「あ、新しい指示、来てる。…………短いスカートと薄めのチューブトップでノーブラノーパン…。そんないやらしい服装で電車乗っちゃうんだ…」
(この間初報告して以降、ことあるごとに返信を期待して露出調教サイトを覗いていると、待ち望んでいた指示が来てそれを見た瞬間心臓がドクンっと跳ねた。そのまま早鐘を打つ心臓に促されるように内容を確認すると、
この間の人気のない駐車場での指令より更に難易度の高い指示が来ていた。出来る範囲で良いと記載してはあるが、衆人環視の元で実行しなければならない指示が来たのだ)
「…ちょっと怖いけど、これぐらい他の人に比べたら全然大したことないし、頑張らないとですね…。とりあえず服、探しましょうか」
(がたんごとんと揺れる休日の人気のやや少ない電車内の横長の共用座席で、艶やかな白肌の鎖骨、滑らかな肩から繋がる二の腕、引き締まったお腹とおへそを出した薄いチューブトップに
むちっと座席で柔らかに潰れる柔らかな太ももの大半もミニスカートから伸ばしている、大胆な格好に反した殊勝な態度で縮こまり赤面する黒髪の美少女がいた。
一応防寒着替わりにもなる上着のロングカーディガンこそ羽織り、脚を隠すニーソックスこそ履いているが、寒くなってきた季節に反した肌面積をした美少女に、明らかに周囲の視線が集まっている)
「うぅ……。これ、気のせいとかじゃなくて…本当に視線、私に集まっちゃってる…。は、恥ずかしい…。
それに、ち、乳首勃っちゃってるから、服に浮いた所見られたら、こんな薄着のチューブトップ着てる癖に、ノーブラの変態学生って、バレちゃう…っ」
(周囲から向けられる視線に、身体が落ち着かなくて、綾華の頬が上気する。少しだけ肌寒い電車の空気に包まれているのに、ほっぺたは焼けるくらい熱くて、りんごみたいに赤面してしまう。
顔や白い首筋に、つーっと汗が垂れる。全然落ち着かなくて、太ももをモジモジと擦り合わせるのが止まらない)
「…ぅ、全然落ち着かない。でも、寝たふりしないとだし、平静に、しなきゃ…」
(必死に視線に嬲られて、ドキドキと鼓動を速め続ける身体を落ち着かせ、ぎゅっと目を瞑る。周りの様子を確認できないようになったせいで、猶更視線に敏感になってしまうが、逃げだしたい身体を抑える。
そしてしばらく寝たふりを続けていたが、大きめの駅に到着した辺りで周りの人が降りていく様子を感じて、うっすら目を開けて周りを確認した。どうやら大体の人はその駅で降りてしまったようで、綾華の周りにいる乗車客も随分減っていた)
「……ここまで人がいなかったら、指示できそう。むしろ、今しかチャンスないよね…」
(最後に確認するように薄目で周りを確認すると、完全に目を閉じて、首を熟睡しているように傾ける。
そのまま自然に力が抜けたふうを装い、閉じていた太ももをゆるゆると開き始めた……開くときに、太ももの根元でねっとりした熱い液が糸引くのを感じた)
「んんぅ……私、こんな誰が見てるのかもわからないような状況で……下着も着けてないのに脚開いちゃってる……。変態、完全に露出狂の変態だ……」
(自分の変態的状況を完全に理解すると、身体の方は興奮を深めたのか、とぷん、と熱くて粘ついた雫を零れさせていた。下手したら座席に垂れて恥ずかしい染みを作っているかもしれない。
そんなことになったら、ここに露出狂の女子高生がいたってすぐに他の人にわかってしまう。そんないやらしくて破滅的な思考が綾華の脳を焼いているのに、身体の方はもう逃げだそうともせずに、脚を開いたまま背徳的な快感をじっくり味わっていた。
そして、そんな綾華の頭に浮かんだのは指示の追加事項だった)