「絶対……そんなに見たいんだ…」
まだ裸の写真を撮る気には全然ならないけど……でも絶対にいつかは指示されるんだと思う。
露出の指示をされて、どんどんと慣れて行ったらきっとその指示にも従うと思う。
そうなる前に逃げることだってできるけど…
私の身体に興味を持ってる人がいると意識すると体が熱くなる気がして、今はまだ続けてみようと思えた。
……本当に無理と思ったらその時にやめればいいだけだから。
「証明するもの…動画ですか」
隠していいとは言われたけど、写真でも緊張したのに動画なんて上手く撮れるかな…
不安を感じるけど、それだけじゃなくてその内直接見せてもらうつもりとも言われていて
本当にネットにあそこを晒しちゃうなんてことができるか、自信が湧いてこない。
そもそも、そんな画像載せていいのかもわからなくて…
「他の人の投稿……そっか、参考にすればいいんだ」
サイトに登録する前に他の人の投稿をちょっとだけ見たけど、どんな風にやり取りしてるのかを見ただけ。
露出の写真はお姉ちゃんの物を見ただけだし、それも一度きりだから、全部覚えてるわけじゃなかった。
「うわ……」
アドバイスに従ってさっそく写真とか動画を載せてる人の投稿を探してみる。
すぐに見つかった数件の投稿を見て、思わず出たのは唖然とした声。
あそこをアップで映して…勿論モザイクをかけてるけど…オモチャを激しく出し入れてしてる動画。
公園で裸にコートだけ羽織った格好で大きく足を広げて腰をいやらしく振ってる動画。
黒いエナメルの細い紐だけでできた衣装に身を包んで舌を突き出した画像。
盗撮風の動画とか痴漢してる動画もあって、協力してくれる人を募ってするプレイがあるのも知った。
「すごい……楽しそう…」
軽く見るつもりだったのに、どんどんと新しい投稿を探して、気付いたら夢中になっていく。
私自身がそんなことをやるなんて想像は全然できないで、ただ見惚れていた。
お姉ちゃんの画像を見た時と同じ……顔を映してる人たちの表情は全員心から露出を愉しんでいそうな様子で
……そんな姿に惹かれてしまう。
「初めての指示は……緊張しました。物足りないなんて思わないくらい、精一杯で…全然そんなことなかったです」
「覚悟……はい。しておきますね……っ」
このままだといつまでも投稿をさかのぼってしまいそうで、程々で切り上げてから返信していく。
この間の露出撮影を思い出して顔が熱くなるのを感じる。
もっと過激なこと…さっき参考にした動画みたいなことをさせられるのかな…
ただ見惚れるだけだった動画を思い出して、それを自分がしてみるところを想像してみる。
……ちょっと現実味がなさ過ぎて、今はまだ無理…としか考えられなかったけど、覚悟はしないといけないんだと思う。
「可愛いかったですか…そう言ってもらえてよかったです。お姉ちゃんに選んでもらった服もあるので、今度それも着てみますね」
お気に入りの服を褒められてちょっと嬉しくなる。
しばらく着るのは控えようかなと思ったけど、やっぱりまた着てお出かけしようかなと思いつつ。
お姉ちゃんが選んでくれた別の服も今度お披露目してみようと考える。
「意識したことなかったですけど……そうですね、見えちゃうかも…? わかりました、撮影やってみますね…っ」
動きやすくて可愛いからという理由でミニ丈を選んでいたけど、確かに下からだと見えるかも…
ちょっと気になってしまったのもあって、すぐに言われたとおりの構図で撮影してみることに決めた。
黒のボーダーが入ってるアイボリーのニットセーターと黒いミニのフレアスカート…この間と全く同じ格好に着替えて
それからスマホをこの間と違って床に置いて、斜め上を見上げるような角度でセット。
盗撮アングルなんてついさっきまでならわからなかったのに、動画を見たばかりですぐわかった。
……変な知識が付いちゃったような気がする。