ひっ……、ぅっ……? やめて……、ほんとうにそれ……きもちわるいの……っ
(プラットの身など一切案じる様子の無い激しいピストンから一転、膣内を辱める男性器の動きは確かめる様にゆっくりとしたものになる)
(最初の方は的外れな刺激が多く、いきなり勢いを弱めた意図が掴めないからかジッとこちらの様子を見つめてくる様はとても気持ち悪く感じてしまう)
(なにより自身にとっては規格外な大きさの男性器が膣内に這い回る感触を鮮明に感じられて、今さらながら身体に入っているんだと実感する)
(その中で加えられるポルチオへの刺激、あからさまに息を飲んでしまったことがプラットに感じ取れた)
(途端、男の口角がワザとらしく上がる様を見てしまう)
(再度念のために確認するかのようなゆっくりかつ、より強く押し付けられるポルチオへの刺激)
(しまった、とすぐさま口を閉じるもあからさまに我慢していることは誰がどう見ても丸わかりだった)
や――っ、んっ…!? やだっ、そこ…こわいっ……! っ……、あぅっ…、ぃっ…ぃ、痛い……っ、痛いの……っ
(一回一回、ゆっくりと着実にポルチオを刺激されるだけならまだ幾らかガマンはできたかもしれない)
(しかし生まれついての性感帯を看破された今、男に確認するという行動は必要なくなり次第に腰の勢いは増していく)
(そうなるとプラットにガマンする余裕など生まれるはずがなく、息は段々と上がっていき熱がこもっていく)
(性感という未知の感覚を与えられる恐怖に、思わず苦痛を感じているという嘘を交えて難を逃れようとするが)
はぁっ……、はぁっ……、やだぁ…っ、んぅぅっ……あっ…、んん……っ
(ポルチオに亀頭を押し付けられる度に上擦る声が、その言葉の信憑性を削いでいく)
(性感を受ける度に抜けていく力、窮屈なのは変わらないが男の性器を拒む余計な力はほとんど削がれてしまい)
(血と必要最低限の潤いだけだった性器をコーティングする粘液は、大分潤沢となり膣奥を押しつぶされる度になる水音の卑猥さを増していく)
(ゆっくりと動かされなければ分からなかった男性器の感触も、この激しい勢いの中でありながらちょっとはわかる様になってしまう)
もう……、好きに、してよぅ……
(目の前の男への嫌悪感は薄れることはなく、むしろ増しているほど)
(ただ身体はとっくに男が言う『気持ちいい』を感じてしまっている、自分も子作りに協力しているんだという未熟な心故の勘違いを起こすと)
(襟元を少し緩めて、首からぶら下がるドックタグを相手に見せる…元々冒険者であった男にはその意味が理解できるだろう)
(無くせば二度と冒険者ギルドに戻ることが出来なくなる冒険者の必需品、それを男の自由にできる状態にするなど自暴自棄に他ならない事実上の男への屈服宣言だった)