>>73
(狼狽えるサラと違って、ジンは困惑している感じだ)
(どうやら、本当に扉の文字が見えていないようだ)
(ジンが言葉を返してくると、サラの身体がビクンと小さく震える)
っっ…!
(ジンが名前を当てはめて答えた事で、より行為が現実味を帯びて感じられてしまう)
あ…あ…あの……あのっ……
(言葉にならない声を出すサラに、ジンも気を使うように話してくる)
ぬ、布…布…?
(慌てて周囲を見るが、下着も付けていない今は、そんな布も手元にない)

(すると視界の端で扉の文字が変わるのが見えて、サラは慌ててそちらを見る)
(しかしその内容は、サラが期待するようなものではなかった)
(むしろより内容が細かく、詳細なものとなって刻まれている)
……う、ううっ…うううっ…!
(泣きそうな声で呻き、じっと扉の文字を見つめ続けるサラ)
(でもその文字はそのままで、変わる様子を見せない)
(万が一変わったとしても、それはより過酷な指示になる可能性の方が高いだろう)
わ…わたっ…わた、し…
(背中を向けているジンに、瞳を赤くして話しかけるサラ)
が…がま、ん……我慢…し、ます…
ジン、さんの…せ、せいっ…せい、性器っ…な、舐め、ます…
(絞り出すような声でジンに決心を伝えるサラ)
わ…わたし…こんな、事…し、したこと、ないん、です…
ど…どうすれば…どういうふうに…すれば…いいんで、しょうか…?
(頭の片隅に、そういう行為があるという知識はあったが、実践など考えた事もない)
(不安で塗りつぶされたような表情で、サラはジンにやり方を訊いてみた)

【ではこれで凍結をお願いします】
【私は次に来れるのは明後日になると思います】
【時間も今日と同じで大丈夫ですが、ジンさんの予定はどうでしょうか?】