【ソフトM】女が男に屈辱を与える小説
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過激なSMはちょっと強すぎる。暴力的なものは逆に萎える。
スポーツ対戦や学校、職場などの日常で、ちょっとしたMを感じること。
女に与えられる屈辱感を味わえる小説、体験など。
そんなソフトなM感を好きな方が集まってください。
過激な暴力描写やスカトロ的なものは別スレがありますので、そちらへ。 >>484善処します。
店に入った俺。
中はカウンターとテーブル席が2つほどのこじんまりしたつくり。時間が早かったのか、客は誰も居ない。
「…あっ、…おああす。」ヒョロガリの兄ちゃんが元気なく俺を迎えた。
「…おあす。」カウンターの中には、つけまばっさばさの店の雰囲気にそぐわない派手目のスタイルの悪いねえちゃんが俺を睨みながら迎えた。
愛想の無い店員ふたりとの、小粋な会話もあるでも無く、俺はカウンターの奥に席に座り、それから小一時間生中三杯、枝豆に奴、いかの塩辛なぞ、いっぱしの酒飲み紳士然とした雰囲気をなるべく醸し出すように勤めたw
しかし、店での独り飲みはあまり経験が無い俺だが、酔いまわるまわるw
そういや夜勤明けで日課の昼寝もしてなかった俺は兄ちゃんに冷酒を頼んだあと、(注文以外に会話無しw俺はひたすらスマホのエロサイト見てたw)急に睡魔に見舞われた。 それまでも愛想の無いどころか、カウンターから俺をたまに睨みつけるような目で睨みつけるねえちゃん。
俺はそんな冷たい視線を浴びながらカウンターでうつらうつらしながら、よだれを垂れ始めたww
酩酊状態カウントダウンってやつでヤス。
ちなみにMの俺だが、このねえちゃんの冷たい視線は程よいつまみにはなら無かった。なぜならねえちゃんスタイル悪過ぎDAKARAだw うつらうつら…はっ!うつらうつら…はっ!を繰り返していた俺はもったいないから注文した冷酒だけは飲み干そうと、ぐぐっとグラスにあけ一気に飲み干した。
店員ふたりの冷たい視線は存じあげておりますw
だって、俺の席、よだれと汗と食べこぼしでぐっちゃぐっちゃw
わかったよお、もお帰るよお。
この店に二度と来ることは無いと思いつつ、席を立とうとする俺。
…その時勢いよく店の扉が開いた。 …狭い入り口には見たことのある10頭身のシルエット…。…嗅いだことのある香水のにほひ…。
…金髪…ショート…。
に、に、に、ニキータさん!?
…俺、飲み過ぎたんだよな?
…何故ならエロサイトと、店のねえちゃんの(スタイル悪い)の響かない冷たい視線に…今…今…ニキータさんのことを頭に浮かべていたばかりの俺だったんだ…。
…俺はこの瞬間だけ、一気に酒が覚めた。 >>489おおっ!読んでくれてる。感謝DESU。
…間違いはない、確かにそれは愛しのニキータさんに間違いナシ。
俺はびっくりして、椅子に座り直した。
ニキ「ちわっすーっ!」
女店「きゃあーっ!姐さん!らっしゃーいっ!」
ふたりは知り合い?それともちょっとイメージとはかけ離れるが、ニキータさんはこの居酒屋の常連っぽい。
いずれにしても、メスブタ店員の態度が全く変わったw
女店「姐さん、花輪あざす!でも開店3ヶ月祝いって…。毎月花輪貰えるなんて、忍びないっすよ!?」DQNっぽいマツゲ・デラックス。
ニキ「いーのっ!花輪出てたらご新規さん増えるでしょ?いっちょ入ってみましょうかって…。いるじゃんご新規さん?」 男店「あぁっ。もうお客さんお帰りみたいで。す、すぐかたしますんで…。」
「あぁん?」
ニキータさんが全盛期のあゆのごとしデカいグラサンをずらして俺の方を睨んだ。
ずっと下を向いていた俺はちらっと、ニキータさんの方を見たら一瞬だけ目があってしまった。
その後の俺は更に下を向いて固まっていた。一気に滝のような汗を流し、何故だかプルプルと震え始めた。
一瞬の成熟のあと…。
ニキ「あれえーっ!?ボクちゃんケービインさんじゃーん!お疲れさまあぁーっ!」
俺「…あううー。」
コツコツとニキータさんが近づいてきて俺の隣の席へ座った。
俺「あうあうあー。」極度の緊張に見舞われた俺だった。 「あれぇ?姐さんの知り合いーっ?」ケバ店が素っ頓狂な声をあげた。
ニキ「そおーっ。ちょっとしたね…。あんまり会社とは直接関係ないけどね。」
どうしてよいやら、思いっきりキョドる俺。
男店「あっ、席はそちらで…?」なんとなくニキータさんにビビりながら、伺うヒョロ男。
どうやら俺の席はニキータさんのいつもの特等席らしかった。
ニキ「ん、いーの、いーの。てかさーっ?」
俺(びくうっ!)
うつむく俺に顔を近づけるニキータさん。
なんだか既に酒が入ってるらしく、洋酒の匂いがした。
プラスキツメの香水に混じった汗の匂い…。ニキータさんのノースリーブのシャツの脇あたりから漂ってきて、俺は思わず勃起したw
ニキ「ボクちゃんさあ?お酒呑んでもいいのぉーっ?」
俺(くぅっ!)
ブサ顔の童顔でニキータさんより遥かチビだが、多分俺の方が年上である。
女店「ちょw姐さん!いくらなんでもお客さん未成年てことないでしょー?うち問題になるしー?」
ニキ「ジョーダンよぉ!生2つちょーだい!」
ニキータさんは酒のせいか、いつものキリッとした雰囲気とは違っていた。 ニキ「ね、ボクちゃん。せっかくだから呑もうよぉ。」
ケバ店「わあー。お客さん、羨ましい!」はしゃぐなよ。さっきからの態度と全然ちげえし。
俺「あううー。」
俺に取っては降って湧いた夢のような展開だったが、極度のコミュ症&女性経験皆無が災いし、キョドりまくりだった。加えて、なんか得体の知れないニキータさんから受ける圧に怯え始めていた俺だった。
…やべー、震えが止まんねー。
…出来ることなら、お家に帰りたい…。俺はそんな心境だった。
生2つ届く。
ニキ「そんじゃ、ボクちゃん、お疲れー。カンパーイ!」
俺「あうあうあー。」
グラスを合わせるが早いか、ニキータさんはグラスを一気に空けた。
ニキ「はーい!追加ー!」
ケバ「わあっ、相変わらず凄いっすねー!」
ニキ「だあって、今日はめっちゃ暑かったじゃん!」
そんなふたりがやりとりしている中、俺はプルプルと震えながら相変わらずうつむいてチビチビとビールを口にした。
俺の視線はニキータさんの下半身に集中していた。
長くスラリと伸びた脚は細いだけではなく、筋肉質なのか、花柄のレギンスパンツはパツンパツンだった。
カモシカのような脚って、当にこのことだろう。
くぅ。 そんな組まれた長あいおみあしと、少し高めの椅子から床に着かずにぷらぷらと所在なさげな俺の短パンから突き出た太く短い足を比べ見る。
完全敗北。くぅ。
座高は一緒くらいなのに…。
…それにしても、さっきからボクちゃん、ボクちゃんって…。
勤務先では一度と口を聞いたことのない俺のことを覚えていてくれたことは意外だったが、いくら童顔ブサメンの俺だとしても、普段からそんなキャラで見られてたのか…。くぅ。年下の女性からガキ扱いされる屈辱…。くうぅーっ!
この時の俺は男のプライドなんかより、己の性癖が遥かに勝っていたのは黒い短パン(俺が履くと昭和の子供の半ズボンみたくなるのだがw)の股関の成長が止まらないのが証明してたのだった。 …まだ続くぜ!
ニキ「ほらぁ!ボクちゃん、男の子でしょう?もっと豪快に呑んで!」
俺「…あうあう…はい。」
未だ得体の知れない震えに襲われていた俺はビールをこぼさないように、ジョッキを両手で抱えながら、首のすわらない赤ちゃんのようにプルプル、コクコクとビールを流し込んだ。
ニキ「うふっ、ボクちゃん可愛い!…この頭気持ちいい!」
ニキータさんに坊主頭を撫でられる俺。くぅ。
成長するマイ・サン。
ニキ「あぁーっ!?ボクちゃんきったなーい!」
俺(びくうっ!プルプル。)
ニキータさんは俺の前が食べこぼし他、汚れていたのに気づいた。
ヒョロ「ああっ、今すぐ拭きます!」
俺「あううー。」
ニキ「いーよ!雑巾ちょうだい。」
俺「あううー。」
立ち上がって横を向いたニキータさんの尻が俺の顔の前に来た。
一瞬だったが、俺はガン見してやったw
細身なのに、突き出た形よい尻…。
パツンパツンのレギンス…。くぅ。
ニキ「もぉーっ、だらしないなぁ。ボクちゃんは!」
ニキータさんは俺の前のテーブルを拭いてくれた。
「あううー。」恥ずかしさでうなだれる俺。
ニキ「…くすっ、まだ汗びっしょりだね?」
ニキータさんは俺のぷよぷよほっぺに手を寄せると、俺の顔も拭き始めた。
ケバ「ちょっと、姐さん!それ雑巾!」
三人揃って大爆笑!
俺は俯きながら、くぅっとまた股関を膨らませていた。 ケバ「もぉー。姐さん、どSなんだからー。」
くぅ。俺の予感は的中したwニキータさんはどSだったんだ。
そっからしばらくはケバ店が他に客が居ないこともあって、俺に向かってニキータさんのことやら店のことを一方的に話し始めた。ギャーギャー品の無い声で。
…それによって分かったこと。
(ニキータさんについて)
・26歳(俺より7つ下w)
・美容関係の会社で、俺の警備するビルに支社がある。
・この歳で支社の責任者(!)
・会社は業績急上昇中で、昨年の年収が一千万近くw
・十代後半はアメリカへ留学。
・アメリカ留学中にダンサーを目指したことも。
・ケバ店とは中学校の先輩、後輩の関係。
・当時ヤンキーでは無かったが、恐ろしい程気も喧嘩も強く、裏番みたいな存在だった。
・かといっても、学校の成績も優秀、スポーツも何をやらせても万能だった。
・当時から男女問わずモテまくった。
(ちなみにケバ店はこの店の店主だったが、どーでもいいw)
…ふぅ。…違う。俺とスペックが違い過ぎる…。くぅ。
じわじわと俺の黒い半ズボンは屈辱の我慢汁に汚されてきた。 そんな話しを聞いてしまった俺はますます緊張状態だった。その間もガンガンとグラスを空けるニキータさん。
焼きそば大盛りや揚げ物盛り合わせなどボリューミーな料理もどんどん届く。
ニキ「ボクちゃん、どんどん飲んで食べてねー!私の奢りだから!」終始ご機嫌なニキータさん。
相変わらずまともにニキータさんの顔をまともに見られない俺だったが、ニキータさんがケバ店やヒョロ男と話している隙間をついて、横目でちらちら覗き見たんだ。
肌は浅黒いが、さすがに仕事関係。バッチリと白い化粧をしているが、ケバさはない。
瞳は大きく、鼻は高く少し上向き。
唇はポテっと厚い。やはり日本人離れしたR&B入った顔だちだw
金髪ショートを書き上げ、大きな耳を出す仕草がなまめかしい。くぅ。 ニキータさんの長い首もとはうっすら汗がにじみ出ている。頭の形もどこか黒人ぽかったのだ。
ニキ「ほらぁ!ボクちゃん、どんどん飲んで食べてね!」そんなニキータさんは次々とジョッキを空け、焼きそば大盛やらフライ盛り合わせなどボリューミーな料理をじゃんじゃん頼んで俺に進めた。
俺はいわゆる「食えないデブ」で、分けて何度も食うのが日常で、一度にいっぱい食うとすぐ腹一杯になる体質だった。酒も緊張によって、酔いが覚めつつあったが、そもそも弱い俺はとっくに自分のリミットを超えていた。
そんな俺にニキータさんは日本酒をグラスで振る舞うのだった…。 今だ!500ゲットォォォォ!!
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ (´´
∧∧ ) (´⌒(´
⊂(゚Д゚⊂⌒`つ≡≡≡(´⌒;;;≡≡≡
 ̄ ̄ (´⌒(´⌒;;
ズザーーーーーッ どうやら体育館脇にある倉庫部屋だと気付いたのは、バレ−ボールやサッカーボール、などの体育用具が視界に見えたからでした。
「え?なんで?」
体を起こそうとすると、手と足が動きません。ロープのようなもので、固定されていました。僕は半袖短パン姿で、下校途中だったはず。帰り際、体育館脇にある外の男子トイレでおしっこをしたまでは覚えていました。
「あ、気付いたよ」
声をした方を向くと、クラスの女子3人が僕を見下ろしていました。
そこで僕は思い出したんです。
一週間くらい前、駅前のCDショップに言った時のことでした。
クラスの女子、洋子(仮名)を見つけたんですが、キョロキョロと妙に周りを気にして
CDを物色していました。僕は気付かれないようにそっと伺ってたんですが、
なんと持っていたカバンの中にCDを入れたように見えました。
「あ!」と思った次の瞬間、洋子はさっと店を出て行きました。去り際に僕に
気付いて「あッ!」って顔をしたように見えましたが、彼女は普段からクラスでも
浮いていた存在で、3〜4人の女子グループで行動していたので喋ったことは
ほとんどなかったんです。 翌日以降も普通に学校に来ていたので、やっぱり僕の見間違いだったのかと
思って、それきり忘れていたんですが。
「あのこと誰かに喋ったの?」
洋子が聞いてきましたが、
「何のこと?」と、とぼけました。絶対そのほうがいいと思ったからです。
「私が駅前の本屋にいたこと。私のこと見てたよね?」と洋子が言ったので
「え?CDショップでしょ?」と僕。
洋子が「な〜んだ、やっぱ見てたんじゃん(笑)」しまった!と思いましたがもう手遅れです。
後の2人 里美と美樹も「やっばーい(笑)」「誰かに言った?」なんて聞いてきます。
僕は「言ってないよ。それよりロープほどいてよ。」ってお願いしました。
「は?何言ってんの?誰にも言えないようにしなくちゃならないんだから」
洋子が制服のポケットから取り出したのは、使い捨てのインスタントカメラでした。
必死に逃げようと手足を動かしますが、どうも力が入りません。
「でも、結構びっくりだよね〜 急にパタって倒れたから死んじゃったかと思った(笑)」
と里美。
「洋子の兄ちゃんがクロロホルムなんて持ってるなんてねー」美樹も言う。
「大丈夫よ。ちゃんと使い方教わったし(笑)。兄貴なんてしょっちゅう女の子に
使ってるっていってたし」
「いや〜怖い(笑)」 「変態だね〜(笑)」と2人は騒いでいました。
それで2人が僕のそばに近寄ると、体操服の半袖をめくりあげました。 高校2年の時、部活で性教育と称して後輩女子部員の前でチンコ観察された。
俺は一切喋ってはいけない、、抵抗してもいけないことになってた。
短パンとパンツ脱がされてから
毛の生え方、割り箸で摘ままれて玉の裏側なども観察され、
「ここが睾丸、ここで」精子作るの」そして勃起までの過程まで。
皮を剥かれて「ここが亀頭、色が違うでしょ」割り箸でいじられて勃起すると、
「これが我慢汁。透明なのよ」
何人とも経験してるって噂の3年の女子は、慣れた感じで事務的に説明してたけど、
1年の女子たちは「グロくて気持ち悪い」だの「臭い」などと散々罵倒してくれた。
「男なんて女と違って単純な構造なの。扱かれれば気持ちとは関係なく射精しちゃうんだから。」
そういうと何度か手でしごかれ「亀頭の先っぽの穴から出るから見てて」というと女子部員が近くに集まり、
皆が俺の亀頭を凝視する中、俺が「いくっ」というと「びゅっ、びゅっ」と射精。
後輩達は俺の声を聞いて爆笑。
出てる間何度も搾り出し、亀頭を見て出なくなったのを確認してから
「これが精液ね。白いっていうのは知ってたでしょ。
でも、量とか濃さは人それぞれね。この中に精子がいて、それがアソコに入ると妊娠するの」
それから後輩達に「おチンチンなんてこんなものよ。保健体育で習ったような
生命の神秘さなんてないでしょ。」
「男なんて汚いね」「匂いがダメ〜」なんて笑いながら話してる女子部員を引き連れて、
完全に「物」として扱われ、男の生理現象を観察。
下半身素っ裸の俺を無視しみんな体育倉庫を出て行った。 >>506
部活なら同学年男子がほかにもいたろうに1人だけなの? >>508
長くなるから書かなかったけど部活の大会で、負けたら罰ゲームっていう
賭けをしてて、男子部員は坊主にするって事だった。
で、負けて全員坊主にしたんだけど男子の部長って俺だったから、
後で一人だけ呼ばれて「それだけで済むと思ってんの?」と詰められて
「後でオナニー見せて」って言われ、その先輩だけに見せるもんだと思って
ちょっとエロを期待したっていうのもあって、他の男子には内緒にしてた。
そのままSEXなんていう思いもあって何日か抜かなかったから
実際呼ばれて行ったときに、他の女子部員がいたときには躊躇したけど
恥ずかしさより興奮のほうが強かった。 高校1年。罰ゲームで水泳部のキャプテンのずる剥けチンポと、小柄な自分のチンポを観察された。
毛の生え具合、睾丸の大きさ、勃起させて竿の長さを測られた。
その後皮を剥かれて亀頭の色を比較され、自分のピンク色の亀頭を馬鹿にされた。
扱いて我慢汁の量、射精までの時間、そのまま2人ともグラスに射精。
キャプテンの出した濃い精液グラスを横に並べ「さすがに濃いし、量も多いわね」
と感想を漏らす一方
俺の出したグラスの精液の量、色、濃さなどを見比べて
「少なすぎ!薄いし情けな〜い」
「ちんちん小さいと精液も少ないのね。」
「この精子じゃ絶対妊娠しないよねw!」
「こんな精子で妊娠した子供なんて体弱そうじゃない?w」
大きさのみならず、生殖能力さえも比較、馬鹿にされ男として最高に惨めな思いをした。 …完全復活〜!!求められてなくても書きますぜぃ!
…ニキ「ボクちゃん、カンパーイ!うふふっ!ボクちゃんのお腹気持ちいいー。」…ぼく「あううー。(はあ、はあ、はあ…。)」
ぼくはもうどうにでもなれといった感じで日本酒を喉に流し込んだ。
ぼく「…うっ…ううっ…!」
ニキ「あらぁ?」
最初の嗚咽はなんとかごまかしたつもりだった。
然し、ニキータさん、アルコール量も半端じゃなければ喫煙の量も半端ない。
正直、煙草の煙の臭いの苦手なぼくに取ってはどんどんと接近してボディタッチも増えてくるニキータさんに興奮しつつも、もろに顔面
(豚顔)に煙草の煙をガンガンと吹きかけられながら、ニキータさんのちょっとキツメの香水とノースリーブから発せられる脇汗の匂い…。そしてリミットを完全に越えた飲酒量に胃腸が拒絶をそろそろ始めてきたのだ。 ぼく「…ぐへぇ、ぐへぇ…。」何回かめの嗚咽をごまかしたつもりのぼくの顔は多分に涙と鼻水でぐちゃぐちゃだったと思う。
ニキータさんは二回目の交換された山盛りの灰皿に吸っていた匂いのキツい煙草を突っ込むと(すみません。煙草詳しく無いので銘柄表現できません。)
ニキ「…あっ(察し)」って感じで、強くぼくの腕を掴んだ。
ニキ「ボクちゃん!トイレあそこだから!」
トイレは決して広く無い店の…。カウンターの…。すぐそばにあったんだが…。
ぼく「ぐへあえろぉぉぉぉぉ…(以下自粛)…。」
長身のニキータさんに抱きかかえられながら、ぼくはトイレの扉からあと数センチのところでマーライオンのように(変に冷静な記憶あり)黄金のものを吐き出した。 ぼく「…ぐふぅ…ぐふぅ…。」
…人生初の大量リバースに意外にも意識は逆にはっきりして冷静だったんだと思う。
豚女店主の罵詈雑言(ぼくに対して…接客…特に飲酒関係の仕事に付きなが吐いた客にこのありさま…○ネよ…。)も聞こえた。
但し石のように身体が動かないのだった。 …そこからの記憶は曖昧なものだったが、唯一覚えているのはニキータさんに外に連れ出されたのだろう。ぼくはニキータさんにホースで水をかけられていた。
…その時のニキータさんのしゃがんだレギンスのお股をしげしげと眺めていたこと…。寝っころんだ体は動かすことは出来なかったが、体内で別の自分が外の体を突き破るかのごとく、上へ下へ右へ左へうごめいている心地の悪い感覚を覚えながら…。
…そして、その後意識が暫く無くなったんだ…。 【妹∴ー原園未 / 兄∴ー原孝之(1)】
……隣室のドアが開く。
妹のはずんだ足音が、自室前の廊下を軽やかに通り過ぎていった。じっと耳を澄ませば、階段を掛け下りていく微かな音も聴きとれる。……しかし、動くのはまだ早い。焦る気持ちを抑え、じっと待つ。
…………1分。
…………2分。
よしっ。 カチャリ
……注意深く、最小限の音で鍵を開ける。そっとノブを回した。おっとり抜き足で部屋を出る。靴下さえ穿いていれば、足の音は極力消せる。廊下の溝に沿って足を乗せ、摺り足のように慎重に歩を進めていった。
……階段を降りる。
自らの体重で床が軋まぬよう手摺りに身を預け、一歩一歩静かに1階へ降りていく。
バスルームへと繋がる1階廊下を歩くにつれて、少しずつボリュームを増すシャワー音。脱衣場の入口の磨り硝子から、いつものように蛍光灯の光が微かに洩れている。
……1ミリ、 ……2ミリ、 ……、、
じわりじわりと少しずつ脱衣場の入口を開く。バスルームから脱衣場に洩れる湯気と、女子中学生の甘酸っぱい残り香を微かに感じる。それだけでグレーのスゥエットにつつまれた股間が、少しずつ膨らみ熱をおびていくのが判った。
洗濯カゴの中で、無造作に脱ぎ捨てられた妹の衣服。クリーム色の柔らかな部屋着と飾り気のないブラジャー。その上でくるくるっと小さく丸まり光沢を纏った純白のショーツ。
……激しいシャワー音はまだ続いている。
いつものように妹が頭髪と肢体を丹念に洗いあげ、浴槽に浸かるまでの限りある数分だけしか猶予はないのだ。
。 【妹∴ー原園未 /兄∴ー原孝之(2)】
……ショーツを手に取る。
まだほんのりと温かい。。間違いなくほんの数分前まで妹『園未』が身につけていたはずの下着である。頬で愛しむようにして園未の肌の温もりを味わっていた。
…………ばふぅぅっ
つい我慢できず、おもむろに鼻と口に軽く押し当ててしまった。まだ温かい。
……っすぅぅぅー
鼻からゆっくり、そして大きく、呼吸する穴という穴にショーツが貼りつくほど強く息を吸い込んだ。つんとした未熟な牝の匂いが、鼻腔を鋭く刺激し、とろかすように脳を支配する。既に兄のペニスは、張ちきれんばかりに勃起していた。
……っすぅぅぅー、、……んっ はぁぁっ。。
繰り返し、繰り返し、息を吸っては吐く。妹の性器に密着していたショーツの内側が、呼吸のたびに鼻へ吸いつき、また緩む。
スゥエットをつき破らんばかりに怒張したペニスは、滲ませた先走りの染みをみるみるうちに拡げていった。
……っはあぁっ、、………園…っ…未ぃぃ
心の中で妹の名前を呟いてみる。気が遠くなるほど興奮しているのが自分でも判った。
眼を閉じる。窮屈になった熱い膨らみを、解放してやるように前をずらす。スゥエットを膝まで下げ、ボクサーブリーフを捲りおろすや、血管を浮かせ反り返る悲しいオスの象徴≠ェ露わになった。
。 【妹∴ー原園未 /兄∴ー原孝之(3)】
脱ぎたてのショーツに付着する妹の匂いは、兄の嗅覚を狂おしく刺激した。年頃になり、みるみる発育する14歳の肢体……いまだ視ぬ園未の全裸姿を連想するだけで、充血したペニスが激しく跳ねた。
意思で自律神経を操ることはできない。生温かく柔らかな下着の触感、未完成な女体が醸しだす牝臭、鼓膜を震わす入浴中のシャワー音……あらゆる形の外部刺激は、卑猥な妄想という内部刺激を大量に生み出し孝之の理性を奪った。
そそり勃ちながらも包皮の捲れきれぬ醜い性器を、緊張で汗ばむ右手が優しく握りしめた。ゆっくりと上下にさする。鈴口に滲む透明の粘液を、亀頭全体に掌のくぼみでヌラヌラと塗りたくっては身を捩らせた。
《 ……もし赦されるのなら、、妹の制服スカートに頭を潜らせ、パンティにくるまれたままの恥丘に顔をうずめたい。……心ゆくまで妹のからだの匂いを嗅ぎ続けてみたい。。》
瞼を閉じた暗い闇で、甘酸っぱい女臭を深く強く吸引した。孝之はまるで、ぴちぴちした弾力のある園未の下半身で顔面を圧し潰されているような心境に陥った。 【妹∴ー原園未 /兄∴ー原孝之(4)】
《 ……もし赦されるのなら、、ルーズソックスを穿いた園未の小さな足裏に、気の向くまま顔やペニスを踏まれてみたい。。仰向けのまま妹から足蹴にされ、その全身を下からのアングルでずっと仰ぎ見上げていたい。。》
息が少しずつ荒くなっていく。なぜこんなにも、実の妹に見下され虐げられる映像のみが浮かび上がってくるのだろうか。左斜めに傾き反り返る発情の印≠ノじわりじわり握力を込めていく。右掌の内側で、暗い兄の欲望がとくん、とくん≠ニ暴れ脈打っていた。
《 ……短いスカートからのぞく妹の太腿に首を挟まれ、じわじわと喉仏を絞めあげられてみたい。。園未の健康的な両の脚で身動きできないよう胴をきつくロックされ、余裕の笑みの中で万力に潰されるように壊されてしまいたい。。》
いつからか自慰の最中でイメージするようになった兄と妹≠フ歪んだ姿…… 園未にされるがまま、玩ばれる自分≠フ姿。近親への捻れた願望だった。くちくち鳴る卑猥な摩擦音のリズムと、唸るような低音の吐息が徐々に徐々に乱れていく。孝之は激しくペニスをしごいた。
《 ……ぷりんとした生尻で、そして柔らかな肉の恥丘で、クッションに跨がるような気軽さで圧迫し、僕の顔面へ全体重を掛けてほしい。。圧迫で呼吸を管理され、死ぬ寸前まで息を塞がれたらどんなに幸せなんだろう。。》
『 ……っはあぅぅ。。 園っ、未ぃぃ……! 』
……シャワー音は相変わらず続いている。
脱衣場とバスルームを隔てる磨り硝子製の扉。1メートルほど向こうの、もうもうとした湯気の中に、全裸で肢体を洗う園未がいる。
気をつけなければならない。聴きとれないほどの小声ではあるが、思わず妹の名前を今、口に出してしまった。しかしその無意識に発した己の呟きにも、異常に興奮してしまう自分がいる。
……先ほど口走った思わぬ声が、もしもバスルームにいる園未の耳に入ったら、バスルームの扉を不意に開けられてしまったら。。
その瞬間に全てが終わる。
。 【妹∴ー原園未 /兄∴ー原孝之(5)】
あろうことか同じ屋根の下に暮らしている実の兄が、入浴する妹の目を盗み、脱衣場に侵入しているのだ。しかも洗濯カゴから拝借した妹の着用済み下着の匂いを嗅ぎ、醜く男性器を膨らませているのである。間違いなく妹:園未には軽蔑されるだろう。
そうなれば両親に言い付けられる最悪の事態すら覚悟しなければならない。叱責される程度で済む問題では勿論ないだろう。そんなことは重々承知の上だ。だからこそ孝之は細心の注意を払って事に及んでいた。
……シャワー音はまだ響いている。
妹を性の対象にした禁断の自慰行為は、昨日今日始まった事ではない。小学校の高学年に差し掛かったあたりから、園未の身体は女性的なまるみを帯びだした。
衣服に隠された妹のつぼみがあからさまに膨らみ、急速な発育をみせる従い、当時中学生で2歳年上だった兄は、実の妹を初めて性の対象≠ニして意識した。
小、中、高、と今までの学校生活において、もちろん校外での生活でも異性との接触はほぼ皆無である。それどころか心を開ける友人すらも芦原孝之には存在しない。勉強もスポーツも、芸術的な才能もなく、多数派の遊びの輪にすら加われた試しがない。
叱責されれば萎縮してしまうし、憐れみの視線もそれはそれで痛い。人間関係が苦手だ。底辺の高校に何とか滑り込めたはいいが、もう今は何ヶ月も欠席し部屋に引き籠もっている。
中学生の頃も毎日のようにいじめられていた。クラスの男女不良グループの遊びと暇つぶし、ストレス解消の道具となり性的ないじめ≠ニ暴力≠日常的に受けた。
。 【妹∴ー原園未 /兄∴ー原孝之(6)】
昨年の4月、孝之は市立咲良中の3年生となり、小学校を卒業した園未は新入生として同校に入学する。クラス全体を巻き込む明るさと活発さ、天性の大人受けする素質からか担任教師にまで気に入られ、早くもクラス委員長に抜擢されていた。
学校生活≠ニいう同じ環境に括られた孝之は妹との差≠より顕著な形で突きつけられることになる。
一方その頃の兄は、もはや脱出が不可能となったいじめの渦≠ナ溺れもがいていた。クラスの女子の前では幾度となく衣服を剥かれ、勃起するまでの一部始終を嗤いながら観察された。昼休みの教室で、裸踊りや自慰行為まで強要された。
放課後のグランドではボールの的となり、全裸にされ陸上トラックを走らせられたこともある。おそらく1年生である妹の耳にも噂くらいは流れていただろう。それでも孝之は、同じ校内にいる実の妹に兄の正体≠知られてしまうことを何よりも恐れた。
しかしいじめっこ種¥ュ年少女の明晰な頭脳は、愚鈍ないじめられっこの心理をいとも簡単に見破ってしまう。彼ら彼女らグループに『妹の前でも同じコトさせるから』と脅迫され、弱みを握られた孝之は多額の金銭を渡し続けた。
どんな幼い子供でも、両親にだけは必死にイジメられている事実を隠そうとする。劣性の遺伝子≠ナあることに気づかれ『棄てられてしまう』という深層の恐怖心、生まれながらの本能が子供をそうさせているのかもしれない。
……おそらく妹の園未は、そんな学校での情けない兄を知りつつも見てみぬふりをし、兄としての最後のプライドを守ってあげた。家に帰ると両親の前でおくびにも出さず、昔のようにお兄ちゃん♪、お兄ちゃん♪≠ニ慕っては、孝之を立て続けた。
それもあってか孝之は、どうにか卒業まで登校し続けることができたのだ。
孝之は、そんな優しかった園未のことを異性≠ニして好きになった。
、 「私立名門女子大裏サークル」
ここは、都内屈指の名門女子大。設立されて十年数年の新鋭女子大だが、今や入学の倍率は全国でもトップクラスだ。
なぜそこまで、人気があるのか。その答えは、圧倒的な就職実績だ。
キー局の女子アナウンサーから、大手金融、損保、メーカーまで、幅広い就職実績を誇る。
しかし、一般には公開されていないが、一部の顔採用の生徒たちが一人でとんでもない数の超一流企業からの内定を得て、就職実績を伸ばしているのが実態だ。
また、この大学の理事長が経済界に太いパイプを持っているとか、教員が女子生徒の枕営業を推奨しているなどの悪いウワサも絶えない。
ならば、その実態を確かめてみよう。と、好奇心旺盛な一人の若者がこの学園の裏側に潜入した。 この若者は、将来世界を駆け回るジャーナリストを夢見る大学4年生のアキラだ。
就職は未だ決まっていないが、フリーランスで取材活動を行い、週刊誌に記事が掲載されたこともある。
今回は、自分自身も葛藤している「就職の実態」と「不平等の暴露」をテーマに掲げたのだ。
事前の情報収集でわかったことは、3つ。
1. 超一流企業の内定は、一部の学生が牛耳っている。
2. 一部の学生だけで構成された組織が存在する。
3. その組織の活動は、学校が閉鎖された後、密かに行われる。
つまり、アキラの使命はその組織と活動の特定である。
とはいっても、男子であるアキラが女子大に立ち入ることは許されない。
そこで、アキラが考えたのは警備員だ。
学校が契約している警備会社を調べ、ネットオークションで正規の制服を購入した。 学校が完全閉鎖されるのは、夜8時。
大学にしては早い閉鎖時間だが、過保護な親にはそれが安心なのだろう。
7時30分。
警備員姿のアキラは、校門で堂々と敬礼をすると、両脇の警備員も習うように礼をした。
ちょろいもんだ。いともたやすく、アキラは校内に足を踏み入れた。
校舎からは、清楚を絵に書いたような女生徒たちが帰路に向かう。
すれ違い際の、軽い会釈と甘い残り香が心地よい。
俺、ジャーナリストじゃなくて女子大の警備員も悪くないな。と、アキラはふと思う。
20時。
チャイムの音とともに、正門がしまる。
閑静な住宅外に佇む立地だけあり、この時間には鳥の鳴き声しか聞こえない。
校舎を見ても、灯りのついている教室は全くない。
今日はハズレか。仕方ないからせっかくだしキャンパス内でも散歩するか。アキラはため息をつく。 24時。
車のエンジン音で、アキラは目を覚ました。
気付かないうちに、ベンチで居眠りしてしまっていたようだ。
目の前の噴水の向かいの駐車スペースには、黒塗りの高級外車が次々と入ってきた。
車からは、いかにも上等なスーツに身を包んだ初老の男性が皆一人で降りてくる。
そして、彼らは施錠されているはずの校舎の中へ消えていった。
怪しい。怪しすぎる。
もう車が来ないことを確認すると、アキラも周囲を伺いながら校舎へ入る。
右手のエレベーターは、最上階の5階で停止していた。
エレベーターの脇に非常階段を確認し、アキラはゆっくりと登る。
5階へたどり着くと、目の前にはホール型の大講義室の入口があり、半分開かれていた。
恐る恐る扉の奥を覗くと、信じられない光景が広がっていた。
教壇には、先ほどの威厳のあった5人の初老の男性たちが裸になり、まるで陳列させた商品のようにもじもじと一列に並んでいた。
そして、座席には10人ほどの女子大生たちが、脚を組んだり、机の上にしゃがんだりと、清楚とは程遠いだらしない格好で、目の前の男性たちを嘲笑しているのであった。
ただ顔こそ見えないが、そこにいる生徒たちは、昼間アキラが見た一般の生徒とは明らかに違う、抜群のスタイルとプロモーションを持っていた。 「私立名門女子大裏サークル〜つづき」
一人のリーダー格と思われる女子生徒が、おもむろに教壇にあがった。
騒いていた女子生徒たちも笑うのやめ、視線が彼女に集まる。
男性陣は背筋を伸ばし、顔をこわばらせる。
マキシ丈の純白のワンピースに、カールした茶髪のロングヘアーが揺れる。
170cmほど長身にも関わらず、顔は驚く程の小顔だ。
全体の雰囲気はモデルの新川優愛を思わせる。
背筋が凍るような、強く冷たい目力だ。
彼女が教壇をハイヒールで歩く。
カッ、カッという音を講義室に響かせ、男性陣の背後で立ち止まる。
彼女は、腰の丸くなった男性たちの誰よりも背が高く、頭一つ飛び出していた。 そして、彼女はすこし腰を屈め、一番端に並んでいる男性を後ろから抱きしめるように、耳元で「いらっしゃい。私、このサークルの代表のユカっていうの。よろしくね。」と囁く。
男性は、うつむきながら反応を抑えられない下半身を慌てて手で隠す。
「ふふふ、とっても元気なのね。で、オジさま。今日はどこからいらっしゃったの?」
「麻布十番です。」
「ねぇ、そんなこと聞いてないの。」
ユカは急にキツい口調になり、男性の股間をワシ掴みにした。
「アンタはどこの会社からきたの?役職は?取締役?役員?私たちがそこに入ったら?
どんな立場に置いてくれるの?それが、私たちは知りたいの。一応、コレ私たちにとっては就職活動だから。わかった?」
男性は、一気に怯えた顔になり、彼女がふっ手を離すとその場に崩れ落ちた。 ピクピク痙攣し、悶える男性の背中にユカは跨り脚を組む。
「随分情けないのね。ほら、はやくもう一度始めなさいよ。自己紹介。」
ヒールで、男性の踏みにじりながら彼女は、けしかける。
男性は息も絶え絶えに自己紹介を始めた。
「うぅ〜、○○製薬。社長…の、イトウでうs。あなた方にぃば、社長秘書のぉ立場を用意しておりまず…。」
「アハハ。あんたが、社長なわけ?大丈夫?そこの会社?
ねぇ、私が社長秘書になって、この格好であんたを尻に敷いてさ、全社員の前で社長挨拶でもやりなよ。潰れるよね、あんたの会社。
けっこう有名なのにね。キャハハハハ。てかさ、そろそろ老体には、きついんじゃない?私の体重。私もさ、あんたの背中が汗ばんできて、キモチ悪いの。だから、舐めて。
ハイヒール。そしたら、どいてあげる。しっかりね。カカトもしゃぶるのよ」 静かな、教室にぺちゃぺちゃという舌の音だけが響き、男性陣の緊張感と興奮は高まる。
ユカが社長を開放すると、そこから、順番に各社の挨拶が始まった。
アキラは、企業名と氏名を、漏らさずメモをとる。
学生でも、耳にしたことがある名の通った企業ばかりだ。
挨拶中にも関わらず女子学生達は、携帯をいじったり、ファッション雑誌をめくっていたり、まるで興味を示していない。
ユカは、気だるそうにポケットから出したマルボロメンソール咥え、火をつける。
会社の重役が、こんな孫ほども年の離れた小娘たち相手に踊らされている。
目の前の異常な逆転現象に、アキラは目を疑った。
一通りの自己紹介が終わり、ユカが口を開く。
「ふーん、まぁまぁね。」 「あ、最後のアンタは帰っていいわ。」
そう告げられたのは、唯一名の通っていない自動車部品を作っている中小企業の社長だった。
「弱小企業の分際で、優秀なアタシたちと同じ空気を吸っていること自体、厚かましいのよ。」
ユカは、火のついたままのタバコをその社長の乳首に押し付けた。
「ギャーーーーッ」「キャハハハハ」
社長の呻き声と、女子学生たちの嘲笑が教室に響く。
「自動車部品とか、キモッ」、「ダサすぎ〜」、「きたねぇーんだよっ」
階段を一歩ずつ上りながら出口に向かう社長に、女子学生たちは姿が消えるまで罵声を浴びせかけ続けた。
「邪魔者は消えたわね。」 ,. -――‐- 、
∠--_、__,. , ---\
/:∠二、 ´_二二_'ヽ
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/: : : : :ハ Y `三三{_ _}三三´_ Yノ : ノ: : :}
V: : : : : :`| ({{ : : : : : : ≧≦: : : : : : : }}) |: : : : : ノ、
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ヽ \_ .。'゚/ `。:、`;゜:;.::.。:.:。 プシャアアアアアアアアアッ
/\_ン∩ソ\ ::..゜:: ゚。:.:.::.。.。:.
. / /`ー'ー'\ \ ゜: ::..゜:: ゚。:.:.:,。:.:.
〈 く / / ::..゜:: ゚。:.:.:,.:.:.:。:.:,
. \ L ./ / ::..゜:: ゚。:.:.:,.:.:,.:.:.:,
〉 ) ( .: \ ::..゜:: ゚。:.:.:,.:.:,.:.:.:,
(  ̄ ̄⌒ ̄ ̄  ̄ ― _ __ _ _ _
 ̄ ̄ ̄ ⌒─‐___/ _ノ/ ̄ ̄ ̄\_  ̄ 二、`っ^つ)
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/ / |  ̄||||||||||
( __( J (6 -------◯、_,つ |
l,jj,jl,j |||||| ( ) ( ) |
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/ \ な、なに急にスレ開くんだお!!
/ ─ ─\ スレ開く時はノックくらいしろお!!
/ ( ○)三(○)\
| /// (__人_.) | .____
\ |r┬| / |\ ‐==‐ \
/ ヽノ ⌒`ヽ<´ \| ̄ ̄ ̄ ̄|
/ | \___)⌒ \  ̄ ̄ ̄ ̄
` ̄\ \ ,,,, \
\ /\\ \__
ゝ,,,__、___/ ヽーヽ___) ____
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/ Y Y| <犬・金正恩・・・ッ!!!
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., ' ``ヽ;‐‐-, _ |
/ ゙i'ヾ、| | ドピュッ ドク…
在日,! 、 i | / |
l ┬-,.、, ヽ !. | / / |
山本 | , |/ ヾ、|' | | | |
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| |/ト, / ヽ lヽ l、i. ! ! _| | | |
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ヽ、l. | | | / | ! l. ',. | /
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,.:ェ''" l ´ `| !''" / ノ
"''='-‐'゙ / ', 'ー''"
'イji,j、j,i 前回のあらすじ
直樹達野球部は、生徒会役員である奈央、悠子、友里の3人に馬鹿にされたため、1イニングの試合を行う
事になった。しかし野球部は中学時代にソフトボール経験があるとはいえ、女子相手にヒット1本も打てず
に攻撃を終了。そして守りではアウトを1つも取れずにゲームセットとなった。しかも打撃は主力で望み、
エースの直樹が得意のスライダーを投げて勝負したのであった。
野球部は予算が削られ、女に負けた野球部というレッテルが張られる事となり、そのため1年生4人、2年
生2人が退部してしまった。 3年生の奈央と友里、悠子は帰宅しようと玄関を出た。3人は生徒会役員で奈央は生徒会の副会長、悠子は
書記、友里は会計であった。
「ふっ」
友里がネット越しのクランドを見ると野球部が練習をしていた。
「野球部ってまだ存続してるのね」
「とっくに廃部になったかと思ったわ」
「私達にあれだけブザマな負け方してよく続けていられるわ」
「あんなんじゃ今年も1勝も出来ないでしょ」
奈央達生徒会女子が野球部と1イニングのみの試合を行い、勝利してから1ヶ月が過ぎた。ちょうど野球部
には甲子園の予選が迫っており、気合いの入った練習を行っていた。
野球部は地区予選で1回戦勝てば良いほうで、それも組み合わせで同じレベルの公立高と当ればである。
強豪私立と対戦すると決まって5回コールド負けであり、進学校のお坊ちゃま野球と言われていた。 「おい、待ってくれ」
奈央達の後ろから野球部投手の直樹が声をかけた。
「なに」
「俺達と試合してくれないか」
3人は顔を見合わせた。
「頼む。この前の試合では俺達は本当の実力を出してないんだ」
「はあっ?何言ってんの。あれが実力でしょ」
悠子があきれ顔で直樹を見た。
「たかが1回だけじゃないか」
友則も出て来て3人の前に立った。
「何度やっても同じよ。私達には勝てないわ」
「俺達に負けるのが怖いのか」
友則の言葉に3人は呆れた。
「相手にしてられないわ」 奈央達が行こうとした時、優一が出て来た。
「頼む、俺達が勝ったら予算を少し増やして欲しいんだ。このままでは野球部はやっていけないんだ」
優一が頭を下げた。
「なら廃部にすればいいじゃない」
友里の言葉に直樹の顔は赤くなった。
「何だとっ」
直樹は友里の前に立ち塞がった。
「何よ、試合して私達に勝てるの」
「今度は叩きのめしてやる」
「生意気ね、その言葉は勝ってから言いなさいよ」
「お前達こそ怖気づくな」
2人の間に奈央が割って入った。
「待ってよ、まだ試合をするとは言ってないわ」 「怖気づいたか」
「誰がヘボ野球部を恐れるのよ」
「何いっ」
悠子の言葉に野球部員達は殺気立った。
「予算配分はもう決まっているのよ。今さら野球部に回す予算は無いわ。試合しても無駄よ」
奈央が言ったが、事実、すでに予算配分は決定しており野球部に回す金は1円も無かった。
「なら生徒会の予算をよこせ」
友則が言った。
「馬鹿な事言わないでよ。どうして生徒会予算を野球部に渡さなければならないのよ」
「だから野球部がお前達に勝ったら、と言っているだろう」
「どうして私達が野球部と予算を賭けて試合をしなければいけないのよ」
「そうよ、私達には何のメリットも無いわ。しかも私達が勝つと分りきっている試合よ」
「・・・・・」
そう言われると野球部には声が無かった。 「試合をしましょうよ」
後ろから華道部の美希が声をかけた。美希と真衣が立っていた。
「美希」
悠子が美希を睨みつけた。
「野球部が勝ったら華道部の予算を全部あげるわ」
「本当か」
「その代わり、私達もその試合に入れてよ」
「華道部のお前達に野球が出来るのか」
直樹が驚いたように言った。
「私達も中学時代はソフトボールをやっていたのよ。ねえ、悠子はよく知ってるわよね」
「・・・・・」
悠子は返事をしなかった。
「へえ、それは意外だな」
男子達にはお嬢様の美希がソフトボール経験者には見えなかったのである。 当時は東中の悠子、西中の美希と言われるほどの強打者であったが、東中の悠子達は西中の美希達に
負けたのであった。しかも美希にサヨナラ本塁打を打たれての負けであった。
「久々にバットを振りたいわね」
美希が言った、美希の家は数多くの華道教室を営んでおり、母親は全国でも有名な華道家であった。そのため
美希は華道部のあるこの高校へ進学した。しかし、美希自身はランクが下のソフトボール部のある高校へ進学
したかったが、両親に反対された。美希はすでに華道師範の看板を取得しており、大学卒業後は母親が営む
華道教室のひとつを任される事になっており、将来は母親の後を継く事を約束されていた。
「予算が無くなったら華道部は大丈夫なの」
「そう、花買えなくなるんじゃない」
悠子と友里は美希を冷やかすように言った。
「花なんか・・・・」
美希は後の言葉を飲み込んだ。花などは親に言えばいくらでも持って来るのである。 「私達が入ったら負ける分けないでしょ」
美希の言葉を代わるように真衣が言った。
「面白いな。華道部のお嬢様達と野球か。めったに出来る事じゃないな」
優一が言った。
「今回は3回まででいいんじゃない、そしてダイヤモンドベースでやりましょうよ。その方が野球部の実力が
出せるでしょ」
「その通りだ」
友則が言った。
「誰が野球をやるって言ったのよ」
奈央が仕切り始めた美希を睨みつけて言った。
「奈央は美希に打たれたサヨナラホームランがトラウマになってるんでしょ」
真衣が勝ち誇ったように言った。
「何よそれ」
「事実、あそこで美希を打ち取っていれば東中の勝ちだったのよね」
「その話しは止めな」
友里が真衣を睨みつけて言った。 「だからこんなヘボ野球部に打たれるのが怖いから逃げてるんでしょ」
「逃げる?私が。ふざけないでよ。私は試合をやる意味が無いって言ってるだけよ」
「じゃあ、私達が勝ったら野球部の予算を全部生徒会が貰えばいいんじゃない」
「別に予算なんかいらないわ」
「負けたら華道部が予算を出すんだから生徒会に損は無いでしょ」
「私達は忙しいのよ。ムダな事はしたくないわ」
「他の2人はどうなの。このヘボ投手の球を打てないのかしら」
「あなた達だって知ってるでしょ、この前私達がアウト1つ取られなかった事」
「じゃあ今回は3回やってみていいんじゃない。しかもダイヤモンドベースで内野2人、外野1人でやるのよ」
友里と悠子は顔を見合わせた。 「ヒットはワンベースでいいかしら」
真衣の言葉に美希が付け足した。
「ホームランがあってもいいわね。あのフェンスまで打てたらホームラン、というのはどうかしら」
外野にはフェンスが張り巡らされており、センターフェンスまで120m程の長さであった。
「いいわよ」
悠子が頷いた。
「ふっ、俺の球がそこまで打てるかよ」
直樹は笑いながら言った。
「やりましょうよ」
「そうね」
悠子と友里が言った。
「野球部もいいわね。いまの決めごと以外は野球のルールブック通りにやりましょう」
美希が言った。
「望むところだ」
野球部は頷いた。 「本当にやるの?何のためによ」
奈央はやりたくないのか2人を睨みつけた。しかも、いきなり来た美希に仕切られてるのが面白くなかった。
「美希達にあそこまで言われて悔しくないの。私達の実力を見せつけてやろうよ」
「そうよ、西中との試合だって私達が勝ってたのよ」
「でもスカートだし。見られちゃうでしょ」
「大丈夫よ。今日は風が無いわ」
その日は風の強いこの地区にはめずらしく無風であった。
「野球部に変なヤジ飛ばされるし」
「相手にしなければいいでしょ。もし気になるのならヤジを飛ばしたら没収試合にすればいいのよ」」
「だいたいこんな事して何になるのよ」
奈央は余程面白くないのか2人を睨みつけていた。 「じゃあ負けたら野球部は廃部にするのはどうかしら」
美希が言った。
「ふざけるな。何が廃部だ」
直樹が怒鳴った。
「だって女には負けないんでしょ」
「そう、野球部男子が文系の華道部と生徒会役員の女の子に負ける分けはないのよね」
「しかも今回は3回やるのよ。さらにホームランもありよ。野球部の本当の実力が出せるでしょ」
「そう、女の子の投げる球を男ならホームラン位打てるわよね」
「だいたい、勝つ自信があるから試合を申し込んだんでしょ」
「当然だ」
「私達は制服で試合するのよ。スカートが気になって思いきったプレイが出来ないのよ。野球部はユニフォーム着て
るでしょ」
「別にジャージに着替えてきてもいいぜ」
「今日は体育が無いからジャージは持ってきてないわ。とにかく私達は不利な条件で試合をやるのよ。野球部はそんな
女の子達に負けたら恥よね。廃部は当然よ」 「それとも私達に打たれるのが怖いのかしら」
「自分達だって私達には勝てないと思ってるんでしょ」
「馬鹿な、男の野球が女に負ける分けがない」
「じゃあ決まりね。負けたら野球部は廃部。いいわね」
「いいだろう。俺達男が負ける分けはない」
直樹は他の2人を見た。2人は頷いた。
「今回は徹底的に叩きのめしてやる」
友則は言ったが、野球部は甲子園予選よりも女子達と試合を行いリベンジを果たすために必死で練習したのである。
「女に負けた野球部」という悪評は他校にまで伝わっており、このままでは収まりが付かなかった。
「いいわね奈央」
美希が言った。
「しょうがないわね」
奈央をふてくされながら言った。 優一と悠子がジャンケンをした。悠子が勝った。
「先攻を取るわ」
悠子が言った。女子達は頷いた。
打順は1番友里、2番奈央、3番悠子、4番美希、5番真衣の順である。
野球部の守備は投手は直樹、捕手は勇二、1塁優一、遊撃手に友則、外野に隆弘であった。
「生意気な女達め、俺の球を打ってみろ」
直樹は投球練習を始めた。
「バシッ」
勇二のミットに球が収まると、いい音がした。直樹の調子の良さが音に現れていた。
(今日の直樹は球が走っている。この球は女には打てないだろ)
勇二は勝利を確信した。 トップバッターの友里がバッターボックスに入った。友里で耳が隠れる位の長さの髪を真中から分けており、勝気な
顔立ちをしている。友里は大島優子を子供っぽくした感じに似ていると言われていた。胸はBカップでそこまで大き
くはなかった。
「変なヤジを飛ばしたらこの試合は止めるわよ」
膝上10cmのスカートが捕手の勇二の前に立つと、その生脚を眺めている勇二を睨みつけて友里は言った。
「プレイ」
審判の2年生が試合開始を宣告すると、直樹はストレートを投げた。
「ストライク」
ど真ん中であった。
「よし、いいぞ」
勇二は直樹に返球した。
(今日の直樹は最高に調子がいいな)
勇二はミットを構えた。 「ストライク」
2球目もストレートど真ん中であったが、友里は手を出さなかった。
3球目は外角に外してボール。
4球目は高めのストレートを投げた。
「カキーン」
友里の打球は直樹の手の中にあった。ピッチャー返しであった。
「よし、1アウトだ」
直樹はクローブを外して手を振った。友里の打球が強烈だったのである。 2番の奈央がバッターボックスに入った。
奈央は進学高によくいるお嬢様タイプの女子で、品のいい美人でおしとやかな顔立ちをしており、肩まで伸びたストレート
の髪を後ろに縛っていた。木村文乃系の顔立ちと言われていた。スカート丈は膝がやっと出る位の長さである。
奈央はバットを短く持って、当てにいくバッティングであった。
直樹は初球、カーブを投げた。
「カキーン」
奈央の打球は左方向へ飛んだが、友則へのライナーとなった。
「ナイスピッチング」
友則は直樹へ返球した。
「よし、2アウトだ」
友則は声を出したが、今の投球はスイングを取りに行くためのカーブであった。当てられたのは意外であった 3番は悠子であった。
悠子は黒ぶちのメガネにボブヘアーの才女タイプで、顔立ちはかわいいが気の強い性格をしている。稲村亜美がメガネを
かけた感じに似ていると言われているためか、自ら「神スイング」を目指していたほど打撃には自信を持っていた。
確かに以前、直樹の球を打った時は外野まで飛ばしたのであった。ただ、悠子がスカートを気にしていなかったため、
野球部員達は舞い上がるスカートばかり気になり、誰も悠子のスイングの鋭さに気が付く者はいなかった。
みな似たような体格で中肉中背であったが、悠子は他の2人よりは胸と尻が大きかった。
(この女に直樹得意のシュートを打たれたな。しかも純白のパンツだったな)
ただ、今回は外野手がいるのである。外野に飛んでもヒットになるとは限らない。しかも守備のいい隆弘である。
(いい眺めだ)
勇二は悠子の生脚を見ながら直樹にストレートのサインを出した。
(よし)
頷いた直樹の球は低めいっぱいに入った。
「ストライク」
審判の2年生の手が上がった。 (いい球だ。これは手が出ないだろう)
右打席の悠子に、右投げの直樹のストレートが決まっていた。
(よし、次はシュートだ)
直樹が頷くと、得意のシュートを投げた。
「カキーン」
悠子はシュートを待っていたかのように鋭いスイングをした。スカートは捲れ上がったが風がないため、パンツは見えなかった。
「なにっ」
直樹が後ろを振り向くと、打球は外野フェンスに当たるかと思う距離に飛んでいた。
「いや、隆弘が追いつくな」
フェンス間際で隆弘が追いついた。
「よし、3者凡退だ」
勇二はマスクを取った。 今度はセーラー服姿の女子達がマウンドへ散った。
投手は奈央、捕手は友里、1塁手は悠子、遊撃手は真衣、外野は美希が守りについた。
野球部の打順は1番は2番を打つ博史、2番は5番を打つ優一、3番は4番を打つ友則、4番は3番を打つ隆弘、5番は6番
を打つ勇二の打順であった。投手の直樹は打者を外れたが、この時点で野球部は舐められていたのである。
奈央が投球練習を始めた。ソフトボールの投球法、腕を回して投げるウィンドミル投法である。
野球部はヤジを飛ばす者はいなかった。女子達からヤジられたら試合を辞める、と言われているためであった。
(奈央、本調子じゃないわね)
球を受けている友里は感じていた。奈央はこの試合乗り気ではないのである。それが投球に現れていた。
野球部1番の博史が右バッターボックスに入った。博史は当てていくタイプのバッターで長打力はないが、打率は高く足も速
かった。守備はレフトを守っている。 「プレイ」
審判の2年生の声で投球した奈央の球は、その審判の顔面に当たる高さで投げられた。捕手の友里は立ち上がって捕球した。
2球目、3球目も大きく外れた。
「奈央、リラックスして」
友里は声をかけるとオムツをするようにスカートを股の間に巻き付けた。
「フォアボウル」
4球目も外れて博史を歩かせてしまった。
「どうしたの奈央」
友里がマウンドへ駆け寄った。
「ちょっと調子が出ないだけ。そのうち戻るわ。心配しないで」
奈央は友里の肩を叩いた。 2番の優一が右打席に入った。
(まずいわね)
優一への投球もストレートのフォアボールであった。
3番は野球部でも4番を打つ友則である。
友里はマウンドへ駆け寄った。
「奈央、何点取られたっていいわ。後で簡単に取り返せるんだから。とにかくストライクを取りに行く投球をして」
「・・・・・・・分かったわ」
奈央は友里の言い方が気に入らなかったのか、すぐには返事をしなかった。
(ストライクを投げればいいんでしょ)
奈央は友則への初球を投げた。球威のない球がど真ん中へ入った。
「カキーン」
友則の打球は奈央のスカートの下を抜けて外野へ飛んだ。満塁になった。 4番は野球部で3番を打つ隆弘であった。
「カキーン」
隆弘は甘く入った奈央の初球をとらえた。打球は再び奈央のスカートの真下を抜けて外野へ飛んだ。
「よし、先制点だ」
博史がホームベースを踏んだ。1点入ったのであった。しかも野球部は無死満塁なのである。
「奈央、気にするな。いくらでも点を取らせな」
友里が返球と同時に声をかけた。
(こっちだって点なんか取られたくないわよ)
友里の構える所に球が行かないのである。 5番は野球部で6番を打つ勇二である。勇二は左打席に入った。
(かなり甘い球だな。外野へ飛ばせばヒットだろう)
「ストライク」
初球はど真ん中に入った。
(甘い球だ。これは外野へ飛ばせるな)
センターを守っている美希を見た。
「カキーン」
勇二は甘く入った2球目をライト方向へ打ったが、力が入りすぎたのか少し高く上がりすぎた。それでもライト越えの
打球である。
「えっ」
勇二は驚いた。センター位置に守っていた美希が打球に追いつきそうなのである。
「優一、戻れ、タッチアップだ」
ベンチの直樹が叫んだ。
「バシッ」
美希は体勢を崩しながらも捕球すると、太股が露わになるほどスカートを舞い上がらせてバックホームを行った。 「よしセーフだ」
タッチアップした優一がホームインした。美希の送球が逸れたのであった。
(いい肩してるじゃない美希ちゃん。送球が逸れなかったら微妙だったわね)
捕手の友里は美希の送球に驚いていた。しかも定位置からの送球ではなく体勢を崩しての送球である。
野球部に2点目が入った。
野球部のベンチはざわついた。しかし、美希の投球に驚いたのではなく、美希のスカートが舞い上がり、もう少し
で見えそうだったからである。
「ワンアウトよ」
友里が奈央に返球した。
「ふん」
奈央は美希の好守に助けられたのが面白くなかった。
(今度こそ三振を取ってやるわ。外野なんかに飛ばさないわ) 一巡して打者は博史である。1死1、2塁であった。
「奈央、リラックスよ」
強張った表情の奈央に友里が声をかけた。
「あっ」
友里は思わず声を上げた。内角の際どいところを狙って三振を取りにいこうとした投球が、内に入りすぎた。
「うわっ」
打者の博史は避け切れず足に投球が当たった。
「デッドボール」
博史は1塁へ向った。
「ごめんなさい」
素直な性格の奈央は博史に頭を下げた。1死満塁である。 「奈央、もう少しリラックスして投げなよ」
「分かってるわ。ただ、調子が出ないだけよ」
「とにかく打たせていきな。三振を取ろうなんて思わない事よ」
その時、後ろから真衣が来て声をかけた。
「奈央、いくらでも打たせなさいよ。私のバットで取り返すから」
「・・・・ごめんなさい。もう迷惑はかけないわ」
真衣の言葉でふっ切れたのか奈央の表情は明るくなった。
2番の優一が打席に立った。
奈央の投球は外角低めに構えた友里のミットに吸い込まれるように入った。
「ストライク」
優一は手が出なかった。
「この調子よ」
友里は返球した。 2球目はど真ん中へ投げた。スピードがあり手元で伸びた。
「ストライク」
優一は空振りした。
「3球で仕留めるわよ」
奈央は優一に言った。
「くそっ」
優一はヘルメットをかぶり直した。
「はっ」
ショートの位置にいた真衣がスクイズのサインに気が付いてダッシュして来た。
「コン」
奈央の3球目はど真ん中のストレートだったが、優一は1塁線にスリーバントをしたのであった。
「あっ」
奈央が打球を拾った時にはすでに友則はホームベースを踏んでいた。3点目が入った。 そしてすぐに友則が打席に入った。
「ストライク」
友則のバットが空を切った。奈央の外角低めのボール球を振らされたのである。
「くそっ」
友則がヘルメットをかぶり直した。
(来るわよ)
ショートの真衣がファーストの悠子を見た。悠子は頷いた。3塁は隆弘である。
(よし、もらった)
奈央の投球と同時にランナーが一斉に走り出した。同時に真衣と悠子もダッシュした。
「コン」
友則の打球は3塁線へと転がった。
(これは刺せるわ)
真衣が打球を取って捕手の友里に投げた。友里はホームベース上で構えていた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています