【ソフトM】女が男に屈辱を与える小説
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過激なSMはちょっと強すぎる。暴力的なものは逆に萎える。
スポーツ対戦や学校、職場などの日常で、ちょっとしたMを感じること。
女に与えられる屈辱感を味わえる小説、体験など。
そんなソフトなM感を好きな方が集まってください。
過激な暴力描写やスカトロ的なものは別スレがありますので、そちらへ。 >>508
長くなるから書かなかったけど部活の大会で、負けたら罰ゲームっていう
賭けをしてて、男子部員は坊主にするって事だった。
で、負けて全員坊主にしたんだけど男子の部長って俺だったから、
後で一人だけ呼ばれて「それだけで済むと思ってんの?」と詰められて
「後でオナニー見せて」って言われ、その先輩だけに見せるもんだと思って
ちょっとエロを期待したっていうのもあって、他の男子には内緒にしてた。
そのままSEXなんていう思いもあって何日か抜かなかったから
実際呼ばれて行ったときに、他の女子部員がいたときには躊躇したけど
恥ずかしさより興奮のほうが強かった。 高校1年。罰ゲームで水泳部のキャプテンのずる剥けチンポと、小柄な自分のチンポを観察された。
毛の生え具合、睾丸の大きさ、勃起させて竿の長さを測られた。
その後皮を剥かれて亀頭の色を比較され、自分のピンク色の亀頭を馬鹿にされた。
扱いて我慢汁の量、射精までの時間、そのまま2人ともグラスに射精。
キャプテンの出した濃い精液グラスを横に並べ「さすがに濃いし、量も多いわね」
と感想を漏らす一方
俺の出したグラスの精液の量、色、濃さなどを見比べて
「少なすぎ!薄いし情けな〜い」
「ちんちん小さいと精液も少ないのね。」
「この精子じゃ絶対妊娠しないよねw!」
「こんな精子で妊娠した子供なんて体弱そうじゃない?w」
大きさのみならず、生殖能力さえも比較、馬鹿にされ男として最高に惨めな思いをした。 …完全復活〜!!求められてなくても書きますぜぃ!
…ニキ「ボクちゃん、カンパーイ!うふふっ!ボクちゃんのお腹気持ちいいー。」…ぼく「あううー。(はあ、はあ、はあ…。)」
ぼくはもうどうにでもなれといった感じで日本酒を喉に流し込んだ。
ぼく「…うっ…ううっ…!」
ニキ「あらぁ?」
最初の嗚咽はなんとかごまかしたつもりだった。
然し、ニキータさん、アルコール量も半端じゃなければ喫煙の量も半端ない。
正直、煙草の煙の臭いの苦手なぼくに取ってはどんどんと接近してボディタッチも増えてくるニキータさんに興奮しつつも、もろに顔面
(豚顔)に煙草の煙をガンガンと吹きかけられながら、ニキータさんのちょっとキツメの香水とノースリーブから発せられる脇汗の匂い…。そしてリミットを完全に越えた飲酒量に胃腸が拒絶をそろそろ始めてきたのだ。 ぼく「…ぐへぇ、ぐへぇ…。」何回かめの嗚咽をごまかしたつもりのぼくの顔は多分に涙と鼻水でぐちゃぐちゃだったと思う。
ニキータさんは二回目の交換された山盛りの灰皿に吸っていた匂いのキツい煙草を突っ込むと(すみません。煙草詳しく無いので銘柄表現できません。)
ニキ「…あっ(察し)」って感じで、強くぼくの腕を掴んだ。
ニキ「ボクちゃん!トイレあそこだから!」
トイレは決して広く無い店の…。カウンターの…。すぐそばにあったんだが…。
ぼく「ぐへあえろぉぉぉぉぉ…(以下自粛)…。」
長身のニキータさんに抱きかかえられながら、ぼくはトイレの扉からあと数センチのところでマーライオンのように(変に冷静な記憶あり)黄金のものを吐き出した。 ぼく「…ぐふぅ…ぐふぅ…。」
…人生初の大量リバースに意外にも意識は逆にはっきりして冷静だったんだと思う。
豚女店主の罵詈雑言(ぼくに対して…接客…特に飲酒関係の仕事に付きなが吐いた客にこのありさま…○ネよ…。)も聞こえた。
但し石のように身体が動かないのだった。 …そこからの記憶は曖昧なものだったが、唯一覚えているのはニキータさんに外に連れ出されたのだろう。ぼくはニキータさんにホースで水をかけられていた。
…その時のニキータさんのしゃがんだレギンスのお股をしげしげと眺めていたこと…。寝っころんだ体は動かすことは出来なかったが、体内で別の自分が外の体を突き破るかのごとく、上へ下へ右へ左へうごめいている心地の悪い感覚を覚えながら…。
…そして、その後意識が暫く無くなったんだ…。 【妹∴ー原園未 / 兄∴ー原孝之(1)】
……隣室のドアが開く。
妹のはずんだ足音が、自室前の廊下を軽やかに通り過ぎていった。じっと耳を澄ませば、階段を掛け下りていく微かな音も聴きとれる。……しかし、動くのはまだ早い。焦る気持ちを抑え、じっと待つ。
…………1分。
…………2分。
よしっ。 カチャリ
……注意深く、最小限の音で鍵を開ける。そっとノブを回した。おっとり抜き足で部屋を出る。靴下さえ穿いていれば、足の音は極力消せる。廊下の溝に沿って足を乗せ、摺り足のように慎重に歩を進めていった。
……階段を降りる。
自らの体重で床が軋まぬよう手摺りに身を預け、一歩一歩静かに1階へ降りていく。
バスルームへと繋がる1階廊下を歩くにつれて、少しずつボリュームを増すシャワー音。脱衣場の入口の磨り硝子から、いつものように蛍光灯の光が微かに洩れている。
……1ミリ、 ……2ミリ、 ……、、
じわりじわりと少しずつ脱衣場の入口を開く。バスルームから脱衣場に洩れる湯気と、女子中学生の甘酸っぱい残り香を微かに感じる。それだけでグレーのスゥエットにつつまれた股間が、少しずつ膨らみ熱をおびていくのが判った。
洗濯カゴの中で、無造作に脱ぎ捨てられた妹の衣服。クリーム色の柔らかな部屋着と飾り気のないブラジャー。その上でくるくるっと小さく丸まり光沢を纏った純白のショーツ。
……激しいシャワー音はまだ続いている。
いつものように妹が頭髪と肢体を丹念に洗いあげ、浴槽に浸かるまでの限りある数分だけしか猶予はないのだ。
。 【妹∴ー原園未 /兄∴ー原孝之(2)】
……ショーツを手に取る。
まだほんのりと温かい。。間違いなくほんの数分前まで妹『園未』が身につけていたはずの下着である。頬で愛しむようにして園未の肌の温もりを味わっていた。
…………ばふぅぅっ
つい我慢できず、おもむろに鼻と口に軽く押し当ててしまった。まだ温かい。
……っすぅぅぅー
鼻からゆっくり、そして大きく、呼吸する穴という穴にショーツが貼りつくほど強く息を吸い込んだ。つんとした未熟な牝の匂いが、鼻腔を鋭く刺激し、とろかすように脳を支配する。既に兄のペニスは、張ちきれんばかりに勃起していた。
……っすぅぅぅー、、……んっ はぁぁっ。。
繰り返し、繰り返し、息を吸っては吐く。妹の性器に密着していたショーツの内側が、呼吸のたびに鼻へ吸いつき、また緩む。
スゥエットをつき破らんばかりに怒張したペニスは、滲ませた先走りの染みをみるみるうちに拡げていった。
……っはあぁっ、、………園…っ…未ぃぃ
心の中で妹の名前を呟いてみる。気が遠くなるほど興奮しているのが自分でも判った。
眼を閉じる。窮屈になった熱い膨らみを、解放してやるように前をずらす。スゥエットを膝まで下げ、ボクサーブリーフを捲りおろすや、血管を浮かせ反り返る悲しいオスの象徴≠ェ露わになった。
。 【妹∴ー原園未 /兄∴ー原孝之(3)】
脱ぎたてのショーツに付着する妹の匂いは、兄の嗅覚を狂おしく刺激した。年頃になり、みるみる発育する14歳の肢体……いまだ視ぬ園未の全裸姿を連想するだけで、充血したペニスが激しく跳ねた。
意思で自律神経を操ることはできない。生温かく柔らかな下着の触感、未完成な女体が醸しだす牝臭、鼓膜を震わす入浴中のシャワー音……あらゆる形の外部刺激は、卑猥な妄想という内部刺激を大量に生み出し孝之の理性を奪った。
そそり勃ちながらも包皮の捲れきれぬ醜い性器を、緊張で汗ばむ右手が優しく握りしめた。ゆっくりと上下にさする。鈴口に滲む透明の粘液を、亀頭全体に掌のくぼみでヌラヌラと塗りたくっては身を捩らせた。
《 ……もし赦されるのなら、、妹の制服スカートに頭を潜らせ、パンティにくるまれたままの恥丘に顔をうずめたい。……心ゆくまで妹のからだの匂いを嗅ぎ続けてみたい。。》
瞼を閉じた暗い闇で、甘酸っぱい女臭を深く強く吸引した。孝之はまるで、ぴちぴちした弾力のある園未の下半身で顔面を圧し潰されているような心境に陥った。 【妹∴ー原園未 /兄∴ー原孝之(4)】
《 ……もし赦されるのなら、、ルーズソックスを穿いた園未の小さな足裏に、気の向くまま顔やペニスを踏まれてみたい。。仰向けのまま妹から足蹴にされ、その全身を下からのアングルでずっと仰ぎ見上げていたい。。》
息が少しずつ荒くなっていく。なぜこんなにも、実の妹に見下され虐げられる映像のみが浮かび上がってくるのだろうか。左斜めに傾き反り返る発情の印≠ノじわりじわり握力を込めていく。右掌の内側で、暗い兄の欲望がとくん、とくん≠ニ暴れ脈打っていた。
《 ……短いスカートからのぞく妹の太腿に首を挟まれ、じわじわと喉仏を絞めあげられてみたい。。園未の健康的な両の脚で身動きできないよう胴をきつくロックされ、余裕の笑みの中で万力に潰されるように壊されてしまいたい。。》
いつからか自慰の最中でイメージするようになった兄と妹≠フ歪んだ姿…… 園未にされるがまま、玩ばれる自分≠フ姿。近親への捻れた願望だった。くちくち鳴る卑猥な摩擦音のリズムと、唸るような低音の吐息が徐々に徐々に乱れていく。孝之は激しくペニスをしごいた。
《 ……ぷりんとした生尻で、そして柔らかな肉の恥丘で、クッションに跨がるような気軽さで圧迫し、僕の顔面へ全体重を掛けてほしい。。圧迫で呼吸を管理され、死ぬ寸前まで息を塞がれたらどんなに幸せなんだろう。。》
『 ……っはあぅぅ。。 園っ、未ぃぃ……! 』
……シャワー音は相変わらず続いている。
脱衣場とバスルームを隔てる磨り硝子製の扉。1メートルほど向こうの、もうもうとした湯気の中に、全裸で肢体を洗う園未がいる。
気をつけなければならない。聴きとれないほどの小声ではあるが、思わず妹の名前を今、口に出してしまった。しかしその無意識に発した己の呟きにも、異常に興奮してしまう自分がいる。
……先ほど口走った思わぬ声が、もしもバスルームにいる園未の耳に入ったら、バスルームの扉を不意に開けられてしまったら。。
その瞬間に全てが終わる。
。 【妹∴ー原園未 /兄∴ー原孝之(5)】
あろうことか同じ屋根の下に暮らしている実の兄が、入浴する妹の目を盗み、脱衣場に侵入しているのだ。しかも洗濯カゴから拝借した妹の着用済み下着の匂いを嗅ぎ、醜く男性器を膨らませているのである。間違いなく妹:園未には軽蔑されるだろう。
そうなれば両親に言い付けられる最悪の事態すら覚悟しなければならない。叱責される程度で済む問題では勿論ないだろう。そんなことは重々承知の上だ。だからこそ孝之は細心の注意を払って事に及んでいた。
……シャワー音はまだ響いている。
妹を性の対象にした禁断の自慰行為は、昨日今日始まった事ではない。小学校の高学年に差し掛かったあたりから、園未の身体は女性的なまるみを帯びだした。
衣服に隠された妹のつぼみがあからさまに膨らみ、急速な発育をみせる従い、当時中学生で2歳年上だった兄は、実の妹を初めて性の対象≠ニして意識した。
小、中、高、と今までの学校生活において、もちろん校外での生活でも異性との接触はほぼ皆無である。それどころか心を開ける友人すらも芦原孝之には存在しない。勉強もスポーツも、芸術的な才能もなく、多数派の遊びの輪にすら加われた試しがない。
叱責されれば萎縮してしまうし、憐れみの視線もそれはそれで痛い。人間関係が苦手だ。底辺の高校に何とか滑り込めたはいいが、もう今は何ヶ月も欠席し部屋に引き籠もっている。
中学生の頃も毎日のようにいじめられていた。クラスの男女不良グループの遊びと暇つぶし、ストレス解消の道具となり性的ないじめ≠ニ暴力≠日常的に受けた。
。 【妹∴ー原園未 /兄∴ー原孝之(6)】
昨年の4月、孝之は市立咲良中の3年生となり、小学校を卒業した園未は新入生として同校に入学する。クラス全体を巻き込む明るさと活発さ、天性の大人受けする素質からか担任教師にまで気に入られ、早くもクラス委員長に抜擢されていた。
学校生活≠ニいう同じ環境に括られた孝之は妹との差≠より顕著な形で突きつけられることになる。
一方その頃の兄は、もはや脱出が不可能となったいじめの渦≠ナ溺れもがいていた。クラスの女子の前では幾度となく衣服を剥かれ、勃起するまでの一部始終を嗤いながら観察された。昼休みの教室で、裸踊りや自慰行為まで強要された。
放課後のグランドではボールの的となり、全裸にされ陸上トラックを走らせられたこともある。おそらく1年生である妹の耳にも噂くらいは流れていただろう。それでも孝之は、同じ校内にいる実の妹に兄の正体≠知られてしまうことを何よりも恐れた。
しかしいじめっこ種¥ュ年少女の明晰な頭脳は、愚鈍ないじめられっこの心理をいとも簡単に見破ってしまう。彼ら彼女らグループに『妹の前でも同じコトさせるから』と脅迫され、弱みを握られた孝之は多額の金銭を渡し続けた。
どんな幼い子供でも、両親にだけは必死にイジメられている事実を隠そうとする。劣性の遺伝子≠ナあることに気づかれ『棄てられてしまう』という深層の恐怖心、生まれながらの本能が子供をそうさせているのかもしれない。
……おそらく妹の園未は、そんな学校での情けない兄を知りつつも見てみぬふりをし、兄としての最後のプライドを守ってあげた。家に帰ると両親の前でおくびにも出さず、昔のようにお兄ちゃん♪、お兄ちゃん♪≠ニ慕っては、孝之を立て続けた。
それもあってか孝之は、どうにか卒業まで登校し続けることができたのだ。
孝之は、そんな優しかった園未のことを異性≠ニして好きになった。
、 「私立名門女子大裏サークル」
ここは、都内屈指の名門女子大。設立されて十年数年の新鋭女子大だが、今や入学の倍率は全国でもトップクラスだ。
なぜそこまで、人気があるのか。その答えは、圧倒的な就職実績だ。
キー局の女子アナウンサーから、大手金融、損保、メーカーまで、幅広い就職実績を誇る。
しかし、一般には公開されていないが、一部の顔採用の生徒たちが一人でとんでもない数の超一流企業からの内定を得て、就職実績を伸ばしているのが実態だ。
また、この大学の理事長が経済界に太いパイプを持っているとか、教員が女子生徒の枕営業を推奨しているなどの悪いウワサも絶えない。
ならば、その実態を確かめてみよう。と、好奇心旺盛な一人の若者がこの学園の裏側に潜入した。 この若者は、将来世界を駆け回るジャーナリストを夢見る大学4年生のアキラだ。
就職は未だ決まっていないが、フリーランスで取材活動を行い、週刊誌に記事が掲載されたこともある。
今回は、自分自身も葛藤している「就職の実態」と「不平等の暴露」をテーマに掲げたのだ。
事前の情報収集でわかったことは、3つ。
1. 超一流企業の内定は、一部の学生が牛耳っている。
2. 一部の学生だけで構成された組織が存在する。
3. その組織の活動は、学校が閉鎖された後、密かに行われる。
つまり、アキラの使命はその組織と活動の特定である。
とはいっても、男子であるアキラが女子大に立ち入ることは許されない。
そこで、アキラが考えたのは警備員だ。
学校が契約している警備会社を調べ、ネットオークションで正規の制服を購入した。 学校が完全閉鎖されるのは、夜8時。
大学にしては早い閉鎖時間だが、過保護な親にはそれが安心なのだろう。
7時30分。
警備員姿のアキラは、校門で堂々と敬礼をすると、両脇の警備員も習うように礼をした。
ちょろいもんだ。いともたやすく、アキラは校内に足を踏み入れた。
校舎からは、清楚を絵に書いたような女生徒たちが帰路に向かう。
すれ違い際の、軽い会釈と甘い残り香が心地よい。
俺、ジャーナリストじゃなくて女子大の警備員も悪くないな。と、アキラはふと思う。
20時。
チャイムの音とともに、正門がしまる。
閑静な住宅外に佇む立地だけあり、この時間には鳥の鳴き声しか聞こえない。
校舎を見ても、灯りのついている教室は全くない。
今日はハズレか。仕方ないからせっかくだしキャンパス内でも散歩するか。アキラはため息をつく。 24時。
車のエンジン音で、アキラは目を覚ました。
気付かないうちに、ベンチで居眠りしてしまっていたようだ。
目の前の噴水の向かいの駐車スペースには、黒塗りの高級外車が次々と入ってきた。
車からは、いかにも上等なスーツに身を包んだ初老の男性が皆一人で降りてくる。
そして、彼らは施錠されているはずの校舎の中へ消えていった。
怪しい。怪しすぎる。
もう車が来ないことを確認すると、アキラも周囲を伺いながら校舎へ入る。
右手のエレベーターは、最上階の5階で停止していた。
エレベーターの脇に非常階段を確認し、アキラはゆっくりと登る。
5階へたどり着くと、目の前にはホール型の大講義室の入口があり、半分開かれていた。
恐る恐る扉の奥を覗くと、信じられない光景が広がっていた。
教壇には、先ほどの威厳のあった5人の初老の男性たちが裸になり、まるで陳列させた商品のようにもじもじと一列に並んでいた。
そして、座席には10人ほどの女子大生たちが、脚を組んだり、机の上にしゃがんだりと、清楚とは程遠いだらしない格好で、目の前の男性たちを嘲笑しているのであった。
ただ顔こそ見えないが、そこにいる生徒たちは、昼間アキラが見た一般の生徒とは明らかに違う、抜群のスタイルとプロモーションを持っていた。 「私立名門女子大裏サークル〜つづき」
一人のリーダー格と思われる女子生徒が、おもむろに教壇にあがった。
騒いていた女子生徒たちも笑うのやめ、視線が彼女に集まる。
男性陣は背筋を伸ばし、顔をこわばらせる。
マキシ丈の純白のワンピースに、カールした茶髪のロングヘアーが揺れる。
170cmほど長身にも関わらず、顔は驚く程の小顔だ。
全体の雰囲気はモデルの新川優愛を思わせる。
背筋が凍るような、強く冷たい目力だ。
彼女が教壇をハイヒールで歩く。
カッ、カッという音を講義室に響かせ、男性陣の背後で立ち止まる。
彼女は、腰の丸くなった男性たちの誰よりも背が高く、頭一つ飛び出していた。 そして、彼女はすこし腰を屈め、一番端に並んでいる男性を後ろから抱きしめるように、耳元で「いらっしゃい。私、このサークルの代表のユカっていうの。よろしくね。」と囁く。
男性は、うつむきながら反応を抑えられない下半身を慌てて手で隠す。
「ふふふ、とっても元気なのね。で、オジさま。今日はどこからいらっしゃったの?」
「麻布十番です。」
「ねぇ、そんなこと聞いてないの。」
ユカは急にキツい口調になり、男性の股間をワシ掴みにした。
「アンタはどこの会社からきたの?役職は?取締役?役員?私たちがそこに入ったら?
どんな立場に置いてくれるの?それが、私たちは知りたいの。一応、コレ私たちにとっては就職活動だから。わかった?」
男性は、一気に怯えた顔になり、彼女がふっ手を離すとその場に崩れ落ちた。 ピクピク痙攣し、悶える男性の背中にユカは跨り脚を組む。
「随分情けないのね。ほら、はやくもう一度始めなさいよ。自己紹介。」
ヒールで、男性の踏みにじりながら彼女は、けしかける。
男性は息も絶え絶えに自己紹介を始めた。
「うぅ〜、○○製薬。社長…の、イトウでうs。あなた方にぃば、社長秘書のぉ立場を用意しておりまず…。」
「アハハ。あんたが、社長なわけ?大丈夫?そこの会社?
ねぇ、私が社長秘書になって、この格好であんたを尻に敷いてさ、全社員の前で社長挨拶でもやりなよ。潰れるよね、あんたの会社。
けっこう有名なのにね。キャハハハハ。てかさ、そろそろ老体には、きついんじゃない?私の体重。私もさ、あんたの背中が汗ばんできて、キモチ悪いの。だから、舐めて。
ハイヒール。そしたら、どいてあげる。しっかりね。カカトもしゃぶるのよ」 静かな、教室にぺちゃぺちゃという舌の音だけが響き、男性陣の緊張感と興奮は高まる。
ユカが社長を開放すると、そこから、順番に各社の挨拶が始まった。
アキラは、企業名と氏名を、漏らさずメモをとる。
学生でも、耳にしたことがある名の通った企業ばかりだ。
挨拶中にも関わらず女子学生達は、携帯をいじったり、ファッション雑誌をめくっていたり、まるで興味を示していない。
ユカは、気だるそうにポケットから出したマルボロメンソール咥え、火をつける。
会社の重役が、こんな孫ほども年の離れた小娘たち相手に踊らされている。
目の前の異常な逆転現象に、アキラは目を疑った。
一通りの自己紹介が終わり、ユカが口を開く。
「ふーん、まぁまぁね。」 「あ、最後のアンタは帰っていいわ。」
そう告げられたのは、唯一名の通っていない自動車部品を作っている中小企業の社長だった。
「弱小企業の分際で、優秀なアタシたちと同じ空気を吸っていること自体、厚かましいのよ。」
ユカは、火のついたままのタバコをその社長の乳首に押し付けた。
「ギャーーーーッ」「キャハハハハ」
社長の呻き声と、女子学生たちの嘲笑が教室に響く。
「自動車部品とか、キモッ」、「ダサすぎ〜」、「きたねぇーんだよっ」
階段を一歩ずつ上りながら出口に向かう社長に、女子学生たちは姿が消えるまで罵声を浴びせかけ続けた。
「邪魔者は消えたわね。」 ,. -――‐- 、
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/:∠二、 ´_二二_'ヽ
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ヽ \_ .。'゚/ `。:、`;゜:;.::.。:.:。 プシャアアアアアアアアアッ
/\_ン∩ソ\ ::..゜:: ゚。:.:.::.。.。:.
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( __( J (6 -------◯、_,つ |
l,jj,jl,j |||||| ( ) ( ) |
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/ \ な、なに急にスレ開くんだお!!
/ ─ ─\ スレ開く時はノックくらいしろお!!
/ ( ○)三(○)\
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/ ヽノ ⌒`ヽ<´ \| ̄ ̄ ̄ ̄|
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ゝ,,,__、___/ ヽーヽ___) ____
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/ Y Y| <犬・金正恩・・・ッ!!!
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在日,! 、 i | / |
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山本 | , |/ ヾ、|' | | | |
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'イji,j、j,i 前回のあらすじ
直樹達野球部は、生徒会役員である奈央、悠子、友里の3人に馬鹿にされたため、1イニングの試合を行う
事になった。しかし野球部は中学時代にソフトボール経験があるとはいえ、女子相手にヒット1本も打てず
に攻撃を終了。そして守りではアウトを1つも取れずにゲームセットとなった。しかも打撃は主力で望み、
エースの直樹が得意のスライダーを投げて勝負したのであった。
野球部は予算が削られ、女に負けた野球部というレッテルが張られる事となり、そのため1年生4人、2年
生2人が退部してしまった。 3年生の奈央と友里、悠子は帰宅しようと玄関を出た。3人は生徒会役員で奈央は生徒会の副会長、悠子は
書記、友里は会計であった。
「ふっ」
友里がネット越しのクランドを見ると野球部が練習をしていた。
「野球部ってまだ存続してるのね」
「とっくに廃部になったかと思ったわ」
「私達にあれだけブザマな負け方してよく続けていられるわ」
「あんなんじゃ今年も1勝も出来ないでしょ」
奈央達生徒会女子が野球部と1イニングのみの試合を行い、勝利してから1ヶ月が過ぎた。ちょうど野球部
には甲子園の予選が迫っており、気合いの入った練習を行っていた。
野球部は地区予選で1回戦勝てば良いほうで、それも組み合わせで同じレベルの公立高と当ればである。
強豪私立と対戦すると決まって5回コールド負けであり、進学校のお坊ちゃま野球と言われていた。 「おい、待ってくれ」
奈央達の後ろから野球部投手の直樹が声をかけた。
「なに」
「俺達と試合してくれないか」
3人は顔を見合わせた。
「頼む。この前の試合では俺達は本当の実力を出してないんだ」
「はあっ?何言ってんの。あれが実力でしょ」
悠子があきれ顔で直樹を見た。
「たかが1回だけじゃないか」
友則も出て来て3人の前に立った。
「何度やっても同じよ。私達には勝てないわ」
「俺達に負けるのが怖いのか」
友則の言葉に3人は呆れた。
「相手にしてられないわ」 奈央達が行こうとした時、優一が出て来た。
「頼む、俺達が勝ったら予算を少し増やして欲しいんだ。このままでは野球部はやっていけないんだ」
優一が頭を下げた。
「なら廃部にすればいいじゃない」
友里の言葉に直樹の顔は赤くなった。
「何だとっ」
直樹は友里の前に立ち塞がった。
「何よ、試合して私達に勝てるの」
「今度は叩きのめしてやる」
「生意気ね、その言葉は勝ってから言いなさいよ」
「お前達こそ怖気づくな」
2人の間に奈央が割って入った。
「待ってよ、まだ試合をするとは言ってないわ」 「怖気づいたか」
「誰がヘボ野球部を恐れるのよ」
「何いっ」
悠子の言葉に野球部員達は殺気立った。
「予算配分はもう決まっているのよ。今さら野球部に回す予算は無いわ。試合しても無駄よ」
奈央が言ったが、事実、すでに予算配分は決定しており野球部に回す金は1円も無かった。
「なら生徒会の予算をよこせ」
友則が言った。
「馬鹿な事言わないでよ。どうして生徒会予算を野球部に渡さなければならないのよ」
「だから野球部がお前達に勝ったら、と言っているだろう」
「どうして私達が野球部と予算を賭けて試合をしなければいけないのよ」
「そうよ、私達には何のメリットも無いわ。しかも私達が勝つと分りきっている試合よ」
「・・・・・」
そう言われると野球部には声が無かった。 「試合をしましょうよ」
後ろから華道部の美希が声をかけた。美希と真衣が立っていた。
「美希」
悠子が美希を睨みつけた。
「野球部が勝ったら華道部の予算を全部あげるわ」
「本当か」
「その代わり、私達もその試合に入れてよ」
「華道部のお前達に野球が出来るのか」
直樹が驚いたように言った。
「私達も中学時代はソフトボールをやっていたのよ。ねえ、悠子はよく知ってるわよね」
「・・・・・」
悠子は返事をしなかった。
「へえ、それは意外だな」
男子達にはお嬢様の美希がソフトボール経験者には見えなかったのである。 当時は東中の悠子、西中の美希と言われるほどの強打者であったが、東中の悠子達は西中の美希達に
負けたのであった。しかも美希にサヨナラ本塁打を打たれての負けであった。
「久々にバットを振りたいわね」
美希が言った、美希の家は数多くの華道教室を営んでおり、母親は全国でも有名な華道家であった。そのため
美希は華道部のあるこの高校へ進学した。しかし、美希自身はランクが下のソフトボール部のある高校へ進学
したかったが、両親に反対された。美希はすでに華道師範の看板を取得しており、大学卒業後は母親が営む
華道教室のひとつを任される事になっており、将来は母親の後を継く事を約束されていた。
「予算が無くなったら華道部は大丈夫なの」
「そう、花買えなくなるんじゃない」
悠子と友里は美希を冷やかすように言った。
「花なんか・・・・」
美希は後の言葉を飲み込んだ。花などは親に言えばいくらでも持って来るのである。 「私達が入ったら負ける分けないでしょ」
美希の言葉を代わるように真衣が言った。
「面白いな。華道部のお嬢様達と野球か。めったに出来る事じゃないな」
優一が言った。
「今回は3回まででいいんじゃない、そしてダイヤモンドベースでやりましょうよ。その方が野球部の実力が
出せるでしょ」
「その通りだ」
友則が言った。
「誰が野球をやるって言ったのよ」
奈央が仕切り始めた美希を睨みつけて言った。
「奈央は美希に打たれたサヨナラホームランがトラウマになってるんでしょ」
真衣が勝ち誇ったように言った。
「何よそれ」
「事実、あそこで美希を打ち取っていれば東中の勝ちだったのよね」
「その話しは止めな」
友里が真衣を睨みつけて言った。 「だからこんなヘボ野球部に打たれるのが怖いから逃げてるんでしょ」
「逃げる?私が。ふざけないでよ。私は試合をやる意味が無いって言ってるだけよ」
「じゃあ、私達が勝ったら野球部の予算を全部生徒会が貰えばいいんじゃない」
「別に予算なんかいらないわ」
「負けたら華道部が予算を出すんだから生徒会に損は無いでしょ」
「私達は忙しいのよ。ムダな事はしたくないわ」
「他の2人はどうなの。このヘボ投手の球を打てないのかしら」
「あなた達だって知ってるでしょ、この前私達がアウト1つ取られなかった事」
「じゃあ今回は3回やってみていいんじゃない。しかもダイヤモンドベースで内野2人、外野1人でやるのよ」
友里と悠子は顔を見合わせた。 「ヒットはワンベースでいいかしら」
真衣の言葉に美希が付け足した。
「ホームランがあってもいいわね。あのフェンスまで打てたらホームラン、というのはどうかしら」
外野にはフェンスが張り巡らされており、センターフェンスまで120m程の長さであった。
「いいわよ」
悠子が頷いた。
「ふっ、俺の球がそこまで打てるかよ」
直樹は笑いながら言った。
「やりましょうよ」
「そうね」
悠子と友里が言った。
「野球部もいいわね。いまの決めごと以外は野球のルールブック通りにやりましょう」
美希が言った。
「望むところだ」
野球部は頷いた。 「本当にやるの?何のためによ」
奈央はやりたくないのか2人を睨みつけた。しかも、いきなり来た美希に仕切られてるのが面白くなかった。
「美希達にあそこまで言われて悔しくないの。私達の実力を見せつけてやろうよ」
「そうよ、西中との試合だって私達が勝ってたのよ」
「でもスカートだし。見られちゃうでしょ」
「大丈夫よ。今日は風が無いわ」
その日は風の強いこの地区にはめずらしく無風であった。
「野球部に変なヤジ飛ばされるし」
「相手にしなければいいでしょ。もし気になるのならヤジを飛ばしたら没収試合にすればいいのよ」」
「だいたいこんな事して何になるのよ」
奈央は余程面白くないのか2人を睨みつけていた。 「じゃあ負けたら野球部は廃部にするのはどうかしら」
美希が言った。
「ふざけるな。何が廃部だ」
直樹が怒鳴った。
「だって女には負けないんでしょ」
「そう、野球部男子が文系の華道部と生徒会役員の女の子に負ける分けはないのよね」
「しかも今回は3回やるのよ。さらにホームランもありよ。野球部の本当の実力が出せるでしょ」
「そう、女の子の投げる球を男ならホームラン位打てるわよね」
「だいたい、勝つ自信があるから試合を申し込んだんでしょ」
「当然だ」
「私達は制服で試合するのよ。スカートが気になって思いきったプレイが出来ないのよ。野球部はユニフォーム着て
るでしょ」
「別にジャージに着替えてきてもいいぜ」
「今日は体育が無いからジャージは持ってきてないわ。とにかく私達は不利な条件で試合をやるのよ。野球部はそんな
女の子達に負けたら恥よね。廃部は当然よ」 「それとも私達に打たれるのが怖いのかしら」
「自分達だって私達には勝てないと思ってるんでしょ」
「馬鹿な、男の野球が女に負ける分けがない」
「じゃあ決まりね。負けたら野球部は廃部。いいわね」
「いいだろう。俺達男が負ける分けはない」
直樹は他の2人を見た。2人は頷いた。
「今回は徹底的に叩きのめしてやる」
友則は言ったが、野球部は甲子園予選よりも女子達と試合を行いリベンジを果たすために必死で練習したのである。
「女に負けた野球部」という悪評は他校にまで伝わっており、このままでは収まりが付かなかった。
「いいわね奈央」
美希が言った。
「しょうがないわね」
奈央をふてくされながら言った。 優一と悠子がジャンケンをした。悠子が勝った。
「先攻を取るわ」
悠子が言った。女子達は頷いた。
打順は1番友里、2番奈央、3番悠子、4番美希、5番真衣の順である。
野球部の守備は投手は直樹、捕手は勇二、1塁優一、遊撃手に友則、外野に隆弘であった。
「生意気な女達め、俺の球を打ってみろ」
直樹は投球練習を始めた。
「バシッ」
勇二のミットに球が収まると、いい音がした。直樹の調子の良さが音に現れていた。
(今日の直樹は球が走っている。この球は女には打てないだろ)
勇二は勝利を確信した。 トップバッターの友里がバッターボックスに入った。友里で耳が隠れる位の長さの髪を真中から分けており、勝気な
顔立ちをしている。友里は大島優子を子供っぽくした感じに似ていると言われていた。胸はBカップでそこまで大き
くはなかった。
「変なヤジを飛ばしたらこの試合は止めるわよ」
膝上10cmのスカートが捕手の勇二の前に立つと、その生脚を眺めている勇二を睨みつけて友里は言った。
「プレイ」
審判の2年生が試合開始を宣告すると、直樹はストレートを投げた。
「ストライク」
ど真ん中であった。
「よし、いいぞ」
勇二は直樹に返球した。
(今日の直樹は最高に調子がいいな)
勇二はミットを構えた。 「ストライク」
2球目もストレートど真ん中であったが、友里は手を出さなかった。
3球目は外角に外してボール。
4球目は高めのストレートを投げた。
「カキーン」
友里の打球は直樹の手の中にあった。ピッチャー返しであった。
「よし、1アウトだ」
直樹はクローブを外して手を振った。友里の打球が強烈だったのである。 2番の奈央がバッターボックスに入った。
奈央は進学高によくいるお嬢様タイプの女子で、品のいい美人でおしとやかな顔立ちをしており、肩まで伸びたストレート
の髪を後ろに縛っていた。木村文乃系の顔立ちと言われていた。スカート丈は膝がやっと出る位の長さである。
奈央はバットを短く持って、当てにいくバッティングであった。
直樹は初球、カーブを投げた。
「カキーン」
奈央の打球は左方向へ飛んだが、友則へのライナーとなった。
「ナイスピッチング」
友則は直樹へ返球した。
「よし、2アウトだ」
友則は声を出したが、今の投球はスイングを取りに行くためのカーブであった。当てられたのは意外であった 3番は悠子であった。
悠子は黒ぶちのメガネにボブヘアーの才女タイプで、顔立ちはかわいいが気の強い性格をしている。稲村亜美がメガネを
かけた感じに似ていると言われているためか、自ら「神スイング」を目指していたほど打撃には自信を持っていた。
確かに以前、直樹の球を打った時は外野まで飛ばしたのであった。ただ、悠子がスカートを気にしていなかったため、
野球部員達は舞い上がるスカートばかり気になり、誰も悠子のスイングの鋭さに気が付く者はいなかった。
みな似たような体格で中肉中背であったが、悠子は他の2人よりは胸と尻が大きかった。
(この女に直樹得意のシュートを打たれたな。しかも純白のパンツだったな)
ただ、今回は外野手がいるのである。外野に飛んでもヒットになるとは限らない。しかも守備のいい隆弘である。
(いい眺めだ)
勇二は悠子の生脚を見ながら直樹にストレートのサインを出した。
(よし)
頷いた直樹の球は低めいっぱいに入った。
「ストライク」
審判の2年生の手が上がった。 (いい球だ。これは手が出ないだろう)
右打席の悠子に、右投げの直樹のストレートが決まっていた。
(よし、次はシュートだ)
直樹が頷くと、得意のシュートを投げた。
「カキーン」
悠子はシュートを待っていたかのように鋭いスイングをした。スカートは捲れ上がったが風がないため、パンツは見えなかった。
「なにっ」
直樹が後ろを振り向くと、打球は外野フェンスに当たるかと思う距離に飛んでいた。
「いや、隆弘が追いつくな」
フェンス間際で隆弘が追いついた。
「よし、3者凡退だ」
勇二はマスクを取った。 今度はセーラー服姿の女子達がマウンドへ散った。
投手は奈央、捕手は友里、1塁手は悠子、遊撃手は真衣、外野は美希が守りについた。
野球部の打順は1番は2番を打つ博史、2番は5番を打つ優一、3番は4番を打つ友則、4番は3番を打つ隆弘、5番は6番
を打つ勇二の打順であった。投手の直樹は打者を外れたが、この時点で野球部は舐められていたのである。
奈央が投球練習を始めた。ソフトボールの投球法、腕を回して投げるウィンドミル投法である。
野球部はヤジを飛ばす者はいなかった。女子達からヤジられたら試合を辞める、と言われているためであった。
(奈央、本調子じゃないわね)
球を受けている友里は感じていた。奈央はこの試合乗り気ではないのである。それが投球に現れていた。
野球部1番の博史が右バッターボックスに入った。博史は当てていくタイプのバッターで長打力はないが、打率は高く足も速
かった。守備はレフトを守っている。 「プレイ」
審判の2年生の声で投球した奈央の球は、その審判の顔面に当たる高さで投げられた。捕手の友里は立ち上がって捕球した。
2球目、3球目も大きく外れた。
「奈央、リラックスして」
友里は声をかけるとオムツをするようにスカートを股の間に巻き付けた。
「フォアボウル」
4球目も外れて博史を歩かせてしまった。
「どうしたの奈央」
友里がマウンドへ駆け寄った。
「ちょっと調子が出ないだけ。そのうち戻るわ。心配しないで」
奈央は友里の肩を叩いた。 2番の優一が右打席に入った。
(まずいわね)
優一への投球もストレートのフォアボールであった。
3番は野球部でも4番を打つ友則である。
友里はマウンドへ駆け寄った。
「奈央、何点取られたっていいわ。後で簡単に取り返せるんだから。とにかくストライクを取りに行く投球をして」
「・・・・・・・分かったわ」
奈央は友里の言い方が気に入らなかったのか、すぐには返事をしなかった。
(ストライクを投げればいいんでしょ)
奈央は友則への初球を投げた。球威のない球がど真ん中へ入った。
「カキーン」
友則の打球は奈央のスカートの下を抜けて外野へ飛んだ。満塁になった。 4番は野球部で3番を打つ隆弘であった。
「カキーン」
隆弘は甘く入った奈央の初球をとらえた。打球は再び奈央のスカートの真下を抜けて外野へ飛んだ。
「よし、先制点だ」
博史がホームベースを踏んだ。1点入ったのであった。しかも野球部は無死満塁なのである。
「奈央、気にするな。いくらでも点を取らせな」
友里が返球と同時に声をかけた。
(こっちだって点なんか取られたくないわよ)
友里の構える所に球が行かないのである。 5番は野球部で6番を打つ勇二である。勇二は左打席に入った。
(かなり甘い球だな。外野へ飛ばせばヒットだろう)
「ストライク」
初球はど真ん中に入った。
(甘い球だ。これは外野へ飛ばせるな)
センターを守っている美希を見た。
「カキーン」
勇二は甘く入った2球目をライト方向へ打ったが、力が入りすぎたのか少し高く上がりすぎた。それでもライト越えの
打球である。
「えっ」
勇二は驚いた。センター位置に守っていた美希が打球に追いつきそうなのである。
「優一、戻れ、タッチアップだ」
ベンチの直樹が叫んだ。
「バシッ」
美希は体勢を崩しながらも捕球すると、太股が露わになるほどスカートを舞い上がらせてバックホームを行った。 「よしセーフだ」
タッチアップした優一がホームインした。美希の送球が逸れたのであった。
(いい肩してるじゃない美希ちゃん。送球が逸れなかったら微妙だったわね)
捕手の友里は美希の送球に驚いていた。しかも定位置からの送球ではなく体勢を崩しての送球である。
野球部に2点目が入った。
野球部のベンチはざわついた。しかし、美希の投球に驚いたのではなく、美希のスカートが舞い上がり、もう少し
で見えそうだったからである。
「ワンアウトよ」
友里が奈央に返球した。
「ふん」
奈央は美希の好守に助けられたのが面白くなかった。
(今度こそ三振を取ってやるわ。外野なんかに飛ばさないわ) 一巡して打者は博史である。1死1、2塁であった。
「奈央、リラックスよ」
強張った表情の奈央に友里が声をかけた。
「あっ」
友里は思わず声を上げた。内角の際どいところを狙って三振を取りにいこうとした投球が、内に入りすぎた。
「うわっ」
打者の博史は避け切れず足に投球が当たった。
「デッドボール」
博史は1塁へ向った。
「ごめんなさい」
素直な性格の奈央は博史に頭を下げた。1死満塁である。 「奈央、もう少しリラックスして投げなよ」
「分かってるわ。ただ、調子が出ないだけよ」
「とにかく打たせていきな。三振を取ろうなんて思わない事よ」
その時、後ろから真衣が来て声をかけた。
「奈央、いくらでも打たせなさいよ。私のバットで取り返すから」
「・・・・ごめんなさい。もう迷惑はかけないわ」
真衣の言葉でふっ切れたのか奈央の表情は明るくなった。
2番の優一が打席に立った。
奈央の投球は外角低めに構えた友里のミットに吸い込まれるように入った。
「ストライク」
優一は手が出なかった。
「この調子よ」
友里は返球した。 2球目はど真ん中へ投げた。スピードがあり手元で伸びた。
「ストライク」
優一は空振りした。
「3球で仕留めるわよ」
奈央は優一に言った。
「くそっ」
優一はヘルメットをかぶり直した。
「はっ」
ショートの位置にいた真衣がスクイズのサインに気が付いてダッシュして来た。
「コン」
奈央の3球目はど真ん中のストレートだったが、優一は1塁線にスリーバントをしたのであった。
「あっ」
奈央が打球を拾った時にはすでに友則はホームベースを踏んでいた。3点目が入った。 そしてすぐに友則が打席に入った。
「ストライク」
友則のバットが空を切った。奈央の外角低めのボール球を振らされたのである。
「くそっ」
友則がヘルメットをかぶり直した。
(来るわよ)
ショートの真衣がファーストの悠子を見た。悠子は頷いた。3塁は隆弘である。
(よし、もらった)
奈央の投球と同時にランナーが一斉に走り出した。同時に真衣と悠子もダッシュした。
「コン」
友則の打球は3塁線へと転がった。
(これは刺せるわ)
真衣が打球を取って捕手の友里に投げた。友里はホームベース上で構えていた。 隆弘は物凄い勢いで足から滑り込んだ。友里が捕球するのとほぼ同時であった。
「きゃああああっ」
友里は悲鳴を上げてホームベースから離れた。隆弘が友里のスカートの下に滑り込んだのであった。
「セーフ」
隆弘は立ち上がるとニヤニヤしていた。
「もう少しで見えるところだったのにな」
「変態っ」
友里は隆弘を睨みつけた。
「おいおい、今のはプレイ中の出来事だぜ。変態呼ばわりはないよな。しかも避けたから見えなかったぜ」
野球部に4点目が入った。しかもまだ1死満塁である。 そして、今生還した4番の隆弘である。
「ホームランを打ってやる」
隆弘は打席に入った。
(さっきは甘く入ったストレートを初球打ちされたわね)
友里は内角低めのボールになる位置でミットを構えた。
「キーン」
隆弘はボール球に手を出してファーストゴロとなったが、打球が思ったより強かった。
「はっ」
1塁の悠子が打球に追いつき、ベースカバーに入った奈央に投げた。
「よし、いいぞ5点目だ」
1塁はアウトだが、3塁の博史がホームインした。 5番の勇二が打席に入った。
「今度こそホームランを打ってやる」
「ふふっ、もうそんな甘い球は来ないわよ」
「所詮は女の投げる球だ」
「残塁にならなければいいけど」
捕手の友里が勇二を見上げて言った。
「ボール」
奈央の初球は外角の低めであったが勇二は手を出さなかった。ただ、球威はあった。
(三振取れるわね)
友里は外角高めに構えた。
「キーン」
打球は奈央の球威に押されてファールになった。 次は外角低め、ぎりぎりコースが入る位置で構えた。
「キーン」
当然のように勇二は振って来たが、外角に逃げる球にタイミングが合わずファールになった。
(次はど真ん中に思いっきり投げな)
友里はストレートを要求した。
「ストライクアウト」
勇二のバットは空振りした。手元で伸びる球威のあるストレートであった。
「くそっ」
勇二はバットで地面を叩いた。チェンジである。 2回の表、女子の攻撃は4番の華道部美希からである。
美希は運動神経も良く、成績はトップクラスで容姿端麗の上、家は金持ちと言う筋金入りのお嬢様である。
生田絵梨花に似ていると言われており、校内でも5本の指に入るほどの美人である。ただ、欠点を言えば
Bカップの貧乳であった。しかし全体的にはスタイルのいい体型である、セーラー服が似合っていた。
膝上10cmのスカートからきれいな脚が見えていた。
「おおっ、いい眺めだな」
キャッチャーの勇二が右打席に入った美希の生脚を見ながら言った。
「そうでしょ。私、脚には自信あるのよ」
美希は笑いながら言った。
(華道部のお嬢様か)
マウンド上の直樹は美人の美希を見ながら呟いた。 「ストライク」
美希への初球は外角に落ちるカーブであった。
(ふっ、お嬢様には手が出ないだろ)
直樹は美希を見くびっていた。
「ストライク」
2球目同じコースに同じカーブを投げた。
(打たせてやろうか)
勇二のサインは外のボール球であった。
3球目、4球目は外に外れるボール球である。美希は振らなかった。
(勇二の奴、随分遊ぶな)
5球目も内角低めのボール球である。
「ボール」
(くそっ、振らないな)
勇二は美希にボール球を振らせてスカートの中を見ようとしていたのである。 (こんな美人のパンチラを見れる事なんてめったに無いだろう)
勇二は目の前に伸びるきれいな生脚を見ながらスケベ心でいっぱいであった。
(最後はお前のスライダーを見せてやれ)
勇二のサインに直樹は頷いた。
「カキーン」
美希の打球は外野の奥まで飛んだ。美希は走らずにその場を動かなかった。
(まさかホームランにはならないだろう)
打球を追う隆弘がフェンスぎりぎりに構えた。
「アウト」
隆弘が捕球したのであった。
「おっしいなぁ」
美希は残念そうにバット真衣に渡した。
(直樹のスライダーをあの距離まで持っていかれるとは、しかも華道部のお嬢様に)
勇二は美希の打撃に驚いた。 5番の華道部の真衣が右打席に入った。
真衣も美希と同じ中学でソフトボール部に入っていた。美希とは親友で、真衣も美希の華道教室に通っていた。
真衣も利発そうな顔をしており、志田未来に感じがにている。中学では美希が4番、真衣は3番を打って
いた。長打力は無かったが、打率はチームの中では1番であった。
スカート丈は美希と同じ膝上10cmだが、身長は美希よりも低いため、美希といると子供っぽく見えた。
体型は少しポッチャリ系で胸が意外と大きくDカップであった。
(華道部には同じ球だ)
真衣にも外角に落ちるカーブを投げた。
「カキーン」
真衣は初球を打って来た。打球は外野の右中間へ飛んだ。
「パシッ」
隆弘が追いつき捕球した。 1番友里が打席へ入った。女子はまだノーヒットである。
「よし、2アウトだ」
直樹は構えてサインを見た。初球、スライダーのサインである。
「ストライク」
友里は手を出さなかった。
「思いっきり振ってスカートを舞いあがらせてくれ」
勇二は友里に言った。
「アホか」
友里は素振りをしながら言った。事実、スカートの中が見えるほどではなかった。
(くそっ、見えないな)
勇二はスカートの中が見えない事に苛立った。 (ストレートで思いっきり振らせてやるか)
勇二のサインに直樹は頷いた。
「カキーン」
友里は強烈なスイングをした。
(よし、いいぞ)
勇二はスカートを覗きこむように体勢を低くしたが、スカートの中は見えなかった。
(くそっ、おしい)
打球は外野まで飛んだが、フェンスの前で隆弘が追いついた。
「パシッ」
隆弘が捕球した。
「直樹、パーフェクトだな」
「なに、女相手に当然だ」
直樹は勇二の肩を叩いた。 2回の裏、野球部の攻撃である。
「さあ、奈央、これからは本気でいくわよ」
キャッチャーの友里が声を出した。
「今までは本気じゃなかったのか」
バッターボックスに入った博史が言った。
「そう、もう簡単には打てないわよ」
「それじゃあ、本気を見せてもらおうか」
「っていうか、博史はまだ打ってないじゃん」
「まともに投げないから打たせてくれないんだろよ」
博史の打席はファボウルとデッドボールであった。
「ストライク」
博史への初球はストレートが鋭く決まった。
「ストライク」
2球目はチェンジアップを空振りした。
「くそっ」 3球目は内角低めに投げた。
「カキーン」
打球は三遊間への強烈なゴロとなったが真衣が追い付いて一塁へ投げた。アウトであった。
「おおおおっ」
野球部ベンチから声が上がった。今の打球は抜けてもおかしくなかったが、真衣の好守でしのいだ。
しかし、野球部の声は打球を処理した真衣のスカートが捲れ上がり、もう少しで見えそうであった
ために上がった声であった。
「パンツ見せろ」
「もっとスカート捲れるように投げろ」
「スカート脱いで投げろ」
「裸で投げろ」
野球部のベンチからはリードしているため、野次が飛びだした。 優一が右打席に入った。前の打席はフォアボウルとスクイズであった。
「またバントかしら。セコイ5番よね」
友里が優一を冷やかした。
「これからは男の野球を見せてやるさ」
優一への1球目はドロップであった。
「ストライク」
優一は大きく空振りをした。
「くそっ」
2球目は手元で浮き上がった。ライズボールである。
「ストライク」
優一は2球目も空振りした。 「男の野球を見せなさいよ」
友里が笑いながら言った。
(みんな真衣のパンツ見たがってるわね)
友里は意地悪ぽくインコースへ構えた。
(へえ〜さすがね)
友里は構えを見て守備位置を移動した真衣に感心した。真衣は三塁側へ守備位置を移した。
(引っ張ってくれるかな。真衣ちゃん、がんばって見せてね)
「カキーン」
優一は三塁線へ引っ張った。
(うそ)
真衣は奈央が投げた瞬間に三塁線へ動いた。奈央はチエンジアップを投げたのである。
「おおおっ」
野球部のベンチから歓声が上がった。真衣が打球に追い付き一塁へ投げた。アウトであった。 「おしいな」
野球部の歓声は真衣のスカートが捲れ上がり見えそうになったためであった。しかも今回は激しい動きで
短いスカートが太股が露わになるほど捲り上がったのであった。
「ナイスフィールディングよ真衣」
奈央は笑顔で言ったが、真衣は友里を睨みつけていた。
「おい、見えないぞ」
「優一、いい所に打ったぞ」
「どうせ打つならパンツ見えるぐらいに打て」
「打球をスカートの中にぶち込んでやれ」
「打球をアソコにぶち込め」
野球部の野次はだんだんと過激になってきた。 「そろそろホームランを打ってやるか」
3番の友則が右打席に入った。前打席ではヒットを打っているのである。友則は野球部では4番である。
「見たいわ〜、ホームラン」
友里が冷やかすように言った。
(次も引っ張らせたら真衣が怒るわね)
友里はアウトコースへミットを構えると、一塁を守っている悠子を見た。悠子は一塁ベースより後ろに
守備位置を変えた。
多少風が出て来たのか奈央のスカートが前へ揺れ始めた。
「カキーン」
友則は一塁線へ流し打ちした。 「パシッ」
それを待ってたかのように飛びついた悠子に捕球された。
「オオオオッ」
野球部のベンチから再び歓声が上がった。悠子のスカートが舞い上がったのであった。しかし、パンツは
見えなかった。
「惜しいな」
「もう少しだったな」
「サービスしてパンツぐらい見せろ」
「サービスしてアソコで捕れ」
野球部員は再び品の無いヤジを飛ばした。野球部はこの回無得点であったが、5対0でリードしているの
であり、次の1回を押えれば野球部の勝ちであった。 そして3回の表、女子の攻撃である。
「この回で終わりなんだから最後にパンツぐらい見せてくれよ」
キャッチャーの勇二がバッターボックスに入った奈央に言った。
「はあ?バカじゃないの」
奈央は勇二を睨みつけた。
「見せたって減るもんじゃないだろう」
「野球部員はそんな事しか考えてないのかしら。本当に変態よね」
「もう少し風が強くならねえかな」
「全く野球部はどうしようもないわね」
しかし、そんな勇二の願いが通じたのか奈央のスカートが揺れ始めた。風が吹き出したのである。
「おおおっ、いいぞ」
「変態っ」 奈央はスカートに手を当ててバットを短く持って構えたが、風は投手にとっては追い風だが、バッターに
とっては向かい風であった。
(外いっぱいだな、大きく振らせてやろう)
勇二はパンチラを期待した。
「ストライク」
外角いっぱいに入ったが、奈央を手を出さなかった。
(それじゃ、もう一球同じところだ)
「ストライク」
直樹は同じ外角いっぱいに投げた。奈央は手を出さなかった。奈央のスカートが揺れ始めた。
(くそっ、絶対パンツ見てやる)
勇二は同じサインを出した。
「ストライク、アウト」 奈央は手を出さなかった。見逃しの三振であった。
「奈央、振らなきゃ当たらないわよ」
次の打席に入った悠子が言ったが奈央は憮然とした表情で無言であった。
ワンアウトなのであと2人で野球部の勝ちである。
(こいつは見えるだろう)
勇二は悠子の短めなスカート丈を見ながら外いっぱいに構えた。
悠子は中学時代は4番を打っており、神スイングを目指していたほどバッティングが得意であった。
前回の野球部との試合でもホームランを思わせるほどの打球を外野へ飛ばしたが、野球部員達は腹まで
舞い上がったスカートから見えたパンチラしか記憶になかった。
(勇二の奴、外ばかり構えるな)
直樹は勇二の下心など気が付く分けはなかった。 「カキーン」
悠子の打球は一塁線への流し打ち、女子では初安打であった。
(おおおっ、見えたぞ)
打った瞬間、悠子のスカートの後ろが捲れ上がり、白いパンツの尻が勇二の前で見えた。しかし、大きく
捲れ上がった分けではないため、勇二の位置からしか見えなかった。
「ずるいぞ勇二」
「俺達にも見れるように投げさせろ」
「勇二、バット出すなよ。お前はキャッチャーだぞ」
「勇二、バット扱くなよ。お前が白いの出すなよ」
「勇二、バット入れるなよ。お前が受ける方だぞ」
スカートが捲れたため、野球部はヤジを飛ばし始めた。 「品が無いわね野球部は」
打席に入った華道部の美希が勇二に言った。
勇二は興奮した。美人でお嬢様の美希が目の前でスカートを揺らせているのである。
(まだ少し風が弱いか)
勇二は美希のパンチラを見る事で頭がいっぱいであった。当然、外いっぱいに構えて大きく振らせようと
した。
(外か、ダブルプレイ狙いだな)
直樹は勇二のサインに頷いた。ダブルプレイならゲームセットである。
直樹は勇二が構えた通り外角いっぱいへ投げたが、少し外れ、明らかにボールと解る投球になった。
「えっ」
勇二は驚いた。美希はそのボール球を打ちにいったのであった。
「カキーン」
美希は、外角の外れ球にバットを合わせたのであった。 「あっ」
勇二は声を上げた。打球はファーストの頭上を越えライトへ落ちた。
「ちっ」
勇二は舌打ちした。それは打たれた事よりパンツが見えなかったことの舌打ちであった。
合わせたバッティングのため、スイングが小さくスカートは捲れなかったのである。
ワンアウト1塁、2塁で真衣がバッターボックスに入った。
(くそっ、今度こそ華道部のパンチラを拝んでやる)
勇二は再び外角いっぱいのサインを出した。
(今度こそダブルプレイだな)
直樹は頷いた。
(美味そうな太股だな)
勇二はポッチャリ系の真衣のスカートを覗き込むように見ていた。健康的な脚である。 (かわいい顔だな)
勇二はかわいい真衣を見てるとパンチラを見たくなった。
「ストライク」
真衣は振らなかった。
(よし、もう一球だ)
勇二は同じ所へ構えた。
「カキーン」
真衣はそのゲッツーシフトの中へ物凄いライナーを強打した。
(おおおおっ)
真衣のスカートの後ろが舞い上がり、勇二からパステルブルーのパンツが見えた。
「うっ」
一塁の優一は飛びついたが捕れなかった。
「勇二、俺達にも見せろ」
「お前ばかりずるいぞ」
「お前はバット立てるな」
「お前はバット振るな」
「お前はバット入れるな」
満塁になったのだが野球部の野次は勢いついた。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています