麻生優子妄想同盟(夢幻戦士ヴァリス) 第九幕
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1980年代を席巻した肌も露な美少女剣士たち!
その代表作たる「夢幻戦士ヴァリス」を中心にヒロインたちの淫らな宴を妄想するスレだ!
スレタイになっている麻生優子はいうに及ばず、時代を彩ったその他の『露出系美少女剣士』たちも
想うままにやってしまおう!
陵辱、触手、和姦、純愛、レズ大歓迎。
「その格好で本番ナシですか?」そう想って悔し涙を流した諸君!もう遠慮はいらない。
今こそその熱い思いを語り合おうではないか!
そんな熱い血潮を持つ文書きさん&絵描きさん募集中!!! ○名無しさんへお願い3カ条
一、スレの栄枯衰退の鍵は名無しさんが握るということ
過度の職人依存をしない。名無しさんが楽しく雑談していればスレが活性化する。
逆に職人を叩いたり、投下物をスルーしたりすればスレが衰退することを認識すべし。
一、派閥争いせざること
ネタ論争歓迎。ただし引き際を心得たること。○○派と派閥名乗らざること。
○○好きと名乗るべし。
一、荒らしはスルーすべきこと
職人叩きやコピペ荒らしなど、いずれはこのスレにも荒らしが来る可能性がある。
荒らしには「かまわず、きれず、レスつけず」を守るべし 皆様、大変お待たせしました〜。
『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第31章、本日完成いたしました。
予定していたよりも完成までに時間がかかってしまったため、
前スレが(容量不足が原因で)DAT落ちしてしまったのに気付いた後もすぐに新スレを立てる事が出来ず、大変申し訳ございませんでした。
新スレの即死防止を兼ねまして、早速SSを投下いたしたい、と存じます。 (1)
――――薄明の中。乳白色の闇に包まれて。
・・・・麗子・・・・麗子・・・・。
――――誰?私を呼ぶのは?
・・・・あなたには、まだ為さねばならない事があります。
――――無理よ。だって、私はもう・・・・。
・・・・いいえ、麗子。まだ、あなたは・・・・。 (2)
――――<暗黒界>。ログレス城地下。最深奥部。
「ううっ・・・・」
「大丈夫、優子?・・・・危ない所だったわね」
銀髪の少女に助け起こされつつ、優子は消耗しきった表情で頷いた。
目の前には、ヴァルナの放った渾身の呪文によって致命傷を負った醜怪な怪物、
<ヴェカンタ>の申し子たる<封じられし魔>が死に瀕した巨体を横たえ、
それでもなお、立ち上がろうとして血反吐の中で無様にのた打ち回っている。 (3)
「・・・・・・・・」
沈黙を保ったまま、断末魔の邪神を眺めやる、<ヴァリスの戦士>。
足元の岩盤の上では、異形の肉塊
――――つい先程まで己れの手足を絡め取り、口にするのもおぞましい行為を強要していた忌まわしい触手が、
傷付いた大蛇のようにのたくっている。
「麗子・・・・デルフィナ・・・・ドラゴ・・・・。みんな、コイツのために・・・・」
見苦しい足掻きを止めようとしない<魔>の姿を、
嫌悪と哀れみの双方が入り混じった眼差しで眺めやりながら、
蒼髪の少女は、胸甲の継ぎ目にあしらわれた飾り宝石にそっと触れた。
ひんやりとした指触りの深紅の宝玉の内側では、
一時的に物質としての形を失って幽体化した状態で、
<ファンタズム・ジュエリー>の五つの欠片が眠りに就いている。
(・・・・今度こそ、終わりにするわ・・・・) (4)
『グエェ・・・・グェエエエ・・・・』
己の身に何が起きようとしているのか?本能的に悟ったのだろう、
押し潰れた呻き声が一段と大きくなり、まるで命乞いでもするかのように惨めさを増した。
同時に、真っ赤に血走った眼玉が、逃げ場はないものか?と右往左往する。
・・・・だが、瀕死の重傷を負った躰は、巨大さがアダとなり、逃げ隠れ可能な場所など何処にも無かった。
否、それ以前に、彼がどれだけ必死に願おうとも、
萎えた四肢には身体を持ち上げる力など微塵も無く、もはや一歩たりとも動く事は叶わない。
ヴァルナの光の魔法がもたらしたダメージは勿論だが、
やはり、<古の封印>の破壊が早過ぎたため、充分に<ヴェカンタ>を蓄積出来なかった影響が大きかった。 (5)
それでも、生への執着を捨て切れずにいる、邪神・・・・に、あと一歩の所でなり損ねた哀れな生き物へ、冷めた眼差しを投げかけつつ、
優子は、魔道杖を構える銀髪の少女の手に静かに自らの左手を重ねた。
溢れ出る霊気に煽られて、手首に巻き付けられた白い布切れ
――――赤毛の親友が、息を引き取る瞬間まで身に着けていたバンダナ――――が、
まるで、『自分も此処にいる』と主張しているかの如く、バタバタと翻っている。
「さぁ、ヴァルナ・・・・終わらせよう」
杖を持つ、<夢幻界>の王女の指先が、ぎゅっ、と固く握り締められた。
翼を広げたドラゴンを模刻した魔道杖に、二人――――否、三人分の魔力が注ぎ込まれ、
先端部分にあしらわれた水晶の霊珠に純白の輝きが集っていく。
清浄な霊気は、<ヴァリスの戦士>にとっては、この上なく暖かく安らぎをもたらす光であると同時に、
彼女たちの前でのた打ち回っている闇の申し子にとっては、確実な滅びを約束する死の刃に他ならない。
完全なる破滅を目前にした<魔>は、車に轢かれた瞬間のカエルのような潰れた悲鳴を発しつつ、
我が身の不幸に対して、運命に対して、あらゆる世界とそこに生きとし生ける者全てに対して、呪いの言葉を吐きかけた。
――――彼の怨念が天に通じ、三界を律する諸々の法則を捻じ曲げた・・・・という訳では決してなかっただろうが。 (6)
『――――――――待っていたよ、この時を』 (7)
キィイイイィンッッッ!!!!!!
唐突に、優子の胸元・・・・形の良い脹らみを覆う、黄金色の甲冑に嵌め込まれた宝石飾りが強烈な輝きを放ち、
深紅の宝玉と同じ、真っ赤な色の光が、あたかも迸り出る鮮血の如く溢れ出す。
「な、何っ!?」
驚愕の表情を浮かべる、蒼髪の少女。
その直後、彼女の五感
――――より正確に言えば、<魔>が繰り出した卑劣極まる責めによりもたらされた昂ぶりから、
完全に解放されていた訳では決してない、性感――――を、鋭い衝撃が刺し貫き、
直後に、悪寒にも似たゾクゾク感と化して下半身へと襲い掛かった。
つい先刻味わったばかりの甘美な敗北からの立ち直りの途上にあった蜜壺が燃え上がり、
膣壁の奥に新たな淫熱を生じて、子宮粘膜から半透明な愛液を湧き立たせる。 (8)
「はぁくぅうううッ!!こ、これは、一体っ・・・・ひはぁあああッ!!」
膝頭がガクガクと揺れ動き、脚の力がすっと抜け落ちてしまう。
一体、何が起こったのか?把握する暇とて無いままに、自力で立っていられなくなった少女は、
傍らに立つヴァルナにしがみつく事で、かろうじて転倒だけは免れたものの、
その情けない姿勢から一歩も動けなくなってしまった。
「なっ・・・・!?いったい、何が・・・・うぁああぁッ!?」
パートナーの突然の変調に慌てふためきつつも、
反射的に優子を助け起こそうとする<夢幻界>の王女。
だが、蒼髪の<戦士>の胸元から迸る深紅の光条がその華奢な身体を一薙ぎした途端、
目の前の少女と同様に、彼女もまた、
得体の知れない快美な衝動に全身を貫かれて、あられもない悲鳴を放ち上げてしまった。 (9)
「い、いやぁッ!!・・・・何が、どうなっているのですかッ!?・・・・くはぁああぁッ!!」
一瞬にして、握力も感覚も消え失せてしまった指の間から魔道杖が零れ、
カラン、カラン、と乾いた音を立てて足元へと転がり落ちる。
次の瞬間、銀髪の魔道士自身もまた、ガクン、と膝をついたかと思うと、
全身をブルブルと痙攣させ、口元から火の息を吐きながら、岩肌の上に突っ伏した。
勿論、支えを無くした優子の体もまた、地面へと投げ出され、
ゴツゴツとした硬い岩盤に背中をしたたかに打ちつける羽目に陥ってしまう。 (10)
「あっ・・・・く、くぅうッ!!何故、急に・・・・ふはぁああン!!」
「ひぃあぁッ!!あ、熱い・・・・アソコが、火傷したみたいに熱く・・・・あっあっ、やぁあああッ!!」
起き上がる事もままならず、甘美な衝動に悶え啼く、二人の<戦士>。
カラダの芯から湧き立つ淫気が交感神経を炙り、性感帯を煽り立てる。
つい先刻まで、<封じられし魔>の触手によって嬲り回されていた優子は勿論、
ログレスの幻覚攻撃によって弄ばれ、幾度と無く絶頂へと昇り詰めてしまったヴァルナも、
未だカラダの奥では肉悦の残り火が燻り続けていた。
理性によって辛うじて抑え付けられていた、少女たちの性への欲求を、
不可思議な光とそこに宿った魔力は的確に絡め取り、揺り動かし、コントロール不可能な領域にまで増幅させていく・・・・。 (11)
「はううっ・・・・いやぁ、どうしてッ!?身体がヘン・・・・!!」
半ベソをかきながら、<夢幻界>の少女は、高々と振りかぶった腰を打ち揺らした。
犬の様に這いつくばった姿勢のまま、片手を股間に伸ばすと、
極薄のショーツの中へと細指を突き入れ、火照り切った恥肉をクチュクチュと掻き回す。
「ううっ・・・・だ、駄目よ、気をしっかり持ってッ!!」
必死にパートナーを制止しようと試みる、<現実界>の少女だったが、
彼女とて、淫気に冒されて、呼吸を荒々しく乱れさせているのは同じである。
尻餅をついた拍子にW字型に大きく開脚した下半身を閉じる事も叶わず、純白のプリーツ・スカートをたくし上げ、
露わになった下穿きもろとも、乙女の大事な場所を鷲掴んで、狂ったように捏ね回している。 (12)
「んはぁあッ!!だ、だめぇ・・・・見ないで、見ちゃダメェッ!!」
舌足らずなよがり声を漏らしつつ、駄々っ子の如くさかんにかぶりを振る、銀髪の魔道士。
ピンク色の花弁の間に分け入った指先は溢れ返る蜜に濡れてビショビショになり、
ビクビクと痙攣し続けるカラダの下に滴り落ちた体液は、水溜りを作り上げている。
(ハァハァ・・・・ゆ、優子の前で、こんなはしたない姿を・・・・んはぁああッ!!)
色素の薄い頬を真っ赤に紅潮させながら、ヴァルナは羞恥の涙を浮かべ、啜り泣いた。
三界のうちで最も信頼出来る友であり、憧憬と敬愛の対象でもある<ヴァリスの戦士>のすぐ傍で、
発情した雌犬の如く、腰を振りたくり、淫猥にくねらせているのだと思うと、
恥ずかしさと情けなさとで頭の中が一杯になり、意識がぼうっとなってしまう。
(ううっ・・・・み、見られている・・・・わたくしの恥ずかしいトコロ、優子に全部・・・・)
心の臓が、ドクン、ドクン、と、早鐘のように律動を刻み、
まるで、全身の血管を流れる血液が一滴残らず沸騰してしまったかの如く、体が熱く火照り始めた。
開き切った汗腺からは甘酸っぱい芳香を帯びた汗粒が一斉に噴出し、
桜色に染まった肌をカンヴァスに、無数の水玉模様を描き出していく・・・・。 (13)
(ああっ・・・・ヴァルナ、あんなに乱れて・・・・んふぁああッ!!)
一方、優子の方も、秘唇をグショグショに濡らし、香しいフェロモンを湧き立たせている点では、
<夢幻界>の王女に負けず劣らずだった。
強いてパートナーとの相違点を挙げるとすれば、
下穿きの内側に直接指を突き入れ、秘所に触れる事だけは頑として拒み続けている所だろうか?
もっとも、シルクに似た極薄の素材で形成されたショーツは、じゅくじゅくと分泌され続ける牝汁に濡れまみれて、
目の前で喘ぎ続ける銀髪の魔道士のそれに優るとも劣らない惨状を呈していた。
包皮の狭間からぷっくりと身を起こしている陰核も、
パックリと花弁を開いて、モノ欲しげにヒクついている膣孔も、
溢れ返る蜜液にまみれて、殆ど透き通りかけている布地越しに丸見えの状態である。 (14)
「あぅくっ・・・・くぅん・・・・あっ・・・・んくぅあああッ!!!!」
こうなってしまっては、下着を穿いているかどうか?など全く意味を為さない。
・・・・否、むしろ、本来は、布地の内側に位置する乙女の秘密の花園を他人の目から覆い隠すために存在する筈の着衣が、
欲情に火照り、牝汁を垂れ流しているそれと混然一体となって、
より煽情的な視覚イメージを形作っている、と言っても良いだろう。
「はぁああッ!!・・・・だ、だめぇッ!!我慢出来ない・・・・くはぁあああッ!!」
口元をついて漏れ続けるよがり声も、
ヴァルナのそれと変わる所無く、カラダの奥底から湧き立つ淫熱に蕩け切っていた。
とめどなく湧き出ずる熱い涙滴にふやけ切った双眸は、
まるで酒に酔ったかの如く、トロン、とした光を湛えつつ、空中をあてど無く彷徨っている。 (15)
「あっあっああっ・・・・き、気持ち良いッ!!」
硬くしこり切った陰核を、クリッ、クリッ、と転がすたび、甘い痺れが全身を包み込んだ。
電気の鞭でしたたかに打ち据えられたかの如く、背中が反り返り、
子宮の内壁が、キュウウウンッ!と収縮して、抗い難い疼痛感を撒き散らす。
「だめぇッ!!ダメなのに・・・・気持ち良いのが止まらないよぉっ!!!!」
息苦しさと官能の昂りが無秩序に混じり合う中で、
優子の精神はフワフワとした浮遊感に包まれていった。
いつしか、鼻息は、ムフン、ムフン、と甘く鳴り響くようになり、
高鳴る鼓動は沸騰した血流をカラダの隅々に至るまで運び入れては、体温をグングンと引き上げる。
快楽に対する抵抗感が希薄化していくにつれ、
普段は殆ど意識する事の無い、自虐の感情・・・・被虐への欲求が、
ゾクゾクするような戦慄きとなって意識の中を駆け巡り、性感を高めていった。 (16)
(はぁあぁ・・・・優子、あんなに蕩け切ったカオしてる・・・・きっと、わたくしも・・・・ひはぁああッ!!)
下半身全体に広がる淫靡な波動に酔い痴れながら、
<夢幻界>の王女は、秘所をまさぐる手指の動きを一層淫らに加速させた。
陰唇粘膜は果汁を溢れさせ、突き入れられる指先を奥へ奥へと呑み込んでいくかのような動きを見せる。
捏ね回される花弁は熱く火照り、淫靡な締め付けで侵入者を手離そうとしない。
(あひぃいいいッ!!ら、らめぇ・・・・イクッ!!イッてしまうッ!!
ヴァルナが見ているのに・・・・わたし、わたし・・・・ひぃはあぁあああッ!!!!)
瞼の裏側に、真っ白な火花が、パチッ、パチッ、と瞬くのを感じつつ、
<現実界>の少女もまた、くなくなと力無くかぶりを振り続けていた。
強烈な快感によって、意識は混濁し、理性も思考もとうに千切れ飛んでしまっている。
雌犬よろしく愛液を垂れ流す膣襞は、食い込んだ下穿きの布地を美味しそうに噛み締め、
幾多の戦いを潜り抜ける中で鍛え上げられた、しなやかな手足の筋肉は、
快美な電流が生み出されるたびに、ここぞ、とばかりに自己をアピールして、ビクン、ビクン、と卑猥な痙攣を繰り返していた。 (17)
「んはあぁあッ!!も、もう・・・・らめぇッ!!」
「ひくうぁッ!!イク、イッちゃうッ!!くはぁ・・・・ああああッ!!」
快楽に蕩け切ったヨガリ啼きが、重なり合い、共鳴し合う。
エクスタシーに憑かれた二人の少女たちは、<戦士>の矜持も、乙女の純潔もかなぐり捨てて、
悲鳴とも嬌声ともつかない雄叫びを上げて悶え狂い、
ただひたすら、押し寄せる牝の悦びに五体を弾ませ、手足を打ち震わせていた。
理性を以てしても感情を以てしても、押し留める事など到底不可能な法悦が、
カラダの中心で続けざまに炸裂し、衝動の奔流となって怒涛の勢いで媚肉へと雪崩れ込んでくる。
自分が自分でなくなってしまうかのような転落感が眩暈を誘い、
気も狂わんばかりの快楽の嵐が子宮の内奥部で竜巻状に渦を巻きながら、
優子とヴァルナの性感を絶頂の極みへと追い立てていく――――そして、次の瞬間ッ!!!! (18)
(・・・・なッ!?<ファンタズム・ジュエリー>がッ・・・・!!)
前後左右に激しく揺れ動く黄金色の胸甲の継ぎ目
――――丁度、鳩尾の真上のあたりに位置する、美しい飾り宝石から、
ひときわ鮮烈な深紅の輝きが発せられる。
同時に、その内部に幽体の状態で収納されていた筈の、純粋なる<ヴァリス>の結晶体が、
次々に外へと飛び出し、物質化しながら空中へと飛び去っていった。
「お、お願い、もどってッ!!」
快楽惚けした思考の中にあっても、さすがに、これは危険だ、と感じたのだろう、
<ジュエリー>に向かって、反射的に手を伸ばし、立ち上がろうと試みる優子。
だが、エクスタシーの頂きに達した直後の下半身がまともに言う事を聞く筈も無く、あえなく膝から崩れ落ちてしまう。
無力感と情けなさに歯噛みする少女・・・・その脳裏をかすめたのは、強烈な既視感――――。
(以前にも同じ事が――――あれは、たしか・・・・) (19)
『・・・・おや、思い出してくれたのかい、私との逢瀬を?』
(ッ!?)
少女の意識に直接語りかけてくる、存在し得る筈の無い"声"。
理解不能な出来事の連続によって混乱の極みに達しつつも、
<ヴァリスの戦士>は、反射的に"声"のした方向
・・・・遠ざかっていく<ファンタズム・ジュエリー>の軌跡の先を仰ぎ見た。
その、刹那ッッッ!!!!
五つの<ジュエリー>が強烈なエネルギーを放出し、
闇に閉ざされた不浄なる墓所に、烈日の如き光と熱が降り注ぐ。
あまりにも強く烈しいその輝きに、思わず目元を覆う、優子とヴァルナ。
一時的に視覚を失い、混乱する二人の頭の中に、
静謐さに満ちた、だが、人間的な温かみなど一片も感じさせない、冷え冷えとした思念が侵入してきた。
『良くここまで辿り着けたものだ。
君に賭けた甲斐があったというものだよ、優子・・・・』 (20)
「ま、まさかッ!?」
愕然とするあまり、瞳を灼く眩い光も無視して、両目を見開いた蒼髪の少女。
凍てつく白夜のような、純白の輝きの向こうに、
その場所には・・・・否、世界の何処にも、存在している筈の無い、青年は、佇んでいた。
優子よりも幾分背の高い、均整の取れた体躯。
端正な面立ちと強い意志と理知の輝きを湛えたエメラルド色の双眸。
<ジュエリー>の欠片から放射される強大な霊気に煽られて宙を舞う、プラチナ・ブロンドの髪筋。
足元まである水色の長衣を纏った出で立ちは、紛れも無く――――。 (21)
「ア・・・・アイザードッ!?ど、どうして・・・・あなたがここにッ!!
あの時、わたしを庇って、ベノンに殺された筈じゃ・・・・!?」
忽然と眼前に現れた青年の姿が信じられず、掠れかけた声で問いかける<ヴァリスの戦士>。
対する、<暗黒界>の魔道士は、玲瓏たる微笑を湛えつつ、淡々と言葉を紡ぎ出した。
「機が熟するのを待っていた、というのが、最も正確だろうね。
ログレスを筆頭とする邪魔な連中の目を欺くために、
肉体を捨てて、魂だけを<ファンタズム・ジュエリー>に移した、というカラクリだよ」
「・・・・なっ!?そ、それじゃあッ!!」
予想だにしていなかった答えに、思わず、絶句する優子。
言葉を失ったパートナーに代わって、銀髪の少女がアイザードの前に進み出たものの、
ドライアイスの如き視線に射すくめられた彼女の面は、今にも卒倒しそうな程、青白く引き攣っていた。
かろうじて発する事の出来た問いかけも、舌鋒鋭い詰問、という形容には程遠く、不安と恐れに震え慄いている。 (22)
「な、何故です?何故、そのような策が必要だったのです・・・・!?」
フン、と尊大に鼻を鳴らす、プラチナ・ブロンドの元<夢幻界>人。
まるで、まともに答える必要すら感じない、くだらない質問だ、とでも言いたげな表情で、
目線も口調も微動だにさせず、ただ口元にだけ、皮肉っぽい微笑を浮かべながら、回答を寄越す。
「・・・・概ね、君の想像している通りだよ、ヴァルナ。
フフッ、<夢幻界>にいた頃と違って、随分とモノ分かりが良くなったじゃないか。
――――あるいは、君のその変化は、優子と行動を共にしてきたためかな?
何しろ、以前の君と来たら、私がどれだけ手を尽くそうと、
誰が時空の統率者として最もふさわしいか?という当然の疑問すら抱こうとはしなかったんだからね・・・・」 (23)
「アイザード!!ま、まさか・・・・!?」
驚愕に両目を見開く、ヴァルナ、そして、優子。
だが、元<暗黒五邪神>の魔道士は両者の上げた声にならない悲鳴を無視すると、
冷え冷えとした視線を、足元で無様に蠢き続けている醜悪な怪物へと移動させた。
「まぁ、いずれにせよ、君たちには礼を言わせて貰うよ。
生みの親である私のために、実に良く働いてくれた・・・・
君たちの頑張りがあったからこそ、私は、そこに転がっている、死にかけの腐肉のカタマリを手に入れる事が出来る訳だし。
・・・・実は、最初の予定では、封印はログレスに解いて貰うつもりだったんだけどね、
麗子の出方を少しばかり読み違えたせいで、その選択肢は放棄せざるを得ない事態に陥ってしまったんだ」 (24)
「あの時は、さすがの私も少し焦って、柄にも無い三文芝居を打つ羽目になってしまったよ。
いやはや、あの娘・・・・麗子には手を焼かされ通しだったね、ハハハ――――」
最後はいささか苦笑気味に言葉を締め括った青年は、
次の瞬間、出現した時と同様に、掻き消えるようにいなくなり、
――――空中に浮かんだ<ファンタズム・ジュエリー>との一体化を遂げた。
そして、衝撃に打ちのめされた<ヴァリスの戦士>たちが為す術も無く見つめる前で、
降り注ぐ光の矢へと姿を変え、眼下に這いつくばる怪物を目掛けて、急降下していく。
「やめてえェェェッッッ!!!!!!」
その意味する所を悟った、優子とヴァルナ、二人の悲鳴をバックコーラスに、
五つの欠片は、彼らの真の主に命じられるがまま、次々と<魔>のたるんだ皮膚を貫いていく。
直後に解き放たれた、強大な<明>の力は、滅びに瀕していた邪悪な魂を瞬時に屈服させると同時に、
消滅寸前だった肉体に、恐るべき勢いで、生命エネルギーを吹き込んでいった。 (25)
『グォオオオォォオオオオッッッ!!!!』
先刻までの弱々しい唸り声では無く、
<封じられし魔>本来の、底知れぬ邪悪さと荒々しい欲望を内包した雄叫びが、
不浄の闇に閉ざされた地下空間に響き渡る。
本来ならば、<夢幻界>の聖石を構成している純粋なる<明>のパワーと、
<魔>の醜怪な肉体の基となっている<ヴェカンタ・オア>とは決して相容れない存在同士の筈である。
だが、(ヴァリアを除けば)おそらく、三界の誰よりも<ファンタズム・ジュエリー>の性質を熟知しているアイザードの手にかかれば、
<ジュエリー>から放たれるエネルギーを用いて、正反対の性質を有する<暗>の申し子を救命する事など造作も無い、と言っても過言では無い。
驚愕に凍りつく二人の少女の前で、
腐りかけの爬虫類の死骸を思わせる、醜く爛れた巨大な肉塊は、見る間に生気を取り戻し、蘇生していく。
のみならず、周囲に漂う<ヴェカンタ>までも取り込んだそれは、
骨格や筋肉、内臓器官を再構成し、重厚な漆黒の鎧までも作り上げて、
巨人――――否、かつてログレスが夢想したに違いない、世界を完全に無に帰す邪神の姿へと変貌を遂げてしまったのだった・・・・。 (26)
『ハハハッ!!素晴らしい、実に素晴らしいよ・・・・このカラダはッ!!
まさに神の肉体と言って良いだろう!!・・・・そうとも、今や、私こそが神ッ!!
穢れに満ちた旧き世界を粛正し、無に帰した上で、完全なる世界を産み出す、新しき創造主なのだッ!!』
大地を踏み締めて立ち上がる、黒鉄の魔神。
ギリシア彫刻のように厳めしく、荘重な雰囲気さえも漂わせる相貌から、
プラチナ・ブロンドの魔道士の勝利宣言が高らかに響き渡った。
「そ、そんな・・・・」
己れの身を犠牲にしてまで自分を救い、道を指し示してくれた恩人、
と信じて疑わなかった青年からの最悪の裏切り行為に、
呆然と立ち尽くしたまま、遥か頭上を見上げる事しか出来ないでいる、蒼髪の少女。
「こ、ここは危険だわッ!!一旦、地上へ出ましょうッ!!」
ヴァルナの叫びも耳に入らない様子で、その場から動こうとしない。
――――と、漆黒の巨人の胸元・・・・おそらくは、五つの<ジュエリー>を意匠としているのだろう、同心円状に配置された五つの宝玉の周囲から、
のたくる大蛇にも似た、無数の触手が伸びてきて、二人の<戦士>へと襲い掛かってきた。 (27)
「あうッ!!」「きゃあああッ!!」
突然の急襲に回避もままならず、
雁字搦めに縛り上げられてしまう、優子とヴァルナ。
まるで、蜘蛛の巣に絡め取られた蝶の如く、
なけなしの力を振り絞った抵抗も空しく、二人の身体はズルズルと引き摺られていく。
『ほう・・・・これは、何とも・・・・』
その光景に、厳めしく引き結ばれていた巨神の口元がふと緩み、
・・・・まるで、アイザード自身が嗤っているかのような、辛辣な笑みが浮かび上がる。
『肉体を奪われ、魂を支配されてなお、優子を犯したい、という欲望だけは捨て切れぬのか?
・・・・フフッ、良いだろう、<魔>よ。
新しき神の恩寵を以て、貴様の最後の望み、叶えてやろうではないかッ!!』 (28)
「ひィッ!!」「い、いやァアアッ!!」
為す術も無く、胸元の宝玉の所にまで連れ去られてしまう、少女たち。
――――だが、そこはまだ終着点では無かった。
一切の物理法則を無視して、触手の群れは、彼女たち二人を、宝玉の内側・・・・邪神の胎内へと引き寄せる。
終末の巨人の腹の底、三界を律する因果律さえ及ばぬ永劫の牢獄の奥で、
今度こそ、誰にも邪魔される事無く、<ヴァリスの戦士>を犯し、穢し尽くす――――そのために・・・・。
――――――――TO BE CONTINUED. 以上、第31章をお送りいたしました。
お楽しみ頂けたのであれば幸いに存じます〜。
なお、(最初に書き忘れてしまいましたが)本章は、
(概ね)ZOL先生のコミック第4巻P.124〜P.136に相当する部分をエロパロ化したものです。
ただし、最後の部分のみ、それよりも少し後のページの内容を踏まえた上で、
コミック本編とは少し異なる描写としていますので、ご注意下さいませ。 さて次回ですが、3月末から4月中旬ぐらいを目途に、
不定期連載の『戦士集合!』の第10章をお送りしたい、と考えています。
ただし、毎年の事なのですが、この季節は一年のうちで仕事が最も多い時期にあたりますので、
状況によっては、やむを得ず、5月以降に順延となる可能性もございます。
その際には、何卒ご容赦の程、お願い申し上げます。
それでは、本日はこの辺で失礼します〜。 お待たせしました〜。
不定期連載『戦士集合!』第10章、本日完成しました。
只今より、投下作業を開始いたします〜。 (1)
――――<鏡面世界>。鏡の間。
『アッ・・・・クハッ・・・・ウッアァアアアッ!!』
あられもない乙女の嬌声が、陰鬱な空間に響き渡る。
岩肌が剥き出しとなった地面に、四つん這いの姿勢で両手をつき、
交尾中の雌犬の如く、高々と振り上げた下半身をさかんに打ち揺らしているのは、
新たに捕囚に加わった、サイド・テールの少女・・・・アシャンティの守護者たる<レダの戦士>。
適度な豊かさを帯びるしなやかな肢体は銀色の汗滴によってベットリと覆われ、
あられもない喘ぎが漏れるたび、ビュクビュクと跳ね躍っている。
女神レダから与えられた<戦士>の証・・・・ラピス・ブルーの光沢を帯びた聖なる甲冑は、
今やその大部分が剥ぎ取られ、惨めな女囚の周囲に無造作に打ち捨てられていた。 (2)
ぐちゅッ・・・・ずりゅッ・・・・ずちゅッ・・・・じゅちゅるるッ!!
覆い隠すモノのなくなった禁断の花園
――――つい先刻、無法な凌辱者に踏み荒らされ、無残にも散らされてしまったピンク色の秘花弁は、
グロテスクな外見の偽根によって現在も貫かれており、
冷酷なる責め具で肉襞を蹂躙される、女性としてこれ以上は無い、屈辱感と敗北感を与えられ続けている。
『アハハッ、良い声で啼くようになったじゃないかッ!!』
サイド・テールをむんずと掴み、サディスティックな哄笑を放ち上げる、<変幻戦忍>。
メタリック・シルバーの戦闘スーツの腰には、特注のペニスバンドが装着されており、
牝壺に向かって、荒々しいリズムを刻みながら淫猥な抽送運動を繰り返していた。 (3)
『ひあッ・・・・んく・・・・んああッ・・・・くはぁあああッ!!』
絶え間なく漏れ続ける喘鳴には、官能の色が滲んでいた。
電流のような快感が高々と突き上げられた下半身から上半身へと流れ下り、更に手足の先端へと行き渡っていく。
男根を模した漆黒の責め具を押し込まれ、捏ね回されている陰唇粘膜は、
つい先程破瓜を迎えたばかりだというにも関わらず、早くも淫熱に蕩けかかり、半透明な蜜をじゅくじゅくと溢れさせていた。
『ほら、もっと腰を上げなよッ!!子宮の奥までグチャグチャにしてやるからさッ!!』
情け容赦なく、ピストンを繰り出しつつ、アスカは、目の前の桃尻に、ぺしッ!と平手を見舞う。
途端に、括約筋が、キュウッ、と縮まり、尻肉が、プルン、と弾んだ。
嗜虐の欲望を刺激せずにはおかない反応に気を良くした女忍者は、
ディルドーの律動を、更に早く、力強いものへと変えていき、哀れな獲物を嬲り尽くそうと試みる。 (4)
『あ・・・・あぁんッ!!あうッ・・・・うふぁあああッ!!』
感極まったよがり声を発しつつも、必死にかぶりを振る、サイド・テール娘。
それでも、少女の膣孔は敏感に反応し続け、愛液を垂れ流してしまう。
鋭敏さを増した下半身の感覚は、もはや、どんなに僅かな変化であろうと見逃す事無く、
腰椎の許容する限界まで跳ね上げた尻を、凌辱者の眼前でプルプルと痙攣させずにはいられなかった。
『アハハッ、なんて情けないザマなんだいッ!!
<ヴァリスの戦士>と並び称される<レダの戦士>も、一皮剥けば、タダの牝ってコトかいッ!?』
<変幻戦忍>のテンションもまたウナギ昇りで、留まる所を知らぬかのようである。
けたたましい哄笑を放ちながら、腰を遣うだけでは飽き足らず、
小刻みにヒクヒクと戦慄いている菊門の窄まりにまで指を伸ばし、皺孔の表面をいやらしくなぞり始める。 (5)
『い、いやぁッ!!そこは、だめぇッ!!』
反射的に下半身を捻って逃れようとするものの、
特大のディルドーによって深々と刺し貫かれている状態では夢物語に過ぎなかった。
逆に、無理な動きをしたせいで、より一段と深い所まで漆黒の偽根の侵入を許し、
最も敏感な場所を焼け火箸で突き抜かれるかの如き、激烈な痛みと性感を感じさせられてしまう。
『ああッ!!イヤッ・・・・もう、イヤァあああッッッ!!』
更に、アナルまでもが邪悪な凌辱に曝される。
たったの指一本――――だが、媚肉を徹底的に犯し抜かれ、膣内はおろか子宮の奥まで疑似男根によって占領されている状況でのそれは致命的だった。
鍵のかかった門扉をこじ開けるようにして狭穴に突き入れられた指先は、
女体の他の箇所では生み出し得ない独特の快楽を少女に与え、僅かに残っていた理性の欠片まで粉々に打ち砕いてしまう。 (6)
『アッアアッ!!や、やだッ・・・・しゅごい、しゅご過ぎるぅッ!!あはぁアアアアッ!!』
悲痛な叫びともあられもない喘ぎともつかない、絶叫が響き渡った。
一杯に張り出した肉傘の盛り上がりと、ここまでリアルに作り込む必要があるのか?疑問に感じられるくらい、実際の男性器に近い形状に設えられた、鋼鉄の張り形の感触に、気が狂いそうになる。
火照り切った蜜壺は、憎むべき仇敵のイチモツを受け容れるたびに歓喜し、大量の愛液を垂れ流していた。
ひと突きされる度に、うなじの周辺がカッカと火照り、
今にも、ポキリ、と折れそうな急角度で弓なりにしなりきった背筋に、ゾクゾクッ、と悪寒が走る。
まるで、肉体のみならず、精神までも犯され、穢し尽くされていくかの如き感覚に、我知らず、涙が零れ落ちる――――恥辱では無く、喜悦によって涙腺から押し出される、熱い涙が・・・・。
――――その一部始終を、陽子は、屈辱に震えつつ、ただ眺めている事しか出来ずにいた。 (7)
「フフッ、どうだい、自分とウリ二つの『人形』がヤラれてる様子は?
所詮はニセモノって言ってしまえばそれまでだけど、あたしは結構オツなモンだと思ってるんだけどねぇ」
歪んだ笑みを浮かべつつ、ライディは、形の良い耳に口元を寄せ、囁きかけた。
くぅッ、と、悔しげな声を漏らし、囚われの少女・・・・朝霧陽子は精一杯の眼力を込めて、エルス大陸の女戦士を睨みつける。
「お〜っ、コワイコワイ。あんなにたっぷりとエネルギーを吸い取られたってのに、まだそんなカオが出来るなんて、さすがに<レダの戦士>サマは鍛え方が違うようだねぇ」
大仰な仕草で驚いてみせる、<雷の戦士>。
勿論、本気では無く、顔面には嘲りの笑いが張り付いたままである。 失礼しました。
どうやら、新種の連投規制に引っ掛ってしまったようです。
投下作業を続行します。 (8)
当然と言えば、当然だろう。
目の前のサイド・テール娘――――アシャンティの<戦士>陽子は、
地面から生えた漆黒のクリスタルの中から頭だけを出して、
身体の残りの部分・・・・しなやかに伸びた手足も、やや小ぶりだが美しくまとまったバストも、
程良くくびれたウエストも、キュッと引き締まった形の良いヒップも、皆全て、
<鏡使い>の邪悪な魔力によって創造された、黒水晶の拘束具によって縛められ、固められてしまっていた。
無論、彼女の意のままに出来るのは顔の筋肉だけで、それ以外は、文字通り、指一本動かせない。
生きながらにして、硬く冷たい墓碑の下へと埋葬されてしまったのも同然の、
滑稽なまでに惨めな境遇に陥っていたのである。 (9)
加えて、陽子は、ライディとアスカによって<鏡使い>の許に運び込まれて以来、
邪悪な魔道の技によって身体に宿る生命力を容赦無く搾り取られていた。
冷酷非情な・・・・というよりも、むしろ、人間的な感情とは無縁な、という形容する方がふさわしい、<鏡面世界>の支配者ではあったが、
鏡の中に捕えた<戦士>からのエネルギー吸収は、
彼女の姿形と能力をコピーした魔生物を一体生成するに足る分を奪い取った時点で、一旦、打ち止めとするのが常のやり方だった。
『人形』は生み出された際だけではなく、活動時にも一定量のエネルギー供給が必要である。
一人の<戦士>から同時に複数体の生成が不可能という訳では無いのだが、
数が増えれば増える程、オリジナルにかかる負荷は増大していき、
限界に達した時点で、<戦士>自身は人事不省、『人形』は行動不能に陥ってしまう。
その点を考慮すれば、一度に生成し活動させる事が可能な数は一体のみ、というのが、概ね妥当なラインと言えるのだが・・・・。 (10)
『クスクス、ほら、見てごらんよ。また、新しいアンタが生まれて来るわ』
「うう・・・・くうッ・・・・」
ハァハァと荒く息を注ぎながら、ライディの指差す方向を眺めやる、サイド・テール娘。
視線の先に立ち並ぶ、自らのカラダが埋め込まれているのと同じ形状の闇のクリスタル――――全部で五柱あった――――を確認し、小さく呻き声を漏らす。
一番左端・・・・今、アスカに責め抜かれている『陽子』が入っていた石棺が空なのは当然として、
二番目から四番目には、自分と寸分違わぬ面立ちと背格好をし、ラピス・ブルーの甲冑まで身に纏った少女――――
囚われ人から奪ったエネルギーを用いて創造された三体の『人形』が目覚めの刻を待っている。
問題は、一番右端の筐体だった。
先刻、確認した時には、右隣に立つクリスタルと同様、何も入っていなかった筈の黒水晶の石棺は、
今、その内部に妖しい輝きを宿していた。 (11)
『これで5体目。いやはや、<鏡使い>サマも容赦が無いねぇ』
身動きを封じられたオリジナルの<レダの戦士>の目の前で、
漆黒の筐体の内奥で生まれた不可思議な光は、次第に収斂していくと共に、人間の形へと変化していった。
その様子を見つめるサイド・テール少女の表情は険しさを増す一方で、
激しい消耗によって、顔色は今にも失神しそうなくらいに蒼褪め、額には脂汗まで滲んでいる。
首から下の全身を異形の拘束具によって固められていなければ、
おそらく、立っている事すら出来なくなり、地面に膝をついていた所だろう。
(ううっ・・・・吸われていく・・・・あたしの命が・・・・)
胸郭の間から飛び出してしまうのではないか?と思える程の勢いで、心臓がバクバクと跳ね回る。
途轍もない不快感に襲われて、視界は霞み、耳鳴りさえも聞こえてくる。
それでも、邪悪な魔力は陽子を捉えたまま離そうとはせず、
貪欲に生き血を啜るヒルのように、若々しいその肉体と魂から養分を吸い取っていく。 (12)
「・・・・」
とうとう、顔を上げている事さえ叶わなくなってしまった少女を、
皮手袋をはめた<雷の戦士>の手が引き摺り上げ、ガクガクと揺さぶって強制的に正気付かせる。
『ほら、へばってないで、ちゃんと見てやりなよ。
アンタの娘、いや、妹ってコトになるのか?・・・・まぁ、とにかく、ご誕生の瞬間をねぇッ!!』
僅かに薄目を開けた陽子が、焦点の合わない双眸を前方へと向けると、
丁度、黒水晶の石棺を満たしていた不吉な霊光がゆっくりと消え去り、入れ代わりに、黒い人影が出現する所だった。
衰え切った視力ではディテールまでは掴めないが、
既に四度、同じ光景を瞳に灼き付けていた彼女には、それが己れを模して造られた『人形』だという事は容易に理解可能である。 (13)
(ううっ、また、生み出されてしまった。
あたしのニセモノ・・・・優子たちと戦わせるための木偶人形が・・・・)
最後の一体の生成が終了したためだろう、生体エネルギーの収奪は一旦止まったものの、
敗北感に打ちのめされた<レダの戦士>は、ガクリ、と力無く項垂れた。
捕囚の身となり、<鏡面世界>の支配者の前に引き据えられた直後、
陽子は、<変幻戦忍>に凌辱され続けている『人形』――――最初に作られた一体――――を含めた魔生物の一団は、
自分達を救出するために此処にやってくるであろう、優子と妖子、キャロンの三人を捕縛するためのクローン兵士である旨を、<鏡使い>本人から聞かされていた。
自らの能力をコピーした五体、共に捕縛されたレムネアから同様に複製された一体、
ヴァニティ城から移送されてきた<アルテラの三戦士>とシルキス、そして、アスカとライディ・・・・
都合12体に及ぶ複製戦士を以て、<ヴァリスの戦士>を迎え撃つのだ、と。 (14)
(いくら優子たちでも、12体もの<戦士>を一度に相手にしたら・・・・)
・・・・いや、それ以前に、あの心優しい蒼髪の少女には、
たとえ敵が作り出したニセモノだと分かっていたとしても、
自分やレムネアと同じ姿形をした相手を躊躇い無く斬り伏せる事など到底出来ないだろう。
むしろ、『五人いる中の一人は本物の陽子で、洗脳されているだけかもしれない』などと疑心暗鬼に囚われて、己れの力をセーブしてしまうおそれすらある。
――――無論、<鏡面世界>の狡猾な魔道士は、
そこまで計算に入れた上で、この悪辣な作戦計画を練り上げているに違いない。
髑髏の口から発せられた無機質な言葉を反芻しつつ、サイド・テールの少女は、黒水晶によって縛められている柔肌に戦慄を生じずにはいられなかった・・・・。 (15)
――――<現実界>。東京・青山通り。それなりに品の良い、ホテルの一室。
「一体、ココは何処なんです、麗子?」
設えられた調度品が物珍しいのか?キョロキョロと室内を眺め回しながら、
時空移動の転移先としてこの座標を指定した赤毛の側近に向かって問いを発する、<幻想王女>。
念のため、ドアのオートロックがきちんと作動しているかどうか?確認していた<ヴァリスの戦士>は、
主君を振り返ると、小さく肩をすくめてみせた。
「見ればお分かりの通り、東京です。
・・・・と言っても、私や優子が暮らしていた<世界>とは別次元に存在している、東京ですが」 (16)
「あなた達が暮らしていたのとは違う・・・・?」
きょとん、とした表情を浮かべるヴァルナ。
無論、<夢幻界>を統べる女王として、銀髪の少女は、
多元宇宙――――三界には、<現実界>の名で総称される夥しい数の<世界>が存在しており、
その中には無数の平行世界(パラレルワールド)も含まれている、という事実を知識としては知っている。
だが、実際に、<現実界>に足を踏み入れた経験はほぼ皆無と言って良く、
<現実界>を構成している、個々の<世界>の内情について関心を抱く事さえも稀だった。
勿論、<ヴァリスの戦士>である優子が暮らし、
また、<夢幻界>の住人として転生する以前の麗子が人間として過ごしていた<世界>・・・・『地球』は、数少ない例外に属している。
しかしながら、それと隣り合って存在するパラレルワールドについては、
興味の対象だったとは言い難かったし、また、敢えて興味を持たねばならない必要性も無かった、と言っても良いだろう。 (17)
「左様です。
――――そして、同時に、私たちが今居る、この東京は、
私たちを血眼になって捜している筈の<ドリームハンター>・・・・綾小路麗夢がかつて居住していた『地球』に存在しているのです」
「ッ!?」
赤毛の少女の言葉に、思わずぎょっとした表情になるヴァルナ。
だが、すぐに、彼女の口元に浮かんでいる悪戯っぽい微笑に気が付くと、
何か思案あっての行動に相違ない、と、考え込む顔つきになる。
目の前の<ヴァリスの戦士>が、自分に向かってこんな風に笑いかける時は、
何かしら良いアイデアを思い付いた場合が多かった。
(麗夢が居住していた・・・・どういう事でしょう?この<世界>に、一体何が・・・・?) (18)
「お分かりになりませんか?」
薄いクチビルに含み笑いを湛えたまま、麗子は主君の顔を覗き込んだ。
優子たち<戦士>を除く、ヴァニティ城の住人――――生粋の<夢幻界>人からなる女王の臣下たち――――の面前でこんな態度を取ろうものならば、
たちまち、君臣の間柄を弁えない無礼極まる行為、と非難の集中砲火を浴びるのは避けられないだろうが、
幸か不幸か、今居る場所は<現実界>であり、客室内には自分達二人以外の人間は誰もいない。
「・・・・つまり、今、この『地球』には麗夢が存在した痕跡は残っていない、という事でしょうか?」
「ご明察」
破顔一笑すると、赤毛の少女は、ヴァルナの前を横切って、窓際へと歩み寄った。
林立するビルの向こうに一際高く直立している、
東京を代表するモニュメントの一つである赤い電波塔に向かって懐かしげな眼差しを送りつつ、
銀髪の女王に対し、この地を避難先に選んだ真意を語りかける。 (19)
「ヴァニティ城が敵の手に落ちてしまった今、
三界広しと言えども、此処よりも安全な場所は存在しないでしょう。
何故ならば――――この<世界>が、彼女を拒絶するからです」
「な、成る程、確かに・・・・!!」
麗子の言葉に我知らず身を乗り出し、<幻想王女>は何度も頷いた。
確かに、目の前の少女の言う通り、麗夢の存在が跡形も無く消え去ってしまった『地球』には、
<ドリームハンター>は普通のやり方では帰還出来ない。
強引に戻ろうとするならば、その行為は<世界>を構成する因果の法則に干渉するものとなり、
<世界>そのものからの反発を招く結果となるのは避けられないだろう。
「・・・・勿論、麗夢以外の者が追手として送られてくるならば、話は別です。
しかしながら、優子たちが敵の本拠地と思われる<鏡面世界>への侵入に成功している今、
新たな刺客を差し向ける余裕は、おそらく、彼らにも無いでしょう」 (20)
「では、その間に、ヴァニティ城を奪回するための策を練るのですね?」
興奮した様子で麗子に詰め寄ろうとする、ヴァルナ。
さすがに苦笑しつつ、<ヴァリスの戦士>は主君を押し留めた。
「ええ、左様です。
ですが、その前に、ヴァルナさまは少しお休み下さい。
ヴァニティ城からの時空転移で、随分と魔力を消耗なさっている筈・・・・このままではお身体に障ります」
「わかりました、麗子。そうさせて貰います」
信頼する側近の説明に安堵したのか?
それとも、彼女自身、ヴァニティ城の居室にある物とは異なる、コンパクトで機能的な寝台に横になってみたくて仕方が無かったのか?
<夢幻界>の女王は、あっさりと進言を聞き容れ、ベッドへと潜り込んだ。
そして、どうやら、実際にかなりの疲労が蓄積していたらしく、
ものの数秒と経たないうちに、スースーと規則正しい寝息を立てつつ、深いまどろみへと落ちていく。 (21)
「あらあら、ヴァルナったら――――」
無邪気な表情を浮かべて熟睡している、銀髪の少女の寝顔に向かって、
麗子は、くすっ、と、小さく微笑みかけ――――そのまま、音も無く立ち上がると、姿勢を正して深々と一礼する。
「・・・・申し訳ございません、我が君。
しばらくの間、お傍を離れる不忠をお許し下さい」
頭を下げたまま、思考を巡らせる赤毛の少女。
――――ヴァニティ城での麗夢の襲撃は、明らかに自分を狙ってのものだった。
でなければ、自分には<戦士>であるシルキスや<アルテナの三剣士>を差し向けながら、
ヴァルナの許には侍女たちしか送らなかった事の説明がつかない。
女王の拉致を試みたのは、おそらく、シルキスや茜たちを使っての拘束に失敗した場合の、言わば保険、
彼女を人質として自分に降伏を迫る算段だった、と考えて間違いないだろう。 (22)
「・・・・私とした事が、どうして、もっと早く気付かなかったのかしら?」
自分を責めたとて問題の解決には何ら寄与しないのは重々承知の上で、
それでもなお、強い自責の念を感じざるを得ない、赤毛の少女。
(敵の真の狙いは、<夢幻界>ではなく、私自身を含む、各世界の<戦士>たち。
だとすれば、今、一番危険なのは、<鏡面世界>に向かった優子たちだわッ!!)
ようやく頭を上げた麗子だが、表情は固いままだった。
ひと呼吸置いて、精神を集中し、漆黒の愛剣を実体化させると、
客室内の壁に掛けられた室内鏡に向き直り、空間転移の準備に入る。
背後で完全に寝入っているヴァルナ程ではないとはいえ、
ヴァニティ城からこの<世界>に移動した際の負荷は彼女にも圧し掛かっており、
消耗した力は未だ回復し切っていなかったが、今はそんな事は気にしてはいられない。
むしろ、事態は一分一秒を争う程深刻化しているのではないか?――――そんな不安がしてならなかった。
(待っていて、優子・・・・すぐに行くわッ!!) (23)
――――<鏡面世界>。
「くっ・・・・はぁっ!!」
ガクリ、と地面に膝をついた優子は、ハァハァと苦しげに肩で呼吸を繰り返した。
すでに腕は筋力を失い、指先の感覚は半ば以上無くなっている。
それでもなお、これだけは手放すまい、と握り締めている<ヴァリスの剣>を支えに、必死に立ち上がろうとするものの、
長時間の激闘によって蓄積されたダメージと疲労、そして、周囲に立ち込めた禍々しい瘴気は、
少女の心身から容赦なくエネルギーを搾り取り、もはや、満足に身動きする事すら叶わなくなっていた。 (24)
(ううっ・・・・妖子、キャロン・・・・!!)
僅かに残った気力を懸命に振り絞って、前方を眺めやる。
視線の先には、おそらくは、二人して背中を寄せ合いながら戦っていたのだろう、
深紅のチャイナドレスを無残に切り裂かれた<魔物ハンター>と幼い体躯を覆う深紅の甲冑に幾つもの刀傷や打撲痕を刻み付けられた<リバースの剣士>とが、
気を失い、折り重なるようにして地面に倒れ伏していた。
幸い、二人共、浅くだが呼吸はあり、生命に別条は無いように見えるが、
大量に浴びたどす黒い負の魔力によって生気を奪われ、意識を取り戻す気配は全く窺えない。 (25)
(・・・・・・・・)
今にも消え入りそうな眼差しを彼女たちの周囲に転ずれば、
色も形状も様々な防具を身に纏った数体の躯が散乱し、あるいは、戦闘不能状態に陥って昏倒していた。
中の何体かは、カラダに大きく穿たれた破孔から、血飛沫では無く、忌まわしい漆黒の瘴気を噴き上げている。
(・・・・結局、わたしたちを襲ってきた中には、
陽子やレムネア・・・・敵に囚われた筈のホンモノの<戦士>は一人もいなかった。
もしかして、今までに襲ってきたアスカやライディも、その正体は・・・・) (26)
「フフッ、さすがは、三界最強と謳われる<ヴァリスの戦士>。
これだけのエネルギーを失って、まだ意識を保っていられるなんてねぇ」
もはや戦闘能力を喪失したと言って良い蒼髪の少女の前に立ち、
足元に蹲る彼女の満身創痍の姿に薄ら笑いを浮かべる、<雷の戦士>。
もっとも、余裕のあるセリフとは裏腹に、一時間近くにも及んだ激闘の結果、身に纏った魔法金属の鎧は傷付き毀たれ、右手に携えた愛用のロングソードに至っては、柄元から三分の一程度を残して刀身が叩き折られてしまっている。
「くっ・・・・ううっ」
霞みかけた双眸で、必死に眼前の敵少女を睨む優子。
殆ど本能だけで、愛剣を手繰り寄せ、身構えようとするものの、
一瞬早く、背後から忍び寄った<変幻戦忍>によって力萎えたその腕は絡め取られ、後ろ手に捩じ上げられてしまった。
すかさず、エルス大陸の<戦士>が進み出して、
地面に突き立てられた<ヴァリスの剣>を引き抜くと、ゴミでも放るかの如く、無造作に投げ捨てる。 (27)
「あ・・・・ああッ!?」
残された最後の抵抗手段が呆気無く失われてしまった事実に、愕然となる優子。
・・・・もっとも、敵の手に触れられたというのにそれに反発する障壁すら発動できない程、消耗しきった状態では、
蒼髪の少女に剣を振るう体力が残っていようがいまいが、
武器としての機能を発揮可能だったかどうか?甚だ疑問と言わざるを得なかったが。
「へへっ、散々粘ってくれたけど、もうおネンネの時間だよ。<ヴァリスの戦士>サン!!」
精根尽き果てた表情の<戦士>に向かって囁きかける、<変幻戦忍>。
メタリック・シルバーの忍び装束には大小十数カ所にも及ぶ裂傷が走り、幾つかの傷口からはどす黒い瘴気が立ち昇っていた。
生身のカラダであれば、激痛と出血によって、立っている事すらおぼつかない程の大怪我を負っている筈だったが、
『人形』である彼女にとっては、せいぜい動きが多少鈍くなった程度の影響しか現れてはいない。 (28)
「そーゆーこった・・・・ま、あたしとしちゃあ、その前に、ココまで手こずらせてくれた借りをお返ししてやりたい気分なんだケド、
オリジナルには出来るだけ傷を付けるな、って命令されてるんでね」
(・・・・オ、オリジナルには、って・・・・?)
ライディの言葉を反芻する優子。
・・・・だが、靄がかかった状態の少女の思考には答えに行きつく時間は残されてはいなかった。
半分以下の長さになったロングソードを思い切り良く放り捨てた<雷の戦士>は、
フリーになった右手で拳を握り、二つ名の由来である雷の力・・・・プラズマ化した電撃を纏わせる。
――――ドスッッッ!!!!
鳩尾に深々と食い込む、冷酷なまでに狙い澄ました一撃。
無論、満身創痍の上、体力も気力も底を尽き、更に、アスカによって自由を奪われた身体では、回避の術とて無かった。
正確無比な打撃を急所に叩き付けられた<ヴァリスの戦士>は、肺腑に残っていた呼気を残らず搾り出され、
苦悶の声を発すると同時に、ぐっくりと手足を弛緩させてしまう。
(ううっ・・・・ごめん・・・・みんな・・・・麗子・・・・っ・・・・) (29)
「――――やれやれ、やっとおとなしくなってくれたようだね。
・・・・よぉし、コイツはあたし達が<鏡使い>様の所に連れて行くから、
まだ動けるヤツは、<魔物ハンター>と<リバースの剣士>を運べ、分かったなッ?」
ライディの命令に、虚ろな表情を湛えた二体の『人形』・・・・片腕を斬り落とされた『陽子』と肩口から脇腹にかけてザックリと袈裟斬りにされた『レムネア』が、ノロノロと起き上がり、妖子とキャロンに向かって近付いていく。
それらを確認した、<雷の戦士>は、
<変幻戦忍>に抱き止められたまま、意識を失っている蒼髪の少女の顔を覗き込み、サディスティックな笑みを浮かべた。
「ククク・・・・今ココで、オリジナルであるアンタに手を出す訳にはいかないケド、
<鏡使い>様にお願いして『人形』を作って貰ったら、その分、たっぷりと愉しませて貰うよ。
<ヴァリスの戦士>サマの肉人形、一体、どんなカオであたしに奉仕してくれるのか?想像しただけでゾクゾクしてくるねぇッ!!」
――――――――TO BE CONTINUED. 以上、第10章をお送りいたしました。
お楽しみ頂けたのであれば幸いに存します〜。
途中、新手の連投規制に引っ掛かった為、投下作業が中断してしまいましたが、
何とか無事に完了出来てホッとしています。
おそらく、エロパロ板への画像認証導入が見送りになった、その代わりに、というコトだろうと思いますが、
2chも段々と不便になってきたな、というのが正直な気持ちです・・・・。
さて、次回ですが、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第32章をお送りいたします。
ただし、目下、本業の方が繁忙を極めており、
当分の間、土日も満足に休みが取れない状況が続く事が予想されますので、
大変申し訳ございませんが、発表時期に関しましては、7月中という事でご了承をお願い申し上げます。
それでは、今夜はこの辺で〜。 登場キャラの数が増えてきて、読んだこと無いのまで出て来ると想像しにくいねw
しかし、なんだかんだでオリジナル=優子っていうのが良いです。 皆様、大変お待たせしました〜。
7月ももう今日で終わり、というギリギリのタイミングになりましたが、
『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第32章、本日完成いたしました。
早速、投下を開始します〜。 (1)
<暗黒界>。帝都ヴェカンタニア。
ゴゴゴゴゴ・・・・ッ!!
凄まじい地鳴りと共に、大地が鳴動し、巨大な亀裂が走り抜ける。
天地を圧するかの如き威容を誇っていた<暗黒王>ログレスの居城が、基礎部分から揺さぶられ、
数多の<戦士>たちの攻撃にもしぶとく耐え抜いてきた、城壁が、塔が、堡塁が、次々に倒壊し、崩れ落ちていく。
「な、何だッ!?」「一体、何が起こっているのッ?」
上空の艦艇群を粗方駆逐し終えた後、地上へと降下し、
帝都防衛のために踏み止まった最後の<暗黒界>軍と激闘を繰り広げていた、<ヴァリスの戦士>の大集団
・・・・ヴァリアによって導かれた<戦士>の魂を身に宿した、幾千もの<現実界>の少女たちも、
つい今しがたまで干戈を交えていた敵軍の将兵と共に、眼前の光景に等しく息を呑み、呆然とその場に立ち尽くしていた。 (2)
ズゴゴゴゴゴ――――ッ!!!!
<明>と<暗>いずれの陣営に属する者であるかを問わず、
幾万もの瞳が原初的な恐怖を湛えつつ仰ぎ見る、その遥か彼方では、
帝城の地下から巨大な黒い影が這い出し、<三界>に存在する全ての<世界>に響き渡らんばかりの恐るべき産声を上げた。
『ウォオオ・・・・オオオオオ――――ッッッ!!!!!!』
超高層ビルには及ばないものの、身の丈は優に百メートルを超えていただろう。
濛々たる砂塵の奥から姿を現した巨人は、重厚な黒鉄の鎧に包まれた胸を傲然と反らしつつ、
足元の地上に集った数万もの軍勢を、まるで、地べたを這う蟻の群れでも見下ろしているかのような、冷然たる眼差しで睥睨する。
彼らには知る由も無かったが、目の前に出現した怪物は、
<暗黒界>そのものの起源となった<封印されし魔>の肉体に<夢幻界>の至宝たる<ファンタズム・ジュエリー>を埋め込まれた異形の存在。
<三界>の創世以来、一度として実現する事の無かった、最強にして最悪の魔道兵器であり、
<ヴァリス>と<ヴェカンタ>、二つの魔術体系において禁忌とされている秘義を極めた男の最高傑作だった。 (3)
『全時空の民よ、見るがいい――――今日、新たなる支配者が誕生する光景をッ!!』
漆黒の巨神の口元から、大音声が降り注ぐ。
強烈なノイズとハウリングのせいで、殆どの人間や亜人間の聴覚器官には、声というよりも単なる騒音としか聞き取れなかったものの、
頭の中に入った途端、その金切り声は、この上なく力強い言葉
・・・・己れの才覚に対する傲岸なまでの自負と己れ以外の者全てに対する軽侮と蔑みの感情に満ち溢れた、冷酷な宣言へと変換される。
<夢幻界>の<戦士>達は勿論、<暗黒界>の将兵の間にも、声の主が、<暗黒五邪神>の一柱を占めた男だと気付いた者は皆無だったが、
アイロニーに満ちた語感から、在りし日の彼を連想した者ならば幾人かはいたかもしれない。
もっとも、巨神――――アイザードが、第一声に続いて言い放ったのは、
かつての部下たちに対する憐憫など一切感じさせない、冷酷きわまる処刑宣告だったのだが。
『不浄なる<暗黒界>よ・・・・全ての<世界>の先駆けとなり、我が新世界の贄となれッ!!』 (4)
『ぬぐぉおおおお・・・・ッ!!』
天に向かって突き上げた右手に、凄まじいまでの魔力が凝集していく。
本能的に危険を感じた<暗黒界>の者たちが、指揮官も兵も関係無く、潮の引くように後ずさりする。
勿論、その程度の行動では、直後に起きたカタストロフィから逃れる事など、到底叶わなかったのだが。
『ヴァリアの穢れから生まれた、<暗>の諸力よ、我が許に来たれッ!そして、我が糧となるが良いッ!!』
アイザードの声に呼応するかの如く、
支配者にして調律者でもあった<暗黒王>ログレスを失い、行き場を無くしていた<暗>のエネルギーが邪神へと群れ集っていく。
ゴォオオオッ!という、唸り声にも似た、不吉な風鳴りが響き渡るたびに、
膨大な量の負の魔力・・・・<ヴェカンタ>が吸い寄せられ、結集し、凝縮されていった。
禍々しい光景を目の当たりにするや否や、
<暗黒界>の軍兵は、まるで蜘蛛の子を散らすかの如く、四方八方へと散開し、無秩序な潰走を開始する。
一方、<夢幻界>の軍勢は、と言えば、未だ統制を保ちつつ、その場に踏み止まって、
未知の脅威――――おそらくは、今まで相対していた、艦隊や軍団などとは比べ物にならない程、強大かつ危険な敵を迎え撃たんと身構えていた。 (5)
『――――笑止。貴様ら如き虫ケラに、この私を止める事が出来るとでもッ!?』
巨神の貌に、はじめて人間的な表情・・・・嘲りと蔑みが浮かんだ。
同時に、高々と突き上げた拳の先に、信じ難い程の密度で群れ集っていた<ヴェカンタ>が、
あたかも闇そのものを凝縮したかのような、どす黒く濁った刀身を備える、漆黒の大剣へと変貌していく。
『有象無象共め、身の程を知れッ!!』
獅子吼と共に振り下ろされる、終末の邪剣。
膨大な魔力が一気に解放され、大気を薙いだ剣圧が凄まじい暴風と化して、
地上にある全ての物体・・・・城も、都市も、人間も、怪物も、大地そのものさえも、一切合財を吹き飛ばしていく。
「うわぁああッ!!」「飛ばされるぅッ!!」
「ひぃぎぁあああッ!!」「た、助けてくれ〜ッ!!」「」
あちこちで響き渡る断末魔の悲鳴は、戦意を失い、無様な逃走を開始していた<暗黒界>の住人たちのもの。
・・・・だが、アイザードは、泣き喚きながら命乞いを繰り返す、かつての同胞の姿には眉一つ動かす事無く、無慈悲な殺戮を断行し続けた。
あまつさえ、さほど遠くない過去には、自分自身も臣下の一人として伺候した経験のある、<暗黒王>の居城を、
まるで、巨大な鋤で均すかの如く、更地へと変えていく。 (6)
・・・・無論、<夢幻界>側の者達とて、無事で済んだ訳では無い。
たしかに、密集陣形を取り、めいめいが隣の者と肩を寄せ合うようにして衝撃波への備えを固めたおかげで、
彼女たちが受けたダメージは最小限に留まっていた。
それでも、最前列で剣圧に曝された者は一瞬にして全身を切り刻まれ、
そこから数列の間にいた者・・・・おおよその人数にして百人近くが、
風圧で空中高く放り投げられた直後、重力の法則に従い、身体を地面へと叩き付けられて、
各所で肉片と血飛沫の花を咲かせつつ絶命している。
「うあぁあッ!!」「ウソでしょ・・・・こんなの、信じられないッ!?」
致命傷を免れた少女たちも、
仲間たちのあまりに惨たらしい最期と、圧倒的な破壊と死とを撒き散らす、理不尽なまでのパワーを目の当たりにして、立ち竦むしかなかった。
・・・・無理も無いだろう。
眼前の怪物は、たったの一度、剣を薙ぎ払っただけで、
今までの数時間に及ぶ<暗黒界>の軍勢との死闘による戦死者の数を遥かに上回る損害を与えてしまったのである。
歴然たる彼我の戦力の差を痛感させられては、
いかに<ヴァリスの戦士>といえども、ショックを受けないではいられなかった・・・・。 (7)
――――巨神の体内。触手牢の獄中。
「あ、あんなに大勢の<戦士>を、いとも簡単に・・・・」
映し出された外界の光景に戦慄しつつ、恐れに満ちた言葉を漏らしたのは、
銀髪の少女・・・・<夢幻界>の王女ヴァルナも同じだった。
外の世界にいる同胞たちとは異なり、(今の所は)直接的な危害を加えられている訳では無いものの、
黄金の甲冑に包まれた華奢な肢体には、
生物なのか無生物なのかすら判然としない、無数の触腕が絡み付き、自由を奪っている。
得意の呪文を詠唱して邪悪な縛めを振り解こうにも、
肉蛇たちには何らかの呪式が施されているのか、どんなに意識を集中し魔力を練り上げようとも、何の影響も与えられずにいた。
加えて、たとえ拘束から逃れる事が叶ったとしても、
周囲は、出入り口はおろか、窓一つ見当たらない完全な密閉空間、脱出する方法など皆目見当もつかない。 (8)
『おやおや、ヴァリアが寄越した有象無象共は兎も角、
ヴァルナ、聡明な君までもが、まだ私に勝てるかもしれない、などという妄想に憑りつかれているのかい?』
唐突に話しかけられて、思わず、両眼を瞬かせる、囚われの少女。
声の主は、かつて、(母である<幻想王女>ヴァリアその人を除けば)<夢幻界>で最高の術者と言われた青年
――――己れの果てしなき野望のため、最初に生まれ育った故郷を、続いて、寝返った先の<暗黒界>までも裏切り、
<三界>の全てに死と破壊を撒き散らそうとしている、プラチナ・ブロンドの魔道士。
ただし、今の体は仮初めのものに過ぎなかった。
彼の肉体は戦いの最中に失われ、魂もまた、融合した<ファンタズム・ジュエリー>と共に<封印されし魔>の体内に没した。
今ここに存在するのは、眼前に投影されている魔道スクリーンの画像と同じく<ジュエリー>の力によって構成されたホログラムに過ぎない。
実際、少女の目に映るカラダは半ば以上透き通り、時折、陽炎のようにユラユラと不安定に揺らめいていた。 (9)
『いい加減、諦めて、負けを認めたらどうだい?
どのみち、旧き<世界>は・・・・<夢幻界>も、<暗黒界>も、<現実界>も、
全て私の得た神の力の源――――新たなる<ファンタズム・ジュエリー>へと変成されて消え去る運命だ。
もはや、結果が動くコトなどあり得ない・・・・君たちがどう足掻いたところでね』
「・・・・」
思わず、口ごもってしまう、ヴァルナ。
無論、『あなたは間違っている』と言い返すべきなのは理解していた。
自分は<夢幻界>の女王ヴァリアの娘であり、同時に、<ヴァリスの戦士>の一人でもある。
母であるヴァリアも、彼女によって戦う術を与えられた<戦士>たちも、
絶望的な状況にあってなお、未だ滅亡に瀕した全ての<世界>を救うべく、抵抗を継続している以上、
己れ一人が真っ先に屈服して良い筈が無い・・・・。
――――だが、断固として反論しなければならない、と急き立てる心情とは裏腹に、
少女のクチビルは動きを止めたままだった。
現実問題として考えれば、アイザードの言う通り、逆転の可能性は殆ど無い。
現時点でさえ、戦力には圧倒的な隔たりがあるのだ。
ましてや、<暗黒界>が分解され、<ジュエリー>の生成が始まってしまえば、
時間の経過と共に差は開く一方となってしまうに相違ない・・・・。 (10)
「・・・・たしかに、あなたの言う通りかもしれない」
沈黙に囚われたヴァルナの代わりに答えを返したのは、
彼女と並んで触手牢に縛められている、もう一人の<ヴァリスの戦士>――――優子。
激闘に次ぐ激闘によって、美しく光り輝いていた黄金色の甲冑は薄汚れ、
しなやかに伸びた手足にも、力を失った甲冑では防ぎ切れなかった打撃が、青黒い内出血となって醜く点在していた。
傷付き、毀たれた、胸甲や肩当ては、いつもならば、とっくに自己修復が始まっている頃合いだったが、
甲冑を構成している<ヴァリス・オア>そのものにもダメージが蓄積しているらしく、
損傷を受けた防具は何時まで経っても再生する事無く、無残な姿を晒し続けている。
・・・・だが、少女の心は、未だ折れてはいなかった。
「でも――――それでも、わたしはあなたを認めない。認める訳にはいかないッ!」
見る影も無くやつれ果て、蒼白を通り越して土気色に近付きつつある顔色とは裏腹に、
薄青色の瞳には、一体何処からこれだけの気力が湧いて来るのか?不思議に思える程の気迫が込められている。
・・・・否、目だけでは無い。
カサカサに乾き切った血色の悪い唇から紡ぎ出される声音にも、
もはや、ロクに動かす事さえ叶わなくなった両手の指が握り締めている拳にも、
体力の衰えこそ隠せないものの、未だ希望を捨てるのを好しとしない、精一杯の抵抗の意志が宿っていた。 (11)
『やれやれ、キミの頑固さは筋金入りだね・・・・』
大仰な仕草で肩をすくめてみせる、プラチナ・ブロンドの魔道士(の立体映像)。
ヴァルナの傍から掻き消えたかと思うと、
次の瞬間には、優子が囚われている磔刑台・・・・無数の肉蛇によって構成された、おぞましい拘束具の脇に現れ、
色とりどりの分泌液に濡れまみれた肉壁の中に浸かっている、ロングストレートの蒼髪を掬って、鼻先に近付ける。
『フフ、何とも言い難い、心地良い匂いじゃないか。
この醜い連中に好き放題にされて、体液が染み付いてしまっているよ。
・・・・キミも嗅いでみるかい?』
そう、耳元で囁きながら、アイザードは、無造作に掬い取った髪筋を、身動きできない少女の鼻先へと運んだ。
唯一、自由になる双眸に強い嫌悪の感情を浮かべて目の前の青年を睨みつける<ヴァリスの戦士>。
だが、無論、そのような行為は何の意味も持たない。
べとついた汗と混じり合う、ねっとりとした不気味な粘液の感触とオー・デ・コロンを数十倍に濃縮したかの如き強烈な刺激臭とが、
大挙して彼女の嗅覚器官に侵入し、粘膜襞に覆われた神経網を占拠していく。 (12)
「ううっ・・・・くっ・・・・ひ、卑怯者・・・・ッ!!」
露骨極まるセクハラ行為を受けて、切歯扼腕する優子。
・・・・だが、鼻腔から吸い込んだ妖しい分泌液の成分が呼気と共に気道を滑り降り、呼吸器を満たしていくにつれ、
彼女の表情は、一転して、困惑の色を帯び始めた。
(ひゃううッ!?な、なに・・・・苦しい・・・・お腹が・・・・どうしてッ!?)
今や襤褸切れ同然のプリーツ・スカートをかろうじて繋ぎ留めている、傷だらけのベル
ト・・・・その丁度真下、下腹部のあたりに、冷たい感触が急速に充満していく。
<夢幻界>の加護を享けて戦っている間はその種の問題とは無縁でいられたために、久しく覚える事の無かった感覚
――――だが、<現実界>の一少女だった時分には、(当然)ごく日常的に慣れ親しんできた、
生理的現象・・・・すなわち、尿意。
「うううっ・・・・おしっこ・・・・も、漏れちゃう!!ダ、ダメよッ・・・・こんな場所でェッ!!」
お腹の上で重石でも乗せられたかのような圧迫感
・・・・我知らず、額に汗が滲み、視線が宙を泳いだ。
反射的に両脚を捩り合せ、放出欲求を堪えようとする蒼髪の少女だったが、
意識しまいと足掻けば足掻く程、逆に膀胱への圧力が強まってしまう。 (13)
「ど、どうしたの、優子ッ!?し、しっかりして下さいッ!!」
生まれつき、排泄という行為には無縁である<夢幻界>人のヴァルナが、狼狽しつつ声を発した。
無論、プラチナ・ブロンドの魔道士は、ニヤニヤと下卑た笑いを浮かべつつ、怒りと羞恥にカオを赤らめた蒼髪の少女を眺めている。
二人の視線の先で、しなやかな腹筋がピクピクと痙攣し、美しい逆三角形を描くビキニ・ラインがザワザワと粟立っていった。
「あ、あううッ・・・・ア、アイザード・・・・あなたって人は・・・・何処まで卑劣なのッ!?」
下半身の切迫感を必死に堪え、声を振り絞る優子。
だが、限りなく強い非難の込められた言葉の調子とは裏腹に、その声音は今にも消え入りそうな程弱々しい。
無論、詰られた青年魔道士は、痛くも痒くもない様子で、ククッ、と鼻で笑い飛ばすと、
急に何かを思い付いたらしく、(残念ながら、音までは再現出来なかったらしいが)ホログラムの指先を使って、パチン、と指を鳴らす仕草をした。
――――次の瞬間、触手の群れが一斉に動き出し、
囚われの<戦士>の両腕を、バンザイのポーズに引き摺り上げ、同じく両脚をMの字型に開脚させて、
背面座位の体位・・・・否、この場合は、まるで幼子が親に手伝って貰いながら用を足す時のような、恥ずかし過ぎる姿勢と言い直した方が妥当だった・・・・を強要する。 (14)
「うっ・・・・くううッ!!なんて・・・・ひ、卑怯・・・・なッ・・・・!!」
屈辱的な体位を強制された口惜しさ故だろう、
蒼髪の少女の声は完全に引き攣っている。
だが、目の前に佇む魔道士の悪趣味な思いつきは、まだ終わりでは無かった。
股関節が許容するギリギリの位置まで、恥ずかしすぎる体勢を強いられつつ、
前方へと突き出されている、乙女の最も大切な場所
・・・・今や、それを覆い隠す唯一無二の存在となった、プリーツ・スカートの切れ端に、
数本の触腕が絡み付き、一斉に引っ張り始める。
ビリィイイイイイッッッ!!!!
既に、少女の身体を覆う<ヴァリスの鎧>は、度重なる戦闘と凌辱によって幾度と無くダメージを受けた上、
エネルギーの枯渇によって自動修復能力すら機能しなくなっている。
防具としては勿論、単なる衣服としての機能すら殆ど喪失していたスカートは、
短い断末魔の悲鳴を上げて、いとも簡単に引き裂かれてしまった。
ちなみに、覆い布の下にあるべき下穿きは、
アイザードによって肉体を奪われる直前、<封じられし魔>が最後の意志を振り絞って行った報復行為によって破り取られたまま、再生出来ずにいる
――――つまるところ、今現在、彼女の禁断の花園は、一糸まとわぬ無防備状態に置かれている、と言って良かった。 (15)
「あうっ・・・・い、いや・・・・み、見ないでェ・・・・」
屈辱感に加え、羞恥心までもが圧し掛かり、我慢の限界を突破してしまったのだろう、
思わず、口惜し涙を浮かべてしまう、蒼髪の少女。
生白い股間を控え目に飾る、未だ殆ど縮れを生じていない若草の茂りを、生暖かい微風がやわやわとそよがせた。
肉蕾を開花しかけている上つきの大陰唇の底部に見え隠れするのは、
先端部を尖らせた魚のくちばしを連想させる形状の排泄器官――――尿道口。
キリキリと出入り口を食いしばっている肉突起は、
プルプルと震え慄きつつも内部からの水圧に良く堪えていたが、とうに限界に達しているのは明白だった。
『フフッ、ヴァルナ、よく見てみたまえ。これが、放尿、という行為たよ。
肉体機能を維持するためのエネルギーや栄養分を、食物や水分の摂取によって体内に取り込む必要のない、
君達<夢幻界>人の感覚にはちょっと理解し難い行為かもしれないが』
愉快そうなアイザードの説明に続いて、ヴァルナを拘束していた触手群が、彼女もろとも、優子の正面へと移動する。
のみならず、銀髪少女に目の前の<ヴァリスの戦士>と同じポーズを取らせると、
あろうコトか、先刻、彼女に対して行ったのと同様、排泄欲求を刺激するフェロモンを含む分泌液を強制的に吸引させた。 (16)
「ふがっ・・・・な、何ッ・・・・この感覚っ?お腹が張って・・・・ふひぁあッ!?」
生まれてこの方感じた事の無い感触に戸惑いの表情を浮かべる、<夢幻界>の王女。
排泄という生理現象自体に馴染みが無いため、今、自分が置かれている状況がどのようなものか?今一つ把握できかねている様子ではあったが、
それでも、(<現実界>の常識では)何か途轍もなく恥ずかしい行為とされている行いを強要されているのだけは理解出来たのだろう、
優子に向かって、一体どうしたら良いのか?と、必死に問いかける。
「ダ、ダメよッ!!身を任せてはダメッ!!た、堪えて・・・・我慢してッ!!」
叫び返した蒼髪の少女だったが、
ヴァルナの痴態を眼前に見せつけられたせいだろう、彼女自身の抵抗は急速に衰えつつあった。
最初はゆっくりと、次第にストローク間隔を縮めながら、カクン、カクン、と腰が跳ね躍り、
時折、瞬間的に緩んだ窄まりの隙間から、ごくごく少量の飛沫が、ピュッ、ピュッ、と飛び出してしまう。
「ふあぁあッ!?が、我慢って、一体、どうやれば・・・・はぁうううッ!!」
僅か数メートルの距離を隔ててた先では、
未知の感覚に侵蝕されつつある<夢幻界>の少女が素っ頓狂な悲鳴を発し続けていた。
滑稽な姿ではあるが、今まで排泄という行為をした事の無い人間に向かって、
人前で粗相をするな、我慢しろ、などと言った所で、具体的なやり方など分かる筈が無い。
オロオロしている間に、膀胱内に溜まった水分は呆気無く限界を突破してしまい、
純白のショーツを穿いたままの股間――――優子と違い、彼女は<封印されし魔>からの直接的な性的暴行には曝されていない――――から、
微かにアンモニアの刺激臭を漂わせる黄色い液体を、勢い良く迸らせてしまう。 (17)
「あひぃいいいッ!!ひゃ、ひゃめて・・・・誰か、これを止めてェッッッ!!」
湯気を立てる聖水が、純白のショーツを、瞬く間に黄色く染め抜き、小さな滝となって流れ落ちていった。
下半身を席巻する未知の快感に、蕩けた表情を浮かべながら全身を脱力させる、銀髪の魔道士
限りなく無様でありつつ、何とも形容し難い艶めかしさを帯びた、その甘美な悲鳴が、
もう一人の少女の耳朶の奥で響き渡り、致命の刃となって、崩れかかっていた抵抗の意志にトドメを刺す。
「ひっく・・・・わ、わたしも・・・・もう・・・・ら、らめぇえッ!!
へはぁああッ・・・・ガマンできないッ!!漏れる、漏れひゃうううッ!!」
必死に欲求を押し殺し、堪え続けてきた優子の哀切過ぎる最後の叫び・・・・。
不自由な形に拘束された手足がビュクビュクと痙攣し、
限界まで膨張し切った膀胱が、ぶじゅるッ!と惨めな音を立てて決壊する。
最低最悪の恥辱に、声を失った絶叫を放ち上げ、そして・・・・。 (18)
ビシャアアアア・・・・ッ!!!!ジョロロロロ――――ッ!!!!
ヴァルナと異なり、覆い隠す下着とて無い、剥き出しの尿道口から見事な黄金色のアーチが噴出する。
カラダの芯で熱く煮え滾っていた欲情が、解き放たれたヨロコビによって一気に爆ぜ、歓喜の叫びを放った。
憎んで余りある宿敵の目の前で失禁してしまった敗北感と無力感は勿論、
友であり同志であり同じ魂を分かち合った姉妹とも云うべき存在と連れ立って、ブザマ過ぎる痴態を晒している己れへの禁忌感と背徳感が、
壊れかけた心の内奥で混然一体となり、めくるめく被虐の官能と化して開花を迎える。
「はぁっ、はぁっ・・・・んく・・・・ぁふ・・・・ふはぁあぁっ・・・・」
長い長い放尿がやっと終わった時、
蒼髪の少女は、精も根も尽き果てたカオで、甘やかな余韻に浸っていた。
焦点の合わない視線の向こうでは、意識の途切れた<夢幻界>の王女が、同様に忘我の境地を彷徨っている。
優子自身も、カラダの中が空っぽになったかのような虚脱感に襲われて、今にも昏倒してしまいそうだった。
だが、プラチナブロンドの魔道士は、ヴァルナには与えた束の間の休息すら彼女には許そうとはせず、尚も執拗な言葉責めを繰り出してくる。 (19)
『・・・・どう、こんな浅ましい姿を晒しても、まだ世界を救うつもりかい?可愛い戦士さん』
「ううっ・・・・くぅ・・・・」
『まぁ、万に一つ、未だ抵抗の意志が残っていたとしても、だ・・・・
<ファンタズム・ジュエリー>を無くした今、キミがどんなにけなげに立ち向かってきたところで、
私の指一本分の力さえ発揮出来はしないだろうけどね・・・・』
何か、私の話に間違っているトコロはあるかな?
――――と、冷ややかな口調で、敗残の<戦士>の耳元に囁きかける、アイザード。
力なく、俯いたままの少女は、しばらくの間、黙りこくっていたのだが。 (20)
次の瞬間――――彼女の右手
・・・・血と汗が浸み込んだ小さな布切れが巻き付けられた、右手が、ヒクン、と脈を打つ。 (21)
「・・・・確かに・・・・もう何も無いかもしれない・・・・でも・・・・。
・・・・でも、わたしは・・・・あの時・・・・麗子に約束したのよ・・・・」
うすほんやりとしていた双眸に、微かな火が灯った。
ほんの僅かばかりの・・・・だが、決して弱々しくは無い、光を前にして、
アイザードの形の良い眉根が、初めて、むぅっ、と怪訝そうに寄せられる。
『麗子、だと?』
「そう・・・・"全部、わたしが背負うから"って・・・・」
力を失って弛緩しきっていた表情が、ゆっくりと精彩を取り戻していく。
驚愕の感情にとらわれ、無意識のうちに、一歩、後ずさるプラチナ・ブロンドの青年。
蒼髪の少女は、小さく微笑みながら、誰に語りかけるでもなく、独白を続ける。
「麗子は、言ってくれたわ・・・"前に進んで"って・・・・。
ふふっ、そうよね・・・・わたしに出来るコトなんて、それぐらいだよね・・・・」
『・・・・・・・・』 (22)
『な、何故だ・・・・?』
今や、魔道士の相貌には、はっきりと狼狽が見て取れた。
・・・・否、そればかりか、目の前で起きている事態が信じられない、とでも言いたげに、
何度もかぶりを振りつつ、さかんに両目を瞬かせる。
『どうして・・・・そんなカオが出来る?
この期に及んで、何故、そんなに穏やかに笑っていられるんだッ!?』
「だって・・・・わたしは、まだこうやって・・・・守り続けるコトが出来るんだもの・・・・。
世界を救う、なんて大それたコトじゃなくて
・・・・麗子との約束を守るっていう、ささやかな・・・・だけど、一番大事なコトを・・・・」
『・・・・な、何ィ・・・・ッ!!』
次の瞬間、ホログラムが盛大にひしゃげ、立体映像全体が、グシャリ、と形を失った。
たっぷり一呼吸分の間を置いて、再構成されたホログラムは、
今まで一度も目にした経験の無い、憤怒を煮え滾らせ、
さながら地獄絵に描かれた、魔性の獄卒のような形相を浮かべている。 (23)
『おのれ・・・・あくまで、私に・・・・
サザーランドの魔道装置の中にひしめく無数の魂の一つにすぎなかったお前を選び出しヒトの形をくれてやった、
云わば、生みの親たる私に、刃向う、というんだな・・・・?
・・・・フン、どうやら、私は、またしても、キミの意志の力を見くびってしまったらしい・・・・』
――――その誤りだけは認めてやろう、
そう、吐き捨てるように呟くと、青年魔道士はどす黒い憎悪の宿る眼差しで優子を睨めつけた。
怒りの深さを物語るかの如く、ホログラムの末端部が、ピクッ、ピクッ、と震え、映像全体がハレーションを起こしている。
かろうじて、声だけは冷静さを保っていたが、
口調には、全てが自分の思い通りに運ばない現状への悔しさとそれによってもたらされた、隠し切れない苛立ちが籠っていた。
『・・・・だが、もはや一切の容赦はしないッ!!
どんな手を使ってでも、貴様の意志をへし折り、跪かせてやるッ!!
新たな神となったこの私を拒んだ罪を、徹底的に思い知らせてやるからなァッ!!』 (24)
『まずは、こうだッ!!』
やおら、長衣の袖をはためかせると、
アイザードは、背後・・・・外界の情況を映し出している魔道スクリーンを振り返った。
モニター画像の中では、あたかも優子の意志が乗り移ったかの如く、
恐るべき攻撃を受けてなお、屈伏を良しとしない<ヴァリスの戦士>の一群が、
隊伍を整え、白刃を煌めかせ、倒れた仲間たちの躯を踏み越えて、巨神の許へと攻め寄せようとしている。
『どいつもこいつも、サザーランドで飼ってやった恩を忘れたのかッ!!
ええい、私に楯突く愚かさを分からせてやる――――<アースクエイク>ッ!!!!』
魔道士の叫び声と共に、暗がりに閉ざされていた空間内が、
突如として、まばゆい光・・・・<ファンタズム・ジュエリー>の発する純白の輝きに包まれる。
何百、いや、何千ものカメラからフラッシュの放列を浴びせられたかのような強烈な閃光を受けて、思わず、両目をつぶる蒼髪の少女。
その直後、彼女の耳朶を、大地が鳴動し引き裂かれる、凄まじい地鳴りの音と無数の人間たちが発する断末魔の絶叫が激しく打ち叩いた。 (25)
『フハハハッ!!どうだ、思い知ったか、恩知らずの反逆者共めッ!!
・・・・おっと、折角のショーなのに、だんまりを決め込むのはやめて欲しいなァ。
立派な特等席を用意してあげたんだから、せいぜい楽しんでもらわないとねッ!!』
嘲笑を浴びせられ、不承不承、瞼を開ける、蒼髪の少女。
視野を覆い尽くしていた強烈な輝光は幾分エネルギーを減じていた。
何とか焦点を結ぶのに成功した優子の双眸がとらえたのは、
<暗黒界>の大地を司る精霊力・・・・暗黒五邪神ガイーダの力によって完全に鋤き返され、風景を一変させた荒野、
そして、そこかしこに横たわる、無数の<戦士>たちの姿・・・・。
「ひ、非道い・・・・みんな・・・・!!」
『フン、非道い、だと?・・・・いやいや、これはまだ序の口に過ぎないよ。
彼女たちには、もっともっと入念に、私に刃向った代償を支払って貰う必要があるからねェッ!!』
憎々しげに言い放つと、プラチナ・ブロンドの魔人はスクリーンに向かって何事かを念じた。
被写体が切り替わり、漆黒の巨人の胸元が開口して、
内部から、先刻、優子とヴァルナを拘束したのと同じ形状の触手の大群が吐き出される様子が画面へと映し出される。
無論、ターゲットは、<アース・クエイク>の直撃を受けて、動く事もままならずにいる、哀れな少女たち
・・・・ただし、今回、彼らに与えられた命令は、手足を拘束し、カラダの自由を奪い取れ、などという、中途半端なものでは有り得なかった。 (26)
「ヒィッ!!」「あうッ!!」「な、何だッ!?」
「ヨ、ヨロイが・・・・<ヴァリスの鎧>がッ!!」「ダ、ダメェッ!!」
岩場のあちこちから、<戦士>たちの悲鳴が響き渡る。
邪神の腹から伸びる、数え切れぬほどの触腕は、先端部に矢尻のような突起が生えていた。
無抵抗な両手両脚に絡み付き、動きを封じるのに成功した彼らは、
続いて、聖なる甲冑の弱点・・・・黄金色に光り輝く胸甲の接合部分に嵌め込まれている深紅の宝玉に、
忌まわしい突起を押し付けると、そのまま、鋭利な刃先をドリルよろしく回転させて、
<ヴァリス・オア>の結晶体をガラス玉か何かの如く、いとも簡単に割り砕いてしまった。
「はあぁあ・・・・な、何、コレ・・・・!?」
「・・・・な、何故ッ?いったい、何がどうなってるのッ!?」
深紅の宝石が無残に砕け散ると同時に、
少女たちの無垢なる肉体を包んでいた<夢幻界>の防具は砂糖細工のように粉々になってしまう。
だが、恐るべき槍先によって胸元を貫かれつつもなお、彼女たちは生きていた・・・・否、生かされ続けていた。
標的の体躰を刺突した瞬間、触手の胴は物質としての実体を失って、
物体と霊体の境界線上にある、ぼんやりとしたエクトプラズム状態へと変化していた。
当然、五臓六腑をはじめとする身体器官の損傷など一切無く、傷口からは血の一滴すら流れ落ちてはいない。
――――だが、彼女たちは、すぐに気付く事になる。
串刺しにされてなお、自分達が生き長らえている理由・・・・そして、それを命じたアイザードの真意に。 (27)
「ああっ・・・・な、何・・・・体が動かない・・・・!?」
「ち、力が・・・・抜ける・・・・吸い取られていく・・・・!!」
半霊体の肉槍に貫かれた少女たちから漏れる、絶望の呻き声。
黄金の甲冑を喪失し、ヴァリアの加護も届かなくなってしまってなお、
田楽刺しにされた彼女たちが生命を繋いでいられるのは、
アイザードにただちに生命を奪うつもりが無かったからに過ぎない。
勿論、自らを新たなる神と称する青年にとって、
彼女たちは、嫌悪すべき旧世界の遺物であり、地べたを這いずる醜い害虫同然の存在に過ぎず、
最終的に生かしておくつもりなど毛頭無い。
だが、その一方で、捕囚たちの肉体に宿る<ヴァリス>のパワーは忘れ去るには魅力的すぎた。
一人分のエネルギー量はたかが知れているが、
生き残った全ての<戦士>の力を収奪できれば、<ジュエリー>の生成も随分と捗るに違いない・・・・
それが、彼女たちを(ひとまずは)助命した、理由の第一だった。 (28)
――――加えて、理由は、もう一つ存在している。
「くっ・・・・アイザード・・・・わたしに屈服を強いるために、みんなを・・・・!!」
スクリーンに映し出される惨劇の数々を、悔し涙を浮かべつつ見つめ続ける優子。
きつく引き結ばれた口元は無念さを噛み締め、
徐々に生命力を吸われ、緩慢なる死への道を強制的に歩まされ続けている同胞に対する、慙愧の想いに打ち震えている。
卑劣極まりないやり方で屈伏を強いる魔道士への怒りは、
同時に、深い絶望と無力感・・・・<ヴェカンタ>の黒い炎となって、自分自身をも焼き焦がしていく。
(ごめんなさい・・・わたしの力が足りなかったばかりに、皆をこんな目に遭わせてしまって・・・・)
みすみす、相手の術策にはまるだけだ、と分かっていても、
木霊する叫び声を耳にし、死への恐怖に歪む表情を目にするたび、
心の中では、強い自責の念と共に、負の感情がどうしようもなく高まっていく。
・・・・その様子を眺めやり、くつくつと陰惨な笑いを漏らしながら、
邪悪の権化と化した青年は、更なる残酷なアイデアを思い付き、即座に実行に移すのだった。 (29)
「あああッ!!今度は、何ッ!?」「ま、まさか・・・・ウソでしょう!!」
「い、嫌ッ・・・・許してェッ!!」「お願い・・・・お願いよッ!!もう死なせて・・・・後生だからッ!!」
『死なせて、だと?ああ、いずれは殺してやるつもりだよ。
だが、その前に、貴様らにはたっぷりと苦しんでもらう
・・・・ククッ、ただエネルギーを搾り取って、徐々に干からびていくのを眺めているだけでは、
私としても些か退屈だからねェッ!!』
狂気に冒されたかのように口元を歪めつつ、
異形の下僕たちに命を下す、プラチナ・ブロンドの邪神。
――――本能のままに犯せ、嬲れ、穢し尽くせ。
絶対者からの命令に、意思を持たない筈の肉蛇たちは、
あたかも歓喜に湧き立つかの如く、ビュクンビュクンと総身を打ち震わせると、思い思いの獲物に向かって殺到し、
青年の命令を忠実に執行しようと試みる。
抵抗の手段を悉く奪われ、手足の自由を奪われ、あまつさえ、生体エネルギーを容赦なく搾り取られている哀れな女囚たちにとって、
それは、まさしく、死にも優る苦痛に他ならなかった。 (30)
「ひ、非道い・・・・あんまりです・・・・もう、堪えられない・・・・」
酸鼻を極める凌辱劇を正視出来なくなってしまったのだろう、
ヴァルナは、ぎゅっと目をつぶり、まるで駄々を捏ねる幼児の如く、さかんにかぶりを振りたくった。
・・・・と、彼女を拘束していた肉蛇の群れから、
ひときわ野太く、凶悪な面構えをした一体が鎌首を持ち上げ、おもむろに先端部分を変形させた
――――先刻、魔道モニターの向こうで、<夢幻界>の<戦士>たちの甲冑を剥ぎ取り、粉々に打ち砕いた同胞の持ち物と同じ、
クリスタルの矢尻を連想させる魔槍形態へと。
『フフッ、成る程、同胞が苦しむサマを見ているだけなのが辛い、という訳かい?
さすがは<夢幻界>のプリンセス、麗しき同胞愛だねぇ
・・・・ならば、いっそのコト、キミもアイツらと同じ立場に立たせて差し上げようじゃないか?』
皮肉たっぷりに笑いかけると、たアイザードは、またしても、ホログラムの指先を打ち鳴す。
待ってました、とばかり、囚われの少女に近付いていく、忌まわしい肉の槍先
・・・・耳障りな回転音を鳴り響かせるその切っ先は、胸元にある紅い宝玉を正確に狙っていた――――。 (31)
「ヒ、ヒィィッ!!こ、来ないで・・・・来ないでェッ!!」
プラチナ・ブロンドの青年の意図に気付いた、銀髪の<戦士>から、悲痛な叫び声が上がる。
到底叶わないと知りつつもなお、恐怖に怯えすくむ友に向かって、必死に手を差し伸ばそうとする優子。
<夢幻界>の王女は、必死にカラダをよじって触手の狙いを外そうとする。
・・・・だが、ささやかな抵抗は、破滅の到来を、ほんの数秒間だけ、先延ばしに出来ただけだった。
ガガガ・・・・パリィィィンッ!!
絶望に蒼褪めた少女が為す術も無く見つめる前で、
異形のドリルに貫かれた胸元の赤い宝玉が、か細い破砕音を響かせながら、無残に砕け散る。
同時に、彼女の身体を包んでいた黄金の甲冑もまた、
残っていたなけなしの<ヴァリス>の加護もろともに、跡形も無く、弾け飛んでしまった。
「イヤッ!!嫌ァあああああ――――ッッッ!!!!」
そして、護るモノの失せたヴァルナの薄い胸板を貫いた忌まわしい触手によって、
情け容赦のない生体エネルギーの略奪が開始される
・・・・外の世界にいる幾千もの少女たちと同様、
緩慢な、それでいて、この上無く確実な、死へのカウントダウンが――――。
――――TO BE CONTINUED. 以上、第32章をお送りいたしました。
お楽しみ頂けたのであれば幸いに存します〜。
『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』も、そろそろクライマックスが近付いて参りました。
ZOL先生の原作では『巨大ロボット対決』という形で描写されている、最終決戦ですが、
これを一体どうエロパロ化したものか?目下、頭を悩ませている所です。
さて、次回ですが、『戦士集合!』第11章をお送りいたします。
発表時期に関しましては、9月中を予定していますので、またもうしばらくの間、お待ち下さいませ。
それでは、今夜はこの辺で〜。 皆様、大変お待たせして申し訳ございません〜。
予定していた完成時期を少しオーバーしてしまいましたが、
『戦士集合!』第11章、本日完成いたしました。
これより、投下を開始いたします〜。 (1)
――――<鏡面世界>最深奥部。祭儀の間。
『ククク・・・・』
目の前に横たわる、虜囚の肢体を眺め下ろしつつ、<鏡使い>は、白骨化した相貌を奇妙に歪ませた。
髑髏面の真ん中にぽっかりと開いた一対の眼窩・・・・
奥に灯る、青白い不浄の焔が、あたかも愉悦の笑みを浮かべているかの如く、猛々しく燃え盛っている。
邪悪な視線の先に安置されているのは、
顔だけを残して、全身を漆黒色の水晶の棺桶に封じられた、蒼髪の少女――――<ヴァリスの戦士>優子。
<鏡面世界>の邪悪な魔術の申し子たる、"人形"たち・・・・
囚われの身となった仲間の姿形と能力を写し取って生み出され、彼女たちから吸い取ったエネルギーを糧として動く、複製人間の一団の猛攻の前に力尽き倒れた、<三界>の守護者は、
今や、勝者たちを言祝ぐための最高の戦利品として、引き据えられていた。
『・・・・ついに、我が手中に落ちたか。
<三界>最強と謳われるその力・・・・フフッ、存分に利用させて貰うとしようかの・・・・』 (2)
『――――まぁ、もっとも・・・・』
不気味にほくそ笑みつつ、おもむろに背後を振り返る、異形の魔道士。
漆黒の闇の中、不浄なる魔道の灯火によって照らし出されたのは、
優子が封印されているものと同じ、十あまりもの黒水晶の石棺・・・・
中には、すでに幽囚の身となった者たちが、完全に意識を失って、あるいは、夢うつつの状態で、封じ込められている。
『<戦士>共も、主だった者はほぼ全員、此処に集められておる。
捕獲にあたって、そなたの力を必要とする程の者は、もはや、一人しか残ってはおらぬ・・・・』
筋肉も皮膚も削げ落ちたカオが、醜く歪む。
ぽっかりと穿たれた眼窩の先には、未だ空っぽのままの魔柩が一つ。
『<ヴェカンタの戦士>麗子・・・・最後の一人は、やはり、あの者か。
クックックッ、じゃが、何時まで逃げ続けるコトが出来るかのう?味方も無く、たった一人で・・・・』 (3)
『・・・・いずれにせよ、全ての"駒"が揃うのも時間の問題じゃろうて。
フフフ、それまでの間、新入り共の仕上がり具合でも眺めて、しばしの無聊を慰めるとしようかの・・・・』
独りごちながら、<鏡面世界>の支配者は、再び、視線を巡らせた。
今度は、身の丈を優に超える大きさの、黒曜石の石柱を磨き上げて設えられた、巨大な姿見。
どうやら、この<世界>に存在する、任意の場所を映し出す魔道装置であるらしい。
ぬばたまの光沢を湛えた鏡面の中では、新たに淫獄の囚人となった三人の少女
――――正確には、彼女たちから複製された最初の"人形"――――が、
先達の女囚たちから、牢獄の掟を教え込まれていた・・・・。 (4)
「ああッ!!嫌ッ・・・・嫌ァアアアッ!!」
切り裂かれた深紅の戦衣の下からまろび出る、白桃色をした二つの脹らみを両腕で必死に覆い隠しつつ、
生汗を飛ばして逃げ惑う黒髪の少女・・・・第108代<魔物ハンター>真野妖子。
だが、牢獄の鉄格子は脱出の試みを無慈悲に拒み、哀れな虜囚の悲痛な叫び声は分厚い石壁に遮られて外の世界に届く事は無い。
「・・・・あらあら、そんなに嫌がられるなんて、ちょっと心外ねぇ。
これでも、随分と優しくしてあげてるつもりなんだけど・・・・」
冷ややかな笑みを浮かべ、壁際に追い詰めた半裸の<戦士>を睨めつけるのは、
彼女のチャイナドレスと同じ色合いの甲冑を身に纏った、銀髪娘――――カナンの<銀の勇者>レムネア。
<鏡使い>の許に連行されたのは、彼女よりもほんの数時間早いだけだったが、
鏡の牢獄の先達として振る舞うのに十分なだけの調教と洗脳を受けて、既に身も心も彼の忠実なる下僕と化している。 (5)
「ヒィッ!!い、いやッ・・・・お願い、ヒドイ事しないでェッ!!」
少女の懇願には耳を貸さず、銀髪の凌辱者は、壁面に丈夫な鎖で固定されている鋼鉄製の拘束具を手繰り寄せると、
機械的な手つきで目の前の細い手首へと結わえ付けた。
恐怖のあまり、涙を浮かべる妖子・・・・
そこにいるのは、<破邪の剣>を携え、数多の魔物や妖怪変化を折伏させてきた<魔物ハンター>ではなく、
理不尽な運命に対して抗う術も意志も無くした、一人のか弱き乙女に過ぎない。
「ウフフ、アナタの大事な所、見せて貰うわね〜」
「ああッ!!ダ、ダメッ・・・・放してッ・・・・ひはぁああッ!!」
ドレスの裾をたくし上げ、秘所を覆う薄手のショーツに手を掛けたレムネアに対し、
フトモモを捩り合せて必死に抵抗を試みる黒髪少女だったが、所詮は無駄な足掻きでしかない。
純白の下穿きは、びりびりッ、という情けない断裂音を発して破り取られ、小刻みに震え慄く、生白い恥部が姿を現した。
「くくくッ、ココが、アナタが後生大事に守り抜いてきた処女の証ってワケね?
ピンク色は少し濃いめで、左のビラビラが少し長いかしら?
ワレメの長さは・・・・6センチ、概ね標準サイズね。
あらあら、触ってもいないのに、クリちゃんが勃起して、飛び出してきちゃったわ。
ははぁ、さては、オナニーする時は、いつもこのエッチなお豆ちゃんを弄って愉しんでるんでしょ?」 (6)
「や、ぃやぁっ・・・・やめて、もう見ないでぇ・・・・」
熱い視線を注がれて、妖子はみるみる頬を紅潮させていった。
今までの人生で、こんな間近で、じっくりと大切な場所を覗き込まれた経験は一度も無い。
おまけに、玉のような声で、その様子を事細かに解説されるのである。
恥ずかしさのあまり、体温が急上昇して、心臓がバクバクと早鐘を打ち鳴らすようなビートを刻んでしまう。
「あらそう?じゃあ、視姦はオシマイにして、今度は味見をさせて貰うわね」
「ひぃっ!?・・・・あ、味見って、何処を・・・・ま、まさかッ!?」
甲高い悲鳴を発する、チャイナドレス娘。
<銀の勇者>の答えは、言葉では無く、肉襞を捲り返した、細くしなやかな指先だった。
親指と人差し指と器用に駆使して、陰唇を左右に割り拡げ、くつろげていく。
慎ましやかに現れた狭肉の庭先に生温かい息を吹きかけられた女囚は、
腰椎の内側に信じ難い程の熱さを覚えて、思わず、呼吸を荒らげながら頤を跳ね上げてしまった。 (7)
「フフッ、汗とオシッコの匂いが丁度良い塩梅でブレンドされた、とってもイヤラシイ香りね。
ちょっぴり酸味が強いみたいだけど、恥垢の匂いは殆ど無いわ。
毎日、お風呂できちんとお手入れしていたみたいね、感心感心・・・・」
嘲弄の嗤いに、妖子は耳まで赤く染めて、くなくなとかぶりを振った。
同性からとはいえ、やはり、その場所を注視されてからかわれるのは辛い。
<魔物ハンター>である以前に、彼女も年頃の少女なのである。
屈辱感と羞恥心にまみれ、身悶えする思いの黒髪少女の下半身から力が抜け落ちていく・・・・。
「あらあら、すっかりしおらしくなっちゃって。
どうやら、観念したみたいねぇ・・・・クスクス、じゃあ、遠慮なく、頂いちゃおうかしら――――ッ!!」
ずちゅうぅうううッッッ!!!!
年若い乙女にはふさわしからぬ下品な物音を立てて、レムネアのクチビルが目の前の肉裂にむしゃぶりついた。
不気味にざらつく熱い舌先がプリプリと弾力に富んだ花弁を上下に舐めしゃぶり、
肉襞を一枚ずつ丹念に捲り上げては、その感触と味わいを堪能する。
淫蜜と混じり合った唾液で口の中が一杯になると、
恥ずかしげも無く、ゴクン、という大きな音を立てて芳醇な液汁を飲み干し、更に貪欲に肉舌を伸ばしてくるのだった。 (8)
「はぁうッ!!やっはぁあああッ!!」
艶めかしい嚥下音が響く中、
まるで意志を持った生物であるかの如く、不気味に蠢く舌先の動きが激しさを増していく。
抵抗する気力さえ残っていない黒髪の少女は、
あられもない嬌声を放ちつつ、拘束された両腕を壊れかけた自動人形のように振り回した。
胸元では、過激なリズムで呼吸運動を繰り返す大胸筋に合せて、両の乳房が上下左右に跳ね躍り、
狂ったようなダンスを披露している。
「ひゃ、ひゃめてッ!!お願い、も、もう・・・・らめぇッ!!」
下半身に視点を転ずれば、むっちりと肉付きの良い太股は次第に桜色へと色付いていき、
内股にピクピクと筋を浮き立たせていた。
既に膣前庭を堪能し終えたレムネアの舌先は、小陰唇に沿って下方へと滑り降りて、
物欲しげにヒクついている牝孔の攻略に取り掛かっていた。
小さく窄まっていた膣口が、触れられた悦びに打ち震え、急速にほぐれていくのが自分でもよく分かる。
「うっ・・・・はぁうッ!!ひはぁ・・・・はくぅうううッ!!」
<鏡使い>に改造を施されたのだろうか?
<銀の勇者>の舌は常人離れした長さを誇り、
しかも、あらゆる角度に自由自在に動き回る事が可能になっていた。
微細な肉襞の狭間を余すところ無く舐め上げつつ、奥へ奥へと押し入ってくるソレの動きに合わせて、
燃えるのような淫熱が全身へと伝播していく。
小刻みに痙攣するチェリーピンクの秘唇の内側から、半透明な分泌液がとめどなく沁み出してきた。 (9)
「はひっ、はひっ・・・・あッあッあッ!!ひゃめぇ・・・・ひもちひぃ、ひもちひぃよぉうッ!!」
声を上摺らせながら、快楽に咽ぶ妖子。
クンニリングスの快感は、とうとう最奥にまで達し、子宮口の前に張られた薄膜・・・・
<魔物ハンター>の禁忌に従い、今までずっと守り通してきた純潔の象徴を、情け容赦なくねぶり回す。
肉ナメクジの先端で、その部分を突っつかれるたびに、ゾワゾワとうなじの辺りが粟立って、吐息が弾んでしまう。
「クククッ、美味しい、とっても美味しいわよ、アナタの、ラブ・ジュース。
フルーティな中にピリッとした刺激が含まれてて、病み付きになっちゃいそうだわ」
入り口から処女膜の手前付近まで、何度と無くネチネチと舐めしゃぶる、長大な舌先。
引き抜くたびに、蜜壺に溢れ返っているサラサラの愛潮が、敏感さを増した花弁の間から、ぴゅぴゅっ、と噴き出し、
銀髪娘の顔面を妖しくコーティングしていく。
チャイナドレス少女の愛液の湧出量は豊富で、分泌状態も良好だった。
更に、巧緻を極める指技と舌技が拍車をかけ、
彼女の恥唇は、今や、まるで失禁でもしたかの如く、ビショビショに濡れそぼっている。
「フフフ、バージンのクセして、もうこんなに濡らしてるなんて、感じ易いカラダねぇ。
・・・・さあ、もっともっと気持ち良くさせてあげるッ!!
だから、もっとブザマに泣き叫んで、イイ声を聞かせて頂戴ッ!!」 (10)
――――一方、別の牢獄では、オレンジ色のポニーテールがトレードマークの、ラルの王女が、
レムネアと同時に<鏡使い>の軍門に下った、かつての仲間の一人によって淫虐な責めを与えられていた。
「い、いやぁッ・・・・もう、やだぁっ!!お願い、拡げないで・・・・裂けちゃうううッ!!」
白いシーツの敷き詰められたベッドの上、
四つん這いの姿勢を強要されて、カタカタと震えつつ身をすくませているキャロン。
<リバースの剣士>の象徴たる聖剣は勿論、
発育途上の身体を覆った赤い甲冑も、両肘と膝を護る防具を残して粗方奪い去られ、
全くの無防備状態と言っても過言では無い。
「だいじょーぶよ、キャロン。そろそろ、さっき飲ませたおクスリが効き始める頃合いだから、ね?」
口元に歪んだ微笑を湛える、サイドポニーの少女――――<レダの戦士>朝霧陽子。
彼女もまた、身に纏っていたラピス・ブルーの聖鎧を脱ぎ捨てて全裸同然の姿をしていた。
もっとも、キャロンと異なり、
度重なる調教と洗脳によって、人格を捻じ曲げられてしまった双眸からは理性の光が掻き消え、
表情は嗜虐の淫楽に蕩け切っている。 (11)
「ほら、もう効き目が表れてきた。じきに余計な力が全部抜けて、ハッピーな気分になってくるハズよ」
悪戯っぽい口調で囁いた、アシャンティの守護者は、
(仲間たちと一緒にいた時には決して見せた事の無い)妖艶な眼差しを浮かべながら、クスクスと忍び笑いを漏らした。
その片手に携えられているのは、女神レダの加護を享けた神剣ではなく、
不定形のカラダを禍々しくうねらせる漆黒の軟体生物・・・・スライムの入った容器。
更に、もう一方の手は、プリンセスの可愛らしいヒップへと伸ばされ、
あろうコトか、丸みを帯びた尻たぶを掻き分けて、あわいの奥に鎮座する小さな窄まりを情け容赦なく露出させていた。
「あっあっ・・・・あああっ!?な、何でッ?カラダが熱いッ・・・・力が抜けちゃうッ!!」
陽子の注視する前で、幼い肉体に変化が訪れる。
全身の毛穴から半透明な汗粒がとめどもなく滲み出し、
健康的な肌を滑り落ちて、純白の敷布の上にポタポタと垂れ落ちた。
呼吸が荒くなり、激しい動悸のせいだろうか?真っ赤に紅潮した顔面が苦痛に歪む・・・・
だが、それもしばらくの間だけで、苦しげだった面持ちは急速に弛緩し、
目元には酒に酔ったかのような、トロン、とした鈍い色の光が浮かび上がってくる。 (12)
「ふぁ・・・・あはぁあっ!!な、何ッ!?カラダが言うコト聞かないよぉッ!!」
さては、これが、先程、陽子から(強制的に)口移しで飲まされた薬の効果なの?
と、ようやく気付いたポニーテール娘だったが、もはや、後の祭りである。
催淫作用のある薬剤によって目覚めさせられた性感が五体を駆け巡り、
抑え切れぬ程に昂った欲情は純真無垢な心をどす黒く染め抜いていく。
恐怖と絶望は、<レダの戦士>が手にした容器から、ぞっとするような感触の軟体生物がトロトロと滑り落ちて来るに至って、最高潮に達した。
かつて、魔道士ラモ・ルーから受けた淫虐な仕打ちを思い出したキャロンは、
ピンク色に上気した柔肌をビクビクとひくつかせながら、本能的な恐怖に涙を浮かべ、幼女の如くかぶりを振り続ける。 (13)
「い、いやっ・・・・やめてっ・・・・やめてぇっ・・・・!!」
「怖がらなくても、大丈夫、大丈夫。コイツは、エネルギー吸引型とは違うタイプのヤツだから・・・・
って、チョット、わざわざ説明してあげてるんだから、ちゃんと聞きなさいよッ!!」
クチビルを尖らせる陽子だったが、
トラウマを穿り返された<リバースの剣士>は泣きじゃくるばかりで落ち着きを取り戻す様子はない。
フンッ、と不機嫌そうに鼻を鳴らしたサイドポニー娘は、面倒臭くなったのだろう、説明を打ち切ると、
何の前触れも無く、目の前のお尻に顔面を近付け、
震え慄く小さな肛門に向かって、ふうっ、と生暖かい吐息を吹きかけた。
「ひはっ・・・・ひぃぃッ!?」
催淫薬の効果によって鋭敏さを増した排泄器官を刺激された少女は、
堪らず、素っ頓狂な声を上げてしまう。
容赦無く嘲笑を浴びせた凌辱者は、そのまま、不浄の皺孔に向かって手指を近付け、
ほんのりと薄く桜色に色付いている表面を、キュキュキュッ、と撫でさすった。 (14)
「いぎぃっ!?やッ・・・・はあぁあッ!!」
ぱっくりと暴かれた恥ずかしい小穴に襲い掛かる、生暖かい吐息とひんやりとした指先・・・・
オレンジ髪の少女は、両目をはっと見開くと、愛らしい唇を羞恥に戦慄かせた。
劣情剥き出しの眼差しを直近に浴びせられて、股間が火傷しそうなくらい、熱く感じる。
羞恥のあまり、胸が詰まってしまい、上手く息を注ぐ事が出来なくなった<剣士>は、
陸に打ち上げられた魚のように口をパクパクさせつつ、身悶えた。
「おやおやぁ?ちょっとイタズラしただけなのに、イヤラシイ反応が返ってくるなんて、
もしかして、ラル王国の王女様はオシリの穴が弱点なのかな?
ウフフ、それじゃあ、たっぷりと可愛がってあげないと・・・・<鏡使い>さまから頂いた、このスライムでねぇッ!!」
宣言すると同時に、アシャンティの<戦士>は、
今や抵抗もままならないまでに力の抜け切ったカラダを軽々と俯せにし、
更に、未だあどけなさが色濃く残る丸い桃尻を高々と持ち上げてしまった。
必死に抵抗を試みるポニーテール娘だったが、
魔薬によって支配された手足は全く言う事を聞こうとせず、
更に、快楽に流されまいとする抗いの意志自体も急速に弱まっていく。 (15)
「いやあぁあああッ!!だめぇ・・・・だめなのぉ・・・・あ、あたし、もう・・・・もうッ・・・・!!」
淫獄の中に空しく響き渡る、哀れな女囚の絶叫。
ニヤニヤと下卑た笑いを浮かべた陽子は、喉を鳴らしながら、目の前の柔らかな尻肉の谷間に鼻先を埋めていった。
程無くして、形の良いクチビルが辿り着いたのは、
(彼女本人の意志とは裏腹に)既に受け入れの用意が準備万端整ってしまっている状態の排泄孔。
色鮮やかなオレンジ色の頭髪を戴いた頭が、弾かれたかの如く、ビクッ、と跳ね上がり、
濡れたクチビルから鼻にかかった甘いヨガリ声が飛び出してくる。
「ウフフッ、ダ〜メ、本番は今からなんだからね。
いくらアナタがお子様でも、この程度でカンタンにイッてもらっちゃあ困るわよ」
そう、囁きつつ、ちゅるっ、と、舌の先端部分をすぼまりに挿入し、皺孔に内側からの刺激を与えてやる。
はひぃっ、という鋭い悲鳴と共に、勢い良く、仰け反り返るキャロン。
次の瞬間、ピンク色の肉ナメクジが引き抜かれると同時に、
侵入のタイミングを窺っていた、漆黒の軟体生物が、程良く解された肛門に向かって飛び込んでくる。
口唇愛撫とは似て非なる、名状し難い感触が、恥ずかしい排泄器官の奥へと流入し、
僅かに残っていた括約筋の抵抗をものともせずに、直腸の内腔を満たしていった。 (16)
「いひィイイイイッッッ!!!!」
哀切極まる絶叫が、長く尾を引きつつ、牢獄の壁に反響し続ける。
しばらくの間、得体の知れない魔生物を咥え込まされたポニーテール娘の口元からは、
あがぁっ、という苦悶の叫びと、やめてぇっ、という懇願の言葉を交互に放ち上げられていたものの、
妖しい肛虐の愉悦が幼いカラダを駆け巡り始めるにつれて、両者共に勢いを減じ、やがて、殆ど聞こえなくなってしまった。
「あっあっああっ!!んはっ・・・・くはぁんッ!!
はくぅっ・・・・うはぁっ・・・・んく・・・・はひぃぃぃんッ!!」
代わって発せられるようになったのは、
ぐちゅっ、ずちゅっ、という粘り気を帯びた抽送音、そして、明らかに欲情を昂らせ、愉悦にまみれた、悩ましい喘ぎ声・・・・。
オレンジ髪の王女は、エメラルド・グリーンの双眸を艶かしく蕩けさせて、
襲い来る快楽に発育途上のカラダを精一杯打ち揺らしている。
可憐なアナルはおぞましいスライムによって押し広げられ、ピンク色のリングと化していた。
その表面では、ヒップから流れ落ちる汗と直腸から滲み出したヌルヌルの腸液とが妖しく混じり合い、
えも言われぬ光沢を放つ、半透明な淫ら汁となってぬめっている。
「アハハッ、すっかりトリコになっちゃったみたいねぇ!!
良いわよ、とことん、犯し抜いてあげる。
アナタの心が完全に壊れて、正気を失うまで、この可愛らしいお尻を徹底的にねぇッ――――!!」 一旦、投下中断します。
続きは、また明日・・・・。 (17)
――――そして、最後に淫獄の虜囚となった、<ヴァリスの戦士>麻生優子。
「クククッ、ついにこの日が来た・・・・アタシの宿願が達成される時が――――!!」
拘束され、自由を奪われた蒼髪の少女に向かって、ニィッ、と唇の端を吊り上げたのは、
エルス大陸出身の冒険者、ライディ。
最強と謳われる鋼鉄の乙女を捕えて、思いのままに凌辱したい、と、
胸の奥で暗い情熱を燃やし続けていた彼女にとって、今この瞬間は、まさしく至福のひと時に他ならない。
「もし良かったら、アタシもご相伴させて貰ってもいい?
まぁ、知っての通り、あたしの本命は、コイツじゃなくて、相棒の黒い方なんだけどね」
傍らに立つのは、ライディとコンビを組み、
数多の<世界>からヴァニティ城に集められた少女たちと、幾度と無く、刃を交えた、<変幻戦忍>アスカ。
斜に構えた物言いをしながらも、
その双眸には、何度も苦汁を嘗めさせられた<戦士>たちのリーダーに対する復讐と嗜虐を求める欲望が満ち満ちていた。 (18)
「へへっ、別に構わねーぜ。
かわりに、お前のお目当てのヤツ・・・・"レーコ"が此処に連れて来られた時には、味見ぐらいはさせてくれよな?」
「それぐらいなら、お安い御用よ、約束するわ」
交換取引の条件を確認し、頷き合う二人。
――――それから、おもむろに今一人の少女を振り返ると、
顔面に禍々しい笑いを張り付けたまま、拘束された身体を二人懸りで押し倒し、仰向けにする。
「じゃあ、早速だけど、あたしから責めに行かせて貰うよ。
勿論、気が向いたら、ライディも混ざってくれて構わないけど・・・・」
早口気味にまくし立てると、本能寺忍法の伝承者は、
倒れ伏した<ヴァリスの戦士>のスカートを捲り上げ、純白のショーツを露出させた。
そして、電光石火の早業で取り出したクナイ――――正確には、クナイの形状に物質化した変幻エネルギー――――を用い、
目の前の下穿きを、肌には傷一つ付けない正確な手さばきで切り裂くや否や、
間髪を入れず、露わになった乙女の大切な場所にむしゃぶりついていく。 (19)
「オイオイ、いきなりかよ!!
気持ちは分らなくもねーが、ちょっとばかし、ピッチ早過ぎるじゃないかァッ!?」
背後で発せられた、相棒の呆れ声に対しては無視を決め込んで、
メタリック・シルバーのプロテクト・スーツに身を包んだツインテール忍者は、眼前に現れた肉の花びらにかぶりついた。
たちまち発せられる、羞恥と嫌悪の叫び・・・・
蒼髪の女囚はあらん限りの力を振り絞って、くノ一娘の口唇愛撫から逃れようとする。
だが、アスカは何ら慌てる素振りを見せず、暴れる少女の両脚を無造作に掴み取ると、
華奢な身体の一体何処に隠されていたのか?俄かには信じ難い程の膂力を発揮して、自分の肩に担ぎ上げてしまった。
「ひっ・・・・い、いやぁッ!!」
舌先が花弁に触れる度、
大切な花園を天井に向けて開脚する、屈辱的な姿勢を強要された優子のカラダが、びくん、びくん、と大きく飛び跳ねる。
熱い吐息を吹きかけられた恥丘の上では、
未だ完全に生え揃ってはいない、少し蒼みがかった色合いの茂りが、早くもじっとりと湿り気を帯び始めていた。
その水分が汗によるものだけではない事は、鼻腔をかすめる甘酸っぱい牝臭が何よりも雄弁に物語っている。 (20)
「おおっ!!コイツはスゴイねぇッ!!
<ヴァリスの戦士>サマのヒミツ、大公開ってかッ!!」
興奮して囃し立てる<雷の戦士>。
それも道理で、クンニリングスの開始からさほど時間は経っていないにも関わらず、
サーモンピンクの肉花弁はパックリと開花し、焼け付くような熱気さえ帯びてしまっていた。
自分の肉体で進行している事態が信じられず、
半ば茫然とした表情で、高々と持ち上げられた己れ自身の下半身を見つめる優子・・・・
手足の力がスッと抜け落ち、目に見えて抵抗が弱まっていく。
「ど、どうして・・・・わたしの体、一体、どうなっちゃったのッ?」
薄青色の瞳に大粒の涙を浮かべながら、全身を小刻みに震わせる、蒼髪の少女。
弱々しい面立ちのうちからは、今や、<三界>最強と謳われた<戦士>の面影は殆ど消え失せていた。
一方、凌辱者の側は、と言えば、困惑する女囚の様子がいたくお気に召したらしく、
欲情剥き出しの笑みを浮かべつつ、鼻筋を熱気漂う股間へとうずめてくる。 (21)
「ふふッ、とっても美味しいわよ、アンタのアソコ。
最高にジューシーで刺激的・・・・まるで、もぎたてのフルーツみたいッ!!」
「ヒィッ!!やめてェッ!!そんなに激しく・・・・ひはぁあんッ!!」
優子の悲痛な叫びなど意に介する事無く、形の良いクチビルを熟し切った淫果に這わせ、
ピンク色の舌先で敏感に充血した粘膜をチロチロと舐めしゃぶる、<変幻戦忍>。
「ああッ!!美味い・・・・美味いよッ!!一体、何なの、この強烈な美味さはッ!?」
「い、いやぁッ!!恥ずかしいコト、言わないでェッ!!」
チュルチュルという恥ずかしい水音が立ち昇るのに合わせて、
カラダの芯が蕩けてしまいそうな程の快感が湧き起ってきた。
アスカの肩の上では、担ぎ上げられた黄金色のロングブーツが、
ビクッ、ビクッ、と、はしたない痙攣を発しつつ、何度も何度も、空しく宙を蹴り続けている。 (22)
じゅる・・・・じゅるるるっ・・・・ゴクッ!!ずちゅる・・・・じゅちゅるるっ・・・・ゴクンッ!!
粘り気たっぷりの吸着音が途切れる事無く耳朶へと押し入り、頭の中で響き渡る。
耳を塞ごうとする哀れな虜囚だったが、無論、両手は拘束具によって厳重に縛められ、ビクともしない。
悪魔が奏でているかの如き、淫らな楽の音に、苦悶の表情を浮かべるしかない、囚われの少女
――――と、そこで、唐突にくノ一娘の動きが急停止する。
半ば反射的に、薄目を開けて見上げると、
今まで、ニヤニヤしながら相棒の淫技を鑑賞しているだけだった<雷の戦士>が、
<変幻戦忍>に向かって、何事か話しかけていた。
「へへっ、悪りィな。そろそろアタシも我慢出来なくなっちまった」
「ちぇっ、折角、いい声で啼くようになってきたのに、もう交替?ちょっとズルイんじゃないの?」
クチビルを尖らせる相棒に、チッチッ、と指を振って見せた女冒険者は、
続いて、優子が、思わず、耳を疑いたくなるような提案を提示してきた。
「ちげーよ。何も、全部独り占めしようってつもりは無いって。
よーするに、あたしが前の穴を頂くから、アスカは後ろの方を好きにすれば良いって、そーゆー話さッ!!」 (23)
「何よ、ソレ?結局、アンタが一番美味しい所を持っていくってコトじゃない?」
不満を漏らすツインテール少女だったが、
ライディもこれ以上は譲歩する気は無いらしく、交渉は平行線をたどるのみ。
やがて、食い下がってもムダだ、と理解した<変幻戦忍>は、渋々ながら、パートナーの提案を承諾した。
「ククッ、じゃあ、とっとと場所代わってくれよ、アスカ。
・・・・おっと、待たせちまって悪かったな、<ヴァリスの戦士>サン。
まぁ、その分、たっぷりと可愛がってやるから、勘弁してくれよなッ!!」
上機嫌でまくし立てつつ、女冒険者は、
好色な笑みを浮かべた口元を、巧緻を極めたクンニ技によってグショグショに濡れそぼった陰唇粘膜へと近付けていく。
――――も、もういやぁっ、という啜り泣きと共に、弱々しくかぶりを振る、蒼髪の少女。
・・・・と、今度は、音も無く彼女の背後に移動したくノ一娘が、白桃色の尻たぶを、ぎゅっ、と鷲掴み、
あわいの奥で密やかに息づいていた、敏感な窄まりを強引に露出させようとする。 (24)
「ああッ!?や、やめて・・・・そんなトコロッ!!」
菊座を撫でる外気の感触に、思わず、悲鳴を上げる、<ヴァリスの戦士>。
ヒップの谷間に鎮座する恥ずかしい器官に、痛いくらいの視線が注がれている。
「フフフ、綺麗なピンク色してる。
小さくて、皺も細かい・・・・おまけに、とってもイヤラシイ匂いが漂ってる。
もしかして、あたしに見られて感じちゃったとか?」
ほんの少し前までネチネチと膣孔を嬲っていた舌先が、半透明な湯気をゆらめかせて菊門に迫ってくる。
おぞましくも魅惑的な、そのテクニックに曝されたならば、
いくら不浄の孔とはいえ、ひとたまりもなく陥落させられてしまうに違いない・・・・
そう、直感的に自覚した、蒼髪の囚人は、あらん限りの力を振り絞って、絶望的な抵抗を試みる。
「い、いやぁああッ!!ダメッ・・・・お願い、後ろはやめてッ・・・・後生だからぁッ!!」 (25)
「へえ?ってコトは、コッチの方はOKなんだな、ユーコ?」
今度は、ライディが、ニヤニヤ笑いながらクチビルを近付けてきた。
顔面を引き攣らせる優子を尻目に、咲き誇る淫花から立ち昇る薫香を存分に愉しんだ<雷の戦士>は、
そのまま、恥裂に吸い付いてくる。
アスカによって与えられた熱い火照りが未だ冷めやらぬうちに、新たな凌辱者を迎え入れた牝孔が、
ビュクビュクッ!と、大きく痙攣を発する。
「オオッ、たしかに美味いな・・・・舌がトロけるみたいだッ!!
アスカの唾液とユーコの愛液が丁度良い塩梅に入り混じって、クククッ、こんな美味い蜜潮は初めてだぜッ!!」
うっとりと目を細める、エルス大陸の少女。
口腔一杯に乙女の恥汁を溜めては、
身動き一つ出来ない美しき獲物に聞こえるよう、クチュクチュと撹拌し、
ゴクリ、と大きな音を立てて一気に飲み干してみせる。
恥ずかしさのあまり、顔を背ける蒼髪の少女だったが、
その頬筋にさえ、凌辱者の唇の端から零れ落ちた銀色の滴が垂れ落ちて、
みるみるうちに、いやらしい水たまりが形作られていった。 (26)
「やだぁッ!!くッ・・・・はぁうッ!!や、やめて・・・・んあぁッ・・・・おねがっ・・・・はひぃいいいッ!!」
淫らなリズムが響き渡るたび、心とは裏腹に、虜囚のカラダは妖しい火照りに包まれていく。
もはや、どれだけ必死に心を戒め、快楽に押し流されてはならないと叱咤激励したところで、
口元から漏れ出す言葉の半分は、自分でも驚く程に悩ましい吐息と官能に満ちた嬌声で占められ、
残りの半分も、意に沿わぬ性交に対する抗議とは名ばかりの、哀切な懇願の科白によって埋め尽くされていた。
「ハッ、嫌がってる割に、ココはもうビショビショじゃねーか!?説得力無いコト、この上ねーセリフだなァッ!!」
当然、ライディの動きが止まる事は無く、
むしろ、敏感さを増した獲物の反応に気を良くして、更に過激さを増していく。
男勝りの勝気な態度とは裏腹に、恥らう花びらの表裏を丹念に舐め上げる肉舌の動きは繊細で、
かつ、少女の弱点を正確に突いてくるいやらしさをも兼ね備えていた。
下から上へ、執拗に舐め上げては不意に元の場所へと戻り、あるいは、反転した包皮の間から露出した陰核を突き回すなど、
責めが単調に陥らないように注意を払いつつ、甘酸っぱい果汁を求めて神出鬼没に動き回る。 (27)
「ちょっと、何よソレッ!!ズルイわよ・・・・飛ばし過ぎじゃないッ!?」
先程の自分の行為を棚に上げて、不満を漏らすアスカ。
もっとも、彼女の菊門責めも、ライディと競い合うかの如く、佳境に差し掛かっている。
最初の頃は、括約筋を締め付けて侵入を拒もうとする優子の抵抗に難渋していたものの、
相棒の責めによって、少女の意識が尻穴から膣孔へと移動すると自然と守りも弱まり、
阻む者のいなくなった舌先は一気に肛門を抜いて、直腸内への侵入を成功させていた。
「フフッ、出遅れちゃったケド、この分ならフィニッシュはあたしがイタダキねッ!!」
「ひぃッ!?あぁあッ・・・・ひぃあぁあああッ!!」
甘い汗に濡れ光る裸身をびくつかせる、蒼髪の女囚。
くの一娘の肉ナメクジは、繊細な菊華には堪え難い程熱く感じられる。
全身の不随意筋が不規則な痙攣を発し、喘ぎ声にまで微妙な変化が現れる中、
淫熱を貯め込んだ舌は、細かな皺に沿って、ねっとりと蠢き続けていた。
恥辱の極みにある筈なのに、チロチロと舐めくすぐられるたび、手足の毛がチリチリと逆立ち、鳥肌立ってしまう。
ぞっとする程熱く、同時に、心地良い感触に、蒼髪の少女は濡れた睫毛を伏せながら吐息を震わせた。 (28)
ねろ・・・・っ!!!!
放射状に集まった細皺の奥、物欲しげな戦慄きの止まらない括約筋のリングを越えた先にある直腸は、
肛門とは違って起伏に乏しく、のっぺりとして滑らかな感触をしていた。
奥まで深々と挿し入れ、ピチャピチャと舐めくすぐる、<変幻戦忍>。
「ハァハァ・・・・ひゃ、ひゃめて・・・・んぁうッ!!
・・・・もう・・・・もう・・・・らめぇ・・・・アタマがぁ・・・・ヘンにひゃりそう・・・・!!」
押し寄せてくる、凄まじい快楽の大波が頭の中でオーバーフローを引き起こしたのか、
優子はろれつの怪しくなりかけた声でよがり狂う。
恥ずかしい排泄孔に切ない痺れが渦を巻き、玉の肌に半透明な汗粒がどっと吹き出してきた。
目の前の憎むべき敵に、一体、どんな味と匂いが伝わっているのだろうか?と考えると、
ゾクゾクする程の羞恥の感情が湧き起こり、少女の心を弱らせていく。
「クックックッ、おかしくなっちゃいなッ!!
狂って何もかも忘れちゃえば、そんな風に苦しむ必要もなくなって、ハッピーな気分になれるわよ。
あたしやライディみたいにねぇッ!!」
真っ赤になって否定しようとしても、
ペチャペチャという派手な水音を耳にするたびに、高々と掲げられた両脚がジタバタと見苦しく跳ね回ってしまう。
プロテクト・スーツに身を包んだツインテール忍者は、
我を忘れたかの如く、しっとりと柔らかなヒップの谷間に顔を埋めて、
恥じらいも慎みもかなぐり捨てて全開になったアヌスをねちっこく吸い上げ、捏ね回していく。 (29)
「フフン、そーゆーコトか。
ユーコ、アンタ、実はマゾなんだろ?
恥ずかしい目に遭わされれば遭わされる程、カラダはいやらしく燃え上がっちまう・・・・どうだ、図星だろッ!?」
前方からは、赤みがかった髪の毛を振り乱したライディが、
嘲弄の言葉をまくし立てながら、舌だけでなく指まで使って牝孔を責め続けている。
前後のウィークポイントを同時に攻撃されて、
一瞬、意識が途切れかけ、忘我の境地を垣間見てしまう、<ヴァリスの戦士>。
「ち、ちが・・・・あふっ・・・・わ、わたしは・・・・んぁう・・・・わたし・・・・は・・・・ひくぁあああッ!!」
この期に及んでも、反抗の試みを諦めようとはしない蒼髪の少女だが、表情は完全に蕩けきっていた。
辱めを受けるたび、歓喜に咽び泣き、淫汁を垂れ流す・・・・自分はそんなはしたない娘だったのだろうか?
違う、と言い切れるだけの気力は、もはや、優子には存在しなかった。
<戦士>としての使命感や誇りは脆くも崩れ去り、わずかに残った一人の乙女としての想い・・・・
肉体と心を凌辱し、穢そうとする者達に対する、本能的とも言って良い反発心だけで、
快楽地獄に落ちる一歩手前でかろうじて踏みとどまっている状況――――
だが、それとて、限界に達するのは、もはや時間の問題に過ぎなかった・・・・。 (30)
『――――くっくっくっ、どうやら、問題は無さそうじゃな』
姿見から視線を外すと、<鏡使い>は、再び女囚へと向き直った。
背後からは、ライディとアスカに責め抜かれた蒼髪の少女
――――正確には、優子を複製して作り出した最初の"人形"――――のいまわの声が響き渡ってくるものの、
もはや、魔道士の関心は、複製品に過ぎない彼女からオリジナルの方へと移っており、
振り返ろうとする気配すら見せようとはしない。
「どうじゃな?"人形"が絶頂を迎える度、己の体からエネルギーが失われていく気分は?」
「・・・・ど、どうして?わたし達から直接力を奪うのではなく、こんな方法を使うのは、一体、何故!?」
「フン、さすがじゃのう、これだけのエネルギーを搾り取られても、未だ正気を保っておるとは。
その意気に免じて、特別に答えてやるとしようかの・・・・」
くつくつと笑いながら、白骨と化した口元を僅かに歪めてみせる、<鏡面世界>の支配者。
ぽっかりと開いた眼窩の奥で、青白い不浄の炎がメラメラと燃え上がる。
「理由は二つあっての。
一つは、儂の手足となって働く手駒を確保するためじゃ。
いくら儂の魔力が強大というても、一人で全ての<戦士>共を相手にし続けるのはさすがに手間を要する故のう。
もう一つは・・・・簡単に言えば、おぬし達の心を確実にへし折るためじゃよ」 (31)
「・・・・わたし達の、心を・・・・?」
「然様。
忌々しい事じゃが、おぬし達<戦士>は、単に戦いに敗れ、地に這い蹲らされただけでは、必ずしも屈伏するとは限らぬ。
たとえ、牢に繋ぎ、拷問を加え、全てのエネルギーを奪い尽くそうとも、な。
それ故に、おぬし達を完全に敗北させ、我が手中に収めるためには、別の方法が必要となる訳じゃよ・・・・」
「別の、方法・・・・つまり・・・・」
――――まぁ、そういうコトじゃ、と、呟くような声を漏らす、<鏡使い>。
あまりにもおぞましい真実を告げられて絶句した様子の蒼髪の少女の向ける、嫌悪感に満ちた眼差しを平然と受け流すと、
表情など存在する筈も無い、髑髏面に酷薄な笑みを浮かべ上げた。
「・・・・未だ、抵抗を試る気が残っておるのであれば、やってみても構わぬぞ、<ヴァリスの戦士>よ。
所詮、無駄な足掻きとは思うが。
貴様と一緒に連れてこられたあの二人を含めて、ここにおる者共は全員、既に我が意のままに動くようになったわ。
身も心も穢し尽くされた末に、のう・・・・」
――――――――TO BE CONTINUED. 以上、第11章をお送りいたしました。
お楽しみ頂けたのであれば、幸いに存じます〜。
次回は、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第33章の予定です。
ただ、現在、諸般の事情により、SSの執筆に割ける時間が殆ど取れない状態が続いており、
年内に完成させるのはかなり難しい状況です。
大変申し訳ございませんが、発表時期につきましては、来年の1〜2月とさせて頂きたく存じます。
それでは、本日はこの辺で〜。 あけま〜
ttp://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=48014805 皆様、大変お待たせしました〜。
『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第33章、完成いたしました。
これより、投下を開始いたします〜。 (1)
――――<暗黒界>。巨神の体内。
「うぅ・・・・あぁうっ・・・・」
天井から伸びる毒々しい色の触手によって四肢を拘束され、空中に吊り下げられた、華奢なカラダ・・・・。
身に纏っていた<戦士>の甲冑を剥ぎ取られ、あられもない痴態を晒している、<夢幻界>の王女は、
朦朧とした意識の中、輝きを失った薄青色の瞳をあてどなく彷徨わせていた。
「体が・・・・動かない・・・・ちから・・・・が・・・・」
ほっそりとした体躯の中心、鳩尾の部分には、
アイザードの邪悪な魔道の技によって生み出された、異形の槍先が突き刺さり、背中へと抜けている。
物質でも無く、霊体でも無い、不浄なる刃は、肉体を傷付ける事無く、その生命力だけをゆっくりと啜り取っていた。 (2)
「ああッ・・・・ヴァルナ、しっかりしてッ!!」
とうに力の萎えた腕を、それでもなお、銀髪の少女に向かって必死に伸ばしつつ、
友の名を呼び続ける、もう一人の女囚――――<ヴァリスの戦士>優子。
・・・・無論、その指先が届く事など、決して有り得ない話ではある。
だが、諦めを知らぬかの如き彼女の姿は、
プラチナブロンドの魔道士にとっては、少なからず苛立ちを掻き立てられずにはいられないものだった。
「フン、この期に及んで、つまらない真似を。自分の置かれている状況がまだ分からないのかいッ!?」
不快そうな舌打ちの音――――次の瞬間、一本の肉蔓が細い手首へと巻き付いたかと思うと、
そのまま後ろ手に捩じり上げ、身動き出来ぬよう、拘束してしまう。
表情を歪めつつ、眼前の青年を睨み付ける、蒼髪の少女。
薄青色の双眸に浮かぶ。屈辱と苦痛、無力感の綯い交ぜとなった感情を目にして、ようやく溜飲を下げたアイザードは、
尖った顎に細長い指先を当て、しばしの間、思考を巡らせた。 (3)
「・・・・赤ン坊のように小便を垂れ流した次は、どんな羞恥を見せて貰おうかな?
肛門が張り裂けるまで、醜い触手共を突っ込んでやるのが良いか、
それとも、コイツらの吐き出す分泌液を、腹がパンパンになるまで注入してやるのが良いか・・・・?」
端正な美顔に、邪な笑みを浮かべつつ、
新たなる時空の創造神となろうとしている男は、おぞましいアイデアの数々を至極楽しげに並べ立てていく。
やがて、パチン、と指を打ち鳴らすと
――――<戦士>たちから搾り取った生体エネルギーによって力が増しつつあるためだろうか、
これまではどれだけ完璧に動きを再現しようと、決して発する事は叶わなかった筈の撥指音が、はっきりと鳴り響くようになっていた――――
極め付きの名案・・・・つまり、優子にとっての悪趣味極まる思い付き・・・・を披歴する。
「――――そうだ、いつぞやの続きをしようじゃないか?
あの時は、麗子とベノンが乱入してきたせいで、せっかくのムードが台無しになってしまったけれど、
今度は、邪魔など入りはしないからね・・・・心行くまで、キミのカラダを味わい尽くさせて貰うよッ!!」 (4)
「もっとも、立体映像が相手じゃあ、キミも愉しめないだろう。ちょっと待っててよ・・・・すぐに、準備してあげるから」
そう、声を弾ませながら宣言したアイザード(のホログラム)は、
傍らの触手群へと向き直り、意識を集中して何事かを念じた。
途端に、濃緑色をした体幹部分が、ビクン、ビクン、と不気味に脈動し始め、
膨張と変形を繰り返しつつ、人間の形へと変じていく。
「・・・・フフッ、急ごしらえとはいえ、中々リアルに仕上がっているだろう?
勿論、見かけだけじゃなく、機能の方だって本物に負けてはいないさ。
ほら、こんな風にねェ――――」
「きゃあッ!?」
唐突に、突き出された、グロテスクなイチモツを目の当たりにして、
反射的に悲鳴を漏らしてしまう<現実界>の少女。
プラチナブロンドの陰毛の一本一本に至るまで精密に造型された草叢の間から伸び上がってくる、漆黒の肉根
・・・・天井を睨んでムクムクと成長を続ける牡器官は、
逞しく脈打ちながら、彼女の二ノ腕程もあるがっしりとした幹へと変化していく。
毒々しい色合いの亀頭部分は傘を開いたキノコのようにエラが張り出し、
先端の鈴口には、早くも、半透明な先走り汁が滲んでいた。 (5)
「どうだい、素敵だろう?」
生理的な嫌悪感に表情を歪める蒼髪の<戦士>に向かって、ニヤリ、と笑いかけた魔道士は、
再び、パチン、と指を打ち鳴らした。
今度は、優子たちのいるフロアの一面に――――床にも壁にも天井にも――――数え切れないほどの異形の生物が這い広がってきて、
モゾモゾとざわめきながら、創造主の思い描くイメージの通りに己れの姿形を変えていく。
「こ、これは・・・・」
「フフフ、思い出してくれたかい?
そう、我が愛しの居城だよ。ムードを損なわないように、寸分違い無く、再構築させて貰った。
まぁ、ホンモノの方は、今頃、他の<暗黒界>全てと同じく、新たな世界の礎となる、<ファンタズム・ジュエリー>へと作り変えられている最中だけどね」
饒舌にまくし立てつつ、変成を完了した触手人間の中へと入り込み、同化していく、ホログラムの青年。
細部には若干のぎこちなさ・・・・作りモノ感が残っているものの、
その点を除けば、生前のアイザードと何ら変わる所の無い、中性的な美貌が再現されていた。
かつての記憶が脳裏にフラッシュバックしてきて、我知らず、頬を赤らめてしまう、蒼髪の少女。
全ては、自分を利用してログレスを倒し、<魔>の肉体を手に入れるために仕組んだ策略だった、と分かっていても、
こうしてあの時と同じ光景を目の当たりにすると、気恥ずかしさと同時にある種の戸惑いの感情が湧き起こり、身体の芯がじんわりと火照ってくる・・・・。 (6)
「・・・・う〜ん、しかし、何もかも以前と同じ、っていうのも、何かマンネリだねぇ。
そうだ、少しだけ、趣向を変えてみるコトにしよう。ヴァルナにも協力して貰ってね――――」
少女の反応に、明らかに気を良くした様子で、アイザードは銀髪娘へと向き直った。
相前後して、華奢な胸板を貫いていた触腕が、スルリ、と抜け落ち、
代わりに、数十本もの小触手の大群が彼女の全身・・・・顔と言わず、手足と言わず、至る所に巻き付いて、色素の薄い乙女の柔肌を覆い尽くしていく。
――――数瞬後、変貌を遂げた友の姿を目にした優子は、思わず、驚愕の声を上げずにはいられなかった。
「な、何ッ・・・・れ、麗子ッ!?」
「フッ、驚いたかい?今の私には、こんなコトも可能なんだよ。
・・・・まぁ、作り変えたのは外見だけで、中身はヴァルナのまま残してあげてるケドね。
要するに、身体にピッタリとフィットした、とっても出来の良い着ぐるみ、とでも考えてくれるといい」
「・・・・」
あまりの趣味の悪さに唖然とする、<ヴァリスの戦士>。
いずれにせよ、まともな目的ではあるまいが、
半死半生の<夢幻界>の王女の外見を今は亡き赤毛の親友のそれへと変貌させて、一体、何をするつもりなのだろうか?
プラチナブロンドの青年は、押し黙ってしまった少女を眺めやりつつ、ニヤニヤ笑いを浮かべるだけだった・・・・。 (7)
「あぁん・・・・くッ・・・・はぁふ・・・・ふはあぁんッ!!」
黒衣の少女――――へと変身を遂げたヴァルナ――――のなめらかな裸身が、大きく跳ね躍る。
後背位から突き立てられた青年の淫茎はがっちりと硬く、逞しかった。
ピストン運動のたびに、亀頭のエラが柔肉を力強く穿り回し、えもいわれぬ快楽をもたらし続けている。
「ああッ!!いいッ・・・・アイザードさまのチ○ポ、病み付きになりそうッ!!」
まるで体内に熱湯の詰まった容器でも詰め込まれたかの如く、朱色に染まった白い肌。
全身の毛穴から滲み出した滝のような汗に濡れて、ぬらぬらとした鈍い光沢に覆われている。
「ううっ・・・・麗・・・・子・・・・」
我知らず、その名前を口にしてしまう優子。
麗子にそっくりなのは外見だけで、中身はヴァルナのままだ、という説明だったが、
いかなる邪悪な魔道の技によるものか?発せられている声もその言葉遣いも、かつてのクラスメイトのものと寸分違わなった。
無論、理性は、彼女が麗子である筈が無い、とさかんに警鐘を鳴らしている。
だが、既に蒼髪の<戦士>はアイザードの術中深く嵌ってしまっていた。
否、目の前の少女が、忌まわしい魔術によって創造された虚像に過ぎないのは百も承知の上で、
それでもなお、<現実界>の乙女の心は、まやかしをまやかしだとして撥ね付ける事が出来ないでいるのだった・・・・魔道士の狡猾な思惑通りに。 (8)
「ああッ・・・・くはぁ・・・・あおぉッ・・・・はくぅ・・・・はぁおおおッ!!」
激しい腰遣いで麗子の下半身を責め立てる、プラチナブロンドの優男。
生臭い肉根は蕩けた膣襞をヌチョヌチョと押し広げつつ、最奥を目指してジワジワと潜り込んでくる。
赤毛の少女は頤を小刻みに震わせ、唾液に濡れそぼったクチビルをパクパクさせていた。
今までに体験した事の無い、心地良い熱感によって感覚がマヒしてしまい、呼吸すらままならない様子である。
やがて、喩えようも無い程の逞しさを漲らせた槍先が、聖なる子宮口へと到達して、その門扉を高らかにノックする。
視界に無数の星屑が舞い散って、黒衣の<戦士>は、呆けたように口元を開け放ったまま、激しく四肢を痙攣させた。
襲いかかってくる快感が強烈過ぎて、甘美を通り越して、無数の針先を全身に突き刺されるかの如き、痛覚すら覚えてしまう。
「ククッ、もう根元まで挿入ってしまったよ。
それにしても、なんと具合が良いオマ○コだろう
・・・・愛の蜜でグチョグチョになっている一方で、こんなにもしっかりと幹を食い縛り、吸い付いてくるとは。
フフフ、今更だけど、ログレスに玩具として呉れてやったのが勿体無く思えてしまったよ」 (9)
「ハァハァ・・・・う、嬉しいですぅ・・・・アイザード、さまに・・・・んあッ・・・・気に入って貰えて・・・・!!」
ろれつの怪しくなりかけた口調で、魔道士に媚を売る赤毛の少女。
従順な態度に気を良くしたのか?腰使いがねちっこさを増した。
力任せに屈服させるのではなく、
確実に乙女を悦ばせて馴らし込み、徹底的に我が物とするのが狙いであるに相違ない。
――――ぐちゅううッ!!ぬるる・・・・ずちゅッ!!ちゅる・・・・ぐちゅるるうッ!!
奥歯を噛み締めながら手足を力ませる。
全身の毛穴と云う毛穴からは、甘い芳香を漂わせる水滴が止め処なく噴出している。
けだるい脱力感が思考力を低下させ、目を開けている事さえ辛く感じられて、
大きく見開かれていた瞼が、催眠術にかかったかのように下がり始めた。
クスクスと笑いつつ、ピンク色に上気した頬を抱き寄せた青年は、
甘い蜜のような唾液をたっぷりと含ませた唇を重ねてくる・・・・。 (10)
「んはぁあ・・・・はぁん・・・・はうッ・・・・んふぅう・・・・んくふぅううんッ!!」
粘り気たっぷりのいやらしい楽の音が、上半身と下半身の両方からリズミカルに湧き起った。
ソフトに、だが、執拗に口吻を求められて、裸身をくねらせ続ける、黒衣の<戦士>。
規則正しく響き渡る抽送音に合わせて、弓なりにしなりを生じた背筋が、じぃん、じぃん、と震え慄き、
逞しい肉棒によって深々と刺し貫かれた下半身が、甘く狂おしい痺れに包まれていく・・・・。
「どうだい?私に抱かれた気分は・・・・最高に幸せだろう?」
挿入姿勢を維持したまま、赤毛娘の耳元に囁きかける優男。
対する麗子は、快楽の大波に呑み込まれて、焦点の合わなくなったラベンダー色の瞳を空中に彷徨わせつつ、
うっとりとした表情で首肯する。
「そう・・・・そうよぉッ!!
アイザード様のおかげで・・・・あ、あたしは幸せなのぉッ!!
これからもっと・・・・もっと、もっと、イッパイ、幸せにしてもらうのよぉォッ!!」
「フフフ、素直な子だ――――どれ、ご褒美を呉れてやろうッ!!」 (11)
・・・・どくッ!!どくん・・・・どくどくっ・・・・ドクンッ!!
液状化したヨーグルトを思わせる愛液を跳ね飛ばしつつ、
深々と打ち込まれた男性器が、ぐぐっと膨張しては激しく爆ぜて、灼熱の溶岩流を注ぎ入れてくる。
「ひっ・・・・イ、イヒィッ!!・・・・イイ・・・・ッ!!!!」
頤を跳ね上げたまま、一気にエクスタシーの頂きへと昇り詰める。
ドロドロにぬかるんだ膣内を掻き回す、エラの張った雁首の感覚が堪らない。
ひくつく子宮の奥壁に向かってブチ撒けられる、精液の感触は気も狂わんばかりだった。
えも言われぬ陶酔感に包まれた赤毛娘は、幾度と無く、歓喜の叫びを放ちながら、
壊れかけた自動人形の如く、全身を痙攣させ続け
――――やがて、精根尽き果てて、ベッドの上に倒れ伏してしまった。
「さぁ・・・・次はキミの番だよ」
甘い吐息を漏らしつつ、絶頂の余韻に浸り切っている黒衣の<戦士>を尻目に、
アイザードは、もう一人の女囚に向かって、優しく微笑みかけた。
反射的に後じさろうとする優子だったが、親友の肉壺から引き抜かれたばかりのいきり立つ巨根
――――麗子の中に、二度三度、続けざまに発射したにも関わらず、勃起の勢いは全く衰えてはいない――――
から放射される、強烈なフェロモンを嗅いだ瞬間、意識が、グラリ、と暗転して、何も考えられなくなってしまった。 (12)
「怖がる必要はないさ。私が導いてあげる・・・・キミは、ただ従うだけでいい」
「あ・・・・あぁ・・・・」
眼前に突き付けられた猛々しい牡器官は、
彼自身の牡汁液と麗子の牝液によってしとどに濡れそぼり、強烈な性臭をまとわりつかせている。
容赦なく鼻腔に押し入ってくる、噎せ返る程のイカ臭さ
・・・・だが、惑乱の極みに達した優子にとって、それは、既に不快なものではなくなってしまっていた。
「ふぐっ・・・・んんっ・・・・はぁう・・・・うむぅううっ!!」
蒼髪の少女は睫毛をはたと伏せると、
何度も深呼吸して目の前のペニスから立ち昇る精臭を胸一杯に吸い込んだ。
そして、血管を浮き立たせた牡のシンボル――――赤黒く膨張した亀頭に唇を寄せ、おずおずと舐め回し始める。
舌に伝わる力強い脈動と弾力が余程心地良かったのか、
囚われの少女の奉仕動作は次第に熱を帯び、スピードと力強さを増していく・・・・。
(ああ・・・・ア、アイ・・・・ザード・・・・さま・・・・っ・・・・) (13)
「あぁ〜ッ!!一人だけズルイわよぉ、私もぉ〜ッ!!」
何時の間に復活したのか?赤毛娘が、口を尖らせて、二人の間に割り込んできた。
親友のカラダを押し退けんばかりの勢いで、屹立した肉棒を咥え、しゃぶり立てる。
ジェラシーを隠そうともしない姿に、プラチナブロンドの優男は思わず破顔し、声を立てて笑い出した。
「ハハハ、<戦士>たちがチ○ポの取り合いか。
こら、麗子、がっつくんじゃない・・・・焦らずとも、欲しければ何本でも生やしてやるからッ!!」
青年が言い終るよりも早く、
隆々と聳え立った剛直の根元から、形、大きさ共に寸分違わぬ陽根がもう一本出現した。
驚愕のあまり、呆然とした様子の、優子と麗子。
二人の見つめる先で、いきり立つ双頭の淫蛇は、びゅくん、びゅくん、と卑猥なダンスを披露し始める。
「ほら、何、ボーッとしてんのよ。
アンタが要らないってんなら、私が二本とも貰っちゃうわよ?」
一瞬早く、我を取り戻した、黒衣の<戦士>が、
小悪魔的な微笑を浮かべつつ、クラスメイトの肩口を肘で突っついた。
驚きのあまり、固まってしまっていた蒼髪の少女だったが、
その発言は聞き捨てならなかったのだろう、猛然と目の前の槍先に飛び掛かり、喉の奥深く、迎え入れていく。 (14)
じゅぶぶッ!!・・・・ずゅる・・・・じゅぶるるッ!!ずちゅぶるるッ!!
魔道士の下腹から響き渡る、口唇愛撫の卑猥極まる二重奏。
突き入れられた淫茎は、二本とも、早くも喉奥にまで達し、ビクビクとまるで別の生き物であるかの如く脈打っていた。
荒く弾む吐息が室内の空気をじっとりと湿らせ、この上ない淫靡感を演出している。
醜悪な肉の兇器によって口腔を犯されるのは、
少なくとも優子にとっては、今なお、死ぬほど恥ずかしく、嫌悪を感じずにはいられない行為である。
・・・・にも関わらず、口の中の異物を吐き出すのは、最早、どれだけ意志を振り絞ろうとも不可能な事だった。
それどころか、時間の経過と共に異物感や不快感は薄らいでいき、
その存在が堪らなく魅力的に感じられるようになっていく。
「はふぅっ・・・・あむ・・・・んんんッ・・・・ふはぁ・・・・んぶぅうううッ!!」
一方、麗子の方はと云えば、動きにぎこちなさの残る親友を尻目に、
水を得た魚の如く、一心不乱にイマラチオに没頭している。
元より、オトコを満足させるための手練手管に関しては、
傍らに居る蒼髪のクラスメイトなど及びもつかない程の技量と経験を有していた彼女は、
持てる全てを惜しみ無く注ぎ、逞しい巨根を愛しんでいた。
喉奥まで咥え込んだイチモツのおかげで呼吸さえままならないにも関わらず、
口元には、まるで今の状況を愉しんでいるかの如き、淫蕩極まる微笑が浮かび上がっている。 (15)
「ハァハァ・・・・アイザード様ぁ・・・・私と優子、どっちがイイの?当然、私の方よねぇ?」
奉仕の合間に、濡れた瞳で問いかけてくる赤毛娘。
隣を眺めやると、口腔一杯に怒張を頬張って、苦しげに顔を歪めつつも必死に舌を這わせている蒼髪の少女も、
意識しての行為かどうかは兎も角、耳を欹てているのが見て取れた。
「フフフ、キミのテクニックについてはさすがと云う外無いのは認めるよ。
でも、彼女の初心な舌遣いにもそそられるモノがある。なかなかに甲乙は付け難いなァ」
「何よ、それッ!単なる依怙贔屓じゃないッ!!
・・・・もう、アタマ来たッ!!絶対に、優子より先に射精させてやるわッ!!」
青年の言葉に自尊心を傷つけられたのだろう、口唇愛撫が勢いを増した。
蒼髪のクラスメイトもまた、未だ動きこそ拙いものの、負けじとばかり、懸命な奉仕を繰り返す。
それぞれ特徴の異なる、ダブルの刺激を送り込まれて、二本の牡棒が一段と大きく弾み始めた。
そして――――。 (16)
「むむむッ!?こ、これは・・・・堪らんッ!!」
ウウッ、と、くぐもった唸り声を発すると、プラチナブロンドの魔道士は下半身に充満した欲望を解き放った。
熱く爛れた飛沫が猛然とブチ撒けられ、
瞬く間に狭い口腔内を満たし尽くしたかと思うと、喉奥を目掛けて流れ下っていく。
白濁の洗礼を受けた粘膜が、淫猥にヒクつきながら蕩けふやけ、生暖かい唾液と汚濁を絡め合う。
弛緩し切っていた顎の筋肉が反射的に引き絞られ、脈打つ牡肉の昂りを鮮烈に自覚させられてしまう。
――――びゅるぶぶッ!!ぶびゅッ・・・・どびゅるるるッ!!
「がはぁッ・・・・も、もう、らめぇッ!!」
「ケホケホッ!!ま、まだ、射精てる・・・・ああッ・・・・あ、熱いィッ!!」
あまりの射精量に耐え切れなくなり、相次いで、噴火を続ける淫棒からクチビルを離してしまう、二人の女囚。
何度も激しく噎せ返り、口腔内に充満した子種汁を吐き出しているその間も、
萎え知らずの剛直からは濃厚な精液が噴出し続けていた。
鼻先に押し付けられた鈴口から沸騰した飛沫が溢れ返り、
喜悦に蕩けた牝畜たちの顔面に、卑猥極まるデコレーションを施していく・・・・。 (17)
「ハーッハッハッハ、二人共、良い表情になったじゃないか。
ククッ、ど〜れ、そろそろ、下の"カオ"も拝ませて貰うとしようか?」
大量顔射によってドロドロに穢し尽くされた相貌を拭う事すら許さず、
アイザードは牝奴隷たちに向かって、寝台の上で上下に重なり合うように、と言い付けた。
今や彼の言葉とあれば、どんなに屈辱的で背徳的な命令であっても率先して従うようになっている麗子は勿論、
優子でさえも、一切の抵抗も反発も、その素振りすらも見せずに、従順に指示を受け容れる。
「こ・・・・これで良いんですか?」
「あぁん・・・・アイザード様ァ・・・・早く、早くゥ〜!!」
興奮と不安が入り混じった表情を浮かべたまま、
無意識のうちに、敷き詰められた敷布を、ギュッ、と握り締める、<ヴァリスの戦士>。
生汗にまみれたカラダの下では、
仰向けに寝転がった<ヴェカンタの戦士>が、青年がベッドに上がってくるのを、今や遅し、と待ち焦がれていた。
ニヤニヤ笑いを浮かべた魔道士は、
今しがた、あれほど大量の精を放出したのがウソであるかの如く、猛々しく天を向いて聳え立っている二本の業物を悠然と扱きながら、
ゆっくりとした動作で少女たちの後背ににじり寄っていく。 (18)
「・・・・これが、キミの蜜壺か。
ククッ、グチョグチョに濡れて、今にも蕩け落ちそうじゃないか・・・・?」
上下に並んだ二つの肉孔のうち、上の方
――――ちなみに、純白のスカートとショーツは優子自身の手で引き剥がされ、ベッドの脇に無造作に打ち棄てられている――――
に向かって、興味津々な眼差しを投げかけるアイザード。
濡れ光るサーモンピンクの陰唇粘膜に、突き刺さるような熱い視線を浴びせられて、
当人は勿論、麗子の肉体でもが敏感な戦慄きに包まれていった。
「フフ、動かずにじっとしていろよ・・・・今、挿入れてやるからさッ!!」
そう、宣言するや否や、淫獄の主は、陰茎部分に野太く血管の浮き出した槍先を、愛蜜にまみれて咲き誇る花弁へとあてがった。
一方、二匹の牝獣は、剛直の先端がその縁に触れただけで、
『動くな』と命じられていたのをすっかり忘れ去り、歓喜の戦慄きで全身を打ち揺らしてしまう。
仕方のない奴らだな、と半ば苦笑しつつ、彼女たちの主は、そのまま、ぐぐぐっ、と力を込めて、強引に挿入を果たそうとする。
「・・・・ッ!?」「んひッ・・・・いひぃいいいッ!!」
既に、十分な受け入れ準備が整っていたせいだろう、
最初の関門を突破した後は、二本の凶器は殆ど抵抗を受けず、
二段重ねになった肉のトンネルの中を、ズブズブと順調に突き進んでいった。
差異があるとすれば、蒼髪の少女の女膣の方が、若干、締め付けがきつく感じられるぐらいで、両者共に申し分のない名器だと言って良い。
加えて、麗子は無論の事、彼女に比べて、性行為の経験は圧倒的に乏しいハズの優子でさえも、
下半身は激しく突き回されて淫らに蕩け、頭の中には快楽が渦を巻いている点では全く遜色無かった。 (19)
「くはあッ!!わ、わたし・・・・初めてなのに・・・・ッ!!
あああッ・・・・どうして、こんなに・・・・ふあぁあッ!!」
長大なストロークで膣奥をひと突きされる毎に、上体を支えている腕から力が失われ、かくかくと笑い出してしまう。
代わりに自分の身体を持ち上げてくれるのは麗子だった。
おそらくは無意識に行っているのだろうが、
快感のあまり、海老のように仰け反ったカラダ――――生汗の滴る胸元の膨らみに両手を押し当てて、
搗き立てのお餅の如く柔らかく弾む双乳を捏ね回し、
時折、その先端でコチコチに勃起している乳首にクチビルを寄せ、ザラザラとした小舌で器用に舐めしゃぶりさえしている。
「はぁはぁ・・・・イイわッ!!アイザード様のチ○ポ、とってもイイッ!!
ねぇ、優子もそう思うれひょ?このオチ○チ○、最高らってッ!?」
完全に呂律が怪しくなっている親友からの問いかけ。
蒼髪の少女は、答えを返す代わりに、己れ自身の大陰唇を、真下でビュクビュクと脈打っている恥丘に激しく擦り付けた。
お互いに、包皮からまろび出て、ツン、と身を尖らせていた女体の急所・・・・クリトリス同士が、
遠慮容赦無く、ぶつかり合い、信じ難い程の快楽電流を撒き散らす。
悲鳴を発する暇とてなく、一息に絶頂へと昇り詰めてしまう赤毛娘。
優子もまた、サラサラの本気汁を、失禁したかの如く吐淫し続けながら、
秘裂に咥え込んだ牡肉の塊を全力で食いしばっていた・・・・。 (20)
「――――どうだい、私のモノは気に入ってくれたかい?」
ぐっしょりと濡れそぼったロングストレートを引っ掴み、
強引に上体を抱き寄せつつ、耳元に生暖かな吐息を吹きかける、プラチナブロンドの優男。
気も狂わんばかりの喜悦に半ば白目を剥きつつ、カクカクと首肯を繰り返す優子。
硬く反り返ったペニスの弾力が堪らない。
焼け火箸を突き入れられたかの如き熱感も、膣道の内部で張り裂けんばかりに膨れ上がった剛直の膨満感も、
人間離れした形状のおぞましい張り出しの感触さえも、全てが愛しく感じられる。
「は・・・・はひぃいいッ!!」
子宮を掻き回す牡棒の律動に合わせて、桜色に染まった、美味しそうな尻が卑猥に揺れ弾んだ。
その動きからは、もはや、先程までのぎこちなさは完全に姿を消している。
ぐちゅッ、ぐちゅッ、と響き渡る、粘着質な抽送音の中、
肉悦地獄に堕ちた少女は逞しい男性器を力の限り締め付け、ねっとりと腰をグラインドさせながら、牝の悦びを満喫していた。
「き、きもちいい・・・・れふぅッ!!!!」
耳元で何匹ものスズメバチが羽音を響かせているかのような、忌まわしい耳鳴りが聞こえ始める。
鼻腔をくすぐる恥ずかしい和合水の匂いも、どんどん濃厚さを増していく。
一足先に忘我の境地へと昇り詰めてしまったらしい、麗子に代わって、
青年の汗ばんだ指先が、背後から両の乳房に絡み付いて来て、
激しいリズムで捏ね繰り回すのが、最高に気持ち良い。
容赦無いピストン運動によって生じた、じぃん、という背筋の痺れが、
時間と共に、到底堪え切れない程の甘く切ない感覚へと増幅されていく。
挙句の果てには、鼻先に火花まで散り始めしまう・・・・。 (21)
(あッあッあッ・・・・も、もう、らめぇッ!!
アタマの中、真っ白で・・・・何も、かんがえられなひィッ!!)
うなじが、背筋が、妖しく燃えて鳥肌が止まらなかった。
狂ったように呼吸が弾み、頤が跳ね上がる。
鼻先に舞い散る火花は、大きさと眩さとを加速度的に増大させていた。
下半身全体が甘く痺れきって、恥ずかしい蜜液が駄々漏れになっているのが自分でも良く分かる
――――そして、次の瞬間ッ!!
「い・・・・いひっ・・・・いひぃいいいッッッ!!!!」
瞼の裏側で、巨大な光球が爆発する。
魔道士の嘲笑を間近に感じつつ、背筋を弓なりに反り返らせ、口元をパクつかせながら昇り詰めていく、蒼髪の少女。
根元まで一杯に押し込まれた、おぞましい肉の兇器が、蜜壺の内部で、ビュクン、ビュクン、と力強く爆ぜる。
激しく飛沫きながら子宮を満たしていく牡汁は、トロリと濃厚で、灼けつくような熱さを孕んでいた。
どぴゅッ!!ドクドク・・・・じゅぷッ!!どくん、どくん・・・・ぶじゅるるるッ!!
奥へ奥へと吸い込まれるかの如き蠕動を堪能しつつ、
逞しい牡茎は白濁した体汁を、所嫌わず、ブチ撒けていく。
蜜袋の細かな襞一本一本にまで沁み渡って来る熱感に酔い痴れ、
優子は、二度、三度、とめくるめく絶頂を極めてしまう。
トロトロに蕩けた膣奥に満ち満ちていく汚液が、いつ果てるともなく射精を続けるペニスが、
悪寒を覚えるばかりに心地良く思えてならない。
青年の魔技に屈した少女は、肉体が重力の軛から解き放たれ、脳裏が真っ白になる甘美な瞬間が永続する事だけを願いつつ、
ひたすら愛おしい肉塊を締め付けている・・・・。 (22)
――――数刻後。
「クックックッ、他愛も無い・・・・強がってみたトコロで、所詮はこの程度か」
(白濁した精液ではなく)触手生物から分泌された、色とりどりの毒々しい粘汁に覆われたまま、気を失っている<ヴァリスの戦士>。
冷然とその痴態を見下ろしながら、アイザード(の立体映像)はクチビルの端をわずかに歪めてみせた。
既に、仮初めのカラダは、本来の容姿――――大蛇の如くトグロを巻いた醜怪な肉塊へと戻っている。
同様に、<夢幻界>の王女に巻き付いて、その外見を麗子のものへと変貌させていた小触手の群れも、
何処かへと消え失せてしまっていた。
「うう・・・・ゆ、優子・・・・しっかりして・・・・目を、目を開けて下さい・・・・」
かろうじて意識の残っていたヴァルナが、苦しい息の下から声を振り絞る。
・・・・だが、(倒錯的な性交が始まる以前の状況とは裏腹に)目の前の<戦士>は、
砂浜に打ち上げられた蟹の如く泡を吹いて失神していた。
時折、ぐったりと弛緩した手足から、びくっ、びくっ、と不規則な痙攣が発せられているものの、
銀髪の少女の呼びかけに応じる気配は全く無い。
「フン、無駄だよ、ヴァルナ。
彼女の魂は、もはや、因果地平の彼方に飛び去ったも同然・・・・正気を取り戻す可能性は万に一つも無い」
「そ、そんなッ!?」 (23)
「・・・・まぁ、こんなエピローグは、私としても些か残念ではあるかな。
キミではなく、優子の方が先にこんな有様になってしまうとは、正直、興ざめな展開だよ。
・・・・もっとも、彼女にしてみれば、生命尽き果てるまで責め抜かれるより、
早々に正気を失った方がラクな結末であったのは間違いないだろうケドねぇ・・・・」
皮肉たっぷりな笑みを湛えつつ、新世界の神は、得体の知れない液汁にまみれた優子から視線を外した。
そして、もはや興味は失せた、とでも言いたげな表情で、哀れな少女たちに背を向けると、
二人の前に姿を現した時と同様、音も無くフェードアウトしながら、冷酷無比な口調で最後の宣告を下す。
『――――さて、名残惜しくはあるが、ヒロインが舞台を降りてしまった以上、芝居は終幕とするしかないだろうね。
優子、ヴァルナ・・・・せめて安らかに眠るがいい、ハハハハ――――!!!!』
――――――――TO BE CONTINUED. 以上、第33章をお送りしました。
お楽しみ頂けたのであれば、幸いに存じます〜。
既にお気付きになった方もいらっしゃるかもしれませんが、
今回のパートは、本編のコミックでは無く、
ZOL先生が昨年の夏コミで発表されたヴァリス同人誌の内容をベースに、
若干のオリジナル要素を加えつつ、描いています。
ZOL先生には、この場を借りまして御礼を申し上げたく存じます。
有難うございました〜。 さて、次回ですが、今回の『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第33章の続き(第34章)を執筆する予定です。
ただし、例年の事ですが、これからやってくる、3月から5月にかけての3か月は、
本業の仕事の方が年間を通じて最も忙しくなる時期にあたるため、
完成時期につきましては、『早くても4月後半、遅ければ6月前半』とさせて頂きます。
読者の皆様には申し訳ございませんが、またしばらくの間お待ち下さいますよう、お願い申し上げます。
それでは、本日はこの辺で〜。 【話題】なぜ日本人は世界中でモテモテなのか!?日本人の魅力について外国人に聞いてみた【最強】
https://www.youtube.com/watch?v=P4UD7b6h2KM 大変長い間お待たせし申し訳ありませんでした。
只今より、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第34章の投下を開始いたします。 (1)
――――<暗黒界>。巨神の体内。
「・・・・せめてもの慈悲だ、安らかに眠るがいい・・・・」
床から壁から天井から、あらゆる場所から生えた、毒々しい色の触手によって四肢を拘束され、
自由を失っている蒼髪の少女――――優子。
<ヴァリスの戦士>の象徴であり最強の武器である白銀の細剣も、身に纏っていた黄金の甲冑も今は無く、
一糸も纏わぬ無様な痴態を晒す、敗残の女戦士に向かって、
新世界の神となろうとしている青年は、言葉とは裏腹に、一片の憐憫の感情すら感じさせない、冷徹な口調で言い放つ。
対する優子は、朦朧とした意識の中、輝きを失った薄青色の瞳をあてどなく彷徨わせるだけで、
己れ自身に向けられた処刑宣告にも無反応のままである。 (2)
「や・・・・やめて・・・・」
恐怖に凍り付きながらも、必死に声を絞り出したのは、<夢幻界>の王女・ヴァルナ。
だが、彼女もまた、己れのほっそりとした体躯を幾本もの肉縄によって絡め取られ、
指一本動かせずにいる点では、目の前に居る<現実界>の娘と何ら異なる所は無い。
僚友と違って、未だ意識だけはかろうじて保てているものの、
武器も防具も無く、体力も気力もとうに尽き果てて、抵抗はおろか、脱出すらままならない状況である。
無論、アイザードの命じた凶行を阻止する術など有りはしなかった。
「あ・・・・あぁ・・・・うっ・・・・かはぁッ・・・・!!」
まるで密林の奥深くに潜む人食い大蛇のような外見の、ひときわ野太く逞しい触腕が、
生白い喉元へと喰い込み、か細い首筋をゆっくりと締め上げていく。
気道が圧迫され、頸骨がミシミシと不吉な軋み音を立てるに及んで、
蒼髪の虜囚も僅かに正気を取り戻しはしたが、元より、脱出の手段など皆無である状況には何の変化もない。 (3)
「ああ・・・・お、お願い・・・・やめて・・・・優子が・・・・優子が死んじゃう・・・・」
絶望に駆られた王女の啜り泣きをバックコーラスに、冷徹に進行していく、<ヴァリスの戦士>の処刑。
万策尽き果て、死神の大鎌によって生命を刈り取られるのを待つばかりとなった少女に可能だったのは、
薄青色の双眸に涙を浮かべながら、これまでの戦いを振り返り、
自分に希望を託して散って行った戦友たちに向かって、考え付く限りの言葉で己の無力さを詫びるという行為だけだった・・・・。
(麗子・・・・ごめん・・・・ね・・・・)
再び混濁に陥り、急速に薄らいでいく意識の中、
今は亡き赤毛の親友に向かって、慙愧に満ちた贖罪の言葉を繰り返す、優子。
脳裏に去来するのは、死に瀕した彼女と交わした最後の誓いの言葉・・・・
その誓約を守れないまま、己れ自身もまた、恥辱にまみれて力尽き斃れる事になろうとは――――。
(ううん・・・・麗子、だけじゃない・・・・。
ヴォルデス・・・・ドラゴ・・・・デルフィナ・・・・ニゼッティー・・・・
皆の犠牲を・・・・わたしは・・・・無に帰して、しまった・・・・) (4)
(・・・・今日まで・・・・色んなものを犠牲にしながら・・・・戦って・・・・戦い抜いて、きた・・・・のに・・・・
こんな・・・・結末・・・・に・・・・なる・・・・なんて・・・・)
志半ばにして、生命を散らしていった、数多の戦友達の最期の姿が、
走馬灯の如く、死に瀕した優子に残された、最後の思考域を駆け巡る。
その一人一人に向かって頭を垂れ、己の無力さを謝罪する、敗残の<戦士>。
「――――さぁ、そろそろお別れだ。さようなら、私の可愛い<戦士>さんッ!!」
アイザードによって発せられた最後の命令を、
異形の死刑執行人は、無言のまま、忠実に実行に移していく。
既に半ば閉ざされてしまっている気道に対して、
冷酷に圧迫を加え、完全なる閉塞――――窒息状態へと追いやっていく野太い触腕。
圧力に抗するには、少女の頚骨は、あまりにか細く、脆弱なものに過ぎない・・・・。
(ご・・・・めん・・・・みん・・・・な・・・・ほ・・・・んとう・・・・に・・・・) (6)
(――――!?)
今まさに永劫の闇の底へと沈みゆかんとしていた意識を、ほの暖かな光が包み込んだ。
決して強い輝きではない、
むしろ、周囲を取り囲む圧倒的な虚無に比すれば、弱々しい、としか形容しようのない、薄ぼんやりとした頼りない光
・・・・だが、しかし――――。
『言った筈でしょう?』
光の中から聞こえて来るその声の響きには、
消滅の瀬戸際にまで追い詰められた<現実界>の少女にも、はっきりと知覚できる力強さがこもっていた。
絶望し、冷え切った心を、嬰児を抱き乳を含ませる慈母の如く、温かく包み、じんわりと癒していく、清浄な波動が。
『・・・・たとえ、魂だけになっても、あなたを見守っている、って・・・・』 (7)
「あっ・・・・ああッ!?」
言葉に出来ない、驚愕と歓喜に打ち震える、蒼髪の<戦士>。
暖かな光の奥から姿を現したのは、純白の光輝に包まれた、赤毛の少女・・・・
吸い込まれるようなラベンダー色の双眸には見る者の心を静め、安息をもたらす涼やかな眼差しが宿り、
パールピンクの口元には穏やかな微笑が湛えられている。
そのクチビルが、優子の貌に近付き、微細に震え慄く口唇にそっと触れた。
「麗・・・・子・・・・なの?本当・・・・に・・・・?」
(・・・・・・・・)
問いかけに答える代わりに、光の中の麗子は、半ば透き通った細い指先で、目の前の蒼髪を掬い、優しく撫で付けた。
忘れもしないその感触に、思わず、声を詰まらせる優子・・・・
だが、同時に、その、あまりにも儚げな様子は、彼女が、この世の者では無い事を悟るのに充分なものでもあった。
思いがけない再会の悦びと、
こうして相見えた最愛の僚友も、幽明境を異にする存在であるのは変わらない、という冷厳な事実を再認識させられた哀しみとが綯い交ぜとなり、
とめどなく溢れる涙となって頬筋を駆け下っていく。 (8)
『泣かないで・・・・あなたは独りじゃないわ』
己れの胸に顔を埋め、啜り泣く蒼髪の少女を抱き締めながら、優しく慰め、そして、力強く励ます。
華奢なカラダに纏っていた清らかな<明>の波動が、傷付き、疲れ果てた乙女の肉体を静かに包み、
冷たく凍えきっていた精神にじんわりとした温もりを注ぎ入れていく。
『その通りです』
――――そして、頭上から降り注ぐ、もう一つの声。
驚きと共に、面を跳ね上げた優子の視線の先には、
圧倒的なまでの存在感と威厳に加え、万物を愛しむ聖母の如き柔和な微笑みを湛えた、光り輝く女神
・・・・<幻想王女>ヴァリアの姿。
『あなたは一人ではありませんよ・・・・優子』
高らかなる宣明と共に、
<夢幻界>の支配者にして体現者たる女王の瞳を持たぬ双眸が、カッ、と見開かれた。
解き放たれた神気は、たちどころにして、周囲に垂れ込めた闇を打ち祓い、
死の穢れを駆逐して、目の前の<ヴァリスの戦士>・・・・否、今、この場にはいない者達を含めた全ての<戦士>たちを、
眩いばかりの光と清浄なる波動によって包容していく。 (9)
「ああ・・・・ヴァリアさま・・・・!!」
「・・・・お、お母様・・・・どうしてッ・・・・!?」
異口同音に驚きの言葉を口にする、優子とヴァルナ。
彼女たちの手足を拘束し、自由を奪い去っていた醜悪な触手群
――――アイザードの魔力によって生み出された疑似生命体共は、
<夢幻界>の支配者から放射される清澄な波動に触れるや否や、与えられた仮初めの生命を喪失して、
文字通り、雲散霧消し、跡形も無く、消え去っていく。
『・・・・・・・・』
二人の僚友と同じく、麗子もまた、燦々と降り注ぐ<ヴァリス>の力を全身に浴びていた。
だが、彼女だけは、<幻想王女>の起こした奇蹟に対して、特に驚嘆する風でもなく、
透き通った微笑を浮かべたまま、泰然と光の中に佇んでいる。
深いラベンダー色の双眸が見通しているのは、
漆黒の巨神の暴威の前に敗れ去り、生命力を啜り取られる生き地獄を味わっていた、幾百幾千もの<戦士>たちが、
<明>のエネルギーによって魔性の縛めから解放され、息を吹き返していく様子・・・・。 (10)
「――――ッ!?」
・・・・と、唐突に、彼女の視線が険しさを帯び、次いで、その向きを反転させた。
圧倒的な光によって追い立てられ、消滅の危機に瀕していた闇の気配
――――<暗>の諸力の集中する一点へと。
『ほう・・・・これは、これは・・・・』
<明>の輝きに支配されつつある空間内に在って、なおも頑として退去に応じようとはしない、澱み
――――ヴァリアの清明な霊気とは対極に位置する漆黒の闇の奥から響き渡る、嘲弄の言葉。
ハッとなって身構える、優子、麗子、ヴァルナ。
少女たちの双眸に浮かんだ嫌悪の眼差しの先では、
新たなる世界の創造神となろうとしている男が、一度は消し去った現身を再構築し、
旧き世界の神・・・・かつての主である<夢幻界>の女王と対峙していた。
『・・・・わざわざ、そちらから出向いて頂けるとは、光栄の至りですね。
さしずめ、新たな神が誕生する瞬間を御自身の目で確認なさりたい、といった所でしょうか・・・・?』
その姿形は、<ファンタズムジュエリー>の力と<封ぜられし魔>の肉体を得て自ら構成した、漆黒の邪神のもの。
しかしながら、紡ぎ出される思念の波形は
――――意図しての行為か否かは定かではなかったが――――プラチナブロンドの魔道士のものに他ならない。 (11)
『久しぶりですね、アイザード。
・・・・よもや、このような形で再会するとは思いも寄りませんでしたが。
自らを神と称する傲慢さ故に、<夢幻界>を追われたにも関わらず、
どうやら、あなたは未だ何一つ変わってはいないようですね・・・・』
普段は、滅多な事では喜怒哀楽を表面に現そうとしない母の声音に苦いものが混じっている事実に、
実の娘として育てられたヴァルナは、慄然とした感情を覚えずにはいられなかった。
彼女ほどには、ヴァリアを知悉していない優子と麗子も、
女神の語り口が常とは異なるのに気付いたのだろう、各々表情を硬くしている。
『さて・・・・それはどうでしょうか?』
かつての主の心情を見透かしているかの如く、
冷やかな笑みを唇の端に含んだまま、語りかけるプラチナブロンドの魔道士。
その間にも、彼の現身は膨張を続け、
最初は等身大にすぎなかった大きさは、今や、<夢幻界>の支配者と殆ど肩を並べるまでに膨張すると共に、
彼女に優るとも劣らぬ、強大な存在感まで獲得しようとしていた。
『この私を傲慢と呼ぶのは結構・・・・
しかしながら、かつて、貴女の一部だったモノと融合したのが今の私です。
その傲慢さは、はたして、私自身のものでしょうか?
それとも、他ならぬ貴女自身が生み出した、<ヴェカンタ>から発せられているものでしょうか?
・・・・私としては、非常に興味深い命題と感じられるのですが』 (12)
『・・・・茶化すのはおやめなさい』
そう、努めて平静に言い切った<幻想王女>だが、思念には隠し切れない動揺が滲んでいた。
青年の語った通り、<封じられた魔>の起源は、ヴァリア自身に生じた澱み・・・・<ヴェカンタ>である。
何度打ち消そうと試みても徒労に終わり、
しかも、時間を経るにつれて次第に増殖の速度を増していく、己れの中の闇に恐れを抱いた<夢幻界>の支配者は、
根治の可能性に見切りを付けると、代替案として、瘴気に冒された自らの存在の一部を分離し、
何重にも渡る厳重な封印を施した上で、因果地平の彼方への放逐を選択したのだった。
・・・・だが、強大なる<暗>の源素は、幾星霜にも渡る永き時の果てに、自我に目覚め、
<封じられし魔>となって、完全なる解放を獲ち得んがために蠢動を始める。
そして、生まれたのが、<暗黒界>であり、彼の地を統べる闇の王――――<暗黒王>ログレスだった。
・・・・その文脈でとらえるのならば、
彼の言葉は、真実を突いているとまでは言えないにせよ、明らかな誤謬という訳では決して無い。
『フフッ、まぁ、昔の話を蒸し返すのはこれぐらいにしておきましょうか?
過去の真実がどうであれ、私が新たな時空の統率者となるコト
――――これは傲慢でも何でもない、明白な事実なのですから。
聡明な貴方であれば、既にお認め頂いているとは愚考いたしますが・・・・偉大なる女王陛下』
『・・・・・・・・』
皮肉のスパイスをたっぷりと効かせた青年の台詞に、唇を噛みながらも押し黙ってしまう、<幻想王女>。
口惜しい限りではあったが、彼のその認識が間違ってはいない事は、彼女自身が最も良く理解していた。
沈黙を余儀なくされたかつての主君の姿に気分を良くしたらしく、
ククッ、といやらしく喉を鳴らしたアイザードは、重厚な甲冑に包まれた胸を反らし、傲然と言い放つ。 (13)
『・・・・そして、統率者は唯一無二の存在。
新たなる世界に、貴女の居場所は存在しません。
用済みとなった旧世界の神には、粛々と退場して頂きましょうか――――ッ!!』
「そうはさせないッ!!!!」
凛、とした叫び声。
徒手空拳の身ながら、勝ち誇る邪神の前に立ち塞がったのは、
かつて、彼の甘言に欺かれ、手駒として再々利用されてきた、<暗黒界>の少女。
僅かに遅れて、優子とヴァルナもその左右を固め、戦いの構えを取る。
対するプラチナブロンドの魔道士は、ほんの一瞬だけ、ほう、と軽く目を瞠ったものの、
すぐに普段のシニカルな表情に戻ると、嗤い声を漏らした。
『フン、役立たず共が、今更、何の用だね?
・・・・特に、麗子。亡霊となってまで戻ってくるとは見上げた姉妹愛だが、
そんな幻同然の姿で、一体、何が出来ると思っているのかな?
ハハッ、どうやら、後先を考えずに衝動に任せて突っ走る、キミの悪い癖は、
一度死んだくらいでは治らなかったようだねぇッ!?』
「・・・・何とでも言うがいいわ。
だけど、たとえ肉体を失い、魂だけの存在に成り果てたとしても、<ヴァリス>の力は、今も私と共にある。
これは、決して、幻なんかじゃない――――!!」 (14)
「麗子の言う通りです」
強大無比な敵を眼前にしても、一歩も退こうとしない、赤毛の<戦士>の気迫に背中を押されたのだろう、
<夢幻界>の王女も、勇気を振り絞り、敢然と巨悪に立ちはだかる。
「<三界>の・・・・全ての時空の安定のため、遥かな昔から戦い続けてきた、多くの<戦士>たちとその魂、
安らぎを求める人々の祈り、そして、それらとわたくし達を結び付ける<ヴァリス>の力
――――紡がれ、繋がれる想いの絆は、今この瞬間も消え去ってなどいませんッ!!」
『・・・・笑止ッ!!口先だけは未だ達者なようですが、現状で、絆など、一体何になると言うんですッ!?』
「――――それでも、わたし達は」
最後に口を開いたのは、艶やかな蒼髪を風に靡かせた、<現実界>の乙女。
麗子との再会とヴァリアの顕現を経て、
(肉体的な意味でも、精神的な意味でも)死の淵から完全に甦った、<ヴァリスの戦士>の薄青色の瞳には力強い輝きが舞い戻り、
一切の迷いの無い、静謐ささえ感じさせる程の落ち着き払った眼差しを湛えて、最強の敵手を見つめている。
「その想いを・・・・託された想いを受け止めて、戦い抜くわ。
わたし達は、あなたの手の平で踊っているだけの存在じゃない、と証明するためにもッ!!!!」 (15)
『クククッ、私の実験室で生み出されたモルモット風情が、いっぱしの口を叩くようになったものですねッ!!
よろしい、あくまで私に・・・・生みの親であるこの私に刃向うというのならば、
せいぜい、失敗作にふさわしい、惨めな末路を呉れてやるコトにいたしましょうッ!!』
憎々しげな叫び声と同時に、
魔道士の現身を覆う巨大な瘴気――――<ヴェカンタ>の力場が膨れ上がる。
戦慄を覚えつつも、不退転の覚悟で戦闘の構えを解こうとはしない三人
・・・・と、彼女たちの頭上を覆っていた純白の輝きが、一段と強さを増した。
「ヴァリアッ!!」「お母様、一体、何をなさるおつもりですかッ!?」
『ほう・・・・どんな余興を見せて下さるのですかな?』
驚きの表情を浮かべる少女たちにも、冷やかな笑みを湛えるアイザードにも答えようとはせずに、
<夢幻界>の支配者は意識を集中した。
威厳と慈愛に満ちた、女神の神気が、妙なる調べ――――言霊となって、<三界>の隅々にまで響き渡る。
その、圧倒的なまでの<明>のパワーの奔流に、
(不覚にも)ほんの一瞬、動きを止めたばかりか、本能的な恐れを感じて後ずさりかける、プラチナブロンドの青年・・・・。 (16)
『乙女達よ・・・・私に残された全ての力を捧げましょう――――今こそ、一つになる時ですッ!!!!』
(・・・・ヴァリア・・・・!!)
<幻想王女>のエネルギーが、
純白の光条となって優子たちを押し包み、五体の隅々にまで広がっていく。
清明なる<明>の波動が三人の心身を満たすと共に、
その一部は物質化――――<ヴァリス・オア>の結晶へと変貌を遂げ、
更に、黄金色の甲冑・・・・<ヴァリスの鎧>へと昇華していく。
『・・・・外の<戦士>たちに、残った私の力の全てを与えて、<封じられし魔>の変じた邪神を抑え込んで頂きます。
その間に、アイザードによって奪い去られた<ジュエリー>を探し出し、取り戻して下さいッ!!』
「お母様ッ!?でも、それでは・・・・」
『信じていますよ、優子、麗子、ヴァルナ・・・・
そして、<三界>に存在する、全ての<戦士>たち・・・・』
女神の現身が存在していた場所に、巨大な光の渦が出現し、全身を呑み込んでいく。
三人の少女たちは、実体化を完了した甲冑と<ヴァリスの剣>を手にしたまま、呆然とその場に立ち尽くして、
現身を失い、光の中へと消えていく彼女の姿を見送る事しか出来なかった。 (17)
巨神の体外――――崩壊寸前の<暗黒界>の大地。
荘厳なる純白の光が消え去った後に、
白銀の鎧を纏った巨人が聳え立ち、漆黒の邪神と対峙していた。
凛然たる女性美を湛える相貌。
流れるような豊かな銀色の髪。ほどよく引き締まった、美麗なプロホーション・・・・
頭上には、白銀の戦冠を頂き、胸元は、二段重ねの肩当てと一体化した純白の胸甲によって包まれている。
美しい曲線を描き出す腰回りには、中央部に碧色の宝玉を嵌め込んだ草摺りが配され、
その下からは、力強く、肉感的な太腿が伸びていた。
全体的なフォルムは、ヴァリアを模しているようだったが、
眦を決して静かに前方の敵影を見つめるその表情には、何処となく、優子を連想させる雰囲気も漂っている。
『時空に遍く広がる、<ヴァリス>の力よ――――私達に力をッ!!!!』
白銀色の巨体の奥から木霊する、幾千幾万もの乙女たちの声。
ヴァリアの発した<明>の波動によって死の淵から救われ、
女巨人の内部で彼女の魂魄と一つに縒り合された、数多の<戦士>、
彼女たちの魂の叫びが清冽な言霊となって、<三界>に散らばる、<明>の源素を呼び集めている。
眼前で邪気を滾らせている、<ファンタズムジュエリー>を取り込んだ忌まわしき邪神と闘い、
少しでも長く引き留めておくという、困難な仕事をやり遂げるためのエネルギーを・・・・。 (18)
再び巨神の体内。
『チィッ、ヴァリアめ・・・・最後の最後まで、小賢しい真似をッ!!』
魔道鏡に映し出された、白銀の女巨人、
そして、<ヴァリスの剣>を手に、迷宮化した巨神のカラダの中を疾駆する、三人の<戦士>たち。
対照的な二つの敵を交互に眺めやりながら、アイザードは、忌々しげな舌打ちを漏らさずにはいられなかった。
『ログレスとの戦いで、<夢幻界>の力は粗方消耗し尽くしたとばかり思っていましたが、
未だこれ程のパワーを隠し持っていたとはッ・・・・!!』
奸計を巡らせて<現実界>の少女から奪い取った、聖なる宝玉を介し、
漆黒の破壊神との一体化を果たしたプラチナブロンドの魔道士だったが、
今、その意識の殆どは、ヴァリアが最後の力を振り絞って生み落とした、<明>の巨人との戦いに振り向けられ、
内なる敵への対処は後手に回りがちとなっていた。
だからと言って、優子たちに意識を振り向ければ、
今度は女巨人との戦いに割くべき思考リソースが縮小を余儀なくされるのは必定。
そうなれば、圧倒的な戦闘能力を誇る漆黒の邪神とはいえ、
力を十分に発揮出来ず、劣勢に陥る可能性さえ生じかねなかった。 (19)
『――――仕方ありません。
この場は、<ジュエリー>の一部を割いて、彼女たちを食い止めさせるとしましょうか』
独りごちると、プラチナブロンドの魔道士は、
傍らの台座に安置された、聖玉の欠片へと両手をかざして何事かを念じた。
前後して、傍らの台座に安置された<ファンタズム・ジュエリー>の表面から七色の光彩が溢れ出し、
魔道鏡の鏡面へと吸い込まれ始める。
『・・・・これで良いでしょう。しばらくは時間を稼げるハズです。
“彼”が足止めをしている間に、あの巨人を始末してしまえば、
よしんば、優子たちが仕掛けた罠を掻い潜り、此処まで辿り着けたとしても、
もはや、私を止める手段など何処にも残されていない・・・・』
(漸くにして)再びクチビルの端を吊り上げる、新世界の神。
ここに来て、<ジュエリー>の力を分散するのは、彼にとっても痛し痒しといった所ではあるが、
それでも、内と外、二正面の敵に相対する状況が続くよりはマシだと言える。
『クックックッ、キミたち三人には、私に逆らった罪をたっぷりと償って頂くコトにしますよ
・・・・一掴みの希望さえ存在しない絶望の中で、未来永劫にねェッ!!』 (20)
「な、何ッ!?こ、これはッ・・・・!!」
大の大人が二人並んで楽に通り抜けられる程の幅のある通路は、
まるで、血管の内部を模したかのような、グロテスクで悪趣味な外見をしていた。
(それに対しては、敵の待ち伏せへの警戒に必要な最小限の視線のみを走らせながら)
三人の先頭に立って全身を続けていた優子から発せられた叫び声に、後に続く二人の少女が急停止する。
「ゆ、優子ッ!?」
麗子とヴァルナの目の前で、
蒼髪の<戦士>のカラダは、毒々しい色合いの奇怪な生体器官
・・・・あるいは、巨神の体内に寄生する、何らかの生物なのかもしれなかったが・・・・により、
幾重にも絡め取られてしまっていた。
何時、何処から敵が現れるやもしれない、と、細心の注意を払っていた彼女だったが、
何の前触れも無く、足元の床が陥没して腰まで奇怪な捕食罠の中に呑み込まれてしまう、という事態は、予想可能な範疇を超えていたらしい。
「くっ、油断するな、ヴァルナッ!!」「て、敵は何処です、麗子ッ!?」
想定外の事態に驚愕したのは、後続する二人とて同様だった。
もっとも、罠に嵌って身動きがとれなくなってしまった優子とは異なり、
麗子とヴァルナには、行動の自由だけは存在する――――かのように思われた。 (21)
「優子、今、助けますッ!!」「よし、援護は任せろッ!!」
自らの<ヴァリスの剣>を床に突き立て、清浄な<明>の魔力を流し入れる、という方法で、
邪なる存在を打ち祓おうと試みたのは、<夢幻界>の王女。
赤毛の少女の方は、と言えば、傍らにあって、油断なく愛刀を正眼に構え、
新たな敵が出現し次第、対応する態勢を整えている。
見事なチームワークというべきであり、
実際、大抵の状況であれば、まず問題なく、切り抜けられた筈である。
・・・・彼女たちの不運は、足を踏み入れてしまったその場所に、
アイザードが生み出した悪意の罠が幾重にも張り巡らされていた事だった。
「きゃあああッ!!」
鋭い悲鳴を残して、銀髪の<戦士>の姿が掻き消えた。
<剣>の切っ先が不気味な肉床に突き立てられた瞬間、アイザードの仕掛けた邪悪な罠が発動し、
自身の存在する空間もろとも、邪神の体内の何処かに位置する、こことは別の次元座標に強制転送されてしまったのだ――――
という事実に、彼女が気付いたのは、しばらく後の話である。
「ヴァ、ヴァルナッ!?」
思いも寄らない事態に、我知らず、平静を失い、周囲への警戒を途切れさせてしまう麗子。
・・・・無論、その隙を見逃すようなアイザードでは無い。
先程、銀髪の王女を一瞬にして捕囚の身へと変えてしまったのと同じ、
強制次元転送の邪悪な魔力が、赤毛の<戦士>の華奢な身体を包んだかと思うと、
こちらは、叫び声を上げる暇さえ与えず、次元の牢獄へと放り込んでしまう。 (22)
「あぁッ!?そ、そんな・・・・ヴァルナ、麗子っ!!」
殆ど何も出来ないでいる間に、二人の僚友と切り離され、
自らも身動きを封じられてしまった、<ヴァリスの戦士>。
・・・・無論、彼女にも、プラチナブロンドの魔道士の放った罠は容赦なく襲い掛かる。
「くっ・・・・こ、これは、もしかして、<ジュエリー>の力ッ!?」
全身に絡み付くような魔力の正体を悟り、慄然とする優子。
と同時に、この局面で、アイザードが斯くも思い切った手段を採らざるを得なかった事実に少なからぬ驚きを覚えてもいた。
(わたし達三人を消し去る為に、ここまでするなんてッ!?
それとも、わたし達にこれだけのパワーを割いたとしてもなお、
ヴァリアさまや<戦士>たちと闘う戦力には不足していない、ってコトなの・・・・!?)
必死に抵抗を試みる蒼髪の<戦士>だったが、
<ファンタズム・ジュエリー>によって増幅された彼の魔力は、あまりにも強大だった。
一瞬、カラダが宙に浮いたような重量感の喪失を感じた直後、
少女の意識と肉体は、<ヴェカンタ>のエネルギーによって次元の狭間へと引き寄せられていく。
そして、時空の法則を歪めて生み出された回廊を抜けた先にある、彼女のためだけに用意された魔空間・・・・
青年の昏い情熱によって作り出された、否、黄泉返らされた処刑人の待ち構える、刑場へと転送されていくのだった――――。
――――――――to be continued. 以上、第34章をお送りいたしました。
お楽しみ頂けたのであれば幸いに存じます。
なお、今回は、全体構成の都合と執筆時間の不足の為、
エロパロ行為のエピソードを割愛せざるを得ませんでした。
楽しみにされていた皆様には大変申し訳ありません。
無理矢理、挿入しようと思えば出来ない事は無かったのですが、
かなり中途半端な形になるのが明らかでしたので、
今章の内容には含めず、次章以降にまとめて描写する事にいたしますので、ご容赦の程お願い申し上げます。 さて、次回ですが、今回の『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第34章の続き(第35章)を執筆する予定です。
・・・・ただ、例年ですと5月の後半には、かなり量が減るのが通例の本業の仕事の方が、
今年は、6月に入っても忙しさに変化が無い状況が続いています。
そのため、完成時期につきましては、概ね8月中とさせて頂きます。
読者の皆様には申し訳ございませんが、またしばらくの間お待ち下さいますよう、お願い申し上げます。
それでは、本日はこの辺で〜。 お待たせしました〜。
只今より、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第35章の投下を開始いたします。 (1)
――――<暗黒界>。
『ヴォオオオオオッ!!!!』
『ハァアアアッ!!!!』
均衡が破れると同時に、対峙していた二つの巨大な影が、
一方は白銀色に輝く聖剣を、もう一方は不浄な瘴気を刀身に纏わせた邪剣を振りかざしつつ、疾走を開始する。
<明>と<暗>、旧世界の女神たるヴァリアと新世界の神となろうとしているアイザード
・・・・互いの総力を結集した決戦の火蓋が切って落とされた瞬間だった。 (2)
『グォオオオ・・・・ッ!!』
猛々しい咆哮を放ち上げる、漆黒の邪神。
長大な刀身から陽炎のように立ち昇る、禍々しい負のオーラ・・・・<ヴェカンタ>を集束し、
無数の闇の弾丸へと変えて、前方にいる女巨人へと叩き付ける。
『・・・・・・・・』
彼とは対照的に、感情を露わにしない、落ち着き払った表情のまま、
姿勢を(可能な限り)低くして防御の構えを取る、<明>の戦士。
左腕を覆った<ヴァリス・オア>の防具に清浄な魔力を凝集させて、
美しく輝く銀色の円形盾へと変貌させ、飛来してくる魔弾を防ごうと試みる。
ガシィィィン!!!!
<ヴェカンタ>と<ヴァリス>、闇と光を司る二つの源素が衝突し、互いの存在を打ち消そうと火花を散らした。
相手の防御を貫き、破砕しようとする力とそれを阻もうとする力・・・・
短いが激烈な初戦に勝利を収めたのは、どうやら後者の方だったらしい。
闇の弾雨を見事防ぎ切ったのみならず、本体にも円形盾にも目立った外傷は皆無に等しかった。 (3)
『グルルル・・・・ルルルル・・・・』
口惜しげな唸り声を漏らす、終末の邪神。
云うまでも無く、アイザードにとっては不本意極まりない展開である。
<ファンタズム・ジュエリー>の力の一部を優子たち三人の足止めのために使ってしまったために、
邪神を構成する基幹パーツ・・・・<封じられし魔>へのコントロールが緩み、<魔>本来の自我が再び鎌首をもたげ始めていた。
無論、ただちに束縛を撥ね退ける事が可能な程の自由を回復したという訳では無く、
意識の大部分は未だプラチナブロンドの魔道士に支配されている状態にある。
でなければ、彼自身が真っ先に<魔>によって取り込まれていただろうし、
女巨人との闘い方も、衝動の赴くまま、ひたすら破壊と殺戮のみを求め続けるだけの、禍々しいものとなっていたに相違なかった。
(チッ、私の頭脳を以てすれば、石の1つや2つ足りずとも、充分に制御は可能だと考えていたのですが・・・・)
邪神の中枢部に陣取り、切歯扼腕する青年。
<魔>の自我を完全に抑えるには、全ての<ジュエリー>のエネルギーを振り向ける必要があったが、
これに関しては、<ヴァリスの戦士>たちの動きを封じなければならない以上、諦めざるを得ない。
ならば、今、手許にあるものとは別に、新たな<ファンタズム・ジュエリー>を生成すれば良いのでは?と考える所だが、
目の前の戦闘と平行してそれを行うのは、いくら彼が神に等しい魔道の技の持ち主であっても、難しい、と言わざるを得ないのが実情だった。
(――――まぁ、良いでしょう。
基本的に力押しの戦いしか出来ないとはいえ、<魔>の持つパワーそのものは圧倒的です。
たとえ一時的に劣勢に陥ったとしても、押し負ける可能性は、ほぼ無い、と言って良い。
問題が存在するとすれば、やはり・・・・) (4)
――――邪神の胎内。
時空の理を撓めて作り出された魔空間には、
石畳の敷き詰められた中世都市を思わせる、陰鬱な景色が何処までも広がっていた。
「くっ・・・・ヤアアァッ!!」
裂帛の気合いと共に、青白く光り輝く刃が疾り抜ける。
そのたびに、ズシャッ!という、鈍い破断音が発生し、
直立歩行する人間大のヒキガエルのような不気味な生物が、軋ばんだ絶叫を響かせて絶命していった。
「はぁはぁ・・・・やはり、わたくしには剣よりも杖の方が合っているようですね。
もっとも、優子も麗子もいない状況では、贅沢を言っている訳にもいかないでしょうけれど・・・・」
眉間に僅かな皺を刻みつつ、右手に提げた細剣を軽く振り、刀身に残る不気味な返り血を振り払うのは、
ほっそりとしたカラダを黄金の甲冑に包んだ、銀髪の<戦士>・・・・<夢幻界>の王女・ヴァルナ。
本来は、僚友である優子や麗子と異なり、前線で武器を振るう剣士タイプでは無く、
様々な呪文と知識を武器に後方から彼らを支援する魔道士タイプの戦闘スタイルを得意とする彼女だったが、
アイザードの放った強制空間転移呪文によって、二人の仲間と切り離されてしまった今は、
白銀に輝く<ヴァリスの剣>を手に、襲い掛かってくる敵を次々と斬り伏せていた。 (5)
(――――お母様が残した“切り札”とも戦わねばならない状況で、
<ファンタズム・ジュエリー>のエネルギーを分割してまで仕掛けてきた、強制空間転移の罠。
なのに、バラバラにされた先で襲ってくるのは、この程度の魔生物ばかり・・・・一体、どういうつもりなのかしら?)
緩慢な動作で飛び掛かってくるカエル人間を捌きつつ、
プラチナブロンドの元夢幻界人の思惑について思考を巡らせるヴァルナ。
右に左に、軽快なステップを刻みながら、必要最小限の動作だけで確実に敵生物の急所を捉えていく太刀筋は、
直接戦闘は不得意だ、と自認している割には、なかなかどうして堂に入ったものである。
(考えられるのは、やはり、時間稼ぎ・・・・でも、本当にそれだけなのかしら?)
――――実際のところは、アイザードの側も、全てが計算通りに運んでいる訳では無く、
<ジュエリー>の力を分割するというリスクを敢えて冒したのは、彼自身にとっても、かなりギリギリに近い選択だったのだが、
現状、銀髪の少女はそこまでの事情を察する事は出来ないでいる。
「・・・・兎に角、今は、一刻も早く、優子や麗子と合流しなければ。
いくら、<ジュエリー>を使って空間を歪曲しているといっても、必ず、何処かに通常空間と繋がっているポイントがある筈ですわ」 (6)
(<ヴァリスの剣>よ。目指すべき場所を示して下さいッ!!)
魔生物による襲撃が途切れた僅かな合間に、
白銀の細剣に向かって念を送る、<夢幻界>の王女。
切なる願いに応えるかの如く、一瞬、愛剣の切っ先に仄かな燐光が集まったかと思うと、四方八方へと散って行った。
程無くして、前方に佇む、一見、何の変哲も無さそうな石造りの建物の一つが眩い白光に包まれて、
探し求める場所は此処に隠されている、と知らせてくれる。
「・・・・そこが、結節点なのですね?」
数回、明滅を繰り返した後、純白の光は輝きを失ってしまったものの、
銀髪の少女が位置を記憶するには充分だった。
丈の短いプリーツ・スカートの下からしなやかに伸びた両脚に力を込め、石畳を蹴って反応のあった場所へと急ぐ
――――やや遅れて、彼女の意図に気付いた、カエル人間たちの動きも慌ただしくなり、
行く手を遮るべく、次々に襲い掛かってくる。
「てあ―――ッ!!」
踊るようなステップと共に繰り出された聖なる白刃が、カエル人間の不格好な体躯を切り裂いた。
一瞬、己れの身に何が起きたのか?認識出来ず、ぽかん、とした表情を浮かべる魔生物たち。
彼らが断末魔の悲鳴を上げながら、アイザードによって与えられた仮初めの生命を四散させる頃には、
<ヴァリスの戦士>は脇を走り抜け、目的地までの距離を、数歩分、縮めている。 (7)
(・・・・いけるッ!!)
更にもう一匹の妨害者を袈裟懸けに斬り捨てながら、ヴァルナは色素の薄いクチビルを小さくほころばせた。
周囲に存在する魔生物の大半は、既に絶命するか、あるいは、彼らの足では到底追いつけない位置にいる。
このままのペースで行けば、もう間もなく、通常空間との結節点、すなわち、異空間からの出口へと辿り着ける筈
――――そう、確信を抱いた瞬間だった。
「な、何っ!?地面が・・・・っ!!」
足元の感触に異変を感じ、反射的に飛び退こうとする、<ヴァリスの戦士>。
・・・・だが、小柄な身体が空中へと跳躍するよりも、ほんの一瞬だけ早く、
黄金色に光り輝くブーツに包まれた足首が、何者かによって乱暴に掴まれ、地面へと引き戻されてしまう。
「ああッ!!し、しまったッ!!」
驚愕に顔を引き攣らせる、銀髪少女。
石畳の間からは、彼女の胴回り程もあろうかという、灰色の野太い腕が生え上がり、
細い足首を掴んだまま、更にムクムクと成長を続けていた。
バランスを崩して、地面へとしたたかに打ち付けられたカラダは今度は強引に引き摺り上げられ、
地上から数メートルの地点に、頭を真下に向けた格好で吊り下げられてしまう。 (8)
「ス、ストーン・ゴーレム!!石畳の下に、こんなモノが・・・・ッ!?」
半ば恐慌状態に陥りつつも、必死に剣を振るって、岩石の巨人へと斬り付ける。
・・・・だが、<三界>に存在する何物をも切り裂く筈の聖なる刃は、
暗灰色の怪物に届く直前、分与された<ファンタズム・シュエリー>のパワーを用いた、不可視の障壁に弾かれて、本体には傷一つ付けられなかった。
(くっ・・・・謀られました。これが、アイザードの奥の手、という訳ですね・・・・)
口惜しげに唇を噛み締める<夢幻界>の王女の眼前で、巨石の怪物が完全に身を起こした。
身の丈は、10メートル近くもあるだろうか。
見上げる程高い位置にある頭部は殆ど視認できず、
かろうじて、いかにも作り物然とした、造作の荒い顔面を、視界の端に、チラリ、と捉える事が可能なだけに過ぎない。
「い、一体、どうすれば・・・・」
必死に思考を巡らせるヴァルナだったが、
生半可な攻撃ではゴーレムはビクともしないのは既に証明済みだった。
また、手足を自由に動かせるのならば兎も角、片脚を拘束されて空中に逆さ吊りにされている不安定な状態では、
いくら彼女が優秀な魔道士とはいえ、精神を集中し呪文の詠唱を行うのは至難の業である。
しかも、脱出の方法を考えあぐねている間に、野太い腕がもう一本の脚へと延びてきて、
必死の抵抗をものともせず、ガッチリとホールドしてしまう。
・・・・そして、少女の背中には、何か、ひんやりと冷気を帯びた不気味な物体が押し付けられてきたのだった。 (9)
「・・・・こ、今度は、何ッ!?」
反射的に首をよじり、背後を覗き込んだヴァルナは、
視界にとらえた異形の存在に大きく目を見開くと同時に、
恐怖と生理的な嫌悪感とで、思わず、涙を浮かべてしまった。
異様な感触を持つ物体の正体は、石肌から生えた灰白色の触手。
外見は、コンクリートというよりもセメントに良く似た風合いをしていた。
だが、硬く、ゴツゴツとした触感に関する限り、岩石で出来たストーンゴーレムの武骨な腕と異なる所は何も無い。
「ひぃっ!!」
華奢な体躯が、背後から忍び寄ってきたコンクリート触手によって羽交い絞めにされ、生白いウエストが固定された。
続いて、背中が、ぐぐっ、と押し上げられ、代わりに下半身が引き下げられていく。
その格好のまま、銀髪少女のカラダは空中で90度回転させられ、
逆さ吊りから仰向けへと強制的に姿勢を変えられてしまった。
見れば、彼女を捕縛していたゴーレム自体も、
身体の表側を上に向けたブリッジの姿勢・・・・些か安定の悪い、円形のテーブルのような形状へと変化を遂げている。 (10)
「く、くううっ・・・・一体、何をする気なのッ!?」
肉屋の冷蔵倉庫に収納された枝肉の如き、屈辱的な逆さ吊りの体勢からは解放されたものの、
<夢幻界>の王女は、到底、一息つく気にはなれなかった。
丸太のような両腕は依然として両足首を拘束し続け、
半円形の石環へと変化したコンクリート触手も、黄金色に光り輝く肘当てもろとも両腕を絡め取って、緩む気配など微塵もない。
かろうじて、<ヴァリスの剣>だけは手離さずに握り締めてはいるが、これではまともに振るう事さえ難しいだろう。
(せ、せめて、呪文を・・・・)
そう考えて、恐怖に震え慄く心を奮い立たせ、懸命に精神を統一しようと試みる、<ヴァリスの戦士>。
幸い、先刻とは異なり、拘束状態に置かれているという点では同じでも、
身体の安定ならばある程度は確保されているため、呪文の詠唱は何とか可能な状況である。
両の瞼を閉じ、呼吸を整え、感情を鎮めて、意識を平衡に保つ・・・・
だが、少女に残された最後の抵抗手段は、発動の遥か手前の段階で頓挫してしまうのだった。
モゾ、モゾ、モゾ・・・・。
大きくV字型に割り拡げられた両脚の股関節――――
大きく捲れた、丈の短い純白のプリーツ・スカートの下の乙女の大事な場所に向かって近付いてくる、異様な気配。
異変を感じ取ったヴァルナは、薄目を開けて下半身の様子を確認し・・・・
そして、驚愕のあまり、必死に精神を集中して練り上げていた魔力を雲散霧消させて、
半ばまで完了していた、起死回生の強力な呪文の詠唱を途切れさせてしまった。 (11)
「ま、まさか・・・・こんなコトってッ!?」
首を上げ、控えめなサイズの乳房の谷間越しに戦慄に満ちた視線を送る。
蠢いていたのは――――波打つ岩石の間から立ち現われた、新たなストーンゴーレム。
元々存在している一体・・・・現在は拘束台と化して自分を繋ぎ留め、自由を奪っているゴーレムよりはずっと小ぶりで、
身長は2メートル前後、胴回りや手足の長さも、やや大柄な人間のそれと同程度と言って良いだろう。
もっとも、姿形は人間とはかけ離れており、
あたかも、いくつかのコンクリート・ブロックを適当に繋げて無理矢理人間の形に似せたかのようだった。
大雑把な造りの肢体を構成しているのは、
分厚い胸板と野太い手足、目も鼻も口もはっきりとは判別出来ない、粗削りな顔を持った頭部・・・・。
「い、いやぁあっ!!来ないで、お願い、近寄らないでェッ!!」
・・・・だが、哀れな虜囚を驚愕させ、心底からの恐怖と嫌悪感を生じせしめたのは、その何れでも無い。
カラダの他の部分全てが不格好で、醜く、いびつな造作となっている中、唯一、人間のその部分に酷似した仕上がりとなっているモノ・・・・
化け物の下半身から聳え立つ、灰色の男性器だった。
表面の色合いは、多少、ざらついたフィールド・グレー。
外から眺める限り、肌合いは全体的に滑らかで、ゴツゴツとしているようには見えなかったが、
幹の部分には所々に砂利が浮き、イボの如く突き出しているのが特徴的だった。
先端から根元までの長さは、平均すれば、ヴァルナの下腕と同じくらい、
一番太いトコロ・・・・くっきりとエラを張っている亀頭部分は、少女の肘の内径を二回りばかり大きくした寸法と同程度で、
一番細くなっている場所でも、手首と同じサイズ以下というコトはまず考えられない、と言って良い。 (12)
(ム、ムリよ・・・・あんな大きいの、入るワケ無いッ!!)
冷たい丸テーブルに大の字に張りつけられたまま、
目の前のストーンゴーレムの、存在する筈の無い視覚器官から放たれた粘ついた視線が、
胸元や秘部に向かって注がれているのを実感する、<夢幻界>の王女。
顔面を蒼白に変えた彼女は、まだかろうじて動かせる首をさかんに打ち振り、
駄々を捏ねる幼児のようにイヤイヤをする。
背中に感じる石肌は、ぞっとするほど冷たく、硬い。
見た目は若干異なるものの、同じ素材で出来た剛直も、きっと同様の感触に違いない。
恐怖のあまり、<ヴァリスの剣>が指の間から滑り落ち、数メートル下の地面へと吸い込まれてしまったが、
もはや、銀髪少女からは、その事実に気付く心の余裕すら失われていた。
「ああッ・・・・い、嫌ァアアアア――――ッ!!!!」
凶悪なイチモツをいきり立たせつつ、拘束された体の上に、ゴーレムがのっそりと覆い被さってきた。
無防備な内股に向かって、ヴァルナの小さな手の平を三つ分合わせたよりも大きく分厚い、石の掌が伸びてきたかと思うと、
丈の短いスカートを払い除け、純白のショーツの端を(外見に似合わず、器用な指遣いで)引っ掛けて、ぐぐぐっ、と力を加える。
――――ビリィィッ!!
か細い断裂音と共に薄い布地が引き裂かれ、宙を舞いながら、何処かへと消えていく。
後に残されたのは、冷たい微風に撫でられる秘裂と細かく粟を生じている生白い臀部・・・・。
陰鬱な薄暗がりの中で、なだらかな曲線を描く無毛の恥丘がぼんやりと青白く浮き上がり、
ぴったりと口を閉じた二枚貝が不安そうにピクピクと震えていた。 (13)
「ひあっ・・・・くぅッ・・・・さ、触らないで・・・・いやぁあああッ!!」
前戯、という訳だろうか?
下穿きを剥ぎ取り、ヴァルナの恥部を白日の下に曝け出した、異形の指先が、
淡いピンク色の割れ目に沿って、ゆっくりと上下する。
乙女の神聖な花園にぞっとする冷感を覚えて、身をすくませる女囚を尻目に、
ゴツゴツとした異物は、女性器全体の造作に合わせるかの如く、つつましく控えめに自己を主張している大陰唇の弾力を確かめた。
そして、一番端に存在する牝突起を、被っている肉莢ごと、キュッ、キュッ、キュッ・・・・、と、リズミカルに揉み込んでいく。
「んぅッ・・・・くッ、ぁあぅッ・・・・!!」
指の腹に押さえ付けられた陰核が、扱くように責め立てられた。
苦痛と嫌悪感に加え、意思の力では止め難い心地良さが混然一体となり、
卑猥極まる波動となって腰椎の内側で渦を巻く。
拘束された下半身が、ビクビクビクッ、と大きく跳ね躍り、
ゴーレムの体表にこびり付いている砂粒の一つたりとも先には通さない、とばかりに、
悲壮なまでの覚悟で肉の扉を閉じていた、サーモンピンクの膣粘膜に衝撃が奔り抜けた。
その度に、あれ程強固だった筈の守りが、まるで、玉葱の皮をむくかの如く、一枚、また一枚・・・・、
と徐々に引き剥がされていくのが、自分でも良く理解出来る――――。 (14)
(あううっ・・・・だ、駄目・・・・んぅッ・・・・流されては・・・・つあぁあッ!!)
必死に正気を保ちつつ、精一杯の抵抗を試みる銀髪少女だったが、
四肢を拘束され、身動きを封じられている以上、可能な手立ては皆無に等しい。
加えて、およそ知性の欠片も見受けられない外見とは裏腹に、
ストーンゴーレムは女体の弱点を知り尽くしていた。
凍り付く程の冷たさを帯びた指先に触れられているにも関わらず、
秘部全体がじんわりと温められ、鋭敏さを増していくように感じられてならない。
「や・・・・はぁあ・・・・ッ!!」
嫌悪感に満たされた心とは裏腹に、媚肉を擦り立てる異物の感触を強く意識してしまう、乙女の肉体。
押し当てられた異物が、グリグリと割れ目に喰い込んでくる度に、
肉畝がしごかれ、粘膜花弁が潤みを帯びていった。
間断無く刺激を受け続けている秘裂は、
――――気持ち良くなってはならない、こんなコトは間違っている、と思えば思う程、
恥じらう意思を嘲笑うかのように、甘い感覚に包まれ、耽溺の度合いを深めていく。
細莢の奥に大切にしまわれていた筈のピンク色の真珠玉・・・・クリトリスさえも、
いつの間にか、元気良く飛び出してきて、ピクン、ピクン、と、あさましい痙攣に総身を震わせる始末。
――――そして、虜囚への恥刑は、更に淫虐さを増していく。 (15)
・・・・・・・・ゴリッ!!!!
生白い少女の恥裂に、コンクリート製の男根が押し当てられた直後、
握り拳大の硬い石塊・・・・亀頭部分が、マシュマロのような肉畝を強引にこじ開けて、内部に押し入ってくる。
「ううっ・・・・ぐッ・・・・あ、ああッ・・・・ああああ――――ッ!!!!」
迸る叫び声。
既に処女では無いとはいえ、また、いくらゴーレムの前戯によって弄ばれ、揉み解されていたとはいえ、
怪物の剛直は、あまりにも太く、あまりにも硬く――――何より、あまりにも冷たかった。
あまつさえ、形状だけは人間の男性器を模していても、
その表面は、荒く、ヤスリのようなザラザラとした感触に覆われているのである。
ググッ・・・・ぎゅッ・・・・ぎゅぬぬぬッッッ!!!!
膣孔へと潜り込んでくる、冷酷な石の楔。
獰猛な筒先によって割れ目が押し退けられ、花弁が掻き分けられて、
蜜に濡れた牝芯が容赦なくまさぐられる。
一気に突き進んでくる巨根に、腹腔の内部が荒々しく押し広げられ、五臓六腑が跳ね躍った。
無視など到底不可能な、どっしりとした重い存在感・・・・
カラダの奥に刻み付けられる感触は、視覚や触感によって捉えたイメージを遥かに凌ぐ暴力的なものだった。
1センチ奥に進む毎に、砂利の浮いた表面に膣襞が磨り潰され、
狭穴全体がミチミチと軋ばんで、断末魔の悲鳴を放ち上げる。 (16)
「あぐ・・・・ぅううッ・・・・ぎひぃいいいいッ!!」
粘膜トンネルを突き進む亀頭の形が、白く滑らかな恥丘の上に、モコリ、モコリ、と浮き上がった。
このままでは女性器が張り裂けてしまう、という恐怖感が、
銀髪少女の表情を覆い尽くし、その顔色を、蒼白を通り越して土気色へと変じさせていく。
――――だが、一方で。
「ひ、うっ・・・・ぅんうう・・・・ンくぅうう・・・・ッ!?」
苦痛に喘ぐ呻き声に、僅かにではあるが、戸惑いの色が混じる。
弾ける激痛の合間に、単なる痛みとは異なる感覚が閃き始めていた。
(何・・・・コレ?一体、どういうコト・・・・?)
限界以上に伸び切って、ギチギチと軋んだ音を発し続けている肉孔から、
今にもバラバラに砕け散ってしまいそうなくらいガクガクと揺れ動いている腰骨に向かって、淡い痺れが沁み渡っていく。
硬く冷たい恥刑台に引き延ばされた背筋が小刻みに震え、雪のように白い柔肌がほんのりとした桜色に染まっていく・・・・。 (17)
「ふぇぁっ・・・・あああッ!!」
戦慄くクチビルから甘い吐息が漏れる頃には、
少女の意識は完全に惑乱の大渦に呑み込まれている。
確かに、痛みは在った。
下半身には、両脚の間に焼け火箸を突き入れられたかの如き激感と共に、
今にも秘裂が張り裂けてしまいそうな圧迫感が充満している。
・・・・だが、同時に、誤魔化し切れない喜悦の波動がカラダの奥底からジワジワと滲み出し、
淫靡な焔となって、膣を、子宮を、トロトロと焙り尽くそうとしているのも紛れも無い事実だった。
「なっ・・・・ま、まさか・・・・こんな、非道い責めを受けているのに・・・・か、感じている、というのッ!?
し、信じられない・・・・そんな、バカなコト・・・・ひはぁッ・・・・んはぁあああッ!!」
到底信じ難い、否、信じたいなどとは毛ほども思わない、事実を突き付けられて、
ヴァルナは、衝撃のあまり、陸に打ち上げられた魚のように口元をぱくぱくさせた。
驚愕と自己嫌悪と羞恥心とが綯い交ぜになった、支離滅裂な感情が心の中で荒れ狂い、
最後まで残っていた理性を木端微塵に粉砕してしまう。 (18)
――――ゴキュッ!!グチュッ・・・・ぐチュルルルッ!!
膣奥までみっちりと押し込まれた石の槍先が、捻りを加えつつ更に奥へと進んでいく。
圧力に屈した狭穴内の粘膜襞がブチブチと磨り潰され、
限界まで引き延ばされた子宮口が断末魔の悲鳴を上げる。
――――にも関わらず、肉壺の奥では骨まで溶けてしまいそうな程の淫熱が止め処なく生まれ、
悦楽の炎が全てを舐め尽くさんばかりの勢いで燃え広がろうとしていた。
「ふひぁあっ!!くぅ・・・・ンぅうッ・・・・あはぁああんッ!!」
五感が馴染んだのだろうか?
あれ程、少女を責め苛んでいた激痛は、いつの間にか、綺麗さっぱりと消え失せている。
未だ幾分かの苦しさはあるものの、痛みは殆ど無くなり、
代わりに、何千何百と云う小さな虫が蠢いているかの如きゾクゾク感が、女性器の内部を占拠していた。
(ら・・・・らめぇっ!!か、感じる・・・・ひ、ひもちいいよぉ・・・・!!)
自分自身の反応に驚いて息を呑むヴァルナだが、
その間にも、伸び切っていた媚粘膜は半透明な牝蜜を滲ませながら、冷たく硬い強直に絡み付いていく。
体の上に覆い被さったストーンゴーレムが巨大な腰をゆっくりと前後に振り、
捻じ入れられた巨根が、ズン、ズン、と律動を刻み始めると、愛液の湧出はますます盛んになり、
比例するかの如く、口をついて溢れ出す喘ぎも淫蕩さを増していった。 (19)
――――ぐちゅるっ、ちゅじゅるっ、ぎちゅちゅっ・・・・!!!!
出入りする淫茎に壺口が捲り返され、甘酸っぱい芳香が辺り一面に漂い始める。
あまりにも太く、硬いイチモツに圧し潰された膣壁から、愛の蜜が絞り出されているのだろうか?
掻き回される秘裂によって奏でられる楽の音が卑猥なリズムを刻んでいた。
込み上げてくる羞恥で頭が煮え滾り、仰向いた頬が紅潮していく。
(イヤ・・・・イヤぁッ!!嫌・・・・なのにィッ!!)
空気を求めて喘ぐ、可憐なクチビル。
今や、ズンズンと突き揺すられる身体のそこかしこには、恥ずかしい反応があからさまに出現している。
キュチギュチと扱かれる肉襞が心地良く痺れ、
巨大な亀頭に突き回されている子宮は焼け付くような灼熱感に包まれていた。
乙女の柔肌はどうしようもなく火照り、
胸の上で小気味良く弾んでいる双乳――――こちらは、一応、未だ黄金の胸甲によって守られてはいたが――――もまた、
甘酸っぱい汗粒に覆い尽くされている。 (20)
(な、何故・・・・ぁううっ・・・・か、感じて・・・・しまうの・・・・!?)
大きくなる一方の性感に腰が跳ね、左右に引き延ばされた両脚がガクガクと痙攣する。
気が付くと、拘束台と化した一体目のゴーレムからも、無数の小触手が立ち現われ、
女体の快楽に捩れる背筋を、尻を、フトモモを、ムギュムギュと揉み回していた。
適度な圧迫を加えられた柔肉が卑猥にひずむ都度、
交感神経が刺激されて、強烈な疼きが全身を駆け巡る。
「ふぁっ、ぁあうっ・・・・ンアぅううんッッッ!!」
溢れる声が止まらない。
恥じらう理性を無視してカラダがくねる。
這いうねる幾本もの触腕の間で敏感さを増した手足が、
拘束を引き千切らんばかりの勢いで、淫蕩極まるダンスを踊り狂う。
――――イヤだ、ダメだ、このままでは・・・・!!
為す術も無く、快感の大渦に呑み込まれていく己れに絶望し、
ギュッ、と目を瞑って、悪夢のような現実からの逃避を試みるヴァルナだったが。
――――ぐぼちゅっっっ!!!!
冷たく硬い剛直がひときわ力強く膣奥を突き刺し、少女の意識を無理矢理に現実へと引き戻した。
逃げ場など無いぞ、とでも言わんばかりの強烈なストロークで、最深部までしっかりと捻じ入れられた巨根が加速していく。
伸び切った粘膜がひんやりとした異物に責め苛まれ、鮮烈な喜悦が次々に生み出され、そして・・・・。 (21)
「んふぁああッ・・・・!!ひはぁあああ――――ッ!!」
堕ちていく自分を恥じつつ、コンクリート触手に拘束された五体を捩って必死に足掻く、銀髪少女。
だが、冷徹なる凌辱者は、虜囚の哀切な抵抗などまるで意に介する事無く、
機械的な動作でピストン運動を繰り返すだけだった。
子宮がズンズンと突き回され、下腹の奥から熱い感覚が膨らんでくる。
(だ・・・・だめ・・・・ぇえっ・・・・!!!!)
言葉とは裏腹に、紅く染まった頬がフワッと弛緩した。
喘ぐクチビルの端から銀色の涎が垂れ落ち、
涙でふやけた目元には妖しい笑みまで浮かんでいる。
黄金の胸甲によって護られ、直接的な刺激とは無縁である筈の乳首にさえ、ピリピリするような電流が奔り抜け、
瞼の裏に眩い光が閃いた。
「ひゃ・・・・ひゃめてぇッ!!も、もぉ・・・・らめぇッ!!
お、おかひく・・・・おかひくなっひゃうううっ!!」
ろれつの怪しくなったヴァルナの腰は、
いつの間にか、拘束された手足が許容する限界ギリギリの位置まで持ち上がっていた。
・・・・あたかも、激しさを増す一方のゴーレムの律動を、自ら女唇の奥へと受け容れようとしているかのように。
やがて、無数の異形によって揉みしだかれている肢体から天地の感覚が失われて、
フワリ、とした浮揚感に取って代わられてしまう・・・・。 (22)
(い、一体、何をしているの、私・・・・!?こ、こんな、恥ずかしい姿勢・・・・!!)
頭ではどんなに抵抗を感じていても、
牝の快楽を知る肉体は、めくるめく喜悦を与えてくれる存在に従順だった。
香汗を滲ませつつ桜色に火照る太股がガクガクと震え、
肉孔を深々と抉り抜いた巨根をキュウキュウと食いしばる。
下半身は、右に左に、カクン、カクン、と跳ね躍っては、
膣孔から湧出する粘り気たっぷりの愛液を振り撒いていた。
飛び散った半透明な飛沫は、紅く染まった会陰部を、尻たぶを、淫らに濡れそぼらせ、
濃密な牝の薫香を立ち昇らせている。
「うぅっ・・・・ぁあああッ!!い、いひゃっ・・・・いひゃああッ!!も、もぉ、らめぇ・・・・ッ!!」
跳ね躍る細腰が、ビュクビュクビュクッ!!と、小刻みにしゃくり上げる。
今にも子宮を突き破られそうな程のピストン運動が、無上の快楽となって少女の全身を駆け巡っていた。
冷感と熱感とで代わる代わる弄ばれた女体は何処もかしこもトロトロに蕩け、
完全に混濁し切った意識の内側には乳白色の闇が渦を巻いている。
――――くぼちゅッ!!ぎゅばッ!!にちゅるッ!!
暴れん棒を咥え込んだ秘裂が淫猥極まる水音を発し、甘酸っぱい蜜の飛沫が飛ぶ。
波打つ嬌声に合わせて、女囚が手足を打ち揺らすと、
覆い被さるストーンゴーレムも、負けじ、とばかり、律動を強めていった。 (23)
「ふぁ・・・・はくぅううッ!!イ・・・・ィヒィッ・・・・アヒィあああッ!!!!」
吐息が上擦り、喘ぎ声が揺れる。
朱鷺色に染まった眉根が開き、熱っぽく潤んだ瞳が焦点を失った。
トロトロに蕩け切った牝蜜を掻き出そうとする野太い淫棒が、
紅く潤んだ壺口を、繰り返し繰り返し、捲り上げながら、牝孔の入り口から最深部まで、強く激しく掻き回している。
巨大な亀頭が子宮の奥壁にブチ当たるたびに、
手足が震え慄きつつ捩れ、眩い稲妻が脳天を突き抜けていった。
そして、想像を絶する喜悦によって、少女の五感が弾け飛び、粉々に打ち砕かれていく中――――。
「アヒイィィ・・・・い、イ、ぃぃっ!!イ、イクッ・・・・・イッひゃうううッッッ!!!!」
びくんッ!!びくくんッ!!
頭蓋骨の中身が真っ白になり、弓なりに反り返っていたカラダが鋭く痙攣した。
エクスタシーに撃ち抜かれた女膣が、愛蜜の泡を噴出しながら、キュウウウッ、と窄まり、硬く冷たい剛直を食いしばる
――――直後、野太い岩石の槍先が妖しく脈打ち、ヌルヌルとした粘汁を少女の胎内へと射出し始めた。
本物の精液のように熱くは無いが、それ以外のあらゆる点では生身の男根によるものと何ら変わる所の無い、おぞましい射精
・・・・ドロリ、とした冷感が、肉襞の一枚一枚に忌まわしく浸み渡っていく・・・・ (24)
「うあ・・・・あ・・・・あああっ・・・・」
溶けかけのアイスクリームに酷似した感触が子宮頚管を逆流し、臍の下の辺りが重く冷やされていく。
下半身に溢れ返る、冷たいネバネバによって肉悦の炎は掻き消されてしまい、
全身を覆うかの如き勢いを誇ったエクスタシーの狂熱さえ吸い取られて、
後に残ったのは、吐き気を催すかの如き、何処までも不快な感触のみ。
(ま、敗けた・・・・汚されて、しまった・・・・)
身体中の血管という血管を流れる血液が、全て泥に変わってしまったかのような疲労感を覚える、<夢幻界>の王女。
長い長い射精をようやく終えた淫根がゆっくりと引き抜かれ、
手足の自由を奪い続けていた触手群もゴーレム本体の中へと戻っていったにも関わらず、
ヴァルナは、もはや、ピクリとも動けなかった。
涙に濡れた双眸は、フラフラとあてどもなく彷徨い、
だらしなく半開きになった口元は、もはや嗚咽さえ紡ごうとはせずに、湿り切った喘ぎを漏らすのが精一杯の有り様・・・・。
(あぅうっ・・・・優子、麗子・・・・ごめん、なさい・・・・)
肉体のみならず、心までもが消耗し尽くしてしまい、
仲間たちの前で、決して挫けない、と誓った筈の闘志が空しく萎れていく。
もはや、彼女に可能だったのは、細い手足を力無く投げ出し、
表情の消えた貌を虚空に向けたまま、乱れた呼吸を繰り返す事だけ。
腹まで捲れ返ったスカートの下では、無毛の恥裂が未練がましく痙攣しながら、
注ぎ込まれた白濁液を、ピュッ、ピュッ、と空しく吐き出し続けている・・・・。 (25)
『フフッ、まずは一人・・・・』
魔道鏡に映し出されたヴァルナの無様な姿を眺めやりつつ、
プラチナブロンドの魔道士は、邪悪な愉悦を含んだ微笑みを薄いクチビルに浮かべ上げた。
残念ながら、<ジュエリー>のパワーといえども無尽蔵では無いため、
異空間とそこに放った刺客――――二体のストーンゴーレムを維持し、囚われの少女に更なる辱めを与え続ける事は困難だったが、
鏡面に映る彼女の様子を見る限り、“足止め”という目的は十分以上に達成出来た、と考えて良いだろう。
アイザードが上機嫌になるのも無理は無かった。
『・・・・さあ、次はキミの番だよ。麗子・・・・』
――――――――to be continued. 以上、第35章をお送りいたしました。
お楽しみ頂けたのであれば幸いに存じます。
さて、次回ですが、今回の続き(『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第36章をお送りしようと考えています。
完成時期につきましては、概ね10月の後半から11月前半の予定ですので、
読者の皆様には申し訳ございませんが、またしばらくの間お待ち下さいますよう、お願い申し上げます。
それでは、本日はこの辺で〜。 乙
いつも、読み応えのある作品ありがとうございます。 大変お待たせしました〜。
只今より、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第36章の投下を開始いたします。 (1)
――――巨神の体内。
<ファンタズム・ジュエリー>のパワーを用いて創造された、異空間。
「はぁ・・・・はぁッ、はぁッ!!」
重厚な石壁が、麗子の背後に傲然と聳え立ち、退路を塞いでいる。
強制転移の罠によって仲間たちと分断され、この空間に辿り着いて以来、
赤毛の少女は、古代の円形闘技場を模した石造建造物の中で、<ヴァリスの剣>だけを頼りに、
プラチナブロンドの魔道士によって仮初めの生命を与えられた、魔生物や生ける死体との戦いを延々と繰り返していた。 (2)
(くッ・・・・アイザードの奴、何時までこんな事を続けさせる気なのッ!?)
さしもの彼女も、激闘の連続によって疲労を募らせ、大きく肩で息をしている。
これまでの所、一度に出現する敵は一匹だけで、複数の敵を相手取る必要はなかったが、
倒しても倒しても、間髪を入れずに召喚され、襲い掛かってくる怪物たちとの戦闘の連続は
着実に心身を消耗へと誘い、既に<戦士>は満身創痍の状態だった。
特に強敵だったのが、全身を漆黒の長衣に包み、
顔面にあたる場所に奇怪な金属製の仮面を装着した、不死の怪物である。
外見からして、アイザードの、そして、麗子自身のかつての主君であった、ログレスを模したに相違ない、忌まわしい存在。
加えて、実力の程も――――無論、本物とは比べるべくも無いとはいえ――――なかなかのもので、
召喚される異形の者共の中では群を抜く強さを誇っていた。
(偽物だと分かっていても、コイツのこの目線、吐き気がするわッ!!)
心の奥で毒づく麗子。
錆の浮いたマスクの内側の、生気の無い両眼から放たれる、無言の殺気にあてられると、
まるで、<暗黒王>その人の面前に立っているかのような錯覚さえ覚えて、微かな悪寒が背筋を這い昇ってくる。
見え透いたやり口ではあったが、効果的な心理戦術である事は認めざるを得ないところだった。 (3)
「・・・・来るッ!!」
全身を覆った黒い衣を翻しつつ、ログレスもどきが突進してきた。
顔面を覆う無機質なマスクの口元が、心なしか、憎悪に歪んでいるかの如く感じられて、
慄然たる想いに捉われかける赤毛の少女だったが、
疲労の重く圧し掛かる五体を無理矢理に奮い立たせ、間一髪のところで、突撃を回避する。
「そう簡単にやられるとでもッ!!」
裂帛の気合いを発しつつ、地面を蹴り、空中で半回転する麗子。
一瞬・・・・否、半瞬の後、
攻撃をかわされた事に気付いた敵が振り返ろうとした所を目掛けて正確に振り下ろされた白刃が、
美しい弧を描きながら、漆黒の衣に包まれた背中へと吸い込まれていく。
――――オオオオッッッ!!!!
聖なる刃に貫かれて、禍々しい苦悶の声を放ち上げる、不死の怪物。
仮面に包まれた頭部が、人体ではあり得ない角度に、グニャリ、と曲がって、地上へと降り立った<戦士>を睨み付けた。
だが、次の瞬間、仮初めの生命は脆くも砕け散り、
存在を維持出来なくなったカラダもまた、解け崩れていく・・・・。 (4)
「つ、次は・・・・チィッ、また同じ奴かッ!?」
斃した敵の骸が消滅し切らないうちに、早くも召喚されてきた、新たなる刺客の姿に、
クチビルから鋭い舌打ちが漏れる。
出現したのは、先程、斬り捨てた相手と同じ、黒い長衣と不吉な仮面を身に纏う、生ける死体。
「くッ・・・・せいやぁあああッ!!」
実体化を完了するや否や、猛ダッシュで吶喊してくるログレスもどき。
対する麗子は、先程と同じく、大きくステップを踏んで攻撃を躱し、返す刀で背中に一太刀浴びせようとする。
だが、前回の失敗に懲りたのか、
今度の敵は、先刻のように一直線に突き進むのではなく、不規則な蛇行を加えながら急迫してきた。
これでは、左右どちらに跳ぼうとも確実な回避は難しい、と判断した<戦士>は、
半分以上、本能的な動作で、<ヴァリスの剣>を構え直すと、
思い切りよく、石畳を蹴り、横方向にでは無く、前方・・・・猛スピードで肉薄してくる敵の正面に向かって、ぶつかっていく。 (5)
よもや、突撃する自分に対して、正面から突っ込んで来るとは考えもしなかったのだろう、
咄嗟に急停止しようとする、不死の怪物。
だが、いかに神聖ならざる力によって動いている生ける死者といえども、
一度、全速力で走り始めれば、急には止まれない、という点では、生身の肉体を纏う存在と何ら変わる所はない。
一方、それを予期していた少女の側は、聖なる武器を前方の不気味な仮面を目掛けて突き入れると同時に、
刀身に纏わせていた<明>のパワーを一気に解放するのだった。
――――グギャアアアッッッ!!!!
再び迸った断末魔の叫びを耳にしつつ、してやったり、と唇を綻ばせる<ヴァリスの戦士>
――――だが、続いて発生した事態は、彼女の描いていた筋書きには存在しないものだった。
びしゅるッ・・・・しゅるるるッ!!
濡れ革が空気を裂くような不気味な風鳴り音と共に、虚空から飛び出してくる、触手の群れ。
忌まわしい敵を屠り去り、安堵の息を漏らしていた、一瞬の隙を衝いて、
身体に巻き付き、自由を奪うと同時に、あろうコトが、利き手から<剣>を弾き飛ばしてしまう。
思わず、驚愕に両目を見開く麗子の前に現れたのは、
黒ローブの奥から毒々しい色彩に彩られた無数の肉縄を生やした、三体目のログレスもどきだった。 (6)
「一体、何時の間に!?召喚魔法が発動する気配は無かった筈ッ!!」
信じられない、という面立ちの<ヴァリスの戦士>。
しかし、彼女の聡明な頭脳は、その間にも休む事無くフル稼働を続け、
程無く、己れが欺かれてしまったトリックの正体を突き止めるに至った。
すなわち、一体目のログレスもどきを倒し、二体目が召喚された直後、間髪を入れず、三体目も召喚されており、
すぐ前方にいた二体目のカラダを遮蔽物に使って己れの存在を秘匿しつつ、
攻撃の好機が到来するタイミングを窺っていたのだ、と。
(つまり、“一度に召喚される敵は一体だけ”“倒し切るまでは、次の敵は召喚されない”
――――そんなのは、別にルールでも何でも無い、まやかしのロジックに過ぎなかった、という訳ね)
古代の闘技場を模した舞台装置も、長時間にわたって延々と強いられ続けてきた一対一の戦闘も、
全ては、この、“一度に相手をしなければならない敵は一体だけ”という錯覚を生み出すための仕込みだったに相違ない。
アイザードの類まれな狡猾さを改めて思い起こし、歯噛みする想いの赤毛の少女だったが、
今となっては、後悔先に立たず、と云う他は無かった。 (7)
「くッ・・・・うううッ」
乾いた音を響かせながら転がっていく、白銀の細剣を、空しく追いかける麗子の視線。
(おそらくは無意味だろう、と予想しつつも)渾身の力を振り絞って、
手足を緊縛する邪悪な拘束からの脱出を試みたものの、案の定、触手で出来た檻はビクともしなかった。
(クソッ、これまでか。すまない、優子、ヴァルナ・・・・)
大蛇のように野太い胴回りの触腕が足首に絡み付いたかと思うと、少女のカラダを乱暴に引き摺り倒した。
為す術も無く、石畳に叩き付けられたその全身に、更に何本もの肉縄が巻き付き、容赦なく絞り上げていく。
「んつうぅぅぅッ!!」
色白な相貌が真っ赤に染まる。
黄金色の甲冑ごと締め付けられたバストが押し潰されて、呼吸が苦しくなり、
眼底の奥でオレンジ色の火花が派手に飛び交った。
故意か偶然かは不明だが、首筋や喉元といった人体の急所は未だ締め付けを受けてはいないため、
ただちに窒息状態に陥ったり、意識を失ったりする事はなかったが、
それ故に、襲いかかる苦痛と恐怖は、いやが上にも高まり続け、自由を失った少女を間断なく責め苛む。 (8)
(くぅっ、このまま嬲り殺しにするつもりなのッ?)
戦士としての誇りも人間としての尊厳も一顧だにしようとしない、
陰鬱な不死の怪物と創造者であるプラチナブロンドの魔道士に対して、
無念の表情を浮かべる、赤毛の<戦士>・・・・と、その時。
「アウッ!?」
下半身――――醜い触手の群れによって高々と釣り上げられた、しなやかな腰に、微かな違和感を覚えて、
苦悶の喘鳴とはやや違った響きの呻き声を漏らす、麗子。
無論、今の体勢からでは、精一杯首を捩じっても、何が起きているのか?視認するのは不可能である。
だが、背筋を撫でる不快な感覚は、彼らの宿主・・・・あの三体目のログレスもどきが、
目の前に突き出された格好の柔尻を覗き込んで、具合を確かめようとしている、という忌まわしい現実を
少女の第六感に向かって囁き続けていた。 (9)
宿主の意向を察したのか、何本かの肉縄が、
丈の短いプリーツ・スカートを捲り上げ、シンプルなデザインの下穿きを摺り下ろしていく。
外見とは随分異なる、器用かつ機敏な動きを示す触手たちに、抵抗する術とて無い、少女が悔し涙を流す中、
バストと同様、控えめなボリュームのヒップの曲線は、
ものの数秒と経たないうちに、仮初めの生命を与えられた不死の怪物の眼前に曝け出されてしまった。
(ううッ・・・・み、見るなぁッ!!)
きめ細かな肌の内側にほのかな輝きが宿っているかのような、白く、なめらかな双丘である。
尻肉の張り具合が未だ十分では無く、全体的にスレンダーな印象を受けるが、
そのせいで、割り開かれた谷間の奥に息づいている、鮮紅色の蕾までもが丸見えになってしまっていた。
八の字の形に開脚を強いられた、生白い太股の間には、
食べ頃に熟したアケビを連想させる、ふっくらとした大陰唇も見て取れる。
頭髪と同じ色の赤茶けた縮れ毛が恥丘の上部を逆三角形に薄く覆っているだけで、
固く閉じ合わされた淡いピンク色のスリットをはじめとする秘裂部分は、殆ど無毛の状態だった。
(肉体的な意味に於いては既に処女という訳では無かったものの)乙女の禁断の花園は、
これから起きるであろう、淫虐な凌辱を予感して、プルプルと不安気に震え慄いている。 (10)
「――――」
今は亡き<暗黒王>の姿に似せて作られた生ける死体の無機質な視線が、
下穿きを剥ぎ取られた虜囚の下半身を、舐るようにねめつける。
剥き出しにされた桃尻の震えが徐々に激しくなり、
乳白色の柔肌が、熟れ始めの白桃を思わせる、仄かなピンク色に染まっていった。
いくら勝気な性格だとはいえ、麗子も年頃の娘である。
恥ずかしい秘所を視姦される羞恥に抗い続ける事は困難だった。
我知らず、クネクネと身を捩って、無遠慮な眼差しから、いじらしく股間を隠そうとする。
「ヒィッ!?」
無言のまま伸ばされてきた、ログレスもどきの片手が、剥き出しのヒップを撫で回し始めた。
氷のように冷たい指先が紅潮した脹らみの肌触りや弾力感を確かめるかの如く這い回り、
骨盤のアウトラインをそっとなぞると、情けない悲鳴が漏れ出してしまう。
異物の先端を、クィッ、と押し込むたびに、適度な具合で押し返してくる弾力は、良く鍛え上げられた下半身ならではのもので、
加えて、この年代の乙女に特有の、きゅっと吸い付くかのような湿り気も兼ね備えている。 (11)
「あああッ・・・・やめろッ!!さ、触る・・・・触るなぁッ・・・・ひゃあんッ!?」
眉を寄せて張り上げた叫びが、途中から情けなく裏返る。
ただ撫でられているだけにも関わらず、異様な快感が湧き起こっていた。
魔性の指先が動き回るにつれて、柔肌の直ぐ下に張り巡らされた交感神経が掻き乱され、
ゾクゾクと総毛立つような感覚が湧き出してくる。
尻丘の谷間に沿って異物が上下に動き始めると、悲鳴に含まれる喜悦の響きは一層強まり、
やがて、殆ど嬌声と呼んでも過言では無いまでになってしまった。
会陰部から尾?骨に向かって延びるしっとりとした滑らかな細道――――俗に云う“蟻の門渡り”を、氷柱のような感触が往復し、
その都度、羽毛で優しく掃き清めるかの如き繊細なタッチで、窄まりの表面をかすめると、
淫靡な刺激に反応したアナルの蕾がピクピクとひくつきながら、ぷっくりと盛り上がっていくのが、自分でも良く分かる・・・・。
(はううっ!!ダ、ダメぇ・・・・な、なんでっ、こんなにッ!?ひぐッ・・・・つぁあああッ!!)
予想だにしていなかったテクニシャンぶりに、狼狽えた表情を浮かべる赤毛の少女。
無論、必死に我慢を試みたものの、はしたない排泄器官は、彼女の意に反して、背徳の愉悦に酔い始めていた。
悪寒混じりの法悦が背筋を這い進んでいき、
同時に、括約筋がキュウキュウと断続的な収縮を発して、
窄まりの表面を縦横無尽に這い進む手指に対し、敏感な反応を返し続ける。 (12)
「ひゃうんッ!!良いッ・・・・き、気持ち良いィッ!!」
放射状に広がっている小皺を丹念に延ばすかの如く、爪の先でコリコリと掻きくすぐられて、
麗子は、思わず、子犬のような声を発してしまった。
小刻みに動き回る怪物の指が不浄の孔の入り口を弾くたびに、甘痒い疼きが腰椎の奥からジワジワと滲み出し、
否定しようのない性の喜悦となって、下半身全体に広がっていく。
「・・・・・・・・」
相変わらず一言も発しないまま
――――もしかしたら、最初から発声機能そのものが備わっていないのかもしれなかったが――――、
ログレスもどきは、小刻みな押し揉みを繰り出してきた。
仮面の奥で妖しく光り輝く双眸が喰い入るように見つめるのは、充血して感度を増した菊門
・・・・そして、排泄孔を弄られる背徳の快感に、為す術も無く、身体を打ち震わせるだけの哀れな牝獣。 (13)
「うふぁあ・・・・あぁあああッ・・・・!!」
尻に湧き起こった新たな刺激に、弱々しい喘ぎが漏れる。
己れのカラダに降りかかろうとしている事態を直接視認出来ないのは、
望外の僥倖と云うべきなのだろうか?それとも、途轍もなく不運な事なのだろうか?
窄まりを嬲り、弄んでいた異形の指先は、いよいよ皺孔の内部へと押し入り、
ゆっくりとした動きで奥に向かって這い進もうとしていた。
「あぁッ!!だ、だめぇ・・・そんな、深くまでッ!!」
異様な感触に襲われた全身がガチガチに硬直し、感覚と云う感覚が異物によって占拠された排泄器官へと集中する。
必死に引き窄まって侵入を阻止しようと括約筋の抵抗をものともせずに、
粘膜の中を突き進んでいく、忌まわしい侵入者
・・・・深く、更に深く、抉り抜かれるたびに、
まるでドライアイスの棒を突き入れられたかのような冷感が肛門を凍てつかせ、
四方八方に向かってジリジリと拡散していく。 (14)
「ひっぐ・・・・い、いやぁッ・・・・やめ・・・・て・・・・!!
あくぅ・・・・お願い、もう・・・・ゆるし・・・・て・・・・ひはぁあああッ!!!!」
羞恥に頬を染めつつ、普段の態度からは想像も出来ない、弱々しい哀願の言葉を発する、赤毛の少女。
黒衣の怪物の節くれ立った指先は、既に根元近くまでめり込み、スベスベとした直腸粘膜をさかんに撫でさすっていた。
不浄の肉孔が掻き回されるたびに、グチュッ、グチュッ、という湿り気たっぷりの吸着音が響き渡り、
ヌメヌメとした腸液が分泌されて、あさましく引き延ばされたアナルを卑猥に彩っていく。
(ひぃあああッ!!ダ、ダメ・・・・このままでは・・・・はくうッ・・・・イッて、しまう・・・・ッ!!)
眠っていた性感帯が次々に掘り起こされて活性化し、
ほんの僅かな動きの変化にさえ、敏感に反応して、快楽中枢を揺り動かした。
程良く引き締まったスレンダーな肢体が、肛悦に酔い痴れて震えくねるたびに、
甘美な衝動が背筋をざわめかせながら脳天へと駆け上っていき、
うなじの辺りから、砂糖菓子のような甘ったるい発情臭が立ち昇っているのが、自分自身でも良く分かる。 (15)
(ああっ・・・・あっあっあっ・・・・も、もうっ、らめえェッ!!
こ、声が・・・・恥ずかしい声が、漏れて・・・・くあぁあああッ!!!!)
既に意識はフニャフニャにふやけ、
理性は炎に焙られるチーズの如く、蕩け落ちようとしている。
クチビルを噛んでヨガリ声を食い止めようにも、顎の筋肉からとうに力が抜け落ちてしまっており、
熱く火照り切った吐息と共にトロトロの涎まで溢れてくる始末
・・・・もはや、彼女の肉体にも精神にも、間断なく押し寄せる快楽に抗う術は、一片たりとも残されてはいなかった。
ぐちゅッ・・・・じゅるッ・・・・ずじゅるるるッ!!
菊座を犯す動きが、徐々にスピードを増していく。
執拗に揉み解されて、硬さを失いつつある窄まりの中心部に、
細長い指がゆっくりと抽挿され、可憐な蕾を引き歪めた。
節くれだった異物が薄い肉膜越しに尾?骨を何度もなぞり、痺れるような喜悦の波を送り込む。 ・・・・本日はここまで。
なんだか、最近、SSを投下しようとする度に、
新しい連投規制が導入されているみたいに感じます・・・・。 (16)
「も、もう・・・・らめぇッ!!
ぬ、抜いてッ!!お願いッ・・・・これ以上は、もう・・・・もうッ・・・・!!」
交尾中の牝犬さながらの無様な格好で這いつくばらされ、
全身をあさましく戦慄かせながら、哀願の言葉を放ち上げてしまう赤毛の少女。
無論、ログレスもどきは心を動かす素振りさえ見せはしなかった。
尻穴に挿入された冷たい異物が容赦なく蠢動し続け、敏感な粘膜をコリコリと擦り嬲られるたびに、
忌まわしい振動が脊髄の末端部から背骨伝いに上半身へと逆流し、理性と矜持を掻き溶かしていく。
一度漏れ始めた嬌声は、どれだけ意志を振り絞ろうと防ぎ止める事は叶わず、
むしろ、卑猥極まるピストン運動によって、肛門の内径が、じりっ、じりっ、と拡張していくにつれて、
悲痛な絶叫が、より甲高く、より切迫したものとなっていった。
(ハァハァ・・・・おひりの穴、きもひ良すぎりゅうぅッ!!
も・・・・もう・・・・お、おかひく、なっひゃうぅうううッッッ!!!!!!) (17)
「・・・・・・・・」
相も変わらず沈黙を通してはいるものの、
菊門を犯す仮面の凌辱者の動きは、あたかも、獲物の反応に喜びを感じているかの如く、力強さと激しさを増している。
右手の中指を根元まで埋め込み、直腸内の急所をくまなく掻きほじりつつ、引き抜いてはまた捻じ入れる。
左手は、プリプリとし弾む肉毬を揉みしだきながら、
時折、汗と体液にまみれた窄まりの周辺部にコリコリと刺激を加えて、弄んでいた。
もはや、バンダナで纏めた赤銅色の髪を振り乱し、
あさましい鳴き声を喉奥から搾り出すだけの存在と成り下がってしまった、囚われの<戦士>は、
引っ切り無しに襲いかかってくる、甘美な衝撃波によって、猛烈な勢いで絶頂へと追い詰められていく。
「ひはぁっ!!あっあっ・・・・あぁあっ!!
ら、らめぇッ・・・・たへりゃれないッ・・・・ひへゃあああッ」
刻一刻と迫り来る、甘美な敗北の瞬間。
強気な光を浮かべていたラベンダー色の双眸には羞恥の涙が溢れ、
幾本もの銀色の奔流となって、真っ赤に紅潮し切った頬筋へと流れ落ちている。
食べ頃の白桃を思わせる、桜色に染まった尻たぶの稜線にも、きめ細かな汗の粒が滲んでいて、
甘酸っぱい薫香が滴り落ちる腸液の異臭と混じり合い、一種独特な化学変化を引き起こしていた。
拘束された背骨の許す限界ギリギリまで振り上げられた腰がガクガクと揺れ動き、淫蕩極まるダンスを踊り始める。
押し寄せてくる愉悦の激流は、尾?骨を執拗に撫で嬲っていた指先が、肛門内で、グルリ、と反転し、
僅かに薄襞一枚を隔てた場所に位置する子宮口を的確に捉えるに至り、最高潮に達した。 (18)
「ひゃひぃいいッ・・・・やはぁあああッッッ!!!!
も、もう・・・・らめぇええッ!!イクッ・・・・絶頂ッちゃうううッッッ!!!!」
腰の奥にマグマの如くわだかまっていた重い感覚が一気に爆散した刹那――――
散々に抉り回されたアナルから噴火が湧き起こり、瞬く間に麗子の全身を押し包んでいく。
生白い双丘が、キュン!キュン!と、断続的に引き絞られた。
括約筋の締め付けが限界ギリギリまで強まり、挿入された異物を引き千切らんばかりに喰いしばる。
・・・・だが、それでもなお、異形の手指は止まらなかった。
卑猥極まる振動は淫靡な波動と化して子宮へと伝わり、更なるエクスタシーを誘発しながら、
快楽地獄に堕ちた雌犬に断末魔の苦しみを強要し続ける。
「あ、あぎぃいいいいッッッ!!!!
ひゃ、ひゃめへぇッ・・・・も、もう、らめえぇええええッッッ!!!!」
狂ったように泣き叫ぶ、赤毛の少女。
こみ上がってくる凄まじい爆圧によって意識が粉々に粉砕され、
因果地平の彼方へと拡散してしまうのでは?とさえ感じた程の、圧倒的な絶頂感だった。
思考や感情はおろか、殆ど全ての感覚が跡形も無く消し飛んでしまい、
まるで、一筋の光も射し込まない暗闇を漂っているかのよう・・・・
唯一の例外は、突き入れられた指先をキュウキュウと喰い締めて痙攣する尻孔の感触のみで、
(皮肉にも)それだけが、麗子の中で、自分はまだ生きているのだ、という事実を実感させるものとなっていた・・・・。 (19)
――――しばらくの後。
「はぁっ・・・・はあはあっ・・・・お、お尻・・・・お尻の穴がぁ・・・・あああ・・・・」
触手による拘束は既に解かれていたものの、
麗子は高々とヒップを突き上げたままの屈辱的なポーズで、肛虐絶頂の余韻に浸っていた。
めくるめく肛悦の時間は儚く過ぎ去ってしまったのだが、
消耗し尽くした体力は回復せず、心の中は敗北感によって満たされている。
<ヴァリスの戦士>としての矜持もプライドも粉々に砕け散り、強烈な自己嫌悪のみが思考を席巻していた。
ぴくっ、ぴゅくっぴゅくっ・・・・!!
赤く腫れ上がった窄まりの近辺には未だおぞましいエクスタシーの余韻が残り、
ベトベトとした体液がこびりついた下半身のそこかしこでは不随意筋がビクビクと痙攣を続けている。
僅かに舞い戻った理性が、最悪の臭いだ、と訴えかけてはいるが、
幾重にも塗り重ねられた腸液の発する濃密な臭気に、カラダはなおも敏感な反応を示すのをやめようとはせず、
半開きになった口元からは甘やかな吐息が止め処なく漏れ出していた。
(はふううっ!!う、疼いてるッ!!
そ、そんなっ・・・・ま、まだ・・・・足りないなんてェッ!?) (20)
「・・・・お、お願い・・・・もっと・・・・」
半ば以上、無意識のうちに、脱力しきった首を巡らせて背後を窺おうとする、赤毛の少女。
脂汗と涙とヨダレとでドロドロに濡れそぼった相貌には、
更なる凌辱に対する、あさましいまでに切実な期待が張り付いていた。
『――――』
快楽に屈した哀れな虜囚の眼差しを受けて、一瞬、逡巡するかの如く動きを止める、仮面の不死怪物。
・・・・だが、その次の瞬間、漆黒の長衣が、バサァッ!!とはだけられたかと思うと、
何の躊躇も無く伸ばされた武骨な両手によって、プルプルと打ち震えていた白い肉塊は乱暴に鷲掴まれてしまう。
「アァッ・・・・!!い、いっ・・・・いひィィッッッ!!!!」
自分自身では、“嫌ァッ!!”と叫んだつもりだったが、実際に麗子が発したは、それとは真逆の言葉だった。
大きく見開かれた双眸は、黒衣の下から躍り出してきた、恐ろしい物体に釘付けになってしまっている。
――――そう、肉体の一部と云うより、あたかも独立した生物であるかの如く、凶悪な存在感を漂わせている、醜悪な肉の槍先・・・・
黒々と聳え立つ、ログレスもどきの男根に。
(あっ・・・・あああッ!?
あ、あんな・・・・おぞましいモノがっ、私のアナルにィッッ!!!!) (21)
『ククッ、おやおや、麗子・・・・
折角、ヴァリアの力で<夢幻界>人として生まれ変わったというのに、
キミのその性癖は、<暗黒界>の住人だった頃から全く変化していないようだねぇ』
魔道鏡の中の赤毛の少女に向かって、辛辣な笑みを投げかける、プラチナブロンドの魔道士。
クールを装ってはいるが、彼の邪悪な心は、
ヴァルナに続き、<ヴァリスの戦士>を無様な敗北へと陥れ、
闘志を圧し折る事に成功した悦びに打ち震え、喝采を叫んでいた。
『これで、あと一人・・・・』
<夢幻界>の女神によって生み出された、光の巨人との戦いは、一進一退を繰り返し、
決着の付く気配は未だ見出せないが、邪神の胎内における戦いは着実に勝利に近付きつつあった。
・・・・否、現時点に於いて、既にヴァリアが最後の希望を託した三人が此処に辿り着ける可能性はほぼ無くなった、と言っても過言ではない状況ではある。
だが、青年は、最後に残った一人・・・・<現実界>の蒼髪の少女を跪かせずしては、画竜点睛を欠く、との想いを未だ振り切れずにいた
――――否、強くとらわれている、と言っても過言では無いかもしれない。
『フフフ、さぁ、可愛い優子、次はいよいよキミの番だよ。
<三界>最強の<戦士>・・・・私の最高傑作として、せいぜい美しく舞って魅せたまえ、ククク・・・・』
――――――――to be continued. 以上、第36章をお送りいたしました。
連投規制のせいで、投下作業が中断してしまいましたが、
お楽しみ頂けたのであれば幸いに存じます。
さて、次回ですが、今回の続き(『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第37章をお送りしようと考えています。
完成時期につきましては、仕事の都合で年末年始に執筆時間が取れなくなる関係上、
今の所、来年の1月の後半から2月前半ぐらいになるのでは?と考えています。
読者の皆様には申し訳ございませんが、またしばらくの間お待ち下さいますよう、お願い申し上げます。
それでは、本日はこの辺で〜。 父親はいないんじゃね?
漫画版の設定は違うみたいだが夢幻界に♂はいない(全員♀だけの世界)ってのが公式設定だったハズ どうやって子孫残してるんだろう?
ナメック星人みたいに(下の)口からタマゴ吐き出すのかな。 大変お待たせしました〜。
只今より、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン』第37章の投下を開始いたします。
なお、連投規制対策の為、今回は、1日1回、7レスずつ、
4回(4日間)に分割して投下作業を行いますのでご注意下さいませ
(ただし、7レス未満であっても、連投規制が発生した場合は、その時点で一度投下を中止します)。 (1)
――――<暗黒界>、と呼ばれていた、世界の残滓。虚空に浮かぶ、崩壊寸前の大地。
<封じられし魔>を素体として創り上げられた、終末の邪神と
<夢幻界>の女王が最後の力を振り絞って生み出した、光の巨人との死闘は、いつ果てるともなく続いている。
今まで、戦技や戦術といった戦闘の“技”に頼る事無く、己れ自身の強壮なる肉体に宿るパワーと邪悪な魂に根差した闘争本能だけを恃んで激闘を繰り広げてきた、漆黒の巨神だったが、
ここに来て、ようやくそのやり方では目の前の敵を打ち倒すのは困難だ、と気付き始めたらしく、
力押し一辺倒の戦闘スタイルに変化を取り入れるようになっていた。
相対する、戦乙女たち・・・・<幻想王女>ヴァリアの身体に宿った、幾千幾万もの<戦士>の魂魄にとっては、
容易ならざる事態と云わねばならない局面の到来である。 (2)
――――グォオオオオッッッ!!
憎悪に満ちた雄叫びが天地を鳴動させる。
右手に提げた得物――――白銀の女神の身の丈ほどもあろうかという程の、長大かつ重厚な大剣を軽々と振りかざし、
威嚇のポーズをとる、漆黒の暴君。
凄まじい殺気が、つむじ風の如く、周囲を暴れ回っている。
・・・・だが、女巨人は微動だにせず、攻撃を仕掛けるタイミングを窺っていた。
素体となったヴァリアと同様、瞳孔を欠いた両目には、鋭くもしなやかな眼光が漲り、
邪神から放たれる闇のオーラを寄せ付けず、緊迫した対峙を続けている。
グルルル・・・・ルルルル・・・・。
威嚇の効果が全く現れない事に不快さを覚えたのだろう、魔神の口元から低い唸り声が漏れる
――――と、次の瞬間、殆ど何の予備動作も無く、闇色の甲冑が翻り、長大な剣がその牙を剥いた。
大上段に振りかざされた邪悪な刃が、ぞっとするような風斬り音を発しながら、一気呵成に振り下ろされる。
――――ダンッ!!
・・・・だが、聖なる女戦士は、些かも慌てた素振りを見せずに地面を蹴ると、
まるで、空中でダンスでも舞うかのような優雅な動作で、怨念のこもった斬撃を躱しきった。
のみならず、滞空状態のまま、素早く姿勢を入れ替え、
爪先が地面に着くや否や、地を這う程に身を低くして、突進が空振りに終わった敵に狙い澄ました反撃の一矢を放つ。
鞘走る閃光の先に在るのは、大きく姿勢を崩した宿敵が晒している、無防備な脇腹・・・・。 (3)
ガシィンッッッ!!!!
すんでのところで、分厚い装甲に護られた左腕が刃の軌道を阻んだ。
・・・・とはいえ、並の防具であれば、腕ごと斬り飛ばされていたに相違無い、強烈な一撃である。
白銀色に光り輝く刃は、刀身の半ばまでも防具に喰い込み、
破孔から聖なる霊気を流し入れて、忌まわしい肉体を焼き切ろうとしていた。
さすがにこの攻め口は効いたのだろう、終末の巨人は大きく身悶えすると、
渾身の力を込めて傷付いた腕を引き去りつつ、更に、大きく後方に退いて、十分な間合いを確保しようとする。
――――グォオオオ・・・・オオオオンッッッ!!!!
再び放ち上げられる、憎しみの咆哮。
加えて、今度のそれには、これまでに蒙った中では最大級の打撃と苦痛に対する、巨大な憤怒が色濃く滲んでいた。
もっとも、邪神は、今まで繰り返してきたように、怒りに任せて遮二無二吶喊しようなどとは考えず、
右手の邪剣を油断なく構えつつ、呼吸を整え始めたのだが。
・・・・コォオオオッ!!
幾重にも重ねられた重厚な魔道装甲の中心から、鮮やかな光彩を帯びた七色の輝きが溢れ出し、
漆黒に染め抜かれた全身――――殊に、先程、深手を負わされた左腕に向かって、広がっていく。
邪悪なる血肉の構成素体となっている<封じられし魔>へと注がれた、<ファンタズム・ジュエリー>
・・・・アイザードによって形質を操作された、<夢幻界>の聖玉のエネルギーは、
瞬く間に、損なわれた組織を再生させると共に、失われていた筋力を取り戻させた。 (4)
『・・・・・・・・』
追撃を仕掛けるチャンスを見出せず、
空しく一部始終を傍観しているしかなかった、白銀の女戦士。
瞳を持たぬその双眸に昏い翳りがよぎる。
今まで、何度と無く斬撃を放ち、大小の手傷を負わせてはいるものの、
そのたびに、漆黒の巨人は聖玉の力を発動させ、折角与えたダメージを跡形も無く消し去ってしまっていた。
たとえ、今回の攻撃がブロックされる事無く、狙い通り、急所に達していたとしても、
おそらく、さしたる痛苦とて無いままに再生させられていたに相違ない。
・・・・否、よしんば、今回と同等か、あるいはそれ以上の好機に恵まれて、
首を打ち落とすなり、胴を断ち切るなり出来たとしても、
致命の一撃となり得る可能性は限りなくゼロに近い、と言っても過言では無いだろう。
<ジュエリー>の力がプラチナブロンドの魔道士の手中に握られている限りは――――。 (5)
――――邪神の胎内。
<ファンタズム・ジュエリー>の魔力を用いて創造された、異空間の一つ。
「ぐがっ・・・・ガハァアアッ!!」
苦悶に満ちた絶叫と共に、どす黒く濁った血液が盛大に噴き上がる。
己れの胸板に深々と突き立てられた、細身の聖剣を、信じられない、という表情で見下ろしながら、
炎の魔人・・・・<暗黒五邪神>が一将、ベノンは、血走った両の眼を見開いて、眼前に佇む少女を凝視した。
「ま、まさか・・・・いくらアンタでも、<ジュエリー>も無しで、このアタシを、いや、アタシたち三人をッ!?」 (6)
「たしかに、以前、お前を倒した時には、<ファンタズム・ジュエリー>のパワーに頼ったわ。
・・・・でも、ガイーダやキーヴァと戦った時は別だった筈よ」
ゴホッ、ゴホッ、と咳き込むたびに、口元と胸に穿たれた傷口から大量の血を吐き出す、瀕死の魔将に向かって、
蒼髪の<戦士>・・・・優子は、憐憫の感情さえ含んだ口調で語りかけた。
彼の背後には、ベノンと同様、アイザードの魔道の技によって冥府の底から黄泉返らされた、かつての同胞
・・・・<地邪>ガイーダと<水邪>キーヴァの物言わぬ骸が折り重なるようにして倒れ伏している。
「ううっ・・・・バ、バカな・・・・こんなバカなコトがぁ・・・・」
「まだ理解していないのね。
<明>の力――――<ヴァリス>の源は、人間の心。
<夢幻界>の聖玉は、それを最も効率良くエネルギーに変換するための道具に過ぎないわ。
たしかに、強力で、便利なアイテムではあるけれど、<ジュエリー>自体がパワーを生んでいる訳ではないのよ」
「つ、つまり・・・・アタシたちを倒したのは、アンタ自身の力であって、
あの石ッころではない、ってコト・・・・?」
力尽き、ガクリ、と膝をついた、<暗黒五邪神>。
禁断の邪法によって注ぎ込まれていた、仮初めの生命力が急速に失われているのだろう、
身体の輪郭が徐々に薄れ、ぼんやりとぼやけていく。
一方、消滅していく炎の魔人を眺め下ろしつつ、<ヴァリスの戦士>は、ぎりりっ、と両手を握り締め、
カラダの奥底からフツフツとこみ上げてくる怒りに両肩を震わせていた。 (7)
「――――アイザードッ!!」
固めた拳を突き上げ、虚空に向かって宿敵の名を叫ぶ、蒼髪の少女。
どんよりと垂れ込めた不吉な黒雲の彼方から、
底知れぬ悪意を秘めつつ地上の様子を睥睨しているであろう、
プラチナブロンドの青年の姿を思い描き、声を張り上げる。
「答えなさいッ!!一体、何時まで非道を続けるつもりなのッ!?
死者の眠りを妨げ、安らぎを奪い去って、戦いの手駒にするなんてッ・・・・!!」
・・・・返答など期待してはいなかったが、それでも、叫び出さずにはいられなかった。
ログレス配下の<暗黒五邪神>
――――ガイーダも、キーヴァも、ベノンも、皆、かつて、主君たる<暗黒王>に命じられて襲い掛かってきた者達である。
ある者は圧倒的なパワーで、ある者は強大な魔法で、又ある者は、邪悪な奸計で、
自分を葬り去らんと試み、死力を尽くしての戦いの末に、紙一重の差で敗れ去った強敵たち・・・・。
――――確かに、その時々は、優子とて、彼らへの怒りや憎しみと無縁でいられた訳では決してない。
だが、こんな形で再会を果たし、再び剣を交える事態になろうとは予想だにしていなかった。
のみならず、黄泉返った魔将たちを相手に再び勝利を収め、
呪われた魂を、本来いるべき場所・・・・冥界に送り返すのに成功したにも関わらず、
<ヴァリスの戦士>の心は何ら高揚感を覚える事無く、
反対に、喩えようも無い程の空虚さと後味の悪さのみを引き摺り続けているのだった。 (8)
『・・・・くっくっくっ・・・・』
放ち上げられた叫びに対して、何処からともなく聞こえて来た、低い嗤い声。
まさか、と思った少女だったが、その身体は半ば反射的に動いていた。
一切無駄の無い、必要最小限の動作で、<ヴァリスの剣>を構え直し、カッと両の眼を見開いて闘気を漲らせる
――――彼女のその気迫に怯んだ、という訳では無いだろうが、
さしもの魔道士も姿まで現そうとはせず、思念のみを飛ばして話しかけてくる。
『さすがは優子、<暗黒五邪神>程度では遊び相手にもならない、か・・・・』
「・・・・遊び相手、ですってッ!?」
青年の発した言葉を耳にするや、気色ばんだ表情を露わにする蒼髪の<戦士>。
信頼の絆で結ばれていたという訳では無いとはいえ、
かつての同輩を慮る感情など、一片たりとも感じられない、冷淡きわまる口調には、憤りを覚えずにはいられない。
「貴方にとっては遊び半分だったかもしれない。
でも、わたしや彼らにとって、この戦いは真剣なものだったわ。それを・・・・」 (9)
『・・・・まぁ、役立たず共も、最低限の仕事はやり遂げてくれたけれどね』
詰問の言葉は無視して、プラチナブロンドの元<暗黒五邪神>は一方的に話し続けた。
更なる苛立ちと憤慨を掻き立てられた蒼髪の<戦士>だったが、
何処にいるのかさえ分からない、思念のみの存在が相手では斬り付けるという訳にもいかず、切歯扼腕するしかない。
・・・・だが、(幸か不幸か)鬱屈した想いを抱えたまま、忍耐時間を強いられる時間は長くは続かなかった。
『彼らが君を足止めしてくれている間に、私は彼女たちの相手に専念出来たんだからね・・・・』
これがその結果だよ――――余裕綽々の台詞と前後して、
少女の周囲に強力な魔法の発動する気配が生起し、次いで、視界が大きく変化する。
アイザードお得意の念写術・・・・聳え立つ高層ビルも斯くやといわんばかりの大きさの魔道スクリーンに映し出されたのは、
莫迦莫迦しいまでに巨大な二つの立体映像。
その被写体を視認するなり、優子は愕然として喘ぎを漏らし、立ち竦んだ。 (10)
「・・・・れ、麗子ッ!?ヴァルナッ!?」
薄青色の双眸を大きく見開きながら、絶句する。
視界全体を覆い尽くさんばかりの大迫力で展開される魔道映像の主人公は、
先刻、卑劣な罠により、離れ離れにされてしまった、何物にも代え難い仲間たち。
・・・・だが、二人の姿は、これが彼女たちと同一人物なのだろうか?と、思わず、目を疑った程に悲惨なものだった。
『アアッ!!いっ・・・・ぃひいいっ!!ひぎぃいいいいいッッッ!!!!』
真っ先に視界に飛び込んできたのは、
四つん這いの姿勢を強いられた上に、まるで交尾中の雌犬であるかの如く、高々と腰を持ち上げられた、赤毛の<戦士>。
<暗黒王>ログレスの醜悪なカリカルチュアたる、錆の浮いた金属製の仮面とボロボロの黒マントを身に纏った不死の怪物に組み伏せられ、
黒衣の裳裾からせり出した禍々しい肉の兇器を尻穴に突き立てられて、激しく喘いでいる。
壊れかけの自動人形よろしく、凄まじい動きで上下左右に跳ね回っている、白い肢体の下では、
腸液と脂汗と唾液が一緒くたになった、名状し難い体液が粘ついた水溜りを形作り、鈍い光沢を放っていた。
『はぁっ・・・・はぁはぁっ!!ら、らめェ・・・・も、もう入らないィ・・・・張り裂けちゃうううッッッ!!!!』
一方、<夢幻界>の王女は、胡坐座に腰を下ろした、コンクリート色の魔道生物・・・・ストーンゴーレムに抱きすくめられた格好で、
未だ異性を知らぬ無垢な下半身を、丸太の如き異物によって突き回されている。
今にも折れそうな程に繊細で華奢なその体躯は、
生娘同然の秘裂を、人間離れしたサイズの男性器によって串刺しにされる恐怖と苦痛によって完全にノックアウトされたらしく、
麗子とは対照的に、時折、ピクンピクンと不規則的な痙攣を発する以外は殆ど動きを止めてしまっていた。 (11)
「くっ・・・・一体、どういうつもりなのっ・・・・!!」
ショックに打ちのめされつつも、
必死に冷静さを保ち、周囲への警戒を維持する、蒼髪の<戦士>。
同時に、映し出された立体映像を注視し、
不自然な点・・・・すなわち、人為的な操作を加えられた形跡が無いか?確認を試みる。
(人間の心を弄んで、自分に都合の良い印象を植え付けるのは、アイザードの常套手段・・・・
わたし自身、今までに何度も痛い想いをしてきたわ。今回も、もしかしたら――――)
正視に堪えない二人の姿に吐き気を覚えながらも、懸命に目を凝らす少女だったが。
『くっくっくっ・・・・毎度のコトながら、実に健気な態度だねぇ。
でも、残念だけど、キミの推測は外れだよ。
これらの映像は、全て真実・・・・彼女たちは、既に私の手中にある』 (12)
「そ、そんな訳ないわ・・・・ッ!!
麗子たちが易々と貴方の意のままになったりはしないハズよッ!!」
悲痛な声で叫び返した優子の耳朶に、
あられもない嬌声が左右両側から激しく叩き付けられる。
それでも、蒼髪の少女は、何度も何度もかぶりを振りたくると、
半ば意地になりつつ、惜しげも無く痴態を晒してのた打ち回る女囚たちを見つめ続けた。
(そうよ・・・・こんなもの、単なるまやかしに決まっているッ!!
たとえ、バラバラになろうと、麗子やヴァルナが敵に捕まったりする筈がないもの・・・・
きっと、二人共、今も何処かで必死に戦っているに違いないわッ!!)
『フン、そうまで言うんだったら、納得いくまで調べてみるといい。
目の前の映像が、”単なるまやかし”に過ぎないものかどうか?をねぇッ!!』 (13)
「望むところだわッ!!」
余裕たっぷりの魔道士に対して、内心の動揺を悟られまいと、殊更に表情を厳しくする優子。
二人のうち、どちらを先に確認すべきか?少し迷った末に、
ヴァルナが大映しになった魔道スクリーンに視点を転じ、注意を凝らす。
――――途端に、赤毛の親友の映像が数十分の一の大きさに縮小し、
あられもなく放ち上げられる喘ぎ声の声量も、銀髪少女のそれの聞き取りを妨げない程度にまで引き絞られた。
『ここは、可能な限り、フェアプレイの精神で行こうじゃないか。
麗子の方を観察したくなったら、遠慮なく言ってくれたまえ・・・・すぐに設定を元に戻してあげるから』
(何が、”フェアプレイ”よ・・・・そんな言葉に誤魔化されたりするとでもッ!?)
手前勝手な言い草に大いに反発を覚えながらも、
<ヴァリスの戦士>は、意識を集中し、眼前の映像を凝視する。
ただでさえ、正視に堪えないような痴態を両目に焼き付け、理不尽な点を見付け出さねばならないのである。
平静を欠いたままの心理状態では、到底成功はおぼつかないに相違ない。
そう、覚悟を決めた上で臨んだ筈だったのだが・・・・。 (14)
『ひゃっ・・・・ひゃめてぇッ!!おかひく・・・・おかひくなっちゃうううッッッ!!!!』
ヴァルナの立体映像は、とてもではないが、冷静沈着な観察など可能な代物では無かった。
甘い喘ぎを漏らしつつ、<夢幻界>の王女は、紅く染まった頬をフワフワと緩め、
引っ切り無しに喘鳴を漏らすクチビルの端から半透明な唾液の糸をトロトロと垂れ流している。
次々と押し寄せてくる肉悦の荒波に意識が蕩け切ってしまっているのか、
涙に濡れた目元には妖しい笑みまで浮かんでいる始末だった。
(ああッ・・・・あ、あんなコトまで・・・・!?)
ひときわ甲高い嬌声と共に、彼女の腰が、クゥッ、と持ち上がる。
更に激しさを増す一方のストーンゴーレムの突き込みを、
自ら膣奥へと誘い入れようとしているかの如き、あさましい姿勢。
(なんて事なの・・・・あの、ヴァルナが、こんな・・・・)
おそらく、頭ではどんなに恥じらっていても、
すでに完全に火が付いてしまった肉体は悦楽の虜となり、
快楽をもたらしてくれる存在を拒絶出来なくなっているのだろう。
香汗を浮かべてピンク色に火照り切った太股がビュクビュクと痙攣し、
巨大なペニスに抉られている膣孔が、キュウウウッ、と窄まっている。
真下から突き上げてくる冷たい石の槍先を深々と受け入れた陰唇粘膜は、
限界ギリギリまで引き延ばされて、今にも、ブチン、と音を立ててはち切れてしまいそうな程だった・・・・。 (15)
――――ぬぼちゅッ!!ぐぼちゅッ!!
捲り返った膣襞から粘度を増した愛汁が流れ落ち、
真っ赤に充血し切った会陰部を伝って、尻たぶを濡らす。
さすがに匂いまでは再現されていなかったが、
飛び散った蜜滴が太股にも垂れ、
薄闇に包まれた陰鬱な石畳の街路に濃密な牝のフェロモンを撒き散らしている様子は一目瞭然だった。
『おやおや、どうやら、自分から腰を遣うようになったみたいだね。
ついさっきまでは、ゴーレムに組み敷かれてヒィヒィ泣いているだけだったんだけどねェ・・・・』
「・・・・だ、黙っててッ・・・・!!」
反駁する優子だったが、すでにその声は小さくなりつつある。
どう贔屓目に考えても、アイザードの指摘は正鵠を射ている、と言うしかないまでに、
目の前の少女の痴態は淫蕩そのものだった。
加えて、今まで見てきた限りでは、
映像に加工を施すなどの小細工を行っている気配は全く存在しないと言って良い。 (16)
『にゃぅッ!?ひっ・・・・あああぁッッッ!!』
石の巨根を咥え込んだ恥唇が淫らな水音を発し、甘酸っぱい蜜液の滴を飛び散らせる。
波打つ悲鳴に合わせて、ヴァルナの腰が、カクン、カクン、と、小刻みに跳ね始めた。
・・・・ぐちゅっ!!ぎゅぱぁっ!!にゅちゅるるッ!!
朱く染まった壺口を捲り上げ、熱い愛潮を飛沫かせ続ける極太ペニスにより、
膣洞の入り口から最奥に至る全ての粘膜が執拗に掻き回されていた。
快感に撃ち抜かれたカラダが激しく捩れ、ストーンゴーレムの腕の間で跳ね躍る。
・・・・それでいてなお、表情には苦痛の色は一片たりとも存在せず、
朱鷺色に染まった眉根は開き切り、熱っぽく潤んだ瞳は、焦点を失って、フラフラと空中を彷徨い歩いている――――。
(・・・・も、もうダメ・・・・これ以上、見ていられない・・・・)
あまりにも淫虐な光景に、我慢の限界に達してしたのだろう、
優子は、激しい自己嫌悪に苛まれつつも、立体映像から顔を背けてしまった。
どんなに激しい戦闘の後にも経験した事の無いくらい、呼吸は上擦り、乱れきって、
胸郭の内側では、心臓が今にもはち切れんばかりに動悸を刻んでいる。
とてもではないが、映像の真贋の見極めなど可能な状態ではあり得ない・・・・
心の中で弱音を吐いた蒼髪の少女を嘲笑うかのように、
銀髪の女囚の発した今際の声が、耳朶の内奥で殷々と響き渡っていた。 (17)
『・・・・だ、だめぇッ!!お尻・・・・お尻の穴がぁ・・・・壊れちゃううう・・・・ッ!!』
優子の様子から、もはや必要無いと判断したのか、ヴァルナの立体映像と音声がフェードアウトしていき、
代わって、赤毛娘のそれが大写しにクローズアップされた。
前者の視聴だけで多大な精神的ショックを蒙り、闘志の大部分を殺ぎ落とされてしまった<ヴァリスの戦士>は、
もはや、蒼褪めた表情で、半ば機械的に垂れ流される有害映像を見上げている状態だったが。
『あぐぅ・・・・ぃぎひぃいいいッ!!
は、激しすぎるぅっ・・・・あああ・・・・も、もう、動かさないでェッッッ!!!!』
不死怪物の黒ずんだ腐れ摩羅に犯された尻孔は、
これが排泄器官か?と、我が目を疑わんばかりの淫猥さに覆い尽くされていた。
皺という皺、溝という溝全てに、淡く黄色がかった半透明な粘汁を滲ませつつ、
小刻みに波打つ粘膜襞で出入りする剛直をしゃぶり立てている。
・・・・ちゅばっ。ちゅぶっ。ぶちゅぴゅるるッ!!
粘り気を増した腸液が擦れ合う淫肉の間で卑猥な楽曲を奏でていた。
引っ切り無しに掻き回されて、細かく泡立てられた半透明な液汁は、会陰部を伝って秘裂にまで流れ込み、
その場所でもう一つの体液と遭遇して、混然一体に混じり合い、和合し合っている。 (18)
『ああッ!!も、もう、ダメぇッ!!
お、お尻の穴、熱くて・・・・ふはぁああッ・・・・もうっ、もうっ・・・・!!』
背筋を弓なりにしならせた少女の声が裏返り、
口をついて漏れ出す喘鳴が切迫の度合いを更に強めていく。
自分の発するあられもない嬌声に昂奮し、肛門から響き渡る淫靡な吸着音に被虐感を募らせながら、
スレンダーな肢体を揺らし、絶頂へのスロープを駆け上がっていく、麗子。
魔道スクリーンにフォーカスアップされた面立ちは惑乱の極みに達し、
もはや、誰に犯されているのか?どうしてこんな状況に陥ってしまったのか?さえも、認識出来なくなっているとしか思えない。
びくん・・・・ッ!!びゅくびゅくびゅく・・・・ッ!!
女囚の反応に気を良くしたのか、不死生物の突き込みも加速していく。
負けじ、とばかり、牝肉の痙攣も激しさを増し、
卑猥な水音を奏でつつ、鮮やかなピンク色に染まった菊門を惜しげも無く披露する。
互いに競い合うかの如く、獣欲を貪り、禁断の肉悦に耽溺する、不死怪物と囚われの<戦士>・・・・
淫蕩極まる光景に、優子は、まるで魅惑の呪文で精神を支配されてしまったかのように、呆然とその場に立ち尽くしている事しか出来なかった。
――――そして、次の瞬間・・・・。 (19)
ビュクンッ!!ビュバッ!!ビュジュルルル――――ッ!!!!
尻孔に挿入された漆黒の淫棒がひときわ大きく脈打ったかと思うと、
何とも得体の知れない、液状の物体――――正体は皆目見当もつかなかったが、単なる精液では無いのだけは確かだった――――を
直腸襞に向かって、勢い良く放出し始める。
『うあぁっ・・・・あああッ!!な、なに・・・・なんなの、コ、コレェッ・・・・!?
ひいいッ!?は、弾けてるッ!!な、何かが・・・・カラダの、私のカラダの中で・・・・プチプチ弾けてるぅッ!!』
謎の液体の感触に、白目を剥いて悶絶する、麗子。
彼女自身は、己れの体内に勢い良く注ぎ込まれたモノが一体何であるのか?確かめる手段は無かったのだが、
スクリーン越しに視聴している優子には、
その正体・・・・カエルの卵に酷似した、無数の小さな球体が密集した、おぞましい集合物の姿を、はっきりと捉える事が可能だった。
異形の男性器から迸る魔性の卵莢は、薄い皮膜に包まれたグミのようで、
エクスタシーに痙攣する窄まりに圧迫されて、容易く弾けてしまう。
一つや二つであれば、大した刺激にはならないだろうが、
不死怪物の朽ちかけた肉槍から噴き出してくる卵の群れは、千の単位か、あるいは、万の単位か・・・・? (20)
『やぅあッ!!あああッ・・・・ら、らめぇッ!!
イ・・・・イクッ!!イクのが止まらないッ・・・・イヒィ・・・・ひぃいいいッ!!!!』
通常の性行為では決して得られる筈の無い異質な快感によって、
さしもの赤毛の<戦士>も、髪を振り乱し、狂ったように泣き叫びつつ、更なる高みへと追い立てられていった。
しなやかな手足がピーンと突っ張り、感極まったかの如く、ガクガクと震え慄く。
恐怖に引き攣っていた表情は、すぐに恍惚に蕩け、淫らに弛緩していった。
耳たぶまで真っ赤に染まった相貌の中では、ラベンダー色の双眸が焦点を失ってユラユラと揺れ動き、
クチビルからは唾液が、形の良い鼻からは洟汁が、盛大に溢れ落ちている。
(ああッ!?・・・・何てコトッ・・・・れ、麗子・・・・!!)
もはや、淫乱を通り越して、酸鼻という形容こそがふさわしいまでになった、眼前の状況を正視出来ず、
優子はガクリ、と膝をついてしまった。
色白な肌はうっすらとピンク色に火照り、そこかしこから小さな汗の粒が浮かんでいる。
胸の奥では、心臓が、ドクンドクン、と早鐘のように動悸を刻み、熱く煮え滾った血流を全身に向かって送り出していた。
(ダ、ダメ・・・・もう、見ていられない・・・・)
精神的に打ちのめされ、もはや顔を上げる事さえ叶わなくなった蒼髪の少女。
蹲ったまま、荒々しく、ハァハァと肩で呼吸を繰り返す彼女の頭上では、ひときわ甲高い悲鳴が、引っ切り無しに発せられていた。
感極まって決壊してしまった膀胱から、僅かに黄みがかった小水が、白い湯気を立ち昇らせて放出される、あさまし過ぎる水音と共に――――。 (21)
『フフ・・・・最後のヤツは、いささか下品過ぎたかな?
麗子には、後できついお仕置きが必要だな。
・・・・それはともかく、可愛い戦士さん、二人の身柄が私の手の内にある、という現実はご納得頂けたかな?』
皮肉たっぷりな口調で囁きかけるアイザード。
優子の方は、と言えば、心身の動揺が激しく、半ば以上、上の空の状態だった。
目の当たりにした仲間たちの悲惨な姿が瞼の奥に焼き付き、頭がクラクラして、殆ど何も考えられずにいる。
――――否、それだけではなく。
(くっ・・・・ううっ!!ど、どうして・・・・カラダが、熱い・・・・!?)
地べたに蹲ったまま、蒼髪の少女は、己れの身体に起きた異変に表情をしかめた。
<三界>で最も信頼し合う二人の友が、淫虐な罠に絡め取られている痴態を、迫力満点の大画面で見せつけられたためだろうか?
腰椎の奥に、甘く切ない疼きが生まれている。
黄金色の光沢を放つ胸甲の内側では、白桃色の双乳が蒸れてじっとりと汗ばみ、
ぷっくりと身を起こした乳首が、小刻みに震え慄きながら硬くしこっていた。
切迫しきっていた喘鳴も、いつの間にか、湿り気を帯びた響きへと変調し、
時として、喘ぎとも呻きともつかない、ねっとりとした息遣いさえもが入り混じる程になっている。 (22)
『おやおや、これはこれは・・・・』
微かにではあるが、発情臭すら漂わせてしまっている優子に、
プラチナブロンドの魔道士のシニカルな口調は明らかな嘲笑へと変わった。
眉根を寄せながら屈辱に耐える、<ヴァリスの戦士>・・・・
だが、どれだけ必死に打ち消そうと試みても、一度火の付いてしまったココロとカラダは昂り続ける一方で、鎮まる気配は毛ほども無い。
それどころか、丈の短いプリーツ・スカートに覆われた、乙女の最も大事な場所は、
じゅん、と潤みを帯びて、純白の極薄ショーツの真ん中にはしたない染みを生じさせていた。
『コイツは申し訳なかった。
何も、キミだけを仲間外れにするつもりは無かったんだよ・・・・そう、キミにも、とっておきの相手を用意してあるんだ。さあ、もう一度、顔を上げて、周りをよぉく見てみたまえッ!!』
(・・・・・・・・)
慇懃無礼、という形容が、これ程似合う口ぶりも無いだろう――――
青年の言葉は嘲りに満ち、どす黒い悪意が滲み出していた。
一瞬、全身を覆い尽くさんばかりの勢いで噴き上がっていた性感をも忘れて、嫌悪感に肌を粟立たせる、蒼髪の少女。
・・・・だが、次の瞬間、彼女の双眸は、否応無く、眼前に現れたモノ・・・・
アイザードの云う”とっておきの相手”へと引き寄せられたのだった。
「れ、麗子、ヴァルナッ!!そ、そんな・・・・一体、いつから其処にッ!?」
――――――――TO BE CONTINUED. 以上、第37章をお送りいたしました。
連投規制対策の為、投下作業を分割せざるを得ませんでしたが、
何とか無事に完了する事が出来、ほっとしています。
さて、次回ですが、今回の続き(『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第38章をお送りしようと考えています。
完成時期につきましては、例年通り、3月〜5月にかけて仕事の都合で執筆時間が殆ど取れなくなる時期が続くため、
今の所、5月の後半から6月前半ぐらいになるのでは?と考えています。
読者の皆様には申し訳ございませんが、またしばらくの間お待ち下さいますよう、お願い申し上げます。
それでは、本日はこの辺で〜。 大変お待たせしました〜。
只今より、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン』第38章の投下を開始いたします。
なお、連投規制対策の為、今回も、1日に7レスずつ、
4回(4日間)に分割して投下作業を行いますのでご注意下さいませ
(ただし、7レス未満であっても、連投規制が発生した場合は、その時点で投下を中止します)。 (1)
――――<暗黒界>。巨神の胎内。アイザードの魔力によって構築された異空間。
「・・・・ど、どうして、あなた達が・・・・」
突如現れた麗子とヴァルナの姿に瞠目しつつ、狼狽えた声を発する、<ヴァリスの戦士>。
つい今しがたまで、あられもなく悶絶し、嬌声を上げながら快楽に溺れる様子を巨大な立体映像で大映しにされていた筈の二人が、
いきなり背後から言葉を掛けてきたのである。
さしもの優子も、激しい驚愕と、スクリーンの中の痴態に見惚れ、下穿きをぐっしょりと濡れそぼらせてしまった羞恥故に、
彼女たちの顔を正視する事が出来なかった。 (2)
「どうして?・・・・そんなの、決まってるじゃない。ねぇ、ヴァルナ?」
クスクスと悪戯っぽい微笑を浮かべ、ゆっくりと近付いてくる、赤毛の少女。
彼女の挙動に不審を覚えた優子は、半ば反射的に身構えた。
邪悪な魔道の技により、自らの意に反して性感を昂らされ、意識への侵蝕を受けつつあるのは事実だったが、
未だ完全に絡め取られ、堕ち切ってしまっている訳では無い。
――――だが、プラチナブロンドの青年魔道士が用意していた陥穽には、
少女の予想を遥かに上回る、悪辣さが秘められていたのだった。
「・・・・ええ、勿論、優子、あなたを救い出すためですわ」
語りかけてきた<夢幻界>の王女の声音はあくまで優しく、
傷付き、心萎えかけていた<戦士>の耳朶に沁み通ってくる。
ほんの一瞬ではあったが、ふっ、と緊張を解く、蒼髪の少女。
そのカラダから力が抜け落ちた瞬間を、麗子のラベンダー色の瞳は見逃さなかった。 (3)
「んぐッ!?な、何を・・・・むぐぅううッ!!」
突如として、赤毛の親友の顔面が急接近してきたかと思うと、薄いクチビルが優子の口元に覆い被さった。
艶めかしいピンク色の舌先が、獲物に飛び掛かる毒蛇を連想させる、素早く容赦のない動きで、歯並びを押し破り、突き進んでくる。
「んんっ!!あふぅん・・・・んふぐうぅぅッ!!」
予想だにしていなかった奇襲を受けて、両目を白黒させる。
ムニュムニュと口唇同士が擦れ合う、背徳的な感触が、妖しい悪寒となって、背筋を駆け抜けた。
ほぼ同時に、腋の下に潜った白く細い腕が、かつてのクラスメイトの身体をしっかりと抱き止め、動きを封じ込めてしまう。
(ひっ!?や・・・・やぁッ!!一体、どうしたっていうのッ!?)
慌てて押し返そうとしたものの、背中に回された細腕には、その外見からは想像し難い程の膂力が秘められていた。
ぬばたまの光沢を帯びた防具に護られた華奢な肩先を押し退けようとしても、まるで歯が立たず、
乳房を摺り合わせるようにカラダを揺らす小柄な少女に、ますます強く抱き着かれてしまう。 (4)
むちゅ――――ちゅちゅるっ。
瞼を閉じた麗子が、顔に捻りを加えてきた。
重ね合わされた口元が、より大きくこじ開けられ、
挿し入れられた舌先が自由に動き回れる空間が確保される。
(んふううッ・・・・れ、麗子・・・・ああっ、だ、だめぇ・・・・ッ!!)
クチビルの裏を這う、器用な肉ナメクジ、口腔粘膜の間で絡み合い混ざり合う、二人分の唾液・・・・
こんなコトをしてはならない、気をしっかり保たなければ、と、心の中に強い拒絶の感情が生まれる一方、
頭の中には少女の芳しい吐息の匂いが妖しく立ち込め、正常な思考の働きを麻痺させていた。 (5)
「・・・・あらあら、抜け駆けは困りますわ」
そう、クチビルを尖らせながら、今度は、<夢幻界>の王女が優子の背後に近付いてくる。
剣呑極まりない気配に、反射的に背中を仰け反らせる蒼髪の<戦士>だったが、
正面から麗子に抱き止められている態勢では、回避行動が可能なスペースなど、何処にも無かった。
逃げ場を失った僚友に、何のためらいも無く、己れのカラダを密着させるヴァルナ。
そのまま、腰を落とし、目の前の純白の布地・・・・黄金細工の飾り帯の付いた、プリーツ・スカートに包まれた、プリプリの桃尻に頬をすり寄せてくる。
(ヒィッ!?そ、そこは・・・・んはぁああッ!!)
両腕で上半身をがっちりとホールドしている赤毛の少女を、何とかして引き剥がそうと努力を続けていたため、
下半身は殆ど無防備と言って良い状態だった。
せめて、膝を閉じようと試みたものの、
そうはさせじ、とばかりに、麗子の膝が太股の間に割り込んできて、
ささやかな抵抗の芽すら早々に摘み取ってしまう。 (6)
(んくぅッ・・・・ふはぁあああッッッ!!!!)
適度な弾力とボリュームを帯びた丸尻を包む白いスカートに、ヴァルナの細指が触れてきた。
浅いプリーツの入った裾を捲り、奥へと這い進んでくる侵入者が、太股にひんやりとした涼感を送り込んでくる。
我知らず、熱っぽい息を吐き出し、甘い喘ぎ声を漏らしてしまう優子。
(あううッ!!ち、違うッ・・・・気持ち良くなんて無い・・・・ッ!!)
すんでの所で踏み止まり、快楽を受け容れかけていた下半身を強張らせて、拒絶の意志を示す。
だが、銀髪娘のひんやりとした指先は、その場所に生じた微妙な変化を見逃してはくれなかった。
柔肌にぴっちりと張り付く極薄ショーツに護られた、乙女の禁断の花園・・・・
小刻みに震え慄く秘部の傍ら、瑞々しい太股の付け根を狙って、的確な愛撫を繰り返してくる。
「ン・・・・むぅン・・・・ふっ・・・・くふぁッ!!」
なめらかな絹肌に、ピーン、と張り詰めた大腿筋の上を、サワサワと微細な刺激が往復する。
甘やかなさざ波が秘裂に向けて走り、ショーツに包まれた柔肉がじんわりと火照りを帯びていった。
ただでさえ鋭敏になっていた性感帯は、
既に、軽くタッチされただけでさえ、痺れるような悦楽を覚えるまでに感度の増した状態となってしまっている。 (7)
「ウフフッ、カラダは正直ですわね。
恥ずかしいおツユが、後から後から垂れ落ちてきますわよ?」
ヴァルナの囁きに、耳の先まで真っ赤になる、蒼髪の少女。
羞恥に身悶える彼女をからかうかの如く、麗子は一瞬だけ口元を離すと、
鼻と鼻が擦れ合う程の至近距離から、大粒の涙を湛えた双眸を覗き込んできた。
反射的に、ビクンッ!と全身を痙攣させる優子・・・・
赤毛のクラスメイトからは、クスッ、と、失笑気味な嗤いが漏れる。
――――その直後、再びクチビル同士が重ね合わされ、
以前にも増して、情熱的かつ執拗な口唇愛撫が再開された。
(うっ・・・・むぅンッ・・・・うう・・・・あぁうぅぅっ!!)
どんなに必死にもがいても、圧し掛かってくる柔らかな重みは少しも離れてはくれなかった。
むしろ、擦れ合っている唇が甘く蕩けて、一つになってしまったかのような錯覚すら覚えてしまう。
口腔内では、親友の舌先が、ピチャピチャと卑猥な水音を立てつつ、所狭しと暴れ回り、
唾液同士が混じり合って、えも云われぬ淫靡なハーモニーを奏で続けている。 (8)
ムニュ、ムニュ、ムニュ――――羞恥に強張った太股が、
秘部に向かって圧迫され、捏ね回されながら、揉みしだかれる。
雪の花を思わせる程、白く華奢な外見とは裏腹に、
美しく滑らかな指先から繰り出される力は決して弱々しいものでは無かった。
「ふぅ・・・・うぅっ・・・・はぁくッ・・・・あむぅう・・・・んんんッ!!」
極限まで過敏になった柔肌は、
性感帯に直接触れられなくても、すぐ傍を手指が通り過ぎただけで、悦びを覚えてしまう。
ましてや、しっとりとしたヴァルナの掌で内股をやんわりと撫で解されると、
甘美な感覚が下半身全体に拡散していき、あちらこちらにあさましい痙攣の三角波を湧き立たせるのだった。
ぬるっ――――ぷはぁっ!!
もう充分だ、と判断したのだろうか?
麗子のクチビルがスッと離れ、長い長い口唇粘膜への愛撫がやっと終わりを告げた。
久方ぶりに新鮮な空気を吸い込み、上擦る吐息と共に、恥じらいの呻きを漏らす優子。
紅潮しきったその相貌を眺めやりながら、
赤毛の少女は、親友の唾液がこびり付いたままの己れの口元をピンク色の舌先でピチャピチャと舐め回し、
両の瞼を閉じて、えも云われぬ至福の感情に浸り切っている・・・・。 (9)
「あううっ・・・・麗子もヴァルナも、ハァハァ・・・・一体、どうしちゃったのッ!?
はくううっ・・・・何故、こんなコトを・・・・ひはぁあんッ!!」
湿った喘ぎに度々中断を余儀なくされつつも、必死に訴えかける優子。
束の間、顔を見合わせた、二人の少女は、やがて、どちらからとも無く、くっくっ、と低い笑いを漏らし始めた。
「言ったでしょ?あなたを救い出すためだ、って」
じっとりと湿り気を含んだショーツを通して伝わってくる、器用な細指の感触。
薄い股布をふっくらと押し上げていた肉丘が揉み回されるのに続いて、やわらかな割れ目がまさぐられる
――――と思った、次の瞬間、下穿きの両端部が掴み取られ、グイィィッ、と、膝頭の上まで摺り下げられてしまった。 (10)
「ああッ!!い、嫌ァああッ!!」
まばらに恥丘を覆った薄い茂みが微風に撫でられ、わずかに開いた秘唇をやわやわとそよがせる。
ニンマリと好色な表情を湛えた麗子のカオに邪魔されているせいで、直接その様子を窺い知る事は叶わないが、
極度に鋭敏さを増したその場所に感じる空気の感触で、
厚みを増した恥畝が、ムニュッ、と盛り上がってしまっている、と自分でも良く判った。
「っぁあッ!!・・・・ど、どういうコト?わたしを救い出すって・・・・はぁうううッ!!」
ヒクヒクと戦慄く両膝の後ろから、ねっとりとした微笑みを覗かせる、ヴァルナ。
その視線は、丁度目の高さに位置している、桜色の慎ましやかな肛門まで露わになった尻肉の谷間に、ひた、と据えられていた。
「・・・・ですから、あなたを救って差し上げたいのですわ――――お母さま・・・・ヴァリアの呪縛から」
歪んだ笑いを口の端に湛えたまま、<夢幻界>の王女は、再度、両手をひらめかせた。
逃れる場所とて無い、蒼髪の少女の美尻に、ひんやりとした指先が喰い込み、熟した白桃の如き丸みが挟まれ、固定されて・・・・。 (11)
「あ、あああッ!!だ、だめェえええッッッ!!」
――――ぷちゅっ!!
不浄なる排泄孔をピンポイントで穿ち抜く、軽く、柔らかく、生温かい、キスの感触。
つい先程まで少女の口腔内で所狭しと這い回っていた赤毛の親友のものとはやや趣きが異なる、
少しザラリとした舌先が、恥ずかしい肉穴をほじり、ねぶり回す。
「ひゃ、ひゃめて、ヴァルナッ!!ダメ・・・・ダメだったらぁあッ!!」
気も狂わんばかりの羞恥に打ち震えつつ、声を嗄らして叫ぶ、優子。
勿論、銀髪娘は耳を貸したりなどしなかった。
なけなしの力を振り絞り、菊門の蕾を、キュッ、と引き絞り、侵入を拒もうとする、必死の努力を嘲笑するかのように、
アヌスを取り囲んだ細皺の一本一本に唾液を塗り付け、丹念に引き延ばしていく。
・・・・案の定、目の前の窄まりは、持ち主の意に反して、ふにゃり、と蕩け崩れると、だらしなく弛緩してしまった。 (12)
「私たちは決めたのよ。もう、アイザード様に楯突くのはやめにしよう、って――――」
「れ、麗子までッ!?・・・・そ、そんなッ・・・・はぁううッ!!」
愕然として両目を見開く優子に、ほんの一瞬だけ、苦しげな表情を浮かべる、赤毛の<戦士>・・・・
だが、次の瞬間、彼女は、最後まで残っていた慙愧の念を振り捨てるかの如く、再び親友のクチビルを奪い、
ねっとりとした唾液に濡れまみれた舌先を挿し入れてきた。
相前後して、銀髪王女の淫舌も、十分に解きほぐされた括約筋の守りを突破して、皺孔の中心へと突き進んでくる。
「むぐぐッ・・・・んんっ・・・・んぐうぅうううッ!!」
ぬちゅ、ぴちょ、ちゅぱぱっ
――――上下の“口元”を責め立てる、二匹の肉ナメクジの動きがカラダの奥底で幾重にも響き合い、淫猥極まるハーモニーを奏で上げる。
手指によるものよりも遥かに繊細な愛撫に菊膜が蕩け、
排泄器官をチロチロと舐めくすぐられる感触に、背徳感を伴った快感電流が湧き起こった。
時折、秘裂と尻穴の中間、俗に“蟻の門渡り”と呼ばれる敏感な会陰部に、熱い吐息が吹きかけられると、
腰椎の根元付近に生じたゾクゾクするような悪寒が、弓なりにしなった背筋を這い昇っていく。 (13)
「プはッ!!ふはぁぁぁ・・・・ッ!!」
少し早目に口唇愛撫を切り上げると、
目の前の、トロン、と鈍い光を湛えている薄青色の双眸に向かって、じぃっと視線を落とす麗子。
「フフッ、ねぇ、聞いてよ。
ヴァルナったら、アイザード様にちょっと仕込まれただけで、こんなに舌遣いが上達しちゃったのよ。
王女サマのクセに、とんでもない素質を隠し持ってたみたい・・・・
優子、あなたはどう?さっきから喘ぎ声がどんどんいやらしくなってるけど、お尻の穴を舐め回されるのは、どんな気分?」
「あ・・・・ああっ・・・・」
むずかる赤子のような仕草で必死にかぶりを振りたくる、蒼髪の<戦士>。
かつてのクラスメイトが発した言葉を否定したくて堪らない様子だったが、
交感神経を席巻する脳内麻薬の影響が、五感のみならず、思考中枢にまで及んでいるのか、
口元から漏れるのは、喘ぎ声とも呻き声ともつかない、湿り切った低い声音に過ぎない。 (14)
「クスクス、さすがの優子も、そろそろ限界みたいね――――だったら、トドメを刺してあげる」
ニヤリ、と、危険な笑みを浮かべた直後、麗子の身体が地面へと沈んだ。
贅肉一つ付いていない、スレンダーな下腹部
――――執拗なアナル責めを受け続けた結果、既に小刻みな戦慄きに覆われてはいたが――――が
顔の正面に来るように姿勢を調節しながらしゃがみ込むと、
両腕で背中に回し、じっとりと汗ばんだ脇腹をがっちりとホールドする。
「ふぁっ・・・・ま、まさかっ・・・・ひゃ、ひゃめええぇッ・・・・!!」
羞恥に駆られた叫びが天高く木霊し
――――その直後、純白のプリーツスカートが勢い良く跳ね上げられて、禁断の花園が露わになる。
あまりの恥ずかしさに、恐慌状態に陥ったのだろう、蒼髪の少女は、シクシクと啜り泣きを始めてしまった。
底意地の悪い笑みを浮かべたラベンダー色の双眸は、
莢からはみ出した小さなピンク色の恥豆がプクッと身を膨らませ、厚みを増した花弁の粘膜に半透明な甘蜜が滲んでいる様子を、
瞬きもせず、じっと見入っている。 (15)
「ウフフ、何よ、コレ?ビショビショに濡れてるじゃない。
・・・・まったく、散々、イヤだイヤだって抵抗してたクセに、
前だけじゃなく後ろの穴でも気持ち良く感じちゃうカラダになってるなんて、
優子も、存外、油断がならないわねぇ」
瑞々しい肉畝は艶やかな桜色に染まり、容赦なく降り注ぐ視線に曝されて、極限まで鋭敏さを増していた。
今も尻穴から発し続けている禁断の悦楽が、8の字に繋がった括約筋を伝って秘裂に至り、
膣や子宮をもガクガクと震え慄かせている様子が手に取るように良く判る・・・・。
「じゃあ、私も遠慮なく行かせて貰うわよ・・・・
アイザード様に逆らおうだなんて考え、二度と起こせなくなるように、
思いっきり、イキ狂わせてあげるッ!!」
高らかに宣言すると同時に、
赤毛の少女は、背中に回していた片腕を解いて、スカートの中へと潜り込ませる。
太股の付け根に掌を添えると、細長い人差し指を器用に伸ばして、秘裂に触れてきた。
ほぼ同時に、アヌスを責め立てるヴァルナの舌先も鋭さを増し、より深い地点
――――直腸の入り口付近まで突入してくる。
どうやら、銀髪娘の小さな舌では、それ以上の侵攻は物理的に不可能な状況であるようだったが、
前後からの挟撃は、優子の性感に火を付け、淫靡に煽り立てるのに充分な“威力”を有していた。 (16)
「ふぁううッ!!」
大陰唇が割り拡げられた途端、
今まではかろうじて顔を覗かせる程度だった花弁が、プルンッ!と勢い良く飛び出してきた。
熱く火照った呼気の感触が割れ目の奥にまで流入し、膣孔の入り口をやわやわと弄ぶ。
既に満開となって咲き誇っている淫花には、ラベンダー色の双眸から放たれる、ねばついた光を帯びた眼差しが容赦なく喰い込んでいた。
「ビラビラの色合いは・・・・
あんなに散々、触手やら怪物のペニスやらを咥えてきたにしては、まだまだ鮮やか、
色焼けもくすみも無い、綺麗なピンク色ね」
「い、言わないでぇ・・・・そんな、恥ずかしいコト・・・・くはぁぅぅっ!!」
神聖にして侵すべからざる乙女の花園を構成する重要な器官を、
遠慮の欠片も無い言葉で寸評されて、頬を赤らめつつ抗議する蒼髪の女囚。
無論、その声は、今にも消え入りそうなくらいに、小さく、弱々しい。
(あぁうッ・・・・ひゃ、ひゃめえっ・・・・ひ、拡げないでェ・・・・!!)
大陰唇よりも更に内側に在る、ペチコート状の秘粘膜が、
ひんやりとした細指の先端で捲り上げられ、丹念に引き延ばされた。
くぱぁっ、と開いた狭穴に外気が触れて、
たっぷりと愛蜜を貯留させていた肉襞に、目には見えない羽箒木で丹念にくすぐられたかのような、
ぞわわっ、ぞわわっ、というむず痒さが湧き起こる。 (17)
「あっあっあっ・・・・ら、らめぇっ・・・・漏れるぅ・・・・溢れちゃうううッ!!!!」
麗子に指摘された通り、
これまでにログレスやアイザードが繰り出してきた、多種多様な異形共によって、散々に嬲られ、犯され続けてきた乙女の聖所は、
外見こそ新品同様であるとはいえ、その感度に関しては、僅かな刺激にも反応する淫らな器官へと成り下がっていた。
微風に撫でられただけで、膣奥に密生した細かなヒダヒダが熱く昂ぶり、溝と云う溝に愛の蜜液を滲ませてしまう。
最も鋭敏な地点に関しては、(排泄器官を執拗に舐めしゃぶってくるヴァルナの舌遣いを計算に入れずとも)ただ単に、『触れられてしまう』と感じただけでさえ、
壺口がソワソワと焦れ、びくんびくん、と、堪え性も無く、ひくついてしまう始末だった。
――――ましてや、その敏感極まる場所に、直接、刺激を送り込まれでもすれば、
為す術も無く、性感の高まりに身を委ね、愛潮を迸らせる羽目に陥るのは火を見るよりも明らかだった・・・・。 (18)
(も、もうだめぇ・・・・止まれないっ・・・・戻れない・・・・っ!!)
粘膜襞が撫で付けられる法悦に、頭の中が真っ白になってしまう。
子宮口の周辺部を執拗に愛撫され、卑猥極まる水音が湧き起こった。
柔らかな親指の腹で、肉莢の間からプックリとまろび出た陰核をクリクリと圧迫されると、
視界全体に、何百台ものカメラから一斉にフラッシュが放たれたかの如き、眩い閃光が爆ぜ散らばる。
――――ぬちゅッ!ずちゅッ!ちゅくッ!・・・・ぐじゅちゅるるッ!!
だらしなく開いた口元から、涎と共に流れ落ちる、情けない啼き声。
尖った顎先を振りしゃくり、高々と仰向いた顔面は淫らに蕩け、潤み切った瞳にはもはや何物も映ってはいない。
堪え性も無く漏れる、自らの嬌声があまりにもいやらしく、爆発する羞恥に頭が煮え滾った。
張り詰めていた糸が、ぷつり、と切れ、
もう我慢しなくても良いんじゃない?という甘美な囁きが、疲弊し切ったココロを黒々と染め上げていく。 (19)
「むぷぁあッ!!ふぁ・・・・ぁあうッ!!あっ・・・・あっあっ・・・・も、もう、らめぇッ・・・・!!」
弾ける快感が全身を撃ち抜いた。背筋がしなやかにくねり、火照った桃尻の下で太股がガクガクと震え慄く。軛から解放された細指に肉の琴線を激しく爪弾かれるたび、波打つ悲鳴が迸った。
「イぃっ・・・・イ・・・・クぅッッッ!!ィッひゃうううう・・・・ッ!!!!」
――――ぷっしゃああああッッッ!!!!!!
絶頂に達したその瞬間、パックリと口を開けた秘裂からは、半透明な愛液と一緒に、生温かい小水までもが勢いよく迸った。
微かなアンモニア臭を帯びた水飛沫が、反射的に避けようとする麗子の動きよりも一瞬だけ早く、彼女の顔面を直撃し、
瞬く間に、その相貌を黄金色の滴りで染め抜いていく。
「あへぁっ・・・・へひゃはぁあああ・・・・っ・・・・!!」
愛潮と小便の入り混じった、名状し難い体液を放出しながら、恍惚に蕩け崩れた表情を浮かべる蒼髪の少女。
散々に堪え続け、溜めに溜め込んでいた劣情が一気に解き放たれたおかげで、意識は朦朧となり、完全に放心してしまっていた。
もはや、己れ自身が発している絶叫さえも耳には入らず、
鼓膜の表面に響き渡っているのは、胸郭の内側を、早鐘の如く、連打する激しい鼓動だけ・・・・。
(ふへぁああっ・・・・はぁはぁ・・・・イ、イッちゃった・・・・はぁへああぁ・・・・っ・・・・) (20)
『くっくっ・・・・フハハッ――――フハハハハッッッ!!!!』
魔道スクリーンを見下ろしつつ、呵々大笑する、プラチナブロンドの青年――――アイザード。
映し出された映像の中では、今や彼の宿敵と言っても過言では無い存在となっていた、<ヴァリスの戦士>が、
あられもない絶叫を放ち上げ、絶頂に総身を震わせていた。
定命なる者として生まれながら、運命を超克し、今や神の領域へと足を踏み入れんとしている魔道士にとって、
目の前の少女の発する歓喜の絶叫は、己れの勝利を嘉し称えるファンファーレに他ならない。
『フフフ、優子・・・・私の可愛い戦士さん、ようやく、キミも私の正しさを認めてくれたみたいだねぇ。
私こそが、旧き<三界>の破壊者にして、新しき世界の創造者となるべき存在だ、と・・・・』
その事実を認めず、あくまで抗い抜こうとする、もう一方の敵手――――<夢幻界>の女王の変身した光の巨人と
<封じられし魔>を素体として合成された闇の邪神との戦いは、未だ決着を迎えた訳では無かった。
だが、彼女の頼みの綱であり、最後の希望であった、三人の<戦士>が己れの手に落ち、
快楽地獄の底でのた打ち回るだけの肉人形と化してしまった以上、
抵抗が実を結ぶ事は決して有り得ない、と言って良いだろう。
・・・・否、今この場で、三人の首を刎ね飛ばし、ヴァリアの眼前に並べてやったならば、
あの誇り高き女神といえども、もはやどう足掻こうと逆転の可能性は無い、と絶望するに相違あるまい・・・・。
『くっくっくっ――――いいや、まだだ・・・・まだその時では無い。
何しろ、キミときたら、今まで散々私を手こずらせてくれたんだからね・・・・その償いはたっぷりとして貰わないと。
それが済むまでは、たとえヴァリアが生み出したあの女巨人が斃れ、キミを生かしておく必要が無くなったとしても、簡単に死なせてなどやるものか。
・・・・そうとも、キミには、もっともっと苦しんで、無様に泣き叫んで貰うんだ。
旧き<三界>の全てが潰え去り、私の創る、新たな世界が産声を上げる、その瞬間までねェッ!!』 (21)
――――再び巨神の胎内。
燃え盛る魔性の松明に照らし出された、陰鬱な恥刑場。
不浄な青白い焔を噴き上げる篝火の下、じっとりと汗ばんだ三つの女体が、淫らにのたうち回っている。
恥辱に紅潮した柔肌の上を這いずるのは、
アイザードによって仮初めの生命を与えられた、生ける死者たちの腐りかけの手と指、そして、毒々しい死斑の浮かんだ、クチビルと舌先・・・・。
「・・・・ひゃうんッ・・・・くはうぅっ・・・・お、おなじトコロばかり・・・・もう、やめへぇッ・・・・!!」
赤子のように啜り泣きを漏らしながら、弱々しくかぶりを振る、優子。
未だ、押し寄せる快楽に対して抗おうとする気概だけはかろうじて残ってはいるものの、
口元から漏れる呻きには隠し切れない発情の響きが看て取れる。
何より、少女の身体を覆っていた<戦士>の証・・・・美しい黄金色の輝きを湛えていた筈の聖なる甲冑は、殆ど余す所無く、取り払われ、
未だ手足の一部にへばり付いている僅かな残滓からも、既にその光沢は失われてしまっていた。
「はうぁあっ!!ちくびィ・・・・つよくひっぱらないへぇ・・・・ぁあんんっ!!」
滲んだ汗を潤滑油に、死臭を漂わせる凌辱者の群れは哀れな獲物を捏ね繰り回し、容赦なく弄び続けていた。
振り払おうにも、両腕と両脚は無慈悲な死人たちによってきつく縛められた上、大の字に割り拡げられて、
恥刑場の中央に打ち立てられた磔柱へと括り付けられてしまっている。 (22)
「ふへぁああっ!!お、お願いですぅッ・・・・そ、そんなに深く挿入しては・・・・ひゃはぁああんッ!!」
「いぎィっ・・・・も、もっと、激しくぅッ!!あたしのお尻の穴、奥までメチャクチャに犯してェッ・・・・!!」
左右から上がる、甲高い牝の啼き声。
無数の異形共に取り囲まれ、嬲り者にされているのは、優子一人では無かった。
ストーンゴーレムの剛棒に敗れ去ったヴァルナとログレスもどきのアナル調教に屈伏し、雌犬へと堕した麗子・・・・
二人の女囚もまた、磔柱に拘束されたカラダに淫汗を浮かべて、悶え泣いている。
「きひィィィんッ!!ひゃ、ひゃめて・・・・これ以上は・・・・あああっ、アタマがヘンになりゅうぅぅッ!!」
包皮を捲り返され、剥き出しにされた肉真珠を、今にも腐り落ちそうなブヨブヨの指で弄ばれている、赤毛の虜囚。
引っ切り無しに送り込まれてくる魔悦に、スレンダーな色白ボディはガクガクと震え慄き、
口元からは、普段の彼女からは想像も出来ない程、弱々しく情けない、哀願の言葉が漏れ続けている。
手の平に丁度収まる程度のサイズの乳房は、疲れ知らずの生ける屍体の腕によってグリグリと捏ね回され、
限界まで勃起した乳首は、鋭い鉤爪の生えた指先に摘み上げられて、コリコリと擦り立てられていた。
汚らわしいゾンビ共の野太い指先が生白い柔肌を這い摺り回り、おぞましい腐臭と共に牝の快楽を刻み付けていく光景は、
さながら、狼の群れの中に放り投げられた一匹の子猫が、骨のひとかけらに至るまで徹底的に嬲り尽くされていくかの如き、惨たらしさを帯びている。 (23)
「やぁんッ!!き、気持ち良すぎるぅッ!!
ふはぁあッ!!らめぇっ、おツユが・・・・恥ずかしいお汁が、漏れる・・・・漏れちゃいますぅッ!!」
一方、<夢幻界>の王女の方は、と云えば、
もはや原型を留めないまでに破り裂かれ、薄汚れた襤褸切れと化しているスカート越しに、無毛の恥部を責め立てられている最中だった。
羞恥に貌を赤く染めながら、ぶんぶんとさかんにかぶりを振る様子は、一見、未だ屈服を宜しとはしていない風にも見えるが、
その五感はとうの昔に淫楽の虜となり果ててしまっている。
「ひゃはぁんッ!!乱暴にしないでぇ・・・・もっと、優しくして下さぁいっ」
押し寄せる屍者の大群に向かって、壊れかけの蓄音機の如く、届く筈のない訴えを繰り返す、囚われの姫君。
殺到する無数の掌は、僅かに残っていた甲冑の残骸を引き剥がすと、傍若無人に襲い掛かってくる。
未だ一本の恥毛も生えてはいない陰部をまさぐられ、悲鳴を上げる銀髪の乙女だったが、目元には隠しようも無い愉悦の光が宿っていた。
強引に割り開かれた幼い秘裂からは、優子にも麗子にも引けを取らない量の愛密が溢れ出し、
大開脚のポーズで拘束されている足元にはしたない鈍色の水たまりを形作っている。 (24)
(ああ・・・・麗子ぉ・・・・ヴァルナぁ・・・・)
二人の痴態に、胸も潰れんばかりの表情を浮かべる、蒼髪の少女。
創造主であるアイザードによって、そう命じられているのだろうか?不死の怪物共は実に狡猾で、
恥刑台に拘束した獲物たちを散々に弄び、肉の昂りを与えつつも、決してトドメの一撃は与えようとはしなかった。
果てる事も萎える事も許されない、終わりなき淫戯に、麗子もヴァルナも完全に籠絡されてしまったらしく、
半ばグロッキー状態に陥ったまま、ブザマにヨガリ続けている。
――――無論、優子とて、執拗で淫虐な責めに晒されている点に関しては、僚友たちと何ら変わらない状況に置かれていた。
「くっ・・・・はぁうッ!!も、もう・・・・やめ・・・・ひはぁあッ!!」
ひときわおぞましい死臭を纏わりつかせたゾンビ生物が、
磔柱の後ろから剥き出しの胸乳を掴み取り、ムニュムニュと揉み回す。
なけなしの抵抗心を振り絞り、必死に声を押し殺そうとする<ヴァリスの戦士>だったが、
力強い搾乳によって、乳腺は先程からジンジンと甘い痺れに覆い尽くされ、
充血し切った乳首は今にも破裂しそうなくらい膨れ上がってしまっていた。 (25)
「あああッ!!くっ・・・・や、やめてぇ・・・・そこ、いじらないで・・・・ふぁあああッ!!!!」
胸をまさぐっている怪物の足元には、もう一体、腰から下が無い、上半身だけの生ける死体が陣取っている。
頭上高く掲げられた、どす黒い肉の間から白い骨が覗く両手は、
優子の桃尻を鷲掴み、捏ね回しているばかりか、じっとりと汗ばんだあわいの奥に鎮座する、排泄器官にまで迫ろうとしていた。
――――ぐにゅうッ!!ぐにゅいいッ!!ぐりゅりゅうううッ!!
括約筋を引き絞り、懸命に侵入を阻止しようとする、健気な抵抗も空しく、
恥ずかしい皺孔はこじ開けられ、腐りかけの指先が、二本同時に根元まで押し込まれてしまった。
狭い肛門を穿ち抜き、直腸を蹂躙する異様な感覚・・・・
思わず、呼吸が止まる中、脊髄の間を明状し難いゾクゾク感が走り抜け、
ピンク色の衝撃波となって脳天に向かって突き進んでいく。
ぷるん、ぷるるん、と。卑猥極まりないリズムを刻みながら震え慄く内股からは、
半透明な汗の粒が振り撒かれ、半ばミイラ化した顔面へと降り注いでいた。
(ふああぁっ!!・・・・ダ、ダメェ・・・・気持ち良いっ!!
気持ち良すぎて、もう何も考えられないッ・・・・!!ああっ・・・・ああああッ・・・・!!)
――――――――to be continued. 以上、第38章をお送りいたしました。
途中、連投規制に引っ掛る事も無く、無事に完了する事が出来て、ひと安堵しています。
かれこれ10年近くに渡って投稿を続けて参りました、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』ですが、
そろそろ終わりが近付いて参りました。
あと3章か4章で、ZOL先生の単行本のラストに相当する部分まで書き進めた上で、一旦、筆を置こうか?と考えています。
さて、次回ですが、今回の続き(『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第39章をお送りしようと考えています。
完成時期につきましては、8月後半〜9月前半を予定しています。
読者の皆様には申し訳ございませんが、またしばらくの間お待ち下さいますよう、お願い申し上げます。
それでは、本日はこの辺で〜。 夢幻戦士ヴァリス 我楽多展 PiXEL ホームページ 壁紙 ギャラリー 詰め合わせ
ttp://www1.axfc.net/u/3699331.zip 大変お待たせしました〜。
只今より、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン』第39章の投下を開始いたします。
なお、連投規制対策の為、今回も、1日に7レスずつ、
4回(4日間)に分割して投下作業を行いますのでご注意下さいませ
(ただし、7レス未満であっても、連投規制が発生した場合は、その時点で投下を中止します)。 (1)
<暗黒界>――――という名で呼ばれていた<世界>の、僅かな残りカスの上。
『・・・・間もなく<暗黒界>は完全に分解し、<ファンタズム・ジュエリー>へと姿を変える。
新たな<世界>を生み出すための核となる存在に・・・・』
漆黒の邪神の口元から発せられる、勝ち誇った言葉――――
睥睨する視線の先には、敵手である女巨人の傷付き疲弊しきったカラダ。
既に満身創痍であり、美しい白銀色の輝きを湛えていた甲冑には幾つもの醜悪な傷跡が走り抜け、
手にした剣も盾も、今にも崩れ落ちんばかりのボロボロの状態である。 (2)
ゴオオォォォ――――ッ!!
凄まじい風鳴りと共に、ぬばたまの刀身に禍々しい瘴気を纏った邪剣が前方へと突き出された。
手足に受けた深手の影響で、反応速度が極端に低下していた聖なる戦士は、それでも、右手の剣で受け流しを試みる。
・・・・だが、間に合わない。
かろうじて、左腕に装着されている、涙滴型の盾による防御が届き、
剛剣の切っ先を受け止める事に成功した・・・・かのように見えた、次の瞬間。
グワッシャアァァァ――――ン!!!!
既に何度となく邪神の斬撃を浴び続け、耐久構造の限界に達していた防具は、放たれた渾身の一撃に耐え切れず、
中央部から真っ二つに断裂すると、瞬く間に幾つもの砕片へと変じて、砕け散った。
のみならず、相殺し切れなかった衝撃は、盾を装着していた左腕へと襲い掛かり、肘の関節部分を完全に破砕してしまう。
直後、肉の断ち切れる不快な音と共に、切断された左腕が地面へと落下し、バランスを失った女巨人の身体自体も大きく傾いで崩れ落ちていった・・・・。 (3)
『フフ・・・・予想外に手こずらされましたが、どうやら、勝負あったようですね』
焼け爛れた大地に片膝をつき、刃毀れした長剣を支えにして、かろうじて転倒だけは免れている、傷だらけの女神。
その頭上から、アイザードの冷笑が降り注ぐ。
『・・・・・・・・』
きっ、と眦を決しつつ、世界の破壊者を見据える、白銀の聖戦士。
傷付き、薄汚れた、その白亜の相貌の、瞳孔無き両の眼には、これほどの窮状に追いやられてなお、戦意の炎が消える事無く宿ってはいた。
だが、既に総身に受けたダメージは限界を超え、エネルギーは底を尽いて、もはや立ち上がる事さえままならない。
<夢幻界>の女王と彼女と融合している幾百幾千もの<戦士>たちの執念だけが、身体を支え、完全な瓦解を防いでいるものの、
もはや劣勢からの挽回は不可能と言って良く、どう足掻こうとも、最終的な破局への到達は避けられない、という事実は誰の目にも明らかだった。
(ククク・・・・ここまで追い詰められても、まだ戦いを放棄しようとしないとは、ヴァリア、貴女も、諦めの悪い女ですね。
まぁ、それとて、時間の問題でしょうけれども――――) (4)
――――邪神の胎内。<戦士>たちの処刑場。
・・・・ぐちゅっ、ずるるっ、ぐちゅるっ、じゅりゅるるっ!!
じゅくじゅくと濡れそぼった柔らかな膣肉を、
忌まわしい生ける死体共の股間から生えた、腐りかけの男性器が容赦なく掻き回している。
ドライアイスのように冷たく、不快な感触の亀頭で、ずんっ、ずんっ、と突き上げられるたび、
優子はおぞましさに顔を歪めつつも、M字に抱え込まれた下半身をばたつかせて仰け反ってしまう。
「うあッ!!はぁあッ・・・・ぁうううッ!!い・・・・嫌ぁあああッ!!」
不規則なリズムを刻みつつ往復する、不気味な蠕動に、全身の悪寒が止まらなかった。
恐怖、羞恥、屈辱・・・・さまざまな感情が心の中で入り混じり、鬩ぎ合いながら、正常な思考を乱し続けている。
幸か不幸か、粘っこいピストン運動が繰り返されるうちに、柔軟性に富んだ括約筋は侵入者の形状を学習してしまったらしく、
狭い肉穴を無理矢理に押し広げられる苦しさは少しずつ遠去っていったものの、
いつまで経っても、その不快極まる感触に対してだけは順応する事が出来なかった。 (5)
「あああッ!!はぁはぁっ・・・・ら、らめぇッ・・・・も、もう・・・・ひゃうううっ!!」
すぐ隣では、<夢幻界>の王女が、美しく結い上げた銀髪を振り乱し、かすれた嬌声を上げていた。
背後から密着している、大柄なゾンビの下腹部が激しく脈打つたびに、汗粒がびっしりと浮き出した生白い背中がビュクビュクと痙攣を発する。
ぞっとするような腐臭を漂わせる汚い精液を、子宮の奥壁に向かって、ドクドクと注ぎ込まれているのだった。
「んうう・・・・くはぁああっ!!そこ・・・・いいっ!!もっと・・・・もっと激しく・・・・滅茶苦茶にしてェッ!!」
優子を間に挟んで、ヴァルナと向かい合う位置では、
天井から垂れ下がった暗緑色の肉縄によって逆さ吊りにされた赤毛のクラスメイトが、スレンダーな白桃色のヒップを惜しげもなく晒しながら、悶え啼いている。
触手共が狙いを付けているのは、あわいの奥に鎮座する、淡いセピア色の排泄器官。
無慈悲な槍先が幾本もの細い皺が寄り集まった菊門をこじ開けて、肛門内へと押し入ろうとする都度、
艶やかな赤銅色の毛髪を頂く頭部が、ビクン、ビクン、と力なく揺れ動き、喉の奥から、あさましいヨガリ声が溢れてくる。 (6)
「あああ・・・・やっ・・・・はぁんッ!!うはぁっ・・・・んくぅ・・・・うはぁあああッ!!」
手を伸ばせば届く程の至近距離で、大切な仲間たちが淫虐な責めに晒されているというのに、
優子は熱っぽく湿った吐息を漏らすだけで、言葉を発する事すら出来なかった。
卑猥にざわめきながら、容赦なく突き進んでくる逞しい剛直によって、意識までもがいやらしく掻き回されてしまっている。
(ああ・・・・麗子・・・・ヴァルナっ・・・・。
ご、ごめん・・・・なさい・・・・!!わたし・・・・わたし、も、もう・・・・もう、これ以上・・・・っ!!!!)
膣襞の奥に隠された敏感なポイントが探り当てられてしまったらしく、
異様な弾力感を伴ったゾンビ男根が周辺を執拗に掻き回してくる。
ただでさえ発情し、鋭敏さを増している秘唇の内奥を好き放題に突きまくられるたびに、
少女の視界には、極彩色の光を放つ閃光弾が打ち上げられ、
鼻先では、目も眩む程の烈しさと熱さを具えた真っ白な火花が飛び散って、大輪の花を咲かせていた。 (7)
ぬちゅッ・・・・ぷちゅるるッ!!ぐちゅッ・・・・ぬちょぬちょ・・・・ぐちゅぷりゅるるッッッ!!
ローションを張ったボウルの中で両手を開閉しているかのような、水気と粘り気をたっぷりと含んだ抽送音が、
堪え難いまでの甘美な衝動となって、太股の付け根から乙女のカラダを這い登っていく。
上体を切なげに揺らしつつ、せわしなく息を弾ませる、蒼髪の少女・・・・
激しく呼吸していなければ、寄せては返す大波の如く、間断なく襲ってくる肉悦の鉄砲水によって意識ごとさらわれ、
因果地平の彼方へと押し流されてしまいそうだった。
立ち昇る汗の匂いと甘酸っぱい愛液の香りとが複雑に混じり合い、桃色の霧となって、陰鬱な処刑場の空気を妖しく霞ませている。 (8)
「うっく・・・・はぁうっ・・・・はぁはぁっ!!くはぁっ・・・・ふはぁあああんッッッ!!」
今までに一度も味わった経験の無い、狂おしい渇望を伴った強烈な疼きが、
グチャグチャに引っ掻き回される蜜袋から腰椎へ、更に、銀色の汗粒に覆われた背筋に向かって、伝播していく。
すでに、目の前は白一色に染まり、平衡感覚すら怪しくなっていた。
重力を全く感じ取れなくなり、自分が、立っているのか?あるいは、横になっているのか?さえ判然としない有様である・・・・。
「んはぁ・・・・はぁっはぁっ!!ぁくう・・・・も、もう・・・・もう・・・ッ・!!
あっあっあっ・・・・イ、イクっ!!いぁあっ・・・・イッちゃうううッッッ!!!!」
熱湯のような汗にまみれた下半身が、ビュクン、ビュクン、と、卑猥に跳ね踊る。
頂上に達すると同時に、肉襞という肉襞から、半透明な愛液が飛沫き出してきた。
負けじ、とばかり、腐れペニスの方も、ググッ!と膨張しては激しく爆ぜて、
灼熱の汚汁・・・・色といい、臭いといい、油井から汲み取られたばかりの原油に酷似した、真っ黒な精液を、注ぎ込んでくる。 (9)
びゅくッ・・・・びゅくびゅくうッ!!びゅるるッ・・・・ぶびゅびりゅうううッッッ!!
頤を高々と跳ね上げたまま、幾度と無く、禁断の絶頂を極めてしまう、優子。
ドロドロにぬかるんだ膣孔を小刻みに撹拌し続ける、腐肉のざわめきが堪らなく気持ち良い。
ビュクビュクとあさましい痙攣に包まれた子宮の奥壁に向かって容赦なくブチ撒けられる、精液の感触は更に心地良い。
得も言われぬ幸福感に包まれ、めくるめく法悦に酔い痴れる少女の身体からは、
生温かい湯気と一緒に濃厚な発情臭を帯びたフェロモンが湧き上がり、
辺り一面に立ち込める澱んだ空気と混じり合いながら、喩え様も無く淫靡な何かへと変貌を遂げていく――――。
(あああ・・・・も、もう・・・・らめぇ・・・・もう・・・・何も・・・・かんがえられな・・・・い・・・・) (10)
――――同時刻。
ドシャアアア――――ッ!!
盛大な地響きを上げながら、
赤黒く焼け爛れた岩肌へと叩き付けられる、白銀色の巨体。
相前後して、既に耐久力の限界に達していた魔道装甲は、
強烈な衝撃を受け止め切れず、何カ所も同時に、甲高い悲鳴と共に破断を生じると、
更に小さく、ヒビ割れ、毀たれ、剥げ落ちて、白銀色の細片となって飛び散っていく。 (11)
『グゴオォォォッッッ!!!!』
ブザマに大地に打ち据えられ、仰向けに転倒した宿敵を見下ろす、漆黒の邪神。
死闘の末に獲物を打ち倒した、石器時代の狩人でもあるかの如く、
長大な魔剣を振りかざすと、虚空に向かって、声を限りに勝利の雄叫びを迸らせた。
傷付き疲れ果てた聖なる女戦士は、その様子を
――――どうにかしてもう一度立ち上がろうと、懸命な努力を続けてはいたが――――
瞳孔の存在しない双眸を見開いて凝視する事しか出来ないでいる。
『ぐるる・・・・ぐるううう・・・・っ!!』
・・・・やがて、得物を下した魔神は、未だ地面に転がったままの哀れな敵手へと向き直り、
憎悪に煮え滾った目で、彼女の五体を睨めつける。
文字通り、満身創痍で、エネルギーも底を尽き、
頭であれ、胸であれ、腹であれ、あと一撃、加えられただけで、
間違いなく、その存在は<三界>から掻き消えてしまうに違いない、消耗しきった女神の姿を。 (12)
(フフ・・・・何とももあさましい限りですね)
冷ややかな笑みを浮かべると、
新しき世界の創造者たらんと欲するプラチナブロンドの青年は、
邪神の中枢部にしてその圧倒的なパワーの根源たる、<ファンタズム・ジュエリー>の内部にしつられられた異空間の中で、
形の良いクチビルの端を、ニィィッ、と吊り上げた。
目の前の魔道スクリーンには、
邪悪な魔道の技により生み出された忠実な僕たちによって組み敷かれ、
屈辱に咽びながら敗者の務めを果たしている女囚たちの、酸鼻極まる窮状が並んでいる。
(・・・・さぁて、どんな風に決着を付けたものでしょうか・・・・?)
細長い指の先を顎に当て、束の間、思考を巡らせる、アイザード。
今や、二人の敵対者・・・・ヴァリアと優子の反攻の試みは惨めな失敗に終わり、
己れの野望を阻み得るチャンスは永遠に失われた、と言って差し支えない。
もはや、彼女たちの生殺与奪は己れの思うがままであり、
片手を軽くひと振りするだけで、二人の首と胴はいとも容易く両断されて、残された僅かな生命の灯火は無慈悲に掻き消されるだろう――――確実に。 (13)
「ふえぁッ!!あっあっ・・・・だ、だめぇッ・・・・お願い、二人共・・・・んはぁああッ!!」
擦れかかった哀願の言葉には、もはや、耳を貸す素振りさえ見せる事無く、
赤毛の<戦士>と銀髪の王女は、各々手にした異物・・・・
つい今しがたまで彼女たち自身の雌穴を犯していたゾンビたちの股間から?ぎ取った、腐れ男根を、
朱く色づいた膣孔と肛門に向かって、何の躊躇いもなく、突き立てる。
「ひゃ、ひゃめてぇッ!!くはあぁあッ・・・・ふはぁあああッッッ!!!!」
如何なる邪悪な魔術によるものだろうか?
腐りかけの男性器は、下半身から切り取られてなお、びくん、びくん、と芋虫のように収縮を繰り返していた。
その先端部分を、熱く蕩けた粘膜に擦り付けられただけで、
蒼髪の女囚の口元からは、ろれつの怪しくなった悲鳴が迸ってしまう。 (14)
「アヒィィッ!!ぬ、抜いてッ・・・・お願いッ・・・・お・・・・ねがぁっ・・・・ああああッ!!!!」
最後に残った気力を振り絞った叫び声も空しく、
前方からは麗子、背後からはヴァルナの捧げ持つ、不浄の淫具が、秘裂と排泄器官の入り口を押し広げ、めり込んでくる。
恐怖と嫌悪感に顔面を引き攣らせながら、震え慄く少女だったが、
つい先程まで、生ける死者の群れに散々に嬲り抜かれ、甘く解きほぐされていた前後の肉穴は、
忌まわしい侵入者に対して、殆ど抵抗らしい抵抗を示す事無く、容易くこれを受け容れてしまった。
「ご、ごめんなさい・・・・優子っ・・・・。わ、私たちは・・・・もう、戦えません・・・・」
「ハァハァ・・・・もう良いじゃない?私たち、もう十分過ぎる程、戦った筈でしょ?」
ラベンダー色と薄青色の双眸に、トロン、と酒に酔ったかのような、鈍い光を浮かべつつ、<現実界>の少女を責め立てる二人。
各自の手指に握られたおぞましい張り形からもたらされる、発狂しかねない程の魔悦が優子の理性を焼き焦がし、木っ端微塵に吹き飛ばしていく。 (15)
ぬちゅっ・・・・くりゅっ・・・・ぬちゅるっ・・・・ずちゅるるるっ!!
体内に残留していたゾンビ共の精液と新たに分泌された愛液や腸液が混じり合った、名状し難いヌルヌル液を潤滑剤に、
二本の偽根が交互にストロークを刻み続ける。
卑猥な粘着音が鳴り響き、前後の淫門が穿ち抉られるたび、
ピンク色の稲津と化した絶頂感が頭の中を駆け巡り、哀れな女囚は白目を剥いてのた打ち回るばかりだった。
腰骨の周囲では、薄い肉膜越しに萎え知らずの亀頭同士がこすれ合い、増幅された快感がエクスタシーの大津波となって席巻している――――。
「戦って、戦って・・・・それでも、わたくし達は勝てませんでしたわ。希望なんて、もう何処にも有りはしない・・・・」
不規則な痙攣に包まれた背中に、桜色に色づいた胸乳を押し付けつつ、握り締めたペニスを出し入れする、<夢幻界>の王女。
手つきには未だぎこちなさが残ってはいるものの、目の前のアヌスを犯す肉の凶器の動きは、時間と共に着実に力強さを増している。
ビュクビュクと打ち震えて、剛直を食いしばっている括約筋の興奮ぶりは、
ピストンを送るたび、指の先から細い腕へと伝わってきて、未だあどけなさの残る彼女の貌を背徳の愉悦に蕩けさせていた。 (16)
「・・・・ヴァ、ヴァルナの言う通りよ・・・・あたし達は負けてしまった。
どう足掻いたって、もう、逆転なんてあり得ない・・・・」
低い声で囁きかけながら、一心不乱に女膣を突き回す、赤毛の少女。
甘い悲鳴を発して仰け反り返る、蒼髪のパートナーの頸に腕を回すと、
その口元を引き寄せ、たっぷりと唾液を含ませた唇を覆い被せて、激しくむしゃぶりつこうとする。
「だったら・・・・このまま、何もかも忘れて、
すぐ目の前――――手を伸ばせば届くトコロにある快楽を追いかけたって良いじゃない・・・・そう思わない、優子?」
彼女自身も、スレンダーな体躯を背後から巨漢の生ける死体に抱きすくめられ、
いわゆる“立ちバック”の体位で、間断なく凌辱され続けていた。
既に幾度と無く、おぞましい絶頂へと追い上げられてしまっているのは、
苛烈までに強靭な意志の光を宿していたラベンダー色の双眸が、
大量の涙に濡れそぼり、どんよりと翳っている様子からも明らかである。 (17)
(あああ・・・・麗子・・・・ヴァルナっ・・・・!!)
口腔内に溜まった唾液がチュルチュルといやらしい音を立てて吸飲され、
代わりに、熱くぬめる舌先が敏感に火照った粘膜に襲いかかってきた。
奔放にくねる肉ナメクジに口腔粘膜を舐め回されて湧き起こってきた、悦感の細波によって、
視界に映る物全てが急速に輪郭を失い、曖昧にぼやけていく・・・・。
(二人の言う通り・・・・かもしれない。
・・・・今更、わたし達がどれだけ頑張ったって・・・・世界はもう、滅びるしか・・・・)
うなじに吹きかけられる、生温かい吐息。
背後からしなだれかかった白い腕が、
二人がかりの激しい突き入れを受けて、卑猥に揺れ弾む、形の良い双乳へと伸ばされた。
淡いピンク色の乳輪に、か細い指先が絡み付き、
ぷっくりと身を起こした先端部分をコリコリと引っ掻くようにして執拗に捏ね回す。 (18)
「あああッ!!イイッ・・・・き、気持ちイイッ!!もっと・・・・もっと深く抉ってッ!!」
・・・・突如、麗子のカラダがガクガクと痙攣し、甲高い悲鳴が空気を震わせた。
生ける死体によって深々と挿し貫かれているアナルから、はしたない腸液がピュルピュルと飛沫を上げている。
握り締めている剛直は、まるで、今この瞬間、彼女が耽溺している、快美な感覚が伝染したかの如く、ビクビクと跳ね躍り、
押し込まれた先――――物欲しげに口を開けている前後の雌孔を激しく掻き毟った。
「はぁっ・・・・はぁはぁっ・・・・わ、わたくしも・・・・もうダメ・・・・!!
お尻で・・・・お尻の穴で・・・・イッてしまいます・・・・ふあッ・・・・へはぁあああッ!!」
傍若無人に暴れ回る腐れ男根の猛威を己れ自身の子宮に感じ取りながら、あられもなく悶え啼く、<夢幻界>の姫君。
はずみで、握り締めていた忌まわしい責め具が手から離れてしまったものの、
邪悪な魔道の力を込められた腐肉の槍先は、蒼髪の少女の排泄器官に喰らい付いたまま、
ねちっこいピストン運動を止めようとはしなかった。 (19)
「きひぃいいッ!!ゆ、優子・・・・お願いですッ!!
い、一緒に・・・・わたくしと一緒にッ・・・・くはぁあああんッ!!」
熱汗にベットリと濡れそぼった銀髪を振り乱しつつ、絶叫を迸らせるヴァルナ。
極限まで烈しさを増した快感に全身をガクガクと揺らし、恍惚とした表情を浮かべている。
その手を離れた淫具は、邪悪な意志に命じられるまま、人間には到底不可能なスピードと複雑な動きでもって目の前の肛門を犯し抜き、
ぞっとする程卑猥極まりない、ハーモニーを演奏し続けていた。
「あああッ・・・・麗子ぉ、ヴァルナぁッ!!ら、らめぇッ!!わ、わらひもぉ・・・・ッ!!!!」
肉人形と化してしまった二人の仲間に挟まれて、今や彼女たちと同じ雌奴隷の境地へと堕ちなんとしている哀れな女囚。
狂ったようなリズムを刻みつつ繰り出される、高速ピストンの動きがより過激さを増していく。
更に、(精巣と切り離されている状態では、本来、決してあり得ない筈の)射精の前兆としか考えられない、
卑猥極まりない脈動までもが加わって、少女を追い詰めていく。
――――そして、その瞬間が訪れる。 (20)
「ひはぁあああッ!!ら、らめぇッ・・・・も、もぉっ、らめえぇぇぇッッッ!!!!」
「くひぃいいいッ!!わ、わらひも・・・・イ、イクぅ・・・・イッてしまいまふうぅぅぅッッッ!!!!」
襲い掛かってきたのは、針路上に存在する、あらゆる物を巻き上げ、撹拌し、粉々に破砕し尽くしてしまう、大竜巻の如き、最大級のエクスタシー。
為す術もなく呑み込まれた、乙女たちの絶叫が、刑場の空気をビリビリと震動させた。
優子の膣と肛門を深々と抉り抜いていた二本の剛直が、そして、ヴァルナの子宮口と麗子の結腸部とに、それぞれ、きつく押し当てられていた、逞しい亀頭が、
ひときわ大きく膨張を遂げたかと思うと、一気に爆ぜて、邪悪な精気を一斉にブチ撒け始める。
「あっあっあああっ!!ま、待って・・・・二人とも・・・・ふへぁああッ!!
・・・・わたしも、わたしも、一緒にィィッッッ!!!!」 (21)
「きヒィあぁアアアぁぁぁ――――――――ッ!!!!」
三人の少女の、合計4つの女膣と直腸の内部を、ぞっとする感触を帯びた、不浄な精液が満たしていった。
此の世のものならざる、おぞましい射精に、
既に惑乱の極みに達していた少女たちの性感と精神は到底堪え切れず、
次々と断末魔の絶叫を放ち上げては、魂を刈り取られていく。
びくんッ・・・・びくびくんッ!!どぴゅッ・・・・どぴゅどぴゅッ!!
びゅるッ・・・・びゅくびゅくッ!!ぶびゅるッ・・・・ぶびゅびゅるるるッッッ!!
だが、牝犬たちの肉孔は、脈動し続ける腐れ男根をきつく食いしばったまま、離そうとはしなかった。
・・・・否、そればかりか、あたかも、注ぎ込まれるおぞましい牡液を一滴余さず飲み干さんとしているかのように、貪欲極まる蠕動を繰り返している。
あたかも、その行為が――――その行為だけが、アイザードの野望と奸計の前に敗北を余儀なくされ、
<戦士>の誇りや乙女の純潔は勿論、人間としての尊厳さえも無残に踏み躙られてしまった後に残された、
最後の抵抗の手段、あるいは、(少なくとも)その意志の発露である、と無言の主張を展開しているかの如く・・・・。 (22)
未来永劫続くかのようにさえ思えた、地獄の法悦の果て・・・・。
超絶の射精快楽に理性も思考も吹き飛ばされた、赤毛の少女と<夢幻界>の王女は、白目を剥いて悶絶していた。
彼女たちを犯し抜いていた生ける死者たちもまた、
その躰に宿っていた、邪悪な仮初めの生命力の全てを放出してしまったのだろうか?折り重なって倒れたまま、もはやピクリとも動かない。
「・・・・っ・・・・」
唯一、優子だけが、息も絶え絶えの惨状ながらも、かろうじて意識を保っていた。
無論、他者から浴びせられたものであるか?それとも、己れ自身のカラダから漏れ出したものであるか?を問わず、
全身至る所にこびり付いて、饐えた臭いを漂わせている、男女の体液にまみれ、
起き上がる事はおろか、指一本動かす事も出来ずにいる、この上なく情けない有様ではあったが。
「・・・・ん・・・・ううっ・・・・」
許容限界を遥かに超過したエクスタシーに打ちのめされ、汚辱され尽くした肢体を大地に横たえている、敗残の<戦士>・・・・
見開かれた双眸は焦点を失い、半開きで喘ぐ唇の端からは生温い唾液が止めどもなく滴り落ちている。
ゾンビ共の股間から?ぎ取った腐肉バイブを無理矢理咥えさせられ、
幾度と無く、邪悪な魔力の変じた、どす黒い精液を撃ち込まれ続けた前後の雌穴は、
異形の責め具が抜け落ちた後も、ぱっくりと口を開けて、白濁した愛の蜜汁を垂れ流していた。 (23)
「フフッ・・・・気分はどうだい?私の可愛い戦士さん」
心身両面で全ての力を使い果たし、ぐったりとうなだれる優子の前に、忽然と姿を現す、プラチナブロンドの魔道士。
今の彼女の、失神寸前まで希薄化した意識と完全に機能を喪失した五感では、
眼前に佇む青年が、魔力によって創造された立体映像・・・・幻影なのか?それとも、実体なのか?皆目見当が付かない。
「・・・・あっ・・・・ア、アイ・・・・ザ・・・・」
それでもなお、蒼髪の少女は、萎え衰えた口唇の筋肉を必死に動かして、彼の名前を紡ぎ出そうと試みる。
今まさに<三界>を統べる神王の座を射止めんとしている男は、
その様子を冷やかに見下ろしつつ、薄いクチビルを僅かに歪め、微笑みを作ってみせた。
「良い勝負だったが、惜しかったね。勝利は私のものだよ・・・・優子」
囁きかけながら、そっと長衣の片袖を揺らす。
たったそれだけで――――呪文の詠唱はおろか、精神の集中さえ欠いていたにも関わらず――――女囚の体は、
不可視の糸によって操られるマリオネットよろしく、空中に持ち上げられ、
・・・・そして、カミソリの如く、怜悧極まりない眼光を湛えた目線の僅かに下の高さで、ビタリ、と静止した。 (24)
「――――フフ、名残りは尽きないけれどね。そろそろ、決着を付けさせて貰うとするよ」
徹底的な凌辱にさらされ、汚され尽くした<ヴァリスの戦士>を舐め回す、酷薄極まりない眼差し。
対する少女の双眸に浮かんでいるのは、
恐怖と絶望、そして、これで漸く楽になれる、という奇妙な安堵感が綯い交ぜとなった、明状し難い複雑な情念――――
汗と汚液にまみれ、ベトベトになった蒼い髪筋を、白く細い指先で優しく撫で付けつつ、アイザードは最後の思案を巡らせた・・・・。
「・・・・・・・・」
殺すべきか?あるいは、生かすべきか?
――――ではなく。
今すぐに殺すべきか?それとも、今しばらくは生かしておくべきか?
(・・・・いずれにせよ、程無く、キミの存在は無に還る事になる。
キミの肉体は塵と化し、キミの魂は滅び去り、キミが<三界>に存在した全ての痕跡は、一切合切、綺麗に消えてなくなる。
まぁ、<三界>それ自体も、すぐにキミの後を追わせてあげるつもりだけれどね・・・・) (25)
――――やがて、髪筋を梳いていた手指の動きが静かに止まると、
一切の感情を消し去った視線が、すっ、と持ち上げられる。
「・・・・最後にもう一度だけ、キミのカラダを味わわせて貰おうかな、優子・・・・」
-――――――――to be continued. 以上、第39章をお送りいたしました。
長らくご愛読頂いております、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』ですが、
あと2回、第41章をもちまして、ひとまずエピローグとさせて頂く方針です。
次回ですが、今回の続き(『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』第40章をお送りする方針です。
なお、最終章である第41章は、原則エロ描写無しか、描写を入れるとしてもごくあっさりとした内容に仕上げる予定ですので、
エロパロSSとしては、次回更新分が実質的な最終回となるでしょう。
完成時期につきましては、今年の12月後半〜来年の1月前半を予定しています。
読者の皆様には申し訳ございませんが、またしばらくの間お待ち下さいますよう、お願い申し上げます。
それでは、本日はこの辺で〜。 こち亀に続いてこのSSまで終わるというのか?
嘘だっ! 移転してた
ttp://komteg.blog75.fc2.com/ 皆様、新年明けましておめでとうございます。
そして、大変お待たせしました〜。
本日より、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン』第40章の投下を開始いたします。
なお、連投規制対策の為、今回も、1日に7レスずつ、
5回に分割して投下作業を行いますのでご注意下さいませ
(ただし、7レス未満であっても、連投規制が発生した場合は、その時点で投下を中止します)。 (1)
――――かつて、<暗黒界>、と呼ばれていた<世界>。その残骸の中。
赤黒く焼け爛れた大地の上。
白銀の女戦士は片膝をつき、ボロボロの剣を支えに、かろうじて転倒を免れていた。
纏っていた聖なる甲冑は見る影も無く傷付き、薄汚れて、防具としての機能を完全に喪失してしまっている。
五体は既に満身創痍の有り様で、
左腕の肘から先の部分が無残に断ち切られている他、全身には大小の傷が醜く走り抜けていた。
エネルギーも完全に底を尽き、もはや、これ以上の戦闘には堪え得る状態ではないのは一目瞭然である。 (2)
『グルル……グルルル……』
不気味な唸り声を漏らしつつ、瀕死の宿敵を睥睨する、漆黒の邪神。
瞳孔の存在しない両の眼に、煮え滾る憎悪と殺戮への渇望を漲らせながら、
今や遅し、と、トドメの一撃を与える許可を待ち侘びている。
だが、彼の主人――――創造主にして絶対者たるプラチナブロンドの魔導士は、
己れが生み出した最高の被造物が、どれだけ強く待ち望んでいるのか?正確に理解しつつもなお、
敢えて最後の命令を発しようとはしなかった。
既に勝敗は決し、旧き世界の神……ヴァリアの抹殺など、その気になり次第、何時なりとも、実行出来得る状況となっている。
である以上、アイザードにとって、決断を急ぐ必要は全く無かった。
加えて、目下の所、この、新しき世界の支配者の座を九分九厘手中に収めかけている、元<夢幻界>人の関心は、
かつて仕えていた女主人に対して、如何様な最期を与えるか?ではなく、
今、目の前にいる、<現実界>人の少女を、どのようにして完全に屈服させ、征服するか?という問題の方に向けられていたのである。
――――結果、世界で最も邪悪な獣は、
望みを叶えられない事に大いなる不満を抱きつつ、宿敵との対峙を続ける他無かったのだった。 (3)
――――何処とも知れぬ場所。七色の光に包まれた不可思議な空間。
『……若造め、既に勝利は手中にある、と信じて疑わぬか。
フォッ、フォッ……新しき神などを名乗っておるが、あやつもまだまだ青いのう……』 (4)
――――邪神の胎内。<戦士>たちの牢獄にして処刑場。
「ハァ……ハァ……ハァ……」
荒く息を注ぎながら、生汗に濡れまみれたカラダをいやらしくくねり踊らせる、蒼髪の少女――――優子。
どんな苦境に在っても、決して翳る事無く、前へと進む道を模索してきた、その双眸は、
今や一切の光を失い、深い絶望と虚脱によって閉ざされてしまっている。
戦いに敗れ、純潔を汚され、一切の希望を奪い去られた挙句、
心をもへし折られてしまった、<ヴァリスの戦士>。彼女に残されていたのは、
全身に絶え間なく襲い掛かってくる、おぞましい性感を甘んじて受け入れ、刹那の悦びに身を任せる事で、
自己の置かれている惨めな境遇を忘却の彼方へと追いやる、最低最悪の現実逃避手段のみ……。 (5)
ぴちゃっ……ぴちゅっ……ぴちゅるるるっ。
艶めかしいピンク色に上気した手足には、鱗の?げ落ちた大蛇を連想させる、野太い触手が絡み付き、
時折、粘ついた吸着音を響かせつつ、卑猥なひくつきに覆われたスレンダーボディを、
幼女が用を足す時の格好に酷似した、恥ずかしいポーズで宙吊りにしている。
「んはぁッ……はぅううッ……ふはぁああッ……!!」
「ひゃんッ……ひはぁッ……はふぅ……はぁへあぁあッ!!」
惨めな姿を晒す優子の傍らでは、かろうじて意識を取り戻した麗子とヴァルナが、
プラチナブロンドの青年に命じられて互いの裸身を絡め合い、性感帯に舌を這わせながら、慰め合っていた。
邪悪な魔道の技によって強いられていた深い眠りからは解放されたとはいえ、
二人の瞳は(蒼髪の虜囚と同じく)虚ろなまま、思考も感情も全くと云って良い程に感じられない。
熱いひくつきに覆い尽された女膣からは、サラサラとした淫蜜が止め処なく溢れ出し、
艶めかしく喘ぎ悶える少女たちの下に、失禁と見紛うが如き、大きな水たまりを形作っていた。 (6)
「はぁう……へひゃああッ!!あッあッ……ふはぁああぁんッ!!」
ヌラヌラとした不気味な感触が、愛汁に濡れそぼった牝穴をネチネチとなぞり上げるたびに、
理性を失った<ヴァリスの戦士>の口元からは、
甘ったるく湿った喘鳴が漏れ、半透明な唾液が長く糸を引いて垂れ落ちる。
凛々しさの欠片も存在しなくなった目元はピンク色に上気し、
焦点を失った双眸は、淫獄の中をフラフラと彷徨い歩いていた。
「あっ、あああ……お、おしりの穴にィ……ふえぁあああ……ッ!!」
肛門がグイグイと圧迫され拡張されていく感覚に、思わず発せられる、上擦った悲鳴。
……だが、そこに含まれている感情は、恐怖や苦痛はおろか、嫌悪ですら無かった。
この場所こそは、得も言われぬ快楽の境地へと続く、秘密の入り口なのだ、という本能の囁きが、
抵抗の意思を殺ぎ落し、拒絶感を和らげている。
ぐぐっ……にゅぶっ……。
異様にスベスベとした肌触りの触手が、アヌスの皺を延ばすようにして、ズリズリと侵入してきた。
僅かに感じた痛みや違和感はあっという間に薄まり、
代わって、ゾクゾクするような疼きが下半身をざわつかせる。
程無く直腸部へと達した肉の槍先は、
膣粘膜程の吸着力が存在しない分、自由自在に動き回る事の可能なその場所を存分に穿り返し、
さらなる性感を呼び覚まして、少女を悶え狂わせるのだった。 (7)
「フフ……可愛いよ、優子」
野太い侵入者を咥え込んだアヌスを真っ赤に腫らしながら、切迫したヨガリ声を発し続ける、蒼髪の少女。
這いうねる魔生物に四肢を絡め取られ、自由を失った彼女を、
陶然とした表情を浮かべつつ眺めやる、プラチナブロンドの魔導士――――アイザード。
「……ああ、なんて美しいんだろう、淫欲に溺れる君の姿は。
さぁ……もっともっと、快楽に身を委ねて、いやらしく乱れてごらん。
歓喜の果てに生命燃え尽きる、その瞬間まで……」
狡猾で邪悪な笑みと共に、肛虐の喜悦に小刻みに震え慄いている下腹部に手を伸ばし、
じっとりと濡れそぼった恥毛の茂りを細い指先で丁寧に撫で付ける。
途端に、アアッ、という、かすれかかった喘ぎが漏れ、
白く、ほっそりとした手指のすぐ下で物欲しげに口を開けている、ピンク色の二枚貝から、
敏感なひくつきと共に、半透明な体液が、ピュルピュルッ、と勢い良く迸り出た。 (8)
「おやおやァ?後ろの穴をちょっと責められただけでこんなに乱れるなんて、イケナイ娘だね。
フフッ、これはたっぷりと御仕置きが必要そうだねぇ……」
「ハァハァ……ああ……アイザード様、は……はやくぅ……。
熱くて逞しいそのイチモツで、いやらしいコト、いっぱいして下さぁい……ッ!!」
青年の股間に聳え立つ、いきり立った男根を目にするなり、
今まで堪えていたモノが噴き出したかの如く、卑語を連発し始める、敗残の<戦士>。
触手の群れによって拘束されたカラダを精一杯よじりつつ、
憎むべき仇敵に向かって、情けをかけて欲しい、逞しく怒張したその槍先で、心身を焼き焦がしている欲情の焔を鎮めて欲しい、と、
恥も外聞も無く、あさましい懇願を繰り返す。
「フハハハッ!!堕ちたな、優子……。
よかろう、犯してやるッ!!存分に犯し抜いてやるぞ――――ッ!!」 (9)
「……アッ…んんっ……」
プラチナブロンドの青年の身体が、蒼髪の少女の上にゆっくりと覆い被さっていく。
主の動きに合わせて、優子の五体を拘束している魔生物はその位置を動かしていき、
羽交い絞めの要領で両腕を縛めたまま、彼女の体を斜めに傾けて、最適な角度での挿入を可能ならしめる。
「フフッ、大洪水じゃないか。
尻穴を責められるのがそんなに良かったのかい?」
狙いを定めた肉竿が聖域の中心に迫っていく。
ビチョビチョに濡れそぼった秘唇を捲り返し、膣口にあてがわれる、鋭角の亀頭……
対する優子は、荒々しく息を注ぎながら、艶めかしく下半身をくねらせ、淫唇をヒクつかせた。
あたかも男を手玉に取るベテラン娼婦の如き、淫蕩極まりない反応に、
アイザードのイチモツは、一段と逞しく勃ち上がり、猛々しい昂ぶりに包まれていく。 (10)
「キミの中に、こんなにも淫乱な素質が眠っていたとは、正直、意外だったな。
……どれ、ちょっと味見をさせて貰うとしようかな?」
嘲けりの笑いを満面に張り付け、青年魔導士は、グイッ、と腰を押し出した。
既に泥濘状態に陥ってしまっている秘園にはその圧力に抗する術などある筈も無く、
スブリ、ズブリ、と押し込まれる剛直を迎え入れていく……。
「くはぁああッ!!ア、アイザードさまぁっ……んはぁああぁッッッ!!!!」
空隙を埋められる悦び、肉という肉、襞という襞が、残らず歓喜に打ち震えた。
ピンク色の靄が立ち込めた視界全体に七色の火花が飛び散る。
柔らかい粘膜が、一枚、また一枚、と突き破られていくたび、
敗北感と無力感が深まっていくと同時に、得も言われぬ快美な感覚が全身を駆け巡り、
抑え難い程の性的衝動――――被虐の喜悦を敗残の<戦士>の子宮全体に刻み付けていく……。 (11)
「あああッ!!ダ、ダメェ……我慢、出来ないッ!!
ひへあぁあああッ!!アイザード様の、ペ、ペニス……気持ち良過ぎて……ひへぁあああぁんッッッ!!!!」
喉の奥から迸る、情けない牝の啼き声が止まらない。
意識の片隅に僅かに残っている理性が、どんなに必死に制止しようとしても、
飢え切った女性器は、媚びるように宿敵の男根へとすり寄っていく。
熱烈な接吻を浴びせる恋人の如く、あるいは、愛しい我が子を胸に抱く母親の如く、
男と女の粘膜と体液が激しく絡み合い、一つになっていく。
結合が深まっていくにつれて、
逞しい勃起が、直腸を占拠している極太触手と擦れ合い、更なる快感を生成し始めた。
ギクッ、ギクッ、と収縮を繰り返す、括約筋が肉棒をきつく食いしばり、一体感が膨らんでいく。
熱を帯びた亀頭、鋭くエラを張った雁首、膣孔内でますます太さと堅さを増していく陰茎……
それらの存在感が頭の中で混然一体となり、少女の心とカラダを狂わせていく。 (12)
「ああ、ぁあっ……もっと……うああっ……もっと、深くぅ……ッ!!
アイザード様……ハァハァ……もっと、もっと、激しく……滅茶苦茶にしてえッッッ!!!!」
極限まで鋭敏さを増してしまった己れの性感に、戦慄さえ覚える、優子。
だが、その意志とは裏腹に、
彼女の子宮はますます貪欲に疼き、濃密な牝汁を溢れ返らせようとしていた。
まるで、剛直の表面で、どくっ、どくっ、と脈を打っている、血管の拍動すら感じ取れるかのように。
……そして、勃起した剛直の全てが、根元まで埋まり切ってしまった、その瞬間。
禁断の快楽が少女の肉体を貫き通すと同時に、
高圧電流を流し込まれたかの如き、強烈なゾクゾク感が下半身を席巻して――――!!!! (13)
「ひゃはあッ!?あ、ああぁぁあ……イ、イクッ!!イッちゃううううッッッ!!!!」
己れ自身でも俄かには信じ難い程呆気無く、エクスタシーの頂へと昇り詰めてしまう、蒼髪の少女。
しなやかな爪先が、ビクビクと痙攣を発し、汗の滴を振り撒き、きゅうきゅうと丸まっていく。
生々しい呻きを漏らし続ける頤が高々と跳ね上がって、
細い首筋が、生白い喉元を惜しげもなく晒しながら、ぐぐぐっ、と反り返っていった。
「なんだ、もうイッてしまったのかい?
まったく、情け無い娘だな。仮にも、ヴァリアによって選ばれた、<ヴァリスの戦士>だろうに……
憎い敵に犯されて、しかも、ほんの先っちょを挿入されただけで達してしまうなんて、張り合いが無いにも程があるよ。
……ほら、さっさと起きろ。自分だけ気持ちよくなっているんじゃない。
お楽しみは、まだまだこれからなんだからねェッ!!」
身勝手極まる言葉を口に上らせつつ、
女囚の頬を、二、三度、ペチペチと叩く、プラチナブロンドの暴君。
忘我の表情を浮かべていた少女がかろうじて薄目を開け、正気を取り戻しかけるやいなや、
欲求不満を溜め込んでいた下半身は、もはや待ち切れぬ、とばかりに再稼働を開始し、
本格的な抽送運動を展開し始めるのだった。 (14)
じゅぷっ……ずぶぶっ……じゅぶじゅぶっ……ぶじゅじゅるる……ッ!!
じっとりと濡れそぼった媚肉の感触を堪能しつつ、卑猥なリズムに乗って腰を振り始める、アイザード。
素早く小刻みにピストンを刻んだかと思えば、じっくりと捏ね回すように円運動を織り交ぜる。
粘膜同士を出来るだけ密着させて丹念に擦り立てる事で、より強烈な刺激を与え、快楽物質の分泌を促進させる。
少女の性感が昂っているのは、最初は蜂蜜状の粘り気を帯びていた愛液が、時間と共にサラサラになっていき、
湧出量そのものも徐々に増え始めている事実からも明らかだった。
「あぁぅんッ!!お、奥まで届いてるぅ……はぁひィィィンッ!!!!」
子宮の奥壁を、ズンッ!と、突き上げられるたび、瞼の裏で、眩い火花が弾け飛んだ。
肛門を執拗に犯し続けている触手に比べると、太さや長さの点では及ばないものの、
硬さと律動の敏捷さ、正確さに関しては、両者の間には雲泥の差がある、と言って良いだろう。
眼前の美しい獲物を冷酷に見つめつつ、緩急を織り交ぜたピストン運動を繰り出してくる、青年魔道士。
絶頂の余韻に浸る暇さえ与えられず、矢継ぎ早に責め立てられた優子は、完全に息が上がってしまい、
ヒイヒィと破れフイゴのような啜り泣きを漏らし、喘ぎ悶えるばかり……。 (15)
「くっくっくっ……ぴったりと吸い付いてくるじゃないか?
まったく、堪え性は無いが、素晴らしい名器だよ、キミのオマ〇コはッ!!」
女膣の具合を褒められた<ヴァリスの戦士>の心に、奇妙な歓喜の感情が湧き起こってくる。
憎んで余りある仇敵、新世界の神になるという己れの野望のために、世界を滅ぼそうとしている極悪人、
自分と麗子、ヴァルナの三人を含む、数多の生命を身勝手に創造しては、
道具として徹底的に利用し尽くした挙句、斯くも冷酷に使い捨てようとしている非道な男……
であるにも関わらず、賞賛の言葉をかけられると、
何故か、肉襞が、ぎゅううっ、と男根を喰いしばり、愛おしそうに抱擁しようとするのをどうしても制止する事が出来ない。
「ああ……アイザード様……ふはぁあッ……う、嬉しいですッ!!
わたしのオマ〇コの中で……こんなに逞しく、元気いっぱいに跳ね回って下さってッ!!」
それどころか、少女自身の下半身も、まるで侵入者と息を合わせようとするかの如く、活発にグラインドし始めていた。
骨の髄まで浸み込まされてしまった、禁断の悦楽によって、
薄青色の瞳は随喜の涙に覆われ、トロトロに蕩け切ってしまっている。
もはや、優子の性感は、手綱を振り切り、官能の頂きを目指して暴走を開始しようとしている、とさえ言って良いかもしれない。
止め処なく溢れ返る、銀色の蜜汁によって飾り立てられた、匂い立つ秘唇が、自ら進んで青年の剛直に絡み付いていった……。 (16)
「はぁぁんッ……もっと、もっと激しくぅッ……!!
このカラダを……ふはぁあッ……燃え立たせて、滅茶苦茶にしてくらさぁいッ!!」
「フフッ、自分から腰を振るようになったね。いいだろう、たっぷりと味わうといいッ!!」
満足げな笑みを浮かべつつ、急ピッチでピストン運動を加速させていく、プラチナブロンドの魔導士。
主の情念が伝わったのだろうか?尻穴を埋める触手群もまた、
優子の積極的な動きに対して、活発な反応を返してきた。
卑猥なリズムを刻みながら往復する、青年の剛棒に合わせて、
直腸粘膜をじゅぶじゅぶと擦り立て、ゾクゾクするような背徳的な快感を生成し続ける。
じゅぼぼッ!!ずぶずぶ……じゅるんッ!!ずぢゅるッ……ぶびゅるるるッッッ!!
稲妻の如き快感電流が前後の穴から脳天へと駆け抜け、
頭の中にあるものを何もかも、グチャグチャに撹拌しつつ押し流してしまう。
膣孔も子宮もパンパンに張り詰めて、今にも爆発しそうだった。
あらゆる生理的欲求が性感と結び付き、ドロドロとした肉欲の渦となって、
少女の精神を快楽地獄へと引きずり込んでいく。
逞しい剛直に突き回されるたび、自我の壁が軋ばんだ音を立て、意識が明滅を繰り返す。
乳房がタプタプと波打ち、肛門の括約筋がミチミチといやらしい音楽を奏で上げた。
汗や涙は言うに及ばず、唾液も愛液も腸液も垂れ流しで、
にも関わらず、恥裂にも尻孔にも締め付けの緩まる気配は微塵も無い。
その淫蕩ぶりには、アイザードも(内心では)舌を巻いた程だった。 (17)
「あひぃぃぃんッ!!アイザード様のオチ〇ポぉっ……ハァハァ……き、きもち良すぎるうううッ!!
あああ……も、もう、らめぇッ!!ア、アタマが……変になりそうッッッ!!!!」
泣き叫び、わめき散らし、よがり啼く、蒼髪の少女。
倒錯した愛情とめくるめく淫欲の波間に溺れていく彼女を眺めやりながら、
元<夢幻界>人の魔導士は、胸のすくような高揚を覚え、征服者の愉悦に酔い痴れずにはいられなかった。
「ハハハッ、またイクのか、優子?まったく、堪え性の無いヤツだな……この淫売娘めッ!!」
かつて、自分の献策を悉く拒み、造反者の汚名を着せた挙句、
一切の弁明を受け付けようともせずに<夢幻界>から放逐した<幻想王女>ヴァリア。
彼女の最後の頼みの綱を、斯くも徹底的に穢し尽くし、堕落させてやったのだ、という達成感が実に心地良く、
性の快楽を何倍にも、否、何十倍にも高めてくれる。
一方、口汚く罵られた少女の方は、と云えば、
気色ばむような素振りは一切見せず、それどころか、嬉しそうな表情さえ浮かべていた。
発情期の雌犬さながらに舌を突き出し、「イキたい、イカせて下さい」と、はしたない懇願を何度となく繰り返している。
熱い涙に濡れた薄青色の双眸はマゾヒズムの悦楽に蕩け切り、
戦士としての矜持も、乙女としての気高さも、もはや微塵も感じられなくなっていた。 (18)
「イカせて欲しいのか?ならば、この場で誓えッ……私の奴隷になる、とッ!!
クックックッ、その姿を、外にいる連中にも見せてやろう。さあ言え、優子ッ、言うんだッ!!」
ズンズンと子宮口を突き回しつつ、更なる屈従を迫る、プラチナブロンドの青年。
無論、快楽地獄に堕ち、牝の欲情に取り憑かれてしまった今の彼女に、彼の要求に抗う術など残されてはいなかった。
「ひィっ、アアアッ!!……わ、わらひは……ぁあんッ……アイザード、さまぁ、のぉッ!!
ド、ドレイに……ふぁああッ……ドレイになると……ちか、誓いますぅうううッッッ!!!!」
孕み頃の蜜袋はジワリと位置を低くしながら、
貪欲なひくつきを極限まで高めつつ、青年の精を一滴も余さず呑み干そうと、
灼け付くように熱い肉の槍先に各々の粘膜を密着させていた。
ひと突きされる毎に、身体中の性感帯が、ざわっ、ざわっ、とざわめき、
四方八方に向かって無差別に快感の火矢を射ち込んでいく。
分けても、膣奥に感じる巨大な熱感は何物にも代え難いエクスタシーの源だった
――――この快楽のためならば、何を失っても構わない、と心の底から思える程に。 (19)
「もっとだッ……もっといやらしく、卑猥におねだりしろッ!!
この私にイカせて欲しければ、牝奴隷にふさわしく、もっと惨めに、無様に懇願してみせるがいいッ!!」
無慈悲極まる要求に対しても、嫌な顔一つせず、
ひたすら従順に――――それどころか、殆ど嬉々とした態度で、服従の姿勢を示し続ける、蒼髪の虜囚。
「アッアッアアッ……ゆ、優子は、アイザード様のコトが大しゅきれすぅ……。
は、はじめてお会いした時から、くはぁあッ……アイザード様に……お、犯して欲しい、と……はおぉオオオうッ!!!!」
生汗に濡れそぼった裸身を切なそうによじりつつ、
目の前に聳え立つ逞しい牡のシンボルをうっとりとした眼差しで仰ぎ見る。
濃密なフェロモンを発散し続ける牝のカラダ――――
膣も、子宮も、肛門も、直腸も、あらゆる生殖器官と性感帯が渇望している。
熱く煮え滾った迸りをブチ撒けられたい、
罪深い疼きに覆われた己れの全身を生臭い体液で穢し尽くされたい、
そのためならば、淫乱な牝豚と罵られ、軽蔑の視線を浴びせられようとも構わない、いや、むしろ、本望だ、とまで……。 (20)
「いいぞ、よく言ったッ!!
それでこそ、私の<戦士>……いや、違うな。私が生み出した、最高の牝奴隷、最高の肉人形だッ!!」
悦に浸りながら、プラチナブロンドの現人神は、
わざと挿入角度を浅くして、膣洞の天井や子宮口に剛直を擦り付けた。
蜜袋の感度を極限まで高めると同時に、置いてけぼりにされた子宮の欲情を増大させ、
より貪欲に、かつ、いやらしく、自分のモノを求めるよう仕向けようとする、悪辣だが効果的な遣り口である。
はたして、少女は、膣内を駆け巡る鮮烈な刺激、快感と、
最も深い快楽を覚える事の出来る場所への決定的な一打を与えて貰えないもどかしさとの板挟みに陥り、
半ば狂躁状態に陥り、無様に悶え、泣き叫びながら、のたうち回り始めた。
「ああっ、アイザード様ぁ……お、お願い、もう焦らさないレぇッ!!
ひゃああッ……もう、もう、らめぇッ!!イジワルしないで……絶頂させて、イカせてくらさぁいッ!!!!」 (21)
「ハハハッ!!あさましい限りだな、優子ッ!!
くっくっくっ……どうだ、ヴァリアッ!!この有様を見ても、まだ勝機が残っていると思うかッ!?」
呵々大笑しながら、一気に追い込みにかかる、青年魔道士。
今までセーブしていた分を取り戻すかの如く、
怒張の極みに達したイチモツを、子宮の奥壁に向かって突進させ、ズーン、ズーン、と、重々しく揺り動かす。
そのたびに、哀れな虜囚の意識の中には、脳髄が焼き切れんばかりの灼熱感を伴った、強烈な快感が沸き起こった。
感極まってむせび泣きつつ、蒼髪の少女は、妖艶に腰をくねらせて結合を深めようとする。
肉欲の滾りに心身を支配され、被虐の悦びに魂さえも凌辱され尽くされた末の、刹那の快楽
――――己れの生命以外の全てを失った今、彼女に残されていた道は、ただひたすらにそれを追い求め、縋りつく事だけだった。
「うはァぁあんッ!!オ、オマ〇コ、気持ちイイ……ッ!!
ア、アイザード様……もっと烈しく……はぁはぁっ……奥をゴリゴリしてェッ!!
ひぃあッ……わらひのオマ〇コ、メチャクチャにしてェえエエエッッッ!!!!」 (22)
『――――フム、どうやら、これ以上は無理のようじゃな。
出来れば、今少し彼奴の注意を引き付けて、時間を稼いでくれれば有難かったんじゃが……まぁ、贅沢を云っても仕方あるまいて』 (23)
『ゴグガァアアアア――――ッッッ!!!!』
突如として湧き起こった、怒号とも悲鳴ともつかない巨大な叫び声が、
今まさに目の前の少女の秘裂に向かって、煮え滾る白濁の奔流を流し入れようとしていたアイザードの耳朶を、無粋極まるノック音となって乱打する。
「これから良い処だったのに……なんなんだ、一体?」
――――そう言えば、以前にも一度、良く似たコトがあったな、と、軽い既視感を覚えつつも、
不承不承、優子の身体から離れて、魔道スクリーンへと向き直る、プラチナブロンドの魔道士。
……だが、余裕綽々だった青年の表情は、
映し出されていた光景を目にするなり、驚愕に凍り付いてしまった。 (24)
『グガァアアアアッ!!ゴァアア……グガァギァアアアアッ!!』
「な、なんだ、これはッ……!?」
赤黒く焼け爛れた大地に屹立しつつ、苦悶する漆黒の邪神。
その口元から、ぞっとするような響きを帯びた苦吟の唸りが響き渡るたび、
何層もの分厚い装甲を重ねて形成された重厚な甲冑に覆われた無敵の巨体が、
内部からボコボコと波打ち、異様な姿へと変形していた。
特に変貌ぶりが顕著なのが、右肩から上腕部にかけての一帯で、
盛り上がった不気味な肉腫が、いかなる攻撃にも耐え抜ける筈の堅牢な防具をいとも易々と突き破り、
外界に向かって飛び出そうとしている。
「い、一体、どうしたというんだッ!?私の最高傑作に、一体、何か……ッ!?」
驚愕に蒼褪めながら、反射的に、白銀の女巨人
――――かつての主が己れの肉体を擲って生み出した、<夢幻界>最後の切り札を振り返る。
もはや、完全に追い込んだとばかり思っていた、旧き世界の支配者に、
予想だにしなかった奥の手が残されていたとでも云うのだろうか……? (25)
(い、いや……そんな筈はない。
私の計算に、万に一つも、間違いなどあるハズなど……)
事実、立ち上がる事すらままならない窮状まで追い詰められていた、満身創痍の女神に、目立った変化は生じてはいなかった。
むしろ、圧倒的優勢だった敵手に降りかかった、突然のアクシデント――――ヴァリアにとっては、まさに千載一遇の僥倖――――にも、
一体何事が起きたのか?と困惑を覚え、混乱をきたしている様子は明らかだった。
どう贔屓目に考えても、この事態が彼女の意志によって引き起こされたものであるという可能性は、限りなくゼロに等しい、と云って差し支えないだろう。
「……ならば、一体、この現象は何なのだッ!?
ヴァリアではないとすると、一体、誰が、何のために、こんな真似を……」
訳が分からず、半ば無意識のうちに、ご自慢のプラチナブロンドを?き毟る、青年魔道士。
――――と、次の瞬間ッ!! (26)
『ぐおォオオオオン!!!!』
ひときわ甲高い苦悶の叫びが響き渡った直後、黒い巨体が大きく沈み込んだ。
ドドッ、と盛大に地響きを立てて、バランスを崩し、無様に尻餅をつくと、
濛々と巻き上げられた大量の砂塵が、砂漠に吹き荒れる砂嵐の如く、魔道スクリーンを覆い尽くす。
――――その嵐が過ぎ去った後、画面上に大きく映し出されていたのは、
右肩から生えた巨大な蛇……否、ドラゴンの頭部を呆けたように仰ぎ見ながら、地面にうずくまる、漆黒の邪神の姿。
「バ、バカな……どうして、貴様が――――ヴォルデスッ!?」 (27)
『フォッフォッフォッ……久方ぶりの再開じゃというに、つれない態度じゃのう、アイザードよ』
漆黒の魔神の肩の上から朗々と響き渡る、老成した声音。
それは、まさしく、ログレスの台頭以前、混沌状態にあった<暗黒界>に於いて、最強の名を欲しいままにしていた、双頭の金竜のもの。
衝撃に打たれ、両の眼を張り裂けんばかりに見開く、プラチナブロンドの魔道士に向かい、老獪な笑みを浮かべてみせる。
『――――どうやら、<ファンタズム・ジュエリー>の中に魂を隠せるのは、己れ一人だけ、と慢心しておったようじゃな。
フフッ、思い上がるなよ、若造め……このワシとて、伊達に年は食っておらぬわッ!!』
「な、何だとォッ!!この……くたばり損ないがぁッ!!」
嘲笑を受けて、怒り心頭に発する、元<夢幻界>人の青年。
端整な顔立ちを歪め、口汚く怒号しつつ、その意識を、己れの生み出した最高の戦闘マシーンに転移させる。
そして、未だ無事な方の腕を動かして、ヴォルデスと半ば同化しかけている、もう一方の腕を乱暴に引っ掴むと、
忌まわしい竜頭を?ぎ取るべく、ありったけの力を注入しようとするのだった。 (28)
『グゴォオオッ……オオオオオッッッ!!!!』
無論、邪神――――その素体である、<封じられし魔>は、
怒りに我を忘れた主の暴挙に対し、激痛に総身を震わせつつも、激しく抵抗を試みる。
当然と云えば当然だろう。
彼にしてみれば、片方の腕でもう一方の腕を引き抜け、と命令されているも同然なのだから。
「ええい、何をしているッ!?
神である私の命令に従わないのかッ!!」
一方、冷酷なる創造主の対応は、と云えば、自分に向けられた反抗に対して、更なる怒気を発しつつ、
その試みを全力で押さえ付け、命令に服従させようとするばかりだった。
もっとも、如何に強大な魔力を誇るアイザードといえども、
全力で抵抗する漆黒の巨神に対して、理不尽極まる行為を強制するためには、
あらん限りの意志力を注力し、反発を封じ込めねばならなかった。
これによって生じる空白状態……
すなわち、三人の少女たちに対する拘束と支配の緩みこそが、
金鱗の老竜が真に待ち望んでいた結果であるなどとは、露程にも思い至る事無く。 (29)
(……優子。すまぬが、もう一度だけ、お主の助けが必要じゃ)
「ヴォル……デス……?」
(アイザードの注意を逸らすためとはいえ、
お主ら三人を利用するだけ利用しておいて、何を虫の良い話を、と思うじゃろうが……
どうか、頼む。今一度、これを受け取ってはくれまいかの?)
「こ、これは……<ファンタズム・ジュエリー>?」
(ああ、そうじゃよ。
……無論、既にアイザードのコントロール下からは切り離しに成功しておる)
「で、でも……たとえ、<ジュエリー>を取り戻したって、わたしには、もう何も出来っこないわ。
アイザードに負けて……カラダも心も穢し尽くされてしまった……今更、戦うコトなんて……」
(……それも、分かっておる。
じゃがな、今、<三界>を……いや、あの娘、麗子を救えるのは、お主しかおらんのじゃよ。
無理は承知の上で、頼む……優子よ、もう一度だけ、<戦士>として立ち上がってはくれぬか?)
「…………」
――――――――TO BE CONTINUED. 以上、第40章をお送りいたしました。
お楽しみ頂けたのであれば、幸いに存じます〜。
長らくご愛読頂いております、『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』も、
あとは次回更新予定の最終章を残すのみとなりました。
なお、前回お知らせいたしました通り、最終章は原則エロ描写は無しの方針です。
読者の皆様には申し訳ございませんが、あしからず御了承下さいませ。
完成時期につきましては、3月末〜4月初めを予定していますので、
しばらくの間、お待ち下さいますよう、お願い申し上げます。
それでは、本日はこの辺で〜。 読者の皆様、ARCH DUKEです。
『3V(ヴァリス・ヴァルキリー・バージョン)』最終章ですが、
SSは既に完成しているものの、新しい規制のせいで、投下作業を行おうとすると、
システムからスレの埋め立て荒しと判断され、書き込み出来ない状況が続いています。
このため、現時点では2chでの公開は不可能と判断し、ひとまず、pixivにて公開を行う事にいたします。
お手数をおかけして大変申し訳ございませんが、ご理解の程、お願い申し上げます。 ……今までも規制には散々悩まされてきましたが、今回は本当にシャレになりません。
今の状況が続く限り、2chでの作品公開は休止せざるを得ないですね……。 もうなんのネタもないな
最近(近年)は同人とかもでてない? >>1
笑ってはいけないもそうやけどガキ使の本編も
ダウタウの松ちゃん浜ちゃんも60歳の還暦を過ぎたから
松ちゃんの性加害問題関係なしに視聴率も低いし
元々遠からず終了の予定やったやろ
あと同じ日テレ系列の読売制作のDXデラックスも
シンプルに視聴率が低いから元々遠からず終了の予定だった
ガキ使とDXと笑ってはいけないの枠の後継番組は全部
千鳥がMCの番組にすればいいと思う
あとフジのジャンクSPORTSは
MCを千鳥ノブにすればいいと思う
ノブは前からスポーツ番組のMCをやりたいと
言うてたし >>1
幽霊の正体見たり枯れ尾花
枯れススキ
ダウタウ
ダウタウ松本
ダウタウ浜田 >>1
テレ東視聴率最下位脱出
やっぱりチャンネル番号変更の影響が
じりじりとボディブローのように積み重ねって
ここに結実した感があるよな
個人的にはNHKを含む在京キー局のチャンネル番号は
シンプルに開局日順に
地上波
1ch NHK総合
2ch NHKEテレ
3ch 日本テレビ
4ch TBSテレビ
5ch テレビ朝日
6ch フジテレビ
7ch テレビ東京
8ch 東京MXテレビ
9ch テレビ神奈川/テレビ埼玉/千葉テレビ
BS波(BS2K/BS4K/BS8K共通)
1ch BSNHKメインch
2ch BSNHKサブch
3ch BS日テレ
4ch BSTBS
5ch BS朝日
6ch BSフジ
7ch BSテレ東
こうするべきというか
本来これしかないと思うこれ一択
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