ばあちゃるカプ妄想総合スレ part3 [無断転載禁止] [無断転載禁止]©bbspink.com
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ばあちゃるカプ妄想総合スレ part2 [無断転載禁止]©bbspink.com
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/pinkcafe/1543747225/ のじゃばあ好き!!!!!!!!好!!!!!!き!!!!!! のじゃばあはNLなのかBLなのかという独特の倒錯感がありますね完全にね シロちゃんとピノ様と馬の血液型はくわがたらしいぞ。ピノ様は虫から発想したんだろうけど白馬が血液型ギャグで考えて同じなのすき 親友で世話焼きで小悪魔なのじゃロリおじさんとか(性癖の)教育に悪いっすねこれね
たぶん翌朝自分の大胆な行動思い出して世知辛案件になるんだろうなぁ…
こんな良策を見ると自分もss書きたくなる病が再発してしまう 最近馬猫がアツい、動画勢になったことや歌のことなんかで接する時間は格段に増えてそう
愛しのなとりんが馬と話すよりも自分が馬と接する時間が長くなってしまってきているという関係性も創作的にグッド もちにゃんはプロデューサーに自分のやりたい事や将来の事を話してる時が楽しいって言ってたしねえ
いいっすねえとかそれ面白そうっすねえと全肯定してくれて嬉しいとも言ってたし最高っすね お披露目で二人きりでしゃべってる時間がそこそこあったけどもちにゃんが自然体で楽しそうにしてたのを思い出した 馬はせめてスラックスに……馬の短パン姿とかアリだと思う
その時点での馬への感情でスカート丈が自然に変化するなとなととか最高じゃね?
好感度低かったり不機嫌だったりするほど長くなって、その逆だと短くなる
スカート丈がゼロになったらR-18展開突入よ そのネタいいな
R-18は無理だけどギャグで書けそう 風紀委員長からの依頼でスカート丈を改造した牛巻とあずきち!バイトの疲れといたずらごころから、「馬への好感度によってスカート丈が上下する」ようにスカートを改造してしまった!果たして!風紀委員長は風紀を守れるのか! 🌾「いやこのスカートは違うくって……だ、大体ばあちゃるさんが私の風紀を乱れさせてるんですからね……!」(比喩でもなく直喩)
🐴「? 何言ってるか全然わかんないっすね」(わからない) なお!!設定された最大好感度を超過するとスカートは消失する!!! 設定された最低好感度を下回るとオーバーフローが起こりスカートは消失する!! それアンダーフローじゃねというツッコミは置いといて、好感度どちらにしても極まると消えるのか……
そりゃ馬も好感度調整頑張るわけだわ 問4
八重沢なとり(以下、甲)のスカートの長さは、ばあちゃる(以下、乙)への好感度をもとに長さが変化することが一般に知られている
甲の乙に対する好感度が80の時、甲のスカートの長さを求めよ
但し、甲のスカートの長さの上限は膝上10cmまでであり、その長さを上回った場合、スカートは消失するものとする
同様に計算上スカートの長さが0またはマイナスになった場合もスカートは消失する
なお、乙から甲に対する好感度そのものを変化させ、または計算に影響を及ぼす行動は存在しないものとする(配点20) 馬マスクをなとなとが被ると、バグって馬のズボンが短くなる 攻略Wikiとかあったらルート進行の為のめちゃめちゃ綿密なスカート丈計算式とか書かれてそう またたまちゃんと共演するのか
一番保護者してるような気がする
企画よくボツにしたり誉めてくれるのは珍しいとは言われるけどその実、常に気にかけてる感じが 最近「ばあちゃるさん」って呼ぶようになってるよな?たまちゃん
超会議の後の配信から 呼称が変化している……つまりどういうことだってばよ? いずれ馬を呼ぶときは「あなた」になって視聴者にたいして馬のことを言うときは「うちの人」って言うようになるから見とけよ見とけよ 風紀ビームで記憶を消せるのを良い事にえっちな事やっちゃうなとなと 80分しか記憶が持たないばあちゃるの物語『馬の愛した数式』の話をしていると聞いて 1日しか記憶を保てないシロちゃんに何かを残すため奮闘する馬の
ハートフルストーリー『シロと魔法の絵本』の話を誰かしなかったか? 記憶が10分しか持たない馬とピノちゃんの映画「ガイ・ピノース」とか >>836
それ元ネタ劇場で大笑いしながらボロ泣きしたわ…こんなところで見るとは… りこぴんとあずきちが作った新型ウマスク(軽量、頑丈、通気性良好の超ハイスペック)を馬がつけてみたら、何故か透視機能が付いてる上に外せなくなってしまったりその日に限ってアイドル部のみんなにどんどん出会っちゃう話が書きたい ねえみんなさん助けて!馬とアイドル部のみんなの互いの呼び名ってどうだっけ!頭悪いから思い出せない! はいはいはい、こういう時はねアイドル部のニコニコ大百科を確認すると幸せになれたりしちゃいますねーはいはいはい
ばあちゃるくんとアイドル部の皆との呼び方もちゃんと載っているのでね安心して確認してきてくださいねー たまちゃんは最近「馬P→ばあちゃるさん」に変化してるから注意するんだぞ
一過性の変化かもしれないけども みんなもっと軽率にss書いていけー?
もしくは誰かがssにしてくれるからいい感じのシチュ落としていけー? シチュか……「帰宅するといつでも明るく労ってくれる主夫ばあちゃる」とか? 自分の発明品で自分以外が馬といちゃつくのにキレるあずきちとか お前らもやるんじゃい!俺もやったんだからさ(同調圧力) 車での送迎の際の馬が運転が上手いことに気づいたボスは運転技術を学ぶ為、馬に弟子入りするのであった……… すずすずはプロデューサーとして馬Pを敬愛してる感じがする 妄想抜きだと全員そういう感じだと思う、うん
あ、新型馬スクの話ちゃんと書いてます(言い出しっぺなんで)ただ全員は流石に無理ぽなんで2〜4人くらいになる予定です 「ねえねえシロちゃん」
「なにーイオリちゃん?」
「シロちゃんってさーばあちゃるPのこと好きなの?」
「へ?馬?なんで馬?」
「だってさーいつもばあちゃるPの話してるから、きっと仲良しさんなんだなーってイオリおもったからさー」
「......ま、まあ別に嫌いって程でもないし?いつも頑張ってるとは思う、けど......」
「けどぉ?」
「......そう、センス!馬にはもっとセンスが必要なの!」
「せんすが必要?」
「そうそう!馬ってさ、いつもアレじゃない?もっと色々出来るんだからさ、そこんとこちゃんとやって欲しいって感じ!」
「へー確かに!ばあちゃるPっていつもマスク被ってるから大変だね!」
「そうそう、そうなの」
「夏とか特に暑そうだもんね!」
「そうそ......うん?」
「じゃあイオリ、今度ばあちゃるPにせんすをプレゼントしてあげよう!」
「......ねえねえイオリちゃん?」
「うん?」
「センスって風を起こす方の扇子じゃないよ?」
「え!」
「ね"え"え"え"」 はんぱないパッションマジはんぱなかった(語彙力皆無)
分かれ ここで言うべきじゃないだろうけど、馬がプロデューサーでよかった 十二人のアイドル候補が先輩とプロデューサーと関係者に見守られながら初ライブを完遂する……公式の供給が最強過ぎへん? 先程までの喧騒が嘘のようだ。
人と、歓声と、熱気に満ちあふれていた会場は既に片付けも終わり、照明も切られていた。
非常灯が照らす薄暗いステージに彼は一人立っていた。
周りを見渡せば、色とりどりの光が目の奥に写り、誰とも分からぬ声が耳の奥にこだまする。
大きく息を吸い、すこしの間止める。そうしてからゆっくりと吐けば、胸の奥からいろいろなものがこみ上がって来る。それが目から溢れ出ないように、もう一度長く息を吐いた。
思えばずいぶん遠いところまで来たものだ。誰がこんなふうになれると予想しただろう。胸の奥に渦巻く何かを言葉にしようとして、だけどできずに、口から出てきたのは吐息だけだった。
ふと、自分の後ろに誰かが居るのを感じた。こつこつと地面を靴が叩く音が近づいて来る。
誰だろうかと振り向く前に頭をわしゃわしゃと弄られた。
わ、わ、と目を白黒させてる間に、少女が自分の横を通り過ぎていく。すれ違いざまにこちらを振り向いて、にっと笑った。
目をぱちくりとさせていると今度は腕を取られた。驚いてそちらを見るとやはり少女が笑いかけてきた。そして自分の前へと向かっていく。
頭をぺちぺちとはたかれた。背中を撫でられた。手を握られた。服の裾を引っ張られた。肩に手を置かれた。ほおをむにゅと挟まれた。背中に額を当てられた。手を握られブンブンと振られた。胸を握りこぶしでトンと叩かれた。自分の目と鼻の先に立たれ深々と頭を下げられた。
そうして、少女達はみんな、みんな笑って歩いていく。
呆気に取られてその背中を見ていると、バシンと自分の背中をはたかれた。その衝撃に思わず情けない声を上げると、すっかり耳に馴染んだ笑い声が聞こえてくる。
背中をはたいた少女は楽しそうに自分の前に回り込む。
彼女の背後では先に行った少女達が外へと続く扉を開けて待っていた。外の明るい光が照明を落とした会場に入ってきている。
白い少女はもう一度笑うと手をさしのべてきた。
その姿に、なぜだろう、なぜだか目をぐいとぬぐった。
そんな自分にほら、と少女は手をのばす。
「ほら、いくよ」
「……そうっすね」
返事は上手くできたかわからない。ただ、しっかりと手を取った。
そうして彼は少女達と一緒にゆっくりと歩いていき、薄暗い部屋から出て行ったのだった。 終わった…
自分に与えられた小さな控室の中で、彼はトレードマークのマスクを外して大きく息をついた。
小さな畳の上に座り、未だ少し痛むのどに、冷たい水を流し込んでいく。
自分がプロデュースを手掛ける、12人の少女達の初の大舞台。
念入りに準備を重ねていたとはいえ、こうして何も問題なく終えられたことに、大きな安堵を覚える。
アイドル部一周年記念ライブ。
多くの不安もあったが、一先ずは大成功と言っていいだろう。
自身の携帯端末を操作し、SNS等での感想に目を通しながら、彼は静かに微笑んだ。
ふと、昨年の今頃を思い出す。
あの頃の自分は、彼女達がここまでになるなんて想像していただろうか?
アイドル部のメンバーを発表して、そこから少しづつ配信を始めて行って…
まだやりたい事も今一はっきりしていなかったあの頃。
当時の自分の不甲斐無さに、不安になっていたメンバーもいたことだろう。
それでも、誰一人欠ける事無くここまで来てくれた。
その事実を非常に嬉しく、そして誇らしく思う。
今日のライブを通過点に、あの子達はこれからもっと高く羽ばたいていくのだろう。
どこまで高く翔べるのか、今の自分には想像もつかない。
でも、その気高い羽ばたきに今後も自分は関わっていける。
例えその時に自分が居なかったとしても、ほんの僅かでも力になっていられたら、それはなんて素敵な……
そこまで考えて、ふと我に返った。
随分長いこと考え事をしていたらしい。
別の部屋にいる彼女たちはもう落ち着いたころだろうか。
そろそろ様子でも見に行こうか…
そう思って立ち上がろうとした時、不意に部屋の扉が開く音がした。
あまりに遅い自分を迎えに来たのだろうか。
そう思って振り返る前に、ポスン、と軽い音とともに背中に衝撃が来た。
遅れて感じる温もりに、自分達が背中合わせになっていることを自覚する。
ちらりと視界に映った白、自分の知っている中でこの色が似あう人物は一人しかいない。
「シロちゃん…?」
彼女からの返事はない。
代わりに、自分の手にそっと彼女の手が重ねられた。
「……うま」
「…はい」
「…おめでとう」
「……シロの時も、よろしくね」
ポツリと呟かれた言葉に、しばし固まる。
脳内でいくらか反芻し、ようやくその意味を理解して……
「はい、任せてください」
誰も見たことがないような笑顔で、彼はそう言ったのだった。 勢いで書くものじゃないっすね。
>>865の方と似た感じになってしまったのは申し訳ないです。 ここで言うべきじゃないだろうけど、馬がプロデューサーでよかった >>869
まあ俺もほとんど勢いで書いたしあのあと勢い任せで書いたらネタも被るってものさ
同じネタで書いても書きたいこととかちょっとずつ違ってくるだろうし、なにより自分の書きたいものは自分にしか書けないからネタ被りとか気にする必要はないじゃろ 馬独身説が強まった……つまりその事を知った女性陣のアプローチが強まるお話を書けるって寸法よ! 実際馬は生涯独身を貫きそう
「ばあちゃる君クズ野郎っていうかヤベーやつっていうか何かもうやばーしーですからね、もっといい人見つかると思うんでねーはいはいはい」みたいなこと言って全力ではぐらかしそう
でもイオリンとかに追い詰められると覚悟決めそう >>877
シロちゃんのは反対の薬指に一つだけですねわかります(白馬組) そこに10個の指輪と2つの繋がった腕輪と首輪が一つあるだろう 12個の指輪を紐で通してネックレスみたいにしてるのか… 言い方が悪かったな、10個の指輪と、鎖で繋がれた2つの腕輪、それと首輪だ 最近盛り上がってるのが嬉しいので毒にも薬にもならない白馬を投下。
地の文かくとどうしても長くなるね(今更)
「暇っすねえ」
ある楽屋の一室で、馬のマスクを被った男・ばあちゃるが愚痴を漏らす。
今は仕事と仕事の合間の待機時間。なにもしないには長いが、部屋を出るには短い。
そんな中途半端な空白がスケジュールの隙間を埋めている。
「…トランプなら持ってるけど。ババ抜きでもする?」
「お、いいじゃないっすか。二人なら時間もかからないでしょうし」
ばあちゃるが何度も呟くのを見かね、見事なアホ毛の清楚な電脳少女・シロは
そう提案してみる。エゴサも一段落したところであるし、
構ってやってもいいかという気が起きるくらいには退屈が部屋に満ちていた。
「ん、オッケー。じゃあ配って」
「了解っす」
「ちゃんとジョーカー1枚抜いた?」
「うお、やばーしやばーし」
どこか通じ合う二人は口数少なく、速やかに準備を進めていく。
緩やかな午後に小さな刺激を求めて、シロは重ねられるカードを眺めていた。
────
「ね"え"え"え"え"!!!さっきからなんでババ引かないの!?」
「いやー、何となくっすかねぇ」
「何となくで片付けられる確率じゃないでしょ!5試合中一回も引いてないじゃん!!」
勝負の内訳は0勝5敗。負けず嫌いであるシロは遂に沸点に達した。
しかもただ負け続けただけではない。この男、一度もシロからジョーカーを
引かないのである。それどころか早い段階でシロにジョーカーを押し付け、
心理戦の生まれる余地なく勝利を納めていた。
「…見えてないよね?」
「流石にそんなズルはしないですよ」
「じゃあなんでわかるの」
「えー…シロちゃんの顔見てると何となくわかるんですよねー…
雰囲気っていうか何て言うか」
「シロそんなに分かりやすいかな…」
ほっぺたをぐにぐに触ってみるがそれで答えが返ってくるはずもなく。
「シロ結構隠し事とか得意なタイプだと思ってたんだけどなぁ」
「ばあちゃる君には全部お見通しですよ!いつも隠れて頑張ってるのも
全部分かってますからね!」
「へー、ふーん、例えばぁ?」
「そうっすねー、部屋で声真似の練習してる所とか…」
「え"、あれ聞こえてたの!?」
「もうバッチリです。あとは体重気にして電脳ポテチの量減らしてたりとか」
「捌かれたい?」
「ウビビビ、冗談っすよ冗談!…えー、シロちゃんはいつも一生懸命だって、ばあちゃる君は知ってますよ」 声の雰囲気が変わる。大切なことを伝えようと、意図的に変える。
いつもおどけた姿勢を崩さないばあちゃるの異質な仕草に自然と背筋が伸びてしまう。
「でもシロちゃんは皆に一生懸命なとこを隠してますから、嫌な事言われても笑顔で
気にしてない振りをして、こっそり自分を変えようと苦しんでいるのも知ってます。
焦らなくてもいいんですよ。変わろうとするシロちゃんも素敵ですが、
今のシロちゃんも世界一かわいいですからね?」
「…焦ってなんか、ないもん。どんな意見だってシロを見て
言ってくれてるんだからシロは…」
「そういうとこですよ。周りの人皆にいい顔しようなんて考えちゃダメっすからね!
ばあちゃる君にくらい隠し事しないでもうデュクシ!って感じで
当たっちゃっていいんでね!」
急にいつもの調子に戻ると、よけてあった黒のジョーカーを手に取り、
シロの前に残された赤のジョーカーの上へと丁寧に重ねる。
「嫌なことを二人で持ち寄って共有できれば、一緒に捨てちゃえると思いませんか?」
得意気に笑う。これが言いたかっただけだろう、と断じるには
言葉に重みが含まれすぎていた。ばあちゃるなりの照れ隠しなのだと思うが、
そこまで分かっているというのも悔しくて、敢えて乗っかる。
「良いこと言ったつもり?」
「そうなんですけど、ちょっと恥ずかしいっすね」
「慣れないことするからでしょ」
「ウビビ、厳しいっすねぇ」
付けた格好を貫けない相方を見て、全く頼りないな、と思う。そう思うことにした。
そうじゃないと今から口にする言葉が恥ずかしさのあまり
出ていこうとしないだろうから。だから本当はどう思ったのかは、秘密だ。小さく息を吸う。
「…馬。でも、ありが」
「二人とも!本番のお時間です!!」
勢い良く扉が開け放たれる。心臓が止まるかと思った。
「め、メンテちゃん…?」
「ん?あれ?どうかしたんです?ってシロちゃん顔真っ赤!熱でもあるんですか!?」
「違うし!ノックくらいして!!」
「え、あーゴメンナサイ。お二人ともお取り込み中でしたかぁー」
そうですかそうですかーと心底殴りたくなる顔でニヤニヤするメンテちゃん。
危うく衝動的に手を振り上げるところだったが、ポンと肩を優しく叩かれる。
「ハイハイ今日最後のお仕事ですよ!張り切っていきましょうか!」
終わったらどこでご飯食べましょう?と空気も読まずに浮わついた声を上げて歩き出す
ばあちゃる。なにも変わらない様子に今の怒りも先程の感謝もすべて吹き飛んでしまった。
この馬といると悩みの何もかもが馬鹿らしく思えてしまう。
ため息を一つ。
「そういうとこやぞ」
聞こえないように呟いて、小走りでばあちゃるの隣に並ぶ。
いつもよりスタジオへ向かう足取りが軽いような気がするが、たぶん気のせいなのだ。 なあみんなちょっと聞いてくれよ
hPaでのあずきちを見てからずっと「他人にはあまり見せないけど本当は歌うのが好きで、一人の時は部室などで歌いながら過ごすあずきち」って妄想が止まらないんだ!
みんなはどう思う? え?!馬、馬と二人の時何となく鼻歌を歌うようになるあずきち?! 学園長としての事務仕事を終わらせ、アイドル部の部室へ足を運ぶ。とは言えこれからも色々処理しないといけない案件が増えると思うが、続きは部室でしようと思う。
「やっぱり学園長なんて偉そうな立場より、アイドル部のプロデューサーみたいな立場の方が話しかけやすんでしょうねーはいはい」
そう、アイドル部のプロデューサーを担当するようになってから以前と比べて気軽に相談してくれる生徒が一気に増えたのである。ばあちゃるとしてはそれがとても嬉しくて、最近は毎日の決まった仕事以外は出来るだけ部室でするようになってきた。
無論、嬉しい事はそれだけではない。
『♪~』
「おや?」
部室の前まで来たばあちゃるが扉に手をかけると、中から歌声が聞こえてくる。小さいながらも力のこもった、あずきちこと木曽あずきの声だった。
「って事は、中にはあずきち一人だけっすかね」
木曽あずきは歌うのが好きだが、あまりそれを人に見せたくはないらしい。アイドル部に入る前は屋上などで歌う事が多かったらしく、今は部室で一人の時に歌うのが一つの日課になってるほどだ。
(これもあの子たちのプロデューサーにならなければ分からなかったんでしょうね)
彼女たちの新しい事実を知ることができる、それをとても嬉しく思いながらばあちゃるは扉を開ける。
「おや、ばあちゃるさんですか」
「はいはいはーいばあちゃるくんですよーあずきちは今日も可愛いですねー!」
「はい、こんにちは」
「他のみんなはまだまだっすかねー」
「はい、あとメンテちゃんから書類が届いてます」
「えぐー!」
他の部員たちが来るまでゆっくり待とうと思っていたが、真の風紀を正す者はそれを許さないらしい。仕方が無いので、ばあちゃるはデスクに座って黙々と書類仕事を続ける事にした。
「......」
「......」
「......」
「......♪~」
続く沈黙の中、木曽あずきはなんとなく鼻歌を歌い始める。そう言えばいつからだったんだろう、二人の時に彼女が鼻歌を歌ってくれるようになったのは。
ばあちゃるはその歌が何なのかは知らなかったが、きっと美しい歌であろう事に間違いは無いと思った。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています