ち…っ、ふぁぁぁぁぁぁぁ……っ!? ぼく……っ、ぼくはぁ……っ、んぅっ、あっ、あっ……!
(与えられる性感というものが男の言う「気持ちいい」という好意的な感覚なのかどうか、未だに分からない)
(間違いないのはこの「気持ちいい」という感覚は、身体の力も対抗心もを溶かしてくるということで)
(男の言う通りこの感覚に気持ちを委ねたくないと否定を声を上げようとしても、肉厚な亀頭による灼熱の一撃を受けては最後まで言えず)
(自分の身体の中を掻きまわされて出るこの水音を聞くたびに惨めに感じてしまうのに、もう自分で制御なんて出来るわけがなかった)
ど、れ……い……? やっ――、やだっ……! それだけは、ぜったい……ぜったい、だめ……!
おじさんのお嫁さんになる! お嫁さんになるから……、奴隷だけは、奴隷だけはやめて――!
(高らかに宣言する男の言葉を理解するまでに大分時間がかかった)
(わかりやすく顔は青ざめていき、一時息をするのも忘れてしまうほどその言葉は衝撃的で)
(ガマンすればいつか状況が好転する、その可能性を摘む一言だった)
(最早冒険者が出来なくなるなどどうでもよくなって、必死に今まで否定してきた男の要望を呑んでまで阻止しにかかる)
ひぁぁっ……!? やぁぁっ!? やっ、あっ…! んっ、ぁっ…ふぁぁぁっ!
(男と身体を交えていることも忘れ、駆け引きなんてやったこともないのに必死に考えを巡らせる)
(余裕なんてあるはずがない、その状態で与えられるラストスパートをかける男の一撃は会心の一撃そのものだった)
(頭は真っ白になり、絶えず与えられる性感や愛液と愛液が絡み合ってなる卑猥な水音に思考が支配されてしまう)
(たがが外れたように嬌声を漏れ出し、心許なく恐怖に駆られ男にしがみついてしまう)
うっ……、あぅっ…! はぁぁっ、はっ、はっ、んっ、やっ、あっ、あっ、あっ…、あっ……!
(ラストスパートへと向かっていくのは男だけじゃなくプラットもそうだった)
(男性器によってガツガツと貪られる膣を時折キュッと締め付け絶頂が近いことを報せて)
(膣内を動くたびに引き出される嬌声は短く、余裕がない物へと変わり)
(男の背中に手を回して、得体の知れない未知の「絶頂」という感覚を怖れていた)
(プラットの身体が迎えたラストスパートは何も絶頂だけではなかった)
(元より生理が不安定で子作りには早すぎる身体が迎えた絶好のコンディション)
(たっぷりと分泌されたオリモノと愛液に守られた子宮には、先走りで漏れ出た精子たちが何匹か元気に泳いでいるほどだった)
(その精子たちが向かう先、細い管を通った先に……プラットの遺伝子が集合して出来上がった赤ちゃんの元がふよふよと浮かんで、何かを待っていた)