2006年

前年から急激にダウンロード販売の普及が進み、ロープライス及びミドルプライスの作品が増えた。これによりフルプライス一極集中が崩れていくことになる
フルプライスゲーはボリューム増大化がピークに達し、以後は個別ルートを長めにしてボリュームを抑える方向へと転換していく
無駄に長い共通ルートを控えるようになったため、共通ルートに良質なものが増えた一方で、個別ルートのボリューム増はキャラゲー化を招いてしまうことに
個別ルートが長くなったことにより恋愛成就するだけで終わり、という作品が減っていき、その先も楽しむイチャラブゲーが主流になっていく

DL販売でミドルプライスやロープライスが増えたことにより、特定のジャンルの作品に良質な作品が増えたはいいが、同人エロゲが商業エロゲを追い抜くようになるきっかけにもなった
特にこの年に発売された同人エロゲであるサキュバスクエストを皮切りに、ツクール系RPGが同人エロゲで隆盛するようになっていった

2006年は演出やグラフィック面も非常に進歩が見られる年であった
立ち絵とCGの区別を少なくしたり、一時期消失していた目パチや口パクを復活させたり…
一枚絵CGの美はこの年をピークとして立ち絵に力を入れるようになっていく
OPやEDの映像にも力を入れるようになり、プロモーションとブランド力が売上を左右する時代になった。もはや口コミや工作は通用しないのである