「そ……それもあるけど、あいつは自分の欲望に忠実で、めちゃくちゃなやつなんだけど、僕のことを想う気持ちだけは全力なんだ。だから僕もあいつの気持ちに応えたいって思うんだ」
「そうなんですか……なんだか妬けちゃいますね」

「私の気持ちを聞いていただいてありがとうございました」
その少女はぺこりとお辞儀をすると足早にその場を去っていった。
ニャルラトホテプはその光景をただ眺めていることしかできなかった。