(それはギルドへの依頼を出すようにという指示で、内容は簡潔極まりない薬草の収集といった内容だった)
(依頼を受けたギルド側はその内容を確かめ、期間が長く設けられていることもあってさして急がず、掲示板へと貼り付ける)
(その日から数日間、目を通す者はいても依頼を受ける冒険者は現れず、次第に期日が迫って来る)
(そうなるとギルド側も動いて、誰か受けてくれそうな冒険者を探すことになり、白羽の矢が立ったのが普段から手伝いをしてくれているプラットだった)
(中々依頼を受けてくれる者が現れなかったが、それは難易度が高いからではなくむしろ逆)
(あまりに簡単すぎるため冒険者からすれば退屈で、しかも報酬金がそれに見合う程度だったからだ)
(それはつまり、お手伝いがメインのプラットからすれば丁度いいレベルの依頼とも言える)
(実はギルド側も最初からプラットに任せるつもりだったが、いきなりお手伝いに任せるのはどうかと考えて一応掲示していただけ)
(ともかくそんな事情から、薬草を収集して欲しいという依頼がプラットの元にやって来る)
(依頼を出すよう指示した男の目論見通りに)
(さて、そんな男は指示を出したあとはどうしていたのかと言うと、すぐにダンジョンに潜っていた)
(店番にはしばらく店を任せるとだけ伝え、旅に出るかのように食料と水を携えてダンジョンに向かったのだ)
(ギルド側がどのタイミングでプラットに任せるかまでは計算できなかったので、いつでも構わないように先回りするつもりだった)
(ダンジョンに潜った男が潜入場所に選んだのは、自らが指示を出した依頼で求めていた薬草が密集して生えた区画)
(ダンジョンの通路からは少し奥に入った場所で、ここに薬草が生えていることは冒険者や街の住人の間ではよく知られている)
(そのため、必要となればここに取りに来ることもあるが、冒険者からすれば薬草程度はダンジョン内を普通に散策するだけで手に入る)
(街の住人からすれば、普段の暮らしでそこまで必要になることもなく、欲しくなれば依頼を出すといった状況であった)
(そのためここに来るのは、薬草収集の依頼を受けたプラットのような初心者クラスの冒険者くらいで、しかも極まれにやって来るだけ)
(モンスターも殆どでないがその代わり人の気配もなく、不気味なほどに静かな場所)
(そんな場所にやってきた男は、壁の一部を掘って窪みを作り、そこに腰を下ろして息を潜めた)
(店を開く前は冒険者をやっていたこともあり、大型モンスターを仕留めるために持久戦をこなしたこともある男にとって、それは苦ではあるが耐えられないものではなかった)
(食料も水も十分に用意してあったし、依頼書に書かれた日数は一週間以内と分かっているので、終わりがないという不安を抱くこともない)
(流石に夜にはやって来ないだろうと考えられたから眠ることは出来たし、ダンジョン内の水場に向かって体を洗う程度のリフレッシュも出来た)
(何より、目当ての獲物つまりプラットがここに来るということを考え、その後のお楽しみを想像すれば、この程度の辛抱など容易く乗り越えられた)
(何故、男がそこまでプラットを狙っていたか)
(それは一言で表現するなら可愛かったからだが、何も容姿だけに釣られていたわけではなかった)
(明るくて人懐っこくて、疑うことを知らないような純真さを持っている少女)
(性格面だけでも眩しすぎるほどであったし、その服装は活発さを表現する代わりに幼い肢体を惜しげもなく晒し出していた)
(プラットが店に果物を買いに来る際、男は笑顔で会話をしながら、下半身に潜む雄の象徴を硬く張り詰めているのが常であった)
(男としては隠していたつもりだが、商品を渡す際に偶然を装って手に触れたり、邪な視線を向けていたことにもしかしたら気付かれていたかも知れない)
(ただ、プラットの幼い肢体を地面に倒して押さえつけながら純潔を奪い、子種を植え付けてやりたいという欲望までは、きっと知られていないだろう)
(そこまで気付かれていたら、そんな店主のいる店になど足を運ばなくなるだろうから)
(ギルドから依頼を受けたプラットがやって来て、陰に隠れ息を潜めた存在に気づかないまま薬草を集め始める瞬間を、歪んだ欲望を抱いた男が待ち構える)
>>200
【かなり説明的な感じになったけど、こんな感じの書き出しでいいかな】
【容姿は姿を見せる時に書こうと思っているけど、先に知りたければ追加するから言ってね】
【問題がなければこれでよろしく】
【置きにお借りしました】