【スカトロ】排泄系妄想廃棄所19【汚物】 [無断転載禁止]©bbspink.com
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0001名無しさん@ピンキー2019/12/25(水) 00:47:24.31ID:ZecPblPn
他スレで日ごろ迫害されがちなスカトロ系の妄想ネタやSSなどを吐き出すスレです。
版権物の二次パロ、非版権物のオリジナル、いずれも歓迎です。

ネタはライトな便意我慢やトイレ覗きから、ディープな飲尿吐瀉食糞塗便まで、
女性キャラの排泄関連をテーマとしていれば大小上下固形液ガス問いません。
ふと思いついた一行ネタから、貼るに貼れずお蔵入りしていた長編SSまで、
巧拙に関わりなく、形式その他なんでもありで参りましょう。

sage推奨。紳士はこういう時sageるものです。

■前スレ
【スカトロ】排泄系妄想廃棄所18【汚物】
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1528309081/
0088G2020/08/03(月) 23:21:37.61ID:RaE/ySfu
 
 ほんとに、本当に……あの瞬間からの何秒かで頭にはじけたのは、気持ち良かった。

 通学中にオモチャで遊んだり、痴漢されて…とか妄想する。
 妄想しながら、家でオナニーする。

 そんなの全然、違う。
 あのヤバい、危ない、変な気持ちよさが忘れられなく、なった。

 ……ちょっとの便秘でも、溜まってきたなと思ったら薬飲むようになった。
 薬が効いてトイレ行きたくなってきても、スマホいじったりしながら我慢して、我慢して……大抵は家でなんだけど、頭おかしくなりそうな限界の限界までうんち出ないようこらえて。
 それでやっとトイレに行くの。
 廊下とか途中で、漏らしちゃいそうになる…電車ほどじゃないけど、スリルが楽しくて……。
 トイレたどり着いて下着を脱ぐとき、便意と緊張と、痛いのと気持ちいのが来る期待と、ぐるぐる頭の中をかき混ぜる。
 最後、便器にまたがって……何日か分の溜め込んだうんちを一気に出しちゃう。
 家族がいないときなら、思い切り、喉の奥から声をあげて…
 気持ちよくて、勉強とか普段のストレスなんか吹き飛んじゃうくらい、頭まっしろになる。
 ……まぁ、あの時の駅のトイレほどじゃないんだけど。


 その頃からだ。
 私が、もしもこの満員電車の中で、うんちお漏らししちゃったら……とか、前よりもっと変な妄想をし始めたのって。

 漏らしたまま、下着の中にうんち入ったまま、学校まで行っちゃったらどうなっちゃうだろ……とか。
 すごく楽しい。
 そんな妄想しながら、またあの日の爆弾みたいな腹痛が来るかどうか、不安と期待? と、両方持って、それから電車に乗るようになった。
 ラッキーなことに……かな。
 あれ以来、あそこまで凄いのはまだ来たことが無い。
 時々、ちょっとした軽い腹痛が来たりしたら、その苦しさと我慢とスリルと…学校の駅に着いてからのトイレを楽しんでいる。

 流石に、電車乗る前に下剤飲んだり、浣腸入れて電車に乗り込むなんてことは現実できない。
 でも凄いよ絶対。
 浣腸しながら、うんち出ちゃいそうなの我慢して満員電車に乗っちゃうなんてさ……。
 いろいろ、色々……。
 想像して楽しむのは自由だ。
 誰にも邪魔されない。
 今はそれが、唯一の退屈しのぎではなくなっているけど。

 少し、私の毎日は依然と変わっていたりする。
 
0089G2020/08/03(月) 23:30:30.65ID:RaE/ySfu
 
 今はもう一つ、ささやかな楽しみができた。
 入学から時が経って、今では私も二年生になっている。
 毎朝、同じ駅から同じ電車に乗ってくる人達の顔も、春を境に変化があった。
 一番大きなことは……この制服を着ているのが、私一人ではなくなったことだ。


「おはようございます。先輩!」
「うん、おはよう。 最近、朝からけっこう蒸し暑いよね〜……。体の調子、大丈夫?」

 元気な声で朝の挨拶をしてきた、この子。
 今は彼女が一緒だ。
 部活に入っている訳でもないのに毎日、彼女から「先輩」と呼ばれる。
 最初は違和感のあったこれにも、結構慣れてきたし、楽しい。

「はい! 先輩が気に掛けてくれるようになってから、前みたいなこと…減ったんです。すごく」
「そっか。良かった」

 学校へ向かう朝、駅前での待ち合わせ。
 歩いてきて視界に入ると同時に、いつも彼女は笑顔で手を振ってくる。
 私より少し背の低い、この女の子……。
 艶やかな長い髪が、女の私から見てもとても可愛らしいくて、正直うらやましい。
 私と同じブレザーの制服にスカート、でも校章の色が違う。
 四月に入学してきた一年生だ。
 この子は偶然同じ街に住んでいて、同じ時刻の電車に乗って通学している。
 駅のすぐ近くにあるコンビニの前が、毎朝の待ち合わせ場所だった。
 
0090G2020/08/03(月) 23:32:41.02ID:RaE/ySfu
 
「流石にあんまり、思い出したくはないんですけどね〜……。でもほんとう、本当に、先輩があの時居てくれなかったら? もっともっと私、
酷いことになってたんだろうなって思います。どうしていいか分からくて、そのまま大勢の人に見られながら、
ずっと泣いてるだけだったかも知れない。最悪ですよね」
「私もねぇ……同じようにこの電車で、アウト一歩手前、死ぬかと思うようなキツいの来た事あるから。全然他人事じゃなかったのよ。
だからとにかく助けなきゃって思った。……これ前も言ったっけ」
「ああ、はい。……毎日電車乗るし、一時間ずっと乗ってなきゃならないし。逃げられないですもんね……。
先輩に、学校のことでもいろいろ、得すること教えてもらって、助けられてるし…いつも凄く、感謝してます」


 かわいいし、真面目な、良い子だと思う。
 たまたま、同じ町から同じ高校へ通うことになって、同じ駅で同じ電車に乗る。
 元々知り合いでも何でもない。
 同じ制服だから、そうなんだって分かるだけ。
 お互いほんとに何の縁もない、ただ朝、よく顔を見る同じ学校の人……それだけの関係のはずだった。
 その彼女が最悪な目にあったのは、しばらく前のことだ。

 まさに自分が「目覚めちゃった」あの日の出来事。それと同じことが通学中の彼女に起こった。
 突然の酷い便意に襲われ、電車の中で逃げる場所もない。
 そして、彼女は、その激しい腹痛を我慢できなかった。
 
0091G2020/08/03(月) 23:33:44.52ID:RaE/ySfu
 
 満員電車の中、彼女は立ったまま、大量の下痢お漏らしをしてしまった……。
 もちろん周囲はざわめいたけど、駅に着かなければそう簡単に離れられない。
 普通に考えて最悪の事態にはまっちゃった彼女は、どうすることもできなくて泣き始めた。
 私はその時、かなり近くに乗っていて、彼女の泣き声を聞いた。
 匂いも。
 何が起こったのかすぐ分かった。
 スーツ姿のサラリーマンとか、他の学校の生徒をかきわけて、なんとかして彼女の所へ行って

「次の駅、もうすぐだから着いたらすぐ降りよう。大丈夫。心配しないでいいから」
 耳元で声をかけて、肩をたたいた。
 それから、重そうな彼女のかばんを自分の肩に。
 ……ついでに言うなら、私が妄想していたような嘲笑の言葉は、何もなかった。下痢便の酷い匂いが車内に漂うなか、ただ静かだった。
 そうなんだ…と思った。

「この駅なら、降りたことある……あそこのエレベーター使いましょう。ゆっくりね」
「は、はい……」

 初めての、酷い経験だったんだろうね。
 まだ入学したての彼女は、私に手を引かれて、何というか小学生…もっと? 幼稚園か保育園の子供にでも戻ったような感じだった。
 ソックスまでうっすら茶色。
 柔らかいどころか液体っぽいうんちが漏れちゃってた。酷い状態だった。
 ゆっくり、駅の多目的トイレに行った。
 替えの下着とか何も持ってないって言ってたから、私の「万一の時のための」予備下着とソックスをあげた。
 奇跡的に? スカートは何とか大丈夫だった。

 ……でも、まさか。
 もし電車でまたあの腹痛が来て、ホントに漏らしちゃったらって期待……じゃなくて危険を考えて鞄に入れてたやつ、他人にあげるとは思わなかった。
 それから黙っているのはまずいと思って、思いつく限り、色んな言葉をかけた。
 お漏らしの処理を終えた彼女が出てくるのを待って、そして次の電車で改めて一緒に学校に向かって、一緒に思い切り遅刻した。

 それから、しばらくしてからだ。
 先輩と後輩、今のように待ち合わせて一緒に登校するようになったのは。
 彼女にしてみれば、ぜったい思い出したくないトラウマだろうと思ったけど、ある朝に駅で私を見つけた彼女は、挨拶と丁寧な御礼を言ってきたのだ。
 そして、通学中の話し相手になってくれませんか、と。
 断る理由とかなかった。
 
 
0092G2020/08/03(月) 23:34:50.69ID:RaE/ySfu
 
 
「先輩、今日は帰り何時くらいになります? 何か予定あります?」
「今日? 友達と本屋に寄ろうって話してるから……六限終わって、放課後すぐなら少し時間あるけど。なに?」
「そうですか〜。残念。学校からちょっと離れたとこにお洒落で小さなカフェ見つけたんです。一緒にどうかなって思って」
「それはごめんね……。明日…は休みか。月曜なら大丈夫ね。……あ、そうだ。それとは全然違うけど」
「何ですか?」
「ちょっと昨日、叔父さんが家に来て、臨時収入あったのよ。何か飲み物買って行こう。たまにはそういうの、良いでしょ」
「え、いいんですか? やった!」


 元気な笑顔を私に向けてから、後をついてくる、彼女。
 一緒に店内のコールドドリンクのコーナーへ向かう。
 彼女と一緒になって私は、毎日が前ほど退屈じゃなくなった。

 正直、私は彼女がうらやましい。
 自分よりかわいいから……も少しあるけど。
 でも、私がしたくても出来ないこと……妄想の中にしかないことを経験した、彼女が羨ましいと思う。
 あれを羨ましいなんて思ってしまう。
 そんな変な先輩が私だ。


「……えーと。……先輩、やっぱり私は、あっちにします。あったかいカフェオレ」
「あ、ああ……うん。そうね…じゃ、私もそうしようかな。一緒に、あったかいココアとか……」

 カウンターに行って飲み物を注文する順番を待ち、また他愛のない話を彼女と続ける。
 一人じゃない。それだけで毎日はこんなに違う。
 

 ……でも。
 前ほど退屈じゃなくなったけれども、それでも私の妄想が無くなったわけじゃ、ない。
 
 
0093G2020/08/03(月) 23:36:59.70ID:RaE/ySfu
 
 
 例えば、いま。
 私がこのカフェオレに、どうにかしてこっそり、下剤を入れちゃったりしたら?

 ……どうなっちゃうんだろう。

 薬が効いて、途中で漏れそうになった彼女に、とぼけた顔で「どうしたの? 大丈夫?」とか言って、おなかをさすってあげたり。
 駅に着くまで、立ったまま我慢できるかな。
 間に合わないかな。
 駅まで間に合わないなら、今度は私のすぐ横で……どんな顔をして、うんちを漏らすんだろう。
 また泣いちゃうのかな。
 途中、どんな顔でうんち漏れそうなのを我慢するんだろう。あの日は見れなかった。
 ……見てみたい。


 それとも、逆に自分のココアに入れてみる?
 あの日、自然におなか痛くなったのとは全然違うと思うけど、苦しくて、痛くて……彼女に見られながら、我慢の限界が来て。
 電車の中でお漏らししちゃう。
 全然関係ないおじさんたちに見られるのは実際イヤだけど……彼女がそばで見てくれるなら……?
 漏らしちゃったら今度は彼女が、御返しに私を助けてくれるかな。
 一緒に駅の多目的トイレに入って、彼女に拭いてもらったり。
 彼女と同じ目に逢いたい、なんて本当どうかしてる。

 でもやっぱり、一番してみたいのは……



「んーと……」
「あれ、また迷ってます? 先輩」
「優柔不断なのよ私。……やっぱりココアやめた。私もカフェオレにする。一緒にね」
「飲み物買ってくれて、ありがとうございます。 来週は一緒にあのお店行きましょう」


 笑顔で、二つの同じカフェオレに、同じ下剤を混ぜる。
 
 
0094G2020/08/03(月) 23:37:57.15ID:RaE/ySfu
  
 楽しくおしゃべりしながら、二人でそれを飲む。
 電車に乗って、その下剤が効いてくる。
 そして……満員電車の中で二人、うんちが漏れそうになるのを必死で我慢して、我慢して……
 きっと彼女は私にしがみついてくる。
 どっちが先に、我慢できなくなるんだろうね。
 私が先に、うんち漏らしちゃったら……彼女はどんな顔で私を見るんだろう。
 
 それとも無事に二人とも、どこかの駅で降りられる?
 でも長いホームに、階段に……エレベータもあるけど、なかなかトイレにはたどり着けないよ?
 どこかで歩けなくなって、やっぱり漏らしちゃうかも。
 もし彼女が先に漏らしたとしたら、その時は私も一緒に我慢を諦めてあげる。
 手をつないで、一緒にうんち漏らしてあげる。
 ……どんなに気持ちいいだろう。
 それで一緒に、多目的トイレに行く。
 二人で、うんち漏らしちゃった下着をお尻に抱え込んで、トイレに向かって…… 
 すごい臭いをまき散らしちゃうよね。
 周りから、なんて目で見られるだろう?
 彼女と二人、一緒に……。
 一体、どんな世界が見えるんだろう。
 想像すると頭の中がふわふわ、変になる。
 絶対に実行できない、酷い悪戯を頭の中で楽しんで、毎日の通学を面白くする……。
 ひどい先輩。

 笑顔でカフェオレを手渡す。
 嬉しそうに彼女は受け取ってくれる。


 ほんとに実行しちゃったらどうなるんだろうね?
 自分のなかの悪い子が、誘惑してくる。
 考えて、ゾクゾクする。


 そんな変なのが私だ。
 
 
 
  
 
 
 

 
0095G2020/08/03(月) 23:46:46.35ID:RaE/ySfu
 
 
 

 以上です。

 書き込むの久し振りで、手痛い投下ミスをしてしまいました
 >>86>>87は、順番が逆になっています。申し訳ないです。
 もう一回原点回帰しようとしたら、何かジャンプ連載前の読切みたいなのになった
 

 薫ちゃんの話をはじめ、書きたいことは山ほど
 でもコロナで逆に仕事が山ほど
 なぜでしょう

 でも一人でも読んでいる人が居るのであれば、情熱の続く限りは、細々とでも続けていきます
 
0098名無しさん@ピンキー2020/08/06(木) 01:33:01.94ID:vJo11WcW
読ませて頂きました
薫ちゃんシリーズとは違う、等身大な感じ…これもええと思います
ノクターンの方にも上げられるようになったので保管するのが多少楽になりましたが、やはりスレで眺めていくのもよき…
0099G2020/08/07(金) 22:50:03.25ID:g0FxrFxz
ありがとうございます
やはり話を書くことは楽しいです
0102名無しさん@ピンキー2020/08/17(月) 20:47:08.94ID:rw0R86t2
>>1
422:彼氏いない歴774年 (ワッチョイ d924-OThU) [sage] 2019/04/16(火) 03:22:51.03 ID:TREDwM2R0
太いのが出る時はペットボトルぐらい太くて、長さは30センチありそうなのが出る
昨日は駅のトイレでそれぐらいのをもりもりと3本だして流れなかった
どうしても流れなかったから放置してしまって…。次の人ごめん
トイレの出入口ですれ違った小柄な女の人、びびっただろうな
わたし、身長183cm、体重80kgもあるオーバーサイズの女だから
でかい女はう○こもでかいって思われちゃったかもな

432:422 (ワッチョイ a924-6QLb) [sage] 2019/04/18(木) 00:02:36.97 ID:ve0zZHep0
身長183cm、体重80kgの422です。
レスを頂いたのでw、本当に今日のお通じの写真を撮ってしまいましたので貼ります。
閲覧注意でお願いします。
本当に毎回このサイズが出てしまいます。
https://imgur.com/378rVrS.jpg

521:422 (ワッチョイ d724-S1/C) [sage] 2019/05/06(月) 01:18:35.92 ID:h28i/5Q00
>>520
422のジャンボ喪子です。
私の方は珍しくお腹を少しだけ下して今日は軟らかめのが出ました。
実は520さんの書き込みを見た後にトイレに行ったのでいちおう写真撮ってみました。
私でもたまにはこんなのが出ます。。。
https://imgur.com/rVUemWz.jpg

533:422 (ワッチョイ d724-S1/C) [sage] 2019/05/08(水) 01:11:20.65 ID:RJfTTetr0
422のジャンボ喪子です。
お腹下っていたのは無事に治りましたので、いちおうお知らせしておきます。
ちなみに今日は健康な感じのこんなお通じが出まして、私のお腹は無事に「平常」に戻りました♪
https://imgur.com/L92ebRb.jpg

358 前スレ422 sage 2020/06/26(金) 01:54:01.54 ID:CdwH31th
>>349
前スレ422のジャンボ喪子です。
ちゃんと生きてますんで!
相変わらず、こんな感じのを出しています(閲覧注意でお願いします)↓
https://imgur.com/BcyI6bQ.jpg
0104名無しさん@ピンキー2020/10/12(月) 16:33:18.26ID:sSvFSehn
有識者に聞きたいんだが、『頻尿少女と不能少年』、『ガマンできないのっ!』っていうどっちかの作品(多分ノクターンノベルズ)を知ってる人は居ないだろうか。
今もどこかで読めたりするならぜひ教えて欲しくて
0106名無しさん@ピンキー2020/10/22(木) 11:57:00.16ID:MDodV0cT
pixivで大量排泄モノを投稿してるさつまさんが、昔ここで書いてた作者だって知って嬉しい
0107フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2020/10/23(金) 17:06:09.32ID:SNYQMnQM
お久しぶりです。
ガンダムものの続きです。
ガンダム感心ないよーという方はお好きなキャラクターに脳内変換して頂けると嬉しいですw

『包まれたオシリ』 第8話

「はぁ……はぁ……」

シーブックに助けられ連邦の宇宙戦艦に運ばれると、儚い息と共にタンカーで運ばれるセシリー。
手術室に入れられ、その外で待つシーブックは目を閉じて俯いていた。

(やっと、セシリーを助け出すことができた……
だけど、もっと早く助けていたらセシリーは……あんなことにならずに済んだかもしれない……)

セシリーが捕まっていた部屋で見た、彼女の悲愴な姿。
恐らく凌辱されたことで窶れた顔。
何も身に付けていなかった下半身。
彼にはセシリーが受けたであろう仕打ちが脳内で勝手にイメージされていく。

手術……というより医療処置が終わり個室にタンカーで運ばれるセシリー。

「セ、セシリー……!」

最愛の女性は綺麗に顔を拭いてもらった後だが、やはり少し窶れている。

飛び掛かるように身を寄せる彼を制止する医者。

「待ってください。彼女は今大変な状態です!
今眠っています!
お気持ちはわかりますが、ひとまず安静にすべきです。」

「…………」

力なく身を離すシーブック。
0108フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2020/10/23(金) 17:24:22.49ID:SNYQMnQM
翌日……

(…………!?)

「私は……あれから……」

セシリーが目を覚ますとそこは連邦の宇宙戦艦の個室。
腕に点滴が取り付けられている。

(確か、シーブックが助けに来てくれて……
爆発が起きて……
ここはクロスボーンの戦艦とは違う……)

「わたし、戻ってきた……」

不意に涙が何滴も青い瞳から零れていく。
アナルを蹂躙され続けたあの地獄からやっと逃げられた。
しかも彼女自身排泄やアナルレイプを恐れながら、それを快感に思っている節もあった。
様々な意味で忘れたい場所だった。

「う、う、……わたし、戻ってこれた……
シーブック……うう……」

いつも凛とした彼女から止めどなく流れる涙。

(……そう言えば体の感じが前と違う。
丁寧に濡れたタオルで拭いてもらったのかしら。
それに、……その、オムツを新たに穿いてる。
何だかお尻の穴も痛みが少し引いてる……)
お医者さんが履かせてくれて、薬を塗ってくれたのね……)

物思いに耽ると何だか羞恥が心に湧いて顔を俯けてしまう。

「し、知られた……見られたんだわ……」

顔面蒼白になり時間が止まったようになってしまう。
無理もない。まだ思春期の少女が自分が凌辱された場所を見られたのだ。
筆舌に尽くし難い衝撃と屈辱に結んだ唇を震わせるセシリー。

その時ドアが力なくノックされた。

「……!?」

誰かと、特にシーブックと顔を合わせる気になれずに動揺する。
ノックの主と互いに数秒の沈黙を続けるが思いきって。

「……どうぞ。」
0109フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2020/10/23(金) 17:36:32.08ID:SNYQMnQM
「……セシリー、入るね。」

ノックの主はやはり……。

「……シ、シーブック……!
……会いたかった……
あなたが、助けてくれたから……」

一ヶ月に及ぶ凌辱による疲労のため、まだ上手く駆け寄ることはできないが、涙は溢れてくる。

「セシリー。俺も、ずっと会いたかったよ……
もっと早く君を見つけ出していたらこんなことには……すまない……」

罪悪感で謝る彼を見て、いつになく慌てるセシリー。

「そ、そんなことないわ!私の方こそあなたや皆に心配かけて……
私の方こそごめんなさい……」

頭を下げるセシリーにシーブックは目を丸くするが、セシリーは続ける。

「それで……大変だったでしょう、私を助けるの。
戦艦を爆破したり……
……誰か死んだりはしていない?
私のために……」

シーブックはセシリーの小さく形の良い頭をそっと撫でて。

「心配要らないよ。一人も犠牲者を出さずに戻ってきたんだ。
連邦は色々問題あるけど優秀なパイロットや指揮官が揃ってるからね。」

「そう……良かった……」

胸を撫で下ろす彼女に調子を狂わされ笑みが零れるシーブック。

「……何か変だよ。助かったばかりなのにすぐに人の心配だなんて……」

「それは、私の為に誰かが犠牲になるのはイヤなの……」

「……君は立派だね。でもそんな君だから俺もマジになったのかも知れないね。」
0113フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2020/11/02(月) 18:30:23.15ID:rrpX3OTp
遅くなりましたが時間あったので書けました。

包まれたオシリ 第9話

その日の昼、シーブックは食事をセシリーの元に持ってきてゆっくり食べさせた。
相手の反応や表情を見つめて、パンを千切りゆっくり丁寧に。
セシリーはまだ安息がやって来たばかりなので前のような調子ではなく、少しぎこちなく口にしていたがその目元は穏やかだった。

(……何だろう、妙に胸がキュッとくるわね……
この高揚感は……)

そっとシーブックに目を向けると

「……あの、ありがとう……シーブック……
人から食べさせてもらうなんて、小さい時以来だけど……
貴方にしてもらえてとても嬉しいわ……」

(セシリー、こんなに目を潤ませて……)

彼女の目元に気付いたのを敢えて告げずに頷くシーブック。

「俺の方こそ、こうしてまた君と一緒にいられて嬉しいよ……
それにこれから一緒に生きていきたいんだ……
戦争はこの先終息するかわからないけど、もう、手離したくない……」

シーブックが愛する女の手をギュッと握ると、

「そうね、わたしももっと思い出が欲しいわ……」

泣きそうな碧眼は彼を捕らえて離さない。
それから凡そ二時間後、彼女の病室のブザーを聞きつけシーブックがやって来た。
0114フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2020/11/02(月) 18:31:19.88ID:rrpX3OTp
「セシリー、……これは……?……やっぱり……」

その部屋には彼も知ってる強い臭いが溢れていた。
セシリーは上体を起こしながら彼の方を見てるが目は合わせてない。
戸惑いがちに発した美声。

「……シーブック、あの、お願いできるかしら?
ほら、私言ったでしょ。あなたから食べさせてもらえて嬉しいって……
だから、こういうのもして欲しくて……」

(セシリーに食べさせるだけじゃなくて、綺麗にするのも俺がする……)

そう思うとゴクリと唾を飲んだ。

「……ああ、もちろんだよ。俺も君との思い出が欲しいし……」

シーブックは道具を持ってくると、セシリーの患者服のズボンを脱がせると、細長い両脚をM字に開かせた。

(セシリーの脚……心なしか前よりも細くなってるような……無理もないな。)

元気な時に少しだけ見た彼女のおみ足と比べるが頭を切り替えて、相手の顔を見ると顔を反らして唇を歯痒そうに震わせていた。

「自分から頼んだのにごめんなさい……
家族や使用人以外の人からこういうのしてもらうなんて、初めてで。」

自分の発するにおいと、愛する男にそれを知られる状況に羞恥を覚える……

「でも、貴方以外には、して欲しくなくて……」

彼女の頭を優しく前に向けさせるとシーブックは首を縦に振った。

「わかってるよ、俺も同じだよ。
君が拐われてからもっと大事に思うようになった。
誰にも君を渡したくないんだって……」

「シーブック、ありがとう……」
0115フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2020/11/02(月) 18:32:23.34ID:rrpX3OTp
涙をホロリと流すと同時に女の秘所も泣き始める。
胸はイジワルに鼓動を高めていく。

セシリーの横たわるベッドに紙を敷き、オムツのテープを丁寧に外すと、茶色い見慣れたものがあり、強い臭気が鼻を襲った。


「……っ!」

だが不思議と彼の心の奥を擽られるのだ。
それは大切な人の秘密を知った時の興奮に似ているかも知れない……


「シーブック……もし、抵抗あるなら……」

「俺に任せてくれ!これでも妹の世話をしたこともあるんだぜ?」

不意に聞こえた言葉に気恥ずかしくなる。
彼の妹が良い子なのは知っているが、それでも男女の関係にそういう台詞を言われると赤面してしまう。

そして、オムツを外し会陰からお尻までを丁寧に優しく拭くと……

「きゃっ!」

俯せのまま形の良い丸いヒップを浮かせるセシリー。
お湯で濡らしたタオルに敏感に反応してしまう……

(熱い、少し……何だか心も、お尻もビックリした……)

敵に拭かれた時よりも興奮したというのもあるだろう。
刺激にヒップは男を誘うように震えている。
そうして愛液は少しずつ垂れていく……

「大丈夫かい?」

「ええ、平気よ。続けてもらえる?」

「次、少しキツい場所だけど……」
0116フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2020/11/02(月) 18:33:31.32ID:rrpX3OTp
セシリーもその意味を理解しており頷く。

「……ええ、覚悟はできてるわ……気にせずやって。」

思わず笑みが零れるシーブック

「大袈裟だな……」

「……そんな、これは、大変なことなのよ……!?」

「……そうだね、悪かった。」

アナルを遠慮がちに開くと、やはり茶色い物が沢山付着していた。

(俺が食べさせて、そして出させたようなものだよな……
俺がセシリーに……)

そう思うと心臓はシーブック自身を煽るように高鳴っていく。
下腹部が熱くなりやがて男根は大きくズボンを突き上げていくが、自分を恥じて頭を振る。

(俺は一体何をしているんだ……)

一方セシリーも……

(私、見られてる。大事なところを広げられて……
幻滅してないと良いんだけど……
でも、彼ならきっと……)

興奮と羞恥に下半身をメインに体を小刻みに震わせていた。

更に新しい濡らしタオルでアナルとその付近を拭かれると……

「ひゃっ!!」

今度は対照的に冷たい感覚に襲われ尻を高々と上げてしまう。
美貌のみならずその体型も学園の男たちの語り草になっていたセシリー。
多くの男たちが触るのをじっと堪えていた桃のようなヒップは、シーブックに触れてくれと言わんばかりに彼の視界を占領している。
0117フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2020/11/02(月) 18:35:26.58ID:rrpX3OTp
「……落ち着いて、セシリー。」

シーブックはそのヒップに触れると少し下に下げさせ、更に綺麗にしていく。

「……?…………」

いつもは物事に動じない自分が恥ずかしい所をみせてしまったのに動揺するセシリー。

「…………ええと、その、シーブック優しいのね……
私の、大事なところを拭くタオルは冷たく濡らしてくれて……」

急いで誤魔化すが、聞こえてくるのは後ろの穴に向かい合ってる愛しの彼の溢した笑み。

「フフっ……」「な、何で笑うの?」

「いや、律儀だなって思ってさ……」「もう……」

そして完全に綺麗にし終えた次の瞬間、シーブックは気づけば彼女の広がりきった穴に口を付けていた。

「な、……ちょっと……何を……」

赤らめて怒ったように振り返るセシリーだが、高揚は偽れず。

「いや、すまない。何だか可愛く思えてきて……」

「……私は……望んでこうなった訳ではないのよ?
酷いことをされて……」

流れる涙をそっと拭いたシーブックは真摯に顔を寄せて、

「わかっている。だからこそ、君がもっと大切に思えてきたんだ……
誰にも奪わせない、絶対に……」

「シーブック……ありがとう……」

シーブックに優しく抱き締められ、セシリーは大粒の涙を止めどなく流していく。
0118名無しさん@ピンキー2020/11/02(月) 18:40:35.05ID:rrpX3OTp
彼女の愛液も更に流れ、二人の太股を濡らしていく。

暫くしてそれに気付いたシーブックはセシリーと、その秘所を交互に見てしまう。

「み、見ないで……」

そこを抑える彼女の手を優しく退けると、お尻の下に新たなオムツを敷いた。

(私がシーブックに穿かせてもらう……)

そう思えばより胸は苦しくなり愛液も流れて

再びM字開脚をさせられ、オムツテープを丁寧に止めてもらうとセシリーはシーブックを見つめて赤面した。

「あの、ありがとう……これからもお願い、シーブック……」

「もちろんさ、セシリー。」
0119名無しさん@ピンキー2020/11/02(月) 20:30:05.02ID:/YeVw1kr
下の世話シチュは至高だ
恥ずかしいけど善意だから拒否はできないし
エロ目的の行為てはないけど意識はしてしまう
0120フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2020/11/02(月) 21:47:21.46ID:rrpX3OTp
そそりますよねぇ。
オムツ交換は必要であると同時にエロにも繋がりますからね。

因みにセシリーはアナル開きっぱなしなのでずっとシーブックが世話する設定です
0121名無しさん@ピンキー2020/12/01(火) 02:58:22.16ID:gBfYYnFs
エルフの人、今回も安定のクオリティだな。そしてうんちの量がどんどん増加してる気がする
0122名無しさん@ピンキー2020/12/02(水) 13:00:20.57ID:HSBB2SQJ
安易な異世界召喚もので恐縮ですが
その世界の勇者PTは代々衣類や防具を身に着けられない呪いの代わり自身の糞尿を召喚者(主人公)に身体の隅々まで塗りこまれる事で寒さや敵の攻撃をしのぐ力に変えて戦うことができる
で何か作りたいなあ
0123フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2020/12/03(木) 18:47:50.63ID:11MPYgx1
>>122
良いですね!

パーティーは主役除いて全員女でしょうか?

塗られ続けて段々感謝するようになったら面白いですね
0124名無しさん@ピンキー2020/12/03(木) 19:58:04.28ID:jCIt8DYF
>>123
レスありがとうございます!
まだ作品の形にもなってない妄想なのに恐縮です
性別に関してはこのスレでは女性キャラが対象のようなのでそちらで考えてます
徐々に心情の変化良いですねアイデア感謝です
0125フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2020/12/03(木) 22:08:01.38ID:m86+O+Fo
>>124
いえ〜
あなたのアイディアが面白そうなので飛び付いちゃいましたw

全裸にあれを着けるのを想像したら興奮したもので
0126名無しさん@ピンキー2020/12/04(金) 00:03:24.93ID:ToExEby8
>>124
全身に塗り込むだけの量出すって大変じゃない?ということでここはひとつ安易ななろうもの設定的に
「この量だと片腕で精一杯…でも全身分出すなんて無理だよ…そもそもそんなに食べられないし」
「おれにまかせろー(謎の力発動)」
「ひいっ、で、でるうー山ほどでるう」
と都合よく主人公が大量脱糞魔法習得者とか考えてみましたが
0127名無しさん@ピンキー2020/12/04(金) 00:38:14.15ID:v/fSyzPv
>>126
なるほど!
自分の脳内では全身塗る分都合よく出してましたが普通に無理でしたね
そこで能力発動、素晴らしい
皆さんすごいなあ
0128名無しさん@ピンキー2020/12/10(木) 09:52:55.61ID:kcnKm+sf
うんこ限定の転送能力者
全身に塗るのが足りなければ複数の他人の体内からいくらでも取り寄せられる
全身がうんこに覆われてれば中の人間ごと転送できる
うんこまみれの女騎士を敵本陣に送り込める
0129名無しさん@ピンキー2020/12/17(木) 20:36:07.17ID:KUnLvQLL
薫ちゃん修学旅行の時とかのイベントで色んな事がありそう
学校行事は避けようがないから出先の宿でトイレ詰まらせたり
観光の時にしたくなってトイレを探すために駆けまわったりしそう
スキーの時とかもトイレの場所が遠くて誰もいなさそうな場所で
排泄と一緒に湯気もたくさん出して雪で隠して慌てて誤魔化したりしてそう
0130名無しさん@ピンキー2020/12/18(金) 18:59:58.46ID:f46n/awK
>>129
薫ちゃんが特大野糞を隠した場所はこんもりと大きな山になっていそうですね…。漁師の人が見つけて熊の糞と勘違いしたり、雪が溶けてきたら巨大なうんこ山脈が姿を現しそうですね。

修学旅行先でひり出したうんこの量は薫ちゃんの排泄量=同学年全員の排泄量だったりしそうですね…。
0131名無しさん@ピンキー2020/12/18(金) 19:03:29.11ID:f46n/awK
今年のサンタ薫ちゃんはどんなうんこをプレゼントしてくれるのかな?と期待しちゃいますね。バイト先でサンタコスをした薫ちゃんが便器に絶対流れない大量極太うんこをプレゼント…
0132名無しさん@ピンキー2020/12/21(月) 14:51:36.46ID:gEzwaV5i
薫にもついに彼氏ができ、イブの夜に初めてお泊まりすることに
緊張のせいでいざベッドインというタイミングでもよおしてしまい
性の6時間が便の6時間へ…
0133名無しさん@ピンキー2020/12/21(月) 23:18:59.94ID:c86WOHMV
薫「こんなわけで私の初体験はクソミソな結果に終わったのでした」
0134名無しさん@ピンキー2020/12/22(火) 01:11:43.64ID:oi8LG7Ky
子ども時代の薫ちゃんはクリスマスとか誕生日にご馳走とケーキ1ホールにチャレンジして夜中や翌朝に大量脱糞して便器に茶色のクリスマスツリーを作っちゃいそう…。
0135G2020/12/23(水) 21:57:42.83ID:Yg1RV5F4
今の自分では、ほんの少しだけしか期待に応えられないでしょうが
この二日間だけ奇跡的に仕事が暇になるので
時間の許す範囲で挑んでみます

嬉しい気持ちです
0136名無しさん@ピンキー2020/12/24(木) 18:49:34.25ID:5jFHw5CJ
お家じゃなくてラブホなら少しぐらい汚してお土産残して行っても大丈夫だからとトイレと浴槽と部屋とにピラミッドを3つから4つ
0137名無しさん@ピンキー2020/12/24(木) 23:00:36.84ID:HNroSlLa
バイト先の余ったクリスマスケーキ(ホール)を複数個頂いた薫ちゃんはスーと一緒にやけ食いして翌朝、近所の公園の公衆トイレを一人で埋め立てる快挙(?)を成してしまいそう…
0138名無しさん@ピンキー2020/12/25(金) 11:50:39.04ID:9SmFFjDk
全身塗り糞して魔法少女に変身 
妖魔に取り憑かれ魔物化して街で暴れるオジサマのもとへ駆けつけ大量脱糞からの濃厚スカトロS○X
街の名物でマスコミによる中継や通行人の野次馬が群がる
浄化され朦朧としてる糞まみれのオジサマを自宅に送りバスルームで変身を解いて生身の人間同士で最後に恋人のようにラブラブ糞塗りS○X
シャワーを浴びてバイバイ
という妄想をよくしまう
0139G2020/12/25(金) 23:35:14.08ID:dSK6TZ+W
クリスマスの日ギリギリですが
色々考えて書き込んでくれていたもの、できるなら全部応えたいところなんですが
今回は修学旅行の話を投下します

大体、投下30回分あるんですが規制とかで途中で止まったらその時はすいません
0140G2020/12/25(金) 23:38:00.22ID:dSK6TZ+W
ヒュージな彼女 旅路のその先


 今は遠き、文明開化の時代のこと。
 大洋の波を越え、夢を抱いて新天地、日本は長崎の地にやってきた異国の商人たち。
 彼らヨーロッパや中国から集まる多くの人々は、この地を賑やかな国際貿易港へと発展させて行った。
 横浜・函館とともに世界へと開かれた長崎は、歴史上でも特異な華やかなりし時代を迎える。
 見果てぬ夢と共に長崎に降り立つ男たち、あるいは大きく手を振って旅立っていく者たち。
 彼らの船を見守る港の上の丘陵地には、日本風の屋根瓦に覆われた洋風邸宅が立ち並び、鎖国時代の出島とも異なる外国人居留地が誕生した。
 とりわけ貿易商人トーマス・ブレーク・グラバーは有名だろう。
 彼の邸宅をはじめとした、日本と西洋文明の魂の融合はずっとこの地に形を残し、明治維新の時代の匂いを、現代に感じさせている。

 教科書にも載っている、いわゆるグラバー園だ。
 潮風のそよぐ太陽の下、歴史の雰囲気を感じられる邸宅が建ち並ぶ。
 季節の花に彩られた庭園は、鳥や蝶が巡り訪れる人を楽しませる。
 そしてそこから見下ろす港と海の風景もまた美しい。
 中学校や高校時代の最後を飾る旅で、ここを訪れた人は数多いだろう。
 まさに修学旅行の定番スポットである。

 とある初夏のこの日も、全国各地、実に様々な制服の生徒で園内はあふれていた。


「……は〜い、ここですね。この廊下の天井を見て貰うとあそこ、四角く穴が空いてますよね。
えーと、ちょっと後ろの人は見れないかな〜 人数多いですからね」

 和洋折衷を地で行く、幕末期の古い建物の中。
 先に紹介したグラバー邸の廊下である。
 初夏らしい白い服を着た、学芸員の女性が大きな声を上げている。
 笑顔であちこちを指さす彼女が話しているのは、数十人の中学生たちだ。
 せまい廊下で、大勢の生徒が天井を見上げていた。
 関東圏の学校から新幹線でやってきた、もちろん彼らも修学旅行勢である。
 彼ら、彼女らもみんな夏服姿だ。
 そして生徒たちの大多数が、携帯のカメラをあちこちに向けて写真を撮っていた。
0141G2020/12/25(金) 23:38:57.54ID:dSK6TZ+W
 
「すいませんね。後ろのかた順番に前に歩いて来てもらったらまた、見てくださいね。ここは大河とか幕末のドラマとかで有名ですから、
知ってる人も多いと思うんですけれども、あの天井裏の隠し部屋に、坂本龍馬とか、高杉晋作とか、
グラバーさんに匿われて討幕運動の密談をしたりしてたと、言われてますね〜」


(……あんなとこに隠れて、トイレ大丈夫だったのかな)


 よし俺ちょっと登って隠れてくるわ。
 んじゃ俺帰りの新幹線までお前の代弁やっとくから。
 と、中学男子お約束のおふざけが入る。
 3年1組から順番に1クラスずつ、ここまで担当の学芸員に率いられて園内各地を歩いてきた。
 彼らは最後発の4組である。
 「幕末」というワードに惹かれる女子と男子、珍しい邸宅や庭園を見ながら普通にお喋りを楽しむグループ。
 それに携帯で友達同志と写真撮影に励む者たち、それがどうしたんだとテンション低い勢、4組33人は大きく四派に分かれているのだった。
 
「次のお部屋はですね、明治の頃の食事風景が食品サンプルと同じやり方で再現されてるんですね。テーブルいっぱいに豪華な料理が並んでいますね。
もちろん毎日こういった凄い食事だったんじゃなくて、要人をもてなす晩餐とかでですね、きっと竜馬の他に桂小五郎とか、
明治に入ったら三菱の岩崎弥太郎とか、招かれて大勢で食事していたんじゃないでしょうかね」


(えっ。 すごい美味しそう…… 作りものって分かってる…んだけど……。私も食べたいなぁ……こんなの……)


 大勢の生徒が目を向ける
 一言で、アニメにでも出てきそうな晩餐のテーブルであった。
 肉汁したたる巨大なローストビーフに、香ばしい焼き色の七面鳥に……肉料理の数々が素晴らしい。
 他にもパイに果物に魚料理、グラバーの豪華な晩餐が再現された、欧風の古式ゆかしいダイニングルームである。
 そして禁止されてるのに、柵を乗り越えてテーブルに近づこうと試みる男子二名。
 即座に担任教諭の指導が入るが、これもお約束である。
0142G2020/12/25(金) 23:39:51.22ID:dSK6TZ+W
 
(でもこんなに食べちゃったら…… また、おなか大変なことになっちゃうんだろうなぁ…… でも美味しそう)
 
 思いながら、4組の女子の一人……背の低いその少女は小さなため息をついた。
 まさに食い入るように。
 色々なものを見てきたが、グラバー園に入ってから、彼女はここで一番目を輝かすのだった。

 少女の胸には「風間」と刻まれた白い名札。
 ふわふわの、肩より少し長い髪が、館の大きな窓から吹きこむ潮風に揺れていた。
 中学生活の最後の年、修学旅行で長崎にやってきた風間薫、15歳の彼女である。

(行きたくなっても、この建物のは使えないんだろうけど……明治のトイレってどんなだったんだろう。文明開化なトイレ? う〜ん……)

 豪勢な西洋料理を楽しむ夢の光景、そのあとで、彼女の行きつく思考はやはりそこだった。
 学芸員の女性につき従い、またぞろぞろとクラスメイト達が部屋から流れていく。
 今度は外、建物から庭園へと出ていこうとしていた。
 しかし人数が多いので、まだ彼女はダイニングからは動けない。
 主にトイレの悩みで苦悩を重ねた中学生活であるが、風間薫は、やはり彼女らしくあった。


「ねぇねぇ、それはさあ、流石に食べらんないよ? 薫」
「えっ? あっ…… つい」

 隣から、薫は肩をたたかれた。
 同じ班の女子だった。

「あはは、ほんとブレないね〜 感心するわ。お昼の、さわち料理…だっけ。あれだけ食べといてさ」
「うんうん。素直にすごかったわ。旅館の料理みたいなさ、あれボリュームやばかった。んで私らの班だけ完食だし。半分くらい食べたの薫だし。楽しんでるね〜、あんた」
「あ、あのね。別に、足りなかった訳じゃないよ? 見てるだけ!」
 
0143G2020/12/25(金) 23:42:12.06ID:dSK6TZ+W
 
 はっと気が付いて、薫は顔を赤くしていた。
 窓ごしの庭園の風景を撮影していた、別の級友たちも振り向いて話に乗ってくる。
 そろって楽しそうな顔だった。
 
「あっ。先生何か言ってる。…次、これで外出て集合したら、解散して班行動、いいみたいよ」
「やった。え〜と一時間? ハートの石、二個とも探せるかな……」

 時代を感じさせる木の床に足音を響かせ、彼女らは再び太陽の下に出ていく。
 このグラバーの邸宅に玄関は無く、一階ベランダから各部屋に出入りするという遊び心のある構造になっている。
 青空の庭園では、バラやポピーの花々が庭を彩り、彼女らを出迎える。
 1から4組の全員が邸宅の前に整列し、先生の注意事項説明のあった後は、お待ちかねの個別行動の時間だった。

「ごめん、とりあえずトイレ……」
「あ、私も行く。……あれ、ひょっとして下の売店まで行かないと無い? 結構遠いのね……。じゃ、なるべくさっさとここ戻ってくるからさ。
先4人でこの辺、ハート石探しててくれない?」
「りょーかい。別に急がなくていいよ〜」
「じゃ、あとで!」

 一班6人のうち、探索に4人が残った。
 小さく手を振った、ショートカットの女子のあとに続いて薫も走って、一緒にトイレのある売店の方へと向かった。
 下り坂だらけなので慎重に、そして色とりどりの制服の、他校の生徒たちを避けながら。
 本当は、少ししか離れていない場所にレストハウスがあるのだが、そこのトイレは清掃中の看板がかかっているのだった。

「空いてるといいな〜 薫も結構ギリギリ?」
「う、うん……並ばないとダメだったらちょっとつらいな。まもりちゃん割と余裕っぽかったけど、そうでもなかった?」
「調子乗ってジュース飲みすぎたかも。よし売店着い……トイレ入口どこ? これ」
「一番近いのだったら建物の左の奥。ここ来て一回目の休憩で私、使ってるから」

 売店の建物につくと、代わって薫が先頭に立った。
 そしてトイレの場所へ案内していく。
 土産物の売店の奥にある小さめなトイレだが、幸い誰も並んでいる様子が無い。
 
「あいてる、良かっ……あれ? 一個使用禁止? えー……」
 
0144G2020/12/25(金) 23:46:01.70ID:dSK6TZ+W
 
 まもりの足が止まった。
 二個しかない女子トイレの洋式ブースだが、一つに「故障中」の張り紙がしてあったのだ。
 もう一つは大丈夫で、誰も入っていない。
 だがこちらは二人である。

「あらら。しょーがない、薫が使って? 私べつの所探すから……」
「……私が別のところ行くから、まもりちゃん使って。一回来てるからさ、他のトイレも場所知っているし。その方が良いよ」
「そう? じゃあ……あとで、みんなの所でね」
「うん」

 そう言って、二人は分かれた。
 ……分かれるしかなかった。
 二個とも潰す訳には行かなかったからである。


(まだ直せてなかったんだ……ごめんなさい。本当、ごめんなさい……! でも仕方なかったんです……!!)

 きらびやかな長崎名物の数々を横目に、大きなため息。
 薫はとぼとぼと、客でにぎわう売店から出ていくのだった。
 時間が経っているし、観光地だし、スタッフの人が急いで何とかしてくれているだろう。
 と、考えたのは甘かった。

 故障中となっていた今のトイレだが、それを潰したのは風間薫、彼女である。
 到底流せない、山盛りの便によって……。
 山盛りと言うのも、比喩ではない。
 1時間と少し前にここを使ったとき、彼女は、途中から便座に座っていない。
 便座が不潔だから、ではない。
 中腰で排泄しないと、便座を盛り越して溜まっていく、自分の大便でお尻が汚れるからだ。
 汚れ防止でスカートも脱ぎ去って、下半身は靴と靴下だけ。
 彼女の排便量は、普通ではない。
 
0145G2020/12/25(金) 23:47:37.34ID:dSK6TZ+W
 
(去年の七夕の日ほどじゃ、ないけど……。なんだかいつもより、凄くいっぱい出ちゃう……。
旅行だから? 何回出したら収まるのかな……?)

 今日はもう本当に、小をしたくなるような感覚で、大に行きたくなる。
 思い出すのは去年、中二の夏。
 部活の用事で別の学校に行った日、あまりの便意にあちこちで撒き散らしてしまった……。その嫌な思い出が薫の頭をよぎる。
 さっきの便器はそのままなのだろうか。
 そうなら友達の大沢まもり、彼女は今、自分の出したモノの匂いを嗅いでいるのかもしれない。
 考えるだけで顔が熱くなってしまう。

 我ながら、ここでもいっぱい出してしまった……とまた溜息。
 声が漏れそうなのを我慢しながら、膝をがくがくとさせて、ひねり出したあの大量の便。
 うず高く盛り上がり、茶色いソフトクリームのようですらあった。
 醜悪な便塊を産み出し、当然流せず、彼女はそのままトイレを後にした。
 できれば自分で何とか片付けたいが、修学旅行中ではトイレ休憩の時間も限られる。
 旅の恥は掻き捨て、と開き直った訳ではないが、顔を真っ赤にして逃げる以外に選択肢が無かった。

 思春期を迎えたあたりから発現し、以来どんどん悪化の一途をたどっているのだが、彼女はなぜか
「食べた量の数十倍以上の便を、頻繁に排泄してしまう」
 という特異体質を持った女の子なのである。

「ってことは、さっきのオルト邸の横のトイレも……だよね多分……」

 売店の外に出ると、薫は立ち止った。
 自分の悪行を思い出し、つぶやいて空を見上げた。
 新緑の木々が潮風に揺られ、とても爽やかな空気を感じるが、薫の心は罪悪感で重い。
 バスでここに到着した時と、園内見学の順路の途中、グラバー園では二回のトイレ休憩があった。
 和式だったらまだ良かったのだが、最初も二回目も洋式しか空いていなかった。
 便意を感じたら最後、全部出さない限り終わりはない。
 小出しにして洗浄水が貯まるまで待つ、そんな余裕もあるはずない。時間もない。
 
0146G2020/12/25(金) 23:49:44.16ID:dSK6TZ+W
 
 
 ――はぁ…あ、あああっ…! おしりが熱いぃ……! めくれちゃいそう……んあああぁ……!

 この大量排便の最中は本当に色々なものがこみ上げてくる。
 許されるなら声を出したかった。
 順番待ちの生徒がすぐそばに何人もいる中、同じように声を殺して、膝に爪を食い込ませて……一気に排便した。
 肛門からの奔流が収まると、大きく肩で息をする。
 その後は、レバーをひねる気にもならない。
 順番待ちで並んでいたのは他校の生徒だった。
 謝っても無意味である。無言で小走りにトイレを出て行った。
 もちろん、死ぬほど恥ずかしかった。

 今日は旅程の二日目なのだが、これももちろん旅立ちの瞬間から、彼女の苦悩は始まっていた。


(んんん〜! ゆ、揺れが……! 余計いっぱい出ちゃうぅ……!)

 270km/hの高速走行で揺すられながら、狭い個室で一人頑張る彼女。
 一学年150名あまりが乗り込んだ昨日の行きの新幹線、その車内でも催さない訳がない。
 長崎までの乗車時間は4時間35分である。
 おやつ片手に、楽しくみんなと語らいあった。
 お昼は駅弁が配られ、班の友達と食べるのは楽しかった。
 ……そして合計で何回、トイレに入っただろうか。
 高速で走る車両は薫の身体に無視できない規模の振動を与え、それが腸内をシェイクする。
 普段よりも頻繁に、便意を呼び出してしまう。
 とにかく乗り物酔いしやすい体質なのだと、そう周りには通しているので、たびたび席を立つのは大丈夫だった。
 だが全部同じトイレに行くのは、それを知らない他クラスの生徒に怪しまれそうだ。
 それにタンクが満杯になるかもしれない。
 不安だったので一回一回、我慢しながら違う車両のトイレに彼女は歩いて行った。
 最終的に16両編成ほとんど端から端まで踏破してしまった。
 一つも詰まらせなかったのは奇跡に近かった。
 
0147G2020/12/25(金) 23:51:14.90ID:dSK6TZ+W
 
 しかしこれが高速バスか、長時間ベルトで拘束される飛行機だったらと思うと……。
 新幹線と聞いた時は、地獄で仏の気分の薫であった。
 出発の駅、新横浜で乗り込む前には、とにかく少しでも今のうちにと駅のトイレで目いっぱい踏ん張ったのだが、
 結果「旅立ちの景気付けに一発」とばかりに便器一個を使用不能にしている。

 そんな感じで、行く先々で便器を使い潰しながら旅をする彼女なのだった。
 だが彼女にはどうしようもない。
 さっき、友達のまもりにトイレを譲ったのは罪悪感とそれから、流石に二個とも使用不可にするのは悪いという気持ちからだった。
 しかし旅の食事はどれも格別に美味しく、楽しく、我慢することなどできない。
 ……普段よりも、更にいっぱい、うんちを作ってしまう。


 …ぐるっ ぐるる… きゅうぅ……


「あっ、あ、あ…… もうあんまり我慢できないかも……早く次のところ行かなきゃ……!」

 少し汗が出てきた。
 後悔と罪悪感に浸っている場合ではなかった。
 薫は夏服の上から軽くお腹を押さえる。
 園内のトイレ配置は、最初にパンフレットを渡されたときチェック済みだ。
 何なら地図を無くしても大丈夫な位に、頭に叩き込んである。
 この売店の建物の、別の場所に割と大きなトイレがあった。
 そこに行けば余裕である。
 はずだった。
 
 
0148G2020/12/25(金) 23:53:32.45ID:dSK6TZ+W
 
 
「……え、ちょっと… えっ」

 一時、思考が止まった。
 確かに広く、きれいなトイレだった。
 だが全国各地、多種多様な制服姿の女子で大行列である。
 これは待つだけ無駄だ。
 即座に彼女は頭を切り替えて、元の、まもりが使っているトイレに走って戻った。
 まもりはもう居なかったが、一つしかない個室に三人並んでいた。
 大失敗である。

(自業自得……私のばか)

 因果応報とも言うべきか……。
 がっくりと、薫は肩を落とした。
 だが後悔している暇はない。
 待つのは危険だ。どこか空いているトイレを探した方がまだいい。
 体質に翻弄されながら、段々と即断即決が身に付いてきた彼女である。
 しかし「すぐに駆け込めるトイレが無い」と分かった途端に、薫の身体を苛む便意は、逆にぐんぐんと高まっていくのだった。


 ぎゅ… くきゅ… ぐるるっ……


「は… はぁ… はあぁ……!」

 声が震え、腸内から異音が聞こえる感覚も短くなってきた。
 右手にパンフレット、左手はお腹の上に。
 ああ、あの子トイレ我慢してるんだ……というのが周りにバレバレ、かなり恥ずかしい。
 だが彼女に、気にしている余裕はもう無かった。
 
0149G2020/12/25(金) 23:54:47.99ID:dSK6TZ+W
 
(あ〜、もう…本当、タイミング悪かった……。 おなか痛い……)

 とにかく我慢して歩くしかない。
 もちろん二の矢、三の矢で、次に近いトイレの場所は把握していた。
 パンフレットの13番、「旧自由亭」のトイレだ。
 ……が、けっこう遠い。
 しかもさっき、グラバー邸から売店までの下り坂を駆け降りてきたのだが、今度はそのグラバー邸よりも上に登って行かなくてはならない。
 おなかいっぱいに詰まったうんちを抱え、便意にさいなまれ、坂道を上るのは少々以上に辛い。

「あっ… と、すいません!」
「だ、大丈夫です はい……」

 まもりと二人で先ほど下って来たように、何人もの中学生高校生が上から来る。
 たまにぶつかりそうになりながら、避けて坂道と、いくつかの階段を登る。
 苦行だった。
 その間にもどんどん腸内に溜まっていく異常な量の大便が、薫の小さなお尻をじりじりと責め立てる。
 歩きながらスカートの裏側で、薫は下半身をもじもじさせる。
 漏らすまいと、力いっぱい彼女は肛門を締め付ける。
 友達と離れたのが、良かったのか悪かったのか……薫は孤独に自分と戦っていた。
 脳裏を焦がすのは、ただただ、うんちがしたいと言う強い欲求だ。
 そしてもう一つ運が悪かったのは、お昼に食べた豪勢な皿鉢料理が、ちょうど消化されて降りてくるタイミングだったことである。


 ぐきゅきゅきゅ…! ぐりゅ… ぐ……!!


「ああああ……! はぁ、はぁ、は……」

 木陰で彼女は立ち止ってしまった。
 いったん止まって、大きな便意の波を凌ぐしか無かった。
 長崎についてからのバス移動も辛かったが、嬉しいお昼ご飯の後にも、苦難が待っていた。
 
0150G2020/12/25(金) 23:56:01.31ID:dSK6TZ+W
 
 食べたら出る、当たり前だが……。
 あとどのくらい自分は我慢できる?
 漏らさずに歩ける?
 周りには同年代の男子、女子が大勢いる。
 もしここで、うんちを漏らしてしまったら……?
 この爽やかな青い空と裏腹に、苦しげな吐息が漏れるのだった。

(がまん、がまん……! もうちょっと……!)

 もじもじを通り越して、彼女の細い両脚がだんだん震えてくる。
 今にもあふれ出そうな便意を抱えながら、坂道を一歩、また一歩。
 階段を一段、二段。
 替えの下着はもちろん何枚もリュックに詰めてあるが……。
 大事な旅行の思い出を脱糞で汚す訳にはいかない、その気持ちで薫は頑張り通した。
 旧自由亭、トイレのマークが目の前だ。
 たどり着いた、その自由亭のトイレは、今度こそ空いていた。
 ここまで頑張った彼女への、神様のプレゼントだろうか?
 フラッシュバルブの和式便器だった。


 ごぼっ… ぶっ…! ぶしゃあああああああ!!


「んっ… くっ……! あ…あっ! んぐうぅう……!! んんんんっ……!! んふうぅぅっ! 」

 白い壁の、個室の中。
 彼女にとっての小さなオアシスで、細い身体が排便の刺激に震えていた。
 我慢をやめた薫のお尻からは、壊れた水道のように極太の便が産まれ、落ち、そして流されていく。
 
0151G2020/12/25(金) 23:57:15.35ID:dSK6TZ+W
 
 苦難の道のりから解放の時を迎えて、彼女の肛門はその大きな口を開け、便塊にごりごりと擦られていく快感に身をゆだねていた。
 ここならどれだけ全力できばっても、洋式と違って詰まらせないで済む。
 和便器のレバーをひねり続ける限り、水流でどんどん便器に吸い込まれ、消えていく。
 その水流の音で脱糞音も、喘ぎも、周囲に聞こえることは無い。
 しばらく振りで、身も心もすっきりできる場所に入ることができ、やっと解放された気持ちだった。

「はー、はー…… あ、ああああ……!」

 だが、お昼に食べまくった代償は、そう簡単には終わらない。
 和便器の激しい水流に向かって、彼女の太い便が次々に吸い込まれていく。
 ひくひくと刺激に震えるおしりの下、大口を開けた肛門は、小さな彼女の身体には全く似つかわしくない。
 そこから、直径四センチほどにもなる一本の茶色い筋が、一度も途切れることなく……。
 右手で補助てすりを、左手で水洗のレバーを薫はぐっと掴み、そして極太の便が排泄され続ける下半身を支える。
 もちろんここでもスカートは、下着と一緒に脱ぎ去って壁のフックに掛かっていた。
 正に排便をするためだけの下品な恰好だ。可憐な15歳の少女、その普段の姿からは全く想像もできない……。
 そして彼女の身体の奥底から泉のように、便意はまだまだ湧き上がってくる。


 ぶりゅっ…! むりゅりゅりゅ…… ぶちゅ…ぶぽっ……!


(あああ… は、早く……早く終わってぇ……)

 薫は、レバーをつかむ手と同じように、ぎゅっと瞳を閉じていた。
 彼女自身の意思では、始まりも終わりも、どうにもできない。
 その脱糞音と、腸の中からの異音と、それを洗い流していく水音と……。
 建物の外にまで聞こえているだろう、この洗浄水の音を聞き続け、まるで自分自身が激流に流されていくような錯覚を彼女は覚えていた。
 そしてまた、苦痛ではない、もっと別の感覚に彼女の脳が浸される。
0152G2020/12/25(金) 23:59:48.36ID:dSK6TZ+W
 
 今日は、まだそれほど暑いと言う程の気温ではないのだが、薫の顔を幾筋もの汗がつたう。
 感じたくない。
 彼女自身がどんなに拒んでも、人の本能で排便の快感が開きっぱなしの肛門から駆け上がってくる。
 人知を超えた、異常な大量排便の開放感と快楽は、何度味わっても慣れることはなく……
その都度彼女の脳内に、くらくらする刺激を与えていくのだった。

「あー…………。 や…やっと……。お、終わった…ぁ……」

 時計は見ていない。
 何分間脱糞し続けていたか、全く分からない。
 だがようやく、彼女の腸はうんちを産み出すことをやめた。
 重荷から解き放たれた、突き上げるような爽快感と、疲労感と。
 溜まったものを出し終えて、彼女はようやく水洗レバーを手放した。
 まるで何か、スポーツで一試合終えたかのようだった。
 かなりの時間個室を占拠し、両の肩を大きく上下させて呟いた薫の顔は、汗と、にじむ涙と、少しの涎ですっかり汚れていた。
 膝が少し痛いのと、大量脱糞の余韻ですぐには立ち上がれない。
 そして……。彼女は、悔しかった。

(ああ、もう……! 凄く……気持ちよかった……。 嫌になっちゃうよ……)

 深く大きな、熱い吐息と共に薫は首を垂れた。
 ただ、うんちをするだけなのに……。
 ぞくぞくする感覚が、ジェットコースターのような刺激が、まだ未発達の彼女の胸を焦がす。
 ずっと排便姿勢のまま落ち着くのを待つ。
 下着とスカートをはいて、トイレから青空の下へ戻るのには、少々時間が必要だった。
 
0153G2020/12/26(土) 00:01:32.93ID:ozzuUM7E
 
「あ〜あ、こんなに時間経っちゃった……もうみんなとっくにハートの石、見つけてるだろうな……」

 外の日差しがまぶしい。
 薫は生垣越しに、遠く港の風景に目を向けた。
 自由亭の近くのベンチにとりあえず座り、休憩中である。
 左手の腕時計を一瞥し時刻を確認すると、また彼女は大きなため息をついた。
 しかし携帯を見てみると、「まだ見つかんない。一旦自販機のとこ行ってるからね」という内容のメールが入っていた。
 まだ間に合うようだ。
 しかし自由時間は、残り少なくなってきている。急がなければ。

「……よしっ」

 深呼吸を一回。青空と海風が気持ちいい。
 気を取り直し、薫はまた、グラバー邸の方へ坂道を下りようとした。
 今度は順路通りなので、前から向かってくる人間は少ない。
 その時だった。


「おーし、ここだ! 武蔵の第2船台とガントリークレーン! 一番いいアングル! 天気最高だし、望遠レンズと双眼鏡持ってきた甲斐あったぜ」
「何探してるのかと思ったらお前…相変わらず好きだなぁ……しかし戦艦とかじゃなくて、造船所の跡だろ? そんなん見て楽しいのか?」

 大きな声にびっくりする。
 ついさっきまで彼女自身が座っていたベンチのあたりだ。
 背の高い男性が二人、はるか向こうの対岸を見ながら声を上げていた。
 制服は着ていない。
 背の高さと雰囲気から、大学生なのだろうかと薫は思った。
 大きな声だったので、彼女はつい振り向いてしまった。

「いいんだよ頭ん中で合成するから! それにほれ、お前も見てみるか? イージス艦ならいるぞ。……173て書いてあるな」
「え? マジ? イージス艦、本物? すげぇ」
「アメリカの軍艦もいるんだぜ、すげぇだろう。あーあ、見れるもんなら第三船渠も行きてえなぁ。あのドック底、歩けたらな。
まぁ無理だし、ここからでも十分。タダでここ来れるなんて、ありがたいゼミ旅行だ」
 
0154G2020/12/26(土) 00:05:15.80ID:ozzuUM7E
 
 
(え〜…… あんなの好きな人、いるんだ……)

 その会話の内容、普段だったら気にも留めなかっただろう。
 だがその大学生らしき男たちの話に、薫は軽いカルチャーショックを感じてそのまま立ち止っていた。

 このグラバー園に来る前に、産業歴史文化館とか言う場所で、学年全員で世界遺産についての講演を聞いた。
 色んな遺産の、動画も結構長い時間見た。
 山口県、福岡県、長崎県などに点在する、歴史的・産業的文化遺産。
 幕末期の反射炉や巨大なクレーン、ポンプなどの古い機械が数えきれないほど。
 果ては島一つを丸々、人の手で作り変えてしまった海の上の炭鉱もある。
 ここグラバー園からも対岸に小さく見えているのだが、大切に守るべき物で凄い価値がるんだと説明されても、彼女には全くピンとは来ないのだった。

 特に、あの海の近くの地面を深く掘って、周りをコンクリートの階段みたいにした、第3せんきょ? とかいうやつが良く分からないと彼女は思っていた。
 船を造る場所が世界遺産?
 世界遺産と言ったらピラミッドとか、ピサの斜塔とか、せめて姫路城とか、そういったもののイメージが第一にある薫には、価値を見出すことができない。
 あと、その形。
 講演の途中の動画を見ていて「何かあれ和式のトイレみたいだなぁ…」と思ってしまった。
 そんなのを連想する自分も自分だが、それに興奮し、熱く語ってるらしいあの大学生っぽい人。
 この世の中には、まったく物好きな人がいるんだな……と思った。
 そして改めて、薫はグラバー邸の方へ足を向け直した。

「俺はハートの石探しに行きてぇんだけどな、さっさと。画像送ってくれって彼女に頼まれてるからよ」
「ハートの石より、俺は断然こっちだね。実際しょぼかったしな、あの石」
「え、お前、あれ見つ……」


「知ってるんですか!? ハートの石の場所!?」


 驚きと、そのあまりの勢いに二人とも一歩後ずさりしてしまった。
 いきなり話に割って入ってこられたのだから無理もないが、それは薫自身でも驚くくらい、大きな声だった。
 
0155G2020/12/26(土) 00:11:47.62ID:ozzuUM7E
 
「びっくりしたなぁ…。あんたも修学旅行……中学生?」
「はい。すいません興奮しちゃって。自由行動の時間もう少ないし、困ってたんです。いきなりで本当にすいません。教えてもらえませんか、石の場所」
「ああ… まぁ、いいよ。近くだしな」

 カメラを構えていた方、その男子が短髪の頭を掻きながら言った。
 そして、あまり興味なさげだった、もう一人の男子が意外そうに声をかける。

「おい、いいのか? 港とかの写真は?」
「後で撮りゃいいさ。この子困ってる」
「なんだよ、お前けっこう優しいな……。好みの子なのか?」
「そんなんじゃねぇよ、流石に中学生は興味なし。とにかくほら、行くか。すぐそこだ、そこのグラバー邸の庭の隅っこにあるんだ」
「あ、ありがとうございます!」

 親切なその大学生の背中に、薫はついて行った。
 これも普段だったら、まず声はかけていなかっただろう。彼女らしくない行動だった。
 年上の男子……どころか遥か上の大人である、男子大学生に対してなど。
 普通だったら緊張して喋りかけられないか、そうでなくとも相当に躊躇したはずだ。

「お前、見つけてたんなら言えよな。時間損しちまったじゃねえか」
「いやだってよ。あんな石、お〜、これかぁでお終いだろ普通。すげぇ小さいし」
「やっぱり、あれって小さいんですか?」
「ああ。向こう岸に何があるか描かれた石の台があってよ、そこから何歩か横なんだけどな……言われなかったら、なかなか気づかねえよ。あれ」
「へ〜……でも本当、良かったです。班の友達ともちょっと離れちゃって、自由時間かなり使っちゃって、不安だったんですけど。実際みんなも見つけられなかったみたいだし」
「そうか。なら俺らが居て、運が良かったな」
「つか、あんたも良く声かけてきたよな……。でも友達とはぐれちゃったのか〜。すぐ会えそう?」
「ええ、多分。メールで、どこに居るかは教えてもらいましたから……」
 
 実際彼女は安堵の表情で、三人連なって石畳の坂道を下っていく。
 元いたグラバー邸へは、ほんの一分ほどで着く道のりだ。
 大学生二人は、気さくに薫と話をしてくれている。
  
0156G2020/12/26(土) 00:13:12.34ID:ozzuUM7E
 
 良い風の吹く港町、普段と違う旅路での空気がそうさせたのもあるが、積極的な行動を彼女にとらせたのは、さっきの大量脱糞のせいもある。
 便意に耐えてトイレまで歩き通した後、何の遠慮もなく、声も我慢せず、思い切り踏ん張った。
 溜まったものを気持ちよく一気に排便した。
 その快感と開放感の余韻がまだ残り、薫のテンションは少々いつもより変に上がっていたのだった。

「ねぇ。ところで君って、どこの県から来てる? 良かったら連絡先交換とか……」
「止めとけって。迷惑だろ。だいたいお前、彼女は? 石の画像送るとか言ってただろうが」
「それはそれ。旅先での縁って貴重だからな」
「ご、ごめんなさい。私、それはちょっと……」

 流石にそれは、やんわり断る薫であった。
 ほんの短い三人での道のりは終わり、再びグラバー邸の庭園へ。
 やはりきれいに整備された花壇が美しい。
 当然、薫の学校の生徒が何人もいるが、一般客に大勢の他校生徒も入り混じって、学園祭か何かの雰囲気であった。
 ここからも、対岸の港湾施設や停泊している船舶が良く見える。

「はい、見っけ。これだろ? ハートのやつ」
「あ、ほんとだ! ちっちゃいハート……。ありがとうございました。みんなにメールしなきゃ。ああ、まもりちゃんからもメール来てる」

 多様な石を敷き詰めた、庭園の地面の一角に、確かにそれはあった。
 少し歪な……自然の造形のハートマークだ。
 薫は携帯のカメラを地面に向ける。
 そして急いで、少し離れたところにいるであろう班の友達にメールを打ち始めた。
 すると、自分の役目はお終い、といった感じで、案内してきた男子学生は再び海に目を向ける。
 そして庭園の端の柵に肘をかけ、カメラを構えた。

「……人が多いけど、ここからでも良いか、写真は」
「向こう岸の写真ですか? 私には良く分かりませんけど……。好きなんですね。船を造るところ」
「別にドックとかだけ好きじゃないんだけどな……。そこのグラバー邸も。面白い建築物なら、何でも。
俺らはさ、明日は軍艦島に上陸するんだけど、実はそっちが一番楽しみだったりする」
「あれが? 俺は分かんねぇな……」
0157G2020/12/26(土) 00:14:07.33ID:ozzuUM7E
 
 もう一人の男子は、薫の後でハート石の写真を撮っていた。
 そして半ば、あきれたような顔をする。

「俺は絶対つまらんと思うぞ、明日。あんなボロボロの島行っても。いくら俺ら建築科っても、俺が見たいのはああいうのじゃないんだよな……」
「そうなんですね……。ごめんなさい。私も全然分からないです……すいません」

 親切にしてもらったのに申し訳ない、といった感じで、薫はけっこう真剣に謝っていた。
 それを見て、カメラを下ろして、面白そうに彼は笑っていた。
 あと実は、薫の学校も明日は軍艦島に行く予定なのだが、何かややこしくなりそうな空気を感じ、薫は黙っていた。

 まもりを始めとした班の友達が戻ってきたのは、その、ほんのしばらくの後だった。
 引っ込み思案気味の薫が、大学生二人を連れている。その姿に全員驚愕した。
 そこで改めて薫はお礼を言い、二とは別れたのだが、
 「修学旅行で大学生男子を逆ナンした」と変に改編され、その後の中学生活で彼女は一目置かれるようになるのだった。

 そして、その日の夜の事だった。



「――よう。また会ったな。あの後二個目のハートは見つけられた?」
「あ、こんにちは! あの時はありがとうございました! 二個目も大丈夫でした」
「そりゃ良かったなぁ。困ってたんだよな、役に立ててよかった」
「はい、助かりました。……ところで、ここって何処なんですか? 工場の中? クレーンとかいっぱい……」

 薫は、辺りを見回し、困惑していた。
 全然見覚えのない、鉄板や配管だらけの無機質な場所に立っていたからだ。
 バスはどこに?
 みんなは、先生は?
 不安になる。
 天気も、雲がどんよりと……太陽が隠れ、なんだか雨が降ってきそうだ。
 
0158G2020/12/26(土) 00:15:16.00ID:ozzuUM7E
 
「三菱の長崎造船所だよ。見学に来たんだ」
「そうなんですか」
「普通は入れないんだぜ? 第3船渠も見に行っていいんだ。楽しみで仕方ないんだよなぁ俺」
「え〜と、私はなんでここに? 先生も友達も、誰もいないんですけど……?」
「俺が誘ったから。君と一緒に二人で行きたかったんだ。俺のわがままで連れ出した」

 よろしく、とその男子学生は薫に右手を差し出した。
 彼はグラバー園と時と同じ私服姿。
 薫の方も同じ、中学の制服だ。
 おずおずと、彼女は握手をした。

「そうなんですね。……えっ。……何これ、ひょっとして私、人生初デート? ちょっと嬉しい……」
「俺も嬉しい。付いてきてくれ、こっちだ」
「は、はい。私でいいんですか? 全然、詳しくないし、聞いてもきっと良く分からないし……」
「いいんだ。君と一緒だと楽しいから。あっ、君もヘルメット被ってね。……名前聞いていい?」
「風間薫です。あなたは……」

 デートなのに、相手の名前も知らないのは失礼だ。
 と薫は思ったが、その答えは聞けなかった。

「おっ! 到着だ、第三船渠! すげぇ……でっかいなぁ……」
「えー……。これがそうなんですか……確かにおっきい。深いし、広い。周りは大きな段になってて……階段と言うか、ピラミッドみたい? すごいですね」
「昔はここで、でかい軍艦とかも造ってたんだ。その階段とか底とか、コンクリートは厚み何メートルもあるんだ」

 林立する工場の建物の間を抜け、一気に広い場所に出た。
 山が削られ、地面がえぐられ、何年もの時間をかけて造られたもの。
 船が入る形に整えられた、巨大なコンクリートのくぼみが二人の前に姿を現した。
 二人はその上の縁に立って、てすりに手をかけ、底を見下ろしていた。
 
0159G2020/12/26(土) 00:16:30.02ID:ozzuUM7E
 
「ピラミッドもそうだけど、昔の人って、あんまり機械とかないのに、大きい物作るの好きだったんですね。
……ところで、そんなに手摺から乗り出したら危ないと思うんですけど……」
「はは、大丈夫だって。……よし、下に降りようか。どこかに階段か何か、降りる所は……うわっ!! ああああ〜……!」
「ちょっ、ちょっと!? 大丈夫ですか!?」

 言わんこっちゃない。
 そう思いながら薫は手すりから乗り出し、下を見た。
 うきうきと、何か危ない足取りだと思った直後、彼は高さ12mもあるドックの底に転落してしまったのだ。

「いててて…… あ〜 ドジなことしたな…… しかし流石、下から見ても凄い迫力だ」
「もう……気を付けて下さいよ? びっくりしたじゃないですか」

 遥か下、ひたすら広いコンクリートの底面に彼はいた。
 上から声をかける薫からは、彼の姿はすっかり小さく見える。
 落ちたあと、普通に起き上がり、ちょっとこけたかのように肩を払っていた。

「夢にも見たことあるんだ。ここを一回歩きたかった。痛いけどすげぇ嬉しい! ……でも、あれ? 階段が……どこにもない」
「私、一人じゃ心細いです。早く上に戻ってきてくださいよ〜」
「ああ、ごめん! でも……あれ? なんで階段ないんだ? 梯子も、何も……そんな、これじゃここから出られない。どうする……困った……」

 まるで檻の中のクマのように、彼はその辺でぐるぐる回り始めた。
 薫も不安になりながら周りを見渡すのだが、よく見ると確かに階段が無い。
 これでは自分も、下に降りることはできない。
 ……困ってしまった。
 なんとか彼を、上に引き戻せないか……。薫は頭をひねった。
 そして叫んだ。

「船を浮かべるみたいにします! 浮力で、上まで戻します」
「えっ!? 何!?」
「私ならできます。ちょっと待っててください! 恥ずかしいですけど……助けてもらったし、あなたのためなら」
「いやちょっと? 意味がよくわからない」
 
0160G2020/12/26(土) 00:18:23.15ID:ozzuUM7E
 
 薫は改めて、周囲を見回した。
 ちょうどいい場所があった。
 一カ所、手摺がとぎれていて、ドックに向かってお尻を突き出せそうな場所があったのだ。

「風間さん? ちょっ…… な、何で脱いでんの!?」
「脱がないと、私が汚れちゃうので……」

 スカートの中に両手を突っ込んで、まず白いショーツを、ぽい。
 次に制服のスカートもぽい。
 和便にまたがった時と同じだ。靴と靴下はそのままであるが、下半身の邪魔なもの全部脱ぎ去って、四つん這いに近い形でお尻を突き出した。

 ぷっ…… ぷぷっ! むちゅっ……!

 徐々に、彼女の可憐な肉穴が開いていく。
 ガスが漏れてくる。
 不気味な音が、底の知れない穴の奥から響てくる……

「んっ! んんんっ! んんんんん〜〜〜〜〜!!! ごめんなさい、ちょっと我慢してください! 行きます!」


 きゅ…ぶりゅっ! ぶりゅりゅ、ぶちゅちゅちゅ!! むちゅちゅちゅっ!!! 
0161G2020/12/26(土) 00:22:29.59ID:ozzuUM7E
 
「うっ、うわあああああぁぁぁ! うあぁぁ!!」

 巨大な乾ドックを和便器にして、薫のいつもの大量脱糞が始まった。
 いや、いつもの……ではない。
 今回は水道の蛇口どころの話ではなかった。
 比喩ではなく、本物の土石流だった。
 全てが茶色い、そのあまりの勢いに、彼は押し流されていく。
 一体どうやったら、あんな小さな穴から……?
 他に似ているものと言ったら、ダムの緊急放流……いや、活火山の燃え滾るマグマの流れか。
 誰もそれを止めることは出来ない。
 長さ220m、幅27mもあるドックが、みるみるうちに、湯気の立つ薫の大便で満たされていく。
 
「もっ! もういい! もう大丈夫だ、ここまで浮いて来たら上がれるか…ら… ぶっ…うわあぁ!!」
「ま…まだまだ、これじゃ足りない……! もっと、もっと……! んんんん〜……!!」


 助けたい。
 もっともっと、私はこれしか出来ないから……
 あなたのために、私、うんちします!
 もっと、もっと……!
 こんなくらいの穴なんか、埋めてしまいますから……!
 
 ……ああ。
 でも、やっぱり。いっぱいうんちするのって、凄く気持ちが……
 
0162G2020/12/26(土) 00:23:41.07ID:ozzuUM7E
 
 
「はっ…? はっ…… はああぁっ……!?」


 壁の時計の、小さな針の音。
 クラスメイトがそれぞれに立てる、寝息。
 真っ暗な中で、薫が感じるのはそれだけだった。
 宿泊している旅館の大部屋である。

「あ〜………」

 ……まったく、言葉にならない声だった。
 寝巻としてのジャージ姿で、彼女は布団をはねのける。
 そしてゆっくりと、上半身だけ起こした。
 髪は超が付くぼさぼさ、胸元と顔は汗まみれ。
 ひどい状態である。

(い…いくらなんでも冗談じゃないわ…… ひど過ぎでしょ今の夢… ちょっとさぁ……もうちょっと何かさぁ……)

 動悸がひどい。
 今まで見た、どんな悪夢よりも恐ろしかった。
 中途半端に目覚めた眠気と、自己嫌悪と、べたべたする汗と……旅館の白い敷き布団の上、悪い意味でくらくらする薫だった。
 せっかく助けてくれたあの人に、あんなことを……。
 少し死にたくなった。

(う…やば、とりあえずトイレ行かなきゃ……)

 ゆらっ……と、頭を押さえながら薫は立ち上がった。
 深夜だが、彼女のお腹はそんなことに遠慮してはくれない。今日の宿のおいしい夕食、また調子に乗ってしまった。
 
0163G2020/12/26(土) 00:30:23.57ID:ozzuUM7E
 
 12人の部屋で、まわりは同じ布団だらけだ。
 寝ているクラスメイトを踏まないよう、気を付けながら薫は、部屋を出て行った。
 廊下の端のトイレに向かうためだ。
 ……みんなの使う、部屋の便器を詰まらせる訳には行かないから、である。

(和式トイレみたいなんて思ってごめんなさい……ハートのお兄さんもごめんなさい……! でもアレ一杯のうんちする夢とか、ホント勘弁して……)

 いままでも、トイレ関連の嫌な夢は何度も見た。が、ここまでのは……。
 ただただ、頭を抱える。
 女の子の見ていい夢ではない。
 覚醒しきらない脳の中で、彼女は造船所で働く人たちに謝る。
 とりあえず、宿のふとんで寝糞してなかったことだけは本当に良かった。
 それから勿論あの大学生にも、脳内で何度も謝り続ける。

(今日は船に乗って軍艦島か……大丈夫かな…… あのお兄さんにもし会ったら、謝らな……くていいよね実際。
でも中華街は楽しみだなぁ……こっちも大丈夫かなぁ……?)

 家へと親戚へのお土産も買わなくては。
 でも寝不足も心配だ。
 重い瞼をこすりながら、ふらふらと薫は旅館の廊下を歩くのだった。
 
 
0164G2020/12/26(土) 00:32:05.74ID:ozzuUM7E
 
 
 
 そして、また別の場所、別の時間。
 薫と同じように、悪夢から覚める男がいた。


「……う、うぁっ!? はぁっ!?  あ、あ……今の… なんだ、あの時と同じ夢…かぁ……」

 目を覚まし、今のが夢だと気づき、男は安堵する。
 しかしどうして今更、あの夢を……?
 彼は言葉に出来ない違和感と疑問を胸に、少し汚れたソファから起き上がった。
 ……寒い。
 事務所の壁に、時計と一体になった温度計が掛けてあるのだが、見ると5℃しかなかった。
 初夏のあたたかな長崎から、12月の工事現場という現実に逆戻りである。

「さっ……さむ…… エアコンまでいかれてきたか……辛れぇなぁ……」

 なぜか、いつの間にかエアコンが切れていた。
 隙間風が吹き込んでくる。
 薄汚れた作業着の上に、引っ掛けて破れたジャンパーだ。寒くて当然だった。

(15分仮眠が、40分も寝ちまった……やべ)

 大して柔らかくもない、そのソファから立ち上がって背伸び。
 事務所の隅には、備え付けのミニキッチンがあった。
 そこへ行き、水を流し、眠気覚ましに顔を洗う。
 しびれるくらいの冷たさだった。
 もう年末、この雲の無い夜だ。無理もないのだが……。
 日付は変わって、12月25日。
 クリスマスの夜に寂しい現場事務所で一人、ひたすら仕事。まったく泣けてくる状況だった。
 しかも、仮眠中に見た夢がまた酷い。
 
0165G2020/12/26(土) 00:33:37.73ID:ozzuUM7E
 
 
(あの夢なぁ……。俺、頭おかしくなったのか……? ってマジで思ったな。最初に見たとき。今24だから……5年経ってるのか、もう)

 大学のゼミの旅行で長崎に行き、グラバー園で、対岸の第二船台と第三船渠の写真を撮った日。
 その夜に彼は悪夢を見た。
 全く同じ内容で、去年くらいにもう一度見た。
 それをまた今、やはりそっくりそのまま同じ内容で、また見てしまった。

 ……憧れの第三船渠に入れた。
 ドックの底を歩いた。
 は、いいが、一緒にと誘ったあの女の子がドック一杯分のうんこをして、それに自分が押し流され、埋もれていく……
 当時は、泊まっていた長崎のホテルで夜中、声を上げて布団をはねのけた。
 一緒の部屋だったゼミの仲間、全員起こしてしまった。
 心臓がバクバクいっていた。
 ……今でもはっきり覚えている。
 どんな異常な性癖なんだ自分は……と、自己嫌悪で朝まで眠れなかった。
 トラウマ級の悪夢だった。
 
 あれから時間も経ち、大学も卒業して、こうして働いているが……
 夢の中ではあの時と全く同じ、19歳の自分だった。
 ……あの中学生の女の子も、あの時の姿そのままだ。

(零時半、か……寝すぎたなぁ。しょうがない……もうちょっとだけケーキ食べて、何か飲んで、気分変えるか……)

 日頃の疲れも凝縮された、大きなあくびを一つ。
 あのとき中三なら、あの子も今は二十歳くらいなのか……。
 何か、不思議な女の子だったなと彼は思い返す。
 連絡先とか、もし聞いてたらどうなってたのか。少し考え、そしてそんな自分を笑った。
 それから、事務所の冷蔵庫を開けて、クリスマスケーキの箱をもう一度取り出す。
 日付が変わる前、突然やってきたサンタがくれたプレゼントだ。
 
0166G2020/12/26(土) 00:35:12.27ID:ozzuUM7E
 
「……ん。 ちょっと酒臭いか? 40分も寝たし、においが移ったか……」

 それだけは、口に出てしまった。
 作業着についた、いつもと違う匂いに彼は気づく。
 酔いつぶれて寝てしまったサンタ……ではなくサンタコスの女の子だが、彼女を一旦寝かせたそのソファで仮眠をとっていたのだ。
 ペンキや接着剤、作業服に匂いが付くのは日常茶飯事だが、あの子の匂いなら酒の匂いもまぁいいだろう、と思った。

 あの飲んだくれサンタ、吐いたりしてないか。大丈夫か。
 あの恰好で、風邪ひいたりしないか。心配だな。
 明日……じゃない。今日も俺のこと、見てくれるかな……。頑張らなきゃな……。
 眠い中、雑多な思考が彼の頭をめぐる。

「よしっ! やるか」

 残った書類仕事を片付けるべく、彼は頬を叩いて机に戻った。
 この仕事を応援してくれる人がいる。
 自分自身と、その人のために頑張ろう。
 それから、また来てくれた時のために、事務所と、それからトイレをきれいにしとかないとな……彼はそう思った。


 彼の見た、悪夢。
 悪夢も実は、良いことが起こる前触れとも言われる。
 突然現れて彼の心をかき乱したあの酔っ払いサンタが、夢の少女によく似ていると気付くには、まだ時間が必要だった。
 
 
 
 
 
0167G2020/12/26(土) 00:41:22.82ID:ozzuUM7E
 
 
 
以上です。

超久しぶりの、中学時代の薫ちゃんで、修学旅行編でした。
友達の「まもりちゃん」は、相当昔に書いた「お正月のおせちの話」に出てきたのと同じ女性です。
あと実は去年のクリスマスの話の続きです。

やっぱり書くのは楽しい……
でも本当に今の自分には、自分の時間がありません。


あまりに規模がでかすぎるとギャグになってしまうので、夢の中ですが
バスタブとかドラム缶とかプール一杯とか超えて、ドック一杯分のうんこを薫ちゃんにさせてみたかった。

それと今回、初めて薫ちゃんに、現実に存在する場所を歩かせました。
グラバー園の公式ページでマップ見ると、どこで薫ちゃんがしてたのか分かります。
「昔のお話」なので、そのまま書いてるんですが、「天井の隠し部屋」って実際には維新後に作られたただの物置で、
最近はその訂正の解説がされてるらしいですね。

他にも、中華街で食べ歩きしながら食欲と便意の板挟みにあったりとか
軍艦島に上陸し、見学路を外れて瓦礫の陰でするかどうか葛藤したり、危ないんだけど竪坑跡を埋めつくす勢いで脱糞したりさせたかった

その昔は軍艦島ってトイレ全部周囲の海面に垂れ流しで、海が青くなかったとか。
仮にそこらで野糞してもちょっと高波があったら洗われて海に流れてって、当時の大量少女が住んで居たら結構いい環境だったのではと思いました


あと、

迷いましたが、覚悟を決めて、去年サンタコスで押し掛けた彼に託そうと思っています
0168名無しさん@ピンキー2020/12/26(土) 01:49:20.73ID:FBh4r3CP
乙でした。
いやあ久しぶりの薫ちゃん中学時代&まさかのまもりちゃん再登場で新鮮でした。
大量脱糞の快感を心から楽しんでいるJD薫ちゃんと違って、JC薫ちゃんはまだ体質に対する困惑や自己嫌悪の方が大きいというのも、また萌えます。
このあと修学旅行の日程が進むにつれ、宿や観光先の女子トイレが使用不能になるケースがあまりにも頻発し、
まもりちゃんを始め4組の生徒もさすがにおかしいと気づき始め…みたいな展開を期待!
0169名無しさん@ピンキー2020/12/26(土) 02:10:54.43ID:dVPwJ6LU
お疲れ様です。新作、楽しませて頂きました。
太さこそ劣るものの(十分極太ですが)この頃から『超』大量にひりだして便器を詰まらせている中学生薫ちゃんが最高でした。
個人的には洋式で中腰になりながら便器の縁を超える程の山盛りうんこをした描写と新幹線の端から端までトイレを使用した描写がツボでした。新幹線のトイレが詰まっちゃう可能性も大いにあったのですね…。
まだ自分の体質に翻弄されていて本編の
ような余裕がある感じは無いのですがそれもまた中学生薫ちゃんの魅力なように思えます。
0170名無しさん@ピンキー2020/12/29(火) 00:56:49.88ID:rMUaxN/k
>>168
まもり「旅行中ってお通じ悪くならない?」
女子生徒A「わかるー。ウチこっちに来てから1回も出てないもん」
女子生徒B「私は元々便秘気味だしなあ…薫はどう?」
ま「薫は絶対ないでしょ。毎日あれだけ食べてて太らないんだから」
薫「うん…まあ」
A「うらやましいー。痩せの大食いめっちゃ憧れるー」
ま「やっぱり食べたらすぐうんこになって素通りなの?」
薫「ちょっと!まもりちゃん!」

A「そういえば一昨日、〇〇のトイレ入ったらさ、ものすっごい巨大うんこがあるの見ちゃったんだよね」
薫「!」
B「えっ!私も昨日旅館のトイレで見たんだけど」
薫「!!」
A「(手で山を描きながら)これくらいなかった?」
B「そうそう、洋式便器があって、こんな感じかな?便座のところを余裕で越える山が、こう…ドンッて」
ま「なにそれ最悪。掃除する人大変そう」
A「でもこの旅館に泊まってるのって△△中だけだよね?てことは犯人がウチらの中学にいるってこと?」
B「どんだけ溜め込んでたんだその子?って話だよねw」
薫「(冷や汗)いや、その…山盛りの…それを全部1人で出したとは限らないんじゃ…例えば水が流れなくて…で次の人が仕方なくしちゃって、それが積み重なっていっぱいになっちゃったとか…(どうしよう…私のうんち見られてる…)」


すみません出過ぎたマネを。お許しください。
0171G2020/12/30(水) 00:44:01.20ID:yk1nwtXw
 更に続き?

「詰まって他に行けなくて、仕方なく? いや〜、人が出したモノに跨ってうんちする勇気はちょっと無いな〜…… まもりちゃんはそう思います」
「何その語尾…… まぁそれ絶対くさいしね。それに薫もさ、実際見たらそんなの言えないと思うよ? ぜったい。そんな感じじゃないのよ、ホント凄いの」
「そ、そうなんだ……」
「薫も気を付けなさいよー。何となく多分、一週間でなかったら薫、同じようなの出しそうな気がするのよね。無いでしょうけど」
「陽菜ちゃんまで、やめてよ……」
「にしても、臭いと言ったらグラバー園も酷かったわ。逆流でもしたのかな、売店のトイレ一個使えなくなっててね。その横を使ったらさ、もう息するのが疲れるくらい臭くってさ。
腹立ってくるのよ。なんでこんなの放置してんの、仕事でしょ、さっさと直しに来てよ! って感じ」
「えっ!? まもりちゃん、それってひょっとしてあの」
「それそれ! 薫と二人で言ったとこ。譲ってくれたけどさ、薫あそこ避けたのラッキーよ絶対。もうキャンプ場とかの汲取りのやつみたいで、鼻がおかしくなりそうでね……」
「何か…その……ごめん」
「薫のせいじゃないし何言ってんの。にしても、早くおしっこして出て行きたいのに、臭いであっちの方まで誘発されちゃうし。それはそれで助かったんだけど。でも何か腹立つのよね」
「そんなこと、あったんだ……」


宿泊の旅館に着き、各班の部屋に入って落ち着くともう遠慮のないトークが止まらない。
逃げ出す訳に行かず、薫への羞恥責めは続くのだった。
 
 
0172G2020/12/30(水) 00:55:09.23ID:yk1nwtXw
 
>>168>>169
中学時代はまだ翻弄され、困惑や自己嫌悪の方が大きい
自分もそこが一番特筆したい点だったので、そう言ってもらえるのは嬉しいですよ
大学生の薫ちゃんでは書けないものです。
同じ新幹線でも、かなり昔に描いた京都への高校卒業旅行の時は、あちこち分散させず遠慮なく一カ所のトイレでしていました。

それから何より嬉しいのは、年一回しか投下できてないのに、今でも色々大量脱糞のシチュを考えてくれたりとかの書き込みがあることです
出過ぎたマネと言われましたが、>>170も嬉しかったですよ
自分自身がもうほとんど書けない状態ですので。かなり以前なら、二次創作的なものは真逆の反応を示していましたが、自分のスタンスもかなり変わりました
話は作り上げていくものなので、むしろ自分がそれを取り込んでいきたいです
遠慮なさらず。
原案はあくまで早乙女先生ですが、薫ちゃんの話を書き続けた者として、愛されていることを嬉しく思います

それに今回は>>129>>130を見て修学旅行を書きましたが、その他の書き込みでみなさんの妄想にある薫ちゃんの姿と、自分の考える薫ちゃんの話には、そう開きは無いように思いました
何か、「風間薫」と言う存在に対しての共通認識が出来上がっていると言うか……これも長く続けたためでしょうか。

書くためのまとまった時間が滅多にとれない、それが今一番の自分の問題です
恒例のアルバイト先での話や、ついに彼氏ができて…というのを期待されていた方は申し訳ないです



またノクターンに今回の話を、少し加筆修正したうえで投稿しました
一般人代表として、まもりちゃんにもうんこしてもらいました
薫ちゃんの臭いで誘発されたやつです
 
0174名無しさん@ピンキー2020/12/30(水) 07:53:41.07ID:H1q0YGh5
ノクターンの方、少し加筆修正がされてあって嬉しい!
まもりちゃんもしっかりうんこをしていました(笑)2日溜まった分でさえ控え目な描写だったので普段、薫ちゃんがどれだけ出しているかの凄さが分かりますね…。
各地の修学旅行先でまだ見ぬ大量排泄少女達がトイレを詰まらせている可能性も無きにあらず…
0175名無しさん@ピンキー2021/01/24(日) 01:36:34.77ID:MgSHOyAj
バナナのウンコラやろうが
0176名無しさん@ピンキー2021/01/28(木) 22:20:03.66ID:7xknSlal
止まってるならちょっといいかな

随分と前からハードなスカトロの話に挑戦しようと思ってるんだが
自分の想像できるのが食糞・塗便ぐらいで
しかもどう描けばエロくなるのか掴めずに投げ出すばっかり
誰か助言を下さらんか
どういう所に魅力を感じるのかとか

もし小説投下タイミングに被ったら無視して投下してくれればいいです
0179名無しさん@ピンキー2021/02/04(木) 23:21:50.27ID:Uf24+jur
ハードスカは専門外なんだ、すまない。
スカトロAVも排泄オンリーしか見ない。
01801762021/02/06(土) 22:14:28.36ID:dSHnjKUg
残念
ログの上の方に何回かハードスカ的な書き込みがあったから
好きな人がいると思ったのだが、滅多に来ないのかな
というか、随分と人が少なくなったなあ、この板
トップから見ていてもスレが殆ど変動してない
0181名無しさん@ピンキー2021/02/08(月) 01:18:14.15ID:/22KyJf6
1年ほど前からだけど、ななじゅ氏が完全新作とその設定に合わせた冒険者でいこうのリメイク作品の連載をやってくれてるの本当に嬉しい
0183フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2021/02/21(日) 13:21:39.92ID:K0KMU3Tm
>>118の続きです。
第10話

シーブックによるセシリーへの介護がはじまり一週間、二人の距離はグンと近付いていった……
まだ僅な日しか経っていないが、点滴と食事、そして何より愛する人の看護が彼女を元に戻していった。
体調が戻るのに時間を要するが、少し窶れていた頬は元の整った卵形に戻るのに後一週間程だろう。


「……ふぅ……あの、シーブック……」

「どうしたの、セシリー?」

局部の汚れを拭いてもらったセシリーはまだ羞恥冷めやらぬはにかみ。

「あの、今日も、ありがとう……あなたのお陰で私……
何て言うか、健康に……」

顎に手を当てて顔を反らしながら紅潮している。
シーブックは汚れたオムツを畳むと、細い肩に手を当てて。

「いいんだよ、君が元気になってくれればそれで。」

(…………///)

「私、慣れてないの……人にここまでしてもらうことに……
実家に帰った時に侍女の人からお世話になったけど、流石にここまでは……」

彼は首を横に振ると「いいじゃないか。今は今。乗り切ろう?」
0184フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2021/02/21(日) 13:22:34.41ID:K0KMU3Tm
その笑顔が眩しくて綻ぶセシリー。
だが直に何かを決心して。

「……ありがとう……
所で、ものは相談なんだけど、私、前よりは体力戻ってきたの……
だから、“それ”を自分で捨てるわ……?」

「いいよ、俺が自分で決めたんだから。」


「……いえ、シーブックに甘えてばかりもいられないわ。
自分で捨てにいきます。」

語気を強めるその顔から妙に固い決心を読み取ったシーブックはそのまま手渡した。


「誰にも見つからないわね……」

点滴を持ったまま戦艦内の女子トイレ個室に来る。疲れは残っているものの、特別困ることはなく辿り着けた。
袋から自分のオムツを取り出し眺める。
囚われていた時、自分の排泄のにおいと、敵からオムツの交換をされた記憶……
これらは屈辱と共に「ある快感と好奇心」を呼び覚ましていた。

「シーブックに隠れてするのも気が引けるけど仕方ないわ。」

……スーッ……

臭いを嗅げば以前の自分なら顔をしかめたが、今は違う。
何か高揚感が心の奥から湧いてくる。
0185フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2021/02/21(日) 13:23:25.63ID:K0KMU3Tm
(これが私の中にあったもの……でも何かドキドキする……
シーブックは親身に看病してくれるのにこんなことをするなんて、私って……
ごめんなさい、でも止まらないの、シーブック……)

愛する男への背徳感が合わさり胸の鼓動と劣情のような欲望は色濃くなり……
やがて片手で下着に指を入れて、性器を遊び始める。

「あ、いや……シーブック、ごめんなさい。
あなたに見られたらわたし……
でもとても……」

整った鼻から心をまるで媚薬のように刺激される度に性器から湿りが生まれる。

「シ、シーブックゥゥ……!!」

感極まって脳天に爆発するように集まる快感。
首を仰け反ると乾いた切ない声をあげてしまう。

「はぁ、はあ……」

股間から脚にかけて愛液が滑り落ちていくのを自覚して紅潮してしまう。

「わたし、何てことを……シーブック、わたし、どうしたらいい……?」

オムツを袋にしまうと公共のゴミ捨て場に行く為トイレを出ようとするが……

「セシリー!」

「シーブック……?」

外から顔を出したのは当の彼だった……
セシリーを心配そうに見る視線はやがて袋に流れていく。
0186フォーミュラ ◆vp0.vw/xEQ 2021/02/21(日) 13:24:01.01ID:K0KMU3Tm
「……ずっと帰らなかったから探してたんだ……
所でそれ……」

「これは、その……途中で用を足したくなってそれで……」

「あれだけいっぱい出したのに?」

「それは……」

「それに頬紅いよ?何かあったの?」

私にはわかる。その視線も、声も、疑惑に変わっていくのが……

「捨てるのは俺が行くから君は先に戻ってて?」

止む終えず袋を渡すセシリーは彼の背中を見つめながら渋々と病室に戻った。
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