>>565
……
(髪を前に移すと彼女はもう一度首筋にキスをして、舌で舐め上げる)
ぁ…………ん……
(身体は小刻みに震え、太腿をすり合わせるようにして快楽に耐えようとしているがこみ上げるその感覚に対しどうすればいいのかもわからず、耐えようとしていた)
……?
(刺青のある背中を撫でるようにしていた手が徐々にわきの下に差し入れられるようになり、胸の前に移ると年相応かそれより小さいくらいの胸が手のひらで包み込まれる)
やっ…………ぁ…………
(か細い声でそう呟いているが拒否している様子はなく、ゆっくりと丁寧な手つきでもまれていくことに抵抗はしていない)
(過去に受けてきた暴力を癒す様に彼女の手つきは丁寧で優しいもので、身体の力が抜けるのと同時に頬には再び涙が伝っていた)

…………
(思えば自分に近しい年だったはずの姉は自分に冷たく、出会えば必ずと言っていいほど暴力の混じった交流をさせられていた気がした)
(それと比べると彼女は優しく、自身のことを寛容的に受け入れてくれることに一種の母性のようなものを感じていたのだろう)