悔しい!許さない!を前面に押し出すエロパロ
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0001名無しさん@ピンキー2014/06/02(月) 20:10:03.27ID:NdFPLUYf
せっかく陵辱しているのにすぐに堕ちちゃったり、アヘったりするのは萎えるとは思いませんか?

「悔しい!」
「許さない!」
「この下衆が……!」
「もう十分でしょ!」

というような。

涙ながらに目を真っ赤にしてこっちをにらみ続けたり、
犯されながらも相手を罵倒し続けるなど。

心が折れない、あるいは簡単には堕ちない。

女の悔しがっている感情をメインにしたエロパロを書きましょう。


*アヘや堕ちは絶対禁止というわけではありません
*ただし「悔しがる」のをメインにして下さい
0269名無しさん@ピンキー2017/01/18(水) 00:25:01.84ID:HTFFJ4T6
age
0270名無しさん@ピンキー2017/07/05(水) 23:47:31.08ID:xmndmZnZ
保守しとく
0271名無しさん@ピンキー2017/07/06(木) 10:18:12.31ID:HkgerJYm
>>226wwww

^^
0273名無しさん@ピンキー2017/07/28(金) 02:37:52.27ID:ALywGBI4
http://redirect.teacup.com/to/5b1ff☆a9a4de1717e/http/dedetakeon145.blog.fc2.com/
ゴールド先輩やってるぞ
0274名無しさん@ピンキー2018/12/04(火) 16:21:27.13ID:fohLhPhG
スウィートガール期待
0275名無しさん@ピンキー2019/06/22(土) 01:12:01.20ID:GlZybOwy
誰も書き込みなし
0276名無しさん@ピンキー2019/06/29(土) 00:49:03.34ID:lH0MPNsu
>>70
これを五年前に読んで以来ずっとオカズにしてる
好きすぎて時間止まったわ
0278名無しさん@ピンキー2019/08/15(木) 17:48:25.17ID:n4f9uoyY
>>276
自分もここのネタを未だにオカズにしてる
70はお気に入りシチュの一つでそれを元に再構成した
変身ヒロインとかでよく妄想しているのでSS書いてみたい
・・・というか断片的に少し書いてたりする
0279名無しさん@ピンキー2019/08/22(木) 08:00:05.90ID:DZ9pBijq
軽んじられてるたというか雑に扱われてる感じが大変よいのだな
剥かれて放っておかれてる、周囲も平時に戻ろうとしてる、でもその娘は恥ずかしいし口惜しいまま。
0280名無しさん@ピンキー2019/08/27(火) 23:29:48.63ID:lo0WioHR
>軽んじられてるたというか雑に扱われてる

まさにそれこそが肝なんだろうね
重要になるのは周囲と本人の感覚の落差やギャップか
本人にとっては大事だがそれ以外にとっては大した事としては扱われないという
敵からも味方からも軽んじられる悔しさや居心地の悪さを想像すると実に萌える
0281名無しさん@ピンキー2019/08/31(土) 15:59:34.61ID:QyukJpxN
【香港】保釈された「民主の女神」周庭さん 警官に服を脱がされ下着一枚にされていた
ttps://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1567228985/

周庭さんが、警官に意味もなく服を脱がされ下着一枚で身体検査されと聞いて、みな怒りまくっている。いつの時代だ。ありえない。そのうち夜間外出禁止令も出そう。
ttps://twitter.com/kaori0516kaori/status/1167427189265944577?s=20

ごちそうさまです
0282名無しさん@ピンキー2019/09/08(日) 00:32:08.30ID:rv3u0dei
>>278
なるほど、スウィートガールの先鋒惨敗磔は
70をモチーフにしていたのか。
0283名無しさん@ピンキー2019/09/12(木) 20:19:13.44ID:dmOsbnXV
>>282
すまん、自分はスウィートガールの作者ではないんだ(それも好きだけど)
だけどここのネタを参考にした短めのSSを断片的に書き散らしたりしているので
整理したらチマチマ投下しようと思う
0284名無しさん@ピンキー2019/09/15(日) 22:41:07.77ID:/imyAuaM
お願いします。
0285名無しさん@ピンキー2019/09/20(金) 01:16:00.80ID:DvHMc8M+
取り敢えず70を元にした短めの奴を

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基地に帰還後、自販機コーナーの前で談笑するあの二人を尻目に
早足でミーティングルームへと向かう。
歩く度に先程の戦闘で淫魔の攻撃を受けて傷付いた陰部に
刺す様な痛みが走るが気にしては居られない。
あの子達がミーティングルームにやって来るまでの間に少しでも治療を進めておきたい。
「自分だけがボロボロに傷付き惨めに治療を受けている」という時間を
一秒でも短くしたかった。

まだ明かりの灯っていないミーティングルームに到着し早速片隅の一角に存在する
治療スペースに入りカーテンを閉じる。
完全な別室に存在してくれれば良いのに・・・と利用する度に思う。
こんな薄いカーテンではなく壁で完全に区切られていれば音や声を気にせずに済むのに。

メディカルマシンを起動させ、
ベッドの上でM字開脚のポーズを取りスカートの中を露わにする。
下着を脱ぐ必要は無い・・・というか、穿いていない。

対淫魔用スーツのパンツはもう随分前の戦闘で
女の上級淫魔の攻撃で破壊されて以来修復不能になった。
思えばあの敗北がケチの付け始めだったな・・・
自分のスタンドプレーだった為、救援が遅れてしまったのだ。
完全に自業自得なのが悔しい。

良い感じに戦えていると思っていたら気付かぬ内にパンツを剥ぎ取られ、
その後は完全に相手のペースで圧倒され最後はイカされまくっての惨敗。
目の前で剥ぎ取られたパンツを焼却される光景は私の心に消えない屈辱を刻み込んだ。
駆け付けて来た年下のチームメイト達の前で見た目が自分より年下の上級淫魔が
うつ伏せに倒れ乱れたスカートから覗く私の生尻をグリグリと踏み付けて勝ち誇る姿を
記録映像で観た日は余りの惨めさに一人自室で咽び泣いたっけ・・・

それ以来、私の無防備になった秘所や尻は淫魔達の格好のターゲットになった。
今回も当然の様に秘所を擦り切れる程に攻められイカされまくったのだ。
無論、年下のチームメイト達の前で。
0286名無しさん@ピンキー2019/09/20(金) 01:18:28.49ID:DvHMc8M+
起動したメディカルマシンが私のスカートの中をスキャンして行く。
機械に治療して貰えるのが唯一の救いだ。
戦闘の度に他人にこんな姿を晒して治療して貰うのは絶対に耐えられない。

スキャンが終わり受賞箇所を把握したメディカルマシンが受傷箇所にアームを伸ばした。
アームの先端から出る治癒力強化ローションが患部に塗布される。

「くうぅっ!」

思わず声を上げてしまう。
何度経験しても一発目は声を上げずには居られない程染みるのだ。
これを数分おきに何度も繰り返す事によって一週間〜二週間は掛かりそうな傷も
数十分で治るのだ。

でもその数十分でさえ私にとっては長過ぎる時間だ。
数分経ち、そろそろ二度目の塗布が始まるかどうかというタイミングで
ミーティングルームに人の入って来る気配がした。

「ふ〜、もうクタクタだよぉ・・・」

「最近は淫魔が現れる頻度も増えたもんね。」

あの子達の声だ。
まだ来なくて良いのに・・・

「さあ!次の戦いについて簡単な作戦会議を始めるぞ。
君達も疲れているだろうが、もうひと頑張りだ!」

若い男性の声・・・××司令も来た。
正体は妖精だけど普段の姿はイケメンだ。

「○○は・・・治療中みたいだな・・・」

ふと司令の視線がこちらに向いたのをカーテン越しに感じる。
正体は妖精とは言えイケメン相手にカーテン一枚隔てて
ノーパンM字開脚しているかと思うと顔が火照って熱くなる。
0287名無しさん@ピンキー2019/09/20(金) 01:21:23.35ID:DvHMc8M+
「○○には後で資料を渡しておくか・・・」

カーテン越しの視線が外れ、安堵する。
ほんの数秒間だったのだろうけど私にとっては長い恥辱の時間だった。
元が裸のマスコットみたいな妖精な為か、
司令はこちらの羞恥心に対しては異常に鈍いのが困る。
カーテン越しにあられもない姿の女子が居るのだから正直もう少し気を遣って欲しい。

「あの・・・○○さんは大丈夫ですか?…あんなところがあんなに・・・酷い・・・」

「あの吸淫攻撃、あんなにダメージを受ける程なのかしら・・・
・・・だとしたらやっぱり恐ろしい攻撃ですね。」

あの二人が司令と話している声が聞こえる。
純粋に心配しているのだろうけど私にとっては屈辱の言葉責め以外の何者でも無い。
あの子達はまだ一度も淫魔達の吸淫攻撃を受けた事が無い。
自分だけが何度も辱められているという惨めな事実は
プライドの高い私にとっては受け入れがたい現状だ。

「大丈夫、受けたダメージは私の開発したメディカルマシンで回復出来る!」

いや、だからそういう問題じゃ無いっつーの!
少しはメンタルケアというモノを憶えて欲しい・・・

「それでは今日の戦闘における・・・」

ノーパンM字開脚で治療中の私を尻目にミーティングが始まった。
・・・と、そこに二度目のローション塗布のマシンアームが私の秘所に伸びて来た。
ローションが染みる痛みに歯を食い縛り必死に嬌声を上げるのを堪える。

はあ・・・次回の出撃ではイカされずに済めば良いんだけど。

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おわり
取り敢えずこれだけです
0288名無しさん@ピンキー2019/09/20(金) 23:25:29.63ID:TlPhwZV8
おお、新作がUpされている。
内容はいいと思いますが、ヒロインに
名前をつけた方がいいでしょう。
ゴールド先生とかスウィートガールのように。
0289名無しさん@ピンキー2019/09/20(金) 23:32:10.38ID:TlPhwZV8
まちがえた。
先生じゃなく先輩ね。
0290名無しさん@ピンキー2019/09/22(日) 16:32:32.10ID:ubF8znrp
好い!好いですねー
辱しめられたのが「年下の目の前で」という点を強調してくれてとても幸せ。
02912852019/09/22(日) 23:34:28.40ID:OpkZOLgQ
>>288
名前付け直すの忘れてました
先輩ヒロインはリサ、後輩はそれぞれマナとヒカリです
名字や変身後のヒロイン名とか妖精司令の名前は次までに決めようと思います

>>290
年齢は先輩のリサが17歳の高校二年生で他の二人は12歳の中学一年生のイメージです
敵の上級淫魔も他二人と同じくらいの外見年齢を想定しています

こんな感じで過去に書いたSS参考にしたり改変とかしてまずはリサがパンツを脱がされるまでの展開をやりたいです
0292名無しさん@ピンキー2019/09/27(金) 01:32:25.76ID:/YQ/m4EM
続編期待。
0293名無しさん@ピンキー2019/10/08(火) 23:00:13.39ID:U642hVmI
少し遅くなってしまったけど285の続きというか前日譚置いときます

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

淫魔・・・人間の主に女性を遅い快楽を与え精神を無防備状態にして
エナジーを吸い取り繁殖する存在である。
そんな淫魔達が跳梁跋扈する様になった都内某所に今夜も獲物を求めて淫魔が蠢く。
しかしそんな淫魔の前に3つの人影が現れる。
人影の正体は3人の少女であった。

「「「ライフ・パス解放!マジカル・スーツ装着!」」」

3人の少女が手を前にかざし声を揃えて叫ぶと
頭上にそれぞれ1・6・8の数字が浮かび上がりそこから発される光に包まれる。
光が収まった時、そこには3人の戦士の姿があった。

「王冠数の戦士、マジカ・クラウン!」

赤いショートツインテールの戦士が名乗りを上げる。
一文字マナが変身した胸に抱いたエンブレムが数字の「1」を象っている
運命数1の戦士だ。
上半身は白いセーラー服風の襟をあしらった上着に下半身は赤いショートパンツだ。

「調和数の戦士、マジカ・ハーモニー!」

青いストレートロングの戦士が名乗りを上げる。
六本木ヒカリが変身した胸に抱いたエンブレムが数字の「6」を象っている
運命数6の戦士だ。
上半身は白いセーラー服風の襟をあしらった上着に下半身は青いショートパンツだ。

「支配数の戦士、マジカ・ドミナント!」

亜麻色セミロングの戦士が名乗りを上げる。
八王子リサが変身した胸に抱いたエンブレムが数字の「8」を象っている
運命数8の戦士だ。
他の二人と違い上半身は濃紺のブレザー風で下半身は3人の中で唯一のミニスカートだ。

「「「三人そろって・・・マジカ・エンジェル!!!」」」

クラウンを中心に魔物達の前でポーズを決める三人。
0294名無しさん@ピンキー2019/10/08(火) 23:02:39.16ID:U642hVmI
彼女達こそ夜の街を守る為に最近結成されたばかりの三人組ヒロインチーム、
マジカ・エンジェルである。

「うまそうな娘達だギャ、これ見よがしなコスプレまでして、
お望み通り性的な意味で食ってやるだギャー!行け!」

隊長格の号令で二十体近い蟻人間の様な下級淫魔達が三人に我先にと襲い掛かる。

「行くよ!二人とも!」

「「了解!!」」

運命数1の戦士クラウンの掛け声を合図に戦いが始まった。

「てやああああ!」

映画張りの豪快な格闘で敵を蹴散らしているのはクラウン。
抜群の魔力資質とリーダーシップを持ち、
リーダーとしてチームを引っ張る少しお転婆な中学一年生の少女だ。
派手なアクションに併せてショートパンツに包まれたスレンダーな尻と太腿が躍動し、
健康的な色香を放っている。

「ええい!」

自分の前面に円盤状のシールドを張って突進しているのはハーモニー。
クラウンとは同級生で少し気弱な性格だが果敢に魔物に突進して
シールドで強引に壁際に追い込み押し潰して行く。

「はっ!やあっ!とう!」

足技を中心としたしなやかな動きで敵を翻弄しているのはドミナント。
少しクールな雰囲気の高校二年生の長身美少女だ。
華麗な動きに併せて翻るミニスカートの中から覗く純白のパンツがセクシーであり
ビジュアル的には3人の中で最も目を惹く存在である。
0295名無しさん@ピンキー2019/10/08(火) 23:04:39.43ID:U642hVmI
しかし華麗に活躍する姿とは裏腹に、その心中はあまり穏やかでは無かった。
彼女のチラチラと送る視線の先にはいつもクラウンの姿が存在している。

(フン・・・何よ、あの子ばっかり主役みたいな顔しちゃって!)

ドミナントはチーム結成時にクラウンとリーダーの座を競い合った過去がある。
・・・というより一方的にドミナントがクラウンをライバル視していた。
三人のマジカルスーツ適合者の中で唯一年齢が二人より上であったリサにとって
年下のリーダーに引っ張られる自分という光景が受け入れられなかったのである。

度重なる訓練や模擬戦の結果、システム開発者でもあり基地の司令官でもある
百地(正体はぬいぐるみの様な妖精モモチー)の判断で運命力という数値が高いらしい
クラウンをリーダーとする事でその場は収まり
チームも現在の形になり始動してしばらく経ったのだが
リサは年長者としてのプライドもあり、いまだに彼女をライバル視していた。

(絶対に私がセンターポジの方が絵的に華もあるし収まりも良いのに・・・)

先程の三人揃ったポーズでも当然の様にセンターに収まるのはクラウンであり
戦闘中に指示を出すのも基本クラウンだ。

(この間まで小学生だった相手の指示で動く女子高生とか・・・
あぁ〜ヤダヤダ、カッコ悪い!)

そういう事を考えるだけで顔が赤熱してしまう。
司令官の百地曰く「運命力の高い者ほど本能的に最善に近い判断が出来る」らしく
戦闘時は出来る限りクラウンの指示に従えと言われているのである。

(何なのよ、その運命力って・・・
それがあの子に劣ってるからって言うなりになれとか、超理不尽なんですけど!)

それに加えて人間の姿だとイケメンの百地がマナを特別気に掛けている感じなのも
リサにとっては気に入らない事であった。
0296名無しさん@ピンキー2019/10/08(火) 23:06:54.67ID:U642hVmI
そんな考え事をしながら腹いせの様にスカートを翻して美脚を振るい
淫魔達を蹴散らす内にほとんど倒してしまっていた。
ふとクラウンを見ると彼女も自分の担当分を粗方片付けた様だ。
攻撃力は弱いが自分の担当分が少ないハーモニーも掃討を完了し、
残る敵は赤い体色の隊長格の中級淫魔だけとなった。

(ここからが嫌なシーンなのよね・・・)

「ハーモニー!ドミナント!行くよ!」

クラウンが指示を出す。
この手の戦うヒロインチームなら定番の合体必殺技タイムである。

「「「トリニティ・エンジェル・エクスキュージョン!」」」

三人が並び立ち両手をかざし必殺技を放つ。
ここでも当然リーダー扱いのクラウンがセンターに陣取っている。

(あ〜あ、たまには私もセンター張ってみたいなあ・・・)

合体技を放つ時もドミナントはこんな調子で上の空である。

「グギャギャ〜・・・!?」

いつもの様に中級淫魔がヒカリに呑まれ断末魔を上げて消滅して行く。
マジカ・エンジェルが実戦投入されてから既に十回は繰り返された光景である。

「マジカ・エンジェル、ビクトリ〜!」

勝利のポーズを決めるマジカ・エンジェル達。

(フン!いつか見てなさいよ・・・
このステージの主役は私だって事、思い知らせてあげる!)

クラウンの左脇でポーズを決めながらギラつくドミナント。
しかし、その様子を遠くから観察する人影がある事を彼女はまだ知らなかった・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回はここで終わりです
次で独断専行からのパンツ脱がされるとこまでやれるかな・・・
0297名無しさん@ピンキー2019/10/19(土) 08:39:58.91ID:IeXsaMTH
いいねいいねー
年下メンバー二人は私服なのに自分だけエロ衣装とか
自分だけ更衣室ももらえないとか
そんな妄想がはかどる
0298名無しさん@ピンキー2019/10/22(火) 23:00:57.88ID:nx60VY2C
面白かったです。
0299名無しさん@ピンキー2019/10/25(金) 21:37:03.03ID:xhmJ4sF2
>>296の続きを投下します
>>297を見てスーツの装着に手間が掛かる設定の方が良いという事に気付いたので
変身周りの設定を前回から少し変えました

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

数日後・・・
都内郊外の某所に存在する秘密基地に足早に向かうリサの姿があった。
基地の表向きはマンションとなっており地上の部屋はマナ達や人間に擬態した
妖精達の暮らす部屋、地下にはマジカ・エンジェル達をサポートする為の
各種施設が揃っている。

「さて、さっさとマテリアル・スーツを装着しよっと!」

自室に荷物を置いたリサは学校帰りの制服のまま地下の『更衣室』へと急いだ。
マジカ・エンジェルとしての力を駆使した戦闘に通常の衣服では耐えられない為、
専用のマテリアル・スーツを着用するのが絶対条件となる。
スーツはナノ・マテリアルなる物質で構成されており
普段は適合者の全身の細胞内に粒子の状態で収納されているのだ。

「他の二人は・・・もうスーツ装着済みで訓練か待機中みたいね。」

『更衣室』に着いたリサは部屋に並べられた三個あるカプセル状の装置の内、
1と6のナンバーが振られたカプセルの端末モニターにスーツの稼働中である事を示す
『アクティブ』表示があるのを確認すると部屋の奥にある脱衣所で衣類を脱ぎ始める。
このカプセル状装置こそがマテリアル・スーツの専用更衣室であり、
装着する為には全裸でこの装置に入りスーツを構成する必要があるのだ。
全裸になり自分専用の8のナンバーが振られたカプセルに裸体を滑り込ませ目を閉じる。

「ライフパスナンバー承認・・・マテリアル・スーツの装着を開始します。」

ナビゲーションシステムの機械音声がカプセル内に響く。
そのまま暫く安静にしていれば体内に存在しているナノ・マテリアルを起動させて
マテリアル・スーツを形成してくれる。
ただしスーツの形成には5〜6分を要する為、もどかしい時間でもあるのだ。
装着に時間が掛かる以上、彼女達マジカ・エンジェルは基本的にスーツを装着した状態で
待機する事になる。

「マテリアル・スーツ、装着完了しました。」

ナビの機械音声と同時にカプセル上部が開き、待ちくたびれたリサが身体を起こす。
0300名無しさん@ピンキー2019/10/25(金) 21:39:00.93ID:xhmJ4sF2
更衣室内の鏡張りになっている壁の前に立つ。
そこにはマテリアル・スーツを装着しマジカ・エンジェルの一人
『マジカ・ドミナント』となったリサの姿があった。

(んっふっふ〜、我ながら今日も決まってるわね・・・さすが私!)

スーツを着用した自身の姿を自画自賛するリサ。
マテリアル・スーツの上半身はクラウンやハーモニーがセーラー服風、
ドミナントがブレザー風で概ね学生服に近いデザインとなっている。
対象的なのは下半身である。
他の二人はスポーティなショートパンツなのに対し、
ドミナントだけが制服風のミニスカートを採用しているのだ。

(特にこのミニスカート・・・戦うヒロインと言えばコレでしょ!)

脚を揃えたモデル立ちでミニスカートから伸びる健康的な脚線美を強調した
自分の姿に一人悦に入るリサ。
相手が淫魔という種族である故に性的な攻撃を警戒してクラウンとハーモニーは
下半身にショートパンツを採用したのとは対象的なビジュアル重視の選択だ。
幼い頃から『戦うヒロイン』に憧れてきたリサにとって、
そういったヒロイン達の大半が着用していたミニスカートは譲れない拘りなのである。

(やっぱりセンターポジション張れるのは私しかいないわよね!)

一仕切り自身の勇姿を堪能したリサは更衣室を後にしてミーティングルームに向かった。
スーツ装着中、訓練以外の時間は大体そこで待機している事が多いのだ。

「あっ、ドミナント・エンジェル!お疲れ様です。」

「こんちわ〜っす!」

途中女性職員とすれ違い適当な挨拶を交わす。
司令官の百地だけでなくここの職員達は全てぬいぐるみみたいな妖精達が
変身した姿である為、気が楽なのだ。
0301名無しさん@ピンキー2019/10/25(金) 21:41:01.31ID:xhmJ4sF2
「ここにも他の二人は居ない・・・か。」

ミーティングルームにもクラウンとハーモニーは居なかった。
どうやら更に下の階にあるトレーニングルームで自主訓練でもしているらしい。

「張り切っちゃってるみたいね・・・
ま、私はここでマッタリと待機させてもらうとしますか〜。」

並んでいる席の一つに座り、適当にスマホを弄り始めるドミナント。
まだ結成されて日の浅いマジカ・エンジェルスだがこれまで苦戦らしい戦いも無く、
淫魔との戦闘はほぼ一方的な駆除活動となっていた。
司令官の百地には先日『まだ上級淫魔が出現していない。
上級淫魔は中級までと比べると比較にならない強さなので気を付ける様に。』
・・・と忠告はされたものの拍子抜けな現状にすっかり気が抜けてしまっていた。

(いっそ上級淫魔とやらでも出ないかな・・・そしたら私が蹴散らしてやるのに。)

・・・などと考えているとそれに応えるかの様に室内に設置されていたモニターが
警告音を発する。
魔力センサーが淫魔の活動シグナルを察知した警告音だ。

「言ってる傍から・・・えーと、結構近いわね・・・んん!?これって・・・!」

出現ポイントの表示色に目が行くドミナント。
淫魔の出現ポイントを示す○の色は発生源の魔力の高さによって
青→緑→黄色→橙色→赤・・・という風に変化して行き、赤に近付く程高い。
これまで見た事があるのは大抵黄色以下で橙色さえ一度も無い位であったが
今回表示されているスポットは初めて見る赤色だった。

「うわっ!ひょっとして上級淫魔なんじゃないの・・・!?」

緊張した表情を浮かべるドミナントだったが数秒後には口角を上げニヤリと笑った。
0302名無しさん@ピンキー2019/10/25(金) 21:42:59.67ID:xhmJ4sF2
淫魔が出現した場合、まずはミーティングルームに集まり百地司令から
アドバイスを受けたり敵が多い場合は作戦を立てたりするのだが
現在室内はドミナント一人しか居ない。
おそらく他の二人や百地は階下のトレーニングルームや開発室に居るのだろう。
本来はここで全員が揃うまで待機していなければならないのだが
ドミナントの中である考えが浮かんでしまった。

(コレってチャンスじゃない!?
上級淫魔を一人で仕留めればチームのリーダーは私に決まりよね!)

ドミナントはチーム結成時のコンペで年下のクラウンにリーダーの座を取られてしまった過去がある。
今回上級淫魔を倒したという功績を上げれば自分がリーダーの座を
奪取出来るかも知れない・・・

「そうと決まれば、皆がここに来る前に・・・!」

善は急げとばかりにドミナントは部屋を飛び出した。
距離によっては車やヘリで現場近くまで行くのだが今回の出現ポイントは近い。
マジカ・エンジェルの強化された身体能力ならば比較的短時間で現着出来る距離であった。

凄まじい速さで地下から一階への階段を上り外へ飛び出す。
途中で誰かに出会していれば呼び止められてしまうかも知れないが、
幸い誰ともすれ違うことも無くそのまま外へ出られた。
・・・もっとも最初から聞こえないフリをするつもりであったが。

(よしっ!第一関門突破!・・・後は少しでも早く現着して少しでも早く倒す!)

自慢のミニスカートを翻して夕暮れの道路を走る。
現場は基地の最寄り駅から二つ程離れたそこそこ開けたビル街だ。
普段はなるべく人目は避けて向かうのだが今回ばかりはスピード優先である。
幸い道中にあまり人の姿は無く数名とすれ違ったのみであった。
振り返られた気配は感じるが夕暮れという事もあり、顔までは見られていないだろう。
飛ぶような速度で線路沿いを二駅分駆け抜けビル街に突入する。
0303名無しさん@ピンキー2019/10/25(金) 21:45:00.83ID:xhmJ4sF2
「はあっはあっ・・・取り敢えず到着っと!」

淫魔出現の一報からここまでまだ10分と経っていない。

「後はターゲットを探すだけね。」

人気の無い路地裏に移動すると息を整え淫魔の気配を探る。
気配はすぐに見付かった。
この付近で一番高いビルの屋上だ。
これまで遭遇した淫魔は感知されると気配を潜めて逃げようとする動きを見せる者が
多かったのにこの淫魔はまるでこちらを誘う様にわざと気配を放っているかの様である。

「やっぱりこれまでの淫魔とは違う感じね・・・」

少し不安になるドミナントだったがここまで来て引き下がる訳にも行かない。

「虎穴に入らずんば虎児を得ず・・・ってね!」

強化された跳躍力でビルの谷間を三角飛びの要領で飛び上がり屋上へ降り立つと
今度は一番高いビルへ向かい屋上伝いに跳ぶ。
道中、一応伏兵が潜んで居ないか警戒しながら進むがその気配は無い。
今まで出会った中級以下の淫魔達と違い単独で行動しているらしい。

「余程自信があるみたいね・・・ま、自信があるのはお互い様か。」

遂に目標のビルに到着した。

(おっと・・・そろそろコレの出番ね!危うく忘れるトコだったわ!)

ビルに降り立つと同時に胸元のポケットから小型のカプセルを数個取り出し
魔力を込めてバラ撒く。
カプセルは地面に落ちる間もなくハエ程度の大きさの虫の様な形状に変化して
彼女の周囲を飛び回り始めた。
魔力を込めると起動する映像記録用のカメラである。
0304名無しさん@ピンキー2019/10/25(金) 21:47:01.96ID:xhmJ4sF2
本来は戦闘データの収集が目的なのだが今回に関してはドミナントが自分単独での
活躍を撮影するという役割の方が大きい。
後で自信の華々しい活躍を他のメンバーや百地司令に見せ付けてやるという魂胆である。

「さて、と・・・出てきなさい、そこに居るのは分かっているわよ!」

屋上の貯水タンクに向かって叫ぶドミナント。

「そんなに声を張り上げないでよ・・・言われなくとも出て来るから。」

気怠そうな声と共に貯水タンクの影からひょっこりと小さな影が姿を現す。

(これが・・・この子が上級淫魔!?)

現れた上級淫魔はドミナントの予想していた禍々しい怪物ではなく金髪で
ウェーブ掛かったロングヘアの鼓笛隊みたいな衣装を着た小柄な少女の姿をしていた。
外見年齢的にはチームメイトのクラウンやハーモニーと同程度に見える。

「アンタが上級淫魔ね!?」

一応確認の為、問い掛ける。

「そうよ・・・私はルナリス、こう見えても淫魔の一族よ。
そういう貴方は・・・えっと、確かマジカ・ドミナントだったっかしら?」

「へぇ〜会った事も無いのによく知っているわね。
私もアンタ達淫魔からは結構有名人になってるって訳ね!」

「まあ・・・ここ最近淫魔の活動を妨害しまくってるって事で話題にはなってるわね。
おかげで上級淫魔の私が動かなければならなくなっちゃって良い迷惑なんだけど・・・
まだ眠いのにこんな夜早くから出撃なんて・・・ふぁあ・・・あ、失礼。」

眠たそうに大欠伸するルナリス。
予想外の緊張感の無さに少し拍子抜けするドミナント。
0305名無しさん@ピンキー2019/10/25(金) 21:49:52.90ID:xhmJ4sF2
「ところでマジカ・エンジェルスって三人組でしょ?
他の二人が見当たらないみたいだけど・・・今日は貴方一人?」

「そうよ、他の二人は少し遅れてやって来る事になってるわ!
・・・と言っても、アンタなんて私一人で十分だけどね!」

相手が予想外に弱そうだった為、緊張も解け強気に出るドミナント。

「そっか、一人か・・・こちらとしても好都合かしらね。
私としてもいきなり三人同時に相手はダルくて嫌だったし・・・
前菜としては貴方が丁度良い相手だから。」

『前菜』という言葉にドミナントの眉がピクリと動く。

「何なの前菜って!?私が相手じゃ不足だって言うの?」

「不足という程じゃ無いけど私にとっては他の二人と比べると倒しやすいってだけ。」

シレッと答えるルナリス。
まるで他の二人よりも自分が格下だと言っているかの様な発言に頭に血が上るドミナント。
チーム最年長者としては黙って見過ごせない。

「言わせておけば・・・良いわ!この戦いで私の実力、見せ付けてあげる!」

啖呵を切って身構えるドミナント。

(そうよ、今回の戦いで見せ付けてやるんだから!
アイツにも・・・他の二人にも・・・百地司令にだって・・・!)

目の前のルナリスだけでなく、
ここに居ないクラウン達にもメラメラと対抗心を燃やす。

「何だかやる気まんまんみたいね・・・じゃ、始めましょうか。」

ルナリスも臨戦態勢になり、遂に二人の戦いが始まろうとしていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回はこれで終了です
次でようやく目的のパンツ脱がされちゃうシーンまで行けるかな
0306名無しさん@ピンキー2019/11/04(月) 14:36:34.03ID:yFJb3dMS
ドミナントかわいす!

続き待ってます!
0307名無しさん@ピンキー2019/11/09(土) 20:44:08.17ID:q81ccbZy
>>305の続きが書けたので投下します

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「まずはコレで小手調べよ!」

ドミナントが先に動く。

「エアロ・バレット!」

手に魔力を集め、緑色に輝く拳大の圧縮した空気の弾丸を放つ。
ドミナントの使う技の中では低威力だが連射可能で弾速もあり
下級淫魔なら避けられる事も無く数発で倒せる技である。

「いたっ!?」

片手で撥ね除けようとするルナリスだが予想以上の威力に
大きく後方へ吹き飛ばされる。

「私の技を片手で跳ね返そうなんて嘗められたモノね…
フフ、まだまだ行くわよ!」

「くっ…!」

体勢を崩したルナリスに向かって連続でエアロ・バレットの追撃を仕掛けるドミナント。
ガードしきれないと悟ったルナリスは回避に切り替えるものの、
初弾で崩されたのが響き精彩を欠いた動作で被弾を避けるのが精一杯の様だ。

「どうしたのかしら?反撃しないの?」

「う…思ったよりも…やるのね。」

ドミナントが挑発するがルナリスには反撃する余裕も無いらしい。

「…だったら、更に行かせて貰うわよ!」

ドミナントが左手でエアロ・バレットを連射しながら
右手により大きい魔力を集中し始める。
0308名無しさん@ピンキー2019/11/09(土) 20:46:05.75ID:q81ccbZy
「くらえ!エアロ・ジャベリン!」

エアロ・バレット以上の弾速と高い貫通力を持つ飛び道具だ。
ただでさえエアロ・バレットを回避するのがやっとの所に
こんな物を撃たれてはたまらないだろう。

「うぁっ!?」

放たれたエアロ・ジャベリンは吸い込まれる様に腹部のド真ん中にヒットし、
ルナリスは屋上の端まで吹き飛ばされる。

(ちょっと、弱過ぎ…
ボクシングで言えばジャブで牽制してストレートを一発出しただけなんですけど。)

ルナリスはフェンスに背を預けたまま起き上がって来ない。
初めて現れた上級淫魔を倒してやろうと意気込んでいたドミナントにとっては
少々拍子抜けの弱さである。

(ま、上級淫魔と言っても所詮この程度の強さなのかもね。)

実際マジカ・エンジェルスの実戦投入以来一ヶ月余り、
今まで既に十数回の出撃を経験しているが苦戦らしい苦戦もしていない。
このルナリスも下級〜中級淫魔なら一撃で貫通しているエアロ・ジャベリンを
まともに受けて身体に風穴が空いていないだけでも強い方なのだ。

(ちょっと物足りないけどコレで終わりならさっさとおわらせちゃうかな…)

気取ったモデル歩きでまだ動かないルナリスに近付く。

「どうしたの?もうおしまい?
出来ればもう少し見せ場が欲しかったんですけど〜!?」

一応挑発してみるが返事は無い。
0309名無しさん@ピンキー2019/11/09(土) 20:48:00.76ID:q81ccbZy
「この美脚を振るうシーンも撮影したかったんだけどなあ…残念。」

ミニスカートからスラリと伸びる白い脚をモデル立ちで誇示するドミナント。

「う…イタタ…」

ようやくルナリスが立ち上がる。

「流石に強いのね、少し甘く見過ぎたわ…非戦闘モードのままでは勝てないみたいね。」

「非戦闘モード?はぁ…私も嘗められたモノね。
戦闘モードとやらがあるならさっさと本気出しなさいよ。」

「疲れるからなるべく成りたくなかったのだけど…仕方ないわね。」

ルナリスが気怠そうに変身ポーズみたいな構えを取ると彼女の身体を光が包み込み
光が収まった時には服装が変わっていた。

「えっ!?その服ってまさか…!」

戦闘モードになったルナリスの服を見たドミナントが驚きの声を上げる。
無理も無い、その服は彼女のよく知っているコスチュームだった。
セーラー服風の上着にショートパンツ。
明らかにチームメイトのクラウンとハーモニーのモノと同じだ。
ただし色は上下共に黒で固めており、それぞれが秘めたる数秘を象徴する
胸元のエンブレムも淫魔らしくコウモリを象った物になっていた。

「見ての通り…貴方達のリーダーであるマジカ・クラウンを参考に作られた物よ。」

「マジカ・クラウンを…」

『リーダー』という言葉にカチンと来てしまうドミナント。
プライドの高い彼女にとっては先程の『前菜』発言とあわせ、
年長者である自分がそこはかとなく軽んじられている感じが許せない。
0310名無しさん@ピンキー2019/11/09(土) 20:50:04.52ID:q81ccbZy
「ふぅん…面白い趣向ね。でも、参考にする相手を少し間違えたかもしれないわね!」

「どういう事?」

「すぐに分かると思うけど…私を参考にするべきだったってね!」

ドミナントが再び臨戦態勢に入り両脚に魔力を集中する。

「ここからが本番よ!」

魔力を集中した両脚の膝下を包む様に淡い緑色を帯びた旋風が立ち上る。
彼女の得意技である旋風の具足、シルフィード・グリーブだ。
風の余波でスカートが大きく翻り、純白のインナーパンツが一瞬露わになる。

「なるほど…それが貴方の十八番って訳ね。
トコロで、パンツ見えそうって言うか一瞬見えたんだけど…」

「だから何?見えても良い奴なんですけど!」

パンツが見えるという指摘にも「にひっ」と笑みを浮かべ余裕のドミナント。

「そう…見えても良いんだ。
じゃあ、そろそろ始めましょうか…今度は私から行かせて貰おうかしら。」

「良いわよ…でもこの状態になった私の間合いに入ったら命の保証はしないけどね!」

ルナリスが両手を広げて構える。

「…サーミック・ネイル!」

広げた五指の先端が橙色に輝き始める。

(炎とか熱系の使い手か…本当にあの子を参考にしたってコトね。)

同じ炎系の技を使うクラウンを嫌でも彷彿とさせる使い手だ。
より一層目の前の相手に対抗意識を煽られるドミナント。
0311名無しさん@ピンキー2019/11/09(土) 20:52:03.28ID:q81ccbZy
サーミック・ネイルを発動させたまま、ルナリスがジリジリ近付いてくる。
強気に挑発したものの、真の力を見せたルナリス相手に
内心かなり緊張しているドミナントであった。

(落ち着いて…確実に迎撃出来る間合いに入るのを待つのよ!)

はやる気持ちを抑えながらルナリスが自分の間合いに入るのを待つ。

(今だ!)

ルナリスが攻撃に転じた瞬間、ドミナントも脚を動かす。
手と脚の差、本来なら脚の方が不利である。
しかし風の加護により速度と威力を増したドミナントのミドルキックは
サーミック・ネイルが届く前にルナリスの腕を薙ぎ払った。

「いたた…結構速いのね。」

左手をさすりながらルナリスがバックジャンプして間合いを取る。

「言ったでしょう、間合いに入れば命の保証はしないって!」

(勝てる!このスピードならギリギリだったけど対応出来るわ!)

相手の初撃を見るまでは警戒し緊張していたドミナントだったが
今回のやり取りで早くも勝利を確信した。
相手の手技よりこちらの足技の方が早いのであれば
後は自分の得意な戦法で封殺出来る。

「今度は私の番ね!行くわよっ!」

言うが早いか一蹴りで間合いを広げたルナリスの懐に飛び込むドミナント。

「はあっ!」

その勢いのままに右ハイキックを繰り出す。
0312名無しさん@ピンキー2019/11/09(土) 20:54:04.78ID:q81ccbZy
「くっ!」

ルナリスも上級淫魔だけあって今度は流石にガードする。

「まだまだぁ!」

一発目の勢いに乗ったまま左の後ろミドルキックを繰り出す。
これもガードされるが反撃までは出来ない様子のルナリス。
このまま手数ならぬ足数に任せて圧殺して行くのが
シルフィード・グリーブを発動したドミナントの得意戦法なのだ。

「次はこんな技はどうかしら?サイクロン・ブルーム!」

ドミナントが逆立ちし脚を前後に広げ、駒の様に回転する。
回転の動作にあわせてミニスカートが大輪の花の様に翻り
スカートの裾辺りから旋風の刃が広がるドミナントお気に入りの技だ。。

「うわ〜…スカートの中、丸見えなんだけど。」

こちらを動揺させるつもりなのか、
ガードしながらスカートの中が見えると引き気味に発言するルナリス。

「ふんっ!動揺させようとしたって無駄よ!
さっき言ったでしょ!?見えても良い奴だからってっ!」

新たに連続回し蹴りを繰り出しながら動揺など無いとアピールし
わざとスカートを派手に翻す動作で技をこれ見よがしに連発するドミナント。

「サーミック・バルカン!」

何とか間合いを取ったルナリスが連続で光熱弾を放つが
ドミナントはこれらをまるでダンスを踊る様に華麗に回避する。

「そんな遅い弾じゃあ当たらないわよ!」
0313名無しさん@ピンキー2019/11/09(土) 20:56:02.84ID:q81ccbZy
回避しながら再び間合いを詰めて行く。

「そろそろフィニッシュと行こうかしら…喰らえ!エア・サマーソルト!」

懐まで入り込むとフィニッシュブローの一つであるエア・サマーソルトを叩き込む。
まともにヒットし、数メートルも上空へ吹き飛ばされるルナリス。

「よしっ!決まったぁ!」

確かな手応えを感じ、勝利のポーズを決めるドミナント。
ポーズはこれ見よがしにセンターポジションであるクラウンのものだ。

(んふふ…上級淫魔相手に圧勝とか、これで新リーダーは私に決まりね!)

ポーズを決めながら新リーダーとしてのヒロイン活動を思い描きニヤ付いていると
倒れていたルナリスがひょっこりと起き上がった。

「ふう…まあまあ効いたわ。」

「は…?!」

確かに倒した筈の相手が平然と起き上がって来る予想外の展開に硬直するドミナント。

「身体も大分温まって来たし、第三ラウンドと行きましょうか?」

「な、何でアレを喰らってそんな平気そうにしてるのよ!?」

「平気じゃ無い…結構痛かった。」

(『結構痛い』で済んじゃう様な技の筈無いのに…
ひょっとしてコイツ、予想以上に強い?)

表情に動揺の色を隠せないドミナント。
0314名無しさん@ピンキー2019/11/09(土) 20:58:03.57ID:q81ccbZy
更に追い打ちの様にルナリスが語りかける。

「トコロで貴方って結構鈍いのね…まだ気付いていないの?」

「は?え?何の事!?」

謎の問い掛けに答えられずドミナントが首を傾げる。

「はあ…ほら、そこに落ちてるのって何か分かる?」

溜息を付きながらルナリスが自身の右横を指差す動作をした。

「何だっていうのよ…」

見るとルナリスの指す方向の数メートル先の地面に何か白い物が落ちている。

「何アレ?さっきまでは無かった様な…」

ルナリスに警戒しながら白い物体にジッと目を凝らす。
布切れの様だが形が歪で両端だけが広がっており中央だけがやけに細い。
しばらくは何だか分からなかったが、
色と形状に唯一思い当たる物がドミナントの脳裏に浮かび上がって来た。

「はっ!?ま、まさか!」

慌てて両手でそれぞれスカートの前後を抑える。
スカート越しに感触を確かめると彼女の嫌な予感は的中した。

「ウソ!?やだ!マジで!?」

ドミナントの色白な顔がみるみるうちに真っ赤に染まる。

「それって私のパンツじゃない!?」

スカートを抑えたまま悲鳴に近い声を上げるドミナント。
0315名無しさん@ピンキー2019/11/09(土) 21:00:07.87ID:q81ccbZy
「ご名答…ようやく気付けたわね、良く出来ました〜。」

ルナリスが小馬鹿にした様な拍手を送る。

「そんな…いつから?どうやって!?」

「ん…貴方の間合いに入った時にサーミック・ネイルで
腰の両サイドをチョイチョイっと焼き切ったんだけど。」

「それって要するに最初からじゃない!」

おそらく最初にミドルキックを繰り出した時にハラリと落下していたのであろう。
それは即ち、その後の戦闘は全てノーパンで行っていたという事を意味する。

サイクロン・ブルーム発動時も…連続回し蹴りの時も…
わざとスカートを翻して攻撃を回避していた時も…
トドメのエア・サマーソルトを繰り出した時も…
ドヤ顔で勝利のポーズを決めていた時も…
全てのシーンでスカートの中は生まれたままのノーパンだったのだ。

自分が無自覚に繰り広げていた数々の痴態を想像し、
スカートの裾を握り締めワナワナと震え出すドミナント。

「くっ、取り敢えずパンツを…あっ!?」

気が付くと落ちていたパンツをルナリスが拾い上げヒラヒラと見せびらかしている。

「返して欲しかったら私を倒すしか無いわよ。」

意地の悪そうな笑みを浮かべるルナリス。

「ゆ、許さない…絶対に取り返してやるんだから!」

相変わらず赤面したドミナントがそんなルナリスをキッと見据えた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回はこれで終了です
次でイカされて敗北しちゃうとこまで行けるかな
0316名無しさん@ピンキー2019/11/10(日) 22:58:43.31ID:q+eosUKI
おお新作が。いい感じです。
0317名無しさん@ピンキー2019/11/15(金) 01:36:06.01ID:aQv0wg+s
ドミナント良いキャラ
欲を言えば恥ずかしがってるところの情景や心理描写をもっと詳しくみたいな
0318名無しさん@ピンキー2019/11/18(月) 07:47:43.91ID:GRkMC1Bi
継続的に作品あげてくれてとても嬉しい
このあと主人公の醜態が公に晒されて、モブがどんなゲスな反応するんだろうかと考えるとワクワクする
0319名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 20:30:11.33ID:QLPzsWIG
>>315の続きが書けたのでこれより投下します

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「ウフフ…剥ぎ取られた事にも全然気付かなかった貴方に取り返せるかしら?」

「う、うるさい!」

ルナリスの挑発で頭に血が上ったドミナントが間合いを詰めようと勢い良く動き出す。
しかし…

(やだ…凄くスースーする…)

一度スカートの中の状態を意識してしまうと下半身を直接空気に撫でられる
スースーした感触が気になって仕方がない。

「どうしたの?いきなり動きが悪くなっちゃってるみたいだけど。」

一瞬躊躇した隙にルナリスがドミナントの背後に回り込み、
彼女のスカートを捲し上げる。

「きゃあぁっ!?」

スカートの後部が捲れ尻や太腿がより一層容赦無く外気に晒される感覚に
思わず悲鳴を上げるドミナント。
慌ててスカートの後部を両手で押さえる。

「今更恥ずかしがっても遅いと思うけど…
だって、さっきまで貴方のスカートの中は見放題だったもの…クスクス…」

「そ…そういう問題じゃ無いのよ!」

実際、彼女にとっては戦闘中に自分自身の動作で捲れ上がったスカートの中を
見られる以上に『敵に捲し上げられる』というシチュエーションは数倍屈辱的だった。
まして、自分より明らかに年下に見える相手に…
今現在自分の置かれている状況を直視しただけで思考が沸騰しそうだ。
一秒でも早くこんなみっともない状況から抜け出したい…
0320名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 20:32:08.64ID:QLPzsWIG
(それだけじゃ無いわ…モタモタしてるとあの子達が来ちゃう!)

いち早く抜け出して来たとは言え、そろそろクラウンとハーモニーが到着しても
おかしくない頃合いである。
年下のチームメイト二人の前でパンツを剥ぎ取られコケにされているトコロを
晒し者にされるなど想像しただけでも目眩がする。
そんなプライドの高さから来る焦りがドミナントから冷静さを奪って行った。

「ほらほら、こっちよ…早く取りに来ないと燃やしちゃおうかな?」

ルナリスが右手の指先に炎を灯しもう片方の手に持ったパンツに近付ける。

「やだ、やめてぇっ!」

更に焦りを募らせたドミナントがルナリスに猛攻を仕掛けた。
もう形振りを構っては居られない。
スカートが捲れるのも構わず、がむしゃらに足技を連発する。

「あらあら、見せ付けてくれちゃって…吸淫されたいのかしら?」

スカートの中身を視姦しながら余裕の表情で足技の猛攻を回避するルナリス。
隙を見て時折露出するドミナントの生尻を手や脚で打ち据える。

「くあぁ!?あぐぅっ!?」

尻に痛みが走る度にドミナントが顔を歪め悲鳴を上げる。

「あと10数える間に取りに来なければホントに燃やしちゃおうかな?
い〜ち…に〜い…」

ルナリスが無慈悲な制限時間を宣告し、ゆっくりとカウントを取り始める。

「いや…いやぁ!」

ドミナントが絶叫に近い声を上げて縋り付く様に飛び掛かる。
0321名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 20:34:10.23ID:QLPzsWIG
「ごぉ〜…ろ〜く…」

しかし悉くかわされ、カウントは進んで行く。

「やだ!燃やされちゃう…私のパンツが!」

「きゅ〜う…じゅう!」

ドミナント必死の抵抗虚しく遂にカウントが10を迎えてしまう。

「は〜い、時間切れ!…という訳で、パンツは焼却っと!」

ルナリスが再び指先に灯した炎を今度こそパンツに近付け点火した。

「い…いやあぁぁぁぁぁぁぁあ!」

ドミナントの絶叫と同時にパンツが勢い良く燃え上がる。

「へ〜、結構良く燃えるのね…ほい!」

ルナリスは予想以上に良く燃え上がるパンツを手に取り眺めていたが
やがて登ってきた炎が自分の手に届きそうになり手を離す。
地面に落ちた頃にはパンツは大方燃え尽きていた。

「ああぁ…そんな…いやぁ…」

ガックリと崩れ落ち、悲痛な表情で燃え尽きたパンツを見つめるドミナント。
パンツはほぼ消し炭の様になってしまい回収出来そうに無い。
視界がグニャリと歪むが自分より幼い容姿の敵に泣かされてたまるかという意地で
何とか涙が流れるのを堪える。

(これが、上級淫魔の実力…甘く見ていたわ。
勝てない…私一人じゃ…はっ!?)

一人では勝てない事を悟ると同時におかしい事に気付く。
0322名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 20:36:08.80ID:QLPzsWIG
(あの二人…ちょっと遅過ぎない!?)

クラウンとハーモニーがまだ来ない。
パンツを剥ぎ取られた事に気付いた時点で既に何時到着してもおかしくない程に
時間が経過していた筈である。
だからこそ焦りを募らせていたのだ。
そこから更に数分…幾ら何でも遅過ぎる。

「仲間の助けはまだ来ないわよ。」

そんなドミナントの胸中を見透かす様にルナリスが話しかける。

「戦闘開始時にこの屋上に撹乱効果のある結界を張ったから
外からココの様子は見えないし、気配も遮断されてるの。
近くに居ても見付けるのにかなり時間が掛かるでしょうね。」

「そんな…」

「さてと…そろそろいただいちゃおうかな〜。」

ルナリスがスカートをフワリと広げてへたり込んでいるドミナントを見て
ペロリと舌なめずりする。

「な、何する気!?」

「私は淫魔よ?そんなの決まってるじゃない、性的に食べちゃうのよ。」

実際には既に分かっているが、それでも違って欲しいという一縷の望みを託して
質問してしまうドミナント。
そんなドミナントの僅かな望みを粉砕するルナリス。

「い…いや…!」

散々なまでに力の差を見せ付けられ、ドミナントは既に戦意を喪失していた。
仲間の救援という最後の望みもほぼ断たれた今、もう為す術が無い。
0323名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 20:38:08.67ID:QLPzsWIG
「くっ!」

ルナリスに背を向け走り出すドミナント。
僅かな救援の可能性に賭け、少しでも時間を稼ごうとする。

「フフ、逃がさないわよ。」

しかしそんな考えなどお見通しとばかりにルナリスはコウモリの様な翼を広げ
一っ飛びでドミナントに追い付き背後から彼女をアッサリ捕らえてしまう。

「捕まえた…私から逃げられるとでも思った?逃げ場なんて無いわよ。」

「いや、放してよ!」

絶望的な予感にドミナントは既に涙声だ。
ルナリスがそんなドミナントの腕を後ろに回し自身の両手でしっかり抑え拘束する。

「まずは改めてスカートの中を晒して貰おうかしら。」

ルナリスが翼の先端に付いている爪を起用にドミナントのスカートの裾に引っ掛けた。

「ほら、丁度良い位置にカメラがあるでしょ?」

「えっ!?…あっ!」

ルナリスが背後から視線を送る先を見やると、
そこには戦闘開始直前にドミナント自身が幾つか放った虫型カメラが滞空している。
自身の華々しい活躍を記録する為のカメラがとんだ仇となってしまった。

「ひっ!ダメ!映さないで!」

「貴方のカワイイ姿を記録する為のカメラなんでしょう?
正面からしっかり映して貰わなくちゃね。」

ルナリスそう言うと左右の翼を裾に引っ掛けたまま真上に持ち上げ、
両脇からスカートを容赦無く捲し上げた。
0324名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 20:40:08.64ID:QLPzsWIG
「いやあぁぁぁぁあ!」

剥き身の下半身が容赦無く外気に晒される屈辱的な感触にドミナントが絶叫する。
またしても目に涙が浮かび視界が歪む。

(ダメ!ここで泣いたら泣き顔が撮影されちゃう…泣くもんか!
絶対に…泣くもんか!)

恥ずかしさと悔しさに再び涙が溢れそうになるが、
チーム年長者としての意地で必死に堪えるドミナント。
しかし最大の屈辱はこれからである。

「さ〜て、いよいよいただいちゃおうかしら?」

ルナリスが肩幅ほどに開いたドミナントの脚の間から蛇の様な尾を伸ばし
剥き出しの秘裂に押し当てた。
その先端は怒張した陰茎そっくりの形をしている。

「ひいっ!?いや!それだけは…!」

絶望の瞬間が目の前に迫り、ドミナントが引き攣った声を上げる。

「最初から匂いで分かってはいたけど、やっぱり初めてなのね?
ウフフ、どう?初めての経験が倒すべき淫魔相手っていうのは。」

「い…言わないで!」

ルナリスに認識したくない事実を突き付けられ唇を噛み締めるドミナント。

(ヤダ…このままじゃ私、淫魔相手に初めてを奪われちゃうの?
しかも自分より幼い容姿の淫魔に…チームの最年長のこの私が…!)

「実はこの間初めて観た時から最初の標的は貴方にしようと目を付けてたのよ。
だって、貴方一人だけこんなミニスカート穿いてヒラヒラ中身を見せ付けてくれちゃって、
誘ってるとしか思えなかったんだもの…」
0325名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 20:42:10.41ID:QLPzsWIG
「ち、違うもん!アンタなんか誘って無いわよ!
このミニスカートは小さい頃からの憧れのアニメヒロインみたいにどんな時だって
可愛くカッコ良く有りたいって思ったから…」

お気に入りのミニスカートを貶されて涙声で抗議する。
そんなミニスカートが原因で目を付けられ、パンツを剥ぎ取られ、
また捲し上げられ現在下半身を晒されているという事実がたまらなく悔しかった。

「ふぅん、そうなんだ…憧れかぁ、カワイイ事考えてるのね。
でも私達淫魔から見ればヒラヒラのミニスカート穿いたヒロインなんて
エサにしか見えないのよね…と、いうわけでそろそろいただくわね。
貴方の事はあくまでクラウンの前の前菜って認識だったけど、
思っていたよりは美味しく食べられそうで嬉しいわ。」

ルナリスの尾の先端が少しずつドミナントの秘裂に押し入り始める。

「いや…んう…くひぃ!」

秘所に力を入れ必死に抵抗するが尾はズブズブと膣内を突き進み、
彼女の処女はあっけなく散らされてしまった。

「はぁ…はぁ…やだぁ…やだよ、こんなの…」

秘所に異物を初めて挿入される痛みに肩で息をする。
内股からは操を散らされた証である破爪の血が流れ出し、
彼女に無情な現実を突き付けていた。

(私…バージン散らされちゃったんだ…犯されちゃったんだ…
倒すべき対象の淫魔に…自分よりも幼い容姿の淫魔に…
マジカ・エンジェルの最年長メンバーであるこの私が…
しかも年下メンバーの前菜扱いで…!)

余りにも惨めで屈辱的な現状を否応なく直視させられ、
これまで懸命に泣くのを堪えていたドミナントの目から遂に大粒の涙が零れる。
一度零れ落ちた涙はもう止まらず止めどなく溢れ頬を濡らして行く。
0326名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 20:44:08.49ID:QLPzsWIG
「はぁ…やっぱり初物は良いわね〜。」

一方、ルナリスは初物に有り付けてご満悦の様だ。

「初めてだと痛いでしょ?でも大丈夫、スグに気持ち良くなれるから。」

ルナリスの言葉通り、程なくしてドミナントの身体に変化が現れる。

(な…何コレ?気持ち良い!?…やだ、私無理矢理挿入されたのに!)

何時の間にか顔が火照り、股間からは破爪の血を洗い流す勢いで
愛液が溢れ内股にまで流れ始めていた。

「どうかしら、私の尻尾から分泌する媚薬の効き目は?
淫魔はこうやって快楽を与えて無防備になった所で精神エネルギーを吸い取るのよ。
だから『吸淫』行為って呼ばれるの。
フフ…貴方から少しずつ精神エネルギーが流れ込んで来るのを感じるわよ。
既に大分気持ち良くなって来ちゃったみたいね。」

(力が…入らない…これが、吸引…)

ルナリスの言う通り力が少しずつ抜けて行くのを実感する。
マジカ・エンジェルのあらゆる力の源は全て精神エネルギー=魔力な為、
この状態では技を出すどころか身体能力の強化さえもおぼつかない。
最早自力でこの状況から抜け出すのは不可能に近かった。

「特にイッちゃった時には凄い量のエネルギーが搾り取れるの。
だから早く貴方も早くイッてね。」

ルナリスがドミナントに挿入した尾を膣内でうねる様に動かし始める。

「くうぅ…誰が…イカされるもんか…んはぁ!」

悩ましい吐息を吐きながら懸命に抗うドミナント。
淫魔を狩るマジカ・エンジェルの一員としての矜持と意地で必死に快楽に耐える。
0327名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 20:46:08.14ID:QLPzsWIG
「ふぅん…結構粘るのね。だったら、これでどう?」

挿入された尾が今度は電動バイブの様な高速振動を始める。

「はひぃ!?あっ…んぁ…ひあぁ!」

ビクンと反応するドミナント。
目を白黒させ歯を食い縛りながら耐えようとするものの、
未経験の快感には耐え切れず身体をガクガクさせ始めた。

「はぅ…ぐひぃ…も、もうダメ…イク…イッちゃう!
いぐううぅぅぅぅぅぅぅう!」

遂に全身をビクンビクンと痙攣させ絶頂に達してしまうドミナント。

「はあぁぁ〜…流石マジカ・エンジェルの一員だけはあるわね。
とっても濃厚で美味な精神エネルギー…」

悶えているドミナントとは対照的に絶頂と同時に大量の魔力を吸収し始めたルナリスは
蕩けた表情を浮かべている。

「はぁ…はぁ…はぁ…」

肩で息をするドミナント。

(私、イカされちゃったんだ…獲物に過ぎないと思っていた淫魔なんかに…!)

絶頂の快楽がピークを過ぎ、自身の状況を自覚してしまうと再び涙が溢れ出す。

「ふ〜…美味しかった。」

涙をドミナントとは対象的にご満悦な表情を浮かべるルナリス。
両者共に暫くそれぞれの余韻に浸っていたがやがてルナリスが口を開いた。
0328名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 20:48:07.72ID:QLPzsWIG
「あら?まだ随分潜在魔力が残っているみたいね…
普通の人間なら一回イカせてしまえば全部搾り取れちゃうんだけど。
流石にマジカ・エンジェルに選ばれるだけの事はあるわ。
貴方の場合、あと数回はイカさないと全部搾り取れないかも…」

「え!?」

不穏な言葉に心身共に力尽き脱力していたドミナントがビクリと反応する。

「…と、いう訳で貴方にはもう何回かイッてもらう事になるから。」

「い…嫌…これ以上イカされるのは…いやあぁぁぁぁ!」

一度だけでも耐え難い屈辱だったのに更に追加で何度もイカされる宣言を聞かされ
涙声で絶叫するドミナント。
逃げだそうと必死に藻掻こうとするが身体に力が入らず身を捩らせるので精一杯だ。

「ホラ、動かないの!あんまりおイタすると…こうよ!」

ルナリスがドミナントを小さい子供を叱る様に諫めると再び尾の先端を高速振動させる。

「ひぐぅ!?」

同時にドミナントが身体を再び震わせ始めた。

「はひぃ…ぐひぃ…んはぁ…」

今度は強弱の緩急を付けた刺激を与えられ、
それに併せてリズムカルに身体を弾ませるドミナント。

「まるで楽器みたいね…このまま演奏するのも楽しそうだけど、
流石に時間が無さそうだから一気にイカせてあげるわね。」

そろそろ他の二人に見付かり結界を突破される事を危惧し始めたルナリスが
一気に振動のパワーを上げる。
0329名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 20:50:41.41ID:QLPzsWIG
「んひいぃぃぃぃぃぃい!?」

またしてもガクガク身体を震わせながらイッてしまうドミナント。

「はぁ…はぁ…」

「まだ取り切れて無いみたい…はい、もう一回。」

「はひぃぃぃぃ!?」

ルナリスの吸淫はドミナントの魔力がほぼ尽きるまで繰り返された…

「ハァ…ハァ…ハァ…も…もう…ダメ…ハァ…ハァ…」

結局、合計6回もイカされてしまったドミナント。
流れる涙を拭う力もなくグッタリしている。
魔力だけでなく体力も使い果たしてしまい、
ルナリスにもたれ掛かっていなければ倒れてしまいそうだった。

「ふ〜、やっと搾り切れた…と、来たみたいね。」

ルナリスが後ろを振り返って呟く。

「良かったわね、お仲間が助けに来たみたいよ。」

「え?…ひゃっ!?」

ルナリスがドミナントから手を放し、ドミナントは力無くうつ伏せに倒れ込んだ。

「遅かったわね…こっちは丁度用が済んだ所よ。」

倒れ込んだまま顔だけを持ち上げ、ルナリスの影から様子を伺う。
そこにはマジカ・クラウンとハーモニー、二人の勇姿があった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回の投下はこれで終了します
0330名無しさん@ピンキー2019/11/22(金) 20:56:09.39ID:QLPzsWIG
>>318
今回のシチュエーションだと出来ないですけどモブ達の居る場所で晒し者にされるのは興奮しますね
スマホで撮影されて醜態がネットに出回ってしまうとか後のエピソードでやってみたいです
0331名無しさん@ピンキー2019/12/03(火) 22:45:21.02ID:AZqZvJ24
おお続きが
マジカ・クラウンとハーモニーも存分に赤面させてからいたぶって欲しい
0334名無しさん@ピンキー2020/01/11(土) 21:22:15.37ID:wLqr3H4/
すいません遅くなりました
>>329の続きが書けましたので投下します

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「あ…あなた、誰!?何者なの?」

結界を破り駆け付けたクラウンが相手の意表を突く容姿に戸惑う様子を見せる。

「貴方達がマジカ・クラウンとマジカ・ハーモニーね。
はじめまして…私はルナリス、上級淫魔よ。」

そんなクラウンとハーモニーにルナリスが自己紹介をする。
一方、その足元に無造作に転がるドミナントはうつ伏せに顔を伏せたまま
両者の会話を聞いていた。
本当は顔を上げて目で見たいのだが
年下のチームメイト達の前で涙に濡れた顔は見せられない。

(幸い倒れた時にスカートは捲れずに元に戻ったみたいね…
何とかこのままノーパンにされたのを気付かれずやり過ごせれば良いのだけど。)

力尽き失神したフリをして引き続き会話から様子を伺う。

「ルナリス…」

「クラウン、見て!あの子の後ろに…!」

「あっ!ドミナント!?」

ハーモニーがルナリスの後ろで倒れているドミナントを発見し、
クラウンもようやくその存在に気付いた様だ。

「ド…ドミナント!大丈夫!?」

クラウンからの呼び掛けにもこのまま失神したフリを続行して
やり過ごす方が得策と判断したドミナントは倒れたまま反応しない。

「くっ!ルナリス!ドミナントに何をしたの!?」

ドミナントの様子にクラウンがルナリスに怒気を強めた口調で詰め寄る。
0335名無しさん@ピンキー2020/01/11(土) 21:24:14.61ID:wLqr3H4/
(あぁ…もう、嫌な質問しないでよ!)

その質問に内心毒吐くドミナント。
出来ればして欲しくなかった質問である。

「彼女に何をしたかですって?
私は淫魔よ、吸淫したに決まってるじゃない。」

ルナリスが無情にも年下のチームメイトには知られたくなかった事実を口にする。
ドミナント自身まだ受け入れ切れない屈辱的な現実であり、
他人の言葉でそれを突き付けられた事により再び目に涙が浮かんで来た。

(顔を伏せていて良かった…伏せて無かったら絶対泣き顔晒すハメになってたわ。)

「き、吸淫!?」

「うそ…そんな!」

二人が息を呑んで倒れているドミナントを見る。
クラウンは怒りで、ハーモニーは羞恥で頬を紅潮させた。

「吸淫って…!?」

震える声で尋ねるクラウンにルナリスが妖艶な笑みで答える。

「ウフフ、どうやったかって?ヒントをあげるわ、ほら。」

そう言うとルナリスが倒れているドミナントに歩み寄り、
爪先でスカートを少し乱暴に捲し上げた。

「きゃあっ!?」

ハーモニーが小さな悲鳴を上げ、両手で顔を覆う。
そこにはある筈の下着が無く、
程良い肉付きの生尻が剥き出しの下半身があったからである。
0336名無しさん@ピンキー2020/01/11(土) 21:26:13.52ID:wLqr3H4/
堪らないのはドミナントである。
出来れば隠しておきたかった秘密がまた一つ、アッサリと露呈してしまったのだ。

(やだぁっ!?何してくれるのよ!早くスカート戻してよ、バカ!)

失神している手前、自分でスカートを戻す訳にも行かず
下半身が外気に晒される感覚に苛まれながら心の中で悪態を吐く。

「…ドミナントに何したのよ!?」

(だからわざわざ改めてそんな分かり切った質問しないでよ!)

まだ相手に余計な事を言わせようとするクラウンにまで苛立つドミナント。

「さあね?後でこのドミナントに聞いて見れば分かると思うけど?」

そう言いながらルナリスがドミナントの剥き出しの尻をグリグリと踏み付ける。
生尻を硬い靴底で蹂躙される感覚に唇を噛み締めながら耐える。
変身後は感覚が多かれ少なかれ強化される為、
二人の視線が踏み付けられる自分の尻に集中しているのがよく分かってしまう。

「…それとも、貴方達もこれから味わってみる?気持ち良いわよ。」

「な…!」

「い、いやっ!」

絶句するクラウンと思わず悲鳴を上げてしまうハーモニー。
当然の反応である。
本来は淫魔を一方的に掃討するのが当たり前のマジカ・エンジェルなのだ。
倒すべき相手から吸淫攻撃を受けるなど、考えたくも無いあってはならない展開だ。

しかし自分にはそんなあってはならない事が既に起こってしまったという事実を
改めて突き付けられ伏せたままの顔を屈辱に歪めるドミナント。
0337名無しさん@ピンキー2020/01/11(土) 21:28:11.57ID:wLqr3H4/
「フフ、特にクラウン…貴方は淫魔王様からも注目されているの。
貴方のエナジーを献上すればきっと喜んで下さるでしょうね。」

またしてもクラウンを特別視する発言が飛び出す。
先程前菜扱いされた事を思い出し、歯噛みするドミナント。
自分が味わった恥辱が敵からは本命扱いでも無い
『前菜』として雑に消費されてしまった事が悔しくて堪らない。

「くっ…あ、あたしはこうは行かないんだからね!
必ずこの戦いにも勝って、ドミナントを連れて帰るんだから!」

自分を助ける宣言以上に『こうは行かない』というセリフの方が
『こう』なってしまった今のドミナントには刺さってしまう。

(んもぅ…いちいち私をディスらないでよ!
というか、何時までスカート捲ったまま放置する気なのよ?
早く戻してよ…)

このやり取りの間も相変わらずスカートは捲られたままで戻される気配は無い。
シリアスなやり取りの傍ら、一人尻丸出しで倒れ込んでいる自分の姿を想像すると
我ながらシュール過ぎる光景だ。

(何でも良いから早く戦い始めてよ!)

迂闊に動けばルナリスに再び注目され、更なる攻撃対象にも成りかねない。
戦闘が始まりルナリスの注意が完全に自分から外れるまでは例え尻丸出しでも動けない。
これ以上恥を掻きたくない一心でスカートを直したいのを堪える。

「おしゃべりはそろそろお終いにして、そろそろ始めましょうか。」

「望む所よ!」

ようやく戦闘が始まる会話の流れになって来た事に傍らで密かにホッとするドミナント。
0338名無しさん@ピンキー2020/01/11(土) 21:30:11.13ID:wLqr3H4/
「ハーモニー!ドミナントの事、お願い!」

「わ、分かったわ!クラウンも気を付けてね!」

クラウンとルナリスが示し合わせ少し離れた場所に移動した。

「ドミナント!」

倒れたまま取り残されたドミナントにハーモニーが駆け寄る。

(涙の跡は…拭えてるかしら?もう少しこのまま失神したフリしてた方が良いわね。)

スグに起き上がる事も出来たのだが、
自然に見せかける為に敢えてまだ気絶したフリを装う。

「ドミナント!しっかりして、ドミナント!」

そんなドミナントの思惑など知る由も無く、必死に彼女の身体を揺するハーモニー。

(そろそろいいかしら…っていうか、まず最初にスカート直してよ!
いつまでお尻丸出しのまま倒れてなきゃならないのよ!)

真っ先に捲れ上がったままのスカートを直して欲しかったのに
気が動転しているのか、ハーモニーは一向にスカートを直してくれる気配が無い。

「ん…うぅん…」

半ば痺れを切らす形で目を醒ましつつある演技に入る。

(我ながら白々しいわね…)

「ドミナント!?気が付きましたか?」

「う…んん…」

涙が拭えているのを確認しつつ、慎重に顔を上げて行く。
0339名無しさん@ピンキー2020/01/11(土) 21:32:11.51ID:wLqr3H4/
上半身を起こすと速攻で尚且つさりげなく捲れ上がったスカートを整え座り直し
出来る限り落ち着いた態度を装う。

「ドミナント…良かった!」

「ハーモニー…随分遅かったわね。」

開口一番、ついつい辛辣な言葉が口を突いて出てしまう。
実際には功を焦っての独断専行からこのていたらくだ。
そもそも偉そうな事を言えた立場では無いと内心自嘲する。

「すみません、この場所が結界でカモフラージュされていて
見付けるのに時間が掛かってしまったんです!」

「まあ、良いわ。それよりも…」

自身の敗北から目を逸らす様にクラウンが移動した方向に視線を移す。
視線の先には今まさに戦闘を開始しようとする二人の姿があった。

「あの上級淫魔は強敵よ、勝てるかどうか…
私もあの姿に騙されて油断があったとは言え、万全の状態でも勝てたかは怪しいわね。」

実際には真っ向からの勝負で完膚なきまでに負けているのだが、
少しでも話を盛っておきたいという魂胆である。
プライドを保つためには必要な事だっだ。

「そんなに強いんですか…クラウン、頑張って!」

ハーモニーが退治する二人を見て祈る様に呟く。

(そうよ、強いわ…勝てる訳無いのよ。例えあの子にだって…)

心配するハーモニーを尻目にドミナントは厳しい見立てをしている。
敗北した自分を慰める為にも…である。
0340名無しさん@ピンキー2020/01/11(土) 21:34:13.08ID:wLqr3H4/
「じゃあそろそろ始めましょうか?まずは小手調べ…とっ。」

まずルナリスが仕掛けた。
左手を翳し橙色の光熱弾サーミック・バルカンを連続で放つ。
先程のドミナントとの戦いでは手加減していたらしく、
その時よりも光弾が一回り大きく弾速も速い。

「イグナイト・ナックル!はっ!やぁっ!」

対するクラウンも負けてはおらず光弾の半分を回避し、
もう半分を炎の拳イグナイト・ナックルで叩き落とした。

「どうだ!こんなもの、全然効かないんだから!」

見事全弾捌き切り、ドヤ顔で右拳をルナリスに向かって突き出すクラウン。

「流石クラウン!」

安堵するハーモニー。
しかし傍らで座り込んで見ているドミナントの表情は硬いままだ。

(あの光弾、さっきよりも強くて速い…もし私だったら…)

自分なら被弾してダウンさせられていたかも知れない…
そう考えると嫉妬心でクラウンの健闘を素直に喜べない。

自分に屈辱を与えたルナリスを倒して欲しいとは思うのだが
年下のチームメイトにそれをやられてしまうと自分が
年下のかませキャラという事になってしまう。
クラウンにもある程度は苦戦して貰わないと格好が付かない。

「まだよ…アイツの実力はこんなモノでは無いわよ。」

立ち上がり、ハーモニーの隣で腕を組み物知り顔で密かな願望を呟く。
その言葉に再び不安気な表情を浮かべるハーモニー。
0341名無しさん@ピンキー2020/01/11(土) 21:36:10.99ID:wLqr3H4/
「ふぅん…少しはやるみたいね。
予想通り、さっきのドミナントよりは楽しまそうね。」

幼いながらも淫魔らしい妖艶な笑みを浮かべるルナリス。
一方、さりげなく自分を格下扱いするセリフを聞いたドミナントは密かに唇を噛み締める。

(ああん!もう…余計な事言わないでよぉ…
私が弱いってイメージが強くなっちゃうじゃない!)

自分のイメージが失墜しかねないセリフに対してつい敏感に反応してしまう。
…とは言え、ドミナントの願望通りルナリスにもまだ余裕はある様子だ。

「これならどうかしら?」

今度は一気に距離を詰め接近戦に移行しようとするルナリス。

「望む所よ!接近戦ならあたしだって得意なんだから!」

接近戦が得意なクラウンも受けて立ち、熾烈な戦いが始まった。

「はっ!せやぁっ!くぅ!?」

気合いの入った掛け声と共に炎の拳を振り回すクラウンだが思う様に攻撃が当たらない。
ルナリスが巧みに攻撃を捌いているのだ。

「ふふっ、威力は高そうだけどそんな素直な攻撃当たらないわよ。
今度はこちらの番ね…はっ!」

「くうぅっ!?」

クラウンの拳の合間を縫ってルナリスがカウンター気味の打撃を入れ始める。

「このぉっ!きゃあっ!?えいっ!ぎっ!?」

拳を振るう程にダメージが蓄積する状況に陥るクラウン。
0342名無しさん@ピンキー2020/01/11(土) 21:38:31.87ID:wLqr3H4/
「ああぁ…クラウン、しっかり!」

ハラハラしながら見守るハーモニーとは対象的に
自分同様翻弄されるチームメイトの姿にホッとした表情のドミナント。
最低でも苦戦、このまま敗北も有り得そうな情勢だ。

(問題は敗北した後に速やかに脱出出来るかどうかね…
結界は内側から破れるかしら!?今の内にハーモニーに指示を出しておくべきかも…)

速くもクラウンが敗北した後の撤退を考え始めるドミナント。
自分の指示で速やかに撤退したという事に出来れば敗北したとは言え、
多少の面目は保てるだろうという狡い算段だ。

「うあぁっ!?」

ドミナントがそんな事を考えている最中、遂にクラウンが力尽き膝を突く。

「クラウン!」

「待ちなさいハーモニー!貴方の力は撤退の為に残して置いて!」

思わず援護しようとするハーモニーをドミナントが制する。

「貴方はこの結界を内側から破る準備をして。
シールドを干渉させれば結界を破れるかも知れない。」

「は…はい!」

ドミナントの指示に従いシールドを形成する為のエネルギーを
溜め始めるハーモニー。

「もうお終いなの?だったら吸淫させてもらおうかしら?」

立ち上がれないクラウンにルナリスが舌舐めずりをしながら近付いた…

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今回の投下はこれで終了します
次で逆転劇を見せ付けられるシーンまでやれるかな
0344名無しさん@ピンキー2020/01/19(日) 13:16:38.02ID:IFkb9uXP
ドミナントが人間くさい
助けに来てもらってもプライドが邪魔して素直に喜べないとか
0345名無しさん@ピンキー2020/01/24(金) 20:04:08.76ID:MtBP3YOo
ドミナントの見苦しい姿と見苦しい内面にめっちゃ興奮する
高潔な精神の持ち主が落ちぶれる落差よ

悔しい、情けない、みっともない
良いシチュエーションですだ
0346名無しさん@ピンキー2020/01/31(金) 19:30:38.85ID:fZg1atpt
>>342の続きが書けましたのでこれより投下します

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「思ったよりもあっけなかったけど、これで終わりならさっさと吸淫しちゃうわね?」

ルナリスが膝を突いたクラウンのショ−トパンツに包まれた下半身に赤熱した手を伸ばす。
先程ドミナントの下着を一瞬で焼き切ったサーミック・ネイルだ。

「まずはコレで邪魔なスーツを剥かないと…おっと!?」

まだ動ける力を残していたクラウンがルナリスに足払いを掛ける。
ルナリスは素早く後ろへ飛びすさったが彼女のサーミック・ネイルも一瞬速く
クラウンに届いていたらしくショートパンツの両サイド部分が焦げて煙が上がっていた。
流石にアウターウェアのショートパンツは一瞬では焼き切れなかったらしい。

(私のパンツはアレ一発で焼き切られてノーパンにされちゃったのに…)

離脱の準備を始めるハーモニーの横でショートパンツの頑丈さを見せ付けられた
ドミナントがミニスカートの裾を悔しそうにギュッと握り締める。

とは言っても、このまま行けばクラウンも自分同様敗北は免れないだろう。
自分だけでなくクラウンも敗れ去ったという事は今の彼女にとっては何よりも慰めになる。
クラウンの下半身が無残に剥かれ、ルナリスの尾が彼女の秘所を貫いたら
それが撤退開始の合図だ。
その瞬間が間近に迫っているのは間違いない。
焦燥と期待の入り交じったドミナントの視線の先では今度こそとばかりにルナリスが
クラウンに対してダメ押しのサーミック・バルカンを叩き込んでいる。

「くうぅ…!」

さっきよりも更に威力を増した光熱弾を必死に弾き飛ばしガードするクラウン。

「まだそんな力が残ってたのね…それじゃあ、コレでどう!?」

業を煮やしたルナリスが両手を頭上に掲げ魔力を集中し
サーミック・バルカンよりも濃縮された光熱弾を生成する。

「クラウン、危ない!」
0347名無しさん@ピンキー2020/01/31(金) 19:32:34.16ID:fZg1atpt
「喰らいなさい、サーミック・ナパーム!」

ハーモニーの悲鳴が響き渡ると同時にルナリスが頭上に発生させた光熱弾を投擲した。

「きゃあああぁぁぁっ!?」

着弾した瞬間、光熱弾が大爆発を起こしクラウンの身体が屋上の端まで吹き飛び
ふぇんすに叩き付けられる。
爆風の余波にスカートを捲られそうになったドミナントも小さな悲鳴を上げながら
慌ててスカートを抑える。

「ううぅ…」

フェンスを背に崩れ落ち、立ち上がる事が出来ないクラウン。
今度こそ勝負有りだろう。

「結構頑張ったけど、流石にもう立てないみたいね。
じゃ、今度こそ頂いちゃおうかな?」

勝利を確信したルナリスがゆっくりとクラウンに迫る。

「まだよ、ハーモニー…アイツが完全に吸淫モードに入ったらその隙を突いて撤退開始よ。」

クラウンに迫る吸淫攻撃に悲痛な表情を浮かべるハーモニーにドミナントが言い聞かせる。
一方のドミナントはクラウンに同情しつつも吸淫攻撃を受けるのが自分だけではなくなるという事実に内心ホッとしていた。

二人してあの屈辱を味わい、そしてクラウンより早く立ち直り淫魔に立ち向かう
戦士としての矜持と資質をアピールして新たなチームリーダーとして返り咲く…
…などという気の早い将来のビジョンを心に描いてしまうドミナント。

ドミナントがそんな妄想をしている間にも、
ルナリスは遂にクラウンのショートパンツに手を掛けようとしている。
0348名無しさん@ピンキー2020/01/31(金) 19:34:32.70ID:fZg1atpt
その時だった。

「ま…負けるもんかあぁぁぁ!!!」

追い詰められても尚闘志を失わないクラウンの叫びに応えるかの様に
彼女のコスチュームの胸元に付いているエンブレムが強く輝き出した。

「これは…一体!?」

ショートパンツに手を掛けようとしていたルナリスが異変を察して飛び退く。

「ドミナント!クラウンに一体何が起こってるんですか!?」

「わ、私にも分からないわよ!」

ドミナントとハーモニーも始めて目の当たりにする未知の現象に困惑する。
司令室の百地に聞けば分かるのかも知れないが
結界で通信が遮断されている為それも出来ない。

やがて光が収まり、クラウンの姿が現れた。
ダメージがリフレッシュされたのか堂々と仁王立ちしている。
それだけでは無かった。
彼女の数秘である「1」の数字が刻まれた胸元のエンブレムが一回り大きくなり
装飾も豪華になっているではないか。
コスチュームもエンブレムから血管が伸びているかの様に
何本か赤く輝くラインが発生しており、そこには脈々と魔力が通っているのが感じられた。

「復活したのね、クラウン!」

ハーモニーが目を輝かせる。
その横では予想外の展開にドミナントが驚愕の表情を浮かべていた。

(な、何よコレ!?ひょっとして…パワーアップってヤツ!?)
0349名無しさん@ピンキー2020/01/31(金) 19:36:31.76ID:fZg1atpt
「…驚いた、まさかそんな力を隠していたなんてね。
事前に貰ったデータには無かったのに…」

ルナリスにとっても計算外だったらしく目を丸くして驚いている。

(他の二人の反応を見る限り、向こう側にすら計算外の出来事みたい。
用心した方が良さそうね。)

警戒しながらも冷静さを保ったままのルナリスが先に動く。
両手を頭上に掲げ先程クラウンに決定打を与えた光熱弾サーミック・ナパームの
発射態勢に入った。

「本当にパワーアップしたのかどうか、コレで確かめてあげる!」

セリフと同時に掲げた両手を振り下ろし、サーミック・ナパームを放つ。
高速で射出された光熱弾が一直線にクラウンに向かって行く。

「クラウン、避けて!」

ハーモニーが叫ぶがクラウンは仁王立ちのまま微動だにしない。
だが光熱弾が着弾する寸前、クラウンが動いた。

「うおりゃあぁっ!!!」

気合いの掛け声と共に赤熱した右腕を居合抜きの様に一閃したのだ。
光熱弾が一撃で吹き飛び、凝縮されていた爆風がルナリスの方向へ跳ね返される。

「くうっ!?」

翼を前方へ展開し跳ね返された爆風と熱波をガードするルナリス。

「ドミナント!私の後ろへ!」

咄嗟にシールドを張るハーモニー。
0350名無しさん@ピンキー2020/01/31(金) 19:38:29.83ID:fZg1atpt
「きゃあああっ!?(アソコが)熱いぃ!」

言われなくてもハーモニーの背後に隠れたドミナントだったが
爆風でまたしてもスカートが捲れ上がり、敏感な秘部が熱波に晒され悲鳴を上げる。

「ふぅ…まさか私のサーミック・ナパームを片手で跳ね返すなんて…」

身体を包んでいた翼を背中に戻しながら呟くルナリス。
前を見るとクラウンが既に彼女の目の前に居た。

「くっ…!」

ルナリスが身構えた次の瞬間、身体を衝撃が貫いた。
クラウンが間合いに入るなり、赤熱したままの拳を叩き込んで来たのである。
半ば反射的に両腕でガードしたものの数メートルも後ろへ吹き飛ばされてしまった。

「ぐうぅぅっ!?」

サーミック・ナパームを一撃で吹き飛ばしただけの事はある。
とんでもない威力だった。

「…あたし、人々を襲う淫魔達と戦って欲しいって百地司令に頼まれて
初めてマジカ・クラウンになった時、結構浮かれてたんだ…
こういうの結構好きだしそこらの淫魔なら簡単に蹴散らせたし、
淫魔に襲われている人も居るっていう実感もイマイチ湧かなかった。」

クラウンは唇を真一文字に結び、鋭い眼差しでルナリスを睨み付けている。
真っ直ぐな怒りを込めた表情だった。

「でも仲間のドミナントが吸淫されて、
あたし自身も今あなたにやられそうになってようやく分かった…
吸淫されるって死ななくても凄く怖くて恥ずかしくて悔しいんだって。
そしたら初めて心の底から思ったの…あんた達淫魔の事が許せないって!」
0351名無しさん@ピンキー2020/01/31(金) 19:40:29.22ID:fZg1atpt
クラウンの言葉に自身が吸淫されてしまった事を再び実感させられ
ドミナントが唇を噛み締める。

「な、なるほどね…その怒りが貴方に新たな力をもたらしたって所かしら?」

吹き飛ばされ今度は自分が片膝を突く事になったルナリスが
尚も冷静にクラウンの身に起こった現象を分析している。
彼女も伊達に上級淫魔ではないらしい。
立ち上がると翼を広げ低空をホバリングし始めた。

「少し本気を出そうかな…」

両手を広げ、サーミック・ネイルをフルパワーで発動させたルナリス。
光熱の爪を50センチ程も伸ばし、高速で滑空しクラウンに襲い掛かる。

「着いて来られるかしら?このスピードに…」

クラウンの間合いギリギリを高速で飛び回り撹乱しようとするルナリス。
しかしクラウンは動じる事も無く、冷静にルナリスの攻撃を待ち受けている。

「貰ったわ…なっ!?」

ルナリスが死角を突いて繰り出したサーミック・ネイルがクラウンの
素早く繰り出した手刀に弾かれる。

「このスピードにも反応出来るなんて…」

「はああああっ!」

今度はクラウンが攻勢に出た。
炎を纏った手刀でルナリスと切り掛かる。
ルナリスもサーミック・ネイルで負けじと切り結ぶ。
共に熱を帯びた両者の斬撃がぶつかる度に火花どころか小爆発が発生し、
辺りに熱と風の余波を撒き散らす。
0352名無しさん@ピンキー2020/01/31(金) 19:42:28.04ID:fZg1atpt
「クラウン…頑張って!」

クラウンに希望を託し祈る様に激闘を見守るハーモニー。
その横で対照的に悔しそうな表情を浮かべながら観戦するドミナント。
先程まで思い描いていたこれからの展開が崩れて行く。

(私だってあの子以上に悔しくて恥ずかしい思いしているのに…
何であの子だけパワーアップしてるのよ!)

パワーアップ出来なかったばかりか、まるで先程の自分に対する吸淫攻撃が
クラウン強化イベントの出汁にされた気にさえなってしまい釈然としない状況だ。

(ルナリスもルナリスよ…私の時はあんなに強かったのに!
技の見た目だけ派手にして実は手加減してるんじゃないでしょうね!?)

ついつい対戦相手であるルナリスにも辛口な評価をしてしまう。
しかし目の前で行われている戦闘は明らかに自分と戦っていた時よりも高度な物だ。
それ位は分かっているが、自身の置かれている屈辱的な状況を素直に認められず
難癖を付けたくなってしまう。

(せめて痛み分けには持ち込みなさいよねっ!)

謎の上から目線でルナリスを心の中で叱咤するドミナント。
そんなドミナントの前で相変わらず繰り広げられている高速格闘戦にも
そろそろ決着が着く時が近付いて来た様だ。

「はああああっ!」

一瞬の隙を突いてクラウンが力を込めた手刀を一閃すると
ルナリスの右手の爪が中ほどの位置からまとめてへし折れる。

「くうっ!」

このままでは不利と判断しルナリスが再び距離を取る。
0353名無しさん@ピンキー2020/01/31(金) 19:44:28.16ID:fZg1atpt
「ふう、今の私の力ではここまでみたい…そろそろ潮時かしらね。」

ルナリスがサーミック・ネイルを解除し戦闘態勢を解く。
それでも尚、油断なく構えたままのクラウンにルナリスが続ける。

「まあ、マジカ・エンジェルの内一人は吸淫するという当初の目的は達成してるし
今回はそれで満足としましょう。
また改めて遊びに来るわ…それまで他の上級淫魔にやられたりしないでね、クラウン。」

ルナリスはそう言うと背中の翼を広げ、猛スピードで飛び去っていった。
同時に彼女が張っていた結界も解除され、
紫のベールが掛かっていた様な周囲の空間が元の夜空に戻って行く。

「か…勝った?」

ルナリスが飛び去った後も暫くの間、油断なく空を見上げていたクラウンが
ようやく肩の力を抜いた。
それと同時にクラウンの全身が淡い光に包まれ、強化形態が解除される。

「クラウ〜ン!」

ハーモニーが駆け寄りクラウンに抱き付く。

「ひゃあっ!ハーモニー!?」

「やったね、クラウン!あんなに強い上級淫魔を追い返しちゃうなんて凄いよ!」

普段は大人しいハーモニーもクラウンの予期せぬパワーアップにはしゃいでいる。
一方、ドミナントはその場から動けずその二人の姿を呆然と見ていた。

(勝っちゃった…私が手も脚も出なかった相手に…)

遂に最も望んでなかった展開が実現してしまったのである。
心が追い付かずまだ現実感が湧かない。
0354名無しさん@ピンキー2020/01/31(金) 19:46:27.23ID:fZg1atpt
(あの子はパワーアップして…負けてなくて…私だけが負けて…
吸淫攻撃を受けて…パンツも脱がされて…今もノーパンで…)

脳内で整理していると現実感が少し遅れてやって来る。
少しの間忘れていたスカートの中の素肌に外気が触れる感覚も蘇ってきた。
唇がワナワナと震え始め、顔面が羞恥と屈辱に熱くなる。
今すぐにでもこの場から全力で走り去りたい衝動に駆られてしまう。

「ドミナント!大丈夫ですか!?」

すぐ傍でハーモニーの声が聞こえビクリと身体を震える。
気が付くと一仕切りはしゃいで落ち着いたハーモニーがクラウンと共に
自分の方へ戻って来ていた。

「ドミナント…ひょっとしてまださっきの戦いでのダメージが?」

自分の胸中など知る由も無いクラウンも心配そうにしている。

「い…いいえ、何とも無いわよ!」

クラウンの顔を間近で見た途端、感情が爆発しそうになるが何とか平静を装う。

「ま…まあまあだったんじゃ無いの?
でも逃げられちゃったみたいだし、少しツメが甘かったわね!」

それでも完全には我慢出来ず自分の体たらくを棚に上げた辛口な評価が
口を突いて飛び出てしまう。

そんな時、クラウンが携行している魔力式小型通信機から通信音声が鳴り響く。
どうやら結界が解除されて司令室との通信も回復したらしい。

「もしもし?聞こえる!?聞こえますか!?」

通信機から百地司令の声が流れる。
0355名無しさん@ピンキー2020/01/31(金) 19:48:28.02ID:fZg1atpt
「百地司令!?」

クラウンが通信機を取り出し応答する。

「ああ、良かった!やっと繋がった!
上級淫魔の反応が消えたみたいだけど勝ったんだね?
それと結界が消えて少しの間、そちらで凄まじい魔力反応があったんだけど…」

「あ…それあたしだと思います。
一度負けそうになったんですけど、その直後に何か凄い強くなって…
マテリアル・スーツも少しデザイン変わってた感じで…」

「何だって!?それは多分アクセラレイションだ!」

百地が通信機越しにも興奮振りが伝わる様な大声を上げた。

「え…あくせら…何?」

「アクセラレイションだよ!平たく言えばパワーアップさ!
普段はセーブされているスーツの隠された性能まで引き出せる状態なんだ。
まさかこんな短期間でその領域まで行けるとは思わなかったよ。
凄いよ、クラウン!」

「えへへ…」

興奮気味にまくし立てクラウンを褒める百地。
その隣ではドミナントがつまらなそうな顔をしている。

「ところで、ドミナントはどうだった?無事だったかい!?」

百地が思い出したかの様にドミナントの話題に触れて来た。

「はい、ここに居ますけど…(『ところで』って…)」

開口一番クラウンの話題ばっかりで自分がそのついでみたいな扱いで
話題に出される事に内心不満が募ってしまう。
0356名無しさん@ピンキー2020/01/31(金) 19:50:28.63ID:fZg1atpt
「魔力反応によると魔力量がほぼ空になっているみたいなんだけど、
大丈夫だったかい!?」

いきなり痛いところを突かれてしまう。

「す、すみません…実は上級淫魔との戦闘中にき、吸淫攻撃を受けてしまって…
それで魔力の大半を吸収されて苦戦してしまって…
その際、マテリアル・スーツの一部に損傷も受けてしまって…」

年下のチームメイトの前で屈辱的な報告をするハメになってしまうドミナント。
屈辱を少しでも軽減する為に慎重に言葉を選ぶが恥ずかしさに顔が真っ赤になって行く。

「と、とにかく詳しい報告は帰還した後にしますので…」

「そうだね、何故一人で飛び出してしまったのかも含めて帰った後で話す事にしよう。
取り敢えず皆お疲れ様!基地に帰還してくれ。」

「了解!マジカ・エンジェルス、基地に帰還します!
さ、二人とも早く帰るわよ!」

「「了解!」」

何とかその場での追求を免れ通信を終了する事が出来た。

(この場はどうにかなったけど…)

そもそも自分が勝手に飛び出して来たという事実を今更ながら思い出した。
功を焦って独断専行した結果がこの有様という事である。

(帰るまでに独断専行を誤魔化す口実を考えなくちゃ…)

軽い足取りで帰路に就く二人の後ろを一人重い足取りで追い掛けながら
情けない算段を巡らせるドミナントなのであった…

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今回の投下はこれで終了します
次は帰還して言い訳する展開の予定です
0357名無しさん@ピンキー2020/03/02(月) 04:05:21.39ID:YHPel5fb
ドミナント……
クラウンともどもえっちぃシチュをもっと見たい
0358名無しさん@ピンキー2020/03/04(水) 20:27:44.98ID:cRCJsz+V
1人で意識しすぎだよドミナント
周りはそこまで気にしてないだろうに
0360名無しさん@ピンキー2020/03/29(日) 20:40:04.84ID:OdyuDvYZ
遅くなってしまいましたが>>356の続きをこれより投下します

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「申し訳ありません!」

帰還後に呼ばれたスーツ等のメンテナンスルーム。
開口一番、頭を下げるドミナント。

「上級淫魔の出現で町の人々にこれまでに無い被害が及ぶと感じ
冷静さを欠いた行動を取ってしまいました。」

単に『功を焦って独断専行してしまいました』なんてとても言えない。
余りにも格好が付かず、自身のプライドが許さなかった。

「全ては私の戦士としての強過ぎる使命感が引き起こした暴走行為です。
本当に申し訳ありませんでした!」

『戦士としての強過ぎる使命感』である事を強調し、更にもう一度頭を下げる。
謝りつつも百地に対し他の二人とは使命感の強さが違うという
アピールをして行く魂胆だ。

「そ、そうだったのか…それなら、まあ仕方が無いか。
君が戦士としての使命感が一際強いのは理解したよ。
でも、これからはこんな事の無い様にチームでの行動を心掛けて欲しい。」

「はい!」

ドミナントの威勢の良い謝罪に少したじろぎながらも一応反省を促す百地。
取り敢えず一際強い使命感故の行為だとアピールは出来た様だと内心安堵するドミナント。
次の問題は戦闘の結果による自身やスーツへのダメージや破損の報告である。

「そ、それで…先程詳しく報告出来なかった上級淫魔との戦闘で発生した
私のスーツへのダメージについてなのですが…」

こうして報告している最中も彼女のミニスカートの下は生まれたままの状態である。
しばし忘れていた自身のスカートの中の状況を思い出してしまい、
言葉を詰まらせスカートの裾を握り締めるドミナント。
0361名無しさん@ピンキー2020/03/29(日) 20:42:04.09ID:OdyuDvYZ
「そう言えばスーツの一部にダメージを受けたって言いかけてたね。
ざっと見た所、マテリアルスーツには特に大きな損傷は無いみたいだけど?」

「う…それは、その…」

ドミナントも花も恥じらう乙女とまでは行かずとも17歳の女子高生。
正体が妖精とは言え、人間形態の百地は映画俳優の様なイケメンである。
そんな百地の真剣な表情を前に言葉を詰まらせたまま顔を赤らめるドミナント。

「じ、実は…吸淫攻撃を受けてしまう前にですね…パ、パンツを…
剥ぎ取られて…しまって…」

ドミナントが言いにくそうにしながらも遂にパンツを喪失した事を報告し始める。

「それで、燃やされてしまってですね…戦闘終了後も…今も穿いていないんです…」

耳まで真っ赤にしながら言葉を絞り出したドミナント。
これでようやく自身が現在ノーパンなのを報告出来たのだ。
それと同時に戦闘終了後からここまでずっとノーパンで過ごしていた事を
知られてしまった事実を認識し、一層顔を上気させる。

「な、何だって!?それは大変だ!」

百地の顔色が変わる。

「取り敢えずここに座ってくれたまえ!」

「は…はい!」

赤面しながら百地の指示通り室内の診察台に座った。
座る際、普段以上にスカート後部を慎重にお尻の下に敷きプリーツも整え
脚をキレイに揃える。
既にノーパンである事はバレてしまっているものの、
少しでも上品さをアピールしたいという女心だ。
0362名無しさん@ピンキー2020/03/29(日) 20:44:03.78ID:OdyuDvYZ
しかし、百地の次の行動は予想外のものであった。

「早速見せてくれたまえ!」

「えっ!?きゃあぁっ!?」

何と百地は診察台に座ったドミナントの脚を掴むと
思いっきり左右に開きながら持ち上げてしまったのだ。
抵抗する間もなく俗に言う『M字開脚』の姿勢にされてしまうドミナント。

「ちょ…!?や!?…司令!?」

あまりに突然の状況に言葉が出てこないドミナント。
隠す間もなくスカートの中に隠されていた秘部が露出する。
秘部が外気に直接晒される感触が蘇り、同時に百地の視線が突き刺さる。

「こ…これは…大変だ!」

百地が自身の秘部を息が掛かりそうな距離まで顔を近付け凝視している。
ポケットからボールペンの様な器具を取り出し、
先端のライトをドミナントの下腹部に当ててスーツの状態を調べている様だ。
その表情にいやらしい意図などは感じられず、真剣そのものである。

(そ…そうか…司令はイケメンの姿していても妖精だから、
私達とはこういう感覚が違うのね…)

耳まで真っ赤にしつつもいやらしい意図が無い以上、
騒ぎ立てるのもみっともないと思い羞恥心に苛まれながらも耐えるドミナント。
そんなドミナントの様子など全く気にもとめず、
百地は下腹部や会陰部を一通りライトで照らすと立ち上がり彼女から一度離れる。

「あ…あの…もう姿勢は戻しても良いですか?」

「いや、もうすこしそのままで居てくれたまえ。」
0363名無しさん@ピンキー2020/03/29(日) 20:46:03.68ID:OdyuDvYZ
ドミナントとしては少しでも早く姿勢を戻したかったのだが、
百地に止められてしまう。

「この装置の前でそのまま…あまり動かないで。」

百地がM字開脚で待機するドミナントの前にカメラの様な別の機材を持ち出し、
彼女の下腹部に再びライトを当てる。

「よし、スキャン完了っと…もう動いても大丈夫だ。」

「は、はいっ!」

待ってましたとばかりに慌てて脚を下ろし座り直すドミナント。
スキャニングが終わり、ようやく恥ずかしい姿勢から解放された。
百地は機材をパソコンに繋ぎ、スキャニングしたスーツのデータを分析にかけている。
取り敢えず百地の背中越しにモニターに表示されるデータを意味も分からず
遠目に眺めながら待機する。

(あ〜、何でも良いから早くパンツ修復して欲しいんだけど…
どのくらいまでに直せるのかな〜…次の出撃までに間に合うかな…)

そんな事を考えている内にデータ分析が終わったらしい。
背を向けていた百地がこちらに向き直った。

「いや〜、良かった良かった!」

「は…はあ…」

開口一番良かったと繰り返す百地に首を傾げるドミナント。

「あ、あの〜スーツの状態をもうちょっと詳しく…
特に、その…パ、パンツの修復までの時間とか…」

言いにくそうにスーツの状態について詳細な情報を求めるドミナント。
0364名無しさん@ピンキー2020/03/29(日) 20:48:03.56ID:OdyuDvYZ
「ああ、そうだったね。
具体的に説明するとインナーパンツは消失してしまって修復は不可能だったよ。
ユニットを構成するナノマテリアルが完全に消滅してしまっているんだ。」

「は…!?」

予想外の言葉にまるでハンマーで頭を殴られた様な衝撃を受けるドミナント。
百地の直前の表情や言葉からは真逆の絶望的な宣告であった。

(修復不能って…
それってまさかこれからずっとノーパンで戦わなければならないって事!?
この、私が…ずっと…年下のチームメイトの前で…)

予想もしていなかった状況に思考が追い付かず、
呆然とした表情のままフリーズしてしまう。
そんなドミナントに構わず百地が言葉を続ける。

「でも大丈夫…君もそれを心配していたのだろうけど
スーツの各種機能に影響は無いみたいだ!」

「は…はあ…」

百地のとんでもなくズレた発言に辛うじて先程と同様の気の抜けた返事を返す。
ここでも再び人間と妖精の感覚のズレを突き付けられてしまった。

(そう言えば…百地司令って、妖精のモモチーの時は服着て無いのよね…)

普段どんなにイケメンの姿をしていても本質は被服を着用する習慣も無い
ぬいぐるみの様な妖精なのである。
『服』というものに対する認識が根本的に違うのも無理は無いのかもしれない。

「取り敢えず、君達も疲れているだろうし今日の所はこれで解散して
明日になったら本日の戦闘で採れたデータを詳しく分析しようと思う。
ミーティングルームで待機している他の二人にも今日はこれで解散すると
伝えておいてくれ。」
0365名無しさん@ピンキー2020/03/29(日) 20:50:03.78ID:OdyuDvYZ
「は…はい…」

「さ〜て!明日は忙しくなるぞ〜!
何と言ってもクラウンがアクセラレイションを発現させたからな〜!
あ〜、早く調べたい!データを取りたいなあ!」

こちらに背を向け機材を片付けながらウキウキの独り言を垂れ流す百地。

「了解しました…それでは、失礼します。」

そんな百地に挨拶して部屋を後にするドミナント。
ドアに背を向けトボトボと歩き出すが自分の現在、
そしてこれからの状況にまだ実感が湧かない。

(私だけマジでこの先ずっとノーパンなワケ?
こんな状態であの二人相手にどう振る舞えば良いのよ…)

これから早速その二人と接すると考えるだけで頭がグラグラと揺さぶられる感覚だ。

(それにしても…アクセラレイションだか何だか知らないけどさ…何よ!
最後にクラウンがパワーアップした事に対して百地司令のあの浮かれっぷり!
私がノーパンにされた事は塩対応だったクセにそっちの方には夢中になっちゃってさ…
あ〜ムカツク!マジムカツク!)

先程のやり取りで最も気に入らなかったのは自分とクラウンに対する関心の違いが
浮き彫りになってしまった事である。
チーム結成時にクラウンが最年長の自分を差し置いてリーダーに抜擢された時から
薄々感じていた不満が一気に表面化してしまった。

今思えばクラウンがパワーアップする可能性が高かったと見込んでいたのかも知れないが
だとしたら余計に許せない。

(私だって…絶対にいずれアクセラレイションとやらになってやるんだから!
なるべく早く…出来れば次の出撃で!)
0366名無しさん@ピンキー2020/03/29(日) 20:52:02.89ID:OdyuDvYZ
そんな事を考えていると足取りも荒々しい速歩になり、
気が付けばあっと言う間に上階のミーティングルームの前に到着していた。

(ヤバ…イライラしながら歩いてる内にもう着いちゃった。
パンツの事、絶対に聞かれるだろうなあ…どうしよう?)

どう足掻いても穿いてない状態が続行する事に変わりは無く、
例え修復出来た今は穿いてると言い張っても誤魔化せるのはせいぜい次の戦闘まで。
足技が主武器な為、実戦では穿いてないのをとても隠し切れない。

(残る手はもう、これしか無いわね…行くわよ!)

腹を括ったドミナントが深呼吸の後、意を決してドアを開け入室した。

「あっ!ドミナント!?」

「お疲れ様です!」

入室したドミナントの姿を見るや二人が駆け寄って来る。

「どうでした?パン…いえ、マテリアル・スーツの方は?」

案の定、ハーモニーが早速痛い所を突いて来た。

(う…やっぱり聞かれるわよね…)

予想していた質問に予定通りの応答を実行する。

「残念ながら修復不能だったわ。」

澄ました顔でサラリと応えるドミナント。
これこそが彼女の対応策であった。

さも、大した事では無いかの様に…
当然の事の様に…当初から想定していたかの様に…
開き直るのである。
0367名無しさん@ピンキー2020/03/29(日) 20:54:04.07ID:OdyuDvYZ
「え…!?そ、そんな…」

あっけに取られた表情を浮かべる二人。
完全に先程の自分自身と同じ反応だ。

「それじゃあ…これからどうすれば…」

「どうするって何が?
別にどうなる訳でも無くこれからも戦うだけなんですけど?」

平然とした表情を保ちながら応えるドミナント。

「で…でも、穿いてないと…」

更にクラウンが言いかけるのを遮って言葉を続ける。

「あのねえ…この程度のアクシデントが何だって言うのよ!?
この位の事は最初から想定済みよ。」

もちろん嘘なのだがあたかも想定内である事を装って強がる。

「淫魔がどういう存在なのかという事を正しく理解していれば
最初からこの程度のアクシデントが起こる可能性は容易に分かるでしょ?
それともまさか、貴方達ってこんな事も想定してなかったの?」

「えぇ…そ、それは…」

言葉に詰まる二人を見下ろしながら更に畳み掛ける。

「あ〜やだやだ、淫魔を相手にしているという意識が低過ぎだわ。
ちなみに私の場合はパンツを脱がされただけで済んだけど
あんた達が吸淫攻撃されたらそのショートパンツごと下着を剥ぎ取られる可能性が
高いんだからそういう想定と覚悟はしておいた方が良いわよ。」

半分悔し紛れの忠告だが二人の表情が強張る。
0368名無しさん@ピンキー2020/03/29(日) 20:57:11.24ID:OdyuDvYZ
「ま、私はこれ以上脱がされる危険性は少ないからその点では安心ね。
ある程度の敗北を想定した長期的な活動を考慮すれば下着を破壊されても
無傷で残る可能性が高いスカートスタイルが最適解なのよ。
今回の事でそれは証明されたわ。」

更に負け惜しみ半分にこれ以上脱がされる危険性は少ない事もアピールする。
もちろん今考えた謎理論で半ば自分に言い聞かせている。
全ては年下のチームメイト達に対してプライドと優位性を保つ為だ。

「あ〜、そうそう…百地司令からの伝言だけど今日はこれで任務終了ですって。
明日になったら色々調査するみたいよ。
…と言う訳で解散解散!じゃ〜また明日ね!」

「は、はあ…」

最後に百地からの伝言を伝え、さっさっと足早にミーティングルームを後にする。
今日はもう一秒でも早く一人になりたい気分だった。

そのまま更衣室へ向かい、装着用ブースに入る。
マテリアルスーツを解除して着替えるのにもこの装置に入る必要が有るのだ。
カプセル状の装置に入り、スーツの分解プログラムを起動させる。
唸る様な機械音と共に全身のスーツが虚空に溶ける様に分解されて行く。
スーツが分解され素肌が露出して行く感覚に先程の戦闘でスカートを捲し上げられ
下半身を外気に晒された感覚が蘇り、またしても頬を熱くする。

(しかも…あんな、年下っぽい小娘に弄ばれて…
せめて明らかに年上の大人の悪女みたいなタイプだったらまだマシだったのに!)

装置からスーツの分解完了を知らせるアラームが鳴り、
生まれたままの姿で上体を起こす。
正義のヒロインであるマジカ・ドミナントから普通の女子高生に戻った瞬間だ。

(このまま私の一人負けみたいな展開じゃ終わらないんだから…!)

制服に着替えながらヒロインとしてのリベンジを誓うリサなのであった。

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今回の投下はこれで終了します
次は反省会とかパワーアップ失敗とかかな…
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