「ま、私はこれ以上脱がされる危険性は少ないからその点では安心ね。
ある程度の敗北を想定した長期的な活動を考慮すれば下着を破壊されても
無傷で残る可能性が高いスカートスタイルが最適解なのよ。
今回の事でそれは証明されたわ。」

更に負け惜しみ半分にこれ以上脱がされる危険性は少ない事もアピールする。
もちろん今考えた謎理論で半ば自分に言い聞かせている。
全ては年下のチームメイト達に対してプライドと優位性を保つ為だ。

「あ〜、そうそう…百地司令からの伝言だけど今日はこれで任務終了ですって。
明日になったら色々調査するみたいよ。
…と言う訳で解散解散!じゃ〜また明日ね!」

「は、はあ…」

最後に百地からの伝言を伝え、さっさっと足早にミーティングルームを後にする。
今日はもう一秒でも早く一人になりたい気分だった。

そのまま更衣室へ向かい、装着用ブースに入る。
マテリアルスーツを解除して着替えるのにもこの装置に入る必要が有るのだ。
カプセル状の装置に入り、スーツの分解プログラムを起動させる。
唸る様な機械音と共に全身のスーツが虚空に溶ける様に分解されて行く。
スーツが分解され素肌が露出して行く感覚に先程の戦闘でスカートを捲し上げられ
下半身を外気に晒された感覚が蘇り、またしても頬を熱くする。

(しかも…あんな、年下っぽい小娘に弄ばれて…
せめて明らかに年上の大人の悪女みたいなタイプだったらまだマシだったのに!)

装置からスーツの分解完了を知らせるアラームが鳴り、
生まれたままの姿で上体を起こす。
正義のヒロインであるマジカ・ドミナントから普通の女子高生に戻った瞬間だ。

(このまま私の一人負けみたいな展開じゃ終わらないんだから…!)

制服に着替えながらヒロインとしてのリベンジを誓うリサなのであった。

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今回の投下はこれで終了します
次は反省会とかパワーアップ失敗とかかな…