フリル「ウチが惚れたのは、前の村の村長なんだ。

誰にでも優しくて、公共事業にも熱心で、本当に完璧な村長だったんだ。

そんな村長の若々しくてたくましい姿に、ウチは一目惚れしちまったんだよ…

でさ、そいつ、不思議なくらいに金持ちだったんだよ。

服装なんて、偉そうに王冠被ってヒゲのアクセサリー着けて、キラッキラの王様の服着てたんだよ。

それで聞いてみたんだ。なんでそんなに金もってんのかって。

そしたらそいつ、なんて答えたと思う?」

男「うーん、親の金…とか?」

フリル「アハハ、それも嫌だな!でもそうじゃなかったんだ。

そいつ、南の島に行って、出会う奴らに片っ端から金をねだったなんてほざきやがった!

なんでそんなことしたんだって聞いたら、『なんで楽してお金を儲けちゃいけないの?』なんて答えやがった。

ウチは幻滅したよ。あんなに愛想よく振る舞ってたのも、恩を売って金をねだろうとしてたからなんだ!

それでもう嫌になって、あまり開発が進んでないここに引っ越して、余生を静かに暮らそうっておもったわけよ」

男「クレクレか…最低だな」