淫魔・サキュバスとHなことをする小説 11体目 [転載禁止]©bbspink.com
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0002名無しさん@ピンキー2014/12/29(月) 23:19:03.17ID:lH2WR2BO
hoshu
0003名無しさん@ピンキー2014/12/30(火) 08:16:36.58ID:AZJcuFFT
この辺りスゲーなww

dakk(感&&激)u★n.net/c13/1230junko.jpg

(感&&激)と★をワイルドに消し去る
0004名無しさん@ピンキー2015/01/01(木) 11:23:24.92ID:qQu487jr
未年だし、今年はさっきゅんにたくさん搾られる一年でありますように。
0007名無しさん@ピンキー2015/01/07(水) 08:44:53.60ID:VMmt9DBP
くめばくむほど尽きない精液の絶倫ショタと出会ったサキュバスが、
最初は遠慮がちに、次第に理解して遠慮なしに、最後は、
「許して、もうダメ。ちょっとでいいから休憩させて」
になる。
0010名無しさん@ピンキー2015/01/15(木) 23:23:56.93ID:5X79HQ3I
ご主人様好き好き系のメイドサキュバスから四六時中度を超えたご奉仕漬けされて互いに共依存状態になりたいです。
0011名無しさん@ピンキー2015/01/18(日) 12:45:43.49ID:JsFKYTKZ
ほしゅあげ
0012名無しさん@ピンキー2015/01/19(月) 14:51:50.67ID:fwTbD/gQ
サキュバスをやらせたい声優を連想しながらネタを考えるよ
0013名無しさん@ピンキー2015/01/22(木) 08:40:36.96ID:yqCY8rCS
サキュバスだって価値のある精液が欲しいに決まってるでしょ?童貞の精液なんて需要ないわよ
食べ物がないと生きられない人間だからって、腐りきったパンを食べないのと同じ。
まさかこの年頃でセックスも知らない人間がいるとはね。今夜は獲物選びに失敗したわ。
何勃起させてるの?アナタの子種は要らないからゴミ箱に出してなさい。

いつもサキュバスで童貞に都合の良い妄想をしている俺を罵ってほしい
0014名無しさん@ピンキー2015/01/22(木) 12:27:44.19ID:Pj9BXBOs
>>13
いつもなら遠藤綾とかゆかなで再生してたけど、これは花澤香菜にしようか
0018名無しさん@ピンキー2015/01/26(月) 22:29:31.03ID:XriWYzTW
淫魔・サキュバスとはなんなのか。

なぜ今さらわかりきったことを、と思うだろう。
だが敢えて問おう。淫魔・サキュバスとはなんなのか。
0021名無しさん@ピンキー2015/01/27(火) 16:33:53.87ID:uHMI6L6H
古代童貞達の妄想の産物

その設定は根強く今も引き継がれている
0023...2015/02/01(日) 04:13:04.27ID:06CcZnpe
淫魔、またの名をサキュバスという彼女らは、種として悪魔種の中でも最も進化したものともされる。
食欲つまり一個体としての生存欲求と性欲つまり種としての生存欲求を一つに統合することのできた彼女たちの生態は、実に利にかなっている。
自然界では雌は最も強い雄の精から子をなすことが多い。しかし雄の強さだけではより良い遺伝子を残せるとは限らない、
遺伝子の強さ-この場合、病原体に対する耐性をさす-は父母の遺伝子の不一致が多いことによる多様性に依存しているのだ。
その点、サキュバスは性行時に受けた精を受精するか消化するかを選択することができる。これは、より相性のよい遺伝子を吟味できる素晴らしい特性だ。
多くの悪魔種は力を理そして性的魅力とするが、彼女たちは進化のなかで種の繁栄の効率化のために力を捨てたのだ。
また、彼女らは時にハーレムを作ることがある。これはその個体が血統に他の悪魔種を取り入れられたために強い魔導の力を得て異性を洗脳して食糧の備蓄として従えたという場合が多い。
しかしそれは逆に日常的に消費する魔力量がかさむという結果をもたらし、それを補うために奴隷の数を増やす悪循環に陥る場合もある。彼女たちがなぜ力を捨てたのか、このことが明示しているだろう。
彼女たちは己の肢体の魅力を日々磨き、それが日々の糧を生み、子孫繁栄につながる。悪魔としての強い魔導の力は自身の魅力を増強し、相手の性への嫌悪感を崩すためのものに特化、いや余計なものを削り洗練させたといえる。
かつて、この地に根付いていた生物は強大で巨大であった。しかし、その種たちは滅びと進化を繰り返すうち小さく短命になっていった。
それは過ぎたる力を環境に即した適切な量に抑え、種の繁殖を重視した生存戦略である。
魔界内ではサキュバスを下位魔族、低俗で単細胞的な劣等種、などとみなす俗説がある。しかし彼女らは実際には劣っているわけでも力に乏しいわけでもない。
たしかに、一個体の純粋な強さとしては弱い分類であるが、その本質はどんな悪魔種にすらも叶わない"強さ"を持っているのだ。
---魔界の生物学者クリナーレ.M「文化の力:なぜ人間と魔族は拮抗しているのか」より抜粋
0026名無しさん@ピンキー2015/02/09(月) 13:32:25.73ID:GHfYLhVf
大作家芸術大学があるなら、
大淫魔女子高等学校というジャンスカの学校があれば、俺は幸せ。
0027名無しさん@ピンキー2015/02/10(火) 00:34:29.86ID:187gng5f
…存在するだけで幸せなのか?
どうせならその環境に浸ってみたくないか?
女子高に一人だけ男子校生とか、あるいは女子高の校長とか
…どうよ?
0028名無しさん@ピンキー2015/02/10(火) 00:39:44.70ID:bV7yfQib
淫魔の女子校だけど、
卒業して淫魔試験に合格しないと
外の人間界に狩りに行けないので
在学中は、百合ん百合んしてる淫魔女子高。

人間の高校生で、女装して、しかも
淫魔科の講義や実習でぼろを出さないでいられるなんて…
0029名無しさん@ピンキー2015/02/10(火) 00:41:32.29ID:bV7yfQib
やっぱ、淫魔女子大学附属小学校で、
お姉さまに実習でいじられるショタになりたい。
0033名無しさん@ピンキー2015/02/10(火) 08:40:47.49ID:rSVRbViq
女子高の校長で生徒を餌食にするのは…罪悪感が…

あ、そうか。だからネギま!は!
0034名無しさん@ピンキー2015/02/10(火) 15:25:28.64ID:kpQduM3Y
やっぱり、淫魔実習のために運営される附属男子小学校だな。
0035名無しさん@ピンキー2015/02/11(水) 08:20:03.55ID:uAoHasQ5
担任女教師「はい、では、今週から3週間、みんなを教えてくれる淫魔温子先生です」
淫魔「みんな、よろしくねー。先生は、一生懸命みんなを搾り取ります」
0036名無しさん@ピンキー2015/02/12(木) 13:29:22.80ID:zM3ABbyf
>>28
先生「多少特殊だけど、人間の性態を観察できるし」
生徒「スカート似合ってるし、頑張って女の子の振りしてるのも可愛いし」
先生&生徒「このまま黙って見守りましょう」
男「ふう……今日も何とかバレずにすんだな」

校長「私はどの辺りで参加しようかしら?」
0037名無しさん@ピンキー2015/02/12(木) 14:08:41.20ID:RnrNIxu9
「早速ですが、先生に絞り取られたい子〜!」
「はい」「はい」「はい」「僕」「俺」「うち」「わたし」「はい」
「えーっと、そこの手をあげてないキミ、どうしたの?」
「……おっ、おっ」
「あらーもう出ちゃったの、大丈夫きれいにしてあげる」
「では、そっちの手をあげてなかったボクは?」
「…………」
「黙ってちゃわからないでしょ。先生に教えて」
「……しかられる」
0038名無しさん@ピンキー2015/02/12(木) 21:13:19.90ID:fNZPMvbA
「先生、怒らないわよ」
「…家で叱られるんだ」
「お母さん?」
「…か、かあちゃんも、ねえちゃんも…」
「でも、淫魔科は学校の大事なお勉強の科目なんだけどな」
「家に帰ったら、ねえちゃんが、ちんちんの皮剥いて乗って来て
 出したら『薄いわね、いやらしい子。学校で何度もしてきたんでしょ』って怒る。」
「まあ。じゃあ、お母さんに言って、お姉さんを諭してもらいましょう」
「そのあと母ちゃんがかえってきたら、やっぱりボクを押し倒して、
 最初はまんこを顔に乗せて、舐めさせてから入れるんだ」
「あらまあ。お母さんまで…」
「で、『薄い』って怒るんだ」
「わかったわ。出さなきゃいいのね。君がイク直前で止めてあげる」
「えええええーっ?」
0040名無しさん@ピンキー2015/02/13(金) 04:34:02.60ID:qzTVRmvF
女校長なんですね。
ばれているのに泳がされている女装男子生徒…魅力的な設定ですね。
0041名無しさん@ピンキー2015/02/14(土) 13:59:24.28ID:fqfTrMng
女校長淫魔-女教員淫魔のハーレム…

 なんだ、ただの教育百合…
0043名無しさん@ピンキー2015/02/15(日) 19:36:40.39ID:+8z+hmyN
「吉備津の釜・蛇性の淫の昔から、
代々引き継いできたこの淫女の伝統、
近代化に合わせて女子校として生き延びて来たが、
伝統を絶やさないためには、改革が必要ですっ」
「校長、そんなに少子化で生徒が集まらないのですか?」
0045名無しさん@ピンキー2015/02/17(火) 01:08:00.26ID:ZQFR5tMn
支援図書館のサキュバスのヒミツ・・・3は
文中の「!」をすべて「。」に置き換えればかなり抜けるな
0046 ◆LXw.9V1JTE 2015/02/20(金) 21:41:27.67ID:ubMzSYFN
待ちわびるのに飽きた粗忽を許してくたされ
0047淫魔 in Mars 遭遇編 ◆LXw.9V1JTE 2015/02/20(金) 21:47:22.42ID:ubMzSYFN
 それは荒涼たる風景だった。

果てしなく続く岩の荒野。水平線の向こうには赤く染まった空が広がっていた。
これまで無人探査機から送られてきた映像そのままの風景を目の当たりにしながら、俺は感慨とやるせなさに浸っていた。

俺は石川健人。人類ならびに日本人で初めて火星の大地を踏んだ男。そして………

最初に火星で死ぬ人間になるだろう。


人類初の有人火星探査ロケットに乗り、種子島宇宙センターから出発したのは約1ヶ月前のことだ。
NASAの協力もあったとはいえ、日本主体で進められた有人火星探査計画は遂にそのスタートを切った。
多くの志願者の中から狭き難関をくぐり抜け、俺は念願の人類初の火星行き宇宙飛行士の座を掴んだのだ。

定員は一人、地球を出発してひと月もの間、孤独と退屈に耐えながらも旅は順調に進んでいた………はずだった。

火星を目前にしたその時、突然宇宙船に原因不明のトラブルが発生した。
俺は懸命に対処したがトラブルは深刻で、もはや手の施しようがなかった。
ただちに着陸モジュールに乗り込み、火星への不時着を強行した。
切り離された着陸モジュールの中で宇宙船のロストを確認し、もう地球へ帰れないという冷徹な現実にただただ打ちのめされた。

そして火星に着いた俺は、今こうして火星の空と大地をただただ眺めていた。
着陸モジュールに内蔵されている居住ブロックには帰還までに必要な生活物資や設備が載っているが、帰還に必要な
宇宙船を失った今、死ぬ期間を伸ばしただけにすぎない。
救助の望みも、そもそも火星への旅は莫大な資金やら設備、その他の準備とやらで大変な手間とコストがかかる代物である。
俺一人だけが派遣されたのも、そのコストパフォーマンスゆえに数人も送れなかったという事情があるのだ。
地球との通信が途絶えた今、向こうが俺の遭難を察するのは時間の問題だろうが、救助に来てくれるかどうかとなると、これらの事情から
察する限り、とても期待できそうになかった。


「もう、よそう」
そうだ。何よりもここは俺が憧れ夢見てきた火星なのだ。
未来に絶望しかなくても、俺は俺の為すべきこと、したかったことをするべきなのだ。
なら迷うことはない、さあ行こう、この赤い空と大地をどこまでも、どこまでも。
0048淫魔 in Mars 遭遇編 ◆LXw.9V1JTE 2015/02/20(金) 21:49:43.56ID:ubMzSYFN
 火星に到着して3日目。俺は着陸モジュールを拠点として周囲の調査に進めていた。

宇宙服を着込み、不整地用ビークルを駆って火星の大地を走る。
地面は常に凸凹で大小の岩が転がって当たり前、普通の自動車では決して走れない道無き道を、4対のタイヤは楽々と乗り越えてゆく。
あらゆる悪路や環境に対応すべく作られた火星探査用の特製ビークルは伊達ではない。ありがとうマシンエンジニアの皆さん。
別にこれはヤケで車を走らせてるわけじゃない。
ビークルはそれ自体が進んだ地形や周囲の環境を観測、分析、記録する機能を持ち、ただ走り回るだけで地形図を作ることができるのだ。
さすがに谷間だか険しい山々は無理だが、それでも詳細な地形図を残すことは後の火星探査の役に立ってくれる……と思いたい。

赤い空に徐々に夕闇が差してくる。
火星に夜が訪れる時間だ。俺はビークルに記録された地形図から安全なルートを探し、着陸モジュールへと帰還することにした。
ナビゲーションシステムが障害物や起伏の少ない地形から最適な帰還ルートを示す。
そしてビークルの向きを変えた、その時だった。


『ごきげんよう♪』
「……え?」

それは女の声だった。しかしどこから?
答えは間もなく出た。

『アナタその格好なんなの?それにその荷車、自力で動くなんて一体どういうカラクリ?』

「………」
これは夢なのだろうか。それとも俺は孤独と死への恐怖から幻覚を見ているのか。

ありえない。絶対ありえない。
だってそうだろ?宇宙服が無ければ出られない火星で、裸みたいな格好の女がビークルのすぐそばに立っていたなんて!

『ねぇ、ちょっと聞いてる?もしもーし?』
俺からの応答が無いことに怪訝に思ったのか女が手を伸ばす。

ペタン。

「うあああああああああああ!!!!」
女の手がメットに触れた瞬間、俺は絶叫とともにビークルを走らせた。
なんてこった、とうとう俺はおかしくなってしまったようだ。
平静と覚悟を装っても、やはり恐怖と孤独には耐えられなかったのだ。あんな、リアルに、女の幻を見るなんて!!
姿だけじゃない、声や、触れられた感覚まで感じるとか、これはもう尋常ではない。
このままでは火星探査どころじゃない。せめて精神が平常になるまで、しばらく安静に努めよう……

だが俺の願いも空しく、事態は思わぬ方向へと向かっていたのだった。
0049淫魔 in Mars 遭遇編 ◆LXw.9V1JTE 2015/02/20(金) 21:53:35.08ID:ubMzSYFN
「ハァ…ハァ…」
着陸モジュールに戻った俺はただちに宇宙服を脱ぎ、居住ブロックの寝室に寝転がった。

疲れた。マジで疲れた。
自分が壊れてきていると知ることがこんなに疲れるなんて知らなかった。
そりゃ宇宙飛行士の試験に挑むと決めたときから女絶ちしてきたし、センズリも地球を出発する一週間前から止められている。
正直自由にならないことばかりで欲求不満気味だったのは確かだろう。
そしてここへきて宇宙船のトラブルで地球へ帰れなくなったときた。
そのせいで今まで抑えてきた感情や欲求が幻覚になって表れだしたんだ。そうだ、そうに決まっている。
ここで1日安静にして気分を整理すればもう女の幻なんてもう見ないだろう。
よし、薬飲んで寝よう!

そう決めたその時だった。

“ドンドンドン!”

外からモジュールを叩く音がした。
(まさか)
外部カメラの画像をチェックする。するとそこに映っていたのは先ほど俺が見た女……の幻だった。

『ちょっとー、言っとくけど幻じゃないわよー』

頭の中にハッキリとした声が聞こえた。

「これは幻覚だ!俺の欲求不満が作り出した幻だ!わかったから消えてくれ!」
このまま壊れたまま死んでいくなんてゴメンだ。俺は幻覚に向かって叫んだ。
だが幻覚の自己主張は更に激しさを増してきた。

『ねぇ、勝手に幻覚扱いしないでくれる?私はちゃんとここにいるし、声だって聞こえてるんでしょ?』
「それが幻覚だって言ってんだよ!!火星にオマエみたいな女がいるわけないじゃないか!!」
『……え? 今なんて言ったの?』
「だから火星に人間なんかいるはずないんだよ!!俺の幻覚でなきゃオマエは宇宙人か何かだ!!」

『……火星……そっかぁ、ここ火星だったんだ……』
女の声はさも意外そうな感じでつぶやいた。
『詳しく知りたいからそっち行くわね』
え?そっち行くって?

『いまアナタの後ろよ』
俺の後ろって……

『はぁい♪』
「うわぁああぁあぁあああ━━??!!」
肩を叩かれて振り向くと、そこには外にいるはずの女が笑顔で立っていた。
ああ、やはりこれは幻覚だ、外にいた人間が一瞬のうちに中にいるなんて、そんなバカなことあるわけ───

“ボカッ!!”

飛んできた女の拳が頭を直撃し、俺の思考は一時停止した。
0050淫魔 in Mars 対話編 ◆LXw.9V1JTE 2015/02/20(金) 21:59:24.60ID:ubMzSYFN
『もーめんどくさいから幻覚でもいいけど、とりあえず落ち着いて私の話でも聞いてくれる?』
「はい…」
 呆れたと言わんばかりにふてくされる女の前で俺は観念してうなづいた。

『私はリリアン、淫魔族なんだけど、わけあってここ火星に飛ばされちゃったのよ』
「淫魔族?」
『知らないの?人間と交わって得られる精気を糧にする魔族のことよ』
「いや、全然知らない。何でそんなのが火星にいるんだ?どこから?どうやって?」
『ん〜、説明すると色々長くなるから手早く済ませていいかしら?』
「ああ、いいけど、どうするんだ?」
『こうするのよ』
俺が尋ねるやいなや、女はいきなり唇を重ねてきた。

「ンんんん〜?!」
『暴れないで意識を集中して!』
キスをしているにもかかわらず、女の声はハッキリ聞こえてきた。口がふさがっているなら喋れないはずなのに……
そうこうしているうちに、脳内に意識してないイメージが次々と浮かび上がってくる。
最初は支離滅裂で何が何やらわからなかったが、やがてイメージの奔流は明確な意味と時系列を持って俺に語りかけてきた───


はるか昔、地球には淫魔と吸血鬼の種族が存在していた。
淫魔は人間の精気を、吸血鬼は生き血を糧としていたが、食糧の元となる人間への扱いを巡る対立は、やがて争いへと発展していった。
淫魔と吸血鬼の争いは一進一退の状況を呈していたが、これを打破しようとリリアンとその仲間たちは立ち上がった。
しかし、吸血鬼側の罠にはまり、強力な転移の魔法で謎の土地(火星)に飛ばされてしまった。
待てど探せど同朋はおろか、人間も他の生物もおらず、岩と砂の荒野をさまよううちに、仲間たちは次々と力尽きて倒れていった。
最後に残ったリリアンはいつか他の仲間が助けにくると信じ、自らを仮死状態にし、ずっとこの地で待ち続けていたのだ……


『どう?理解できた?』
「あ、ああ……」
女、もといリリアンの熱いキスから解放され、俺は上の空で返事をする。
まさか、これがテレパシー、超能力ってやつなのか。そういやコイツの声って頭の中から響いてるような……

『そうよ、言葉はわからないから思考で直接やりとりしてるの。もっとも主導権は私にあるんだけどね、テへ☆』
「マジかよ!!」
俺は思わず天を仰いだ。
0051淫魔 in Mars 対話編 ◆LXw.9V1JTE 2015/02/20(金) 22:08:07.28ID:ubMzSYFN
『あーでもなるべく迷惑にならないようにするから気にしないで?』
「あーそうですかそうですか」
心を勝手に読まれてる立場で気にするなとか無理だろ。

『それに、ケントが来たおかげでなんとか地球に帰れそうだし…』
「へー地球に帰れるんだ、そりゃよかったね……


って、おい!今なんて言った!?」
“地球に帰れそう”リリアンがふとつぶやいた一言を俺は問いただした。

『あ、えっと、ケントが協力してくれたら一緒に地球に帰れるかもしれないかなって……』
「そうなのか!?じゃあ俺は何をすればいいんだ!?教えてくれ!!」
『ちょっ、その前に肩離してよ!痛いじゃない!』
「あっ…ゴメン…」
気づいたら、俺はリリアンの肩を掴んでしまっていた。
俺が手を離すと、リリアンは痛そうに両肩を白く綺麗な手でさすっていた。
寄せた両腕の間から、豊かで形の良い2つの膨らみが強調される。
リリアンの着衣は隠すところは隠しているが、脱がすつもりなら1秒たらずで丸裸にできそうなくらい露出度の高いデザインだった。
ナニをするつもりならそのままでもヤレると言ってもいい。
それによくよく見れば、リリアンはなかなかの美人だった。
見た目は20代中ごろ、豊かに広がるロングの髪にスラリとした体つきだが、出てるとこは出てる。はっきり言ってタイプだ。
こういう状況でなければ、ぜひお相手願いたいところだが───

『いいわよ?』
「えっ」
『ヤリたいなら全然かまわないけど…』
しまった!コイツは俺の頭の中が読めるんだった!
「ま、待ってくれ!それより、地球に帰る方法をだな、」
『……知りたい?』
リリアンのしなやかな身体が俺に寄りかかり、悪戯っぽい笑みを浮かべた美貌と正面から向き合ってしまう。
「あ、ああ、俺が協力すればなんとかなるって…」
『ええ、そうよ。協力してくれるわよね?』
「そ、そりゃあもちろん!」
『それじゃあ………私とシてくれない?今、すぐ!』
「え〜…」
そりゃ確かに美人でナイスバディでエロいとは思ったよ、ヤリたい気持ちはあるよ、でもその前に大事なことが……

『は〜い、こんにちは〜♪』
「うおっ?!いつの間に!!」
リリアンの白い指が俺のムスコを優しく握っている。
なんと俺はいつしか下半身裸となっていた。

『それじゃあエロエロタイム、スタートぉ〜〜☆』
0052 ◆LXw.9V1JTE 2015/02/20(金) 22:17:40.81ID:ubMzSYFN
実はまだ続く。リリアンさんの実年齢はババアどころではないが、ババアと言うとブチキレます。
エロい続きになるよう創意工夫します。
0053名無しさん@ピンキー2015/02/20(金) 22:55:18.50ID:lztPJLMq
支援。わくわく。

火星探査船での出会いというと、
風見宙航士と銀河連盟のはつほさん…
0054名無しさん@ピンキー2015/02/21(土) 08:03:59.39ID:nu+YbsNq
2chmateで新着レス(2)が消えない
上2つの文字化けが原因かな
0058名無しさん@ピンキー2015/03/04(水) 08:22:13.74ID:pYSQp6lA
「宇宙のお姉さま方は大事なことをお忘れです」
「いやだ、わたくしだって、『百姓は生かさぬように殺さぬように』って言葉くらい知っていてよ」
0059名無しさん@ピンキー2015/03/04(水) 20:21:55.85ID:F37oQdTQ
だがちょっと待ってほしい。
宇宙のお姉さまは我々とでは同じ認識なのだろうか。
それは百姓と呼ばれる別のナニかかもしれない……
0060名無しさん@ピンキー2015/03/04(水) 22:42:11.15ID:pYSQp6lA
ち○ぽ汁は空にならないように、
余らせないように、ちょうどよく持続可能なように
搾り取るのがここ地球での嗜み。
連続何十人もの童貞を干からびさせたり、
たっぷんたっぷんのき○たまを持て余して
見境なく同族を犯しまくったりするち○ぽを
絞り取らずに放置して眺めて悦しむなどという、
はしたない淫魔などいようはずもない。
0062名無しさん@ピンキー2015/03/07(土) 06:29:51.72ID:QvYmJiuy
淫魔アナといわれて、
今見てるニュースの和久田麻由子アナウンサーが
襲ってくる妄想に襲われたじゃないか。
ちょっと抜いて来る。
0063八神太一 ◆YAGAMI99iU 2015/03/11(水) 02:29:54.24ID:q6IihJE5
あげ
0067名無しさん@ピンキー2015/05/31(日) 10:17:16.68ID:+mXCmT45
「あれ、どうしたの? お姉さん。」
「きゃっ。」
「わあっ。」
「あ、び、びっくりした! 君は? ここの子?」
「うん、まあ……。」
「あ、良かった。あのね、あたし、美由っていうの。君のお母さん、鮎子さんだよね?」
「あー。ママの知り合い? あ、何か言ってたかも!」
「うん、多分、週末に来るよって話になってたと思うんだけど。」
「あれ、でも早くない? 今日、まだ、木曜だし。」
「そうなんだー。いや、ちょっと予定が合わなくて、早くなっちゃったんだよね。今、お家、留守だよね?」
「うん。僕しかいない。」
「困ったなー。……あのさー。お家入れてもらえる? 今の話で信じて貰えるかどうか不安だけど。絶対怪しいもんじゃないんで。」
「いいよ、別に。だってお姉さんもあれでしょ? お母さんの実家の方の人でしょ?」
「あっ。やだっ。何? 何か聞いてる?」
「あれだよね。ちょっとエッチな人。」
「えっ……ち、ではないかな! うん!」
「ごめんね。でも、何か分かるんだ。……お姉さん、何か凄くエッチっぽい。」
「え? そゆこと? 何、少年、セクハラ?」
「違うってば! ほら! 分かるじゃん!」
「あ……。もしかして……。あたしと、したいの?」
「うー。……うん。」
「エッチなこと?」
「えー。エッチではないんでしょ?」
「エッチではないんだけどさ! でも、ほら、結局するじゃん! そういうこと!」
「……ダメ? 僕、美由ちゃんとしたい。」
「う。ストレートだな、おいっ。何であたしが照れるんだ。ってか、ちゃんじゃないでしょ。さんでしょ。」
「やだ。美由ちゃん可愛いから、ちゃんて呼びたい。」
「やだ、もうこの子。グイグイくるな。えー? どうしよ? いいのかなー? まだ鮎ちゃんに挨拶もしてないのに。」
「しよっ? ねっ? 移動で疲れたでしょ。美由ちゃんだってしたいはずだよ!」
「わかってんじゃん。そうなんだよー。あー、も、いっか! ばれたら後で二人で怒られよう! よし、やっちゃうか! 少年!」
「やった! じゃどうぞ、入って!」
「何だよ、しない、って言ったら入れてくんないつもりだったの? ……ね。少年、君いくつ? ってか、名前は?」
「裕太ー。小6ー。11才だよーん。」
「だよーん。じゃないよ、全く。小6かー、あたし、3つも下の子とするの初めてだよー。」
「えっ? 美由ちゃん、中三?」
「なによう? 何か文句ある?」
「うそー。背、高いし……、それに……、おっぱい凄く大きいからもっと上かと思ってた。」
「あ、そゆこと? ふふーん。そうだろー? おっきいでしょー? おっぱい、好き?」
「うん。」
「じゃ、後でいっぱい吸わせてあげる。あたし、おっぱい吸われるの好きなんだ。」
「吸いたい! 早く入って入って!」
「ん! いい返事だ! じゃ、お邪魔しまーす!」
0068名無しさん@ピンキー2015/05/31(日) 11:41:52.21ID:+mXCmT45
「じゃ、僕の部屋で……。」
「んー。ヤバイ、いいにおーい。」
「美由ちゃん、危ないよ、急にくっつかないでよ。」
「あん、だってー。裕太、ちんちん、めちゃくちゃ立ってるんだもん。もう、凄く溢れて出てきちゃってるよ?」
「あ、そうか。精気が見えるから分かっちゃうよね。」
「うん。澄んだ金色の光見たいに見えるんだけどね。今、裕太のおちんちんから、いっぱい溢れて来てるよ?」
「だって美由ちゃんが抱きついてくるから……。」
「気持ちよくなっちゃった? いや、でも、その前から、立ってたよね。それも、分かってたんだ。……触るよ?」
「うん。」
「……凄く固い。あ、でもちっちゃくて可愛いかな?」
「小さくないし。」
「怒った? ごめん、でも凄く固いから、かっこいいよ。あん、もう、我慢出来ないよ。裕太ここに、ゴロンって寝ちゃって。」
「こう?」
「そうそう。いい子。で、こう足開いて。」
「これ、何か恥ずかしいんだけど。」
「ダメ、そのままにしてて。ファスナー下ろすよ?」
「あ。いきなりそっち? キスとかなし?」
「あ、ごめん、そうだよね。でも、お願い! 今、どんどん出てきちゃってるから、これだけでも吸わせて?」
「うーん。じゃ、いいよ。でも、それ吸ったら、その後はラブラブだよ?」
「うん。任せて。じゃ、開けるよ? ……わ、ファスナー下ろしただけで、こんな……。指入れるね。
……カチカチだね。すっごい立ってるから、なかなか出てこない……。よっ、と、わっ。」
「……。」
「わあー。綺麗。さきっぽ、桜色だよ。裕太のおちんちん、可愛いな……。」
「もー、いいからはやくう。」
「ごめん、ごめん、恥ずかしいよね。でも、どんどん濃くなってきてるよ。まるでハチミツが塗ってあるみたい。
見られて、感じちゃってるんだね。もー、生意気だから、どんなの出てくるかと思ったけど、いいおちんちんだね、裕太。
こんなの絶対美味しいよ……。じゃ。いい?うらすじから舐めるよ?」
「うん……。」
「いただきまーす……。」
ちゅ。ぴちゃ。
「あ。美由ちゃん凄い、その舐め方ヤバイ……。」
「動いちゃダメ。じっとして? ……ん。」
「あ、ヤバイ、あ、あ!」
ドタン、バタン。
「ほら、だーめ!」
ぎゅ。
「あ、だめ、美由ちゃん! それ、凄いよーっ。」
ペロペロ。……ちゅ。ちゅう。
「気持ちいいでしょう。身悶えしてる裕太可愛いよ? もっとしてあげるね。
感じれば感じるほど、いっぱい溢れてくるからね。ほら、横をずーっと舐めてくよー……?」
「あ、あ、だめ、あ!」
「こう、根本からゆっくりさきっぽまで舌でなぞると……。」ペロ。つーっ。
「あう、あ、あ!」ジタバタ。
「ほらね。舐めとったあとから、ドンドン溢れてくるの。裕太が気持ちよくなってくれてるからだよ。」
「いく。いっちゃう……。」ガクガク。
「ごめんね。いくと、暫く薄くなっちゃうから、まだいかせてあげられないんだ……。でも、その代わりすっごく気持ちよくしてあげる。」
「あ、だめ、飛ぶ。飛ぶ。飛ぶ……。」
くちゅ。くちゅ。ちゅぷ。
「裕太のおちんちん、最高だよ。ごめんね。そろそろ行こうね。奥まで飲み込んであげるから、一杯出してね? 行くよ? ……ぱく。」
「はっ。はっ。はあ、ああ、ああああ!」
「……。」
「……。ふぐっ。はあっ。はあっ。」
こく、ごくん。
「……一杯でたねえ。これは別に飲まなくてもいいんだけどね。
裕太が可愛いから、飲んじゃった。えへへ。美味しかったよ、裕太。ありがとね。少し一休みしようね。」
0069名無しさん@ピンキー2015/05/31(日) 15:19:02.35ID:+mXCmT45
「……あー。凄すぎて、びっくりしちゃった。」
「ごめんね。でも、気持ちよかったでしょ。」
「うん! でもこれでまだ、美由ちゃんたちにとってはエッチじゃないんだよね。凄いなあ、ただの食事でこんなに気持ちよくさせてくれるなんて。」
「あ、ひどっ。気づいてないんだ。」
「ん? え、何が?」
「もー。言ったじゃん。最初は食べてただけだったけど、最後に裕太が出したの、飲んだのは違うんだよ?」
「あっ……。」
「行くときに溢れるのを全部吸いたいから、くわえちゃうのは食事だけどね。でも、口の中に物理的に出てきたものは、吐き出してもよかったの。
でも、あたしは飲んじゃった。飲みたかったから飲んだの。それは、美味しいから飲んだんじゃないよ?」
「うん。分かるよ。」
「今も、裕太のおちんちん触ってるけど。これも、食事のためじゃないよー?」
「うん……。何か分かる……。さっきと全然触り方違うし。」
「小さいって言っちゃったけど、小6にしては大きくない? 毛はないけど、綺麗に剥けてるし。でも、さきっぽは綺麗な桜色で……。誰にしてもらってたの? 鮎ちゃん?」
「うん。そう。」
「そう言う意味じゃ、あたしたちのエッチか、エッチじゃないか、って結構適当だよね。何となく境目はあるけど、でも割りと自己判断だし、気分的なものだし。でも、裕太は多分、分かってくれてるよね? 鮎ちゃんとするのと、あたしとするの、全然違うでしょ?」
「うん! さっきはちょっと怖いくらいだったけど、今は凄く優しい感じがする!」
「だよね! さっき、キスしないの? って、言ってくれたでしょ? あれ、言われてちょっと恥ずかしかったんだけど、でも、嬉しかったんだ。
あー、この子、分かってるな、みたいな? 裕太は最初からあたしにを『エッチ』に誘ってくれてたんだよね? 食事はそのついでに、済ませてもいいよ、って。」
「うん……。思ったんだよね。この人とエッチしなくちゃいけないって。
しなかったら、絶対後悔するって。」
「うー! 可愛いな、こいつめ! よし、やろう! あたしたちのエッチはこれからだ!」
「うん! じゃあ、まず、僕、美由ちゃんのあそこ、見たい!」
「えっ。」
「え? 何?」
「いきなりそこ? あれ、キスは? おっぱいは?」
「それもいいんだけど、何か最初に見たい!」
「待って! ごめん、あたし毛とか生えてるし! 裕太の知ってるあそこと違うよ、多分。あんまし可愛くないよ!」
「大丈夫、一目惚れだから。好きな子のあそこが、可愛くないわけないよ。」
「わーん、ヤバイ、マジで、この子、ぐいぐい来るよー!?」
007293マイル2015/06/28(日) 00:44:41.68ID:OS/CWF/C
ピクシブ始めたんですが、そちらに上げたのをここに投下するのはマズイのでしょうか?
転載禁止とかのガイドラインがよく分からなくて、どうしようかと考えているんですが……。
0073名無しさん@ピンキー2015/06/28(日) 01:30:23.62ID:RpmJn3VS
よろしい、まずはユーザーネームでも晒せ。
他人のなりすましでないことを示すために、渋のほうにも2ちゃん公開中とかなんとか書いておくといい
007493マイル2015/06/29(月) 07:43:01.67ID:ONoy0JhN
>>13
では、お言葉に甘えて。名前は同じです。ピクシブの方にも投下の旨を記載したので、
一気にいかせてもらいます。

『シェアハウスのサキュバス』

 朝、目を覚ましてみれば裸だった。傍らには昨日の晩、色々と話し合っていた少女が眠っていた。
 間違いなく誘われたのは自分だったが、まさか本当に抱く羽目になるとは思わなかった。
 おまけにサキュバス相手のセックスなど初めてに決まっている。
 恐ろしいまでの気だるさに襲われた。人間とは大違いだった。

 そんなことを彼は考えているようだった。
 寝たふりをしながらわたしは、彼が困っている様子を楽しんでいる。
 我ながら、少し悪趣味だけれど、いつも冷静なこの人を困らせるのがこんなに楽しいなんて初めてだ。

 ※

 満月の夜だというのに留守番なんて。
 現代社会に溶け込むためとはいえ、一番、力が溢れている時に禁欲を強いられるのはさすがに理不尽だった。
 紅茶でも飲もうかと思って、共有スペースのダイニングに来てみれば黒木さんがジューサーで何か作っていた。
「何作ってるんですか?」
「トマトスムージー」
 相変わらず愛想が無い。真っ黒なトレーナーに黒系のチノパン。名前が黒木だからですか、なんて聞いたらたまたまだとか。吸血鬼になる前から黒系の服を好んでいたとしたら、ある意味偶然めいている。
 三十代半ばの見た目で、枯れるような印象は感じられない。黒髪で国籍は日本人。というか、日本から出た経験は無いとか言っていた。
「いつも思ってますが、あまりこっちのこと気にしていないんですね。今、あなたの考えていることは、そのスムージーの味とかくらいしか聞こえない」
 すると黒木さんは、
「君ら姉妹は、いつもこちらのことを勝手に知ろうとしてくる。あまり感心しないな」
 そう言いながらため息をする。まあ、知ったところで何もする気は無いのだけど。
「お互いに不用意な干渉はしない、それがここのルールだ。そして、今日は満月で君が残っているのはどうしてだ? これは単純な疑問だな。お姉さんが出て行くのは目撃した。まあ、言いたくなければ構わないが」
 ああ、それくらいは分かっていたか。満月なときほどサキュバスは元気で、餌を、男を求めて飛び出していくはずだろうと。そして、自分の注意を批判されたくないのか、言いたくなければ黙っていても構わない、と。
「どうやら、何か飲みに来たみたいだが、少し多めに作ったから飲むか?」
「そうですね、お言葉に甘えて」
007593マイル2015/06/29(月) 07:46:48.43ID:ONoy0JhN
 意外だと思うけれど、人外であるわたしのようなサキュバス、そして黒木さんのような吸血鬼が飲食という行為を行うのは不自然なように思われるんじゃないかと考えたことはある。
 しかし、目の前の彼は元人間だったから、その習慣が未だに根付いている。そして、わたしやお姉ちゃんはサキュバスだけど事情が違う。わたしたちは純正のサキュバスだけど、人間社会に溶け込んでいたら彼と同じように習慣付いている。
「……確か、インキュバスとサキュバスの間に生まれるというのは特殊だとは聞いていたが」
「そうですね。大昔は、無意味に増えちゃって中世の魔女狩りの巻き添えに遭って、結構な数が減っちゃいましたから。
 何せ、気に入った少女をサキュバスにしたりしてたら、滅ぼされちゃうでしょ」
 欧州の一部地域にわたしたちの始祖的な存在が隠れ住んでいたという話は聞いたことがある。
 その中の一部は市井に紛れて何事もなく暮らしていた。もちろん、多少の性的奔放さで長く定住ができなかった者も多かったが。
「……力を持つと抑制できなくなるのは、人間も化け物も変わらんのかね」
「そうですねぇ……わたしの両親はそこのところ分かっていたから、五百年くらい生きてきて、子供らしい子供は、わたしとお姉ちゃんくらいだし、
 一緒に暮らすまでは孤児とか娼婦とかを仲間に引き入れたりしながら、上手く世の中に溶け込んでいましたね」
 すると黒木さんは呆れた顔をした。
「君の種族は、まともに繁殖するか、可哀想な人間を同族に引き込むか、
 そういう節度は無いのか? 行き当たりばったりだ」
「無いみたいです」
 そうなのだ。伝承とかで聞く限り、サキュバスやらインキュバスは、夢の中に入り対象を犯すことで人間との間の子を作ったりはしている。
 ただ、本当に始祖だと一族同士でしか交わらなかったとか。何せ長命、同族ではなかなか繁殖できない。そして悪魔のような角と羽根と尻尾という三点セット。更には科学では到底為し得ない魔法まで使える。
「多分、寂しがり屋が、可哀想な人間をダイレクトにサキュバスやインキュバスにしちゃって、仲間を増やしたのかもしれませんね、
 ん、ありがとうございます」
 好き勝手話をしてたら、グラスにスムージーが注がれていた。ちょっと口をつけてみれば甘くて美味しかった。
「俺は……そういうんじゃなくて、命を救われたからな」
 その話は聞いている。このシェアハウスを教えて貰った際に、日本人の吸血鬼が管理しているという話を。
 どうやら、成り行きで吸血鬼になってとりあえず死ぬ気も身よりもないから、管理人をやってくれているとか。
「そういえば、さっきのわたしが出かけない理由、話していませんでしたね」
「ああ、そうだな」
「後始末ですよ。どっちかが、何らかの理由で死んだりしたら、色々と処分しなくちゃいけないですよね。
 意外かもしれないですけど老化はしないけど不死身じゃないんです。お姉ちゃんが何らかで事故死でもしようものなら、色々としなくちゃならないから。
 一応、賃貸ですし、見た目コレでも日本国籍も住民票もありますから」
 さすがに黒木さんも少し驚いた顔をしている。一応、両親が人外だけど日本人に知り合いくらいはいる。
 どういう交流をしているかは詳しく聞かなかったけど、子供のいない夫婦の養子になったから。孤児という扱いで。
 金髪で碧眼だけど差別的なことを受けた覚えはない。後、悪意を向けられたら催眠術みたいなので黙らせたし。
007693マイル2015/06/29(月) 07:48:46.88ID:ONoy0JhN
「そっちの世界は、色々と動くのが上手いみたいだな……さすがに、日本国籍まで持っているとはね……」
 少し彼は苦笑していた。そうだろうな。普通の人間として生きてきて、死ぬはずだったのに。
「身寄り無いとかって聞きましたけど、恋人とかはいなかったんですか?」
「別れたよ。それに、親戚がいないわけじゃない。ただ、俺が死んだことにするために、死亡届は出してもらったがな。
 失踪した振りをしてな。一応は、人間の黒木純一、という存在は死んだ、という扱いになっている。
 だから、俺はある意味じゃ存在しない人間だ。それに10年も経過している。みんなにとっちゃ、いたなそんな奴、みたいな扱いだ」
 なるほど。それなら、こんな風になってしまうのも分かる気がする。
「それにしても……ベジタリアンの吸血鬼って初めて聞きましたよ」
「……言わないでくれ」
 前にお姉ちゃんが見ていた。黒木さんがここの住民に料理を作る機会があったとき、
 彼は自分の分の料理には肉も魚も入れていなかった。わたしはそんなことを知らなかったまま美味しくご飯を食べていた。
「肉とか魚とか、昔から食べても気持ち悪くなるだけなんだ。別に動物愛護精神とかじゃない。
 まあ、タンパク質は納豆やら豆腐やら食ってどうにかしているが、どうも肉がダメなんだ。
 俺と似た元人間の吸血鬼は肉を食べていると割合、吸血の衝動が収まるらしい」
 これは好意的に感じる。なんか宗教的な意味合いでベジタリアンを志向している人はバカとしか感じないけど、
 こういうどうしようもない気持ちを見せられると微笑ましく思う。今日は、この人の意外な表情が見られて嬉しい。
007793マイル2015/06/29(月) 07:51:36.21ID:ONoy0JhN
「そうだ……黒木さん。わたしの血、吸ってみます?」
 スムージーが全部無くなったところで問いかけてみた。
「……俺が君の血を吸ったら、しばらく意識を奪うことになるぞ」
 意識を奪われる、と言えば以前、女の人を連れ込んでいたのを思い出す。
 それでも、翌日に朦朧としたその人は、そのまま外に出て行ったきり二度と来ることはなかった。
「わたし、サキュバスですから、人間と同じとは限りませんよ。それに元人間ならまだしも、純正ですし。スムージーのお礼です」
「それにしては、人間くさい」
「人間に育てられましたから。もちろん、両親もいましたけど、どっちかといえば人間社会に慣れてましたし」
 テーブルを回り込んで、かがみ込みながら彼の顔に自分の顔を近づけた。どうぞ、と言わんばかりに首筋を見せつける。
「バカだな……そんな露骨に吸わないよ」
 思わず、顔を上げた。その瞬間、わたしの左腕を取って、鋭い牙を腕に突き立てた。

 焼ける。突き刺さった牙の感触は一瞬の痛みだった。それもすぐに消え、わたしの中の精力のようなものが吸われていく。
 吸血ってこんな感触なんだ、そうして奪われると同時に忍び込んでくる快感。頭に突き刺さるような感触、目眩が起きそうだった。
 それと同時に背筋を駆け抜ける感触。気づいたら、股間が濡れてきた。
「ぁあ……」
 気づいたときには、角が現れ、尻尾が生える。羽根を生やすには、服が邪魔で嫌がるように黒木さんの顔を押しのけ、
 Tシャツを脱ぎ、キュロットスカートも脱いだ。下着はしないけど、愛液で床を濡らさないようにしないと。
「……その姿を見たのは久しぶりだな」
「凄いですね……これじゃあ、女の人が意識奪われちゃうのも分かる気がする……我慢できなくなってきちゃった……」
 性欲や快感を強く意識するだけで、わたしの場合は角や尻尾が生えてしまう。普段は意識的に隠しているし、意識的に現すこともできる。
 ただ、こんな快感を味わったら、我慢なんて出来るわけがない。
007893マイル2015/06/29(月) 07:54:30.47ID:ONoy0JhN
「何とか、意識を奪わない程度で済んだな……しかし、君の血は美味い……ただ、少し酔った感じになる」
 やった予想通り。
「じゃあ、せっかくだからわたしを抱いてくれませんか?」
「……いくらなんでも」
「あなた、わたしの血を吸って何でもないと思ったんですか?」
 すると黒木さんは、少しだけ震える。自覚したな。
「もう勃起してますよね。わたしや、お姉ちゃん、サキュバスの体液は媚薬同然なんですよ。それも血液なら一番強力。
 あなたが、元人間だった分、わたしの方が強かったみたいですね……」
「まさか……最初から……」
 当たり前。退屈を紛らわすのは満足した。でも、身体は満足していない。わたしの方が一枚上手という形になった。
「ごめんなさい。とりあえず、意識までは縛れなかったけど、身体の方は縛っちゃったから。さ、わたしの部屋に来て下さい」
 さすがに諦めが出たのか、黒木さんは大人しくわたしに着いてきた。正しくは、着いてくるようにさせているだけ。
 部屋の中に黒木さんを押し込んだら、ダイニングとリビングの電気は消しておく。
 いつも黒木さんがいる場合はどこかしらの電気やテレビが着いているようにはしてある。
 こうすれば不在であるという証明。ただし、外出はしていない。
「……外出しない限りは電気を消さないんだがな」
 分かっていないな。邪魔されたくないのに。
「よく、そんなこと言えますね。今、身体の自由が利かないの分かっているでしょう?」
 敢えて高圧的に語りかける。観念したのか少しも困った顔をしない。
 イニシアチブを握られたときは驚いたくせに、状況を理解すると観念するのかもしれない。
 意外と流されやすい性格をしてるのかもしれない。面白くないな。
「何となく、君らしくないな、その話し方。お姉さんには合っているみたいだが」
 うわ。もう見破られている。困ったなぁ、これだからお姉ちゃんにはガキンチョ、悪食なんてバカにされる。
「何で分かるんです?」
「いや、明らかに男慣れしていない感じがした……図星か」
007993マイル2015/06/29(月) 07:57:17.80ID:ONoy0JhN
 本当にやっかいな人だ。しかも、わたしの反応が予想できなかったからか、無心で言葉を発してくる。先読みできない。
「……わたし、成人男性の精気ってあんまり吸ったことないんですよ……
 むしろ、精通したての男の子の精気ばっかり吸ってるんで……」
「それはまた……」
 少し拍子抜けをした表情になる。深刻な話であるかと真剣な表情をしていたのに、面食らったという形。
 ショタコンかよ、って大きなお世話です。
「一応……お姉ちゃんは肉食系だから、今頃、ラグビー部の彼氏からたっぷり精気吸っている最中ですね。汗臭い人大好きですから。
 大学のトップクラスの選手は大体、吸い取ったって言ってますから……同じ姉妹でも、あんなにどん欲になれません……」
 同じ親から生まれた奇跡的な確率の姉妹だというのに、どうしてこんなに嗜好が違うのか。
 それはわたしたち共通の謎だった。
「俺は、君たちにとっては何だ。君にしろ、お姉さんにしろ、散々、俺に絡んできていたが」
 じゃあ、何で俺に興味を持つ、という疑問で黒木さんの思考が埋まっていく。
「遊びって言ったら怒ります? お姉ちゃんと、わたしでどっちが先にあなたを落とすか。
 勝ったら、サーティーワンのアイスを月に5回は奢るって」
 やれやれ、という言葉まで聞こえる。遊ばれているのには慣れていないみたいだった。
 ただ、ひとつ違うのは、わたしは遊びってほど軽くないんだけどな。
「でも、わたしは遊びじゃないんですよ」
「え……」
 ベッドに近づいて、動けない彼の頭を抱えるようにキスをした。軽めにしておく。まだ、話し足りない。
 唾液交換したら理性が飛んじゃうかも。
「わたしは、ガツガツしていない人が好みなんです。幼い男の子は、自分の体験している物がよく分からなくて困ったままなのが良いんです。
 あなたの場合は大人だけど全然、がっつかない。わたしは意図すればいくらでも男は呼べますけど、みんなバカになっちゃってて面白くないんです。
 分かります? わたしは、快楽で困らせるのが趣味なんです」
 すると黒木さんは、硬直させた身体を無理矢理動かそうとしてくる。
「大人しくして下さいよ」
「嫌だな……くそっ……」
 好きにやられてたまるか、という考え。がっつくというよりは、簡単にやられてたまるか、といったところ。
 これだからこの人は面白い。
008093マイル2015/06/29(月) 08:01:19.09ID:ONoy0JhN
「だーめ」
 今度は思いっきり唇を押しつけたキス。目と目で見つめ合った瞬間に、一瞬だけ意識を奪う。
 口を開けと命じた瞬間に唾液塗れの舌を差し込む。彼はそのまま、わたしを舌を味わうかのようにしゃぶりだす。
 呼吸が苦しいけれど、これくらいは平気。人間じゃないし。
「……くそっ……身体が熱くなってきた……」
 唇を何とか離した瞬間、少しだけ身体の束縛を緩めてあげた。
「熱くなるだけじゃ済ませませんよ」
 そう言いながら、一気にマットレスに押し倒す。
「状況がおかしい」
「サキュバスに上になられるのは普通じゃないですか?」
「俺は吸血鬼だぞ」
「元、人間のでしょう? こっちは純正です」
 ニヤリと笑ってみせる。相変わらず、やれやれと言った顔をする。
 もう、朝になるまでそんな顔にさせてやらない。

 自由にさせない代わりに、服を脱がせなくちゃいけない。
 ポロシャツのボタンを外しながら、彼の吐息を感じる。
 上下する、胸板。聞こえる吐息。この反応がたまらない。やっと肌に触れた瞬間、少しだけ汗ばんでいるのが分かった。
 思わず生唾を飲み込んだ。正直言えば、わたしはあまり好まない感触。
「焦らすな……」
「我慢できないんですか? 一晩放置しますよ」
 肌の感触を楽しんでしまって手が止まったていた。さすがに抗議の声が出るから、軽く脅しておく。
 男慣れはしてないけど、脅す手段ならいくらでもある。
「なら……少し早めてくれ……正直、苦しい……」
 うーん。一回射精させちゃおうかな。でも、勿体ない。フェラで飲むのも良いけど、最初がそれもな。
 色々考えながら、服を脱がしていく。トランクスまで脱がせて、全裸にすれば目に入るのは屹立した彼のおちんちん。
「平均以上ですね、良かった」
「いつもは小さいのばかり相手にしているのにか?」
「何言ってるんですか。大きいに超したことはないです。それに子供と違って大人で小さいと大抵、早漏なの多いんですよ……」
 お姉ちゃん曰く、全てがそうではないと聞いたけど、何度か精気を吸った男の人が短小の人ほど早漏ですぐに気絶するという最悪な経験ばかりだった。
 運が悪いのかもしれないけど。
「……自信は無いが、そこまで速いわけじゃないと思うぞ」
「なら、安心」
―――――――――――――
投稿制限あるので一回止めます。続きは夜にでも。
0081名無しさん@ピンキー2015/06/29(月) 09:04:59.83ID:I21Ac2v+
なぜだ…ここまで読んだだけなのに勃起してる…

モニター越しに魅了の術をかけるなんて貴様サキュバスだな!
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