>>22
……んーっ
(私は軽く伸びをして周囲を伺って誰もいないことを確認する)
(時刻は夕方を少し過ぎて日も沈んだ時間帯、閉館処理も終わらせたため他の職員も次々と退勤処理を終えて帰宅の路についていました)
忘れ物を取りに来たっていう体で戻ってきてもよかったけど……こっちのほうが手間も省けるし、明日の仕事も減るからいいよね?
(蔵書の整理や返却の処理が終わった本を元に戻し、管理データの確認などの司書としての業務を明日の分も少し終わらせ、残業をしながら他の方たちも全員がいなくなるのを待っていました)
……そろそろいいかな
(カウンターから少し身を乗り出すようにして周囲を伺い、耳を澄ませる)
(聞こえるのは自分の吐息と空調やパソコンの機械の駆動音のみ、他の人の気配が全くないことを確認すると私はシャツのボタンをはずしていきます)
ふふ……私…………これから……
(ボタンシャツにジーンズの普段仕事をするときに着ていた服を脱ごうと手をかける指先は緊張からかどこか震えていました)
……
(シャツのボタンをすべて外すと肩から滑り落とすようにして脱ぎ去り、ジーンズも併せて脱ぎ去って下着姿になる)
あはは……私…………普段仕事をしてる場所で……
(カウンターの上に脱いだ洋服を畳んで置き、下着姿のまま残りの返却処理が済んだ本を台車に乗せる)
まだ少し残ってるし……これを返しに回って行こっと…………
…………その前に
(まだ身に着けていた下着も脱ぐと洋服と一緒に置いて、さすがに少しは恥ずかしさを感じて服の下に下着を入れる)
これで……何もつけてない…………
(一歩カウンターから出るとそれだけで自身の肌が総毛立つような感覚を覚え、強い緊張感と恥ずかしさから一気に体温が昂る感覚を感じていました)
(靴や靴下も脱いでおり、薄暗い図書館で自分の素肌が窓から差し込む蛍光灯や月の光が白く反射しているのがわかりました)
……っ
(秘所に触れるとすでに愛液が滴り始め、触れた指先からは露が糸を引いていました)
確かこの辺りには……あった……
(周囲を見回ると防犯カメラが設置されているのが視界に入ります)
(先ほど残業をしていた際に片手間で見ていた監視カメラの映像から死角があるのはわかっていましたが、その近くを通るのはより強く緊張していました)
……少しでも映ったら…………
(今自分は何も身に着けていない裸……もともと普段は露出の少ない格好、それもパンツスタイルでいることが多いためつま先や素足が見えるだけでも疑いをかけられてしまうという危険性がありました)
……台車はここまでにして……あとは抱えて持っていけるよね……?
(監視カメラの死角もそこまで広いものではないので台車を押して移動するにしてもかなり無茶な体制になってしまうことを考えると、残り数冊の本を抱えて私は壁に背を預けて監視カメラの真下を通り抜けます)
…………!!
(コンクリートの壁の冷たい感触が露わになっている背中や臀部に触れてしまい声を上げそうになってしまいますが、とっさに口を押えて声を押し殺します)
(ですが、その拍子に手に持っていた本を落としてしまい、監視カメラの視界の中にそれは落ちてしまいました)
……届くかな…………っと
(なるべく自身の姿が映らないように身をかがめるとぎりぎり手先が届いて本を回収することができました)
(先程画角などは見ていて予想はつくのですが、実際に監視カメラにはどう映っているのかはわかりません)
……
(一度深く深呼吸をすると本を抱えてそれらを収める本棚へ向かいます)
(ひたひたと裸足で床を歩く音と、自身の熱を帯びたと息が静かな図書館に響き、すべての本を本棚へ納めるとその場でしゃがみ込みます)
ふぅ…………これでまずはひと段落……
(そこで私は窓側の通路を一瞥します)
(外は月明りと街灯の光が差し込む完全な夜中になっていました)
今なら……この辺りは誰も来ないよね…………
(窓側の通路は監視カメラなどはありませんが、その代わり一面がガラス張りになっており、遮蔽物などもありません)
(本も日焼けしてしまうことを考慮してこの通路は本棚などもなく、道路や歩道に面した休憩スペースなどになっていました)

【少し長くなってしまったので分けさせていただきます】