31−2
「最後は、首枷になります」
「く、首枷…?バレちゃうよ、首にそんなのつけたら」
「ふふふ。確かにそうですね。ですが、他の枷ほど致命的なことにはならないでしょう?」
そんな。
首輪つけて登校する子なんて、誰が見たってただの変態じゃん。
「ご安心ください。この枷の鍵は南京錠ではなく内蔵型ですので、あからさまな拘束具には見えないと思いますよ。上手くごまかせば、チョーカーということにできるのではないでしょうか?」
さすがに無理があると思うけど…
…いや、どうせ何言っても無駄なんだ。諦めるしかないんだ。
「装着しますね。首周りがかなり窮屈になると思いますので、心の準備をしておいてください」
ちょっ!?
窮屈ってどういうこと?
まさか首輪までキツキツなんてことないよね?

うっ…
これキツすぎるよ…苦しい…
ただえさえ息がしにくくて苦しいのに…
「それでは、施錠させていただきますね」
カチッ

あっ…
なんだろう、この感覚。
自分の全てを制御下におかれたような…そんな感覚。
首輪の圧力が脈を強調して、脈を打つ度に私に自由なんてないと語りかけてくる。
首輪なんてつけられても恥ずかしい思いするだけで何の拘束効果もないと思ってたけど、これは私を精神的に拘束するものだったんだ。