(中には事故によってお気に入りの奴隷が損壊してしまうといったことも起こる)
(これらことからゾンビメーカーの一般流通を求める声もあり、またゾンビメーカーを手に入れるルートを持つ者にとっても高価なものであるという問題は残っていた)
(流通については法の問題であり、それをクリアできれば可能ではあるが、しかし価格については特殊な原材料が必要とされるため高価となってしまうことは避けられない問題であった――――しかしその特殊な原材料というのがローズ領でのみ生産される特殊な薔薇であり)
(その薔薇は多くの錬金薬学の原材料にもなるため、ブリディスタンに侵攻しローズ領を手に入れるというのは帝国にとってそうした観点からも大きな意味があった)
ぶはっ!!?
………ぅんっ……?あっ……なっ、、何っ!!?なんで裸っ……!!?あ、貴女達私に一体何を……っ……え?
せ、セミとはなによ!?私を虫扱いなんて…………―――あっ…い、いえ…何でも………
手……?手が元に…え?ど、どうして……私の手…どうしっ…ひっぃっ!!?ひぎゃっっ!!!アッ………!!
(氷でも入っているかと思うほどの冷水を浴びせられ、そのショックでルシィールは意識を覚醒させる。下手をすれば身体がショック症状を起こしかねない程の行為だがおかまいなしにそれをされてしまう)
(水を浴びせられた刺激で上体を跳ね起きさせるルシィール。氷水のような冷たさの水を浴びせられたことで冷えた身体を両腕で抱きしめる。同時に自分が全裸になっていたことに驚愕する)
(自分をセミと罵るイリーナとそれに同調して嘲笑を向けるメイドに感情的になって一瞬睨みつけるが、先程のことを思い出し、顔を下に向けるとそれ以上反抗をする様子はなかった)
(そうしている内にようやく潰された自分の腕が元通りに戻っていることに気がつく)
(それを不思議に思った途端に腕に激痛が走る……外見だけは元通りだが内部の修復はまだ十分ではない。筋肉や神経がまだ破損したままで力を入れたり、動かすだけでも激痛が走る)
(ゾンビメーカーの効果で通常よりは早く治るだろうが、それでも現段階で腕が使い物にならないことには変わりはない)
(まるで踏み折られた時と同程度の痛み――――ルシィールは裸身のまま声にならない悲鳴をあげて床の上でのた打ち回る)
かっ……!?いっ…一体…一体どうなっているの…?私の手……貴女に潰された筈じゃ……
(腕を抑えて床に蹲るルシィール。潰された筈の腕が元通りになっていたりと不可解なことばかりで困惑していく)
(イリーナのこちらに来いという命令にも動けずにいた)
【こちらこそ殆ど背景設定の書き出しのようなものになってしまいました】
【メイリンさん、ですね。メイドに名前があるのも面白いかなと思います】
【こちらこそ勝手に失神しましたし、そもそもイリーナ様がご主人様なのでお好きになさって下さい。では私は全裸で】
【なるほど。確かに男性器があると女性用のショーツでは心許ないですね。そういった女性用ショーツで危うげに隠すのも好きではありますが】
【単に男性用のボクサートランクスよりも、装飾は女性的であるほうがそれらしいでしょうか?】
【ありがとうございます。お心遣い感謝いたします】
【イリーナ様もご無理はなさらないでくださいね】
【こちらも今夜は空いております。ではまた21時にお会いしましょう】
【スレをお借りしました。失礼致します】