トトン、トン....ガチャリ―――

そうしていると一目―――じゃないな。一耳でその人とわかるノックと共に河合主人が入ってくる。

「おっ、ちょっと早いかと思ったけどできてるね。二人ともいい子だ。」

それだけ言うと私の前を抜けて椅子の手前、開かれた足の間に腰を下ろす。

「さて、検査は私がすることになっている。内容は聞いてるな?」

「はい....はひ―――あ....あっ」

「中で感じる場所をくまなく調べ上げて、お前専用のおもちゃを作る」

「ただし。それで遊ぶのは僕で、お前は始終遊ばれる側だ」

「ひぃっ―――あっ、それ、まっ、いいぃぃぃ....」

そんな言い回しがよくとっさに―――そう思ってしまう言葉を並べながら
私がさっきぎっちりと締め上げたアンナさんの下腹に円を描くように触れ―――

かと思えばスーツの二重蓋を外し、そのままアンナさんを蝕んでいたものをもてあそび始める。

検査そのものじゃなくて、検査の介助が私たちの仕事。
それにはここの規則が理由があって、被管理者の特定性器、
つまりおまんこの中とか、男の子だとおちんちんの外側とかに直接手を加えていいのは主人だけ。

今日みたいな中の検査はもちろん、バイブの交換なんかも主人にしかできない行為。

だからこそ、スーツの前カバーの中は私たち管理士がうっかり“越権行為”をしてしまわないように二重蓋でふさがれていて
中の辛さや切なさをいくら私たちに訴えても、何もしてあげられないしくみ―――