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「あひぃぃぃんッ!!アイザード様のオチ〇ポぉっ……ハァハァ……き、きもち良すぎるうううッ!!
あああ……も、もう、らめぇッ!!ア、アタマが……変になりそうッッッ!!!!」

泣き叫び、わめき散らし、よがり啼く、蒼髪の少女。
倒錯した愛情とめくるめく淫欲の波間に溺れていく彼女を眺めやりながら、
元<夢幻界>人の魔導士は、胸のすくような高揚を覚え、征服者の愉悦に酔い痴れずにはいられなかった。

「ハハハッ、またイクのか、優子?まったく、堪え性の無いヤツだな……この淫売娘めッ!!」

かつて、自分の献策を悉く拒み、造反者の汚名を着せた挙句、
一切の弁明を受け付けようともせずに<夢幻界>から放逐した<幻想王女>ヴァリア。
彼女の最後の頼みの綱を、斯くも徹底的に穢し尽くし、堕落させてやったのだ、という達成感が実に心地良く、
性の快楽を何倍にも、否、何十倍にも高めてくれる。

一方、口汚く罵られた少女の方は、と云えば、
気色ばむような素振りは一切見せず、それどころか、嬉しそうな表情さえ浮かべていた。
発情期の雌犬さながらに舌を突き出し、「イキたい、イカせて下さい」と、はしたない懇願を何度となく繰り返している。
熱い涙に濡れた薄青色の双眸はマゾヒズムの悦楽に蕩け切り、
戦士としての矜持も、乙女としての気高さも、もはや微塵も感じられなくなっていた。