検査する場所が場所なら、開脚椅子に乗っけてしまうのが無難―――
それは地下でも、いたるところに拘束用のリングを取り付けられた奴隷でも変わらない。
それから、一見性感検査とは関係なさそうな場所―――
おおげさなVRゴーグルというか、あご部分のないヘッドギアというか、両目を覆う重々しい機械をアンナさんの頭へ付けていく。
頭を通る4本のベルトでしっかりと固定してから電源を入れると、
コードで繋がったモニターに3方向から見たアンナさんの右目が映し出される。
井上式膣性感検査―――
一人ひとり感じ方も、感じたものの表し方も違うそれをどうにかして数字をともなうデータにできないか。
そんなことを思った井上主人が考え出した考え出した検査。
「今のバイブがいっぱいいっぱいになっちゃったアンナさんに、新しいのを用意するための検査をしますからねー」
「今度のは辛くならないように、しっかり頑張りましょうね!」
膣の方々を刺激して、反応を見る―――性感検査という単語から苦も無く想像できる検査ではあるけれど
「はい、両目を閉じてゆっくり息をしてくださいねー」
「でもおなかも辛いですよね?なるべくでいいです。なるべくゆーっくり....」
測るのは自分の意思で押し殺したり演じたりできる声でなく、感じたままを映す瞳―――