「ごぉ〜…ろ〜く…」

しかし悉くかわされ、カウントは進んで行く。

「やだ!燃やされちゃう…私のパンツが!」

「きゅ〜う…じゅう!」

ドミナント必死の抵抗虚しく遂にカウントが10を迎えてしまう。

「は〜い、時間切れ!…という訳で、パンツは焼却っと!」

ルナリスが再び指先に灯した炎を今度こそパンツに近付け点火した。

「い…いやあぁぁぁぁぁぁぁあ!」

ドミナントの絶叫と同時にパンツが勢い良く燃え上がる。

「へ〜、結構良く燃えるのね…ほい!」

ルナリスは予想以上に良く燃え上がるパンツを手に取り眺めていたが
やがて登ってきた炎が自分の手に届きそうになり手を離す。
地面に落ちた頃にはパンツは大方燃え尽きていた。

「ああぁ…そんな…いやぁ…」

ガックリと崩れ落ち、悲痛な表情で燃え尽きたパンツを見つめるドミナント。
パンツはほぼ消し炭の様になってしまい回収出来そうに無い。
視界がグニャリと歪むが自分より幼い容姿の敵に泣かされてたまるかという意地で
何とか涙が流れるのを堪える。

(これが、上級淫魔の実力…甘く見ていたわ。
勝てない…私一人じゃ…はっ!?)

一人では勝てない事を悟ると同時におかしい事に気付く。