パトレイバーで物語を書こう
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0001名無し@チヒロ2010/12/02(木) 04:40:16ID:adLp3t2N

パトレイバーの同人を書いている私
そこでここでも何か書こうかなと思います。
皆さん参加可能なので書き込みたい人は
書いてね^^
私はごとしの・つげしの・ごみしのを
おもに書きます。
0318名無しさん@ピンキー2015/06/29(月) 22:49:46.34ID:ytnIw6r3
「はぁ……」
第1小隊から第2小隊へ、当直任務の引き継ぎの敬礼を解いたとたんに熱い溜息を漏らし、しのぶはその場にしゃがみ込んだ。
「ちょっ!しのぶさん、大丈夫っ?」
後藤は慌ててしのぶに駆け寄った。触れたしのぶの肌が火のような熱を持っている。
「しのぶさん……。きた?」
後藤はしのぶの耳元に口を寄せて囁いて聞いた。
「……」
しのぶは顔を赤らめ黙って頷くと、後藤の首筋へしがみついた。目尻にはうっすらと涙が浮かんでいる。
「……更衣室でいい?」
後藤がそう聞くと、しのぶはこくりと頷いた。熱を持った体が細かく震えている。
後藤はしのぶを抱き上げて、更衣室へと運んだ。
と、ここでひとつ、困ったことを後藤は思い出した。ちょうど、避妊具の手持ちを切らしていた。
「ピルは?」
しのぶが忘れることはないと思っていても、念のために確認する。
「飲んでる……」
しのぶは小さく答えた。
「ごめん。今、あれないんだけど、いい?」
しのぶは黙って後藤の首筋に顔を埋めて、またこくりと頷いた。
通常であれば、しのぶは職場でのこういった行為は断固としてきっぱりとはねつける。ちゃらんぽらんな後藤と違い、けじめのつかないことは大嫌いな真面目な性格なのだ。
そのはずなのに我慢できない情欲に体を発情させたしのぶがかわいらしくて、愛らしくて、後藤は一人悦に浸っていた。
更衣室に着くと、後藤はしのぶを更衣室の壁に寄り掛からせて立たせ、深い口づけを交わした。
普段はあまりない、しのぶから縋りつくように求めて激しく舌を絡めてくる。それだけでもう後藤の一物は高ぶりかけた。
お互いに強く抱きあい体をまさぐり、制服を寛げさせる。後藤はせわしなくしのぶのネクタイを解いてブラウスのボタンを外し、オレンジ色のジャケットを脱がせた。床に落としたジャケットは足で蹴飛ばし端に寄せる。
ひととおりまさぐりあい、そして口腔を貪りあうと、しのぶは自らひざまづいて、後藤のものを口に含んだ。
これも普段はあまりない。しのぶはこの行為が不得手らしかった。だがしかしそれは、むしろ後藤の劣情を駆り立てた。
後藤は拙くも無心で後藤の肉塊にしゃぶりつくしのぶを見下ろし、髪を梳くよう優しく頭を撫でた。
0319名無しさん@ピンキー2015/06/30(火) 00:20:59.96ID:G10h1wgS
「しのぶさん、もういいよ。」
しのぶの奉仕で充分に猛ったそれからしのぶの口を離させる。口を離して後藤を見上げたしのぶの顔は、放心したような、恍惚としていた。
後藤は再びしのぶを立たせ、残っていたしのぶの下半身の衣類を手早く剥ぎ取ると、しのぶの片足を高々と持ち上げた。
しのぶの秘めた場所が蛍光灯の光の下であらわになる。普段ならばいきなりこんな格好をさせたなら、恥ずかしがって身をよじって嫌がるのだが……。
惜し気もなく外に晒されたしのぶのそこは、すでに前戯の必要はない、充分以上に濡れていた。しのぶの花芯はきたるべき快感を期待して身を膨らませ、花弁にはぬらぬらと甘い蜜が滴っていた。
「あ、後藤さ……ん、は…やく……」
しのぶは後藤に縋りついて、切なげにねだった。
後藤が先端をしのぶの入口にあてがうと、ぐちゅり、と、大きな湿った音をあげた。
後藤の進入に歓喜したしのぶの中の肉で溢れる蜜が、ぐちゃぐちゃと淫らな音を立てる。しのぶの肉は嬉々として後藤に絡みついて締め上げた。
「あ……、んん………」
場所柄、必死で声を出さないように耐えるしのぶの様子は、後藤の雄の熱をさらに刺激した。
それにしても、こんな状態をおくびにも出さず、ついほんの先程までよくも仕事ができていたものだ。後藤はしのぶの意志の強さに感嘆した。
最近のしのぶは、およそ月に一度、こんな状態になって後藤を強く求めてくる。最初はびっくりした後藤だったが、女性の体にはこんなこともあるのかと、余計にしのぶを愛おしく感じていた。
極力音を立てないよう、後藤は細心の注意をしつつ、静かにしのぶを突き上げる。
「あ……」
しのぶはひたすら後藤にしがみつき、後藤から与えられる悦びに、声を出さないように耐えて身もだえしていた。
後藤は深く静かに注挿した。
「ん…、ん…、ん…、ん…………」
声を出さないように耐えるしのぶは、くぐもった音を喉の奥からその動きに合わせて漏らし、腰を揺らした。
「しのぶさん、出すよ?」
本来ならばもっとじっくりと慈しみたいのだが、そんなことは許されない。後藤にとっては、一応は当直任務中だ。
まだまだ惜しいと思いながらも、後藤はしのぶの内の最奥の秘所に情欲の印しを刻印した。
「あっ!」
さすがのしのぶも堪え切れず小さく短い悲鳴をあげ、後藤に縋って脱力して果てた。
0320名無しさん@ピンキー2015/06/30(火) 01:13:51.65ID:G10h1wgS
「ごめんなさい。こんなこと……」
羞恥を取り戻し恥じらったしのぶが、後藤の肩に顔を埋めたまま呟いた。
「謝らないでよ。こっちは大歓迎なんだから。」
後藤はしのぶの頭を撫でながら、そう言った。
「さっきみたいなしのぶさんも魅力的で大好きだよ。」
頭を撫で続け、後藤は言う。
「なんでこんな……。恥ずかしい……」
潔癖症の気もあるしのぶは、元来性衝動は淡泊な方らしかった。そんなしのぶが乱れ、狂おしく体の慰めを求めてくることは、後藤にはたまらない喜びではあるのだが。
「以前はどうしてた?」
ほんの少しの嗜虐的な悪戯心が沸いて、後藤はしのぶに問うた。
「以前はなかったもの。どうしてこうなっちゃったのかわからない……」
しのぶは最近になって表れた、自分の意志ではない自分に本気で戸惑っていた。後藤の質問の真意になぞ気づく余裕などはない。
「僕がいなかったらどうする?」
「そんなことわからないわ。貴方がいなければ、こんなことならないわよ。」
蚊の鳴くような声で言ったしのぶの逆恨みのような言葉は、後藤の心を舞い上がらせた。……それって、つまり、しのぶさんの体を欲情に突き落とすのに、自分だけが特別な存在だということ。
後藤はほんのちょっと、しのぶに恥ずかしいことを言わせて、それをからかってみたかっただけだった。しかししのぶは素直に自分の心をさらけ出した。
そんなしのぶに後藤は改めて惚れなおす。
「しのぶさん。そんな顔したら、またしたくなる……」
後藤はしのぶの頭を撫で続けていた。何度か乱れたしのぶを宥めるための肌を重ねているうちに、こうしているとしのぶが落ち着くらしいのを、後藤は見つけていた。
「だめよ。貴方、今、仕事中でしょ。」
後藤の肉で慰められてすっかり自分を取り戻したしのぶは、いつのも調子に戻って答えを返す。
「じゃあこの借りは、今度精神的に返してね。」
後藤は苦笑しておどけて言った。それからウェットティッシュで丁寧に、しのぶの体の後始末をしてやる。しのぶは後藤にされるがまま、おとなしくしていた。
脱がしきれなかった着衣は若干汚してしまったが、これはこれから着替えて洗濯するものだから、まあいいだろう。
しのぶから乱れの残照を拭い去り綺麗にすると、後藤は自分の身繕いは手早くすませた。
「コーヒー入れとくから、ゆっくり着替えてねぇ。」
後藤は飄々とそう言うと、ひょいっと更衣室から出て行った。
0321名無しさん@ピンキー2015/06/30(火) 01:47:39.20ID:G10h1wgS
後藤に置いていかれ、ふう、と、しのぶは溜息をひとつついた。のろのろと着替えを始める。
後藤に後始末をされるために触れられるたび、正直にはしのぶの体には、情欲の火種がちらちらと振り返していた。しのぶはそのすべてを意志の力で封じ込めて消した。
ふとした動作で、しのぶの体から後藤のタバコの匂いがふわりと立ちのぼる。しのぶの心臓はとくんと跳ねた。
爪を刈り込んだ後藤の筋張った手、思いのほか筋肉が柔らかい後藤の腕、案外と厚い後藤の胸板、意外なことに脂肪のついていないどころか、鍛えられた面差しのある後藤の腹筋……。それらに抱きしめられたくて。乱暴ですらいいから、猛った後藤の逞しさにもっと貫かれたくて。
これ以上流されてはいけない。しのぶはそう自分を律するために必死で耐えて、自分の体の中の熱を押し殺した。
着替えをすませて隊長室に戻ると、香ばしいコーヒーの香りがしのぶを迎えた。
「おー、しのぶさん。ちょうどよく入ったよー。」
緊張感の欠片もないいつもの後藤の声に、しのぶはほっと安堵する。
「ありがとう、後藤さん。」
しのぶはニッコリと微笑んで、後藤からコーヒーを受けとった。
一口すすると自分の席に着き、帰り支度の仕上げをする。
「美味しいわ、ありがとう。」
そう言うしのぶは、完璧に凛とした、いつもの仕事中のしのぶに戻っていた。
さすがの切り替えだねえ。そう思いながら、後藤はしのぶの横顔に見惚れる。
愁いを秘めた瞳を縁取る長いまつげ、すっと通った形よい鼻筋、柔らかく艶やかな唇。その唇でついさっき…………。
ほうけた後藤はついついしのぶを見つめてしまう。
「後藤さん、どうかした?」
いぶかしげに、しのぶが後藤を見返した。
「あー、なんでもない、なんでもない。」
後藤は照れ隠しにスポーツ新聞をばさばさと慌てて広げ、とりあえず読むふりをした。
「情報収集もいいけど、早く書類も仕上げてよ、後藤さん。」
涼やかな声でしのぶが言う。
「あー、はいはい。ごめんなさい、しのぶさん。明日ね、明日。明日やるからあー。」
新聞の字面に目を通すふりをしながら、後藤はやる気ない返事を返す。
「貴方はいつもそう。提出期限は守ってくださいね!」
そうキツメに言いつつも、しのぶの口調はどこか晴れやかで楽しそうだった。
0322名無しさん@ピンキー2015/06/30(火) 14:00:00.11ID:wmQCEu0p
帰り支度を終え、コーヒーを飲んだカップを洗おうと立ち上がったしのぶに、
「後で洗うからそのままでいいよ。遅くなっちゃったでしょ、早く帰りなよ。」
と、後藤は声をかけた。
「そう?ありがとう。」
しのぶは微笑んでそう言うと、コーヒーカップを机の上に戻してハンドバッグを手に取った。
そうして後藤の側に近づくと、屈んで後藤の耳元に口を寄せ、声をひそめて囁いた。
「ありがとう、後藤さん。助かったわ。」
そして後藤の額に素早く軽く唇を落とすとすぐに身を翻し、にっこり笑って鮮やかに隊長室から姿を消した。
「じゃあね、後藤さん、お疲れ様。また明日!」
「はいはい。しのぶさん、お疲れ様あー。また明日ー。」
そんなやり取りを残して。
しのぶの姿が消えた後、後藤はぽつりと呟いた。
「罪作りなしのぶさん。」
すべて出し切れずに残っていた、体の奥の熾火のような熱を見事に煽られた後藤は、やれやれと席を立つと普段よりも一層猫背がかってトイレへと向かう。
さっき、後藤の耳元で囁いたしのぶの身から自分のタバコの匂いが漂ってきたことに、後藤はこれ以上ない至福な愉悦を覚えていた。
共に働きだし、気がつくと焦がれていた、美しい人。しかし望めないと諦めていたら、いつの間にか腕の中に転がり込んできていた、愛しい、女。
「まあ、それにしても、あれは一体なんなんだろうねえ?」
後藤はぼんやり独りごちた。
なんにせよ、それが後藤だけに見せる顔であったのなら、後藤にとっては喜び以外の何物でもないのだが。
「んっ、……と。」
眉間にしわ寄せ、欲の残り火を侘しく吐き出して、後藤は隊長室に戻っていった。
0323名無しさん@ピンキー2015/07/11(土) 02:10:40.30ID:wRZyqAed
過去ログがあったら教えて下さい
0325名無しさん@ピンキー2015/08/28(金) 17:11:49.55ID:v1ZTAHyi
しのぶさんかわいい♪
0326名無しさん@ピンキー2015/09/26(土) 14:04:25.88ID:GVly+6K9
もう嫌だとどれだけ思っていても、しのぶはそれを手放せなかった。そしてまた……。火照った体を持て余したしのぶは、耐え切れられずにそれに手を伸ばしてしまった。
ヴィィィーーー。
スイッチを入れると、低く小さく、モーターの音が響く。しのぶにとって、それは背徳の快感だった。
濡れそぼり始めている花弁に押し当て、その奥を目指してずぶずぶと埋め込む。
「んっ。あああああっーーー。」
自ら機械で与える刺激に嬌声を上げる。快感を貪ろうと、しのぶの腰は淫らに波を打った。
「あんっ。あんっ。あんっ。あっ、き、気持ちいいーーー。」
悶えてしのぶは俯せに寝具に倒れ込んだ。尻を高く突き上げ息を荒げ、無心にバイブレーターで己を突き上げる。
擦れるシーツがしのぶの乳首を刺激した。
「んああっ。あ、いいっ。いい!い、いくうっ、んっ、んんっ!」
狂ったように尻を振る。しのぶの蜜壷からはしとどに愛液が流れ落ち、しのぶのむっちりとした白い太股に伝ってシーツを汚した。
「んああああっ。ーーーさんっ。」
絶頂と共に、しのぶはある男の名を呼ぶ。それはしのぶの無意識だった。
はあ、はあ、はあ、はあーーー。
肩で息をして、しのぶは布団に身を沈めた。
火照りが収まると、しのぶに訪れるのは罪悪感だった。目尻から涙がこぼれ落ちる。凍えるような、心が寒い。
「ゴトウ、さん……。」
しのぶはそっと、その名を呼んだ。好きなのか、しのぶは自分の気持ちが分からない。それでも肌が焦がれてしまう、自分の意固地で肌を許せない、男の名を。
0327名無しさん@ピンキー2015/10/03(土) 11:44:15.85ID:yE8xwX6j
軽井沢の夜、結局後藤はしのぶを抱いた。それから、二人は時々肌を合わせる仲になった。
事故、と、一度きりの過ちですませようとしたしのぶに、後藤が縋った。

「今晩・時、・・・ホテル、・・・号室。」
後藤がしのぶの耳元で囁くと、しのぶはびくんと肩を震わせ首まで真っ赤になって頷く。
後藤が部屋で待っていると、おずおずと訪れてくるその様は、それだけで後藤の男の部分を喜ばせた。
部屋に入ったしのぶは無言で風呂に向かう。シャワーを浴び、薄化粧のバスタオル姿で出てくる。
今さらだろうに、羞恥に身を染めて俯くしのぶ。自分の足で後藤の元まで歩き、しかし、惑うように立ち尽くす。
後藤はしのぶを抱きしめ、ベッドに縫い付けた。バスタオルを剥ぎ取り、その肢体をしげしげと俯瞰する。
色白の皮膚、華奢な肩、普段制服に押し殺されている豊満な胸とピンク色のその頂き。後藤の眼差しを感じて、先端が硬くなり始めている。
きゅっと細い引き締まったウエスト、そこからなだらかな曲線を描く張りのある腰。秘めやかな赤黒い肉を隠すための艶やかな下の毛。腰から伸びる、すらりと長い二本の足。
しのぶの体は職業がら鍛えられはいるが女性らしい丸みは失われていない。
むしろ鍛えられたがゆえに無駄な贅肉は一切なく、それでいて必要な肉が豊かについて、後藤を喜ばせた。
しのぶが高校時代に仲のよかった友人の経営するサロンに通っているのを後藤は知っている。
今は後藤のために、しのぶのすべてが美しく整えられていた。
じっくりと視姦して、後藤はごくりと喉を鳴らした。
「や、見ないで。電気、消して……。」
しのぶは恥じらい、顔を逸らして訴える。体を朱に染めもじもじと腰を揺らす。
「やだね。」
口の端を上げて、後藤は意地悪く言った。
「こんな綺麗なもの、見なきゃもったいない。」
ふつふつと後藤に加虐の思いが湧く。いじめて、いじめて、愛し抜きたい。
後藤はしのぶに覆いかぶさり、その肌をくまなく蹂躙した。
しのぶの肌はしっとりと木目が細かく手触りが極上だ。どれだけ慈しんで愛でても、飽きることなく果てがない。
しのぶのボディソープの匂いが、後藤の鼻をくすぐった。
後藤はしのぶのすべてを掌で撫で唇で吸い、舌で舐め上げる。後藤の愛撫に、しのぶはその身を任せ、よじらせた。
掌を握りしめ足の指を丸め瞳を閉じ、瞼を震わせ後藤にしがみつく。びくびくと体を波打たせて、そして熱く甘い吐息を漏らす。
だが、しのぶは絶対に声を出そうとしない。はしたなく声を上げるのが、それが恥の極みとでも思っているのか、どれだけ後藤から快感を与えられてその身をくねらせても、耐えてしまってくぐもった喉音を立てるのみだった。
「ひっ。」
後藤がしのぶのすっかり濡れて綻んだ花弁の奥に、猛った自身を深々と埋める。
後藤のモノはしのぶの奥まで易々と届く。さすがにしのぶも我慢しきれなかったのか、背をのけ反らせて喉奥にひっかったような音の悲鳴を上げた。
「ん……、ん……、ん、んん……。」
唇を噛んで後藤の抜き差しの嬲りに、しのぶは一途に声を耐える。
「声、聞かせてよ、しのぶさん……。」
鳴かせようと、後藤はしのぶを一層突き上げ、責め上げた。
しのぶは声を忍んで、それでも快感の階段を駆け登るための腰を振る。
しのぶの四肢が後藤から与えられる喜
びを余すことなく享受するため、後藤の体にきつくきつく絡みつく。
貪るくせに、自分からは求めてこない。しのぶのそんな側面を、後藤は愛し、そして憎む。
「ふっ。く……っ、んっ、んっ、んっ。ひっ、あ、んっ……。いっ。い……、ご……、と、さ……、んっ!んっ!んんんっ!」
達すると共に、掠れた声で切れ切れに、しのぶは後藤の名前を呼んだ。
それが、しのぶの出した声のすべてだった。
耐えたしのぶの唇には、血が滲んでいた。果てたしのぶはぐったりと、脱力して放心している。
「我慢しないで、声、聞かせてよ、しのぶさん。」
囁いて、後藤はしのぶのその血を舐め取り、しのぶを強く抱きしめた。
夜はまだ長い。
0328名無しさん@ピンキー2015/10/06(火) 02:26:50.37ID:MLLlFOoW
とあるレイバー産業のコンベンションだった。柘植に研修がてらと誘われ、しのぶは慣れない華やかな世界に浮足立った。
ついうっかり会場のワインを飲み過ぎてしまったらしい。色白のしのぶの仄かにアルコールで赤みがった艶めかしい表情。
それは、柘植を狂わせてしまうのに十分だったのかもしれない。
会場は公共交通機関では不便な場所で開催された。そのために柘植の車での行動となってしまっていた。
柘植にしても、それは決して事前に計画的なものではなかった。
帰りの道すがら、助手席ですっかり眠り込んでしまったしのぶ。
柘植はしのぶのその姿を見下ろして、衝動を抑えることができなくなってしまった。
人里離れた山奥の方向に、ハンドルを切る。
しのぶの目が覚めた時、そこはしのぶが知らない山の中の暗闇だった。
「柘植、さん……?」
訝しそうにしのぶは周囲を見回した。
「酔っていたようだから、少し、冷ました方がいいと思ってね。山の空気は心地好いだろう……。」
少し震えた上擦った声で柘植は言う。
「そうですか。あの、飲み過ぎてしまったみたいで、すみませんでした。もう大丈夫です。あまり遅くならない方が……。」
しのぶが言い終わる前に、柘植はしのぶに覆いかぶさった。
「南雲君!好きだっ!」
いきなり唇を塞がれ、服の上から胸を揉みしだかれる。
しのぶは混乱した。ただただ嫌悪感だけを感じて抵抗した。
武道の心得もあったはずなのに、男の暴力の前に女の力は無力だった。
押し返そうとどれだけ力をいれても、乗りかかって押さえつけてくる力に抗えない。
「嫌っ!やめてえーっ!」
しのぶには拒絶の叫びをあげるだけしかできなかった。
「南雲君、好きだ。」
荒い息で柘植が呻く。
「嫌です。やめて、やめてっ。嫌っ。柘植さん!やめてえーっ!」
バシッ、バシッ、と、ニ発の音が響いた。叫ぶしのぶの両頬に、柘植は平手打ちをした。しのぶの頬が赤く染まる。
柘植は力づくでしのぶのスカートを捲くり上げ、ストッキングとパンティーをずり落ろした。
「いやあーっ!」
しのぶは必死で逃げようとするが、柘植の腕力に敵わなかった。
「あうっ!」
みぞおちに突きを入れられ、しのぶは呻いた。自衛官の柘植が本気で突けばしのぶを気絶させるのも容易なはずだが、柘植はそうしなかった。
「う、うう……。」
痛さに悶えるしのぶの隙をついて、柘植はしのぶの股を強引に割り開く。痛みに耐えながらも必死なしのぶの抵抗は無意味だった。柘植に持ち上げられたしのぶの足がばたばたと虚しく宙を舞った。
「い……や……、やめて……。やめて……。いや……。やめて……。」
みぞおちの苦しさに喘ぎながらしのぶは譫言のように懇願する。
懇願は逆効果だった。柘植はむしろ煽られ余計に興奮した。呼吸がより荒ぶり、しのぶに全体重をかけてのしかかる。
柘植は猛った己の屹立をしのぶの体内に、容赦なく乱暴に突っ込んだ。
「いやあっっっーーー!!!」
まったく濡れていないところに無理矢理押し込まれてそれだけでも苦痛だというのに、さらに破瓜の痛みが強烈にしのぶを襲う。苦悶の表情でしのぶは何度も叫んだ。厳しい家で真面目に育てられたしのぶは、まだ男を知らなかった。
しのぶの様子に構わず、柘植はがむしゃらに腰を進める。進めながらブラジャーごと服を押し上げてはだけさせ、力任せにしのぶの乳を揉む。最後にひときわ大きくグラインドして、そして、しのぶの中に射精した。
「ぃ、ゃ……、ぁ…………。」
しのぶは低く、枯れ果てた嗚咽のような声を漏らした。
しのぶの太股を、赤い血と、柘植の欲望の白濁が伝って汚していた。
しのぶは中空の目で虚空を見つめる。心が死んで空っぽになった。虚脱がしのぶを襲い、全身から力が抜けていた。いっそ実際に死ぬ方が、マシだと思った。

しのぶを凌辱し終わって一息ついた柘植は、自分のしたことに呆然となった。
「南雲君、まさか、君、初めて……。」
しのぶは唇を噛んで顔を背けた。柘植に背を向けて起き上がり、もそもそと乱れた衣服を整えようとする。
「しのぶ……。」
「触らないでっ!」
しのぶに触れようとした柘植を、しのぶは叫んで拒絶した。
「その、私は、君のことが好きだから……。」
言い訳がましく柘植が言う。
「私は、尊敬……、していました。」
ぽつりとしのぶは呟いた。俯いたしのぶの頬に涙が伝う。
信頼を踏みにじられ、尊厳を殺された悲しみと絶望。
「忘れて、ください。私は……、忘れます。」
それだけ言ってしのぶは黙り込んだ。
「すまなかった。家まで、送ろう。」
気まずそうに柘植はそう言い、車を発進させた。
0329名無しさん@ピンキー2015/10/06(火) 02:29:24.88ID:MLLlFOoW
帰宅と共に、しのぶは風呂場に駆け込んだ。
熱いシャワーをおもいっきり浴びる。汚された自分の体が嫌だった。
気がつくと、体中のあちこちにアザができていた。狭い車の中で揉み合った時にぶつけたらしい。
しのぶはシャワーを浴びながら、泣いた。
服、鞄、アクセサリー、身につけていたものすべてをゴミ袋に纏める。一刻も早く、何もかもを捨ててしまいたかった。
眠れぬ夜を過ごし、あることに気がついてしのぶは愕然とする。
ーーー危ない日じゃ、なかったかしら。
それから生きた心地がしないで過ごした三週間。薬局で買い求めた妊娠検査薬の結果は、しのぶをさらなる絶望のどん底に突き落とした。
陽性……。
産婦人科に行き、改めて確認された望まれない命。しのぶは、一人ですべてを処理することを決意した。
医師に懇願して見せてもらった、親指大のばらばらの死体。
命を殺した罪を背負うことを、しのぶは覚悟した。

「柘植行人、あなたを逮捕します。」
絡められた手を絡め返し、しのぶは自らの意志で殺した命を思った。
待つ、と言ってくれたあの人の元に、もう戻れないと思った。
ーーーさようなら、後藤さん……。
どうして命を殺した罪人の自分が、一瞬でも幸せになれると思えていたのだろうか。自責がしのぶを支配してしまっていた。
柘植の逮捕はしのぶにとって、しのぶのこれまで積み上げたものとの決別になった。
しのぶは警察を辞め、日本から去ることになる。
11年後、一通の手紙を中東で受けとる、その時まで。
0330名無しさん@ピンキー2015/10/20(火) 17:08:05.09ID:WwZ9Ohcu
しのぶさんかわいい♪
0331名無しさん@ピンキー2015/11/06(金) 20:13:08.40ID:npYrZxzR
しのぶさんくんかくんか
0332名無しさん@ピンキー2016/01/25(月) 20:25:06.99ID:Ay7Bh4y9
あげ
0333名無しさん@ピンキー2016/02/18(木) 06:54:54.18ID:MlwWtf8V
333
0334名無しさん@ピンキー2016/03/25(金) 03:13:46.38ID:5cxJE7QU
>>324
0335名無しさん@ピンキー2016/04/27(水) 12:29:16.98ID:Bkm2gz7I
レイバー(2)の時のしのぶさん(榊原)に言われた。とにかく喋り辛いんですけど。女の人の台詞じゃないと思うんですけど。
まあでもそれでやってほしいんですけどって。パト2の時はけっこう険悪になったことあるね。
わかんないって言われてた。これしのぶさんじゃないってまで言われてさ。僕からするとしのぶさんてそういう人なんだよって話したんだけど。
でもねえまあ、実はその後和解したんですけど。和解ってのじゃないな。今はね、とってもいい関係なんですけど、一回破綻しかけたの。
役者さんからするとああいう台詞ってたぶん、確かに辛いと思うんだけどさ、書いてるとどうしてもそうなっちゃうんだよね。
(ビューティフルドリーマー、オーディオコメンタリー)
0336名無しさん@ピンキー2016/05/30(月) 09:37:17.98ID:U62w6+vm
>>324
0337名無しさん@ピンキー2016/06/19(日) 01:35:49.97ID:RMiNJNaB
篠原くんの名前を。
多美子さんの名前を。

その名前を今ここで口にした時点で、このちょっとしたアクシデントの時間が終わる事はわかっていた。


…みたいな進士と野明を読みたい
なんか最近乱発気味だった不倫報道に触発されてるわw
こないだVS見返して思ったんだが、酔いつぶれた時に野明・進士・遊馬の並びで同じ毛布で寝てるのなw
0338名無しさん@ピンキー2016/07/04(月) 23:35:16.16ID:UQXogh5i
ttps://note.mu/daraku48/n/na29ee897d783
某氏のごとのあをこれ見て思い出した
ぷりーずかむばっく
0339名無しさん@ピンキー2016/08/02(火) 11:06:16.72ID:5uCGAast
リブートいらね
0341名無しさん@ピンキー2016/08/03(水) 23:56:55.79ID:S/KAU2dT
後藤が女になってるからね
0342名無しさん@ピンキー2016/09/26(月) 02:15:00.96ID:Jps3+WDe
しのぶさあ〜ん
ぺろぺろっ
0345名無しさん@ピンキー2018/01/02(火) 14:39:08.97ID:kw/dU4NX
保守

30周年おめでとう

バブルの絶頂で元号が変わり
そしてひたすら没落していく30年だったね
0347名無しさん@ピンキー2019/06/29(土) 22:59:52.05ID:b0pUklJy
s://ameblo.jp/yoshiko-sakakibara/
南雲しのぶ様ブログ更新情報
0348名無しさん@ピンキー2019/11/10(日) 23:30:26.32ID:R5fVuN8H
せっかく愛蔵版が出たのに。
当時カラーが載った原稿は再びカラーで再掲載されてるのに。

誰も庫内っすねぇ、Twitterは盛り上がりあるみたいだけど。
0349名無しさん@ピンキー2019/11/11(月) 00:17:52.55ID:P7M89J7I
二次創作するにしても警察絡みの話にせざるを得ないし、だとするとあまりに
その辺りのリアリティに欠けたものは書きにくい、とした悪循環みたいのもあるかもね…
0350名無しさん@ピンキー2019/11/12(火) 14:04:16.95ID:GYdsASGV
某ラブホテルの話とかで、後藤野明とか太田野明とか。
遊馬以外での組み合わせでの野明絡みが観たい。
二次で続いてるのはベーシックな二組だけに近いからなぁ。
0351名無しさん@ピンキー2019/11/29(金) 21:15:31.40ID:mYcuu5W4
幾人かのTwitterコメント投稿観るに、どうも今回の愛蔵版って残念無念な出来らしい
新規ネタはないにせよ、資料価値は無いだの紙質が悪いだろとか結構辛辣

……カラー部分以外みるとこ無しだったりする?
0352名無しさん@ピンキー2020/01/24(金) 23:18:52.63ID:McxDS+Qb
最近の更新情報、多い方は以前ここで後藤野明書かれていたかただけに近くなったな
(名前空欄なんで何とお呼びして良いのか判らん)

独り祭り氏とかカムバックしてほしい
0353名無しさん@ピンキー2020/02/25(火) 23:15:38.13ID:dmGT4x6Z
映画一作目の再上映
だから誰かきて
0354名無しさん@ピンキー2020/12/30(水) 13:45:11.66ID:Gi0LKDZ7
ほしゅ
0355名無しさん@ピンキー2021/02/14(日) 17:09:14.68ID:l0u63y6O
映画二作目4DX上映
やっぱつくづく名作だね

二次としてはごとしのエモいのじわる
二作目続編の実写長編DC版も続けて4DXしてほしいわ
0356名無しさん@ピンキー2021/02/22(月) 13:05:26.51ID:6Mly0e+0
…パトレイバーって、押井守のオリジナルのものじゃなくて、さきにヘッドギアの四人が基礎のほとんどを作ったもので、うる星やつらやルパン三世と同じ「原作、原案がある」ものなんですよ…。
なんで押井守が終わらせることに価値があるんですか?
さらに、P2上映時はまだゆうきまさみのコミックス版は連載中で、かつ約10年後にはゆうきまさみ、出渕裕、とり・みきで新作のパトレイバーであるWXIIIが製作されます。
押井守が終わらせた言説は、押井守のエゴへの賛同でしかなく、パトレイバーもルパン三世やうる星やつら同様の扱いをして下さい…
押井守のオリジナル企画でキャラデザ原案にゆうきまさみを脚本に伊藤和典を、っていうものなら、いつ、どんな風に終わらせても、後藤隊長をインセル中年にしても南雲警部をインセル中年の姫に描いても文句はないし、たぶん今日まで映画も絶賛してますよ…。
押井守ってそんなに神聖不可侵な作家…?
押井守神聖不可侵説を唱えるならば、相応の対応としてゆうきまさみ先生神聖不可侵を唱えて押井守を非難するより他ないですね。
0357名無しさん@ピンキー2021/03/28(日) 02:12:00.27ID:VixiKmpW
黒崎×内海が見たい
0358名無しさん@ピンキー2021/03/28(日) 03:43:33.87ID:7EfM5xwT
中々ハードな要求ですな。でも最近愛蔵版の本が出てるから、話を思いだしつつ
書き手が来る事を祈るか
0361名無しさん@ピンキー2021/06/15(火) 14:40:09.09ID:RY8FQyHz
榊原良子(女性)がこんな女性はいないと抗議すると、いや女性ってこうですよって言い張った押井守(男性)というエピソード(意訳)を思い出して、男ちゃんの思う理想の女性なんて知らねえしミソジニーは滅せよ、っていう修羅の門が開く
5年ほど掛けて意向を汲み取ってもらいながら育てた担当キャラを、押井監督が勝手にミソジニー改悪してしまい、脚本貰って抗議したときの話なんですが、榊原さん、その後25年ほどずっと異議を唱えてくれてるのです。まさに誇り高きアマゾネスの女王ですよ…そして本当滅せよ…
0362名無しさん@ピンキー2021/07/30(金) 23:25:19.10ID:U2Hb4/Bx
数年前、NHKのカメラが入ってる前で弱冠二十歳前後の俳優たちに「ブレードランナーも見てないのか」とバカにするように言い放った押井守なら、きっとこのタグも肯定してくれるよ
#これ観てないのに映画好きとは言わせない
あからさまな差別言説や「(エッセイのテーマであるはずの)その作品は見てない」言って、若い世代に権威を押し付ける態度。
そんな姿を「さすが押井守」と喝采し「オリンピックの虚像も押井なら」と持ち上げるアラフィフ。
90年代が今の中年学際的サブカルオタクに幻想のまま息づいてる風景だよね…
0363名無しさん@ピンキー2021/08/09(月) 16:38:56.21ID:mKlYe5E9
暴力的だったり驚くほど横暴で人の尊厳に無頓着な人の振る舞いについて
「あの人はそういう人だから」「○○節」と持ち上げ許しつづけた周りの人たちと社会の果てが、オリンピックの閉会式だしメダル齧りだと思うよ。
麻生大臣、河村市長、森元、張本、文化だって百田尚樹に、押井守だってそうでしょ
0364名無しさん@ピンキー2021/08/17(火) 20:00:46.74ID:KapEhVH6
https://youtu.be/AZQRObT1gH0


130 見ろ!名無しがゴミのようだ! 2021/08/17(火) 00:28:58.21 ID:qbMrNF+z
宮崎駿と富野喜幸の印象も言ってるがパトレイバーの部分だけ要約

押井の印象はとにかく台詞が哲学的で難しい!
あーだこーだ説明言われるが一般の人とは感性が違うと思う
ケルベロスの犬の時に腰に2kgの銃を持って言っている台詞には聞こえないと言われたw
最後にパト2の柘植と南雲が交わした言葉を実演してくれてる
0366名無しさん@ピンキー2023/01/02(月) 23:42:46.64ID:60GrmPUa
それしかありますまい!
0368名無しさん@ピンキー2024/01/10(水) 00:14:47.52ID:LdPDMuzk
実写化の話で熱が再燃してやって来たけどゆうき総合エロパロ保管庫消えてるんだなorz
第二小隊の男性陣とのセクロスを野明が妄想するSSがもう一度読みたかった
やわらかにキーボードを叩く指が〜とか、なんか進士の描写がやたらエロかった記憶が
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