「…落ち着いた?」
「はい、ごめんなさい…」

あれから。
腰が抜けて泣いている私を抱えて、家に上げてくれた。
それから私がひり出したうんこは、動けない私に代わって全て彼が片付けた。
前にも一度やってるし、大丈夫だから、と。
でもそれは、死ぬほど恥ずかしくて。けど、全面的に私が悪いので彼に従うしかなくて。

「ごめんなさい、ごめんなさいっ…!」
「いや、いいって、大丈夫だから」
「で、でもあんなに、そのっ…この前も…」
「好きでやってるから気にしな…あ、いや違うえっと」
「え?好きでって…まさかお兄さん、変態……」
「そ、そういうそっちは人の家であんなに…」
「うぐ、そ、それは仕方なく、どうしても…」

「とにかくこの度は、本当にすみませんでした。」
「うん、大丈夫だから、その、さ…学校じゃ出来ないならまたここで…」
「見たいんですね」
しばらく押し黙った後、彼はうなずいた。
「…ド変態さん」
「うっ……」
なんだろう、自分の中の何かがズレていく。
「今度からお兄さんの事、ド変態さんって呼びましょうか」
「…好きにして下さい……」
小さく唸る彼を見ていると…なんだか、こう、胸の奥が熱くなるというか。
全部見られた仕返しか何か。もっと、彼をつついてみたい。
自分でもわからない奇妙な感覚に襲われる。
「女の子のアレで喜ぶ変態お兄さん、また私がおトイレ借りたら嬉しいんですか?」
彼は小さく頷く。
「知ってると思いますけど私の、ア、アレ、凄く大きいですよ、大きい方が好きですか?」
彼は小さく頷く。
(うわ、なんだろう。凄く楽しい……!)
私の汚いうんこで興奮するお兄さん。考えただけで、お腹の下辺りがパチパチしてきた。
感覚が、考えが、凄まじく尖ってきているのが自分でもわかる。
優しくしてあげたい、見せつけてあげたい、困らせたい、喜ばせたい。
私のでっかいアレで興奮させてあげたい、興奮してる所が見たい、変態って言ってあげたい。
…私、どうしちゃったんだろう。自分の考えてる事が自分じゃないみたい。
「それじゃ…」
何かに目覚めてしまった彼女は、火照る体で、彼の耳元で、そっと囁く。
「また、おトイレ、お借りしますね、ド変態さん。」

                          つづく