉じようとしても、何故か力が入り切らない脚の間にチンポを差し込まれ、
熱くぬめった舌と唇で乳首にむしゃぶりつかれる。

「ちょ、ちょっと…そんなダメ…ひうっ!」

震えて一瞬脚を開いてしまった隙を見逃さず、
自らの潤滑油に塗れたチンポが一気に膣内に侵入してくる。

「くあああああああああああっ!」
「あれ?先生イっちゃったの?そんな全身ガクガクさせちゃって…」
「うわやば…マジエロすぎ谺先生…」
0008『谺先生パないっす』2013/11/23(土) 05:55:20.73ID:4Obc0aqT
前方の男子は放心状態の私から離れ、
チンポをしごきだした。

「先生のナカぐちゃぐちゃ蠢いて最高…
これならまだ何回もいけるわマジで…」
「ああ…この光景見てるだけで出そう…」

こんな…生徒に立ちバックでハメられて…
それをオカズにされて…私…私…!

「ひぐぅっ!そんな、奥っ!グリグリするなぁ!」

羽交い締めのまま腰を思い切り押し付けられ、
子宮口まで届くチンポに身体が喜んでもっと締め付けてしまう。

「くあっ!ナカすっげ…こ、谺先生!出すよっ!」
「お、俺もイク…!」
「ば、バカ!中はダメっ…ふぁああっ!」

下腹部からドクドクと熱すぎる粘液を注がれ、
脚に力が入らなくなった私の身体は崩れ落ち、
直後、さらに前から顔面全体にぶちまけられた。
若々しい精液の匂い、味、感触に、
私の理性はどこかにとろけて無くなっていった。

「あっ…んっ、はああああ…」

それから何度犯されただろうか…。
今も突かれる度に精液なのか愛液なのか分からない白濁が、
グチャグチャ音を立て膣から押し出され飛び散っていく。
もう腹の中も外も、尻も胸も顔も精液で粘ついて動く度ににちゃにちゃ音がして、
部屋中熱気に満ちてて誰もが汗だくで、
体力なんてもう無いのに、雄の匂いに子宮が反応してしまう…。
あれ…?私なんでコイツの上で腰振ってるんだろ…?
0009『谺先生パないっす』2013/11/23(土) 05:56:27.45ID:4Obc0aqT
「はは…ちょっと先生…こっちの穴までパクパクして欲しがってますよ?」
「うわ先生…どんだけ開発してんすか…」

え…ダメそこは…あ、声うまく出ない…。

「ひっ…くっ、はあああああっ!」

未だに硬さを失わないチンポが私の二つの孔を深く激しくえぐってくる。

「先生さあ…部のためとか言ってるけど、
実際チンポ欲しいだけなんでしょ…?」
「だよな…いつも俺らの股間ばっか見てるもんな…」

そう…その通りなんだ。
もう…駄目だ…全部認めてしまおう。
今の私の心は、性器の奴隷なんだ──

「ああ…そうだ、チンポ大好きだからぁ…
早く、もっと…掻き回してくれ…」

下から尻を捕まれ、後ろから両腕を掴まれ、
宙に浮いたような感覚の私の身体に、
下から、後ろから、若さが激しく突き込まれる。

「あっ、あっ!チンポぉ、あっ!二本ともガチガチですごいぃっ!」
「谺先生すげえっ…!俺またいっぱい出ちゃいそうっ!」
「ああ…全部吸い取られそうだ…」

いろんな液体があちこちに飛び散る。
嬌声がいくつも交差する。
もうこの快楽にむしゃぶりつくことしか考えられない…!

「イ…ク…生徒の勃起チンポで犯されてぇ…!
生臭い、ドロドロザーメン注がれてぇ!またっ…またイクうううううううっ!」

全身に精液をぶちまけられたような感覚に、
私の意識は弾け飛んだ──
0010『谺先生パないっす』2013/11/23(土) 05:57:32.37ID:4Obc0aqT
数十分後。
仁王立ちの私。
対して正座する二人の男子生徒。
私を含めて誰も何も着てない。

「全くお前ら…本当に散々やってくれたな…
相手が私だから良かったものの…」

数分ほど前から説教。
頭が冷えてきた二人は気まずそうに顔を伏せている。
うん、そろそろ…。

「しかし、学生の欲求を舐めていた私にも責任はある…。
仕方無いから今回に限って大目に見てあげるわ」

安堵した表情でこちらに目を向ける二人。

「まあ…でも…お前達?」

下腹部から漏れ落ちる熱の感覚を確かめる。
それだけで少し滾ってきてしまう。
こんな風にされた責任はとってもらわないとな。
無用な確認だろうが、一応私は訊いてみる。

「次からは今まで以上に搾れるってことだよな?」

さあ、明日からも部員達を鍛えてやらないとな。


end.
0011名無しさん@ピンキー2013/11/23(土) 05:58:35.13ID:4Obc0aqT
ただひたすら谺先生をほにゃららしたかったので、
他の要素は殆ど気にしてませんサーセン
0014名無しさん@ピンキー2013/11/24(日) 21:30:21.21ID:+Ii2yyi5
御器谷先輩の卑屈ガチムチチンポを笑顔で搾り取る天然ドSカスミンが見たい
0015名無しさん@ピンキー2013/11/26(火) 23:19:28.96ID:c2MdRxq+
実際神峰が誰かとヤルとなると女側より神峰側をその気にさせるのに苦労するな
0016名無しさん@ピンキー2013/11/30(土) 01:55:52.38ID:hLOqMGED
カスミンのニーソにぶっかけたい
カスミンのニーソに挟まれたい
カスミンのスカートに顔を突っ込みたい
カスミンのおっぱいを後ろから鷲掴みにして困らせたい
カスミンに泣きながら土下座して頼んでおっぱい触らせてもらいたい
カスミンのおっぱい吸いたい
カスミンに笑顔でしごかれたい
カスミンの三つ編みでしごきたい
カスミンの唇を無理やり奪いたい
カスミンのお尻に踏まれたい
カスミンのおっぱいに俺のフルートを挟んでもらいたい
カスミンに俺のフルートを踏んでもらいたい
カスミンに俺のフルート咥えてもらいたい
カスミンの顔に精子ぶっかけて汚したい
カスミンに射精後のお掃除フェラしてもらいたい
そのままカスミンと本番セッションしたい
0018名無しさん@ピンキー2013/12/05(木) 00:28:56.43ID:RsSQDHGe
本番前では経験豊富のように振る舞っているがいざ本番になると赤ん坊のようにカスミンのおっぱいにむしゃぶりつく暴君
0019名無しさん@ピンキー2013/12/18(水) 18:53:07.01ID:zTRpnJfu
ふぅ…
0020名無しさん@ピンキー2013/12/22(日) 02:29:11.21ID:ks4GK0m5
「ティータイムは終わりだ
翔太ァ!今すぐ指揮棒を抜けィ!!」ヌギヌギ

「はッ!?」ボロン

「翔太!その指揮棒であたしと勝負しだ!!」
0021名無しさん@ピンキー2013/12/27(金) 19:20:33.21ID:9XemHxRL
誰か助けてくれ
大人になった翔太とメグ先輩が漏れの脳内に同棲してイチャイチャしてるんだorz
0022名無しさん@ピンキー2013/12/27(金) 21:51:55.50ID:ipZgCrC7
>>21

ハコから出してやらなきゃ……

・部屋を借りて同棲し始めるもイチャついてしまい片付けが捗らない
・料理張り切りすぎで片付けが捗らない
・ピアノだけは整えてあるので取り敢えず練習
・みやびん近づいて指導しようとするけどフワフワした空気に煽られスキンシップ開始
・学生時代にはあまりイチャついてなかったので、
今でも『こういうとき』は「神峰」「邑楽先輩」呼びになってイケナイ学生気分で励む


さあ……>>21のソロだ↓
0023名無しさん@ピンキー2013/12/29(日) 03:07:11.19ID:i1zuR7LQ
>>15
神峰の場合はラッキースケベから入る以外は想像つかんな

保健室(保健師不在)で神峰がベッドに倒れ込んだらカスミンが寝ていて胸を触る
→神峰にその気がなくても体は反応
→カスミンやる気「神峰くんー我慢はだめだよー」

邑楽が相手なら何かショックなことがあって泣いてる神峰を抱きしめて慰める系H。

誰か書いてくれorz
0024名無しさん@ピンキー2013/12/29(日) 23:58:44.70ID:HYMLV+52
誤解を恐れず真摯に言うぜ?

神峰(オトコ)がいなくても

エロパロは書ける
0025名無しさん@ピンキー2013/12/30(月) 03:24:09.40ID:HL7Y04c0
百合はいいのか?

カスミン×コダマン、ミヤビン×メグミンもいいし、美子×舞なんてのも・・
楓姉さんとモコ・・・
0026212013/12/30(月) 13:44:29.11ID:/D2coOTD
うーんどうしたもんか・・・

実家のPCだから書き溜め出来ない
即興で書くか?
002821 ◆w7T2yFC1l7Bh 2013/12/31(火) 21:24:58.14ID:oFGrB5Qn
即興で書いてみるが果たしていつ終わるか(^^;
NGは名前のトリか番号で。タイトル無し
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(1)
もうすぐ帰って来る頃だ。
恵は上機嫌で鼻唄を歌いながらキッチンで動き回っていた。
師匠のスパルタ的な日程を言いつけられてから1ヶ月、翔太が今日、帰って来る。
先ほど彼女にも連絡が入った。日本の空港に着いたらしい。
つまり、もうそろそろだ。
愛用の可愛らしいエプロンを身に纏い、いつもより少し豪華なメニューを揃えていく。
今日は気合が入っているようだ。
何せ、ニュースや仲間のコネで聞いた彼の指揮は上々の評判で、恋人の自分としても鼻が高い。
おっと、もうすぐ妻になるんだったか。自分の指に光る物を見て、その事を再認識した。
1ヶ月振りに帰宅する彼を迎える準備はほぼ万端だ。
恐らく、今の顔の緩み具合は見るに堪えないだろう。自分でも分かるが、こればかりはどうしようもない。
盛り付けが終わった所でチャイムが鳴り、未来の夫の帰宅を告げた。

* * * * * *

翔太はただいまを言い、ドアを開けた。
ダイニングから恵が顔だけ覗かせてお帰りと言ったのを横目に見ながら鍵を掛ける。
靴を脱ぎ、恵の方を向いた時、彼女の華奢な体が勢い良く飛び込んで来た。
「おっと」
少しびっくりして抱きとめた。
「えへへへへへへへへへへへへ」
胸板に顔の感触を感じる。スリスリと頬を擦り付けているようだ。

出会った頃は、恵がこんな風にデレるとは想わなかった。
付き合い始めも、先輩後輩が抜けなくてぎこちなかったものだ。
恋愛の機微に詳しい先輩や友人達に聞くとどうやら”ツンデレ”であるらしい。
翔太には今もって良く分からないが、皆が言うならそうなのだろうと思う事にしている。

シャンプーの匂いが彼の鼻腔をくすぐり、家に帰って来た事を実感させる。
だが、抱きしめた瞬間、両手は重大な違和感を翔太に伝えた。
「あの、さぁ」
「なぁに?」
尚も胸板に顔を埋めながら、恵が聞き返す。
「あの、えっと……」
躊躇いがちに口を開いた。
「何で…エプロン以外に何も着てないの…?」
身長差故に上から見下ろす格好の翔太には、黒髪の下にまっさらな肌色が見え隠れしている。
目線を下に移すと、本来なら下着や服に隠れているハズの二つの柔肉もさらけ出されていた。

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話はまだ続くけど一旦投稿ε-(ーωー;フゥ
002921 ◆w7T2yFC1l7Bh 2013/12/31(火) 21:55:15.83ID:oFGrB5Qn
(2)
狼狽える彼を見上げ、恵は急に不安に駆られた。
「も、もしかして、こういうの嫌い…?」
「いや…突然だったから、その…どういう事?」
「えと…み、皆に聞いたら、こういうのがいーかもって…言われ…たんだ、け、どぉ…」
しどろもどろになり、語尾が細く小さくなっていく。心の内もおろおろしているらしい。
(『皆』…?)
翔太の心にそれが引っ掛かった。
「皆って?」
何やら嫌な予感がする。
「え〜と…翔太がもうすぐ帰って来るって聞いたからさぁ…何か喜んで貰えるような事無いかな〜って…」
もじもじしながら上目遣いでこちらを窺う。
まるで怒られそうな子供のようだ。
「一昨日ね、皆に相談したの…ほら、鳴苑の」

吹奏楽部で一緒だったメンバーに連絡を取り、個別に少し相談を持ちかけたらしい。
無論、大学やその他の友人も居たが、二人の共通の知り合いはあの頃とは比ぶべくもない。
正確には、二人を非常に良く知っている、という枕詞が付くレベルの、という意味だが。
別に悪くは無いのだが――。

何故だろう、昔の仲間達がニヤニヤとこっちを見ている映像がありありと思い浮かぶ。
背筋に悪寒が走った翔太は、思わず目の前の華奢な体を強く抱きしめた。
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取り敢えずここまで
003021 ◆w7T2yFC1l7Bh 2013/12/31(火) 21:58:25.15ID:oFGrB5Qn
全体が長くなりそうだorz
今日はここまでかな
0032名無しさん@ピンキー2014/01/01(水) 04:16:32.48ID:IIy4ceMk
おつ!あけおめだオラァ!
なんか別漫画だが千秋×のだめを見てるようだw
003321 ◆w7T2yFC1l7Bh 2014/01/01(水) 11:16:13.60ID:SgXFl0m1
>>31
改行・・・これでも空けてる方だが、もうちょいやってみるか
>>32
確かにキャラ崩壊してんなorz
二人きりではデレまくるって事で許してくれ
続き↓
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(3)
力強く包み込まれ、恵はポカポカした安心感に浸る。
彼女も翔太の背中に両腕を回し、体の隙間を潰した。
大きな胸が重量感と熱を翔太に伝える。

普通の男なら恐らく押し倒してしまうだろう。
だが翔太は現在、脳裏で皆の顔がぐるぐると渦を巻いている。
恐らく恵の心が作用しているのだろう。
声を掛けられるまで抱きしめたままぼうっとしていた。

「あ、ねぇ、ご飯とお風呂とどっちがいい?」
「え、あ、えっと…」

はっと我に返り、自分が現在置かれた状況を整理する。
帰宅直後で、裸にエプロンを引っ掛けただけの恋人が自分に抱き付いている。
そう言えば、お帰りの口付けをしてない。

「恵」
「うん?」

きょとんとした顔で見上げてくる。
翔太はふっと微笑み、彼女の顎を持ち上げた。


「ただいま」

「んぅっ」


1ヶ月ぶりのキスは、二人の頭に甘い痺れをもたらした。

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一旦投稿
流れは組み立てたが途中が長いかも試練orz
003421 ◆w7T2yFC1l7Bh 2014/01/01(水) 21:44:24.36ID:SgXFl0m1
(4)
最初は軽いキスだったが、やがて濃厚な味に変わっていく。
舌を絡め、唾液を混ぜ返す。
体が蕩けるようだ。

恵が翔太の首にしがみつく。
返事のように、翔太の両腕が恵の頭と背中を支えた。

――ちゅぱっ、ちゅっ――

涎が溢れ、口の端から漏れる。
それすらも逃すまいと二人で舐めあい、ディープキスは尚も続いた。

何度も味わう内に、恵の体の内側が熱を湧き上がらせる。
本能的に足をムズムズさせ、翔太に片足を擦り付けた。
太ももをマーキングするように擦り付けていると、不意に翔太が動いた。

「ふぁっ…?」

顔を離され、壁に押し付けられる。
壁の冷たさを感じた瞬間、耳たぶを舐められた。

「ひゃんっ!?」

ビクッと肩を竦める。
翔太は間髪入れずに、重量感の有る両乳房を文字通り手中に収めた。

「ぁっ…」

指が硬くなった先端に触れたらしい。
恥じらいで掠れた声が翔太の耳に飛び込む。

「ここ、弱いもんな…」
「ぅん…」

耳元で囁く。
弱弱しい返事が返ってくる。
恵の肩が震えているのは、恐怖では全く無い。

「恵」
「あぅっ…んっ…」

耳を甘噛みしながら、片手では零れてしまう双丘を揉みしだく。
息が荒くなってきた。
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取り敢えず投稿
003521 ◆w7T2yFC1l7Bh 2014/01/02(木) 11:28:59.02ID:pbi7GQFB
(5)
耳や首筋にキスの雨を降らせ、胸を弄ぶ。

「しょっ…たぁ…」

切なげな懇願が頭に響く。
正直自分も興奮はしているが、まだまだ。
翔太はこういう時、指揮者の癖が少し出る。


――演奏者たる彼女の限界を知りたいという欲求――


胸元まで舐め回し、屹立して存在を主張する頂を口に含んだ。

「あふっ」

また恵の体がビクッと跳ねる。
肌が上気し、少しピンク色に染まっている。
ちらりと表情を覗くと、潤んだ目で惚けているのが見えた。

でもまだ限界では無い。

舌でちろちろと先端を突っつき、乳房を揉み上げる。
ひくひくと体が痙攣しているのが分かる。
翔太は片手を離し、彼女の体に這わせながら下半身に移動させていく。
焦らすように、ゆっくりと。

「ば、ばかぁ…」

せめてもの抗議に、恵が翔太の髪の毛を掴んだ。
003621 ◆w7T2yFC1l7Bh 2014/01/02(木) 11:32:59.87ID:pbi7GQFB
一旦投稿
少しは見やすくなったか?
003821 ◆w7T2yFC1l7Bh 2014/01/03(金) 18:28:28.68ID:RWVonbo8
続き投稿
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(6)
掴んだ両手は震えていて、力が入って無い。
何の抗議かは分かる。焦らすな、と。
だが翔太は、敢えて無視する事にした。

エプロンの腰紐を解き、布地を脇に寄せる。
乳房をゆるゆると刺激しながら、解いた手で背中から腰を優しく撫でる。
まるで宥めるように。

「はぁっ…んっ…」

恵からしてみれば、翔太の触れた所全てが火照りを帯びてくる。
前から感じる気配と内側からの熱、それに後ろから感じる壁の冷たさのコントラスト。
それが辛うじて理性を保たせている。

落ち着いた所で、翔太の手がまた下に伸びた。
今度はテンポを変えるように、一気に秘所に潜り込ませる。

ぐじゅっ

「ひんっ!あっ、はっ」

背筋が反り、首も仰け反り、体が大きく跳ねた。
目尻から溜まった涙が零れる。
うっとりとした表情で口を開けてパクパクしている。

最初の1本はすんなり受け入れられた。
逆に言えば、愛撫の必要が無い程に濡れていたという事だ。

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一旦投稿
0039名無しさん@ピンキー2014/01/03(金) 18:47:07.01ID:fIELJkdH
続き投稿
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一旦投稿

これ無くしてくれ
あとガンバレ
004021 ◆w7T2yFC1l7Bh 2014/01/03(金) 22:20:19.20ID:RWVonbo8
(7)
翔太もそれは分かっていた事だ。最初のディープキスの時点で。
そもそも二人で試行錯誤し、「調律」を重ねてきたのだから。
世間では「調教」とでも言うのだろうか。
知識があまり無かったため、二人の間でそう呼ぶ事にしているだけだが。

「あぅっ、あひっ、はっ、やっ」

翔太の指が内部でしなやかに揺れ、その度に恵の体がビクビクと反応する。
頃合を見計らい、指が増えていく。
2本目も3本目も抵抗無く飲み込み、内壁が蠢動する。

「あっ、ああああっ、はゃぁっ」

リズムがランダムに変調し、彼女の理性を引き剥がしていく。
なけなしの意識がイメージしたのは、オーケストラで使う指揮棒だった。

恵は翔太にしがみつくのが精一杯で、彼が既に胸の愛撫を止めている事に気付いていない。

「恵」

耳元で優しく囁き、指を曲げる。
彼女の体がビクッと震え、子宮と膣が大きくうねった。

「あはぁっ!あっ…はっ…」

小刻みに痙攣し、ぐったりと脱力している。
翔太の首に巻きついた両腕は今にも外れそうである。
支えて貰わなければ立てないようだ。

ちゅっ

「んぅっ…」

唇を合わせ、舌を潜り込ませる。
恵は殆ど本能的に口を開けて、ディープキスを受け入れた。
004221 ◆w7T2yFC1l7Bh 2014/01/05(日) 18:01:29.46ID:3bSeCXwm
(8)
抱き寄せられ、胸が潰れる。
中に入ったままの指が再び締め付けられるのを翔太は感じた。

「んはっ」

唇を離し、また壁に恵をもたれさせる。
彼女は喪失感を感じて、一瞬寂しそうな表情を浮かべたが、彼がしゃがむのを見て笑みを浮かべた。
本能的な雌の顔――。

「あっはぅっ!…あひっはぁっ…!」

直後に押し寄せてきた刺激が全身を駆け回る。
埋没した指で中を掻き混ぜ、同時に陰核を舌で弄る。
自己主張する豆を突っつく度に、恵の体がビクビクと震えた。
恍惚の表情で全身を仰け反らせ、心許ない力で翔太の髪を握っている。
最後に溢れて来た愛液を、クリトリスと共に吸い上げると――

「ああぃっ、やああぁっ…」

また大きく跳ね、フルフルと痙攣した。
視界が明滅して意識が定まらない。
ただ、狭まった世界の中心に翔太が見える。
彼の顔は段々大きくなってきて、耳元で声が聞こえた。


――そろそろメインテーマだ――


恵の心に、優しく暖かくこだました。
004321 ◆w7T2yFC1l7Bh 2014/01/07(火) 01:09:09.91ID:kwdnwacG
(9)
下の方でカチャカチャと音がする。
外気に晒されたそれは太く大きく怒張し、恵を魅了していた。
恵は無意識の内に妖艶に笑い、翔太の興奮を増長させる。

「恵…後ろ、向いて」
「…うん…」

言われるがままに壁に手を付き、腰を突き出した。
その腰を翔太のがっしりした手が掴む。
艶やかな期待感が胸に広がる。
それは、体の芯を貫く衝撃で満たされた。

「あぁっ、はぁっ…っ」

一気に子宮の奥まで抉られ、頭がクラクラした。
子宮筋と襞が反応し、翔太の肉棒を扱きに掛かる。

「うっ…」

少し焦ったらしい。
翔太の1か月分の性欲が搾り取られそうだ。
だがまだ果てる段階では無い。
倒れ込むように彼女の背中に覆い被さり、重力で垂れ下がるおっぱいをまた包み込む。

「恵…」
「あっ…しょぅ、たぁ」

耳元の囁きに反応し、内壁がうねる。
彼はそのまま彼女にキスして腰を動かし始めた。
004421 ◆w7T2yFC1l7Bh 2014/01/09(木) 01:04:15.51ID:b/E5gS0m
(10)
肌がぶつかり、エプロンが揺れる。
翔太の荒い息遣いと恵の喘ぐ声がそれに同調する。
醸し出す音色が二人の心に染み込み、或いは二人を包み込む。

翔太は時にリズムを変え、恵の意識を翻弄していく。
彼女の表情からは、既に理性は欠片も見えない。
口を半開きにし、頬を紅潮させ、潤んだ目は焦点が合ってないようだ。
体を穿つテンポに合わせ、ひたすら揺れ続ける。

硬く尖った乳首を摘み上げると、彼女の体がビクッと震えた。
背中が少し仰け反り、内部が蠢く。
翔太をきつく絞り上げ――

「はあぁっ…!」
「うっ…くぅっ…」

翔太は恵の中に子種を流し込み、辛うじて生き残った意識を総動員して、痙攣する彼女を支えた。
繋がったまま後ろから抱きしめる。
今度は自分が壁に寄りかかり、彼女を腰の上に座らせる。
虚ろな目に翔太の顔が映り、恵は呟いた。

「す、き…」

翔太は、彼女の涎を舐め取り、そのままキスをした。
1か月ぶりの夜は、まだ始まったばかりだ――。

〜fin〜
0045名無しさん@ピンキー2014/01/09(木) 01:06:37.56ID:b/E5gS0m
オワタアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
本当はもっと長い予定だったけど多少強引にorz

そいじゃノシ
0047名無しさん@ピンキー2014/01/11(土) 15:15:35.58ID:9pPbAXhT
グッドじゃない・・・
最高(ファンタスティック)!!!
0048名無しさん@ピンキー2014/01/21(火) 03:05:03.31ID:ZL7ao8JC
街中でカスミンと待ち合わせして
出会い頭にスカートを思いっきり捲って反応を楽しみたい

真っ赤になるのも可愛いし普通に怒られるのもいいしスカート捲られても特に反応しない天然ビッチなのも興奮するしドバンされるのもいい
0049名無しさん@ピンキー2014/01/27(月) 23:59:21.42ID:tnB9KFNS
今週と単行本のカスミンの太股が実にけしからんので誰かかけください
0050名無しさん@ピンキー2014/01/28(火) 01:05:29.19ID:ZLxpfny4
絡み少ないが暴君ってカスミン呼びしていたんだよな

ただ好きに演奏していただけなのに周りとうまくいかなくなった2人だから、
セッションするうちに気持ちが通い合って夜のセッションが始まる流れは
強引だろうか
0052名無しさん@ピンキー2014/02/09(日) 23:29:37.74ID:Xz7N0Mrl
当たり前だ
こんなエロいネタここ以外で使えると思うな・・・!ニヤニヤ
0053名無しさん@ピンキー2014/02/21(金) 20:00:05.03ID:dAchWqcI
アダルティに暴君先輩両親の夜も気になったり
ママン美人だし

>>48
今更だが
カスミンが反応する前に突然現れたイモミンに>>48が蹴り飛ばされる
も追加で
0054名無しさん@ピンキー2014/03/10(月) 02:01:32.66ID:bLuuz2Zb
「甲子園1回戦の報告しねェと…」

神峰は音楽準備室の扉に手をかけるが、
そこで室内からの妙な声に気付き、
恐る恐るドアの隙間から中を覗いてみる。

「全く…本当お前はいつもいつも勝手ばかり…
こんなにギラギラして、吸い取ってくださいってオネダリしてるぞ?
ほら、ちょっとコスったぐらいでこんな…」
「漏れ出て…すみません…ちょ…いや…もう…出るから…」
「んー?ダメダメ、今日の罰はかなり重いぞ?
一晩コースだ。親御さんには連絡しといたから心配しなくていいぞ?」

神峰は動揺に震える身体を必死に抑え込みながら、
2人に気付かれぬよう、早々にその場を離れ学校をあとにした。

(あんなグチャグチャに溶けた心見たこと無ェ…
二人ともノリノリ過ぎて…とてもじゃねェが邪魔出来ねェ…!)

無事、難を逃れたかに見えた神峰だったが、しかし翌日。

「か〜み〜ね〜?お前昨日…一回戦の報告しないで帰ったよな?
放課後、音楽準備室な」

逃げた先では同じ試練が待っていた。
0058名無しさん@ピンキー2014/05/06(火) 22:37:32.32ID:qvr3wpkp
仏の部長を誘惑しまくって狼に変貌させる女性陣とかいいな
0059名無しさん@ピンキー2014/05/17(土) 19:07:02.68ID:/tEpQf85
リンデンガーデンで服を渡した際に
服のサイズ位なら服の上から見れば分かると言う暴君
それを聞いて個別に気になる女性のサイズを聞きに行く男性陣
一人聞きに行かないので紳士と尊敬されたキョクリス先輩だが
真相は既に知ってるから聞く必要がないだけだったとさ
0060名無しさん@ピンキー2014/05/26(月) 14:11:55.25ID:/nYLsO0p
星合先輩のむちむちおっぱい揉みしだきたい!(アイアムアドリーマー)
0064序章2014/08/23(土) 22:22:03.61ID:CHeDrY3q
放課後の音楽室。

細く白い指がピアノの鍵盤を叩いている。
その度に心も蕩かすような旋律が溢れ出して、ついつい聞き惚れてしまうほどだ。
演奏に没頭している凛とした邑楽の美しい横顔を眺めながら、その隣で旋律に魂を奪われそうになり
ながらも、神峰は何度か首を傾げた。
邑楽の心の中には瓜二つの少女がいて、その少女の澄んだ瞳はいつも神峰を凝視している。時に
憤り、時に気遣わしげに、またある時には母のような慈愛の眼差しで。

そりゃあまだ経験なんか全然足りない素人同然の身だけど、そんなに頼りなく見えるのかなあ。

そんなことを考えながら混乱をしかける神峰の思いを知ることもなく、演奏は滞りなく終わった。さらりと
頬にかかる一筋の黒髪を払って、邑楽がこちらを向いた。
「…分かった?次は自分で弾いてみて」
「え、ああ…つい見惚れてて…邑楽先輩、メッチャ綺麗だったんで」
そう言った途端、現実の邑楽と心の中の少女が揃って顔を赤くした。何かまずいことを言ったかな、と
内心慌てる神峰をよそに、ますます真っ赤な顔になった邑楽はそっぽを向いてしまった。
「…あんたにはまだまだ教え込まなきゃいけないことが、あるみたいね」
決して神峰の方を見ようともせずに、邑楽はぎこちない早口でそう告げてきた。

ああやっぱりなあ、まだ覚えなきゃいけないことが多過ぎる。

あまりにも前途多難な先行きにがっくりと項垂れる神峰はつい見逃してしまったのだが、その一瞬、
邑楽の心の中にいる少女は人差し指を突き出して、銃でも撃つようなジェスチャーをしていた。




0065名無しさん@ピンキー2014/08/23(土) 23:06:13.03ID:poPs3voR
>>64
おおW邑楽先輩可愛い!神峰がんばれ!
序章ということは続きを期待しても良いという事ッスか?
0066名無しさん@ピンキー2014/08/23(土) 23:56:13.97ID:CHeDrY3q
早速ありがとう
正直、まだどう発展させていいのか分からないけど、スレの為にもなんか書いてみる
邑楽先輩メチャクチャ大好きだ
0069雨が招くもの 1/32014/09/06(土) 05:17:19.02ID:0PN4yzSG
その日は朝から薄曇りのはっきりしない天気だったが、午後になってから次第に雲が厚くなって夕方
近くには雨が降り始めた。
朝方は日も差していたので傘を持っていない生徒も結構いるらしく、それはこの吹奏楽部も同じことで、
家までの帰途をどうしようかという話題がひっきりなしに続いていた。
「恵」
帰り支度を終えて部室を出ようとした邑楽の背後から、御器谷が話しかけてくる。
「何よ」
ああいつもの戯言が始まるかと特に気に留めることもなく振り向きもせずに答えると、御器谷はとんでも
ないことを口にしてきた。
「今日は雨だし神峰君と一緒に帰ってくれないかな」
「はあァ??」
思い掛けない名前を聞いて、ついつい声が甲高く裏返る。しかしそんな邑楽の動揺を気付かぬ振り
でもしているのか、普段は何事においても卑屈な御器谷はまるで用意していたような言葉をすらすらと
並べ始めた。
「だって神峰君、傘持ってないって言うからさ。恵の家は途中にあるんだし丁度いいと思って」
「いやいや無理だって、あたしの傘折り畳みだから。二人じゃ小さいから!そんなに言うなら忍が送って
けばいいじゃない。勝手に決めないでよ!!」
顔を真っ赤にしながらじたばたと必死に拒否する邑楽に、しれっと爆弾を落とす御器谷は何だかとても
楽しそうだ。
「神峰君にはもう言っておいた。雨に濡れなくて済むって喜んでたよ」

ざあざあと耳障りな雨が降り続く。
雨の音が湿っぽい匂いと共に街の喧騒を消していく。
「いやー、今日はほんと助かったッス」
黒い大きな傘の下で、神峰は胸が痛くなるほどの笑顔でしきりと話しかけてきた。けれど邑楽はそれ
どころではない。只でさえ意識してしまって仕方のない相手と相合傘なんて、心臓が今にも破裂して
しまいそうで気もそぞろだ。極力平然と見えるように繕っている仏頂面もそろそろ怪しい。
「そ、そう…運が良かったわね、でも不用心。普段から鞄に傘は入れておくものよ」
「んー、まあそうなんスけど、つい忘れることが多いんで」
こんなに側にいたらどこを見ていいのか分からず、ふと目線を下げると傘の持ち手を握る大きな手が
目に入った。この手で指揮棒を振るって誰にも真似の出来ない指揮をするのだと思うと不思議な気持ち
がした。
0070雨が招くもの 2/32014/09/06(土) 05:18:02.00ID:0PN4yzSG
それにしても。
本当なら、今日は一人で帰る筈だった。なのに何がどうなったのか神峰との帰途に、まだ心がついて
いかない。
邑楽の小さな折り畳み傘は『二人で帰るならこっちの方がいいよね』と、どこからか御器谷が持って
来た大きな傘と替えられた。お陰で二人とも濡れずに済んではいるものの、その分だけ距離がより
近くなるから困る。

一体、何が困るの?

不意に、どこからか紛れもない自分自身の声がしたように思えて、邑楽はふっと顔を上げた。目の
前にはやや不思議そうな顔をしながらも、穏やかに笑っている神峰がいる。何だかもっと見ていたい
ような、この時間が羨望の果てに得られたもののような、そんな奇妙な思いが込み上げてきて足を
止めた。
降りしきる雨の音が、一層強くなる。
「…神峰」
「あ、はい」
一体何を言われるのかと、神峰は急に真顔になった。
「あんたは一体、何者…?」
こんな滅多にない状況だから、何かもっと気の利いたことを言いたかったのに、邑楽の口から出たのは
そんな言葉だった。
「え、な、何スか」
当然のことだが、神峰の顔は鳩が豆鉄砲を食らっている図だ。しかし滑り始めた口は止まらなかった。
「あんたは音楽のことなんて全然知らない、ピアノさえ満足に弾けない素人同然なのに、どうしてあんたがいるとみんな変えられてしまうの?あんたには何が見えてるの?どうしてあたしは」
一気にそこまで言ってしまうと、顔どころか全身がぽうっと熱くなった。そこで口を閉じなければそれこそ
自分でも気付かないことを口走りそうで怖かった。
「邑楽先輩?」
きょとんとしている神峰の目に、自分が映っている。この純粋な後輩が今まで何か少しでも悪いことを
した訳ではない。ひどいことなど決して言いたくないのだ。なのにこうして目の前にいると、どうしても
心が逸って訳の分からないことを口走る。
これは一体、どういう厄介な感情なのだろうか。これまでの自分には一切なかったものだ。
「…ごめん、あんたは全然悪くない」
0071雨が招くもの 3/32014/09/06(土) 05:18:49.36ID:0PN4yzSG
言葉に出来ないものが心の中に黒く渦巻いている。そんな感覚を抱えながら神峰を凝視して傘の柄を
持つ手の上に手を重ねた。
その一瞬、にわかに激しい雨が地面を叩き、傘の外が白くなる。
「悪いのは、みんなあたし」
今だけは完全に外界から遮断されていることを知って、邑楽はするりと神峰に身を添わせ、半開きの
唇に触れるだけのキスをした。
「え…?」
やはり何が起こったか分かっていない神峰は、何か言おうとしたのかぱくぱくと口を動かしていた。
「だから、何も分からなくてもあたしが悪いことにしておいて。いいわね神峰」
「あ、えーと…そう、なんスか」
本当に訳が分かっていない様子の神峰は、目を丸くしたまま考え込むように首を傾げた。
傘を持つ手は少し骨ばっていたが、この後輩の人格を表すように温かい。今後接していくうちにきっと
自分は更に変えられていくのだろうと思いながらも、その変化の果てにある未来がもう少しも怖くなく
なっていることに邑楽はようやく気付いた。

あたしが神峰に変えられるのなら、神峰を変えるのはあたしになればいい。
それだけのこと。

先程よりは弱まった雨の下、邑楽はやっと少しだけ余裕を取り戻した。こうして腹が決まったからには
もう迷う余地などどこにもない。
感情が、動き出す。




0072名無しさん@ピンキー2014/09/06(土) 05:26:35.37ID:0PN4yzSG
投下して気付いた
ホントに一気に喋らせてごめん、邑楽先輩
0074名無しさん@ピンキー2014/09/07(日) 01:47:10.12ID:V2E8qyZL
乙です!
(つまり二人の関係のターニングポイントとなる物語としてとても萌えました
二人の未来が大変気になります
という事だな!)コクッ
0076汝がこゑ 1/62014/09/14(日) 15:41:29.43ID:hF3SQDB8
汝がこゑの したたる露
汝がこゑの ただよふ香
汝がこゑの ゆらめくひかり
汝がこゑの ひらく花びら
汝がこゑの ちらばふ星
汝がこゑの こぼるる蜜
汝がこゑの くれなゐのつぼみの瓊
汝がこゑの みどりの風
……

刻坂家のリビングでは、刻坂がモコと呼んでいる幼馴染の滝沢桃子が澄んだ瑞々しい声で一つの詩を
朗読していた。甘く優しい抑揚が美しい詩を鮮やかに彩っていく。
招かれてその日刻坂家を訪れていた神峰は、出されたお茶を飲むことすらすっかり忘れてその美しい
声に聞き惚れていた。出会った頃は声すら出なかったモコの喉はリハビリの甲斐もあり、前年のロック
フェスでボーカルとして復帰して以後はめきめきと良くなっているようで、それは本当に奇跡のようだと
思った。
そういえば、最初に刻坂と親しくなるきっかけになったのはこのあどけない少女だったことも、今となっては
感慨深いものがある。
「ね、神峰さん、どうだった?」
最後まで朗読し終えたモコは、人懐こくソファーに座る神峰の隣に腰掛けた。そしてちゃっかりと腕を
回してくる。
「え」
「えへへー」
突然のことで動揺する神峰の様子が面白いのか、モコはあくまでも無邪気に擦り寄る。
「ちょ、モコ…何やっ」
向かい合って座っている刻坂の心に、例の頑固親父が出現した。モコを妹のように溺愛しているから
こそのことだとは思うが、こいつも色々面倒臭いな、と思いながらもにこにこしている少女への敬意として
ドキマギしつつ率直な感想を言う。
「うん、すっげー良かった。モコちゃん歌もだけど朗読もうめーよな」
「嬉しいー。これ、昔からすっごく大好きな詩なの。あたしもいつかこんな恋したいなーって思う」
喜色満面で腕にしがみついているモコに、刻坂は無表情ではあるのだが心の中の頑固親父が卓袱台を
ひっくり返して暴れていた。これはそろそろ何とかしないと、と焦る神峰に、何も知らないモコはにっこりと
笑いかけた。
0077汝がこゑ 2/62014/09/14(日) 15:42:40.38ID:hF3SQDB8
「神峰さん、これほどまでにたくさんの綺麗な言葉で例えられ、飾られている『汝がこゑ』って、一体どんな
素晴らしい声だと思う?」
おどけたような声はまるでクイズでも出題するような調子だ。
「え、さ、さあ…なんか声優みたいな声、とか…?」
全然分からないので適当に答える神峰に、モコは吹き出した。無邪気な表情が瞬間ごとにコロコロと
変わってとても愛らしい。ああ、そりゃあ刻坂もついつい頑固親父になるわ、とある意味不思議な共感を
覚えた。
モコは人差し指を突き出して可愛らしく微笑む。
「ブー!!!正解はね、好きな人の声なら、例えどんな声だって『汝がこゑ』になるの。恋する心をもって
純粋に耳を傾けるのならね。恋ってそれほど素敵なものなの」
まだ恋も知らない少女が恋に憧れて話す言葉は、何だかキラキラして眩しい。それだけ恋というものは
素晴らしく晴れがましいものなのだろう。
「ねえ神峰さんは、恋をしてるの?」
キラキラした瞳で唐突なことを聞いてくるモコの様子には、純粋な興味だけがさざめいている。学校での
友人同士の気軽な恋バナ的なものと同じ感覚なんだろう。
そんな人はまだいないよ、と答えかけて、不意にある一人の姿が脳裏をよぎった。
「誰が好きなの?」
モコの追及はストレートだ。どんな人が好き?ではないところが、神峰を妙に動揺させる。だから今の
気持ちがそのまま口に出てしまった。
「んーと…恋なのかどうか分かんないけど、なんか気になってる人はいる」
「えー、誰誰?神峰さんにそんな人がいるなんて知らなかったー!」
すごい秘密を知ってしまったように、モコは口に両手を当てて興奮していた。更にそれが誰なのかを
聞き出そうとしたのだが、止めたのは刻坂だった。
「モコ、誰だってあえて明かす必要のないことを詮索されるのは嫌なものだ。だろ?」
優しい兄のような刻坂に静かに諭されて、ようやくモコの興奮は収まった。
「…うん、そっか…だよね。ごめんね神峰さん、なんか不躾なこと聞いちゃって。興奮したらなんか喉が
乾いちゃった」
ぺこんと頭を下げ、空になったカップを持ってキッチンへと走り去るモコの後姿を見届けてから、刻坂は
隣に腰を下ろすと含みの有りげな妙な笑顔で尋ねてきた。
「あれから、まだ何も進展してなかったのか」
「何がだよ」
「さあ、何だろうな♪」
刻坂もやはりそれなりには下衆かった。
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