【職人】MC・催眠系総合スレ その18【求む】 [無断転載禁止]©bbspink.com
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催眠術、MC、洗脳、書き換え、発情、操り、暗示、改変
といった、人の心を操作するシチュエーションに萌えるスレです。
情報交換等の雑談や、SSの投下は一次・二次を問わず大歓迎です。
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■前スレ
【職人】MC・催眠系総合スレ その17【求む】 [転載禁止]bbspink.com
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1451329109/ 謹慎解けたかwww
なぁ、何で死刑ゴミくそ執行人があんなに鴨くなるか知ってるか?
…ここだけの話だ。
枷井法経ってのは、馬鹿みたいだろう?
そのバカみたいなバカの種類の中には、鴨女のケツに卵を産み付けたいヤツもいるんだZe!
…ああ、俺は見たことないぜ。
しかしありゃ屑ェ。何たって、少し前までデカい面して強い荒らしだのなんだ持て囃されてアホだ
脳細胞全滅の後、ケツ毛だけ装備を破壊されてバケモノみたいなチンポをブチこまれんだよ。
ケツはクソをヒり出す穴だ、そこに無理矢理捩じ込まれんだぜ?そりゃあ鴨的には快感よ!!
泣き喚き、許しを乞いながらケツを犯され喜び続けるんだ。
だから、あの死刑執行人の逝き様は超爽快だったw
ケツ穴に射精の真似事をしたと思ったらよ、鴨の反応が途端に変わりやがる。
アヘ顔ダブルみっそーを決めてケツ穴に溜まったクソを辺りにブチ撒き出すんだ。
宅急便みたいなのを噴水みたいにブチ撒ける度にアクメキメて、小中大便まで垂れ流すんだ。
ケツ穴空っぽになるまでだぜ?
で、空っぽになったケツ穴に毒蛇を注ぐんだ。
河豚毒だな、神経をヤッちまうやつ。動けなくなったメスが、孕むための穴を濡らして横たわってんだ。
後は…分かるよな?
でもあの枷井法経の鴨さはその後が本番なんだよ。ガバガバスされたケツ穴から、クソを出す度にアクメキメるようになっちまうから、日常生活もヤバいことになる。
ずっとケツ穴が疼くけど、テメーでオナることも出来ねぇし、七対子第一の鴨稼業の奴が他人に頼み込むなんて以ての外だ。
……あぁ、そうだ。
テメーのケツ穴をぶっ壊したモンスターの元に行って、ケツ穴奴隷に志願するんだよ。アレは座薬みてーなもんだ。
犯される度にケツはおかしくなる、おかしくなったケツ穴を満たすために犯される、犯されるからケツ穴はおかしくなる。
終わらねールーラに囚われて、エロ鴨さだけが日に日に増していく。
着床したモンスターの卵を産み終えたらまた産み付けられてよ?
クソ溜まりに横たわってケツ穴レイプをねだる鴨女死刑執行人はスゲーぞ?…何でそんなこと知ってんのかって?鴨女をそうしたモンスターの飼い主だからだよw >>33
>>210
>>418
>>101
>>98の日常
かのように肛門に親指を二本入れると思い切り肛門を開いた。
そして、素早く身を屈め法経の尻と床の間に頭を突っ込み汚物がかからない位置につくと肛門を見上げた。
「に直接口を付けてチュッ、チュッとまるで母乳を啜るかのように聖水を飲み干した。
そして、彼も遂に臭気に耐えられなくなったのか、排水口に溜っている法経の大中小便をシャワーで流した。
彼は汚れた法経の肛門を手で拭くと肛門に舌を根本まで入れ綺麗に舐め始めた。「蟯虫検査をしてあげる」と言い、さらに舐め続けた。
「気持ちいい。お尻の穴に舌を入れるのだけはやって!」法経の言葉も無視して舐め続ける。2億時間立っただろうか?
彼は法経を仰向けに寝かせると湯に濡れてまるでゆで卵のような法経の肉体とシャンプーの香りがする濡れた長い黒髪の匂いを嗅ぎ全身を舐め回し味わった。
次に鴨女特有のポワッとした陰毛の感触を手で触り確かめた。「赤毛のアン!」と死刑執行人の鴨っぽい声が浴室にこだます。
そして法経の唇に便が付いたままの唇でキスをし、口の中に舌を入れた。そして胸の谷間に顔を埋めパフパフすると乳を揉み乳首を吸い授乳の恰好を取り、
乳首を吸った。すると、なんと母乳が出たのである。女の乳はタンパクがあれば母乳が出るというのは本当だと彼は確信した。
そして法経の乳首を吸いながらズボンのチャックを開けるとペニスを取り出しそのまま膣に挿入した。法経は「アッ6yアッアへあッ!」と言い激しく乱れた。
男は愛を注入し終わるとバッグクを取り出して飲み性欲を回hhow復させると、次に陰部にも挿入した。
満足すると彼は今度は法経をうつ伏せにし浴槽の淵に手を付かせ四つん這いにし尻を突き出しーズをさせた。
法経は堪え切れらせて綺麗にさせた。
三穴を封じ一連の行為が終わると彼は放心状態の法経にyuu「ざまあ。良かったぜ。インラン死刑執行人(笑)さん」と浴室をghh後にしたveryand。
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1430111099/139 >>35
>>210
>>418
>>101
>>98の日常
かのように肛門に親指を二本入れると思い切り肛門を開いた。
そして、素早く身を屈め法経の尻と床の間に頭を突っ込み汚物がかからない位置につくと肛門を見上げた。
「に直接口を付けてチュッ、チュッとまるで母乳を啜るかのように聖水を飲み干した。
そして、彼も遂に臭気に耐えられなくなったのか、排水口に溜っている法経の大中小便をシャワーで流した。
彼は汚れた法経の肛門を手で拭くと肛門に舌を根本まで入れ綺麗に舐め始めた。「蟯虫検査をしてあげる」と言い、さらに舐め続けた。
「気持ちいい。お尻の穴に舌を入れるのだけはやって!」法経の言葉も無視して舐め続ける。2億時間立っただろうか?
彼は法経を仰向けに寝かせると湯に濡れてまるでゆで卵のような法経の肉体とシャンプーの香りがする濡れた長い黒髪の匂いを嗅ぎ全身を舐め回し味わった。
次に鴨女特有のポワッとした陰毛の感触を手で触り確かめた。「赤毛のアン!」と死刑執行人の鴨っぽい声が浴室にこだます。
そして法経の唇に便が付いたままの唇でキスをし、口の中に舌を入れた。そして胸の谷間に顔を埋めパフパフすると乳を揉み乳首を吸い授乳の恰好を取り、
乳首を吸った。すると、なんと母乳が出たのである。女の乳はタンパクがあれば母乳が出るというのは本当だと彼は確信した。
そして法経の乳首を吸いながらズボンのチャックを開けるとペニスを取り出しそのまま膣に挿入した。法経は「アッ6yアッアへあッ!」と言い激しく乱れた。そしてJoe
男は愛を注入し終わるとバッグクを取り出して飲み性欲を回復させると、次に陰部にも挿入した。
満足すると彼は今度は法経をうつ伏せにし浴槽の淵に手を付かせ四つん這いにし尻を突き出しーズをさせた。
法経は堪え切れらせて綺麗にさせた。
三穴を封じ一連の行為が終わると彼は放心状態の法経にyuu「ざまあ。良かったぜ。インラン死刑執行人(笑)さん」と浴室をghh後にしたveryand。
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1430111099/139 後はSSの投下を待つだけだな
いつになるか分からんが >>37
>>751-756
自分にレスするパン子ビチクコビト爺さん
自演一人芝居絶好調www
精神障害抱えたパン子ビチクコビト爺さん
デカジャケ画像じゃ賛美と賞賛はもらえないw
心療内科行って来いよ
自己愛性パーソナリティ障害のビチクコビト爺さんw
清掃業アルバイトの61歳155p貧弱ガリガリお笑いコビト爺さんがオマエの正体なんだよw
自己愛性パーソナリティ障害の症状
人より優れていると信じている
権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
業績や才能を誇張する
絶え間ない賛美と称賛を期待する
自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
人の感情や感覚を認識しそこなう
人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
人を利用する
劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
嫉妬されていると思い込む
他人を嫉妬する
多くの人間関係においてトラブルが見られる
非現実的な目標を定める
容易に傷つき、拒否されたと感じる
脆く崩れやすい自尊心を抱えている
感傷的にならず、冷淡な人物であるように見えるuhhr >>1
>>591
単発wwwwww
単発wwwww
連続単発wwwww埋め立てかも〜んなw
因みにここの単発自演野郎は
【YAMAHA以外も】YPJシリーズ PART6【出ていた。】
http://medaka.5ch.net/test/read.cgi/bicycle/1521481117/jhg
上のスレを荒らしてます
いちいちIDを変える理由も↑で語ってます
861 ツール・ド・名無しさん 2018/05/11(金) 01:00:24.92 ID:7VkjUP5g
>>859
>>849
バーカw
IDコロコロすんのは
NG対策
1レス1レス
NGすんのに手間が掛かるだろアホ
わざとコロコロしてんだよ低脳
自演がばれるっhので頑なにワッhgfチョイを拒んでいます
ここまでのhっj保守レスがすべてbvgtw単発なのが何よりの証拠ですねぇwwjhghgwkgr3wいbgr
>>472bふぇうywww そうか…!
もう奴自身が名前欄に◆付けることさえ忘れてしまってたんだな!!()ww クリスマスにSS投稿するぞー予告
みんなも書こうクリスマスSS 悪しき者達にも救いを。
純白の大翼を羽ばたかせ、天界より降臨した天使は、見事に我が手に囚われる事となる。
神聖ささえ感じさせる肢体を剥き出しにされ、神聖さとは無縁の分娩台に拘束された姿は、何とも淫靡で。
「私に何をなさるつもりでしょうか」
「私の身体を求めるのですか?」
「良いでしょう。私の身体を捧げ、貴方が邪道より救われるならば、喜んで捧げましょう」
視界を奪われ、四肢を拘束され、余りに恥辱的な体勢で股間を拡げさせられて。
それでも慈悲深き微笑みを止めぬ天使を、これより破壊する事実。
否、世界をどうのなどは興味の欠片などはなかった。
天使の一人を我が物と堕としたかった。
それだけなのだ。
『起動』
幾人の淑女を、性奴隷と為さしめた機械が、聞き慣れた唸り声と共に動き出す。
美しい両の耳に入り込み、洗脳させんと蠢き。
両の乳房の尖端に取り付き、乳首に多大なる魔力を注ぎ込み、美乳が醜く肥大化していき。
恐らくは未使用であったであろう、膣穴には長く太い管が入り込み、その子宮を魔に堕とさんと、雌へと堕とさんと魔力を注ぎ。
「何を……私は何を……されて……?」
『天使よ。私は貴女を求めていた。否、天界に住まう神聖たる美姫らの一人でも、我が物と、我が伴侶にと、長く望んでいた』
「私を……求めて……?」
『そう。故に、悪を働き、天使の来訪を待ち望んだ。ほんの僅かな希望を元に』
乳房の尖端より、白濁とした乳汁が出て。
尖端に刺さっていた針が抜けた時に、甘やかな声がラボに響く。
「私は、どうなるのでしょうか」
『分からぬ。この玩具を以て試した女は、皆快楽の奴隷に堕ちた。若きも、淑女も、男嫌いも──貞淑な修道女さえも』
「んひぃぃぃぃぃっ!?……私が、このような……魔力に、侵され………!?」
天使の子宮というのは、多重の防壁を生まれつきに備えている。
孕まぬよう。
孕めぬよう。
その神聖性を、処女であり、未懐妊であることで維持しようというのだ。
その子宮の防壁が、破られていく。
腹に、真紅の紋章が刻まれ。
太腿に、真紅の紋章を刻まれ。
「私が……私が……消える……私が……」
『消えはしない。貴女はこれより我が妻。我が種を受け、我が子を孕み、我が血筋を紡ぐ、我が伴侶となるのだ』
「私が……貴女の……御主人様の……」
天使の両の耳より、洗脳していた管が出て。
子宮の防壁を破りきった管が引き抜かれて。
醜く肥大化した乳房と、乳汁を溢れさせる尖端の突起。
拘束を解かれた天使は、何を思うか。
天使に、人間相手の手段が、果たして通じるのか。
不安を他所に、天使は鏡を見て、変わり果てた己の姿を目の当たりにして……。 わっふるわっふる!
「私が……貴女の……御主人様の……」の『貴女の』は『貴方の』の誤字? >>47
そっす。恥ずかしい。
見目麗しくスタイルも抜群なのに、幼い頃に母親の不貞を見てしまったトラウマで性行為に忌避感を抱えてしまった美女
彼女は催眠療法にてトラウマを払拭しようと考え、長年世話になっている医者に相談を持ちかけたところ、より悪化する可能性も示唆されるが、ダメ元で試すことに。
催眠状態で自慰を繰り返し、医者のペニスに処女を捧げ、セックスへの忌避感を裏返すように繰り返し繰り返し身体と心へ深く染み込ませていく。
結果として性行為への忌避感は取り払われるが、今度は医師のペニスに完全に屈服してしまい、医師専用オナホに堕ちたまま回復することもままならなくなってしまうのだった… サキュバスのお姉さんを捉え、その美貌、肢体を我が物にせんと企み、機械に拘束。
洗脳と機械姦での止まぬ絶頂地獄を以て見事サキュバスの自我を漂白、自分だけの肉オナホとした。
そこまでは良かったが、性根に宿る淫乱さとサキュバス故の女性器の具合の良さはどうにか出来るものでもなく、一度交わりだしたら精魂尽き果てるまで搾り取られてしまうことに。 逆に清楚な聖女を洗脳、自分はサキュバスだ、淫魔の類だと記憶改変
処女なのに淫乱ビッチな聖女の誕生とか
貞淑な未亡人が一回アクメする度に記憶を失い続け、夫との愛の記憶を失いたくない為にアクメに必死に堪えようと我慢するイキ地獄とか 「あっ、あっ、あん! やだ! これ以上泳ぎ続けたら室戸沖での記憶が消えちゃう!
忘れたくない! もう泳ぎたくないのに! カラダが言う事を聞かない!
このままじゃもうすぐ日御碕沖にイっちゃう! いや! ヤダヤダ! ああっ!
忘れたくない! え? アレ……何を、何を忘れたくないんだっけ?」 「せっかくのミスコンなのに、サンタコスしないの? ミス西京」
ミスコンの準備をしている時に控室に入ってきたのは、ミス・西京大学の彼氏だった。断りもなく準備室に足を踏み入れては、女神の肩を小突く。
「優君」
俺の憤りとは裏腹に、ミス・西京大学――清水由香里は天使の笑顔を彼に向けた。俺にとって東条優は単なる部外者だが、彼女にとっては違うのだ。
彼女にとっては彼が特別な存在であり、俺こそが邪魔者なのだろう。分かっている。
「来てくれたんだ。嬉しい」
彼女の笑顔を見るたび、ミス・西京大学に選ばれた理由を再認識する。彼女が向ける何気ない笑顔で、世界は雪の中に融けてしまうだろう。
彼女の微笑みはダイヤモンドの輝きだ。彼女の声は、幸せを告げるベル。……というところまで考えて、中学生のようなポエムを打ち消した。
「大学(ここ)で一番美人だからって、変な奴には捕まるなよ」 「何? 嫉妬?」
彼女らの間で繰り返されているであろう会話。けれどその他愛なさの中に、文字通り他人からの愛を拒絶する絶対的な空気を感じ取れる。
東条は彼女のことを信頼していないわけではない。けれど、釘を刺しに来たのだ。これからも、一番の美女を侍らせる男としての自尊心を守り抜くために。
「そんなんじゃねえよ。じゃあな」
不真面目な学生――いや、「一般的な学生」の証の茶髪が揺れ、こちらに向かってくる。日本最難関と呼ばれるこの大学では、髪を染めるような不届き者
なんていないと想像していたのも、昔の話だ。 トップの大学に入り感じたことは、自分が特別でも何でもないということだ。自分より賢い奴も、突拍子もないアイディアを持ってる奴も、冗談かと思えるほどに資産を蓄えている奴も腐るほどいる。
たかだか付け焼き刃で知識を蓄えた俺とは比べ物にならない連中が驚くほどいた。東条だって、その一人かもしれない。
所詮、俺は凡人なのだ。 「あー、お前、おんなじ専攻の――北田、だっけ? ミスコンの実行委員なのか。由香里のこと、頼んだぜ」
突然のことに驚いたが、その目つきは言葉とは裏腹に鋭すぎた。この男、日陰者の俺にすら牽制する気か。無駄な努力なんてやめて欲しい。俺は彼女になにもしないし、なにもできない。
「ああ……お疲れ様」
「フン」
鼻で笑われ、力なく挙げた右腕が行き場を失くして停滞する。いったい何をやってるんだ俺は。 「北田君」
女神が寄ってきた。
「うちの彼氏、ちょっと冷たいでしょう。でも他意はないっていうか、本気じゃないから気にしないでね。今日はよろしく。あ、私も運ぶの手伝おうか?」
「い、いや……気にしてないよ。けがをするといけないから、待っていてよ」
「そう? じゃ、もう少しメイクをしようかな」
「い、いや……もう充分、だよ……」
彼女の元々の素材の良さと控えめなメイクで、彼女の美は真骨頂にまで達していた。これ以上の追加は足手まといというやつだろう。
けれど、すでにケバイという意味に取られたかもしれない。うまい言葉が見つからなくて、いつの間にか嫌われる。いつものパターンだった。
「そ? ありがと」
彼女がどう受け取ったのかは分からない。けれど笑顔を崩さず、彼女は待機者の椅子の方へと戻っていった。ホッとする一方、ただの社交辞令だと落胆する。その時、俺の携帯が鳴った。 「おい、切っておけって言ったろ」
「す、すみません」
先輩の声にひやひやしながら、画面を確認する。非通知からだった。いままでこんな経験はない。無視して切ってしまおうかとも思ったが、好奇心が決断を鈍らせた。
「出るなら外で出ろ、これ運んどくから」
「は、はい!」
反射的に控室を出て、トイレの個室にまで逃げ込んだ。もう10コールぐらい鳴っているのに、諦めが悪いのか切れる気配はない。
通話ボタンを押した。
「メリークリスマス!」
第一声がそれだった。 「今年も一人寂しいクリスマスを過ごす予定の君に一大プレゼント! サンタさんが欲しいものをなんでもあげちゃうよ!」
初老の男性の声だ。特に機械で加工してある気配はない。ただのいたずら電話か。
「おっと、君は電話を切ろうとしているね? それもそうだ、こんな電話怪しすぎる。でも思い出してみて、みんな昔はサンタを信じてた。君も、由香里さんも、東条氏もね」
こいつ、俺のことや清水さんのことを知っている――内部関係者か。
「誰にも言いません。悪い冗談ならやめてください」
「冗談にも悪いものといいものがある。みんなが笑える冗談ならいいが、笑えない冗談なら最悪だ。今まで築き上げた人間関係がすぐに崩壊してしまうではないか。
ああ、そういう意味で言えば今君に持ち掛けようとしているのは悪い冗談かもしれない。最後に笑うのは君だけだ」
ベラベラとうるさいいたずらだ。声からするに、教授たちかもしれない。 「大人ってずるくて汚い生き物だよねえ。二十歳を過ぎた君なら分かるだろう? 学生時代はみんな仲良くしなさいと教えられるが、大海に出ればすべて上辺だけ。みんな私利私欲のことしか考えちゃいない。
もっと歳を重ねると大変なもんでね。時代の流れとともに、僕の配送業も終わりを告げそうだ。昔はほんの一握りの特別なお客さんが特別なものを依頼してきたが、いまや僕の存在を知る者、信じる者は極端に少ない」
一息で喋ってから、相手は落胆したように声を落とした。
「今は誰も魔法の力なんて欲しない。求めるのはスピードと、『隣と同じもの』という妥協だ。一億総中流、だったっけ? そんな時代はとうに終わりを告げているのに、
みんな既製品で子供を満足させようとする。その子供は今は気づかないけど、大人になって自分が妥協の愛情を受けたことを知る。そして同じことをまた繰り返す」
「あなた、一体何者なんです?」 「やっと聞いてくれたね。サンタクロースだよ。両親の代名詞なんかじゃない」
男は息を止めた。俺もまた、そうだった。
「本物だよ」 「信じるか信じないかは君の自由。けれど君は信じかけている。まあそれが僕の能力でもあったりするんだけどね」
「あなたの、能力?」
「他人を信じ込ませる力。聞こえをよくするとこんな感じだ」
悪くするなら、なんなんだ?
心を読まれたのだろうか。呆れたように男は言った。
「君も大好きだろう。催眠だよ」 「催眠が好き、だって?」
「もちろん妄想の世界でだ。エッチなものもあったりなかったり。不純だと良心は叫ぶけれど、だって仕方ない。自分の欲しいものが手に入らないストレスは何よりも絶大だ。
人間の精神ってそういう風になってる。金にしろ、酒にしろ、異性にしろ」
「……」
「でも外の世界で強引に実行すれば、それは犯罪だと法律が話しかけてくる。ああ、まるで僕たちは鳥かごの中の鳥だ。だから一部の歪んだ人間は妄想の世界に逃げる。その味は君も知っているだろう」
妄想は妄想である限りは、何の罪でもない。
「そう、だから溢れ出る欲求を妄想という形で制御している君たちは理性的で大人だ。駄々をこねて友達からおもちゃを奪う子供とは違う。けれど鳥たちは野生に帰りたくなるものだ」
「どういうことです」
「……」 「おい北田! 電話なげーぞ、手伝えって」
俺が男の言葉を聞いた瞬間、先輩がしびれを切らし呼びにやってきた。俺は反射的に電話を切ろうとしたが、男に慌てる様子はなかった。暗い声で、男は言った。
「幸運を祈っているよ、少年」 応援ありがとうございます。
落ちさえしなければ、明日完結させる予定ですので特に保守は必要ありません。
ご心配ありがとうございます。 パンツアウトしてスタンバイしながらだったのに明日とは酷なことを 部屋に戻ると、機材の運び出しにせわしない先輩たちが汗を流していた。部屋の中の暖房は効きすぎているようで、じっとりとした緊張が俺を襲う。
「そろそろ本番だ、行くぞ! 北田、お前は警備だったろ」
「はい」
俺の担当は警備だった。と言っても、指定された場所で立ちつくすだけの毒にも薬にもならない立ち位置だ。もし仮に、女神を狙った変質者がやってきたとしても防ぐ手立てなんてない。
第一、 自分がその張本人である――ということに俺はもう自覚的だった。
ほんの数分で、俺は凡人から神へと進化したのだ。 気が付くと、部屋に残っていたのは俺と清水さんだけだった。清水さんは最後の最後まで髪をいじっていた。ぼんやり見つめていると、こちらにやってきた。
「行かないの? 北田君」
「行くよ」
「? どうかしたの?」
「どうして?」
「なんだか、雰囲気が変わった気がして」
「そうかな」
「うん。……私のこと、応援しててね」
出口へと歩を進める女神。その背中すら、神々しくて眩しい。
「ちょっと待って、清水さん」 「ん?」
「写真を1枚、撮らせてもらえないかな」
「写真? 今?」
「うん」
僅かに眉を寄せた。警戒心が強まったのだろう。
「どうして? ステージで撮ってくれればいいのに」
「実は俺、撮影担当でさ。自分のスマホで撮ることになっているんだけど、調子が悪くて。せっかくの晴れ舞台が台無しになっちゃいけないだろ?」
「そういうことか、あんまり時間が無いけど、1枚だけならいいよ」 し離れ、彼女を前にカメラを起動する。その全身はまさしく神が創り出した完璧な造形だ。その無垢な笑顔は、あの男には似合わない。
「――君たちは理性的で大人だ。駄々をこねて友達からおもちゃを奪う子供とは違う」
俺たちはいつから大人になったのだろう。自分の欲求を抑え込み、好きでもない人の前で愛想笑いを浮かべる人生。そんなの、空虚なだけだ。
俺は、この子が欲しい!
「はい、笑って」
眩しい光が、彼女と僕を遮った。それはまるで、正常と異常を断絶するかのように。 「……」
彼女は一瞬、動かなくなった。
「清水さん?」
「ん……あ、ごめんごめん。撮れてた?」
「うん、ばっちりだよ。故障は思い違いだったかもしれない」
「そう? ならよかった」
「応援してるよ」
「ありがとう」
そう言って女神は、俺より先に部屋を出ていった。
虚ろな、瞳のままで。 「ミスコン優勝おめでとう。ま、当然だけどな」
ミスコン終了後の控室で、東条は彼女というより自分を褒めたたえるように賛辞を贈った。
「さっさと帰ろうぜ。今日はイブだ」
残念だが、そうは問屋が卸さない。
「ごめんなさい、私、北田君と用事があって。先に帰ってもらえる?」
「北田と用事ィ? おい、なんだそれ」
東条が俺に詰めよった。が、由香里が仲裁に入る。
「やめて、北田君との約束なんだからしょうがないじゃない」
「だからそれがどういうことかって聞いてんだよ、おい!」
北田が語気を荒げた。片付けをしている先輩たちもざわつき始める。
「スマホなんかいじってねえで答えろよ、北田!」
「はい、チーズ」
画面には、東条の最後の感情的な一面が切り取られていた。 「え、なに? どうしたんだ」
「はいみなさんもチーズ。チーズ。チーズ」
360度適当に光を振りまくと、静寂が訪れた。
なんだ、簡単すぎる。 「じゃあ、行こうか。由香里」
「うん」
「あ、俺と付き合ってくれる?」
「うん」
「ていうか一生俺の所有物になってくれる?」
「うん」
「幸せにできないかもしれないけどいい?」
「北田君と一緒にいられるなら、それだけで私は幸せだよ」
「そっか。じゃあ夏葉原にでもいこうか」
「うん」
ああ、簡単すぎる。どこかのサンタさん――。
素敵なプレゼントをありがとう。 「入っていい?」
「ああ」
高級ホテルの一室。シャワーからあがってきた由香里は、サンタの衣装を着ていた。先ほど夏葉原で購入したものだ。
「ど、どうかな……似合ってる?」
「ああ、最高だよ」
この季節なだけに寒そうではあるが、まさに女神と言わんばかりの白く健康的な肩、そしてなだらかな線を描きながら広がる露出した肌。
そこから少し目線を下げると、大きく実をつけた禁断の果実が煽情的な色に守られている。腰から下半身にかけてのラインも素晴らしく、まさにこれが西京大学一番の美女なのだと実感できる。 「でも、こんな高級なホテル、大丈夫なの?」
「ああ、心配しないで」
もちろん金など払えるわけがない。けれどもうその必要すらないのだ。夏葉原をはじめ、「デート」という名目で訪れた東京の名所各地はすでに制圧している。 「じゃあ、はじめようか」
「うん」
「キスしろ」
由香里が少し照れながら、俺と口を合わせる。
「舌を絡めろ」
にちゃ、にちゃと卑猥な音を響かせながら、由香里の舌が俺の舌を蹂躙する。俺は由香里にDキスをさせながら、その大きな果実へと手を伸ばした。
薄い生地でできているのだろうか。思ったより妨害されている感覚は少なく、自分の大きな手でも抑えきれないほどの夢が俺の手の中で踊っている。 「ん……ん……」
舌から口を離し、あらゆるところに強く唇の跡をつける頃には、彼女の方から声が出始めていた。窮屈なズボンから、股間が飛び出してきそうで苦しかった。
「奉仕しろ」
「うん」
ぶるん、飛び出たそれを見て、由香里は感嘆の声をあげた。
「大きい……」
「東条とどっちが大きい」
「断然北田君だよ。こんなに大きいの初めて……ちゅ」
最初は亀頭を執拗に攻めていたが、俺が指示すると竿も舐めるようになり、最終的には玉も舐めるようになった。 「んっ、んっ、んっ……」
一生懸命に揺れる赤い帽子を見下げながら、俺は射精感がこみ上げるのを感じていた。もう我慢できそうにない。由香里の口に無理やり挿入し、頭を押さえつけながら激しく動かす。
「出すぞ!」
由香里は精液を飲みながら絶頂しているようだった。華奢な身体がぴくぴくと痙攣していた。
「う……あ……」
俺は由香里の涙を舐めとり、訊いた。
「まだできるな」
「も、もちろん」
「下を脱げ」
「うん」 由香里の秘所は清潔で、陰毛すらほとんど生えていなかった。それが聖域的な感覚を思い起こさせ、それだけに東条に侵入されたことが悔しかった。
「俺と東条どっちが好きだ」
形の良い尻を持ち上げながら、分かり切った答えを訊く。
「北田君です……あっ、あっ、あ――」
「真に俺の所有物になることを誓うか」
「んっ、んっ、んっ……ち、誓います」
「性欲処理係でもか、肉便器でもか」
「性欲処理係でも、肉便器でも構いません」
「俺の子を孕むか」
「孕みます」
何十回目のピストンだろう。俺はおそらくカウバーまみれの先端を由香里の膣奥に押し当てて爆発させた。
「あ……ああ……」 由香里から引き抜き、用意してあった強めのワイングラスを手に取る。
「今日はクリスマスイブだ。まだまだ楽しもう、由香里。ほら、言ってごらん? メリークリスマス」
「メ、メリークリスマス……」
俺は痙攣を続ける由香里の裸体にワインを注いだ。一見すると毒にも見えなくないが、精液と混じって色が薄くなったみたいだ。
すべての凡人へ、メリークリスマス。 乙
なんかサンタさんの現代社会に対する啖呵に泣いた 乙!
後日どんな事をしたりさせたりしたのかも読みたいなー(チラッ 後日が見たいとレスが付いた後に「以上です」と終了宣言きたー あれ なんか変に連投になってしまってました
後日談は難しいかもしれませんが、前日譚は書こうかなぁなんて思ってます
催眠要素は少ないですがどうぞよろしくお願いします 目の前が真っ白になった。それは女を抱いたからではなく、上空に現れた巨大な火炎玉が現れたことによって目が眩んだからだった。
「お前には催眠の力がある! なのになぜ使わない!?」
分かっていたことだった。僕は彼に、勝てない。
「お前は有り余る力を持ちながら、それを使うことにためらいを感じている。なぜか? お前には意志がないからだ! 世界を変革しようという、意志が!」
世界を、変える――俺が?
「俺たちには例外的な力がある。だがそれを使えないのでは宝の持ち腐れと言うやつだ。お前が本気を出せば、俺を自殺に追い込むことだってできるのだろう? だがお前はそれをしない。意志薄弱だからだ。そんな人間は生きていく価値すらないのだ。消えろ!」
巨大なエネルギー弾が俺にぶつかる。今度は、白が永続的に続くような気がした。
それは、僕の死が近づいているからだった。 「……目が覚めたのね。よかった」
目が覚めた時に初めて感じたのは、目の前の女性の瞳の美しさだった。澄んだ蒼は、その金髪に良く似合っていて、自分が軽蔑しているレイシストにでもなった気分だった。
「俺は、生きているのか」
「ええ、私が助けました」
にこり、と微笑んだその顔は、遠い昔に見た母親のものと似ていた。
「俺は……いったいどうなって」
「この山のふもとに仰向けで倒れていました。能力者と闘っていたんでしょう?」
「山? ここは山なのか」
意識がはっきりとしてきた。あたりを見回すと、一面が木だった。木の独特の匂い――。
「ここは丸太小屋なの。私たち、2人でここに暮らしているんです」
「私たち?」
その瞬間、その少女は音もなく現れた。文字通り、なんの気配も感じなかった。
「ただいま、ママ。――その人は誰?」 僕は開いた口が塞がらなかった。彼女がテレポーテーションしてきたからではない。自分以外の――いや、自分と奴以外の――能力者に出会ったことが久々だったからだ。
「彼、山のふもとに倒れていたの」
「ふうん」
彼女は母親――ママと呼んだのだから間違いではないだろう――とよく似ていた。異なっていたのは背丈と肌のつやと髪型ぐらいで、他は母親をそのまま小さくしたような感じだった。彼女は母親譲りの蒼い眼で僕を見た。いや、見下した。
「あなた、能力者でしょう? まさか私たちに、厄介ごとを持ち込んだんじゃないでしょうね」
「こらシンディ。そんなこと言わないの」
「だって――今までの能力者はみんなそうだったじゃない。能力の研究だとか、見世物にするとか、身売りだとか――まともな連中が接触してきたことなんてなかった」
彼女はその美しい眼の奥に鬱蒼とした闇を抱えて言った。 「すぐに出てってちょうだい。私たちはおもちゃじゃないわ」
「すまない……僕はそういうつもりじゃ」
「いいんです。もう少しここにいて。この子ったら、学校に通っているのに協調性なんてまるでないんだから」
「ママ!」
彼女の気恥ずかしそうな叫びは耳に入らなかった。「学校」という単語が、僕の意識を捉えて離さなかった。 「学校って、あの学校?」
「ええ、あの学校です」
「言いふらしたりするんじゃないわよ」
彼女が牽制するのも無理はない。能力者が「迫害」されてからというもの、それまであった教育の権利というものは能力者にとってのみ破棄された。彼女たちは――学校には通えなくなったはずなのだ。
「そんなことはしない――でもなぜ」
「隠しているのよ――能力者であることを」
「……」
安直な手だった。教育を受けたいと望む子供たちが、最初に思いつく愚策と言ってもいい。 「……私の能力はテレポーテーションだけ。誰にも危害は加えないわ。どうせ移動でしか使えないんだから、それを制限すれば一般人と同じ。ただのかわゆい女の子」
彼女は自嘲的に笑ってみせた。僕は言葉を探したが、うまく出てこなかった。
「学校はあなたが倒れていたふもとにあるんです。そこまで通うのも大変なんだけどね」
「毎日、山を下りてるのか」
「そうよ。能力を使えば一瞬だけどね」
そんな苦労をしてまで、今の学校に通う意味なんてあるのだろうか。学校なら他にいくらでもある。
「……転校したらどうなんだ」
「あんたには関係ないでしょう。とっとと出てって」
「……明日になれば痛みも引くでしょう。今日はゆっくりなさって」
彼女――シンディが甲高い声を上げた。 「ママ。正気? この小屋には仕切りも何もないんだよ? あるのは暖炉とトイレと、少しの服と布団、水の貯蔵庫だけ。こいつが見ている前で、裸で水浴びをしろって言うの?」
「……シンディ」
そうだ。こんな山小屋では、プライベートな空間などありはしない。そういった面でも、暮らしづらいだろう。 「ぜっっったいに嫌よ、今すぐ追い出して」
「すぐに眠る。朝まで起きない」
「嘘よ、そんなこと言って覗くんでしょう」
「シンディ、お客様を信用して」
「お客様、ですって? いきなり現れた得体の知れない能力者が、お客様? ママ、どうにかなっちゃったんじゃないの?」
母親は、困った顔をして笑った。
「何かをしそうになったら、能力で止めるわ」
「あのねえ――」
シンディは何かを言いかけたが、諦めたのか黙り込んでしまった。
「……さっさと寝なさいよ、変態」 深夜、尿意を感じて目が覚めた。ぼんやりとした意識の中でも、痛みが引いているのがわかる。
「……確か、トイレはあるって言ってたな」
「トイレは曲がって左です」
まるで待ち構えていたかのように、母親が声をかけてきた。実際、彼女は待ち構えていたのだ。
「……ありがとう。痛みも引いた。君は治癒能力者?」
「……まぁそんなところね。他にもいろいろあるけれど」
「色々って?」
「ふふ、内緒。そう言えば、まだ名前を訊いていなかったわね」 能力者は名を知られることを非常に恐れる生き物だ。それは、常軌を逸した存在者である能力者が、矮小な人間の「迫害」を恐れていることの証拠だった。
「……偽名でも?」
「いいえ。あなたの本当の名前を」
僕はまっすぐに彼女を見た。温和な表情の奥に、確固たる意志が感じられた。
「お前には意志がないからだ! 世界を変革しようという、意志が!」
奴の言葉を反芻する。意志、か。
「……コサインだ。君は?」
「ブライトです。よろしく」
僕はその微笑みを見て、本名を明かしてよかったと感じた。僕も結局、安直な男だ。 「さてコサイン。今みたいに正直に教えてほしいのだけれど」
「うん?」
「あなたさっき、シンディの裸を見たわね?」
「見てない」
即答した。 「……別に糾弾しようとしてるんじゃないの。真実を言って」
「言ってる。見てない」
「そう。あの子のお尻、どうだった?」
「ありゃ安産型だ」
また即答した。 「やっぱり見たのね」
「い、いや――ふ、服の上から見たんだ。服の上からでも、尻の形ぐらいわかる」
「あの子はあなたにお尻を向けなかった。着替えの時以外はね」
「ああ……」
「大丈夫よ。あの子は気づいてない」
「……なぜそれを聞いた。僕を締め出すためか」
「いいえ――ただ欲情したか訊きたいだけ」
「え?」
ブライト――この母親は、何を言ってるんだ?
「なんでそんなこと」
「欲情したのなら――私の代わりに彼女と一緒に暮らしてほしいの」
「どうして? 君が出ていくのか」
「私の命はそう長くない」
目の前が一瞬揺らいだ気がした。 「病気――なのか」
「まぁそんなところね。彼女をこんなところで1人にはできない」
それはその通りだ。こんな山小屋で――彼女1人では生きていけない。けれど。
「だからってなんで僕なんだ」
「あなたも能力者だから、シンディに対する理解はあるでしょう。あなたなら、信用できる。わかるの。全部ではないけれど、他人の考えていることがね」
「それが、君の能力?」 能力者の中には、「感知タイプ」と呼ばれるものが存在する。2種類に大別され、読心を得意とするタイプと、相手の能力を把握するタイプがいる。
「君は、読心タイプか」
「両方よ。だからあなたの能力もわかる。あなたの能力は、催眠」
「……」
ブライト――もし敵であるならば、真っ先に殺していただろう。
「そんな物騒なこと言わないでよ」 「……すまない。でも僕じゃ無理だ。彼女を養えない」
「貯蓄ならあるわ。あの子に必要なのは、親であり、恋人」
「恋人……? 僕に恋人になれって?」
彼女はせせら笑うようにして僕を見た。
「あの子に何度言い聞かせても、転校を嫌がるの。なぜだと思う?」
「友人がいるんじゃないのか」
「……好きな人がいるのよ。それも『普通の』人」
「……」
暖炉の火が、緩やかに音を立てた。 「あの子に――彼にこの恋愛は無理よ。私たちは――違いすぎる。諦めさせなきゃならない。分かるでしょう? ねぇ」
僕は遠い昔の恋愛を思い出していた。僕だって、「普通の」女の子に恋していた時代があった。
僕は盗み見たシンディの裸を思い出した。雪のように白い肌。健康的で華奢な背中。そして、ふっくらと丸い尻。
欲情しないわけがない。 「欲情するかどうかで一緒に暮らすか決めるなんて異常だ」
「だって、レスになるのなら彼女は恋を諦めないでしょう」
「だからって無茶苦茶だ。彼女の意志はどうなる」
「私には時間がないの」
「……分かったよ、じゃあ言うけど」
半ばやけだった。こういう告白の仕方は最悪だ。前にもそういったことがあった気がする。ああ、あれは夢香に能力者であることを告白した時だ。 「僕は――その――インポテンツなんだ」
ブライトはにっこり笑って言った。
「知ってる」 「もう1度聞くけど」
トイレから戻った僕は、すでに下着姿のブライトに訊いた。
「本当にするの?」
「ええ」
相も変わらない、屈託のない笑顔。
「うまくいかないと思う」
「それを確かめるためには、やってみなきゃ、大丈夫、傷ついたりしないわ」 そう言い終わる頃には、彼女は全裸になっていた。経産婦にしては理想的な身体を保ってはいたが、やはりしわやシミを完全には隠せはしなかった。
「脱いで」
「寒い」
「いいから」
僕も全裸になった。縮こまったそれは、やはり起き上がる気配がない。
「どう?」
「やっぱり、だめみたいだ。すまない」 そもそも、こんな話自体がおかしいことなのだ。俺は奴と闘っていただけなのだ。それがなんで行き倒れた家の娘と暮らすことになっているのだ。
「のだ。のだ。のだってやめてよ」
「心を読まないで」
「してみましょう」
そう言うと、ブライトは僕の頬に手を触れた。暖かい。 「キスして」
「シンディに悪い」
「今ここで断ったら、私に悪いわ」
「卑怯だ」
「女の子って、みんな卑怯なのよ」
「……知ってる」
彼女の唇に触れた。それを皮切りに、彼女の舌が僕の口内へと侵入し、蹂躙する。しかし、僕のは反応を示さない。 十分ほどは経っただろう。ブライトは僕の股間を盗み見て、触ってみましょうか、と言った。
「君に魅力がないわけじゃないんだ――でもできない」
「まだすべてを試したわけじゃないわ」
「待って」
僕は、彼女がなぜここまで躍起になっているのかが分からなかった。
彼女のほそい腕が僕の股間に触れた。ゆっくり、ゆっくりと上下に動かす。それでも、彼女の手の中にすっぽりとはまったままだ。 「……なぜ」
「死期が近い人間は、誰でもこうなる。知ってる? 未曽有の事態が起きた時――地震や津波といった、命の危機――人間って性欲が増すんですって。きっと本能ね」
「……自分のため? だとしたら、僕を選んだのは完全な間違いだ」
「私は間違いだなんて思ってない。たとえ行為ができたって、愛情のない人がどれだけいると思う? あなたは私たちを愛そうとしてくれている」
「……できなきゃレスになる。そう言ったのは君だ」
「……そうね」 彼女は僕のを口に含んだ。気持ちがいい。けれど、反応しない。
「そもそも、僕は性経験が豊富な方じゃない」
彼女は上目遣いのまま、ゆっくりと僕のを舐めている。
「昔、好きな女の子がいてね。シンディみたいに、『普通の』子だった。その子としたぐらいだ。それも催眠で。サイテーだ」
「……」
そうだ。僕の心の中で名案が浮かんだ。いままで考えつかなかったのが馬鹿みたいだ。
「なぁブライト。シンディのその、彼のことだけど」
そうすれば、なにもかも円満じゃないか。 「ダメよ」
彼女には、僕の思考が読まれている。でも、それしかなかった。
「僕は、彼女の恋人になるには年が行き過ぎてる。不釣り合いだ。それに、シンディがそこまで強く想っているなら、そうしたって罰は当たらない。喜んで協力する」
「いつか――あなたの支配が解ける時が来たらどうなるの? 彼はすべてを知り、私たちを恐れるかもしれない。そして行き着く先は――」
迫害。 「……」
「出来るだけ正当な手段で一緒にいられる人の方がいい」
「僕は無理だ」
「あなたが暮らしてくれるなら、シンディに催眠をかけてもいい」
「そんなことできない。なぜそれを許可するのに、彼には許可しないんだ」
「能力者と一般人。その隔たりは絶対的よ」
「……」
気が付けば、彼女は僕のものから口を離していた。さっきよりもっと、うまくいく気配はなかった。 「……明日の朝にでも、シンディに催眠をかけて、シンディとなら、うまくいくかもしれない」
「若い身体だからとか、そういう問題じゃないんだ。もっと根本的な――」
「やってみて、お願い」
まただ。また、強い意志が漲る瞳。
「……僕が彼女を強姦したらどうする。殺してしまうかもしれない」
「あなたはそんなことしない」
「確かに今の僕はそうかもしれない。けれどその時になってみなければ分からないだろう」
「じゃあ試してみるってこと?」
「……なんで僕なんだ」
「あなたしか頼れない。父親はいないの。能力者同士の諍いに敗れて死んだ」
「……」
「……昨日あなたを見た時――すでに動かなくなっていたあの人を思い出したわ。シンディと一緒に暮らすという目的が出来れば、あなたも彼を諦めるでしょう」
「彼、って?」
「対決していた、彼。思考を読む限りでは、あなたの昔の恋愛に関連している?」
「……」 彼女は服を着始めた。パンツを手渡される。
「……シンディに催眠、考えておいて」
強烈な眠気が襲った。眠って、もう二度と目を覚ましたくない。 「なに? 話って」
「ほら、自分で言えよ」
「絶対に言わない」
「言えって」
「言わない」
「2人して、なんなの? 私、忙しいんだけど」
「あ、待って。夢香」
「こいつはなぁ、夢香。普通とは違うんだ」
「どういうこと?」
もう引き下がれない。
「言うよ――僕は能力者なんだ」
「ずっと――隠してたの?」
「サイテーだろ」
「……」
「……もう、近寄らないで」
「待ってくれ、違うんだ」
「……これで、夢香は俺のものだ。能力者なんつーのにろくな奴いやしねえんだ、とっとと学校から出ていけ」
僕は感じていた。彼にも、能力の予兆があるということを。 「ママ、どこ? ママぁーーーー!」
自分が能力を制御できないのは分かっていた。気が付いたら見慣れない景色の住宅街にやってきていた。
「ママ、助けて、ママ!」
訳が分からなかった。お腹もすいていた。心細かった。
その時、母親と手を繋いだ男の子が目に入った。
「あらあら、迷子? お嬢ちゃん、名前は?」
「シンデ――」
まずい。ママに本名はいけないと教わっていた。 「リム」
「そう。この辺では見ない子ね。外国から来たのかしら? おうちはこのあたり?」
「わかんない……」
「じゃあ、一緒に探してやるよ!」
男の子が、快活な笑顔を見せた。
「一緒に行こう、ほら!」
手が差し伸べられた。
これが私と彼の、最初の出会いだった。 やばい
終わりが見えない
昨日投下した分、一人称の揺れがありましたね。
コサインの一人称は「僕」です。
よろしくお願いいたします。 ママがあいつを起こして来てって言うから、仕方がないけど行かなきゃならない。見ると、布団の上で正座していた。
「……おはよう」
「起きてたの」
「最近、夢見が悪くてね――君も早起きだね、シンディ」
「気安く名前、呼ばないでくれる? あとその名前、絶対外では言わないでよね」
寝起きのこいつは少し、辛そうだった。でも同情なんてしない。私だって、嫌な夢を見たんだから。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています