「え…!?そ、そんな…」

あっけに取られた表情を浮かべる二人。
完全に先程の自分自身と同じ反応だ。

「それじゃあ…これからどうすれば…」

「どうするって何が?
別にどうなる訳でも無くこれからも戦うだけなんですけど?」

平然とした表情を保ちながら応えるドミナント。

「で…でも、穿いてないと…」

更にクラウンが言いかけるのを遮って言葉を続ける。

「あのねえ…この程度のアクシデントが何だって言うのよ!?
この位の事は最初から想定済みよ。」

もちろん嘘なのだがあたかも想定内である事を装って強がる。

「淫魔がどういう存在なのかという事を正しく理解していれば
最初からこの程度のアクシデントが起こる可能性は容易に分かるでしょ?
それともまさか、貴方達ってこんな事も想定してなかったの?」

「えぇ…そ、それは…」

言葉に詰まる二人を見下ろしながら更に畳み掛ける。

「あ〜やだやだ、淫魔を相手にしているという意識が低過ぎだわ。
ちなみに私の場合はパンツを脱がされただけで済んだけど
あんた達が吸淫攻撃されたらそのショートパンツごと下着を剥ぎ取られる可能性が
高いんだからそういう想定と覚悟はしておいた方が良いわよ。」

半分悔し紛れの忠告だが二人の表情が強張る。