>>48
ふぅ、とりあえず現状でやれることはこんなところでしょう
問題はいくらでも出てくるでしょうが、その都度潰していきましょう
(接収した領主館の執務室で、決済済みの書類を副官に渡しながら、ため息にも似た吐息を吐き出すと、執務机の上を占拠しているうず高い未決裁書類の山から目をそらす)
(侵攻軍から占領軍へと部隊を再編制し、それぞれの寝床を用意し、高級士官へ邸宅を振り分け…etc、etc…仕事はどこからでも湧き出してとどまることを知らず、
おまけに街の再開発計画、本国からの移住者受け入れ等、専門外の書類まで上がってくる始末)
……数日後には本国から行政官が来ます。はるばるやってくる彼らの仕事を取り上げては可哀そうでしょう?
それに、徹夜した頭ではいいアイディアも浮かんできません。私にも、貴官にも休息が必要です。
(非難するような目つきで書類の山に目を向けている副官に、苦しい言い訳をしながら幾つかの紙の束をカバンに詰め込み、帰宅用の車の手配を申し付けて送り出し、
同じ部屋にいる居残りの部下達へ簡単な引継ぎ事項を確認してから、軍帽を片手に執務室の扉を開け、エントランスへと足を向ける)
(ブリディスタン王国ローズ領−−−現在はロマーノ帝国直轄ローズ地方と名は変わったが−−−は、今回の戦争において本国とのほぼ唯一の結節点であり、
ここから更に中央へと軍を進めるための橋頭保、短く見積もっても今後数年間は最大の後方基地になるだろうとされている)
(今後の計画に大きな影響を与える、そんな侵攻作戦の指揮官として抜擢され、敬愛する皇帝陛下の恩情に応えるべく持てる力を最大限に発揮し、予定の期日通り、領主館の屋根に帝国軍旗を翻した)
(敵軍の虎の子であろう重騎兵は、帝国の最新兵器であるガトリングでハチの巣にした。貧弱な火を放っていたマスケット部隊は鉄の履帯で土と混ぜ込んだ)
(車中、作戦がつつがなく進行したことに思いをはせ、一騎打ちなどと時代錯誤なことを申し込んできた勘違い男の頭蓋骨を砕いた時の感触を拳に蘇らせたところで、
自宅として接収した子爵邸−−−元の持ち主の名前は憶えていない−−−に到着する)
(自宅のエントランスでメイド頭−−−実家から軍属としてついてきた、幼少期からの教育係で所謂「ばあや」−−−から、寝室と執務室、応接室等の設えは整ったとの報告と聞きながら、
軍服のジャケットを脱ぎ、腰に佩いていた軍刀を剣帯ごと外して手渡す)
(勤務中はまとめいた髪を解き、癖がついたのか緩いウェーブがかかった黒髪を手櫛で軽く整えたところで、メイド頭が新しく入った「家具」について言及する)
部屋の準備は整っていますか?そう、ならばそこへ連れてきてください。
(こちらからの質問に対する「撞球室がちょうど良さそうだったので、そちらを整えました」との答えに、一つ頷くき言われた部屋へと向かう)
(撞球室の扉を開けさせれば、本来あるはずのビリヤード台やカーペットが撤去され、空き部屋のようにガランとした部屋の様子が見て取れる。
石の床が剥き出しの殺風景な部屋の様子に頷き、事細かに指示を出さなくても完璧な仕事をするメイド頭を褒ると、奥に置かれた豪奢なソファに身体を沈みこませる)
(初めて手に入れた「専属」に自然と口角があがるのが抑えきれない。新しいおもちゃを手に入れた子供のように笑みを浮かべる様子を見たメイド頭から生暖かい視線を向けられても気にならない)
(ガチャリ、と鍵を開ける音がルシィールの部屋に響く。さほど間を置くことなく扉が開き、簡素なメイド服を身に着けた女性が入ってくる)
立ちなさい、ご主人様がお呼びです
(有無を言わさないような調子でそう伝えると、ルシィールが動くよりも先に背を向け、部屋から出ていく
【大変お待たせいたしました】
【お待たせした割には、大した内容のないレスですが】
【とにかく、こうしてロールを始めることができました、これからしばらくの間よろしくお願いします】
【もう時間ですので、無理はしないで下さい】
【お互い無理せず、楽しんでいけたらと思います】