再発見記念に投下。
他人が勝手に続きを書いただけで本当に申し訳ない。

城木 綾

城木三姉妹の次女、綾は病室の天井をボーッと眺めるだけか授業に遅れないよう参考書を読み込むだけの退屈な日々を送っていた。
……つい先日交通事故で両足骨折の大けがを負い、治療で姉が収容され妹がおねしょ治療でお世話になっている施設に入院することになってしまったのだ。
(それにしても3人そろっておむつなんて……)
そして今綾のお尻を覆っているのは紙おむつだ。
ギブスで両足が雁字搦めになっているので移動が困難なため、姉と妹がお世話になっている女医の指導で尿道カテーテルと入れられてベッドの脇のバッグに導尿され、大便用として紙おむつを宛てられているのである。
「調子はどうかしら?」
するとその女医がニッコリと微笑みながら部屋に入ってきて様子を尋ねてきた。
「はい……早くギブスが外れるようになってほしいです」
綾は率直な感想を口にすると女医は「焦りは禁物よ」と答え綾の紙おむつのテープを剥がして陰部を丸出しにしていく。
そして女医は尿道カテーテルを抜くと綾は悶絶した。
「女の子には辛いでしょうけど、これだけは我慢してね」と女医はステンレスのトレイに置いたある卵型のディスポーザブル浣腸を手にとり綾の肛門に挿入して薬剤を注入する。
「……!」
綾はお腹に冷たい液体が逆流する感触に全身から冷や汗が出た。
そしてすぐに腹がゴロゴロと鳴り激しい便意に苛まれてゆく。
「私がいいという間で我慢してね」
女医は綾の紙おむつを元に戻すと時計を凝視して経過時間を測る。
(……イヤ……本当は出したくない……!)
健康上の理由で一日一回浣腸による排便を義務付けられたが、おしっこもそうだが本当は自分でトイレに行ってやりたいのである。
「―――!――――!!」
……そんな綾の祈りも虚しく今日も紙おむつの中で黄金塊を弾けさせていく――――

「それではカテーテルを入れるわ」
女医は黄金塊に塗れた綾のお尻を綺麗に洗浄すると真新しい紙おむつを綾のお尻に敷き、パッケージから新しいカテーテルを取り出して綾の尿道口に差し込んでいく
「――!――!!――!!!」
綾は奥歯を噛みしめて激痛を堪えるしか術はなかった。

綾は両足の骨折も後遺症無く無事に施設を退院した。
……しかし骨折とは別の理由で施設に通っている。
朝起きて学校の制服に着替えるわけだが、その前にやることが一つ増えた。
パジャマを脱ぐとまず初めにビニールのパッケージから一枚の紙おむつを取り出して自分の股間にテープでずれないように固定して宛ててゆく。
入院中のほとんどの期間を尿道カテーテルで排尿していたため「膀胱が委縮して貯めにくくなってしまったようだ」とあの女医に診断されたのだ。
「まさか、退院しても紙おむつを使うなんて」とショックだったが、女医から「日常生活に戻っていく過程で機能が回復する」と諭され、学校に紙おむつを宛てて通学している。

「ヤダ……!学校に行きたくない……!!」
朝食を食べ終わった後、妹の絣が今日も愚図りだした。
……絣もまた膀胱の委縮で尿量と我慢できる量が釣り合わなくなってしまい、今では紙おむつを宛てて小学校に通っている。
「綾もおむつを宛てているんだから絣も贅沢言わないの」
母親は絣を睨みつけると綾は反射的にミニスカートをたくし上げ自分も紙おむつを宛てていることをアピールする。
……母親は絣を握りこぶしで殴る寸前だったため恥ずかしいが妹を守るためにも仕方のないことだった。
姉の紙おむつを確認した絣はただ涙を流しながら玄関に向かい登校してゆく……


「あの子随分と律儀ね」
女医は綾から提出されたおむつ日誌を読んでいた。
そこには事細かに記載されており「登校中、電車の中で○○駅を過ぎる手前で我慢できなくなり……」などと読み手にも状況が想像できるような内容で女医は思わず鼻で笑ってしまった。
「やはりあのサイズの尿道カテーテルは……」
隣に居た看護師は復讐者として満足げな笑みを浮かべる女医におそるおそる尋ねると
「あの極太サイズはあの子の為に決まってるじゃない」と素っ気ない返事を返してきた。
「……でも排泄機能はまだ維持しているんですよね?」
「えぇ、でもおむつ離れができるかどうかは別よ」
「壊すより希望に縋って挫折するまでじっくり見物したほうが面白いでしょう?」と付け加えると更に女医はサディスティックな笑みを浮かべるのであった。