先に部屋に戻ると慌てて肌着代わりのタイツシャツとスパッツ、そして黒いティーバックを、この旅で使っていなかったものに変える。
(折角報酬が入ったんだから、お風呂付の部屋にすればよかった…こんなことになると思ってなかったもんね)
宿が用意してくれた湯と手ぬぐいで軽く旅塵を落しただけであった。
(けど、リョースケのあれ…あれ入れられちゃったら…また、あの頃に戻っちゃうかも…クーロンとのセックスじゃ…)
期待と後悔がないまぜになって、胸がどきどきする。

「あ、リョースケ…いらっしゃい」
(恥ずぅ…よく考えたら、この格好、身体のライン出て裸と変わんないじゃない)
臭いを気にしてばかりいて、彼を迎える自分の姿を忘れており
それに気が付いて頬を赤らめた。
【おはよう。お返事ありがとう】
【こちらもレスを返しておくね】
【ピアスは…んー、私が弄ばれて調教されてきた象徴みたいなものだからねぇ】
【一目で男の玩具だってわかるものだから、例えば何かに置き換える感じかなぁ】
【それこそ、快楽向上の効果とかがある刺青(淫紋)とかが乳房と下腹部、両太ももの付け根に施されていて】
【すぐに男が犯せるような身体だってわかるとかそんな感じにするのならどうかな?】