鋼の下着の中で過ごさなければならない私たちが、少しでも楽に暮らせるように。そんな計らいともいえるし
こういうものを用意すれば、私たちを鋼の下着の中にずっと閉じ込めておける。そんな手段ともいえる潤滑剤。

貞操帯に予めそれ用の穴があけてある、ってところからして、答えはたぶん―――



「はっ..はぁっ....ぃいいぃぃぃ....」

「椅子におろしますよー。大丈夫ですかー? 」

胸を動かすように息をして、時折スーツからくぐもった音が響くたびに声と体を震わせるアンナさんを処置室の椅子に下ろしていく。

奴隷にはランダムに振動するとだけ伝えることになっているそれには、実は法則があって、
刺激が止まった直後にすぐ震えだすのは毎時23分だけで、殆どの時間は止まってから3分間は絶対に次の刺激が来ない。

この“安全時間”を活かしながら椅子側のワイヤーに掛け替えていく。
椅子に密着するところまで下ろしたら、特に腰から下、腰回りと膝、足首のリングに直接椅子の金具をはめ込み、
さらに検査道具と一緒に持ってきたベルトをウエストと鼠径、太ももにかけてガッチリと椅子に固定する。
こうしておけば、途中で今みたいに暴れられても、支障なく検査を続けられる。

実のところ、アンナさんがすっかり“出来上がってる”のは今朝からとっくに織り込み済みだった―――

今朝のほのぴの送り。V性感が井上スケールで7〜8、河合主人から性感検査の介助と焦燥薬の指示、を行間を埋めながら普通の言葉に直すと

「中の感度がいい感じに上がってきたと報告があった。次の段階の責め具を用意するための検査をするから手伝いなさい。」
「それから、新しいディルドが出来上がるまでの間、薬で焦らしておきなさい。」って河合主人が言ってた。になる。

拘束用のベルトは最初から持ち込みリストに加えていたし、
なんなら喘ぎ声を抑えるためのバイトも兼ねた、頭用のハーネスだって念のため用意してある。