ドミナントとしては少しでも早く姿勢を戻したかったのだが、
百地に止められてしまう。

「この装置の前でそのまま…あまり動かないで。」

百地がM字開脚で待機するドミナントの前にカメラの様な別の機材を持ち出し、
彼女の下腹部に再びライトを当てる。

「よし、スキャン完了っと…もう動いても大丈夫だ。」

「は、はいっ!」

待ってましたとばかりに慌てて脚を下ろし座り直すドミナント。
スキャニングが終わり、ようやく恥ずかしい姿勢から解放された。
百地は機材をパソコンに繋ぎ、スキャニングしたスーツのデータを分析にかけている。
取り敢えず百地の背中越しにモニターに表示されるデータを意味も分からず
遠目に眺めながら待機する。

(あ〜、何でも良いから早くパンツ修復して欲しいんだけど…
どのくらいまでに直せるのかな〜…次の出撃までに間に合うかな…)

そんな事を考えている内にデータ分析が終わったらしい。
背を向けていた百地がこちらに向き直った。

「いや〜、良かった良かった!」

「は…はあ…」

開口一番良かったと繰り返す百地に首を傾げるドミナント。

「あ、あの〜スーツの状態をもうちょっと詳しく…
特に、その…パ、パンツの修復までの時間とか…」

言いにくそうにスーツの状態について詳細な情報を求めるドミナント。