【マジイキ】イカされすぎ 4【絶頂】
0001専用執事調教   29/332014/08/16(土) 14:25:25.39ID:9mbutJvZ
とにかくイカされまくってもう限界なのに
執拗に責め続けられて、痙攣ビクビク、泡ブクブク

そういう小説を書くスレ

基本的には女の子が責められるスレです。
男の子が責められる作品を投下する際は注意書きをお願いします。
陵辱・リョナ・肉体改造・寝取られなど、人を選ぶ作品の場合もできるだけ
注意書きをお願いします。

前スレ:
【マジイキ】イカされすぎ3
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1254700959/

過去ログ保管庫
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関連スレ

イキたいのに・・・
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1110946747/

■ものすごい絶倫キャラが女を次々壊すエロパロ■2
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1209525712/
0081母の逝く道    27/392015/03/16(月) 18:59:34.17ID:vDdnHB3Z
 


身体が変になってきている。
3日目の昼を過ぎた頃から、私はいよいよ深刻にそう感じるようになっていた。
昨日までは逝く寸前まで高められても、休憩を挟めばクールダウンできた。
それがもう、常に火照ったまま戻らない。
熱があるにもかかわらず、サウナに閉じ込められているかのよう。
焦らし責めの合間、口で男4人の性欲処理をさせられている間ですら、身体の奥が疼いてしまう。

今も私は、ひどく屈辱的な責めを受けていた。
特殊プレイ用の床柱に通された縄で、万歳をするように両手首を縛られ、かろうじて爪先立ちできる高さに吊るされる。
そしてそのまま、あそこにマッサージ器を宛がわれる。
言葉にすればたったそれだけ。でも、これが本当につらい。
爪先立ちの状態だと、どうしても足の肉が強張る。つまり力が逃がせず、刺激をまともに受け止めるしかない。
2日半の焦らしで蕩けきった秘部には、これがまず残酷過ぎた。
マイナス要素は他にもある。
今の私は裸に近い。例外は2つ……黒のオーバーニーソックスと、乳首のボディクリップ。
「ああ、いいわー。やっぱニーソは美脚が際立つな」
「エナメルブーツとで迷ったが、すらーっとした細い脚にゃあ黒ニーソが一番だわ!」
ニーソックスを穿いた私の脚を、歓声が取り囲んだのは印象深い。
この女日照りの男4人は、よほど私の脚が気に入ったらしい。
「グフフ。見た目もそうだけどさ、靴下残しでセックスすると、素足より感度が上がるらしいよ。
 家で靴下脱ぐとスゲー開放感あるけどさ、多分その逆なんだろうね」
小太りの男は、マッサージ器を操りながら言った。
その言葉は、多分本当だ。実際に私が今、靴下だけを残した状態で、素足以上にゾクゾクと来ているから。
そして、胸。
下半身がソックスだけなら、上半身は乳首のボディクリップだけだ。
勃起しきった両乳首がクリップに甘噛みされ、そのクリップ同士を繋ぐチェーンには鈴がついている。
鈴は私が身を揺らすたびに煩く鳴って、恥ずかしい。

こういう要素が絡み合って、触覚や聴覚だけでも充分に被虐心を煽られる。
でも、一番惨めなのは私の反応そのものだ。
電気マッサージ器を濡れた場所に押し当てられると、愛液が噴水のように飛び散ってしまう。
腿やお尻へも、どろどろとした熱さが垂れていく。
そしてその一部始終が、正面の姿見に映し出されていた。
0082母の逝く道    28/392015/03/16(月) 19:00:24.30ID:vDdnHB3Z
 
「くっ、くぁあああぁっ…………あ、あおっ!! はあ、あこぉっ、おッッ…………ぇあああ゛あおお゛っ!!」
口からは、抑えようもない快感の声が常に漏れる。
声を堪えるなんて夢のまた夢。これでも一応の抵抗はしてる。なるべく惨めな声を出さないように。
でも、それにだって限度があった。
少し気を抜けば、お腹の深い部分から快感がせり上がって来て、『おお゛』という呻きになってしまう。
「ぎゃははっ、こいつまた『おぉっ』とか言い出したぜ!」
「聴こえた聴こえた。なんかゾクゾクするよね、こういう本気声って」
「でも、何で急にこうなったんだろうな、こいつ。初日とかすげぇロリっぽく喘いでたのに」
「急にっつか、今までガマンしてた分が噴出してんじゃね? 腰もガクガクだしよ、いい加減マジで限界なんだろ」
私の妙な声は、その都度男達に耳ざとく拾われた。
それが嫌で我慢しようとはするけど、ひどい咳をどうしても堪えられないように、妙な声も殺しきれない。
むしろ、変に堪えると余計ひどくなる。

マッサージ器は、私の下腹部で無機質な唸りを上げ続けていた。
触れる角度によって、音は微妙に変わる。
ブブブブ、ヂヂヂヂ、という音……その反復がすっかり鼓膜にこびり付いてしまった。
音と同じく重い振動は、体の深い部分にまで届いて、ジンジンと子宮を疼かせる。
今また、愛液があふれた。下腹のひくつきに合わせて何度もあふれて、ニーソックスの内側を濡らしていく。
「イヒヒ。そろそろ、また来たね?」
小太り男は、私を見上げて笑った。私が反応しやすいせいか、すっかり絶頂の兆しを見破られてしまったらしい。
実際私の内側は、着々と絶頂への階段を駆け上がっていた。
そこからラストスパートとばかりに性感を高められ、後ほんの少しで逝けるという所で、すっとマッサージ器が下げられる。
「ぁああ゛っ!!?」
私は叫んだ。逝く準備をすっかり整えていた所での生殺し。
その疼きはあまりにも辛くて、悔しくて、私は畳を踏みつける。ダンッ、という音が空しく響いた。

「あーあーもう、だらしない顔しちゃって。せっかくの可愛い顔が台無しじゃん」
嘲る声がして、私はふと姿見を見上げた。
目尻に力を込めている甲斐あって、瞳はアーモンド型のままだ。
でも口は喘ぐ形のまま、太い涎の糸を垂らしていた。鼻水や額からの汗も相当ひどい。
白い下腹の肉がピクピクと脈打っている。
そして薄い茂みに覆われた部分からは、責め具との別れを惜しむように愛液が滴り続けてもいた。
あさましい……男達に罵られるまでもなく、私自身がそう思う。
直視に耐えないとはこの事だ。
「どう? いい加減にそろそろ、挿れて欲しいんでしょ。オレもしたいからさ、皆で気持ちよくなろうよ」
小太りの男は、勃起を見せつけながら囁いてきた。
最初はひたすらゾッとしたその声色も、今はフェロモンのようにさえ思える。
私だって、本当はもう楽になりたい。でも……私の意固地なプライドが、茨のように感情の出口を塞ぐ。
「いやっ!」
私は首を横に振った。今まで何十回となくそうしたように。
「ったく、ホント強情だなぁ……。ま、それはそれで面白くなってきてんだけどさ。
 ジェンガだって、崩れかけの終盤が一番燃えるしね」
小太りの男は笑うように言いながら、マッサージ器を握り直した。
0083母の逝く道    29/392015/03/16(月) 19:02:02.71ID:vDdnHB3Z
 
飛沫を散らしながら『スライヴ』が暴れ、絶頂の際で離される。
全身が未練がましく痙攣し、チェーンの鈴がうるさく鳴る。
延々とこのサイクルが巡った。でも、たまには変化もつけられる。
男の言葉を信じるなら、20分に1回、普段より1秒長くマッサージ器が当てられる。
たった1秒。とはいえ、これが大きい。
「お、お、そろそろイクね?」
確認するような小太り男の声がして、でもその後も振動がクリトリスに留まり続ける。
普段の生殺しから、一歩足を踏み外したような感覚が来る。
「んぐぅう゛っっ!!」
私は歯を食いしばって呻いた。同時にマッサージ器が外れ、秘裂から噴き出した飛沫が姿見にかかって伝い落ちる。
その様子も、視界の下方でかろうじて認識できるだけ。どうやら半ば白目を剥いてしまっているらしい。

「ウヒヒ、また潮噴きだ。これで今日6回目だっけ?」
「や、多分7回目。お前が便所行ってる間に、マウントイラマでも1回噴いてっし」
「つーか、潮吹きにしちゃ長くね。ションベン漏らしてんじゃねーの」
「どっちにしろ普通じゃねぇよな。こいつ、今もだけど、たまに菩薩みたいな顔してっ時あんじゃん。
 多分もう、ヤクのトリップと似た感じだぜコレ」
「まぁ三日三晩イク寸前で焦らされたら、脳内麻薬ドバドバだろうしな」
「多分な。もしされてんのが野郎なら、出た我慢汁だけでタマ空っぽになるレベルじゃね」

4人の声がする。私は胸を上下させながら、それをぼんやりと聞いていた。
本当に本当に、小さな絶頂。我慢し損ねた程度のもので、もどかしさばかりが募る。
でも最後まで突き抜けたとしても、“クリ逝き”ではもう満たされない。
何十時間という焦らしで、下腹の奥が煮えたマグマと化しているせいだ。
クリ逝きで少しガス抜きしたくらいでは、何も解消しない。
むしろ、中途半端は最大の毒だ。もっと景気のいい解放を願って、余計に身体が疼いてしまう。
多分そう直感的に解っているから、小太りの男はあえて軽く逝かせるんだろう。
知識があるから応用が利くのか、それとも調教の天才なのか。
このカエル面は、私の壊し方をよく知っている。
0084母の逝く道    30/392015/03/16(月) 19:03:08.17ID:vDdnHB3Z
 
「…………さぁてと。じゃあそろそろまた、趣向を変えようか」
小太りの男はそう言いながらマッサージ器を止めた。
そして白い目隠しを手に持ち、私の前に立つ。胸がざわついた。
「や……!!」
私は身を竦ませる。でも小太りの男は、前も、その前もそうしたように、にやけながら私の視界を奪った。
『人間が外部から与えられる知覚の83%は、視覚からのもの』
最初に目隠しをされる時、小太り男から聞かされた言葉だ。
まさにその通りだと思う。実際、視覚を奪われると感覚が研ぎ澄まされる。
心臓の鼓動。外の虫の鳴き声。廊下を行き交う足音。畳の上で足を踏み変えた時の、にちゃりという音。
それらが妙にはっきりと聴こえた。
皮膚も敏感で、ぬるい汗が流れていく感じどころか、風が吹きつけるだけでもゾクリとくる。

当然、男4人の気配も手に取るように伝わってきた。
肩で息をする汗まみれの私を、4人は黙って観察しているらしい。
それぞれ、鼻息荒く勃起したものを扱いたり、ペットボトルの水を飲んでいるのが解る。
そしてその小休止の後、何人かが私の傍に近づく。中には肥満2人がいるらしく、ひどく暑い。
「さて、じゃあまたコレで……」
その声を聞くまでもなく、私はその後の運命が解っていた。
室内の箪笥に用意された、書道用の筆や刷毛、羽ぼうき……そうした道具でのくすぐり責めだ。
くすぐって笑わせる。それは一見和やかに思えるものの、感覚が研ぎ澄まされた状態では地獄でしかない。

すっ、と腿の内側が撫でられた。
「はうっ!!」
細い筆でほんの一撫でされただけなのに、勝手に太腿が震えて、声が出る。
さっきまでの責めは目で見えたから、どこにどんな刺激が来るのかが予想できた。
でも今は、どこに、どんなタイミングで刺激が来るかわからない。
心の準備ができていない、ほぼ無防備な状態でくすぐられれば……当然、大きく反応してしまう。
4本の責め具は、私の身体中を這い回った。
全身が火照りきった今の私には、くすぐられて平気な場所なんてほとんどない。
でも性感帯と言われる場所は、やっぱり格別だった。
「んくぅうっ……!!」
刷毛と筆で両方の脇腹を撫で上げられると、声は殺せない。
激しく身を捩るたび、鈴がうるさく鳴った。
さらに、クリップの横を舐めるように乳輪を撫でられたり、耳の中をくすぐられる。
クリトリスや蟻の門渡りのような性感のツボも刺激される。
そして勿論、晒した両腋も。
くすぐったさと焦れったさが身体の中に渦巻いて、気が狂いそうになってしまう。
0085母の逝く道    31/392015/03/16(月) 19:10:20.30ID:vDdnHB3Z
 
「いぃーっ、ひひっ、あひゃひひっ! ああぅっ、う゛っ、はぁっぐぅう……んわあぁあああ゛ーーーっっ!!!」
自分の声がひたすらに響き渡っていた。
笑い声なのか、泣き声なのかわからない。ただ、滅多に出さない大きな声だ。
「相変わらず、うるせぇなコイツ。絶対旅館の外まで聴こえてんだろこれ」
「いや、『猿轡もボールギャグもやったから、今度はフリーで』って言い出したのオメーだろうがよ」
チクリと胸に刺さる男の言葉。
でもそれを理解しきるより前に、また狂いそうな刺激が来た。
「ぜっ、ぇはっ…………や、いやーーっ!! いやあいやっ、くく、くぅぅうあああ゛あ゛っ!!!!」
右腿を軽く抱え上げられながらクリトリスを撫でられ、私は絶叫した。
さすがに感覚の麻痺しつつあったクリトリスへ、また新鮮な血が通ったかのようだ。
腋やお臍への筆責めもつらく、私は腰をうねらせて責めから逃げようともがく。

「元々反応解りやすかったけど、いよいよスゲー事になってきたな。ほとんどポールダンスじゃん、この動き」
「グフフッ。多分、散々焦らしたせいでポルチオが目覚めちゃったんだろうね」
「ポルチオ?」
「子宮口のこと。女の一番の性感帯で、覚醒のハードルは高いけど、その分クリやGスポより遥かに感じるんだってさ。
 ポルチオが開発されたら全身が敏感になって、お腹に手置くだけでもイクらしいよ」
「なるほどな。確かに、今そんな感じだよなコイツ……おおすげぇすげぇ。マンコ筆でなぞってるだけで、汁が溢れてくんぜ。
 見ろよ、手首まで濡れちまった」

激しい喘ぎの合間に、男達の会話が聞こえた。
否定できない。私の子宮口はどうしようもなく蕩けているし、全身の皮膚も敏感になっている。
お腹に手を置かれればジンと来て、軽くとはいえ達してしまう。

 (堕ちたくない……)

手首の縄を解かれる中、私は思った。
脳裏に浮かぶのは母の姿。
母も、当時の女子高生組の中では一番人気だったそうだ。
昔の母を知る誰に聞いても、『淑やかで他人を立てる、大和撫子の鑑のような娘』だったと口を揃えて言う。
でも、私にはそれが信じられない。私が知る母は、ただ快楽だけを貪るけだものだから。
『ねぇ、ちょうだい』
それが母の口癖だ。母はそう言って客を貪り、避妊薬もコンドームも使わずに男を迎え続けた。
そうして出来たのが私。
つまり私の父は、行きずりにも等しい客の誰か……という事になる。
やがて客からの指名が減ると、母は地元の男にさえ手を出し始め、やがて姿を消した。
自責の念からという人もいるけど、娘である私には解る。母は刺激を求めて、今もどこかで男を貪っているはずだ。

私はそんな母を軽蔑し、同じようにはなるまいと誓った。
同級生にスカートを捲られたら必ず頭を叩いたりと、自分なりにプライドを大事にした。
石枕ヶ関の存続のために奉仕はする、でも懇願はしない。その鉄のルールを定めて、今日までやってきた。
でも今になって、母のことがよく解る。
当時の石枕ヶ関が誇る美少女だった母には、連日指名が殺到した事だろう。
そして生真面目だった母は、その需要に必死で応えたはずだ。
おそらく、それが母を変えた。
何度も何度も快楽に溺れさせられ、次第に淑やかさを失い、性欲を貪るけだものへと変えられたんだ。
0086母の逝く道    32/392015/03/16(月) 19:24:26.81ID:vDdnHB3Z
 
「ははっ、まーた菩薩顔きたよこれ」
男の声が遠くに聴こえる。声だけじゃなく、あらゆる音が遠い。まるで水中にいるみたいに。
汗や耳鳴りのせいならいい。でもこれが快感のせいならと思うと、怖くて仕方がない。
怖いといえば、快感もそうだ。
このまま死んでしまうんじゃ、とさえ思えるような深さの快感が、身体中を巡っている。
異常なほどの幸福感と充実感が湧き上がってきて、自分が別に人間に変わっていくような感じさえする。
ドラッグでのトリップも、きっとこんな風なんだろう。

焦らし責めはまだ続いていた。今度はまた布団の上だ。
私に大股を開かせ、2人が膝下を抱え込み、1人が後ろから羽交い絞め。その状態で、小太りが秘部を責める。
「ウヒヒ、すごいね。全身ガクガクで、白目剥いて、クチから泡噴いて……完全に出来上がってる感じ」
小太りは私の状態を指摘して笑い、スライヴを握り直した。
そして陰核に宛がいつつ、人差し指と中指で膣の中を掻き回す。膣とクリトリス、単純ながら効きすぎる責め。
 (だめ、いくっ…………いく、いくううっ………………!!)
当然私は、絶頂へと押し上げられる。でもまさに今という瞬間、刺激は止む。
「ああっ! く、くぅうウ゛んっっ…………!!」
私はもどかしさに身を捩る。でも両脚を押さえられ、後ろから羽交い絞めにされている状態では動けない。
「へへへっ、暴れんなって」
後ろの男は、余裕綽々で私に姿勢を正させた。同時に小太りが秘裂を指でひらく。
「ほーらほら、スゴイよ。ドロドロのグチャグチャだ」
彼はそう言いながら、秘裂に唇をつけて愛液を啜り始めた。ずず、ずぞぞっという音が響き渡る。
これまでにもう何十回、あるいは何百回と繰り返された行為だ。
今さら何も感じないはずが、今は母の事を思い出したせいか、ひどく恥ずかしい。
「っふんんん…………!!」
私は羞恥から内股になった。男達は、私のその新鮮な反応を喜び、沸き立つ。

スライヴが再び秘裂を舐め始めると同時に、右脚を押さえていた肥満男が立ち上がった。
「クソ、バキバキに勃起しすぎて痛ぇ……おら、しゃぶっとけ」
石のように硬く勃起した怒張。毎日何度も射精させているのに、少しも力強さが萎えない。
ごくん、と喉が鳴る。臭い怒張を鼻先に突きつけられ、私の喉が勝手に鳴らした音だ。
「う、んもぅん゛っ……!!」
後頭部を掴まれて無理矢理咥え込まされると、頭がショートしかける。
快楽責めと同時のディープスロート。それを執拗に刷り込まれたせいで、私は咥えただけで濡れるようになっていた。
ガツガツと強引に喉奥を使われると、もうたまらない。記憶が一つずつ抜けていきそうになる。
「お、いいなーお前。オイ、こっちもだ!」
肥満男に続き、痩せ型や筋肉男も勃起を私の鼻先に突きつけてくる。
「んもぉあっ、ん、あふぁっ…………!!」
息継ぎの暇もないまま、左右のものを次々に咥えさせられる。
秘裂では生殺しが続き、その地獄の中、とうとう私の頭は溶けた。ギリギリで抑え込んできた疼きが、もう抑え切れない。
『 ねぇ、ちょうだい 』
心底嫌っていた母の口癖が心に浮かび、喉元を通り抜けて、唇から漏れた。
ぴた、と4人の動きが止まる。
「え、な、なになに? も、もう一度言って!」
勝ち誇ったような小太りの声がする。でも私はもう、それに嫌悪感を抱けない。
それどころか、私を楽にしてくれる人として、慕う気持ちさえ出てきている。

「ちょうだい。もうこれ以上、焦らさないで……挿れて、挿れてよ、お願い………………!!」

私は大粒の涙を零しながら、惨めたらしく哀願した。
0087母の逝く道    33/392015/03/16(月) 19:25:25.33ID:vDdnHB3Z
 
「ヒヒッ、聞いた? ねぇ皆聞いた!? どうやら、賭けはオレの勝ちみたいだね」
「ち、スライヴ隠し持ってたサマ野郎がよく言うぜ」
「あーあ、この大喰らいにラーメン奢りかよ。痛ぇな〜」
「しゃあねぇじゃん、流石って言っとこうぜ。ポルチオっての開発できたのも、ほぼコイツのお陰だしよ。
 ここまで濡れて腰ガクガクになってるJKに突っ込んだら、絶対気持ちイイぜ」
男達は祭りのように騒ぎ立てる。
私から懇願を引き出せた事が、嬉しくて仕方ないらしい。
「さぁて、じゃあお望み通りしてあげるよ。嬉しいなー、女子高生のマンコに一番乗りなんて」
小太りは、先走りの滴るものを握って笑う。
「オイ。一番は譲るが、ゴムは使え。全員で輪姦すんだから、膣内出しすんなよ」
別の男から怒声が飛び、小太りは渋々コンドームの袋を破った。
使い慣れていないらしく、たどたどしい手つきで装着する。
そして数分後、ようやく私の内腿に手を置き、勃起を秘部に宛がった。

最初の頃は見たくもなかった、だらしない身体。それが今は、逞しく思える。
肉のたるんだ腰が沈み込んで、私の中に来る事を、身体が今か今かと待ち望んでいる。
「さ、いくよ」
小太りはカエル顔を歪め、亀頭部分を割れ目の中に潜らせた。
そして、一気に奥まで入ってくる。ぐちゅっ、と膣の奥が潰されたのが解る。
「んーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」
私の喉から、声にならない声が漏れた。
叫べるかと思ったけど、背中が仰け反るのと同時に喉が絞まって、声にならない。
その後急に力が抜けて、身体がガクガクと痙攣する。
まるで電気ケーブルにでも触れて、感電してしまったかのように。
「ウヒヒ、イッてるイッてる。突っ込んだだけでマジイキなんて、噂通りポルチオは凄いね」
小太りは笑いながら、さらに腰を打ちつける。石のように硬くて、熱い、しっかりとした刺激。
狂いそうなほど求めていたものを打ち込まれ、私は断続的な絶頂へと追い込まれた。

「いっ、いっクゥーいくっ、イくいくいくぅぅーーっ!! だめ、こわいっ、イッて、ずっとぃい逝ってるぅううっ!!!」
何度も何度もお腹の奥で快感が弾け、電流のように身体を流れていく。
脚と背中の中身がそっくり静電気に入れ替わった……そんなこそばゆさがある。
そして同時に、心の中では異常な多幸感が膨らんでもいた。
幸せだ、とても幸せだ。このとろけるような幸せ以外には、何も必要ないように思えてしまう。
「ああ良い……あったかくて、締め付けてきて、ポルチオがグニグニ当たってるよ。これ、あんま持たないかも……」
小太り男は笑い、キスをせがむ。私はそれを受け入れた。
「んんっ、んぐっくうぅぅあうーーっっ!!!」
深く舌を絡めあうキス。それによって繋がりが深まり、私は小太りの喉へと悲鳴を逃がす。
バラバラになりそうな身体を繋ぎとめようと、足の指でもシーツを掴む。
「ぷはっ、駄目だ、もうもたない…………出るぞっ!!!」
小太りは珍しく低い声で叫ぶと、深く繋がったままで腰を震わせた。
どくり、どくりと、怒張の脈打つ感じが伝わってくる。
「ふはぁっ、はっ……はぁあ、はあっ…………!!」
私は息を吐いた。マラソンを終えた直後のような荒い息を。
「へへ、見せ付けやがって。どけよデブ、次は俺だ!」
「オイ待てよ、テメェが先にやるとガバガバになっちまうだろうが!」
小太りの後ろに並んだ3人が、我先にと襲い掛かってくる。
腕を掴まれて荒々しく引き起こされる瞬間、私は恐怖すると同時に、間違いなく先を期待してもいた。
0088母の逝く道    34/392015/03/16(月) 19:27:34.49ID:vDdnHB3Z
 


そこからは、文字通りの輪姦だった。
布団の上に横になり、上下同時に咥え込まされる事もある。
「う、うむっ! んんう、うむうっううっ!!」
嫌というほど馴染まされたものを深く咥え込み、下では未経験の深い絶頂が断続的に起きている。
この同時責めは、私の脳を簡単に焼き切った。
容赦なく口内に注がれた白濁を零しながら、私は気付かないうちに意識を手放す。
そして目が覚めると、まったく違う体位、まったく違う状態となっているのが常だった。
失神して覚醒して、また失神して覚醒しての繰り返し。
いつ気を失い、いつ覚醒するのかは基本的にランダムだ。ただ、一つ確実な事もある。
痩せ型の男……見た目からはとても想像できないこの男を相手にする時、私は確実に失神、あるいは覚醒させられる。

「いやぁああぁああっ!!」
寝そべった細身男の上に騎乗位で跨った瞬間、私は悲鳴を上げた。
何かのビンほどの大きさのものが、無理矢理に私の中を拡げていく。
「っるせぇな、まだ半分も入ってねぇだろうが!」
細身男は私の非難など聞き入れず、腰を掴んで力任せに挿入を強いる。
入らない、という事はない。充分な愛液に塗れた私の膣は、規格外のものでさえ音を立てるようにして飲み込んでしまう。
問題は、それだけの質量で力任せに膣奥を突かれることだ。
「いぎっ、ひいぃいいっ!! こんな、むりっ…………ふ、太い、太いいぃっ!!!!」
私はうさぎ跳びのような体勢で、膣内を限界以上に拡げられながら叫ぶ。涙さえ零れる。
その悲鳴が、よほど鬼気迫るものだったのだろうか。
すっ、と目の前の障子が開き、穏やかな瞳の仲居さんが顔を覗かせる。
そしてこちらを一瞥し、私の挿入部分を見て目を丸めた後、静々と障子を閉めた。
ただセックスをしているだけだと判断したんだろうか、
「…………かはっ…………はっ、あ、ァ…………って」
締まる障子に向かって、待って、助けてと言おうとするも、言葉にならない。
「ひひ、さすがに騒ぎすぎたかな?」
「太さにビビってたな、あの仲居。30手前くらいかな、アレも結構美味そうだよな」
「バーカ、ありゃただの従業員だぞ。どう理由つけてヤんだよ? 俺らが使えんのは、コイツだけだ」
その言葉の後、騎乗位の私の口に、また熱いものが押し当てられる。

涙で視界が滲んでいても、感覚でわかった。これは肥満男のもの。
肉とチーズの混ざった強烈な匂い。くさくて……だからこそ、強烈に覚えてしまった。
何度も何度も、しつこいくらいに、この臭さと快感を交互に刷り込まれた。
だから今では、これを咥えさせられるだけで濡れてしまう。ひと舐めするたび、背徳的な電流がうなじを流れていく。
「ああ、いいぜ。こいつの裸見てっと、何回出してもすぐ勃起すっからよぉ、こうして搾り出させねぇとな」
肥満男は唸るように言った。
「ならこっちも、愉しむとすっかよ!」
肥満男に競争心を煽られたのか。痩せ型の男も、私の腰を掴んで突き上げを早める。
「うむっ、うぁああうううっ!! むううっ、うむぅうぅううっ…………!!」
その衝撃は余りにも大きく、私は数秒と経たず意識を失った。
0089母の逝く道    35/392015/03/16(月) 19:28:36.09ID:vDdnHB3Z
 
気がつけば私の体は、露天風呂にあった。
勿論4人の男に囲まれたまま、泡だらけの身体を弄られている。
挿入はされていない。でも、小休止という訳でもなかった。
敏感になりすぎた今の身体は、泡をつけてのマッサージでもひどく反応してしまう。
「ああ、いやっ! さっ、触らないで!!」
私は快感に震えながら暴れた。
「お、気がついたな。散々気持ち良さそうにしといて、今さらそりゃないぜ」
男達は私の抵抗を無視して、身体中を揉みしだく。
されている事は、初日の痴漢プレイと変わりない。でも、あの時とはレベルが違う。
お尻でも、胸でも、背中でも、太ももでも、 とにかく揉まれるだけで達してしまう。
「ううぅうんあああ゛あ゛っ!!」
「ウヒ、暴れる暴れる。ポルチオの快感が全身に広がってるって、改めて思うとこわい状態だよねぇ」
小太りはそう言いながら、私の腋をきゅぽきゅぽと揉みしだく。
また別の手は、うなじを上下に撫で回す。足の裏をくすぐる。お尻を引っぱたかれる事もある。
そして私は、その全てで絶頂してしまっていた。

「お、まーたイッた。もうこれ、何やっても快感にすり替わってんじゃね?」
「さっき、打たせ湯腹に当てただけでもすげーイってたもんな、こいつ。気絶してた癖に」
「ああそうだ、感じるっていえば、ここも弱ぇよなこいつ」
その言葉の後、私の肛門へいきなり指が入り込んでくる。
「はぃっ! いや、そこ、おしり…………っ!!」
「ぎゃははっ、お前マジでケツの穴好きだな! ま、ぽってりしちまったマンコと違って、そっちはまだ初々しいけどよ」
私の非難は届かない。男の指は無遠慮に肛門をのたくる。
でも、それすらも気持ちいい。言葉にならない変な声が出続けて、ずっと笑われているのが解る。
「へへ、指だけでヨガりやがって。ならいっそブチこんでやっからよ、犬みてぇに這い蹲れよ!!」
その声で、私は犬のように這わされた。そして高く掲げた肛門へ、熱いものが宛がわれる。
「ち、クッソ……ギチギチじゃねぇか。もっと力抜けよ!」
男は怒鳴りながら、無理矢理に私の腸内へと入り込んでくる。
ぐぐうと深くまで来ると、ちょうど子宮の裏側を擦る感覚が襲ってきた。
蕩けに蕩けきった子宮を、裏から刺激される。この感じは新鮮で、秘裂から飛沫が上がるのを止められなかった。
「ははっ、こいつケツ突かれて潮吹きしやがった!」
周りの声が騒ぐ。当然、私の背後から圧し掛かる一人も声を出した。
「おら、お前ケツでイくのか? ったく、利口そうな顔してよ、こんな、男好きのするイイ脚しやがってよ。
 制服姿じゃ散々高嶺の花っぽく見せかけといて、実態はアナルアクメ極める豚かよ? おーおー、女は怖ぇわ!」
ひどく罵られ、私のプライドはズタズタに切り裂かれる。
でもその最中にも、私は子宮の裏を穿たれて感じてしまっていた。
逃れようとするも、両手で腰を鷲掴みにされ、ゴリゴリと挿入されてはどうしようもない。
私はただ、身の内から湧き上がる快感を口から逃がす事しかできなかった。

「…………ぉっ……お、ほぉおお゛っ! っお゛おお…………おお゛お゛お゛っっ!!!」

腸の奥から湧き上がる快感の呻きは、膣とはやや違う。どうしても、『お』という響きになってしまう。
「ははっ、『おおお゛』とか呻いてんぜ。仮にも華の女子高生が出す呻きじゃねぇだろ」
「ま、ブザマだけどよ、俺は結構好きだぜ。いかにも純粋に感じてるって感じで」
私は、様々な声に囲まれながら、お尻を突き出した格好で絶頂を繰り返した。
何度も、何度も、何度も……。
0090母の逝く道    36/392015/03/16(月) 19:29:36.57ID:vDdnHB3Z
 
もう、自分の身体がどこにあるのか判らない。
ジェットコースターに振り回されている最中みたいに、風景が把握できない。
ふと気付けば露天風呂で、ふと気付けば松竹梅いずれかの間。そんな具合だった。
そして、その異常事態すらどうでもいい。
ただ快感だけがある。海のように膨大な快感が、頭を白く埋め尽くしている。“まともな”思考の余地なんてない。

「んあっ、あああっ!!! あっ、あぐぅうっ、あっ…………ああああっ!!!」
自分の絶叫が、耳の中に反響する。
私は柱の一本に抱きつくように掴まり、片足を高く持ち上げられたまま、身体を横に開くようにして犯されていた。
あれの笠の張り具合からして、相手はたぶん筋肉男だ。
彼の動きに、情けのようなものは一切ない。
片手で私の右腿を抱え、片手で左腿を引きつけて、ぐっ、ぐっ、ぐっと奥の奥まで突いてくる。
笠が張っているために、突くときだけでなく引かれる時も凄まじい。
特に片足上げという体勢では、下腹の引っ掛かりをいつも以上に意識してしまう。
だから、たまらない。
「はぁっ、す、すごっ…………くふっ、ああ、はぁあっ、くンン…………!!!」
軽く曲げた左膝にまで愛液が垂れるのを感じながら、私は、ただ喘ぐしかなかった。
一突きされるたび、頭の中が白く爆ぜる。幸福感が身体に染み渡り、病的な痙攣を呼ぶ。
こんな状態で、いつまでも意識はもたない。
私は縋りついた柱に涎の跡を塗りつけながら、ズルズルと姿勢を崩す。額が畳につくより前に、意識はなかった。

次に意識が定まれば、私は四つ足で後ろから突かれていた。
床の間の段差に両手を突き、両脚を大きく開いて熱さを受け入れている。
相手は肥満男らしい。彼の持ち物は大きい上に、下反り。これに後背位でされると、スムーズに子宮口を突かれてしまう。
普通の人なら抜き差し何回かにつき一度という会心の突き込みが、毎回来るようなものだ。
当然、絶頂は絶え間ない。
「あはぁっ、はっ、はぉ……ぉおっ、はおおおっ、おお“、こッ…………おお、お゛…………!!」
後背位で深く逝かされる感覚は、お尻の快感とよく似ている。当然、肺の収縮具合も、出る声も似てくる。
そんなあさましい声を出せば笑われる。そう痛いほど理解しているものの、だからこそ余計に背徳感が煽られた。
獣のような格好もそうだ。
呼吸が苦しくてボロボロと涙の零れる中、私は必死に自分のお腹を『見下ろした』。
夥しい汗が私の全身を覆っている。その汗は上気した肌を伝って、乳首や内腿の半ばから床に滴っていく。
さらに視線を下げれば、私を後ろから荒々しく突く男の脚が見えた。
私の脚とはまったく違う、その倍以上あるような脚。腰を振るたびに脂肪の波打つ脚……。
最初は視界に入れるのも嫌だった。でも今は、その質量にズシズシと突かれることが嬉しくて仕方ない。
丸太のような脚が波打って、その直後に子宮口が押し潰される。波打って、押し潰される。
まるで巨体の体重がそのまま私の敏感な部分を押し潰すように思える。
そんな被虐的な考えをした瞬間、また私の脳は壊れた。
脳味噌がスポンジになったような感覚がし、全身の力が抜ける。膣の奥からは、どろりと大量の愛液が吐き出される。
私はそのまま、空中に意識を放り出した。
0091名無しさん@ピンキー2015/03/16(月) 20:04:52.04ID:vDdnHB3Z
すみません。
ここまで投下しておいて本当に申し訳ないのですが、NGワード規制というものに掛かってしまい、
どうやってもこの後を投下する事ができません。

この小説は『大樹のほとり』という私のサイトやpixivに上げておきますので、
もし宜しければご覧になってください。
全てを投下できず、本当に悔しいです。

宜しくお願いします。
0093名無しさん@ピンキー2015/03/17(火) 18:58:54.22ID:O4I/JWs/
ありがとうございます!
上の作品『母の逝く道』のリンクを張り忘れていました。

pixiv
ttp://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5050532
ブログ
ttp://natunin723.blog79.fc2.com/blog-entry-384.html
です。
宜しくお願いします。
0094名無しさん@ピンキー2015/03/19(木) 02:40:18.37ID:Hm2FFYs7
暇つぶしにやってみたが、、一人だけ凄い奴がいた、想定外の奇跡だゎ・・

お前も超本命ならできる確立高いな

▲をnn2に変える
s▲ch.net/s11/078momo.jpg
0098名無しさん@ピンキー2015/04/24(金) 20:38:42.60ID:bLpe0XVk
パケだけで薬きまってるのわかるのすごいなマジイキ
http://log2.jp/?id=eroticshirouto
0100名無しさん@ピンキー2015/04/25(土) 13:43:36.25ID:pYThpepM
アヘ顔はやっぱりだめだ
薬漬けトランスの電動ドリルバイブはよかった
0101甘美な焦らし   1/142015/04/26(日) 02:30:05.79ID:XVu8W/UP
 
クラスメイトの陽菜から聞いた話は、にわかには信じがたかった。
俺のクラス……条貝高校2年3組の女子の間で、『焦らし遊び』というものが流行っているという。
女子グループ数人で、ターゲットの女子1人へと性的な焦らし責めを加える。
期間は一週間。その間、ターゲットには貞操帯が嵌められ、自慰は一切禁止される。
そうして欲求不満を募らせて、登下校時や授業中のターゲットの変化を愉しむのだそうだ。

「土日に始めて、次の金曜まで焦らしっぱなしなの。
 ウチのクラスでも、もう何人かの女子が餌食になってんだけど、気付かなかった?
 真美とか、祥子とか……先週だと佳苗とかさ」
言われてみれば、確かに思い当たる節がある。
今挙がった女子には全員、どこか『変』な週があった。
いつもキビキビ動くイメージの山岡真美が、頬を赤らめたままボーッとしていたり。
クラス一活発なオトコ女である佐々木祥子が、大得意の体育を見学したり。
引っ込み思案な大越佳苗が、授業中やたらとトイレを宣言したり。
生理なんだろうと思って気にも留めていなかったが、なるほどそういう訳だったのか。

「その『焦らし』っての、今も誰かやられてんの?」
俺はふと気になって陽菜に尋ねる。
その問いに対する答えは、俺にとって意外なものだった。
「勿論。今週は、桜だよ」
桜……といえば一人しかいない。
舟形桜。黒髪のセミロングヘアという、やや地味な見た目のクラスメイトだ。
特徴はといえば、とにかく笑わない。驚かない。
いつも人形のようにクールで、表情の変化に乏しい。
口数も少なくて、2、3人が喋っている横で、その会話を静かに聞いているタイプだ。
陽菜の言う『焦らし遊び』の輪に加わる類とは思えない。
とはいえ、女子の交友関係は複雑だ。
いつも仲の良さそうな2人が、影では互いの悪口を言い合っている事もある。
ならその逆で、一見接点の無さそうな女子同士が実は仲良し、という事もありえるだろう。

「でさ。見てれば解ると思うけど、桜ってすっごいクールじゃん?
 そーいう相手を嬲るってなったら、皆なんか熱入っちゃって、今までにない事しようって流れになってるんだ」
「えっと……具体的には?」
「ハッキリ言うとね、目の前でセックスしてるの見せ付けて、欲求不満を煽ろうってわけ。
 で、その為のサオ役を調達しなきゃなんだけど……葛西が頼まれてくんないかな?
 流石のあたしも、こんなの頼めるのって葛西しかいなくてさ。何とか頼むよー!」
陽菜は頭の上で両手を擦り合わせながら懇願する。
葛西、というのは俺の事だ。
確かにこんな頼みごとは、小3からの腐れ縁である俺にしかできないだろう。
とはいえ、突然の展開にまだ頭が付いていっていない。
「そ、そう言われてもなぁ……」
こんな妙な話をホイホイと受けていいものか。実はイジメに加担させられようとしてるんじゃないのか。
大体、俺は童貞だ。セックスを見せると言っても、上手く見せられるとは思えない。
色々な不安が頭を巡る。
「大丈夫だって、ただのイタズラ遊びなんだから。ね、ね? あの史織だってグループに混じってんだよ?」
陽菜のその言葉で、俺の雑多な考えがふと止まった。
今コイツは、史織と言ったか。
「史織……って、もしかして鞘本史織!?」
「そうそう、あの史織。ね、来たくなったっしょ?」
陽菜はいよいよ俺の喉元に迫って熱弁を振るう。
鞘本史織といえば、学年のアイドルだ。いかにも清純派で、お嬢様っぽい雰囲気を漂わせる女子。
芸能界入りしていないのが奇跡とすら言われる次元の美少女。
その彼女が目を両手で覆い、ドキドキしているのを想像しただけで、俄然その場への興味が増す。
「ったく、解ったよ……」
俺は陽菜の熱意に折れた風で答えた。ただその心中には、下衆な下心しかない。
0102甘美な焦らし   2/142015/04/26(日) 02:30:48.52ID:XVu8W/UP
 
放課後、俺は陽菜と一緒に喫茶店で時間を潰していた。
ターゲットである桜とその他数人が先に下校し、『準備』をしておくのだそうだ。

微妙な立地のせいか、この喫茶店は客の入りが悪い。
今も窓際の席でサラリーマンが音楽を聴いているだけで、ほぼ貸切状態だった。
「土曜から焦らし始めたんなら、今日が木曜だから……えっと、6日目か?」
俺はスマホを弄る陽菜に尋ねる。陽菜は小悪魔じみた笑みで頷いた。
「そ。あたし撮影係でさ、スマホで撮ったのあるんだけど、見たい?」
そう誘われて、断る思春期の男がいるだろうか。
「お願いします」
「フフ、素直でよろしい。んじゃ見せるけど、くれぐれもこんな所でオナり出さないでよ?」
陽菜はいよいよ悪戯っぽく微笑みながら、俺の耳にイヤホンを嵌めた。そして、細い指でスマホを撫でる。
揺れと雑音の激しい映像が始まった。

カラオケボックスの一室だろうか。コップや軽食の乗ったガラステーブルと、L字型の赤いソファが映り込んでいる。
ソファには数人の女子の姿があった。全員がウチの制服姿だ。
1人が大きく脚を開いて腰掛け、その両脇の2人が膝を押さえている。
そして正面に膝立ちになった1人が、開脚した女子のショーツにローターを這わせていた。
開脚しているのは桜だ。
相変わらず人形のような無表情で、されるがままになっている。
制服のスカートは取り去られていて、ショーツから伸びる脚が丸見えだった。
そしてその脚がまた、色白でほっそりとしていて、いい脚なんだ。正直かなり好みだ。
「意外といいスタイルしてるっしょ、桜って」
陽菜の言葉にドキリとする。
今まで桜を見ても、人形のようだとしか思ったことがなかった。
女子の殆どがスカートを短く詰めているのに、桜はやや長めだったから、脚線を意識する事自体が皆無だった。
ところが、あの膝丈スカートの中に、こんな魅力的な脚線があったなんて。

『ふふ、勃ってきた勃ってきた。なーんだ。無表情だけど、ちゃんと感じてんじゃんか』
動画の中から、不意に声がする。
声を発した主の視線は、桜のショーツを捉えていた。
映像が遠いせいではっきりとは見えないが、多分クリトリスが勃起した事を言ってるんだろう。
『ねぇ舟形さん。澄ました顔してるけど、感じてるんでしょ?』
桜の向かって右に座る女子が、掴んだ膝を揺らしながら重ねて問う。
『ええ』
桜は感情の読めない声で答えた。小さく唇が動いただけで、鼻から上には一切変化がない。
『相変わらずロボットっぽいなー、桜は。おいちゃん心配になるぜ!
 まぁ、こっから女らしくなってくのに期待かな。今日はクリがギチギチに勃起するまでやるから、覚悟しなよ?』
向かって左に座る女子が、桜の耳に息を吹きかけるようにして言う。
多分冗談でやってるつもりなんだろうが、その絵面はやたらとレズっぽい。
ここで1つ目の映像が終わる。
「へへ、どーぉ?」
陽菜は、俺の顔を覗きながら訊いた。自信作の感想を待つ、という様子で。
「なんつーか……すげぇエロいな。女子同士の絡みって」
俺は思ったままを口にする。実際、俺の中に新しい世界が開けた感じだ。
陽菜はそれを聞いて、でしょでしょ、と満足げに笑った。
「じゃ、次のも見せたげる。無修正のモロ見えだけど、ショック受けないでね」
やや声を潜めながらのその言葉が、変に俺の鼓動を早める。
0103甘美な焦らし   3/142015/04/26(日) 02:31:28.41ID:XVu8W/UP
 
2つ目の映像が始まった。
同じ場面らしく、赤いソファに腰掛けた桜が画面中央に映っている。
左右に女子が張り付いているのも、正面に膝立ちの1人がいるのも変わりがない。
大きく違うのは、まず桜のショーツが取り去られていること。
そして、最初の映像よりも開脚の度合いが増している事だ。
丸見えの上に140度ほどの大開脚……とくれば、俺の視線は自然と秘部へと吸い込まれてしまう。

初めて見るクラスメイトのあそこは、綺麗だった。
肉の裂け目が、ごくごく薄い茂みの下から始まっている。
太腿に比べて濃い肌色をした陰唇。その内側にある、鮮やかなピンク色の粘膜。
と、その粘膜の上側……ちょうど陰核の真下から、何か白い棒が突き出ているのが見えた。
綿棒だ。細い一本の綿棒が、秘裂の中に突き立っている。
しかし妙だ。もしその綿棒が本当に秘裂に刺さっているのなら、何かの拍子に落ちてしまうんじゃないだろうか。
たとえ桜が処女だったとしても、産道というのは綿棒1本を固定できるほど狭いものじゃないだろう。
「なぁ。あの綿棒ってさ……」
俺は片耳のイヤホンを外し、隣に座る陽菜に尋ねた。陽菜は、待っていたとばかりの笑みを浮かべる。
「ふふん、気付いたかね? あれねぇ、おしっこの穴に入ってるの」
「なっ!!」
陽菜の囁きに、俺は思わず叫んだ。慌てて口を押さえつつ周囲を探るが、ほぼ貸切の店内に変化はない。
とりあえず一呼吸置き、再び動画に意識を向ける。

動画の中では、ねっとりとした女子の責めが続いていた。
1人が綿棒の端を摘み、ゆったりと上下させるように揺らめかせる。
同時に別の1人が、女子特有の細い指でクリトリスを弄ぶ。木の芽を揉み解すような、柔な刺激だ。
「下手に真似しちゃいけないけどさ、尿道に綿棒入れられるのって、すっごいんだよ。
 綿棒で膀胱に『の』の字描かれるだけで、どんどんクリが勃起してくんの。
 おまけに、親指・中指・人指し指使ってクリ潰しまでされたら……グイグイ絶頂が近づいてくるんだよね」
陽菜がうっとりとした口調で告げる。妙に実感の篭もった話しぶりだ。
映像の中の桜も、どうやら気持ちがいいらしい。
「はっ…………はぁっ…………はぁっ…………はっ…………」
顔こそ人形のような無表情のままだが、その唇からは、同じペースで吐息が漏れていた。
女子の責めに呼応するペースだ。
確実に“効く”やり方を繰り返され、じわじわと快感が蓄積している最中なんだろう。
その果てには、当然ながら絶頂が待っている。桜も動画の中で、まさにその時を迎えようとしていた。
「っ……」
息を詰まらせた気配の直後、内腿がピクンと強張る。明らかに絶頂の間際だ。
しかしその変化があった瞬間、女子達は急に一切の責めを止めた。
綿棒は尿道の中で角度をつけて止まり、陰核をぬるぬると嬲っていた指も、布を摘み上げるような形で静止する。
「…………んんっ!!」
桜の鼻から、何とももどかしそうな息が漏れた。ポーカーフェイスが一瞬崩れ、小さく下唇が噛まれる。

『っふふ、残念。またイケませんでしたぁ』
『ゴメンねぇ、イジめてる訳じゃないんだよ。こういう遊びだからさ』
『そうそう。この寸止めが、これから一週間続くんだよぉ。皆それガマンしてきてるんだからさ、桜もガンバ!』

女子達は口々に言い、桜の気分が静まるのを待って責めを再開した。
再び映像内に繰り返される、桜の吐息。
映像はそこで終わったが、責め自体はその後もまだまだ続いた事だろう。
「つ、次はあるのか?」
俺は逸る気持ちを隠せぬまま陽菜に尋ねる。陽菜は当然とばかりに頷いた。
「はいはい〜。たっぷり焦らし責めして、30分ほど経過したものがこちらでございまーす」
陽菜は、料理番組さながらの口調で動画を再生する。
0104甘美な焦らし   4/142015/04/26(日) 02:32:04.94ID:XVu8W/UP
 
新しい映像の中で、桜はいよいよあられもない格好を取らされていた。
両の足裏がガラステーブルの上に見えるほどまで、足首を高く持ち上げられている。
そしてその股の間に、女子の細い指が潜り込んでいた。
『ほらぁ桜、Gスポがもうこんなに出てきちゃった』
映像内に、はっきりとその言葉が聴こえる。その直後、腕が蠢き、にちゃ、ぬちゃ、という音が聴こえた。
多分な水気を思わせる音。事実、桜の内股やソファの座部は夥しい量の愛液で濡れ光っている。
『…………あぁ、あっ…………あ』
桜は、ソファの背もたれに後頭部を乗せて天井を仰いでいた。
相変わらずのポーカーフェイスだ。ここまで来ると、本当に人形なのかとすら錯覚してしまう。
ただし、それはあくまで顔に限った話。ひとたびカメラが身体を接写すれば、途端に人間らしさが浮き彫りになった。
女子の指がクリトリスと膣内で踊るたび、陰唇がヒクヒクと蠢く。内腿が筋張る。ガラステーブル上の足指が、ぎゅっと縮こまる。
『やっ、かわいー。細い脚がピクピクしてる』
『感度自体はかなりいいよねー。不思議なくらい顔に出ないけど』
『だね。そろそろヒドい顔も見てみたいな』
映像の中の女子達は、桜の反応を愉しみながら、根気強く焦らし責めを続けた。
特にクリトリス責めは入念で、ローターや指の他、化粧グッズから取り出した刷毛のようなものが用いられる事もあった。
それは間違いなく効果的で、ポーカーフェイスこそ崩せなかったものの、様々な身体の反応を引き出していた。

3つめの動画がようやく終わった後も、俺の興奮は収まらない。
この動画が先週末のものだとするなら、桜は今週の前半ずっと、絶頂寸前のお預け状態だった事になる。
しかしよくよく思い返してみても、一切そんな気配はなかった。
常に注意して見ていた訳でもないが、普段が人形のようであるだけに、牝臭い雰囲気が少しでもあれば目立つ筈だ。
相当な演技派なのか、それとも性欲のスイッチを切り替える事でもできるのか。
いずれにせよ興味深い。

 ――でさ。見てれば解ると思うけど、桜ってすっごいクールじゃん?
  そーいう相手を嬲るってなったら、皆なんか熱入っちゃって、今までにない事しようって流れになってるんだ

陽菜の言葉を思い出す。確かに神秘的な桜なら、嬲り甲斐もひとしおだろう。
今さらながら、この後向かう先が楽しみになってきた。おまけに僥倖というべきか、そこには憧れの鞘本史織までいるんだ。
「ほいじゃ、ボチボチ行きますか……?」
俺の逸る気持ちを汲んだのか。陽菜はスマホをポーチにしまいながらそう言った。
0105甘美な焦らし   5/142015/04/26(日) 02:32:56.36ID:XVu8W/UP
 


陽菜に案内された先は、カラオケボックスではなく個人宅だった。
2階建てで、小さな庭と車3台分の車庫を備えた、そこそこ金のありそうな人間の家だ。
綺麗な石でできた表札に『舟形』とある所からして、誰の家かは想像がつく。
どうやらここが、今週の女子の『遊び場』らしい。
「桜んとこって、親が超忙しくてさ、年に数日しか帰らないんだって。
 おまけに一人っ子だから、この城を毎日独占ってわけ。ちょっと羨ましいよね」
陽菜はそう語りながらインターホンを鳴らした。
「ハーイ、あたしだおー。サオ役連れてきたよん」
開口一番、そう恥ずかしげもなく言い放つ。いつもながら明け透けな奴だ。
まぁこういう奴だからこそ、女子と話すのが苦手な俺でも気軽に付き合えるんだが。
「うい、入ってー。つっても、アタシん家じゃないけどさ」
苦笑交じりに返事があり、チョコレートのような玄関のドアが開かれる。

中もやはり広かった。土間からすぐに幅広の廊下が伸びていて、右手の階段を上れば2階のようだ。
ドアを開けた女子は、俺に階段を上るよう合図する。
「……ん?」
階段に足をかけた瞬間、俺は思わず鼻を鳴らした。何か嗅ぎ慣れない、生々しい匂いがする。
匂いは階段を上るにつれて強まった。どうやら元凶は、『桜の部屋』というプレートのかかった一室らしい。
入室に覚悟の要る場面だ。
俺が部屋の前で立ち尽くしていると、陽菜はその横を通り抜けて扉を開けた。
室内の様子が視界に飛び込んでくる。
無機質な桜の部屋とは思えないほど、女の子女の子した部屋だ。
閉め切られたカーテンはピンクのディズニー柄で、窓に面した学習机にもヌイグルミが山のようにいた。

意を決して足を踏み入れれば、室内にはそれなりの広さがあることが解る。
8畳ほどだろうか。壁際には巨大な液晶テレビがあり、映画さながらの迫力でAVが再生されていた。
それを真正面から鑑賞できる位置にソファが設置してある。
桜はその上にいた。
左右に大きく開脚したまま、膝を曲げる格好。太腿と脛が赤いロープで何重にも巻かれ、脚を伸ばす事はできそうもない。
その逃げられない状況で、秘部に白いマッサージ器が宛がわれていた。
マッサージ専用の道具だけあって、音も振動もローターの比じゃない。ヴヴウウウ、という駆動音は胸にくる。
すでに桜の女の部分は蜜にまみれ、マッサージ器の唸りに合わせてプシャプシャと愛液を撒き散らしていた。
しかも今は、映像内でそうだったように、下だけ剥き出しなんてレベルじゃない。
上も下も、正真正銘の裸……いや、紺のハイソックスだけが何故か残されているが、ほぼ丸裸だ。
ゴクリ、と喉が鳴った。
桜の色白な肉体が、網膜に焼き付く。
制服を着ている時でも華奢に思えたが、実際裸で見るとさらに細い。腕も腰も細く、胸もない。
ただし、乳首は興奮のせいかしっかりと勃起していて、平坦な板の上に赤いベリーが2つ乗っているようだ。
「あぅぅあ…………!」
と、ここで呻き声がする。
視線を上げると、ボールギャグを噛まされる桜の顔があった。
瞳は相変わらずガラス玉のようだが、ボールギャグの穴からは、かなりの唾液が胸板へと垂れていた。
おまけによく見れば、全身がオイルを塗りたくったように汗まみれだ。

 ――パッと見は人形みたいだけど、汗も唾液も出すって事は、やっぱ人間なんだな。

俺は今さらながらに思った。そう思わせる何かが桜にはある。だからこそ、女子達も責めに熱を上げるんだろう。
0106甘美な焦らし   6/142015/04/26(日) 02:34:07.47ID:XVu8W/UP
 
「ほーら桜、またイケないねぇ。残念ねぇ?」
桜が呻いた直後、女子はマッサージ器をあそこから離す。
とうとう目の前で露わになった、クラスメイトの『オマンコ』。スマホの粗い映像で見るより、やはり格段にいやらしい。
大陰唇は赤く充血して、膣の中が見えるぐらいに開ききっていた。
そしてその上部では、この離れた位置からでもはっきり解るほどクリトリスが勃起している。まるで小豆だ。

「ひえー……。この2時間弱で、やる事やってるねぇ」
陽菜が呆れたような口調で告げた。
いつも思うが、こいつは先陣を切って突っ込む割に、周りが盛り上がってくると引くタイプだ。
「あれ、ヒナじゃん」
女子の1人が陽菜の存在に気付いて顔を上げる。
「や。男優連れてきたよん」
陽菜が片手を挙げて俺を紹介すると、場の6対の瞳は一斉にこっちを向いた。
全員が俺のクラスメイトだ。そしてその中に、一際印象深い娘がいる。
サラサラの長い黒髪に、整った顔立ち。見間違える筈もない。俺のアイドル、鞘本史織だ。
でも……その印象は、教室でのものとは180度違った。
ベッドに寄りかかったまま、ショーツが見える事も厭わずに片膝を立てている。
俺を見上げる瞳は、いつもの穏やかなものとは違う、ヤンキーさながらの三白眼だ。
「えーっと……誰コイツ?」
史織ちゃんの口が開き、ドスの利いた声が漏れる。こっちとしてはその言葉、そのまま返したい所だ。
「や、クラスメイトじゃん。名前は忘れたけど。」
「えっと、確か葛西だよ」
女子が顔を見合わせながら言葉を交わす。こういう時、女子と接点のない身はつらい。完全なアウェーだ。
「つーかさぁ、男優って割にパッとしなさすぎ。大体、こんなの連れてきて大丈夫なわけ?
 もしアタシの本性が噂になってたら、元カレにチクッて埋めるから」
何よりつらいのは、史織ちゃんが顎を上げ、露骨に俺を見下しながら吐く言葉だ。
その一言一言が、2年間俺の抱いてきた恋心をズタズタに切り裂いていく。
週に2回は、彼女の恥らう姿を妄想して抜いていたのに。
「アハハハッ、史織ってば辛辣すぎ。マジで冴えない男子嫌いだよねー、アンタ」
「しかも笑えんのが、これで男子の一番人気って事だよねー。女ってホント怖いっしょ、葛西君?」
女子達が腹を抱えて笑う。
「大丈夫大丈夫、葛西ってクチ固いから。そこはあたしが保障するよ」
陽菜からのささやかなフォローが、せめてもの救いだ。

「うむぅ゛っ…………!!」

場の雰囲気を一変させたのは、桜のその呻きだった。
女子の1人が面白半分に陰唇を弄くったのが堪らなかったんだろうか。
「なによ、騒いで。ビラビラ指で擦られんのが、そんなにイイわけ?」
「こんだけ充血してたら、神経むき出しって感じなんじゃないの。
 あたしが大学生の彼氏に前戯されまくった時だって、触られるだけで感じたけど、ここまで膨れてなかったもん」
「クリに化粧して、マンコにマッサージ器当てて、指入れて……ってもうずっとやってるしね。
 桜って責めても顔にでないから、ついついやりすぎちゃうんだよねぇ」
女子の数人が、意地悪そうに目を細めて桜を眺める。
一見するとイジメのようだ。イジメとイジリは一文字違い、という言葉を思い出す。
0107甘美な焦らし   7/142015/04/26(日) 02:35:02.92ID:XVu8W/UP
 
「んでさぁ、陽菜。そこに突っ立ってるサオ役、この中の誰とやらせんの?
 追い込みの仕上げに、桜の目の前でセックスさせんでしょ」
史織ちゃんがより深くベッドにもたれながら、俺を顎で示して言う。
俺は肩が強張った。本性が見えたとはいえ、あの史織ちゃんに名指しされると緊張が隠せない。
「んー、それなんだけどさ。出来れば史織にお願いしたいんだよね。葛西って、史織の事好きらしいし」
陽菜が言うと、史織ちゃんの顔が露骨に不機嫌になる。
「はぁっ!?」
三白眼がまず陽菜を見やり、次いで俺を威圧するように睨み上げる。
「ねぇ、ソレ本気で言ってんの?」
顔は可愛いのに、ひどく怖い。場の注目もあって、俺は一瞬否定しようとした。
でも、心の底から欲が湧いてくる。何かの間違いででも、あの史織ちゃんとセックスができるチャンスなんだ。
けして女子にモテる方じゃない俺にとって、こんな機会は二度とはないだろう。
だから俺は、生唾を呑みこみ、史織ちゃんの三白眼を見つめ返した。
「…………実は、そうなんだ。ずっと好きだった」
「ウザッ、キモッ!!」
俺の言葉を想定していたかのように、即座に罵倒が飛んでくる。
それでも俺は、運に恵まれていた。
「まぁまぁまぁまぁ。アタシに免じて、一つ折れてやってよ。こいつ、これで悪い奴じゃないんだよ?」
まず陽菜がフォローをくれる。もっとも、俺がNGになって別の男を連れてこいという展開を面倒がってだろう。
しかしこれがきっかけとなって、場の雰囲気が変わる。
「そうだよ、やっちゃいなって史織。どうせ、もう何十人も喰ったビッチマンコなんだからさぁ」
「そうそう。第一これぐらいの顔の方が、セックスが生々しくていいって。どっちもアイドル級の美男美女とか、つまんねーし」
「だよねー。美女と野獣ってやつだよ」
クラスの女子3人の意図は解らないが、多分『どうでもいい』んだ。
自分達がセックスを見せる流れ以外なら何でもよくて、とりあえず熱の冷めないうちにショーを始めたい。そんな所か。
「は? ふっざけろって!」
史織ちゃんはいよいよ不良丸出しの口調で反論したが、陽菜も含めると4対1。
口達者な4人を相手に勝ち目などなく、5分後には渋々ながら承諾する形となった。
俺のせめてもの夢が現実になった瞬間だ。
0108甘美な焦らし   8/142015/04/26(日) 03:17:28.66ID:XVu8W/UP
 
「ジロジロ見んなよ!」
史織ちゃんから罵声が飛んでくる。
制服を脱ぎ捨てる彼女を、少し長く見すぎたらしい。
でも仕方のない事だ。ずっと憧れていた相手が、すぐ目の前で服を脱いでいるんだから。
態度や顔つきが変わり果てていたとしても、身体は毎日こっそり覗き見ていた彼女のものに違いない。
膝上スカートから伸びる理想的な脚線。ほっそりとしたウエスト。Cカップはありそうなお椀型の胸。
さすがは全高校男子のアイドルにして、『芸能界入りしていないのが奇跡』とまで言われる女子だ。
同性である女子さえ、そのスタイルに見入っている。
いち早く制服を脱ぎ終えていた俺は、用意していたコンドームの袋を取り出した。
袋を破り、丸い輪になったゴムを取り出す。そしてそれを、興奮ですでに勃起しきっている亀頭へと宛がった。
しかし、そこからが上手くいかない。
両手の4本の指でゴムを掴み、アレの形に沿って下ろそうとするも、ゴムのたるみの部分が解けない。
何度も変にひっかかり、手間取ってしまう。
「うわ……まさか、童貞?」
服を脱ぎ終わった史織ちゃんが、ゴミでも見るような目で罵ってくる。女子の笑い声もする。
視界の端では、桜の瞳がこっちを見つめているのも見えた。
気のせいだろうか。いつもガラス玉のように見える瞳が、今は少し濡れているように見えるのは。
その些細な発見がガス抜きになって、俺に少しの冷静さをくれる。
落ち着いてやれば、コンドーム装着はそう難しい事でもなかった。

ヴァージンロードを歩むような気分で、史織ちゃんと横並びのままベッドに近づく。
ベッドの場所は、ソファに対して左斜め60度の位置。距離も俺の足一つ分ほどしかない。
ソファに腰掛ける桜達にも、行為の様子がよく見える事だろう。
「あたしがリードするから、寝といてよ童貞」
言われるがままに、俺はベッドに横になる。史織ちゃんはそんな俺をしばし睨み下ろした後、ベッドに乗った。
細い脚が俺を跨ぐ。ギシリ、とベッドが軋む。
「動くなよ」
史織ちゃんは、左脚を直角に立て、右膝をベッドに突いて挿入の姿勢を整えた。
やわらかく暖かい肉の感触が、俺の右足の付け根に広がる。
あの鞘本史織の脚の肉。そう考えると、勃起がさらに強まって痛いほどだ。
史織ちゃんの指が俺のモノを掴んで固定した後、少しずつ腰が沈んでくる。
「ああっ…………!!」
殺す余裕もなく声が出た。
パンパンに張った俺自身が、熱く柔らかい肉の襞に包まれていく。その未知の感覚が凄すぎた。
挿入はスムーズで、俺のモノは二秒とかからず、すべて史織ちゃんの中に埋没する。
膣内はすでに濡れていた。桜が延々と寸止めされているのを見て、密かに興奮していたんだろうか。
こういう場所に顔を出している所からして、興味がない訳ではないんだろうから。
一方で締め付けはあまり感じない。
初めてのセックスだから、他の女子と比べて緩いのかは知らないが、湯を含ませた真綿で包まれているような感覚だ。
けれども、俺は満たされていた。
産毛ひとつない、憧れの女子の下腹が目の前にある。手入れされた彼女の陰毛が、俺のそれと絡み合っている。
その事実だけで、もう精神的に射精しそうだ。
「うわぁー入った。ねぇ史織ぃ、どうなのよ?」
「超ビンビン。気持ち悪すぎ」
女子の問いに対し、史織ちゃんは吐き捨てるように言う。そして同時に、腰で水平な円を描くような動きを始めた。
「ぁうううっ!!!」
俺は裏返った声を発しながら、無意識に腰を浮かせてしまう。
勃起しきり、精神的にも充足した状態のモノでグリングリンと円を描かれてはたまらない。
「動くな、っつってんだろ!」
史織ちゃんは綺麗な眉を顰め、平手で俺の脇腹を叩いた。バチンッ、と音がする。
でも今の俺には、それすらも快感を増す刺激になってしまう。史織ちゃんの膣襞を押しのけるようにして、いよいよ勃起が深まっていく。
「んっ!?」
瞬間、史織ちゃんから声が漏れた。
「どうかしたの、史織?」
「べ……別に何でもないし」
女子からの問いには平静を装うものの、間近で繋がった俺には解っている。
史織ちゃんは多分、俺が勃起した瞬間に感じたんだ。見開いた瞳で一瞬下腹を凝視した事が、その根拠だ。
0109甘美な焦らし   9/142015/04/26(日) 04:02:56.92ID:XVu8W/UP
 
仲間内に何でもないとアピールした手前、史織ちゃんは余裕を見せて腰を動かすしかない。
でも、上下左右に腰を振りたくるうち、少しずつ変化が始まる。
まず何よりも、膣の締め付けが増した。膣壁が八方から迫ってきている、という感じだ。
襞が膨張したせいか、それとも身体に力が入っているせいか。いずれにしても、明らかに感じているんだろう。
俺のその予想を裏付けるように、史織ちゃんが上下に腰を振るたび、水音が大きくなっていく。
明らかに愛液のせいだ。
最初は膣内が潤んでいる程度だったものが、今や俺の陰毛を朝露まみれのような状態にさせている。
尻穴の方にもとろりと生暖かいものが垂れることがあった。
「あ…………あっ、あ…………ぁっ………………!!!」
色っぽい小声が漏れ始める。とうとう、史織ちゃんの表情そのものが変わってきていた。
仲間に見えないよう俯いても、真正面から見上げる俺にだけは隠せない。
眉根を顰め、唇をいの字に合わせて耐えようとするものの、すぐにその両方がふわっと解ける。
あ、という喘ぎ声が漏れるのはその時だ。
その様子は純粋に可愛くて、されるがままだった俺の心に良くないSの心を目覚めさせた。
いつの間にか史織ちゃんの腰は『逃げ』に入っている。
なるべく長持ちするように、ほとんど動いていないに等しい、小さな円運動ばかりだ。
その生殺しのじれったさが、俺の理性の蓋を壊した。
俺は責めに出る。

視界の端で再生されているAVも、ちょうど女主導の騎乗位だ。
その動きを参考に、俺は両の手の平を天に向け、史織ちゃんの太腿を押し上げた。
これまでの浅い抜き差しから一変し、怒張の半分以上が空気に触れるほどのストロークだ。
「ちょっ、触んなって…………」
史織ちゃんは俺の鳩尾に手を突いてコントロールを取り戻そうとする。
しかし、それよりも俺が手を離す方が早かった。
高々と持ち上げていた腕の力を、すっと抜く。すると当然、太腿は急降下する。
加速度に自重も合わさり、怒張の根元まで深々と。
「ッッああぁあああっ!!!」
効果は覿面だ。AVの中の喘ぎとシンクロするように、史織ちゃんの声が響き渡った。
史織ちゃんが天を仰いだために表情までは解らないが、女子達の様子から察する事はできる。
「うわ、え、え、何? チョー気持ち良さそうなんだけど」
「ちょ、ちょっと史織ィ…………あんたまさか、コイツ相手にイッた?」
同性というものは辛辣だ。異性ならオブラートに包むような問いを、ズバズバと投げかける。
「ふざっけ…………そん、な…………」
史織ちゃんは息を切らせながら反論しようとする。その気丈な姿は、やたらと嗜虐心を煽った。
なるほど今なら、こいつらが桜に執心だった理由もよく解る。虚勢でも平然としているタイプほど、責め甲斐がある。
俺は再度『史織』の太腿を持ち上げた。そして反抗の隙を与えず、落とす。
「くぁっはああぁっ!!」
期待通りに上がる声。俺はいよいよ調子づいて繰り返した。
持ち上げては落とし、持ち上げては落とす。俺自身の望むストロークで膣を突く。
当然、その度に嬌声が上がった。女子達も最初こそ顔を見合わせて戸惑っていたが、いつの間にか合いの手など入れてくる。
そうなれば祭りだ。ワッショイワッショイ、と学年のアイドルを追い込んでいく。
史織は、最初こそ前屈みになり、俺の胸へと手を突いていた。それが抜き差しを重ねるごとに、頼りなく揺れ始める。
そして最後に安定を求めたのは、俺の膝付近を掴んでの弓反りの姿勢だった。
その時点でもう彼女の腿に力はなく、俺の上でペタンと、いやグニュリと腰を抜かしている。
「へへ……終わったぜオマエ」
気付けば俺は、自分でも意識しない言葉を吐いていた。学年のアイドルを傀儡化する悦びに酔っているのか。
汗まみれの腿から両手を外し、脚の付け根を伝って、細いウエストを鷲掴みにする。
これまでは微妙に遠く、抵抗される恐れもあった為に掴めなかった場所だ。
ここさえ掴んでしまえばこっちのもの。強烈なストロークに加え、深々と腰を沈めさせる事すら可能になる。
「ちょ、ちょっと…………」
史織が見下ろして何か言っているらしいが、知った事じゃない。童貞の猛りはもう止まらない。
0110甘美な焦らし   10/142015/04/26(日) 04:03:43.64ID:XVu8W/UP
 
パコッ、パコッ、と股座に空気を含ませつつ肉のぶつかる音がする。
グチュッ、グチュッ、という水音も、それに掻き消されないほどに生々しく響き渡る。
「すごーい、超音してるよ」
ソファの女子達は、その音を聞いては囃し立てていた。
音も確かに凄い。ただ、膣内の混乱状況はそれ以上だ。
両手で史織の腰を高く持ち上げてから、逆に引きつけるようにして膣奥を突く。
すっかり膣が狭まり、恐らく『子宮が降りてきた』状態の史織には、これだけで感じる要素として充分だろう。
俺はこれを何度か繰り返しては、トドメの駄目押しをした。
腰を下ろさせる瞬間、俺自身も大きく腰を反らせて、いよいよ強烈に膣奥を突き潰す。
この瞬間、史織は確実に逝っていた。
声こそ出なくとも、膣内の異常なほどの締め付けで絶頂の瞬間がわかる。
それが終わると膣がふぅっと緩くなるが、俺にしてみればちょうど良い小休止だ。
腰を小刻みに揺らしながら、スカスカになった膣を突き上げ、奥をイジメて締め付けを復活させていく。
この繰り返しだ。
何度が射精しているのかもしれないが、萎える気配はない。
何しろ俺の上で、憧れだった鞘本史織のスレンダーな身体が揺れているんだ。
妙に甘ったるい汗の匂いもするし、胸板に滴ってさえいる。
それが興奮材料となって、俺のモノにマックス以上の勃起状態を維持させていた。
「ひぃっ、ひっ…………! はっ、ひぃっ…………!!」
荒い呼吸に混じって、悲鳴のような声が聴こえ始めた。そして史織は、最後の力を振り絞って身を捩る。
でも、男と繋がったままで動ける範囲なんてたかが知れたものだ。
悪戦苦闘の末、結局はベッドに崩れ落ちる彼女に俺が覆い被さる、対面座位の格好になった。
方向が180度変わったせいで、AVを参考にする事はできなくなった。
しかし今度は、その対面、桜達のいるソファが見える。

俺は、ここで初めて桜の変化に気付いた。
いつの間にだったのか。彼女はもうポーカーフェイスじゃない。
ボールギャグを噛まされたまま、幼い女の子のように目を見開いている。
そしてその秘部は、誰も触っていないにもかかわらず、ヒクッ、ヒクッ、と喘ぐような開閉を繰り返していた。
割れ目から愛液がねっとりとあふれているのも見える。
どうやら彼女もまた、俺と史織の獣のようなまぐわいに見入っているらしい。
そうと判れば、いよいよ熱が入るというもの。
俺は史織の両膝の辺りを掴み、力強く腰を打ちつけた。
あ、ああっ……あああ、やっ……ああっあ………っっ!!」
史織は自然に喘ぎを漏らすようになっていた。
姿勢の移動で力を使い果たしたのか、両腕で枕を抱え込んでされるがままだ。
この晒された腋が妙にエロい。勿論腋だけでなく、腕も、乳房も下腹も足も、全部がシミ一つない綺麗な肌だ。
俺はその至高の芸術品を蹂躙し続けた。
体位が変われば音も変わる。
膝立ちになった俺の足と史織の背中がシーツに擦れ、さすさすさすさす、という摩擦音が絶えない。
これでは見世物として寂しいというものだ。
だから俺は、掴む場所を変える。史織の膝から、両脚の付け根へと。
「やぁっ、やめっ…………そ、そ…………っ、ん゛んんっっ!!!」
脚の付け根を引きつけながら腰を打ちつけると、徐々に史織の腰が浮いてくる。
結合部が膝立ちになった俺の股間である以上、本来はそれが自然。今までが上からねじ込む形だっただけだ。
0111甘美な焦らし   11/142015/04/26(日) 04:04:26.48ID:XVu8W/UP
 
抜き差しがスムーズになったと同時に、肉の弾ける音が再開する。
パンッ、パンッ、パンッ、という派手な音と、その裏で鳴るグチュグチュという水音。
すでに史織の中は大洪水なんだから、それは音も凄い。膣内での攪拌は水飴を練るがごとくだ。
パフォーマンス目的で行ったこの責めは、意外にも史織の弱みを抉ったらしい。
「はぁっ、はひっ、ヒッ……はぁっはっ、あ、やあっ……はっ、はーっ……!!!」
息遣いが刻一刻と早まっていく。
掴んだ太腿の付け根に筋が浮き、背後ではピーンと伸びた足指がシーツを掴んだ気配がする。
そしてその直後。
「あっ、ああ、ああっ…………あああ、ああイクッ!……ああっあっああっはああッ…………いっくっっ…………!!!」
史織は切迫した喘ぎを繰り返した果てに、身体を弓なりに反らせてイッた。
勿論、絶頂という行為そのものは今さらだが、今のは宣言まで行ったのがでかい。
ちらりと横を見ると、桜の秘裂がいよいよ物欲しげにヒクついているのが解った。
他の女子達も落ち着きがなく、余所見をしていたり、スカートを上から押さえていたり、カレンダーを確認したりしている。

俺はその様子に嬉しくなり、汗まみれの史織の腿を掴み直す。
「ほら、シャンとしろよ」
ぐでっとシーツに背中を付けた史織に言うと、学年のアイドルだった女は、目に涙を溜めながら頭を振った。
「いや…………イッたから。今、イッたから、だから…………」
「何言ってんだ、さっきからイキまくってただろ」
俺がバッサリ斬って捨てると、史織の顔が歪んだ。

「やーまさか、ここまで乱れる史織が見られるとは思わなかったよ。桜嬲ってる間に、すっかり温まっちゃってたのかな」
「ひょっとしてだけどさ。葛西クンって、実はすんごいヤリチンさんだったり…………?」
「や、っていうか絶対そうでしょ。腰グイグイ押し付ける動きとか、手慣れすぎだもん。あんなの、誰だって感じるに決まってっし」
「もしくは、単純に凄い身体の相性が良かったり……?」
「つーか陽菜さ、やたら葛西推しなのが最初から怪しかったんだよね。実は味見済みで、リーサルウェポン送り込んだんでしょ?」
「いやいやいや、違うって! あたしもこの展開はビックリっていうか、何ていうか…………」

周囲のざわめきを心地良く感じながら、俺は史織を喰らい尽くす。
対面座位から、身体を横に割る側位に変えて突く。さらに這う格好を取らせ、背後から腰を掴んでグイグイとねじ込む。
バックで突けば、つぱっ、つぱっ、と変わった音が繰り返された。
学校中の男子が夢中になっている美脚の間から、次々と愛液が零れていく。俺の膝にも垂れてきてむず痒い。
「あああうああっ、いくぅいくっ、いくーっ!! やばい、やばいやばいこれっ……ああっ、くぁああま゛だイグウぅうぅーッッ!!!!」
史織は完全に我慢をやめ、愛液同様に本音を漏らすがままになっていた。
クラスメイトから、顔やばいよ、などと茶化されても、反応する余裕すらないらしい。
俺はその状態の史織を容赦なく責め立てながら、ただ一点を見つめ続けた。
瞬きも忘れてこっちを凝視する、桜の瞳を。自分がどんな顔をしているのかも解らないまま、ただ真っ直ぐに覗き込んだ。
0112甘美な焦らし   12/142015/04/26(日) 04:05:13.68ID:XVu8W/UP
 


その日は、どうやって家に帰ったのか覚えていない。
立て続けのセックスで疲労困憊なうえ、桜の家の場所すら良く知らないときた。
気絶した史織を返す為にタクシーが呼ばれた所までは覚えているから、それに同乗して帰ったのかもしれない。
気付いた時には自分の部屋で、ベッドに横になったままボーッとしていた。
疲れはあるが、興奮の方が大きくて寝付けない。
妙な集いに誘われて、初めてクラスメイトの裸を見て、憧れのアイドルと散々にセックスしまくった。
1日で色々と起こりすぎて、何の現実味もない。
強いてリアリティを挙げるなら、右手を鼻に当てて嗅げば、指の間から史織の匂いがする事ぐらいだ。
クラスの連中が史織とすれ違ったとき、ふわりと香ったと狂喜乱舞するものの、何百倍も何千倍も濃厚な匂いの原液。
それが手に染み付いている。
「…………つーか、さすがに殺されそうだな。俺」
つい、独り言が漏れてしまう。学年のアイドルである史織が涙を見せれば、漏れなく全男子が俺の敵になるだろう。
これはもう、ほとぼりが冷めるまで学校を休むしかないか。
丁度俺がその結論に達した時、携帯が鳴る。
知らない番号だ。まさか明日といわず、早くも史織親衛隊が怒鳴り込みに来たんだろうか。
俺はしばらく悩んだ末に、その電話に出ることにした。
「葛西です」
まずは名乗って様子を見る。開口一番に怒鳴られる事を考え、スマホ本体はやや離して。
しかし、そこから数秒間、何も聴こえない。
不審に思ってスピーカーに耳を当てると、小さな声が聴こえてきた。
「あの…………葛西くん?」
聴こえないのか、という空気の声だ。俺は悪い事をしたと思い、すぐに返事をする。
「あ、ああ」
「あ、聴こえる? ……よかった」
声は確実に女だ。女のボソッとした感じのハスキーボイス。だが、誰なのかが解らない。
陽菜の常時腹から出しているような声とは、まずまったく違う。史織のそれとも質が違う。
「ごめんね、急に電話したりして。今、大丈夫?」
「あー……ああ」
俺は訝しみつつ、一応相手の言葉に応える。多分最初の方で名乗っていたんだろうから、改めては訊きづらい。
女子と簡単に仲良くなれるタイプの奴なら、ここでスパッと訊くのかもしれないが、俺には無理だ。
「陽菜にこっそり教えてもらったんだ、葛西くんの番号」
陽菜にこっそり教えてもらった。このワードを聞いて、俺は唐突に思い当たった。
桜だ。
「あ、あのー…………舟形さ」
「桜でいいよ。なに?」
カマをかけると、見事に正解。焦らし責めを受けていた、あのポーカーフェイスの桜だ。
「や、その……急に電話くれるなんてさ、ちょっとビックリして。どうかしたの?」
俺がそう訊ねると、電話の向こうで沈黙が降りた。訊いてはまずい内容だったかと焦った矢先、返事がある。
「ううん、どうもしない。どうもしないけど、何となく人恋しくて電話したの。
 陽菜から聞いてるかもしれないけど、この遊びね、夜の間は貞操帯を着けさせられるんだ。
 だからどれだけ火照ってても、その、自分では鎮められなくて。だからせめて、誰かと話して気を紛らわそうって思ったの。
 …………ごめん。自分で言ってて思ったけど、すごく身勝手だよね、こんなの」
普段の無口さが嘘のように、桜は淡々と語り続ける。
今の分だけでも、教室内で発した言葉の量を上回ったんじゃなかろうか。
「いや、それは全然構わないんだけど……話し相手、俺でいいの?」
「うん。無関係な人には言いづらいし、陽菜達には、私がこうして弱音を吐いてるって事、知られたくないんだ」
桜の声には、確かな感情があった。普段の人形のようなイメージとは違う。
ひょっとすると、その『人形のようなイメージ』自体、彼女が必死に演じているものなんじゃないだろうか。
だとすれば、俺だけに胸の内を明かしている今、本当の彼女はどんな表情をしているんだろう。
0113甘美な焦らし   13/142015/04/26(日) 04:05:39.66ID:XVu8W/UP
 
俺はそれから、桜と初めて話をした。
話と言っても、他愛もない事ばかりだ。最近ハマっているテレビ、教師の陰口、好きな芸能人。
そういった話をしている最中にも、桜は荒い呼吸を続けていた。
やがてはその呼吸が早まり、電話の向こうから衣擦れのような音が聴こえるようになる。
「もしかして……してる?」
俺は気になって訊ねると、桜はあっさり認めた。
「うん。貞操帯があるから、叩いても擦っても楽にならないのは解ってるけど……先週末からずっと、する事しか考えられなくて」
その言葉に、俺は胸が痛む。
「……悪かった。我慢してる桜の前で、あんな事して。ヘラヘラ笑ってる場合じゃなかったよな」
俺の謝罪で、再び桜に沈黙が降りる。ただ気のせいか、今度の沈黙は前とはまた違うように感じられた。

「…………ねぇ、葛西くん。セックス、気持ちよかった?」
不意に、その質問が来る。
「あ、ああ」
「やっぱり。すごく気持ち良さそうだったもんね。史織ちゃんだってそう。あんな史織ちゃんを見るのは、初めてかな」
桜はそこで一旦言葉を切り、息を吐いた。耳元にゾクッと来るような溜め息を。
「実は、私ね。史織ちゃんがしてるのを見て、いつのまにか自分に重ねてたの。
 腰がぶつかり合って、音がするたびに、自分がされてる気分になった。焦らされてる時以上に、愛液が止まらなかった」
電話の向こうで、衣擦れの音が激しくなる。吐息もいよいよ熱くなる。
「葛西くんは、そんな私の事を見てたよね。すごい目線の強さで、ずーっと…………」
「あ、いや、あれは…………」
「あの視線でね、私、壊れちゃった。葛西くんに見られて、ヘンになっちゃった。
 本当は、何となく人恋しくて電話したなんて嘘。他の子に弱みを見せたくないっていうのも嘘。
 ……葛西くんがね、葛西くんのあの目が忘れられなくて、夜中に迷惑だって解ってたけど、堪らなくて電話したの」
ほとんど泣くような声。無機質なんてとんでもない。ここまで感情の乗った声なんて、滅多に聞かない。
俺は自分でも無意識に、桜の名前を呼んでいた。
桜はすぐに返事を返す。
「明日は金曜日だから、ようやく私の番も終わり。明日からは、もう貞操帯もない。好きにしていい。
 でももう、自分で慰めたって満足なんてできないよ。
 葛西くん、お願い。明日もまた、ウチに来て。今度こそ、本当に私を抱いて。
 私、初めてだから、泣いたり取り乱すかもしれないけど、どうか気にしないで。
 今日史織ちゃんにしたみたいに、滅茶苦茶にして!」
まさに必死の哀願。
ここまでされて断るバカはいないだろう。いくら女に不慣れな俺だって、そんな事はしない。
「わかった。心配すんな、嫌ってほど滅茶苦茶にしてやる。……また明日な、桜」
俺は、腹の底から力を込めて約束する。電話口の向こうから、安堵の溜め息が漏れた。
0114甘美な焦らし   14/142015/04/26(日) 04:06:37.36ID:XVu8W/UP
 


次の日俺は、登校直後から大人数の視線に晒される破目になった。
とはいえ、恐れていたような敵意の視線じゃない。多くの視線が物語るのは、嫉妬と驚愕だ。
「お早う、葛西くん」
元凶となったのが、史織のこの一言だ。
普段通り大和撫子然とした顔で、にこやかに俺に挨拶なんぞをしてくる。
高嶺の花どころか、エベレストの山頂に咲く花のような扱いを受けている鞘本史織がそんな事をすれば、嫌でも目立つ。
「ああ、おはよう……」
そう言い捨てて逃げるように教室内へ入ると、ここでもまた同じ事が起きた。
「おはよう、葛西くん」
自分の席へ向かう途中で、そう声が掛けられる。
無口で無表情、ロボットか人形かと言われている舟形桜が、自分から男子に声を掛けるなど、こちらも世紀の珍事件だ。
ざわめきが教室の内外に広がっている。
まさか平々凡々な俺が、人の噂の中心になろうとは。いい迷惑だし望んでもいないが、逃げ出す訳にはいかない。
俺は男として約束したんだ。桜を満足させてやると。


「…………痛いか?」
俺は組み敷いた桜に問いかける。
「平気」
桜は目尻からつうっと涙を流しながら、小さく首を振った。
いつもはガラス玉を思わせる瞳が、やけに生々しく濡れている。
陶器のような肌は頬を中心に赤らみ、汗に塗れている。
ショートヘアも汗で萎びて、部分部分が首筋や頬にくっついている。
ついに表れた『舟形桜』の人間的な表情は、ゾクッとくるほど可愛いかった。
おまけに桜の締め付けは、史織以上に強い。きゅうきゅうと吸い付いてくるで堪らない。
今思えば膣奥が複雑にうねる史織の中も良かったが、桜はまたタイプの違う名器に思える。
「じゃ、動くぞ」
俺は一言断りを入れ、ゆっくりと腰を使い始めた。ぱんっ、ぱんっ、と乾いた音がする。
「んっ……あ、ああ…………あ」
桜はすぐに甘い声を上げ始めた。つい先ほど破瓜を経験したばかりなのに、感じているようにしか見えない。
焦らしに焦らされて、すっかり快感を得る準備が出来ていたせいだろうか。
俺は少し安心して、約束通り桜を『滅茶苦茶にする』準備に入った。
昨日史織にしたように、膝立ちでしっかりと腰を掴む。そして引きつけながら、こっちも強く腰を叩きつける。
「ぃひっ!!」
悲鳴が上がり、どこを見ても華奢な身体が弓反りになる。でもその顔は、苦しみながらも笑っていた。
そして俺が獣のような突き込みを繰り返すにつれ、その笑みはますます蕩けるように変わっていく。

「ねぇ、ちょっとぉ。いつまで桜としてるわけ? いい加減、こっちも焦れてるんだけど。
 あたしを待たせるとか、他の男子が知ったら大ブーイングだよ?」
ソファの方から声がする。見れば史織が、ソファの背もたれに肘を乗せてふて腐れていた。
そもそも呼んですらいないんだが、俺と桜の約束を看破したらしく、勝手に下校ルートを付いてきたパターンだ。
「お預けだよ。たまにはいいだろ、なぁ桜?」
「うん……焦らされた後の方が、普通にするより気持ちいいよ」
「はんっ、それって完全にイヌの発想なんだけど。…………ったく、じゃ待っててあげるから、さっさと交尾済ませなよ」
俺と桜の言葉に、史織は刺々しく返す。ただ、緩んだその瞳と頬には、満更でもないという色が窺えた。

桜をイカせるだけイカせたら、次はまた史織を足腰が立たなくなるまで責め抜いてやる。
史織が終わったら、また桜だ。
そうしてお互いがお互いのセックスを見て焦れている様は、さぞ可愛い事だろう。
問題があるとすれば、この色魔さながらの表情を見せ始めた二人を相手に、俺自身がどこまでもつかだが…………
そこは何とか、辛抱するとしよう。



                          終わり
0122名無しさん@ピンキー2015/07/29(水) 08:07:49.08ID:YI6NO2YL
女の子の主観物でビクンビクンなってるのは大好物なのでもっと下さい
0124zeno2015/10/19(月) 21:46:23.17ID:MLpTf/K/
まだ人いるかな?
女の子主観のエロ書いてみた
分割するの苦手なので(規制くらいそうなのもある)分割してレスで投稿するのは明日くらいになりそうだからデータの方をまずあげときます
https://www.dropbox.com/s/9iwhswne0e9il3u/%E3%82%AB%E3%82%A8%E3%83%87%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E5%A4%A7%E3%83%94%E3%83%B3%E3%83%81-1.txt?dl=0
女の子の社会的な立場が弱いのは違う世界観で書いてる自キャラの女の子を現代に持ってきたため
0126カエデちゃん大ピンチ 1/162015/10/20(火) 15:02:55.36ID:QNrxQ3L3
>>125
ありがとう
書いてる時は孤独だから反応もらえると泣いて喜ぶ ヌける出来だと嬉しい
でも堕ちるまでの過程が好きでその後はあまり興味ないんで多分続きは書かないと思われ
この娘のエロは書くと思うけども

では分割したので投下します。規制こわい




「カエデちゃーん、朝だよー。起きろー」
「……んぁ?」

暗転していた意識に突然飛び込んできた、少女の楽しげな声とパタパタと軽くお腹を叩かれる感触に、あたしは間抜けな声を漏らして目を覚ました。
身体ごとゴロンと転がって声のした方を向くと、目の前には肩の少し上までの黒髪の、素朴な可愛らしさを持つ少女の顔。
昨夜の"仕事"の疲れが取りきれずに、依然意識をぼんやりとさせたままその顔を見つめているあたしに、親友であり同居人であるその少女──風見 蘭はふふ、と柔らかく笑って、

「おはよう。カエデちゃん」
「……ん。おはよ。ラン」




「アヤメちゃん、カエデちゃん連れてきたよ」
「遅いですよーカエデちゃん。ご飯冷めちゃいましたよ」
「ごめんごめんアヤメ。昨日の仕事が少しキツくてさ」

顔を洗って食卓につくやいなや、キッチンから出てきた金髪の少女──九条菖蒲がお小言を飛ばしてくるのを片手で拝む。
見ると、食卓に並ぶ朝食はポテトサラダや唐揚げなどあたしの好物ばかりで、罪悪感がチクリと胸を刺した。

「むぅ、仕事ならしょうがないですね。今日も仕事でしたっけ?」
「……うん。頑張らなきゃ」

今日も仕事。アヤメのその言葉に思わず表情がこわばりそうになるのを必死に抑えて返事をする。
二人はあたしが何の仕事をしているのか知らない。そしてこの先も知られるわけにはいかない。
だから、あたしが仕事を嫌がっていることを気どられるのはまずいのだ。
そういう意味では、今のは少し危なかった。
二人のどこか気遣わしげな視線から逃れるように、丼を持ち上げてご飯をかきこむ。

「ごちそうさま。そろそろ時間か」
「はーい。気をつけてね」
「あんまり無理しないでくださいね」
「……あはは、わーってるよ。んじゃ、行ってきます」

二人の言葉に、行きたくないという気持ちが大きく膨れ上がるが、それを我慢して笑顔で玄関に向かう。
行ってらっしゃいという声は、なんだかひどく遠くから聞こえた気がした。
0127カエデちゃん大ピンチ 2/162015/10/20(火) 15:04:12.33ID:QNrxQ3L3
「おはよう。今日もちゃんと時間通りだねカエデちゃん」
「……おはようございます」

"仕事場"のマンションに着くと、すぐにスーツ姿の男に出迎えられる。あたしの担当の人だ。
目的の部屋まで一緒に歩きながら、いつも通り打ち合わせをする。

「今日のお客さんは警視庁かどっかのお偉いさん。道具ありで長時間だけど、昨日みたいに複数人じゃないから安心していいよ」
「……はい」
「服装は制服がいいって。部屋に用意してあるから着替えてね」
「……はい」
「……なんか元気ないなぁ。そんなんで大丈夫?本番前に僕があっためてあげた方がいい?」

ポン、と肩に手を置きながら放たれた言葉に、びくりと身体が震える。
一見優男のように見えるこの男が、しかしかなりの巨根とテクニック、そして底なしの持久力の持ち主であることを、あたしは知っている。否、思い知らされている。
そう、嫌という程。

「ぁ、ぅ、だ、大丈夫、です」
「そっか、残念。じゃあ昨日のビデオ流しとくからそれ見て待っててね」
「は、い」

そうして一通り言うべきことは言ったあたりで目的の部屋に着き、じゃあ僕はここで、と手を上げて、男が去る。
一人になったあたしの前には、やたらと豪華で広い部屋が暗い口を開けて待っていた。
0128カエデちゃん大ピンチ 3/162015/10/20(火) 15:05:05.35ID:QNrxQ3L3
『ふぁあああ!や、あぅ……あっ、うあぁ!イキたく、なっ、あっ、あっ、あああああっ!!』
『う、おっ……すげえ締め付け。やっぱちっちゃいのはいいな』
『こっちの具合も最高だ。中がビクビク震えてて、気ぃ抜いたらすぐ出しちまいそうだ』
『この子も相当気持ちよさそうだぜ。さっきからイキまくってるぞ』
『ぁ……ちが、あた、し、イッてなんか、な、あ"、あうぅぅ!!はっ、ひっ、やら、やらぁ!』
『こんなになってもまだ意地を張ってんのが可愛いな』
『反射じゃね?ガックガク震えてんぞ』

画面の中で、一人の少女が幾人もの男達に貪られていた。
ショートカットの赤髪は白濁にまみれ、幼げな顔は強すぎる快感に歪み、小柄な身体に二本の男根を受け入れて悲鳴に近い嬌声を上げている。
その声を聞くたびに、あたしの心が軋むのを感じる。

「こんなの、あたしじゃない」

口で否定してみても、頭は理解してしまっている。あれは、好きでもない男達に犯されて喘いでいるのは、まぎれもなくあたしだ。

「違う、違うのに……っ!なんで……」

映像では、プレイが終盤に差し掛かったようだった。
映像の最初の方で少女──あたしを犯していた大柄な男が、再び勃起した性器をあたしに挿入しようとしている。
その男の太く長いそれは、明らかにあたしの身体には不釣り合いなサイズだったが、しかし画面の中のあたしの顔には、苦痛など微塵も感じられない。
熱を帯びて潤んだ目に、だらんと舌を垂らす半開きの口。そこに見て取れるのは純粋な快感への悦び、それだけだ。

「なんであたし、こんな」

クチュクチュ、と水音が聞こえる。
気がつけば、あたしは自分の指であそこをいじっていた。
開発されきった身体は、あたしの拙い指戯にも律儀に快感を返す。
だけど、足りない。
0129カエデちゃん大ピンチ 4/162015/10/20(火) 15:06:06.07ID:QNrxQ3L3
『ふぁあああうっ!!ひあっ、ふか、ふかいぃぃいぃ!はっ、はぁっ……ぁ、あ"あ"あ"ーーーーーーーーっ!!!!』

画面の中のあたしはとても気持ちよさそうだ。
あの大柄な男にがっちりと抱え込まれて、力強いストロークで太いのを奥深くまで叩き込まれている。
それが……羨ましい。
あたしも太いので奥をかき混ぜられたい。ぐちゃぐちゃにされたい。
そんな熱に浮かされたような思考で、周囲を見渡す。
元々そういう目的のための場所だ。"玩具"はいくらでもある。
目に留まったのは、太く長く、そして大きく抉れたカリ首を持つ黒いディルドー。
太い筋がいくつも走るそれを、手に取ってあそこにあてがって、いざ挿れようとしたその時、

「なんだ、勝手に始めるのかい?」
「──ッ!?」

聞き覚えのない声が部屋に響いて、あたしの動きが止まった。
声がした方に顔を向けると、そこには一人の男。
おそらく、というか間違いなく、今日のあたしの客だろう。
快感を得るのに夢中で、扉が開いたのにも気づかなかったらしい。
そこまで認識したところで、あたしは自分が何をしようとしていたか気づき、愕然とする。

「ぁ、ぅ、ちが、違くて」

必死に言い訳をしようとするが、何も思い浮かばない。
そんなあたしを見る男の、少し呆れたような笑みが、あたしの羞恥心と自己嫌悪をより強くする。
考えうる限り、最悪のスタートだ。

「はは、まあ、なんだ、いい物を見れたというところかな」
「……」
「そう黙りこまないでくれよ。そうだ、君の名前と年齢は?」
「……榊原 楓、15歳です」
「カエデちゃんか、良い名前だ。それに15歳ね、うん。素晴らしい」
「……ありがとうございます」

この男はあたしを指名している以上、名前も年齢も既に知っているはずだ。
それをわざわざ訊ねるのは、おそらく背徳感やらを求めているのだろう。
こういう客は執拗なタイプが多い。
先ほどの出来事で硬直していた脳を仕事用に動かし始め、警戒度を一段上げる。
0130カエデちゃん大ピンチ 5/162015/10/20(火) 15:06:46.49ID:QNrxQ3L3
「ところで突然だけど、私は少々捻くれ者でね。抵抗する相手を屈服させるのが何よりも好きなんだ。だから、一つゲームをしよう」
「ゲーム、ですか?」
「そう、ゲーム」

男の得体の知れない言動に、警戒度がよりいっそう上がる。
あたしは過去に加虐嗜好の客に暴力を振るわれたことがある。
その時はお腹を数発殴られただけで済んだが、この男もその同類なのだろうか。そう考え、さりげなく出口に近い位置に移動しようとする。
しかし、そんなあたしの警戒は、男の次の言葉で粉々に吹っ飛んだ。

「そうそう、君の友達の、あー、ランちゃんとアヤメちゃんか。あの二人は非常に可愛いね」

あたしの動きがピタリと止まる。
この男は今、なんと言った?

「是非、仲良くなりたいよ」
「……あの二人は関係ないだろ」

思わず、素の口調が出る。
だが、それも仕方ない。この男はあたしの最も大事なものに手を出すと言っているのだ。
こいつは客ではない。敵だ。

「ふふ、いい目だ。だがまあ、君は私を敵と思っているようだが、私にとって君など敵ではない」

それははったりなどではなく、事実なのだろう。
あたしがここでこの男を殺しても、あの二人を守れるとは思えない。
住民票も何もないあたし達は、幽霊のようなものだ。
元からいない者が何をされても、誰も守ってくれない。
だから、あくまで相手の話を聞く。

「……あたしに何をしろと?」
「言っただろう。ゲームだよ。私が勝ったら君の友達をもらおうか。君が勝てば、それは諦める」
「内容は?」
「そうだな。私は君を六時間買っている。私が君を買っている時間内で百回君をイかせたら私の勝ち、耐え切れば私の負け。それでどうかな」
「……わかった」
「随分と物分りがいいね」
「どうせそれ以上は譲歩しないだろ」
「ふふ、よくわかってるね。じゃあ、始めようか」

それが、地獄の始まりだった。
0131カエデちゃん大ピンチ 6/162015/10/20(火) 15:07:38.13ID:QNrxQ3L3
暗い部屋に小さく水音が響く。
音の出所はあたしのあそこだ。
男の中指が中に入り込み、ほぐすようにあちこちを刺激する。
悔しいが、この男の指遣いはあたしのぎこちないそれよりはるかに巧みで、水音が示すように、あたしは瞬く間に性感を呼び覚まされていった。

「ん、ふぁ……ぅ」
「随分と気持ちよさそうだね」
「な、なわけ……ひぁ!」

男の言葉に言い返そうとした瞬間、下腹部に走った電流に思わず声が上がる。
見ると、男が人差し指と親指でぷっくらと膨らんだ陰核をつまんでいた。

「おや、可愛い声が。ここが弱いのかな?」
「……っ!」

再び電流。
今度は唇を噛んで声を上げるのは耐えたものの、味を占めたのか、そのまま女の急所をこねくり回される。
普段、自分でする時はそこばかり使うのもあって、あたしはクリトリス責めには弱い。
少しすると、腰が隠しようもなく蠢き出してしまう。

「ぅ……はぁ、ん、う……」
「腰をくねくねさせて、誘ってるのかい?」
「う、うるさ、ふあぁ!」
「ここがGスポットかな」

言いながら、男の中指があたしのあそこのある一点をトントンと叩く度、あたしの身体がピクリと小さく跳ね上がる。
今のでまた一つ弱点が露呈してしまった。
調教されて開発されきったあたしの身体は快感に非常に素直で、今はそれがとても恨めしい。

その後もいくつかあたしの弱点を発見したあと、少し満足した風な男は、そのまましばらく無言であたしのあそこと陰核を弄り続けた。
イくほどではないけれど、さりとて無視できない程度の快感が続くのはかなりキツく、トロ火で炙られるようにあたしの身体はどんどん敏感になっていく。
0132カエデちゃん大ピンチ 7/162015/10/20(火) 15:09:36.54ID:QNrxQ3L3
「あ、んぅ……ふぁ、ん、くぁ……」

男が手を止めたのは、あたしが声を我慢するのがかなり難しくなってきた頃だった。
男が突然あたしの身体を引き起こし、股の間を指差して言う。

「カエデちゃんもかなりこなれてきたみたいだね。ほら、シーツがびしょ濡れだ」
「ぁ、やめ……」

その言葉に、あたしは羞恥心に駆られて顔を背けようとするが、

「見るんだ」
「ぅ、あ……」

男はそれを許さずに、あたしの頭を掴んで、シーツをしっかりと見せつける。
男の言葉通り、あたしの股の下の部分の布地は水でも零したかのようにびしょ濡れだった。
しかし、それを濡らしたのは水ではなく、

「そう、愛液だよ。まったく、こんなにびしょ濡れにするなんて、カエデちゃんはいやらしい子だね」
「ち、違っ、そんなんじゃ……」
「どう違うんだい?私が部屋に入ってきたのにも気づかないほど夢中にオナニーしてたカエデちゃん?」
「それ、は……」

男の言葉にあたしは何も言い返せなくなる。
そんなあたしに男は満足げに目を細め、

「反論はないみたいだね。じゃあ、そんないやらしいカエデちゃんにはこれをあげよう。オナニーを邪魔しちゃったしね」

あの黒いディルドーを手に取った。
改めて見ると凶悪としか思えないその形に思わず息を飲む。

「そ、んなの、今挿れられた、ら……」
「かなり慎重にあそこをほぐしたし、すごく気持ちいいだろうね。友達のことを忘れてイっちゃうくらいには」

男の言葉に、あたしは目を見開く。
それは怒りだ。一瞬でも気弱になった自分への、怒りだ。

「──ない。絶対にイったりしない」
「おっ、やる気になった。そっちの方がいいね。じゃあ挿れるよ」

そんなあたしの気迫をさらっと流して楽しげに言いながら、男はディルドーを横倒しにしてあたしの中に挿れ始める。
0133カエデちゃん大ピンチ 8/162015/10/20(火) 15:10:19.59ID:QNrxQ3L3
「ふぁう……ん、ぅ……はっ、あっ、くぅぅ……ぅあ」

男はじりじりと時間をかけてディルドーをあたしの中に押し込んでいく。
これがかなり辛い。
じっくりと丁寧に愛撫されたあたしのあそこは刺激を待ち望んでいて、それなのにゆっくりと進まれると、焦らされているようで嫌が応にも意識せずにはいられなくなるのだ。
敏感になった身体のせいで、大きな亀頭が、抉れたカリ首が、筋ばった幹が、あたしの奥へ奥へと少しずつ侵攻して行く様子が手に取るようにわかる。
特にそのゴム質の亀頭があたしをかき分けて行く感覚はどうしようもなく甘美で、気づけばあたしは涙を浮かべて喘いでいた。

とは言え、そうして長い時間をかけてディルドーがあたしの最奥までたどり着いた時、あたしが少し安心したのは事実だ。
ここが一番奥。これが快感の最高点、と。
そうではないと知ったのはその直後だったのだが。

「じゃあ、まずは一回だ」

男の言葉に、あたしは喘ぎながらも、小馬鹿にした笑みを浮かべる。いや、浮かべようとした。

「 ぁ、 ぅ? 」

思考に空白が生まれる。
遅れて襲ってきたのは快感。それも莫大な。

「か、はっ……あ"、あ"あ"あ"あ"あ"ーーーーーーーーっ!!!?!」
「ボルチオでイったね。かなり深いはずだ」

男が何事か呟いたが、あたしにはなんて言ったかわからなかった。
お腹の奥で発生した異常なまでの快感の波に全身がさらわれて、はしたなく叫びながらイってしまう。
男はしっかりと腰を掴んでディルドーを固定しているだけで一切動かなかったが、もしそうでなかったらその快感の余韻と合わせてあたしは何度もイかされていただろう。
0136カエデちゃん大ピンチ 8/16改め152015/10/21(水) 15:22:46.20ID:K22JJP06
「ひっ、あっ、ぅ……な、にいま、の」
「ディルドーをぐっと押し込んでボルチオ性感帯を刺激したんだよ。気持ちよかったならもう一回やろうか」
「ぁ、や、だ……やめ、て」
「そう言わずにさ」

言いながら、男はズルズルとディルドーを引き抜いていく。

「ふぁあああ……ぁう」

太いディルドーがあたしの中から抜けていく感覚はあまりに切なすぎて、無意識のうちに蕩けた声が上がる。
研ぎ澄まされた性感はディルドーがひだの一枚一枚をめくり返す感覚まで余すところなく拾い上げてきて、何も触れていない奥の方が疼いてたまらなかった。

「さあ見えてきた。じゃあもう一度」

男の言葉と共に、カリ首があたしの入り口に引っかかってディルドーの動きが止まり、今度は再びあたしの中に入っていく。
先ほどの焼き直しと言えばそうだが、しかし一度達したあたしの身体は先ほどとは段違いの快感を叩きつけてきた。

「あっ、はっ、やら、やらぁ……」

もう一度さっきと同じことをやられたら、あたしは確実にまたイってしまうだろう。
それがわかるから、奥へ奥へとわけいってくるディルドーから逃げるように腰を動かす。
男はそれを楽しんでいるのか、わざとディルドーの動きを早くしたり遅くしたりして、あたしをいたぶる。
その淫靡な鬼ごっこはあたしを何度もイかせかけながら続き、そして、

「……ぁ」

トン、と、あたしの背中が何かにぶつかった。
振り返るとそこはもう壁で、それの意味するところは、

「もう、逃げられないなカエデちゃん」
「あ、あぁ……やだ、イきたく、ない」

この先の甘い地獄の恐怖にふるふると首を振るが、男は気にせずにディルドーを奥へと進める。

「ひっ、やぁ……だめ、ぁ、はっ」

カウントダウンでもするかのように、ゆっくりと、しかし確実に、亀頭があたしの奥に近づいてくる。
逃げられないあたしには、その快感を怯えながら甘受することしかできない。
そしてとうとうあたしの最奥までそれが辿り着き、ぐっと力強く押し込まれて、

「ぅむ、ん"ーーーーーーーーーーっ!!!!」

光が弾けた。
あまりに強い快感に、背骨が折れそうなほど背中が仰け反って、ろくに声も出せない。それくらい気持ちいい。
その上、さっきと違って、イってる間も男があたしの奥を押し潰し続けるせいで、あたしは連続してイき続ける。

「か、はっ、ふぁ、あ"っ!!ひっ、やめ、息、できな……あ"う"う"ぅぅ!!」

イきすぎて呼吸すらほとんどできなくなっても、男は容赦しない。
腰を跳ね上げて快感を逃がそうとする動きをしっかりと抑え込み、ディルドーでぐりぐりと執拗にあたしの奥を抉るその男に、あたしは憎悪よりも恐怖を感じていた。
0137カエデちゃん大ピンチ 10/152015/10/21(水) 15:28:42.37ID:K22JJP06
あたしが快感から解放されたのはそれからしばらく経ってからだった。

「はっ、はっ、はぁっ……ぅあ、あっ、はっ」
「盛大にイったね。七回はイったんじゃないかい?」
「はっ、あっ、う、うる、さい」
「ひどいな、親切にちゃんとカウントしてあげてるのに」

快感の余韻に身体を震わせながら、必死に息を整えようとするあたしに、男が笑いかける。
七回。あたしはその数字に絶望を感じた。
一回イったところを連続して責められただけで七回ならば、百回などすぐではないだろうか。
そんな暗い考えに囚われ始めたあたしを、男は更に追い詰めようとする。

「しかし、カエデちゃんもこれでようやく準備ができたかな」
「じゅん、び……?」

男の言葉に心が凍った。
これまでの快感が全てただの準備に過ぎなかったと、こいつはそう言いたいのだろうか。

「そう、準備。これなら私のこれも呑み込めるだろ」

唖然とするあたしにいとも当然のように言いながら、男は下半身を露わにする。
そこにあったのはまさに規格外と言うべきであろう男根だった。
太さはあたしの指を四本並べたくらいはあろうか。
大きく反り返ったそれは、太いだけでなく腹に届くほどの長さもあり、その上恐ろしげな青筋が幹を幾筋も走っている。
到底、あたしの小柄な身体で受け入れられる物とは思えない。

「ぁ、む、無理だって!そんなの、そんなの入らないに決まってるだろ!」
「大丈夫、カエデちゃんならできるさ」
「やだ、やめ、放せって!」
「暴れない暴れない」

一種グロテスクですらある男のそれに、あたしは恐慌を来して暴れるが、まだ身体にあまり力が入らず、体格差もあって容易に取り押さえられる。
そのまま男はあたしを抱え上げ、正面から抱っこするような形であたしのあそこに自分の男根をあてがって、

「か、ふ……っ!!!」

ぐちゃり、と湿った音を立ててあたしに巨大な亀頭がめりこみ、そのあまりの圧迫感に息が絞り出される。
これでまだ先っぽだけ。ならば全部が入ったらどうなってしまうのか。
そんな想像に震えるあたしの腰を男はしっかりと掴み、そして全力で引き下げる。

「──ッ!?!!……っ!ぁ!!」

あたしの体格からすると不釣り合いどころか暴力的なまでのサイズの肉の槍が、あたし自身の体重と男の腕力によって、ゆっくりとあたしを貫いていく。
0138カエデちゃん大ピンチ 11/152015/10/21(水) 15:29:34.58ID:K22JJP06
信じられなかったのは、そんな状況であたしが感じていたのが、苦痛ではなく快感だったということだ。
みっちりとあたしの中を満たす男のそれが1センチ進むごとに、頭が真っ白になりそうな快感があたしを襲い、こぽこぽと膣の奥から大量の愛液が溢れてくる。
それに気づいたのか、男が笑いながら言った。

「まったく、犯されながら感じるなんて、カエデちゃんは本当にいやらしいなぁ」
「は、っ……!ぁ、ち、が……」
「違わないさ。ほら、ご覧」
「ひっ、ぁ……!……っ!!、!」

ぐりん、と、突き立てられた男根を軸に身体を回されたあたしは、そのあり得ない擦れ方に口をぱくぱくさせながらあっけなく達する。
イっている最中のあたしに、男が見せつけたのは鏡。

「これが、君だ」

そこにいたのは無様な少女だった。
少女は子供がおしっこをさせられるような格好で男に抱き上げられていて、M字に開いたその足の間には巨大な男根が突き立てられていた。
その顔は涙と涎でぐしゃぐしゃで、ショートカットの赤髪は汗でうなじにはりついていた。
半開きの口からはだらしなく舌をはみださせ、突き立てられた男根からは愛液をぼたぼたと滴らせ、その少女は明らかに犯されながら悦んでいた。
それが、あたしだった。

「 ぁ」
「それがわかったところで、もっと気持ち良くなろうか」
「……ぇ?」

茫然とするあたしの頭の中で、ぐちゅっ、という音がやけに鮮明に響く。
それが、男が腰を強く突き上げて、あたしを奥深くまで貫きとおした音だとわかったのは、頭がおかしくなりそうな快感が襲ってきてからだった。
0139カエデちゃん大ピンチ 12/152015/10/21(水) 15:30:15.22ID:K22JJP06
「ぁ、はっ、あ"あ"あ"あ"う"ーーーーーっ!?!!や、あ"っ!おくっ、おくぅぅうぅっ!!」

規格外の巨根に子供の部屋のすぐ外まで貫かれる、その暴力的な快感に、あたしは髪を振り乱して啼き叫ぶ。
身体の奥底を打ち抜いた肉杭の一撃には、二人の友達のことを忘れてあたしをイき狂わせるのに十分な威力があった。
そして、男はそこを逃さない。

「気に入ったっ、ようだねっ、ほらっ、もう一発っ」
「ひ、あ、ふああああぁうっ!!!!やら、やらぁあぁぁ!!」

限界まで腰を引き、そして勢い良く突き上げる。
子宮まで衝撃が伝わってくるその打ち込みに、あたしは容易に頂きに押し上げられた。
そしてその間にもう一回、更にもう一回と、男は肉の牙を引き抜いては何度もあたしに突き立てる。
どちゅり、と湿った音を立てながら男があたしの奥を抉るたびに、あたしは深い絶頂の渦に巻き込まれ、しだいに自分がどこにいるのかもわからなくなっていった。

「あっ、はっ、あっ、あ"っ!!ひっ、や、ぉ……お"お"お"う"っ!!!」

気づけばあたしはベッドに上半身を預けて、後ろから犯されていた。
あたしはこの体勢が苦手だ。
動物のように後ろから犯されてイくと、自分が浅ましい獣になったような、そんな惨めな気分になるからだ。
もちろん男はあたしのそんな気持ちなど知るわけもなく、高く掲げたあたしのお尻に幾度も男根を突き立て、抉る。
その度に目の前に火花が散るような快感が走って、あたしは犬のように舌を突き出して喘ぎながらイってしまう。
そして一際強く男根が突き込まれた瞬間、思考が真っ白に染まり、次に気づいた時にはまたまったく別の体位で犯されている。
そんな狂乱の中で、あたしは何か聞こえた気がして、訊き返した。

「──いいの?」
「はっ、ひっ、いぃぃ!!ぅあ、いいっ、てぇ、なにっ、がっ、あうぅぅっ!!!」
「もう九十回もイってるけど、いいの?」
0140カエデちゃん大ピンチ 13/152015/10/21(水) 15:31:06.30ID:K22JJP06
その瞬間、あたしは急に現実に引き戻される。
いつの間にかあたしはベッドに横たえられていたようで、男の顔が真上にあった。
男はあたしと繋がったまま動きを止め、とても愉快そうにあたしに言う。

「君、イきすぎ。もう九十回もイってるよ。時間はまだたっぷりあるし、このままじゃ可愛いお友達も君みたいにされちゃうんじゃないかな。それでいいなら、いいんだけど」

男の言葉に、絶望という名の黒いインクがあたしの心に広がっていく。
時間はまだ始まって二時間も経っていない。それなのに、九十回。それはつまり、ほぼ詰みのようなものだ。

「ぁ……や、ら……たす、けて」

動きを止めてても身体に走る快感のせいで舌足らずなあたしの哀願に、男は優しげに笑い、提案をした。

「じゃあ、もう一つゲームをしよう」
「はっ、あ"っ、やるっ、やるからっ」

言いながら少しずつ動き出す男に、追い詰められたあたしは内容も聞かずに即答する。
その様子に男は満足そうに頷き、内容を言う。

「よし、友達のどちらか片方だけを助ける権利を君にやろう。私はこれから君を一切手加減せずにイかせるから、君はその間に助けたい方の名前を言うんだ」

あたしには決して受け入れられない内容を。

「ぁ、やっ、かたほうじゃ、だめっ」
「もう同意しただろう?さて、始めようか」
「やらっ、りょうほ、ぅ、ぇあ……ひああああっ!!あ"っ!!!はっ、やっ、まっ、あううぅぅ!!!!」

初めから交渉する気などないのだろう。男は一方的に話を打ち切って、大きく動き出す。
それはまさしく蹂躙だった。
巨大な肉の塊が秘唇をまくりあげながら引き抜かれ、その直後、体重を乗せた突き下ろしであたしを奥まで犯し尽くす。
その圧倒的な質量はおぞましいほどの快感を生み出して、あたしは一突きごとに意識を手放さないように必死だった。
0141カエデちゃん大ピンチ 14/152015/10/21(水) 15:31:56.20ID:K22JJP06
「ほらっ、早く、決めないとっ」
「いあっっ!!!はぁっ、あぅ、むりっ、むりぃぃいぃっ!!!!」

どこか楽しげな男の催促に、答えられるわけもないあたしは、突き刺さった剛直を引き抜かれる感触にイかされながら首を振る。
あたしの心は限界に近づいていた。
二人のどちらか片方なんて選べないのに、選択を迫られる。
かと言って、選ばなかったら両方救えない。
解決策を考えようとしても、脳が焼かれるようなこの快感の海の中では、まともに考えることなど不可能だ。
八方塞がりなこの状況で、あたしに残された手は、ゲームのルール通りイくのを我慢することだけだが、そんなのは絵空事だ。
結局、あたしができるのは男の与える快感に震えながらイき続けることだけだった。それが二人への何よりの裏切りと知りながら。

「もしかしてっ、カエデちゃんはっ、両方っ、見捨てる気なのかなっ?」
「そんなっ、ちがっ、やっ、お"う"う"っ!?!!はっ、あっ、まってっ、たすっ、う"あ"っ!!あっ、あ"っ、あ"ーーーーーーっ!!!!!」

男はリズミカルに腰を動かしながら、あたしの心まで責め立てる。
連続する絶頂で呼吸もままならないあたしは、それにまともに言い返すこともできない。
そればかりか、バラバラになりそうな快感に怯えきったあたしは、無意識のうちに、自分を犯す男に縋るように足を絡みつけさせしていた。
抵抗する心まで折られたようなその様子に、男は腰を大きく引きながらにやっと笑って、あたしにある事実を告げる。

「そういえば知ってるかい?」
「次で、百回目だよ」
「ぇあ……う、そ。ぁ……やらっ、イきたくないっ!イきたく」

ぐちゅりと。
何か致命的な音が身体の奥底から響いて、あたしの言葉が止まる。
代わりに喉から溢れ出すのは、叫び。
敗北を示す、純粋な快感の叫び。
0142カエデちゃん大ピンチ 15/152015/10/21(水) 15:39:57.84ID:K22JJP06
「ひっ、あ"、あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ーーーーーーーーーーっ!?!!!」

押し潰された子宮口がひしゃげるほどの力強さで放たれた会心の突き込みは、あたしをあっけなく陥落させた。
あまりに深い絶頂に何度も全身が仰け反り、それから力が抜けて、感電したかのように身体中がガクガクと震える。
男はそんなあたしを抱き締めて腰を密着させ、そのまま子宮口を圧迫し続けてあたしを絶頂から降ろしてくれない。
男の大きく膨らんだ亀頭が、あたしの最奥を押し潰し、こねくり回し、わずかに残った理性を削り取って行く。

「あ"ーーーーー、ーーー、ーーーー」

もはや、思考などできない。
自分が負けたことも、二人の友達に大きな危機が迫っていることも認識できずにイき続けるあたしに、男が囁きかける。

「本当はね。私は六時間どころではなく君自体を買ってたんだよ」

同時に、ずっと圧迫されていた子宮口がずちゅりと音を立てて押し開けられ、あたしのもっとも大事な場所が男の欲望にさらされる。

「──────ッ!?!!!」

慣れていないと痛みしか生まないその行為に、しかし子宮まで目覚めきったあたしは声も出せずに悶え、イき狂う。

「だから、まあ、なんだ、これからよろしく……っ!」

直後、剛直から脈打ちながら放たれたマグマのように熱い何かがあたしの子宮を灼き、

「ぁ、ゃ、はっ、あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"──」

白い奔流に押し流されたあたしは、叫びながら意識を手放す。

「……ふぅ。ああ、もちろん二人のお友達も、私がしっかりと面倒を見よう。しっかりとね」

意識が暗転する前、最後にそんな言葉が聞こえたが、あたしはもはやその意味を理解することすらできなくなっていた。




てことでおしまい
カエデちゃん気持ちよくなれたし元の世界では子供産むとかできないからハッピーエンドってことで
八連投したらほぼ一日規制されてしまい、間が空いてすまんです 規制どうやって避ければ……
あとなんか行最初のスペースが反映されてない?
0143名無しさん@ピンキー2015/10/21(水) 16:01:57.39ID:pTaHL6/3

違ってたら申し訳ないんだけどもしかして触手スレにも書いてた人?
0144名無しさん@ピンキー2015/10/21(水) 16:44:00.89ID:K22JJP06
>>143
書いてた
初エロだったから、ちと、いやかなり見苦しいけど
そういやあれもこの娘でエロだったなぁ……
0146名無しさん@ピンキー2015/10/21(水) 20:56:45.44ID:faBbuUBh
スバラシィッ!!

しかし規制ウザいな
連投も規制するわ短文レスもコピペと認識して規制するわ
0147名無しさん@ピンキー2015/10/21(水) 21:48:30.54ID:b1mUQXxL
無事に最後まで投下出来たようでよかった
読み応えがあったよ ありがとう
0148名無しさん@ピンキー2015/10/21(水) 22:00:19.93ID:K22JJP06
喜んでもらえると書いた甲斐があります
読むより書く方が興奮するからみんなもっと書いていいのよ?場合によると四、五時間くらい勃起させ続けるから痛くなるけど
しかし規制はほんとどうすべか……
個人的に尊敬して止まない某燻製の方とか毎回質・量共に素晴らしいけどそこらへんどうしてるんでしょ
今回みたいに最初に文章データのリンクを上げとけばまあ規制されても読めるけども……
0152名無しさん@ピンキー2015/10/23(金) 07:45:48.05ID:R9xS+JeT
いつもは女の子どうしの健全な日常ものばっか書いてるからエロはまだこれ含めて二本しか書いてないよ Twitterやってるから興味あったらそちらへどうぞ
もう一つは触手スレの29に投下したけど、読みたかったらリンク置いとく
マルチorスレチだったらすまん
https://www.dropbox.com/s/df3u90l7hb755b9/%E9%97%87%E3%81%AE%E4%B8%AD%E3%81%AE%E5%B0%91%E5%A5%B3.txt?dl=0
0155名無しさん@ピンキー2015/10/26(月) 23:33:46.91ID:LAG5esNZ
ずっとボルチオだと思ってました
まさかポだとは
まあミスなんて誰にでもあるしゆるしてけろ
0158名無しさん@ピンキー2015/10/29(木) 01:03:24.36ID:gokdmc/V
どっちで検索しても出るし相当数勘違いしてるだろうなあ
0161名無しさん@ピンキー2015/11/06(金) 07:15:55.87ID:+PL0T5u0
名前をだな
0163聖なる太陽    1/232015/11/11(水) 13:22:25.01ID:d5CN2Urn
一作投下します。
全23レスですが、各種規制が怖いのでちょっとずつ投下。8レス・8レス・7レスでいく予定。
全体的にダークでハードでボルチオです。
無事完走できますように><





紫庭興国の宮殿が陥落したという報せは、全世界に衝撃を齎した。
紫庭興国は宗教国家だ。『聖巳(ひじりみ)』と呼ばれる巫女を太陽の化身として崇めつつ、国民同士が助け合いながら生活を送っている。
その特異な宗教観から生み出された様々な風俗は、諸外国を魅了して止まない。
さらには資源大国という側面もあり、東部貿易の要でもある。
ゆえに、各国が無言の内に紫庭興国への侵略を牽制しあっているのが実情だ。
もしもある一国がその禁を破ろうものなら、その行為こそが次の大戦の引き金となるだろう……そう熱弁する学者さえいた。
事実、機械による文化革命が起きて以来百年、表立って興国を侵略した国は一つとしてない。
しかし、その鉄の掟はこの度見事に破られる。
紫庭興国はその中枢を破壊しつくされ、その行為を各国は黙認した。侵略側であるトゥルグアが、紫庭興国の姉妹も同然の国だったからだ。

トゥルグアは元々、紫庭興国を追われた者が作った集落だった。よって住民の多くは『聖巳』に良い感情を持っていない。
ある者は宗教国家という構造を前時代的であるとし、ある者は太陽の化身たる『聖巳』そのものを嫌う。
彼らは興国の財産――物資や技術、そして人を諸外国に売り払い、その見返りに外資を得た。
そうした交流の中で近代的な文明を取り入れ、興国文化と組み合わせて独自の世界観をも獲得する。
とはいえ、その規模は1500年の歴史を持つ紫庭興国には及ばない。あくまで興国にほど近い自治区だ。誰もがそう思っていた。
蜂起したトゥルグア軍が、想定を遥かに上回る軍事力でもって紫庭興国を蹂躙し尽くすまでは。
0164聖なる太陽    2/232015/11/11(水) 13:23:10.57ID:d5CN2Urn
 


部屋の中は薄暗かった。
紫庭興国特有の床材である『畳』が一面に敷き詰められ、その果てでは『障子』と呼ばれる遮蔽物が薄らと夕日を取り入れる。
それらの丁度中心部に仰臥する娘こそ、紫庭興国の象徴たる第三十二代目の聖巳(ひじりみ)――沙羅だ。
仰臥とはいえ、眠っているわけではない。
娘は胸まで引きつけた両脚を自ら抱え込む格好で、その裸体を衆目に晒していた。
腰まで伸ばされた、織物のごとく上質な黒髪。ツヤもハリも申し分ない桜色の肌。
全体の印象は華奢でありながら、出るべき所は出たメリハリのある体型。
見目だけでも育ちの良さが窺える娘だけに、そのあられもない格好はいよいよ異常に映る。
その沙羅を、数人の女達が見下ろしていた。
黄褐色の肌や腰の高さは沙羅に比較的近い。恐らくはトゥルグア人だろう。
彼女らは皆一様に婀娜な雰囲気を纏い、口元に冷笑を湛えている。紫庭興国の象徴たる沙羅を蔑むように。

「どうかしら、聖巳(ひじりみ)さま。丸々4時間、休むこともなく焦らされ続けた感想は?」
女の一人が、舐めるような口調で囁いた。
彼女の細い二本指は、先刻から沙羅の薄い茂みの奥で踊り続けている。
同性ゆえに弱みを知り尽くしているのだろう。指が蠢くたび、桜色の秘裂からはぐちゅりと水音が漏れ、優美な沙羅の両脚が強張った。
「…………此の程度、何ほどの事でもありません」
沙羅は普段通りの落ち着き払った口調で告げる。しかしながら、無理をしているのは明らかだ。
彼女の全身は、その髪の生え際から鎖骨、腹部、太腿に至るまでが汗で濡れ光っている。
秘裂の下の畳もすっかり変色しており、相当量の愛液が染みこんだ事を物語っていた。
責め手の女――玉蓉は、あくまで矜持を保たんとする沙羅に笑みを深める。
「ふふ。世間知らずな小娘のくせに、相変わらず強情なこと。
 こっちはどう責めればお前が昂ぶって、どう緩めれば絶頂の芯を外せるか、もう全部わかってるのに。
 そうだ。またあれ、やってあげましょうか。クリトリスと裏Gスポットの同時責め…………お前、あれに弱いものねぇ。
 三日前に出たすごい声、今でも耳に残ってるわよ」
玉蓉は言葉責めを加えつつ、沙羅の膣内で指の向きを変えた。沙羅の白い太腿がみちりと強張る。
「今日だって、昼間から少なくとも60回はイきかけてるでしょう?
 イきそうになると膣内(なか)がヒクヒクしてくるし、呼吸も浅く速くなるから、すぐ判るのよね」
秘裂から指が抜かれた。細く揃えた二本指には、沙羅自身の愛液が纏いついている。
興国において太陽の化身として崇められる娘も、所詮は生身の人間に過ぎないという証が。
「ホラご覧になって聖巳さま、こーんなに真っ白」
玉蓉はその指先を、躊躇なく沙羅の鼻先へと近づけた。
沙羅の柳眉が顰められるも、玉蓉はさらに指を押し進め、唇に触れさせる。
「聖巳である貴女の子宮から出た本気汁よ。この一滴に、一体どれほどの価値があるのかしら。滴っちゃ、勿体ないわよねぇ?」
玉蓉の含みを持たせた物言いを受け、観念したように沙羅の唇が開かれた。
そして自らの愛液をたっぷりと纏いつかせた玉蓉の指を、丹念に舐めしゃぶりはじめる。
「あらあら、美味しそうにしゃぶっちゃって。よっぽど喉が渇いてたのね。だったら、もっとあまい“蜜”をあげるわ」
玉蓉がそう囁きかけた瞬間、沙羅の瞳に動揺の色が浮かんだ。
そしてその後方では、醜悪な笑みを浮かべた女達が、コップから注射器で透明な液を吸い上げている。
どれほど鈍感な人間であろうと、容易に感じ取れるほどの悪意をもって。
0165聖なる太陽    3/232015/11/11(水) 13:24:05.39ID:d5CN2Urn
 
「さぁ、聖巳さま。御手を」
女が注射器を構えながら沙羅に命じる。
沙羅は静かにその瞳を見返しながら、右腕を差し出した。すらりとしたその腕は微かに震えている。
彼女は知っていた。針が肘の内側へ打ち込まれた後は、決まって異常なまでの多幸感が全身を支配するのだと。
外の風や衣擦れの音さえ聞き分けられるほどに神経が研ぎ澄まされ、目に映るすべてが蝋燭の灯のように輝いて見えはじめる。
「う゛っ、く、ぁっ!…………あぐぐっ…………いィぎっ、あぐぐぐふうぅぅうっっっ!!!」
投与から数秒後。沙羅はここ数日常にそうであったように、全身を激しく痙攣させはじめた。
椀を伏せたような円錐型の両乳房が波を打つ。
「始まったわ!」
無論、女達はそれを読んでおり、手際の良い連携で沙羅を押さえ込む。
「あ゛ーーっ、っああ゛あ゛ーーーっっ!!!」
それでも沙羅は止まらない。押さえ込む3人を浮かせるほどの力でのた打ち回る。
「うわっ、と! アハハッ、白目白目。元の造りが嫌味なくらい良いだけに、何度見てもインパクト凄いわ」
「効くのに時間はかかったけど、その分いい感じに中毒になってきてるね」
「ええ。濃いのを短期間でキめさせるより、薄いのを繰り返し打った方が効くみたい」
どこかから声が聴こえた。
そう、完全に中毒だ。この薬はここ一ヶ月あまり、何度となく沙羅に投与されている。
当初こそ発汗を促進する程度だったものの、摂取を繰り返した今は劇物にも等しい。
痙攣が治まる頃、沙羅の瞳は眠りに落ちる寸前のように蕩け、唇は半開きのまま涎を垂らす。
当然、その表情は女達のいい笑いものになった。しかし恥じて持ち直そうにも、頬より下の筋肉が弛緩して動かない。
「ああ良い表情。トローンとしてるけど、神経だけは極限まで研ぎ澄まされてるのよね」
玉蓉はそう言いながら沙羅の頬に触れた。
「ひっ……!!」
沙羅の肩が跳ねる。今の彼女は、人の掌の熱でさえ、沸騰した湯のように感じてしまうのだ。

「ふふっ。それじゃあ聖巳さま。先の愛撫でも“何程の事もなかった”そうですから、もっともっと続けましょうか。
 とはいえ、その状態でいきなり女の部分に触れては心臓がびっくりするでしょうから…………まずは外堀から参りますわ」
玉蓉がそう言うと同時に、女の一人がシルク製のショーツを沙羅の足首へと通していく。
「ふぅ………んっ………!」
ショーツの2つの輪が脛を、膝を、腿を撫で、娘の研ぎ澄まされた性感をくすぐった。
果てには股布が恥じらいの場所に触れただけで、蛍火のようなかすかな絶頂感が脳裏を過ぎる。
沙羅は異常すぎるその感度に喉を鳴らした。
「さぁ、では後半の儀と参りましょう。いつものように、汗まみれ汁まみれで可憐に舞ってくださいまし。
 太陽の巫女さまだけあって人ならぬ動きをなさると、私ども調教師の間で評判ですのよ」
玉蓉の声。数人の女の含み笑い。それを沙羅の脳裏が意識した直後には、彼女は繊毛地獄の中にいた。
極度の興奮により膨らんだ乳房を丹念に揉み上げられ、
脇腹を撫でられ、
万歳の格好を取らされた挙句に脇を舐められる。
全身が性感帯も同然の沙羅には、それら一つ一つが無数の羽毛で撫で回される責めに等しい。
「うぅう、っく………………!!!」
下から抱えあげるように太腿裏を撫でられた時、沙羅は強く奥歯を噛みしめた。そうしなければ、ひどく情けない声が漏れただろう。
叶うならば両脚も閉じ合わせたい。秘所には触れられぬままに、また新たな愛液が溢れたのが自覚できたから。
「あら、どうかしたのヒジリミさま? またオカシクなりそうなの?」
執拗に太腿をさする一人が、沙羅の耳元に息を吹きかける。無論、それによって沙羅が妖しい反応を見せると知ってのことだ。
「…………はっ……はぁっ………………わ、わたくしが自我を失う事など、有り得ません」
極限状態にありながらも、沙羅は毅然とした態度で告げた。
肌艶や面立ちは歳相応でありながら、その矜持は凡百の大人を遥か凌駕する。
生まれ落ちてより16年と半月、ただ一日の例外もなく、『国の象徴たるべし』として生きてきたが故だ。
しかしそうした誇り高さは、かえって玉蓉達の嗜虐心を煽るらしい。
「そう、流石ですわ。まだまだ夜の営みまでには時間がありますもの。それまで、どうぞたっぷりとお興じくださいまし。
 ああそうそう。いくらお興じとはいえ、昨日のようにお小水を撒き散らすのはお控えください。
 毎日なさっておいでなのですから御承知でしょうが……漏らしたものは、最後に這いつくばって一滴残らず啜って頂きますから」
嘲りを含んだ玉蓉の言葉に、沙羅の唇が引き結ばれる。
0166聖なる太陽    4/232015/11/11(水) 13:26:44.97ID:d5CN2Urn
 
玉蓉を始めとするトゥルグアの逆賊達は、あくまで沙羅の――否、『聖巳』の権威失墜を目的としているらしい。
紫庭興国が長きに渡って大国足りえ、かつ他国から一目置かれるほどの結束を誇るのは、偏に『聖巳』信仰あっての事だ。
その拠り所である『聖巳』が所詮ただの人間に過ぎないと思われた時にこそ、興国は真の意味で崩壊する。
そうした思惑から、玉蓉達は沙羅という年若い小娘一人に格別な執着を見せるのだ。
事実、紫庭興国が完全に制圧された日より2週間の間、囚われた沙羅には徹底的な恥辱責めが加えられている。

首都陥落の翌日、沙羅は首輪と手枷を嵌めたまま広場に連れ出され、数万の興国民の見守る中で祈祷衣を引き裂かれた。
ちょうど熟れ始めたばかりの初々しい肉体が、民へと晒される。
紫庭興国において、『聖巳』はまさしく太陽だ。
過去1500年以上に渡り、興国では『聖巳』の姿をじかに見てはならないとされてきた。
年に一度か二度、祝事の際に遠くから宮中の尊顔を拝し、あわよくばその鷹揚とした喋りを聴く――そうした現実とは隔たりのある存在だった。
なればこそ、この時の興国民の衝撃は筆舌に尽くしがたい。
年若い興国民の中には、思わず下半身を膨らませる者もいたようだ。
しかし老齢の民ほど嘆きは深く、もはやこれまでと自決を試みる者さえ現れる始末だった。
しかし当の沙羅は落ち着き払ったまま、普段通りの口調で、絶望する必要はないこと、いつか再興の日が来るであろう事を説いたという。
その言葉に勇気付けられ、結果として何人もの国民が命を救われた。
一糸纏わぬ無垢な姿で堂々と語る様はむしろ神々しく、改めて信仰を深める者も多かった。
激昂したトゥルグア兵が沙羅を張り倒し、一堂を夢から引き戻すまでは。

『いつまでも下らん幻想に縋りおって。そんな貴様等に、現実というものを教えてやる!!』

野太いその叫びが全ての始まりだった。
沙羅は、数人の兵士の手で石畳に組み伏せられたまま、その場で純潔を散らされた。
太陽の加護も、巫女の祝福もそこには無く、当たり前のように男の剛直が突き入れられて鮮血を滴らせる。
破瓜の瞬間、沙羅の悲鳴は確認されていない。しかし意地の悪い兵士が俯く沙羅の髪を掴み上げると、そこにも“当然”があった。
額に汗を滲ませて歯を食い縛り、左の目頭から大粒の涙を溢す、生々しいヒトの表情が。
それから沙羅は、目を見開いて立ち尽くす興国民の前で、延々と輪姦され続けた。
新雪のような肌は石畳に擦れて無数の擦り傷を作り、かつて桜の花びらほどにしか開いた事のなかった口は、赤黒い男の性器にこじ開けられる。
特に決定的だったのは、輪姦の順番待ちをもどかしがった男が、強引に沙羅の腕を捻り上げた時だ。
『グッッあ゛!!!』
突然の事に加え、スジでも痛めたのだろうか。沙羅の口からは、間違いなくそうした呻きが漏れた。
およそ高貴な身分の娘が発するには似つかわしくない、低く濁った呻きが。
トゥルグアの兵は皆これを大仰に笑い物にし、逆に紫庭興国の民は一様に顔を顰める。
それは支配層と被支配層が逆転した様子として、あまりにも象徴的な光景だった。

広場中央へ設置された杭に手錠で繋がれ、手の空いたトゥルグア兵から慰み者とされる日々。
それがようやく落ち着いた頃、沙羅には新たな恥辱が与えられた。
強烈な浣腸を施したまま風船式のアヌス栓を嵌め込まれ、広場に放置されたのだ。
刻一刻と便意は高まっていくものの、腸内で膨らみきったアヌス栓が無慈悲にも排泄を妨げる。
食事・睡眠・排泄。これら根源的欲求を妨げられると、人間は脆い。
全てを投げ出してでも楽になりたい、そう考えてしまう。高貴な身分の人間とて例外なく。
『ツラそうだなぁオイ。楽になりたきゃ、惨めったらしくおねだりしてみろよ』
監視役の兵士達は、分刻みで脂汗に塗れていく沙羅を見下ろして嘲った。
しかし、沙羅は断固としてその要求を呑まない。排泄の許可を乞う自分の姿が、どれだけ民を落胆させるかと考えた末のことだろう。
沙羅は限界を越えた便意に苛まれながら悶え、顔から血の気を失せさせ、やがて口の端から泡を噴き溢しながら気を失った。
気絶のたびに桶の水を掛けられては意識を取り戻し、また数分後に失神する。
それを幾度も繰り返した末、ついにはトゥルグア側の上官が見かねて排泄の許可を出したほどだ。
最後の最後まで、沙羅が責めに屈することはなかった。
それでも最後は両の足首を掴み上げられ、この上ない恥を晒すこととなったのだから、何とも慈悲のない話だ。
0167聖なる太陽    5/232015/11/11(水) 13:27:42.13ID:d5CN2Urn
 
このような恥辱は肛門に限った話ではない。
沙羅も所詮は人間である事を誇示するかの如く、執拗に粘膜という粘膜が責められた。
鍛えようのない粘膜を責められれば、どんな人間であれ素を晒すしかないからだ。
カテーテルを挿入して限界まで溜め込んだ尿を排出させたり。
可憐な容姿に嫉妬した女達を集め、鼻腔と口を指や道具で出鱈目に拡げさせたり。
ひどいものでは拘束衣と開口具を付けたまま、20人を超える浮浪者と共に地下室へ閉じ込めた事さえあった。
男達は皆が極限まで女に飢えていたが、南京錠付きの拘束衣のせいで二穴は使えない。よって沙羅の口を性欲処理に用いるしかない。
哀れなのは沙羅だ。フェラチオの経験も碌にないまま、強制的に喉奥を『用いられる』。それに平然としていられる筈もない。
『んも゛ぉぉ゛おお゛え゛っ、ごォおおえ゛ア゛ッッ!! ごえっ、おも゛っ……ほおお゛ぉえ゛っ! がはっ…げぇォっ、ごぼっ……!!』
それまで宮中で出したこともない――本来であれば一生縁がなかった筈の汚いえづき声を上げ。
喉奥から常にうがいをするような水音を立て。固く瞑った目から大粒の涙を溢し。恐怖と苦しさから拘束衣の中で失禁し。
挙句には耐え切れず大量に嘔吐する段階になっても、浮浪者達から下卑た笑みは消えなかった。
ただ己の欲望を満たさんがために、初々しい喉奥へ赤黒い陰茎を捻り込む。
相手が崩れ落ちれば長い黒髪を掴んで引き起こし、眠ろうとしていれば石壁や床に後頭部をつけさせての喉奥虐めで覚醒させる。
それが三日三晩繰り返されたのだ。

しかし。こうした恥辱責めをいくら繰り返そうと、紫庭興国の民は沙羅に同情的な反応を見せるばかりだった。
崇め方が『太陽の化身』から『受難の聖女』へと変わっただけで、依然信仰は揺るがない。
そのためトゥルグア側は、協議の末に方針を変えた。
公開処刑も同然の恥辱責めから、一介の新米娼婦としての調教へと。
古いあばら家で、龍の刺青の男2人から手取り足取り娼婦の技を仕込まれる日々。
オーソドックスなフェラチオから、玉舐め、アナル舐め。
コンドームの装着方法に、騎乗位での腰の遣い方、そして緊縛やアナルセックスに始まるアブノーマルプレイ。
気の遠くなるほどの実践を経て、それらが徹底的に沙羅に仕込まれていく。
これが功を奏し、紫庭興国はたちまち阿鼻叫喚に包まれた。
どこか非日常的である恥辱責めに比べ、セックスというものはあまりに身近で、生々しすぎる。
『聖巳』を人ならぬものとして代々信奉してきた興国民にしてみれば、そのような扱いは辛抱堪らないのだろう。

国の事情に翻弄される沙羅は、毎日のように、トゥルグア風の売春宿で敵国の客を取らされた。
独特の香が焚かれる中、信心の欠片もない男に身体中を舐め回され、欲望の赴くままに犯される。
屈辱的なその性交の最中、沙羅は必ず絶頂に至った。
無理もない。繰り返し薬を投与された挙句、週に40時間ほど同性による性感開発を受けているのだから。
時には乳頭と陰核を中心に、女の指と口で延々と絶頂の味を覚えこまされる。
時には数時間以上に渡り、膣のごく浅い部分だけを刺激して生殺しの状態にされる。
それらを経た上で男を迎え入れれば、たとえ青い果実といえど、絶頂を拒みきれるものではない。
0168聖なる太陽    6/232015/11/11(水) 13:28:34.07ID:d5CN2Urn
 
今日も沙羅は客を取る。
引き戸を開けて姿を現したのは、どんな女でも生理的に嫌悪するであろう男だ。
伸び放題で脂ぎった髪、無精髭、たるんだ下腹。死んだ魚のような目に、強烈な異臭……。
まともな売春宿であれば、不衛生さを理由に門前払いされるだろう。
しかし、沙羅はこの最底辺の客を拒めない。もしも客相手に抵抗や拒絶をすれば、そのたび興国民が不幸な目に遭うと脅されているからだ。
「宜しく お願い致します……」
沙羅は極上の身に粗末なネグリジェを纏い、三つ指をついて男を迎える。
「へッ、近くで見るとマジで良い女じゃねえか。噂通り鳥肌モンだぜ。よっぽど良いモン食って、大事にされてきたんだろうなァ。
 こんな上玉で童貞捨てられるたぁ、人生解らねぇもんだぜ」
男は醜悪な笑みを浮かべながら服を脱ぎ捨てる。
露わになるのは、すでに七分ほど勃ち上がった男根だ。経験の乏しそうな男ながら、性器のサイズは人並みの域を外れている。
そしてその雁首近くには、べっとりと白い恥垢が纏わりついていた。
「おお、こりゃまたすげぇカスになってやがる。今日のこと考えると待ちきれなくてよォ、何日か前から一人でしまくってたのよ。
 お前ェが娼婦として躾けられてる頃の映像見返したりしてな。
 要は、こうなっちまったのもお前ェのせいって訳だ。だから、まずはコイツを綺麗にしろ。愛情込めてだぜ」
男はそう言いながら、怒張の先で沙羅の頬を叩いた。
「…………承知致しました」
たとえ噎せかえるような悪臭の持ち主であっても、傍若無人な客であっても、沙羅に一切の拒否権はない。

「失礼致します」
命ぜられるままに大きく唇を開く沙羅。この光景は室内のカメラ数台から撮られ、広場の巨大モニターに中継されている。
沙羅が男の物を咥え込む瞬間には、何人もの興国民から悲鳴が上がることだろう。
唾液を塗しながら白い横顔が前後すれば、その声はいよいよ悲壮さを増すだろう。
それでも、沙羅はやらねばならない。細く白い指で怒張を握り、仕込まれた技術を用いて男に奉仕する。
肉茎へ丹念に舌を這わせ、亀頭を舐め回し、鈴口を舌先でくすぐり、毛の生え茂った睾丸を口に含んで唾液を塗し。
「おお、ほっぉ……! ククッ、大人しそうな顔してるくせに上手ェもんだ。チンポがどろどろに熔けちまいそうだぜ。
 このまんまでも最高だが、せっかくの機会だからよ、もっと奥まで咥え込んでくれや!」
男は声を上ずらせつつ、絹のような沙羅の黒髪に指を絡めた。そして自分の腰へと、強引に後頭部を引きつける。
「ぐも…ぉ…う…………っ」
沙羅は慣れた様子で食道へと怒張を送り込みながら、姿勢をやや前傾に変えた。
よく見れば、その膝立ちになった素晴らしい太腿が震えているのが解る。
イラマチオの苦しさゆえ、ではない。玉蓉達による6時間あまりの焦らし責めで、直立すら困難なほどに腰が抜けているせいだ。
しかし性経験の乏しい男は、その反応を自分の都合よく解釈したらしい。
「何だ、モゾモゾしやがって。まさかお前、濡らしてんのか?」
男は腰を落とし、沙羅の秘裂へと手を伸ばす。そして、歓喜した。
「オイオイオイ何だよお前、もうグショグショじゃねぇか! 俺のを舐めてるだけでこんなにしやがって、噂以上の淫売だな!!」
そう喚きながら沙羅の脚を開かせ、しとどな愛液で濡れ光る粘膜をカメラに晒す。
沙羅の顔が強張った。広場のモニターでは今、彼女の性器の映像が大写しになっているだろう。
毎日セックスを晒しているとはいえ、女の部分を見られるのはやはりつらい。
0169聖なる太陽    7/232015/11/11(水) 13:29:12.31ID:d5CN2Urn
 
男の手が尻肉を揉みしだくと、それだけで沙羅の腰が震えた。男の笑みが深まる。
「へへへっ。最高だぜお前、どんだけ男を惑わすカラダしてんだ。肌はキレーだし、プリップリだしよぉ。
 こう誘われちゃ我慢の限界だ。脱げよ、この宝石みてぇな割れ目に太いのをくれてやらぁ!」
「…………はい」
沙羅は命ぜられるがままにネグリジェをたくし上げた。
従う以外にないのだ。たとえ膣奥が病的に疼き、今挿入されては危険だと脳が警鐘を鳴らそうとも。
蜂蜜色の灯りの下、程よい膨らみのツンとした美乳と、白磁の肌が露わになる。
男の鼻息がいよいよ獣じみていく。
「ぶち込むぞ! どうせ避妊薬は飲んでるんだろ、ナマで構わねぇよな?」」
「勿論です」
沙羅は人形を思わせる表情で答えた。
男は醜悪な笑みを浮かべながら、濡れそぼった秘裂に屹立を宛がう。
そしてたどたどしい手つきで狙いを定めると、斜め上から打ち込むように挿入を果たす。
「っ!!」
沙羅は唇を結んだ。潤んだ膣内を確かな硬さが貫き、程なく蕩けきった子宮口を直撃する。
ただそれだけで、今の沙羅は足の先まで痺れてしまう。脳の神経がふーっと解れるような感覚があり、浅い絶頂に至ったとわかる。
「くあぁぁっ、すんげぇキツさだっ…………しかも、お、奥が動きやがるっ!!!!」
男が歓声を上げた。沙羅の絶頂にあわせて膣が収縮し、相当な快感を得たらしい。
一度その甘さを知ったが最後、いよいよ男に遠慮はなくなった。

すさっ、すさっ、という敷布団の擦れる音と、パン、パン、という肉の弾ける音が交錯する。
「ハァッ、ハァッ……最高だぜお前、最高だ。さすが若ぇだけあるな、散々やりまくってる癖にこの締まりとは恐れ入ったぜ。
 もう、すぐにでも出ちまいそうだ……あああ勿体ねぇなチクショウ!!」
男は仰臥した沙羅に大きく脚を広げさせ、目を血走らせながら夢中で腰を打ちつけていた。
一方その病的な視線を浴びる沙羅は、目と口を閉じたまま無表情を貫く。
しかし、身体は正直だ。奥へ突き込まれるたび、手足の指は爪が白むほどにシーツを掴む。掴み損ねた時には、震えながら虚しく空を掻く。
幾度となく絶頂に追い込まれる中、その苦しさを紛らわそうとしているのは明らかだ。
「んなに我慢すんなって。テメェが感じてるのなんざバレバレなんだよ」
男は歪んだ笑みを浮かべると、おもむろに沙羅の足首を掴んだ。そして左右の足首を纏め上げるように、片手でしっかりと掴む。
「ン゛っ…………!!」
沙羅からついに声が漏れた。
真上へ向けて両脚を揃え、緩やかなくの字に曲げた体位だ。自然と膣内は狭まり、剛直に密着してしまう。
「ああスゲェ、さっきより締まるぜ! あっちこっちから襞つきの肉に吸い付かれてるみてぇだ!」
男は歓喜し、さらに腰を振りたくった。片手で沙羅の両足首を掴み上げ、片手を後方へつきながら、強烈に。
「くぅうぅう、くふぅぅ、んんんっ…………!!」
沙羅は困ったように眉根を寄せる。
無理もない。体位が変わったことで、彼女は一番の弱点である膣の下側のスポットを、挿入のたびに剛直のエラで抉られる羽目に陥っていた。
玉蓉の悪意に満ちた指遣いで、日々開発され、目覚めさせられた弱点を。
「足が震えてきてんなあ、オイ。お前も苦しいのか。俺もよ、さっきから暴発しそうなのを必死に堪えてんのよ。
 ヌルヌルザラザラのお前ン中が、あんまりにも俺の倅を愛してくっからよォ!!」
男は荒々しく腰を振りながら吠える。
確かに沙羅の両脚は、瘧に掛かったように震えはじめていた。
足首を掴まれたまま、膝の裏を筋張らせ、うねうねと組み替えられ…………まるで小便を必死に我慢するかのようだ。
当然、その有様もすべてカメラに収められている。
沙羅はそれを恥じたが、もはや意思で抑え込めるレベルではない。むしろ刻一刻と快感の波は高さを増し、沙羅の意識を溺れさせていく。
『いく』
娼婦の手解きを受けていた頃に教えられたその表現が、沙羅の脳裏で火花のようにちらついた。
0170聖なる太陽    8/232015/11/11(水) 13:30:02.44ID:d5CN2Urn
 
「あああクソッ、そろそろマジでヤベェかもしんねぇ!!」
やがて男が叫び、体位を変えた。沙羅の腰を両手でがっちりと掴み、揃えた二つの足首を右肩に乗せる。
より深く挿入を果たせるように。
「はぐっ!!」
歯を食いしばっても、沙羅のその声は止められなかった。それまでとは深さが違う。
腹の奥までずんと響き渡るような衝撃に、意思とは関係なく両脚が震えた。
左足の踵がうまく男の鎖骨部分に引っ掛かったため、沙羅は無意識にそれを利用して体位をずらそうと試みる。
しかしその直後、ぐじゅりと硬い亀頭が子宮口を叩き潰した。
「くく、きう…っ…!!!」
身を強張らせて事が災いし、沙羅はその衝撃をまともに受けてしまう。そうなればあえなく絶頂し、ずるずると背中をシーツに密着させるしかなかった。
本格的な脱力。自分が柔肉でできた道具であるかような感覚の中、沙羅は男からの熱を受け止め続ける。
陰唇からGスポット、そして膣奥。トロッコが火花を散らしながら走りぬけ、炭鉱奥に衝突するイメージが繰り返し脳裏に浮かぶ。
甘い痺れだけが動脈のように身体を支配している。

数知れぬ突き込みの中、沙羅はとうとう脳髄が蕩ける音を聴いた。
脳が蕩けては抵抗のすべもなく、枕に深く頭を沈みこませたまま、ぐるりと上方へ白目を剥く。
視界の中央に、チカリとカメラのレンズが瞬いたのが見える。
 ――撮らないで。お願い、暴かないで。
沙羅が心の中でいくら願おうと、無機質なレンズが聞き届ける事はない。

「あああぁもう限界だっ、で、出るぞっ!!!!」
沙羅の絶頂に釣られたのだろうか。男が叫び声を上げ、沙羅の太腿へと身体を密着させる。
そしてその直後、ドクドクと生ぬるいものが膣奥へ注ぎ込まれていく。
とうに慣れたその経験を、沙羅は虚ろな瞳で迎えていた。
男が体を震わせ、至福の溜め息を吐く。緩慢な動作で硬さを失った怒張を引き抜く。
それでようやく、今日も終わり――では、ない。

「ハァッ、ハァッ…………最高だったぜ。まさか、セックスがここまで良いモンだったとはよ。
 結構な量射精したのに、まだ興奮が収まらねぇ。半勃ちのチンポの中に、変な芯が残ってんだよ。
 ちっと休んだらまた始めっからな、汗拭いとけ!」
男はぐったりとした沙羅の顔を覗きこみながら告げ、強張る沙羅の表情を楽しんだ。
本来、雲の上の存在である娘を犯すのがよほど嬉しいのか。それとも実際に沙羅が名器の持ち主なのか。
沙羅を娼婦として買った男のほとんどが、一度の情交では済まさなかった。
むしろそこから倍以上の時間をかけて、沙羅の桜色の肢体を味わいつくすのが常だ。
「そう震えんなって。もっともっと善くしてやっからよ」
男から間近で顔を覗きこまれ、沙羅ははっとした様子で表情を引き締める。
「嬉しゅうございます。わたくしの粗末な女の穴で宜しければ、どうぞ心ゆくまでお使い下さいませ」
沙羅が頭を下げながら形作るのは、常世ならぬ、悟りを開いたような表情。
『聖巳』として在るべきその表情が、かえって彼女を追い詰める。
雄にしてみれば、その堅い表情を突き崩す事こそが最大の悦びなのだから。
0171聖なる太陽    9/232015/11/11(水) 14:36:01.71ID:d5CN2Urn
 
肉同士のぶつかる音が、もう一時間以上にも渡って続いていた。
薄水色の敷布団はすっかり藍色に変色し、周りには丸められた薄紙が無数に転がっている。

沙羅は、布団の上に這ったまま、後背位で貫かれていた。
「あっ……あっ……あっ…………」
俯いているためにその表情は窺えない。しかし長いストロークで腰を打ちつけられるたび、かすかな声が漏れていた。
背中といい脚といい、全身が脂汗に塗れ、灯りを受けてぬらぬらと濡れ光っている。
突き込みで身体が揺れるたび、乳房と鼻の先から雫が滴り落ちる。
その異常なまでの発汗を見れば、喘ぐ程度は仕方のない事に思えてしまう。
何より、沙羅には今なお矜持が見受けられた。背中も脚も快感でうち震えるほどでありながら、布団に両手をついている。
『私の自我は崩れていない。自らの意思で姿勢を保っている』
そう訴えるかのように。
しかし、それもそろそろ限界だ。肉体に快楽が蓄積している事もある。そして責める男も、『女の弱み』を知りつつある。
「フゥッ、フゥッ…………おらっ、もっと締めてみせろ!!」
男はそう言いながら、沙羅の腰に手を回して陰核を摘んだ。
「はぐっ!!」
これにはさしもの沙羅も声を上げる。そしてその直後、がくんと背が傾いた。
不意を突かれてつい右肘をついてしまったらしい。
「はははっ、何だ、気持ちよくてチカラ抜けちまったか!?」
男の嘲笑が浴びせられる。
起きなければ。『聖巳』として無様は晒せない。沙羅はその一心で身を起こそうとする。
しかし力めば力むほど、セックスの快楽も色濃くなってしまう。
沙羅は何度も足掻き、もがき、その果てに脊髄へ決定的な痺れを感じた。
「はぁ……っ!!!」
息を呑む、という状態だった。目から涙が零れ、その涙を追うようにして、身体が布団へと沈み込む。
外気で冷えた乳房に、敷布団の温もりが触れる。
「おうおう、ぐでーっとなりやがって。ま、こっちはケツが上がったおかげで挿れ易くなったがよ」
男は沙羅の尻肉を鷲掴みにしながら、いよいよ軽快に腰を振りたくる。

「ぐっ、ぐううぅっ!!……う、んはぁっ…………っぃっ……ぃ、ぐ…………!!」
沙羅は歯を食いしばる。歯の合間を漂う、いく、という言葉を、かろうじて噛み殺す。
それでも、身体の痙攣はどうにもならない。
もはや子宮口をゴツゴツと責められる感覚すら消えうせていた。
男が腰を打ちつけるたび、自分の深い部分でスイッチが入り、身体中に高圧の電流が走る。
地震の中にいるように手足や腰が痙攣し、頭の中がじゅわりと白く染まり、秘裂から潮とも小水ともつかない何かがあふれ出す。
ここまでになったのは初めてだった。いよいよ身体が薬と快楽に染まり、絶望的な段階に来ているらしい。
「ふっ、く、ぐぐぐっ…………!!」
沙羅は怯えつつも、必死に目の前の布団へ顔を押し付けた。
事ここに至ってなお、彼女が案ずるのは自分の身ではない。間違いなく崩壊しているであろう表情を、カメラに映させない事だ。
その沙羅の思惑を読んだのだろうか。それとも、ただの偶然だろうか。
「おらっ、手ェ寄越せ! 手綱みてぇにして犯してやらぁ!!」
男は突っ伏す沙羅に覆いかぶさりながら手首を掴み、結合部の近くにまで引き寄せた。
沙羅は強制的に上体を起こされ、俯いていた顔からも陰が引く。
沙羅の視界で、三つのレンズが光を放った。
間違いなく撮られている。白目を剥きかけ、閉じない口から涎を溢し、獣のように喘ぐ必死の顔が。
「……………………っ!!」
その事実に気付き、沙羅は涙を溢す。
これで何かの枷が外れたのだろうか。その眉はだらしなく垂れ下がり、許しを乞うようにカメラを見続けるばかりだった。

そこからの映像に映っているのは、項垂れて為されるがままの娘と、それを淡々と犯し続ける男の姿だ。
娘の肌は白濁で薄汚れ、艶やかだった黒髪は萎びたまま千々に乱れている。
粗末な部屋を背景に続くそれは、まさしく最底辺の娼婦が調教されている光景のようで、興国民の涙を誘った。
その光景を前に、トゥルグアは確信する。
いかに信心深い民とはいえ、こうも俗物と成り果てた象徴を見て、なお特別視できるはずがない。
口にこそ出さないが、本心では気付いているはずだ。沙羅も――聖巳も、所詮はただの女に過ぎないと。
頃合いや良し。
後は国民の抱く『不信』が『侮蔑』となるように、最後の仕上げを行うだけだ。
0172聖なる太陽    10/232015/11/11(水) 14:36:54.48ID:d5CN2Urn
 


その空間に類するものは、紫庭興国の建築史にもなければ、トゥルグアの建築史にもなかった。
当然だ。それはトゥルグアが財産と引き換えに近年手に入れた、異文化の一つなのだから。
強いて似たものを挙げるならば、欧米におけるラボラトリーか。
壁も床も青白く艶やかな素材で統一され、様々な機材の密集する。そのちょうど中央部分に、裸の沙羅が拘束されていた。
物々しい機械に囲まれ、分娩台を思わせる大きな椅子に腰掛けた格好だ。
無論、快適に、ではない。
彼女の額部分には、黒いカチューシャ状の脳波測定器が見受けられた。
さらに肩口と腰周り、腿の付け根には太い拘束帯が巻きつけられ、椅子から身を浮かせないようにしている。
その上で両足首は上方からのアームに掴まれ、足裏同士を密着させられていた。
当然、恥じらいの部分を隠す術はない。
それどころか、恥毛すら剃り上げられた桜色の秘裂を、正面のカメラへ向かって突き出すような格好だ。

「いかかです聖巳さま、最新技術の粋を集めたマシンの座り心地は。
 ちなみにその拘束は『胡坐縛り』といって、女囚を辱めるために考案されたものです。
 そうして性器と肛門を丸出しにしたまま転がされれば、よほど気丈な女でも恥じて涙したと聞きますわ」
白衣に身を包んだ玉蓉が目を細める。
沙羅はあられもない姿のまま、あくまで鷹揚とした態度で玉蓉を見上げた。
「…………どこまで、わたくしを辱めれば気が済むのです」
その言葉を待っていたかのように、玉蓉の笑みが顔中に広がっていく。
「ご安心を。たぶん今日限りです。神を地に堕とすのは、決まって人間の英知ですもの。
 この最新機器達が、貴女の苔むしたような化けの皮を、残らず剥がしてくれることでしょう」
玉蓉は部屋の機具を崇めるように手を広げつつ、指を鳴らした。
白衣を着た他のトゥルグア人もまた、同じく陰湿な笑みでキーボードを打ち込んでいく。

小さな機械音が聴こえた直後、沙羅に隣接する機械群から一本のアームが姿を現した。
アームに付属しているのは、重量感のある大型のバイブレーター。形状はハンディマッサージャーに近い。
当然、紫庭興国にはない器具だ。
訝しげな目線を送る沙羅を鼻で笑いつつ、研究者の指が決定キーを打ち鳴らす。
直後に響き始めたのは、グゥゥウウン、と心臓すら震わせるような重低音。バイブレーターの駆動音だ。
尋常ならざるその音の重さに、沙羅の目が見開かれる。
「凄い音でしょう。でも、威力はもっと凄いのよ?」
玉蓉の言葉の最中、アームは静かに降下し、先端部を沙羅に触れさせた。
円を描くような両脚の中央部…………そこへ息づく桜色の肉芽に。
「はぐっ!?」
コンタクトから僅か2秒後、沙羅は天を仰いだ。その目はくっきりと見開かれ、衝撃の度合いを物語っている。
過去に覚えのある快感であれば、彼女はその持ち前の精神力で堪えてみせただろう。
しかし機械による毎秒数千回という微細な振動など、自然界で経験できようはずもない。
不意を突かれて大きな反応を示すのも、仕方のないことだ。
「いい反応ね。その敏感な部分で、たっぷりと機械の恐ろしさを味わうがいいわ!」
玉蓉は高らかに笑う。

バイブレーターは重低音を響かせながら、沙羅の陰核を踊り回った。
機械表面と皮膚の擦れる音が、ズズズ、ジジジジ、と変化する事からも解る通り、強弱は微細に変動している。
つまりは刺激に慣れることができない。
加えて沙羅はつい今朝方、普段の倍の量の薬を投与されていた。つまりは感度が研ぎ澄まされている。
その状態で特に敏感な肉芽を責められてはたまらない。
0173聖なる太陽    11/232015/11/11(水) 14:38:06.14ID:d5CN2Urn
 
「………………っ」
沙羅は彼女が普段そうするように、薄い唇を閉じて被虐に耐えていた。
その品のある顔のまま、緩やかに、追い詰められていく。
変化は着実に訪れていた。規則正しく凹凸を繰り返す腹部のペースが早まり、陰唇がわななき始める。
小鼻の脇を大粒の汗が伝い落ちる。
そのまま緩やかに絶頂に至るのだと、見る者誰もが思っただろう。
しかし、沙羅の膝裏に力が込められ、まさに達しようとするその瞬間。バイブレーターは唐突に後退した。
「えっ!?」
沙羅は驚愕の表情を見せる。
過去には玉蓉達から、何時間にも渡って寸止めを受けた事もあった。
しかしそれはあくまで人的なレベルだ。玉蓉が沙羅の絶頂の気配を見て取り、早めにブレーキを掛けていたに過ぎない。
今は違う。この機械はまさに沙羅が達しようとするその際まで、全力で責め続けていた。
そして沙羅が絶頂を確信し、すべてを投げ出そうとしたその最後の最後、コンマ秒のタイミングで一切の刺激を止めたのだ。
沙羅にしてみれば、空中へひとり投げ出されたような感覚だった。

「ふふふ。さすがに素が出たわねぇ聖巳さま?」
玉蓉が笑いながら沙羅を見下ろした。
「秘密は、貴女がおでこに着けてる脳波測定器よ。それが脳波……つまり貴女の脳が出す信号をキャッチしてるの。
 だから人間には真似できない精度の寸止めが可能なのよ。
 解るでしょう。今の貴女は、本当に逝く寸前。私がこの指でクリトリスを倒すだけで、腰をヒクつかせながら絶頂するわ」
沙羅の顔を指し示しつつ、玉蓉は愉快そうに告げる。
沙羅の顔にまた新たな汗が流れた。
「あなた方の考えは歪んでいます。わたくしが憎いのならば、一思いにこの首をお刎ねなさい。
 わたくしの苦しむ顔を見て、何が得られるというのですか」
「いえいえ、まさか。私共に貴女を殺す意思などございません。むしろ当面は、無理矢理にでも延命させて頂きます。
 絶頂にも遠慮はいりませんわ。なさりたいのなら、どうぞ『イカせてほしい』と仰って下さいまし。
 もっとも……国の象徴たる貴女がそのような発言をなされば、失意から身投げする民もいるでしょうが」
その言葉に、沙羅の表情が凍りつく。
婉曲的な脅しだ。『音を上げれば、自殺に見せかけて人質を殺す』という意味の。
玉蓉達は常にそうして、沙羅の抵抗を封じてきた。
「聖巳さまに問題はないようね。続けましょう」
玉蓉は薄く微笑んで指を鳴らす。すると再び重低音が響き始め、バイブレーターが陰核表面に固定された。
「ふっ、く………!!」
絶頂寸前の余韻が残っていたのか、それともこの地獄から逃げられない現実が胸を詰まらせるのか。
沙羅は眉根を寄せながら、機械の導くままに昂ぶっていく。

元々が薬によって性感を研ぎ澄まされている身だ。
陰核に振動を受け続ければ、愛液があふれ出すのに時間は掛からない。
いつしか、ズズズ、ジジジ、という接触の音に混ざり、機械の振動で愛液が飛び散るブシャブシャという音が立ち始めていた。
沙羅は頬を赤らめたまま、いの字に歯を閉じ合わせて快感に耐えている。
陰唇は生物のように開閉し、肛門付近も引き締まっては緩み、を早いペースで繰り返す。
左内腿がピクッと跳ねてから11秒後。
沙羅の口が大きく『あ』の字に開いたところで、バイブレーターは宙に浮いた。
バイブレーターの先と陰核をトロリとした糸が繋ぐ。最初に比べれば、陰核は明らかにサイズが増していた。
「はぁっ…………はーーっ……はぁっ…………」
沙羅は肩で息をしつつ、薄目を開いてバイブレーターを見下ろす。
もう少しで楽になれたのに。その心の声が聴こえるようだ。
「ハーイ残念。そろそろ素直になったらどう? もうイキたくてイキたくてたまらないんでしょう。
 私達が毎日毎日、徹底的にイキ癖をつけてきたんだもの。頑張ってるようだけど、最後まで耐え切れる訳がないわ」
玉蓉が煽ると、沙羅は再び表情を引き締める。
「…………はっ……はあっ…………わ、わたくしは太陽の巫女。人の理には囚われません」
「アハハッ、散々愛液を撒き散らしておいてよく言うこと。いいわ、続けなさい!」
その一言をきっかけに、また無慈悲な機械が唸りを上げた。
0174聖なる太陽    11/232015/11/11(水) 14:39:05.48ID:d5CN2Urn
 
沙羅が常に喘ぐようになったのは、それから何分が経った頃だろう。
彼女は明らかにひとつの限界を迎えていた。
床には大量の愛液が飛び散っている。
バイブレーターの唸りに合わせ、華奢な腰がヒクヒクと跳ねる。
全身にひどい汗を掻いてもおり、背中が上下するたび、ミチュリと水音を立てるほどだ。
水分は適宜与えられるものの、絶頂だけは許されない。
「ああ、あああっ…………はぁあっ、ああ、くうっ…………ぃぃい゛っ、んはぁっはぐ…………っ!!」
沙羅の口からは、涎と共に切ない呻きが漏れた。
唯一自由になる両手が、座部の側方へ突き出た『いきみ棒』を必死に握り締める。
「く、ぅっ!!」
その果てに、とうとう沙羅の口が噛み合わされた瞬間――音が消え失せる。
「っ!!! っっっ!!!!」
沙羅は声を殺したまま、怒りを紛らわせるように首を振った。目尻からの涙が宙に舞う。

すでに刺激がないにも関わらず、優美な腰は大きく上下して拘束帯を軋ませていた。
華のように開いた陰唇が、物欲しげに開閉を繰り返す。その下に息づく排泄の孔さえ、喘ぐように収縮し続ける。
無論、もっとも劇的な変化が見られるのは陰核だ。
初めこそ視認が困難だったその慎ましい芽は、もはや痛々しいほどに勃起しきっていた。
「ふふっ、アハハハハッ! 素敵な格好よ聖巳さま!」
「ホント。あの可愛かったクリトリスがギチギチに膨れちゃって。ドングリみたい」
「そんなにアソコをヒクつかせて、どういうつもり? 匂いでも嗅いでほしいのかしら?
 何十本も浮浪者のアレを咥え込んだ上に、あんなに汁まみれなんだもの。さぞかしくっさいマンコなんでしょうねぇ!」
玉蓉達の下劣な言葉に、沙羅の長い睫毛が揺れる。
日々の調教の中で同性からの罵倒にも多少慣れたが、惨めさを自覚している状況下では格別につらい。
「ふーっ、ふーっ……はあっ、は、はぁっ……わっ、わたっひ……わら、くしはっ…………屈しません」
沙羅は懸命に決意を語ろうとするも、口の中に溜まった唾液でうまく喋れない。
明瞭に喋ろうとするほど涎が滴り、かえって無様を晒してしまう。
それは、どう足掻こうが地獄にしか辿り着かない沙羅自身を象徴するようだった。
それでも、彼女には芯が通っている。どれほど惨めになろうが、敵に哀願はしていない。
誇りは失っていない。
「フン。そのしぶとさはある意味勲章ものだわ。まだ恥を掻き足りないようね!」
玉蓉は忌々しげに告げ、研究員達に責めの続行を命じた。

寸止めのたびに沙羅が絶頂へ至るまでの感覚は狭まり、今や20秒とかからずにアームが離れる。
研究員達はモニターに映る沙羅の脳波を凝視していた。
もしも脳波を読み違えれば、快感の余韻が色濃い状態でさらに快楽を与えてしまい、絶頂を許す事になる。
あくまで快楽の壷の淵で彷徨わせなければ意味がない。

「あぁっ……ヒッ……ぁああ…………ヒッ ……っく、くひっ…………あぁあぁ…………あ、くっ!!
 おおおぁあっく…………ヒッ……ぃぃぃあああっ…………!!!」

沙羅の声は、もはや喘ぎというより悲鳴に近かった。荒い息と余裕のない声に混じり、ヒッ、ヒッ、という音が続く。
オイルを塗りたくったような腰も艶かしく動き、堪えようのなさを訴えていた。
最も変わったのは表情だ。とろりとした瞳、半開きのまま涎を垂らす口。そこに理性は感じ取れない。
項垂れたまま身体の揺れに合わせて首が動き、口元が何事かを呟く。
そしてその最中、急に目を見開き、何かを払うように頭を振る。
それが繰り返されていた。
「いい加減に諦めたらどう? さっきから無意識に『いきたい、いきたい』って言ってるくせに。
 イキたくて、頭がおかしくなりそうなんでしょ」
玉蓉が呼びかけても、沙羅は必死に首を振るだけだ。
玉蓉は溜め息を吐く。
「ホント可愛げのないガキね、一言乞えば楽になれるのに。
 …………もういいわ。皆、フェイズ2に移るわよ!」
その言葉を聞き、研究員達が一斉に玉蓉を見やった。玉蓉はそれら一つ一つの視線を受け止め、頷いてみせる。
キーボードを叩く音が響き、複数の駆動音がそれに続いた。
ぐったりとした沙羅の秘裂に4本のアームが近づき、細い筒を嵌めこんでいく。
次に四方のアームがその筒を引けば、筒はリング状に拡がり、膣鏡のように沙羅の膣壁を曝け出す。
ヌラヌラと濡れ光る桃色の洞穴。『聖巳』の胎内へ続く道。
どこからか、ゴクリと息を呑む音がした。
0175聖なる太陽    13/232015/11/11(水) 14:40:20.36ID:d5CN2Urn
 
「ふふ。とうとう『聖巳さま』の神聖な産道が、奥まで丸見えになっちゃったわね。
 いやらしいこと。出産の経験もないガキのくせに、すっかりポルチオが目覚めちゃってる。
 自分でも解るでしょう、膣の奥がヒクヒクしてるのが」
玉蓉に指摘されるも、沙羅はただ黙して前を見つめるのみだ。しかしその気丈な顔は、直後、驚愕に染まった。
太いアームに連なる極太の異物が、眼前に突きつけられたからだ。
形状は男性器に酷似している。ただし、数十人の男を迎えた沙羅でも経験がないほど、長く、太く、凶悪な反りだ。
加えて言えば、開ききったキノコのような雁首の張りも、幹に散らばる大小様々な突起も、異様と表す他はない。
何より、その異物に色はなく、極めて純度の高い水晶のように透き通っていた。
「驚いたでしょう。そのディルドーはね、私達なりに貴女の膣を分析したデータから作ったの。
 つまり貴女にとっては、世界で一番相性のいい……ある意味では最悪の男根という事になるわ。
 今からそれで、貴女を徹底的に犯してあげる」
「…………!!」
玉蓉の言葉に、沙羅の全身が強張った。
膣の奥がひどく疼いた状態で挿入を受ければ、やがて脳内が白く染まる事を知っている。
しかも今は、条件が最悪だ。普段の倍の投薬をされ、普段以上の焦らしをされ…………そして、相手はこの機械。
 ――耐え切れない。
沙羅の脳が警鐘を鳴らす。その沙羅の心中を知ってか知らずか、玉蓉は片手を挙げた。
透明な異物が沙羅の秘部を捉え、強引に挿入を開始する。尋常ではない圧迫感が、沙羅の表情を強張らせた。
「…………はっ、ぐ…………!!!」
男に慣れていた筈の膣は、メリメリと音もしそうに軋んだ。恥骨が外れそうだ。
それでもその凶悪なまでの圧迫感が、刺激を渇望している今は堪らなく心地いい。

十秒ほどかけてディルドーが奥まで達したところで、膣を開くリングに変化が起きた。
ディルドーの台座部分に各リングの破片が嵌まり込み、緑の光と共に電子ロックがなされる。
ロック後は、ディルドーを繋いでいたアームも、リングを掴んでいた四つのアームも元あった場所へ戻っていく。
結果、透明なディルドーを咥え込む沙羅は、自ら膣を開いているような有様となった。
「ドッキング完了、と。ふふっ、凄いわ。ぐっぱり拡げられた膣が丸見え。そのまま子宮口に触れてしまいそうよ」
玉蓉が口元を吊り上げ、白衣の研究員達からも含み笑いが起きた。
彼らが見守るモニターには、沙羅の開いた膣内がくっきりと映し出されているのだろう。
当然、紫庭興国の広場にも。
沙羅は恥じた。しかし脚を閉じようにも、胡坐縛りの格好ではどうしようもない。
それどころか力むほどに腹圧が増し、ディルドーの圧迫でじっとりと汗が浮いてしまう。

「さぁ聖巳さま、ここからが本番よ。今から貴女は、脳が快楽で焼ききれるかどうかの瀬戸際を彷徨うの」
玉蓉はそう言いながら、沙羅の太腿を撫で上げた。
「うっ!!」
絶頂寸前のもどかしさで、今も細かな震えの止まらない太腿だ。沙羅の腰がびくんと跳ねる。
「許容量を超えた快楽に溺れるのって、想像よりずっと苦しくて怖いみたいね。
 死んでも屈しないって言う人間は嫌というほど見てきたけど、実際やり遂げた人間なんて、一人もいなかったもの。
 だから……貴女には、あらかじめこれを渡しておくわ」
玉蓉は沙羅に歩み寄ると、ポケットから取り出した棒状の装置を左手に握らせる。
「……これは?」
「ディルドーを動かす小型ファッキングマシンの電源よ。
 握りの先に赤いプッシュボタンがあるでしょう。もう限界だと思ったらそれを押しなさい。
 そうすればディルドーは止まって、貴女は快楽の海から生還できるわ」
その言葉に、沙羅の喉が鳴る。
彼女とて快楽に溺れる辛さは知っている。その苦しみから逃れる術が、魅力的でなかろう筈もない。
それでも。
「…………こ、これを、押すと」
沙羅は小さく震える声で呟いた。玉蓉が興味深そうに目を細める。
「これを押すと、誰が不幸になるのです」
「さぁ、誰かしら。私は名前を知らない、貴女だってきっと知らない、無数の興国民の一人よ」
いつになく真に迫った玉蓉の物言いに、沙羅は複雑な表情で左手を握る。
「いずれにしろ、頭がシャンとしているうちに結論を出すことね。
 犠牲になった人間だって、何かの間違いでボタンが押された、じゃ納得できないでしょうから」
そう言い残して背を向ける玉蓉。
沙羅の膣内で只ならぬ鳴動が始まったのは、その直後だった。
0176聖なる太陽    14/232015/11/11(水) 14:40:49.99ID:d5CN2Urn
 
何人から視られていることだろう。
室内の白衣姿は十数人。広場にいる警備や紫庭興国の人間を合わせれば、ゆうに百は超えるだろうか。
その視線をひしひしと感じながら、沙羅は局所に意識を集中する。
膣内のディルドーはゆっくりと後退していた。凹凸のある極太が膣壁を擦りあげていく。
「う…………!」
沙羅は思わず呻いた。
ディルドーの馬力は凄まじく、引き抜かれる動作で下半身ごと持っていかれそうになる。
両足首を掴むアームがかろうじて肉体を留めている状態だ。
羆のごとき巨躯を誇る男が、無理矢理にペニスを引き抜こうとしている様――沙羅の脳裏にそのイメージが浮かんだ。
何という力。こんな力で犯されれば、一体どうなってしまうのか。
沙羅は息を呑む。直後、大きく引き絞った状態で制止していたディルドーがついに動き始めた。
メリメリと凄まじい馬力で膣壁が掻き分けられ、瞬く間に奥までを貫かれる。
蕩けきってひくつく子宮口が、硬いゴムのような亀頭に潰される。
「……………………ッッッ!!!!!」
沙羅の脊髄を電流が走った。
腰がじぃんと熱くなる。心臓が早鐘を打ち始める。
焦らされ続けて快感を欲していたとはいえ、これほどとは。

『アハハハッ凄い、子宮口がガラスに押し潰されたみたい! 愛液が蜘蛛の巣みたいになってるし』
『ホント、お宝映像だこと。わざわざパーツをスケルトンで統一した甲斐があったわね』

女達の嘲りをよそに、沙羅は真正面を向いていた。今はかろうじて向けていた。
しかし、限界はひしひしと感じられる。今の痺れは尋常ではない。
 (果てるまで、あと…………)
そう考える内にも、視線の先では、両脚の間に円柱状の盛り上がりが出来ていく。
ディルドーが抜けていく速度と同じ。どうやらディルドーが引き抜かれた分だけ、ロック部分から末端がはみ出る仕組みらしい。
そして、電子音が聞こえた。――来る。
沙羅が覚悟を決めると同時に、陰唇が捲れた。
メリメリと膣壁を押し開きながら、暴力的な質量が奥までを貫く。さらに、今回はそれだけで終わらない。
最奥から素早く戻り、2度、3度4度……断続的に子宮口を叩き始める。
「はっ…ぐぅうううっ!!」
これには沙羅も堪らない。脊髄を幾度も幾度も電流が通り抜ける。
少し余裕が出来ていた絶頂までの許容量を、あっという間に食い潰される。
『あんなに腰がガクガクして。透明なモンスターに犯されてるみたい』
周りの声が遠い。沙羅の意識にはもう、一直線に絶頂へ向かう光の道しかない。
0177聖なる太陽    15/232015/11/11(水) 14:41:33.62ID:d5CN2Urn
 
7度目に最奥が潰された瞬間――沙羅の下半身は跳ね上がった。
体中が痙攣する。拘束帯が腹部に食い込むが、それすら子宮を刺激して堪らない。
「あぁ、はあぁ…あぁ……ぁっ……あ…………!!」
1度目の今際の声は、恐怖に震えるかのようだった。
その声を聞きながら、沙羅はヘッドレストに頭を預ける。
見守る国民を勇気付けるため、なるべく前だけを向いているつもりだったが、早くも天を仰いでしまう。
「…………ハッ、ハッ、ハッ、ハッ…………!!!」
肺が麻痺したのだろうか、息が上手くできない。過呼吸のように大口を開け、短く空気を求める。
この数ヶ月、嫌というほど絶頂を覚えこまされてきたが、ここまでのものは経験がない。

『どうやら、イッたみたいね』
『まるで釣り上げられた魚だわ。一回目でアレなんて、ゾッとするわね』
『なに、同情してるの? ここからが面白い所じゃない。楽しみましょうよ』

一度意識を向ければ、研究員達の声は一言一句聞き取れた。遠くの静電気の音やキーボードを打つ音さえ聴こえる。
そして研ぎ澄まされた沙羅の聴覚は、微かな電子音を捉える。
今日3回目に聞く音……ディルドーが起動する合図だ。
「えっ!? ま、まだ、達したばかり………………」
沙羅の戸惑いの声は、重厚なモーターの駆動音で掻き消された。
グググググ、と相変わらずの馬力で膣内をこじ開け、絶頂直後で敏感になっている膣奥を無慈悲に抉る。
「くぅっ…………あ゛!!!」
沙羅は目を見開きながら震えた。菱形になった脚がガクガクと痙攣している。
どうやらまた達したらしい。しかし――今度は余韻に浸る暇さえない。
笠の張った亀頭部分が膣壁を掻きながら退いていく。まだ続けて抽迭するつもりらしい。
いきみ棒を握る右手に汗が滲む。左手にはスイッチの重さを感じる。
「や、やめてくだっ…………た、達したばかりで、まだ、心の準備が……………………!!
 ……っく、ふあぁぁあぐっ! 駄目っ駄目ーッ、やめてぇっ、いけませんっ!! はぐっ……くあ、ぁああああ゛っっ!!!」
普段叫び慣れていない沙羅の絶叫は、声の所々が掠れ、裏返っていた。
そしてその叫びが区切れると同時に、彼女の恥じらいの場所からは大量の液が漏れ始める。
小水か、あるいは潮か。いずれにせよ、沙羅が余裕を失くした証には違いない。
それほどになってなお、ディルドーは容赦のない抽迭を繰り返していた。
マシンの動きは沙羅の脳波に基づいている。
起動直後は標的である沙羅を速やかに絶頂へ至らしめ、その後は脳波を極力ピーク近くに保ち続ける。
この悪魔じみたルーチンを組み込まれている以上、マシンが沙羅を楽にする事はない。
0178聖なる太陽    16/232015/11/11(水) 14:42:19.15ID:d5CN2Urn
 
一連の暴虐的な突き込みは、回数にして60回あまり、時間にして悠に5分以上は続いていた。
その時点でようやく機械は音を止め、小休止に至る。とはいえ、無論それは沙羅を案じての事ではない。
『刺激を与えずとも高原状態が維持される』……そう分析した上で、合理的判断からエネルギー消費を抑えたにすぎない。
事実、沙羅の身体は、機械が稼動をやめてからもなお絶頂の反応を続けている。
「ああぁあ゛っ、ああああ゛……かはっ、あはっ、ハーッハーッ…………うああ゛っ…………!!!」
掠れた悲鳴と共に、奥歯まで覗く口から涎が伝い落ちた。
目頭からは次々に涙が零れ、先に伝っていた滴と合わさって顎から滴っていく。
脚の震えはやはり病的で、キッキッキッキッと忙しなく足首のアームを軋ませていた。
絶頂の余韻でまた絶頂の域に押し上げられるという異様な状況。
この5分強で、幾度の絶頂が沙羅を襲ったことだろう。
絶頂する沙羅は相当に無様であったらしく、特に潮を断続的に噴き散らしていた場面が見物だったらしい。
「あああ、あああ…………あああ………………」
沙羅はヘッドレストに重い頭を預け、閉じない口から意味のない声を発して何かを楽にする。
本能の訴えるままに行動しなければ、近い内に脳が蕩けてしまいそうだ。
しかし。そうした脳波の安定を、機械が見逃す筈もない。

電子音が鳴る。剛直が稼動しはじめる。
沙羅は竦む心を叱咤し、最奥への挿入に備えた。しかし……その備えは徒労に終わる。
ディルドーが駆動パターンを変え、膣の入口付近を重点的に刺激し始めたからだ。
亀頭の笠と大小様々な突起が、敏感な部分を擦りたてる。それは相当な刺激ではあったが、ややもどかしい。
落ち着かず、右のいきみ棒をより安定するよう逆手で握り直す。それでも不安が消えない。
沙羅が戸惑いながらも一息つこうかと考えた、まさにその時。駆動音が急に強まり、ディルドーが深くまで潜り込んだ。
「あああーーーっ!!」
沙羅は、想定以上の大声で達する。溜めていた息を吐き出したせいだろうか。
奥まで挿入された、という心理的な満足感があるために絶頂も深い。
「ひっ、ひっひっ、あはーっ、はーーっ…………」
沙羅が絶頂の余韻に浸っている最中、怒張が引き抜かれていく。
盛大に笠の張ったエラを引っ掛けつつ、ゆっくりと。
絶頂直後で敏感になっているGスポットを亀頭裏で擦り上げられ、それだけで断続的な軽い絶頂が襲ってくる。
亀頭が入り口付近まで戻った時には、息も荒く、しばしの休息が欲しかった。
しかし、機械に情はない。
再び膣の入り口付近を浅く四度ほど往復し、焦らした末に、ぐうっと奥まで突き上げる。
最奥への突き込みは先ほど以上に力強く、子宮口はおろか、それを支える子宮頚部までもがぐちゅりと潰されるようだった。
「くああああーーーっ!!」
当然、上がる声も先ほどより大きい。口の端からとろりと涎が垂れるのが解った。
拭いたい所ではあるが、左手にはスイッチを握っており、右手もまた座部側方のいきみ棒から離せない。
あまりに深い絶頂で身体中がガクガクと痙攣しており、何かに掴まらずにはいられないのだ。
膣内が熱い。マグマを閉じ込めたように。
機械によるストロークの気配をひしひしと感じながら、沙羅はそう考えていた。
0179聖なる太陽    17/232015/11/11(水) 16:12:12.58ID:d5CN2Urn
 
そこからまた、断続的な絶頂の時間が始まる。
四浅一深式に切り替わったと考えて覚悟する沙羅。
それを嘲るように、最奥へ密着したままドッドッドッと三連続で子宮口を叩き、沙羅が腰砕けになった所へ大きく引いての突貫。
「ひいいいぃっ!!!」
沙羅の口からとうとう純粋な悲鳴が迸った。見守る玉蓉達に笑みが浮かぶ。
だが、無理もない事だ。ポルチオ絶頂の快感は底無しに深い。
一瞬にして手足の先にまで高圧電流が流れるような強烈さもさることながら、最も特筆すべきはその持続性だ。
充分に前戯を施して子宮口を目覚めさせた場合、ポルチオ絶頂の多幸感は数十分余韻を残すという。
薬漬けにされ、数ヶ月間性感を開発されてきた沙羅に至っては、その数倍の効果があると見ていい。
これほどの余韻を残す絶頂を極め、さらにその最中に新たな絶頂を迎えれば、相乗効果で快感はより深まっていく。
それは悦楽という海で溺れかけているところへ、さらに足を掴まれて水中へ引き込まれるに等しい。
「はーっはーっ…………やめてください! 少しだけでも止まってくださいっ!!
 先ほどから、はぁっ…………常に……はっ……達していて、息が…………くるしいのです………………!!」
沙羅は必死に膣内のディルドーへ呼びかけた。しかし、その言葉が聞き届けられる事はない。
むしろここへ来てその動きはいよいよ不規則かつ強烈になっている。
もはやぐちゅりと奥を潰すなどという物ではない。
これ以上は無理だと収縮する膣壁を煩がるかの如く、ゴリゴリと奥の奥への採掘を試み続けている。
今の沙羅にとっては最も絶望的なルーチン。
「――――――っっ、―――――ぃぎ―――っ……………………!!!!!」
沙羅は声を出すことを恐れるように、白い歯を食いしばって耐えていた。
優雅さから最も遠いその獣のような顔は、当然罵詈雑言のいい的となる。
けれどもやはり、そんな声に構う余裕はない。
目に見えない所で、何かが着実に溜まっていく。いや、削り取られているのか。
そして、数秒の後。沙羅の全力の抵抗は、彼女自身の体内に入り込んだ異物によって突き崩された。

「…………く、く、ぉっ………………ォおおお゛お゛お゛っっっ!!!!」

決壊。
まさにその表現が相応しい。
清楚な顔は泣きじゃくるように歪み、涙と呼吸困難からくる鼻水に塗れた。
脂汗に塗れたスレンダーな肢体は、それまで以上に痙攣し、腰をヒクヒクと上下させる。
絶頂などという言葉では表せないほど深く達した事が、その見目と叫び声だけで手に取るように解る。
室内の一角から歓声が沸いた。
「ふふふ、とうとうその声が出ちゃったわね」
玉蓉が満面の笑みを湛えて沙羅に歩み寄る。
「脳が快感で焼ききれる寸前になると、皆その声を出すの。いわゆる断末魔ね。
 『頭が真っ白』『自分が何を言おうとしてるのかも判らない』『苦しくなくなったのが怖い』
 最後には口を揃えてそんな事を呟いてたけど、太陽の巫女さまにも当てはまるかしら?」
玉蓉の言葉に、沙羅は返事をしない。否、できない。
何故ならば彼女は今この瞬間もまさに、凶悪なディルドーの突き上げで絶頂させられているからだ。

「あくぁあああっ、んはぁああああおぉおお゛お゛っ!!!!!
 た、達していますっ、ずっと達しているんですっ!! もぉやめて、つらいっ、つらいいぃっっ!!!」
「そりゃあ辛いでしょうねぇ。折角だから辛いついでに、いま貴女の中がどんな風なのか見させてあげるわ」
玉蓉がそう言って合図を送ると、白衣の一人が頷いた。
そして直後、沙羅の真正面に設置されていたスクリーンが起動する。
そこには正面のカメラで撮影された内容がそのまま、大々的に映し出されていた。
すなわち、胡坐縛りを施された沙羅の膣内へ透明な凶器の入り込む映像が。
生々しい映像だ。愛液だろうか、妙なヌメリを帯びたピンク色の粘膜が、明らかに限界と思えるサイズの円柱型に押し拡げられている。
そしてその最奥ではやはり、剛直の先端が無理矢理に子宮口を開こうとしていた。
流石に亀頭が通る気配はないが、剛直が打ち込まれるたび二本指が入る程度には開いており、どれほど解れているのかが見て取れる。
0180聖なる太陽    18/232015/11/11(水) 16:14:46.66ID:d5CN2Urn
 
「ひ、ひぃっ…………!!」
その映像を前に、沙羅はこれ以上ないほど目を見開いた。
かすかに歯が鳴らされ始めたが、絶頂ゆえではない。
自分が達し続けていた理由……女体の最も秘匿すべき場所の現状を目の当たりにしたためだ。
特に彼女の場合、子宮とは次代の『太陽の依り代』を生み出すための国宝。
幼い頃から宮中の人間より、常に身を清めよ、何の間違いがあっても性の病などに掛かってはならぬ、と厳しく教え込まれてきた。
その彼女にとって眼前の光景は、空の太陽へぽっかりと穴が空いたに等しかろう。

「……ああ、いや、おねがい。壊さないで…………わたくしを……わたくしの、体を…………!!」
沙羅は哀願を口にし、その最中で絶頂に至った。
その表情は時おり素に戻るものの、すぐにまた理性を失くす。
次から次へと脳裏に白い花火が打ちあがり、正常な意識を陰へ追いやってしまうせいだ。
彼女の脳神経はすでに快楽という汁を吸って膨らみきっており、もはや意思で御せる段階にはない。

「救えるわよ。貴女の身体も、国の宝も。貴女が右手に握っている、そのスイッチを押しさえすればね」

快楽に打ち震える沙羅の耳へ、玉蓉のその言葉がするりと入り込む。
沙羅の右手がピクリと反応した。確かに、スイッチを押しさえすればこの地獄から抜け出せる約束だ。
だが、じりじりと親指が赤いボタンに近づき、縁にまで辿り着いて……そこで止まる。玉蓉は片眉を吊り上げた。
「何をしているの。早く押しなさい」
ごく小声で沙羅に囁くが、沙羅の指は動かない。
「か、はっ…………あぐっ、くはっ…………かっ、は………………!!」
もはや悲鳴さえ上げられず、口の端から泡を吐くような段階になっているというのに。
「お止めなさいな、沙羅。もういいじゃない。
 どうせそのスイッチを押して犠牲になるのは、今までろくな不幸も味わっていない人間なのよ」
不幸がない。
玉蓉のその言葉を聞き、沙羅の視線が眼前のスクリーンから外れる。
「あら、知らなかった? 興国の人間は捕虜ではあるけど、結構いい生活してるのよ。
 よっぽど反抗した人間は捕縛したけど、それ以外は強姦された例もなければ、不当な暴力の例もなし。
 それどころか子供なんか、外国のお菓子やオモチャにすっかり夢中みたい。
 貴女が頑張ってきたお陰でね。
 その一方で、貴女自身はどうだった? 国の象徴だからって理由で、ひとり犯されて、辱められて。
 その挙句に、今もこんな目に遭ってるんじゃない。
 いい加減、その重荷を紫庭の連中にも背負って貰いましょうよ。国の象徴を守るために」
玉蓉はそう言いながら、指でページをめくるサインを出した。
すると沙羅の眼前にあるスクリーンの映像が変わる。
木々の生い茂った見慣れた空間…………興国宮殿前の大広場だ。

『聖巳様、もうおやめ下さいっ!!』
『ひじぇりみしゃまー、もう痛い痛いのしちゃだめぇ!!』
『あたし達が代わりますっ! だから聖巳様、どうかこの国にお戻り下さい!』

トゥルグアの兵士に囲まれながら、興国の民は一様に天を仰いで叫んでいた。
その視線は遥かな距離を越え、沙羅と繋がる。
「と、いう事ですわ。国民自身も納得している以上、問題はありませんわよね」
玉蓉が仕上げの一言を言い終わるより前に、沙羅の右腕が持ち上がっていた。
「ふふ、そうそう……」
玉蓉は研究員達に目配せしてほくそ笑む。
国民が納得していようがいまいが、決断の際にどのような状況であろうが、そんな事は些事に過ぎない。
『聖巳が民を売った』、この事実が全てだ。
太陽から見放された民は、知らず知らずの内に鋼の信仰心を失うだろう。そうなれば正式にトゥルグアの属国となるのにも時間はかかるまい。
長らく『日陰の国』と蔑まれ続けてきたトゥルグアの悲願が果たされるのだ。
快楽で痙攣する沙羅の手が、とうとう真上へと持ち上がる。スクリーンの中の国民が悲しげに目を伏せる。
そして、沙羅が口を開いた。
0181聖なる太陽    19/232015/11/11(水) 16:15:24.93ID:d5CN2Urn
 
「…………皆さん。わたくしは今ようやく、はっきりと悟りました。
 わたくしには、皆さんの中の誰一人とて犠牲にする事はできません。
 わたくしは太陽の依り代であると共に、国の象徴。そして“国”とは、あなた方国民一人一人の集まりなのです。
 もう間もなく、わたくしはわたくしでは無くなってしまうでしょう。
 けれど、嘆く必要はありません。わたくしの陽の魂はいつでも、皆さんの心の中にあるのですから」

紫庭興国の民は、言葉もなく上空を見上げていた。玉蓉も、研究者達も、何ら思考ができずにいた。
その静寂の中、沙羅の右手が開かれる。
棒の先にボタンを冠したスイッチは、水平に床へ落ちていく。
床から響いた冷たい音をきっかけに、ようやくにして周囲の時も動き出した。
紫庭の民は、一人また一人と涙しながら太陽への祈りを奉げ。玉蓉達は青筋を立てて沙羅を睨み下ろす。
「あ、ああ、そう。それが答えなの………………。どうやら、本当の神様になりたいみたいねぇ。
 いいわ、だったら望み通りに壊してあげる!!」
その宣告と共に、研究員達の指が一斉にキーボードを打ち込み始めた。
沙羅を囲む機械群から次々と起動音が鳴り、緑色のランプが津波のように点灯していく。
巨大スクリーンの映像も、広場の光景から沙羅のあられもない姿に戻る。
それら全ての中心で、沙羅は諦観したような薄笑みを浮かべていた。
「…………さようなら、皆さん。そして有難う。わたくしを愛してくれて、わたくしを育ててくれて。
 加護のない太陽の巫女ではありましたが、わたくしは、最後まで皆さんが大好きです…………」
その別れの言葉が終わった瞬間、無数のスチールアームが沙羅に襲い掛かる。

まずは沙羅の拘束姿勢が大幅に変えられた。
両の足首を掴むアームが移動を始める。胡坐から一転、両脚を肩より外側へ持っていくような大開脚へ。
「くっ…………!!」
相当な柔軟性を要求されるこの姿勢に、沙羅から小さな呻きが漏れる。
続いて、秘裂を開いていたリングのロックが解除され、ずるりと透明なディルドーが抜き出される。
ディルドーがアームに接続されていなかったのは、あくまで興国民に膣内の様子を見せ付ける事が目的だった。
今となってはもうその必要はない。
そのためディルドーは元通り太いアームに接続され、加えて透明なディルドーの中央部に細い螺旋状の棒が装填される。
更にはそこに言い知れぬ不安を感じた。しかし今さら足掻きようもなく、ただ静かに呼吸を整える。
「さぁ、お馴染みの後半の儀よ、聖巳さま。おっと、貴女はもう人である事を捨てたんだから、メス豚で充分かしら。
 前半はかろうじて面目を保つけど、後半に差し掛かるとすっかりバテて乱れまくるのがお決まりだったわよね。
 今日は、果たしてどうかしら?」
玉蓉の視線には、明らかに先ほどまでを上回る悪意が宿っていた。
それは他の研究員達も同じだ。
その悪意ある指で、プログラムの遂行命令が発される。
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