わたしたち3人は、全員変身してダークシャドウの本部に乗り込んだ。本部は日本
アルプスの奥深くの地下にあった。母は強気だけど、どんなワナが仕掛けられて
るかわかったもんじゃない。私たちにとってはアウェーゲームなのだ。

「逃げずによく来たな、それだけは褒めてやるぜ」
ダークシャドウの幹部の一人だった。
「俺は、リーダーのダークスネークだ。ダークパイソン、ダークタイガーの3人
で相手するぜ。ここがお前らの墓場だ」

早くも始まった舌戦、相手の先制攻撃を母のスウィートレデイが迎え撃った。
「威勢だけはいいわね。その減らず口いつまで続くかしら」
「相変わらずこしゃくなババアだぜ。そうだ、先に2勝した方が勝ちと言って
おいたが、お前らが負けたら全員磔にさせてもらう。俺たちが負けたら全員、
この世から消えるということだ、いいな」

「そんな事、書状には書いてなかったわよ!」
わたしは抗議したが、
「フフフ、これは命懸けの勝負さ。俺たちの方が条件悪いぜ。お前らも俺らを
まとめて殺る気で来てるんだろう?」

わたしたちを磔にした後どうするかは言わなかったが、妹が前言ったように、
3人まとめて処刑するつもりなのは明らかだった。しかし母は
「いいわよ。その条件受けるわ」
あっさりと承諾してしまったのだ。