無一文で追い出されても行く所がないので、私はこの家の使用人になった。
養子縁組は解消されて、養父はご主人様、養母は奥様、義姉はお嬢様になった。それまでの子供部屋から地下の使用人部屋にウ移された。
朝早くから夜遅くまで働かされて、些細な事でお仕置きをされた。もちろん浣腸だが、イチジクではなく、イルリガートルで洗面器一杯の浣腸液や薄めたお酢だった。
「お前の母親にもこうやって浣腸をしたものだよ。」
 ある日、奥様は私に浣腸をしながら言った。衝撃だった。浣腸は使用人を躾ける為の手段だったのだ。