【スカトロ】排泄系妄想廃棄所16【汚物】 [無断転載禁止]©bbspink.com
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他スレで日ごろ迫害されがちなスカトロ系の妄想ネタやSSなどを吐き出すスレです。
版権物の二次パロ、非版権物のオリジナル、いずれも歓迎です。
ネタはライトな便意我慢やトイレ覗きから、ディープな飲尿吐瀉食糞塗便まで、
女性キャラの排泄関連をテーマとしていれば大小上下固形液ガス問いません。
ふと思いついた一行ネタから、貼るに貼れずお蔵入りしていた長編SSまで、
巧拙に関わりなく、形式その他なんでもありで参りましょう。
sage推奨。紳士はこういう時sageるものです。
■前スレ
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1451123134/
今度は上目遣い、鹿屋の顔を覗き込むようにして、富士谷が聞いてきた。
ここまで来た鹿屋には、今さらの問いだった。
文字通りに、お互い何も隠さない、裸だ。言いたい事を、全部ぶちまけようと彼は思った。
「なんだ、今さら…… なら言っちまうが、その汚いのが良いんだ。勘違いはして欲しくないが、うんこなら何でも良いって訳じゃないぞ? 君みたいな…かわいい女の子のやつがいい。
きれいな女の子が、滅茶苦茶汚いものを生みだす……そんなのが大好きなんだ。それも大量に。現実には不可能だけど、昔のギャグ漫画みたいな、大量のうんこを産み出すところが見たい。それを直接、浴びたい。バスタブ一杯とか、ドラム缶一本分くらい」
「……ほんとう?」
「ああ、本当だとも。もし現実にそんな女の子が居たら、恋人にしたい。嫁に欲しいよ」
「お嫁さんに?」
「うん。世界一の金持ちになれるか、大量にうんこ出してくれる嫁を貰うか、どっちか選べって言われても俺は迷わない。馬鹿なこと言ってるのは、自分でも分かってる。…でも、だから」
震える声でそこまで言うと、鹿屋は一度言葉を切った。
そして、かしずくようにして、中腰の富士谷と視線の高さを合わせる。
ほんの数秒だけ躊躇ったが、彼は最後まで言い切った。
「もし出来るなら……その……。 君の、富士谷さんの産み出すうんこを浴びたい。実際そんな、大量じゃなくてもいいから。……死ぬ前に、一度でいいから。君のうんこを浴びて、その温もりに包まれたい。あんたのうんこはきっと……最高だ」
「……うれしい。でも、カノさん。死ななくて大丈夫だよ」
――嬉しい?
どういう意味と聞く暇も無く。
鹿屋は冨士谷に引っ張られ、浴室に入った。
暗闇と静寂の、深夜2時過ぎ。
幻か現実か、境目の曖昧なひと時が始まろうとしていた。
「おお…!? 風呂場もでかいし、きれいじゃないか……いいのか?」
「ん〜? いいのいいの。どうせ……。 それに、綺麗に見えてもね、実は私のうんちで、今までも結構汚しちゃってるから。その度に掃除してるけど……」
「ああ……自分でも、そう言う……。一人遊びしてたって事か」
案内されたそこは、リビングに見劣りせぬ、これまた立派なお風呂だった。
一人暮らしには少々どころか、過大な気がする。
壁の一面だけが御影石調になっており、他の壁と、大きなバスタブの白さが映える。
大人が足を伸ばしてなお、余裕を持って湯に浸かれそうだ。
脱衣所とはガラス張りの壁で仕切られている。ちょっとした高級ホテル並みだ。
改めて、一体どれだけ稼いでいるのかと考えてしまう鹿屋であった。
「君みたいな女の子に、最後の最後で出会えるなんてな……。スカトロ趣味の女の子と知り合うなんて、不可能だと思ってた」
「あ〜…、あのねぇ……。別に私、そう言う趣味持ってる訳じゃないし」
「そう、なのか……」
「一応言っとくと、その手のビデオ出たとかでもないよ。そーいう趣味の彼氏もいなかったし。……うんちで汚れたっていうのも“遊び”では無いんだなぁ…。止むに止まれぬ、と言うか。……じゃ、バスタブに寝てもらおうかな。ちょっと冷たいし、硬いけど我慢してね」
「ん、分かった」
「うんこ風呂」なんて凄まじい単語をさらっと言ってのける上、実際自分でもやったことがあるっぽい発言をしていた彼女。
しかし、そういう趣味ではないと言う。
いくらなんでも、ここまで来たら嘘はあるまいが……。
鹿屋は不思議に思った。
「――ひょっとして富士谷さん、あんたもストレス溜まってた?」
「ん……まぁね。本当はね……私もカノさんみたいに、あの橋で叫びたい気持ちだった。上司のバカヤロー! 会社の女ども死ねー! とかね。……おんなじ。毎日大変で、いっそ死んでやろうかって、時々思ってた」
「おんなじ、か……」
鹿屋は呟きながら、白いバスタブの底に、言われるまま横たわる。
湯の無い浴槽に寝転がるのは、そう無い体験だ。
ほんの少し両足を曲げて……確かに背中と尻が少し痛い。見上げる天井の照明も少し眩しかった。
「それと、ストレスもだけどね……溜まってるのは、こっち。お腹の方もだよ。私、身体小さいけど、凄いたくさん出るからね」
「はは…。期待してるよ。それに男を捕まえて部屋に連れ込んで、うんこ浴びせようなんて思うくらいだから、富士谷さんのストレスも相当だな」
富士谷はそれには答えず、がばっと、大股を開いてバスタブに乗っかった。
バスタブ両脇の細い部分に、器用に両足を載せる。
ちょうど、巨大な和式便器に跨るように。
騎乗位でセックスするのに似た態勢になって上と下、高低差90センチで鹿屋と彼女は向き合った。
「……絶景だ」
少々逆光になるが、彼女の大事な部分が全て、鹿屋の眼前に晒された。
胸はもちろん、あまり使いこんでいない様子の、清楚なアソコも。
どのくらい出してくれるのか、これから主役を張る予定の、すぼまった肛門も。
このまま彼女が排便してくれたら、ヘソの辺りに湯気の立つ大便を感じることになるだろう。
鹿屋にとって、天国の情景であった。
「……あと一つ断っておきたいんだけど…。こんな事するの、カノさんが初めてだよ。初体験。……うんこ浴びせよう、なんて」
「そりゃ……光栄だな。でも、そんなタイミングよく、うんこ出るのか? イチヂクとか要らない?」
「うん…大丈夫。私ね、最近こういうの、少しコントロール出来るようになったから。じゃ……いい? うんち出して……いい?」
「夢みたいな台詞だな。……ああ。頼む」
「バケモノ、なんて言わないでね……」
ぽつりと、富士谷は呟くように言った。
その一言は違っていた。
酔っ払って、ふざけた口調だった、先程までとは。
「……? 意味が… 何を言って……」
「あっ… あ、あの橋で、あんな事を叫んだカノさんが悪いんだからね……! んっ…! 私の溜まってたやつ全部……! 受け止めてもらうよっ……!!」
「悪い? えっ、ええ?」
「うぅっ… くっ…! そ、それと……本当に溺れて、死なないでよ……!!」
バスタブに跨って排泄姿勢を取る、彼女。
いきみ始めたのか、小柄なその身体がぶるぶると震え出した。
だがそれ以上に、明らかに彼女の雰囲気が変わった。
……何か。
何か思い出すのは、日本昔話とかの、美女に誘われてホイホイ着いて行ったら、実は妖怪で喰われそうになりました……というお話。
いや、まさか。
「はぁ、はぁ… あっ…、う、うあああっ……!! う、うんち……出るよっ! カノさんの望み通り、バスタブ一杯出してあげるからね……!」
「お……おう! 何か知らんが、気合入ってるのは分かった! 出せるだけ、全部くれ! 俺を、君のうんこで溺れさせてくれ!」
見上げる鹿屋の心拍も上がっていく。
馬鹿な事を考えている時ではない。
酔っ払いぶりは別として、正直かなりかわいい彼女の、ちから一杯の踏ん張り姿。
美しい。
出産とは流石に比べられないだろうが、見事なきばりっぷりだと彼は思った。
しなだれていた彼の男根も、感激と興奮、期待感で硬く持ち上がっていく。
バスタブ一杯のうんこ。
溺れるくらいの大量排便……あくまでも比喩だと……彼はそう思っていた。
「くぅっ… あ、あああ…! 出る…! ほ、ほんとに……こんな……人にうんこぶっかけるなんて……! あ、ああああっ!!」
異常な興奮か、便意の苦痛か、排泄の快感なのか……富士谷の顔はすっかり乱れていた。
先程までの、酒に酔っての乱れとは違う。
彼女から産まれてくるはずの排泄物を受け止めるため寝そべる鹿屋は、それを見て、黙って右手を差し出す。
富士谷は、曲げた両膝にあてていた左手を、同じく差し出した。
それは……二人の手が繋がった瞬間だった。
――むぼっ…
ぷっ……ぷぷぷっ……
ぼとっ! ぼとととっ!
「あうぅっ! く…うぅぅっ…!」
「うっ!、うおおおおっ!? すっ…凄い……!!」
ついに待ち望んでいた排泄が始まって、鹿屋は歓喜の声を上げた。
まず……落石のような、塊の排便があった。
山道を走っていて、崖からゴロゴロと茶色い石が転がり落ちてきたような。
いきみと共に、急激に拡がった彼女の排泄口、そこから硬い便の塊がいくつも次々に滑り落ちてきたのだ。
彼女の直腸に溜まっていた先っちょの方、秘結した部分だ。
でかい。
産卵にも似た産みの苦しみで、富士谷の小さな体がのけぞる。
こげ茶色で、ごつごつとして、それも一個一個が大人のこぶし大はある……。
あの小さな肛門がよくここまで拡がったものだ。
何個かは鹿屋のたるみかけた腹を転がり落ち、ごろん、とバスタブの底で重い音を立てた。
「で、でか……! これが本当の……女の子の……! 感激だっ……!」
身体で受け止める鹿屋は、自らの腹部に感じるその重さ、その温度、そのざらざらした便の感触に、素直な感動を漏らす。
空いた左手でその便塊を一個掴んで、玩ぶ。
力を入れて、握りつぶしてみた。
更にもう一個も。
小学校の工作の思い出、紙粘土を思い起こす触感だ。
よどんだ中年の瞳ではない。
まるで、小さな子供が欲しかったオモチャを手に入れた瞬間のように、彼の眼は輝いていた。
「その小さな腹に、よく溜め込んでたなぁ……! 最高だよ……!」
「はぁっ、はぁっ… は……何言ってんの、まだまだよ、まだ……これからが本番なんだから……!」
「……え?」
…むちゅっ! ……ぶ、ぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅっ!! べちゃっ!!!
どぶりゅっ!!
にちゅちゅっ! むちゅっ! むちゅちゅちゅちゅっ……!!
「う、うおおぉ!?」
またしても鹿屋は大きな声を上げる。
第二波で落ちてきた衝撃に……。
下腹部を圧迫する重量で、吸い込んでいた空気が口から抜けていった。
堰を切ったような、と言うのは、正にこういう時に使う表現なのかもしれない。
それは明らかに、さっきよりも柔らかく、もっと温かかった。
そして重かった。
最初の便、こぶし大の硬い便が出尽くすと、今度は――やや明るめの茶色をした、これまた見事な一本糞が富士谷の肛門から溢れてきたのである。
茶色く、長い動物の尻尾を思わせる……。
この柔らかな便ですら、鹿屋の一物を凌駕する太さだった。
排泄に震える、富士谷のおしり。
その中心にある、大きく拡がった彼女の穴。
ひくつく頬と同じくピンクに染まったそこから次々に、一瞬の途切れも無く、茶色い排泄物が生まれ続ける。
堰と言うより、華厳の滝もかくやという流麗な大便の落流がそこにあった。
「ふっ、ふっ! ふうぅぅっ!! う…うんち……! うんち止まんないぃ……!」
「ほっ…本当にあんた……何処にこれだけ溜め込んでたんだ!? 何日分だよ!? 何食ってたらこんな……! でも、すげぇ…… 最高だよ富士谷さん! あんた世界一の女だ……!」
時ならぬゴールドラッシュが巻き起こっていた。
鹿屋の腹の上で、最初は古典ギャグ漫画で見るようなとぐろを巻くうんこが出来上がった。
それは、ほんの数秒で、降り積もり続ける便に壊される。
富士谷の肛門を源とする、極太の大便の滝は枯れることがなかった。
その後は無秩序に、積もる傍から自重と新たに降ってくる便につぶされて、広がっていく。
白いバスタブが、まるでカレー皿のようになっていく。
その皿に寝転がる鹿屋は、ただ受け止め続けるだけだった。
天を衝いて立ち上がった鹿屋の男根も、じわじわと押し寄せてくる軟便に、飲み込まれていった。
それがまた、言葉に尽くせないほどに心地よい……。
(こっ……これ、本当は……。本当は俺、もうとっくに川に飛び込んでて、死んでて、ここはあの世で……天国にいるんじゃないか)
隆起した男性器を丸ごと、出したての軟便に包まれる。
それだけで、言いようのない快感で満たされる。プロの女性との行為となど、比較にならない……。
至福としか表現ができない。
本当はそのまま、手で思い切りしごいて、彼女のうんこの中で射精したかった。
だが右手はその彼女と繋いだままで、ふさがっている。
左は左で、次々積もっていく彼女の大便で遊びたい。
もどかしいが、それもまた一興だった。
下腹部の周りを中心に、胸が、太腿が、ねちゃねちゃと人肌に温かい……。しかし、足や肩、頭はバスタブの底で痛い。
夢……ではない。
その痛みが、鹿屋の考えを否定する。
(天使かよ、この娘は……)
女性の便を実際見ること、浴びることも初めてなら、こんな量の大便を見ることも当然初めてである。
そして、期待していた通りに温かく、心地よい。そしてとにかく酷い、この大便の刺激的な匂い。
堪らなく興奮する。
酒のせいだけでない、顔を赤くして排泄を続ける……目の前にいる女性。
今この瞬間、自分のためだけに、頑張って排便してくれる彼女が……。
自分を死の淵から拾い上げてくれた、この人が……。
この富士谷という女性が愛おしくてたまらなかった。
「あふぅ…! ふっ…! せ…世界一? ほっ……ほんとにそう思う?」
「俺の天使だ。富士谷さんは……」
「天使なんかじゃ……ないよ。バケモノかもしれないよ、私……」
さみしそうな一言だった。
繋いでいた右手に、彼女からの動揺のようなものを鹿屋は感じた。
そこで一旦、軟便の滝は途切れる。
尽きた……と言うより、彼女が止めたようだった。
ぐっ、と力を込め、肛門を締めたのが鹿屋には分かった。
「あ? ああ。確かに、モンスター級の腹を持ってるのは分かったけどよ。これだけ出してくれたら感動しかねぇ。いや〜…感激した、ほんとに。下品なこと言うけどよ、もう俺、何も触らなくても射精しそうなんだよ」
「こんなに、じゃないよ」
「……え?」
「まだなんだ。……まだ、これだけしか出してないの。……私がうんち全部出し切った時、同じことを言えるかな? カノさん」
「どっ…… どういう意味だよ……?」
……ぶりゅっ、ぶりゅりゅりゅりゅっ! ぼとととっ……!
きゅ… どぶゅっ!!
むちゅっ! ぐちゅちゅっ……!!
「ふっ…! ふぅっ! あああああぁっ……!」
鹿屋の問いに、富士谷は答えなかった。
答えの代わりに、彼女は再び踏ん張り始め……また、大きく開いた肛門から極太の便を排出し始めた。
さっきと変わらない勢いで。
まるで、彼女のおしりの穴は異次元に通じているかのように……。
最初の硬い便を産み落としてから、何分経った?
延々続く排泄行為の刺激でか、和式スタイルできばる彼女の全身は震えていた。
額に、頬に、かわいらしいおっぱいにも。
玉のような汗が浮かんでいるのが、鹿屋から見えた。
終わらない。
喘ぎながら、顔を赤く染めながら、彼女の排便は終わらない。
本当に、一体どれだけ……。
(こ、これは…… 普通じゃない。普通じゃ……)
流石に鹿屋も、おかしいと感じ始めていた。
目の前には彼女の肛門が作り出す。うんこの滝。
それは太さも勢いも全く変わらずに次々、延々、鹿屋の身体を覆いつくそうとしていた。
段々とバスタブ内は埋まり、砂風呂状態に近づいていく。
それこそ望んだ事ではあるが……。
酷い便秘で大量に溜まっていたとか言う次元ではない。
いくらなんでも、一度にこんな量の排便が可能な人間がいるはずがない。
そう思い始めていた。
人間の体積は、体重50kgならおおよそ0.05立方メートル程度。
つまり5リットルである。
彼女の排便量は、とっくの昔に5リットルを超えている。
「あふっ… んうぅ……! ま…まだまだ、出るからね……!」
軽く直径5センチはありそうな柔らかな一本糞が、白いバスタブをカレー鍋に変えていく。
壊れた水道の蛇口、いやスイッチの戻らなくなったソフトクリームマシーンのように排便しっぱなしの彼女は、その肛門からの刺激を受け、断続的に喘ぎ声を漏らす。
おしりの直下で積もった軟便が、自重でどんどん周りに広がっていく。
段々と、うんこ風呂が完成に近づいていく。
それほど体格が良いわけではない鹿屋の身体は、もうほとんど覆いつくされてしまっていた。
(なんだ、これ……)
確かに望んだ。確かに、気持ちいい。
彼女の大便の、ねちょっとした感触に、温かさに溜息が出る。最高に気持ちいい。
しかし、ここがあの世でないとしたら、これは一体何なのか……?
日本昔話のような……。
さっきの馬鹿な考えが再び頭をよぎる。
(人間じゃ、ない……?)
バケモノなんて言わないで……。
彼女はそう言った。
バケモノかも知れないよ。
彼女は、自分でもそう言った。
自殺しようとしたから? この世にあらぬもの……死人と化した自分が、類を呼んだ……そうなのか?
(俺は……?)
重みで腹がちょっと苦しくなってきた。
凄まじい刺激臭で鼻を壊されそうだ。
ぐちょぐちょの便と、自分の肌の境界が曖昧になっていく。
五感を狂わされ、何もかもが曖昧になっていく。
考えるのを、やめたくなる……。
体もだが、心が溺れてしまいそうだった。
「んっ… んん〜…… はあぁ……軽く……いっちゃったぁ……」
とうとう、鹿屋は頭以外を、彼女のうんこで埋葬されてしまった。
ずっと上で跨ったまま、富士谷は恍惚の表情を浮かべる。
バスタブ半分ほどまで、彼女の大便は溜まった。
そこでやっと……今宵の、彼女の排便は終わった。
この世の常識を壊す大量排便だった。
「はぁ、はぁ…。はぁぁ……。……どう、かな? カノさんのお望み通り、全身私のうんこで包んであげたよ。……欲しかったらオシッコもあげちゃうよ?」
「……」
「何も言えなくなっちゃった? どうなの? あの橋で叫んでたこと、嘘だったの?」
挑発的な中に、何か悲しみが隠れているような……そんな問いかけだった。
富士谷はバスタブの縁から洗い場に降りると、うーん…と思い切り伸びと屈伸運動をして、それからバスタブの中を覗き込んだ。
顔だけ出た鹿屋に、またあの挑発的な笑顔で語りかける。
おしりも拭かないままなので、白く美しい太ももの間に、茶色い汚れが残っている。
そして、その鹿屋は……砂風呂というか、まるで山で埋められたような状態で、ただ目をつぶっていた。
安らかに、まるで死んだように……。
「……もっと」
「え?」
「もっとだ。うんこ風呂作るって言ったろ。これじゃ足りないよ。もっともっと…富士谷さんのうんこが欲しい」
ゆっくり目を見開いたかと思うと、鹿屋は、がばっと起き上がって言った。
上半身を起こすのに、粘着する便でかなりの力が必要だった。
そして当然、顔以外の全部が茶色い。
有明の干潟で泥んこ遊びをする子どものようだった。
「えっ…… も、もっと?」
「ああ。欲しい。まだまだ足りない。バスタブ一杯出すって言って……半分しかないじゃないか。ほら」
「半分……。う、うん。ごめん、全力できばったら、そのくらい出るはずだったんだけど……。うん。いっぱいには、ならなかったね……」
「なんだ、期待外れだな。……しょーがない、身体洗ったら、服着て、あの橋に戻るか。夜が明ける前に飛び降りないと……」
良いながら両手で、髪に付着した便を拭った。
そして大きなため息。
「ま、待って! 頑張るから! 今すぐ何か食べて、そしたら私すぐ消化できるから……もっといっぱい出せるから! だから……行かないで。死なないで……!」
富士谷にとってそれは、予想外の反応だった。
初めて、彼女は慌てた。
やれやれ……といった風な表情を作る鹿屋に、富士谷は自分が汚れるのも構わず……すがりつくようにして叫んでいた。
「……嘘だよ」
「え……」
「ごめん。嘘だ。もうあの橋には行かない。人生の最後の最後で、この世界に天国を見つけたからな。富士谷さん、あんた、誰が何といおうと、あんた自身がどう思おうと……俺の天使だ。死ぬ理由なんか、もうない」
「本当に? 本当にそう思ってくれるの?」
「ああ。……ちょっと、酒臭いけどな……。オシッコはまぁ良いけど、ここで吐いたりはしないでくれよ。俺、こんな性癖だけど、ゲロは駄目なんだ」
「……変な人、カノさん。変な人だよ……」
「あんたもだろ。変な人だよ、富士谷さん」
どう考えても異常な状況だ。
だがそんな中で、二人は……鹿屋だけでなく、富士谷も、子どもに戻ったように笑いあった。
――こんなかわいい、それも自分のためにうんこ風呂作ってくれる娘なら……妖しだっていいじゃないか。
どうせ自分も、実際に死のうとした、この世とは既におさらばした人間なのだし……。
フィクションの世界のことだと思っていた大量娘は、実在した。
そういう事なんだ。
それだけの事だ。
うつつか幻か、まどろんだ思考の中、そう鹿屋は思った。
彼はただ、全身を包む富士谷の便の温もりとニオイと、そして彼女の笑顔に全てをゆだねた。
「は〜……。しかしこんな、気持ちいい物だったんだな……かわいい女の子に出して貰ったうんこで入る風呂って。辛いことも何もかも、どうでも良くなってく……」
自分の願いが具現化したバスタブだ。
底なし沼のように溜まった便に、もう一度鹿屋は全身を横たえた。
泥と同じ、抵抗の大きな流体なので、徐々に身体が沈みこんでいく感覚が楽しい。
まさに夢にまで見た、大量少女のうんこ風呂だ。
もともと人間の体温と同じ熱しかないはずだが、何故だろう。不思議とあたたかく、冷める様子がない。
あまりの興奮でそう感じるのか、それとも彼女の出すモノが特別なのか……。
しかし、どんな高級旅館や秘境の温泉より、価値のある湯であることは間違いなかった。
「そんなに、私のうんち気持ちいい?」
「麻薬みたいだ。……って言ったら危ねぇけど……。本当、死ぬのが嫌になる。身体が若返ってくみたいだ」
本物の温泉に浸かっているかのように、鹿屋の声はゆるんでいた。
“生きるのが嫌”だった1時間前と、全くの逆。
凄まじい効能である。
「こんな気持ちいいこと、一回きりなんて勿体ない……あっ」
「何?」
「富士谷さん、そう言えば、これ……この大量のうんこ、終わったらどう片付けるんだ?」
「ああ、それはね。簡単。いっぱいお湯足して割って、ゆる〜く溶いてから栓抜けば、なんとか流れてくから。まぁ常にかき混ぜてないといけないけど。で、あとは掃除するだけ」
鹿屋の顔を覗き込みながら、富士谷は答えた。
風呂の床に女の子座りで、バスタブの縁に両腕と上半身を預けている。
「ええ… このドロドロのうんこ……うんこだぞ? 風呂でそのまま流して大丈夫なのかよ」
「ちゃ〜んと、私調べました! 実はトイレもお風呂も、流れてく先は同じなのです! 結構びっくりでしょー? だからお風呂でうんちしてもオシッコしても、全然平気なのですよ! あとで掃除すれば!」
得意げに胸を張る。
潔癖症の人間が聞いたらショック死しそうな事を、高らかに謳う富士谷であった。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています