私が目を覚ました時、剣道場には誰もいなかった。私は防具や剣道着を脱ぎ捨てるように其の場所に置くと、再びセーラー服とスカートを身に着けた。
すると、セーラー服のポケットに何かが入っている感触があったので探ってみると小さな鍵が2つ入っていた。
 (もしかして・・・・)
 私は其のうちの1つをネックコルセットの鍵穴に差込み、回してみた。するとカチッ、と音がしてネックコルセットが開いた。
そしてもう1つの鍵をはフェイスクラッチマスクのつなぎ目にある南京錠を開錠するものだった。
 「ううっ・・・げほっ・・げほっ・・・」
 少し咳き込みながら、ギャグを引き抜くと唾液が口から零れ出た。何時間かぶりに口で大きく深呼吸をしてから、私は剣道場を後にした。
 部屋に戻ると、何時の間にか夕食が用意されていた。まだ温かくて湯気が出ていた。
 (私を常に監しているのね・・・)
 そう思いながらも、私はそれを残さず平らげた。そしてお風呂に入るために、セーラー服とスカートを脱ぎ、ラバースーツを脱ぐことにした。