人形の服は徐々に脱がされ、尚も美しい全裸を晒した。
「あっ……あぁ………。」
ネグリジェの胸を開けた百合子は、自身の唾液をローションに、
自分と人形の乳首を擦り合わせて喘いでいた。
4つの乳房が、弾力を持って折り重なって揺れる。
歳を重ねた百合子の乳房は、男の刺激を受けて成長しながらも、
20歳の張りと美しさを保っていた。
密着し合う人形の乳房は、今の自分より一回り小さい程度の大きさだが、
唾液の粘りも相まって、十分な性的な満足感をもたらした。
目の前の人形は正しく自分だが、18の頃の「美しさ」だけを抽出した
美の結晶は、魂が奪われるような恐ろしさある程に百合子を陶酔させた。
清い娘の自分を汚していく興奮に、百合子の女性器も濡れ始めていた。
百合子は遂に全裸になると、人形の長い両脚を持ち上げ、
ピンク色の肉の割れ目に、己の女性器を重ねて擦り付けた。
淫靡な粘膜の音を鳴らしながら、人形と貝合わせする。
自分自身と同性愛行為をしている興奮に、百合子は身震いした。
ぬちゅ…ぬちゅと…二つの鮑は交尾するように絡み合う。
一度女性器を離すと、人形の股間は百合子の刺激に快楽を覚えたように濡れていた。
湿った人形の襞は、処女時代の百合子の花園を、これ以上ないくらいに再現している。
愛液の臭いに苛立ちつつ、人形の肉の割れ目に舌を捻じ込む。
分泌液のない人形の女性器だが、膣の形を舌先でなぞる度に、百合子の興奮は高まっていく。
再び、貝をピッタリと合わせ、その隙間に指を入れ刺激していく。
「あぁーっ!!」
興奮と快感に叫ぶ。
己の胸を揉みながら、夫に散々開発された女性器の性感帯を、二本指で摩擦しまくる。
「あぁーん、イクイクぅ〜!!」
激しくも艶やかな喘ぎ声を出して果てる百合子。
満足した百合子は、この墓室を模した秘密の地下室を後にした。
百合子の住む館には、内緒で人形の身体を洗う女性係が存在する。
女性係は人形の身体を洗い、ドレスを着せると、棺に入れられた百合の花を替えるのだ。
百合子は、夫と目を盗んで過去の自分の抜け殻との逢瀬を重ねている。
眠る人形、美しい身体を持つ人形、自分の為だけの人形―
百合子のみに汚す事が許される人形は、今晩も棺で眠りながら百合子を待っている。